JP5415642B2 - 波形観測装置 - Google Patents
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Description
本発明は、計測したデータをディスプレーに波形表示する波形観測装置及び外部コンピュータを含む波形観測システムに関する。
工場生産ラインの設備の温度や圧力の計測データを蓄積すると共にディスプレーに波形を表示するロガーや電位差を波形表示するオシロスコープのような波形観測装置が知られている。温度や圧力の計測データは、歴史的には、ロール状の紙(チャート紙)に波形を書き込むものであったが、電子機器の発達に伴い、紙に代わってディスプレーを使って波形を表示する波形観測装置が今現在では普及している。
波形観測装置は、当該波形観測装置に搭載のメモリに、熱電対などから取り込んだ計測データを格納する一方で、時々刻々変化する計測値つまり時系列の波形を表示部に表示することができる。例えば、特許文献1、2は、タッチパネル付きディスプレーを備えた波形観測装置を開示している。特許文献1は、表示部に表示したファンクションキーをユーザがタッチすることで、表示部に表示のファンクションキーが指定する機能を実行させることを提案している。特許文献2は、ペン入力可能なタッチスクリーンを使って、ペン入力によって表示波形を観測しながらコメントやマーキングの入力作業を行うことを開示している。
波形観測装置に対するニーズとして、波形観測装置による計測データの収集の停止と開始を繰り返したとしても停止前の計測データを表示部の画面に残しつつ表示波形を迅速に拡大縮小できるようにして欲しい、という声がある。この第1の要請に応じるとしたときに、計測データの収集を一旦停止し、そして収集を再開したときに、その境界が画面上の表示で分かるようにすることが望まれるが、このこととは別に、拡大縮小に伴って手書きコメントに位置ズレが発生してしまうという問題がある。
この位置ズレについて図29を参照して説明すると、図29の(A)は手書きコメントを書き込んだときの表示状態を示し、(B)は時間軸方向つまり横方向に拡大表示したときの表示状態を示し、(C)は時間軸方向に圧縮表示したときの表示状態を示す。
また、この種の波形観測装置にあっては、外部コンピュータを使って編集などが行われるのが通常であるが、外部コンピュータと波形観測装置のディスプレーの画素数や大きさの相違に伴って上述した手書きコメントの位置ズレの問題が発生し易い。
本発明の目的は、表示の拡大縮小に伴う手書きコメントの位置ズレの問題を解消することのできる波形観測装置を提供することにある。
上記技術的課題を達成するために、本発明によれば、
表示部にタッチパネルを備え、該タッチパネルを使って表示波形の所望の位置に手書きコメントを書き込むことのできる波形観測装置であって、
ユーザの操作に基づいて前記表示部に表示する波形の時間軸方向の圧縮率を設定する圧縮率設定手段と、
該圧縮率設定手段によって設定された第1圧縮率に基づいて前記表示部に波形が表示されているときに前記タッチパネルを使って書き込んだ手書きコメントを、該手書きコメントの書き込んだ位置に関連付けて記憶する記憶手段と、
前記表示部における波形表示の圧縮率が前記第1圧縮率と同じ場合、前記波形表示と共に前記手書きコメントを書き込んだ位置に該手書きコメントを表示するとともに、
前記圧縮率設定手段により前記表示部における波形表示の圧縮率が前記第1圧縮率とは異なる第2圧縮率に設定された場合、前記手書きコメントを書き込んだ位置に該手書きコメントに代わって該手書きコメントが存在することを表す表示を行う表示手段とを有することを特徴とする波形観測装置を提供することにより達成される。
表示部にタッチパネルを備え、該タッチパネルを使って表示波形の所望の位置に手書きコメントを書き込むことのできる波形観測装置であって、
ユーザの操作に基づいて前記表示部に表示する波形の時間軸方向の圧縮率を設定する圧縮率設定手段と、
該圧縮率設定手段によって設定された第1圧縮率に基づいて前記表示部に波形が表示されているときに前記タッチパネルを使って書き込んだ手書きコメントを、該手書きコメントの書き込んだ位置に関連付けて記憶する記憶手段と、
前記表示部における波形表示の圧縮率が前記第1圧縮率と同じ場合、前記波形表示と共に前記手書きコメントを書き込んだ位置に該手書きコメントを表示するとともに、
前記圧縮率設定手段により前記表示部における波形表示の圧縮率が前記第1圧縮率とは異なる第2圧縮率に設定された場合、前記手書きコメントを書き込んだ位置に該手書きコメントに代わって該手書きコメントが存在することを表す表示を行う表示手段とを有することを特徴とする波形観測装置を提供することにより達成される。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。図1は、実施例の波形観測装置1の正面図である。波形観測装置1は、表示部2の下方に、下ヒンジ上開きの防水蓋3を有し、スライドロック4を解放して、下ヒンジ5を中心に防水蓋3を開放することができる。図2は防水蓋3を開いた状態を示す。この図2から分かるように、防水蓋3を開くことにより、メイン電源スイッチ6、スタート/ストップスイッチボタン7、設定メニューボタン8、ユーザキーボタン9、タッチパネル機能ロックスイッチボタン10、USBコネクタ11を露出させることができる。
図3は波形観測装置1の分解斜視図であり、図4は、そのブロック図である。波形観測装置1は、本体20と、この本体20の前面に脱着可能なフロントユニット22とを有する。フロントユニット22は、化粧パネル220、前面フレーム221、タッチパネル222、バックライト223(図4)を備えた液晶ディスプレー224とで構成され、タッチパネル222及びバックライト付きの液晶ディスプレー224によって上記表示部2としてのタッチパネル付き薄型ディスプレーが構成され、表示部2には図示のように波形チャートが表示される。
本体20は、その前面に位置し且つ起立した状態の中継基板201と、中継基板201の上端に接続されて水平方向に延びるメイン基板202とを有し、中継基板201には、10個の計測ユニット用コネクタ203と、4個のIOユニット用コネクタ204が配設されている。中継基板201及びメイン基板202は本体ケース205の内部に収容される。
本体ケース205は、金属製の外側ケース206と、内側のプラスチックケース207とで構成され、プラスチックケース207には、計測ユニット23及びIOユニット24を収容する左右2列の多段の棚が形成されている。計測ユニット23、IOユニット24は、プラスチックケース207の棚に後方から挿入することでコネクタ接続することができる。すなわち、起立した状態でプラスチックケース207の前方に位置する中継基板201には、上記プラスチックケース207の各棚に関連した位置にコネクタ203、204が配設され、計測ユニット23又はIOユニット24は、プラスチックケース207の各棚に挿入することで中継基板201にコネクタ接続することができる。このような構成を採用することにより波形観測装置1を小型化することができる。
計測ユニット23及びIOユニット24には、夫々、その背面に端子台25、26が配設され(図4)、計測ユニット23の端子台25には熱電対、測温抵抗体、流量計、圧力センサなどの各種センサ27が結線される。そして、ユニット内マイコン28は、センサ27から信号を受け取ると中継基板201を介してメイン基板202のCPU29と交信し、センサ27から受け取った計測データをメイン基板202に送信する。
メイン基板202のCPU29は、所定のプログラムに従って信号処理して、計測データを所定の周期で本体メモリ31に記憶させると共に表示部2の描画を制御するための画像信号を生成する。メイン基板202と表示部2とは中継基板201を介して接続されている。ユーザがタッチパネル222にタッチすると、これに対応したタッチ位置信号又は座標信号がタッチパネル222からメイン基板202のCPU29に供給され、CPU29は、タッチ位置の意味するキーが意味する機能を実現する、又は、座標信号に基づいて表示部2に表示している波形のスクロールを実行する信号を生成する。
ユーザは、液晶ディスプレーに表示の波形を見ながらタッチパネル222を使って手書きのコメント50(図1)を書き込むことができる。これにより、紙に波形を書き込んだ従来のチャート紙にコメントを書き込むのと同じ感覚で波形表示装置1を使用することができる。
波形観測装置1は、工場内の制御盤32(図4)に設置され、工場内LAN33を介してパーソナルコンピュータ34に接続可能であり、パーソナルコンピュータ34は、波形観測装置1に表示されている波形と同じ波形を表示することができる。また、波形観測装置1の本体メモリ31に格納されているデータは、USBコネクタ11に、リムーバブル記録媒体であるUSBメモリ35を差し込むことで、そのコピーを取り出すことができる。
図5は、表示部2の波形表示及びタッチパネル222を使った手書きコメントに関連した部分のブロック図である。端子台25に接続された各種のセンサ27から入力される計測データ信号は、計測回路23(図4)に含まれるA/D変換器40を介してマイコン28に入力され、ユーザが選択した所定のサンプリング周期に従ってマイコン28からメイン基板202のCPU29に転送される。また、タッチパネル222に手書きで入力した手書きコメントはCPU29を経由して手書きコメント情報を作成される。
波形観測装置1は、ユーザが設定可能なトリガ条件、例えば計測データを取り込むサンプリング周期、各種イベント、立ち上がりなどに従ってトリガ検出器42を経由して計測データ及び手書きコメント情報がメモリコントローラ44に送られてバッファメモリ30に一時保存され、そして、バッファメモリ30に一時保存されている計測データ及び手書きコメント情報は、所定のファイル作成周期毎にファイル化した状態で本体メモリ31に格納される。また、計測データは、メモリコントローラ44を通じて表示コントローラ46に送られて表示部2で波形表示され、また、手書きコメントが所定位置に描画される。
図1の波形観測装置1は、その表示部2に波形が表示された状態で図示されているが、表示部2に表示する波形は時間軸方向に圧縮して表示することができる。ユーザが例えば表示部2に表示可能なメニュー(圧縮率設定手段48)から選択することで波形表示の圧縮率を設定することができる。
実施例の波形観測装置1における計測データ及び手書きコメント情報の保存の方法について図6、図7を参照して説明する。計測データ及び手書きコメント情報は、バッファメモリ30(図5)に一時保存され、ユーザが設定した所定のファイル生成周期毎に本体メモリ31に計測データファイルが生成され、この計測データファイルに、バッファメモリ30の計測データ及び手書きコメント情報が収容される。サンプリングの停止や計測設定条件の変更があれば、その時点でバッファメモリ30に一時保存されている計測データ及び手書きコメント情報を収容するための停止直前計測データファイルが本体メモリ31に生成されて、この停止直前計測データファイルにバッファメモリ30の未だファイル化されていない計測データ及び手書きコメント情報が収容される。この停止直前計測データファイルは図7のファイル004に相当する。そして、この処理が停止直前計測データ処理手段を構成する。
そして、計測条件の設定が変更された後は、所定のファイル生成周期毎に新しい計測データファイルが本体メモリ31に生成される。勿論、計測データファイルには、そのファイル名に連続番号が付与される。ファイル名に連続番号を含めることにより、本体メモリ31に格納されている各計測データファイルの時系列を知ることができる。
表示部2の圧縮表示のための計測データに関しては、上記計測データファイルとは別に、表示用圧縮データファイルが本体メモリ31に生成される。表示用圧縮データファイルは、ユーザが設定可能な複数の圧縮率及びサンプリング周期に対応して複数用意される。
図8は、サンプリング周期と圧縮率(Time/div.)との各組み合わせで、1表示ドットを描画するのに必要なデータ数を説明するための一例としての一覧表である。図8から、例えばサンプリング周期が100msでTime/div.を15分(min.)とした場合に1表示ドットを描画するのに300の測定データが必要となることが分かる。したがって、この圧縮率が設定されたときに、計測データが300点毎に表示用データとしてその最大値と最小値とを計算して、これを圧縮データとして表示用圧縮データファイルに保存される。
前記図7は、これを概念的に説明するものである。例えば、1表示ドットを描画するのに4点の計測データを必要とする場合、バッファメモリ30に4つの計測データが保存される毎に1つの圧縮データが生成されて、この圧縮データが本体メモリ31の表示用圧縮データファイルに格納される。図7の例において、データ収集が停止された時に、バッファメモリ30の端数となる第17計測データは、これに関する第5圧縮データ(最終圧縮データ)が計算されて表示用圧縮データファイルに格納される。そして、データ収集が再開されたときには、差分データ数として3つの計測データつまり第18〜第20計測データに関する第6圧縮データ(先頭圧縮データ)が計算されて表示用圧縮データファイルに格納される。
図9は、上記と同じことを説明するための図であり、1表示ドットを描画するのに1000点の計測データが必要とされる圧縮率の場合に関する図である。バッファメモリ30に1000点の計測データが集まる毎に、その最大値と最小値を計算して、これを圧縮データとして圧縮データファイルつまり表示用圧縮データファイルに格納される。そして、この例は、計測データが5200点の時点でサンプリングが停止された例であるが、このサンプリングが停止した時点で端数のデータは200であり、この端数の200点の計測データに関して、その最大値と最小値を計算して、これが最終圧縮データ(6)として表示用圧縮データファイルに格納される。サンプリングが再開されると、端数のデータとして800点の計測データが集まった時点で、その最大値と最小値を計算して、これを先頭圧縮データ(7)として表示用圧縮データファイルに格納され、次は1000点の計測データが集まる毎に、その最大値と最小値を計算して、これを圧縮データとして表示用圧縮データファイルに格納される。
上記のように、圧縮データファイル中の圧縮データとして、サンプリングの停止に際して、その直前に収集した端数の計測データを使って最終圧縮データ(6)を生成し、また、次のサンプリングを開始したときに、開始直後に収集した端数の計測データを使って先頭圧縮データ(7)を生成するようにしたことから、計測データをファイル単位で消去する際に、これに関連した圧縮データの消去の管理が容易になる。上記の例で換言すると、サンプリングの停止直前の計測データと再開直後の計測データを合体させた1000点の計測データに基づいて圧縮データを生成したときには、ファイル単位の計測データの消去に一致した圧縮データの消去が難しくなる。と共に、圧縮データに基づく縮小表示において、サンプリングの停止と再開との境目の表示ができなくなり、この境目を別の手段で表示することが必要となる。
勿論、サンプリング周期が100msでTime/div.が15分(min.)の圧縮率に関する圧縮データつまり表示用データを生成するだけでなく、他の単数又は複数の圧縮率に関しても圧縮データを生成して当該他の圧縮率に関する表示用圧縮データファイルに格納するのがよい。
圧縮率が異なる複数の表示用圧縮データファイルを用意したときに、図10に示すように、ユーザによって設定変更された表示倍率で波形を表示するのに1表示ドットに1000の計測データが必要とする場合、この1000のデータ数を必要とする圧縮率よりも小さい圧縮率の表示用圧縮データファイルを使って、当該1000の計測データを必要とする圧縮率の表示用データを求めるようにしてもよい。
図10を参照して、表示部2の全体に波形表示する場合、「1表示ドット当たりのデータ数が1000」の圧縮率が設定された場合、当該圧縮率の表示用圧縮データファイルが用意されていないときには、1表示ドット当たりのデータ数が1000よりも小さい圧縮率の表示用圧縮データファイルの圧縮データを使って表示する例を説明するための図である。
なお、図10の例では、1000点単位のデータを圧縮して表示するものであるが、図示の例では、300点を単位にデータが存在しており、最初の1000点では、300点単位で収集したデータを4組(1200点のデータ)用い、次の2000点では、300点単位で収集したデータを3組(900点のデータ)用いる例を示してある。この例は単なる一例に過ぎず、例えば最初の1000点では、300点で収集したデータを4組用い、次の2000点は、901点目のデータから4組用いるようにしてもよい。なお、圧縮単位のデータの最大値、最小値は、例えば最初の1000点に関しては、実際は、300単位で集めたデータにおいて1〜1200番目のデータのなかでの最大値、最小値を意味している。
このように表示用圧縮データファイルが用意されていない圧縮率が設定された場合であっても、他の圧縮率のデータファイルを流用することで、当該設定された圧縮率の波形表示のための演算処理を簡素化することができるため、圧縮率の変更に対して迅速に画面表示を変更することができる。圧縮率の変更に伴う手書きコメントの表示に関しては後に説明する。
図11は、表示用圧縮データファイルの作成に関するフローチャートである。この図11を参照して、先ず、ステップS11で、所定の圧縮率において一つの表示ドットに描画するのに必要なデータ数を算出する。そして、次のステップS12において、バッファメモリ30に一時保存されている計測データの読み込みが行われ、次のステップS13でサンプリング開始直後であるか否かの判定が行われる。
このステップS13でYESつまりサンプリング開始直後であるときには、ステップS14に進んで、サンプリング開始直後の第1回目の先頭圧縮データを算出するのに必要とする端数のデータ数に達したか否かの判定が行われる。なお、この先頭圧縮データを算出するのに必要な端数のデータ数は事前に算出される。上記ステップS14においてNOであればステップS12に戻って計測データの更なる読み込みが行われ、再びステップS14に戻ったときに、バッファメモリ30内の圧縮データ化されてない計測データの数が端数のデータ数に達したときにはYESということでステップS15に進む。なお、このステップS14の判定の意義に関しては、前述した図9のサンプリング停止に再開直後の先頭圧縮データ(7)の説明を参照されたい。
ステップS15では、対象となる端数の測定データの最大値と最小値とを求めて先頭圧縮データを生成して、次のステップS16で先頭圧縮データを、該当する表示用圧縮データファイルに格納する。この一連の処理におけるステップS16が先頭圧縮データ処理手段を構成する。次にステップS12に戻って計測データの読み込みが行われる。次のステップS13ではサンプリング直後ではないことからNOということでステップS17に進んで、サンプリングが停止されたか否かの判定が行われる。サンプリングが継続されているときにはNOということでステップS18に進んで、上記ステップS11で求めた所定のデータ数に達したか否かの判定が行われ、未だに所定数まで達していないときにはステップS12に戻ってバッファメモリ30内の圧縮データ化されてない測定データの読み込みが行われる。そして、この圧縮データ化されていない測定データの数が所定数に達したときにはステップS15に進んで最大値と最小値が求められ、この圧縮データはステップS16において、該当する表示用圧縮データファイルに格納される。この一連の処理におけるステップS16は、圧縮データ保存手段を構成する。
上記ステップS17において、YESつまりサンプリング停止と判定されると、ステップS15に移行して、バッファメモリ30内の圧縮データ化されてない測定データの最大値と最小値とを求めて最終圧縮データを作成し、この最終圧縮データが、次のステップS16において、該当する表示用圧縮データファイルに格納される(前述した図9の最終圧縮データ(6)の説明を参照)。この一連の処理におけるステップS16は、最終圧縮データ処理手段を構成する。
図12は、表示用圧縮データファイルを使って表示部2に描画する手順の一例を説明するためのフローチャートであり、前述した図10を参照して、各ステップを説明すると、先ず、ステップS21でユーザが圧縮率に関して設定変更したか否かを判定し、YES(設定変更有り)であればステップS22に進んで、ユーザが設定した圧縮率を読み込む。そして、次のステップS23において、表示用データとして使用する表示用圧縮データファイルを決定する。次に、選択した表示用圧縮データファイルを使ったときに1表示ドットに使用する圧縮データの数を決める(S24)。図10の例で言えば、第1ドットに関しては4つの圧縮データ、第2ドット以降に関しては3つの圧縮データに相当する。そして、次のステップS25において、各表示ドットに関する最大値と最小値とを求めて再圧縮データを作成する。この処理は再圧縮データ算出手段を構成する。
次に、ステップS26において、一つ前の表示ドットとの間に隙間が存在するか否かを判定し、連続性があるようであればNOということでステップS27に進んで表示部2に描画を行う。他方、ステップS26においてYESつまり一つ前の表示ドットとの間に隙間が存在すると判定されたときにはステップS28に進んで、サンプリングを停止して再開した直後の表示ドットに関するものであるか否かを判定してNOであればステップS29に進んで、一つ前の表示ドットとの間の隙間を埋める補間処理を行った後に前記ステップS27に進んで表示部2に描画を行う。この一連の処理が補間処理手段を構成する。他方、前記ステップS28においてサンプリングを停止して再開した直後の表示ドットに関するものであるときにはYESということで前記補間処理(S29)をキャンセルして、一つ前の表示ドットとの間の隙間を埋める処理を行わずに前記ステップS27に進んで表示部2に描画を行う。この一連の処理が補間処理キャンセル手段を構成する。
図13は、表示部2の表示態様の一例を示すものである。図13の複数の点印で示した部分は前記ステップS29の補間処理を行った部分である。また、複数の縦線で示した部分は最大値又は最小値を示す。上記ステップS29の補間処理により各表示ドット間は連続的に描画されているが、途中でサンプリング停止・開始を行った部分は、上記ステップS29をキャンセルすることで不連続であり、これによりユーザは表示部2に現れる不連続な部分を目視することで、サンプリングの停止/開始を行われた部分であることを直ちに知ることができる。換言すると、従来のチャート紙と実質的に同じ表示態様を提供することができ、今までチャート紙に馴れたユーザにとって好都合である。
図14、図15は、USBメモリ35を使った差分コピーの概要を示す図であり、波形観測装置1には、差分コピーのための編集コピープログラムが予め組み込まれており、この編集コピープログラムによって図14の処理が実行される。図14を参照して、第17計測データをサンプリングした時点でUSBメモリ35から波形観測装置1に指令が入力されると、未だファイル化されていない第16、第17計測データ及びこれに関連した手書きコメント情報を収容するための新規な計測データファイルが本体メモリ31に生成され、そして当該計測データファイルに連続番号004を含むファイル名が付与されると共に、この新規の第4計測データファイル004に、バッファメモリ30に一時保存中の第16、第17計測データ及びこれに関連した手書きコメント情報が収容される。
第13計測データまで前回コピー済みであるとすると、現在、この第13計測データを収容した第3計測データファイル003には第11〜第15計測データが収容されている。USBメモリ35には、差分コピーの対象として第3計測データファイル003及びこれに収容されている第11〜第15計測データと、通常のファイル作成周期の前に特別に作成して連続番号を含むファイル名を付与した第4計測データファイル004及びこれに収容されている第16、第17計測データのコピーが書き込まれる。
図15は、パーソナルコンピュータ34の内部メモリに格納されている計測データファイルを示す。USBメモリ35から第3計測データファイル003、第4計測データファイル004を取り込む前は、第1〜第3計測データファイル001〜003がパーソナルコンピュータ34に保存されているが、第3計測データファイル003の中身は第11〜第13計測データである。USBメモリ35から第3計測データファイル003、第4計測データファイル004がパーソナルコンピュータ34に転送されると、第3計測データファイル003は上書きされる。したがって、USBメモリ35からデータを受け取った後のパーソナルコンピュータ34には、第1計測データファイル001〜第4計測データファイル004及びこれに関連した手書きコメント情報が格納された状態にあり、第3計測データファイル003は第11〜第15計測データ及びこれに関連した手書きコメント情報を含み、他方、第4計測データファイル004の内容は第16、第17計測データ及びこれに関連した手書きコメント情報であり、USBメモリ35から差分コピー指令を受け取った時点の波形計測装置1の本体メモリ31の内容と同じである。
このようにファイル単位で計測データを管理することで、計測データの利用の便宜を確保できるだけでなく、USBメモリ35を使って計測データの差分コピーを実行した時点のバッファメモリ30に一時保存されている計測データを含めた差分コピーがパーソナルコンピュータ34に供給されることから、パーソナルコンピュータ34を使った不都合の原因の探求においてデータの漏れを無くすることができる。勿論、差分コピーであるため、波形計測装置1からUSBメモリ35へデータの書き込み、USBメモリ35からパーソナルコンピュータ34へのデータの書き込みを効率化できるのは言うまでもない。
差分コピーに関して、図16〜図18のフローチャートを参照して具体的な一例を説明する。図16は、USBメモリ35の初期設定に関する手順を示す。パーソナルコンピュータ34には、計測データのコピーに関するプログラムが予め組み込まれており、このパーソナルコンピュータ34を使ってUSBメモリ35の初期設定を行うことができる。ステップS31でパーソナルコンピュータ34にUSBメモリ35を挿入して、パーソナルコンピュータ34のデータコピープログラムを起動させた後に、パーソナルコンピュータ34のモニタに表示される初期設定画面にユーザID、パスワードなど必要項目を入力(S32)することで、USBメモリ35に当該必要項目を収容したユーザ管理ファイルが保存される(S33)。
図17は、USBメモリ35を使って波形観測装置1から差分コピーを取得する手順を示す。USBメモリ35を波形観測装置1に挿入してユーザID及びパスワードを入力してログインすると(S41)、USBメモリ35から編集コピープログラムの起動指令及び差分コピー指令が波形観測装置1に送信され(S42)、これにより波形観測装置1はUSBメモリ35に保存されているコピー履歴の読み込みを実行する(S43)。勿論、波形観測装置1が当該ユーザのコピー履歴を保存していてもよい。
コピー履歴を参照して、図14の例で言えば第13計測データまでコピー済みであれば、それ以降の第15計測データまで収容した既存の第3計測データファイル003の他に、ファイル化されていない計測データの有無が判定され(S44)、YES、つまり図14の例で言えば、USBメモリ35からのコピー指令を受け取った時点において、バッファメモリ30に一時保存中の第16計測データ及び最新の第17計測データ並びにこれらに関連した手書きコメント情報が存在していれば、次のステップS45で、波形観測装置1の本体メモリ31に新規の計測データファイルを作成すると共に当該近畿の計測データファイルに連番(004)を含むファイル名が付与され、そして、この第4計測データファイルに第16、第17計測データが収容される。そして、次のステップS46において、第3計測データファイル003、第4計測データファイル004及びこれらに関連した手書きコメント情報のコピーがUSBメモリ35に供給されてUSBメモリ35に書き込みが実行される。
上記ステップS44においてNO、つまりファイル化されていないバッファメモリ30に一時保存中の計測データが存在してない場合には、ステップS46に移行して、波形観測装置1の本体メモリ31に保存されている計測データファイルのうち、差分の計測データを含む計測データファイルがUSBメモリ35に供給されてUSBメモリ35に書き込みが実行される。
図19は計測データファイルの内容を説明するための図である。計測データファイルには、波形観測装置1でデータを収集するに際して設定された計測設定データ、当該計測データファイルに格納されている計測データの収集期間中に発生したアラーム及びユーザが入力した手書きコメント情報が収容されており、上記計測データの差分には、これらアラーム及び手書きコメントが含まれると理解されたい。
図18を参照して、差分データを記憶したUSBメモリ35からパーソナルコンピュータ34にデータを転送する手順を説明する。パーソナルコンピュータ34にUSBメモリ35を差し込むと、ステップS51から次のステップS52に進んで、パーソナルコンピュータ34の計測データコピープログラムが起動し、この計測データコピープログラムによってUSBメモリ35に保存されている計測データファイルの取り込みが実行され、取り込んだ計測データファイルがパーソナルコンピュータ34の内部メモリであるハードディスクに格納される(S53)。
ステップS54について、前述した図15の例で説明すると、パーソナルコンピュータ34のハードディスクには、USBメモリ35から差分データを受け取る前は、第1計測データファイル001〜第3計測データファイル003及びこれらに関連した手書きコメント情報が格納されており、そして、第3計測データファイル003の中身は第11〜第13計測データ及びこれらに関連した手書きコメント情報である。USBメモリ35から差分データとして第3計測データファイル003及び第4計測データファイル004並びにこれらに関連した手書きコメント情報のコピーを受け取ると、第3計測データファイル003が上書きされる。従って、USBメモリ35から差分データを受け取った後のパーソナルコンピュータ34のハードディスクには、第1計測データファイル001〜第4計測データファイル004が格納された状態となるが、第3計測データファイル003には、第11〜第15計測データ及びこれらに関連した手書きコメント情報が含まれている。
上記ステップS53におけるパーソナルコンピュータ34への計測データファイルのコピーの転送が完了すると、ステップS54に進んで、USBメモリ35のコピー履歴ファイルの更新が行われ、第17計測データまでコピー済みであることがUSBメモリ35に書き込まれる。また、ステップS55でUSBメモリ35内の第3計測データファイル003及び第4計測データファイル004の消去が実行される。これら一連のステップが完了すると、パーソナルコンピュータ34の計測データコピープログラムが終了する(S56)。
図20は、波形観測装置1の本体メモリ31に保存されている各種のファイルと、USBメモリ35に書き込まれた差分コピーのファイルの内容を概念的に示す。計測データファイルに含まれる手書きコメントには、後に詳しく説明する第1の背景無しのイメージ情報と、第2の背景付きのイメージ情報とを含む。USBメモリ35に書き込まれる差分コピーの編集コピーファイルには、計測データや第1の背景無しのイメージ情報、第2の背景付きのイメージ情報の他にコメントログ履歴が含まれる。
図21は、第1の背景無しのイメージ情報と、第2の背景付きのイメージ情報とを説明するための図である。波形観測装置1の表示部2はタッチパネル222を備えていることは前述した通りであるが、図21では、タッチパネル222を使って手書きで「矢印」及び「ここ異常」を書き込んだ例を示す。
図22は、手書きコメントのイメージ情報の作成に関する手順を示す。図22を参照して、タッチパネル222に手書きコメントが書き込まれるとステップS61からS62に進んで、手書きで書き込んだ部分に外接する矩形の枠52が生成され、その中心位置Oの座標(x1,y1)が求められる。そして、次のステップS63で、このタッチパネル222の座標(x1,y1)は、当該中心座標の時間軸方向(x1)を規定する計測データ番号Nに置換される。この置換の意味は、本実施例において、手書きコメントの、波形に対する時間軸方向の入力位置を特定する際に、波形の最初の波形データからカウントする波形データ数(計測データ番号N)によって特定されているからである。また、言うまでもなく、この波形データ数(計測データ番号N)は、波形に対して後述する手書きコメントを種々の形式にて再表示する場合のコメント再表示位置データとして、本体メモリ31内に各種コメントデータと関連付けて記憶される。更に、この手書きコメントの波形に対する時間軸方向の入力位置を特定する方法としては、コメントが入力された時間軸を直接特定し、入力時間を記憶させることにより、各種コメントデータとの関連付けで記憶させる手法を採用してもよい。また、手書きコメントについては、更にタッチパネル222のY方向の座標(y1)によってコメントx方向の座標(x1)における高さ方向の情報も、波形に対して再表示する場合のコメント再表示位置データとして本体メモリ31内に、各種コメントデータと関連付けて記憶される。
次のステップS64では、手書きコメントを書き込んだときの表示部2の波形の圧縮率(Time/div.)の読み込みが行われて、背景無しの第1の手書きコメントのイメージ情報が作成される(S65)。次に、ステップS66で、手書きで書き込んだ部分は、背景付きの第2の手書きコメントのイメージ情報として作成される。この第2のイメージ情報の枠54の大きさはユーザが任意に設定可能であるが、第2のイメージ情報には、手書きコメントと共に、書き込んだ手書きコメントの近傍の波形が画像として含まれる。そして、ステップS67で、第1のイメージ情報に、コメント番号、コメント作成時の波形表示の圧縮率(Time/div.)、矩形枠52の中心Oの位置情報及び矩形枠52の時間軸方向の長さを規定する時間Tが付与される。ステップS66を除く一連のステップが第1イメージ情報生成手段を構成する。第2のイメージ情報は、第1イメージ情報に含まれる計測データ番号Nなどによって第1イメージ情報と関連付けが行われる。
手書きコメントに関連した第1、第2のイメージ情報とは別に、簡易表示のための文字列が登録される。具体的には、自動的に登録用の文字をテキストや画像情報として登録する方法であってもよいし、ユーザによって所望の文字をテキストや画像情報として設定登録する方法であってもよい。また、手書きコメントとして入力されたコメントを文字認識処理を行ってその文字を自動的に認識し、この認識した文字をテキストとして設定する方法であってもよい。自動的に登録用の文字をテキストや画像情報として登録する方法としては、手書きコメントが入力された日時や、そのコメントに付与されたコメント番号を登録することが考えられる。このため、ユーザは、上述した種々の簡易表示形式を選択し、必要に応じた簡易表示を行わせることができるようにするのが好ましい。なお、この簡易表示の登録はPC34を使って行われる。また、言うまでもなく、登録された各手書きコメントに対応する簡易表示は、波形に対して再表示する場合のコメント再表示位置データと共に本体メモリ31に記憶される(S68)。
図23を参照して、波形観測装置1において、手書きコメントを書き込んだときの圧縮率(Time/div.)とは異なる圧縮率に設定変更されたときには、手書きコメントの表示の代わりに、この手書きコメントを付した部分に相当する位置に、手書きコメントの存在を表す簡易表示56が表示される。
この点について図24のフローチャートに基づいて詳しく説明すると、ステップS71において波形観測装置1に表示されている波形に関連して手書きコメントが存在しているときには、ステップS72に進んで、現在の圧縮率(Time/div.)が手書きコメントを書き込んだときの圧縮率と同じであるか否かの判定が行われ、YES(同じ)であれば、ステップS73に進んで、第1イメージ情報を読み込んで、手書きコメントが波形観測装置1の表示部2に表示される波形に対して重畳表示される。より詳しくは、CPU(制御手段)29が表示部2に波形全体の一部を表示させ、オペレータがその表示される波形をスクロールさせると、表示部2に表示される波形の位置情報(例えば、記憶される波形全体に対して最初の波形データから順に付与される波形データの数、つまり計測データ番号N)を認識し、その表示される波形の位置情報に合致する位置情報を有する第1イメージ情報が存在すると、その時点で、第1イメージ情報が本体メモリ31から呼び出されて表示部2に表示される。
上記ステップS72において、現在の圧縮率(Time/div.)が手書きコメントを書き込んだときの圧縮率とは異なるときにはNOということでステップS74に進んで、現在の圧縮率で手書きコメント50を表示したときに、そのズレが許容できる範囲か否かの判定が行われ、YESつまり許容できる範囲のズレであれば前述したステップS73に進んで、第1イメージ情報を読み込んで表示部2に手書きコメント50の画像が表示される。
上記ステップS74において、NO、つまり手書きコメント50を表示したときに許容できないズレが発生する程度まで現在の圧縮率が手書きコメントを書き込んだ時の圧縮率と異なるときには、ステップS75に進んで、計測データ番号に相当する波形の部分に関連した位置に、手書きコメントが存在している旨の簡易表示56(図23)が行われる。つまり、上述したいずれかの手法を用いて本体メモリ31内に記憶されている手書きコメントに対する簡易表示が、表示部2にスクロールされつつ表示される波形の時間軸方向と一致した時点で本体メモリ31から呼び出され、波形と共に表示部2に表示されることになる。
この簡易表示描画手段によって表示される簡易表示56を見ることで、ユーザは、当該部分に手書きコメントが存在していることを知ることができる。この簡易表示56をユーザがクリックするとステップS76からステップS77に進んで、表示部2の現在の圧縮率(Time/div.)が強制的に変更され、手書きコメントを書き込んだときの圧縮率での表示に切り替わると共にステップS78で、手書きコメント50の画像が該当部分に表示される。
圧縮率の強制変更の変形例として、簡易表示56をユーザがクリックしたときに、第2のイメージ情報を読み込んで、背景付きの手書きコメントの画像つまり手書きコメントと部分的な波形の画像を表示部2の例えば片隅に表示するようにしてもよい。
したがって、ユーザは、現在設定されている圧縮率の大小や手書きコメントを書き込んだ時点の圧縮率に意識を払う必要無しに、簡易表示56が表示されたときには、当該部分に手書きコメントを存在していることを知ることができ、手書きコメントの内容を知りたいときには、簡易表示56をクリックすることで、手書きコメント50を書き込んだ時点での圧縮率に基づく波形表示と共に手書きコメントを表示させることができる。勿論、手書きコメントを書き込んだ時点の圧縮率で波形表示されていることから、何らの位置ズレを生じることなく、ユーザが書き込んだのと同じ状態で手書きコメント50を表示させることができる。
図25〜図27は、PC34(図4)による波形表示に関連した手書きコメントの表示に関する図である。PC34のモニタ画面は、波形観測装置1の表示部2とはドット数が異なるのが一般的である。PC34を使った波形表示では、図25に示すように、簡易表示56によって手書きコメントの存在が表示される。そして、この簡易表示56をクリックするとコメントログ履歴の一覧が表示され(図26)、所望のコメント(図示の例ではコメント5)を選択すると、PC34には、当該コメント5の第2イメージ情報の読み込みが行われて、背景付きの手書きコメントつまり手書きコメントと部分波形の画像が表示される。
図27のフローチャートに基づいてPC34における手書きコメントの表示について説明すると、先ずステップS81でPC34に表示中の波形に手書きコメントが存在するときには、YESということで、ステップS82に進んで、表示波形中の計測データ番号に対応する位置に簡易表示56が表示される。そして、PC34に表示の簡易表示56から所望の簡易表示56をクリックするとコメント履歴ログの一覧58(図26)が表示され(S83、S84)、そして、この一覧58から一つのログ(コメント)を選択することで、PC34に、この選択したコメントに関連した第2イメージ情報が読み込まれて、PC34に、部分波形を含む手書きコメントの画像が表示される(S86)。
変形例として、上記コメント履歴ログの一覧58に代えて、PC34に表示中の簡易表示56をクリックすることにより当該簡易表示56に関連した第2イメージ情報を読み込んで、PC34に部分波形を含む手書きコメントの画像を表示するようにしてもよい。
PC34による波形表示において、第1イメージ情報に基づいて手書きコメントを所定の位置に表示してもズレが生じないときには、波形表示装置1と同様に、PC34に表示されている波形の所定位置に手書きコメントの画像50(図1)を表示してもよいことは言うまでもない。
以上、波形観測装置1に関連して表示波形と手書きコメントについて説明したが、オシロスコープのように、時間軸方向(x)及び計測値方向(y)の2方向に拡大圧縮表示する機能を有する波形観察装置にも本発明を同様に適用できるのは勿論である。
また、図28に示すように、波形観測装置1において、表示部2に表示の波形から時間軸方向に外れた部分に手書きコメントを書き込んだときには、この書き込みをキャンセルすると共にエラーメッセージを表示するのがよい。
1 波形観測装置
2 表示部
222 タッチパネル
224 液晶ディスプレー
29 CPU
30 バッファメモリ
31 本体メモリ
34 パーソナルコンピュータ(外部コンピュータ)
35 USBメモリ
2 表示部
222 タッチパネル
224 液晶ディスプレー
29 CPU
30 バッファメモリ
31 本体メモリ
34 パーソナルコンピュータ(外部コンピュータ)
35 USBメモリ
Claims (11)
- 表示部にタッチパネルを備え、該タッチパネルを使って表示波形の所望の位置に手書きコメントを書き込むことのできる波形観測装置であって、
ユーザの操作に基づいて前記表示部に表示する波形の時間軸方向の圧縮率を設定する圧縮率設定手段と、
該圧縮率設定手段によって設定された第1圧縮率に基づいて前記表示部に波形が表示されているときに前記タッチパネルを使って書き込んだ手書きコメントを、該手書きコメントの書き込んだ位置に関連付けて記憶する記憶手段と、
前記表示部における波形表示の圧縮率が前記第1圧縮率と同じ場合、前記波形表示と共に前記手書きコメントを書き込んだ位置に該手書きコメントを表示するとともに、
前記圧縮率設定手段により前記表示部における波形表示の圧縮率が前記第1圧縮率とは異なる第2圧縮率に設定された場合、前記手書きコメントを書き込んだ位置に該手書きコメントに代わって該手書きコメントが存在することを表す表示を行う表示手段とを有することを特徴とする波形観測装置。 - 前記記憶手段に、前記手書きコメントを書き込んだときの前記第1圧縮率が記憶される、請求項1に記載の波形観測装置。
- 前記タッチパネルにタッチするタッチ操作に基づいて前記波形表示を時間軸方向にスクロールするタッチスクロール手段を更に有し、
該タッチスクロール手段により前記波形表示を時間軸方向にスクロールしているときに、該波形表示と共に前記手書きコメント又は前記手書きコメントが存在することを表す表示が時間軸方向にスクロールする、請求項1又は2に記載の波形観測装置。 - 前記手書きコメントが存在することを表す表示が、手書きコメントを書き込んだ時間に対応する位置に表示される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の波形観測装置。
- 前記タッチパネルを使って書き込んだ手書きコメントに外接する矩形枠に基づいて前記手書きコメントが存在する座標位置が前記記憶手段に記憶される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の波形観測装置。
- 前記波形表示が前記第2圧縮率で表示されているときに、前記手書きコメントが存在することを表す表示を指定すると手書きコメントが前記表示部に表示される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の波形観測装置。
- 前記記憶手段には、前記手書きコメントのイメージ情報が記憶される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の波形観測装置。
- 前記圧縮率設定手段により設定可能な複数の圧縮率と前記表示部に波形表示するためのサンプリング周期に対応して、前記表示部に前記波形表示を圧縮表示するための複数の表示用圧縮データファイルが生成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の波形観測装置。
- 前記表示用圧縮データファイルに含まれる圧縮率とは異なる圧縮率が前記圧縮率設定手段により設定されたときに、前記複数の表示用圧縮データファイルから当該設定された圧縮率に対応する表示用再圧縮データを生成して、該表示用再圧縮データに基づいて、前記設定された圧縮率に基づく波形が前記表示部に表示される、請求項8に記載の波形観測装置。
- 前記表示用圧縮データファイルを使って波形表示するときに、一つ前の表示ドットとの間に隙間が存在するときには、該隙間を埋める補間処理を行って連続性のある波形表示を行う補間処理手段を更に有する、請求項8に記載の波形観測装置。
- 前記隙間がサンプリングを停止して再開した直後の表示ドットのときには前記補間処理をキャンセルする補間処理キャンセル手段を更に有する、請求項10に記載の波形観測装置。
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