JP2001228161A - 検体容器の押さえ機構及び検体吸引装置 - Google Patents

検体容器の押さえ機構及び検体吸引装置

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JP2001228161A JP2000041551A JP2000041551A JP2001228161A JP 2001228161 A JP2001228161 A JP 2001228161A JP 2000041551 A JP2000041551 A JP 2000041551A JP 2000041551 A JP2000041551 A JP 2000041551A JP 2001228161 A JP2001228161 A JP 2001228161A
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隆年 内垣
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道男 仲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体容器にサンプリングノズルを貫通させて
収容された検体を吸引する検体吸引装置において、サン
プリングノズルの貫通及び引き抜き時に検体容器を保持
する機構を、サンプリングノズルの昇降機構とは別に設
ける。 【解決手段】 検体容器10の上面と当接し、上下方向に
移動可能に設置された容器押さえ部材40と、容器押さえ
部材40を上方向に付勢する弾性部材45と、容器押さえ部
材40の上方向への移動を制限し、下方向への移動を許容
する移動制限手段と、移動制限手段による移動の制限を
解除する制限解除手段とを備える。容器押さえ部材40が
検体容器10の上面と当接した状態でサンプリングノズル
20が栓体12を貫通する。サンプリングノズル20が栓体か
ら引き抜かれた後に、制限解除手段が作動して、弾性部
材45により容器押さえ部材40が上方向へ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検体容器に収容さ
れた血液などの検体の自動測定装置などに使用される検
体容器の押さえ機構に関する。また、本発明は該検体容
器の押さえ機構を備えた検体吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液などの検体を採取するために使用さ
れる真空採血管(以下、検体管という)は、開口部がゴ
ム栓等で密封されている。検体の成分測定は、針状のサ
ンプリングノズルをゴム栓に突き刺して、検体容器内の
検体を吸引して行なわれる。
【0003】検体の成分測定を自動的に行なう自動測定
装置では、直立保持した検体容器のゴム栓にサンプリン
グノズルを突き刺して検体を吸引し、その後サンプリン
グノズルを引き抜き、成分分析を行なうという一連の動
作を自動的に行なう必要がある。このような自動測定装
置においては、サンプリングノズルの突き刺し及び引き
抜きを安定的に行なうために、その動作中、検体容器を
保持し、固定しておく機構が必要になる。特に、サンプ
リングノズルの引き抜き工程時に、サンプリングノズル
の外周面とゴム栓との摩擦によって検体容器が持ち上が
るのを防止する必要がある。
【0004】これを防止するために、例えば特開平9−
15113号公報では、サンプリングノズルと一緒に昇
降する昇降部材の下端部に、ゴム栓と当接する当接部を
設け、該当接部でゴム栓を押圧しながらサンプリングノ
ズルをゴム栓に突き刺し、また引き抜くようにした機構
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
押さえ機構では、検体容器の押さえ機構をサンプリング
ノズル側に設けているので、サンプリングノズルの周辺
の機構が複雑になるという問題があった。その結果、サ
ンプリングノズルと押さえ機構とを含めた昇降機構の重
量が増し、その駆動のために大きなパワーが必要となっ
て、装置の大型化、高コスト化を招いていた。また、サ
ンプリングノズルの形状や方式を変更すると、それに対
応して検体容器の押さえ機構の設計を変更する必要があ
った。
【0006】本発明は、サンプリングノズルの昇降機構
と検体容器の押さえ機構とを分離することで、上記の従
来の問題点が解決された検体容器の押さえ機構及び検体
吸引装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために以下の構成とする。
【0008】本発明の検体容器の押さえ機構は、検体容
器の上面と当接し、上下方向に移動可能な容器押さえ部
材と、前記容器押さえ部材を上方向に付勢する弾性部材
と、前記容器押さえ部材の上方向への移動を制限し、下
方向への移動を許容する移動制限手段と、前記移動制限
手段による前記容器押さえ部材の上方向への移動の制限
を解除する制限解除手段とを有することを特徴とする。
【0009】また、本発明の検体吸引装置は、検体容器
の上部の栓体を貫通して内部に収容された検体を吸引す
るサンプリングノズルと、請求項1に記載の検体容器の
押さえ機構とを備えた検体吸引装置であって、前記容器
押さえ部材が前記検体容器の上面と当接した状態で、前
記サンプリングノズルが下降して前記栓体を貫通し、前
記サンプリングノズルが上昇し前記栓体から引き抜かれ
た後に、前記制限解除手段が作動して、前記弾性部材に
より前記容器押さえ部材が上方向へ移動することを特徴
とする。
【0010】かかる構成によれば、サンプリングノズル
の昇降機構とは別に、検体容器の押さえ機構を設置する
ことができる。即ち、サンプリングノズルの下降に先立
って、又は下降とともに、容器押さえ部材を下方向に移
動させ検体容器の上面(栓体の上面)に当接させる。検
体吸引後、サンプリングノズルを引き抜く際は移動制限
手段を作動させておくことにより、検体容器の浮き上が
りを防止できる。そして、サンプリングノズルの引き抜
き後、制限解除手段を作動させて、容器押さえ部材を上
方向に移動させる。この結果、サンプリングノズルの周
辺の機構が簡略化できる。従って、サンプリングノズル
の昇降機構を軽量化でき、装置の小型化、低コスト化が
可能になる。また、サンプリングノズルの形状や方式を
変更しても、そのために押さえ機構の設計を変更する必
要は生じない。
【0011】上記の検体吸引装置において、前記サンプ
リングノズルの移動(例えば、サンプリングノズルの上
昇の後の水平方向の移動)を利用して、前記制限解除手
段が作動するように構成することができる。かかる好ま
しい構成によれば、制限解除手段を作動させるための駆
動装置を新たに設ける必要がなく、装置の複雑化とコス
ト上昇を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の検体容器の押さ
え装置を備えた検体吸引装置の一実施形態を図面を用い
て説明する。
【0013】図1はサンプリングノズルが待機位置にあ
るときの、本発明の検体吸引装置の構成を模式的に示し
た正面図である。図2は図1のA−A線での矢印方向か
ら見た断面図である。図3はサンプリングノズルが吸引
位置にあるときを、図2と同様の切断面により示した断
面図である。
【0014】血液等の検体15は、ガラス等からなる検
体管11と検体管11の上部開口を密封するゴム等から
なる栓体12とから構成される検体容器10内に収容さ
れる。検体容器10は栓体12を上側にして図示しない
保持部材で略鉛直方向に保持される。
【0015】検体15を吸引するためのサンプリングノ
ズル20はノズルホルダ23により略鉛直方向に保持さ
れる。サンプリングノズル20の下方の先端は、栓体1
2を貫通できるように尖らせてある。サンプリングノズ
ル20の下端近傍の側面には、検体15を吸引するため
の吸引孔20aが穿設されている。吸引孔20aを側面
に設けることにより、栓体12を貫通する際の目詰まり
を防止できる。サンプリングノズル20は中空状となっ
ており、吸引孔20aを検体15に浸漬し、ポンプ21
を駆動することで、検体15を吸引し、図示しない分析
装置に供給して所定の分析測定が行なわれる。
【0016】装置に設置された2つのプーリ32,33
間にベルト34が架け渡される。一方のプーリ32はモ
ータ31の回転軸に連結され、他方のプーリは回転自由
に保持される。サンプリングノズル20を保持するノズ
ルホルダ23は、鉛直方向に設置された図示しない直線
案内機構により上下動可能に保持されるとともに、その
一部はベルト34と結合される。この結果、モータ31
の回転により、ノズルホルダ23及びサンプリングノズ
ル20を図1の紙面上下方向に昇降させることができ
る。
【0017】サンプリングノズル20の下端部近傍に、
押さえ部材25が設けられる。押さえ部材25の略中央
部には、サンプリングノズル20の外径より大きな内径
を有する貫通孔25aが設けられている。押さえ部材2
5は押さえホルダ26により保持される。図1に示すよ
うに、押さえホルダ26の断面は略コ字状に形成され
る。即ち、押さえ部材25との結合部分から上方に延伸
され、水平方向に折り曲げられて天井部26aが形成さ
れ、更に下方に折り返されて、その自由端側の下端部に
当接部26bを形成している。押さえホルダ26は鉛直
方向に設置された図示しない直線案内機構により上下動
可能に保持される。押さえホルダ26の天井部26aと
ノズルホルダ23とは上下方向に張架された引張りばね
27で連結される。この結果、押さえホルダ26はノズ
ルホルダ23に引き寄せられる向きに付勢される。な
お、図1に示す待機状態では、押さえホルダ26の当接
部26bがノズルホルダ23の上面を引張りばね27の
引張り弾性力で押圧した状態となっている。
【0018】検体容器10の上部に容器押さえ部材40
が設置される。容器押さえ部材40は、水平方向に設置
された押圧部41と、押圧部41の一側部に押圧部41
の面と略直角に接続され、下方に延長された延設部42
とからなる。押圧部41の下面は検体容器10の上部の
栓体12を下方に押圧できるように、また、上面は押さ
え部材25と当接可能なように、それぞれ平面状に又は
所定の凹凸形状が付されている。押圧部41の略中央部
には、サンプリングノズル20を挿入可能で、かつ、栓
体12の外径より小さな内径を有する貫通孔41aが形
成されている。容器押さえ部材40は、鉛直方向に設置
された図示しない直線案内機構により上下動可能に保持
される。延設部42の下端には圧縮ばね45が設置され
る。圧縮ばね45の下端は装置の固定部と当接し、上端
は延設部42の下端と当接している。待機状態では、容
器押さえ部材40は、圧縮ばね45の弾性力により上方
向に付勢され、装置に設置されたストッパ47と当接し
ている。延設部42の側面には、後述するギヤ55と噛
み合うようにラック43が上下方向に形成されている。
【0019】容器押さえ部材40の近傍にレバー50が
設置される。レバー50は、待機状態において押さえ部
材25と略同一高さになるように配置された動作部51
と、動作部51の端部から延設されたアーム部52とか
らなる。装置に設置された支軸59がアーム部52の下
端に挿入され、レバー50は支軸59を中心に回動可能
に保持される。引張りばね57の一端が装置と結合さ
れ、他端がレバー50と結合される。この結果、引張り
ばね57の弾性引張り力により、レバー50は図1にお
いて時計方向の付勢力が付与され、装置に設置されたス
トッパ58と当接している。レバー50のアーム部52
の側部にギヤ55が設置されている。ギヤ55は、図1
の矢印55aの方向にのみ回転でき、その反対方向の回
転を禁止する、いわゆるワンウエイクラッチを介してア
ーム部52に取り付けられる。レバー50がストッパ5
8と当接状態にあるとき、ギヤ55の歯面とラック43
の歯面とが噛み合うように構成される。図2,図3に示
すように、動作部51の隣接する2隅は面取りされ、傾
斜面51a,51bが形成されている。
【0020】モータ31、プーリ32,33、サンプリ
ングノズル20、ノズルホルダ23、押さえ部材25、
押さえホルダ26、及び引張りばね27は、水平方向
(図1の紙面に垂直方向)に移動可能な移動架台(図示
せず)上に設置される。そして、押さえ部材25は、待
機状態では図2に示したように検体容器10の上方より
外れた位置に待機しており、検体を吸引する際(吸引状
態)に図3に示したように矢印28aの方向に移動して
検体容器10の上方に配置される。検体の吸引終了後、
矢印28bの方向に移動して待機状態(図2)に戻る。
押さえ部材25が矢印28a,28bの方向に移動する
たびに、押さえ部材25の隅部が動作部51の傾斜面5
1a,51bと当接し、動作部材51が矢印53の方向
に逃げる。即ち、押さえ部材25が矢印28a,28b
の方向に移動するたびに、図1においてレバー50が支
軸59を中心として反時計方向にわずかに回動する。こ
のとき、ギヤ55の歯面とラック43の歯面との噛み合
いが解除される。
【0021】以上のように構成された本実施の形態の検
体吸引装置の動作を以下に説明する。
【0022】まず、図1に示すように、検体15を収容
した検体容器10を装置の所定位置にセットする。検体
容器10は、下面及び周囲壁を支持するホルダ(図示せ
ず)によって略鉛直方向に設置される。このとき、押さ
え部材25及びサンプリングノズル20等は待機位置
(図2)にある。
【0023】次いで、押さえ部材25及びサンプリング
ノズル20等が、図3の矢印28aの方向に移動する。
このとき、レバー50が回動してギヤ55とラック43
との噛み合いが一旦解除された後、再び噛み合わされ
る。該解除によって、容器押さえ部材40は圧縮ばね4
5の弾性力によりストッパ47と当接する位置まで上方
に押し上げられる(図4)。
【0024】サンプリングノズル20等が吸引位置(図
3)に移動後、モータ31を駆動して、ノズルホルダ2
3を下方に移動させる。このとき、押さえホルダ26は
引張りばね27でノズルホルダ23方向に付勢されてい
るから、押さえホルダ26はノズルホルダ23と一緒に
下降する。
【0025】その後、押さえ部材25の下面が容器押さ
え部材40の押圧部41の上面と当接する。引張りばね
27の弾性係数は、圧縮ばね45の弾性係数より大きく
設定されている。従って、その後更にノズルホルダ23
を下降させると、圧縮ばね45が圧縮されて容器押さえ
部材40が一緒に下降する。このとき、ラック43と噛
み合うギヤ55は図5の矢印55aの方向に回転する。
また、押さえホルダ26の当接部26bはノズルホルダ
23の上面に当接したままである。
【0026】その後、図5に示したように、容器押さえ
部材40の押圧部41の下面が検体容器10の栓体12
の上面と接触する。この状態に至ると、容器押さえ部材
40はこれ以上下降することができない。その結果、押
さえ部材25及び押さえホルダ26も下降することがで
きない。従って、引張りばね27を伸長させながらノズ
ルホルダ23及びサンプリングノズル20が下降する。
そして、サンプリングノズル20の下端は検体容器10
の栓体12を貫通し、検体15に浸漬される(図6)。
この状態で、検体15がポンプ21で吸引される。サン
プリングノズル20が栓体12を貫通する際に、栓体1
2を含む検体容器10が容器押さえ部材40で押圧保持
されるので、安定した貫通動作が可能である。
【0027】吸引作業が終了すると、モータ31を上記
とは逆方向に駆動して、ノズルホルダ23及びサンプリ
ングノズル20を上昇させる。引張りばね27が縮み、
押さえホルダ26の当接部26bがノズルホルダ23の
上面に当接した後は、押さえホルダ26はノズルホルダ
23と一緒に上昇する。押さえホルダ26が上昇するこ
とにより、容器押さえ部材40の下方向への押圧力が解
除されるが、ラック43と嵌合しているギヤ55はワン
ウエイクラッチによって紙面の反時計方向に回転するこ
とができないから、圧縮ばね45は弾性回復することが
できない。よって、容器押さえ部材40の押圧部41の
下面が検体容器10の栓体12の上面と接触した状態が
維持される。この結果、サンプリングノズル20の上昇
時に、サンプリングノズル20と栓体12との摩擦力に
より栓体12が上昇するのを防止できる。よって、サン
プリングノズル20の栓体12からの引き抜き時に検体
容器10が浮き上がることがない。
【0028】サンプリングノズル20が栓体12から引
き抜かれ、ノズルホルダ23が図4と同じ高さまで上昇
するとモータ31の駆動を停止する(図7)。
【0029】その後、押さえ部材25及びサンプリング
ノズル20等は図3の矢印28bの方向に移動して待機
位置に戻る。このとき、押さえ部材25の隅部が動作部
51の傾斜面51bと当接し、レバー50が回動してギ
ヤ55とラック43との噛み合いが解除される。これに
より、図8に示すように、圧縮ばね45が弾性回復し、
容器押さえ部材40をストッパ47に当接する位置まで
押し上げる。この結果、容器押さえ部材40による検体
容器10の保持が解除される。
【0030】その後、図1の待機状態に戻る。
【0031】待機状態で、吸引した検体の所定の測定作
業やサンプリングノズル20の洗浄等を行なうと同時
に、測定済みの検体容器を搬送し、未測定の検体容器を
所定位置にセットする。そして、上記の動作を繰り返
す。以上の一連の動作を自動的に行なうようにすれば検
体の自動測定装置を構成できる。
【0032】なお、上記の実施の形態では、容器押さえ
部材40の下降動作と、サンプリングノズル20及びノ
ズルホルダ23の下降動作とを共通するモータ31を用
いて行なえるように、ノズルホルダ23と弾性部材(引
張りばね27)で連結した押さえホルダ26及び押さえ
部材25を設置したが、本発明はこのような形態に限定
されない。即ち、サンプリングノズル20及びノズルホ
ルダ23の下降動作との同期をとりながら、容器押さえ
部材40の下降動作をモータ31とは異なる駆動機構を
用いて行なうことも可能である。これによりサンプリン
グノズル20の昇降機構がより一層簡略化できる。ま
た、押さえ部材25及び押さえホルダ26をなくすこと
ができ、サンプリングノズル20の形状や方式の変更
(例えば特開平9−15113号公報に開示されたよう
な外管を有するタイプへの変更)により一層柔軟に対応
できる。
【0033】また、上記の実施の形態では、容器押さえ
部材40の上方向への移動を制限する移動制限手段とし
て、ワンウエイクラッチを介したギヤ55とラック43
との組み合わせを示したが、本発明はこれに限定されな
い。移動制限手段としては、一方向の移動を許容し、反
対方向の移動を制限する周知の機構(例えばラチェット
機構)を用いることができる。また、上記の実施の形態
と同様にギヤ55とラック43との組み合わせを利用し
ながら、ギヤ55を容器押さえ部材40側に、ラック4
3をレバー50側に取り付けることも可能である。
【0034】上記の実施の形態では、制限解除手段の作
動を、押さえ部材25の移動によるレバー50の回動に
より行なったが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、押さえ部材25の移動に関係なく、レバー50を別
の駆動機構(例えばピストン機構)で回動させることも
できる。このような方式は上記のように押さえ部材25
をなくした場合に特に有効である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サンプリ
ングノズルの昇降機構とは別に、検体容器の押さえ機構
を設置することができる。この結果、サンプリングノズ
ルの周辺の機構が簡略化できる。従って、サンプリング
ノズルの昇降機構を軽量化でき、装置の小型化、低コス
ト化が可能になる。また、サンプリングノズルの形状や
方式を変更しても、そのために押さえ機構の設計を変更
する必要は生じない。同様に、押さえ機構の設計を変更
してもサンプリングノズルの周辺機構の設計変更が不要
になる。従って、例えば、サンプリングノズルの周辺機
構と検体容器の押さえ機構とをそれぞれ別々に設計しユ
ニット化しておき、検体吸引装置の仕様に合わせてそれ
ぞれ最適なユニットを選択して組み合わせることが可能
になる。あるいは、検体容器の押さえ機構を一ユニット
として標準化しておき、サンプリングノズルの周辺機構
が異なる各種検体吸引装置に、標準化された検体容器の
押さえ機構を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の検体吸引装置の構成を模式的に示し
た正面図である。
【図2】 図1のA−A線での矢印方向から見た断面図
である。
【図3】 サンプリングノズルが吸引位置にあるときの
状態を示した断面図である。
【図4】 本発明の検体吸引装置の動作の一工程を示し
た正面図である。
【図5】 本発明の検体吸引装置の動作の一工程を示し
た正面図である。
【図6】 本発明の検体吸引装置の動作の一工程を示し
た正面図である。
【図7】 本発明の検体吸引装置の動作の一工程を示し
た正面図である。
【図8】 本発明の検体吸引装置の動作の一工程を示し
た正面図である。
【符号の説明】
10 検体容器 11 検体管 12 栓体 15 検体 20 サンプリングノズル 20a 吸引孔 21 ポンプ 23 ノズルホルダ 25 押さえ部材 25a 貫通孔 26 押さえホルダ 26a 天井部 26b 当接部 27 引張りばね 31 モータ 32,33 プーリ 34 ベルト 40 容器押さえ部材 41 押圧部 41a 貫通孔 42 延設部 43 ラック 45 圧縮ばね 47 ストッパ 50 レバー 51 動作部 51a,52b 傾斜面 52 アーム部 55 ギヤ 57 引張りばね 58 ストッパ 59 支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲 道男 京都府京都市南区東九条西明田町57番地 株式会社京都第一科学内 (72)発明者 杉山 幸司 京都府京都市南区東九条西明田町57番地 株式会社京都第一科学内 Fターム(参考) 2G058 CA02 CF11 EA02 EA08 FB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体容器の上面と当接し、上下方向に移
    動可能な容器押さえ部材と、 前記容器押さえ部材を上方向に付勢する弾性部材と、 前記容器押さえ部材の上方向への移動を制限し、下方向
    への移動を許容する移動制限手段と、 前記移動制限手段による前記容器押さえ部材の上方向へ
    の移動の制限を解除する制限解除手段とを有することを
    特徴とする検体容器の押さえ機構。
  2. 【請求項2】 検体容器の上部の栓体を貫通して内部に
    収容された検体を吸引するサンプリングノズルと、請求
    項1に記載の検体容器の押さえ機構とを備えた検体吸引
    装置であって、 前記容器押さえ部材が前記検体容器の上面と当接した状
    態で、前記サンプリングノズルが下降して前記栓体を貫
    通し、 前記サンプリングノズルが上昇し前記栓体から引き抜か
    れた後に、前記制限解除手段が作動して、前記弾性部材
    により前記容器押さえ部材が上方向へ移動することを特
    徴とする検体吸引装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリングノズルの移動を利用し
    て、前記制限解除手段が作動する請求項2に記載の検体
    吸引装置。
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