JP3689101B1 - 車椅子 - Google Patents

車椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP3689101B1
JP3689101B1 JP2004267038A JP2004267038A JP3689101B1 JP 3689101 B1 JP3689101 B1 JP 3689101B1 JP 2004267038 A JP2004267038 A JP 2004267038A JP 2004267038 A JP2004267038 A JP 2004267038A JP 3689101 B1 JP3689101 B1 JP 3689101B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
arm
wheelchair
inner race
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004267038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006081610A (ja
Inventor
靖 河渕
守 大内
勝詔 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Corp filed Critical Nitta Corp
Priority to JP2004267038A priority Critical patent/JP3689101B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3689101B1 publication Critical patent/JP3689101B1/ja
Priority to KR1020050084120A priority patent/KR20060051155A/ko
Priority to CN2005100995256A priority patent/CN1748664B/zh
Publication of JP2006081610A publication Critical patent/JP2006081610A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G5/00Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs
    • A61G5/02Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs propelled by the patient or disabled person
    • A61G5/028Special adaptations or provisions on hand rim, e.g. for facilitating gripping
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G5/00Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs
    • A61G5/10Parts, details or accessories
    • A61G5/1005Wheelchairs having brakes
    • A61G5/1013Wheelchairs having brakes engaging the wheel
    • A61G5/1016Wheelchairs having brakes engaging the wheel on the rim
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G5/00Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs
    • A61G5/10Parts, details or accessories
    • A61G5/1005Wheelchairs having brakes
    • A61G5/1035Wheelchairs having brakes manipulated by wheelchair user

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】 小さな負荷で自ら車輪を回転させることが可能な手動式の車椅子を提供する。
【解決手段】 座部3を少なくとも支持するフレーム2と、前記座部3の両側に少なくとも一つずつ配置され、前記フレーム2に対して回転自在な複数の車輪4と、前記複数の車輪4のうち少なくとも一つの車輪4に取り付けられ、前記車輪4の略中心部を支点として前記車輪4の回転方向に揺動可能なアーム5と、前記一つの車輪4と前記アーム5との間に取り付けられ、前記アーム5がいずれか一方向に揺動したときは前記車輪4の略中心部に回転力を付与し、前記アーム5が前記一方向とは異なる方向に揺動したときは前記車輪4に対して遊転する力伝達機構と、を備える。
【選択図】 図1


Description

本発明は、車椅子に関し、とくに車椅子に座りながら自ら容易に走行可能な手動式の車椅子に関する。
手動式の車椅子は、車輪と一体的に構成された環状のリムが車輪の外側に設けられている。介護者がいない場合、車椅子の利用者は、このリムを回転させることによって車椅子を走行させる。
ところが、このようにして車椅子を走行させるためには上半身に大きな負荷が発生する。とくに、砂利道や水を含んだ軟らかい地面上を走行するときは、その負荷は多大なものとなり、よほどの体力がなければ車椅子を走行させることが困難となる。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1では、車椅子の利用者が力が弱くても走行可能な車椅子が開示されている。この車椅子は、車椅子の水平フレームと車輪との間にレバーが設けられている。このレバーは、水平フレームに固定されたスピンドルスリーブに回転自在に取り付けられている。また、レバーには歯を有する爪が取り付けられている。そして、このレバーをいずれか一の方向に回転させたとき、爪が車輪に覆われたタイヤに係合するので、車輪が回転する。一方、レバーを逆の方向に回転させると、爪とタイヤとの係合が解除されるので、車輪に対してレバーが空転する。
特表平9−505012号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車椅子では、支点(爪の回転中心部)から作用点(爪とタイヤとの接触部)までの距離に比して、力点(レバー)から支点までの距離が小さいことから、必ずしも車輪を回転させるための負荷が軽減されるとは言い難い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、小さな負荷で自ら車輪を回転させることが可能な手動式の車椅子を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明において、以下の特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。前記課題を解決するための本発明に係る車椅子は、座部を少なくとも支持するフレームと、前記座部の両側に少なくとも一つずつ配置され、前記フレームに対して回転自在な複数の車輪と、前記複数の車輪のうち少なくとも一つの車輪に取り付けられ、前記車輪の略中心部を支点として前記車輪の回転方向に揺動可能なアームと、前記一つの車輪と前記アームとの間に取り付けられ、前記アームがいずれか一方向に揺動したときは前記車輪の略中心部に回転力を付与し、前記アームが前記一方向とは異なる方向に揺動したときは前記車輪に対して回転力を付与しない力伝達機構とを備えている。そして、前記力伝達機構は、前記フレームに対して車輪を回転駆動させるためのアームの揺動方向と前記車輪に対して遊転するアームの揺動方向とを無段で切り換え可能である。
これによれば、支点と作用点とがほぼ同じ部位(車輪の略中心部)となる。従って、支点から作用点(車輪の略中心部)までの距離に比して、力点(アーム先端)から支点までの距離が飛躍的に大きくなるので、車椅子の座部に座りながら小さな負荷で自ら車輪を回転させることが可能となる。また、力伝達機構が車輪に対して遊転する方向にアームを揺動させても、アームを握る手に振動が伝わらないので、車椅子の利用による疲労の蓄積が軽減される。また、無段とすることにより、車椅子の利用者に合った範囲でアームを揺動させることが可能となる。
本発明に係る車椅子において、前記フレームによって支持される背もたれ部をさらに備えていても良い。このとき、前記アームが、前記車輪の径外まで延在していると共に、前記座部と前記背もたれ部とによって形成される角度の全範囲内又はその一部の範囲内において揺動可能に配置されていることが好ましい。
これによれば、背もたれ部による身体の負担が軽減されるのみならず、車椅子の座部に座りながらアームを揺動させやすい。
本発明に係る車椅子において、前記フレームに対して車輪を回転駆動させるためのアームの揺動方向と、前記車輪に対して遊転するアームの揺動方向とを切り換えるための切換手段をさらに備えていることが好ましい。
これによれば、車椅子を前進させるのみでなく後退させることも可能となる。とくに、車椅子が後退する方向に車輪と一体的に構成されたリムを回転させるには、車椅子を前進させる以上の大きな力を必要とするので、とくに効果が大きい。
本発明に係る車椅子において、前記アーム及び前記力伝達機構が、前記座部の両側に配置された二つの車輪に対してそれぞれ1つずつ備えられていることが好ましい。
これによれば、車椅子を斜向させて前進または後退させることができる。即ち、二つの車輪の回転速度を同一にすれば車椅子は直進するが、二つの車輪の回転速度を異ならせることによって斜め方向に車椅子を前進又は後退させることが可能となる。
本発明に係る車椅子において、前記力伝達機構が、中空部を有する外側レースと、前記外側レースの中空部に配置される内側レースと、前記外側レースと前記内側レースとの間に配置され、いずれも略同じ径を有する複数のローラと、前記複数のローラのうち互いに隣接するローラの間に配置されてローラを支持する支持部材と、前記内側レースと前記外側レースとの距離が前記ローラ径よりも小さい複数の第1部位と、前記第1部位と交互に配列され、前記内側レースと前記外側レースとの距離が前記ローラ径よりも大きい複数の第2部位と、前記複数のローラのそれぞれに対して内側レース又は外側レースのいずれかの側に向けて付勢する弾性部材と、を備え、前記ローラが前記第2部位に配置されると共に、前記支持部材が前記内側レースに沿って移動可能に構成されていることが好ましい。
これによれば、ローラが第2部位に配置されていれば、内側レースが回転してもそれに伴って外側レースが回転することはないので、外側レースに対して内側レースが遊転する。一方、ローラに対して第1部位に向けて力を作用すると、楔効果によって内側レースの回転に伴って外側レースが回転する。従って、支持部材が、第2部位から第1部位に向けてローラを移動させることによって、固定部と可動部との間を、連結状態から非連結状態に無段で切り換えることが可能となる。
本発明に係る車椅子において、前記外側レースの中空部が略真円であって、前記内側レースが、複数の最大径部と、前記最大径部と同じ数の最小径部と、を有し、前記最大径部が前記第1部位を、前記最小径部が前記第2部位を形成することが好ましい。
ここで、「前記最大径部が前記第1部位を、前記最小径部が前記第2部位を形成する」とは、最大径部が第1部位の一部を形成し、最小径部が第2部位の一部を形成することをも含む概念である。
これによれば、外側レースの中空部の内周面に第1部位及び第2部位が形成されるように加工するよりも容易に加工することができる。即ち、外側レースの中空部の内周面については、特定の形状を有するように加工するよりも略真円に加工する方が加工しやすい。従って、コスト的にも有利になる。
本発明に係る車椅子において、隣接するローラの間毎に一つずつ配置された支持部材が複数個配置されていても良い。このとき、前記複数個の支持部材が一体的に取り付けられた板状部材を有するローラ保持器を備えることが好ましい。
これによれば、各ローラが支持部材によって支持されるので、各ローラの配置位置が変動することがない。従って、各ローラが等間隔で配置されていれば、支持部材が第2部位から第1部位に向けて各ローラを移動させても、第1部位から各ローラに対して作用する力がほぼ均等となるので、特定のローラに力が集中することがない。その結果、トラブルの軽減が期待できる。
本発明に係る車椅子において、前記ローラ保持器の板状部材の外周部に複数の山型溝が形成され、前記切換手段が、前記アームの先端部に設けられた切換部と、前記山型溝に係合するギヤと、前記切換部と前記ギヤとに連結されるギヤ回転部材とを有することが好ましい。
これによれば、切換部でギヤ回転部材を回転させ、このギヤ回転部材の回転に伴ってギヤが回転する。ギヤは山型溝に係合しているので、ギヤが回転するとローラ保持器が回転する。これにより、支持部材が内側レースに沿って移動するので、ローラが移動する。しかも、切換部はアームの先端部に設けられている。従って、車椅子座部に座りながら、容易に、固定部と可動部との間を、連結状態から非連結状態に切り換えることが可能となる。
本発明に係る車椅子において、前記アームと前記車輪との間に、前記車輪に対して移動可能であると共に前記車輪と対向する側部にブレーキ部材を有するカップ体をさらに備え、前記カップ体と前記車輪との距離が小さくなる方向に前記カップ体を移動させたとき、前記ブレーキ部材が前記車輪の側部に当接することが好ましい。
これによれば、車椅子の車輪の回転量又は回転速度を抑制することができるので、車椅子を自在に走行させることが可能となる。また、二つの車輪のうちいずれか一方の車輪の回転のみを抑制しつつ他方の車輪を回転させることで、車椅子をその場で回転させることが可能となる。
以下、本発明に係る車椅子の好適な実施形態の例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、車椅子1の外観斜視図である。車椅子1は、フレーム2と、フレーム2に取り付けられた座部3と、座部3の両側に配置された2つの主車輪4と、この2つの主車輪4を回転させるためのアーム5とを備えている。また、座部3と交差する方向に背もたれ部6が設けられ、主車輪4の前方側には主車輪4よりも径が小さい副車輪7が2つ配置されている。さらに、主車輪4とアーム5との間には、アーム5から主車輪4に力を伝達させるための力伝達機構20(図2参照)が設けられている。以下に、これらの各構成について説明する。
図1において、フレーム2は、横フレーム2aと、縦フレーム2bと、側フレーム2cと、足置フレーム2dとを有する。横フレーム2aは、2本のフレームが一対となって所定の幅Hで略水平方向に平行に延びている。縦フレーム2bは、2本のフレームが一対となって横フレーム2aと略同じ幅Hで縦方向に平行に延びている。側フレーム2cは、略水平方向に延びる2本のフレームからなる一対の水平部と、この一対のフレームのそれぞれの水平部からなだらかな曲線を描いて連なる2本のフレームからなる一対の縦部とを有する。足置フレーム2dは、車椅子1の利用者の足を載置するためのフレームである。
横フレーム2aは、一方の端部が縦フレーム2bの中途部と交差することにより、及び他方の端部が側フレーム2cの縦部の中途部と交差することにより、縦フレーム2b及び側フレーム2cと一体的に構成されている。側フレーム2cは、水平部の端部が横フレーム2aと縦フレーム2bとの交差部よりも上方であって且つ縦フレーム2bの中途部と交差することにより縦フレーム2bと一体的に構成されている。足置フレーム2dは、側フレーム2cの2本棒状部材それぞれの縦部の端部同士を連結している。さらに、車椅子1の利用者の足を載置可能に構成されている。このようにして、横フレーム2aと縦フレーム2bと側フレーム2cと足置フレーム2dとが一体となり車椅子1本体のフレームを構成している。
座部3は、長方形状の生地で構成され、車椅子1の利用者が座ることができる様に、側フレーム2cの水平部の一対のフレーム間を塞ぐようにして側フレーム2cに支持されて配置されている。ただし、側フレーム2cの水平部の一対のフレーム間を全て塞ぐ必要はなく、車椅子1の利用者が座ることができれば良い。
座部3の材質は、座り心地の観点からいえばクッション性のある柔軟な素材が用いられることが好ましいが、樹脂等の若干硬度が高い素材であってもよい。ただし、車椅子1の利用者が座ることができ且つ利用者の体重を支えることができるだけの強度を備えた材質である必要がある。
主車輪4は、座部3の両側に一つずつ配置され、それぞれの主車輪4がフレーム2に対して回転可能に構成されている。ここで、図2を参照しつつ主車輪4の構成について説明する。ここで、図2は主車輪4からアーム5を取り外した場合の斜視図である。図2において、主車輪4は、車輪本体11と、ホイル12と、車輪本体11とホイル12とを連結するスポーク13と、ホイル12の側面に取り付けられたディスク14とを備えている。なお、車輪本体11には図示しないタイヤが装着されている。ホイル12のほぼ中央部には、軸受(図示せず)が内挿された開口部12aが形成されている。また、ディスク14のほぼ中央部にも開口部14aが設けられ、ホイル12の開口部12aの中心とディスク14の開口部14aの中心とが同心となる様に、ディスク14がホイル12に取り付けられている。
図2において、アーム5は、棒状に延びる部材であって、一方の端部には後述するカップ体9がボルト8によって取り付けられ、他方の端部には握り部5aが設けられている。さらに、握り部5aよりも先端側には主車輪4の回転方向を切り換えるための駆動方向切換部10が設けられている。握り部5aは車椅子1の利用者が座部3に座りながらにして握ることができる様、主車輪4の径外に位置している。即ち、アーム5が主車輪4の径外まで延在していることを意味する。駆動方向切換部10は、アーム5の長手方向の中心部を中心としてアーム5の先端部に回転自在に取り付けられ、車椅子1の利用者が握り部5aを握りつつ、駆動方向切換部10から突出した摘み部10aを親指で回転操作可能に構成されている。この駆動方向切換部10には角状の力伝達切換ワイヤ(ギヤ回転部材)24が連結されており(図3又は図8参照)、握り部5aの軸心を中心として駆動方向切換部10を回転させると、駆動方向切換部10がそれに伴って回転する。なお、力伝達切換ワイヤ24の先端にはギヤ25が取り付けられている(図3又は図8参照)。即ち、駆動方向切換部10と力伝達切換ワイヤ24とギヤ25とによって切換手段10,24,25が構成されることとなる。
図1に戻り、背もたれ部6は、長方形状の部材であって、車椅子1の利用者が座部3に座ったときに背中を持たれかけることができる様、縦フレーム2bの一対のフレーム間を塞ぐようにして縦フレーム2bに支持されて配置されている。ただし、縦フレーム2bの一対のフレーム間を全て塞ぐ必要はなく、車椅子1の利用者が背中を持たれかけることができれば良い。
背もたれ部6の材質は、クッション性のある柔軟な素材が用いられることが好ましいが、樹脂等の若干硬度が高い素材であってもよい。ただし、車椅子1の利用者が座ることができ且つ利用者の体重を支えることができるだけの強度を備えた材質でなければならない。
副車輪7は、その径が主車輪4の径よりも小さく、主車輪4の前方側に360度の全方位に向くことができる様に横フレーム2aの水平部に取り付けられている。
次に、カップ体9について図3を参照しつつ説明する。ここで、図3はカップ体9と力伝達機構20との関係を示した斜視図である。図3において、カップ体9は、円状の外周縁に沿って椀状に突出する外周壁9aを有する部材である。そして、カップ体9の中心部と主車輪4の中心部とがほぼ一致するようにして主車輪4のディスク14に取り付けられる。また、カップ体9の外周壁9aには、駆動方向切換部10に連結された力伝達切換ワイヤ24が貫通される孔9bが形成されている。さらに、カップ体9の外周壁9aから径内方向に向けて2個の突起が平行に突出する一対の突出部9cが形成され、この一対の突出部9cの対角線上に、後述するハブ22の一方の端部22aを固定するためのT固定部9dが形成されている。また、カップ体9には、カップ体9の外周壁9aから若干径内側の位置に2個ずつで合計4個のブレーキパッド26が配置されている。なお、カップ体9を主車輪4に取り付けたとき、ブレーキパッド26はディスク14の凹面14bと対向する。
次に、図2に図示される力伝達機構20について、図4〜図7を参照しつつ説明する。
図2に図示される力伝達機構20は、カップ体9に固定される部分(以下「固定部」と称する)21(図4参照)と、カップ体9に対して可動可能な部分(以下「可動部」と称する)40(図6参照)とを有する。言い換えれば、固定部21は主車輪4に対して可動可能であり、可動部40は主車輪4に固定される。以下に、これらの構成について、各図を参照しつつ説明する。
図4において、固定部21は、ハブ22と、内側レース23と、楔締要素30とを備える。ここで、図4は、固定部21の構成を示した斜視図である。ハブ22は、中央部に高さが小さい円形部を有する長手部材であり、一方の端部22aが平面視で略T字状に形成され、他方の端部22bが平面視でI字状となっている。また、ハブ22の他方の端部22b側の円形部の外周部には凸部22cと凹部22dとが隣接して形成されており、ハブ22の円形部の中心には中空部(図示せず)が形成されている。
内側レース23は、径R1の大きさを有する14個の大径角部23aと、大径角部23aより小さい径R2の大きさを有する14個の最小径部23bとが交互に配列されている。また、内側レース23の略中心部には、ハブ22の中空部と略同じ大きさの中空部23cが形成されている。ここで、互いに隣接する大径角部23a同士の距離は全て均等である。そして、内側レース23は、その中心がハブ22の円形部の中心Oと同心となる様に(即ち、ハブ22の中空部と内側レース23の中空部23cとが同心となる様に)ハブ22に固定されて取り付けられている。なお、大径角部23a及び最小径部23bの数は14個に限定されるものでない。
図5において、楔締要素30は、ローラ31と、保持器(ローラ保持器)32と、ローラ押えバネ(弾性部材)33とを有する。ここで、図5は、楔締要素30の構成を示した斜視図である。ローラ31は、円柱状の硬質の鋼材からなり、その数は内側レース23の大径角部23a及び最小径部23bと同数の14個である。保持器32は、ローラ31を保持するためのものであり、平面視で内側レース23の径と略同じ大きさの中空部を有する環状の板状部(板状部材)32aと、この板状部32aの外周縁に沿って形成される外周壁32bと、外周壁32bの一部が山型状に切り欠かれた山型溝32cと、板状部32aからほぼ垂直に突出して形成された支持柱(支持部材)32dとを有する。ローラ31は、隣接する2つの支持柱32dの間に1個ずつ板状部32aに載置して配置される。言い換えれば、複数のローラ31のうち互いに隣接するローラ31の間にローラ31を支持する支持柱32dが配置される。ローラ押えバネ33は、一つのローラ31を挟持するようにローラ31と支持柱32dとの間に配置され、ローラ31を板状部32aの中空部側(即ち内側レース23側)に向けて付勢する。
次に、可動部40について図6を参照しつつ説明する。ここで、図6は可動部40の構成を示した斜視図である。
図6において、可動部40は、ベース基板41と、各ギヤ45〜48とを有する。ここで、ベース基板41の形状について図7を参照しつつ説明する。ここで、図7は、ベース基板41の形状を分かりやすく説明するための図である。図7において、ベース基板41は板状部材であって、後述する中心軸44やギヤ45〜48の一部46,47が取り付けられるベース部41aと、後述するストッパー42が取り付けられるストッパー部41bとからなる。また、ベース部41aには、ギヤ固定部43が設けられている。ベース部41aの平面視の形状は、径r1を有する仮想の円板P1と径r2を有する仮想の円板P2とを所定の中心間距離L0を隔てて配置した場合において、仮想の円板P1及びP2と、2つの共通接線L1,L2とで表される。ストッパー部41bは、長方形の板状部材であり、その長方形の中心線L3が仮想の円板P1及びP2の中心線同士を結ぶ線L4の延長線上となるように、ベース部41aと一体形状をなしている。
図6に戻って、ベース基板41には、略直方体のストッパー42と、略円柱の中心軸44と、後述する第2駆動ギヤ46及び第3駆動ギヤ47とが取り付けられる。ストッパー42はストッパー部41b側の端部に取り付けられ、中心軸44は仮想の円板P1の中心部Oと同心となる様にベース基板41に取り付けられ、第2駆動ギヤ46及び第3駆動ギヤ47は仮想の円板P2の中心部と同心となる様に、ベース部41aに設けられたギヤ固定部43に取り付けられる。なお、ストッパー42の端部には径内方向に向けて貫通孔42aが形成されており、この貫通孔42aの内面には雌ネジが形成されている。そして、この雌ネジに螺合する雄ネジが形成されたストップボルト49が貫通孔42aに内挿されている。
次に、各ギヤ45〜48の構成について説明する。各ギヤ45〜46は、いずれも平歯車であり、第1駆動ギヤ(外側レース)45及び第4駆動ギヤ48は中空部を有する。第1駆動ギヤ45及び第2駆動ギヤ46は、第1駆動ギヤ45の歯と第2駆動ギヤ46の歯とが係合して配置されている。これにより、第1駆動ギヤ45の回転力が第2駆動ギヤ46に伝達される。第3駆動ギヤ47は、第2駆動ギヤ46の回転中心と第3駆動ギヤ47の回転中心とを同心として、第2駆動ギヤ46の側面と第3駆動ギヤ47の側面とが重なり合って配置されている。これにより、第2駆動ギヤ46の回転力が第3駆動ギヤ47に伝達される。第4駆動ギヤ48は、主車輪4のディスク14のカップ体9と対向する側の側面に、主車輪4の回転中心と中心軸44の回転中心とが同心となる様にホイル12に取り付けられている(図2参照)。即ち、ホイル12の開口部12aとディスク14の開口部14aと第4駆動ギヤ48の中空部48aとが全て同心となることにより、貫通孔15を形成している(図2参照)。この貫通孔15の中心と主車輪4の回転中心とはほぼ同心である。また、第4駆動ギヤ48の歯は第3駆動ギヤ47の歯と係合しており、これにより、第3駆動ギヤ47の回転力が第4駆動ギヤ48に伝達される。なお、各ギヤ45〜48の径の大きさの関係は、第2駆動ギヤ46<第3駆動ギヤ47<第4駆動ギヤ48<第1駆動ギヤ45である。
次に、上記に説明した各構成の組立方法について図2、図3、図8及び図10を参照しつつ説明する。ここで、図8は、カップ体9にハブ22、内側レース23及びベース基板41などを取り付けた図であり、図10は、固定部21と可動部40とを組み立てた図であるが、カップ体9の図示は省略されている。
図8において、先ず、ハブ22と内側レース23とのユニット(ハブ22と内側レース23は一体化されている)の中空部28に中心軸44を貫通させた後、T字が形成されたハブ22の一方の端部22aをT固定部9dに固定する。このとき、中空部28の中心とカップ体9の中心とが略同心となる。また、I字が形成されたハブ22他方の端部22bは、カップ体9の一対の突出部9cの間にハブ22に対して僅かに移動可能に取り付けられる。また、図9に図示される様に、ハブ22の他方の端部22bに対して付勢するコイルバネ27がカップ体9に設けられている。ここで、図9はハブ22の他方の端部22bに対してコイルバネ27が付勢する態様を示した図である。
次に、図8において、内側レース23の外側に楔締要素30が配置される様に、図5に図示される保持器32を内側レース23に外挿する。なお、このとき、保持器32の山型溝32cとギヤ25とが係合する位置に楔締要素30が配置される。なお、楔締要素30は、内側レース23の中心として内側レース23に対して回転可能となっている。
次に、各ギヤ45〜48の組立方法について各図を参照しつつ説明する。
図3において、ローラ31、支持柱32d及びローラ押えバネ33が第1駆動ギヤ45の中空部45aに配置される様に、第1駆動ギヤ45をローラ31、支持柱32d及びローラ押えバネ33に外挿する。ここで、第1駆動ギヤ45の中空部45aは略真円に形成されている。そして、第1駆動ギヤ45の歯と第2駆動ギヤ46の歯とが係合する様に、第2駆動ギヤ46と第3駆動ギヤ第3駆動ギヤ47のユニット(第2駆動ギヤ46と第3駆動ギヤ47とは一体化されている)をベース基板41のギヤ固定部43に取り付ける。なお、第2駆動ギヤ46と第3駆動ギヤ47のユニットのギヤ固定部43への取り付けは、予め行われていてもよい。
このようにしてカップ体9に組み込まれた力伝達機構20(第4駆動ギヤ48を除く)の楔締要素30の配置について、図10を参照しつつ説明する。ここで、図10(a)は、固定部21と可動部40とを組み立てた全体図であり、図10(b)は、図10(a)に図示されるA部の拡大図である。なお、図10(b)において図示される2つの大径角部を23A1及び23A2とし、この2つの大径角部23A1,23A2の間に配置されるローラをローラ31Aとする。また、大径角部23A1,23A2の間に形成される最小径部を23Bとし、大径角部23A1と23A2との間に配置されていないローラをローラ31Bとする。
上記説明したように組み立てると、図10(b)に図示されるように、第1駆動ギヤ45の中空部45aに内側レース23が配置される。このとき、内側レース23は、それぞれ14個の大径角部23aと最小径部23bとを有するので、第1駆動ギヤ45と内側レース23との間には、第1駆動ギヤ45と内側レース23との隙間が小さい部位(第1部位)34と大きい部位(第2部位)35とが形成される。即ち、大径角部23aが第1部位34の一部を形成し、最小径部23bが第2部位35の一部を形成している。なお、第2部位35は、2つの大径角部23aの間であって内側レース23と第1駆動ギヤ45との隙間がローラ31の径Pよりも大きい範囲を指す。第1駆動ギヤ45と内側レース23との間には楔締要素30が配置される。ここで、2つの大径角部23A1,23A2の間に一つのローラ31Aが配置される。同様にして、複数のローラ31が第1駆動ギヤ45と内側レース23との間に配置される。なお、これら複数のローラ31は、全て略同一の径Pを有する。また、各ローラ31は、ローラ押えバネ33によって内側レース23側に付勢されている。ローラ31Aとこのローラ31Aに隣り合うローラ31Bとの距離は支持柱32dによって等間隔に仕切られている。なお、内側レース23と第1駆動ギヤ45の内周面との間隔は、大径角部23A1から最小径部23Bにかけて連続的に次第に大きくなっており、最小径部23Bにおいてそれが最大、大径角部23A1、23A2においてそれが最小となっている。
このようにしてカップ体9に組み込まれた力伝達機構20(第4駆動ギヤ48を除く)は、図2に図示される様に、中心軸44が貫通孔15を貫通する。そして、主車輪4を貫通した中心軸44が、スナップリング(図示せず)によって軸方向への移動が固定される。また、貫通孔15を貫通した中心軸44は、フレーム2に固定して取り付けられる。
なお、フレーム2、座部3、主車輪4、背もたれ部6及び副車輪7は予め組み立てられているものとする。また、アーム5とカップ体9についても予め組み立てられているものとする。
次に、本実施形態における車椅子1の作用について、図1、図3及び図11A〜図11Cを参照しつつ説明する。ここで、図11A〜図11Cは、楔締要素30の作用を示す図である。なお、便宜上、カップ体9の図示は省略されている。
図1において、車椅子1の利用者は、座部3に座りながらアーム5を主車輪4の回転方向と同じ方向(X方向又はY方向)に揺動させることによって自ら車椅子1を前進若しくは後退させることが可能となっている。なお、このとき、アーム5は、カップ体9の略中心部(即ち、主車輪4の略中心部)を支点として揺動する。
図3において、アーム5を揺動させると、アーム5に固定されているカップ体9、ハブ22及び内側レース23が、アーム5の揺動に伴ってカップ体9の略中央部を中心として回転する。なお、ベース基板41、中心軸44及び各ギヤ45〜48等の可動部40は、カップ体9に対して固定されていない。
ここで、楔締要素30は、カップ体9(固定部21)と可動部40とが連結される連結状態と、カップ体9と可動部40とが連結されない非連結状態とに切り換える。
連結状態のとき、アーム5の揺動に伴ってカップ体9が回転すると、この回転力が先ず第1駆動ギヤ45に伝達され、第1駆動ギヤ45が回転する。第1駆動ギヤ45が回転すると、この回転力が第2駆動ギヤ46に伝達され、第2駆動ギヤ46が回転する。第2駆動ギヤ46が回転すると、これに伴って第3駆動ギヤ47が回転する。第3駆動ギヤ47が回転すると、この回転力が第4駆動ギヤ48に伝達され、第4駆動ギヤ48が回転する。第4駆動ギヤ48は主車輪4に固定して取り付けられているので、第4駆動ギヤ48の回転に伴って主車輪4が回転する。
一方、非連結状態のとき、アーム5の揺動に伴ってカップ体9が回転しても、この回転力が第1駆動ギヤ45に伝達されない。従って、力伝達機構20が主車輪4に対して回転力を付与せず、アーム5及びカップ体9等の固定部21が、主車輪4に対して空転する。
次に、楔締要素30の作用について説明する。図11A〜図11Cにおいて、大径角部23A1と23A2との間に配置されているローラ31Aは、前述のとおり、支持柱32dによって支持されていると共にローラ押えバネ33によって内側レース23側に付勢されている。ここで、内側レース23の中心O及び内側レース23の大径角部23A1(23A2)の2点を通る仮想線上における大径角部23A1(23A2)と第1駆動ギヤ45の内周面との距離σ1は、ローラ31Aの径Pよりも小さい。また、内側レース23の中心O及び内側レース23の最小径部23Bの2点を通る仮想線上における最小径部23Bと第1駆動ギヤ45の内周面との距離σ2は、ローラ31Aの径Pよりも大きい。
図11Aにおいて、ローラ31Aが23A2側(即ちY方向側)に配置されている。このとき、アーム5をX方向に揺動させると、内側レース23に対して、内側レース23の中心O(アーム5の支点と略同一)を回転中心としたX方向への回転力が作用する。ここで、σ1<Pであることから、ローラ31Aの楔締効果により、内側レース23の回転に伴って第1駆動ギヤ45がX方向に回転する。これにより、第1駆動ギヤ45の回転力が第2駆動ギヤ46〜第4駆動ギヤ48に順に伝達されるので、主車輪4がアーム5の揺動方向と同じ方向(X方向)に回転し、車椅子1が後退する。
一方、アーム5をY方向に揺動させると、内側レース23に対して、内側レース23の中心Oを回転中心としたY方向への回転力が作用する。ここで、σ2>Pであることから、内側レース23の回転力がローラ31Aを介して第1駆動ギヤ45に伝達されない。従って、アーム5をY方向に揺動させても、第1ギヤ45が内側レース23に対して空転(遊転)することとなり、可動部40が固定部21に対して空転することとなる。その結果、アーム5をY方向に揺動させても主車輪4は回転せず、車椅子1は前進も後退もしない。
以上より、楔締要素30が図11Aに図示される態様であれば、アーム5をX方向に揺動させると車椅子1が後退し、Y方向に揺動させると主車輪4に対してアーム5が空転する。即ち、楔締要素30は、X方向については連結状態となり、Y方向については非連結状態となる。
図11Bにおいて、ローラ31Aが最小径部23Bに配置されている。このとき、図11Aにおける説明と同様に、アーム5をX方向に揺動させると内側レース23に対してX方向への回転力が作用し、アーム5をY方向に揺動させると内側レース23に対してY方向への回転力が作用する。ここで、σ2>Pであることから、内側レース23がX方向及びY方向のいずれに回転しても、その回転力がローラ31Aを介して第1駆動ギヤ45に伝達されない。従って、アーム5をX方向及びY方向のいずれに揺動させても、第1ギヤ45が内側レース23に対して空転することとなり、可動部40が固定部21に対して空転することとなる。その結果、アーム5をY方向に揺動させても主車輪4は回転せず、車椅子1は前進も後退もしない。
以上より、楔締要素30が図11Bに図示される態様であれば、アーム5をX方向及びY方向のいずれに揺動させても、主車輪4に対してアーム5が空転する。即ち、楔締要素30は、X方向及びY方向のいずれについても非連結状態となる。
図11Cにおいて、ローラ31Aが23A1側(即ちX方向側)に配置されている。このとき、アーム5をX方向に揺動させると、内側レース23に対して、内側レース23の中心Oを回転中心としたX方向への回転力が作用する。ここで、σ2>Pであることから、内側レース23の回転力がローラ31Aを介して第1駆動ギヤ45に伝達されない。従って、アーム5をX方向に揺動させても、第1ギヤ45が内側レース23に対して空転することとなり、可動部40が固定部21に対して空転することとなる。その結果、アーム5をX方向に揺動させても主車輪4は回転せず、車椅子1は前進も後退もしない。
一方、アーム5をY方向に揺動させると、内側レース23に対して、内側レース23の中心Oを回転中心としたY方向への回転力が作用する。ここで、σ1<Pであることから、ローラ31Aの楔締効果により、内側レース23の回転に伴って第1駆動ギヤ45がY方向に回転する。これにより、第1駆動ギヤ45の回転力が各ギヤ46〜48に順に伝達されるので、主車輪4がアーム5の揺動方向と同じ方向(Y方向)に回転し、車椅子1が前進する。
以上より、楔締要素30が図11Cに図示される態様であれば、アーム5をY方向に揺動させると車椅子1が前進し、X方向に揺動させると主車輪4に対してアーム5が空転する。即ち、楔締要素30は、Y方向については連結状態となり、X方向については非連結状態となる。
このようにして、固定部21と可動部40との間における連結状態から非連結状態への切り換えが無段で行われる。即ち、連結状態から非連結状態への方向にアーム5を揺動させる際に、段階を有することなく(即ち、無段で)状態を切り換えることができる。
なお、車椅子1を前進又は後退させるには、アーム5をほぼ同時に同じ方向に揺動させる必要がある。何故なら、右側の主車輪4を左側の主車輪4に対して大きな回転速度で車椅子1を前進させた場合には車椅子1が左前方に斜向して前進し、左側の主車輪4を右側の主車輪4に対して大きな回転速度で車椅子1を前進させた場合には車椅子1が右前方に斜向して前進するからである。後退の場合も同様である。
次に、図11A〜図11Cの各態様から図11A〜図11Cの他の態様へ切り換えるための方法及びその作用について説明する。なお、この切り換えは、図2に図示される駆動方向切換部10を操作することによって行われる。
駆動方向切換部10は、アーム5の握り部5aの長手方向の軸心を中心として回転可能となっており、摘み部10aを親指で操作することによって回転する。摘み部10aが、図2に図示される前進位置α(図11Cの態様)、中立位置β(図11Bの態様)及び後退位置γ(図11Aの態様)のいずれかの位置に配置されることによって、楔締要素30の態様が決まる。
駆動方向切換部10の摘み部10aの位置を例えば後退位置αから中立位置βに回転移動させると、この回転に伴って駆動方向切換部10に連結された力伝達切換ワイヤ24が回転する。この力伝達切換ワイヤ24が回転すると、これに伴って、力伝達切換ワイヤ24の先端に取り付けられたギヤ25が回転する。ここで、ギヤ25と保持器32に形成された山型溝32cとが係合しているので、保持器32が内側レース23に対して回転する。このとき、保持器32の中心部は内側レース23の中心部と同心となっている。また、ローラ31が保持器32の板状部32aに載置されると共に支持柱32dの間に配置されているので、ローラ31は、保持器32の回転に伴って内側レース23の外周部に沿って移動し、図11Aの態様から図11Bの態様に切り換わる。
なお、前進位置γから中立位置βへの移動、中立位置βから前進位置αへの移動、又は後退位置αから中立位置βへの移動など、他の態様同士への切り換えについても、同様の動作原理で作動する。
なお、アーム5の揺動に伴って回転するハブ22は、ストッパー42によって可動範囲が制限されている。この可動範囲について説明する。
図3において、可動部40であるストッパー42のフレーム2に対する位置は、主車輪4の回転に関わらず一定である。従って、アーム5をX方向へ揺動させると、ストッパー42からカップ体9の径内方向に突出したストップボルト49がハブ22の凸部22cと当接し、アーム5のX方向への揺動が制限される。ただし、アーム5に対して何らかの大きな負荷が発生することによってアーム5がさらにX方向に揺動したときは、ストップボルト49が凹部22dに回避されるので、ストップボルト49に対するハブ22からの押圧力を小さくすることができる。
一方、アーム5をY方向へ揺動させると、ハブ22のT字が形成された一方の端部22a側の長手部22eと当接し、アーム5のY方向への揺動が制限される。
これにより、アーム5の揺動範囲が、図1に図示される車椅子1の座部3と背もたれ部6とによって形成される角度θの範囲内となっている。
なお、アーム5がX方向に揺動できる範囲は、ストップボルト49の貫通孔42aへの挿入位置を調整することによって可変できるように構成されている。即ち、ストップボルト49が凸部22cと干渉しない様にカップ体9の径外方向に移動させると、アーム5のX方向への揺動範囲が大きくなる。このとき、アーム5は、ハブ22の他方の端部22b側の長手部22fとストッパー42とが当接するまで揺動させることができる。
さらに、本実施形態における車椅子1は、車椅子1の利用者がアーム5を自側に引くことにより、回転中の主車輪4に対してアーム5を近づけると、主車輪4の回転を強制的に停止させることができる。この作用について、図2及び図9を参照しつつ説明する。
図2において、通常時、カップ体9は、カップ体9に設けられたブレーキパッド26とディスク14の凹面14bとの間に隙間を有してディスク14に取り付けられている。これは、カップ体9及びアーム5が、ハブ22とカップ体9との間に配置されたコイルバネ(図9参照)27によって付勢力が作用されているからである。この場合において、車椅子1の利用者がコイルバネ27の付勢力に抗してアーム5を主車輪4に対して近づけると、カップ体9は、ハブ22の一方の端部22aを支軸としてハブ22に対して近づく方向に移動する。そして、アーム5をさらに主車輪4に対して近づけると、カップ体9に設けられたブレーキパッド26がディスク14の凹面14bに当接し、主車輪4の回転を抑制することができる。
なお、2つの主車輪4のうちいずれか一方の主車輪4の回転を抑制し、他方の主車輪4を回転させるべくアーム5を揺動させたとき、回転が抑制された主車輪4がその場で停止したまま他方の主車輪4が回転する。従って、車椅子1がその場において回転することができる。
以上のように、本実施の形態の車椅子1は、主車輪4の略中心部を支点としてこの主車輪4の回転方向に揺動可能なアーム5と、アーム5がいずれか一方向に揺動したときは主車輪4の略中心部に回転力を付与し、アーム5が他の方向に揺動したときは主車輪4に対して遊転する力伝達機構20とを備えている。
従って、支点と作用点とがいずれも主車輪4の略中心部となり、支点である主車輪4の略中心部から作用点である主車輪4の略中心部までの距離に比して、力点であるアーム5の握り部5aから支点である主車輪4の略中心部までの距離が飛躍的に大きくなる。その結果、車椅子1の座部3に座りながら小さな負荷で自ら主車輪4を回転させることが可能となる。
また、力伝達機構20が主車輪4に対して遊転する方向にアーム5が揺動したとき、この力伝達機構20は主車輪4に対して無段で遊転するので、アーム5を握る手に振動が伝わらない。従って、車椅子1の利用による疲労の蓄積が軽減される。また、このように無段とすることにより、車椅子1の利用者に合った範囲でアーム5を揺動させることが可能となる。
また、アーム5が主車輪4の径外まで延在しており、座部3と背もたれ部6とによって形成される角度θの全範囲内において揺動可能に配置されているので、背もたれ部6による身体の負担が軽減されるのみならず、車椅子1の座部3に座りながらアーム5を揺動させやすい。
また、駆動方向切換部10を回転操作すると、この操作力が、力伝達切換ワイヤ24、ギヤ25、山型溝32c、支持柱32d、ローラ31と順に伝達される。従って、主車輪4を回転させるためのアーム5の揺動方向と、この主車輪4に対して力伝達機構20が遊転するアーム5の揺動方向とを切り換えることができる。その結果、車椅子1を前進させるのみでなく後退させることも可能となる。とくに、車椅子1が後退する方向に、アーム5を使うことなく主車輪4を回転させるには、車椅子1を前進させる以上の大きな力を必要とするので、とくに効果が大きい。
また、アーム5及び力伝達機構20が、座部3の両側に配置された二つの主車輪4に対してそれぞれ1つずつ備えられているので、車椅子1を斜め方向に前進または後退させることができる。
また、力伝達機構20は、中空部45aを有する第1駆動ギヤ45と、この第1駆動ギヤ45の中空部45aに配置される内側レース23と、第1駆動ギヤ45と内側レース23との間に配置され、いずれも略同じ径を有する複数のローラ31と、この複数のローラ31のうち互いに隣接するローラ31の間に配置されてローラ31を支持する支持柱32dとを備える。また、内側レース23には、複数の大径角部23aと、この大径角部23aと交互に最小径部23bとが形成されている。大径角部23aにおける第1駆動ギヤ45と内側レース23との間の隙間σ1はローラ31の径Pよりも小さく、最小径部23bにおける第1駆動ギヤ45と内側レース23との間の隙間σ2はローラ31の径Pよりも大きい。さらに、各ローラ31は、内側レース23に向けて付勢するローラ押えバネ33が設けられている。なお、ローラ31は、2つの大径角部23aの間に配置されている。従って、内側レース23と第1駆動ギヤ45との隙間がローラ31の径Pよりも大きい部位にローラ31が配置されていれば、内側レース23が回転してもそれに伴って第1駆動ギヤ45が回転することはなく、第1駆動ギヤ45に対して内側レース23が遊転する。一方、保持器32を内側レース23に対して回転させることによってローラ31に対して大径角部23aに向けて力を作用すると、楔効果によって内側レース23の回転に伴って第1駆動ギヤ45が回転する。即ち、最小径部32bから大径角部23aに向けてローラ31が移動する方向に保持器32(支持柱32d)を移動させることによって、固定部21と可動部40との間を、連結状態から非連結状態に無段で切り換えることが可能となる。
また、隣接するローラ31の間毎に支持柱32dを一つずつ配置すると共に、この支持柱32dが複数個配置されている。そして、この複数の支持柱32dは板状部32aに一体的に取り付けられている。従って、各ローラ31の配置位置が変動することがない。また、各ローラ31が支持柱32dによって等間隔で配置されているので、各ローラ31が最小径部23bから大径角部23aに向けた作用を支持柱32dから受けていても、大径角部23aから各ローラ31に対して作用する力がほぼ均等となり、特定のローラに力が集中することがない。よって、トラブルの軽減が期待できる。
また、板状部32aの外周部に複数の山型溝32cが形成され、この山型溝32cと、駆動方向切換部10に連結された力伝達切換ワイヤ24の先端のギヤ25とが係合している。従って、車椅子1の座部3に座りながら、容易に、固定部21と可動部40との間を、連結状態から非連結状態に切り換えることが可能となる。
また、アーム5と主車輪4との間に設けられたカップ体9は、主車輪4に対して移動可能であると共に主車輪4のディスク14と対向する側部にブレーキパッド26が設けられている。そして、カップ体9とディスク14との距離が小さくなる方向にカップ体9を移動させると、ブレーキパッド26がディスク14の凹面14bに当接する。従って、車椅子1の主車輪4の回転量又は回転速度を抑制することができるので、車椅子1を自在に走行させることが可能となる。また、二つの主車輪4のうちいずれか一方の主車輪4の回転のみを抑制しつつ他方の主車輪4を回転させることで、車椅子1をその場で回転させることが可能となる。
尚、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が可能である。例えば、上述の実施形態において、車椅子1は、座部3の両側に一つずつ(計2つ)主車輪4が配置されているがこれに限られず、例えば、座部3の両側に2つの車輪が一対となって配置されていても良い。
また、上述の実施形態において、1つの主車輪4に対して力伝達機構20が1つずつ配置されているがこれに限られず、いずれか一方の主車輪4についてのみ力伝達機構20が配置されていても良い。この場合、力伝達機構20が配置された主車輪4が駆動輪、他方の主車輪4が従動輪となる。さらにこの場合において、2つの主車輪4を連結しても良い。
また、本実施形態において、アーム5の揺動範囲を座部3と背もたれ部6とによって形成される角度θの範囲内とし、ストップボルト49を調整することによってさらにアーム5の揺動範囲を広げることができるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、角度θよりも小さい範囲内においてストップボルト49と凸部22cとが当接するようにし、アーム5の揺動範囲を広げた場合に、アーム5の揺動範囲が座部3と背もたれ部6とによって形成される角度θの範囲内となるようにしても良い。
また、本実施形態において、第1駆動ギヤ45の中空部45aを略真円の中空部としている。さらに、内側レース23と第1駆動ギヤ45との距離がローラ31の径Pよりも小さい第1部位34を内側レース23の大径角部23aとし、内側レース23と第1駆動ギヤ45との距離がローラ31の径Pよりも大きい第2部位35を内側レース23の最小径部23bとしているが、これに限られない。例えば、内側レース23を真円とし、第1駆動ギヤ45の内周面に第1部位34と第2部位35とを形成する部位を有していても良い。
また、本実施形態において、駆動方向切換部10と山型溝32cに係合するギヤ25とを力伝達切換ワイヤ24によって連結しているがこれに限られない。例えば、駆動方向切換部10の回転力をギヤ25に伝達することができ且つアーム5をX方向及びY方向に揺動させることができれば良い。
車椅子の外観斜視図である。 主車輪からアームを取り外した場合の斜視図である。 カップ体と力伝達機構との関係を示した斜視図である。 固定部の構成を示した斜視図である。 楔締要素の構成を示した斜視図である。 可動部の構成を示した斜視図である。 ベース基板の形状を分かりやすく説明するための図である。 カップ体にハブ、内側レース及びベース基板などを取り付けた図である。 ハブの他方の端部に対してコイルバネが付勢する態様を示した図である。 (a)が固定部21と可動部40とを組み立てた全体図、(b)が(a)に図示されるA部の拡大図である。 楔締要素の作用を示す図であって、ローラがY方向側に配置された状態を示す図である。 楔締要素の作用を示す図であって、ローラが最小径部に配置された状態を示す図である。 楔締要素の作用を示す図であって、ローラがX方向側に配置された状態を示す図である。
符号の説明
1 車椅子
2 フレーム
3 座部
4 主車輪
5 アーム
6 背もたれ部
9 カップ体
9a 外周壁
10 駆動方向切換部
14b 凹面
20 力伝達機構
21 固定部
23 内側レース
23a 大径角部
23b 最小径部
24 力伝達切換ワイヤ
25 ギヤ
26 ブレーキパッド
31 ローラ
32 保持器(ローラ保持器)
32a 板状部(板状部材)
32c 山型溝
32d 支持柱(支持部材)
33 ローラ押えバネ(弾性部材)
40 可動部
45 第1駆動ギヤ
45a 中空部
P ローラ径
σ1 大径角部と第1駆動ギヤの内周面との距離
σ2 最小径部と第1駆動ギヤの内周面との距離
θ 座部と背もたれ部とによって形成される角度

Claims (9)

  1. 座部を少なくとも支持するフレームと、
    前記座部の両側に少なくとも一つずつ配置され、前記フレームに対して回転自在な複数の車輪と、
    前記複数の車輪のうち少なくとも一つの車輪に取り付けられ、前記車輪の略中心部を支点として前記車輪の回転方向に揺動可能なアームと、
    前記一つの車輪と前記アームとの間に取り付けられ、前記アームがいずれか一方向に揺動したときは前記車輪の略中心部に回転力を付与し、前記アームが前記一方向とは異なる方向に揺動したときは前記車輪に対して回転力を付与しない力伝達機構とを備えており、
    前記力伝達機構が、前記フレームに対して車輪を回転駆動させるためのアームの揺動方向と前記車輪に対して遊転するアームの揺動方向とを無段で切り換え可能であることを特徴とする車椅子。
  2. 前記フレームに対して車輪を回転駆動させるためのアームの揺動方向と、前記車輪に対して遊転するアームの揺動方向とを切り換えるための切換手段をさらに備えていることを特徴とする請求項に記載の車椅子。
  3. 前記力伝達機構が、中空部を有する外側レースと、前記外側レースの中空部に配置される内側レースと、前記外側レースと前記内側レースとの間に配置され、いずれも略同じ径を有する複数のローラと、前記内側レースと前記外側レースとの距離が前記ローラ径よりも小さい複数の第1部位と、前記内側レースと前記外側レースとの距離が前記ローラ径よりも大きい複数の第2部位と、前記複数のローラのそれぞれに対して内側レース又は外側レースのいずれかの側に向けて付勢する弾性部材と、を有することを特徴とする請求項に記載の車椅子。
  4. 前記外側レースの中空部が略真円であって、前記内側レースが、複数の最大径部と、前記最大径部と同じ数の最小径部と、を有し、
    前記最大径部が前記第1部位を、前記最小径部が前記第2部位を形成することを特徴とする請求項に記載の車椅子。
  5. 前記複数のローラを略等間隔で支持する複数の支持部材と、前記複数の支持部材と一体的に構成される板状部材と、を有するローラ保持器をさらに備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の車椅子。
  6. 前記ローラ保持器の板状部材の外周部に複数の山型溝が形成され、
    前記切換手段が、前記山型溝に係合するギヤと、前記ギヤを回転させるギヤ回転部材とを有することを特徴とする請求項に記載の車椅子。
  7. 前記アームと前記車輪との間に、前記車輪に対して移動可能であると共に前記車輪と対向する側部にブレーキ部材を有するカップ体をさらに備え、
    前記カップ体と前記車輪との距離が小さくなる方向に前記カップ体を移動させたとき、前記ブレーキ部材が前記車輪の側部に当接することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車椅子。
  8. 前記フレームによって支持される背もたれ部をさらに備え、
    前記アームが、前記車輪の径外まで延在していると共に、前記座部と前記背もたれ部とによって形成される角度の全範囲内又はその一部の範囲内において揺動可能に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の車椅子。
  9. 前記アーム及び前記力伝達機構が、前記座部の両側に配置された二つの車輪に対してそれぞれ1つずつ備えられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の車椅子。
JP2004267038A 2004-09-14 2004-09-14 車椅子 Expired - Fee Related JP3689101B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004267038A JP3689101B1 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 車椅子
KR1020050084120A KR20060051155A (ko) 2004-09-14 2005-09-09 휠체어
CN2005100995256A CN1748664B (zh) 2004-09-14 2005-09-13 轮椅

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004267038A JP3689101B1 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 車椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3689101B1 true JP3689101B1 (ja) 2005-08-31
JP2006081610A JP2006081610A (ja) 2006-03-30

Family

ID=35004111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004267038A Expired - Fee Related JP3689101B1 (ja) 2004-09-14 2004-09-14 車椅子

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3689101B1 (ja)
KR (1) KR20060051155A (ja)
CN (1) CN1748664B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210169715A1 (en) * 2018-04-03 2021-06-10 Colin Gallois Wheelchair

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100574737C (zh) * 2007-12-26 2009-12-30 上海电气集团股份有限公司 智能轮椅
PL221914B1 (pl) * 2011-10-25 2016-06-30 Andrzej Sobolewski Pojazd poruszany ręcznie
KR101304176B1 (ko) * 2012-07-02 2013-09-09 이한기 휠체어용 구동장치
JP6343175B2 (ja) * 2014-05-14 2018-06-13 イー・アーム株式会社 車椅子用自走機具
CN105078670A (zh) * 2015-09-21 2015-11-25 韦志锋 一种轮椅及其操作方法
CN107088123A (zh) * 2016-02-18 2017-08-25 广东凯洋医疗科技集团有限公司 一种轮椅手驱动装置
CN105708635B (zh) * 2016-04-20 2017-12-19 宁波市鄞州发辉机械科技有限公司 康复助步轮椅
CN107226162B (zh) * 2017-07-25 2022-11-25 浙江机电职业技术学院 一种带高低档调速传动机构的手摇自行车
CN112239928A (zh) * 2019-07-17 2021-01-19 青岛海尔洗衣机有限公司 一种衣物处理设备

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2254343Y (zh) * 1995-11-29 1997-05-21 卜庆国 可前后驱动轮椅的机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210169715A1 (en) * 2018-04-03 2021-06-10 Colin Gallois Wheelchair
US11730644B2 (en) * 2018-04-03 2023-08-22 Eppur Wheelchair

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006081610A (ja) 2006-03-30
CN1748664A (zh) 2006-03-22
KR20060051155A (ko) 2006-05-19
CN1748664B (zh) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3689101B1 (ja) 車椅子
US20130133960A1 (en) Frictional drive device and traction wheel
US8499863B2 (en) Friction drive device and OMNI-directional vehicle using the same
US7670230B2 (en) Transmission mechanism for balance training apparatus
JP6099485B2 (ja) 倒立振子型車両
JP2008048754A (ja) 歩行補助装置
JP3764467B2 (ja) 着座型運動装置
JP2016164040A (ja) キャスタ、及び移動用自助具
US7179239B2 (en) Lower leg massage assembly
JP3881362B1 (ja) 車輪駆動装置
JPWO2013073003A1 (ja) 三輪型車椅子
JP2003275359A (ja) 運動器具
JP2008073262A (ja) 車輪駆動装置および車椅子
JP3764163B1 (ja) 移動体移動用ユニット
JP2009067111A (ja) 車両
JP4486852B2 (ja) マッサージ装置とマッサージチェア
JP2004009818A (ja) 回転体付き車輪
JP2005245590A (ja) 運動補助器
JP5337649B2 (ja) 倒立振子型車両
JP2005270436A (ja) 車いす
JP2006296632A (ja) 車椅子
JP2007007116A (ja) 車椅子
JP2006263193A (ja) 車椅子
JP2007089993A (ja) 座面傾斜機構付き椅子
JP2006175165A (ja) 車椅子

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3689101

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees