JP3681236B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置及びこの装置に用いる半導体素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置として、例えば文献I(光プリンタの設計、トリケップスWS6、昭和60年、p.121〜126)に開示されているような発光ダイオード(LED)アレイがある。図6を参照して、従来のLEDアレイの構造につき簡単に説明する。
【0003】
従来のLEDアレイ50は、n型GaAs基板51上にn型GaAsP層52、開口部55を有する拡散マスク54を順次設けている。また、このLEDアレイ50は、開口部55に露出しているn型GaAsP層52の表面にp型拡散領域56を設けている。
【0004】
また、拡散マスク54の表面及びp型拡散領域56の面には、p型電極58を延在させて配設されている。一方、基板51の裏面にはn型電極60を設けている。
【0005】
また、基板51、すなわちウエーハをダイシングにより切り出された1つのチップ内にはLEDアレイの発光部(p型拡散領域)56が横方向へ一列に配設されている。そして、p型電極58と拡散領域56とは、電極配線を介して電気的に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のLEDアレイ50は、LEDアレイの電極及び電極配線に注目して見ると、
▲1▼特に1200DPIのような高密度LEDアレイを形成する場合、従来のように拡散領域に接続されている電極パッド(ボンディングパッドともいう。)とLEDとを1対1にして配設したのでは、電極パッドの配線密度が高くなり、n型GaAsP層52の表面に電極配線を形成することが困難となる。
【0007】
▲2▼また、p型電極パッドの密度が高くなると、電極パッドの大きさも小型化せざるを得なくなり、ボンデイングワイヤ等による電極パッドとドライバICとの接続が困難になる
という問題があった。
【0008】
そこで、従来より高精細化電極配線が可能な半導体装置及びそれに用いる半導体素子の実現が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
の発明の半導体装置によれば、下地上に、この下地と熱膨張係数の異なる材質からなる第1導電型の第1化合物半導体層と、第1化合物半導体層中に発光あるいは受光層として設けられた複数の第2導電型の拡散領域と、第1化合物半導体層と電気的に接続された第1導電型用電極と、複数の第2導電型の拡散領域と電気的に接続されている第2導電型用電極とを具え、第1導電型用電極と第2導電型用電極とは下地の表面に対して同じ側に配置され、第1化合物半導体層はそれぞれ同数の複数の第2導電型の拡散領域を含むブロック領域に分離される半導体装置において、下地と第1化合物半導体層との間に設けられたノンドープの半絶縁性化合物半導体層と、第1化合物半導体層から半絶縁性化合物半導体層の表面中に達して、ブロック領域分離を行うための複数の分離領域と、各ブロック領域から1つずつ選ばれた拡散領域に対して共通の1つの電極配線が対応する関係で、全てのブロック領域内の拡散領域に対して電極を介して接続された複数の電極配線とを備え、半絶縁性化合物半導体層は、下地と第1化合物半導体層との熱膨張係数の違いによる応力を緩和するバッファ層を兼ねる材料で形成してある
【0010】
の発明では、半導体装置に、下地上に設けた半絶縁性化合物半導体層と拡散領域を含むブロック領域に分離するための分離領域とを設けているので、第1化合物半導体層を複数のブロック領域に分離・分割することができる。また、各ブロック領域内の1つつ選ばれた拡散領域は、第2導電型電極、例えばp型電極を介して共通の1つの電極配線に接続されているので、従来のように拡散領域と同数の電極配線を設ける必要がなくなり、したがって、従来に比べ、電極配線数を低減することができる。このため、p型電極用電極パッドも電極配線の個数だけ設ければ良いので、電極パッド数も従来に比べ、大幅に低減できる。例えば、1チップのLEDアレイが12個の拡散領域により構成されている場合を想定する。今、1つのブロック領域に拡散領域を4個つ配設したとすれば、各ブロック領域の1つの拡散領域はp型電極を介して共通の電極配線に接続されているので、ドライバーICへ接続するための電極パッド数は、(1つのブロック領域の拡散領域の個数)/(1チップの拡散領域の個数)=4/12、すなわち、従来の1/3に低減できる。
【0011】
したがって、p型電極の配線密度が高くなっても、電極パッド数を低減することができるので、電極配線の形成が極めて容易になる。また、例えば1200DPIのLEDアレイに対しても電極配線のスペースに余裕ができるため、LEDアレイのp型電極パッドとドライバICとの接続が極めて容易になる。
【0012】
また、この発明では、好ましくは下地をシリコン基板により構成するのが良い。このように、下地としてシリコン基板を用いることにより、ウエーハをダイシングする際に基板が破壊されたり、基板中にクラックが生じたりすることがなくなる。また、ダイシングの際にダイシング速度を速くすることができるので、スループットが大幅に向上する。
このとき、第1化合物半導体層は、Al X Ga 1-X As層(ただし、xは組成比を表し、0<x<1の値である。)であり、半絶縁性化合物半導体層はノンドープのGaAs層を含むものとするのがよい。
【0013】
また、この発明では、好ましくは半絶縁性化合物半導体層を、下地側から順次にノンドープのGaAs層及びノンドープのAl y Ga 1-y As層(ただし、yは組成比を表わし0<y<1の値とする。)の二層構造により構成するのが良い。このように、半絶縁性化合物半導体層を二層構造にすることにより、下地と第1化合物半導体層との間の絶縁性を更に向上させることができる。
【0014】
また、この発明では、好ましくは分離領域は、第1化合物半導体層から半絶縁性化合物半導体層に達するまでの深さを有する分離溝又は第1化合物半導体層の第1導電型とは異なる第2導電型の第1分離領域と半絶縁性化合物半導体層に第2導電型の不純物を拡散した第2分離領域との領域とにより構成するのが良い。
【0015】
このように、この発明では、分離領域が分離溝又は第1及び第2分離領域によって第1化合物半導体層を分離する構成にしてある。このため、例えば第1化合物半導体層の拡散領域を発光させるためにp型電極及び共通電極間に電圧を印加して第1化合物半導体層に電流を流しても、ブロック領域同士の方向へは電流は流れないので、第1化合物半導体層を複数のブロック領域に電気的に分離することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、この発明の半導体装置及びその装置に用いる半導体素子の実施の形態につき説明する。なお、この実施の形態では、特に半導体装置として発光ダイオードアレイを例に取って説明する。図1〜図5は、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示してあるにすぎない。
【0019】
[発光ダイオード(LED)アレイの構造]
図1〜図4を参照して、この発明の発光ダイオードアレイ(以下、LEDアレイと称する。)の構造につき説明する。なお、図1は、LEDアレイの層間絶縁膜を取り除いた状態で示した平面図である。図2の(A)は、図1のW−W線、図2の(B)は図1のX−X線、及び図2の(C)は図1のY−Y線に沿って切断した位置に対応する切口断面を示す図で、層間絶縁膜を設けた状態で示してある。なお、図2の(A)は、拡散領域とp型電極との接続構造を説明するための図であり、図2の(B)は、分離領域の構造を説明するための図であり、図2の(C)は、拡散領域と共通電極との接続構造を説明するための図である。また、図1に付した斜線は断面を表わすものではなく、各構成成分の領域を明確にするために付した線である。
【0020】
第1の実施の形態では、LEDアレイ10の下地12として、高抵抗のn型シリコン(Si)基板を用いる(図2の(A)、(B)及び(C))。
【0021】
このn型シリコン基板12上に半絶縁性化合物半導体層15を設けている。そして、この半絶縁性化合物半導体層15は、ノンドープのGaAs層13とノンドープのAly Ga1-y As層(ただし、yは組成比とし0<y<1の値とする。)14との二層構造により構成されている(図2の(A)、(B)及び(C))。
【0022】
このように、n型シリコン基板12上にGaAs層13を設けることにより、GaAs層13はn型シリコン基板12とn型Alx Ga1-x As層(ただし、xは組成比とし0<x<1とする。)16との熱膨張係数の違いによりn型Alx Ga1-x As層16中に発生する応力を緩和させるバッファ層となるため、n型Alx Ga1-x As層16中に発生する結晶欠陥やクラックを防止する。
【0023】
また、この発明では、ノンドープのGaAs層13上にAly Ga1-y As層(y>x、ここでは例えばy=0.25とする。)14を設けることにより、n型Si基板12とn型Alx Ga1-x As層16との間を絶縁している。なお、ここでは、GaAs層13の厚さを約1μmとし、Aly Ga1-y As層14の厚さを約0.5μmとする(図2の(A)、(B)及び(C))。
【0024】
また、この実施の形態では、Aly Ga1-y As層上に第1導電型の第1化合物半導体層16を設けてある。ここでは、第1化合物半導体層16をn型Alx Ga1-x As層とする。n型Alx Ga1-x As層16のAl組成比xは、所望の発光波長により調節する。例えば、赤色光を得るには、組成比xを0.15とする。なお、ここでは、n型Alx Ga1-x As層16の厚さを2μmとする(図2の(A)、(B)及び(C))。
【0025】
また、n型Alx Ga1-x As層16の表面には、発光層となる複数のp型の拡散領域20を設けている。この拡散領域20は、亜鉛(Zn)拡散濃度を5×1019原子/cm 3以上の濃度とし、拡散領域の深さは約1μmとしてある(図2の(A)及び(B))。
【0026】
また、この実施の形態では、n型Alx Ga1-x As層16から半絶縁性化合物半導体層15の表面中に達していて、それぞれ同数づつ拡散領域20を含むブロック領域23に分離するための複数の分離領域22を設けている(図1及び図2の(B))。
【0027】
次に、図3及び図4を参照して、上述した分離領域の構造につき説明する。
図3の(A)は、第1の実施の形態の分離領域の構造を説明するための平面図、及び(B)は(A)のV−V線に沿って切断した位置に対応する切口断面を示す断面図である。また、図3の(A)及び(B)は、1つのチップ内のLEDアレイの一部のみを示し、拡散領域20や電極等は省略して描いてある。
【0028】
分離領域22は、拡散領域20を所定の個数毎にグループに分けるために設けてある。第1の実施の形態では、分離領域22を分離溝で構成した例である。この分離溝22は、拡散領域20が4個づつで1つのグループを形成するように飛び飛びに設けてあり、各溝22は拡散領域20同士の間に個別電極(図1参照)と平行に設けられており、溝の深さは、n型Alx Ga1-x As層16の表面からn型Si基板12の露出面までの深さとする。なお、ここでは、電気的な分離状態を高めるためにその深さをn型Si基板12の露出面までとしたが、良好な電気的分離が行えるならば、半絶縁性化合物半導体層15の途中までの深さであっても良い。
【0029】
次に、分離溝22を形成する場合は、例えば開口部を有するエッチングマスク(図示せず)をn型Alx Ga1-x As層16上に形成し、その後、異方性エッチングによりAlGaAs/GaAs層15及びn型Alx Ga1-x As層16をエッチングして溝を形成してこの溝が分離溝22となる(図3の(A)及び(B))。
【0030】
この実施の形態では、1つのブロック領域のn型Alx Ga1-x As層16に拡散領域20が4個含むように分離溝22を設けてある。このような分離溝22をLEDアレイ中に複数個設けることにより、n型Alx Ga1-x As層16を4個の拡散領域20を含む複数のブロック領域(ここでは第1〜第3ブロック領域23a,23b,23cとする。)23に電気的に分離することができる。また、ここでは、各ブロック領域23内には同数の拡散領域20を設けてある(図3の(A)及び(B))。
【0031】
次に、図4を参照して、第2の実施の形態の分離領域の構造につき説明につきする。
【0032】
第2の実施の形態では、ノンドープGaAs層13及びn型Alx Ga1-x As層16中に不純物を拡散させて分離領域34を形成した例である。この分離領域34は、第1分離領域34aと第2分離領域34bとにより構成されている。ここでは、第1分離領域34aをp型Alx Ga1-x As領域とし、第2分離領域34bをp型GaAs領域とする。
【0033】
次に、第1及び第2分離領域34a及び34bを形成する場合は、例えば気相拡散により亜鉛(Zn)を拡散させてn型Alx Ga1-x As層16及びGaAs層13を形成する。この実施の形態では、GaAs層13とAlx Ga1-x As層16とを加えた厚さを約3μm程度に設定してあるため、適当なマスクを用いて気相拡散により容易にAlx Ga1-x As層16の表面からGaAs層13の表面に達するまでの分離領域34を形成することができる。
【0034】
次に、もう一度図1及び図2の(A)〜(C)に戻って、この発明の構成要件である電極配線の構成につき説明する。
【0035】
この発明では、各ブロック領域23から1つずつ選ばれた拡散領域20に対して共通の1つの電極配線が対応する関係で、全てのブロック領域23(23a,23b及び23c)内の拡散領域20に対して電極(以下個別電極ともいう。)26を介して接続された複数の電極配線32を設けたものである。
【0036】
この実施の形態では、1つのブロック領域23内のn型Alx Ga1-x As層16には4個の拡散領域20を設けているので、電極配線32も拡散領域20と同数の4個を配設してある。図1では、4つの電極配線32をそれぞれ32a,32b、32c,32dの符号で示す。また、図1では、1つのブロック領域23内の4つの個別電極26をそれぞれ26a,26b,26c及び26dの符号で示す。そして、1つのブロック領域内の各拡散領域20は、専用の個別電極26を介在させてそれぞれ異なる電極配線32と接続してある。そして、4つの電極配線32a,32b,32c及び32dは、それぞれ別個に電極パッド(図示せず)と接続されている。
【0037】
この実施の形態では、電極配線32aと各ブロック領域の個別電極26aとが配線接続部33aを介して電気的に接続されており、電極配線32bと各ブロック領域23の個別電極26bとが配線接続部33bを介して電気的に接続されており、電極配線32cと各ブロック領域の個別電極26cとが配線接続部33cを介して電気的に接続されており、電極配線32dと各ブロック領域の個別電極26dとが配線接続部33dを介して電気的に接続されている。
【0038】
そして、個別電極26と電極配線32との間には層間絶縁膜30が設けられていて、配線接続部33を介して個別電極26と電極配線32とが接続されている(図2の(A))。電極配線32a,32b,32c,32dの各配線には、それぞれ少なくとも1つの電極パッド(図示せず)が接続されている。
【0039】
また、ブロック領域23(23a,23b,23c)内では、n型Alx Ga1-x As層16上にこのn型Alx Ga1-x As層16と電気的に接続されたn型共通電極28を設けてあり、この共通電極28(28a,28b,28c)は共通電極パッド29に接続されている。
【0040】
この発明のLEDアレイによれば、各ブロック領域23内の個別電極26の1つを電極配線32に接続する方式、すなわちマトリクス配線方式をとっているため、個別電極用電極パッド(図示せず)を従来に比べ、大幅に低減することが可能となる。
【0041】
次に、上述したLEDアレイを用いて発光層を発光させるときは、共通電極28と、個別電極26を接続した電極配線32を選択して、電圧を印加することにより所定のLEDの発光をオン・オフ制御させることができる。
【0042】
上述したLEDアレイでは、電極配線32aと個別電極26との接続を1つのブロック領域の左側の電極26aを選んで共通の電極配線32aと接続する例につき説明したが、何らこのような接続に限定されるものではなく、例えば電極配線32aに第2ブロック領域23bの電極26bと第3ブロック領域23cの電極26aが接続されていても良い。この場合は、第2ブロック領域の電極26bは電極配線32aに接続し、電極26aを別の電極配線32に接続する。
【0043】
次に、図5を参照して、半導体装置に用いる半導体素子、特にLED素子の構造につき説明する。なお、図5は、LEDアレイに用いるLED素子の主要構造を説明するための断面図である。
【0044】
このLED素子は、下地12と第1導電型の第1化合物半導体層16との間に、半絶縁性化合物半導体層15を設けてある。
【0045】
この実施の形態では、既に述べたように、下地12としてn型Si基板を用い、第1化合物半導体層16としてn型Alx Ga1-x As層を用いる。なお、下地12として、n型Si基板の代わりにSOI(Silicon on Insulatorの略称)を用いても良い。このように、この発明では、下地としてn型Si基板又はSOIを用いているので、ダイシングの際に基板が破壊されにくくなり、製造工程中でのハンドリングが容易になる。
【0046】
また、ダイシング工程において、基板が平坦でかつ基板(ウエーハ)中にクラックが生じないので、プロセス工程が自動化を図ることができる。また、フォトリソグラフィ工程での素子の精度や均一性も十分確保することができる。
【0047】
また、ウエーハをダイシングする際にダイシング速度を速くできるので、スループットが大幅に向上する。また、チップカット工程において、ウエーハの破損が少なくなるので、精度の高いカッテングが可能となる。また、従来の化合物半導体基板では実現できなかった、3インチ(約7.62cm)以上の大口径のウエーハが可能となるため、チップ長を従来よりも長くすることができる。また、従来の化合物半導体基板単独のものに比べて基板コストを安くできる等の種々の利点がある。
【0048】
また、この実施の形態では、半絶縁性化合物半導体層15を、ノンドープのGaAs層13とノンドープのAly Ga1-y As層14との二層により構成している。そして、ここでは、Aly Ga1-y As層14の組成比yをn型Alx Ga1-x As層16の組成比xよりも大きいか又は等しくしてある。すなわち、1>y≧x>0とする。
【0049】
このように、Aly Ga1-y As層14の組成比yをn型Alx Ga1-x As層16の組成比xよりも大きくすることにより、Si基板12とn型Alx Ga1-x As層16との間の絶縁抵抗を高くできる。このため、n型Alx Ga1-x As層16に電圧を印加して電流を流しLEDを発光させる場合、Si基板12の方向へは電流は流れず、Si基板12とn型Alx Ga1-x As層16との間を電気的に分離することができる。
【0050】
上述した実施の形態では、半導体装置として、LEDアレイに説明したが、LEDアレイの代わりに受光ダイオード等の素子にも適用して好適である。
【0051】
また、上述した実施の形態では、n型化合物半導体層にAlx Ga1-x As層を用いたが、この層に何ら限定されるものではなく、赤外光の発光波長を得るときはAlx Ga1-x As層の代わりにGaAs層を用いても良い。その場合、半絶縁性化合物半導体層としてはノンドープのGaAs層を用いるのが良い。
【0052】
また、可視光の発振波長を得るときは、AlGaAs層の代わりにGaInAs層等の3元素の材料又はGaInAsP層等の4元素の材料を用いても良い。
【0053】
【発明の効果】
上述した説明から明らかなように、この発明の半導体装置によれば、下地と第1化合物半導体層との間には半絶縁性化合物半導体層を設け、ブロック領域に分離するための分離領域を設け、かつ各ブロック領域内の拡散領域を第2導電型の電極を介して共通に接続する複数の電極配線を設けてある。また、各ブロック領域内の1つずつ選ばれた拡散領域は共通の電極配線に接続されているので、従来のように第2導電型の電極パッドを拡散領域の数だけ設ける必要がなくなる。このため、素子の表面に形成する第2導電型の電極パッドの個数を従来に比べ大幅に低減することができる。
【0054】
また、第2導電型の電極パッドの密度が高くなっても、電極パッド数は少なくて済むため、電極パッドと接続されるドライバICとの接続が容易になる。このため、製造工程での歩留が良くなり、製品のコストダウンを図ることが可能となる。
【0055】
また、この発明の半導体装置は、各ブロック領域内の拡散領域は電極を介して電極配線と接続されており、かつ各ブロック領域内にそれぞれ共通電極を設けてあるので、電極配線及び共通電極を任意に選択して電圧を印加することによりチップマトリクス駆動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のLEDアレイの構造を説明するために供する平面図である。
【図2】(A)〜(C)は、この発明のLEDアレイの構造を切断した部分での切断面を示す各種断面図である。
【図3】(A)〜(B)は、1つのチップ内に設ける分離領域の構造を説明するための模式的平面図及び断面図である。
【図4】1つのチップ内に設ける分離領域の構造を説明するための模式的断面図である。
【図5】この発明のLED素子の構造を説明するために供する主要断面図である。
【図6】(A)〜(B)は、従来のLEDアレイの構造を説明するために供する平面図及びLED素子の断面図である。
【符号の説明】
10:LEDアレイ 12:n型Si基板
13:ノンドープGaAs層
14:ノンドープAly Ga1-y As層
15:半絶縁性化合物半導体層
16:n型Alx Ga1-x As層
20:P型拡散領域 22、34:分離領域
24:絶縁膜 26:個別電極
28:共通電極 30:層間絶縁膜
32:電極配線

Claims (5)

  1. 下地上に、該下地と熱膨張係数の異なる材質からなる第1導電型の第1化合物半導体層と、該第1化合物半導体層中に発光あるいは受光層として設けられた複数の第2導電型の拡散領域と、前記第1化合物半導体層と電気的に接続された第1導電型用電極と、前記複数の第2導電型の拡散領域と電気的に接続されている第2導電型用電極とを具え、前記第1導電型用電極と前記第2導電型用電極とは前記下地の表面に対して同じ側に配置され、前記第1化合物半導体層はそれぞれ同数の前記複数の第2導電型の拡散領域を含むブロック領域に分離される半導体装置において、
    前記下地と前記第1化合物半導体層との間に設けられたノンドープの半絶縁性化合物半導体層と、
    前記第1化合物半導体層から前記半絶縁性化合物半導体層の表面中に達して、前記ブロック領域の分離を行うための複数の分離領域と、
    各ブロック領域から1つつ選ばれた前記拡散領域に対して共通の1つの電極配線が対応する関係で、全ての前記ブロック領域内の前記拡散領域に対して前記電極を介して接続された複数の電極配線とを備え、
    前記半絶縁性化合物半導体層は、前記下地と前記第1化合物半導体層との熱膨張係数の違いによる応力を緩和するバッファ層を兼ねる材料で形成したことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記下地はシリコン基板により構成され、前記第1化合物半導体層は、Al X Ga 1-X As層(ただし、xは組成比を表し、0<x<1の値である。)であり、前記半絶縁性化合物半導体層はノンドープのGaAs層を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半絶縁性化合物半導体層は、前記下地側のノンドープのGaAs層及びノンドープのAl y Ga 1-y As層(ただし、yは組成比を表し、0<y<1の値である。)の二層により構成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、前記分離領域は、前記第1化合物半導体層から前記半絶縁性化合物半導体層に達するまでの深さを有する分離溝で構成されて成ることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、前記分離領域を、前記第1化合物半導体層の第1導電型とは異なる第2導電型の第1分離領域と前記半絶縁性化合物半導体層に第2導電型の不純物を拡散させた第2分離領域との領域により構成して成ることを特徴とする半導体装置。
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