JP3691313B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自発光素子を備えた表示装置に関するものであり、特にエレクトロルミネッセンス素子及び薄膜トランジスタを備えた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:以下、「EL」と称する。)素子を用いたEL表示装置が、CRTやLCDに代わる表示装置として注目されており、例えば、そのEL素子を駆動させるスイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と称する。)を備えたEL表示装置の研究開発も進められている。
【0003】
図6に従来のEL表示装置の平面図を示し、図7に図6中のB−B線に沿った断面図を示す。
【0004】
図6に示すように、ゲート電極11を備えたゲート信号線51と、ドレイン信号線52との交点付近にTFTを備えている。そのTFTのドレインはドレイン信号線52に接続されており、またゲートはゲート信号線51に接続されており、更にソースはEL素子の陽極61に接続されている。
【0005】
図7に示すように、表示画素110は、ガラスや合成樹脂などから成る基板又は導電性を有する基板あるいは半導体基板等の基板10上に、TFT及び有機EL素子を順に積層形成して成る。ただし、基板10として導電性を有する基板及び半導体基板を用いる場合には、これらの基板10上にSiO2やSiNなどの絶縁膜を形成した上にTFTを形成する。
【0006】
まず、絶縁性基板10上にクロム(Cr)等の高融点金属から成るゲート電極11を形成し、その上にゲート絶縁膜12、及びp−Si膜からなる能動層13を順に形成する。
【0007】
その能動層13には、ゲート電極11上方のチャネル13cと、このチャネル13cの両側に、チャネル13c上のストッパ絶縁膜14をマスクにしてイオンドーピングし更にゲート電極11の両側をレジストにてカバーしてイオンドーピングしてゲート電極11の両側に低濃度領域13LDとその外側に高濃度領域のソース13s及びドレイン13dが設けられている。即ち、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造である。
【0008】
そして、ゲート絶縁膜12、能動層13及びストッパ絶縁膜14上の全面に、SiO2膜、SiN膜及びSiO2膜の順に積層された層間絶縁膜15を形成し、ドレイン13dに対応して設けたコンタクトホールにAl等の金属を充填してドレイン電極16を形成する。更に全面に例えば有機樹脂から成り表面を平坦にする平坦化絶縁膜17を形成する。そして、その平坦化絶縁膜17のソース13sに対応した位置にコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを介してソース13sとコンタクトしたITO(Indium Tin Oxide)から成るソース電極を兼ねた、EL素子の陽極61を平坦化絶縁膜17上に形成する。
【0009】
そして、この陽極61の上にEL素子60を形成する。
【0010】
有機EL素子60は、一般的な構造であり、ITO(Indium Thin Oxide)等の透明電極から成る陽極61、MTDATA(4,4-bis(3-methylphenylphenylamino)biphenyl)から成る第1ホール輸送層、TPD(4,4,4-tris(3-methylphenylphenylamino)triphenylanine)からなる第2ホール輸送層、キナクリドン(Quinacridone)誘導体を含むBebq2(10-ベンゾ〔h〕キノリノール−ベリリウム錯体)から成る発光層及びBebq2から成る電子輸送層からなる発光素子層66、マグネシウム・インジウム合金から成る陰極67がこの順番で積層形成された構造である。
【0011】
また有機EL素子60は、陽極から注入されたホールと、陰極から注入された電子とが発光層の内部で再結合し、発光層を形成する有機分子を励起して励起子が生じる。この励起子が放射失活する過程で発光層から光が放たれ、この光が透明な陽極から透明絶縁基板を介して外部へ放出されて発光する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようにEL素子60を形成する際に、陽極61の上に形成する発光素子層66はその厚みが一般に約2000Å以下と非常に薄いため、陽極61の端部(矢印で示す箇所)の平坦化絶縁膜17との段差、及びTFTの凹凸例えばAl配線の厚みによってカバレッジが悪くなり、発光素子層66が断線してしまい、その断線箇所において、上層に設けた陰極67が陽極61と短絡してしまうことになり、そうなるとこの表示画素は表示欠陥となってしまうという欠点があった。
【0013】
また、陽極61の厚みによる段差部、特に陽極61周辺部のエッジに電界が集中してしまい、発光層の劣化が促進されてしまうという欠点もあった。
【0014】
そこで本発明は、上記の従来の欠点に鑑みて為されたものであり、陽極の厚みによる発光素子層の断線に起因して陰極が陽極と短絡することを防止するとともに、陽極エッジの電界集中による発光層の劣化を抑制するEL表示装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、陽極、発光素子層及び陰極を積層して発光領域を形成する表示装置であって、前記陽極の端部において、前記陽極と、発光素子層及び陰極とを離間する平坦化絶縁膜を備えており、該平坦化絶縁膜によって前記陰極の表面が平坦であるとともに、前記発光素子層は前記発光領域及び前記平坦化絶縁膜を覆って設けられており、かつ前記平坦化絶縁膜の開口部によって前記発光領域が規定されているものである。
【0017】
また、前記平坦化絶縁膜が前記陽極上にその端部を有し、該端部が傾斜を有する表示装置である。
【0019】
また、前記平坦化絶縁膜は前記陽極の全周辺で前記陽極と重畳している表示装置である。
【0020】
更に、前記陽極、発光素子層及び陰極の積層構造はエレクトロルミネッセンス素子である表示装置である。
【0021】
また、前記陽極は、各画素ごとに分離形成されており、前記陽極は薄膜トランジスタに接続されている
【0022】
更にまた、前記薄膜トランジスタの上層に層間絶縁膜を有し、該層間絶縁膜上に前記陽極を備えたことを特徴とする表示装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の表示装置を有機EL表示装置に応用した場合について以下に説明する。
<第1の実施の形態>
図1に有機EL表示装置の表示画素付近を示す平面図を示し、図2(a)に図1中のA−A線に沿った断面図を示し、図2(b)に図1中のB−B線に沿った断面図を示す。
【0025】
図1及び図2に示すように、ゲート信号線51とドレイン信号線52とに囲まれた領域に表示画素110が形成されており、マトリクス状に配置されている。
【0026】
この表示画素110には、自発光素子である有機EL素子60と、この有機EL素子60に電流を供給するタイミングを制御するスイッチング用TFT30と、有機EL素子60に電流を供給する駆動用TFT40と、保持容量とが配置されている。なお、有機EL素子60は、第1の電極である陽極61と発光材料からなる発光素子層66と、第2の電極である陰極67とから成っている。
【0027】
即ち、両信号線51,52の交点付近にはスイッチング用TFTである第1のTFT30が備えられており、そのTFT30のソース33sは保持容量電極線54との間で容量をなす容量電極55を兼ねるとともに、EL素子駆動用TFTである第2のTFT40のゲート41に接続されており、第2のTFTのソース43sは有機EL素子60の陽極61に接続され、他方のドレイン43dは有機EL素子60に供給される電流源である駆動電源線53に接続されている。
【0028】
また、ゲート信号線51と並行に保持容量電極線54が配置されている。この保持容量電極線54はクロム等から成っており、ゲート絶縁膜12を介してTFTのソース33sと接続された容量電極55との間で電荷を蓄積して容量を成している。この保持容量は、第2のTFT40のゲート電極41に印加される電圧を保持するために設けられている。
【0029】
図2に示すように、有機EL表示装置は、ガラスや合成樹脂などから成る基板又は導電性を有する基板あるいは半導体基板等の基板10上に、TFT及び有機EL素子を順に積層形成して成る。ただし、基板10として導電性を有する基板及び半導体基板を用いる場合には、これらの基板10上にSiO2やSiNなどの絶縁膜を形成した上に第1、第2のTFT及び有機EL素子を形成する。いずれのTFTともに、ゲート電極がゲート絶縁膜を介して能動層の上方にあるいわゆるトップゲート構造である。
【0030】
まず、スイッチング用TFTである第1のTFT30について説明する。
【0031】
図2(a)に示すように、石英ガラス、無アルカリガラス等からなる絶縁性基板10上に、非晶質シリコン膜(以下、「a−Si膜」と称する。)をCVD法等にて成膜し、そのa−Si膜にレーザ光を照射して溶融再結晶化させて多結晶シリコン膜(以下、「p−Si膜」と称する。)とし、これを能動層33とする。その上に、SiO2膜、SiN膜の単層あるいは積層体をゲート絶縁膜12として形成する。更にその上に、Cr、Moなどの高融点金属からなるゲート電極31を兼ねたゲート信号線51、及びAlから成りドレイン電極16を兼ねたドレイン信号線52を備えており、有機EL素子の駆動電源でありAlから成る駆動電源線53が配置されている。ゲート電極31は、2つのゲート電極から成るいわゆるダブルゲート構造である。第1のTFT30はスイッチング機能を有するため、オフ電流を抑制するためにこの構造を採る。
【0032】
その能動層33には、ゲート電極31下方のチャネル33cと、このチャネル33cの両側に、チャネル33c上のゲート電極31をマスクにしてイオンドーピングし更にゲート電極31の両側をレジストにてカバーしてイオンドーピングしてゲート電極31の両側に低濃度領域33LDとその外側に高濃度領域のソース33s及びドレイン33dが設けられている。即ち、いわゆるLDD構造である。
【0033】
そして、ゲート絶縁膜32及び能動層33上の全面には、SiO2膜、SiN膜及びSiO2膜の順に積層された層間絶縁膜15が形成されており、ドレイン33dに対応して設けたコンタクトホールにAl等の金属を充填したドレイン電極16が設けられ、更に全面に有機樹脂から成り表面を平坦にする平坦化絶縁膜17が形成されている。
【0034】
次に、有機EL素子の駆動用TFTである第2のTFT40について説明する。
【0035】
図2(b)に示すように、石英ガラス、無アルカリガラス等からなる絶縁性基板10上に、a−Si膜にレーザ光を照射して多結晶化したp−Si膜から成る能動層43、ゲート絶縁膜12、及びCr、Moなどの高融点金属からなるゲート電極41が順に形成されており、その能動層43には、チャネル43cと、このチャネル43cの両側にソース43s及びドレイン43dが設けられている。そして、ゲート絶縁膜12及び能動層43上の全面に、SiO2膜、SiN膜及びSiO2膜の順に積層された層間絶縁膜15を形成し、ドレイン43dに対応して設けたコンタクトホールにAl等の金属を充填して駆動電源に接続された駆動電源線53が配置されている。ゲート電極41はダブルゲート構造の場合を示したが、EL素子60に電流を供給する機能を有する駆動用TFT40であるから、ゲート電極が1つのシングルゲート構造でも良い。更に全面に例えば有機樹脂から成り表面を平坦にする平坦化絶縁膜17を備えている。そして、その平坦化絶縁膜17のソース43sに対応した位置にコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを介してソース43sとコンタクトしたITOから成る透明電極、即ち有機EL素子の陽極61を平坦化絶縁膜17上に設けている。この陽極61は各表示画素ごとに島状に分離形成されている。
【0036】
そして、図1の斜線で示すように、陽極61の周辺部にその端部が位置するように絶縁膜19を配置する。即ち、陽極61の全周辺で絶縁膜19は陽極61と重畳しており、言い換えれば陽極61の一部に対応した領域、即ち図1中の斜線部以外の領域に開口部68を持つ絶縁膜19を陽極及び平坦化絶縁膜17上に形成する。従って、陽極61の端部において、陽極61の端部と発光素子層66及び陰極67とは、この絶縁膜19によって離間されている。なお、絶縁膜19は、陽極61の厚みによる段差によって発光層の断線したり、陽極周縁の角部に電界集中が発生しないように形成されていれば良く、陽極61の端部とは絶縁膜19によって発光素子層66及び陰極67のいずれか一方のみが離間していていればよい。また、絶縁膜19はSiO2膜、SiN膜単層もしくはそれらの積層体から成る絶縁膜でも良く、SOG膜から成る平坦化膜であってもよく、また感光性樹脂から成る平坦化絶縁膜であっても良い。平坦化絶縁膜とすることによりその上方に形成する陰極67を平坦に形成することができ断線が防止できるのでそれが好ましい。
【0037】
また、この絶縁膜19は、陽極61の端部にて、陽極61の表面に対して傾斜している。この仰角(θ1)は、陽極61上に形成する発光素子層66が断線しない角度であることが好ましい。仰角を小さくしすぎると陽極61を覆う面積が大きくなって発光する面積が小さくなってしまい、また仰角が大きすぎると発光素子層66が断線してしまうことになるので、この仰角(θ1)は20°乃至80°に設定されている。その仰角θ1は、好ましくは30°乃至70°、更に好ましくは30°乃至60°、更に好ましくは40°乃至50°である。仰角を小さくしすぎると陽極61を覆う面積が大きくなってしまい、仰角が大きすぎると発光素子層66が断線してしまうことになる。
【0038】
この絶縁膜の傾斜は、ウェットチングあるいは塩素系のエッチャントガスを用いてドライエッチングすることにより形成できる。
【0039】
更に、絶縁膜19から露出した陽極61、及び絶縁膜19上に発光素子層66及び第2の陰極67を積層している。
【0040】
有機EL素子60は、ITO等の透明電極から成る陽極61、MTDATAなどから成る第1ホール輸送層62、及びTPDなどからなる第2ホール輸送層63、キナクリドン誘導体を含むBebq2などから成る島状の発光層64及びBebq2などから成る電子輸送層65からなる発光素子層66、フッ化リチウム(LiF)とAlとの積層体、又はAlとLiとの合金、あるいはマグネシウム(Mg)と銀(Ag)との合金などから成る陰極67がこの順番で積層形成された構造である。これらの各層の積層領域が発光領域である。その発光素子層66の発光材料を所定の色を発光する材料を選択することにより、それぞれの色を発光する表示画素が構成され、各色の表示画素をマトリクス状に配置することで有機EL表示装置ができている。発光素子層からの光は、図2(b)中において下方向に出射する。
【0041】
ゲート信号線51からのゲート信号がゲート電極31に印加されると、スイッチング用TFT30がオンになる。そのため、ドレイン信号線52からスイッチング用TFT30を介してドレイン信号が駆動用TFT40のゲート電極41に供給され、そのゲート電極41の電位がドレイン信号線52の電位と同電位になる。そしてゲート電極41に供給された電流値に相当する電流が駆動電源に接続された駆動電源線53からEL素子60に供給される。それによってEL素子60は発光する。
【0042】
以上のように、陽極61の端部に絶縁膜19を形成することにより、陽極61の厚みによる段差に起因して発光素子層66が断線して陽極61と陰極67とが短絡してしまうことを防止できる。また、陽極61のエッジに電界集中が生じそれによって発光素子層66が早期に劣化してしまうことを抑制することができる。
<第2の実施の形態>
図3に本発明の実施の形態の有機EL素子及びTFTを備えたEL表示装置の1つの画素を示す平面図を示し、図4に図1中のA−A線に沿った断面図を示す。
【0043】
本実施形態が第1の実施の形態と異なる点は、EL素子60を駆動するTFTが1つである点、いわゆるボトムゲート構造のTFTとした点、陽極61を層間絶縁膜15上に形成した点である。
【0044】
図3及び図4に示すように、ゲート信号線51とドレイン信号線52との交点付近にTFT30を形成し、そのTFT30のソース13sは有機EL素子60の陽極61に接続されている。
【0045】
図4に示すように、表示画素110は、ガラスや合成樹脂などから成る基板又は導電性を有する基板あるいは半導体基板等の基板10上に、TFT及び有機EL素子を順に積層形成して成る。ただし、基板10として導電性を有する基板及び半導体基板を用いる場合には、これらの基板10上にSiO2やSiNなどの絶縁膜を形成した上にTFTを形成する。
【0046】
図4に示すように、石英ガラス、無アルカリガラス等からなる絶縁性基板10上に、Cr、Moなどの高融点金属からなるゲート電極11及びゲート電極11を備えたゲート信号線51を形成する。
【0047】
そして、ゲート絶縁膜12、及びp−Si膜からなる能動層13を順に形成する。
【0048】
その能動層13には、ゲート電極11上方のチャネル13cと、このチャネル13cの両側に、チャネル13c上のストッパ絶縁膜14をマスクにしてイオンドーピングし更にゲート電極11の両側をレジストにてカバーしてイオンドーピングしてゲート電極11の両側に低濃度領域13LDとその外側に高濃度領域のソース13s及びドレイン13dが設けられている。即ち、いわゆるLDD構造である。
【0049】
そして、ゲート絶縁膜12、能動層13及びストッパ絶縁膜14上の全面に、SiO2膜、SiN膜及びSiO2膜の順に積層された層間絶縁膜15を形成する。
【0050】
この層間絶縁膜15上にITO等の透明導電性材料から成る透明電極である陽極61を形成する。そしてドレイン13d及びソース13sに対応して設けたコンタクトホールにAl等の金属を充填してドレイン電極16及びソース電極18を形成する。このときソース電極18は透明電極である陽極61とコンタクトしている。
【0051】
そして、これらの陽極61、ソース電極18、ドレイン電極16及び層間絶縁膜15の全面を覆うように樹脂から成り表面を平坦にする平坦化絶縁膜17を形成する。この平坦化絶縁膜17には、陽極61に対応した位置にコンタクトホールを形成する。このとき、そのコンタクトホールは、図3の斜線部で示すように陽極61の周辺部と重畳して形成している。
【0052】
即ち、平坦化絶縁膜17のコンタクトホールである開口部68は、図3中の斜線部以外の白い部分である。陽極61と平坦化絶縁膜17とは、陽極61の周辺部にて重畳している形状である。
【0053】
また、ここで平坦化絶縁膜17は、陽極61の端部において、陽極61の表面に対して傾斜している。即ち、陽極61に対して仰角θ2を成すように傾斜している。
【0054】
この仰角は、陽極61上に形成する発光素子層66が断線しない角度であることが好ましい。仰角を小さくしすぎると陽極61を覆う面積が大きくなって発光する面積が小さくなってしまい、また仰角が大きすぎると発光素子層66が断線してしまうことになるので、この仰角(θ1)は20°乃至80°に設定されている。その仰角θ1は、好ましくは30°乃至70°、更に好ましくは30°乃至60°、更に好ましくは40°乃至50°である。仰角を小さくしすぎると陽極61を覆う面積が大きくなってしまい、仰角が大きすぎると発光素子層66が断線してしまうことになる。
【0055】
この絶縁膜の傾斜は、ウェットチングあるいは塩素系のエッチャントガスを用いてドライエッチングすることにより形成できる。
【0056】
また、有機EL素子60は、平坦化絶縁膜17の下層に形成したITO等の透明電極から成る陽極61、MTDATAから成る第1ホール輸送層、TPDからなる第2ホール輸送層、キナクリドン誘導体を含むBebq2から成る発光層及びBebq2から成る電子輸送層からなり平坦化絶縁膜17に設けたコンタクトホールを介して陽極61に接続される発光素子層66、マグネシウム・インジウム合金から成る陰極67がこの順番で積層形成された構造である。
【0057】
また有機EL素子は、陽極から注入されたホールと、陰極から注入された電子とが発光層の内部で再結合し、発光層を形成する有機分子を励起して励起子が生じる。この励起子が放射失活する過程で発光層から光が放たれ、この光が透明な陽極から透明絶縁基板を介して外部へ放出されて発光する。本実施形態の場合、EL素子の発光光は図面の下方向に出射する。
【0058】
以上のように、陽極61の端部に平坦化絶縁膜17を形成することにより、陽極61の厚みによる段差に起因して発光素子層66が断線して陽極61と陰極67とが短絡してしまうことを防止できる。また、陽極61のエッジに電界集中が生じそれによって発光素子層66が早期に劣化してしまうことを抑制することができる。
<第3の実施の形態>
図5に、本発明の第3の実施の形態であるEL表示装置の断面図を示す。なお、この断面図は図3のA−A線に沿ったものである。
【0059】
同図において、第2の実施の形態と異なる点は、層間絶縁膜15に設けたコンタクトホールにAl等の金属を充填して、ドレイン電極16及びソース電極18を形成した後に、表面を平坦にする平坦化絶縁膜17を形成し、ソース電極に対応した位置の平坦化絶縁膜17にコンタクトホールを設けてITO等の透明導電材料から成る透明電極61を形成し、更に透明電極の周辺部に重畳して全面に絶縁膜19を設けた点である。即ち、陽極61を平坦化絶縁膜17上に形成して、その陽極61の端部にまで及ぶ絶縁膜を形成した点である。更に言い換えると、平坦化絶縁膜17を介してドレイン電極16及びソース電極18と異なる上層に透明電極61を設けた点が第2の実施の形態と異なる点である。
【0060】
また、この絶縁膜19は、陽極61の端部にて、陽極61の表面に対して傾斜している。この仰角は、陽極61上に形成する発光素子層66が断線しない角度であることが好ましい。仰角を小さくしすぎると陽極61を覆う面積が大きくなって発光する面積が小さくなってしまい、また仰角が大きすぎると発光素子層66が断線してしまうことになるので、この仰角(θ3)は20°乃至80°に設定されている。その仰角θ1は、好ましくは30°乃至70°、更に好ましくは30°乃至60°、更に好ましくは40°乃至50°である。仰角を小さくしすぎると陽極61を覆う面積が大きくなってしまい、仰角が大きすぎると発光素子層66が断線してしまうことになる。
【0061】
なお、絶縁膜19はSiO2膜、SiN膜単層もしくはそれらの積層体から成る絶縁膜でも良く、SOG膜から成る平坦化膜であってもよく、また感光性樹脂から成る平坦化絶縁膜であっても良い。平坦化絶縁膜とすることによりその上方に形成する陰極67を平坦に形成することができ断線が防止できるのでそれが好ましい。
【0062】
本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、EL素子の陽極である透明電極61の厚みによる発光素子層66の断線に起因する、陰極67と陽極61との短絡が防止できる。また、本実施の形態によれば、TFT上も平坦にすることができるため、透明電極61をTFT上にも形成することが可能となる。また、陽極61のエッジに電界集中が生じそれによって発光素子層66が早期に劣化してしまうことを抑制することができる。
【0063】
なお、上述の各実施の形態においては、各TFTは、ゲート電極を能動層の下に設けたいわゆるボトムゲート型のTFTの場合、及びトップゲート構造の場合について説明したが、本発明はいずれの構造を採用しても同様の効果が得られるものである。また、能動層としてp−Si膜を用いたが、微結晶シリコン膜又は非晶質シリコンを用いても良い。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、陽極の厚みによる発光素子層の断線に起因して陰極が陽極と短絡することを防止するとともに、陽極エッジの電界集中による発光層の劣化を抑制できるEL表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すEL表示装置の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示すEL表示装置の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示すEL表示装置の平面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示すEL表示装置の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示すEL表示装置の断面図である。
【図6】従来のEL表示装置の平面図である。
【図7】従来のEL表示装置の断面図である。
【符号の説明】
110 表示画素
11,31,41 ゲート
12 ゲート絶縁膜
13s,33s ソース
13d,33d ドレイン
13c,33c チャネル
16,36 ドレイン電極
17 平坦化絶縁膜
18 ソース電極
19 絶縁膜
30 第1のTFT
40 第2のTFT
52 ドレイン信号線
53 駆動電源線
60 有機EL素子
61 陽極(透明電極)
66 発光素子層
67 陰極
68 開口部

Claims (6)

  1. 陽極、発光素子層及び陰極を積層して発光領域を形成する表示装置であって、前記陽極の端部において、前記陽極と、発光素子層及び陰極とを離間する平坦化絶縁膜を備えており、該平坦化絶縁膜によって前記陰極の表面が平坦であるとともに、前記発光素子層は前記発光領域及び前記平坦化絶縁膜を覆って設けられており、かつ前記平坦化絶縁膜の開口部によって前記発光領域が規定されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記平坦化絶縁膜が前記陽極上にその端部を有し、該端部が傾斜を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記平坦化絶縁膜は前記陽極の全周辺で前記陽極と重畳していることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記陽極、発光素子層及び陰極の積層構造はエレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記陽極は、各画素ごとに分離形成されており、前記陽極は薄膜トランジスタに接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記薄膜トランジスタの上層に層間絶縁膜を有し、該層間絶縁膜上に前記陽極を備えたことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
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