JP2004147495A - 整流子、整流子の製造方法、整流子の製造装置、及び整流子形成用板材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】整流子は、略円筒形状の絶縁体と、絶縁体の外周側に周方向に複数配設され、自身の板厚方向に突出する凸部9が絶縁体に埋設されることで保持される整流子片とを備える。後に複数の整流子片とされる板材Tの凸部9は、絶縁体の軸方向に交互に高低を繰り返す高凸部11と低凸部12とされる。高凸部11には、絶縁体の軸方向に対して傾斜した溝13a,13bが形成されるとともに、該溝13a,13bが形成されることで同時に高凸部11の凸設方向の直交方向に突出する突出部14a〜14cが形成される。低凸部12には、自身がプレスされて形成されることで同時に形成される低突出部15a,15bが絶縁体の周方向に突出形成される。
【選択図】 図6
Description
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の整流子において、前記低凸部及びその前記低突出部は、前記高凸部と共に前記軸方向に連続して形成された凸部が前記軸方向に断続的にプレスされることで同時に形成される。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、絶縁体に埋設される凸部は、絶縁体の軸方向に交互に高低を繰り返す高凸部と低凸部とされる。そして、高凸部には、前記軸方向に対して傾斜した溝が形成されるとともに、該溝が形成されることで同時に前記高凸部の凸設方向の直交方向に突出する突出部が形成される。このようにすると、溝にて分けられる高凸部の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、小さな加圧力で高凸部の凸設方向の直交方向に突出する突出部を容易に形成することができる。この突出部は、凸部と共に絶縁体内に埋設され、整流子片の絶縁体からの剥離を防止する。しかも、例えば、巻線を抵抗溶接するヒュージング時等、整流子片の軸方向の一方に径方向外側から大きな圧力が加わっても、凸部が軸方向に交互に高低を繰り返す高凸部と低凸部とされることから、従来技術(凸部が軸方向に一定高さで形成されたもの)に比べ、整流子片の軸方向の他方が浮き上がり難くなる。
請求項3に記載の発明によれば、低凸部及びその低突出部は、前記高凸部と共に前記軸方向に連続して形成された凸部が前記軸方向に断続的にプレスされることで同時に形成される。よって、例えば、低凸部と低突出部が別工程で形成されるものに比べて、少ない工程で形成することができる。
図1は、モータの要部断面図である。モータのモータハウジング1には、回転軸2が回転可能に支持され、その回転軸2には整流子(コンミテータ)3及び巻線4aが巻着された電機子コア4が固定されている。モータハウジング1には、電機子コア4と対向するようにマグネット5が固定され、整流子3と押圧接触される給電用ブラシ6が保持されている。
次に、充填工程では、図示しない型に前記円筒形状の板材Tを配置し、円筒形状の板材Tの内周側に絶縁材料としての液体状の樹脂(溶融樹脂)を充填する。
次に、図2に示すように、整流子形成工程では、円筒形状の板材Tを等角度間隔に8分割することにより整流子片8を形成する。詳述すると、硬化した樹脂を含む円筒形状の板材Tの外周側から板材Tを貫通し樹脂まで達するように、切削加工により(図8に示す2点鎖線位置で)分割溝27を軸方向一端部から他端部まで形成する。すると、整流子片8及び絶縁体7が形成される。これにより整流子3の製造が完了する。
(1)絶縁体7に埋設される整流子片8の凸部9は、第1及び第2高低凸部形成パンチ22,23にて絶縁体7の軸方向に交互に高低を繰り返す高凸部11と低凸部12とされる。そして、高凸部11には、溝形成パンチ26にて前記軸方向に対して傾斜した溝13a,13bが形成されるとともに、該溝13a,13bが形成されることで同時に高凸部11の凸設方向の直交方向に突出する突出部14a,14bが形成される。このようにすると、溝13a,13bにて分けられる高凸部11の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、小さな加圧力で高凸部11の凸設方向の直交方向に突出する突出部14a,14bを容易に形成することができる。この突出部14a,14bは、凸部9と共に絶縁体7内に埋設され、絶縁体7と係合することで、整流子片8の絶縁体7からの剥離を防止する。しかも、例えば、巻線4aを抵抗溶接するヒュージング時等、ヒュージング電極10により整流子片8の軸方向の一方に径方向外側から大きな圧力が加わっても、各高凸部11が絶縁体7と軸方向に当接することから、従来技術(凸部の高さが軸方向に一定)に比べ、整流子片8の軸方向の他方が浮き上がり難く(傾き難く)なる。その結果、各整流子片8の段差を低減することができ、ひいては振動や騒音や電気ノイズの発生を低減することができる。
・上記実施の形態では、低凸部12及びその低突出部15a,15bを、第1及び第2高低凸部形成パンチ22,23にて凸部9における絶縁体7の周方向中央部を切り開くようにプレスして形成したが、他の方法及び装置(パンチ)で低凸部及び低突出部を形成してもよい。
上記実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
Claims (15)
- 略円筒形状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周側に周方向に複数配設され、自身の板厚方向に突出する凸部が前記絶縁体に埋設されることで保持される整流子片と
を備えた整流子において、
前記凸部を、前記絶縁体の軸方向に交互に高低を繰り返す高凸部と低凸部とし、
前記高凸部に、前記軸方向に対して傾斜した溝を形成するとともに、該溝を形成することで同時に前記高凸部の凸設方向の直交方向に突出する突出部を形成したことを特徴とする整流子。 - 請求項1に記載の整流子において、
前記低凸部に、前記絶縁体の周方向に突出する低突出部を形成したことを特徴とする整流子。 - 請求項2に記載の整流子において、
前記低凸部及びその前記低突出部は、前記高凸部と共に前記軸方向に連続して形成された凸部が前記軸方向に断続的にプレスされることで同時に形成されたことを特徴とする整流子。 - 請求項3に記載の整流子において、
前記低凸部及びその前記低突出部は、前記凸部における前記絶縁体の周方向中央部が切り開かれるようにプレスされることで形成されたことを特徴とする整流子。 - 請求項3に記載の整流子において、
前記低凸部及びその前記低突出部は、前記凸部における前記絶縁体の周方向中央部ほど前記板厚方向に低くなるように曲面状にプレスされることで形成されたことを特徴とする整流子。 - 請求項3に記載の整流子において、
前記低凸部及びその前記低突出部は、前記凸部が前記絶縁体の軸直交方向の両端に渡って切り開かれるようにプレスされることで形成されたことを特徴とする整流子。 - 請求項3に記載の整流子において、
前記低凸部及びその前記低突出部は、前記凸部が前記絶縁体の軸直交方向の両端に渡って軸方向中央ほど前記板厚方向に低くなるように曲面状にプレスされることで形成されたことを特徴とする整流子。 - 請求項2乃至7のいずれか1項に記載の整流子において、
前記凸部は、前記整流子片毎に前記軸方向に並列して2つずつ設けられ、
前記各整流子片における2つの前記凸部の前記低突出部は、互いに近接する側の方が離間する側より大きく突出したことを特徴とする整流子。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の整流子において、
前記整流子片の軸方向の一端には整流子ライザが形成され、
前記凸部は、前記整流子片の軸方向の一端から軸方向に所定距離離間した部分から形成されたことを特徴とする整流子。 - 平行に複数並設された凸部を有する板材を、前記凸部が内周側に配置されるように丸めて円筒形状にする丸め工程と、
前記円筒形状の板材の内周側に絶縁材料としての液体状の樹脂を充填する充填工程と、
前記樹脂の硬化後、前記円筒形状の板材を所定角度間隔に分割することにより整流子片を形成する整流子形成工程と
を有する整流子の製造方法であって、
少なくとも前記丸め工程の前に、前記平行方向に連続して形成された前記凸部を、高低凸部形成パンチにて断続的にプレスすることで前記平行方向に交互に高低を繰り返す高凸部と低凸部とする高低凸部形成工程と、
少なくとも前記丸め工程の前に、前記高凸部を、溝形成パンチにてプレスすることで前記平行方向に対して傾斜した溝を形成するとともに、該溝を形成することで同時に前記高凸部の凸設方向の直交方向に突出する突出部を形成する突出部形成工程と
を有することを特徴とする整流子の製造方法。 - 請求項10に記載の整流子の製造方法において、
前記高低凸部形成工程時、前記凸部を高低凸部形成パンチにてプレスすることで同時に、前記低凸部にその凸設方向の直交方向に突出する低突出部を形成することを特徴とする整流子の製造方法。 - 平行に複数並設された凸部を有する板材を、前記凸部が内周側に配置されるように丸めて円筒形状とし、前記円筒形状の板材の内周側に絶縁材料としての液体状の樹脂を充填し、前記樹脂の硬化後、前記円筒形状の板材を所定角度間隔に分割することにより整流子片を形成する整流子の製造装置であって、
前記板材を円筒形状とする前に、前記平行方向に連続して形成された前記凸部を断続的にプレスすることで該凸部を前記平行方向に交互に高低を繰り返す高凸部と低凸部とするための高低凸部形成パンチと、
前記高凸部を、プレスすることで前記平行方向に対して傾斜した溝を形成するとともに、該溝を形成することで同時に前記高凸部の凸設方向の直交方向に突出する突出部を形成するための溝形成パンチと
を有することを特徴とする整流子の製造装置。 - 請求項12に記載の整流子の製造装置において、
前記高低凸部形成パンチは、プレスすることで前記低凸部とともに同時にその凸設方向の直交方向に突出する低突出部を形成する形状とされたことを特徴とする整流子の製造装置。 - 板上に複数の凸部が平行に延びるように並設され、前記凸部の並設方向に複数に分割されて整流子片を構成し、前記各凸部が略円筒形状の絶縁体に埋設されることで該絶縁体に保持されて整流子を構成する整流子形成用板材において、
前記凸部を、前記平行方向に交互に高低を繰り返す高凸部と低凸部とし、
前記高凸部に、前記平行方向に対して傾斜した溝を形成するとともに、該溝を形成することで同時に前記高凸部の凸設方向の直交方向に突出する突出部を形成したことを特徴とする整流子形成用板材。 - 請求項14に記載の整流子形成用板材において、
前記低凸部に、その凸設方向の直交方向に突出する低突出部を形成したことを特徴とする整流子形成用板材。
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JP2003344748A JP2004147495A (ja) | 2002-10-03 | 2003-10-02 | 整流子、整流子の製造方法、整流子の製造装置、及び整流子形成用板材 |
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---|---|---|---|---|
JP2007282426A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Asmo Co Ltd | 整流子、及び整流子の製造方法 |
JP2008072874A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Asmo Co Ltd | モータの製造方法 |
JP2009038913A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Asmo Co Ltd | 整流子の製造方法 |
JP2010123285A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Asmo Co Ltd | 整流子の製造方法 |
US10186937B2 (en) | 2012-09-21 | 2019-01-22 | Denso Corporation | Method of manufacturing commutator segments with claws and tilted recesses |
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2003
- 2003-10-02 JP JP2003344748A patent/JP2004147495A/ja active Pending
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