JP3683779B2 - ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置 - Google Patents

ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3683779B2
JP3683779B2 JP2000184962A JP2000184962A JP3683779B2 JP 3683779 B2 JP3683779 B2 JP 3683779B2 JP 2000184962 A JP2000184962 A JP 2000184962A JP 2000184962 A JP2000184962 A JP 2000184962A JP 3683779 B2 JP3683779 B2 JP 3683779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
characteristic
tdev mask
tdev
mask characteristic
start point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000184962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002009595A (ja
Inventor
和彦 石部
哲也 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP2000184962A priority Critical patent/JP3683779B2/ja
Priority to US09/881,926 priority patent/US6854068B2/en
Priority to EP01114659A priority patent/EP1167985B1/en
Priority to DE60131807T priority patent/DE60131807T2/de
Publication of JP2002009595A publication Critical patent/JP2002009595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3683779B2 publication Critical patent/JP3683779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/20Arrangements for detecting or preventing errors in the information received using signal quality detector
    • H04L1/205Arrangements for detecting or preventing errors in the information received using signal quality detector jitter monitoring
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/14Monitoring arrangements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Measuring Phase Differences (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワンダを含むクロック信号を発生するワンダ発生器に係わり、特に、出力されるクロック信号のワンダが有するTDEV(Time DEViation タイムデビエーション)特性を規定するTDEVマスク特性を設定するワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル伝送システムに組込まれた各種電子機器や伝送装置の伝送特性の1つとして、この各種電子機器や伝送装置に入力される信号における位相揺らぎに対する耐力がある。この信号における位相揺らぎのうち、一般に揺らぎの周波数が10Hzより高い成分をジッタと称し、10Hzより低い成分をワンダと称する。
【0003】
これらの位相揺らぎのうち信号に含まれるワンダを定量的に評価する指標としてTDEV(Time DEViation タイムデビエーション)特性が規定されている。このTDEV特性を測定する場合、ワンダを含む被測定信号の位相とワンダを含まない基準信号とを所定のサンプリング周期τSでサンプリングする。そして、ワンダを含む被測定信号の位相と、ワンダを含まない基準信号の位相とを比較して各サンプリング時におけるその位相差TIE(Time Interval Error)を、元々両信号相互間が有する初期位相差に対する変化量xi(TIEデータ)として順次求め、この各サンプリング時における変化量xiを各積分期間(積分時間)τ(=n・τS)時点における変化量xiのパワーとして(1)式で求めてTDEV特性(τ)とする。
【0004】
【数1】
Figure 0003683779
【0005】
但し、xi;変化量、N;総サンプル数、τS;サンプリング周期、n;サンプリング周期の数、τ;積分時間(=n・τS)である。
すなわち、このTDEV特性(τ)は、位相差のパワースペクトラム密度分布を時間(経過時間)で評価するものである。
【0006】
前述した各種電子機器や伝送装置の被測定系が有するワンダに対する特性を測定する測定手法には下記の3種類がある。
【0007】
(1) 被測定系自体が発生するワンダの特性の測定
入力信号を印加しないで被測定系自体から出力される被測定信号に含まれるワンダをワンダ測定器で測定して上述したTDEV特性を得る。この被測定系としては例えば発振器等がある。
【0008】
(2) 被測定系が有する耐ワンダ特性の測定
ワンダ発生器から所定のTDEV特性(τ)を有したワンダを含む試験信号を発生させて、この試験信号を被測定系へ印加して、この被測定系の出力信号のビット誤りを誤り測定器で測定することによって、この被測定系が試験信号をどの程度誤りなくデータ処理できるかを評価する。この被測定系としては一般的なデータ処理装置等がある。
【0009】
(3) 被測定系が有するワンダの伝達特性の測定
ワンダ発生器から所定のTDEV特性(τ)を有したワンダを含む試験信号を発生させて、この試験信号を被測定系へ印加して、この被測定系の出力信号に含まれるワンダをワンダ測定器で測定して上述したTDEV特性(τ)を得る。この被測定系としては例えば中継器や増幅器等がある。
【0010】
これらの3種類の測定のうち(2)、(3)の各測定においては、所定のTDEV特性(τ)を有したワンダを含む試験信号を発生させることが可能なワンダ発生器が必要である。
【0011】
このワンダ発生器は例えば図9に示すように構成されている。変調信号発生部1から出力される10Hzより低い位相変調用の変調信号と基準電圧発生部2から出力された直流の基準電圧とを加算部3で加算して、その加算部3の出力をVCO(電圧制御発振器)4に入力して、基準電圧に対応した中心周波数を有し、変調信号によって位相変調されたクロック信号CKを発生している。
【0012】
このワンダ発生器では、変調信号発生部1から出力される変調信信号の周波数や振幅を可変することによって、出力されるクロック信号CKのワンダの周波数や大きさを可変することが可能である。
【0013】
近年、被測定系が有するワンダに対する特性を測定する測定規格がANSI等によって提唱されている。この規格においては、ワンダ発生器から出力されるワンダを含む試験信号のTDEV特性(τ)をTDEVマスク特性と称する規格値(特性値)で規定し、被測定系に対する測定結果の普遍性を確保するようにしている。
【0014】
このTDEVマスク特性は、例えば被測定系の種類や測定目的に応じて複数種類準備されているが、図10(a)(b)に示すように、複数の線分6a、6b、6cを接続して1つのTDEVマスク特性5を構成している。なお、TDEVマスク特性5における横軸は前述した時間経過を示す積分時間τ(=n・τS)であり、縦軸は位相の変化量のパワースペクトラム密度を示す特性値である。
【0015】
例えば、図10(a)のTDEVマスク特性5は、2本の線分6a、6bで構成され、(2)式でこのTDEVマスク特性5を定義している。
【0016】
Figure 0003683779
ここで、A0、A1、τ0、τ1、τ2はこのTDEVマスク特性5を構成する線分6a,6bを特定するための各パラメータである。具体的にはτ0、τ1は各線分6a、6bの開始点を示し、τ2は線分6bの終了点を示し、A0は線分6aの開始点τ0での特性値を示し、A1は線分6bの傾斜を示す。
【0017】
また、図10(b)のTDEVマスク特性5は、3本の線分6a、6b、6cで構成され、(3)式でこのTDEVマスク特性5を定義している。
【0018】
Figure 0003683779
ここで、A0、A1、A2 τ0、τ1、τ2 τ3はこのTDEVマスク特性5を構成する線分6a,6b、6cを特定するための各パラメータである。具体的にはτ0、τ1、τ2は各線分6a、6b、6cの開始点を示し、τ3は線分6cの終了点を示し、A0は線分6aの開始点τ0での特性値を示し、A1は線分6bの傾斜を示し、A2は線分6cの開始点τ2での特性値を示す。
【0019】
しかしながら、図9に示すワンダ発生器においては、単信号の位相変調しかできないので、上述した規格に定められた積分時間範囲毎に特性値が異る複数の線分6a〜6cで構成されたTDEVマスク特性5を満足するTDEV特性のワンダを含む試験信号を発生させることが困難であった。
【0020】
このような不都合を解消するためにTDEV特性設定装置が組込まれたワンダ発生器が開発されている。このTDEV特性設定装置においては、前述した各規格で定められた複数のTDEVマスク特性が予め記憶されている。なお、具体的には、各TDEVマスク特性5を構成する複数の線分6a〜6cを特定する各パラメータA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…が記憶保持されている。
【0021】
そして、ワンダ発生器の操作者がTDEVマスク特性5を特定する特性番号(グラフ番号)を操作パネル上で操作入力すると、TDEV特性設定装置に記憶されている指定された特性番号のTDEVマスク特性5の各パラメータA0〜τ3が読出されてTDEVマスク特性5が作成されて、変調信号(揺らぎ信号)発生器部1へ印加される。
【0022】
変調信号(揺らぎ信号)発生部1は、入力されたTDEVマスク特性5に基づいてこのTDEVマスク特性に対応した変調信号(揺らぎ信号)を生成して、基準電圧発生部2から出力された直流の基準電圧とを加算部3で加算して、その加算部3の出力をVCO(電圧制御発振器)4に入力して、基準電圧に対応した中心周波数を有し、変調信号(揺らぎ信号)によって位相変調されて、指定したTDEVマスク特性5に対応したTDEV特性(τ)を有するワンダを含むクロック信号CKが発生する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したTDEV特性設定装置が組込まれたワンダ発生器においてもまだ改良すべき次のような課題があった。
【0024】
すなわち、このワンダ発生器に組込まれたTDEV特性設定装置においては、上述したように、ANSI、ITU―T、ETS1等の各測定規格に定められた数種類のTDEVマスク特性5のみしか記憶されていなかった。
【0025】
しかし、近年、デジタル通信技術が飛躍的に発達して、ワンダに関する特性も上述した各測定規格に定められた測定のみならず、種々の測定条件でワンダに関する特性を測定することが切望されている。
【0026】
この場合、新規の測定条件として、上記各規格に定められている各TDEVマスク特性5とは全く異なるTDEVマスク特性を設定可能とすることは勿論のこと、各規格に定められている各TDEVマスク特性の一部を変更したのみのTDEVマスク特性を簡単にかつ短時間で設定できることが望まれている。
【0027】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、各規格に定められている各TDEVマスク特性以外にも、測定者が必要とする任意のTDEVマスク特性を簡単な操作でかつ誤りなく設定でき、ワンダ発生器を用いた被測定系に対するワンダに関する測定範囲を大幅に拡大できるワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、指定されたTDEVマスク特性に対応するTDEV特性を有するワンダを含むクロック信号を発生するワンダ発生器に組込まれ、TDEVマスク特性を設定するワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置に適用される。
【0029】
そして、上記課題を解消するために本発明のTDEVマスク特性設定装置においては、それぞれ複数の線分を接続してなるTDEVマスク特性を記憶するTDEVマスク特性ファイルと、操作指定されたTDEVマスク特性をTDEVマスク特性ファイルから読出して表示するTDEVマスク特性読出手段と、TDEVマスク特性を構成する各線分の開始点の変更指示又は開始点での特性値の変更指示を取込む変更指示取込手段と、この変更指示取込手段で取込んだ各変更指示を受け、操作指定されたTDEVマスク特性を構成する各線分毎に開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータを算出することによって操作指定されたTDEVマスク特性を変更するTDEVマスク特性変更手段とを備えている。
【0030】
このように構成されたワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置においては、例えば、規格で定められた各TDEVマスク特性はTDEVマスク特性ファイルに記憶されている。そして、新規にTDEVマスク特性を設定する場合、この新規に設定するTDEVマスク特性がTDEVマスク特性ファイルに記憶されている規格で定められている各TDEVマスク特性の中の1つのTDEVマスク特性に近似している場合は、該当TDEVマスク特性を表示画面上へ読出して、このTDEVマスク特性を構成する各線分のうち変更すべき線分の開始点の変更指示又は開始点での特性値の変更指示を入力する。
【0031】
すると、この各変更指示を用いて、指定されたTDEVマスク特性を構成する各線分毎に開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータが自動的に算出される。すなわち、TDEVマスク特性を構成する各線分は互いに接続されている。したがって、目的とする1つの線分の開始点や終了点や、開始点や終了点での各特性値を変更した場合、この目的とする線分に隣接する各線分の開始点や終了点や、開始点や終了点での各特性値や傾斜も同時に変更しなければ、隣接する線分相互間に不連続部分が発生したり、重複部分が発生したりする。
【0032】
このような事態が発生しないようにするためには、操作者は目的とする1つの線分の開始点や終了点や特性値等の各変更指令を入力するとともに、それに応じて変更する必要がある隣接する各線分の開始点や終了点や傾斜や特性値等の各変更指令を入力する必要がある。この場合、不連続部分や重複部分が発生しないように隣接する各線分の開始点や終了点や傾斜や特性値の値を正しく定めて変更指令を入力するためには、操作者は多大の手間と煩雑な操作を実施する必要がある。
【0033】
そこで、本発明においては、目的とする線分の開始点や終了点や特性値等の各変更指令を入力すると、不連続部分や重複部分が発生しないように隣接する各線分の開始点や終了点や特性値等のパラメータが自動的に算出される。
【0034】
このようにして、操作者は、新規にTDEVマスク特性を設定する場合に、TDEVマスク特性ファイルに記憶されたTDEVマスク特性を利用することによって、簡単に新規TDEVマスク特性を設定することが可能となる。
【0035】
また別の発明は、上述した本発明のTDEVマスク特性設定装置に対して、さらに、それぞれ複数の線分を接続してなる複数のTDEVマスクパターンを記憶するTDEVマスクパターンファイルと、操作指定されたTDEVマスクパターンをTDEVマスクパターンファイルから読出して表示するTDEVマスクパターン読出手段と、操作入力されたTDEVマスクパターンを構成する各線分の開始点とこの開始点での特性値とを取込む新規パラメータ取込手段と、新規パラメータ取込手段で取込んだ各開始点と各特性値とを用いて、操作指定されたTDEVマスクパターンを構成する各線分毎に、開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータを算出することによって新規のTDEVマスク特性を求めるTDEVマスク特性新規作成手段とを備えている。
【0036】
このように構成されたTDEVマスタ特性設定装置においては、新たに設定要求が発生すると予想される複数のTDEVマスクパターンをTDEVマスクパターンファイルに予め書込んでおく。
【0037】
そして、操作者は、新規にTDEVマスク特性を設定する場合、この新規に設定するTDEVマスク特性のマスクパターンがTDEVマスクパターンファイルに記憶されている各TDEVマスクパターンの中の一致しているTDEVマスクパターンを表示画面上へ読出して、このTDEVマスクパターンを構成する各線分の開始点とこの開始点での特性値のみを入力する。
【0038】
すると、TDEVマスク特性の各線分は接続されていると言う条件を用いて、新規のTDEVマスク特性を構成する各線分毎に、開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータが自動計算される。
【0039】
このようにして、操作者は、新規にTDEVマスク特性を設定する場合に、TDEVマスクパターンファイルに記憶されたTDEVマスクパターンを利用することによって、簡単に新規TDEVマスク特性を設定することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は実施形態に係るTDEVマスク特性設定装置が組込まれたワンダ発生器の概略構成を示すブロック図である。
【0041】
このワンダ発生器は、大きく分けて、中心周波数設定部11と、TDEVマスク特性設定装置12と、揺らぎ信号列発生部13と、加算部14と、DDS(ダイレクト・デジタル・シンセサイザ)15と、クロック信号出力回路16とで構成されている。
【0042】
中心周波数設定部11は、このワンダ発生器から出力される試験信号に採用されるクロック信号CK1の中心周波数(例えば2MHz)、すなわち、DDS15の出力信号の中心周波数を決めるデジタルのデータY0を加算部14へ送出する。
【0043】
TDEVマスク特性設定装置12は操作者が指示したTDEVマスク特性を作成して揺らぎ信号列発生部13へ送出する。
【0044】
揺らぎ信号列発生部13は、雑音発生部17とインパルス応答演算部18とメモリ19と畳込み演算部20とで構成されている。このような構成の揺らぎ信号列発生部13において、雑音発生部17は、例えばPN(擬似雑音)信号発生回路で構成されており、PN信号n(k)を発生して畳込み演算部20へ送出する。インパルス応答演算部18は、TDEVマスク特性設定装置12から入力されたTDEVマスク特性が示す位相差の変化量のパワースペクトル密度分布特性に近似する伝達関数のインパルス応答の各時間毎のタップ係数h(t)を算出してメモリ19へ格納する。畳込み演算部20は、雑音発生部17から入力されるPN信号n(k)とメモリ19に記憶された各時間毎のタップ係数h(t)とによる畳み込み演算を行い、TDEVマスク特性設定装置12から入力されたTDEVマスク特性を満足する揺らぎ信号列y(k)を出力する。
【0045】
加算部14は、中心周波数設定部11で設定されたデータY0と揺らぎ信号列発生部13から出力された揺らぎ信号列y(k)とを加算して、その加算結果のデータu(k)をDDS15へ送出する。
【0046】
DDS15は、加算器21とラッチ回路22と波形メモリ23とD/A変換器24とで構成されている。ラッチ回路22は加算器21の出力データを、出力されるクロック信号CK1の周波数に比較して遙かに高い周波数を有するクロック信号CK2に同期してラッチする。加算器21は、入力された揺らぎ信号列y(k)の成分を含む加算結果のデータu(k)とラッチ回路22にラッチされたデータとを加算してラッチ回路22へ送出する。波形メモリ23は、正弦波データが連続したアドレス領域に予め記憶されたラッチ回路22の出力で指定されたアドレスのデータを読出して記憶保持する。すなわち、この波形メモリ23内には、基準の正弦波波形に対して、揺らぎ信号列のデータが付加された、すなわちワンダが付加されたクロック信号の波形が記憶されていることになる。D/A変換器24は波形メモリ23に記憶された波形のデータを読出してアナログ信号に変換して次のクロック信号出力回路16へ送出する。
【0047】
クロック信号出力回路16は、BPF25とコンパレータ26とで構成されている。このクロック信号出力回路16においては、DDS15から出力されたアナログ信号を波形整形して最終のクリック信号CK1を作成するために、DDS15から出力される階段波形状のアナログ信号をデータY0に対応する通過帯域幅を有したBPF25で波形整形してコンパレータ26へ入力する。コンパレータ26は、BPF25から出力された波形整形後のアナログ信号をしきい値電圧Vrで2値化して矩形波形を有するクロック信号CK1として出力する。
【0048】
よって、このワンダ発生器は、TDEVマスク特性設定装置12で操作者が設定したTDEVマスク特性に対応したTDEV特性のワンダを有するクロック信号CK1を発生ることが可能である。
【0049】
次に、TDEVマスク特性設定装置12の構成及び詳細動作を説明する。
【0050】
図2は、例えばマイクロコンピユータで構成されたTDEVマスク特性設定装置12の概略構成図である。TDEVマスク特性設定装置12内には、操作パネル上に設けられた各種操作ボタンや操作ノブ等からなる操作部27、操作パネル上に設けられた液晶表示器等からなる表示部28、TDEVマスク特性ファイル29、TDEVマスクパターンファイル30、特性出力メモリ31が設けられている。
【0051】
TDEVマスク特性ファイル29内には、前述した3種類の各規格ANSI、ITU―T、ETSIにおいて規定された例えば図10(a)(b)に示すそれぞれ複数の線分6a、6b、…を接続してなる複数のTDEVマスク特性5が記憶されている。具体的には、メモリ容量を節約するために、各TDEVマスク特性5のグラフを記憶するのではなく、各TDEVマスク特性5毎に、各線分6a、6b、…毎の開始点、開始点での特性値、傾斜がある場合の傾斜等のパラメータA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…で記憶保持している。
【0052】
TDEVマスクパターンファイル30内には、図3に示すように、このワンダ発生器において、新たに設定要求が発生すると予想される複数のTDEVマスク特性のパターンであるTDEVマスクパターン39が記憶されている。なお、このTDEVマスクパターンとは、TDEVマスク特性が何本の線分6a、6b、…で構成されているか、各線分が水平(傾斜=0)か、各線分がいずれの方向に傾斜しているかの区分と、これらの区分を有した各線分の組合せのパターンを示す。
【0053】
この実施形態のTDEVマスク特性設定装置12においては、図3に示すように、1番から12番までグラフ番号が付された12個のTDEVマスクパターン39が記憶されている。同時に、各TDEVマスクパターン39毎に、該当TDEVマスクパターン39を用いてこのパターンに対応するTDEVマスク特性を得るために操作者が最低限入力しなければならない各線分6a、6b、…のパラメータの項目が記憶されている。さらに、該当項目のパラメータが入力された場合における入力されたパラメータを用いて各線分6a、6b、…を特定する全てのパラメータA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…を算出する計算式が記憶されている。
【0054】
特性出力メモリ31内には、このTDEVマスク特性設定装置12で作成されたTDEVマスク特性が書込まれる。具体的には、算出されたTDEVマスク特性における各積分時間τ(=nτ)における各特性値が記憶されている。
【0055】
さらに、TDEVマスク特性設定装置12内には、アプリケーションプログラム上に形成されたTDEVマスク特性読出部32、変更指示取込部33、TDEVマスク特性変更部34、マスクパターン読出部35、新規パラメータ取込部36、TDEVマスク特性新規作成部37、特性出力部38等が組込まれている。
【0056】
このような構成のTDEVマスク特性設定装置12において、前述した各部32〜38は、図4に示す流れ図に従ってTDEVマスク特性の設定処理を実施する。
【0057】
先ず、操作者が操作部27の操作ボタンで設定モードを選択する(S1)。選択された設定モードが規格値モードの場合(S2)、TDEVマスク特性ファイル29に記憶された各規格ANSI、ITU―T、ETS1で定められたTDEVマスク特性5をそそのまま使用すると判断する。
【0058】
そして、上述した3種類のうちの1つの規格番号及びグラフ番号が操作部27から指定されると(S3)、TDEVマスク特性読出部32が起動して、TDEVマスク特性ファイル29から指定された規格の指定されたグラフ番号のTDEVマスク特性5を読出して(S4)、表示部28に表示出力する(S5)。この場合、図10(a)(b)に示すように、TDEVマスク特性5を構成する各線分6a、6b、…の各パラメータA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…の他に、TDEVマスク特性5自体をグラフィック展開して表示する。
【0059】
そして、この表示部28に表示されたTDEVマスク特性5を決定されたTDEVマスク特性として、特性出力メモリ31へ書込む(S6)。この場合、前述したように、TDEVマスク特性5における各積分時間τ(=nτ)における各特性値を特性出力メモリ31へ書込む。次に、特性出力部38が起動して、この特性出力メモリ31に書き込まれている各積分時間τ(=nτ)における各特性値からなるTDEVマスク特性を揺らぎ信号列発生部13へ送出する(S7)。以上で規格に定められているTDEVマスク特性5をそのまま採用する場合の処理を終了する。
【0060】
また、S1で選択された設定モードが規格値変更モードの場合(S8)、TDEVマスク特性ファイル29に記憶された各規格ANSI、ITU―T、ETSIで定められたTDEVマスク特性を一部変更して使用すると判断する。
【0061】
そして、上述した3種類のうちの1つの規格番号及びグラフ番号が操作部27から指定されると(S9)、TDEVマスク特性読出部32が起動して、TDEVマスク特性ファイル29から指定された規格の指定されたグラフ番号のTDEVマスク特性5を読出して(S10)、表示部28に表示出力する(S11)。この場合、図10(a)(b)に示すように、TDEVマスク特性5を構成する各線分6a、6b、…の各パラメータA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…他に、TDEVマスク特性5自体をグラフィック展開して表示出力する(S12)。
【0062】
そして、操作部27から変更したい線分6a、6bのパラメータに対する変更指示が入力される(S13)。操作者は、X軸を積分時間、Y軸を特性値とする座標上に表示されたTDEVマスク特性を見ながら、変更すべき情報としていずれかの線分のX軸又はY軸の値をキー又はノブで入力する。又は、座標上にマーカを移動可能にし、このマーカ点を変更する。すると、変更指示取込部33が起動して、入力した変更パラメータをTDEVマスク特性変更部34へ送出する。
【0063】
TDEVマスク特性変更部34は、この入力された各線分6a、6bのパラメータの変更指示を用いて、先に読出したTDEVマスク特性5を構成する各線分6a、6bの開始点、傾斜、開始点での特性値を含む各パラメータA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…を算出する(S14)。この算出した変更後のTDEVマスク特性を表示部28に表示出力する(S15)。
【0064】
そして、この表示部28に表示されたTDEVマスク特性5を決定されたTDEVマスク特性として、特性出力メモリ31へ書込む(S6)。特性出力メモリ31に書き込まれている各積分時間τ(=nτ)における各特性値からなるTDEVマスク特性を揺らぎ信号列発生部13へ送出する(S7)。以上で規格に定められているTDEVマスク特性5を一部変更して採用する場合の処理を終了する。
【0065】
TDEVマスク特性変更部34の具体的演算動作を図6、図7、図8を用いて説明する。
【0066】
図6は、図6(a)に示す規格で定められた3本の線分6a、6b、6cを接続してなるTDEVマスク特性5の一部(線分6aの開始点τ0での特性値A0)を変更して図6(b)に示す新たなTDEVマスク特性40を作成する演算手順を示す図である。
【0067】
規格で定められたTDEVマスク特性5の各線分6a、6b、6cは(4)式で示されるとする。
【0068】
Figure 0003683779
ここで、A0=3、A1=0.12、A2=12、τ0=0.1、τ1=25、τ2=100、τ3=10000はこのTDEVマスク特性5を構成する線分6a,6b、6cを特定するための各パラメータである。
【0069】
ここで、TDEVマスク特性5における先頭の線分6aの開始点τ0(=0,1)の特性値A0のパラメータをA0=3からA0=5へ変更するとする。
この場合、新たなTDEVマスク特性40においても、各線分6a、6b、6cの開始点、終了点は変化せず、各線分6a、6b、6cは接続されているとする。
【0070】
図6(b)において、線分6aと線分6bとの接続点τ1(=25)における特性値は等しいので、
1τ1=A0(=5)
となり、線分6bの傾斜A1は、
1=A0/τ1=5/25=0.2
となる。
【0071】
同様に、図6(b)において、線分6bと線分6cとの接続点τ2(=100)における特性値は等しいので、
2 =A1τ1=0,2×100=20
となり、変更後のTDEVマスク特性40の各線分の各線分6a、6b、6cは(5)式で示される。
【0072】
Figure 0003683779
このように、操作者は規格で定められたTDEVマスク特性5上の変更したい部分の開始点や開始点における特性値問のパラメータの変更指示を入力するのみで、TDEVマスク特性5の関連する他の部分のパラメータが自動的に変更される。したがって、このTDEVマスク特性設定装置12の操作性を大幅に向上できる。
【0073】
図7は、図6(a)と同一の図7(a)に示す規格で定められたTDEVマスク特性5の一部(線分6cでの開始点τ2)を変更して図7(b)に示す新たなTDEVマスク特性40を作成する演算手順を示す図である。
【0074】
規格で定められたTDEVマスク特性5の各線分6a、6b、6cは(6)式で示されるとする。
【0075】
Figure 0003683779
なお、A0=3、A1=0.12、A2=12、τ0=0.1、τ1=25、τ2=100、τ3=10000
ここで、TDEVマスク特性5における3番目の線分6cの開始点τ2(=100)のパラメータをτ2=100からτ2=200へ変更するとする。
【0076】
この場合、図7(b)に示す新たなTDEVマスク特性40においても、線分6bの終了点の特性値(A1τ2)と線分6cの開始点τ2での特性値(A2)とは等しいので、
1τ2=A2
2=0.12×200=24
となり、変更後のTDEVマスク特性40における各線分6a、6b、6cは(7)式で示される。
【0077】
Figure 0003683779
この場合においても、操作者は規格で定められたTDEVマスク特性5上の変更したい部分の開始点や開始点における特性値のパラメータの変更指示を入力するのみで、TDEVマスク特性5の関連する部分のパラメータが自動的に変更される。
【0078】
図8は、図8(a)に示す規格で定められたTDEVマスク特性5の一部(先頭の線分6dの開始点τ0での特性値A0)を変更して図8(b)に示す新たなTDEVマスク特性40を作成する演算手順を示す図である。
【0079】
規格で定められたTDEVマスク特性5の各線分6a、6b、6c、6dは(8)式で示されるとする。
【0080】
Figure 0003683779
但し、先頭の線分6aの開始点τ0=0.1での特性値A0はIO.12である。
【0081】
ここで、TDEVマスク特性5における先頭の線分6aの開始点τ0(=0,1)の特性値A0のパラメータをA0=10.12からA0=20へ変更するとする。
【0082】
図10(b)に示す、変更後のTDEVマスク特性40における先頭の線分6aの傾斜をA1とすると、
0=20=A1τ0 -o.5 =A1(0.1)-o.5
となり、傾斜A1=6,324となる。
【0083】
変更後のTDEVマスク特性40の2番目の線分6bの特性値をA2とすると、
2=A1τ1 -o.5=6,324×(2.5)-o.5=3.999≒4,0
となる。
【0084】
さらに、変更後のTDEVマスク特性40における3番目の線分6cの傾斜をA3とすると、3番目の線分6cの開始点τ2の特性値はA2であるので、
2=4.0=A3τ2 o.5 =A3(40)o.5
となり、傾斜A3=0,632となる。
【0085】
最後に、変更後のTDEVマスク特性40における4番目の線分6dの特性値をA4とすると、
4=A3τ3 o.5=0.632×(1000)o.5=19,98≒20
となる。
【0086】
したがって、図8(b)に示す変更後のTDEVマスク特性40の各線分6a、6b、6c、6dは(9)式で示される。
【0087】
Figure 0003683779
但し、先頭の線分6aの開始点τ0=0.1での特性値A0は20である。
【0088】
この場合においても、操作者は規格で定められたTDEVマスク特性5上の変更したい部分の開始点や開始点における特性値のパラメータの変更指示を入力するのみで、TDEVマスク特性5の関連する部分のパラメータが自動的に変更される。
【0089】
図5の流れ図のS16で、設定モードが新規作成モードの場合、TDEVマスク特性ファイル29に記憶された各TDEVマスク特性を使用せずに、規格にない全く新規のTDEVマスタ特性を作成すると判断する。
【0090】
この設定モードにおいては、TDEVマスクパターンファイル30に記録されている図13に示す12個のTDEVマスクパターン39の選択メニューを表示する(S17)。操作者が操作部27を介して1個のTDEVマスクパターン39をパターン番号で選択すると(S18)、マスクパターン読出部35が起動して、TDEVマスクパターンファイル30に記録されている該当パターン番号のTDEVマスクパターン39、最低限入力しなければならない各線分6a、6b、…のパラメータの項目、及び各パラメータA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…を算出するための計算式を読出す(S19)。そして、TDEVマスクパターン39、最低限入力しなければならない各線分6a、6b、…のパラメータの項目を表示部28に表示する(S20)。
【0091】
この状態で、操作者が操作部27を介して表示部28に表示された最低限入力しなければならない各線分6a、6b、…のパラメータを入力する(S21)。操作者は、X軸を積分時間、Y軸を特性値とする座標上に表示されたTDEVマスク特性を見ながら、変更すべき情報としていずれかの線分のX軸又はY軸の値をキー又はノブで入力する。又は、座標上にマーカを移動可能にし、このマーカ点を変更する。
【0092】
すると、新規パラメータ取込部36が起動して、入力した各パラメータをTDEVマスク特性新規作成部37へ送出する。TDEVマスク特性新規作成部37は、この入力された各パラメータから、先に読出した計算式を用いて、該当TDEVマスクパターン39の各線分3a、3b、…を特定する全てのA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2 τ3、…を算出する(S22)。さらに、TDEVマスク特性新規作成部37は、算出した各パラメータA0、A1、A2 、…、τ0、τ1、τ2τ3、…及びTDEVマスク特性を表示部28に表示出力する(S23)。
【0093】
そして、この表示部28に表示されたTDEVマスク特性を決定されたTDEVマスク特性として、特性出力メモリ31へ書込む(S6)。特性出力メモリ31に書き込まれている各積分時間τ(=nτ)における各特性値からなるTDEVマスク特性を揺らぎ信号列発生部13へ送出する(S7)。以上で規格に定められていない全く新規のTDEVマスク特性を作成する場合の処理を終了する。
【0094】
このように構成されたワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置12においては、TDEVマスク特性ファイル29内には、ANSI、ITU―T、ETSI等の各規格に定められたそれぞれ複数の線分6a、6b、…を接続してなる複数のTDEVマスク特性5が記憶されている。さらに、TDEVマスクパターンファイル30内には、新たに設定要求が発生すると予想される複数のTDEVマスク特性のパターンであるTDEVマスクパターン39が記憶されている。
【0095】
そして、操作者は、ワンダ発生器を用いて被測定系におけるワンダに関する試験を実施する場合、ワンダ発生器から被測定系へ印加する試験信号としてのクロック信号のワンダを特定するTDEV特性を広い範囲で選択設定できる。具体的には、TDEVマスク特性設定装置12におけるTDEVマスク特性を変更することによって、TDEVマスク特性を任意に変更可能である。
【0096】
この実施形態においては、規格に定められたTDEVマスク特性をそのまま使用する場合は、動作モードを規格値モードに設定して、TDEVマスク特性ファイル29に記憶されている1つのTDEVマスク特性を指定する。
【0097】
規格に定められたTDEVマスク特性を一部変更して使用する場合は、動作モードを規格値変更モードに設定して、TDEVマスク特性ファイル29に記憶されている変更したい1つのTDEVマスク特性を選択して、このTDEVマスク特性の変更すべき1個又は複数の線分6a、6b、6cの開始点の変更又は開始点での特性値を操作入力する。すると、隣接する線分6a、6b、6cどうしは接続されているとの境界条件を用いて、各線分における変更すべき傾斜等の各パラメータが自動的に算出されて変更後のTDEVマスク特性が自動的に設定される。
【0098】
規格に定められていない全く新規のTDEVマスク特性を使用する場合は、動作モードを新規作成モードに設定して、TDEVマスクパターンファイル30から新規に作成使用とするTDEVマスク特性のパターンに一致するTDEVマスクパターンを読出して、表示された各パラメータの必要最低限の入力項目(開始点及び開始点での特性値)の値を操作入力する。すると、前述と同様に、隣接する線分6a、6b、6cどうしは接続されているとの境界条件を用いて、各線分における変更すべき傾斜等の各パラメータが自動的に算出されて新規のTDEVマスク特性が自動的に設定される。
【0099】
このように、TDEVマスク特性設定装置12においては、TDEVマスク特性を任意に設定できる。さらに、操作者は、TDEVマスク特性を変更したり、新規にTDEVマスク特性を作成する場合、TDEVマスク特性を構成する各線分を特定する開始点、傾斜、開始点での特性値を含む全てのパラメータを入力するのではなく、必要最低限のパラメータのみを入力するのみでよいので、操作性を大幅に向上できる。したがって、このTDEVマスク特性設定装置12が組込まれたワンダ発生器を用いた被測定系に対するワンダに関する試験作業効率を大幅に向上できる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のTDEVマスク特性設定装置においては、各規格に定められている各TDEVマスク特性以外にも、測定者が必要とする任意のTDEVマスク特性を簡単な操作でかつ誤りなく設定でき、この装置が組込まれたワンダ発生器を用いた被測定系に対するワンダに関する測定範囲を大幅に拡大できると共に、測定作業能率を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のTDEVマスタ特性設定装置が組込まれたワンダ発生器の概略構成を示すブロック図
【図2】同実施形態のTDEVマスク特性設定装置の概略構成を示すブロック図
【図3】同TDEVマスク特性設定装置内に形成されたTDEVマスクパターンファイルの記憶内容を示す図
【図4】同TDEVマスク特性設定装置の動作を示す流れ図
【図5】同じくTDEVマスク特性設定装置の動作を示す流れ図
【図6】同TDEVマスク特性設定装置におけるTDEVマスク特性の変更動作を説明するための図
【図7】同じくTDEVマスク特性の変更動作を説明するための図
【図8】同じくTDEVマスク特性の変更動作を説明するための図
【図9】一般的なワンダ発生器を示す模式図
【図10】規格に定められたTDEVマスク特性を示す図
【符号の説明】
5…TDEVマスク特性
6a,6b、6c、6d…線分
11…中心周波数設定部
12…TDEVマスク特性設定装置
13…揺らぎ信号列発生部
14…加算部
15…DDS
16…クロック信号出力回路
27…操作部
28…標示部
29…TDEVマスク特性ファイル
30…TDEVマスクパターンファイル
31…特性出力メモリ
32…TDEVマスク特性読出部
33…変更指示取込部
34…TDEVマスク特性変更部
35…マスクパターン読出部
36…新規パラメータ取込部
37…TDEVマスク特性新規作成部
38…特性出力部
39…TDEVマスクパターン

Claims (2)

  1. 指定されたTDEVマスク特性に対応するTDEV特性を有するワンダを含むクロック信号を発生するワンダ発生器に組込まれ、前記TDEVマスク特性を設定するワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置(12)において、
    それぞれ複数の線分(6a,6b,6c,6d)を接続してなるTDEVマスク特性(5)を記憶するTDEVマスク特性ファイル(29)と、
    操作指定されたTDEVマスク特性を前記TDEVマスク特性ファイルから読出して表示するTDEVマスク特性読出手段(32)と、
    前記TDEVマスク特性を構成する各線分の開始点の変更指示又は開始点での特性値の変更指示を取込む変更指示取込手段(33)と、
    前記変更指示取込手段で取込んだ各変更指示を受取け、前記操作指定されたTDEVマスク特性を構成する各線分毎に開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータを算出することによって前記操作指定されたTDEVマスク特性を変更するTDEVマスク特性変更手段(34)と
    を備えたことを特徴とするワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置。
  2. それぞれ複数の線分を接続してなる複数のTDEVマスクパターン(39)を記憶するTDEVマスクパターンファイル(30)と、
    操作指定されたTDEVマスクパターンを前記TDEVマスクパターンファイルから読出して表示するTDEVマスクパターン読出手段(35)と、
    操作入力されたTDEVマスクパターンを構成する各線分の開始点とこの開始点での特性値とを取込む新規パラメータ取込手段(36)と、
    前記新規パラメータ取込手段で取込んだ各開始点と各特性値とを用いて、前記操作指定されたTDEVマスクパターンを構成する各線分毎に、開始点、傾斜、及び開始点での特性値を含む該当線分を特定する各パラメータを算出することによって新規のTDEVマスク特性を求めるTDEVマスク特性新規作成手段(37)と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のワンダ発生器のTDEVマスク特性設定装置。
JP2000184962A 2000-06-20 2000-06-20 ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置 Expired - Fee Related JP3683779B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000184962A JP3683779B2 (ja) 2000-06-20 2000-06-20 ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置
US09/881,926 US6854068B2 (en) 2000-06-20 2001-06-14 Wander generator having arbitrary TDEV mask characteristic setting apparatus
EP01114659A EP1167985B1 (en) 2000-06-20 2001-06-19 Wander generator having arbitrary TDEV mask characteristic setting apparatus
DE60131807T DE60131807T2 (de) 2000-06-20 2001-06-19 Wandergenerator mit Vorrichtung zum willkürlichen Setzen der TDEV Maske

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000184962A JP3683779B2 (ja) 2000-06-20 2000-06-20 ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002009595A JP2002009595A (ja) 2002-01-11
JP3683779B2 true JP3683779B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=18685345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000184962A Expired - Fee Related JP3683779B2 (ja) 2000-06-20 2000-06-20 ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6854068B2 (ja)
EP (1) EP1167985B1 (ja)
JP (1) JP3683779B2 (ja)
DE (1) DE60131807T2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60038672T2 (de) * 1999-12-24 2009-05-28 Anritsu Corp. Wandergenerator und diesen enthaltender digitaler leitungsprüfer
JP3683779B2 (ja) * 2000-06-20 2005-08-17 アンリツ株式会社 ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置
DE60205120T2 (de) 2002-10-18 2006-04-20 Agilent Technologies, Inc. (n.d.Ges.d.Staates Delaware), Palo Alto Vorrichtung und Verfahren zur Erzeugung von Wander Noise
US8261120B2 (en) 2009-12-04 2012-09-04 Macronix International Co., Ltd. Clock integrated circuit
JP2012039567A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Anritsu Corp ジッタ付加装置及びジッタ付加方法
US10775834B2 (en) 2018-10-23 2020-09-15 Macronix International Co., Ltd. Clock period tuning method for RC clock circuits
US11043936B1 (en) 2020-03-27 2021-06-22 Macronix International Co., Ltd. Tuning method for current mode relaxation oscillator

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4521865A (en) * 1982-05-28 1985-06-04 Winkler Dean M Programmable function generator
US5757652A (en) * 1995-12-21 1998-05-26 Tektronix, Inc. Electrical signal jitter and wander measurement system and method
JP2972993B2 (ja) * 1996-12-17 1999-11-08 アンリツ株式会社 タイムデビエーション測定装置
US6246738B1 (en) * 1998-11-19 2001-06-12 Pmc-Sierra Ltd. Phase modulated reduction of clock wander in synchronous wide area networks
JP3683779B2 (ja) * 2000-06-20 2005-08-17 アンリツ株式会社 ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置
US6806877B2 (en) * 2001-12-18 2004-10-19 Agilent Technologies, Inc. Method for generating eye masks using a parametric representation

Also Published As

Publication number Publication date
EP1167985A2 (en) 2002-01-02
US20020007466A1 (en) 2002-01-17
DE60131807D1 (de) 2008-01-24
EP1167985B1 (en) 2007-12-12
JP2002009595A (ja) 2002-01-11
EP1167985A3 (en) 2005-06-15
US6854068B2 (en) 2005-02-08
DE60131807T2 (de) 2008-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6778934B1 (en) Automatic measuring apparatus, automatic measurement data processing and control apparatus, network system, and recording medium of automatic measurement processing and control program that selects from a plurality of test conditions
US6418391B1 (en) Testing system for performing an operation of an application which controls testing equipment for testing a device under test and method for controlling the same
JP5328255B2 (ja) 波形観測装置及び波形観測システム
JP3683779B2 (ja) ワンダ発生器のtdevマスク特性設定装置
KR100372517B1 (ko) 피사체 처리 장치 및 피사체 속성의 변경 방법
JP4247517B2 (ja) 波形編集用プログラム、波形編集装置、及び波形編集方法
US7159187B2 (en) In-context creation and editing of masks and waveforms
JP2009270896A (ja) 信号分析装置及び周波数領域データ表示方法
JPWO2003007578A1 (ja) ジッタ耐力特性の効率的な測定と的確な評価を可能としたジッタ耐力測定装置及び方法
JP2000304774A (ja) 波形表示装置、波形表示プログラムを記録した記録媒体及び波形表示方法
JP3644321B2 (ja) データ設定装置
JP4455692B2 (ja) 波形表示装置
JP5415642B2 (ja) 波形観測装置
JPH11326392A (ja) 波形測定器
CN109030899A (zh) 一种绘制波特图的方法和示波器
JPH05142262A (ja) 波形解析装置
JPH07104381B2 (ja) Emi測定装置
JP3180617B2 (ja) スイープジェネレータ
JP2007171100A (ja) 信号パターン作成装置
US20130262695A1 (en) Lossless Data Streaming to Multiple Clients
Plusquellic User guide to the Jb95 spectral fitting program
JPH10281814A (ja) 電子測定器の測定結果を記憶し再生する方法と装置
JPH07212616A (ja) 映像装置のサンプリングクロック発生回路
JP2006308920A (ja) パラメータ設定装置及び電子楽器
JP2003121473A (ja) 波形表示装置、設定条件保存呼び出し方法および波形データ保存呼び出し方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees