JPH05236707A - モールド整流子及びその製造方法 - Google Patents

モールド整流子及びその製造方法

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JPH05236707A
JPH05236707A JP4004986A JP498692A JPH05236707A JP H05236707 A JPH05236707 A JP H05236707A JP 4004986 A JP4004986 A JP 4004986A JP 498692 A JP498692 A JP 498692A JP H05236707 A JPH05236707 A JP H05236707A
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JP
Japan
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commutator
piece
end side
hook
pieces
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Pending
Application number
JP4004986A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sugiyama
賢一 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUGIYAMA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SUGIYAMA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 モールド樹脂5による整流子片3の保持がよ
り強固な整流子及びその製造方法を提供する。 【構成】 複数の整流子片3をモールド樹脂5により円
形状に固着保持してなるモールド整流子1で、各整流子
片3の一端部に備えた結線用のフック部片7を整流子1
の外方向へ屈曲して設け、各整流子片7の胴部内側に、
前記モールド樹脂5に埋設されるアンカー部を胴部のほ
ぼ全長に亘って設ける。製造方法は、比較的厚肉の板材
の一端側に予め段部を形成して薄肉部にフック部片7を
形成すべく適宜間隔に切欠部を打抜く。前記板材を円筒
形状の素材に形成し、内側にモールド樹脂5を充填す
る。各フック部片7の間にスリットを加工して各整流子
片3を分割し、各フック部片7を整流子1の外方向でか
つ軸方向へ屈曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型モータに使用され
るモールド整流子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモールド整流子としては、例えば
図4に示すごとき構成のものが知られている。すなわ
ち、従来の整流子501は、複数の整流子片503の両
端側から内側へ屈曲したアンカー部505をモールド樹
脂507内へ埋設して円形状に固着保持している。そし
て、上記各整流子片503の一端部に結線用のフック部
片509を外方向でかつ軸方向へ屈曲してなるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとき従来の構
成においては、フック部片509が外方向でかつ軸方向
に屈曲してあるので、結線を容易に巻付けることがで
き、結線作業が容易であるという効果がある。しかし、
従来の構成においては、整流子片503の両端側に形成
されたアンカー部505をモールド樹脂507に埋設し
た構成であるので、モールド樹脂507による整流子片
503の保持状態に改善が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述のごとき問題に鑑み
て、本発明は、複数の整流子片をモールド樹脂により円
形状に固着保持してなるモールド整流子にして、上記各
整流子片の一端部に備えた結線用のフック部片を整流子
の外方向へ屈曲して設け、上記各整流子片の胴部内側
に、前記モールド樹脂に埋設されるアンカー部を胴部の
ほぼ全長に亘って設けてなるものである。
【0005】
【作用】上記構成のように、本発明においては、各整流
子片の胴部内側に胴部のほぼ全長に亘ってアンカー部を
設けてあるので、各整流子片は両端側のみならずほぼ全
長に亘ってモールド樹脂に保持されることとなり、モー
ルド樹脂による各整流子片の保持状態がより強固とな
り、より安定するものである。
【0006】
【実施例】図1,図2を参照するに、本実施例に係るモ
ールド整流子1は、複数の整流子片3をモールド樹脂5
により円形状に固着保持してなるものである。
【0007】上記各整流子片3の一端部には、整流子1
の外方向でかつ軸方向へ屈曲した結線用のフック部片7
が備えられている。各フック部片7の肉厚tは、各整流
子片3の一端部に段部3Sを形成したことによって各整
流子片3の胴部3Bの肉厚Tよりも薄く形成してある。
【0008】そして、上記各整流子片3の胴部3Bの内
側面には、断面形状が鳩尾形状のアンカー部9が胴部3
Bの全長に亘って形成してあり、このアンカー部9が前
記モールド樹脂5に埋設してある。
【0009】上記構成により理解されるように、本実施
例に係る整流子1においては、フック部片7の肉厚tが
整流子片3の胴部3Bの肉厚Tより薄く形成してあるの
で、上記フック部片7を外方向でかつ軸方向へ屈曲する
ことが容易であり、かつ結線後に押し潰すことも容易な
ものである。
【0010】また、整流子片3の胴部3Bが肉厚Tであ
ることにより、上記胴部3Bの内側面に断面鳩尾形状の
アンカー部9を全長に亘って形成することが容易であ
り、かつ上記アンカー部9をモールド樹脂5に埋設する
ことにより、整流子片3の胴部3Bが全長に亘ってモー
ルド樹脂5によって保持される状態となり、モールド樹
脂5による整流子片3の保持状態がより強固となりより
安定するものである。
【0011】前記構成のごとき整流子1の製造に際して
は、まず、図3に示すように、肉厚Tの板材3Pの一端
側を切削するか或いはプレスにより押し潰す等の加工に
よって、前記フック部片7を形成する部分を薄肉tの突
出部11に形成する。換言すれば、板材3Pには段部3
Sを形成して薄肉の突出部11を備えた態様である。
【0012】次に、前記突出部11に切欠部13を適宜
間隔に打抜き加工して、直線状のフック部片7を形成す
る。
【0013】上述のごとく前記突出部11にフック部片
7を形成するに当っては、前記板材3Pの一端側をプレ
スにより薄肉に押し潰す加工を行なうと同時に、切欠部
13を打抜く加工を行なうこともできるものである。
【0014】上述のごとく板材3Pの突出部11にフッ
ク部片7を形成した後に、前記段部3Sが内側となるよ
うに板材3Pを円筒形状に形成する。すなわち、この段
階においては、板材3Pは一端側に複数のフック部片7
を突出した態様の円筒形状の素材に形成してある。
【0015】次に、上述の円筒形状の素材の内面にスプ
ライン加工を行なうことにより、各フック部片7に対応
して断面形状が鳩尾形状のアンカー部9を段部3Sと他
端部との間の全長に亘って形成する。換言すれば、前記
各フック部片7の間が薄肉となり、各フック部片7に対
応した部分にアンカー部9が残るようにスプライン加工
を行なうものである。
【0016】そして、上述のスプライン加工の終了後
に、円筒形状の前記素材を適宜の治具に設定して、素材
の内側にモールド樹脂5を充填し、前記各アンカー部9
を上記モールド樹脂5内に埋設する。
【0017】その後、上記モールド樹脂5が固化した後
に、各フック部片7の間にスリットS(図2参照)を加
工することにより、各整流子片3を分割するものであ
る。
【0018】なお、各フック部片7の外方向への屈曲
は、板材3Pを円筒形状の素材に形成した後の適宜時期
に行なえば良いものであって、例えばモールド樹脂を充
填する前或いは充填後でも良いものである。
【0019】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、整流子片3の胴部の全長
に亘ってアンカー部9が設けてあるので、モールド樹脂
5による整流子片3の保持状態がより強固となり、より
安定するものである
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る整流子の実施例を示す正断面図
で、図2のI−I線に沿った断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】整流子を製造する素材の説明図である。
【図4】従来の整流子を示す断面図で、図1の断面図に
相当する。
【符号の説明】
1 整流子 3 整流子片 5 モールド樹脂 7 フック部片 9 アンカー部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の整流子片をモールド樹脂により円
    形状に固着保持してなるモールド整流子にして、上記各
    整流子片の一端部に備えた結線用のフック部片を整流子
    の外方向へ屈曲して設け、上記各整流子片の胴部内側
    に、前記モールド樹脂に埋設されるアンカー部を胴部の
    ほぼ全長に亘って設けてなることを特徴とするモールド
    整流子。
  2. 【請求項2】 複数の整流子片をモールド樹脂により円
    形状に固着保持してなるモールド整流子の製造方法にし
    て、次の各工程よりなることを特徴とする製造方法。 (a)比較的厚肉の板材の一端側に予め段部を形成して
    上記一端側を薄肉に形成してなる当該薄肉部にフック部
    片を形成すべく適宜間隔に切欠部を打抜く工程、或いは
    比較的厚肉の板材の一端側を薄肉に形成すべく上記板材
    の一端側を押し潰すと同時に、一端側にフック部片を形
    成すべく適宜間隔に切欠部を打抜く工程。 (b)薄肉の一端側に切欠部を適宜間隔に打抜いた前記
    板材を、前記一端側の段部が内側になるように円筒形状
    の素材に形成する工程。 (c)円筒形状に形成した前記素材の内面に、前記各フ
    ック部片の間が薄肉になるようにスプライン加工を行な
    う工程。 (d)スプライン加工を行なった前記素材の内側にモー
    ルド樹脂を充填する工程。 (e)モールド樹脂の固化後に各フック部片の間にスリ
    ットを加工して各整流子片を分割する工程。 (f)各フック部片を整流子の外方向でかつ軸方向へ屈
    曲する工程。
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