JP3687909B2 - 自動サンプルカセット取出し装置及び自動サンプル取出し装置 - Google Patents

自動サンプルカセット取出し装置及び自動サンプル取出し装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、材料試験を行う試験装置に関し、特にフィルムや薄いゴム等の試験サンプルの引張試験を目的とする試験装置に対し、簡単且つ容易な操作で自動的に試験サンプルを収容したサンプルカセット毎に供給可能とし、試験作業の省力化及び省人数化を図ることのできる自動サンプルカセット取出し装置及び自動サンプル取出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、材料試験を行う場合、試験内容に対応する試験装置を用いて材料試験が行われており、このような材料試験の自動化については、特に品質管理等のラインにおいて全自動で材料試験を行う全自動試験装置が数多く導入され、其々実績を上げている。
【0003】
この種の全自動試験器は、同じ種類の試験片を大量に処理するものとして開発されているため、その構成部分が複雑で高価である上、低コスト化が望まれる、少量多品種のサンプルの自動材料試験には望ましくない。
【0004】
一方、新材料の開発が盛んになるに連れて数本単位の試験の必要性は益々高まるものと想定され、これに伴い、これら比較的少量の数の、異なる試験サンプルの自動化試験を、簡単な操作で且つ低コストで実行可能とすることが望まれている。
【0005】
例えば、フィルムや薄いゴム等の試験サンプルの引張試験を目的とする試験装置においては、従来、自動化で引張試験を行うことは難しく、試験を行う試験装置毎に検査作業員がついて試験操作を行っているのが現状であり、また試験操作も煩雑となっている。
【0006】
そこで、このような試験サンプルの自動化試験に対する要望を満足するため、其々の試験サンプル形状にあわせたサンプルカセットを用意し、該試験サンプルをこのサンプルカセットに収納し、上記試験装置へと搬送することで、多種少量の試験サンプルの搬送処理や各種試験工程の自動化を可能としたサンプルカセット取出し装置が望まれている。
ところで、自動化試験方法を考慮すると、一般に、試験用サンプルを試験機に自動的に供給するにはコンベアー上にサンプルを平面的に並べ、連続して送り込む構成及び方法が一番簡単な方法であるが、構造的に比較的大きなスペースを必要とするため、実際には望ましくない。このため、複数のサンプルを垂直方向に収納可能なマガジンを設け、このマガジン内にサンプルをスタックして一個ずつ取り出す方法が3次元の空間利用する点でもっとも一般的であり有効な方法である。
【0007】
このようにマガジン内にスタックされたサンプルをマガジン内から取り出す方法はその上部から取り出す方法と下部より取り出す方法の2種類があり、これらの方法を実施するための装置の従来構成が図17及び図18に示されている。
【0008】
図17及び図18は上記マガジンを用いた従来のサンプル取出し装置による取出し方法を説明するための説明図で、図17はマガジンの上部からサンプル自体を取り出すようにした装置を示し、図18はマガジンの下部からサンプルを取り出すようにした装置を示している。
【0009】
マガジンの上部からサンプルを取り出すようにした装置は、図17に示すように、引張試験を行うための搬送装置50と、サンプル55を図示しない引張試験実行のためのチャック部に搬送するための搬送機構(移動ガイド部51,支持部52A,移動ヘッド53)と、サンプル55を垂直方向に複数積み重ねるように収納可能なマガジン54と、該マガジン54を設置するマガジン台61と、該マガジン台61内に設置され、マガジン54内の最下端に配置されたサンプル55の底面に当接する当接部62と該当接部62の連結された支持部61Aとマガジン台61の裏面側に固定された本体部60Aとを有し、該支持部61Aが本体部60A内に垂直方向に摺動駆動可能に構成された昇降機構部60とを含んで構成されている。
【0010】
上記構成の装置において、引張試験を行う場合には、図示しない制御部によって昇降機構部60を駆動制御することにより、昇降機構部60の本体部60A内の図示しない駆動機構によって支持部61Aを上昇駆動し、これに伴い先端側に配された当接部62が当接しているサンプル55の底面を押し上げることで、マガジン内に収納された全てのサンプル55を押し上げ、その結果、マガジン54の開口部近傍に配置された移動ヘッド53にひとつのサンプル55を装着させることができる。こうして、移動ヘッド53に装着された状態で、上記搬送機構によって図示しないチャック部に搬送されて、該チャック部に挟持した後、引張試験が実行されることになる。
【0011】
また、サンプルをマガジン内の下部より取り出すようにした装置は、図18に示すように、図示しない試験装置近傍に配置されたサンプル取出し装置70の上面70Aに、複数のサンプル55a乃至55d…を垂直方向に積み重ねるように収納されたマガジン54が配置されるように構成されている。
【0012】
サンプル取出し装置70は、マガジン54が設置されるマガジン台70Aと、マガジン台70Aの裏面側に設置された移動用アクチュエータ64及び支持部材65と、この支持部材65に取付けられてマガジン台70Aの上面上で水平方向にスライド可能な押出しバー63とで構成されている。
【0013】
この移動用アクチュエータ64は、図示しない制御部による駆動制御により、図中水平方向に移動可能に装着されており、駆動時には、端部に連結される支持部材56を介して押出しバー63をマガジン台70Aの上面上でスライド駆動させる。この押出しバー63はL字状に形成されており、前記支持部材65の先端部に固定される固定部63Bと、マガジン台70Aの面上を接触しながらスライドする面の先端部に設けられ、サンプル55の端部と当接して押し出すための当接部63Aとを備えて構成されている。なお、マガジン54のサンプル排出側の下端部には、マガジン台70Aとの間にサンプル55を排出するための排出口が設けられている。
【0014】
上記構成の装置において、搬送操作を行う場合には、図示しない制御部によって移動用アクチュエータ64を駆動制御することにより、該移動用アクチュエータ64が図中左方向に移動駆動し、これに伴い連動する押出しバー63も同じ方向にスライドすることにより、該押出しバー63の当接部63aと当接している最下部に配置されたサンプル55aの端部をマガジン台70Aの上面を摺動させながら押出し、その結果、マガジン54からひとつのサンプル55aを排出口から取り出すことができる。こうして、図示はしない試験装置の移動ヘッドによって取り出されたサンプルを該試験装置にセッティングすることで、引張試験が実行されることになる。
【0015】
そして、次のサンプル55bを取り出す場合には、移動用アクチュエータ64を逆方向に移動するように駆動制御することで、図中に示すようにカセット押出しバー63は2番目に取り出すサンプル55bの底面と接触しながら移動用アクチュエータ64と同方向にスライドし、やがて該押出しバー63が初期位置に達すると、当接部63Aがサンプル55bの底面から外れ、その結果、該サンプル55bがその自重(全てのサンプルの重み)によりマガジン台70A上に落下し、セットされることになる。以降、最下部に配置されたサンプル55aの取出し動作の場合と同様に順次取出しが実行されることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のサンプル取出し装置では、下記に示すように問題点がある。すなわち、マガジンの上部からサンプルカセットを取り出すようにした装置では、図17に示すようにマガジン台の内部に昇降機構部60を設けなければならず、装置自体の構成が複雑になってしまい、さらに、システム全体的なコストも高価となってしまうといった問題点がある。
【0017】
また、マガジンの下部からサンプルを取り出すようにした装置では、最下部のサンプル55aが、積み重ねられたサンプルの全重量を受けながら自重でマガジン台70Aの面上に落下し、この最下端のサンプルを押出しバー63にて押し出すといった簡単な構成にてサンプルの取出しが実行されてはいるが、このような構成だと、上部に残っているサンプルの重心と押出しバーの上部サンプルに対する支持点とがかけ離れた位置にある場合には、サンプルは図18に示すように所定の角度θを有して傾斜して落下するため、この落下動作が不安定になってしまい、円滑にサンプルの取出し操作を行うことができず、実用上問題がある。
【0018】
さらに、上記従来方法では、試験サンプルが強度高いものであることを想定した場合のものであり、例えば薄いゴム等の強度ない試験サンプルの試験を行う場合には、該試験サンプルをサンプルカセットに収容して実施されることになるが、このようなサンプルカセットを利用するに際してもマガジンから確実に且つ円滑にサンプルカセットを取り出すことができず、試験装置への搬送及び材料試験動作全ての全自動化を図るには至っていないのが現状である。
【0019】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、簡単で且つ安価な構成でマガジン下部からスタックしたダンベルサンプル又はサンプルカセットを確実に且つ円滑に取り出すことができ、ダンベルサンプル又はサンプルカセットの試験装置への搬送及び材料試験動作全ての自動化を図ることができる自動サンプルカセット取出し装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、材料試験用サンプルを搬送するための容器であり、両側側面にそれぞれ2組の切り欠きを設けて構成されたサンプルカセットと、前記複数のサンプルカセットを垂直方向に積み重ねて収容可能であり、底面より前記サンプルカセットを排出可能なマガジンと、前記マガジンを載せて設置するもので、底面に開口を有するマガジン台と、前記マガジン台を設置するとともに、前記マガジン台の開口から落下した前記サンプルカセットをスライドさせる搬送面を有する筐体と、前記マガジン台内を摺動可能であり、前記筐体の搬送面に配されるサンプルカセットを押し出すためのカセット押出しバーと、前記筐体内に設けられ、前記カセット押出しバーを駆動させるための駆動手段と、前記マガジン台内部にサンプルカセット搬送方向に付勢されて摺動可能に設けられ、且つ内部を前記カセット押出しバーが摺動可能であり、前記マガジン内に収容されたサンプルカセットの重量を支持する、前記サンプルカセットの切り欠きに合わせて設けられた2組の支持棒を有する移動フレームと、前記カセット押出しバーを前記マガジン台内で一往復させる度に前記サンプルカセットの切り欠きと前記移動フレームの支持棒との位置を合致させることで、マガジン内の最下部のサンプルカセットを前記筐体の搬送面に自重落下させて、1サンプルカセットずつ前記マガジンから前記搬送面上に取り出し、搬送アームにより試験機把持部へ連続して材料試験サンプルを供給するように前記駆動手段を制御する制御手段と、を具備したことを特徴とするものである。
【0021】
請求項2に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置において、前記マガジンは、底面に設けられ収容したサンプルカセットを排出可能な開口と、該開口近傍に設けられ収容したサンプルカセットの排出を制限可能な開口ストッパーとを有し、前記マガジン台は、前記マガジンが設置した際に、前記マガジンの開口ストッパーを解除して前記マガジンの開口よりサンプルカセットを落下させて前記移動フレームの支持棒に支持させる支持部材を有して構成したことを特徴とするものである。
【0022】
請求項3に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置において、前記カセット押出しバーは、その先端部が爪形状に形成され、該先端部により上部のサンプルカセットを押し上げながら摺動するとともに、該先端部が前記移動フレームの後端側に設けられた横バーに係合して付勢方向とは逆方向に該移動フレームを摺動させることにより、前記支持棒と前記切り欠きとの位置を合致させることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、請求項3に記載の自動サンプルカセット取出し装置において、前記カセット押出しバーの先端部の高さは、前記移動フレームの支持棒の高さよりも高くなるように構成された特徴とするものである。
【0023】
請求項5に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置において、前記サンプルカセットは、前記材料試験サンプルの収容位置を固定できる収容溝と、前記マガジンの収容方向をガイドするものでマガジンの位置側面内側に設けられたガイド部と嵌入する切り欠きとを設けて構成したことを特徴とするものである。
【0024】
請求項6に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置において、前記カセット押出しバー,前記移動フレーム及び前記マガジン台に設けられたストッパーと係合して該移動フレームの摺動を規制する移動フレームストッパーを、交換可能に構成したことにより、前記材料試験サンプル厚に応じて前記サンプルカセットの厚さを変更できるものである。
【0025】
請求項7に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置において、前記サンプルカセットは、材料試験用サンプルを収容する収容溝に複数の貫通孔や切欠きを設け、この貫通孔や切欠きを用いて材料試験サンプルの厚み寸法や幅寸法を測定する測寸装置を設けて試験システムを構成し、前記筐体の搬送面をサンプルカセット長さ間隔で第1〜第3のエリアを割り当てるように構成するとともに、前記第1のエリアには前記マガジン台を設置し、前記第2のエリアには前記測寸装置を設置し、前記第3のエリアは引張試験機に搬送するための移送エリアとし、さらに、前記マガジンの最上部に、材料試験サンプルを収容していない少なくとも1つのダミーサンプルカセットを収容することを特徴とするものである。
【0026】
請求項8に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の自動サンプルカセット取出し装置において、前記筐体の搬送面に前記サンプルカセットの搬送をガイドするガイド手段を設けるとともに、このガイド手段に導かれる筐体の端部近傍に、前記搬送アームにより材料試験サンプルが吸着された空きサンプルカセットに再び破断サンプル片を載せ回収し、カセット押出しバーの押出し動作により順次落下させて収容する破断サンプル及びサンプルカセット収容ボックスを設けたことを特徴とするものである。
【0027】
請求項9に記載の発明の自動サンプル取出し装置は、剛性を有して両端側が幅広く中央部分が幅狭なダンベル形状に形成された材料試験サンプルを複数垂直方向に積み重ねて収納可能であり、底面より前記材料試験サンプルを排出可能なマガジンと、前記マガジンを載置するためのもので、底面に開口を有するマガジン台と、前記マガジン台を設置すると共に、このマガジン台の前記開口から落下する前記材料試験サンプルをスライドさせる搬送面を有する筐体と、前記マガジン台内を摺動可能であり、前記筐体の搬送面に配される材料試験サンプルを押し出すための押し出しレバーと、前記筐体内に設けられ、前記レバーを駆動させるための駆動手段と、前記マガジン台内部に材料試験サンプルの搬送方向に付勢されて摺動可能に設けられ、且つ内部に前記押し出しレバーが摺動可能であり、前記マガジン内に収納された材料試験サンプルの幅広部分を支持する、前記材料試験サンプルの両側に突き出るように設けられた2組の支持棒を有する移動フレームと、前記押し出しレバーを前記マガジン台内で一往復させる度に前記材料試験サンプルの側部における幅広部分から幅狭部分にかけての箇所で前記移動フレームの支持棒による支持を解除させることで、マガジン内の最下部の材料試験サンプルを前記筐体の搬送面に自重落下させて、1材料試験サンプルずつ前記マガジンから前記搬送面上に取り出し、搬送アームにより試験機把持部へ連続して材料試験サンプルを供給するように前記駆動手段を制御する制御部と、を具備したことを特徴とする。
【0028】
請求項10に記載の発明の自動サンプルカセット取出し装置は、材料試験用サンプルを搬送するための容器であり、両側側面にそれぞれ2組の切り欠きを設けて構成されたサンプルカセットと、前記複数のサンプルカセットを垂直方向に積み重ねて収納可能であり、底面より前記サンプルカセットを排出可能なマガジンと、前記マガジンを載置するためのもので、底面に開口を有すると共に、前記マガジン内に収容されたサンプルカセットの重量を支持する、前記サンプルカセットの切り欠きに合わせて設けられた2組の支持棒を有するマガジン台と、前記マガジン台を設置すると共に、前記マガジン台の開口から落下した前記サンプルカセットをスライドさせる搬送面を有する筐体と、前記マガジン台内を摺動可能であり、前記筐体の搬送面に配されるサンプルカセットを押し出すためのカセット押し出しレバーと、前記筐体内に設けられ、前記カセット押し出しレバーを駆動させるための駆動手段と、前記マガジン台内部にサンプルカセット搬送方向に付勢されて摺動可能に設けられ、且つ内部を前記カセット押し出しレバーが摺動可能であり、サンプルカセット排出方向端側に横バーを設けて、この横バーにカセット押し出しロッドを設けた移動フレームと、前記カセット押し出しレバーを前記マガジン台内で一往復させる度に、前記移動フレームを移動させて前記カセット押し出しロッドを最下部のサンプルカセットの側面に当接させて移動させ、前記サンプルカセットの切り欠きと前記マガジン台の支持棒との位置を合致させることで、マガジン内の最下部のサンプルカセットを前記筐体の搬送面に自重落下させて、1サンプルカセットずつ前記マガジンから前記搬送面上に取り出し、搬送アームにより試験機把持部へ連続して材料試験サンプルを供給するように前記駆動手段を制御する制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の自動サンプルカセット取出し装置の第1の実施の形態を示し、該装置を搭載した試験装置のシステム構成を説明するもので、図1(a)は試験装置の上面図、図1(b)は試験装置の側面図である。
【0030】
図1(a),図1(b)に示すように、本発明の自動サンプルカセット取出し装置7を採用した試験装置は、試験機本体1A,試験台1B,移動クロスヘッド2,ロードセル3,上部,下部自動把持チャック部4A,4B,サンプルヘッド移送アーム部5,ロータリーアクチュエータ6A,6B,自動サンプルカセット取出し装置7,マガジン台7A,マガジン8,及び機械式開放機構部9等で主に構成されている。
【0031】
なお、図示はしないが、さらに、上記試験装置の各種動作を制御するとともに、該試験装置により得られた検査データのデータ処理や表示処理を行うパーソナルコンピュータと、検査データや試験装置の動作状態等を表示するモニタ等の表示手段と、得られた検出データ等をプリントアウトするプリンタと設けてシステム構成される。
【0032】
試験台1Bには、上記構成要素を含む前記試験機本体1Aと自動サンプルカセット取出し装置7とが設置されている。試験器本体1Aは、試験台1B上に対向配置され立設された枠部材であり、上部には移動クロスヘッド2が配置されている。この移動クロスヘッド2を具備する雌ねじと嵌合する雄ねじ部を有するねじ棹の端部が試験機本体に固定されるとともに、ねじ棹端部を回転させることで試験機台1Bの垂直方向に対して自在に移動可能に配設されている。即ち、引張試験時には、この移動クロスヘッド2が垂直方向上部へと図示しない駆動制御部によって移動制御されることにより、自動把持チャック部4A,4B間にチャック(セット)された材料サンプルの引張試験が実行されることになる。
【0033】
移動クロスヘッド2の中央近傍には、上部自動把持チャック部4A及びロータリーアクチュエータ6Aを下部に配したロードセル3が固定されている。このロードセル3は、引張試験の実行の際の試験荷重を検出し、検出荷重を図示しない制御部へと伝送する。
【0034】
ロードセル3の下部に配された上部自動把持チャック部4Aは、試験台1Bに固定されている下部自動把持チャック部4Bとで、サンプルカセット11(図1(a)参照)内にセットされた試験サンプルの両端側を自動的に把持して引張試験を行うための主要部分である。
【0035】
また、前記上部,下部自動把持チャック部4A,4Bには、それぞれ図示はしないが各チャック部の把持面に残存する試験サンプル片を取り除くための除去手段とロータリーアクチュエータ6A,6Bが所定位置に設けられており、この除去手段はロータリーアクチュエータによって回動駆動することにより、前記各チャック部の把持面に残存したサンプルを除去することが可能である。
【0036】
なお、本実施の形態では、前記ロータリーアクチュエータ6A,6Bとして具体的には破断サンプル回収用電気モータを用いて構成しているが、これに限定されるものではなく、破断サンプル回収用電気モータ以外のエアー式、油圧式等で回転駆動が実行される回転駆動手段を用いて構成しても良い。
【0037】
また、下部自動把持チャック部4Bの側方側には、自動サンプルカセット取出し装置7により取り出されたサンプルカセット11内の試験サンプルを吸着しながら搬送し、前記上部,下部自動把持チャック部4A,4Bの各把持部にチャック(セット)するためのサンプルヘッド移送アーム5が設置されている。
【0038】
このサンプルヘッド移送アーム5は回動前後進可能に試験台1Bの本体に取付けられており、試験サンプルを吸着するその先端部がマガジン台7A上のサンプルカセット11の移送位置と各自動把持チャック部4A,4Bの把持部の位置との間を自在に回動前後進可能である。このサンプルヘッド移送アーム5も、前記自動把持チャック部4A,4B,ロードセル3及び移動クロスヘッド2等の各種駆動を制御する、図示しない制御部によって駆動が制御されるようになっている。
【0039】
上記構成の試験機(試験機本体1A)が設置された試験台1Bには、試験の自動化を可能とするために、ひとつのサンプルカセットを適宜前記サンプルヘッド移送アーム5の回動位置(サンプル移送位置、図1(a)参照))まで自動的にセット可能な自動サンプルカセット取出し装置7が配されている。
【0040】
自動サンプルカセット取出し装置7は、図1(a),図1(b)に示すように、試験台1Bの所定箇所に配されており、その構成はサンプルカセット11をスライド可能な上面7bを有する筐体7Bと、この筐体7Bの上面に設置されるマガジン台7Aと、このマガジン台7Aに設置され、試験サンプルを収容したサンプルカセット11を複数垂直方向に重ねるようにして収容可能なマガジン8と、筐体7Bのマガジン台7Aの裏面側に設置された移動用アクチュエータ15及び支持部材17と、この支持部材17に取付けられて筐体7Bの上面7b上で水平方向にスライド可能なカセット押出しバー13と、マガジン台7A内に装着され、マガジン8内に収容されたサンプルカセットを一つずつ確実に落下させて取り出すために改良が施された機械式自動開放機構9と、で主に構成されている。 前記自動サンプルカセット取出し装置7を構成する筐体7Bは、図1(a)に示すような配置位置で試験台1B上に設置されている。また、筐体7Bの上面7b上には、サンプルカセット11の搬送をガイドするための一対のガイドプレート1cが配されている(図2(b)参照)。
【0041】
さらに、本実施の形態における自動サンプルカセット取出し装置7の具体的な構成を、図2乃至図4を参照しながら詳細に説明する。
【0042】
図2乃至図4は本実施の形態の自動サンプルカセット取出し装置の具体的な構成を説明するためのもので、図2は該装置の全体構成を示し、図2(a)はサンプルカセットを収容したマガジンの上面図、図2(b)はサンプルカセット移送位置を説明するための該装置の上面図、図2(c)は該装置の断面図、図3は本実施の形態の装置に使用されるサンプルカセットの構成を示すもので、図3(a)は上面図、図3(b)は側面図である。また、図4は機械式自動開放機構によりサンプルカセットの取出しが可能となるマガジン8の具体的な構成を説明するための斜視図であり、図5は本実施の形態の特徴となる主要構成部分の構成を説明するためのもので、図5(a)はカセット押出しバーの構成を示す斜視図、図5(b)はマガジン台に設けられた移動フレーム及びカセット押出しバー等の主要構成部分を示す斜視図、図5(c)は移動フレームの構成を示す斜視図である。
【0043】
図2(c)に示すように、自動サンプルカセット取出し装置7の筐体7B内には、マガジン台7Aの配置位置に合わせて移動用アクチュエータ15及び支持部材17が設けられている。
【0044】
この移動用アクチュエータ15は、図示しない制御部による駆動制御により、図中水平方向に支持部材17が移動可能に装着されており、駆動時には、端部に連結される支持部材17を介してカセット押出しバー13を筐体7Bの上面7b上でスライド駆動させる。なお、支持部材17は、移動用アクチュエータ15内部に挿通自在に設けられており、図示しない駆動機構部と連動して水平移動するようになっている。
【0045】
また、移動用アクチュエータ15の両側下部には、カセット押出しバー13のスライド動作を実行するための右リミットスイッチ16a,左リミットスイッチ16bが設けられている。
【0046】
例えば、図2(c)はマガジン8よりサンプルカセット11を取り出した排出時を示しているが、この場合、移動用アクチュエータ15の左リミットスイッチ16bをオンさせることにより、移動用アクチュエータ15内部に支持部材17の先端部(図示せず)が、移動用アクチュエータ15内の左リミット位置まで到達するように引き込み、これに伴い、カセット押出しバー13は図中に示すようにサンプルカセット11を押し出す位置までスライドすることになる。一方、この状態から次のサンプルカセット11を取り出すためのセット時の場合には、移動用アクチュエータ15の左リミットスイッチ16aをオンさせることにより、移動用アクチュエータ15内部に引き込まれていた支持部材17の先端部(図示せず)が、移動用アクチュエータ15内の右リミット位置まで到達するように押し出され、これに伴い、カセット押出しバー13は図中波線で示すようにサンプルカセット11のセット位置までスライドすることになる。このようにして、移動用アクチュエータ15によりカセット押出しバー13をスライド駆動している。
【0047】
カセット押出しバー13は、図2(c),図5(a)に示すように、L字状に形成されており、折曲部分が前記支持部材17の先端部に固定される固定部13Bと、筐体7Bの上面7bを接触しながらマガジン台7A内部を介してスライドする面の先端部に設けられ、その基端面にてサンプルカセット11の端部と当接して押し出すとともに、爪形状部分にて移動フレーム12と係合してスライド動作させるための係合部13Aとを備えて構成されている。
【0048】
カセット押出しバー13が内部に収容するマガジン台7Aには、機械式自動開放機構9が設けられて構成されている。すなわち、この機械式自動開放機構9がマガジン台7Aに設けられたことにより、該マガジン台7A上にマガジン8が装着された際にマガジン8の下部に設けられたストッパー8aを解除して、マガジン8内に収容された最下部サンプルカセット11aの取出しを可能にさせる。
【0049】
具体的には、機械式自動開放機構9は、図2(a),図2(c)に示すように、マガジン台7Aの四隅に設けられ、先端部がそれぞれテーパー形状に形成された突起部7Cと、該マガジン台7A上にマガジン8を装着する際にマガジン8の最下部の四隅に設けられた位置決め孔8d(図4参照)に嵌入してマガジン8の装着位置の位置決めを行うための位置決めピン7aとを含んで構成されている。
【0050】
一方、マガジン8の下端部は、前記機械式自動開放機構9に対応するような形状で形成されている。つまり、マガジン台7A上に装着するマガジン8の下端部8Bは、図4に示すように、マガジン本体の側面両側が突出しており、その突出部のそれぞれ内側に、前記各突起部7Cと係合するピン形状のストッパー8aがそれぞれ設けられている。これらのストッパー8aは、下端部8Bの内部にてそれぞれ水平方向自在に装着されると共に、ばね8cによってそれぞれマガジン本体内側方向に付勢されるようになっている。また、これらのストッパー8aは、図4に示すような解除されていない場合には、マガジン内に収容された最下部のサンプルカセット11aの底面の一部と係合することで、マガジン8の底面側に設けられた排出開口に落下しないようにしている。
【0051】
なお、ストッパー8aは、上述したように各突起部7Cの配置位置に合わせて4個設けても良く、あるいは、2本のピン形状のストッパーを設けて、各両側基端部にそれぞれ突起部7Cと係合させるように構成しても良い。
【0052】
このように改良がされたマガジン8は、複数のサンプルカセット11a,11b,11c,11d,…を垂直方向に積み重ねるようにして収容可能な収容部8Aを備えて構成されている。
【0053】
本実施の形態では、試験サンプルを縦方向に積み重ねると一個ずつ取り出すのが難しい薄いフィルムや粘着性のある材料の場合、試験サンプルが互いに付着しないようにサンプルカセット11(図3参照)に一個ずつサンプルを収納し、これらの複数のサンプルカセット11a〜11d…が前記マガジン8内に収容される。
【0054】
また、マガジン8の側面には、収容された複数のサンプルカセット11を目視して確認するための開口が設けられるとともに、また一方の側面の内側中央には、サンプルカセット11の端部の切り欠き11C(図4参照)に嵌入する突起形状のガイド部8eが上部から下部にかけて設けられている。これにより、サンプルカセット11をガイド部8eにより容易に且つ確実にマガジン8内に収容することができ、正しく複数のサンプルカセット11を積み重ねることができる。
【0055】
上記サンプルカセット11を含み、本実施の形態の特徴となる改良部分の構成を、さらに詳細に説明する。
【0056】
本実施の形態の自動サンプルカセット取出し装置7に使用されるサンプルカセット11は、図3(a),図3(b)に示すように、厚みが一定の板状の部材の平面にサンプル形状に合わせて溝加工を施して収容溝11Aを形成している。また、サンプルカセット11の両側基端部の側面には、効率良くひとつのサンプルカセット11を落下させるための手段として、切り欠き加工を施して成る2組の切り欠き11Bが形成されている。
【0057】
なお、試験機本体に、サンプルの厚み寸法を測定する測寸装置(図12参照)が搭載された試験システムとして構成された場合には、図4に示すように、前記収容溝11Aの所定箇所に複数の貫通孔11Dを設け、この貫通孔11Dを介して露出するサンプルの厚み寸法を前記測寸装置により測定し検査するように構成しても良い。
【0058】
一方、上記構成のサンプルカセット11の改良に伴い、マガジン8を設置するマガジン台7A側にもひとつのサンプルカセット11を簡単に且つ確実に取り出すための改良がなされている。
【0059】
マガジン台7Aは、図5(b)に示すように、2つの角形状の枠部材が対向配置され、筐体7Bの上面7bに固定されている。また、マガジン台7Aの両側基端部分には、2つの角形状の棒部材にて形成された移動フレームストッパー7cがマガジン台7Aの面上と均一になるように組み込まれている。
【0060】
マガジン台7A内には、移動フレーム12が所定区間摺動可能に設けられており、この移動フレーム12は、図5(c)に示すように、前記マガジン台7A内に収容可能な幅で2つの角形状の枠部材12Bが配されるとともに、これらの枠部材12Bの両基端部上面にそれぞれ角形状の棒部材でなる移動フレーム横パー12cが取付けられて構成されている。つまり、四角形状の枠部材で構成された移動フレーム12の内部には、サンプルカセット11を収容し、且つカセット押出しバー13のスライド可能な開口12Aが形成されることになる。
【0061】
また、移動フレーム12の枠部材12Bの内側側面には、それぞれ移動フレーム横バー12cと平行となるように内側方向に突出してなる支持棒12aが少なくとも4つ設けられている。
【0062】
これらの支持棒12aは、図中に示すように、それぞれ向かい合うように対向配置されており、これら支持棒12aの上部周面がマガジン8の下部の配置されたサンプルカセット11の底面と当接して支持するものである。つまり、これらの支持棒12aは、マガジン8内に収容された全てのサンプルカセット11の全重量を支持する強度を兼ね備えて構成されている。また、サンプルカセット11の取出し時には、後述する移動フレームのスライド移動により、これら支持棒12aと位置とサンプルカセット11の切り欠き11Bとの位置が一致した場合のみ、これら支持棒12aがサンプルカセット11の切り欠き11Bに全て嵌入することになる。
【0063】
なお、支持棒12aは、図5(b)に示すように各支持棒12aの先端部間の幅寸法を寸法Aとし、移動フレーム12内にスライドするカセット押出しバー13の幅寸法を寸法Bとすると、寸法A>寸法Bとなるように構成されている。また、支持棒12aの高さ寸法は、カセット押出しバー13の係合部の厚みよりも低くなるように構成されている。
【0064】
移動フレーム12のサンプルカセット排出方向側基端部には、2つのばね14がそれぞれ取付けられており、これらのばね14は、試験台筐体7B上に設けられた一対のピン1bに取付けられている。つまり、移動フレーム12はこれらのばね14によって、常時サンプルカセット排出方向側に付勢されており、また、移動フレーム12の移動フレーム横バー12cが図示しないマガジン台7Aの側面にに当接することによりその付勢力が規制されるようになっている。
【0065】
また、サンプルカセット排出方向側とは逆方向の移動フレーム横バー12cは、カセット押出しバー13の係合部13Aの爪形状部分が係合されるようになっており、移動用アクチュエータ15の駆動によりカセット押出しバー13がスライド動作すると、係合部13Aと移動フレーム横バー12との係合により移動フレーム12を同方向に移動させる。また、この移動フレーム12のスライド動作は、前記移動フレーム横バー12がマガジン台7Aに設けられた移動フレームストッパー7cと当接することにより、規制されるようになっている。
【0066】
したがって、このような機構により、移動フレーム12を、カセット押出しバー13のスライド動作と連動させることにより、所定距離スライド動作させて、移動フレーム12の支持棒12aとサンプルカセット11の切り欠き11Bの位置合せを行うことができ、その結果、確実且つ円滑に移動フレーム12内に収容したサンプルカセット11をひとつ筐体7Bの上面7b上に落下させることが可能となる。
【0067】
次に、上記構成の自動サンプルカセット取出し装置の特徴となるサンプルカセット取出し動作について図6乃至図12を参照しながら詳細に説明する。
【0068】
図6乃至図12は自動サンプルカセット取出し装置によるサンプルカセット取出し動作を説明するため説明図であり、図6は該装置のスタート時におけるカセット押出しバー,移動フレーム及び支持棒の配置状態を示し、図7はカセット押出しバーが移動した後、移動フレーム横バーと係合した状態を示し、図8は移動フレームの支持棒とサンプルカセットの切り欠きが合致して筐体7B上に落下した状態を示し、図9は落下したサンプルカセットをカセット押出しバーにて押し出す直前の状態を示し、図10は係合部の高さを用いて次のサンプルカセットを押し上げながら最下部のサンプルカセットを押し出す状態を示し、図11はばねの付勢力により移動フレームが移動して支持棒が次のサンプルカセットの底面に当接する状態を示し、図12はカセット押出しの完了の直前の支持棒と次のサンプルカセットの切り欠きとの配置状態を示す図である。
【0069】
なお、これらの図を用いてサンプルカセット取出し動作を説明するが、本発明の特徴となる移動フレームの支持棒,サンプルカセットの切り欠き及びカセット押出しパー等の主要構成部分に関する動作を主に説明する。
【0070】
いま、検査作業員が、本実施の形態の自動サンプルカセット取出し装置7を用いてマガジン8の収容されたサンプルカセット11を取出し、試験機本体に供給するものとする。
【0071】
まず、検査作業員は複数のサンプルカセット11a〜11d…を収容したマガジン8を、マガジン台7A上に設置する。すると、上述したようにマガジン8の機械式自動開放機構9によりマガジン8の下端部にあるストッパー8a(図4参照)が解除され、マガジン8内の最下部にあるサンプルカセット11aの底面が移動フレーム12の各支持棒12a上に当接する(図6参照)。
【0072】
このとき、移動用アクチュエータ15は、図6に示すようにスタート時戻り位置(支持部材17が移動用アクチュエータ15内に完全に挿通された状態)にあり、これに伴いカセット押し出しバー13は最左端に存在することになる。
なお、上述したように移動フレーム12の内寸はサンプルカセット11が通過、筐体7Bの上面7b上に落下できる寸法に構成されており、また、支持棒12a下面と上面7b上のクリアランスはサンプルカセット11の厚みより多少大きめに構成されている。
【0073】
また、移動フレーム12はばね14により左位置に引っ張られ、移動フレーム横バー12cをマガジン台7Aに付設されている移動フレームストッパー7cの側面(図示せず)に当接することにより規制されている。つまり、図6に示す状態では、移動フレーム12に設けられた支持棒12aとサンプルカセット11aの切り欠き11Bとの位置は一致していない。
【0074】
その後、移動用アクチュエータ15の左リミットスイッチ16aをオンさせることにより、移動用アクチュエータ15内部に引き込まれていた支持部材17の先端部(図示せず)が、移動用アクチュエータ15内の右リミット位置まで到達するように押し出され、これに伴い、カセット押出しバー13はサンプルカセット11のセット位置までスライドすることになる。
【0075】
この場合、カセット押し出しバー13がカセットセット準備行程(押し出し準備行程)に入る際、その先端に設けられた係合部13Aの爪部が移動フレーム横バー12cと係合し、ばね14の付勢力に抗して該移動フレーム12を引張ることになる(図7参照)。
【0076】
すると、移動フレーム12は、サンプルカセット排出方向側の移動フレーム横バー12cが移動フレームストッパー7cと当接することにより動きが阻止され、同時に、移動フレーム12と支持棒12aはカセット押出しバー13により移動し、最下部のサンプルカセット11aはマガジン台7Aの側面にて動きが抑制されているため、サンプルカセット11aの切り欠き11Bと支持棒12aとの位置が重なり、その結果、今まで支持棒12aに支持されていた最下部のサンプルカセット11aが自重で切り欠き11Bを介して支持棒12aにガイドされながら落ち、筐体7Bの上面7b上に落下することになる(図8参照)。
【0077】
次に、サンプルカセット11aの押出し行程に入る。すなわち、移動用アクチュエータ15の左リミットスイッチ16bをオンさせることにより、移動用アクチュエータ15内部に支持部材17の先端部(図示せず)が、移動用アクチュエータ15内の左リミット位置まで到達するように引き込み、これに伴い、カセット押出しバー13は図中に示すようにサンプルカセット11の基端部に係合部13Aが当接し、該サンプルカセット11aを押し出すようにスライドする(図9参照)。
【0078】
この場合、カセット押出しバー13の係合部13Aは、テーパー形状に形成されており、また係合部13の高さ寸法が支持棒12aの設置高さよりも高くなっていることから、最下部のサンプルカセット11aを押し出すと同時に、上部にある次のサンプルカセット11bの基端部底面を係合部13Aのそのテーパー形状で押し上げて浮かせる。すると、移動フレーム12は、ばね14による付勢力により直ちに元の位置に戻るようにスライドし、その結果、上部のサンプルカセット11bを支持棒12a(図中右側に介在する支持棒)上に支持することになる(図10参照)。
【0079】
その後、カセット押出しバー13は、その係合部13Aのテーパー形状により上部のサンプルカセット11bの底面を押し上げながら、該係合部13にて落下した最下部のサンプルカセット11aを押し出すようにスライド動作し(図11参照)、完全にサンプルカセット11aがマガジン台7B内から押し出される位置(図2(b)参照)までスライドする。
【0080】
図12はサンプルカセット押出し動作完了直前の状態を示しているが、カセット押出しバー13の係合部13Aによるサンプルカセット11bの押し上げと、ばね14の付勢力による移動フレーム12のスライド動作により、サンプルカセット11bは、完全に支持棒12a上に支持されることになり、同時に最下部のサンプルカセット11aは完全にマガジン台7Bに設けられたサンプルカセット排出口により押し出され、図2(b)に示すサンプル移送位置に配されて、図1(b)に示すサンプルヘッド移送アーム5により試験サンプルのみが吸着されて、上部,下部自動把持チャック4A,4Bへと搬送されることになる。
以降、移動用アクチュエータ15を駆動制御する制御部に、送り出し信号を供給し、該送り出し信号をもとに制御部によって移動用アクチュエータ15の駆動状態、つまりカセット押出しバー13のスライド動作を認識して、該移動用アクチュエータ15を駆動制御することにより、カセット押出しバー13が移動フレーム12内(マガジン台7B内)を一回往復する度に、マガジン8内のカセットスタックからサンプルカセット11b,11c,11d…を1個ずつ連続して、最後のサンプルカセットまでの取り出しを容易に行うことが可能となる。また、またマガジン8にサンプルカセット11を上部から使用中に追加することで、連続して試験ができる上に、内部形状の異なるサンプルカセットを使用することで異なる試験サンプルにも対応できる。
【0081】
なお、本実施の形態では、試験サンプルが吸着された後の空サンプルカセットは、上記カセット押出しバー13によるサンプルカセット押出し動作によって、筐体端部近傍に配置されたサンプルカセット収容ボックス(図示せず)に落下し、順次カセット取出し動作が行われる度に自動回収されるようになっている。
【0082】
したがって、本実施の形態によれば、簡単で且つ安価な構成でマガジン下部からスタックしたサンプルカセットを確実に且つ円滑に取り出すことができ、サンプルカセットの試験装置への搬送及び材料試験動作全ての自動化を図ることができる自動サンプルカセット取出し装置の実現が可能となる。
【0083】
なお、本実施の形態において、サンプルカセット11の切り欠き11Bの形状は、角形状に切り欠き加工を施した構成について説明したが、この形状に限定されることはなく、例えばサンプルカセット11の底面をスライドする支持棒12が円滑に且つ確実に切り欠き11Bに嵌入できるように、各切り欠き11Bの下部サンプルカセット押出し方向の一角をテーパー形状、あるいはR形状等の摺動し易い形状に構成しても良い。これにより、さらに、円滑にサンプルカセット取出し動作を行うことが可能である。
【0084】
図13は本発明の自動サンプルカセット取出し装置の第2の実施の形態を示し、該装置及び測寸装置を搭載した試験装置のシステム構成を説明する側面図である。なお、図13は前記第1の実施の形態の装置と同様な構成要素については同一に符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0085】
本実施の形態では、前記第1の実施の形態の引張試験を行う試験装置に、試験サンプルの厚みを測定する測寸装置を設けてシステム構成した場合でも、簡単な構成で且つ確実にマガジンからのサンプルカセットの取出しや試験装置への搬送を自動的に行うことができ、厚み測定行程を含む全検査工程の自動化を図ることができるように構成したことが前記第1の実施の形態とは異なる点である。
【0086】
具体的には、図13に示すように、本実施の形態では、前記第1の実施の形態の試験装置1及び自動サンプルカセット取出し装置7の他に、サンプルカセット11の試験サンプルの厚み寸法を測定可能な測寸装置20を設けて試験装置システム1dとして構成されている。
【0087】
これに伴い、全検査工程の全自動化を図るために、本実施の形態の自動サンプルカセット取出し装置7に改良がなされており、具体的には、該装置7の筐体7Cのサンプルカセット搬送方向における長さ寸法が前記第1の実施の形態よりも長くなるように形成している。
【0088】
例えば、自動サンプルカセット取出し装置7の筐体7Cには、前記第1の実施の形態と同様の構成で、その上面7b上の所定位置にマガジン台7Aが設置され、該マガジン台7A上にはマガジン8が設置される。この場合、マガジン台7Aは、サンプルヘッド移送アーム5の回動によりサンプルカセット11の装着可能なサンプルカセット移送位置を含み、3つのサンプルカセット11の長さ分に対応する位置の上面7b上に設置されている。つまり、マガジン台7A下部から落下した上面7b上のサンプルカセット11の長さ分に対応するエリアをL1とし、このL1に続くサンプルカセット11の長さ分のエリアをL2とし、このL”に続くサンプルカセット11の長さ分のエリア(サンプルカセット移送位置)をL3となる。したがって、これらのエリアの長さ関係を示すと、L1=L2=L3となり、このような関係を有するように筐体7Cが構成されている。
【0089】
前記測寸装置20は、筐体7Cの上面7b上の前記エリアL2上に設置されるようになっている。この場合、エリアL2に搬送されたサンプルカセット11の貫通孔11D(図4参照)が、設置された測寸装置20内の対応する検査部に高精度に位置決めされるように該測寸装置20が設置されている。
【0090】
この測寸装置20は、このエリアL2に搬送されてセットされたサンプルカセット11内の試験サンプルの厚み寸法や幅寸法等を測定し、測定結果を図示はしないが該システム試験装置を制御する制御部へと出力する。
【0091】
なお、本実施の形態では、筐体7Cの上面7b上において、エリアL1〜L3、あるいはエリアL2〜L3のサンプルカセット搬送ラインに対応する部分に、前記実施の形態と略同様に図示はしないがサンプルカセット11の幅寸法に対応する一対のガイドプレート1c(図2(b)参照)を延設して、サンプルカセット11を確実にガイドしながら搬送するように構成されている。
【0092】
その他の自動サンプルカセット取出し装置の構成は、前記第1の実施の形態と同様である。
【0093】
したがって、上記構成によれば、前記第1の実施の形態と同様に、自動サンプルカセット取出し装置7によりマガジン8に収容されたひとつのサンプルカセット11aを筐体7Cの上面7b上のエリアL1に落下させ、カセット押出しバー12にてマガジン台7Aから押し出すようにしてエリア2に移動させる。
【0094】
そして、エリアL2にてサンプルカセット11a内の試験サンプルの厚みや幅寸法等を測寸装置20で測定し、測定完了後、自動サンプルカセット取出し装置7にて次のサンプルカセット11bを筐体7Cの上面7b上に落下させて、前記同様に落下したサンプルカセット11bをカセット押出しバー13にて押し出す。すると、押し出されたこのサンプルカセット11bの先端部がエリアL2に配される測寸完了後のサンプルカセット11aの基端部と当接して押し出され、やがて、このサンプルカセット11aはサンプルヘッド移送アーム5により吸着可能なエリアL3に移動されると同時に、次のサンプルカセット11bについても測寸装置20により測定可能なエリアL2に配されることになる。
【0095】
以降、同様に前記自動サンプルカセット取出し装置7を用いてサンプルカセット11c…を取出すと同時に落下させたサンプルカセットを利用して、一度に複数のサンプルカセットの搬送を行う。
【0096】
しかしながら、このような方法だと、マガジン8に収容された最上部(最後)のサンプルカセット11を、引張試験を行うエリアL3に搬送することができない。
【0097】
そこで、本実施の形態では、試験サンプルを収容していないダミーサンプルカセット11daを少なくとも1つ設け、このダミーサンプルカセット11daをマガジン8の最上部に収容するようにしている。これにより、新たな部材を設けることなく、また作業員の手を煩わすことなく、試験を行うための最後のサンプルカセット11を、ダミーサンプルカセット11daにて押出してエリアL3まで確実に搬送することができ、試験の全行程の自動化が可能となる。
【0098】
したがって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られる他に、試験サンプルの厚み寸法や幅寸法を行う測寸装置を追加してシステムを構成した場合でも、簡単な構成で且つ確実にサンプルカセットを自動的に搬送することができ、全試験行程の全自動化が可能となる。また、新たな部材を設けることなく、実施することができるので低コスト化にも大きく寄与する。
【0099】
図14は本発明の自動サンプルカセット取出し装置の第3の実施の形態を示し、移動フレームの支持棒位置を変更することでサンプルカセットを用いずにサンプル取出し動作を可能にした装置の構成を示す上面図であり、図14(a)はダンベルサンプルを筐体上面に落下させた際の移動フレームと支持棒の関係を示し、図14(b)はダンベルサンプルが支持棒によって支持されている状態を示している。なお、図14は前記第1の実施の形態の装置と同様な構成要素については同一に符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0100】
前述した第1,第2の実施の形態では、試験サンプルとして薄いゴム等の試験サンプルである場合について説明したが、本発明では、勿論、充分な剛性を有するダンベル形状の試験サンプルでもその効果を得ることが可能である。
【0101】
具体的には、本実施の形態にて用いる試験サンプルは、充分な剛性を有する材質のもので、図14に示すように、両端側が幅広く中央部分に介して幅狭い形状、すなわちダンベル形状に構成されたものを使用する。また、このようなダンベル状試験サンプル30は、前記第1,第2の実施の形態にて使用されたサンプルカセット11と略同様の高さ及び長さ寸法となるように形成するとともに、一方の端部にサンプルカセット同様の切り欠き(サンプルカセット11Cに相当)を設けて形成する。
【0102】
また、本実施の形態に使用する移動フレーム12は、前記ダンベル形状試験サンプル30の使用に伴い、支持棒12aが図14に示すような配置位置となるように構成されている。
【0103】
その他の構成は、前記第1の実施の形態と同様である。
【0104】
上記構成により、サンプルカセット11を用いずに直接ダンベル形状試験サンプル30をマガジン8に収容すれば、前記第1の実施の形態におけるサンプルカセット取出し動作と同様に、移動フレーム12のスライドにより、該支持棒12aがダンベル形状試験サンプル30の幅広部分から幅狭部分にかけての箇所で支持状態が解除され、その結果、該ダンベル形状試験サンプル30が筐体7Bの上面7b状に落下することになり(図14(a)参照)、その後、カセット押出しバー13によりダンベル形状試験サンプル30の押出しを行うと、次のダンベル形状試験サンプル20の底面が支持棒12aにより支持されることになる(図14(b)参照)。以降、の動作についても、前記第1の実施の形態と同様である。
【0105】
したがって、本実施の形態によれば、移動フレーム12の支持棒12aの位置を変更するだけで、サンプルカセット11を用いることなく、ダンベル形状試験サンプル30をマガジンから確実に且つ円滑に取り出すことができ、試験装置へと搬送することが可能となる。他の効果については前記第1の実施の形態と同様である。
【0106】
図15及び図16は本発明の自動サンプルカセット取出し装置の第4の実施の形態を示し、図15は本実施の形態の特徴となる主要構成部分の構成を説明するためのもので、図15(a)はマガジン台に設けられた移動フレーム及びカセット押出しバー等の主要構成部分を示す斜視図、図15(b)は移動フレームの構成を示す斜視図であり、図16は改良がなされた収容構成部分の構成を示す断面図である。なお、図15及び図16は前記第1の実施の形態の装置と同様な構成要素については同一に符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0107】
本実施の形態では、前記第1の実施の形態の主要構成部分を改良したもので、図15(a),図15(b)に示すように、前記移動フレーム12の支持棒12aに代えて前記マガジン台7Aの内側面の前記支持棒12aの位置に対応する位置に支持棒7dを設けるとともに、前記移動フレーム12のサンプルカセット排出方向端側の移動フレーム横バー7cの内側面に突出形状に形成されたカセット押出しロッド12dを付設する。
【0108】
すなわち、前記マガジン台7Aの支持棒7dは、前記移動フレーム12の支持棒12a(図5参照)と同様の作用,動作を行うためのものであり、また、前記カセット押出しロッド12dは、移動フレーム12の移動の際に、それらの先端部が最下部のサンプルカセット11aの側面と当接することにより、該サンプルカセット11aを移動させて、該サンプルカセット11aの切り欠き11Bと前記支持棒17dとの位置を合致させる役割がある。
【0109】
その他の構成は、前記第1の実施の形態と同様である。
【0110】
上記構成によれば、図16に示すように、前記カセット押出しバー13の係合部13Aとの係合に伴い移動フレーム12が移動する際に、カセット押出しロッド12dにより最下部のサンプルカセットの側面に当接して移動させ、その結果、前記支持棒7dと該サンプルカセット11aの切り欠き11Bとの位置を合致させることで、最下部のサンプルカセット11aを筐体7の搬送面上面)7bに自重落下させることが可能となる。
【0111】
以降、同様に動作してカセット押出しバー13が一往復する度に、ひとつのサンプルカセット11が取り出されることになる。
【0112】
したがって、本実施の形態によれば、支持棒7dを移動フレーム12ではなく、マガジン台7Aの対応する箇所に設け、移動フレーム12のサンプルカセット排出方向端側の移動フレーム横バー7cの内側面にカセット押出しロッド12dを付設した構成でも、前記第1の実施の形態と同様にひとつのサンプルカセット11を確実且つ円滑に取り出すことが可能となる。その他の効果は、前記第1の実施の形態と同様である。
【0113】
なお、本発明は上記第1,第2,第3及び第4の実施の形態に限定されることはなく、これらの実施の形態の組み合わせや応用も適用される。
【0114】
また、前記第1,第2の実施の形態において、試験サンプルの厚みに応じてサンプルカセットの厚みを変更する場合に、カセット押出しバーの係合部,前記移動フレーム及び移動フレームストッパーを交換するだけで、薄い試験サンプル用のサンプルカセットへの変更、適用が可能となる。このため、マガジン収容サンプルカセット数を増加させ、より多くの試験サンプルを試験することが可能であり、検査性能向上に大きく寄与する。
【0115】
さらに、前記第1〜第4の実施の形態においては、破断サンプルの回収方法に関し、前記サンプル移送アームヘッドの先端部に設けられたサンプル移送ヘッド10にて吸着保持し、破断サンプル回収容器に収容して回収する方法が採用されているが、これ以外に、例えばサンプル移送ヘッドの吸着移送し、空きサンプルカセット上に放し、該サンプルカセットとともにサンプルカセット回収容器にて回収する方法や、ロータリーアクチュエータとそれに付設される除去手段により破断サンプル回収容器に回収する方法、あるいは、実際に使用されているロボットハンドで破断サンプルを掴み、破断サンプル回収容器に収容して回収する方法などのいずれかの方法を採用しても良い。これにより、材料試験動作全ての自動化が可能である。
【0116】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、簡単で且つ安価な構成でマガジン下部からスタックしたサンプルカセットを確実に且つ円滑に取り出すことができ、サンプルカセットの試験装置への搬送及び材料試験動作全ての自動化を図ることができる。
【0117】
また、試験サンプルの厚み寸法や幅寸法を行う測寸装置を追加してシステムを構成した場合でも、簡単な構成で且つ確実にサンプルカセットを自動的に搬送することができ、全試験行程の全自動化が可能となる。また、新たな部材を設けることなく、実施することができるので低コスト化にも大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動サンプルカセット取出し装置の第1の実施の形態を示し、該装置を搭載した試験装置のシステム構成を説明する構成図。
【図2】本実施の形態の自動サンプルカセット取出し装置の全体構成を示す構成図。
【図3】本実施の形態の装置に使用されるサンプルカセットの構成を示す構成図。
【図4】機械式自動開放機構によりサンプルカセットの取出しが可能となるマガジンの具体的な構成を説明するための斜視図。
【図5】本実施の形態の特徴となる主要構成部分の構成を説明するための斜視図。
【図6】装置のスタート時におけるカセット押出しバー,移動フレーム及び支持棒の配置状態を示す動作説明図。
【図7】カセット押出しバーが移動した後、移動フレーム横バーと係合した状態を示す動作説明図。
【図8】移動フレームの支持棒とサンプルカセットの切り欠きが合致して筐体上に落下した状態を示す動作説明図。
【図9】落下したサンプルカセットをカセット押出しバーにて押し出す直前の状態を示す動作説明図。
【図10】係合部の高さを用いて次のサンプルカセットを押し上げながら最下部のサンプルカセットを押し出す状態を示す動作説明図。
【図11】ばねの付勢力により移動フレームが移動して支持棒が次のサンプルカセットの底面に当接する状態を示す動作説明図。
【図12】カセット押出しの完了の直前の支持棒と次のサンプルカセットの切り欠きとの配置状態を示す動作説明図。
【図13】本発明の自動サンプルカセット取出し装置の第2の実施の形態を示し、該装置及び測寸装置を搭載した試験装置のシステム構成を説明する側面図。
【図14】本発明の自動サンプルカセット取出し装置の第3の実施の形態を示し、サンプルカセットを不要に構成した装置の上面図。
【図15】本発明の自動サンプルカセット取出し装置の第4の実施の形態を示し、改良がなされた主要構成部分の構成を説明するための斜視図。
【図16】改良がなされた主要構成部分の全体構成を示す断面図。
【図17】従来のサンプル取出し装置の構成を示す説明図。
【図18】従来の他のサンプル取出し装置の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1…試験装置、
1A…試験機本体、
1B…試験台、
1c…ガイドプレート、
2…移動クロスヘッド、
3…ロードセル、
4A…上部自動把持チャック部、
4B…下部自動把持チャック部、
5…サンプルヘッド移送アーム、
6A,6B…ロータリーアクチュエータ、
7…自動サンプルカセット取出し装置、
7A…マガジン台、
7B…筐体、
7C…突起部、
7b…上面(搬送面)、
7c…移動フレームストッパー、
8…マガジン、
8A…収容部、
8B…下端部、
8a…ストッパー(開口ストッパー)、
8b…ばね、
9…機械式自動開放機構、
10…サンプル移送ヘッド、
11a〜11d…サンプルカセット、
11A…サンプル収容溝、
11B,11C…切り欠き、
12…移動フレーム、
12a…支持棒、
12c…移動フレーム横バー、
13…カセット押出しバー、
13A…係合部、
14…ばね、
15…移動用アクチュエータ、
17…支持部材、
20…測寸装置。

Claims (10)

  1. 材料試験用サンプルを搬送するための容器であり、両側側面にそれぞれ2組の切り欠きを設けて構成されたサンプルカセットと、
    前記複数のサンプルカセットを垂直方向に積み重ねて収容可能であり、底面より前記サンプルカセットを排出可能なマガジンと、
    前記マガジンを載せて設置するもので、底面に開口を有するマガジン台と、
    前記マガジン台を設置するとともに、前記マガジン台の開口から落下した前記サンプルカセットをスライドさせる搬送面を有する筐体と、
    前記マガジン台内を摺動可能であり、前記筐体の搬送面に配されるサンプルカセットを押し出すためのカセット押出しバーと、
    前記筐体内に設けられ、前記カセット押出しバーを駆動させるための駆動手段と、
    前記マガジン台内部にサンプルカセット搬送方向に付勢されて摺動可能に設けられ、且つ内部を前記カセット押出しバーが摺動可能であり、前記マガジン内に収容されたサンプルカセットの重量を支持する、前記サンプルカセットの切り欠きに合わせて設けられた2組の支持棒を有する移動フレームと、
    前記カセット押出しバーを前記マガジン台内で一往復させる度に前記サンプルカセットの切り欠きと前記移動フレームの支持棒との位置を合致させることで、マガジン内の最下部のサンプルカセットを前記筐体の搬送面に自重落下させて、1サンプルカセットずつ前記マガジンから前記搬送面上に取り出し、搬送アームにより試験機把持部へ連続して材料試験サンプルを供給するように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする自動サンプルカセット取出し装置。
  2. 前記マガジンは、底面に設けられ収容したサンプルカセットを排出可能な開口と、該開口近傍に設けられ収容したサンプルカセットの排出を制限可能な開口ストッパーとを有し、前記マガジン台は、前記マガジンが設置した際に、前記マガジンの開口ストッパーを解除して前記マガジンの開口よりサンプルカセットを落下させて前記移動フレームの支持棒に支持させる支持部材を有して構成したことを特徴とする請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置。
  3. 前記カセット押出しバーは、その先端部が爪形状に形成され、該先端部により上部のサンプルカセットを押し上げながら摺動するとともに、該先端部が前記移動フレームの後端側に設けられた横バーに係合して付勢方向とは逆方向に該移動フレームを摺動させることにより、前記支持棒と前記切り欠きとの位置を合致させることを特徴とする請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置。
  4. 前記カセット押出しバーの先端部の高さは、前記移動フレームの支持棒の高さよりも高くなるように構成された特徴とする請求項3に記載の自動サンプルカセット取出し装置。
  5. 前記サンプルカセットは、前記材料試験サンプルの収容位置を固定できる収容溝と、前記マガジンの収容方向をガイドするものでマガジンの位置側面内側に設けられたガイド部と嵌入する切り欠きとを設けて構成したことを特徴とする請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置。
  6. 前記カセット押出しバー,前記移動フレーム及び前記マガジン台に設けられたストッパーと係合して該移動フレームの摺動を規制する移動フレームストッパーを、交換可能に構成したことにより、前記材料試験サンプル厚に応じて前記サンプルカセットの厚さを変更できる請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置。
  7. 前記サンプルカセットは、材料試験用サンプルを収容する収容溝に複数の貫通孔や切欠きを設け、この貫通孔や切欠きを用いて材料試験サンプルの厚み寸法や幅寸法を測定する測寸装置を設けて試験システムを構成し、前記筐体の搬送面をサンプルカセット長さ間隔で第1〜第3のエリアを割り当てるように構成するとともに、前記第1のエリアには前記マガジン台を設置し、前記第2のエリアには前記測寸装置を設置し、前記第3のエリアは引張試験機に搬送するための移送エリアとし、さらに、前記マガジンの最上部に、材料試験サンプルを収容していない少なくとも1つのダミーサンプルカセットを収容することを特徴とする請求項1に記載の自動サンプルカセット取出し装置。
  8. 前記筐体の搬送面に前記サンプルカセットの搬送をガイドするガイド手段を設けるとともに、このガイド手段に導かれる筐体の端部近傍に、前記搬送アームにより材料試験サンプルが吸着された空きサンプルカセットに再び破断サンプル片を載せ回収し、カセット押出しバーの押出し動作により順次落下させて収容する破断サンプル及びサンプルカセット収容ボックスを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の自動サンプルカセット取出し装置。
  9. 剛性を有して両端側が幅広く中央部分が幅狭なダンベル形状に形成された材料試験サンプルを複数垂直方向に積み重ねて収納可能であり、底面より前記材料試験サンプルを排出可能なマガジンと、
    前記マガジンを載置するためのもので、底面に開口を有するマガジン台と、
    前記マガジン台を設置すると共に、このマガジン台の前記開口から落下する前記材料試験サンプルをスライドさせる搬送面を有する筐体と、
    前記マガジン台内を摺動可能であり、前記筐体の搬送面に配される材料試験サンプルを押し出すための押し出しレバーと、
    前記筐体内に設けられ、前記レバーを駆動させるための駆動手段と、
    前記マガジン台内部に材料試験サンプルの搬送方向に付勢されて摺動可能に設けられ、且つ内部に前記押し出しレバーが摺動可能であり、前記マガジン内に収納された材料試験サンプルの幅広部分を支持する、前記材料試験サンプルの両側に突き出るように設けられた2組の支持棒を有する移動フレームと、
    前記押し出しレバーを前記マガジン台内で一往復させる度に前記材料試験サンプルの側部における幅広部分から幅狭部分にかけての箇所で前記移動フレームの支持棒による支持を解除させることで、マガジン内の最下部の材料試験サンプルを前記筐体の搬送面に自重落下させて、1材料試験サンプルずつ前記マガジンから前記搬送面上に取り出し、搬送アームにより試験機把持部へ連続して材料試験サンプルを供給するように前記駆動手段を制御する制御部と、
    を具備したことを特徴とする自動サンプル取出し装置。
  10. 材料試験用サンプルを搬送するための容器であり、両側側面にそれぞれ2組の切り欠きを設けて構成されたサンプルカセットと、
    前記複数のサンプルカセットを垂直方向に積み重ねて収納可能であり、底面より前記サンプルカセットを排出可能なマガジンと、
    前記マガジンを載置するためのもので、底面に開口を有すると共に、前記マガジン内に収容されたサンプルカセットの重量を支持する、前記サンプルカセットの切り欠きに合わせて設けられた2組の支持棒を有するマガジン台と、
    前記マガジン台を設置すると共に、前記マガジン台の開口から落下した前記サンプルカセットをスライドさせる搬送面を有する筐体と、
    前記マガジン台内を摺動可能であり、前記筐体の搬送面に配されるサンプルカセットを押し出すためのカセット押し出しレバーと、
    前記筐体内に設けられ、前記カセット押し出しレバーを駆動させるための駆動手段と、
    前記マガジン台内部にサンプルカセット搬送方向に付勢されて摺動可能に設けられ、且つ内部を前記カセット押し出しレバーが摺動可能であり、サンプルカセット排出方向端側に横バーを設けて、この横バーにカセット押し出しロッドを設けた移動フレームと、
    前記カセット押し出しレバーを前記マガジン台内で一往復させる度に、前記移動フレームを移動させて前記カセット押し出しロッドを最下部のサンプルカセットの側面に当接させて移動させ、前記サンプルカセットの切り欠きと前記マガジン台の支持棒との位置を合致させることで、マガジン内の最下部のサンプルカセットを前記筐体の搬送面に自重落下させて、1サンプルカセットずつ前記マガジンから前記搬送面上に取り出し、搬送アームにより試験機把持部へ連続して材料試験サンプルを供給するように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする自動サンプルカセット取出し装置。
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