JP2902736B2 - マルチメディアデータプロジェクタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、文字コードデータ，ベクトル図形データ,2
値イメージデータ等のマルチメディア情報をプロジェク
タに対し表示する際に使用されるマルチメディアデータ
プロジェクタ装置に関する。

（従来の技術） 一般に、CAD（Computer Aided Design）やDTP（Desk
Top Publishing）等の画像作成装置で作成した文字デー
タ，図形データ,2値画像データ等のプレゼンテーション
用のデータは、何れもそのデータフォーマットが異なる
マルチメディアデータであり、これらのデータはそれぞ
れ一度紙面上にプリント出力した後にOHP（Over Head P
rojector）用のシートを作成してプレゼンテーションに
使用している。

ここで、例えば上記マルチメディアデータを一画面上
にまとめて表示したい場合には、各メディアデータ毎に
データフォーマットが異なり、そのデータの表示，出力
方法が異なってくるため、それぞれ同一のデータフォー
マットに変換した後に同一の紙面上に配置プリント出力
して上記OHPシートを作成する必要がある。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記のようにCADやDTPで作成したマル
チメディアデータを、それぞれいちいち紙面上にプリン
ト出力してOHPシートを作成しプロジェクタ表示したの
では、プリンタ及びOHPコピー装置等に画像再現性能の
限界があるため、データ作成時における高画質表示状態
をそのままプロジェクタ表示時まで維持することができ
ない。

本発明は上記課題に鑑みなされたもので、予め作成さ
れたマルチメディアデータをそれぞれOHPシートを作成
する必要なく、容易にプロジェクタ表示することが可能
になるマルチメディアデータプロジェクタ装置を提供す
ることを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） すなわち、本発明に係わるマルチメディアデータプロ
ジェクタ装置は、データフォーマットの異なる複数のメ
ディアデータをそれぞれそのデータ種別を付加して記憶
するデータ記憶手段と、このデータ記憶手段から読出さ
れるデータの種別を解析する種別解析手段と、画像表示
プロジェクタと、この画像表示プロジェクタに表示させ
る被表示データが書込まれる表示用メモリバッファと、
この表示用メモリバッファに対する被表示データの描画
書込み領域を指示する描画位置指示手段と、上記データ
記憶手段から読出される複数のメディアデータをそれぞ
れ上記種別解析手段により解析されたデータ種別に応じ
て被表示データとし、上記表示用メモリバッファに対
し、上記描画位置指示手段により指示される被表示デー
タの描画書込み領域に従い描画するデータ描画手段とを
備えて構成したものである。

（作用） つまり、上記記憶手段に記憶されたマルチメディアデ
ータのデータ種別を解析判断し、このデータの種別に応
じてデータの読込みを行ない被表示データとし、表示用
メモリバッファに任意の描画書込み領域を指示して直接
描画することにより、マルチメディアデータを、紙面上
へのプリント,OHPシートの作成をせずに、高画質なプロ
ジェクタ表示が行なえるようになる。

（実施例） 以下図面により本発明の一実施例について説明する。

第１図はマルチメディアデータプロジェクタ装置の構
成を示すもので、同図において、11はCADやDTP等で作成
された文字コードデータ，図形ベクトルデータ,2値画像
データ，カラー画像データ等の各種マルチメディアデー
タを記憶する記憶装置である。この記憶装置11における
各メディアデータの記憶領域は、それぞれヘッダ部とデ
ータ部とに分割され、該ヘッダ部にはデータ部に格納さ
れたメディアデータのデータ種別が書込まれる。この記
憶装置11には、種別読込み部12及びデータ読込み部13が
接続される。種別読込み部12は、記憶装置11に格納され
たメディアデータのヘッダ部に付加された種別データの
読込みを行なうもので、この種別読込み部12により読込
まれた種別データは種別解析部14に送られる。この種別
解析部14は、上記種別読込み部12から送られた種別デー
タに基づき上記記憶装置11から読出されるメディアデー
タのデータ種別を解析し、このデータ種別に応じたデー
タ読込み方法及びデータ描画方法を設定するもので、こ
の種別解析部14により解析されたデータ読込み方法の指
定信号は上記データ読込み部13に出力され、また、デー
タ描画方法の指定信号はデータ描画部15に出力される。

ここで、記憶装置11から読出されるメディアデータの
データ種別が、例えば文字コードデータである場合に
は、キャラクタジェネレータにより文字コードをキャラ
クタパターン化する読込み描画方法が設定され、また、
画像データである場合には、DMA（ダイレクトメモリア
クセス）転送方式を用いた読込み描画方法が設定され、
さらに、図形ベクトルデータである場合には、ベクトル
描画装置を用いた読込み描画方法が設定されることにな
る。つまり、上記データ読込み部13及びデータ描画部15
には、上記記憶装置11に記憶される各メディアデータ個
々のデータ種別に応じたデータ読込み描画手段が全て備
えられることになる。

そして、上記データ描画部15には、表示用メモリバッ
ファ16が接続され、この表示用メモリバッファ16には、
プロジェクタ表示部17を介してプロジェクタ装置18が接
続される。上記表示用メモリバッファ16は、データ描画
部15を通して描画されるメディアデータが、表示イメー
ジ状態で書込まれるもので、この場合、この表示用メモ
リバッファ16に対するメディアデータの描画書込み領域
は、描画位置指示部19からのアドレス指示に基づき設定
される。上記表示用メモリバッファ16に書込まれたメデ
ィアデータは、プロジェクタ表示部17を通してプロジェ
クタ装置18で表示出力される。

次に、上記構成によるマルチメディアデータプロジェ
クタ装置の動作について説明する。

記憶装置11には、CADやDTP等で作成された文字コード
データ，図形ベクトルデータ,2値画像データ，カラー画
像データ等の各種マルチメディアデータが記憶されてお
り、各データ記憶領域のヘッダ部には、その個々のデー
タ内容を示すデータ種別が書込まれている。

ここで、図示しない表示指示手段により、上記記憶装
置11に記憶される２値画像データの表示出力を指示する
と、該記憶装置11から２値画像データの読出しが開始さ
れると共に、そのヘッダ部におけるデータ種別が種別読
込み部12により読込まれ種別解析部14に送られる。する
と、種別解析部14では、記憶装置11からの読出しデータ
が２値画像データであることを解析し、この２値画像デ
ータに対応するDMA転送方式を用いたデータ読込み描画
方法をデータ読込み部13及びデータ描画部15に対して指
示設定するもので、これにより、記憶装置11から読出さ
れた２値画像データは、データ読込み部13を通して順次
読込まれ、データ描画部15を通して表示用メモリバッフ
ァ16に描画されることになる。よって、この表示用メモ
リバッファ16に描画された２値画像データは、プロジェ
クタ表示部17を通してプロジェクタ装置18にて表示出力
されるようになる。

この場合、記憶装置11にて記憶される所望のメディア
データを、そのデータ種別に応じたデータ読込み描画方
法を選択して表示用メモリバッファ16に直接転送描画
し、プロジェクタ装置18に表示させるので、プロジェク
タ表示用のOHPシート等を作成する必要なく、画像品質
を劣化させずにプロジェクタ表示を行なうことが可能に
なる。

一方、上記記憶装置11に記憶される所望のメディアデ
ータの読出し描画処理を行なう際に、描画位置指示部19
により表示用メモリバッファ16におけるデータ描画領域
を指示設定し、例えば上記DMA転送方式を用いて転送さ
れる２値画像データをメモリバッファ16の上半分の領域
に予め描画しておき、また、これに続いて表示指示され
る文字コードデータをキャラクタジェネレータを用いた
読出し描画方法により該メモリバッファ16の下半分の領
域に描画させれば、所望する複数のメディアデータを同
一のプロジェクタ表示画面上に任意に配置して表示させ
ることができるようになる。

したがって、上記構成のマルチメディアデータプロジ
ェクタ装置によれば、記憶装置11に格納されたマルチメ
ディアデータを、それぞれ紙面上にプリント出力してOH
Pシートを作成する必要なく、直接に表示用メモリバッ
ファ16に描画しプロジェクタ装置18で表示出力できるの
で、容易且つ表示品質の高いプロジェクタ表示を行なう
ことが可能になる。

この場合、上記表示用メモリバッファ16に対する各メ
ディアデータの転送描画位置を、描画位置指示部19によ
り任意に指示設定できるので、複数のメディアデータを
容易に同一のプロジェクタ表示画面上で表示することが
できるようになる。

尚、上記実施例において、記憶装置11に新たなメディ
ア（データ種別）のデータを追加格納した場合には、そ
のデータ種別に応じたデータ読込み描画方法をデータ読
込み装置13及びデータ描画装置15にそれぞれ追加してお
くことにより、さらに多様なデータ種別のプロジェクタ
表示を行なうことが可能になる。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、データフォーマットの
異なる複数のメディアデータをそれぞれのデータ種別を
付加して記憶するデータ記憶手段と、このデータ記憶手
段から読出されるデータの種別を解析する種別解析手段
と、画像表示プロジェクタと、この画像表示プロジェク
タに表示させる被表示データが書込まれる表示用メモリ
バッファと、この表示用メモリバッファに対する被表示
データの描画書込み領域を指示する描画位置指示手段
と、上記データ記憶手段から読出される複数のメディア
データをそれぞれ上記種別解析手段により解析されたデ
ータ種別に応じて被表示データとし、上記表示用メモリ
バッファに対し、上記描画位置指示手段により指示され
る被表示データの描画書込み領域に従い描画するデータ
描画手段とを備えて構成したので、上記記憶手段に記憶
されたマルチメディアデータのデータ種別を解析判断
し、このデータの種別に応じてデータの読込みを行ない
被表示データとし、表示用メモリバッファに任意の描画
書込み領域を指示して直接描画することにより、予め作
成されたマルチメディアデータをそれぞれOHPシートを
作成する必要なく、容易にしかも高画質な状態で所望の
領域に配置してプロジェクタ表示することが可能にな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係わるマルチメディアデー
タプロジェクタ装置の構成を示すブロック図である。 11……記憶装置、12……種別読込み部、13……データ読
込み部、14……種別解析部、15……データ描画部、16…
…表示用メモリバッファ、17……プロジェクタ表示部、
18……プロジェクタ装置、19……描画位置指示部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】データフォーマットの異なる複数のメディ
   アデータをそれぞれのデータ種別を付加して記憶するデ
   ータ記憶手段と、 このデータ記憶手段から読出されるデータの種別を解析
   する種別解析手段と、 画像表示プロジェクタと、 この画像表示プロジェクタに表示させる被表示データが
   書込まれる表示用メモリバッファと、 この表示用メモリバッファに対する被表示データの描画
   書込み領域を指示する描画位置指示手段と、 上記データ記憶手段から読出される複数のメディアデー
   タをそれぞれ上記種別解析手段により解析されたデータ
   種別に応じて被表示データとし、上記表示用メモリバッ
   ファに対し、上記描画位置指示手段により指示される被
   表示データの描画書込み領域に従い描画するデータ描画
   手段と、 を具備したことを特徴とするマルチメディアデータプロ
   ジェクタ装置。