以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置(例えば、図3の表示装置51)は、選局可能な複数のチャンネルが階層構造をなす構成となっており、選局されて表示装置に画像を表示させたチャンネルをカレントチャンネルとして、前記カレントチャンネルに対して上位の階層のチャンネルが選局可能である場合には、第1の方向を示す画像、前記カレントチャンネルに対して下位の階層のチャンネルが選局可能である場合には、前記第1の方向と反対の第2の方向を示す画像、前記カレントチャンネルに対して同一階層のチャンネルが選局可能である場合には、前記第1および第2の方向と垂直な第3の方向を示す画像を、前記カレントチャンネルから選局可能な関連チャンネルが存在することを表す関連チャンネル存在表示画像として、選局された前記カレントチャンネルの画像に重畳表示させる表示制御手段(例えば、図5のOSD制御部164)と、First In Last Outのデータ構造を有し、前記上位の階層のチャンネルのチャンネル情報を記憶する第1のチャンネル情報記憶部と、First In Last Outのデータ構造を有し、前記並列の階層のチャンネルのチャンネル情報を記憶する第2のチャンネル情報記憶部と、前記チャンネルの変更に応じて、前記第1のチャンネル情報記憶部と前記第2のチャンネル情報記憶部への前記チャンネル情報の格納を制御するチャンネル情報制御手段と、前記関連チャンネル存在表示画像としての前記第1乃至第3の方向を示す画像は、ユーザが前記関連チャンネルにチャンネルを変更する操作を行う場合の上方向、下方向、右方向、または左方向のいずれかの操作ボタンに対応する、上方向、下方向、右方向、または左方向のいずれかを示す画像であり、前記チャンネルには、ネットワーク放送のチャンネルと、それ以外の放送のチャンネルとが混在し、前記関連チャンネルが前記ネットワーク放送のチャンネルである場合、前記カレントチャンネルの放送信号に含まれる番組関連情報には、前記ネットワーク放送を受信するためにアクセスするアクセス先のアドレスが含まれており、前記カレントチャンネルの放送信号に含まれる前記番組関連情報に基づいて、前記カレントチャンネルに前記ネットワーク放送のチャンネルの前記関連チャンネルが存在するかどうか検出するとともに、前記アドレスにアクセスすることができるかどうかにより、前記関連チャンネルの画像を表示可能かどうかを判定する判定手段(例えば、図5のサブチャンネル検出部162)とを備え、前記表示制御手段は、前記関連チャンネルが前記ネットワーク放送のチャンネルである場合には、前記関連チャンネルの画像を表示可能である場合に、前記関連チャンネル存在表示画像を前記カレントチャンネルの画像に重畳表示させる。
本発明の一側面の情報処理方法またはプログラムは、選局可能な複数のチャンネルが階層構造をなす構成となっており、選局されて表示装置に画像を表示させたチャンネルをカレントチャンネルとして、前記カレントチャンネルに対して上位の階層のチャンネルが選局可能である場合には、第1の方向を示す画像、前記カレントチャンネルに対して下位の階層のチャンネルが選局可能である場合には、前記第1の方向と反対の第2の方向を示す画像、前記カレントチャンネルに対して同一階層のチャンネルが選局可能である場合には、前記第1および第2の方向と垂直な第3の方向を示す画像を、前記カレントチャンネルから選局可能な関連チャンネルが存在することを表す関連チャンネル存在表示画像として、選局された前記カレントチャンネルの画像に重畳表示させ、First In Last Outのデータ構造を有し、前記上位の階層のチャンネルのチャンネル情報を記憶する第1のチャンネル情報記憶部と、First In Last Outのデータ構造を有し、前記並列の階層のチャンネルのチャンネル情報を記憶する第2のチャンネル情報記憶部への前記チャンネル情報の格納を、前記チャンネルの変更に応じて制御し、前記関連チャンネル存在表示画像としての前記第1乃至第3の方向を示す画像は、ユーザが前記関連チャンネルにチャンネルを変更する操作を行う場合の上方向、下方向、右方向、または左方向のいずれかの操作ボタンに対応する、上方向、下方向、右方向、または左方向のいずれかを示す画像であり、前記チャンネルには、ネットワーク放送のチャンネルと、それ以外の放送のチャンネルとが混在し、前記関連チャンネルが前記ネットワーク放送のチャンネルである場合、前記カレントチャンネルの放送信号に含まれる番組関連情報には、前記ネットワーク放送を受信するためにアクセスするアクセス先のアドレスが含まれており、前記カレントチャンネルの放送信号に含まれる前記番組関連情報に基づいて、前記カレントチャンネルに前記ネットワーク放送のチャンネルの前記関連チャンネルが存在するかどうか検出するとともに、前記アドレスにアクセスすることができるかどうかにより、前記関連チャンネルの画像を表示可能かどうかを判定し、前記関連チャンネルが前記ネットワーク放送のチャンネルである場合には、前記関連チャンネルの画像を表示可能である場合に、前記関連チャンネル存在表示画像を前記カレントチャンネルの画像に重畳表示させる(例えば、図10のステップS20)ステップを含む。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した画像表示システムの一実施の形態の構成例を示している。この画像表示システムは、表示装置51、サーバ52、および表示装置51を遠隔操作するためのリモートコマンダ53から構成され、表示装置51は、例えば、インターネットなどのネットワーク54を介してサーバ52に接続されている。
表示装置51は、例えば、テレビジョン受像機などから構成され、表示装置51には、画像を表示する表示部71、およびリモートコマンダ53からの赤外線信号を受光(受信)する受光部72が設けられている。例えば、ユーザがリモートコマンダ53を操作すると、リモートコマンダ53から表示装置51には、ユーザの操作に応じた赤外線信号(操作信号)が送信されてくるので、表示装置51の受光部72は、リモートコマンダ53からの赤外線信号を受光し、表示装置51は、受光部72が受光した赤外線信号に応じた処理を行う。
例えば、表示装置51は、受光した赤外線信号に応じて、図示せぬ送信局から送信されてくる、所定のチャンネルの番組に対応する地上波の放送信号を受信し、受信した放送信号から得られる番組の画像を表示部71に表示する。
また、表示装置51は、ネットワーク54を介してサーバ52にアクセスすることにより、サーバ52から得られる情報を取得して、表示部71に表示する。例えば、表示装置51は、サーバ52から、所定のチャンネルの番組に関連する情報を取得して、取得された情報を表示部71に表示する。また例えば、表示装置51は、ネットワーク54を介してサーバ52にアクセスすることにより、放送局がネットワーク放送(ストリーム放送)として提供している放送信号を受信し、受信した放送信号から得られる番組の画像を表示部71に表示する。
なお、表示装置51は、放送信号を送信する放送局ごとに異なるサーバ52にアクセスするが、本実施の形態では、放送局ごとに特に区別することなくサーバ52ということにする。また、以下において、表示装置51が選局する地上波の放送信号の所定のチャンネルを地上波チャンネルと称し、表示装置51が選局するネットワーク放送のチャンネルをネットワークチャンネルと称する。また、単にチャンネルという場合には、地上波チャンネルとネットワークチャンネルの両方を含む。
リモートコマンダ53は、右矢印ボタン61R、左矢印ボタン61L、上矢印ボタン61U、下矢印ボタン61D、ボリュームを変更するボリュームボタン62、チャンネルを所定の数字のチャンネルに変更するチャンネル数字ボタン63などの各種のボタン(操作ボタン)を備え、ユーザの操作に応じた操作信号を、赤外線信号として出力する。
図3は、表示装置51の詳細な構成例を示すブロック図である。
表示装置51は、表示部71、受光部72、アンテナ121、チューナ122、デスクランブラ123、デマルチプレクサ124、映像切替部125、映像復号回路126、音声切替部127、音声復号回路128、スピーカ129、OSD (On Screen Display)付加回路130、CPU(Central Processing Unit)131、メモリ132、記録部133、インターフェース134、およびドライブ135を含むように構成され、チューナ122、デスクランブラ123、デマルチプレクサ124、映像切替部125、映像復号回路126、音声切替部127、音声復号回路128、OSD付加回路130、CPU131、およびインターフェース134は、バス136により相互に接続されている。
アンテナ121は、図示せぬ送信局から、例えば、トランスポートストリーム形式で送信されてくる放送信号を受信してチューナ122に供給する。チューナ122は、CPU131の制御の基に放送局(チャンネル)の選局を行い、アンテナ121から供給された放送信号を復調してデスクランブラ123に供給する。なお、本実施の形態では、アンテナ121が受信する放送信号は、地上波放送の放送信号であるとするが、BS (Broadcasting Satellite)またはC S(Communications Satellite)等の衛星放送やケーブルテレビ放送などの放送信号であってもよい。また、アナログまたはデジタルいずれの放送信号でもよい。
デスクランブラ123は、CPU131の制御の基に、必要に応じてチューナ122から供給された放送信号のうち、有料放送の放送信号などの暗号化されている放送信号のスクランブルを解除して、放送信号をデマルチプレクサ124に供給する。
デマルチプレクサ124は、デスクランブラ123から供給された放送信号の多重化を解き、放送信号から映像信号(ビデオストリーム)、音声信号(オーディオストリーム)、および番組関連情報信号を分離させる。そして、デマルチプレクサ124は、分離された映像信号を映像切替部125に供給し、音声信号を音声切替部127に供給し、さらに番組関連情報信号を、バス136を介してCPU131に供給する。ここで、番組関連情報信号は、地上波で放送されてくる番組に関連する情報(番組関連情報)が格納されている信号であり、番組関連情報としては、例えば、送信局が地上波放送のほかにネットワーク放送を行っている場合に、そのネットワーク放送を受信するためにアクセスするアクセス先のURLアドレス(URL(Uniform Resource Locator)形式で記述されたアドレス)などがある。
映像切替部125は、CPU131の制御の基に、デマルチプレクサ124からの出力か、またはインターフェース134からの出力かを切替えて、デマルチプレクサ124またはインターフェース134から供給された映像信号を映像復号回路126に供給する。
映像復号回路126は、映像切替部125から供給された映像信号を、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)などの方式により復号し、さらに復号により得られた映像信号をデジタル信号から、例えばNTSC(National Television Standards Committee)方式のアナログ信号に変換して、アナログ信号に変換された映像信号を表示部71に供給する。
表示部71は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイなどからなり、必要に応じてOSD付加回路130からのGUI(Graphical User Interface)映像信号が付加された、映像復号回路126からの映像信号を基に画像を表示させる。
音声切替部127は、CPU131の制御の基に、デマルチプレクサ124からの出力か、またはインターフェース134からの出力かを切替えて、デマルチプレクサ124またはインターフェース134から供給された音声信号を音声復号回路128に供給する。
音声復号回路128は、音声切替部127から供給された音声信号を、例えばAAC(Advanced Audio Coding)などの方式で復号し、さらに復号により得られた音声信号をデジタル信号からアナログ信号に変換して、アナログ信号に変換された音声信号をスピーカ129に供給する。スピーカ129は、音声復号回路128から供給された音声信号を基に音声を再生する。
OSD付加回路130はCPU131の制御の基に、チャンネルを表す番号やボリュームのレベルを表すマークなどに対応するGUI映像信号を生成し、生成したGUI映像信号を、必要に応じて映像復号回路126から表示部71に供給される映像信号に付加して表示部71に供給する。
受光部72は、リモートコマンダ53から送信されてきた赤外線信号を受光し、受光した赤外線信号を操作信号に変換して、CPU131に供給する。
CPU131は、記録部133またはメモリ132に記録されている、制御プラグラム、OS(Operating System)、Webブラウザなどの各種のプログラムを読み込んで実行し、表示装置51全体を制御する。
CPU131は、受光部72から供給された操作信号に応じて、各種の処理を行う。例えば、CPU131は、受光部72から供給された操作信号に応じて、ネットワーク54を介してサーバ52にアクセスして、サーバ52から送信されてきた各種のデータを、インターフェース134を介して受信する。また、CPU131は、インターフェース134を介してドライブ135から供給されたプログラムやデータを記録部133に供給して記録させる。
さらに、CPU131は、GUI映像信号を生成する指令をOSD付加回路130に供給し、OSD付加回路130にGUI映像信号を生成させる。
メモリ132は、例えばRAM(Random Access Memory)などの書き込み可能な揮発性のメモリからなり、CPU131が実行するプログラムや、プログラム実行中の作業データを一時的に記憶する。
記録部133は、例えば、電源が遮断されても記録内容を保持できるフラッシュメモリなどのいわゆる不揮発性の記録媒体からなり、OS、WebブラウザなどのCPU131が実行する各種のプログラムやデータを記録する。また、記録部133は、CPU131から供給されたデータやプログラムを記録する。
インターフェース134は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394に対応したi.LINK(登録商標)、イーサネット(登録商標)、WLAN(Wireless Local Area Network)などの規格に準拠したデジタルインターフェースを含むように構成される。
インターフェース134には、記録再生装置141およびドライブ135が接続されており、インターフェース134は、バス136を介してデマルチプレクサ124から供給された映像信号および音声信号を記録再生装置141に供給し、記録再生装置141から供給される映像信号または音声信号を、バス136を介して映像切替部125または音声切替部127に供給する。また、インターフェース134は、ドライブ135から供給されたデータやプログラムをCPU131に供給する。
さらに、インターフェース134は、ネットワーク54にも接続しており、CPU131から供給されたデータを、ネットワーク54を介してサーバ52に送信したり、ネットワーク54を介してサーバ52から送信されてきたデータをCPU131に供給する。
ドライブ135は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア142が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて、インターフェース134およびCPU131を介して記録部133に転送され、記録される。
以上のように構成される表示装置51は、地上波で送信されてくる放送信号を受信し、ユーザの操作に応じて選局した所定のチャンネル(地上波チャンネル)の番組の画像を表示部71に表示する。また、表示装置51は、いま受信している地上波チャンネルにネットワークチャンネルが存在する場合、その旨を番組の画像に重畳表示させる。そして、ユーザによってネットワークチャンネルの番組の表示が指定された場合、表示装置51は、ネットワークチャンネルの番組の画像を表示部71に表示する。なお、表示装置51の表示部71に番組の画像を表示させた場合には、その番組の音声もスピーカ129から出力されるが、音声についての説明は省略する。
ここで、表示装置51は、図4に示すような地上波チャンネルおよびネットワークチャンネルを選局することができるものとする。即ち、図4は、表示装置51が選局可能な地上波チャンネルおよびネットワークチャンネルを示している。
表示装置51は、1乃至12の地上波チャンネルを選局することが可能である。1乃至12チャンネルには、適宜放送局が割り当てられており、チューナ122が1乃至12のチャンネルを選局することにより、そのチャンネルに割り当てられた放送局の放送信号を受信することができる。例えば、4および8の地上波チャンネルには、それぞれ所定の放送局が割り当てられており、4または8チャンネルをチューナ122が選局することにより、4または8に割り当てられた放送局が放送している番組の画像が表示部71に表示される。
また、地上波チャンネルとして4チャンネルが割り当てられた放送局では、サーバ52を用いて3チャンネル分のネットワーク放送も行っており、表示装置51が地上波チャンネルの4チャンネルを選択している場合に、4チャンネルの放送局が管理するサーバ52にアクセスすることができ、4Aチャンネル、4Bチャンネル、および4Cチャンネルとされる3チャンネル分のネットワーク放送の番組の画像を表示部71に表示することができる。
さらに、地上波チャンネルとして8チャンネルが割り当てられた放送局も、サーバ52を用いて4チャンネル分のネットワーク放送を行っており、表示装置51が地上波チャンネルの8チャンネルを選択している場合に、8チャンネルの放送局が管理するサーバ52にアクセスすることができ、8Aチャンネルとされるネットワーク放送の番組の画像を表示部71に表示することができ、さらに、8Aチャンネルが選択されている場合には、さらに8Aaチャンネル、8Abチャンネル、および8Acチャンネルとされる3チャンネル分のネットワーク放送の番組を表示部71に表示することができる。
表示装置51が番組の画像を表示可能な(選局可能な)チャンネルは、図4に示すように、いわば階層構造をなす構成となっており、地上波チャンネルが階層構造の最上位の階層(第1位の階層)となっており、4Aチャンネル、4Bチャンネル、4Cチャンネル、および8Aチャンネルが第2位の階層、8Aaチャンネル、8Abチャンネル、および8Acチャンネルが第3位の階層となっている。
本実施の形態では、説明を簡単にするため、各地上波チャンネルには、図4に示すようなネットワークチャンネルが存在する(しない)こととするが、例えば、各地上波チャンネルにおいて、放送する番組(の時間帯)によって、ネットワークチャンネルが存在する(しない)ようにすることもできる。また、ネットワークチャンネルの番組の内容は、地上波チャンネルの番組の内容に関連する内容であってもよいし、関連しない内容であってもよい。
なお、以下では、図4右側に示すように、表示装置51が現在選局しているチャンネルをカレントチャンネルと称することとし、そのカレントチャンネルに対して、上位の階層(図面左方向)のチャンネルを親チャンネル、下位の階層(図面右方向)のチャンネルをサブチャンネル、同階層(図面上下方向)のチャンネルを並列チャンネルとそれぞれ称することとする。
例えば、カレントチャンネルが8Aチャンネルである場合、8チャンネルが親チャンネルであり、8Aa乃至8Acチャンネルがサブチャンネルとなる。また、カレントチャンネルが8Abチャンネルである場合、8Aaチャンネルおよび8Acチャンネルが並列チャンネルとなる。
また、所定のチャンネルの番組を放送している放送局がサブチャンネルとしてインターネット放送による番組を提供していることを、適宜、所定のチャンネルがサブチャンネルを有するという。
図5は、CPU131が受光部72を介してリモートコマンダ53から供給された操作信号に応じてチャンネルの切替制御を行う場合の、CPU131とメモリ132の機能的構成を表すブロック図である。
CPU131は、チャンネル制御部161、サブチャンネル検出部162、サブチャンネル画面生成部163、およびOSD制御部164を少なくとも有しており、メモリ132は、親チャンネルスタック171、並列チャンネルスタック172、およびサブチャンネル記憶部173を少なくとも有している。ここで、チャンネル制御部161、サブチャンネル検出部162、サブチャンネル画面生成部163、およびOSD制御部164のそれぞれは、必要に応じて相互にデータ(信号)を授受することが可能となされている。
チャンネル制御部161は、受光部72を介してリモートコマンダ53から供給された操作信号がチャンネルを変更する操作であるかどうかを判定する。ここで、チャンネルを変更する操作としては、例えば、右矢印ボタン61R、左矢印ボタン61L、上矢印ボタン61U、下矢印ボタン61D、およびチャンネル数字ボタン63などの操作がある。
チャンネル制御部161は、供給された操作信号が地上波チャンネルにチャンネルを変更する操作であると判定した場合には、指示されたチャンネルに変更する指令をチューナ122に供給する。一方、チャンネル制御部161は、供給された操作信号がネットワークチャンネルにチャンネルを変更する操作であると判定した場合には、指示されたチャンネルに変更する旨の指令をサブチャンネル画面生成部163に供給する。
さらに、チャンネル制御部161は、変更するチャンネルがサブチャンネルである場合、カレントチャンネルについてのチャンネル情報を親チャンネルスタック171に格納する(プッシュする)。また、チャンネル制御部161は、変更するチャンネルが並列チャンネルである場合には、カレントチャンネルについてのチャンネル情報を並列チャンネルスタック172に格納する。さらに、チャンネル制御部161は、変更前のチャンネルにチャンネルを戻す場合、親チャンネルスタック171または並列チャンネルスタック172に格納されたチャンネル情報を取り出し(ポップし)、取り出したチャンネル情報に基づいてチャンネルを変更する。
ユーザは、ネットワークチャンネルを変更する場合、リモートコマンダ53の右矢印ボタン61R、左矢印ボタン61L、上矢印ボタン61U、または下矢印ボタン61Dを操作して、ネットワークチャンネルを順送りまたは逆送りに1チャンネルずつ変更するので、変更前のチャンネルを親チャンネルスタック171および並列チャンネルスタック172に格納しておくことにより、1つ前に選局したチャンネルに戻る場合に迅速にチャンネルを切替えることができる。
サブチャンネル検出部162は、チャンネル制御部161によってチャンネルが変更された場合に、その変更後のチャンネルがサブチャンネルを有するかどうか(変更後のチャンネルにサブチャンネルが存在するかどうか)を検出するとともに、サブチャンネルの画像を表示可能かどうかを判定する。
即ち、サブチャンネル検出部162は、変更後のチャンネルが地上波チャンネルである場合には、チューナ122で選局された地上波チャンネルの放送信号に含まれる番組関連情報に、サブチャンネルを示す情報が格納されているかどうかを調べることにより、変更後の地上波チャンネルがサブチャンネルを有するかどうかを検出する。ここで、サブチャンネルを示す情報は、例えば、URL形式で“subchannel”という単語を少なくとも含んで記述された、ネットワーク放送を受信するためにアクセスするサーバ52のアドレスである。なお、サブチャンネルを示す情報以外の番組関連情報としては、例えば、所定の番組の詳細情報が保存された場所のアクセス先のアドレスなどがある。また、サブチャンネルを示す情報であること表すためには、“subchannel”という単語を含む方法以外のその他の方法を採用することができる。以下において、URL形式で記述されたアクセス先を表すアドレスをURLアドレスと称する。
そして、サブチャンネル検出部162は、変更後のチャンネルがサブチャンネルを有する場合、“subchannel”を含むURLアドレスにアクセスすることができるかどうかを判定することにより、サブチャンネルが表示可能かどうかを判定する。
一方、サブチャンネル検出部162は、変更後のチャンネルがネットワークチャンネルである場合には、ネットワーク54、インターフェース134、およびバス136を介して、サーバ52から受信した放送信号にサブチャンネルを示す情報が格納されているかどうかを調べることにより、変更後のネットワークチャンネルがサブチャンネルを有するかどうかを検出する。なお、サブチャンネルの確認方法およびアクセス可能か否かの確認方法は、上述した変更後のチャンネルが地上波チャンネルである場合と同様である。
地上波の放送信号にサブチャンネルを示す情報を埋め込む方式には、例えば、空き領域にURLアドレスを埋め込む方式やQRコードなどで視覚的に埋め込む方式などがある。また、ネットワーク54上を伝送する放送信号にサブチャンネルを示す情報を埋め込む方式には、映像信号のテキストトラックに埋め込んだり、静止画像または動画像に、人間の目が知覚することができないように情報を埋め込む技術である電子透かしを利用して映像信号に埋め込む方式、QRコードを明示的に埋め込む方式などがある。本実施の形態では、どのような方式でサブチャンネルを示す情報が放送信号に埋め込まれていてもよい。
サブチャンネル検出部162は、変更後のチャンネルがサブチャンネルを有する場合、検出したサブチャンネルのURLアドレスをサブチャンネル記憶部173に記憶させる。
サブチャンネル画面生成部163は、チャンネル制御部161から、所定のネットワークチャンネルに変更する旨の指令が供給された場合、サブチャンネル検出部162が検出したネットワークチャンネル(サブチャンネル)のアクセス先に、バス136、インターフェース134、ネットワーク54などを介してアクセスし、変更後のネットワークチャンネルの放送信号(映像信号および音声信号)を取得して、映像信号を映像切替部125に、音声信号を音声切替部127にそれぞれ供給する。
OSD制御部164は、チャンネル制御部161によってチャンネルが変更され、変更後のチャンネルが親チャンネル、サブチャンネル、または並列チャンネルを有する場合、変更後のチャンネルには親チャンネル、サブチャンネル、または並列チャンネルが存在することを表す画像(以下、適宜関連チャンネル存在表示画像と称する)を重畳表示させる指令をOSD付加回路130に供給する。OSD制御部164は、図7を参照して後述するように、変更後のチャンネルが有する親チャンネル、サブチャンネル、または並列チャンネルそれぞれに対応する関連チャンネル存在表示画像を変更後のチャンネルの番組の画像に重畳表示させる。
親チャンネルスタック171および並列チャンネルスタック172は、First In Last Out(FILO)のデータ構造を有するデータ格納部である。
親チャンネルスタック171は、図6に示すように、チャンネル制御部161から供給される親チャンネルのチャンネル情報を、供給された順に記憶する。この親チャンネルスタック171に記憶されたチャンネル情報は、記憶された順と逆の順番で取り出される。ここで、チャンネル情報は、親チャンネルのチャンネル番号と、親チャンネルの放送信号を受信するためのアクセス先であるURLアドレスである。なお、親チャンネルが地上波チャンネルである場合には、URLアドレスは省略される。
並列チャンネルスタック172も、親チャンネルスタック171と同様に、チャンネル制御部162から供給される並列チャンネルのチャンネル情報を、供給された順に記憶する。そして、並列チャンネルスタック172に記憶されたチャンネル情報は、記憶された順と逆の順番で取り出され、カレントチャンネルの親チャンネルまたはサブチャンネルにチャンネルが変更された場合、消去(クリア)される。
サブチャンネル記憶部173は、サブチャンネル検出部162によって検出されたサブチャンネルのURLアドレスを記憶する。
図7は、OSD制御部164が重畳表示させる関連チャンネル存在表示画像の例を示している。
カレントチャンネルが親チャンネルを有している場合、OSD制御部164は、カレントチャンネルには親チャンネルが存在することを表す関連チャンネル存在表示画像として、図7に示す左矢印アイコン211Lを、カレントチャンネルの番組の画像201に重畳表示させる。
また、カレントチャンネルがサブチャンネルを有している場合、OSD制御部164は、カレントチャンネルにはサブチャンネルが存在することを表す関連チャンネル存在表示画像として、図7に示す右矢印アイコン211Rを、カレントチャンネルの番組の画像201に重畳表示させる。
同様にして、カレントチャンネルが並列チャンネルを有している場合、OSD制御部164は、カレントチャンネルには並列チャンネルが存在することを表す関連チャンネル存在表示画像として、図7に示す上矢印アイコン211Uまたは下矢印アイコン211Dを、カレントチャンネルの番組の画像201に重畳表示させる。
図8は、8チャンネル、8Aチャンネル、8Aaチャンネル、8Abチャンネル、または8Acチャンネルのそれぞれがカレントチャンネルとなった場合に重畳表示される関連チャンネル存在表示画像の例を示している。
地上波チャンネルの8チャンネルがカレントチャンネルとなった場合、図4を参照して説明したように、8チャンネルは、インターネットチャンネルの8Aチャンネルをサブチャンネルとして有しているので、OSD制御部164は、図8左上に示すように、右矢印アイコン211Rを重畳表示させる。
そして、右矢印アイコン211Rに対応する右矢印ボタン61Rが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53から(受光部72を介して)チャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、8チャンネルのチャンネル情報を親チャンネルスタック171に格納し、8Aチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Aチャンネルにする)。
8Aチャンネルがカレントチャンネルとなった場合、8Aチャンネルは、8チャンネルを親チャンネルとして有し、8Aa,8Ab、および8Acチャンネルをサブチャンネルとして有しているので、OSD制御部164は、図8中央上に示すように、左矢印アイコン211Lと右矢印アイコン211Rを重畳表示させる。
そして、左矢印アイコン211Lに対応する左矢印ボタン61Lが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、親チャンネルスタック171から8チャンネルのチャンネル情報を取り出し、8チャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8チャンネルにする)。一方、右矢印アイコン211Rに対応する右矢印ボタン61Rが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、8Aチャンネルのチャンネル情報を親チャンネルスタック171に格納し、8Aaチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Aaチャンネルにする)。
8Aaチャンネルがカレントチャンネルとなった場合、8Aaチャンネルは、8Aチャンネルを親チャンネルとして有し、8Abおよび8Acチャンネルを並列チャンネルとして有しているので、OSD制御部164は、図8右上に示すように、左矢印アイコン211Lと下矢印アイコン211Dを重畳表示させる。
そして、左矢印アイコン211Lに対応する左矢印ボタン61Lが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、親チャンネルスタック171から8Aチャンネルのチャンネル情報を取り出し、8Aチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Aチャンネルにする)。一方、下矢印アイコン211Dに対応する下矢印ボタン61Dが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、8Aaチャンネルのチャンネル情報を並列チャンネルスタック172に格納し、8Abチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Abチャンネルにする)。
8Abチャンネルがカレントチャンネルとなった場合、8Abチャンネルは、8Aチャンネルを親チャンネルとして有し、8Aaおよび8Acチャンネルを並列チャンネルとして有しているので、OSD制御部164は、図8右中央に示すように、左矢印アイコン211L、下矢印アイコン211D、および上矢印アイコン211Uを重畳表示させる。
そして、左矢印アイコン211Lに対応する左矢印ボタン61Lが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、親チャンネルスタック171から8Aチャンネルのチャンネル情報を取り出し、8Aチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Aチャンネルにする)。一方、上矢印アイコン211Uに対応する上矢印ボタン61Uが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、並列チャンネルスタック172から8Aaチャンネルのチャンネル情報を取り出し、8Aaチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Aaチャンネルにする)。また、下矢印アイコン211Dに対応する下矢印ボタン61Dが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、8Abチャンネルのチャンネル情報を並列チャンネルスタック172に格納し、8Acチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Acチャンネルにする)。
8Acチャンネルがカレントチャンネルとなった場合、8Acチャンネルは、8Aチャンネルを親チャンネルとして有し、8Aaおよび8Abチャンネルを並列チャンネルとして有しているので、OSD制御部164は、図8右下に示すように、左矢印アイコン211Lと上矢印アイコン211Uを重畳表示させる。
そして、左矢印アイコン211Lに対応する左矢印ボタン61Lが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、親チャンネルスタック171から8Aチャンネルのチャンネル情報を取り出し、8Aチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Aチャンネルにする)。一方、上矢印アイコン211Uに対応する上矢印ボタン61Uが操作されたことを表す操作信号が、リモートコマンダ53からチャンネル制御部161に供給された場合、チャンネル制御部161は、並列チャンネルスタック172から8Abチャンネルのチャンネル情報を取り出し、8Abチャンネルを選局させる(カレントチャンネルを8Abチャンネルにする)。
以上のように、OSD制御部164は、カレントチャンネルが選局可能なチャンネルである関連チャンネル(親チャンネル、並列チャンネル、またはサブチャンネル)に応じて、左矢印アイコン211L、右矢印アイコン211R、上矢印アイコン211U、または下矢印アイコン211Dをカレントチャンネルの画像に重畳表示させる。これにより、ユーザは、カレントチャンネルに親チャンネル、並列チャンネル、またはサブチャンネルが存在していることを容易に認識することができる。
また、重畳表示される左矢印アイコン211L、右矢印アイコン211R、上矢印アイコン211U、または下矢印アイコン211Dは、リモートコマンダ53の左矢印ボタン61L、右矢印ボタン61R、上矢印ボタン61U、および下矢印ボタン61Dをイメージした画像であるので、関連チャンネルの番組の画像を表示させるためには、左矢印アイコン211L、右矢印アイコン211R、上矢印アイコン211U、または下矢印アイコン211Dにそれぞれ対応する左矢印ボタン61L、右矢印ボタン61R、上矢印ボタン61U、および下矢印ボタン61Dを操作すればよいことをユーザが容易に(直感的に)認識することができる。換言すれば、関連チャンネルを選択するための操作について新しい操作を覚える必要がなく、操作性についての認知的負荷が少ない。
さらに、ユーザが地上波チャンネルを選択する場合と同様の操作でインターネットチャンネルを選択することができるので、地上波チャンネルおよびネットワークチャンネルの区別なくチャンネルを切替えることができる(地上波チャンネルとネットワークチャンネルとの間でシームレスなチャンネルの切替および表示が可能となる)他、URLアドレスを入力するなどの、特別な操作(入力)を行う必要がなく、ネットワークチャンネルによる番組の画像を表示させるためのユーザの操作の負担を軽減することができる。
なお、図8においてカレントチャンネルが地上波チャンネルである場合、即ち、カレントチャンネルが8Aチャンネルである場合(図8左上)、ユーザは、チャンネル数字ボタン63(図2)を操作して他の地上波チャンネルへ、1チャンネルずつではなくダイレクトに変更することができるので、並列チャンネルとしての他の地上波チャンネルが存在することを表す上矢印アイコン211Uおよび下矢印アイコン211Dを重畳表示させていないが、カレントチャンネルがインターネットチャンネルである場合と同様に、上矢印アイコン211Uおよび下矢印アイコン211Dを重畳表示させるようにしてもよい。
また、図8において、カレントチャンネルが8Aaチャンネルである場合、OSD制御部164は、8Abチャンネルに対応する下矢印アイコン211Dのみを重畳表示させるようにしたが、上矢印アイコン211Uも重畳表示させるようにして、上矢印アイコン211Uに対応する上矢印ボタン61Uが操作された場合、8Acチャンネルを選局させるようにしてもよい。カレントチャンネルが8Acチャンネルである場合も同様に、下矢印アイコン211Dも重畳表示させ、下矢印アイコン211Dに対応する下矢印ボタン61Dが操作された場合、8Aaチャンネルを選局させるようにしてもよい。
図9および図10のフローチャートを参照して、CPU131によるチャンネル切替制御処理について説明する。この処理は、表示装置51の電源投入直後から開始される。
初めに、ステップS11において、チャンネル制御部161は、リモートコマンダ53において所定のボタンが操作されたか否か、即ち、受光部72を介してリモートコマンダ53から所定のボタンが操作されたことを表す操作信号が供給されたか否かを判定し、所定のボタンが操作されたと判定されるまで待機する。
ステップS11で、所定のボタンが操作されたと判定された場合、ステップS12に進み、チャンネル制御部161は、操作されたボタンが上矢印ボタン61Uまたは下矢印ボタン61Dであるか否かを判定する。
ステップS12で、操作されたボタンが上矢印ボタン61Uまたは下矢印ボタン61Dであると判定された場合、ステップS13に進み、チャンネル制御部161は、カレントチャンネルが最上位階層のチャンネル、即ち、地上波チャンネルであるか否かを判定する。
ステップS13において、カレントチャンネルが地上波チャンネルであると判定された場合、ステップS14に進み、チャンネル制御部161は、上矢印ボタン61Uまたは下矢印ボタン61Dに対応する地上波チャンネルをカレントチャンネルとし、カレントチャンネルの画像を表示部71に表示させる。即ち、チャンネル制御部161は、上矢印ボタン61Uまたは下矢印ボタン61Dに対応する地上波チャンネルに変更する指令をチューナ122に供給し、選局させる。
ステップS14の処理後、ステップS15において、サブチャンネル検出部162は、カレントチャンネルの放送信号に含まれる番組関連情報にURLアドレスがあるか否かを判定する。
ステップS15で、番組関連情報にURLアドレスがないと判定された場合、サブチャンネル検出部162は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS15で、番組関連情報にURLアドレスがあると判定された場合、ステップS16(図10)に進み、サブチャンネル検出部162は、そのURLアドレスを取り出し、ステップS17において、取り出したURLアドレスがサブチャンネルのアクセス先であるか否かを判定する。
ステップS17で、取り出したURLアドレスがサブチャンネルのアクセス先ではないと判定された場合、サブチャンネル検出部162は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS17で、取り出したURLアドレスがサブチャンネルのアクセス先であると判定された場合、即ち、URLアドレスに“subchannel”という単語を少なくとも含んでいる場合、ステップS18に進み、サブチャンネル検出部162は、インターフェース134を制御して、取り出したURLアドレスにアクセスすることにより、取り出したURLアドレスがアクセス可能であるか否かを判定する。
ステップS18で、取り出したURLアドレスがアクセス可能ではないと判定された場合、サブチャンネル検出部162は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS18で、取り出したURLアドレスがアクセス可能であると判定された場合、ステップS19に進み、サブチャンネル検出部162は、検出したサブチャンネルのチャンネル情報をサブチャンネル記憶部173に記憶させる。
そして、ステップS20において、OSD制御部164は、カレントチャンネルがサブチャンネルを有することを表す右矢印アイコン211Rをカレントチャンネルの画像に重畳表示させる。即ち、OSD制御部164は、右矢印アイコン211Rの重畳表示を行わせる指令をOSD付加回路130に供給する。
ステップS21において、OSD制御部164は、ステップS20の処理から予め設定されている所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定されるまで待機する。
ステップS21で、ステップS20の処理から所定時間が経過したと判定された場合、ステップS22に進み、OSD制御部164は、カレントチャンネルの画像に重畳表示させている右矢印アイコン211Rを消去させる。即ち、OSD制御部164は、右矢印アイコン211Rの重畳表示を消去する指令をOSD付加回路130に供給する。その後、処理は、ステップS11に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
一方、上述したステップS13において、カレントチャンネルが地上波チャンネルではないと判定された場合、即ち、カレントチャンネルがネットワークチャンネルである場合、ステップS23に進み、チャンネル制御部161は、カレントチャンネルには並列チャンネルがあるか否かを判定する。ここで、チャンネル制御部161は、並列チャンネルがあるか否かについて、サブチャンネル記憶部173に記憶されているチャンネル情報から判定することができる。
ステップS23で、カレントチャンネルには並列チャンネルがないと判定された場合、チャンネル制御部161は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS23で、カレントチャンネルには並列チャンネルがあると判定された場合、ステップS24に進み、チャンネル制御部161は、カレントチャンネルのチャンネル情報を並列チャンネルスタック172に格納し、ステップS25に進む。なお、ステップS24において、これから変更するチャンネルが以前に選択されたチャンネルである場合には、チャンネル制御部161は、カレントチャンネルのチャンネル情報を並列チャンネルスタック172に格納するのではなく、並列チャンネルスタック172からチャンネル情報を取り出して、ステップS25に進む。
ステップS25において、チャンネル制御部161は、上矢印ボタン61Uまたは下矢印ボタン61Dに対応するネットワークチャンネルをカレントチャンネルとし、カレントチャンネルの画像を表示部71に表示させる。即ち、ステップS25では、チャンネル制御部161は、上矢印ボタン61Uまたは下矢印ボタン61Dに対応するネットワークチャンネルに変更する旨の指令をサブチャンネル画面生成部163に供給する。サブチャンネル画面生成部163は、カレントチャンネルのURLアドレスにアクセスして、カレントチャンネルの放送信号を受信し、受信して得られる映像信号および音声信号を映像切替部125および音声切替部127にそれぞれ供給する。
ステップS25の処理後、ステップS26において、サブチャンネル検出部162は、カレントチャンネルの放送信号に含まれる番組関連情報にURLアドレスがあるか否かを判定する。
ステップS26で、番組関連情報にURLアドレスがないと判定された場合、サブチャンネル検出部162は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS26で、番組関連情報にURLアドレスがあると判定された場合、ステップS27(図10)に進み、サブチャンネル検出部162は、そのURLアドレスを取り出し、ステップS28において、取り出したURLアドレスがサブチャンネルのアクセス先であるか否かを判定する。
ステップS28で、取り出したURLアドレスがサブチャンネルのアクセス先ではないと判定された場合、サブチャンネル検出部162は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS28で、取り出したURLアドレスがサブチャンネルのアクセス先であると判定された場合、即ち、URLアドレスに“subchannel”という単語を少なくとも含んでいる場合、ステップS29に進み、サブチャンネル検出部162は、インターフェース134を制御して、取り出したURLアドレスにアクセスすることにより、取り出したURLアドレスがアクセス可能であるか否かを判定する。
ステップS29で、取り出したURLアドレスがアクセス可能ではないと判定された場合、サブチャンネル検出部162は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS29で、取り出したURLアドレスがアクセス可能であると判定された場合、ステップS30に進み、サブチャンネル検出部162は、検出したサブチャンネルのチャンネル情報をサブチャンネル記憶部173に記憶させる。
そして、ステップS31において、OSD制御部164は、カレントチャンネルが有する関連チャンネルに対応する矢印アイコンをカレントチャンネルの画像に重畳表示させる。即ち、OSD制御部164は、親チャンネルに対応する左矢印アイコン211Lと、並列チャンネルまたはサブチャンネルに対応する上矢印アイコン211U、下矢印アイコン211D、または右矢印アイコン211Rの重畳表示を行わせる指令をOSD付加回路130に供給する。
ステップS32において、OSD制御部164は、ステップS31の処理から予め設定されている所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定されるまで待機する。
ステップS32で、ステップS31の処理から所定時間が経過したと判定された場合、ステップS33に進み、OSD制御部164は、カレントチャンネルの画像に重畳表示させている矢印アイコン(左矢印アイコン211L、上矢印アイコン211U、下矢印アイコン211D、または右矢印アイコン211R)を消去させる。即ち、OSD制御部164は、矢印アイコンの重畳表示を消去する指令をOSD付加回路130に供給する。その後、処理は、ステップS11に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
また、上述したステップS12において、操作されたボタンが上矢印ボタン61Uまたは下矢印ボタン61Dではないと判定された場合、ステップS41に進み、チャンネル制御部161は、操作されたボタンが右矢印ボタン61Rであるか否かを判定する。
ステップS41で、操作されたボタンが右矢印ボタン61Rであると判定された場合、ステップS42に進み、サブチャンネル記憶部173に記憶されているチャンネル情報に基づいて、カレントチャンネルがサブチャンネルを有するか否かを判定する。ステップS42で、カレントチャンネルがサブチャンネルを有していないと判定された場合、チャンネル制御部161は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS42で、カレントチャンネルがサブチャンネルを有すると判定された場合、ステップS43に進み、チャンネル制御部161は、カレントチャンネルのチャンネル情報を親チャンネルスタック171に格納し、ステップS44に進む。
ステップS44において、チャンネル制御部161は、サブチャンネルをカレントチャンネルとし、カレントチャンネルの画像を表示部71に表示させる。即ち、ステップS44では、チャンネル制御部161は、カレントチャンネルをサブチャンネルに変更する旨の指令をサブチャンネル画面生成部163に供給する。サブチャンネル画面生成部163は、カレントチャンネルとしてのサブチャンネルのURLアドレスにアクセスし、サブチャンネルの放送信号を受信し、受信して得られる映像信号および音声信号を映像切替部125および音声切替部127にそれぞれ供給する。ステップS44の処理後は、ステップS26に進み、上述したステップS26乃至S33の処理が行われる。即ち、カレントチャンネルが有する関連チャンネルに応じた矢印アイコンが所定時間だけ重畳表示され、ステップS11に処理が戻される。なお、サブチャンネルが複数存在する場合には所定の1つのサブチャンネル(例えば、順序付けられた複数のサブチャンネルのうちの先頭のサブチャンネル)をカレントチャンネルとする。
一方、ステップS41で、操作されたボタンが右矢印ボタン61Rではないと判定された場合、ステップS51に進み、チャンネル制御部161により、操作されたボタンが左矢印ボタン61Lであるか否かが判定される。
ステップS51で、操作されたボタンが右矢印ボタン61Rではないと判定された場合、即ち、操作されたボタンが上矢印ボタン61U、下矢印ボタン61D、右矢印ボタン61R、および右矢印ボタン61Rのいずれでもない場合、チャンネル制御部161は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS51で、操作されたボタンが右矢印ボタン61Rであると判定された場合、ステップS52に進み、チャンネル制御部161は、親チャンネルスタック171にチャンネル情報が格納されているか否かを判定する。
ステップS52で、親チャンネルスタック171にチャンネル情報が格納されていないと判定された場合、換言すれば、カレントチャンネルが最上位の階層のチャンネルである場合、チャンネル制御部161は、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS52で、親チャンネルスタック171にチャンネル情報が格納されていると判定された場合、ステップS53に進み、チャンネル制御部161は、親チャンネルスタック171からチャンネル情報を取り出し、ステップS54において、取り出したチャンネル情報が表すチャンネルをカレントチャンネルとし、カレントチャンネルの画像を表示部に表示させる。即ち、ステップS54では、チャンネル制御部161は、カレントチャンネルが地上波チャンネルである場合には、チューナ122に選局させ、カレントチャンネルがネットワークチャンネルである場合には、サブチャンネル画面生成部163にカレントチャンネルのURLアドレスにアクセスさせる。
そして、ステップS55において、チャンネル制御部161は、カレントチャンネルが地上波チャンネル(最上位の階層のチャンネル)であるか否かを判定する。ステップS55で、カレントチャンネルが地上波チャンネルであると判定された場合、ステップS15に進み、上述したステップS15乃至S22の処理が行われる。即ち、カレントチャンネルがサブチャンネルを有しているかどうかが判定され、サブチャンネルを有している場合、右矢印アイコン211Rが所定時間表示され、ステップS11に処理が戻される。
一方、ステップS55で、カレントチャンネルがネットワークチャンネル(最上位以外の階層のチャンネル)であると判定された場合、ステップS26に進み、上述したステップS26乃至S33の処理が行われる。即ち、カレントチャンネルが有する関連チャンネルに応じた矢印アイコンが所定時間だけ重畳表示され、ステップS11に処理が戻される。
以上のように、チャンネル切替制御処理によれば、受信した放送信号に格納されている番組関連情報から、カレントチャンネルが関連チャンネル(親チャンネル、並列チャンネル、またはサブチャンネル)を有しているかどうか判定し、カレントチャンネルが関連チャンネルを有している場合には、関連チャンネルに対応する矢印アイコン(左矢印アイコン211L、右矢印アイコン211R、上矢印アイコン211U、または下矢印アイコン211D)を、カレントチャンネルに切替えられた直後の所定時間だけカレントチャンネルの画像に重畳表示させるので、ユーザは、カレントチャンネルが関連チャンネルを有しているか否かを容易に認識することができる。
また、ユーザは、矢印アイコン(左矢印アイコン211L、右矢印アイコン211R、上矢印アイコン211U、または下矢印アイコン211D)に対応するリモートコマンダ53の左矢印ボタン61L、右矢印ボタン61R、上矢印ボタン61U、および下矢印ボタン61Dを操作することで、関連チャンネルに簡単にチャンネルを変更することができるので、いま視聴している番組に関連する関連番組を簡単に視聴することができる。換言すれば、地上波チャンネルとネットワークチャンネルとでシームレスなチャンネルの変更操作を行うことができるので、これまでユーザが地上波チャンネルに対して行っていたチャンネルザッピングのような操作が、地上波チャンネルとネットワークチャンネルの両方で行うことができる。
図11は、OSD制御部164が重畳表示させる関連チャンネル存在表示画像のその他の例を示している。
図11に示す例では、カレントチャンネルがサブチャンネルを有している場合に、OSD制御部164が、関連チャンネル存在表示画像として、カレントチャンネルが有するサブチャンネルのチャンネル数も表すようにした例を示している。
例えば、カレントチャンネルが3つのサブチャンネルを有している場合、OSD制御部164は、図11に示すように、右矢印アイコン211Rとともに、サブチャンネルのチャンネル数に相当する「3」のチャンネル数表示221を、番組の画像201に重畳表示させる。
これにより、ユーザは、カレントチャンネルがいくつのサブチャンネルを有しているのかを容易に認識することができる。
なお、サブチャンネルのチャンネル数に相当する数字を表示させる他に、例えば、サブチャンネルの数と同数の右矢印アイコンを縦列に表示させるなどしてもよく、サブチャンネルのチャンネル数を認識することができれば、どのような表示の方法でも構わない。また、サブチャンネルに限らず、並列チャンネルについてもカレントチャンネル以外に並列チャンネルをいくつ有しているかを表す表示を行ってもよい。
上述した例では、表示装置51で選局可能な階層構造とされるチャンネルのうち、最上位階層のチャンネルは地上波チャンネル、それより下の階層のチャンネルはネットワークチャンネルという構成で説明したが、最上位階層のチャンネルが地上波チャンネルである必要はなく、地上波チャンネルとネットワークチャンネルが各階層に混在していてもよいし、その他の衛星放送のチャンネルなどが各階層に混在しても良い。
換言すれば、同一階層の各チャンネルには、地上波チャンネル、ネットワークチャンネル、衛星放送やケーブルテレビ放送のチャンネルが混在していても良いし、カレントチャンネルと親チャンネルまたはサブチャンネルとが、地上波チャンネルどうしや衛星チャンネルどうしのように同一種類の放送のチャンネルであってもよいし、地上波チャンネルと衛星放送のチャンネル、衛星放送のチャンネルとネットワークチャンネルなどのように、異なる種類の放送のチャンネルであってもよい。
なお、同一種類の放送のチャンネルで複数の階層を有している場合、例えば、図4に示したように、ネットワーク放送のチャンネルで第2位と第3位の階層となっていたり、また例えば、衛星放送のチャンネルだけで複数の階層を有している場合、カレントチャンネルとして受信したチャンネルが複数の階層のどの階層に位置するチャンネルであるか、または、カレントチャンネルに対して親チャンネルまたはサブチャンネルがどのチャンネルであるか、などチャンネルどうしの関係を表す情報が番組関連情報として放送信号に含まれてくるので、その情報を基に、カレントチャンネルが関連チャンネルを有するかどうかを判定することができる。
CPU131において実行される、上述した一連の処理を行うプログラムは、予め記録部133に記録されているか、またはネットワーク54を介して表示装置51と接続されたサーバ、若しくはドライブ135に装着されたリムーバブルメディア142から表示装置51にインストールすることができる。
また、プログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星といった、有線または無線の通信媒体を介して表示装置51にインストールされるようにしてもよい。さらに、CPU131がプログラムを実行することにより行う処理は、専用のハードウェアによって行うことも可能である。
以上においては、表示装置51は、例えば、テレビジョン受像機などから構成されると説明したが、表示装置51は、その他、チューナを内蔵する携帯電話機やパーソナルコンピュータなどとすることも可能である。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
51 表示装置, 53 リモートコマンダ, 61R 右矢印ボタン, 61L 左矢印ボタン, 61U 上矢印ボタン, 61D 下矢印ボタン, 131 CPU, 132 メモリ, 161 チャンネル制御部, 162 サブチャンネル検出部, 163 サブチャンネル画面生成部, 164 OSD制御部, 171 親チャンネルスタック, 172 並列チャンネルスタック, 173 サブチャンネル記憶部