JP3687019B2 - サンプリング装置 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本願発明は、たとえば容器に収容された人間の血液や尿などの検体をサンプリングするような用途に用いられるサンプリング装置、さらに詳しくは、容器内を密封すべく容器に装着されたゴム栓などの栓体に針状の吸引ノズルを突き刺すことによって、上記容器を密封状態に維持したまま容器内の試料をサンプリング可能なサンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、たとえば人間の血液などの検体の各種成分を所定の分析装置を用いて分析するような場合には、容器に収容された検体を所望量だけサンプリングし、これを分析装置の所定位置に供給する必要がある。従来では、このようなサンプリングを行う手段として、いわゆるキャップピアス方式と称される方法がある。この方法は、たとえば図5に示すように、血液などの検体mを収容した試験管状の容器7の上部開口部を栓体71によって密封した状態において、この栓体71の上方から針状の吸引ノズル1eを下降させて栓体71に突き刺すことにより、この吸引ノズル1eの下端先端部を容器7内に配置させる手段である。上記吸引ノズル1eには、ポンプ(図示略)が接続されており、この吸引ノズル1eによって容器7内の検体mを吸引し、サンプリングすることができる。このような方法によれば、容器7内を密封したまま検体mのサンプリングが行えるために、容器7の外部に検体mが飛散するといった虞れをなくすことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の手段では、ラック70によって容器7を単に起立保持させた状態のまま、栓体71に吸引ノズル1eを突き刺しているに過ぎない。したがって、吸引ノズル1e内への検体mの吸引作業を終えてからこの吸引ノズル1eを上昇させる際には、たとえば図6に示すように、吸引ノズル1eの上昇に伴って容器7も一緒に上昇してしまう場合があった。そして、このように容器7が上昇した場合には、その後吸引ノズル1eが栓体71から抜け外れることによって、容器7が落下する事態を生じていた。
【0004】
このような容器7の落下現象は、次のような不具合を引き起こす要因となっており、好ましいものではなかった。
【0005】
すなわち、たとえば検体mが血液であって、この血液のグルコースの濃度を測定するような場合には、血液中の血清をサンプリングする必要あり、このためには血液を比重の小さな血清とそれよりも比重の大きな血球とに予め分離させておく必要がある。ところが、上記のように容器7が落下したのでは、その落下時の衝撃によって検体mが攪拌されてしまい、予め上下層に分離されている血清と血球が混ざってしまう。したがって、その後血液中のグルコースの濃度を測定するような場合には、血清と血球とを再度分離させる必要があり、効率のよい検体検査が困難となる不具合があった。また、上記検体mが血液以外の試料である場合においても、容器7の落下時の衝撃によって試料中に気泡が混入するなどして、吸引ノズル1eによって正確な量をサンプリングできなくなるという不具合も生じていた。
【0006】
さらに、上記容器7の落下現象は、栓体71の裏面に検体mを付着させる要因にもなり、これが検体mの再検査時のエラー要因となる不具合もあった。また、容器7が落下する際には、この容器7が容器用のラック70内に適切に収容されない場合があり、さらに容器7の落下は容器7の保護を図る観点からしても決して好ましいものではなかった。
【0007】
なお、上記のような不具合を解消する手段としては、容器7の上昇を防止するためのストッパを固定して設けることが考えられる。しかしながら、このようにストッパを固定して設ける手段では、容器7として多数種類の容器が使用され、しかもそれら容器の長さ(高さ)が種々異なるような場合には、ストッパをそれら容器の寸法に応じた高さに逐一設定する必要があり、この作業が非常に煩雑となる。また、一般に血液などの検体の検査を行うための分析装置では、多数の検体を連続的に測定するように構成されており、1つのラック70には多数の容器7が収容されている。したがって、このように多数の容器7に対応して、上記ストッパを所定位置に固定して多数設けることは、装置構成の複雑化をも招来する。したがって、ストッパを固定して設ける手段では、ストッパの設定作業の煩雑化、装置構成の複雑化という新たな難点を招き、適切でない。
【0008】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、密封容器に収容された所望の試料をサンプリングする際に、容器が吸引ノズルの上昇に伴って持ち上げられてから落下することを、構成の簡易な手段によって適切に防止できるようにすることをその課題としている。
【0009】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
すなわち、本願発明の第1の側面によれば、容器の上部に装着された栓体にその上方から吸引ノズルを貫通可能とすべく、上記吸引ノズルが昇降自在に設けられているサンプリング装置であって、上記栓体の上面部に当接させるための当接用部を有する容器押さえ部材を具備しており、かつ、上記容器押さえ部材は、上記当接用部が上記栓体に当接しない状態において、上記吸引ノズルを昇降させることによって上記吸引ノズルと一体的に昇降し、上記吸引ノズルは、上記当接用部が上記栓体に当接する状態において、上記容器押さえ部材とは独立して昇降することを特徴とする、サンプリング装置が提供される。
【0011】
本願発明においては、容器の上部に装着された栓体にその上方から吸引ノズルを貫通させて、上記容器内に収容されている所望の試料を上記吸引ノズルによって吸引してサンプリングした後に、上記吸引ノズルを上昇させるときには、上記吸引ノズルとは独立して昇降動作が可能な容器押さえ部材を利用し、この容器押さえ部材の当接用部を上記栓体の上面部に当接させておくことにより、上記容器が吸引ノズルの上昇に伴って持ち上げられることを適切に防止することができる。したがって、従来において生じていた容器の上昇動作およびその後の落下動作を適切に防止することができ、容器の落下の衝撃に原因する容器内の試料の不当な攪拌が回避される。このため、たとえば、検体が血液である場合には、分離されている血清と血球が混合し、グルコースの濃度測定などに不具合を生じさせることはなく、また栓体の裏面に検体が付着するといった不具合もなくすことができる。さらに、容器の上昇および落下を防止することができることにより、容器が所定のラックから離脱するといった虞れも解消できる他、容器の保護も図ることができるという種々の好ましい利点が得られる。
【0012】
さらに、重要な効果として、容器の上昇を阻止するための容器押さえ部材は、吸引ノズルとは独立して昇降動作が可能であるから、たとえば容器の寸法が変更された場合であっても、この容器の寸法に対応させて容器押さえ部材の昇降位置を調整すればよく、容器の種類の変更に対応しての容器押さえ部材の調整を容易に行うことができる。また、上記容器押さえ部材は、基本的には、吸引ノズルと対をなすように設ければよく、吸引ノズルの本数よりも多く設ける必要はない。したがって、サンプリング装置全体の構成も非常に簡易なものにすることができるという利点も得られる。
【0013】
本願発明の好ましい実施の形態では、上記容器押さえ部材は、上記当接用部が上記栓体の上面部に当接する位置まで下降したときにはその下降動作が停止するように設けられている。
【0014】
このような構成によれば、容器の上昇を阻止することを目的として容器の上方に配置されている容器押さえ部材を下降させる際には、容器押さえ部材の当接用部が栓体の上面部に当接した時点でその下降動作が停止することとなる。したがって、容器の高さが種々変更された場合であっても、この容器の高さに追随して容器押さえ部材の下降停止位置を簡単に変更することが可能となり、種々の寸法の容器に対して能率良く対処することが可能となる。
【0015】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記容器押さえ部材を支持する昇降動作部材を具備しており、かつ上記当接用部が上記栓体の上面部に当接しているときには上記昇降動作部材が上記容器押さえ部材とは独立して所定範囲内のストロークで昇降動作ができるように、上記容器押さえ部材と上記昇降動作部材とは互いに上下方向に相対移動可能である。
【0016】
このような構成によれば、昇降動作部材を昇降させることにより容器押さえ部材を昇降させることができることとなるが、容器押さえ部材の当接用部が栓体の上面部に当接しているときであっても、上記昇降動作部材は上記容器押さえ部材とは独立して昇降動作が可能である。換言すれば、昇降動作部材と容器押さえ部材とを下降させる場合には、容器押さえ部材の当接用部が栓体の上面部に当接し、この容器押さえ部材の下降動作が停止した後であっても、昇降動作部材についてはなおも下降させていくことができることとなる。したがって、容器押さえ部材の当接用部を栓体の上面部に当接させて、その高さに維持させておく手段として、昇降動作部材の下降ストロークを容器押さえ部材の下降ストロークに対応させて厳密に設定する必要はなくなる。昇降動作部材の下降ストロークは、要は、容器押さえ部材の当接用部が栓体の上面部に当接するまでの容器押さえ部材の下降ストロークよりも大きなストロークであればよいこととなる。このように、昇降動作部材の下降ストロークについては、高精度に制御する必要はないために、昇降動作部材を昇降させるための駆動源としてはたとえば高価なパルスモータやその他の精密な機器を用いる必要がなくなり、装置の製造コストの低減化が図れることとなる。
【0017】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記昇降動作部材は、上記吸引ノズルを支持するノズルホルダとしている。
【0018】
このような構成によれば、吸引ノズルの昇降動作に連動させて容器押さえ部材を昇降動作させることができる。したがって、容器内の試料のサンプリングを開始すべく吸引ノズルを下降させるときには、これに伴わせて容器押さえ部材を下降させ、その当接用部を栓体の上面部に当接させることにより、容器を押さえつけることができる。上記吸引ノズルは、容器押さえ部材に対して上下方向に相対移動可能であるために、容器押さえ部材によって容器を押さえつけているときであっても、吸引ノズルを単独で昇降させることにより、容器内の試料のサンプリングに最適な位置に吸引ノズルを配置させ、試料のサンプリングを適切に行うことができる。次いで、試料のサンプリングが終了した後には、容器押さえ部材によって容器を押さえたまま、吸引ノズルのみを単独で上昇させて、この吸引ノズルを栓体から抜き外すことができる。そして、このようにして吸引ノズルを栓体から抜き外した後に、容器押さえ部材を吸引ノズルの上昇に伴わせて上昇させることにより、容器の押さえつけ状態を解除することができる。このように、上記構成によれば、容器押さえ部材と吸引ノズルとを効率よく連動させることができ、試料のサンプリング作業および容器の上昇阻止を適切に行うことができる。また、上記容器押さえ部材は、吸引ノズルを支持するノズルホルダに連動させて昇降させているために、容器押さえ部材のみを単独で昇降させるための駆動手段を別途設ける必要もなく、装置構成の簡素化も図ることができる。
【0019】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記容器押さえ部材が下降することによって上記当接用部が上記栓体の上面部に当接したときにはその状態を維持するように上記容器押さえ部材を所定高さに固定させるための固定保持手段を具備しており、かつこの固定保持手段は、上記吸引ノズルが所定の高さまで上昇したときには上記容器押さえ部材の固定状態を解除するように構成されている。
【0020】
このような構成によれば、容器押さえ部材の当接用部を栓体の上面部に当接させて、容器の上昇を阻止する際に、固定保持手段によって容器押さえ部材を固定させておくことにより、容器押さえ部材および容器が不用意に上昇することを確実に防止することができることとなる。また、試料のサンプリングが終了し、吸引ノズルを上昇させるときには、上記固定保持手段による容器押さえ部材の固定状態を解除することができるために、その後容器押さえ部材を上昇させる動作も適切に行うことができる。
【0021】
本願発明の第2の側面によれば、容器の上部に装着された栓体にその上方から吸引ノズルを貫通可能とすべく、上記吸引ノズルを支持するノズルホルダが昇降自在に設けられているサンプリング装置であって、
上記ノズルホルダに上下方向に相対移動可能に支持され、かつ上記ノズルホルダの下降動作に伴って下降したときに上記栓体の上面部に当接させるための当接用部を有する容器押さえ部材と、
上記容器押さえ部材に保持され、かつ上記ノズルホルダの外面に接近する方向に弾発付勢されたロック部材と、
上記ノズルホルダが上記容器押さえ部材に対して所定量だけ相対的に下降しているときに上記ロック部材を上記弾発付勢力に抗して一定方向に押圧するように上記ノズルホルダに設けられているカム面と、
上記ロック部材が上記一定方向に動作したときに上記容器押さえ部材の固定を図るべく上記ロック部材と係合する固定部材と、
を具備していることを特徴としている。
【0022】
本願発明においては、容器の上部に装着された栓体にその上方から吸引ノズルを貫通させるべくノズルホルダを下降させていくと、このノズルホルダに支持された容器押さえ部材もこれに伴って下降し、この容器押さえ部材の当接用部が上記栓体の上面部に当接することとなる。そして、上記ノズルホルダと容器押さえ部材とは互いに上下方向に相対移動可能であるから、容器押さえ部材の当接用部を上記栓体に当接させたまま、ノズルホルダを昇降させて容器内の所望の試料をサンプリングし、その後吸引ノズルを栓体から抜き外すことができる。栓体から吸引ノズルを抜き外す際には、容器の上部を容器押さえ部材によって押さえておくことができるために、吸引ノズルの上昇に伴って容器が持ち上げられることを阻止することが可能となり、容器上昇に原因する容器の不当な落下を防止することができる。その結果、容器の落下に原因する試料の不当な混合、栓体の裏面への試料の付着、あるいはラックからの容器の脱出などの不具合を適切に解消することができる。
【0023】
また、容器押さえ部材の当接用部を栓体の上面部に当接させている状態において、ノズルホルダおよび吸引ノズルを上記容器押さえ部材よりもさらに下降させて試料のサンプリングや栓体からの吸引ノズルの抜き外し動作を行っているときには、ノズルホルダに設けられているカム面の規制作用によって容器押さえ部材に保持されているロック部材が一定方向に動作し、このロック部材が所定の固定部材に係合することとなる。したがって、容器押さえ部材を上記ロック部材によって適切に固定させておくことができ、吸引ノズルを栓体から抜き外す際における容器押さえ部材の位置決め、ひいては容器の上昇防止を確実に図ることができる。むろん、吸引ノズルを栓体から抜き外した後においては、ノズルホルダのカム面の作用によって上記ロック部材と固定部材との係合を解除することにより、その後容器押さえ部材を適切に上昇させることもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0025】
図1は、本願発明に係るサンプリング装置の一例を示す要部側面断面図である。図2ないし図4は、図1に示すサンプリング装置の動作状態を示す要部側面断面図である。
【0026】
図1において、このサンプリング装置は、吸引ノズル1、この吸引ノズル1を支持するノズルホルダ2、これらノズルホルダ2と吸引ノズル1とを昇降動作させるためのモータM、このモータMを支持する支持板3、容器押さえ部材4、この容器押さえ部材4に保持されたロックピン5、および固定部材6を具備して構成されている。このサンプリング装置では、同図に示すように、吸引ノズル1の下方に所望の試料mを収容した容器7が配置されるが、この容器7は適当なラック70内に収容されて起立保持され、その上部開口部はいわゆるゴムキャップと称されるゴム製の栓体71によって閉塞されている。
【0027】
上記吸引ノズル1は、全体が細長な中空針状に形成されたものであり、この吸引ノズル1の下端先端部は上記栓体71に突き刺すことが可能なように鋭利な形状となっている。この吸引ノズル1の下端先端部の側面部には、検体mを吸入するための吸入口10が設けられている。吸入口10を吸引ノズル1の下端先端面に開口させた場合には、吸引ノズル1を栓体71に突き刺したときに、栓体71のゴムなどが吸入口10に目詰まりする虞れがあるが、吸入口10を吸引ノズル1の側面部に設ければ、そのような不具合を解消することができるので、好ましい。上記吸引ノズル1の上端部は、ノズルホルダ2や適当な配管部80を介して液送ポンプ8と接続されており、このポンプ8の吸引負圧作用によって上記吸入口10から所望の検体mを一定量だけ吸引し、サンプリングできるようになっている。
【0028】
上記ノズルホルダ2は、上記モータMの駆動によって上下方向に伸縮する昇降ロッド20に支持されており、上記モータMによって昇降自在である。上記吸引ノズル1は、このノズルホルダ2の昇降動作に伴って昇降する。上記昇降ロッド20は、モータMの回転軸(図示略)の回転動作がたとえばボールネジ送り機構などによって直線運動に変換されることによって昇降動作を行うように構成されたものである。上記ノズルホルダ2の昇降動作をスムーズに行わせるための手段として、このノズルホルダ2には、支持板3の下面部に取付けられたガイドロッド30に沿って摺動する孔部21を備えたガイド部22が設けられている。なお、上記ノズルホルダを昇降動作させるための手段としては、上記モータMを用いる手段に代えて、たとえばエアシリンダなどのアクチュエータや、上下方向に移動自在な駆動ベルトなどを用いてもかまわない。
【0029】
上記容器押さえ部材4は、容器7の上昇を防止するための部材である。この容器押さえ部材4の下端部には、略水平板状の当接用部40が設けられている。この当接用部40は、容器7の栓体71の上面部に当接させるための部位であり、吸引ノズル1を上下方向に貫通可能とする貫通孔41が設けられている。また、この容器押さえ部材4の上端部には、略水平板状の掛止用部42も設けられている。この掛止用部42は、容器押さえ部材4をノズルホルダ2に掛止させるための部位であり、容器押さえ部材4は、この掛止用部42がノズルホルダ2の上側肩部に掛止されることにより、その重量がノズルホルダ2によって支持される構造となっている。この容器押さえ部材4は、実質的には、上記掛止用部42がノズルホルダ2に掛止されることにより支持されており、この容器押さえ部材4とノズルホルダ2とは上下方向に相対移動可能となっている。すなわち、図1に示すように、上記掛止用部42をノズルホルダ2に掛止させた状態では、容器押さえ部材4がノズルホルダ2に相対して最も下降した状態となるが、これに対し、たとえば図3に示すように、上記掛止用部42とノズルホルダ2の掛止状態が解除された状態では、容器押さえ部材4がノズルホルダ2に相対して上昇した状態となる。なお、図面上においては省略しているが、上記容器押さえ部材4またはノズルホルダ2には、容器押さえ部材4がノズルホルダ2に相対して上下動するに際し、容器押さえ部材4がノズルホルダ2から不用意に脱落することを防止するための脱落防止手段、あるいは支持手段が適宜設けられている。
【0030】
上記ロックピン5は、上記容器押さえ部材4の位置決め固定を図るための部材であり、上記容器押さえ部材4に設けられた孔部43内に収容されている。このロックピン5は、ノズルホルダ2と固定部材6とのそれぞれの外面に対向する方向に往復動可能に設けられているとともに、バネ50によって、上記ノズルホルダ2の一側面に接近する方向(矢印N1方向)へ常時弾発付勢されている。このロックピン5の一端部5aと対向するノズルホルダ2の一側面には、カム面23が設けられている。このカム面23は、容器押さえ部材4に対してノズルホルダ2が相対的に下降した際に、上記ロックピン5を上記バネ50の弾発力に抗して矢印N2方向に押圧するための部位である。
【0031】
上記固定部材6は、上記ロックピン5が矢印N2方向に移動したときに、このロックピン5の他端部5bと係合可能な凹凸状の係合部60を具備するものである。この固定部材6の係合部60にロックピン5が係合すると、これにより容器押さえ部材4の上下方向の位置決めがなされ、その固定状態が保持されることとなる。この固定部材6は、ノズルホルダ2や容器押さえ部材4と一緒に昇降する部材ではなく、たとえば支持板3に連結されたブラケット(図示略)などに固定して取付けられている。ただし、上記支持板3は、たとえば吸引ノズル1を用いてサンプリングした検体mを容器7の配置箇所とは異なる試料検査箇所へ移動させるなどの必要のために、水平方向に移動自在に設けられる場合がある。したがって、このような場合には、上記固定部材6は、上記支持板3に伴って移動することとなる。
【0032】
次に、上記構成のサンプリング装置の作用について説明する。
【0033】
まず、図1に示すように、吸引ノズル1および容器押さえ部材4の下方に、ラック70によって起立保持された密封状の容器7を配置させた状態において、モータMを作動させてノズルホルダ2を下降させていく。これにより、吸引ノズル1および容器押さえ部材4を下降させ、これらを容器7に接近させることができる。すると、図2に示すように、容器押さえ部材4の当接用部40の下面が栓体71の上面部に当接することとなる。このような当接がなされると、上記容器押さえ部材4の重量は、容器7によって支持されることとなり、容器押さえ部材4は、それ以上下降することは阻止され、その位置を保つこととなる。このように、容器押さえ部材4と栓体71とを直接当接させることによって、容器押さえ部材4の下降を停止させれば、容器7の高さ(寸法)には関係なく、容器押さえ部材4を栓体71に当接する位置で停止させることができ、種々の高さの容器に対処できることとなる。また、容器7の個々の高さに対応してノズルホルダ2や容器押さえ部材4の下降ストロークを設定する必要もなくすことができる。
【0034】
一方、上記容器押さえ部材4の下降が停止した後においても、ノズルホルダ2については引き続き下降させる。これにより、図3の実線で示すように、吸引ノズル1をなおも下降させて栓体71に突き刺すことができ、また同図仮想線で示すように、吸入口10を検体m中に配置させることができる。したがって、その後、吸引ノズル1に液送ポンプ8の吸引負圧を作用させることにより、上記吸入口10から検体mを所望の適当量だけ吸引ノズル1内に吸入し、サンプリングすることができる。
【0035】
上記吸引ノズル1による検体mの吸入動作が終了した後には、ノズルホルダ2を上昇させる。この上昇動作時においても、容器押さえ部材4については栓体71に当接させたままとすることができる。とくに、図3に示すように、吸引ノズル1の先端部が栓体71に突き刺さっているときには、ノズルホルダ2のカム面23によってロックピン5を矢印N2方向に押圧し、このロックピン5を固定部材6の係合部60に係合させているために、このロックピン5の位置決め、ひいては容器押さえ部材4の位置決め固定が確実に図られている。したがって、吸引ノズル1を栓体71から抜き外す際には、容器押さえ部材4によって容器7の持ち上がりを確実に防止した上で、吸引ノズル1を適切に上昇させることができる。その結果、吸引ノズル1を栓体から抜くときの容器7の上昇、およびこの上昇に起因する容器7の落下現象が解消されることとなり、容器7内の検体mが不当に攪拌されるといったことがなくなる。また、検体mが栓体71の裏面に付着するといったことも防止できる。
【0036】
次いで、図4に示すように、吸引ノズル1が栓体71から完全に抜き外れた以降においては、ノズルホルダ2のカム面23がロックピン5を矢印N1方向に復帰させることとなり、容器押さえ部材4のロック状態が解除される。したがって、ノズルホルダ2がなおも上昇し、このノズルホルダ2に対して容器押さえ部材4の掛止用部42が掛止されると、容器押さえ部材4はノズルホルダ2に伴って上昇する結果、図1に示す元の初期状態に復帰することとなる。
【0037】
上記一連のサンプリング作業によれば、既述したとおり、容器7に大きな衝撃を与えることなく、かつ検体mを攪拌させることなく、検体mのサンプリング作業を行うことができる。したがって、上記検体mが人間の血液であるような場合には、血清と血球に分離されている検体を不当に混合させることはなく、その後血液中の上層部に分離した血清のみをサンプリングしてグルコースの濃度測定を行うような場合にも即座にその検体を利用することが可能となる。また、上記サンプリング装置では、容器押さえ部材4をノズルホルダ2に支持させ、ノズルホルダ2の昇降動作に伴わせて昇降させているために、容器押さえ部材4を昇降させるための専用の駆動手段を設ける必要がなく、装置全体の構成を非常に簡素なものにできるという利点も得られる。さらに、ロックピン5などを利用することにより、容器押さえ部材4の固定保持の確実化を図っているために、容器7が吸引ノズル1の上昇時に持ち上がってしまうことを一層確実に防止することができる。
【0038】
なお、本願発明に係るサンプリング装置は、上記実施形態に限定されず、各部の具体的な構成は種々に設計変更自在である。たとえば、上記実施形態では、容器押さえ部材をノズルホルダに支持させているが、本願発明は、このような構成に代えて、容器押さえ部材をノズルホルダとは別個に設けられた昇降動作部材に支持させることによって昇降自在に設けてもかまわない。また、本願発明では、容器押さえ部材の具体的な形状なども限定されず、要は下降動作時に所望の栓体の上面部に当接可能な部分(当接用部)を有していればよい。さらに、容器押さえ部材を昇降動作部材(たとえばノズルホルダ)に対して上下方向に相対移動可能に設ける手段としては、容器押さえ部材の上部を昇降動作部材に直接掛止させる手段に限定されず、たとえばバネなどの弾性部材を介して掛止させる手段を採用してもかまわない。さらに、容器押さえ部材4の固定を図るための手段としては、上記ロックピン5を用いる手段に限定されず、他の手段を用いてもよい。その他、本願発明は、サンプリング対象となる試料の具体的な種類は勿論のこと、この試料を収容する容器および栓体の具体的な構成などもとくに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るサンプリング装置の一例を示す要部側面断面図である。
【図2】図1に示すサンプリング装置の動作状態を示す要部側面断面図である。
【図3】図1に示すサンプリング装置の動作状態を示す要部側面断面図である。
【図4】図1に示すサンプリング装置の動作状態を示す要部側面断面図である。
【図5】従来におけるサンプリング作業の一例を示す要部断面図である。
【図6】従来におけるサンプリング作業の一例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 吸引ノズル
2 ノズルホルダ
4 容器押さえ部材
5 ロックピン(ロック部材)
6 固定部材
7 容器
23 カム面
40 当接用部
42 掛止用部
60 係合部
71 栓体
m 検体(試料)
Claims (6)
- 容器の上部に装着された栓体にその上方から吸引ノズルを貫通可能とすべく、上記吸引ノズルが昇降自在に設けられているサンプリング装置であって、
上記栓体の上面部に当接させるための当接用部を有する容器押さえ部材を具備しており、かつ、
上記容器押さえ部材は、上記当接用部が上記栓体に当接しない状態において、上記吸引ノズルを昇降させることによって上記吸引ノズルと一体的に昇降し、
上記吸引ノズルは、上記当接用部が上記栓体に当接する状態において、上記容器押さえ部材とは独立して昇降することを特徴とする、サンプリング装置。 - 上記容器押さえ部材は、上記当接用部が上記栓体の上面部に当接する位置まで下降したときにはその下降動作が停止するように設けられている、請求項1に記載のサンプリング装置。
- 上記容器押さえ部材を支持する昇降動作部材を具備しており、かつ上記当接用部が上記栓体の上面部に当接しているときには上記昇降動作部材が上記容器押さえ部材とは独立して所定範囲内のストロークで昇降動作ができるように、上記容器押さえ部材と上記昇降動作部材とは互いに上下方向に相対移動可能である、請求項2に記載のサンプリング装置。
- 上記昇降動作部材は、上記吸引ノズルを支持するノズルホルダである、請求項3に記載のサンプリング装置。
- 上記容器押さえ部材が下降することによって上記当接用部が上記栓体の上面部に当接したときにはその状態を維持するように上記容器押さえ部材を所定高さに固定させるための固定保持手段を具備しており、かつこの固定保持手段は、上記吸引ノズルが所定の高さまで上昇したときには上記容器押さえ部材の固定状態を解除するように構成されている、請求項4に記載のサンプリング装置。
- 容器の上部に装着された栓体にその上方から吸引ノズルを貫通可能とすべく、上記吸引ノズルを支持するノズルホルダが昇降自在に設けられているサンプリング装置であって、
上記ノズルホルダに上下方向に相対移動可能に支持され、かつ上記ノズルホルダの下降動作に伴って下降したときに上記栓体の上面部に当接させるための当接用部を有する容器押さえ部材と、
上記容器押さえ部材に保持され、かつ上記ノズルホルダの外面に接近する方向に弾発付勢されたロック部材と、
上記ノズルホルダが上記容器押さえ部材に対して所定量だけ相対的に下降しているときに上記ロック部材を上記弾発付勢力に抗して一定方向に押圧するように上記ノズルホルダに設けられているカム面と、
上記ロック部材が上記一定方向に動作したときに上記容器押さえ部材の固定を図るべく上記ロック部材と係合する固定部材と、
を具備していることを特徴とする、サンプリング装置。
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