JPH08327667A - 波形観測装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば、波形を時間軸方向に伸長した場合で
も、表示情報が見やすく印字される記録手段を備えた波
形観測装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、入力信号をデジタルデータとして
記録する波形取り込み回路、この波形取り込み回路より
得られる波形データがコントローラを介して記録される
表示バッファ、この表示バッファに記録された波形デー
タ及び表示情報データが前記コントローラを介して加え
られる表示部及び記録部を備えた装置において、前記表
示バッファを波形表示バッファと情報表示バッファに分
離したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルオシロスコ
ープのように入力の波形を観測する波形観測装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は従来のこの種の波形観測装置の一
例のブロツク図である。図において、１０は入力信号が
印加される端子、２０は端子１０に印加された信号の波
形を取り込む波形取り込み回路である。この波形取り込
み回路は、入力信号を正規化するアンプ２１、このアン
プ２１の出力をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器
２２、及びＡ／Ｄ変換器２２が出力する波形データを格
納する波形メモリ２３よりなっている。３０はマイクロ
プロセッサなどよりなるコントローラ、４０は表示バツ
ファ、５０はＣＲＴ等よりなる表示部、６０はプリンタ
等の記録部である。

【０００３】このような構成の波形観測装置において、
端子１０に印加された信号は波形取り込み回路２０に加
えられる。この波形取り込み回路２０を構成する波形メ
モリ２３には、印加された入力信号の波形がディジタル
の波形データとして記録される。波形メモリ２３に記録
された波形データはコントローラ３０の制御の基に表示
データとして加工され、その表示データは表示バツファ
４０に記録される。同時にこの表示バツファには時間軸
情報，或いは垂直軸情報等、波形データ以外の表示情報
が記録される。表示バツファ４０に記録された波形デー
タ及び表示情報はコントローラ３０の制御の基に表示部
５０及び記録部６０に送出され、その波形データ及び表
示情報がＣＲＴ上に表示され或いは記録紙上に記録され
る。

【０００４】記録部６０は装置に内蔵されたもので、こ
の記録部はＣＲＴ等の表示部５０に表示された波形をそ
のままハードコピーとして保存する為に設けられている
ものである。この記録部６０での通常のハードコピーの
一例を図５に示す。図５において、（ａ）は被測定の波
形、（ｂ）は垂直軸情報、（ｃ）は時間軸情報を示すも
のである。これらの波形及び表示情報は表示部５０のＣ
ＲＴ画面上に表示されたものがそのまま記録されている
ものである。

【０００５】ここで、例えば図６に示す如く波形データ
（ａ）が時間軸方向に蜜になってい場合がある。ディジ
タルオシロスコープ等においては、このように時間軸方
向に蜜の波形を記録部６０で記録する場合には、その波
形を見やすくする為に時間軸方向に伸長する機能を持っ
ているものがある。このような伸長機能を利用し、時間
軸方向に伸長されて記録部６０で記録された波形のハー
ドコピーの一例を図７に示す。図７に示される如く、時
間軸方向に蜜な波形を時間軸方向に伸長すれば、その記
録波形（ａ）は確かに見やすくなる。しかし、同時に表
示情報（ｂ）も時間軸方向に伸長されてしまい、その表
示情報は非常に醜いものとなる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決する為になされたもので、その目的は例えば
上記のように波形を時間軸方向に伸長した場合でも、表
示情報が見やすく印字される記録手段を備えた波形観測
装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号をデ
ジタルデータとして記録する波形取り込み回路、この波
形取り込み回路より得られる波形データがコントローラ
を介して記録される表示バッファ、この表示バッファに
記録された波形データ及び表示情報データが前記コント
ローラを介して加えられる表示部及び記録部を備えた波
形観測装置において、前記表示バッファを波形表示バッ
ファと情報表示バッファに分離したことを特徴としたも
のである。

【０００８】

【作用】このような本発明では、波形データと表示情報
を任意に合成または分離することができる。

【０００９】

【実施例】以下本発明を説明する。図１は本発明に係わ
る波形観測装置の一実施例を示すブロック図である。な
お、図１において図４と同一部分は図１と同一符号を付
してそれらの再説明は省略する。図１において、７０は
コントローラ３０によってその読み書きが制御される表
示バッファで、この表示バッファ７０は波形表示バッフ
ァ７１と情報表示バッファ７２の２つの領域よりなって
いる。

【００１０】このような構成の本発明に係わる装置にお
いては、波形取り込み回路２０を構成する波形メモリ２
３に記録された入力信号の波形データは、コントローラ
３０の制御の基に表示波形データに加工され、その加工
された波形データは表示バッファ７０における波形表示
バッファ７１に記録される。同様に、電圧軸感度或いは
時間軸等波形データ以外の表示情報データも表示用に加
工されて表示バッファ７０における情報表示バッファ７
２に記録される。

【００１１】波形データを表示部５０で表示させる場合
には、コントローラ３０により波形データ及び表示情報
データを表示バッファ７０における波形表示バッファ７
１及び情報表示バッファ７２より呼び出して合成し、こ
の合成したデータを表示部５０に送出する。

【００１２】波形データを記録部６０で記録する場合に
は、通常は波形表示バッファ７１に記録されている波形
データ及び情報表示バッファ７２に記録されている表示
情報をコントローラ３０により呼び出して合成し、その
合成結果を記録部６０で記録する。その場合の記録部５
０での記録結果は例えば図５に示す如く波形（ａ）と表
示情報（ｂ）及び（ｃ）等が記録される。

【００１３】一方、図６及び図７で説明したように、波
形データが時間軸方向に蜜で、これを時間軸方向に伸長
して記録部６０で記録するような場合には、コントロー
ラ３０は波形表示バッファ７１の内容を読みだしてこれ
を時間軸方向に伸長し、その伸長された波形データを記
録部６０に送出して記録部６０はこれを記録する。波形
データの記録後、コントローラ３０は情報表示バッファ
７２の内容を読みだし、読みだした表示情報データを時
間軸方向には伸長せずにそのまま記録部６０に送出して
記録部６０はこれを印字する。このような方法で記録さ
れたハードコピーの一例を図２に示す。このように、記
録された波形（ａ）は時間軸方向に伸長するが、表示情
報（ｂ）はそのままなので、非常に見やすいものとな
る。

【００１４】表示情報（ｂ），（ｃ）の記録は図２より
図３に示す方が見やすい場合がある。なお、図３におい
て６１は実際の記録紙、６２は波形が記録される部分
で、表示情報（ｂ），（ｃ）は記録紙６１の余白に印字
される。このように記録する場合には予め情報表示バッ
ファ７２の内容を表示情報（ｂ），（ｃ）が記録紙６１
の余白に印字されるように変更しておけば良い。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
表示バッファを波形表示バッファと情報表示バッファに
分離するように構成することにより、波形データと表示
情報を任意に合成したり、或いは独立して印字ができる
ので、その場合に応じた見やすい印字を行うことができ
る記録部をもつ波形観測装置を得ることができる。特
に、図６及び図７を用いて説明したように、時間軸方向
に波形を伸長して記録するような場合に本発明はその効
果極めて大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる波形観測装置の一実施例を示し
たブロック図である。

【図２】本発明によって得られたハードコピーの一例の
説明図である。

【図３】本発明によって得られたハードコピーの一例の
説明図である。

【図４】従来の波形観測装置の一例のブロック図であ
る。

【図５】本発明及び従来装置によって得られるハードコ
ピーの一例の説明図である。

【図６】本発明を説明する為のハードコピーの一例の説
明図である。

【図７】本発明を説明する為のハードコピーの一例の説
明図である。

【符号の説明】

１０ 入力端子 ２０ 波形取り込み回路 ２１ アンプ ２２ Ａ／Ｄ変換器 ２３ 波形メモリ ３０ コントローラ ４０ 表示バッファ ５０ 表示部 ６０ 記録部 ７０ 表示バッファ ７１ 波形表示バッファ ７２ 情報表示バッファ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入力信号をデジタルデータとして記録する
   波形取り込み回路、この波形取り込み回路より得られる
   波形データがコントローラを介して記録される表示バッ
   ファ、この表示バッファに記録された波形データ及び表
   示情報データが前記コントローラを介して加えられる表
   示部及び記録部を備えた装置において、 前記表示バッファを波形表示バッファと情報表示バッフ
   ァに分離したことを特徴とする波形観測装置。