JP3693085B2 - 情報再生装置および放送番組関連情報再生方法 - Google Patents
情報再生装置および放送番組関連情報再生方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、テレビ放送信号やラジオ放送信号などの放送信号を受信し、受信した放送信号と関連する情報を、予め、情報記憶部に格納されている情報から、当該放送信号に重畳されて送られてくる重畳情報に基づいて検索して、放送信号と共に再生する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットに対して電話網をアクセス回線として使用して、各家庭で、個人ユーザが、必要な種々の情報の提供を受けることができるようになってきている。
【0003】
ところで、従来のインターネットからの情報の取得形式は、ユーザが自分の欲しいデータを能動的に取りに行くという利用形態で用いられることが多い。この利用形態は、「PULL型」の利用形態と呼ばれている。これに対して、ユーザが情報を能動的に取りに行くのではなく、放送局からユーザに対してデータが次々と送られてくる「PUSH型」の利用形態でインターネットが用いられることが増えてきた。PUSH型サービスで送られたデータは、ユーザのパソコンの表示画面上に次々と表示される。
【0004】
しかしながら、一般家庭でインターネットを利用する場合は、上述のように、電話回線を用いてインターネットサービスプロバイダに接続して利用する場合が多いため、放送局から随時送られてくるPUSH型のデータを受信するためには、電話をインターネットサービスプロバイダに、常時、かけっぱなしにする必要があり、電話代が非常に高額になるという問題があった。
【0005】
この問題を解消する一手法として、地上波テレビ放送信号の垂直帰線消去期間を利用して、インターネットで用いられるHTML(Hyper Text Makeup Language)書式のデータ(以下、このデータをインターネットデータと呼ぶ)を重畳して放送する「Webキャスト」(出典:インターネットアスキー,Vol.2,No.5,pp.166-167,1997年5月号)が米国で開始されている。
【0006】
日本では、地上波テレビ放送信号の垂直帰線消去期間である21水平区間分の期間の中の、4つの水平区間の伝走路が、1996年4月からデータ多重放送として割り当てられ、Webキャストは、この新しく設定された垂直帰線消去期間内の4つの水平区間の伝走路を用いて行われている。
【0007】
また、人工衛星を利用した衛星デジタルテレビ放送でも、デジタル化したテレビ映像情報およびテレビ音声情報と共に、HTML書式のインターネットデータを重畳して放送する試みが開始されている。デジタルテレビ放送の場合は、テレビ映像情報と、テレビ音声情報と、データとを統一的にデジタル情報として扱えるので、垂直帰線消去期間を利用することなく、インターネットデータをテレビ電波で放送できるようになっている。
【0008】
このような地上波テレビ放送や衛星デジタルテレビ放送に重畳されて放送されるインターネットデータを受信する場合には、電話回線を用いる必要がないため、放送局から随時送られてくるPUSH型のデータを非常に安価に、常時、受信することができる。
【0009】
そして、インターネットデータをテレビ放送に重畳した場合には、テレビ映像と、インターネットデータを連動してユーザに配信することができるという利点がある。これによって、テレビ番組と関連のあるデータを配信することができる。例えば、教育番組などの映像と同時に、教材テキストのデータを配信してテレビ画面やパソコン画面にマルチウィンドウで表示する、といった使い方が可能になる。また、テレビ放送内容のテーマやシーンが変わるたびに新たなデータを放送することで、テーマやシーンに追従してデータを変えることができるようになる。
【0010】
また、米国で開始されたIntercastサービス(出典:インターネットアスキー,Vol.2,No.5,pp.166-167,1997年5月号)の受信装置を利用した場合には、テレビ放送によって送信されたインターネットデータを、受信機の記憶装置に一旦蓄積しておくことができる。これによって、例えば、蓄積されたインターネットデータを、ユーザが、後からゆっくり見ることができるようになっている。
【0011】
また、さらに、日本で放送が開始されているBitcast/VBIサービス(出典:日マルチメディア,pp.52-59,1997年4月号)の受信装置を利用した場合には、テレビ放送の垂直帰線消去期間に重畳されて送信されたインターネットデータを、受信機の記憶装置に一旦蓄積しておき、重畳データに含まれるデータ表示タイミング情報に基づいて、このインターネットデータを放送番組と連動して表示することができる。
【0012】
例えば、テレビ番組やテレビコマーシャルと連動するデータを、そのデータ表示タイミング情報とともに、予め放送信号に重畳して放送して受信機の記憶装置に格納させておき、前記データ表示タイミング情報に基づいて、データを連動して再生すべきテレビ番組やテレビコマーシャルが始まった瞬間に、それを画面に表示することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のIntercastサービス、または、Bitcast/VBIサービスの場合には、データを放送信号に連動して表示させるようにする際に、前述したように、テレビ放送受信機に、表示するタイミングを明示的に示した「データ表示タイミング情報」を、放送信号に重畳するデータに付加して放送する必要があった。このため、放送局が、データ表示タイミング情報を付加しなかったデータに関しては、テレビ番組映像と関連したデータであっても、テレビ番組映像と連動して表示されないという問題があった。
【0014】
また、ある番組放送時間中にテレビ放送に重畳して配信したデータが、後で放送される別のテレビ番組にも関連するという場合があるが、この場合にも、この配信データは、それがテレビ番組内容と関連したデータであっても、関連表示のために利用できないという問題もある。
【0015】
このことは、例えば、放送番組に関係なく、受信機の記憶装置に一旦蓄積しておいたデータや、CD−ROMなどの汎用の情報記憶媒体に記録されたデータなどのように、テレビ番組などの放送番組から参照されることを想定して作成されていないデータの場合には、番組内容と関連したデータであっても、番組関連表示のための情報としては用いることができないということを意味する。
【0016】
ただし、このような情報であっても、テレビ番組を視聴しているユーザが、能動的にハードディスクやCD−ROMから所望の情報を検索して、視聴しているテレビ番組に関連する情報を表示または再生するようにすることは可能である。
【0017】
このようなユーザの能動的な検索を想定して、例えば、特開平7−73243号公報および特開平9−9216号公報には、電波放送またはケーブル放送によって送られてきた文字データの中から、ユーザの指定したキーワードにマッチした情報だけを選別して蓄積しておく装置が記載されている。また、特開平8−22471号公報には、文字多重放送によって送られてきたデータと、データのインデックスとを蓄積し、後からユーザが検索しやすいようにする装置が記載されている。
【0018】
しかし、上述の特開平7−73243号公報、特開平9−9216号公報、または、特開平8−22471号公報に記載の装置は、放送番組を視聴しているユーザの検索作業を容易にするためのものであって、ユーザの情報検索操作を不要とするものではない。したがって、視聴しているテレビ番組やラジオ番組に関連するデータを表示または再生するためには、依然としてユーザが能動的に関連情報を検索する必要があり、ユーザは、視聴しているテレビ番組に集中できないという問題点がある。さらに、ユーザが検索作業をしている間にテレビ放送内容の話題が変わってしまったときには、検索して取得したデータが役に立たなくなるという問題もある。
【0019】
この発明は、上記の問題点を解決したもので、データ配信時点またはデータ記録時点で放送番組内容とデータとを対応づけることができない場合にでも、放送番組と、関連データとを対応づけて共に表示または再生できるようにして、視聴している放送番組に関連するデータを表示または再生するために、ユーザが能動的に関連情報を検索する必要がないようにすることを課題としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明による情報再生装置は、
放送信号に重畳されて送られてくる情報を抽出して予め記憶する情報記憶手段と、
前記放送信号に重畳された情報を抽出する情報抽出手段と、
前記情報抽出手段で抽出された前記放送信号に重畳された情報に含まれる検索のための情報を検出して取り出す検出手段と、
前記検出手段で検出され取り出された前記検索のための情報を用いて、前記情報記憶手段に記憶された情報を検索し、前記検索のための情報に対応する、前記放送信号に関連する関連情報を検出したときに、前記情報記憶手段に記憶された情報のうちから、前記放送信号に関連する関連情報を読み出す関連情報特定手段と、
前記関連情報特定手段によって前記情報記憶手段から読み出された前記関連情報を、前記放送信号を受信して得た映像情報または音声情報と連動して再生する情報再生手段と、
を備えることを特徴とする。
【0021】
【作用】
上述の構成のこの発明による情報再生装置においては、情報記憶手段には、予め、種々の情報が記憶されて格納されている。そして、重畳情報検出手段で放送信号に重畳されている情報が検出され、この検出された重畳情報に含まれる検索のための情報、例えばキーワードや検索式の情報を用いて、関連情報特定手段は、情報記憶手段に記憶されている情報を検索する。そして、関連情報特定手段は、その検索結果によって、情報記憶手段に記憶された情報のうちの、放送情報に関連した関連情報を特定する。
【0022】
情報再生手段は、この関連情報特定手段により特定された関連情報を、放送信号を受信して得た映像情報または音声情報に伴って再生する。
【0023】
以上のように、放送信号に、情報検索のための情報を重畳して放送し、その検索条件にしたがって、予め、放送信号の受信機に格納されている情報を検索して関連情報を抽出し、抽出した関連情報を放送映像や音声に伴って再生することができる。このため、データ表示タイミングなど、関連情報に、放送信号と対応付けを行うための情報を含めておく必要がなく、汎用データを用いて放送情報と共に再生する関連情報を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
【0025】
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態は、この発明による情報再生装置を、地上波テレビ放送受信システムに適用した場合であり、テレビ放送電波によって配信されたデータを、テレビ放送受信システムの情報蓄積装置部に一旦蓄積しておき、記憶蓄積装置部に記憶されたデータの中からテレビ映像に関連したデータを検索して、テレビ映像と連動させて表示する例である。
【0026】
この場合、放送局は、地上波テレビ放送の映像信号の垂直帰線消去期間を利用してデータを配信する。地上波テレビ放送受信機(テレビ受像機)は、テレビ放送によって配信されたデータを、テレビ放送受信システム内の情報蓄積装置部のハードディスク(磁気ディスク)に記憶する。このハードディスクへの情報記録時においては、配信されたデータは画面上に表示されない。
【0027】
その後、放送局は、テレビ放送映像に関連したデータを検索するための検索式または検索語句を、テレビ放送映像とともに、映像信号の垂直帰線消去期間を利用して配信する。テレビ受像機は、テレビ放送によって配信された検索式または検索語句を用いて、既にハードディスクに記憶されているデータの中からテレビ映像や音声に関連したデータを検索し、検索したデータをテレビ映像と連動させて表示する。
【0028】
第1の実施の形態においては、情報蓄積装置部のハードディスクに記録されるデータが、HTML書式のインターネットデータであり、しかも、このインターネットデータには少なくともテキスト情報が含まれる場合である。また、テレビ映像に関連したデータを検索する際に、前記ハードディスクに記録されたデータを、フルテキストサーチ技術(全文検索技術)を用いて検索する場合である。
【0029】
この全文検索方法は、検索時にテキストデータ内の全てのテキストの内容を読んで、指定された検索文字列を含む文書を探し出すという検索方法であり、データを記録する際に記憶するデータにインデックスをつけることを必要としないデータ検索方法である。
【0030】
この第1の実施の形態によれば、後述するように、放送局によって、テレビ番組内容と関連データとを対応づけることができない場合にでも、テレビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再生でき、視聴しているテレビ番組に関連するデータを表示または再生する場合に視聴者が能動的に関連情報を検索する必要がなくなる。
【0031】
図1は、この第1の実施の形態の情報再生装置を用いたテレビ放送受信システムの全体の概要を示すもので、30はテレビ放送局である。テレビ放送局30は、テレビ放送電波31を送出する。テレビ放送電波31は、テレビ放送信号として、変調されたアナログ映像・音声信号、および、映像信号に重畳されたインターネットデータを含んでいる。
【0032】
この実施の形態においては、HTML書式のインターネットデータは、テレビ映像信号の垂直帰線消去期間の中の、第10ラインから第13ラインの4ラインに重畳されている。この場合、1ライン当たり、9.6kbpsの伝送容量があるため、4ライン分として、インターネットデータを38.4kbpsで伝送することが可能である。
【0033】
テレビ放送受信システムは、テレビ受像機40と、情報蓄積部44と、テレビ操作リモコン50と、プリンタ60とにより、この実施の形態では構成される。テレビ受像機40には、地上波テレビ放送を受信するためのテレビアンテナ41と、垂直帰線消去期間内に重畳されて放送されたデータを蓄積するための情報蓄積部44とが接続されている。
【0034】
この例の場合、テレビ受像機40と情報蓄積部44とは、USB(Universal Serial Bus)で接続されており、テレビ受像機40と情報蓄積部44の間は12Mbpsでのデータ転送が可能である。なお、情報蓄積部44は、テレビ受像機40の内部に設置されても構わない。
【0035】
情報蓄積部44は、記憶媒体として光ディスクや磁気ディスク、テープ、半導体メモリを用いて、この記憶媒体に対して書き込み、読み出しが可能な構成を有する。この情報蓄積部44は、データを圧縮して書き込み、また、読み出したデータを元に伸長する機能を備える。また、エラー訂正機能を備える。
【0036】
テレビ受像機40は、その表示画面に、テレビ映像42とインターネットデータによるデータ画像43とを、それぞれ独立して同時に表示することが可能なような機能を備えている。この例では、テレビ受像機40は、その表示画面を横方向に2分割した、いわゆる2画面構成が可能になっている。
【0037】
この場合、通常は、テレビ受像機40の表示画面の全画面にテレビ映像を表示するが、後述するような方法で、放送されているテレビ番組に関連する情報が情報蓄積部44内に存在することを検出した場合には、テレビ映像42とデータ43とを同時表示するように、テレビ受像機40は、制御されるものである。
【0038】
テレビ操作リモコン50からは赤外線として、リモコン信号が発せられる。発せられたリモコン信号は、テレビ受像機40の赤外線受信部45に伝えられる。テレビ操作リモコン50は、その操作パネル上に、データ選択ダイヤル51、印刷ボタン52を有すると共に、電源スイッチ、選局ボタン、音量調節ボタンなどのボタンキー群53を有する。
【0039】
データ選択ダイヤル51は、放送されているテレビ番組に関連する情報が情報蓄積部44内に複数存在する場合に、複数の情報中から表示すべき情報を選択するために用いられる。また、印刷ボタン52は、データ選択ダイヤル51によって選択した情報を印刷するように指示するためのボタンである。
【0040】
60はプリンタである。テレビ操作リモコン50のデータ選択ダイヤル51によって印刷すべきデータを選択し、印刷ボタン52を押すと、テレビ受像機40がそのことを検知し、プリンタ60に印刷データを出力する。この例の場合、テレビ受像機40には赤外線送信部46が設けられ、出力印刷データは、赤外線信号として伝送されてプリンタ60に伝えられる。この赤外線伝送はIrDA1.1規格に準拠したものであり、4.0Mbpsでのデータ転送が可能である。
【0041】
図2は、この実施の形態の情報再生装置、すなわち、テレビ放送受信システムの構成を、その機能を中心にして示したブロック図である。各機能ブロックは、情報記憶部2と、映像・音声・データ出力部6の一部を除き、すべてテレビ受像機40が備える。
【0042】
テレビアンテナ41にて受信されたテレビ放送信号は、選局部8に入力されて選局され、選局されたテレビ放送信号が、デジタル情報抽出部9とアナログ復調部10に入力される。アナログ復調部10では、選局されたテレビ放送信号をアナログ復調し、映像情報と音声情報とに変換する。アナログ復調部10からの映像情報および音声情報は、映像・音声・データ出力部6に供給される。
【0043】
映像・音声・データ出力部6は、アナログ復調部10からの映像情報と音声情報、また、情報再生部4からのデータ、および、関連情報特定結果通知部5からの通知信号を入力し、テレビ受像機40の表示画面およびスピーカー(図示せず)に出力する。また、情報再生部4の出力は、プリンタ60に出力される場合もある。つまり、映像・音声・データ出力部6は、テレビ受像機40の表示部と、スピーカだけでなく、プリンタ60も含む。
【0044】
デジタル情報抽出部9では、選局部8から入力されたテレビ映像信号の垂直帰線消去期間に重畳されたデジタルデータを抽出し、抽出したデジタルデータを重畳情報検出部1に出力する。重畳情報検出部1は、入力されたデジタルデータの中から、システムバス11に出力すべきデータを選別して、システムバス11にデータを出力する。
【0045】
この実施の形態の情報再生装置おいては、システムバス11に対して、重畳情報検出部1、情報記憶部2、関連情報特定部3、情報再生部4、関連情報特定結果通知部5、制御部7が、それぞれ接続されている。制御部9は、この例の情報再生装置の全体の処理動作を制御するものである。
【0046】
情報記憶部2は、図1の情報蓄積部44に対応する処理部である。すなわち、図1の情報蓄積部44と、USBインターフェースを介してシステムバス11に接続される構成である。
【0047】
図2の各部はそれぞれ別のブロックとして構成されていてもよいし、1つのブロックが幾つかの部を含むように構成されていてもよい。また、1つの部が、幾つかのブロックに分割されて実装されていても構わない。また、情報記憶部2に記憶するデータを圧縮するための圧縮部(図示せず)や、データ放送伝送誤りを訂正するためのエラー訂正部(図示せず)を、情報記憶部2を構成する情報蓄積部44ではなく、テレビ受像機40側に設けて、システムバス11に接続してもよい。
【0048】
[データ記録時の動作]
次に、以上のような構成の情報再生装置の例における、テレビ放送によって配信されたデータを情報記憶部2に記録する時の動作について説明する。
【0049】
図3は、重畳情報検出部1の動作を説明するフローチャートであり、そのうち、ステップS100,S101およびS105が、情報記憶部2に放送信号に重畳されて伝送されてくる重畳情報を記憶する処理部分である。なお、ステップS100〜S104の流れは、後述するように、重畳情報が検索式などの再生条件指定文字列である場合に実行されるデータ再生処理時のものである。
【0050】
デジタル情報抽出部9は、テレビ映像信号の垂直帰線消去期間に重畳されたデジタルデータを抽出し、抽出したデジタルデータを重畳情報検出部1に出力するが、重畳情報検出部1は、ステップS100において、デジタル情報抽出部9からの情報入力があるか否かを検出する。そして、デジタル情報抽出部9からの入力重畳情報を検出した場合には、次のステップS101に進む。デジタル情報抽出部9からの入力がないと判定した場合には、ステップS100にもどって、デジタル情報抽出部9からの検出を継続する。
【0051】
ステップS101では、デジタル情報抽出部9からの入力重畳情報が、検索式などの再生条件指定文字列であるか、それ以外のデジタルデータであるかを判定する。この実施の形態では、再生条件指定文字列を検出したときには、後述する情報検索動作(再生動作)を行い、それ以外のデジタルデータは、後の再生処理のときに用いるために、情報記憶部2に記憶すべきデータと判定する。
【0052】
図4(A)および(B)は、デジタル情報抽出部9からの入力重畳情報の例を示す図である。この例においては、図4(A)において、"Content-Type:" の後に続く語句が、"text/play" の場合には、それ以下の文章を再生条件指定文字列とみなす。この再生条件指定文字列には、検索式、検索語句、データ再生方法指定情報が含まれる。
【0053】
図4(A)の場合は、
search = (KEYWORD=" 沖縄"&" 旅行"&" ホテル")&(GCODE=54321)
が検索式であり、
play=horizontal-right
がデータ再生方法指定情報である。
【0054】
この図4(A)の場合には、" 沖縄" 、" 旅行" 、" ホテル" の3つの文字列(キーワード)を全て含み、かつ、放送番組識別子であるところのGコード(VCR・PLUSとも呼ばれる米国ジェムスター社製のテレビ番組識別コード)が54321番の情報を検索するという検索式の例である。
【0055】
なお、図4(A)中の" &" はアンド条件検索を指定する記号である。なお、公知の形態素解析技術または構文解析技術を用いる場合には、前記検索式文字列は、自然言語であってもよい。
【0056】
デジタル情報抽出部9からの入力重畳情報が、上記の図4(A)のように、検索式などの再生条件指定文字列を含む場合には、ステップS102以降に進み、後述する情報検索処理(再生処理)を行う。一方、図4(B)のように、再生条件指定文字列以外のデータであれば、ステップS105に進み、抽出した入力重畳情報を情報記憶部2に出力する。情報記憶部2、つまり、情報蓄積部44は、後述するように、この重畳情報を蓄積する。
【0057】
なお、図4(B)中の <GCODE>は、放送番組識別子を記述するためのHTMLのタグであり、"NO=" の後にはGコード番号が指定されている。図4(B)の場合には、54321番、65432番、および、76543番である。このように、1つ情報に対して放送番組識別子を複数指定することができる。また、この<GCODE> の指定は省略することも可能である。
【0058】
図5は、情報記憶部2を構成する情報蓄積部44の動作を説明するフローチャートである。
【0059】
図3のステップS105において、重畳情報検出部1から出力されたデータは、図5のステップS200において検出される。重畳情報検出部1からの入力重畳情報が検出された場合には、ステップS201に進んで、入力された重畳情報を情報記憶媒体に記録する。このとき、情報記憶媒体に記録すると同時に、テレビ受像機40に入力された重畳情報を表示するようにしてもよい。一方、ステップS200において、重畳情報の入力が検出されなかった場合には、ステップS200にもどって検出処理を継続する。
【0060】
この第1の実施の形態の場合には、重畳情報検出部1から入力された重畳情報のすべてを情報記憶部2に記録する構成になっているが、公知の技術を用いて、情報を選別して必要な情報だけを記録するようにしてもよい。例えば、特開平7−73243公報または特開平9−9216号公報に記載されているように、電波放送またはケーブル放送によって送られてきた情報の中から、ユーザの指定したキーワードにマッチした情報だけを選別して記録するようにする。さらに、特開平9−9216号公報に記載されているように、記憶媒体の空き容量が残り少ない場合に、最も古い蓄積情報を削除するようにしてもよい。
【0061】
[データ再生時の動作]
次に、以上のような構成の情報再生装置の例における、情報記憶部2に記録された情報を再生する時の動作について説明する。
【0062】
放送局は、テレビ放送映像とともに、テレビ放送映像に関連したデータを検索するための検索式または検索語句を放送する。そして、テレビ受像機40がこの検索式または検索語句を検出すると、既に情報蓄積部44に記憶されているデータの中からテレビ映像に関連したデータを検索し、検索したデータをテレビ映像と連動させて再生する。
【0063】
図3のステップS100〜S104は、重畳情報検出部1のデータ再生処理の流れを示す部分である。
【0064】
重畳情報検出部1の処理のステップS101において、検索式などの再生条件指定文字列が検出された場合には、ステップS102に進んで、図4(A)に示したような検索式または検索語句を抽出して、関連情報特定部3に出力する。ここで出力される検索式または検索語句は、前述したデータ記録時において情報記憶部2に記憶したデータを検索するために用いられる。
【0065】
ステップS102の次にステップS103に進み、前記抽出したデジタル情報がデータ再生方法指定情報を含むかどうかが判別される。この例の場合には、データ再生方法指定情報は、図4(A)に示される"play=horizontal-right" という文字列であり、画面表示領域を横2分割して、その右画面にデータ放送を表示するという指定である。
【0066】
ステップS103において、データ再生方法指定情報を含むと判別された場合にはステップS104に進んで、情報再生部4に対し、検出したデータ再生方法指定情報を出力する。一方、ステップS103において、データ再生方法指定情報を含まないと判別された場合にはステップS100にもどる。
【0067】
図6は、関連情報特定部3の動作を説明するフローチャートである。
【0068】
図3のステップS102において関連情報特定部3に出力された検索式または検索語句は、図6のステップS300において検出される。ステップS300において、重畳情報検出部1からの入力がないと判定された場合には、ステップS300に戻って、重畳情報検出部1からの入力を検出する。
【0069】
ステップS300において、重畳情報検出部1からの入力があったと判定された場合には、ステップS301に進んで、重畳情報検出部1から入力された検索式を用いて情報記憶部2に記憶されたデータを検索する。ステップS301で実行する検索方法としては、現在、インターネットで多く用いられている全文検索の技術を用いる。
【0070】
次に、このステップS301でデータを検索した結果に基づいて、検索式に合致したデータが存在するかしないかをステップS302で判定する。S302において、検索式に合致したデータが存在しないと判別された場合には、ステップS300にもどる。また、ステップS302で、検索式に合致したデータが存在すると判別された場合には、ステップS303に進む。
【0071】
ステップS303では、検索された関連情報の数を関連情報特定結果通知部5に対し通知する。続いて、ステップS304に進んで、検索された関連情報を、情報再生部4に出力する。ステップS304が終わると、ステップS300にもどる。
【0072】
図7は、関連情報特定結果通知部5の動作を説明するフローチャートである。すなわち、図6のステップS303で、関連情報特定部3から出力された関連情報の数は、図7のステップS400において検出される。ステップS400において、関連情報の数が検出された場合には、ステップS401にすすむ。一方、ステップS400において、関連情報の数が検出されたなかったと判定された場合には、ステップS400にもどって、関連情報特定部3からの入力の検出を続ける。そして、ステップS401では、ステップS400において検出された関連情報の数を、映像・音声・データ出力部6に出力する。
【0073】
図8は、情報再生部4の動作を説明するフローチャートである。
すなわち、図6のステップS304で、関連情報特定部3から出力された関連情報は、図8のステップS500において検出される。ステップS500において、関連情報が検出された場合には、ステップS501にすすむ。一方、ステップS500において、関連情報の数が検出されたなかったと判定された場合には、ステップS500にもどって、関連情報特定部3からの入力検出を続ける。
【0074】
ステップS501では、図3を用いて説明した重畳情報検出部1の処理フローチャートのステップS104において出力されたデータ再生方法指定情報を検出する。データ再生方法指定情報の入力が検出された場合には、ステップS502に進み、ステップS500において入力された関連情報を、指定されたデータ再生方法で映像・音声・データ出力部に出力する。その後、ステップS500にもどる。
【0075】
一方、ステップS501においてデータ再生方法指定情報を検出しなかった場合には、ステップS500において入力された関連情報を、標準のデータ再生方法で映像・音声・データ出力部に出力する。その後、ステップS500にもどる。なお、標準のデータ再生方法のための指定情報は、図示しないメモリに記憶されている。
【0076】
データ再生方法指定情報としては、上述したデータ表示画面の表示位置を指定する情報以外にも、データ表示画面の表示サイズや表示レイアウトを指定する情報、データを再生する再生時刻、再生時間、再生順序、再生時間間隔、再生繰り返し回数を指定する情報、データを出力するデバイス(再生出力先デバイス)を指定する情報などを含むものであっても構わない。
【0077】
例えば、「device=printer」という記述が、前記データ再生方法指定情報に含まれていた場合には、テレビ受像機40に表示する代わりに、プリンタ60に前記関連情報を出力するようにすることを意味する。
【0078】
なお、データ再生方法指定情報に基づいて、前記関連情報特定部3が特定した関連情報の内容を変更し、この変更した情報を表示するようにしてもよい。例えば、「appearance=textonly 」という記述が、前記データ再生方法指定情報に含まれていた場合には、動画や静止画情報を含むインターネットデータが関連情報として検索された場合にでも、テキストだけを抽出してテレビ受像機40に表示するようにする。また、「command=head 25 」という記述が前記データ再生方法指定情報に含まれていた場合には、関連情報として検索されたテキストデータの最初から25行分だけをテレビ受像機40に表示するようにする。
【0079】
図9は、映像・音声・データ出力部6の動作を説明するフローチャートである。この映像・音声・データ出力部6は、テレビ受像機40に出力する処理を司る部分である。この実施の形態では、この映像・音声・データ出力部6は、関連情報特定結果通知部5からの通知信号と、アナログ復調部10からの映像信号および音声信号と、情報再生部4からのデータ情報とを合成してテレビ受像機40に表示または再生するように構成している。
【0080】
図9のステップS600においては、アナログ復調部10からの映像および音声を入力する。次のステップS601では、関連情報特定結果通知部5から関連情報の数が入力されたかどうかを判定する。このステップS601において検出される関連情報の数を表す情報は、図6のステップS303において、関連情報特定部3から出力された情報である。すなわち、関連情報特定部3によって1つ以上の関連情報が検出された場合に、関連情報の数が映像・音声・データ再生部5に入力される。
【0081】
ステップS601において、関連情報の数が入力されたと検出された場合にはステップS606に進む。ステップS606では、アナログ復調部10から入力された映像にオーバーラップする形式で、関連情報の数を、テレビ受像機40に所定時間表示する。この所定時間は、例えば3秒である。
【0082】
図10は、関連情報の数をテレビ受像機40に表示した例である。関連情報の数を示す表示47は、放送中の放送番組に関連するインターネットデータが、情報記憶部2内に、3つ存在することを視聴者に通知している。
【0083】
この関連情報の数を知った視聴者が、その関連情報をテレビ受像機40に表示させるときには、テレビ操作リモコン50のデータ選択ダイヤル51を操作して関連情報表示要求をする。データ選択ダイヤル51を回すことで、前記検出された3つの関連情報を、次々と切り替えて、テレビ受像機40に記憶したインターネットデータを、テレビ受像機40の表示画面に表示することができる。すなわち、データ選択ダイヤル51をまわすことによって、図1に示したように画面が横2分割された右画面43に、インターネットデータが1つ1つ表示される。ただし、このデータ表示方法は、図3のステップ103によって検出されたデータ再生方法指定情報によって変化する。
【0084】
ステップS602では、視聴者からの関連情報表示要求(データ選択ダイヤルの操作)を検出する。そして、ステップS602で視聴者がデータ選択ダイヤル51をまわしたことが検出された場合には、ステップS603に進み、情報再生部4から関連情報を入力する。そして、ステップS604で、テレビ受像機の表示画面を2分割して、入力した関連情報をテレビ映像とならべて表示する。
【0085】
また、データ選択ダイヤル51はダイヤルの中心部を押せる構造になっていて、このダイヤル中心部を押すことによって、テレビ受像機40のインターネットデータ表示画面43に表示されたデータの表示を消して、テレビ映像42をテレビ画面の全面に表示するようになっている。
【0086】
さらに、視聴者が、テレビ映像と並んで表示されたインターネットデータをプリンタ60に出力して印刷したいと思った場合には、印刷したいデータがテレビ受像機40に表示されている時に、テレビ操作リモコン50の印刷ボタン52を押すようにする。そして、この印刷ボタン52を押すことによって、印刷されたインターネットデータ61を得ることができる。
【0087】
一方、ユーザがステップS601において、ユーザからの関連情報表示要求が検出されなかった場合には、ステップS605に進んで、通常のテレビ映像表示を行う。
【0088】
以上に説明した処理によって、テレビ放送電波によって配信されたデータを、テレビ受像機の情報記憶部に一旦蓄積しておき、情報記憶部に記憶されたデータの中からテレビ映像に関連したデータを検索して、テレビ映像と連動させて表示させることができる。
【0089】
なお、情報蓄積部44のハードディスク等に記録されるデータはHTML書式のインターネットデータ以外の、例えば、プレーンテキスト、動画、静止画、音声、コンピュータプログラムであっても構わない。ただし、この実施の形態のように、ハードディスクに記録されたデータを、フルテキストサーチ技術を用いて検索する場合には、ハードディスクに記録されたデータの中のテキスト部分が検索対象となる。また、テキスト部分を含まないデータの場合には、検索の際に用いられる文字列キーワードをデータに付与して、放送局によってデータ放送するようにする。
【0090】
また、データを記憶する媒体としては、ハードディスク(磁気ディスク)以外の、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどであっても構わない。また、MDデータ(Mini Disk Data)、ZIPディスク、PCMPCIA対応フラッシュメモリカードなどの交換可能な記憶媒体を利用すれば、容易に記憶容量を増やすことができるようになる。
【0091】
また、地上波テレビ放送の放送電波によってデータを伝送する方法としては、垂直帰線消去期間を利用する以外にも、音声多重方式の音声副搬送波を利用することもできる。音声副搬送波を用いたデータ伝送では、音声信号の空いている周波数(2チャンネル分)を使ってデータを送る。1チャンネルのデータ伝送速度は約9.6kbpsの伝送容量があるため、約19.2kbpsでインターネットデータを伝送することが可能である。
【0092】
さらに、人工衛星を利用した衛星デジタルテレビ放送でも、デジタル化したテレビ映像情報およびテレビ音声情報と共に、HTML書式のインターネットデータを重畳して放送する試みが開始されており、この衛星データ放送を受信する場合には、約1.5Mbpsで高速伝送されるインターネットデータを受信できる。衛星デジタルテレビ放送からデータを受信する場合には、地上波テレビ放送からデータを受信して記憶する場合と比較して、前記ハードディスクの記憶容量を増やして用いるようにする。
【0093】
また、さらに、データハイディング技術(日経エレクトロニクス, No.683, pp149-162, 1997.2.24)を用いて、テレビ映像やテレビ音声信号情報にデータを埋め込むようにして、放送するようにしてもよい。この場合には、ビデオ録画した後でも、録画された映像情報または音声情報の中にデジタルデータを保持できるので、ビデオ映像を再生しながら、ビデオ映像に関連した関連情報を検索して表示、再生できるようになる。
【0094】
また、以上の例では、テレビ映像とインターネットデータによる画像とを同時表示する方法としては、2画面分割の方法を用いたが、このように画面表示領域を横2分割する方法以外にも、いわゆるピクチャ・イン・ピクチャ方式を用いてもよいし、テレビ映像42の上にオーバーラップする形でテレビ映像42上の複数の領域に分散させてデータ43を表示するようにしてもよい。さらに、テレビ受像機40とは異なる別の表示装置に関連情報を表示するようにしても構わない。
【0104】
以上説明した実施の形態からは、次に示すような効果が得られる。
【0105】
(1)放送局は、テレビ放送映像に関連したデータを検索するための検索式または検索語句を、テレビ放送電波に重畳して配信し、一方、テレビ放送受信機は、テレビ放送によって配信された検索式または検索語句を用いて、情報記憶部に記憶されているデータの中からテレビ映像に関連したデータを検索し、検索したデータをテレビ映像と連動させて表示するように構成したことにより、データ配信時点やデータ記録時点でテレビ番組内容とデータとを対応づけることができない場合にでも、テレビ放送と関連データとを対応づけて、共に表示または再生できる。そして、このように視聴しているテレビ番組に関連するデータを表示または再生する場合に、ユーザが能動的に関連情報を検索する必要がないようにできる効果がある。
【0106】
(2)放送局は、テレビ放送映像に関連した情報を、テレビ放送電波に重畳して配信し、テレビ放送受信機は、テレビ放送によって配信された情報を受信し、受信した情報から検索式または検索語句を生成して、この検索式または検索語句を用いて、情報記憶部に記憶されているデータの中からテレビ映像に関連したデータを検索するように構成したことにより、テレビ放送によって配信された情報が自然言語形式の情報であっても、この自然言語情報から検索式を生成して、この生成した検索式を用いて、情報記憶部に記憶されているデータの中からテレビ映像に関連したデータを検索し、テレビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再生できる効果がある。
【0107】
(3)テレビ放送によって配信された受信情報に含まれる制御情報に基づいて、再生時刻、再生時間、再生順序、再生時間間隔、再生繰り返し回数、または、再生出力先デバイスなどの再生方法を変更するように構成したことにより、放送局は、テレビ放送番組の進行状況に適した再生方法で、関連データを再生できる効果がある。
【0108】
(4)テレビ放送によって配信された受信情報に含まれる制御情報に基づいて、表示位置、表示サイズ、または、表示レイアウトを変更するように構成したことにより、放送局は、テレビ放送番組の進行状況に適した表示方法で、関連データを表示できる効果がある。
【0109】
(5)テレビ放送によって配信された受信情報に含まれる制御情報に基づいて、表示内容または再生内容を変更して、テレビ映像に関連したデータを表示または再生するように構成したことにより、放送局は、テレビ放送番組の進行状況に適した表示内容を選んで表示したり、テレビ放送番組の進行状況に適した表示内容に変更して表示したりできる効果がある。
【0110】
(6)テレビジョン放送信号またはラジオ放送信号に重畳された情報は、電波またはケーブルによって伝送されたテレビジョン放送信号またはラジオ放送信号の垂直帰線消去期間に多重化された情報、テレビジョン放送またはラジオ放送の音声副チャンネルによって伝送された情報、テレビジョン放送またはラジオ放送の音声副搬送によって伝送された情報、デジタルテレビ放送に複合化された情報、または、テレビジョン放送またはラジオ放送の映像情報または音声情報に埋め込まれた隠し情報であるように構成したことにより、電波またはケーブルによって伝送されたさまざまな情報に含まれる検索式または検索語句を用いて、情報記憶部に記憶されているデータの中からテレビ映像に関連したデータを検索し、テレビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再生できる効果がある。
【0111】
(7)情報記憶部は、テレビジョン放送信号またはラジオ放送信号の垂直帰線消去期間に多重化された情報、テレビジョン放送またはラジオ放送の音声副チャンネルによって伝送された情報、テレビジョン放送またはラジオ放送の音声副搬送によって伝送された情報、デジタルテレビ放送またはデジタルラジオ放送に複合化された情報、または、テレビジョン放送またはラジオ放送の映像情報または音声情報を、記憶するように構成したことにより、電波またはケーブルによって伝送された検索式を用いて、さまざまなデータを検索し、テレビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再生できる効果がある。
【0112】
(8)情報記憶部は、CD−ROM、DVD−ROM、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、DVD−RAMなどの、書き換え可能記憶媒体または書き換え不可能な記憶媒体に情報を記憶するように構成したことにより、電波またはケーブルによって伝送された検索式を用いて、さまざまな記憶蓄積媒体に記憶されたデータを検索し、テレビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再生できる効果がある。
【0113】
(9)情報記憶部は、HTML書式のWWWページデータ、テキスト情報、動画情報、音声情報、静止画情報、WWWページデータ中のリンク情報、または、コンピュータプログラムを含む情報を記憶するように構成した場合には、電波またはケーブルによって伝送された検索式を用いて、さまざまなデータを検索し、テレビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再生できる効果がある。
【0114】
(10)情報記憶部は、放送番組識別子、情報提供者識別子、放送局識別子を含む情報を記憶するように構成した場合には、放送局は、特定の番組中または特定の放送局受信中にだけ検索される情報を指定したり、特定の情報提供者の情報だけが検索されるように指定することができる効果がある。
【0115】
(11)情報記憶部は、前記放送番組識別子としてGコードで指定された情報を記憶するように構成した場合には、放送局は、特定の番組中にだけ検索される情報を指定する際に、少ない情報量を配信することによって指定することができる効果がある。
【0116】
(12)関連情報特定結果通知部を備えるように構成した場合には、視聴者は、放送中の番組映像に関連した情報が1つ以上存在することが即座にわかるという効果がある。
【0117】
(13)関連情報特定結果通知部が、関連情報の数を視覚的または聴覚的に視聴者に通知するように構成したことにより、視聴者は、検索された関連情報を読むのに必要な時間が推測できるという効果がある。
【0118】
(14)検索方法変更部を具備し、情報記憶手段に記憶されたデータの種類に応じて、関連情報特定部が実行する検索処理の検索方法を変更するように構成した場合には、情報記憶手段に記憶されたデータがあらかじめ検索インデックスがつけられているデータの場合は、インデックス検索が高速に実行できる検索方法を自動的に選択して検索を実行できるという効果がある。
【0119】
(15)放送局は、テレビ放送映像に関連したデータを検索するための検索式または検索語句を、テレビ放送電波に重畳して配信し、テレビ放送受信機は、テレビ放送によって配信された検索式または検索語句を用いて、情報記憶部に記憶されているデータの中からテレビ映像に関連したデータを検索し、検索したデータをテレビ映像と連動させてプリンタに出力するように構成した場合には、視聴しているテレビ番組に関連するデータを印刷する場合にでも、ユーザが能動的に関連情報を検索する必要がないようにできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用されるシステムの概要を説明する図である。
【図2】この発明による情報再生装置の一実施の形態を説明するための機能ブロックである。
【図3】第1の実施の形態における重畳情報検出部の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態における再生条件指定文字列の一例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における情報記憶部の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態における関連情報特定部の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態における関連情報特定結果通知部の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態における情報再生部の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態における映像・音声・データ再生部の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態における関連情報特定結果通知部の通知結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 重畳情報検出部
2 情報記憶部
3 関連情報特定部
4 情報再生部
5 関連情報特定結果通知部
6 映像・音声・データ抽出部
7 制御部
8 選局部
9 デジタル情報抽出部
10 アナログ復調部
30 テレビ放送局
40 テレビ受像機
44 情報蓄積部
50 テレビ操作リモコン
60 プリンタ
Claims (6)
- 放送信号に重畳されて送られてくる情報を抽出して予め記憶する情報記憶手段と、
前記放送信号に重畳された情報を抽出する情報抽出手段と、
前記情報抽出手段で抽出された前記放送信号に重畳された情報に含まれる検索のための情報を検出して取り出す検出手段と、
前記検出手段で検出され取り出された前記検索のための情報を用いて、前記情報記憶手段に記憶された情報を検索し、前記検索のための情報に対応する、前記放送信号に関連する関連情報を検出したときに、前記情報記憶手段に記憶された情報のうちから、前記放送信号に関連する関連情報を自動的に読み出す関連情報特定手段と、
前記関連情報特定手段によって前記情報記憶手段から読み出された前記関連情報を、前記放送信号を受信して得た映像情報または音声情報と連動して再生する情報再生手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 請求項1に記載の情報再生装置において、
前記情報再生手段は、前記情報抽出手段によって抽出された前記放送信号に重畳された情報に含まれる制御情報に基づいて、再生時刻、再生時間、再生順序、再生時間間隔、再生繰り返し回数、または、再生出力先デバイスを変更して、前記情報記憶手段に記憶された情報のうちの、前記関連情報特定手段によって前記情報記憶手段から読み出された前記関連情報を再生することを特徴とする情報再生装置。 - 請求項1に記載の情報再生装置において、
前記情報再生手段は、前記情報抽出手段によって抽出された前記放送信号に重畳された情報に含まれる制御情報に基づいて、前記情報記憶手段に記憶された情報のうちの、前記関連情報特定手段によって前記情報記憶手段から読み出された前記関連情報の、表示位置、表示サイズ、または、表示レイアウトを変更して、前記放送信号を受信して得た映像情報に重ねて表示、または並べて表示することを特徴とする情報再生装置。 - 請求項1に記載の情報再生装置において、
前記情報再生手段は、前記情報抽出手段によって抽出された前記放送信号に重畳された情報に含まれる制御情報に基づいて、前記情報記憶手段に記憶された情報のうちの、前記関連情報特定手段によって前記情報記憶手段から読み出された前記関連情報を、前記放送信号を受信して得た映像情報の表示画面の表示形態を変更することにより、表示することを特徴とする情報再生装置。 - 請求項1に記載の情報再生装置において、
前記関連情報特定手段が1つ以上の関連情報を検出した場合に、検出した関連情報の数に関する情報を視聴者に通知する関連情報特定結果通信手段を具備することを特徴とする情報再生装置。 - 放送信号に重畳されて送られてくる放送番組関連情報が抽出されて予め格納されている情報記憶媒体からの前記放送番組関連情報を取得する機能を備える放送受信機が、前記放送番組関連情報を取得するようにする放送番組関連情報再生方法であって、
放送信号に、情報検索のための情報を重畳して放送するステップと、
前記放送受信機の情報抽出手段が、前記放送信号から前記情報検索のための情報を抽出するステップと、
前記放送受信機の情報検出手段が、前記抽出された前記情報検索のための情報により前記情報記憶媒体に格納されている情報を検索して、前記情報検索のための情報に対応する前記放送番組関連情報を検出するステップと、
前記放送受信機の再生手段が、前記検出された前記放送番組関連情報を放送映像や音声と連動して再生するステップと、
を備える放送番組関連情報再生方法。
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