JP3691731B2 - 整流子、及び整流子の製造方法 - Google Patents

整流子、及び整流子の製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、整流子、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の整流子としては、図8に示すように、樹脂からなる略円筒形状の絶縁体51と、その絶縁体51の外周に複数配設される整流子セグメント52とを備たものがある。各整流子セグメント52の軸線方向一端面52aには、その一部から結線爪53が延設されている。結線爪53は、整流子セグメント52の一端面52aから僅かに軸線方向に延びる基端部53aと、基端部53aの先端から径方向外側に折り曲げられた結線部53bとからなる。結線爪53は、その厚さが整流子セグメント52の厚さと同じであって、基端部53aの内側面(絶縁体51の軸中心側の面)53cが整流子セグメント52の内側面と軸線方向に連続している。
【0003】
上記のような整流子は、以下のように製造される。
図10に示すように、所定のセグメント用板材を丸めることで、一端面54aから複数の前記結線爪53が延設された略円筒形状のセグメント用筒部材54を形成する。
【0004】
そして、セグメント用筒部材54の内側に絶縁材料(絶縁体51となる材料)を充填する。このとき、セグメント用筒部材54の一端面54a側を金型55でシールする。詳述すると、金型55は、略円盤形状に形成され、その外径がセグメント用筒部材54の外径と同じに設定されている。金型55の外縁には、前記結線爪53の基端部53aと対応した溝部55aが所定角度間隔毎に形成されている。そして、金型55を軸線方向に移動させ、溝部55aが形成されていない外縁をセグメント用筒部材54の一端面54aに押圧接触させてシールする。
【0005】
次に、絶縁材料の硬化後、セグメント用筒部材54を所定角度間隔で切断して、図8に示すように、複数の整流子セグメント52とする。これにより整流子の製造が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような整流子の製造方法では、結線爪53の基端部53aの内側面53cの箇所でシールが不十分となる。なぜなら、基端部53aの内側面53cの箇所では、図9に示すように、金型55(溝部55a)が内側面53cに当接する方向が、金型55の押圧方向(軸線方向)Aに対して直交方向になるからである。
【0007】
よって、樹脂材料の充填時、該絶縁材料が基端部53aの内側面53cに沿って洩れて、バリが発生するという問題がある。このことは、バリを除去する工程(ショットブラスト等)を不可欠とし、整流子の製造コストを高くする原因となっている。
【0008】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、バリの発生を防止することができる整流子、及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、略円筒形状の絶縁体と、前記絶縁体の外周に複数配置され、各一端面の一部から結線爪が延設された整流子セグメントとを備えた整流子において、前記整流子セグメントの一端面に、前記結線爪の基端部を前記整流子セグメントの内側面から径方向外側に隔離する隔離面を形成し、前記一端面及び前記隔離面が前記絶縁体の一端面と同一平面状に形成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の整流子において、前記整流子セグメントの前記結線爪と対応した位置に、径方向内側に張り出した張出部を形成し、その張出部の一端面を前記隔離面としたことを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の整流子において、前記張出部の周方向の幅を前記結線爪の周方向の幅より広くして、その一端面の両側部分を前記結線爪の周方向に形成される前記整流子セグメントの一端面と同一平面状に連続させたことを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の整流子において、前記張出部の周方向の幅を前記結線爪の周方向の幅と略同じとして、該張出部の周方向両側部の径方向外側に、径方向外側に向かうほど周方向に広がるR形状部を形成し、そのR形状部の一端面により該張出部の一端面を前記結線爪の周方向に形成される前記整流子セグメントの一端面と同一平面状に連続させたことを要旨とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の整流子において、前記張出部に、前記絶縁体と径方向に係合する係止爪を形成したことを要旨とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の整流子において、前記整流子セグメントの一端面の径方向内側を、円弧状に形成し、前記結線爪の厚さを前記整流子セグメントの径方向の厚さより薄くし、前記結線爪を前記整流子セグメントの一端面の径方向内側端部より径方向外側に形成して、該結線爪より径方向内側の一端面を前記隔離面としたことを要旨とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の整流子において、前記整流子セグメントの一端面の周方向両側に、該整流子セグメントの他端面側に向かうほど該整流子セグメントの周方向端部との距離が近づくように傾斜した傾斜面を形成したことを要旨とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、複数の結線爪が延設された略円筒形状のセグメント用筒部材の一端面に、前記結線爪の基端部を前記セグメント用筒部材の内側面から径方向外側に隔離する隔離面を形成し、前記隔離面を含む前記セグメント用筒部材の環状の一端面に軸線方向から型を押圧接触させ、該セグメント用筒部材の内側に絶縁材料を充填し、前記絶縁材料の硬化後、前記セグメント用筒部材を所定角度間隔で切断して複数の整流子セグメントとすることを要旨とする。
【0017】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、整流子セグメントの一端面には、該一端面と同一平面状に連続されて結線爪の基端部を整流子セグメントの内側面から径方向外側に隔離する隔離面が形成される。よって、隔離面を含む整流子セグメントの一端面及び隔離面に軸線方向から型を押圧接触させ、硬化して絶縁体となる溶融、軟化した絶縁材料を整流子セグメントの内側に充填する製造時に、該絶縁材料が結線爪の基端部に沿って洩れ難くなる。これにより、結線爪の基端部に沿ったバリの発生が防止される。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、整流子セグメントの結線爪と対応した位置に、径方向内側に張り出した張出部が形成され、その張出部の一端面が隔離面とされる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、張出部の周方向の幅が結線爪の周方向の幅より広くされて、その一端面の両側部分が結線爪の周方向に形成される整流子セグメントの一端面と同一平面状に連続した面とされる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、張出部の周方向の幅が結線爪の周方向の幅と略同じとされて、張出部の周方向両側部の径方向外側に径方向外側に向かうほど周方向に広がるR形状部が形成される。そして、R形状部の一端面により張出部の一端面が結線爪の周方向に形成される整流子セグメントの一端面と同一平面状に連続した面とされる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、張出部には、絶縁体と径方向に係合する係止爪が形成される。よって、整流子セグメントは絶縁体に強固に固定される。しかも、張出部は、隔離面と係止爪とを兼ね備える。これにより、整流子セグメントを簡単な形状としながら、隔離面及び係止爪を得ることができる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、整流子セグメントの一端面の径方向内側が円弧状に形成され、結線爪の径方向の厚さが整流子セグメントの径方向の厚さより薄くされる。そして、結線爪は整流子セグメントの一端面の径方向内側より径方向外側に形成されて、該結線爪より径方向内側の一端面が前記隔離面とされる。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、整流子セグメントの一端面の周方向両側には、該整流子セグメントの他端面側に向かうほど該整流子セグメントの周方向端部との距離が近づくように傾斜した傾斜面が形成される。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、複数の結線爪が延設された略円筒形状のセグメント用筒部材の一端面に、前記結線爪の基端部を前記セグメント用筒部材の内側面から径方向外側に隔離する隔離面が形成される。そして、隔離面を含むセグメント用筒部材の環状の一端面に軸線方向から型を押圧接触させ、該セグメント用筒部材の内側に絶縁材料が充填され、絶縁材料の硬化後、セグメント用筒部材が所定角度間隔で切断されて複数の整流子セグメントとされる。このように、隔離面と型とが押圧接触されることから、該絶縁材料が結線爪の基端部に沿って洩れ難くなる。これにより、結線爪の基端部に沿ったバリの発生が防止される。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1及び図2に従って説明する。図1に示すように、整流子1は、樹脂からなる略円筒形状の絶縁体2と、その絶縁体2の外周に複数配設される整流子セグメント3とを備ている。尚、本実施の形態の整流子セグメント3は、等角度間隔に8個配設されている。
【0026】
各整流子セグメント3は、略円筒形状を所定角度で一部分切り取った形状に形成されている。整流子セグメント3には、その一端面(絶縁体2の軸線方向一端面)3aから結線爪4が延設されている。本実施の形態の結線爪4は、一端面3aの周方向中央から延設されている。結線爪4は、整流子セグメント3の一端面3aから僅かに軸線方向に延びる基端部4aと、基端部4aの先端から径方向外側に折り曲げられた結線部4bとからなる。結線爪4は、その厚さ(整流子1の径方向の厚さ)が整流子セグメント3の厚さL1と同じに設定されている。結線爪4は、基端部4aの外側面(絶縁体2に固定されない側の面)4cが整流子セグメント3の外側面3bと軸線方向に連続している。
【0027】
整流子セグメント3の一端面3aには、結線爪4の基端部4aを整流子セグメント3の内側面(絶縁体2に固定される側の面)から径方向外側に隔離する隔離面3cが形成されている。
【0028】
詳述すると、各整流子セグメント3の内側には、絶縁体2に埋設されるべく絶縁体2の径方向内側に張り出した張出部5が形成されている(図2参照)。張出部5は、整流子セグメント3の軸線方向の一端から他端まで形成されている。張出部5は、結線爪4と対応して、整流子セグメント3の周方向中央に形成されている。本実施の形態の張出部5の周方向の幅M1は、結線爪4の周方向の幅N1より広く設定されている。そして、張出部5の一端面(絶縁体2の軸線方向一端面)が、その両側部分で結線爪4の周方向に形成される整流子セグメント3の一端面3aと同一平面状に連続した隔離面3cとされている。
【0029】
又、張出部5の先端部(絶縁体2の径方向内側端部)の両側には、絶縁体2の周方向に延びる係止爪5aが形成され(図2参照)、その係止爪5aは絶縁体2と径方向に係合している。
【0030】
次に、上記のように構成された整流子1の製造方法を説明する。
まず、図2に示すように、予め形成した所定のセグメント用板材を丸めることで、一端面6aから複数の前記結線爪4が延設された略円筒形状のセグメント用筒部材6を形成する。このセグメント用筒部材6は、前記8つの隣り合う整流子セグメント3を繋いだ形状であって、その一端面6aには前記隔離面3cが形成されている。尚、本実施の形態では、説明の便宜上、セグメント用筒部材6の状態でも、前記整流子セグメント3と同一形状のもの(結線爪4や隔離面3c等)を同一の符号を付してその説明を省略する。
【0031】
次に、セグメント用筒部材6の内側に溶融、軟化した絶縁材料(絶縁体2となる材料)を充填する。このとき、セグメント用筒部材6の一端面6a側を金型7でシールしておく。詳述すると、金型7は、略円盤形状に形成され、その外径がセグメント用筒部材6の外径と同じに設定されている。金型7の外縁には、前記結線爪4の基端部4aと対応した溝部7aが所定角度間隔毎に8つ形成されている。溝部7aの径方向長さ(外縁からの深さ)P1は、前記結線爪4の基端部4aの径方向の長さ(厚さ)、即ち整流子セグメント3(セグメント用筒部材6)の径方向の長さ(厚さ)L1より長く、且つ整流子セグメント3の外側面3bから張出部5の先端面5bまでの長さ(厚さ)Q1より短く設定されている。又、溝部7aの周方向の幅S1は、結線爪4の周方向の幅N1より大きく、且つ張出部5の周方向の幅M1より小さく設定されている。そして、金型7を、溝部7aに結線爪4が嵌るように軸線方向に移動させ、隔離面3cを含むセグメント用筒部材6の環状の一端面6aに押圧接触させてシールする。尚、金型7の外径は、セグメント用筒部材6の内径より大きく、即ち、金型7の下面とセグメント用筒部材6の環状の一端面6aが当接する大きさに設定されていればよい。
【0032】
次に、絶縁材料の硬化後、セグメント用筒部材6を所定角度間隔で切断して、図1に示すように、複数の整流子セグメント3を形成する。詳しくは、絶縁材料の硬化後、金型7を離間させ、切削加工により、そのセグメント用筒部材6の外周側から硬化した絶縁材料(絶縁体)まで達する溝8(図1参照)を軸線方向に沿って形成する。これにより、絶縁体2及び複数の整流子セグメント3が形成され、整流子1の製造が完了する。
【0033】
次に、上記第1の実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)整流子セグメント3の一端面3aに、結線爪4の基端部4aを整流子セグメント3の内側面から径方向外側に隔離する隔離面3cを形成した。詳述すると、整流子セグメント3の内側の結線爪4と対応した位置に、その周方向の幅M1が結線爪4の周方向の幅N1より広い張出部5を形成した。そして、その張出部5の一端面を、結線爪4の周方向に形成される整流子セグメント3の一端面3aと同一平面状に連続する隔離面3cとした。
【0034】
そして、製造時の絶縁材料を充填する際に、隔離面3cを含むセグメント用筒部材6の環状の一端面6aに金型7を押圧接触させてシールしたため、全周が十分にシールされ、該絶縁材料が結線爪4の基端部4aに沿って洩れ難くなる。これにより、結線爪4の基端部4aに沿ったバリの発生が防止される。その結果、製造時にバリ除去の工程(ショットブラスト等)を必要とせず、低コストで整流子1を製造することができる。
【0035】
(2)張出部5に、絶縁体2と径方向に係合する係止爪5aを形成した。よって、整流子セグメント3は絶縁体2に強固に固定される。しかも、張出部5は、隔離面3cと、係止爪5aとを兼ね備える。これにより、整流子セグメント3を簡単な形状としながら、隔離面3c及び係止爪5aを得ることができる。
【0036】
(第2の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図3及び図4に従って説明する。図3に示すように、整流子11は、樹脂からなる略円筒形状の絶縁体12と、その絶縁体12の外周に複数配設される整流子セグメント13とを備ている。尚、本実施の形態の整流子セグメント13は、等角度間隔に8個配設されている。
【0037】
各整流子セグメント13は、略円筒形状を所定角度で一部分切り取った形状に形成されている。整流子セグメント13には、その一端面(絶縁体2の軸線方向一端面)13aから結線爪14が延設されている。本実施の形態の結線爪14は、一端面13aの周方向中央から延設されている。結線爪14は、整流子セグメント13の一端面13aから僅かに軸線方向に延びる基端部14aと、基端部14aの先端から径方向外側に折り曲げられた結線部14bとからなる。
【0038】
整流子セグメント13の一端面13aには、結線爪14の基端部14aを整流子セグメント13の内側面(絶縁体12に固定される側の面)から径方向外側に隔離する隔離面13bが形成されている。
【0039】
詳述すると、結線爪14は、その厚さUが整流子セグメント3の厚さL2より薄く設定されている。結線爪14は、基端部14aの外側面(絶縁体12に固定されない側の面)14cが整流子セグメント13の外側面13cと軸線方向に連続している。即ち、結線爪14の基端部14aの厚さUを整流子セグメント3の厚さL2より薄くし、基端部14aを整流子セグメント13の一端面13aの径方向内側端部より径方向外側に形成することで、該基端部14aより径方向内側に形成される一端面13aを前記隔離面13bとしている。
【0040】
各整流子セグメント13の内側には、絶縁体12に埋設されるべく絶縁体12の径方向内側に張り出した張出部15が形成されている(図4参照)。張出部15は、整流子セグメント13の軸線方向中間部に、軸線方向に沿って延びるように形成されている。張出部15の先端部(絶縁体12の径方向内側端部)の両側には、絶縁体12の周方向に延びる係止爪15aが形成され(図4参照)、その係止爪15aは絶縁体12と径方向に係合している。
【0041】
次に、上記のように構成された整流子11の製造方法を説明する。
まず、図4に示すように、予め形成した所定のセグメント用板材を丸めることで、一端面16aから複数の前記結線爪14が延設された略円筒形状のセグメント用筒部材16を形成する。このセグメント用筒部材16は、前記8つの隣り合う整流子セグメント13を繋いだ形状であって、その一端面16aには前記隔離面13bが形成されている。尚、本実施の形態では、説明の便宜上、セグメント用筒部材16の状態でも、前記整流子セグメント13と同一形状のもの(結線爪14や隔離面13b等)を同一の符号を付してその説明を省略する。
【0042】
次に、セグメント用筒部材16の内側に溶融、軟化した絶縁材料(絶縁体12となる材料)を充填する。このとき、セグメント用筒部材16の一端面16a側を金型17でシールしておく。詳述すると、金型17は、円盤形状に形成され、その外径Vが、セグメント用筒部材16の内径Wより大きく、且つ8つの結線爪14の内側面(絶縁体12に固定される側の面)14dを繋げた円の径Xより小さく設定されている。そして、金型17を軸線方向に移動させ、その外縁を、隔離面13bを含むセグメント用筒部材16の環状の一端面16aに押圧接触させてシールする。
【0043】
次に、絶縁材料の硬化後、セグメント用筒部材16を所定角度間隔で切断して、図3に示すように、複数の整流子セグメント13を形成する。詳しくは、絶縁材料の硬化後、金型17を離間させ、切削加工により、そのセグメント用筒部材16の外周側から硬化した絶縁材料(絶縁体)まで達する溝18(図3参照)を軸線方向に沿って形成する。これにより、絶縁体12及び複数の整流子セグメント13が形成され、整流子11の製造が完了する。
【0044】
次に、上記第2の実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)整流子セグメント13の一端面13aに、結線爪14の基端部14aを整流子セグメント13の内側面から径方向外側に隔離する隔離面13bを形成した。詳述すると、結線爪14の基端部14aの厚さUを整流子セグメント3の厚さL2より薄くし、基端部14aを整流子セグメント13の一端面13aの径方向内側端部より径方向外側に形成することで、該基端部14aより径方向内側に形成される一端面13aを前記隔離面13bとした。
【0045】
そして、製造時の絶縁材料を充填する際に、隔離面13bを含むセグメント用筒部材16の環状の一端面16aに金型17を押圧接触させてシールしたため、全周が十分にシールされ、該絶縁材料が結線爪14の基端部14aに沿って洩れ難くなる。これにより、結線爪14の基端部14aに沿ったバリの発生が防止される。その結果、製造時にバリ除去の工程(ショットブラスト等)を必要とせず、低コストで整流子11を製造することができる。
【0046】
(2)整流子セグメント13の一端面13aの径方向内側を円弧状にし、結線爪14の基端部14aを整流子セグメント13の一端面13aの径方向内側端部より径方向外側に形成することで、該基端部14aより径方向内側に隔離面13bを形成したため、隔離面13bを含むセグメント用筒部材16の環状の一端面16aが真円形状となる。よって、金型17を単純な円盤形状とすることができる。
【0047】
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1の実施の形態の張出部5は、その一端面が結線爪4の基端部4aを整流子セグメント3の内側面から径方向外側に隔離する隔離面となるように形成すれば他の形状に変更してもよい。
【0048】
例えば、第1の実施の形態の張出部5を、図5に示す張出部21に変更してもよい。張出部21は、その周方向の幅M2が結線爪4の周方向の幅N2と同じに設定されている。張出部21の周方向両側部の径方向外側には、径方向外側に向かうほど周方向に広がるR形状部21aが形成されている。そして、そのR形状部21aの一端面を含む張出部21の一端面を隔離面21bとしている。この隔離面21bは、結線爪4の周方向に形成される整流子セグメント3の一端面3aと連続した同一平面状に形成される。尚、張出部21の先端部の両側には、絶縁体2の周方向に延びる係止爪21cが形成されている。このようにしても、上記第1の実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。尚、この場合、金型7の形状を適宜変更する必要がある。
【0049】
・上記第2の実施の形態の整流子11を、図6に示すようなタイプの整流子31に変更してもよい。この整流子31の構造を、前記整流子11と異なる箇所についてのみ説明する。図6に示すように、整流子セグメント13の一端面13aの周方向両側部分には、該整流子セグメント13の他端面側に向かうほど周方向端部13dとの距離が近づくように傾斜した傾斜面13eを介して周方向中央部と段差を有する段差面13fが形成されている。
【0050】
この整流子31の製造方法は、前記整流子11の製造方法と同様であり、主にセグメント用筒部材32及び金型33の形状が異なるのみであるため、それらの形状についてのみ説明する。
【0051】
図7に示すように、セグメント用筒部材32は、前記セグメント用筒部材16に比べて、隣り合う前記結線爪14間に、他端面側に向かうほど間隔が狭くなる2つの傾斜面13eを介して段差面32aが形成されていることのみ異なる。
【0052】
金型33は、前記隔離面13b、傾斜面13e、段差面32aを含むセグメント用筒部材32の環状の一端面32bに当接可能に形成されている。詳述すると、金型33は、略円盤形状に形成され、その外径がセグメント用筒部材32の外径と同じに設定されている。金型33の外縁には、前記結線爪14の基端部14aと対応した溝部33aが所定角度間隔毎に8つ形成されている。溝部33aの径方向長さ(外縁からの深さ)P2は、前記結線爪14の基端部14aの径方向の長さ(厚さ)Uより長く、整流子セグメント13の径方向の長さ(厚さ)L2より短く設定されている。又、溝部33aの周方向の幅S2は、結線爪14の周方向の幅N2より大きく、結線爪14近傍の一端面32bの周方向の幅Yより小さく設定されている。又、金型33の外縁において、隣り合う溝部33a間には、軸線方向に突出する凸部33bが形成されている。凸部33bの周方向側面は、先端に向かうほど間隔が狭くなるように傾斜している。又、凸部33bの内側面の周方向寸法と外側面の周方向寸法は、前記傾斜面13eに対応して設定されている。詳述すると、前記セグメント用筒部材32は、平板状のセグメント用板材を丸めて得るため、セグメント用筒部材32毎に、略向い合う1対の傾斜面13e間の間隔にバラツキが生じる。そして、凸部33bの内側面の周方向寸法Z1は、前記1対の傾斜面13e間の内側面側の間隔Z2の最大値(バラツキ内での最大値)より若干大きく設定されている。又、凸部33bの外側面の周方向寸法Z3は、前記1対の傾斜面13e間の外側面側の間隔Z4の最小値(バラツキ内での最小値)より若干小さく設定されている。即ち、凸部33bは、前記1対の傾斜面13e間に嵌められると、前記バラツキに関わらず、その周方向側面の内側面側が該1対の傾斜面13eの内側面側と強い加圧力で接触するように設定されている。
【0053】
このようにしても、製造時の絶縁材料を充填する際に、隔離面13b及び傾斜面13eを含むセグメント用筒部材32の環状の一端面32b(傾斜面13eにおいては内側面側のみ)に金型33を押圧接触させてシールすることで、全周が十分にシールされ、該絶縁材料が結線爪14の基端部14aに沿って洩れ難くなるとともに傾斜面13eに沿って洩れ難くなる。これにより、結線爪14の基端部14aに沿ったバリ及び傾斜面13eに沿ったバリの発生が防止される。その結果、製造時にバリ除去の工程を必要とせず、低コストで整流子31を製造することができる。
【0054】
・上記整流子31(図6参照)の整流子セグメント13の傾斜面13eを、整流子セグメント13の周方向端部13dまで形成した(段差面13fが形成されていない)タイプに変更してもよい。尚、この場合、例えばセグメント用筒部材32には、1対の傾斜面13eによりV字溝を形成し、金型33の凸部33bを該V字溝に対応した形状に変更する。このようにしても、バリの発生を防止でき、製造時にバリ除去の工程を必要とせず、低コストで整流子を製造することができる。
【0055】
・上記各実施の形態では、隔離面3c,13bを結線爪4,14の周方向に形成される整流子セグメント3,13の一端面3a,13aと同一平面状に連続したものとしたが、結線爪4,14の基端部4a,14aを整流子セグメント3,13の内側面から径方向外側に隔離できればよく、隔離面3c,13bを傾斜して形成してもよい。尚、この場合、金型7,17の形状を傾斜に沿った当接面を有するように適宜変更する必要がある。
【0056】
・上記第1の実施の形態では、張出部5に係止爪5aを形成したが、係止爪5aを形成しなくてもよい。このようにしても上記第1の実施の形態の効果(1)と同様の効果を得ることができる。
【0057】
・上記各実施の形態では、整流子セグメント3,13を8個備えた整流子1,11に具体化したが、整流子セグメントの数を適宜変更して実施してもよい。
上記実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
【0058】
(イ)請求項7に記載の整流子において、前記整流子セグメント(13)の一端面(13a)の周方向両端部に、該一端面の周方向中央部と段差を有する段差面(13f)を前記傾斜面(13e)を介して形成したことを特徴とする整流子。このようにしても、隔離面及び傾斜面を含む整流子セグメントの一端面に軸線方向から型を押圧接触させ、硬化して絶縁体となる溶融、軟化した絶縁材料を整流子セグメントの内側に充填する製造時に、該絶縁材料が整流子セグメントの内側から洩れ難くなり、バリの発生が防止される。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜7に記載の発明によれば、バリの発生を防止することができる整流子を提供することができる。
【0060】
請求項8に記載の発明によれば、バリの発生を防止することができる整流子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の整流子を説明するための斜視図。
【図2】第1の実施の形態の整流子の製造方法を説明するための説明図。
【図3】第2の実施の形態の整流子を説明するための斜視図。
【図4】第2の実施の形態の整流子の製造方法を説明するための説明図。
【図5】別例の整流子を説明するための斜視図。
【図6】別例の整流子を説明するための斜視図。
【図7】別例の整流子の製造方法を説明するための説明図。
【図8】従来技術の整流子を説明するための斜視図。
【図9】従来技術の整流子の製造方法を説明するための説明図。
【図10】従来技術の整流子の製造方法を説明するための説明図。
【符号の説明】
2,12…絶縁体、3,13…整流子セグメント、4,14…結線爪、5,21…張出部、6,16…セグメント用筒部材、7,17,33…金型(型)、3a,13a…整流子セグメントの一端面、3c,13b,21b…隔離面、4a,14a…結線爪の基端部、5a,21c…係止爪、6,16a…セグメント用筒部材の一端面、13e…傾斜面、21a…R形状部、L2…整流子セグメントの径方向の厚さ、M1,M2…張出部の周方向の幅、N1,N2…結線爪の周方向の幅、U…結線爪の厚さ。

Claims (8)

  1. 略円筒形状の絶縁体(2,12)と、
    前記絶縁体(2,12)の外周に複数配置され、各一端面(3a,13a)の一部から結線爪(4,14)が延設された整流子セグメント(3,13)と
    を備えた整流子において、
    前記整流子セグメント(3,13)の一端面(3a,13a)に、前記結線爪(4,14)の基端部(4a,14a)を前記整流子セグメント(3,13)の内側面から径方向外側に隔離する隔離面(3c,13b,21b)を形成し、前記一端面(3a,13a)及び前記隔離面(3c,13b,21b)が前記絶縁体(2,12)の一端面と同一平面状に形成されていることを特徴とする整流子。
  2. 請求項1に記載の整流子において、
    前記整流子セグメント(3)の前記結線爪(4)と対応した位置に、径方向内側に張り出した張出部(5,21)を形成し、その張出部(5,21)の一端面を前記隔離面(3c,21b)としたことを特徴とする整流子。
  3. 請求項2に記載の整流子において、
    前記張出部(5)の周方向の幅(M1)を前記結線爪(4)の周方向の幅(N1)より広くして、その一端面(3c)の両側部分を前記結線爪(4)の周方向に形成される前記整流子セグメント(3)の一端面と同一平面状に連続させたことを特徴とする整流子。
  4. 請求項2に記載の整流子において、
    前記張出部(21)の周方向の幅(M2)を前記結線爪(4)の周方向の幅(N2)と略同じとして、該張出部(21)の周方向両側部の径方向外側に、径方向外側に向かうほど周方向に広がるR形状部(21a)を形成し、そのR形状部(21a)の一端面により該張出部の一端面(21b)を前記結線爪(4)の周方向に形成される前記整流子セグメント(3)の一端面と同一平面状に連続させたことを特徴とする整流子。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の整流子において、
    前記張出部(5,21)に、前記絶縁体(2)と径方向に係合する係止爪(5a,21c)を形成したことを特徴とする整流子。
  6. 請求項1に記載の整流子において、
    前記整流子セグメント(13)の一端面(13a)の径方向内側を、円弧状に形成し、
    前記結線爪(14)の厚さ(U)を前記整流子セグメント(13)の径方向の厚さ(L2)より薄くし、
    前記結線爪(14)を前記整流子セグメント(13)の一端面(13a)の径方向内側端部より径方向外側に形成して、該結線爪(14)より径方向内側の一端面を前記隔離面(13b)としたことを特徴とする整流子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の整流子において、
    前記整流子セグメント(13)の一端面(13a)の周方向両側に、該整流子セグメント(13)の他端面側に向かうほど該整流子セグメント(13)の周方向端部との距離が近づくように傾斜した傾斜面(13e)を形成したことを特徴とする整流子。
  8. 複数の結線爪(4,14)が延設された略円筒形状のセグメント用筒部材(6,16,32)の一端面(6,16a,32b)に、前記結線爪(4,14)の基端部(4a,14a)を前記セグメント用筒部材(6,16,32)の内側面から径方向外側に隔離する隔離面(3c,13b,21b)を形成し、
    前記隔離面(3c,13b,21b)を含む前記セグメント用筒部材の環状の一端面(6a,16a,32b)に軸線方向から型(7,17,33)を押圧接触させ、該セグメント用筒部材(6,16,32)の内側に絶縁材料を充填し、前記絶縁材料の硬化後、前記セグメント用筒部材(6,16,32)を所定角度間隔で切断して複数の整流子セグメント(3,13)とすることを特徴とする整流子の製造方法。
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