以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、情報処理装置としての、かつ、携帯型の端末装置としてのタブレット装置及び情報処理システムについて説明する。
図1は本発明の実施の形態における情報処理システムの制御ブロック図、図2は本発明の実施の形態における情報処理システムの概念図である。
図において、10は情報処理システム、11はタブレット装置、12はサーバ装置としての図面サーバ、Ntはタブレット装置11と図面サーバ12とを接続するインターネット等の第1の通信網としてのネットワーク、16は通信装置、18はタブレット装置11と通信装置16とを無線で接続する第2の通信網としての無線LANである。
前記情報処理システム10が、建築現場、工事現場、測量現場等の作業現場、例えば、建築現場において作業の進捗状況等を確認するために利用される場合、操作者は、前記タブレット装置11を使用して、建築現場の複数の確認箇所における確認対象物について、実物と図面とを比較して、確認を行い、確認結果をタブレット装置11に入力する。
なお、本実施の形態において、前記通信装置16は公衆無線通信システムの無線基地局である。また、本実施の形態においては、情報処理装置としてタブレット装置11が使用されるようになっているが、ノートパソコン、携帯電話、スマートフォン等を使用することができる。
次に、図面サーバ12について説明する。
図面サーバ12は、制御部21、第1の記憶部としての記憶装置13、第2の記憶部としてのROM(READ ONLY MEMORY:読取専用メモリ)23、第3の記憶部としてのRAM(RANDOM ACCESS MEMORY:読書自在メモリ)24、通信部25等を備える。
前記記憶装置13は、ハードディスク等の大容量の記憶媒体から成り、図面データベースを構成する。本実施の形態においては、記憶装置13に、あらかじめ用紙等に作成された各種の建築現場の設計図面を元図とし、元図をデータ化した図面データDti(i=1、2、…)が建築現場ごとに記録される。また、記憶装置13には、前記図面データDtiに対応させて、後述される加筆データ等の付属情報が記録される。
前記制御部21は、図示されないCPUを備え、ROM23に記録された各種のプログラムに従って図面サーバ12の全体の制御(情報処理)を行うとともに、前記記憶装置13に記録されたプログラムに従って図面データDtiの管理等を行う。
前記ROM23には、制御部21によって実行される各種のプログラム、該プログラムを実行するためのパラメータ等が記録される。
前記RAM24は、制御部21が各種の処理を行う際にデータを一時的に記録するバッファとして機能するとともに、制御部21が各種の処理を行う際にワーキングメモリとして機能する。
通信部25は、図面サーバ12をネットワークNtに接続するための通信用インタフェースである。前記制御部21は、通信部25、ネットワークNt、通信装置16及び無線LAN18を介して、各建築現場の図面データDtiのうちの、操作者が作業の進捗状況等を確認しようとする建築現場の図面データ、及び付属情報をタブレット装置11に送信する。
次に、タブレット装置11について説明する。
タブレット装置11は、制御部31、第4の記憶部としてのROM33、第5の記憶部としてのRAM34、通信部35、表示部36、操作部37、画像入力部としての電子カメラ45、第6の記憶部としての、かつ、データ記憶部としての表示データ記憶部48等を備える。
該表示データ記憶部48は、ハードディスク、EEPROM(ELECTORICALLY ERASABLE PROGRAMMABLE ROM)等から成り、図面データDti及び付属情報が記録されるほかに、各種のプログラムが記録される。この場合、図面データDtiと付属情報のうちの加筆データとは、別のデータとして、すなわち、レイヤーを異ならせて記録される。
制御部31は、図示されないCPUを備え、ROM33に記録された各種のプログラムに従ってタブレット装置11の全体の制御を行う。また、制御部31は、画像表示処理部としての図面表示処理部Pr11、モード設定処理部Pr12、第1の表示形態変更処理部としての表示移動処理部Pr13、第2の表示形態変更処理部としての表示拡大縮小処理部Pr14、加筆画像形成処理部Pr15、データ記録処理部Pr16等を備える。
前記図面表示処理部Pr11は、表示データ記憶部48に記録された図面表示プログラムを実行することによって、前記表示部36に第1の表示画面としての図面表示画面ds1を形成し、図面サーバ12から取得した画像データとしての図面データに基づいて、図面表示画面ds1に画像としての図面gr1(図4)を表示する。なお、図面表示画面ds1に表示される図面gr1は元図と同じ内容を有する。
そして、前記モード設定処理部Pr12は、表示データ記憶部48に記録されたモード設定プログラムを実行することによって、操作者の指示に応じて、すなわち、操作者が図面表示画面ds1に接触子(入力具)としての指をタッチしたときの接触条件に基づいて、タブレット装置11のモードを切り替え、タブレット装置11に標準モードとしての表示モード、及び入力モードとしての加筆モードを設定する。なお、本実施の形態においては、タブレット装置11の電源をオンにしたとき、タブレット装置11に表示モードが設定されるようになっている。
また、前記表示移動処理部Pr13は、表示データ記憶部48に記録された表示移動プログラムを実行することによって、タブレット装置11に表示モードが設定されているときに、図面表示画面ds1に表示された図面gr1を移動させ、スクロールすることにより、また、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、図面表示画面ds2(図5)に表示された図面gr1を移動させ、スクロールすることにより、図面gr1の表示形態を変更する。
そして、前記表示拡大縮小処理部Pr14は、表示データ記憶部48に記録された表示拡大縮小プログラムを実行することによって、タブレット装置11に表示モードが設定されているときに、図面表示画面ds1に表示された図面gr1を拡大したり、縮小したりすることにより、また、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、表示画面ds2に表示された図面gr1を拡大したり、縮小したりすることにより、図面gr1の表示形態を変更する。
また、前記加筆画像形成処理部Pr15は、表示データ記憶部48に記録された加筆画像形成プログラムを実行することによって、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、加筆データに基づいて、図面gr1に重ねて、サイン等の所定の画像を加筆イメージとして形成し、図面表示画面ds1に表示する。このとき、前記図面gr1及び加筆イメージは、レイヤーを異ならせて表示される。
そして、前記データ記録処理部Pr16は、表示データ記憶部48に記録されたデータ記録プログラムを実行することによって、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに生成された加筆データを、図面データと対応させて表示データ記憶部48に記録する。
前記ROM33には、制御部31によって実行されるプログラム、プログラムを実行するためのパラメータ等が記録される。
前記RAM34は、制御部31が各種の処理を行う際にデータを一時的に記録するバッファとして機能するとともに、制御部31が各種の処理を行う際にワーキングメモリとして機能する。
前記通信部35は、タブレット装置11をネットワークNtに接続するための通信用インタフェースである。制御部31は、通信部35、無線LAN18、通信装置16及びネットワークNtを介して図面サーバ12から建築現場の図面データDti及び付属情報を受信し、取得する。
なお、本実施の形態において、制御部31は、通信部35を介して図面データを取得するようになっているが、USB(UNIVERSAL SERIAL BUS)メモリ等の半導体メモリを介して図面データを取得することができる。また、制御部31は、タブレット装置11の表示データ記憶部48から図面データを直接取得することができる。その場合、タブレット装置11と、図面データが記録されたパソコンとが有線又は無線で接続され、制御部31は、パソコンを介して図面データを取得し、表示データ記憶部48にあらかじめ記録する。
前記表示部36は、液晶ディスプレイ等によって形成されたタッチパネルから成る表示デバイスであり、操作者が図面表示画面ds1に指をタッチする(触れる)と、指をタッチしたときに指の動作を検出する。
また、前記操作部37は、タッチパネル上に形成された入力デバイスであり、操作要素としてのキー、ボタン等を備える。操作者がタッチパネル上のキー、ボタン等に指をタッチすることによって、制御部31に所定の事項が入力される。
なお、表示部36がタッチパネルによって形成されていない場合、操作部37として、キーボード、マウス等を使用することができる。
前記タブレット装置11において、図面サーバ12の記憶装置13にアクセスし、記憶装置13に記録された図面データDtiのうちの任意の図面データを検索し、取得し、図面表示画面ds1に図面gr1を表示することができるので、操作者は建築現場の紙の設計図面を持ち歩く必要がない。したがって、操作者は、タブレット装置11の図面表示画面ds1に表示された図面gr1を見ながら、建築現場の所定の箇所における作業状況を確認することができる。
また、操作者は、確認対象物について確認を行ったときに、前記図面表示画面ds1において、図面gr1に重ねてサイン等の所定の加筆イメージを形成し、表示することができる。さらに、操作者は、前記図面表示画面ds1において、又は表示部36に形成された別の画面において、確認対象物について確認した事項、建築現場における課題等をコメント、画像等によって入力することができる。
また、タブレット装置11の通信部35と通信装置16とが無線LAN18を介して接続され、通信装置16と図面サーバ12とがネットワークNtを介して接続されるので、操作者は、屋内又は屋外の任意の箇所でタブレット装置11を使用し、図面サーバ12から図面データを取得することができる。
次に、図面データDtiについて説明する。
建築用の設計図面を元図とするA0判、A1判等の大判の図面データDtiは、比較的高い密度(600〔dpi〕又は400〔dpi〕)で記憶装置13に記録される。
ここで、A0判の図面データは、元図の寸法が、縦が841〔mm〕、横が1189〔mm〕であるので、600〔dpi〕の解像度(密度)で作成すると、縦が19866〔ドット〕、横が28087〔ドット〕になり、面の画素数で表すと、約5億6千万〔ドット〕になり、非常に膨大なデータ量になる。
一方、タブレット装置11の表示部36に形成される図面表示画面ds1の寸法は、一般的に、縦が786〔ドット〕、横が1024〔ドット〕程度であり、面の画素数で表すと、78万6千〔ドット〕になる。
したがって、表示部36の図面表示画面ds1に表示される図面gr1は、図面データに対して約700分の1の解像度で表示されることになるので、確認対象物について確認を行う場合に、元図の全体を図面表示画面ds1に表示しようとすると、図面gr1が過剰に小さくなり、詳細を見ることができない。そこで、大判の図面データについては、図面gr1の一部分を拡大し、スクロールして、確認対象物について確認を行う箇所を図面表示画面ds1に表示する必要がある。
ところで、建築現場において確認対象物について確認を行うに当たり、表示部36の図面表示画面ds1に表示される図面gr1は、必ずしも高い解像度である必要がなく、140〔dpi〕〜150〔dpi〕程度の解像度があれば十分である。
また、表示部36の図面表示画面ds1が、例えば、縦が786〔ドット〕であり、確認対象物について確認を行う際に、図面gr1について6倍の倍率までの拡大が要求される場合、図面データの縦のドット数は、
768〔ドット〕×6=4608〔ドット〕
あれば十分である。
これをA0判の図面データに当てはめると、元図の寸法は縦が841〔mm〕であるので、図面gr1の解像度は、
((4608/841)×25.4)=139.2〔dpi〕
になる。
すなわち、縦が786〔ドット〕程度の図面表示画面ds1に、縦のドット数が4608〔ドット〕程度の図面gr1を139.2〔dpi〕の解像度で表示しても、図面表示画面ds1上で図面gr1の詳細を十分に見ることができる。しかも、図面gr1を表示するのに要する時間、すなわち、表示時間を短くすることができる。
このことから、本実施の形態において、図面表示処理部Pr11は、図面サーバ12から送信された図面データの解像度を600〔dpi〕から150〔dpi〕に変更する処理を行い、変更後の解像度で図面gr1を表示するようにしている。
なお、タブレット装置11の処理速度が高い場合は、解像度が、例えば、200〔dpi〕であっても表示時間を短くすることができる。すなわち、解像度の値は、タブレット装置11の処理速度、図面の拡大の倍率等によって決まる。
また、解像度を変更しても、図面表示画面ds1に表示された図面gr1上の位置を、元図の図面データ上の位置に対応させて算出することができるので、元図上の確認対象物の位置を図面表示画面ds1上で精度良く表示することができる。
次に、タブレット装置11の操作方法について説明する。
図3は本発明の実施の形態におけるタブレット装置の操作方法を説明するための図である。
図において、11はタブレット装置、ds1は図面表示画面、k1は該図面表示画面ds1の所定の領域、本実施の形態においては、左下隅に表示された第1のモード切替用の操作要素としての加筆キーである。
なお、図3は、タブレット装置11の電源がオンにされた状態を示し、モード設定処理部Pr12によってタブレット装置11に表示モードが設定され、図面表示画面ds1に加筆キーk1が表示される。
本実施の形態においては、表示部36がタッチパネルで形成されていて、操作者が図面表示画面ds1上の所定の位置に指をタッチすると、表示部36が、操作者がタッチした位置を所定のサンプリング周期でサンプリングし、リアルタイムで図面表示画面ds1上(タッチパネル上)の座標を読み込むことによって、指の動作を検出する。
そして、タブレット装置11に前記表示モードが設定されているときに、操作者が図面表示画面ds1上で、例えば、手hdの第1の指としての人指し指fn1を矢印A方向に移動させると、表示部36は、指の移動であるスライド動作を検出し、操作者がタッチした位置の時間的変化を読み込む。また、表示移動処理部Pr13は、指の移動方向に応じて、すなわち、操作者がタッチした位置の時間的変化に対応させて図面表示画面ds1上の図面を矢印A方向に移動し、スクロールする。すなわち、前記表示モードが設定されているときに、操作者が図面表示画面ds1上で人指し指fn1を移動させると、図面は人指し指fn1が移動した方向に移動し、スクロールされる。
また、操作者が加筆キーk1に指をタッチし、表示部36が加筆キーk1におけるタップ動作を検出すると、前記モード設定処理部Pr12は、タブレット装置11に加筆モードを設定する。
なお、表示部36は、操作者が図面表示画面ds1上で2本の指、例えば、人指し指fn1及び第2の指としての親指fn2をそれぞれ矢印B、C方向に移動させて広げたときに、図面表示画面ds1の2箇所で移動方向が異なる指の移動、すなわち、ピンチアウト動作を検出し、操作者がタッチパネル上で人指し指fn1及び親指fn2をそれぞれ矢印B、C方向と反対の方向に移動させて狭めたときに、図面表示画面ds1の2箇所で移動方向が異なる指の移動、すなわち、ピンチイン動作を検出する。また、表示部36は、操作者が図面表示画面ds1上で人指し指fn1を弾いたときに、指のフリック動作を検出し、操作者がタッチパネルに人指し指fn1を短時間タッチしたときに、指のタップ動作を検出する。
前記表示拡大縮小処理部Pr14は、タブレット装置11に表示モードが設定されているときに、人指し指fn1及び親指fn2の移動方向に応じて、図面表示画面ds1に表示されている図面を拡大又は縮小する。すなわち、前記表示拡大縮小処理部Pr14は、表示部36が指のピンチアウト動作を検出すると、図面を拡大し、表示部36がピンチイン動作を検出すると、図面を縮小する。
次に、タブレット装置11において、前記図面表示画面ds1に表示された図面に重ねて加筆イメージを形成する際の制御部31の動作について説明する。
図4は本発明の実施の形態における図面表示画面に表示された図面に加筆イメージを形成する際の制御部の動作を説明するための第1の図、図5は本発明の実施の形態における図面表示画面に表示された図面に加筆イメージを形成する際の制御部の動作を説明するための第2の図、図6は本発明の実施の形態における図面表示画面に表示された図面に加筆イメージを形成する際の制御部の動作を説明するための第3の図、図7は本発明の実施の形態における図面表示画面に表示された図面に加筆イメージを形成する際の制御部の動作を説明するための第4の図、図8は本発明の実施の形態における図面表示画面に表示された図面に加筆イメージを形成する際の制御部の動作を説明するための第5の図、図9は本発明の実施の形態における図面表示画面に表示された図面に加筆イメージを形成する際の制御部の動作を説明するための第6の図である。
まず、前記図面表示処理部Pr11は、図面データを図面サーバ12から受信して取得すると、表示部36に図面表示画面ds1を形成し、取得した図面データに基づいて図面表示画面ds1に図面gr1を表示する。この場合、図面サーバ12から送信された図面データが大判の図面データであるので、図4に示されるように、図面gr1の全体を図面表示画面ds1に表示することができず、図面gr1の一部分Pt1だけが図面表示画面ds1上に表示され、残りの部分Pt2は表示されない。
そして、前記図面gr1の所定の箇所、本実施の形態においては、右下部に、加筆枠Fr1が形成される。該加筆枠Fr1は、確認対象物について確認を行う確認項目を番号、本実施の形態においては、「No.1」、「No.2」で特定する確認項目欄δ1、δ2、及び確認項目欄δ1、δ2に対応させて、操作者が確認対象物について確認を行ったことをサインをすることによって確定するためのサイン欄q1、q2を備える。
前述されたように、図面表示画面ds1上に図面gr1の一部分Pt1だけが表示され、残りの部分Pt2が表示されないので、加筆枠Fr1の確認項目欄δ1及びサイン欄q1だけが表示され、確認項目欄δ2及びサイン欄q2は表示されない。
また、図面表示処理部Pr11は、図面表示画面ds1における所定の箇所、本実施の形態においては、左下隅に加筆キーk1を表示する。なお、図4に示されるように、図面表示画面ds1において加筆キーk1が表示されている場合、タブレット装置11に表示モードが設定される。
そして、操作者は、建築現場において図面表示画面ds1に表示された図面gr1を見ながら確認対象物の「No.1」、「No.2」の確認項目について確認を行い、サイン欄q1、q2にサインをすることによって、確認対象物について確認を行ったことを確定する。
そのために、操作者が図面表示画面ds1に形成された加筆キーk1に指を短時間タッチすると、表示部36はタップ動作を検出し、前記モード設定処理部Pr12は、タブレット装置11に加筆モードを設定し、図面表示処理部Pr11は、表示部36に、図5に示されるような第2の表示画面としての図面表示画面ds2を形成し、該図面表示画面ds2の左下隅に、第2のモード切替用の操作要素としての完了キーk2を表示する。
そして、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、操作者がサイン欄q1において「OK」の文字Cr1を描くように人指し指fn1を移動させると、表示部36は、スライド動作を検出し、操作者が人指し指fn1をタッチした位置の図面表示画面ds2上の座標(X方向及びY方向の値)から成り、図面表示画面ds2上の人指し指fn1の軌跡を表す軌跡データを生成する。
続いて、加筆画像形成処理部Pr15は、軌跡データを読み込み、軌跡データに対応する図面gr1上の位置データを取得する。該位置データは、図面表示画面ds2上を人指し指fn1がタッチした状態で移動したときの人指し指fn1の位置を、図面データにおける座標(X方向及びY方向の値)で表したものである。
なお、軌跡データに対応する位置データは、表示部36の寸法、元図の寸法、図面の縮尺等に基づいて算出したり、テーブル等から読み出したりすることによって取得される。
次に、加筆画像形成処理部Pr15は、位置データと軌跡データとを関連付けた加筆データを生成し、該加筆データに基づいて、図面表示画面ds2上に、図面gr1に重ねて「OK」の文字Cr1を加筆イメージとして、描画線で描画することによって形成する。すなわち、前記加筆モードが設定されているときに、操作者が図面表示画面ds2上で人指し指fn1を移動させると、図面表示画面ds2上で加筆イメージを形成し、表示することができる。このようにして、操作者が、サイン欄q1においてサインをし、確認対象物の「No.1」の確認項目について確認を行ったことを確定する。
このとき、操作者が、図面表示画面ds2に形成された完了キーk2に指を短時間タッチすると、表示部36はタップ動作を検出し、制御部31のデータ記録処理部Pr15は、生成された加筆データをファイルにして図面gr1上の位置に対応させて表示データ記憶部48に記録するとともに、図面サーバ12に送信する。そして、図面サーバ12において、制御部21はタブレット装置11から送信された加筆データを、対応する図面データの付属情報として記憶装置13に記録する。なお、図面サーバ12において、加筆データ及び図面データが記憶装置13に記録されるので、図面サーバ12にアクセス可能な端末装置間で加筆データ及び図面データを共有することができる。
ところで、前述されたように、図面表示画面ds2には図面gr1の残りの部分Pt2が表示されておらず、確認項目欄δ2及びサイン欄q2も表示されていないので、操作者は、サイン欄δ2にサインをすることができない。
そこで、図面表示画面ds2上で図面gr1をスクロールする必要があるが、加筆モードが設定されているときに、例えば、人指し指fn1を移動させると、図面表示画面ds2上で人指し指fn1がタッチした位置の軌跡に沿って描画線が描画され、図面gr1をスクロールすることができない。
すなわち、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、図面gr1をスクロールし、サイン欄δ2にサインをするためには、操作者が、図面表示画面ds2に形成された完了キーk2に指をタッチし、タブレット装置11のモードを加筆モードから表示モードに切り替え、表示モードが設定されているときに図面gr1をスクロールし、続いて、加筆キーk1に指をタッチし、タブレット装置11のモードを表示モードから加筆モードに切り替える必要があり、タッチパネルの操作が極めて複雑になってしまう。
そこで、本実施の形態においては、加筆モードが設定されているときに、擬似的な表示モードの処理を行い、図面gr1をスクロールし、図面表示画面ds1上の所定の箇所に加筆イメージを形成することができるようにしている。
そのために、図6に示されるように、操作者は、サイン欄q1においてサインをした状態、すなわち、図面表示画面ds2に人指し指fn1をタッチした状態で、更に親指fn2をタッチする。
すなわち、図面表示画面ds2に操作者の人指し指fn1及び親指fn2がタッチしていることになる。そして、表示部36が指の接触箇所の変化、すなわち、図面表示画面ds2の2箇所で指のタッチを検出すると、データ記録処理部Pr16は、指の接触箇所の変化が検出されるまでに生成された加筆データを図面gr1上の位置に対応させて表示データ記憶部48に記録する。このとき、加筆データは、対応する図面データの属性情報となる。
続いて、操作者が図面表示画面ds2にタッチしたまま人指し指fn1及び親指fn2を矢印D方向に移動させると、表示部36は、図面表示画面ds2の2箇所で移動方向が同じ人指し指fn1及び親指fn2の移動、すなわち、スライド動作を検出し、表示移動処理部Pr13は、操作者が指をタッチした位置の変化に対応させて図面表示画面ds2上の図面gr1を矢印D方向に移動させる。
このようにして、操作者は、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、図面表示画面ds2上で図面gr1をスクロールすることができ、図7に示されるように、図面gr1の全体が図面表示画面ds2に表示される。
図面gr1の全体が図面表示画面ds2に表示されると、図8に示されるように、操作者は、人指し指fn1を移動させて、サイン欄q2において「OK」の文字Cr2を形成することができる。これにより、サイン欄q2においてサインがされ、操作者が確認対象物の「No.2」の確認項目について確認を行ったことが確定される。
なお、サイン欄q2においてサインをする場合、操作者は、サイン欄q1にサインをしたときと同様に、人指し指fn1だけを図面表示画面ds2上で移動させる。
この場合、図面表示画面ds2に人指し指fn1をタッチしたまま親指fn2をタッチするようにしているが、人指し指fn1を一旦図面表示画面ds2から離した後、人指し指fn1及び親指fn2を同時に図面表示画面ds2にタッチし、矢印D方向に移動させることもできる。
ところで、サイン欄q1、q2が小さく、描画線を描画することによってサインをするのが困難な場合、図9に示されるように、図面表示画面ds2に表示された図面gr1を拡大することができる。
そのために、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、操作者が人指し指fn1及び親指fn2を、図面表示画面ds2にタッチしたまま、それぞれ矢印E、F方向に移動させて広げると、表示部36は、図面表示画面ds2の2箇所で移動方向が異なる指の移動、すなわち、ピンチアウト動作を検出し、表示拡大縮小処理部Pr14は図面gr1を拡大する。なお、図面gr1の拡大に伴って、図面gr1の一部分Pt3が図面表示画面ds2上に表示されなくなる。
図面gr1が拡大された後、操作者は、人指し指fn1だけを図面表示画面ds2上で移動させて描画線を描くことによってサインをする。
なお、拡大された図面gr1が大きすぎる場合、操作者は、人指し指fn1及び親指fn2を、図面表示画面ds2にタッチしたまま、それぞれ矢印E、F方向と反対の方向に移動させて狭めることによって図面gr1を縮小することができる。
このように、人指し指fn1及び親指fn2の2本の指を図面表示画面ds2にタッチしたまま同時に移動させると、表示部36によって、2本の指の接触箇所の変化が検出され、表示移動処理部Pr13によって図面gr1がスクロールされたり、表示拡大縮小処理部Pr14によって、図面gr1が拡大されたり、縮小されたりする。したがって、操作者は、図面表示画面ds2上において、サイン欄q1、q2を所望の位置に移動させたり、所望の大きさにしたりすることができる。
このようにして確認対象物についての確認が終了し、操作者が完了キーk2に指をタッチすると、データ記録処理部Pr16は、生成された加筆データをファイルにし、図面データと対応させて表示データ記憶部48に記録するとともに、図面サーバ12に送信する。そして、図面サーバ12において、制御部21はタブレット装置11から送信された加筆データを記憶装置13に記録する。
前記加筆データは、図面データに対応させて記録されるので、記憶装置13にアクセスすることができる他の操作者が、図面データを取得して、図面を表示したときに、加筆データも取得し、加筆イメージを参照することができる。
次に、タブレット装置11の制御部31の動作について説明する。
まず、図面表示画面ds2に図面gr1及び加筆イメージを表示する際の制御部31の動作について説明する。
図10は本発明の実施の形態における図面表示画面に図面及び加筆イメージを表示する際の制御部の動作を示すフローチャートである。
タブレット装置11の表示部36に図面表示画面ds1を形成し、該図面表示画面ds1に図面gr1を表示する場合、制御部31の図面表示処理部Pr11は、建築現場の図面データ及び付属情報を図面サーバ12から取得し、表示データ記憶部48に記録する。なお、確認対象物についての確認が終了していない場合には、付属情報に加筆データは含まれず、確認対象物についての確認が終了している場合には、付属情報に加筆データが含まれる。
続いて、前記図面表示処理部Pr11は、表示データ記憶部48から図面データ及び付属情報を読み出し、図面表示画面ds2に、図面データに基づいて図面gr1を表示し、加筆画像形成処理部Pr15は、付属情報に基づいて、加筆イメージ、本実施の形態においては、加筆枠Fr1のサイン欄q1、q2に描画された「OK」の文字Cr1、Cr2等をレイヤーを異ならせて表示する。
なお、確認対象物についての確認が終了していない場合には、図4に示されるように、図面表示画面ds1に図面gr1だけが表示され、加筆イメージは表示されず、確認対象物についての確認が終了している場合には、図面gr1に重ねて加筆イメージが表示される。
したがって、建築現場に行く前、又は建築現場に到着した後において、操作者は、図面データ及び付属情報を取得し、図面表示画面ds2に表示された図面gr1及び加筆イメージを見ながら確認対象物についての確認項目を設定したり、確認対象物についての確認を行うことができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 図面表示処理部Pr11は図面データ及び付属情報を図面サーバ12から取得する。
ステップS2 図面表示処理部Pr11は図面表示画面ds2に図面gr1を表示し、加筆画像形成処理部Pr15は加筆イメージをレイヤーを異ならせて表示し、処理を終了する。
次に、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときの制御部31の動作について説明する。
図11は本発明の実施の形態におけるタブレット装置に加筆モードが設定されているときの制御部の動作を示すフローチャートである。
表示部36は、操作者が、図面表示画面ds2の2箇所に指、本実施の形態においては、人指し指fn1及び親指fn2をタッチしたかどうかを判断する。操作者が図面表示画面ds2の2箇所に指をタッチした場合、データ記録処理部Pr16は指をタッチするまでに生成された加筆データを表示データ記憶部48に記録する。なお、例えば、図6に示されるように、最初に図面表示画面ds2に人指し指fn1をタッチし、続いて親指fn2をタッチした場合、及び図面表示画面ds2に人指し指fn1及び親指fn2を同時にタッチした場合に、表示部36は、操作者が、図面表示画面ds2の2箇所に指をタッチしたと判断する。
続いて、制御部31は、タブレット装置11に加筆モードが設定されたままで、擬似的な表示モードの処理を行う。
すなわち、加筆モードが設定されている場合において、図面表示画面ds2に操作者が人指し指fn1及び親指fn2をタッチした場合に、モード設定処理部Pr12はタブレット装置11のモードを加筆モードに設定したままにし、表示移動処理部Pr13は、図面gr1を移動させ、表示拡大縮小処理部Pr14は、図面gr1を拡大したり、縮小したりする。
操作者が、図面表示画面ds2の2箇所に指をタッチしていない場合、表示部36は、すべての指、本実施の形態においては、人指し指fn1及び親指fn2が図面表示画面ds2から離れているかどうかを判断し、人指し指fn1及び親指fn2が図面表示画面ds2から離れている場合、データ記録処理部Pr16は、人指し指fn1及び親指fn2が図面表示画面ds2から離れるまでに生成された加筆データを表示データ記憶部48に記録する。
一方、人指し指fn1及び親指fn2のうちの一方が図面表示画面ds2から離れていない場合、例えば、人指し指fn1が図面表示画面ds2にタッチしている場合、加筆画像形成処理部Pr15は、加筆モードにおける処理を継続し、人指し指fn1の移動に基づいて加筆イメージを形成する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 表示部36は操作者が図面表示画面ds2の2箇所に指をタッチしたかどうかを判断する。操作者が図面表示画面ds2の2箇所に指をタッチした場合はステップS12に進み、図面表示画面ds2の2箇所に指をタッチしていない場合はステップS14に進む。
ステップS12 データ記録処理部Pr16は加筆データを表示データ記憶部48に記録する。
ステップS13 制御部31は擬似的な表示モードの処理を行い、処理を終了する。
ステップS14 表示部36はすべての指が図面表示画面ds2から離れているかどうかを判断する。すべての指が離れている場合はステップS15に進み、すべての指が離れていない場合はステップS16に進む。
ステップS15 データ記録処理部Pr16は加筆データを表示データ記憶部48に記録し、処理を終了する。
ステップS16 加筆画像形成処理部Pr15は加筆モードにおける処理を継続し、処理を終了する。
次に、加筆データを生成する際の制御部31の動作について説明する。
図12は本発明の実施の形態における加筆データを生成する際の制御部の動作を示すフローチャートである。
まず、表示部36は、指のスライド動作を検出すると、図面表示画面ds2上の指の位置、すなわち、軌跡を表す軌跡データを生成する。
続いて、データ記録処理部Pr16は、生成された軌跡データに対応する図面gr1上の位置データを取得する。
次に、加筆画像形成処理部Pr15は、前記位置データと軌跡データとを関連付けた加筆データを生成し、加筆データをファイルにし、図面データと対応させて表示データ記憶部48に記録する。また、データ記録処理部Pr16は、図面データ及び加筆データを図面サーバ12に送信し、図面サーバ12において、制御部21は加筆データを図面データと対応させて記憶装置13に記録する。
位置データと軌跡データとを関連付けて加筆データが生成され、記録されるので、表示データ記憶部48から加筆データ及び図面データを読み出し、図面表示画面ds2に、加筆モードが設定されたときに加筆イメージが形成された位置と同じ位置に、図面gr1に重ねて加筆イメージを形成することができる。したがって、加筆イメージを形成した後、図面gr1を移動したり、拡大したり、縮小したりしても、図面表示画面ds2上の同じ位置において加筆イメージを継続して形成することができる。
また、図面サーバ12において、加筆データ及び図面データが記憶装置13に記録されるので、図面サーバ12にアクセス可能な端末装置間で加筆データ及び図面データを共有することができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 データ記録処理部Pr16は軌跡データに対応する図面gr1上の位置データを取得する。
ステップS22 加筆画像形成処理部Pr15は位置データと軌跡データとを関連付けた加筆データを生成する。
ステップS23 加筆画像形成処理部Pr15は加筆データをファイルにし、処理を終了する。
次に、加筆モードが設定されているときに、図面gr1を移動したり、拡大したり、縮小したりする際の制御部31の動作について説明する。
図13は本発明の実施の形態における加筆モードが設定されているときに、図面を移動したり、拡大したり、縮小したりする際の制御部の動作を示すフローチャートである。
まず、表示部36は、人指し指fn1及び親指fn2の2本の指が同じ方向に移動したかどうかを判断し、2本の指が同じ方向に移動した場合、表示移動処理部Pr13は図面表示画面ds1の図面gr1を2本の指が移動している方向に移動させ、スクロールする。
一方、2本の指が同じ方向に移動していない場合、表示部36は2本の指が広げられたかどうかを判断し、2本の指が広げられた場合、表示拡大縮小処理部Pr14は図面gr1を拡大し、2本の指が狭められた場合、表示拡大縮小処理部Pr14は図面gr1を縮小する。
このようにして、図面gr1は、操作者によるタッチパネルの操作に対応した位置に置かれ、操作者による操作部37の操作に対応した寸法にされる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 表示部36は2本の指が同じ方向に移動したかどうかを判断する。2本の指が同じ方向に移動した場合はステップS32に進み、2本の指が同じ方向に移動していない場合はステップS33に進む。
ステップS32 表示移動処理部Pr13は図面gr1を移動させ、スクロールし、処理を終了する。
ステップS33 表示部36は2本の指が広げられたかどうかを判断する。2本の指が広げられた場合はステップS34に進み、2本の指が狭められた場合はステップS35に進む。
ステップS34 表示拡大縮小処理部Pr14は図面gr1を拡大し、処理を終了する。
ステップS35 表示拡大縮小処理部Pr14は図面gr1を縮小し、処理を終了する。
次に、図面表示画面ds2に加筆イメージを継続して形成する場合の制御部31の動作について説明する。
図14は本発明の実施の形態における図面表示画面に加筆イメージを継続して形成する際の制御部の動作を示すフローチャートである。
まず、表示部36は、指のスライド動作を検出し、図面表示画面ds2上の指の位置を表す軌跡データを生成する。
続いて、加筆画像形成処理部Pr15は、図面gr1上の位置データと軌跡データとを関連付けた加筆データを生成し、加筆データを表示データ記憶部48に記録する。
次に、加筆画像形成処理部Pr15は、表示データ記憶部48から加筆データを読み出し、加筆データに基づいて、図面表示画面ds2に表示されている図面gr1に重ねて、かつ、レイヤーを異ならせて加筆イメージを形成する。
この場合、図面gr1上の位置データと軌跡データとを関連付けた加筆データが生成されるので、図面表示画面ds2上に表示されている図面gr1に重ねて加筆イメージを形成することができる。また、図面データと加筆データとはレイヤーを異ならせて記録され、図面gr1と加筆イメージとはレイヤーを異ならせて図面表示画面ds1に表示されるが、加筆イメージは、図面gr1の位置に対応させて、図面gr1に重ねて形成されるので、図面gr1と加筆イメージとが一体に形成されたように表示される。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS41 表示部36は図面表示画面上ds1の指の位置を表す軌跡データを生成する。
ステップS42 加筆画像形成処理部Pr15は図面gr1上の位置データと軌跡データとを関連付けて加筆データを生成し、表示データ記憶部48に記録する。
ステップS43 加筆画像形成処理部Pr15は図面表示画面ds2に表示されている図面gr1とレイヤーを異ならせて加筆イメージを形成し、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、表示部36によって指の接触箇所の変化が検出された後、指の移動が検出されると、指の移動方向に応じて図面gr1の表示形態が変更される。
したがって、操作者が指の接触箇所を変化させるだけで、加筆モードから表示モードに切り替えることなく、図面gr1の表示形態を変更し、指の移動方向に応じて図面gr1を移動したり、拡大したり、縮小したりすることができるので、タッチパネル上の操作部37の操作を簡素化することができる。
また、タブレット装置11に加筆モードが設定されているときに、表示部36によって指の接触箇所の変化が検出されると、指の接触箇所の変化が検出されるまでに生成された加筆データが図面データに対応させて表示データ記憶部48に記録されるので、図面gr1を移動したり、拡大したり、縮小したりした後、前記表示データ記憶部48から図面データ及び加筆データを読み出し、継続して加筆イメージを形成することができる。したがって、図面表示画面ds1に加筆イメージを円滑に形成し、表示することができる。
なお、本実施の形態においては、加筆イメージが、図面gr1の位置に対応させて、図面gr1に重ねて形成されるようになっているが、図面gr1だけを移動させたり、加筆イメージだけを移動させたりすることができる。
本実施の形態においては、情報処理装置としてタブレット装置11について説明したが、本発明を、インターネット等のネットワークに無線で接続することができ、図面サーバの記憶装置に接続することができ、かつ、タッチパネルから成る表示部を備えたノートパソコン、カメラ付き携帯電話、PDA等の情報処理装置に適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。