JP3689880B2 - パリソン肉厚制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パリソン肉厚制御装置に関し、さらに詳しくは、ストローク調整の手間を大幅に軽減することができるパリソン肉厚制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来のパリソン肉厚制御装置を含む中空成形機の一例を示す構成図である。
この中空成形機5000は、金型K内にパリソンPrを押し出すダイスDiおよび押出機Exと、パリソンPrの肉厚を制御するパリソン肉厚制御装置500とを具備して構成されている。
【0003】
前記ダイスDiは、パリソンPrの肉厚を調整するためにコアCMを上下に移動させる肉厚調整シリンダAs,サーボ弁SvおよびそのコイルScと、コアCの位置を検出する肉厚調整位置検出器Adとを備えている。
【0004】
前記パリソン肉厚制御装置500は、パリソン肉厚指令Dを出力する肉厚波形設定部54と、パリソン肉厚指令Dに応じた指令位置値Y’を出力する指令位置アンプ53と、前記肉厚調整位置検出器Adの検出信号に応じた実位置値Yを出力する実位置アンプ55と、ゼロ調整用オフセット値Zaを出力するゼロ調整ボリュームRzと、前記指令位置値Y’と前記実位置値Yの差に前記ゼロ調整用オフセット値Zaを加えた値に応じた位置調整値Sを出力する調整値アンプ56とを具備している。前記調整値アンプ56のゲイン調整ボリュームRsは、スパン調整ボリュームRsとして使用される。
【0005】
上記従来のパリソン肉厚制御装置500では、次のようにしてストローク調整が行われる。
a.肉厚波形設定部54からパリソン肉厚指令D=“0”[%]を出力し、その時のダイスDiのコアCの位置がパリソン肉厚指令D=“0”[%]に対応する位置になるように、ゼロ調整ボリュームRzを調整する。
b.肉厚波形設定部54からパリソン肉厚指令D=“100”[%]を出力し、その時のダイスDiのコアCの位置がパリソン肉厚指令D=“100”[%]に対応する位置になるように、スパン調整ボリュームRsを調整する。
c.ゼロ調整ボリュームRzとスパン調整ボリュームRsをほとんど変えなくてもよくなるまで上記ステップa,bを交互に繰り返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパリソン肉厚制御装置500では、上記ステップa,bを交互に繰り返してストローク調整を行っているが、この調整作業に非常に手間がかかり、段取時間が長くなってしまう問題点があった。また、この調整作業に習熟を要する問題点があった。換言すれば、操作者によっては調整の精度が低くなり、成形品の品質に悪影響を与える問題点があった。
さらに、ダイスDiを変える毎に調整を行わねばならず、過去の調整結果を有効に利用できない問題点があった。
そこで、本発明の第1の目的は、ストローク調整の手間を大幅に軽減できると共に習熟者でなくても精度の高い調整を行うことができるパリソン肉厚制御装置を提供することにある。
さらに、本発明の第2の目的は、過去の調整結果を有効に利用することができるパリソン肉厚制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、パリソン肉厚指令Dに対応する指令位置値Y’とダイス(Di)の肉厚調整位置検出器(Ad)から得た実位置値Yとを比較し、それらの差に応じた位置調整値Sを出力するパリソン肉厚制御装置(100)において、ダイス(Di)の上限位置で肉厚調整位置検出器(Ad)から得た実位置値Y2とそれに対して設定されたフルストローク値X2[mm]およびダイス(Di)の下限位置に対応して肉厚調整位置検出器(Ad)から得た実位置値Y1とストローク値“0”[mm]に基づいてストローク/位置換算式Y’(X’)を求めるストローク/位置換算設定部(1)と、パリソン肉厚指令Dの“0”[%]に対応して設定された有効最小ストロークXmin [mm]およびパリソン肉厚指令Dの“100”[%]に対応して設定された有効最大ストロークXmax [mm]に基づいて肉厚/ストローク換算式X’(D)を求めると共にその肉厚/ストローク換算式X’(D)を用いてパリソン肉厚指令Dに対応するストローク指令値X’を求める肉厚/ストローク換算部(2)と、前記ストローク/位置換算式Y’(X’)を用いて前記ストローク指令値X’を前記実位置値Y1から前記実位置値Y2までの範囲に含まれる値となる指令位置値Y’に換算するストローク/位置換算部(3)とを具備したことを特徴とするパリソン肉厚制御装置(100)を提供する。
なお、上記構成中の「ストローク/位置換算式」は、「ストローク」を「位置」に換算することを意味し、「ストローク」を「位置」で除算することを意味するものではない。他の「肉厚/ストローク換算式」なども同様である。
【0008】
上記第1の観点によるパリソン肉厚制御装置(100)では、操作者は、
a.フルストローク値X2[mm]を設定する。
b.有効最小ストロークXmin [mm]を設定する。
c.有効最大ストロークXmax [mm]を設定する。
の設定操作を行うが、各設定値は相互に影響しないため、交互に繰り返す必要がなく、全部で3回の設定操作で済む。また、数値を打ち込むだけなので、操作に習熟を全く要さない(これに対し、従来のゼロ調整ボリュームとスパン調整ボリュームでは、各設定値が相互に影響しあうため、交互に繰り返す必要があり、多いと10回位の設定操作が必要になる。また、操作に習熟を要する)。よって、ストローク調整の手間を大幅に軽減できると共に習熟者でなくても精度の高い調整を行うことができる。
【0009】
第2の観点では、本発明は、上記構成のパリソン肉厚制御装置(100)において、前記ストローク/位置換算設定部(1)が、前記ストローク/位置換算式Y’(X’)の逆関数である位置/ストローク換算式X(Y)を求める機能を有すると共に、前記位置/ストローク換算式X(Y)を用いて実位置値Yを実ストローク値Xに換算する実ストローク演算部(9)と、前記実ストローク値Xを表示する実ストローク表示部(10)とを具備したことを特徴とするパリソン肉厚制御装置(100)を提供する。
上記第2の観点によるパリソン肉厚制御装置(100)では、ダイス(Di)の実ストローク値Xをリアルタイムに表示できるため、成形工程の進行状態を容易に把握でき、非常に使い勝手が良くなる。
【0010】
第3の観点では、本発明は、上記構成のパリソン肉厚制御装置(100)において、フルストローク値X2[mm],有効最小ストロークXmin [mm]および有効最大ストロークXmax [mm]の数値を入力するための数値ボタン(21)と、前記数値の入力後に前記ストローク/位置換算式Y’(X’),肉厚/ストローク換算式X’(D)および位置/ストローク換算式X(Y)を自動的に求めることを指示する自動調整ボタン(22)とを含むタッチパネル(20)を具備したことを特徴とするパリソン肉厚制御装置(100)を提供する。
上記第3の観点によるパリソン肉厚制御装置(100)では、数値を入力した後、自動調整ボタン(22)を押せば、自動的にストローク調整が行われるため、操作者の拘束時間が短時間で済む。
【0011】
第4の観点では、本発明は、上記構成のパリソン肉厚制御装置(100)において、複数のダイス(Di)または成形品の種類とそれらに対応する前記ストローク/位置換算式Y’(X’)を記憶する換算式記憶部(11)を具備したことを特徴とするパリソン肉厚制御装置(100)を提供する。
上記第4の観点によるパリソン肉厚制御装置(100)では、ダイス(Di)または成形品の種類に対応するストローク/位置換算式Y’(X’)が換算式記憶部(11)に登録されていれば、それを読み出して再利用できるので、過去の調整結果を有効に利用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す発明の実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態にかかるパリソン肉厚制御装置を含む中空成形機を示す構成図である。
この中空成形機1000は、金型K内にパリソンPrを押し出すダイスDiおよび押出機Exと、パリソンPrの肉厚を制御するパリソン肉厚制御装置100とから構成されている。
【0013】
前記ダイスDiは、パリソンPrの肉厚を調整するためにコアCMを上下に移動させる肉厚調整シリンダAs,サーボ弁SvおよびそのコイルScと、コアCの位置(実際には、肉厚調整シリンダAsの位置)を検出する肉厚調整位置検出器Adとを備えている。
【0014】
前記パリソン肉厚制御装置100は、ダイスDiの上限位置で肉厚調整位置検出器Adから得た実位置値Y2とそれに対して設定されたフルストローク値X2[mm]およびダイスDiの下限位置に対応して肉厚調整位置検出器Adから得た実位置値Y1とストローク値“0”[mm]に基づいてストローク/位置換算式Y'(X')を求めるストローク/位置換算設定部1と、パリソン肉厚指令Dの“0”[%]に対応して設定された有効最小ストロークXmin [mm]およびパリソン肉厚指令Dの“100”[%]に対応して設定された有効最大ストロークXmax [mm]に基づいて肉厚/ストローク換算式X’(D)を求めると共にその肉厚/ストローク換算式X’(D)を用いてパリソン肉厚指令Dに対応するストローク指令値X’を求める肉厚/ストローク換算部2と、前記ストローク/位置換算式Y'(X')を用いて前記ストローク指令値X’を指令位置値Y’に換算するストローク/位置換算部3とを具備している。
なお、前記ストローク/位置換算設定部1は、前記ストローク/位置換算式Y’(X’)の逆関数である位置/ストローク換算式X(Y)を求める機能をも有している。
【0015】
また、前記パリソン肉厚制御装置100は、パリソン肉厚指令Dを出力する肉厚波形設定部4と、前記肉厚調整位置検出器Adの検出信号に応じた実位置値Yを出力するA/D変換器5と、前記指令位置値Y’と前記実位置値Yの差に応じた位置調整値Sを出力する比較演算部6と、前記位置調整値Sをサーボ弁SvのコイルScへの駆動信号に変換するD/A変換器7と、サーボアンプ8とを具備している。
【0016】
また、前記パリソン肉厚制御装置100は、前記位置/ストローク換算式X(Y)を用いて実位置値Yを実ストローク値Xに換算する実ストローク演算部9と、前記実ストローク値Xを表示する制御を行う実ストローク表示部10とを具備している。
【0017】
また、前記パリソン肉厚制御装置100は、タッチパネル20を具備している。このタッチパネル20は、図2に示すように、フルストローク値X2[mm],有効最小ストロークXmin [mm]および有効最大ストロークXmax [mm]の数値を入力するための数値ボタン21と、前記数値の入力後にストローク/位置換算式Y’(X’),肉厚/ストローク換算式X’(D)および位置/ストローク換算式X(Y)を自動的に求めることを指示する自動調整ボタン22とを含むパソコン調整画面を有している。このパソコン調整画面では、前記実ストローク値Xが“ストロークモニタ”領域に表示される。
【0018】
また、前記パリソン肉厚制御装置100は、複数のダイスDiまたは成形品の種類とそれらに対応する前記ストローク/位置換算式Y'(X')および前記肉厚/ストローク換算式X’(D)を記憶する換算式記憶部11を具備している。
【0019】
さらに、前記パリソン肉厚制御装置100は、前記コイルScに流れる電流値を出力するA/D変換器12と、前記電流値が所定の許容値を越えたときに警報信号を出力するサーボ弁電流監視部13と、前記警報信号に応じて警報を発する警報器14とを具備している。
【0020】
さて、パリソン肉厚制御装置100では、次のようにしてストローク調整を行う。
〔1〕操作者は、タッチパネル20の図示せぬ設定画面においてダイスDiまたは成形品の種類を入力する。すると、入力されたダイスDiまたは成形品の種類が換算式記憶部11に登録される。次に、操作者は、タッチパネル20のパソコン調整画面(図2)のシリンダフルストロークの表示領域にタッチする。すると、フルストローク値X2[mm]の入力が可能になる。そこで、操作者は、数値ボタン21からフルストローク値X2[mm]を入力し、リターンボタンにタッチする。すると、入力したフルストローク値X2[mm]が、シリンダフルストロークの表示領域に表示されると共に、ストローク/位置換算設定部1へと送られる。次に、操作者は、パソコン調整画面(図2)の有効ストローク下限の表示領域にタッチする。すると、有効最小ストロークXmin [mm]の入力が可能になる。そこで、操作者は、数値ボタン21から有効最小ストロークXmin [mm]を入力し、リターンボタンにタッチする。すると、入力した有効最小ストロークXmin [mm]が、有効ストローク下限の表示領域に表示されると共に、肉厚/ストローク換算部2へと送られる。次に、操作者は、パソコン調整画面(図2)の有効ストローク上限の表示領域にタッチする。すると、有効最大ストロークXmax [mm]の入力が可能になる。そこで、操作者は、数値ボタン21から有効最大ストロークXmax [mm]を入力し、リターンボタンにタッチする。すると、入力した有効最大ストロークXmax [mm]が、有効ストローク上限の表示領域に表示されると共に、肉厚/ストローク換算部2へと送られる。
【0021】
〔2〕操作者は、コアCを取り外し、ダイスDiの樹脂溶融部ヘッドが昇温完了していることを確認し、パソコン調整画面(図2)の自動調整開始ボタン22にタッチする。すると、自動調整が開始される。
〔3〕ストローク/位置換算設定部1は、肉厚調整シリンダAsをストロークエンドまで作動させても破壊しない圧力(例えば15〜30[kg/平方cm])にサーボ弁Svの油圧を設定する。
【0022】
〔4〕ストローク/位置換算設定部1は、肉厚調整シリンダAsを上昇させるような指令位置値を比較演算部6へ送る。
〔5〕ストローク/位置換算設定部1は、実位置Yを監視し、実位置Yがもはや増加しなくなったらその値を実位置値Y2として取り込む(この時にサーボ弁電流監視部13が警報信号を出力すると、自動調整を中断する)。
【0023】
〔6〕ストローク/位置換算設定部1は、肉厚調整シリンダAsを下降させるような指令位置値を比較演算部6へ送る。
〔7〕ストローク/位置換算設定部1は、実位置Yを監視し、実位置Yがもはや減少しなくなったらその値を実位置値Y1として取り込む(この時にサーボ弁電流監視部13が警報信号を出力すると、自動調整を中断する)。その後、ストローク/位置換算設定部1は、指令位置値を比較演算部6へ送るのを止める。
【0024】
〔8〕ストローク/位置換算設定部1は、図3に示すように、
Y’=Y1+X’・(Y2−Y1)/X2
によりストローク/位置換算式Y’(X’)を求め、それを換算式記憶部11に送る。換算式記憶部11は、ストローク/位置換算式Y’(X’)をストローク/位置換算部3へ送る。
〔9〕肉厚/ストローク換算部2は、図4に示すように、
X’=Xmin+D・(Xmax−Xmin)/100
により肉厚/ストローク換算式X’(D)を求める。
〔10〕ストローク/位置換算設定部1は、図5に示すように、
X=X2・(Y−Y1)/(Y2−Y1)
により位置/ストローク換算式X(Y)を求め、それを実ストローク演算部9に送る。
【0025】
〔11〕ストローク/位置換算設定部1は、定常圧力(例えば30[kg/平方cm])にサーボ弁Svの油圧を設定する。次に、肉厚波形設定部4へ指令し、パリソン肉厚指令D=“100”[%]を出力させる。
〔12〕すると、肉厚/ストローク換算部2は、上記〔9〕の式によりXmax を出力する。また、ストローク/位置換算部3は、上記〔8〕の式によりY’=Y1+Xmax・(Y2−Y1)/X2を出力する。
〔13〕すると、比較演算部6は、Y’=Y1+Xmax・(Y2−Y1)/X2と実位置値Yの差に応じた位置調整値Sを出力する。そこで、肉厚調整シリンダAsは、Y’=Y1+Xmax・(Y2−Y1)/X2に対応した位置に移動する。
〔14〕ストローク/位置換算設定部1は、前記肉厚/ストローク換算部2から出力されるXmax と実ストローク演算部9から出力される実位置値Xとを比較し、両者の差が規定範囲内に入っていれば最大肉厚調整を終了する。
〔15〕一方、Xmax と実位置値Xの差が規定範囲内に入っていなければ、両者の差ΔXmax=Xmax−Xを算出する。そして、上記〔8〕の式を、
Y’=Y1+X’・(Y2−Y1)/(X2+ΔXmax)
に修正する。また、上記〔10〕の式を、
X=(X2+ΔXmax)・(Y−Y1)/(Y2−Y1)
に修正する。そして、上記〔11〕〜〔14〕を繰り返す。
【0026】
〔16〕なお、上記〔13〕の時にサーボ弁電流監視部13が警報信号を出力すると、自動調整を中断する。この場合、Xmax の設定をやり直すべき旨のメッセージをタッチパネル20の画面に表示するのが好ましい。
【0027】
〔17〕最大肉厚調整を終了すると、ストローク/位置換算設定部1は、肉厚波形設定部4へ指令し、パリソン肉厚指令D=“0”[%]を出力させる。その後、上記〔12〕〜〔14〕と同様にして、Xmin と実位置値Xの差が規定範囲内に入っていれば、最小肉厚調整を終了する。
〔18〕一方、Xmin と実位置値Xの差が規定範囲内に入っていなければ、両者の差ΔXmin=Xmin−Xを算出する。そして、上記〔8〕の式を、
Y’=Y1+X’・(Y2−Y1)/(X2−ΔXmin)
に修正する。あるいは、上記〔15〕の第1の式を、
Y’=Y1+X’・(Y2−Y1)/(X2+ΔXmax−ΔXmin)
に修正する。また、上記〔10〕の式を、
X=(X2−ΔXmin)・(Y−Y1)/(Y2−Y1)
に修正する。あるいは、上記〔15〕の第2の式を、
X=(X2+ΔXmax−ΔXmin)・(Y−Y1)/(Y2−Y1)
に修正する。そして、上記〔12〕〜〔14〕と同様の処理を繰り返す。
〔19〕なお、上記〔13〕と同様の処理の時にサーボ弁電流監視部13が警報信号を出力すると、自動調整を中断する。この場合、Xmin の設定をやり直すべき旨のメッセージをタッチパネル20の画面に表示するのが好ましい。
〔20〕最小肉厚調整が終了すれば、ストローク調整を完了する。調整結果は、ダイスDiまたは成形品の種類と対応付けて換算式記憶部11に登録される。
【0028】
以上のパリソン肉厚制御装置100によれば、操作者は、フルストローク値X2[mm]、有効最小ストロークXmin [mm]および有効最大ストロークXmax [mm]の数値を入力した後、自動調整開始ボタン22を押せば、自動的にストローク調整が行われるため、調整の手間がかからず、拘束される時間も短時間で済む。また、操作に習熟を要さず、精度の高い調整を行うことが出来る。
さらに、調整結果をダイスDiまたは成形品の種類と対応付けて換算式記憶部11に登録しているので、それを読み出せば、容易に前回と同一の肉厚調整ストロークを得ることが出来る。
【0029】
なお、本発明は、サーボ弁Svの代りにサーボモータを用いた中空成形機にも適用できる。
【0030】
【発明の効果】
本発明のパリソン肉厚制御装置(100)によれば、ストローク調整の手間を大幅に軽減できる。また、習熟者でなくても、精度の高い調整を容易に行うことが出来る。
また、本発明のパリソン肉厚制御装置(100)によれば、過去の調整結果を有効に利用することが出来る。従って、ダイコアタイプ変更時の再調整による段取時間をなくすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるパリソン肉厚制御装置(100)を含む中空成形機(1000)の構成図である。
【図2】タッチパネル(20)のパソコン調整画面の説明図である。
【図3】ストローク/位置換算式Y'(X')のグラフである。
【図4】肉厚/ストローク換算式X’(D)のグラフである。
【図5】位置/ストローク換算式X(Y)のグラフである。
【図6】従来のパリソン肉厚制御装置(500)を含む中空成形機(5000)の構成図である。
【符号の説明】
100 パリソン肉厚制御装置
1 ストローク/位置換算設定部
2 肉厚/ストローク換算部
3 ストローク/位置換算部
4 肉厚波形設定部
6 比較演算部
9 実ストローク演算部
10 実ストローク表示部
11 換算式記憶部
20 タッチパネル

Claims (4)

  1. パリソン肉厚指令Dに対応する指令位置値Y’とダイス(Di)の肉厚調整位置検出器(Ad)から得た実位置値Yとを比較し、それらの差に応じた位置調整値Sを出力するパリソン肉厚制御装置(100)において、
    ダイス(Di)の上限位置で肉厚調整位置検出器(Ad)から得た実位置値Y2とそれに対して設定されたフルストローク値X2[mm]およびダイス(Di)の下限位置に対応して肉厚調整位置検出器(Ad)から得た実位置値Y1とストローク値“0”[mm]に基づいてストローク/位置換算式Y'(X')を求めるストローク/位置換算設定部(1)と、
    パリソン肉厚指令Dの“0”[%]に対応して設定された有効最小ストロークXmin [mm]およびパリソン肉厚指令Dの“100”[%]に対応して設定された有効最大ストロークXmax [mm]に基づいて肉厚/ストローク換算式X’(D)を求めると共にその肉厚/ストローク換算式X’(D)を用いてパリソン肉厚指令Dに対応するストローク指令値X’を求める肉厚/ストローク換算部(2)と、
    前記ストローク/位置換算式Y’(X’)を用いて前記ストローク指令値X’を前記実位置値Y1から前記実位置値Y2までの範囲に含まれる値となる指令位置値Y’に換算するストローク/位置換算部(3)と
    を具備したことを特徴とするパリソン肉厚制御装置(100)。
  2. 請求項1に記載のパリソン肉厚制御装置(100)において、前記ストローク/位置換算設定部(1)が、前記ストローク/位置換算式Y’(X’)の逆関数である位置/ストローク換算式X(Y)を求める機能を有すると共に、前記位置/ストローク換算式X(Y)を用いて実位置値Yを実ストローク値Xに換算する実ストローク演算部(9)と、前記実ストローク値Xを表示する実ストローク表示部(10)とを具備したことを特徴とするパリソン肉厚制御装置(100)。
  3. 請求項1または請求項2に記載のパリソン肉厚制御装置(100)において、フルストローク値X2[mm],有効最小ストロークXmin [mm]および有効最大ストロークXmax [mm]の数値を入力するための数値ボタン(21)と、前記数値の入力後に前記ストローク/位置換算式Y’(X’),肉厚/ストローク換算式X’(D)および位置/ストローク換算式X(Y)を自動的に求めることを指示する自動調整ボタン(22)とを含むタッチパネル(20)を具備したことを特徴とするパリソン肉厚制御装置(100)。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のパリソン肉厚制御装置(100)において、ダイス(Di)または成形品の種類とそれらに対応する前記ストローク/位置換算式Y’(X’)を記憶する換算式記憶部(11)を具備したことを特徴とするパリソン肉厚制御装置(100)。
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