JPH1169317A - 情報再生装置および放送番組関連情報再生方法 - Google Patents

情報再生装置および放送番組関連情報再生方法

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JPH1169317A
JPH1169317A JP9216501A JP21650197A JPH1169317A JP H1169317 A JPH1169317 A JP H1169317A JP 9216501 A JP9216501 A JP 9216501A JP 21650197 A JP21650197 A JP 21650197A JP H1169317 A JPH1169317 A JP H1169317A
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television
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Satoru Ichimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ配信時点またはデータ記録時点でテレ
ビ番組内容とデータとを対応づけることができない場合
にでも、テレビ放送と、関連データとを対応づけて共に
表示または再生できる。 【解決手段】 予め再生すべき情報が記憶されている情
報記憶手段2を設ける。重畳情報検出手段1により放送
信号に重畳された情報を検出する。重畳情報検出手段1
で検出された重畳情報に含まれる検索のための情報を用
いて、情報記憶手段2に記憶された情報を検索し、この
検索結果によって、情報記憶手段2に記憶された情報の
うちの、重畳情報に関連した関連情報を関連情報特定手
段3により特定する。情報再生手段4は、情報記憶手段
2に記憶された情報の中から、関連情報特定手段3によ
って特定された関連情報を、放送信号を受信して得た映
像情報または音声情報に伴って再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、テレビ
放送信号やラジオ放送信号などの放送信号を受信し、受
信した放送信号と関連する情報を、予め、情報記憶部に
格納されている情報から、当該放送信号に重畳されて送
られてくる重畳情報に基づいて検索して、放送信号と共
に再生する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットに対して電話網をアクセ
ス回線として使用して、各家庭で、個人ユーザが、必要
な種々の情報の提供を受けることができるようになって
きている。
【0003】ところで、従来のインターネットからの情
報の取得形式は、ユーザが自分の欲しいデータを能動的
に取りに行くという利用形態で用いられることが多い。
この利用形態は、「PULL型」の利用形態と呼ばれて
いる。これに対して、ユーザが情報を能動的に取りに行
くのではなく、放送局からユーザに対してデータが次々
と送られてくる「PUSH型」の利用形態でインターネ
ットが用いられることが増えてきた。PUSH型サービ
スで送られたデータは、ユーザのパソコンの表示画面上
に次々と表示される。
【0004】しかしながら、一般家庭でインターネット
を利用する場合は、上述のように、電話回線を用いてイ
ンターネットサービスプロバイダに接続して利用する場
合が多いため、放送局から随時送られてくるPUSH型
のデータを受信するためには、電話をインターネットサ
ービスプロバイダに、常時、かけっぱなしにする必要が
あり、電話代が非常に高額になるという問題があった。
【0005】この問題を解消する一手法として、地上波
テレビ放送信号の垂直帰線消去期間を利用して、インタ
ーネットで用いられるHTML(Hyper Text
Makeup Language)書式のデータ(以
下、このデータをインターネットデータと呼ぶ)を重畳
して放送する「Webキャスト」(出典:インターネッ
トアスキー,Vol.2,No.5,pp.166-167,19
97年5月号)が米国で開始されている。
【0006】日本では、地上波テレビ放送信号の垂直帰
線消去期間である21水平区間分の期間の中の、4つの
水平区間の伝走路が、1996年4月からデータ多重放
送として割り当てられ、Webキャストは、この新しく
設定された垂直帰線消去期間内の4つの水平区間の伝走
路を用いて行われている。
【0007】また、人工衛星を利用した衛星デジタルテ
レビ放送でも、デジタル化したテレビ映像情報およびテ
レビ音声情報と共に、HTML書式のインターネットデ
ータを重畳して放送する試みが開始されている。デジタ
ルテレビ放送の場合は、テレビ映像情報と、テレビ音声
情報と、データとを統一的にデジタル情報として扱える
ので、垂直帰線消去期間を利用することなく、インター
ネットデータをテレビ電波で放送できるようになってい
る。
【0008】このような地上波テレビ放送や衛星デジタ
ルテレビ放送に重畳されて放送されるインターネットデ
ータを受信する場合には、電話回線を用いる必要がない
ため、放送局から随時送られてくるPUSH型のデータ
を非常に安価に、常時、受信することができる。
【0009】そして、インターネットデータをテレビ放
送に重畳した場合には、テレビ映像と、インターネット
データを連動してユーザに配信することができるという
利点がある。これによって、テレビ番組と関連のあるデ
ータを配信することができる。例えば、教育番組などの
映像と同時に、教材テキストのデータを配信してテレビ
画面やパソコン画面にマルチウィンドウで表示する、と
いった使い方が可能になる。また、テレビ放送内容のテ
ーマやシーンが変わるたびに新たなデータを放送するこ
とで、テーマやシーンに追従してデータを変えることが
できるようになる。
【0010】また、米国で開始されたIntercas
tサービス(出典:インターネットアスキー,Vol.
2,No.5,pp.166-167,1997年5月号)の受信
装置を利用した場合には、テレビ放送によって送信され
たインターネットデータを、受信機の記憶装置に一旦蓄
積しておくことができる。これによって、例えば、蓄積
されたインターネットデータを、ユーザが、後からゆっ
くり見ることができるようになっている。
【0011】また、さらに、日本で放送が開始されてい
るBitcast/VBIサービス(出典:日マルチメ
ディア,pp.52-59,1997年4月号)の受信装置を利
用した場合には、テレビ放送の垂直帰線消去期間に重畳
されて送信されたインターネットデータを、受信機の記
憶装置に一旦蓄積しておき、重畳データに含まれるデー
タ表示タイミング情報に基づいて、このインターネット
データを放送番組と連動して表示することができる。
【0012】例えば、テレビ番組やテレビコマーシャル
と連動するデータを、そのデータ表示タイミング情報と
ともに、予め放送信号に重畳して放送して受信機の記憶
装置に格納させておき、前記データ表示タイミング情報
に基づいて、データを連動して再生すべきテレビ番組や
テレビコマーシャルが始まった瞬間に、それを画面に表
示することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
Intercastサービス、または、Bitcast
/VBIサービスの場合には、データを放送信号に連動
して表示させるようにする際に、前述したように、テレ
ビ放送受信機に、表示するタイミングを明示的に示した
「データ表示タイミング情報」を、放送信号に重畳する
データに付加して放送する必要があった。このため、放
送局が、データ表示タイミング情報を付加しなかったデ
ータに関しては、テレビ番組映像と関連したデータであ
っても、テレビ番組映像と連動して表示されないという
問題があった。
【0014】また、ある番組放送時間中にテレビ放送に
重畳して配信したデータが、後で放送される別のテレビ
番組にも関連するという場合があるが、この場合にも、
この配信データは、それがテレビ番組内容と関連したデ
ータであっても、関連表示のために利用できないという
問題もある。
【0015】このことは、例えば、放送番組に関係な
く、受信機の記憶装置に一旦蓄積しておいたデータや、
CD−ROMなどの汎用の情報記憶媒体に記録されたデ
ータなどのように、テレビ番組などの放送番組から参照
されることを想定して作成されていないデータの場合に
は、番組内容と関連したデータであっても、番組関連表
示のための情報としては用いることができないというこ
とを意味する。
【0016】ただし、このような情報であっても、テレ
ビ番組を視聴しているユーザが、能動的にハードディス
クやCD−ROMから所望の情報を検索して、視聴して
いるテレビ番組に関連する情報を表示または再生するよ
うにすることは可能である。
【0017】このようなユーザの能動的な検索を想定し
て、例えば、特開平7−73243号公報および特開平
9−9216号公報には、電波放送またはケーブル放送
によって送られてきた文字データの中から、ユーザの指
定したキーワードにマッチした情報だけを選別して蓄積
しておく装置が記載されている。また、特開平8−22
471号公報には、文字多重放送によって送られてきた
データと、データのインデックスとを蓄積し、後からユ
ーザが検索しやすいようにする装置が記載されている。
【0018】しかし、上述の特開平7−73243号公
報、特開平9−9216号公報、または、特開平8−2
2471号公報に記載の装置は、放送番組を視聴してい
るユーザの検索作業を容易にするためのものであって、
ユーザの情報検索操作を不要とするものではない。した
がって、視聴しているテレビ番組やラジオ番組に関連す
るデータを表示または再生するためには、依然としてユ
ーザが能動的に関連情報を検索する必要があり、ユーザ
は、視聴しているテレビ番組に集中できないという問題
点がある。さらに、ユーザが検索作業をしている間にテ
レビ放送内容の話題が変わってしまったときには、検索
して取得したデータが役に立たなくなるという問題もあ
る。
【0019】この発明は、上記の問題点を解決したもの
で、データ配信時点またはデータ記録時点で放送番組内
容とデータとを対応づけることができない場合にでも、
放送番組と、関連データとを対応づけて共に表示または
再生できるようにして、視聴している放送番組に関連す
るデータを表示または再生するために、ユーザが能動的
に関連情報を検索する必要がないようにすることを課題
としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による情報再生装置は、予め情報が記憶さ
れている情報記憶手段と、放送信号に重畳された情報を
検出する重畳情報検出手段と、前記重畳情報検出手段で
検出された重畳情報に含まれる検索のための情報を用い
て、前記情報記憶手段に記憶された情報を検索し、この
検索結果によって、前記情報記憶手段に記憶された情報
のうちの、前記重畳情報に関連した関連情報を特定する
関連情報特定手段と、前記情報記憶手段に記憶された情
報の中から、前記関連情報特定手段によって特定された
前記関連情報を、前記放送信号を受信して得た映像情報
または音声情報に伴って再生する情報再生手段と、を備
えることを特徴とする。
【0021】
【作用】上述の構成のこの発明による情報再生装置にお
いては、情報記憶手段には、予め、種々の情報が記憶さ
れて格納されている。そして、重畳情報検出手段で放送
信号に重畳されている情報が検出され、この検出された
重畳情報に含まれる検索のための情報、例えばキーワー
ドや検索式の情報を用いて、関連情報特定手段は、情報
記憶手段に記憶されている情報を検索する。そして、関
連情報特定手段は、その検索結果によって、情報記憶手
段に記憶された情報のうちの、放送情報に関連した関連
情報を特定する。
【0022】情報再生手段は、この関連情報特定手段に
より特定された関連情報を、放送信号を受信して得た映
像情報または音声情報に伴って再生する。
【0023】以上のように、放送信号に、情報検索のた
めの情報を重畳して放送し、その検索条件にしたがっ
て、予め、放送信号の受信機に格納されている情報を検
索して関連情報を抽出し、抽出した関連情報を放送映像
や音声に伴って再生することができる。このため、デー
タ表示タイミングなど、関連情報に、放送信号と対応付
けを行うための情報を含めておく必要がなく、汎用デー
タを用いて放送情報と共に再生する関連情報を得ること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態について説明する。
【0025】[第1の実施の形態]第1の実施の形態
は、この発明による情報再生装置を、地上波テレビ放送
受信システムに適用した場合であり、テレビ放送電波に
よって配信されたデータを、テレビ放送受信システムの
情報蓄積装置部に一旦蓄積しておき、記憶蓄積装置部に
記憶されたデータの中からテレビ映像に関連したデータ
を検索して、テレビ映像と連動させて表示する例であ
る。
【0026】この場合、放送局は、地上波テレビ放送の
映像信号の垂直帰線消去期間を利用してデータを配信す
る。地上波テレビ放送受信機(テレビ受像機)は、テレ
ビ放送によって配信されたデータを、テレビ放送受信シ
ステム内の情報蓄積装置部のハードディスク(磁気ディ
スク)に記憶する。このハードディスクへの情報記録時
においては、配信されたデータは画面上に表示されな
い。
【0027】その後、放送局は、テレビ放送映像に関連
したデータを検索するための検索式または検索語句を、
テレビ放送映像とともに、映像信号の垂直帰線消去期間
を利用して配信する。テレビ受像機は、テレビ放送によ
って配信された検索式または検索語句を用いて、既にハ
ードディスクに記憶されているデータの中からテレビ映
像や音声に関連したデータを検索し、検索したデータを
テレビ映像と連動させて表示する。
【0028】第1の実施の形態においては、情報蓄積装
置部のハードディスクに記録されるデータが、HTML
書式のインターネットデータであり、しかも、このイン
ターネットデータには少なくともテキスト情報が含まれ
る場合である。また、テレビ映像に関連したデータを検
索する際に、前記ハードディスクに記録されたデータ
を、フルテキストサーチ技術(全文検索技術)を用いて
検索する場合である。
【0029】この全文検索方法は、検索時にテキストデ
ータ内の全てのテキストの内容を読んで、指定された検
索文字列を含む文書を探し出すという検索方法であり、
データを記録する際に記憶するデータにインデックスを
つけることを必要としないデータ検索方法である。
【0030】この第1の実施の形態によれば、後述する
ように、放送局によって、テレビ番組内容と関連データ
とを対応づけることができない場合にでも、テレビ放送
と関連データとを対応づけて共に表示または再生でき、
視聴しているテレビ番組に関連するデータを表示または
再生する場合に視聴者が能動的に関連情報を検索する必
要がなくなる。
【0031】図1は、この第1の実施の形態の情報再生
装置を用いたテレビ放送受信システムの全体の概要を示
すもので、30はテレビ放送局である。テレビ放送局3
0は、テレビ放送電波31を送出する。テレビ放送電波
31は、テレビ放送信号として、変調されたアナログ映
像・音声信号、および、映像信号に重畳されたインター
ネットデータを含んでいる。
【0032】この実施の形態においては、HTML書式
のインターネットデータは、テレビ映像信号の垂直帰線
消去期間の中の、第10ラインから第13ラインの4ラ
インに重畳されている。この場合、1ライン当たり、
9.6kbpsの伝送容量があるため、4ライン分とし
て、インターネットデータを38.4kbpsで伝送す
ることが可能である。
【0033】テレビ放送受信システムは、テレビ受像機
40と、情報蓄積部44と、テレビ操作リモコン50
と、プリンタ60とにより、この実施の形態では構成さ
れる。テレビ受像機40には、地上波テレビ放送を受信
するためのテレビアンテナ41と、垂直帰線消去期間内
に重畳されて放送されたデータを蓄積するための情報蓄
積部44とが接続されている。
【0034】この例の場合、テレビ受像機40と情報蓄
積部44とは、USB(Universal Seri
al Bus)で接続されており、テレビ受像機40と
情報蓄積部44の間は12Mbpsでのデータ転送が可
能である。なお、情報蓄積部44は、テレビ受像機40
の内部に設置されても構わない。
【0035】情報蓄積部44は、記憶媒体として光ディ
スクや磁気ディスク、テープ、半導体メモリを用いて、
この記憶媒体に対して書き込み、読み出しが可能な構成
を有する。この情報蓄積部44は、データを圧縮して書
き込み、また、読み出したデータを元に伸長する機能を
備える。また、エラー訂正機能を備える。
【0036】テレビ受像機40は、その表示画面に、テ
レビ映像42とインターネットデータによるデータ画像
43とを、それぞれ独立して同時に表示することが可能
なような機能を備えている。この例では、テレビ受像機
40は、その表示画面を横方向に2分割した、いわゆる
2画面構成が可能になっている。
【0037】この場合、通常は、テレビ受像機40の表
示画面の全画面にテレビ映像を表示するが、後述するよ
うな方法で、放送されているテレビ番組に関連する情報
が情報蓄積部44内に存在することを検出した場合に
は、テレビ映像42とデータ43とを同時表示するよう
に、テレビ受像機40は、制御されるものである。
【0038】テレビ操作リモコン50からは赤外線とし
て、リモコン信号が発せられる。発せられたリモコン信
号は、テレビ受像機40の赤外線受信部45に伝えられ
る。テレビ操作リモコン50は、その操作パネル上に、
データ選択ダイヤル51、印刷ボタン52を有すると共
に、電源スイッチ、選局ボタン、音量調節ボタンなどの
ボタンキー群53を有する。
【0039】データ選択ダイヤル51は、放送されてい
るテレビ番組に関連する情報が情報蓄積部44内に複数
存在する場合に、複数の情報中から表示すべき情報を選
択するために用いられる。また、印刷ボタン52は、デ
ータ選択ダイヤル51によって選択した情報を印刷する
ように指示するためのボタンである。
【0040】60はプリンタである。テレビ操作リモコ
ン50のデータ選択ダイヤル51によって印刷すべきデ
ータを選択し、印刷ボタン52を押すと、テレビ受像機
40がそのことを検知し、プリンタ60に印刷データを
出力する。この例の場合、テレビ受像機40には赤外線
送信部46が設けられ、出力印刷データは、赤外線信号
として伝送されてプリンタ60に伝えられる。この赤外
線伝送はIrDA1.1規格に準拠したものであり、
4.0Mbpsでのデータ転送が可能である。
【0041】図2は、この実施の形態の情報再生装置、
すなわち、テレビ放送受信システムの構成を、その機能
を中心にして示したブロック図である。各機能ブロック
は、情報記憶部2と、映像・音声・データ出力部6の一
部を除き、すべてテレビ受像機40が備える。
【0042】テレビアンテナ41にて受信されたテレビ
放送信号は、選局部8に入力されて選局され、選局され
たテレビ放送信号が、デジタル情報抽出部9とアナログ
復調部10に入力される。アナログ復調部10では、選
局されたテレビ放送信号をアナログ復調し、映像情報と
音声情報とに変換する。アナログ復調部10からの映像
情報および音声情報は、映像・音声・データ出力部6に
供給される。
【0043】映像・音声・データ出力部6は、アナログ
復調部10からの映像情報と音声情報、また、情報再生
部4からのデータ、および、関連情報特定結果通知部5
からの通知信号を入力し、テレビ受像機40の表示画面
およびスピーカー(図示せず)に出力する。また、情報
再生部4の出力は、プリンタ60に出力される場合もあ
る。つまり、映像・音声・データ出力部6は、テレビ受
像機40の表示部と、スピーカだけでなく、プリンタ6
0も含む。
【0044】デジタル情報抽出部9では、選局部8から
入力されたテレビ映像信号の垂直帰線消去期間に重畳さ
れたデジタルデータを抽出し、抽出したデジタルデータ
を重畳情報検出部1に出力する。重畳情報検出部1は、
入力されたデジタルデータの中から、システムバス11
に出力すべきデータを選別して、システムバス11にデ
ータを出力する。
【0045】この実施の形態の情報再生装置おいては、
システムバス11に対して、重畳情報検出部1、情報記
憶部2、関連情報特定部3、情報再生部4、関連情報特
定結果通知部5、制御部7が、それぞれ接続されてい
る。制御部9は、この例の情報再生装置の全体の処理動
作を制御するものである。
【0046】情報記憶部2は、図1の情報蓄積部44に
対応する処理部である。すなわち、図1の情報蓄積部4
4と、USBインターフェースを介してシステムバス1
1に接続される構成である。
【0047】図2の各部はそれぞれ別のブロックとして
構成されていてもよいし、1つのブロックが幾つかの部
を含むように構成されていてもよい。また、1つの部
が、幾つかのブロックに分割されて実装されていても構
わない。また、情報記憶部2に記憶するデータを圧縮す
るための圧縮部(図示せず)や、データ放送伝送誤りを
訂正するためのエラー訂正部(図示せず)を、情報記憶
部2を構成する情報蓄積部44ではなく、テレビ受像機
40側に設けて、システムバス11に接続してもよい。
【0048】[データ記録時の動作]次に、以上のよう
な構成の情報再生装置の例における、テレビ放送によっ
て配信されたデータを情報記憶部2に記録する時の動作
について説明する。
【0049】図3は、重畳情報検出部1の動作を説明す
るフローチャートであり、そのうち、ステップS10
0,S101およびS105が、情報記憶部2に放送信
号に重畳されて伝送されてくる重畳情報を記憶する処理
部分である。なお、ステップS100〜S104の流れ
は、後述するように、重畳情報が検索式などの再生条件
指定文字列である場合に実行されるデータ再生処理時の
ものである。
【0050】デジタル情報抽出部9は、テレビ映像信号
の垂直帰線消去期間に重畳されたデジタルデータを抽出
し、抽出したデジタルデータを重畳情報検出部1に出力
するが、重畳情報検出部1は、ステップS100におい
て、デジタル情報抽出部9からの情報入力があるか否か
を検出する。そして、デジタル情報抽出部9からの入力
重畳情報を検出した場合には、次のステップS101に
進む。デジタル情報抽出部9からの入力がないと判定し
た場合には、ステップS100にもどって、デジタル情
報抽出部9からの検出を継続する。
【0051】ステップS101では、デジタル情報抽出
部9からの入力重畳情報が、検索式などの再生条件指定
文字列であるか、それ以外のデジタルデータであるかを
判定する。この実施の形態では、再生条件指定文字列を
検出したときには、後述する情報検索動作(再生動作)
を行い、それ以外のデジタルデータは、後の再生処理の
ときに用いるために、情報記憶部2に記憶すべきデータ
と判定する。
【0052】図4(A)および(B)は、デジタル情報
抽出部9からの入力重畳情報の例を示す図である。この
例においては、図4(A)において、"Content-Type:"
の後に続く語句が、"text/play" の場合には、それ以下
の文章を再生条件指定文字列とみなす。この再生条件指
定文字列には、検索式、検索語句、データ再生方法指定
情報が含まれる。
【0053】図4(A)の場合は、 search = (KEYWORD=" 沖縄"&" 旅行"&" ホテル”)&
(GCODE=54321) が検索式であり、 play=horizontal−right がデータ再生方法指定情報である。
【0054】この図4(A)の場合には、" 沖縄" 、"
旅行" 、" ホテル" の3つの文字列(キーワード)を全
て含み、かつ、放送番組識別子であるところのGコード
(VCR・PLUSとも呼ばれる米国ジェムスター社製
のテレビ番組識別コード)が54321番の情報を検索
するという検索式の例である。
【0055】なお、図4(A)中の" &" はアンド条件
検索を指定する記号である。なお、公知の形態素解析技
術または構文解析技術を用いる場合には、前記検索式文
字列は、自然言語であってもよい。
【0056】デジタル情報抽出部9からの入力重畳情報
が、上記の図4(A)のように、検索式などの再生条件
指定文字列を含む場合には、ステップS102以降に進
み、後述する情報検索処理(再生処理)を行う。一方、
図4(B)のように、再生条件指定文字列以外のデータ
であれば、ステップS105に進み、抽出した入力重畳
情報を情報記憶部2に出力する。情報記憶部2、つま
り、情報蓄積部44は、後述するように、この重畳情報
を蓄積する。
【0057】なお、図4(B)中の <GCODE>は、放送番
組識別子を記述するためのHTMLのタグであり、"NO
=" の後にはGコード番号が指定されている。図4
(B)の場合には、54321番、65432番、およ
び、76543番である。このように、1つ情報に対し
て放送番組識別子を複数指定することができる。また、
この<GCODE> の指定は省略することも可能である。
【0058】図5は、情報記憶部2を構成する情報蓄積
部44の動作を説明するフローチャートである。
【0059】図3のステップS105において、重畳情
報検出部1から出力されたデータは、図5のステップS
200において検出される。重畳情報検出部1からの入
力重畳情報が検出された場合には、ステップS201に
進んで、入力された重畳情報を情報記憶媒体に記録す
る。このとき、情報記憶媒体に記録すると同時に、テレ
ビ受像機40に入力された重畳情報を表示するようにし
てもよい。一方、ステップS200において、重畳情報
の入力が検出されなかった場合には、ステップS200
にもどって検出処理を継続する。
【0060】この第1の実施の形態の場合には、重畳情
報検出部1から入力された重畳情報のすべてを情報記憶
部2に記録する構成になっているが、公知の技術を用い
て、情報を選別して必要な情報だけを記録するようにし
てもよい。例えば、特開平7−73243公報または特
開平9−9216号公報に記載されているように、電波
放送またはケーブル放送によって送られてきた情報の中
から、ユーザの指定したキーワードにマッチした情報だ
けを選別して記録するようにする。さらに、特開平9−
9216号公報に記載されているように、記憶媒体の空
き容量が残り少ない場合に、最も古い蓄積情報を削除す
るようにしてもよい。
【0061】[データ再生時の動作]次に、以上のよう
な構成の情報再生装置の例における、情報記憶部2に記
録された情報を再生する時の動作について説明する。
【0062】放送局は、テレビ放送映像とともに、テレ
ビ放送映像に関連したデータを検索するための検索式ま
たは検索語句を放送する。そして、テレビ受像機40が
この検索式または検索語句を検出すると、既に情報蓄積
部44に記憶されているデータの中からテレビ映像に関
連したデータを検索し、検索したデータをテレビ映像と
連動させて再生する。
【0063】図3のステップS100〜S104は、重
畳情報検出部1のデータ再生処理の流れを示す部分であ
る。
【0064】重畳情報検出部1の処理のステップS10
1において、検索式などの再生条件指定文字列が検出さ
れた場合には、ステップS102に進んで、図4(A)
に示したような検索式または検索語句を抽出して、関連
情報特定部3に出力する。ここで出力される検索式また
は検索語句は、前述したデータ記録時において情報記憶
部2に記憶したデータを検索するために用いられる。
【0065】ステップS102の次にステップS103
に進み、前記抽出したデジタル情報がデータ再生方法指
定情報を含むかどうかが判別される。この例の場合に
は、データ再生方法指定情報は、図4(A)に示され
る"play=horizontal-right" という文字列であり、画面
表示領域を横2分割して、その右画面にデータ放送を表
示するという指定である。
【0066】ステップS103において、データ再生方
法指定情報を含むと判別された場合にはステップS10
4に進んで、情報再生部4に対し、検出したデータ再生
方法指定情報を出力する。一方、ステップS103にお
いて、データ再生方法指定情報を含まないと判別された
場合にはステップS100にもどる。
【0067】図6は、関連情報特定部3の動作を説明す
るフローチャートである。
【0068】図3のステップS102において関連情報
特定部3に出力された検索式または検索語句は、図6の
ステップS300において検出される。ステップS30
0において、重畳情報検出部1からの入力がないと判定
された場合には、ステップS300に戻って、重畳情報
検出部1からの入力を検出する。
【0069】ステップS300において、重畳情報検出
部1からの入力があったと判定された場合には、ステッ
プS301に進んで、重畳情報検出部1から入力された
検索式を用いて情報記憶部2に記憶されたデータを検索
する。ステップS301で実行する検索方法としては、
現在、インターネットで多く用いられている全文検索の
技術を用いる。
【0070】次に、このステップS301でデータを検
索した結果に基づいて、検索式に合致したデータが存在
するかしないかをステップS302で判定する。S30
2において、検索式に合致したデータが存在しないと判
別された場合には、ステップS300にもどる。また、
ステップS302で、検索式に合致したデータが存在す
ると判別された場合には、ステップS303に進む。
【0071】ステップS303では、検索された関連情
報の数を関連情報特定結果通知部5に対し通知する。続
いて、ステップS304に進んで、検索された関連情報
を、情報再生部4に出力する。ステップS304が終わ
ると、ステップS300にもどる。
【0072】図7は、関連情報特定結果通知部5の動作
を説明するフローチャートである。すなわち、図6のス
テップS303で、関連情報特定部3から出力された関
連情報の数は、図7のステップS400において検出さ
れる。ステップS400において、関連情報の数が検出
された場合には、ステップS401にすすむ。一方、ス
テップS400において、関連情報の数が検出されたな
かったと判定された場合には、ステップS400にもど
って、関連情報特定部3からの入力の検出を続ける。そ
して、ステップS401では、ステップS400におい
て検出された関連情報の数を、映像・音声・データ出力
部6に出力する。
【0073】図8は、情報再生部4の動作を説明するフ
ローチャートである。すなわち、図6のステップS30
4で、関連情報特定部3から出力された関連情報は、図
8のステップS500において検出される。ステップS
500において、関連情報が検出された場合には、ステ
ップS501にすすむ。一方、ステップS500におい
て、関連情報の数が検出されたなかったと判定された場
合には、ステップS500にもどって、関連情報特定部
3からの入力検出を続ける。
【0074】ステップS501では、図3を用いて説明
した重畳情報検出部1の処理フローチャートのステップ
S104において出力されたデータ再生方法指定情報を
検出する。データ再生方法指定情報の入力が検出された
場合には、ステップS502に進み、ステップS500
において入力された関連情報を、指定されたデータ再生
方法で映像・音声・データ出力部に出力する。その後、
ステップS500にもどる。
【0075】一方、ステップS501においてデータ再
生方法指定情報を検出しなかった場合には、ステップS
500において入力された関連情報を、標準のデータ再
生方法で映像・音声・データ出力部に出力する。その
後、ステップS500にもどる。なお、標準のデータ再
生方法のための指定情報は、図示しないメモリに記憶さ
れている。
【0076】データ再生方法指定情報としては、上述し
たデータ表示画面の表示位置を指定する情報以外にも、
データ表示画面の表示サイズや表示レイアウトを指定す
る情報、データを再生する再生時刻、再生時間、再生順
序、再生時間間隔、再生繰り返し回数を指定する情報、
データを出力するデバイス(再生出力先デバイス)を指
定する情報などを含むものであっても構わない。
【0077】例えば、「device=printer」という記述
が、前記データ再生方法指定情報に含まれていた場合に
は、テレビ受像機40に表示する代わりに、プリンタ6
0に前記関連情報を出力するようにすることを意味す
る。
【0078】なお、データ再生方法指定情報に基づい
て、前記関連情報特定部3が特定した関連情報の内容を
変更し、この変更した情報を表示するようにしてもよ
い。例えば、「appearance=textonly 」という記述が、
前記データ再生方法指定情報に含まれていた場合には、
動画や静止画情報を含むインターネットデータが関連情
報として検索された場合にでも、テキストだけを抽出し
てテレビ受像機40に表示するようにする。また、「co
mmand=head 25 」という記述が前記データ再生方法指定
情報に含まれていた場合には、関連情報として検索され
たテキストデータの最初から25行分だけをテレビ受像
機40に表示するようにする。
【0079】図9は、映像・音声・データ出力部6の動
作を説明するフローチャートである。この映像・音声・
データ出力部6は、テレビ受像機40に出力する処理を
司る部分である。この実施の形態では、この映像・音声
・データ出力部6は、関連情報特定結果通知部5からの
通知信号と、アナログ復調部10からの映像信号および
音声信号と、情報再生部4からのデータ情報とを合成し
てテレビ受像機40に表示または再生するように構成し
ている。
【0080】図9のステップS600においては、アナ
ログ復調部10からの映像および音声を入力する。次の
ステップS601では、関連情報特定結果通知部5から
関連情報の数が入力されたかどうかを判定する。このス
テップS601において検出される関連情報の数を表す
情報は、図6のステップS303において、関連情報特
定部3から出力された情報である。すなわち、関連情報
特定部3によって1つ以上の関連情報が検出された場合
に、関連情報の数が映像・音声・データ再生部5に入力
される。
【0081】ステップS601において、関連情報の数
が入力されたと検出された場合にはステップS606に
進む。ステップS606では、アナログ復調部10から
入力された映像にオーバーラップする形式で、関連情報
の数を、テレビ受像機40に所定時間表示する。この所
定時間は、例えば3秒である。
【0082】図10は、関連情報の数をテレビ受像機4
0に表示した例である。関連情報の数を示す表示47
は、放送中の放送番組に関連するインターネットデータ
が、情報記憶部2内に、3つ存在することを視聴者に通
知している。
【0083】この関連情報の数を知った視聴者が、その
関連情報をテレビ受像機40に表示させるときには、テ
レビ操作リモコン50のデータ選択ダイヤル51を操作
して関連情報表示要求をする。データ選択ダイヤル51
を回すことで、前記検出された3つの関連情報を、次々
と切り替えて、テレビ受像機40に記憶したインターネ
ットデータを、テレビ受像機40の表示画面に表示する
ことができる。すなわち、データ選択ダイヤル51をま
わすことによって、図1に示したように画面が横2分割
された右画面43に、インターネットデータが1つ1つ
表示される。ただし、このデータ表示方法は、図3のス
テップ103によって検出されたデータ再生方法指定情
報によって変化する。
【0084】ステップS602では、視聴者からの関連
情報表示要求(データ選択ダイヤルの操作)を検出す
る。そして、ステップS602で視聴者がデータ選択ダ
イヤル51をまわしたことが検出された場合には、ステ
ップS603に進み、情報再生部4から関連情報を入力
する。そして、ステップS604で、テレビ受像機の表
示画面を2分割して、入力した関連情報をテレビ映像と
ならべて表示する。
【0085】また、データ選択ダイヤル51はダイヤル
の中心部を押せる構造になっていて、このダイヤル中心
部を押すことによって、テレビ受像機40のインターネ
ットデータ表示画面43に表示されたデータの表示を消
して、テレビ映像42をテレビ画面の全面に表示するよ
うになっている。
【0086】さらに、視聴者が、テレビ映像と並んで表
示されたインターネットデータをプリンタ60に出力し
て印刷したいと思った場合には、印刷したいデータがテ
レビ受像機40に表示されている時に、テレビ操作リモ
コン50の印刷ボタン52を押すようにする。そして、
この印刷ボタン52を押すことによって、印刷されたイ
ンターネットデータ61を得ることができる。
【0087】一方、ユーザがステップS601におい
て、ユーザからの関連情報表示要求が検出されなかった
場合には、ステップS605に進んで、通常のテレビ映
像表示を行う。
【0088】以上に説明した処理によって、テレビ放送
電波によって配信されたデータを、テレビ受像機の情報
記憶部に一旦蓄積しておき、情報記憶部に記憶されたデ
ータの中からテレビ映像に関連したデータを検索して、
テレビ映像と連動させて表示させることができる。
【0089】なお、情報蓄積部44のハードディスク等
に記録されるデータはHTML書式のインターネットデ
ータ以外の、例えば、プレーンテキスト、動画、静止
画、音声、コンピュータプログラムであっても構わな
い。ただし、この実施の形態のように、ハードディスク
に記録されたデータを、フルテキストサーチ技術を用い
て検索する場合には、ハードディスクに記録されたデー
タの中のテキスト部分が検索対象となる。また、テキス
ト部分を含まないデータの場合には、検索の際に用いら
れる文字列キーワードをデータに付与して、放送局によ
ってデータ放送するようにする。
【0090】また、データを記憶する媒体としては、ハ
ードディスク(磁気ディスク)以外の、光磁気ディス
ク、フラッシュメモリなどであっても構わない。また、
MDデータ(Mini Disk Data)、ZIPディスク、PC
MPCIA対応フラッシュメモリカードなどの交換可能
な記憶媒体を利用すれば、容易に記憶容量を増やすこと
ができるようになる。
【0091】また、地上波テレビ放送の放送電波によっ
てデータを伝送する方法としては、垂直帰線消去期間を
利用する以外にも、音声多重方式の音声副搬送波を利用
することもできる。音声副搬送波を用いたデータ伝送で
は、音声信号の空いている周波数(2チャンネル分)を
使ってデータを送る。1チャンネルのデータ伝送速度は
約9.6kbpsの伝送容量があるため、約19.2k
bpsでインターネットデータを伝送することが可能で
ある。
【0092】さらに、人工衛星を利用した衛星デジタル
テレビ放送でも、デジタル化したテレビ映像情報および
テレビ音声情報と共に、HTML書式のインターネット
データを重畳して放送する試みが開始されており、この
衛星データ放送を受信する場合には、約1.5Mbps
で高速伝送されるインターネットデータを受信できる。
衛星デジタルテレビ放送からデータを受信する場合に
は、地上波テレビ放送からデータを受信して記憶する場
合と比較して、前記ハードディスクの記憶容量を増やし
て用いるようにする。
【0093】また、さらに、データハイディング技術
(日経エレクトロニクス, No.683, pp149-162, 1997.2.
24)を用いて、テレビ映像やテレビ音声信号情報にデー
タを埋め込むようにして、放送するようにしてもよい。
この場合には、ビデオ録画した後でも、録画された映像
情報または音声情報の中にデジタルデータを保持できる
ので、ビデオ映像を再生しながら、ビデオ映像に関連し
た関連情報を検索して表示、再生できるようになる。
【0094】また、以上の例では、テレビ映像とインタ
ーネットデータによる画像とを同時表示する方法として
は、2画面分割の方法を用いたが、このように画面表示
領域を横2分割する方法以外にも、いわゆるピクチャ・
イン・ピクチャ方式を用いてもよいし、テレビ映像42
の上にオーバーラップする形でテレビ映像42上の複数
の領域に分散させてデータ43を表示するようにしても
よい。さらに、テレビ受像機40とは異なる別の表示装
置に関連情報を表示するようにしても構わない。
【0095】[第2の実施の形態]第1の実施の形態
は、テレビ放送電波によって配信されたデータを、テレ
ビ放送受信機の情報記憶部2に一旦蓄積しておき、この
情報記憶部2に記憶されたデータの中からテレビ映像に
関連したデータを検索して、テレビ映像と連動させて表
示する例である。しかし、放送信号に重畳して送られて
くる情報を記憶して、その情報を関連情報として利用す
るのではなく、予め、任意の情報が記憶されている記憶
媒体を用い、この記憶媒体から、放送信号に重畳して送
られてくる検索のための情報により関連情報を検索し
て、放送映像や音声と共に再生する関連情報として用い
るようにすることもできる。
【0096】この第2の実施の形態の場合には、情報記
憶部2を構成する情報蓄積部44は、CD−ROMやD
VD−ROMなどの書き換え不可能の記憶媒体から所望
の情報を抽出できるディスク再生装置の構成を有する場
合である。
【0097】以下に説明する第2の実施の形態において
は、ニュースに多用される用語を解説したデータが記憶
されているCD−ROMを情報記憶部2の記憶媒体とし
て用い、テレビのニュース番組にあわせて、適宜、用語
解説をニュース番組映像と同時に表示する例について説
明する。
【0098】図1において、この第2の実施の形態の場
合、情報蓄積部44は、CD−ROMドライブ装置を備
える。視聴者は、ニュース番組が開始される前に、予
め、情報としてニュース用語辞典を格納しているCD−
ROMを、そのCD−ROMドライブ装置にセットして
おく。
【0099】放送局は、放送中のテレビニュースに出現
する重要用語や難しい用語のテキストデータを、テレビ
放送映像とともに、映像信号の垂直帰線消去期間を利用
して配信する。
【0100】テレビ受像機40は、このテレビ放送によ
って配信された用語についての説明を、テレビ信号から
抽出した用語のテキストデータを検索データとして用い
て、ニュース用語辞典CD−ROMから検索し、検索し
た用語解説データをテレビ映像と連動させて表示する。
【0101】CD−ROMに記憶されているデータが、
ニュース用語辞典のように、前もってインデックスが付
けられて記憶されているデータの場合には、関連情報特
定部3が用いるデータ検索方法は、全文検索ではなく、
より高速に検索できるキーワード検索方法に変えて実施
することができる。さらに、情報記憶部2に記憶された
情報の種類や、情報記憶部2に用いられる記憶媒体の種
類を判別して、自動的にデータ検索方法を変えるように
しても構わない。
【0102】なお、情報記憶部2の記憶媒体としては、
書き換え可能の記憶媒体を用い、その記憶媒体に予め情
報を記憶させた場合であっても、この第2の実施の形態
は実施することができることはもちろんである。
【0103】また、以上説明した、第1の実施の形態お
よび第2の実施の形態は、各実施の形態の説明中に明記
したほかにも、適宜、組み合わせて実施することが可能
である。
【0104】以上説明した実施の形態からは、次に示す
ような効果が得られる。
【0105】(1)放送局は、テレビ放送映像に関連し
たデータを検索するための検索式または検索語句を、テ
レビ放送電波に重畳して配信し、一方、テレビ放送受信
機は、テレビ放送によって配信された検索式または検索
語句を用いて、情報記憶部に記憶されているデータの中
からテレビ映像に関連したデータを検索し、検索したデ
ータをテレビ映像と連動させて表示するように構成した
ことにより、データ配信時点やデータ記録時点でテレビ
番組内容とデータとを対応づけることができない場合に
でも、テレビ放送と関連データとを対応づけて、共に表
示または再生できる。そして、このように視聴している
テレビ番組に関連するデータを表示または再生する場合
に、ユーザが能動的に関連情報を検索する必要がないよ
うにできる効果がある。
【0106】(2)放送局は、テレビ放送映像に関連し
た情報を、テレビ放送電波に重畳して配信し、テレビ放
送受信機は、テレビ放送によって配信された情報を受信
し、受信した情報から検索式または検索語句を生成し
て、この検索式または検索語句を用いて、情報記憶部に
記憶されているデータの中からテレビ映像に関連したデ
ータを検索するように構成したことにより、テレビ放送
によって配信された情報が自然言語形式の情報であって
も、この自然言語情報から検索式を生成して、この生成
した検索式を用いて、情報記憶部に記憶されているデー
タの中からテレビ映像に関連したデータを検索し、テレ
ビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再生
できる効果がある。
【0107】(3)テレビ放送によって配信された受信
情報に含まれる制御情報に基づいて、再生時刻、再生時
間、再生順序、再生時間間隔、再生繰り返し回数、また
は、再生出力先デバイスなどの再生方法を変更するよう
に構成したことにより、放送局は、テレビ放送番組の進
行状況に適した再生方法で、関連データを再生できる効
果がある。
【0108】(4)テレビ放送によって配信された受信
情報に含まれる制御情報に基づいて、表示位置、表示サ
イズ、または、表示レイアウトを変更するように構成し
たことにより、放送局は、テレビ放送番組の進行状況に
適した表示方法で、関連データを表示できる効果があ
る。
【0109】(5)テレビ放送によって配信された受信
情報に含まれる制御情報に基づいて、表示内容または再
生内容を変更して、テレビ映像に関連したデータを表示
または再生するように構成したことにより、放送局は、
テレビ放送番組の進行状況に適した表示内容を選んで表
示したり、テレビ放送番組の進行状況に適した表示内容
に変更して表示したりできる効果がある。
【0110】(6)テレビジョン放送信号またはラジオ
放送信号に重畳された情報は、電波またはケーブルによ
って伝送されたテレビジョン放送信号またはラジオ放送
信号の垂直帰線消去期間に多重化された情報、テレビジ
ョン放送またはラジオ放送の音声副チャンネルによって
伝送された情報、テレビジョン放送またはラジオ放送の
音声副搬送によって伝送された情報、デジタルテレビ放
送に複合化された情報、または、テレビジョン放送また
はラジオ放送の映像情報または音声情報に埋め込まれた
隠し情報であるように構成したことにより、電波または
ケーブルによって伝送されたさまざまな情報に含まれる
検索式または検索語句を用いて、情報記憶部に記憶され
ているデータの中からテレビ映像に関連したデータを検
索し、テレビ放送と関連データとを対応づけて共に表示
または再生できる効果がある。
【0111】(7)情報記憶部は、テレビジョン放送信
号またはラジオ放送信号の垂直帰線消去期間に多重化さ
れた情報、テレビジョン放送またはラジオ放送の音声副
チャンネルによって伝送された情報、テレビジョン放送
またはラジオ放送の音声副搬送によって伝送された情
報、デジタルテレビ放送またはデジタルラジオ放送に複
合化された情報、または、テレビジョン放送またはラジ
オ放送の映像情報または音声情報を、記憶するように構
成したことにより、電波またはケーブルによって伝送さ
れた検索式を用いて、さまざまなデータを検索し、テレ
ビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再生
できる効果がある。
【0112】(8)情報記憶部は、CD−ROM、DV
D−ROM、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、DVD−RAMなどの、書き換え可能記憶媒体また
は書き換え不可能な記憶媒体に情報を記憶するように構
成したことにより、電波またはケーブルによって伝送さ
れた検索式を用いて、さまざまな記憶蓄積媒体に記憶さ
れたデータを検索し、テレビ放送と関連データとを対応
づけて共に表示または再生できる効果がある。
【0113】(9)情報記憶部は、HTML書式のWW
Wページデータ、テキスト情報、動画情報、音声情報、
静止画情報、WWWページデータ中のリンク情報、また
は、コンピュータプログラムを含む情報を記憶するよう
に構成した場合には、電波またはケーブルによって伝送
された検索式を用いて、さまざまなデータを検索し、テ
レビ放送と関連データとを対応づけて共に表示または再
生できる効果がある。
【0114】(10)情報記憶部は、放送番組識別子、
情報提供者識別子、放送局識別子を含む情報を記憶する
ように構成した場合には、放送局は、特定の番組中また
は特定の放送局受信中にだけ検索される情報を指定した
り、特定の情報提供者の情報だけが検索されるように指
定することができる効果がある。
【0115】(11)情報記憶部は、前記放送番組識別
子としてGコードで指定された情報を記憶するように構
成した場合には、放送局は、特定の番組中にだけ検索さ
れる情報を指定する際に、少ない情報量を配信すること
によって指定することができる効果がある。
【0116】(12)関連情報特定結果通知部を備える
ように構成した場合には、視聴者は、放送中の番組映像
に関連した情報が1つ以上存在することが即座にわかる
という効果がある。
【0117】(13)関連情報特定結果通知部が、関連
情報の数を視覚的または聴覚的に視聴者に通知するよう
に構成したことにより、視聴者は、検索された関連情報
を読むのに必要な時間が推測できるという効果がある。
【0118】(14)検索方法変更部を具備し、情報記
憶手段に記憶されたデータの種類に応じて、関連情報特
定部が実行する検索処理の検索方法を変更するように構
成した場合には、情報記憶手段に記憶されたデータがあ
らかじめ検索インデックスがつけられているデータの場
合は、インデックス検索が高速に実行できる検索方法を
自動的に選択して検索を実行できるという効果がある。
【0119】(15)放送局は、テレビ放送映像に関連
したデータを検索するための検索式または検索語句を、
テレビ放送電波に重畳して配信し、テレビ放送受信機
は、テレビ放送によって配信された検索式または検索語
句を用いて、情報記憶部に記憶されているデータの中か
らテレビ映像に関連したデータを検索し、検索したデー
タをテレビ映像と連動させてプリンタに出力するように
構成した場合には、視聴しているテレビ番組に関連する
データを印刷する場合にでも、ユーザが能動的に関連情
報を検索する必要がないようにできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用されるシステムの
概要を説明する図である。
【図2】この発明による情報再生装置の一実施の形態を
説明するための機能ブロックである。
【図3】第1の実施の形態における重畳情報検出部の処
理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態における再生条件指定文字列
の一例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における情報記憶部の処理ル
ーチンの一例を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態における関連情報特定部の処
理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態における関連情報特定結果通
知部の処理ルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。
【図8】第1の実施の形態における情報再生部の処理ル
ーチンの一例を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態における映像・音声・データ
再生部の処理ルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。
【図10】第1の実施の形態における関連情報特定結果
通知部の通知結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 重畳情報検出部 2 情報記憶部 3 関連情報特定部 4 情報再生部 5 関連情報特定結果通知部 6 映像・音声・データ抽出部 7 制御部 8 選局部 9 デジタル情報抽出部 10 アナログ復調部 30 テレビ放送局 40 テレビ受像機 44 情報蓄積部 50 テレビ操作リモコン 60 プリンタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め情報が記憶されている情報記憶手段
    と、 放送信号に重畳された情報を検出する重畳情報検出手段
    と、 前記重畳情報検出手段で検出された前記放送信号に重畳
    された情報に含まれる検索のための情報を用いて、前記
    情報記憶媒体に記憶された情報を検索し、この検索結果
    によって、前記情報記憶媒体に記憶された情報のうち
    の、放送情報に関連した関連情報を特定する関連情報特
    定手段と、 前記情報記憶媒体に記憶された情報の中から、前記関連
    情報特定手段によって特定された前記関連情報を、前記
    放送信号を受信して得た映像情報または音声情報に伴っ
    て再生する情報再生手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の情報再生装置において、 前記情報再生手段は、前記重畳情報検出手段によって検
    出された前記放送信号に重畳された情報に含まれる制御
    情報に基づいて、再生時刻、再生時間、再生順序、再生
    時間間隔、再生繰り返し回数、または、再生出力先デバ
    イスを変更して、前記情報記憶手段に記憶された情報の
    うちの、前記関連情報特定手段によって特定された前記
    関連情報を再生することを特徴とする情報再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の情報再生装置において、 前記情報再生手段は、前記重畳情報検出手段によって検
    出された重畳情報に含まれる制御情報に基づいて、前記
    情報記憶手段に記憶された情報のうちの、前記関連情報
    特定手段によって特定された前記関連情報の、表示位
    置、表示サイズ、または、表示レイアウトを変更して、
    前記放送信号を受信して得た映像情報に重ねて表示、ま
    たは並べて表示することを特徴とする情報再生装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の情報再生装置において、 前記情報再生手段は、前記重畳情報検出手段によって検
    出された重畳情報に含まれる制御情報に基づいて、表示
    内容または再生内容を変更して、前記情報記憶手段に記
    憶された情報のうちの、前記関連情報特定手段によって
    特定された関連情報を再生することを特徴とする情報再
    生装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の情報再生装置において、 前記関連情報特定手段が1つ以上の関連情報を検出した
    場合に、検出した関連情報に関する情報を視聴者に通知
    する関連情報特定結果通知手段を具備することを特徴と
    する情報再生装置。
  6. 【請求項6】放送受信機に、予め情報が格納されている
    情報記憶媒体からの情報を取得する機能を設けておくと
    共に、 放送信号に、情報検索のための情報を重畳して放送し、
    その検索条件にしたがって、前記情報記憶媒体に格納さ
    れている情報を検索して関連情報を抽出し、抽出した関
    連情報を放送映像や音声に伴って再生することを特徴と
    する放送番組関連情報再生方法。
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