JP3053750B2 - 端面発光型ledの製造方法 - Google Patents

端面発光型ledの製造方法

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JP3053750B2
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    • HELECTRICITY
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    • H01L33/005Processes
    • H01L33/0062Processes for devices with an active region comprising only III-V compounds

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のプ
リンタ用光源等の種々の用途に用いられるLED(Ligh
t Emitting Diode、発光ダイオード)の1つのタイプで
ある端面発光型LEDを製造する際に好適な、端面発光
型LEDの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の端面発光型LEDに関す
る技術としては、例えば、次のような文献に記載される
ものがあった。 文献1:特開平2−125765号公報 文献2:特開平5−31955号公報 LEDは、それらを複数配列してLEDアレイを構成
し、例えば電子写真方式のプリンタ用光源等の種々の用
途に利用されている。このLEDアレイの1つのタイプ
に端面発光型LEDアレイと称されるものがある。この
構造及び製造方法は、例えば、前記文献1及び文献2に
記載されている。前記文献1の第3頁左上欄には、N側
電極、N−GaAsバッファ層、N−AlGaAs層、
P−AlGaAs層、及びP側電極が積層されて構成さ
れた半導体ウェハを、ダイシング(小さな方形のダイス
に切り分ける)することにより、個々の端面発光型LE
Dアレイを製造する方法が記載されている。この種の端
面発光型LEDアレイでは、P−AlGaAs層と、N
−GaAsバッファ層及びN−AlGaAs層とのPN
接合面に、P側電極及びN側電極への電圧印加によって
順方向の電流を流すことにより、電気エネルギーを直接
光に変換できる。また、前記文献2の第5頁右欄第31
行〜第32行には、ダブルヘテロ構造を有する半導体ウ
ェハに発光端面を作製する際、それを塩素系ガスを用い
たドライエッチング法により製造する方法が記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
端面発光型LEDアレイの製造方法では、次のような課
題があった。前記文献1及び文献2のいずれの製造方法
も、発光層であるP型層を形成した後に発光端面を形成
する際、そのP型層の形成と無関係の精度の方法を用い
て発光端面を形成している。つまり、ダイヤモンドブレ
ード(刃)を高速回転させて半導体ウェハを小さな方形
のダイスに切り分けるダイシング装置を用い、LEDア
レイを切断することによって発光端面を形成したり、あ
るいはホトリソグラフィ技術及びドライエッチング法を
用い、LED端部を凹部状にエッチングし、その凹部側
面によって発光端面を形成している。このような従来の
製造方法では、ダイシングの合せ精度、及びダイシング
装置の精度による発光端面の位置ずれや、あるいはホト
リソの合せずれによる発光端面の位置ずれが発生する。
発光端面の位置ずれが発生すると、半導体基板を平面か
らみたP型層の大きさが変化し、均一な発光光量を得る
ためにはそのP型層の大きさに比例した電流を供給しな
ければならないという不都合がある。特に、定電流駆動
型のLEDにおいては、供給される電流が一定であるた
め、P型層の大きさがばらついてしまうと、発光光量む
らになるという不都合が生じる。本発明は、前記従来技
術が持っていた課題を解決し、PN接合面と発光端面の
位置ずれがなく、均一な大きさの発光部の形成が可能
で、定電流駆動のLEDにおいても均一な発光光量が得
られる端面発光型LEDの製造方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、第1導電型(例えば、N型)の半導
体下地の表面に、第2導電型(例えば、P型)の不純物
を選択的に拡散して第2導電型層(例えば、P型層)を
作り、これらの第2導電型層と半導体下地とで構成され
るPN接合面を有する発光部を形成する発光部形成工程
と、前記半導体下地上に第1電極(例えば、P側電極)
を選択的に形成して前記第2導電型層と接続すると共
に、前記半導体下地の裏面に第2電極(例えば、N側電
極)を形成する電極形成工程とを、有する端面発光型L
EDの製造方法において、次のような手段を講じてい
る。即ち、前記発光部形成工程では、拡散防止膜形成工
程と、第2導電型層形成工程と、発光端面形成工程とを
行うようにしている。拡散防止膜形成工程では、前記半
導体下地の表面に絶縁膜を被着し、その絶縁膜の不純物
拡散予定領域と、該不純物拡散予定領域に隣接した発光
端面形成用の凹部形成予定領域とを、選択的に除去し
て、パターニングされた拡散防止膜を形成する。第2導
電型層形成工程では、前記拡散防止膜で覆われていない
前記半導体下地部分に、該拡散防止膜をマスクにして、
前記第2導電型の不純物を選択的に拡散して前記第2導
電型層を形成する。そして、前記発光端面形成工程で
は、前記拡散防止膜で覆われていない前記凹部形成予定
領域を通して、前記第2導電型層と前記半導体下地とで
構成される前記PN接合面を越える深さまで、前記半導
体下地を凹部状にエッチングし、その凹部側面に位置す
る前記発光部の発光端面を形成する。
【0005】第2の発明は、端面発光型LEDの製造方
法において、拡散防止膜形成工程と、第2導電型層形成
工程と、第1電極形成工程と、発光端面形成工程と、不
要部分除去工程と、第2電極形成工程とを、行うように
している。拡散防止膜形成工程では、第1導電型(例え
ば、N型)の半導体下地の表面に絶縁膜を被着し、その
絶縁膜の不純物拡散予定領域と、該不純物拡散予定領域
に隣接した発光端面形成用の凹部形成予定領域とを、選
択的に除去して、パターニングされた拡散防止膜を形成
する。第2導電型層形成工程では、前記拡散防止膜をマ
スクにして第2導電型(例えば、P型)の不純物を、該
拡散防止膜で覆われていない前記半導体下地部分に選択
的に拡散して第2導電型層(例えば、P型層)を形成す
る。第1電極形成工程では、前記拡散防止膜上に第1電
極(例えば、P型電極)を選択的に形成して前記第2導
電型層と接続する。発光端面形成工程では、前記拡散防
止膜及び前記第1電極をマスクにして、前記第2導電型
層と前記半導体下地とで構成されるPN接合面を越える
深さまで、該半導体下地を凹部状にエッチングし、その
凹部側面に位置する該PN接合面の発光端面を形成す
る。不要部分除去工程では、前記第1電極をマスクにし
て、エッチングによって前記拡散防止膜の不要部分を除
去する。そして、第2電極形成工程では、前記第1電極
形成工程以降の任意の工程において、前記半導体下地の
裏面に第2電極(例えば、N側電極)を形成する。
【0006】第3の発明は、端面発光型LEDの製造方
法において、拡散防止膜形成工程と、拡散制御膜形成工
程と、第2導電型層形成工程と、第1電極形成工程と、
発光端面形成工程と、不要部分除去工程と、第2電極形
成工程と、切断工程とを行うようにしている。拡散防止
膜形成工程では、第2の発明の拡散防止膜形成工程と同
様の処理を行う。拡散制御膜形成工程では、前記拡散防
止膜、前記不純物拡散予定領域、及び前記凹部形成予定
領域を覆う拡散制御膜を形成する。第2導電型層形成工
程では、前記拡散防止膜をマスクにして第2導電型の不
純物を、前記拡散制御膜を通して、該拡散防止膜で覆わ
れていない前記半導体下地部分に選択的に拡散して第2
導電型層を形成する。第1電極形成工程では、前記拡散
制御膜を選択的に除去した後、前記拡散防止膜上に第1
電極を選択的に形成して前記第2導電型層と接続する。
発光端面形成工程では、前記拡散防止膜をマスクにし
て、前記第2導電型層と前記半導体下地とで構成される
PN接合面を越える深さまで、該半導体下地を凹部状に
エッチングし、その凹部側面に位置する該PN接合面の
発光端面を形成する。不要部分除去工程と第2電極形成
工程では、第2の発明の不要部分除去工程及び第2電極
形成工程と同様の処理を行う。そして、切断工程では、
前記半導体下地の凹部箇所を切断する。
【0007】第4の発明は、端面発光型LEDの製造方
法において、拡散防止膜形成工程と、第2導電型層形成
工程と、第1電極形成工程と、エッチングマスク形成工
程と、発光端面形成工程と、不要部分除去工程と、第2
電極形成工程と、切断工程とを行うようにしている。拡
散防止膜形成工程、第2導電型層形成工程、及び第1電
極形成工程では、第2の発明の工程と同様の処理を行
う。エッチングマスク形成工程では、前記拡散防止膜及
び前記第1電極上において、前記凹部形成予定領域以外
で、かつ後工程の不要部分のエッチングの際にエッチン
グされてはならない部分を覆う凹部形成補助用エッチン
グマスク膜を形成する。発光端面形成工程では、前記拡
散防止膜及び前記エッチングマスク膜をマスクにして、
前記第2導電型層と前記半導体下地とで構成されるPN
接合面を越える深さまで、該半導体下地を凹部状にエッ
チングし、その凹部側面に位置する該PN接合面の発光
端面を形成する。不要部分除去工程では、前記エッチン
グマスク膜をマスクにして、エッチングによって前記拡
散防止膜の不要部分を除去した後、該エッチングマスク
膜を選択的に除去する。第2電極形成工程では、第2の
発明の第2電極形成工程と同様の処理を行う。そして、
切断工程では、前記半導体下地の凹部箇所を切断する。
【0008】第5の発明は、端面発光型LEDの製造方
法において、拡散防止膜形成工程と、拡散制御膜形成工
程と、第2導電型層形成工程と、第1電極形成工程と、
エッチングマスク形成工程と、発光端面形成工程と、不
要部分除去工程と、第2電極形成工程と、切断工程とを
行うようにしている。拡散防止膜形成工程では、第2の
発明の拡散防止膜形成工程と同様の処理を行う。拡散制
御膜形成工程では、前記拡散防止膜、前記不純物拡散予
定領域、及び前記凹部形成予定領域を覆う拡散制御膜を
形成する。第2導電型層形成工程では、前記拡散防止膜
をマスクにして第2導電型の不純物を、前記拡散制御膜
を通して、該拡散防止膜で覆われていない前記半導体下
地部分に選択的に拡散して第2導電型層を形成する。第
1電極形成工程では、前記拡散制御膜を選択的に除去し
た後、前記拡散防止膜上に第1電極を選択的に形成して
前記第2導電型層と接続する。エッチングマスク形成工
程では、前記拡散防止膜及び前記第1電極上において、
前記凹部形成予定領域以外で、かつ後工程の不要部分の
エッチングの際にエッチングされてはならない部分を覆
う凹部形成補助用エッチングマスク膜を形成する。発光
端面形成工程では、前記拡散防止膜及び前記エッチング
マスク膜をマスクにして、前記第2導電型層と前記半導
体下地とで構成されるPN接合面を越える深さまで、該
半導体下地を凹部状にエッチングし、その凹部側面に位
置する該PN接合面の発光端面を形成する。不要部分除
去工程では、前記エッチングマスク膜をマスクにして、
エッチングによって前記拡散防止膜の不要部分を除去し
た後、該エッチングマスク膜を選択的に除去する。第2
電極形成工程では、第2の発明の第2電極形成工程と同
様の処理を行う。そして、切断工程では、前記半導体下
地の凹部箇所を切断する。
【0009】第6の発明は、端面発光型LEDの製造方
法において、拡散防止膜形成工程と、第2導電型層形成
工程と、エッチングマスク形成工程と、発光端面形成工
程と、不要部分除去工程と、第1電極形成工程と、第2
電極形成工程と、切断工程とを行うようにしている。拡
散防止膜形成工程及び第2導電型層形成工程では、第2
の発明の工程と同様の処理を行う。エッチングマスク形
成工程では、前記拡散防止膜上において、前記凹部形成
予定領域以外で、かつ後工程の不要部分のエッチングの
際にエッチングされてはならない部分を覆う凹部形成補
助用エッチングマスク膜を形成する。発光端面形成工程
では、前記拡散防止膜及び前記エッチングマスク膜をマ
スクにして、前記第2導電型層と前記半導体下地とで構
成されるPN接合面を越える深さまで、該半導体下地を
凹部状にエッチングし、その凹部側面に位置する該PN
接合面の発光端面を形成する。不要部分除去工程では、
前記エッチングマスク膜をマスクにして、エッチングに
よって前記拡散防止膜の不要部分を除去した後、該エッ
チングマスク膜を選択的に除去する。第1電極形成工程
では、前記拡散防止膜上に第1電極を選択的に形成して
前記第2導電型層と接続する。第2電極形成工程では、
前記エッチングマスク形成工程以降の任意の工程におい
て、前記半導体下地の裏面に第2電極を形成する。そし
て、切断工程では、前記半導体下地の凹部箇所を切断す
る。
【0010】第7の発明は、端面発光型LEDの製造方
法において、拡散防止膜形成工程と、拡散制御膜形成工
程と、第2導電型層形成工程と、エッチングマスク形成
工程と、発光端面形成工程と、不要部分除去工程と、第
1電極形成工程と、第2電極形成工程と、切断工程とを
行うようにしている。拡散防止膜形成工程では、第6の
発明の拡散防止膜形成工程と同様の処理を行う。拡散制
御膜形成工程では、前記拡散防止膜、前記不純物拡散予
定領域、及び前記凹部形成予定領域を覆う拡散制御膜を
形成する。第2導電型層形成工程では、前記拡散防止膜
をマスクにして第2導電型の不純物を、前記拡散制御膜
を通して、該拡散防止膜で覆われていない前記半導体下
地部分に選択的に拡散して第2導電型層を形成する。エ
ッチングマスク形成工程、発光端面形成工程、不要部分
除去工程、第1電極形成工程、第2電極形成工程、及び
切断工程では、第6の発明の工程と同様の処理を行う。
第1〜第8の発明によれば、半導体下地部分に、拡散防
止膜をマスクにして第2導電型の不純物を選択的に拡散
して第2導電型層を形成した後、その拡散防止膜等をマ
スクにして半導体下地を凹部状にエッチングすると、そ
の凹部側面に位置する発光部の発光端面が形成される。
このように、拡散防止膜を用いて第2導電型層と発光端
面とを形成することにより、それら両者間の位置ずれを
なくすことが可能となる。従って、前記課題を解決でき
るのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
を参照しつつ説明する。但し、いずれの図面も、各実施
形態を理解できる程度に各構成成分の寸法、形状及び配
置関係が概略的に示されている。また、各図面におい
て、共通の要素には共通の符号が付されている。第1の実施形態 図2(A),(B)は、本発明の第1の実施形態を示す
端面発光型LEDアレイの構成図であり、同図(A)は
上方からみた平面図、及び同図(B)は同図(A)のI
−I線断面図である。さらに、図3は、図2(A)のII
−II線断面図である。図2に示すように、複数(例え
ば、2個)の端面発光型LEDアレイ10−1,10−
2が、第1導電型(例えば、N型)の半導体下地11に
形成されている。半導体下地11は、例えば、N型のガ
リウム・砒素(GaAs)で形成されたN型基板11a
と、このN型基板11a上にエピタキシャル成長させた
N型のガリウム・砒素・燐(GaAsP)で形成された
N型層11bとで、構成されている。N型層11b内に
は、所定間隔(LEDの配列ピッチに応じた間隔)で、
第2導電型(例えば、P型)のGaAsPからなる複数
のP型層12が形成されている。このP型層12とN型
層11bとの接合面(界面)が発光部となる。図3に示
すように、P型層12上には、拡散防止膜13を介して
第1電極(例えば、P側電極)14が形成され、さら
に、N型基板11aの底面に、第2電極(例えば、N側
電極)15が形成されている。
【0012】拡散防止膜13は、製造上必要なものであ
り、P型層12を形成する際に用いるP型不純物が、半
導体下地11の所定領域以外の領域に拡散するのを防止
するものである。また、この拡散防止膜13は、絶縁性
を有する膜で形成することで、半導体下地11とP側電
極14とを電気的に絶縁する役割を持っている。なお、
この拡散防止膜13の上に、さらに絶縁性を有する膜を
形成することで、絶縁不良の発生率を低下させることも
可能である。さらに、拡散防止膜13は、発光端面16
aを形成するための凹部16の形成の際のエッチングマ
スクとしても利用する。2つの端面発光型LEDアレイ
10−1と10−2との間を分離するために設けられた
凹部16のほぼ中央は、ダイシング領域16bであり、
このダイシング領域16bを切断して分離することによ
り、個々の端面発光型LEDアレイ10−1,10−2
が作成される。凹部16の側面は、図3ではテーパー状
となっている。これは、凹部16を例えばウェットエッ
チングで形成する場合、半導体下地11の結晶方向によ
ってテーパー形状になったものである。しかし、この凹
部16の側面形状は、ウェットエッチングのエッチング
条件や、あるいはドライエッチングのエッチング条件等
により、垂直形状や、あるいは逆テーパー形状にするこ
ともできる。凹部16のダイシング領域16bで切断、
分離された各端面発光型LEDアレイ10−1,10−
2では、P側電極14とN側電極15との間に電圧を印
加することによってPN接合面に順方向の電流を流せ
ば、電気エネルギーが直接光に変換され、その光が発光
端面16aから出射される。
【0013】図1(A)〜(I)は、図2及び図3の端
面発光型LEDアレイ10−1,10−2の製造方法を
示す製造工程図である。以下、この図1(A)〜(I)
を参照しつつ、本実施形態の製造工程(1)〜(8)を
説明する。 (1) 拡散防止膜及び拡散制御膜形成工程(図1
(A)) N型GaAsからなるN型基板11a上に、N型GaA
sPからなるN型層11bをエピタキシャル成長させ
て、N型の半導体下地11を形成する。公知の成膜方法
(例えば、蒸着法、スパッタ法、あるいはCVD法(気
相成長法)等)を用い、半導体下地11上に、絶縁膜
(例えば、アルミナ膜、窒化珪素膜、酸化珪素膜等から
選ばれた膜)を、膜厚が例えば50〜500nm程度に
形成する。この絶縁膜の不純物拡散予定領域13aと、
それに隣接した発光端面形成用の凹部形成予定領域13
bとを、ホトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用
いて選択的に除去し、パターニングされた拡散防止膜1
3を形成する。拡散防止膜13が形成された半導体下地
11上に、公知の成膜方法(例えば、蒸着法、スパッタ
法等)を用いて拡散制御膜21を形成する。この拡散制
御膜21は、例えば、アルミナ膜、窒化珪素膜、酸化珪
素膜、PSG(Phospho-Silicate Glass)膜等から選ば
れる膜で形成される。この膜厚は、例えば10〜300
nm等の範囲で形成される。
【0014】(2) P型層形成工程(図1(B)) 半導体下地11の拡散防止膜13で覆われていない部分
に、拡散制御膜21を通して、P型不純物(例えば、亜
鉛(Zn))を不純物拡散法(例えば、気相拡散法)に
よって拡散させ、P型GaAsPからなるP型層12を
形成する。その後、不要となった拡散制御膜21を公知
のエッチング法(例えば、エッチング液を用いたウェッ
トエッチング法等)を用いて除去する。 (3) P側電極形成工程(図1(C)) P型層12との間でオーミックコンタクトがとれる配線
材料(例えば、アルミニウム等)を、公知の成膜方法
(例えば、蒸着法等)によって全面に形成する。そし
て、この配線材料を微細加工技術によってパターニング
し、P側電極14を形成する。 (4) エッチングマスク形成工程(図1(D)) 隣合うLEDアレイ10−1と10−2の間の部分の、
発光端面16a側のダイシング予定領域にあたる部分に
所定の凹部16を形成するために、全面にホトレジスト
等のエッチングマスク材を形成する。このエッチングマ
スク材の所定箇所をホトリソグラフィ技術によってエッ
チングし、特定部分(凹部形成予定領域以外で、かつ後
工程の庇取りエッチングの際にエッチングされてはなら
ない部分)を覆う凹部形成補助用のエッチングマスク膜
22を形成する。
【0015】(5) 発光端面形成工程(図1(E)) 拡散防止膜13及びエッチングマスク膜22をマスクと
して半導体下地11をエッチングし、所定の深さの凹部
16を形成する。この深さは、P型層12とN型層11
bとで構成されるPN接合面を越える深さとする。ま
た、エッチングは、クエン酸系やフッ酸系、硫酸系等を
用いたウェットエッチングや、あるいは塩素系ガス等を
用いたドライエッチング等が利用できる。このようなエ
ッチングによって凹部16を形成すると、その側面に発
光端面16aが形成される。ウェットエッチング等のよ
うに、エッチング速度が等方的のとき、深さ方向(縦方
向)だけでなく、拡散防止膜13の下側(横方向)にも
エッチングが進行し、テーパー状となってサイドエッチ
ング(アンダカット)部分16cが発生する。なお、エ
ッチング方法やエッチング条件等によって、凹部16の
両側面を、垂直形状や、あるいは逆テーパー形状にする
こともできる。 (6) 不要部分除去工程(図1(F),(G)) 凹部形成時にサイドエッチング部分16cによって、凹
部形成のマスクとなった拡散防止膜13に庇状部分13
cが形成されているときには、エッチングマスク膜22
をマスクとして、ウェットエッチング等によってその庇
状部分13cを除去する。この際、エッチングマスク膜
22で覆われた部分以外の拡散防止膜13が、全て除去
される。その後、エッチング液を用いたウェットエッチ
ング法等によって、不要となったエッチングマスク膜2
2を除去する。
【0016】(7) N側電極形成工程(図1(H)) 半導体下地11の裏面に、アルミニウム等の配線材料を
用いて、蒸着法等でN側電極15を形成する。この際、
半導体下地11の裏面を研磨した後に、N側電極15を
形成すれば、電気的特性が向上する。 (8) 切断工程(図1(I)) P側電極14及びN側電極15を用い、プロービング等
によって発光特性及び電気特性の検査を行った後、凹部
16のダイシング領域16bをダイシングによって切断
し、LEDアレイ10−1と10−2を分離する。その
後、プロービングの良否判定データをもとに、良品チッ
プのみを取り出し、駆動回路と接続してプリンタヘッド
等を製造する。
【0017】以上のように、この第1の実施形態では、
次のような効果等がある。 (i) 発光端面16aを形成するマスクを、P型層1
2を形成するためのマスク(拡散防止膜13)で形成す
るようにしている。そのため、図2(A)の平面からみ
たP型層12と発光端面16aとの位置ずれがなくな
り、均一な大きさのP型層12を形成できる。従って、
定電流駆動のLEDにおいても、均一な発光光量が得ら
れる端面発光型LEDアレイ10−1,10−2の製造
が可能となる。 (ii) 発光端面16aを形成するマスクを、P型層1
2を形成するためのマスク(拡散防止膜13)で形成す
るので、マスクの使用回数が1回でよい。そのため、マ
スクずれによるマージン(余裕)を小さくでき、それに
よってP型層12の横方向の面積をより小さくでき、単
位PN接合面積当りの電流密度を大きくできる。従っ
て、小さな電流で、より大きな発光光量が得られる。 (iii) 図1(H)のN型電極形成工程(7)は、図1
(C)のP側電極形成工程(3)以降の工程なら、任意
の工程で実施可能である。
【0018】第2の実施形態 図4(A)〜(I)は、本発明の第2の実施形態を示す
端面発光型LEDアレイの製造方法の他の製造工程図で
ある。この図4(A)〜(I)の製造工程図は、第1の
実施形態の図1(A)〜(I)の製造工程図に対応する
ものであり、図面中の共通する要素には共通の符号が付
されている。この第2の実施形態の製造工程は、図1
(D)の凹部形成補助用のエッチングマスク膜22を使
用しない製造方法である。即ち、図4(D),(G)に
示すように、図1(D)のエッチングマスク形成工程
と、図1(G)のエッチングマスク除去工程とを、省略
した製造方法となっている。凹部形成補助用のエッチン
グマスク膜22は、図1(F)の不要部分除去工程の庇
取りエッチング時にP側電極14を保護するためのもの
である。そのため、P側電極14がエッチングされない
ようなエッチング条件(例えば、P側電極14がエッチ
ングされないようなエッチング液を用いたウェットエッ
チング法等)によって拡散防止膜13の庇状部分13c
を除去する場合は、凹部形成補助用エッチングマスク膜
22を形成する工程が不要となる。これに伴い、エッチ
ングマスク除去工程も不要となる。その他の工程は、第
1の実施形態と同様である。
【0019】以上のように、この第2の実施形態では、
第1の実施形態の効果(i)〜(iii)等と同様の効果を
有する上に、次のような効果等もある。 (iv) 第1の実施形態に比べ、エッチングマスク形成
工程とエッチングマスク除去工程とを省略したので、製
造工程が簡単になる。 (v) 図4(A)に示す拡散制御膜21は、不純物の
拡散によってP型層12を形成する際に、素子の表面欠
陥等を防止するために使用する膜である。しかし、不純
物の拡散法や拡散条件等によっては、表面欠陥等を小さ
くすることも可能である。このような場合には、図4
(A)において拡散制御膜21の形成工程を省略し、さ
らにそれに伴う拡散制御膜21の除去工程を省略するこ
とにより、製造工程をより簡単化できる。
【0020】第3の実施形態 図5(A)〜(I)は、本発明の第3の実施形態を示す
端面発光型LEDアレイの製造方法の他の製造工程図で
あり、第1の実施形態の図1(A)〜(I)中の要素と
共通の要素には共通の符号が付されている。この第3の
実施形態の製造工程では、凹部16を形成した後、P側
電極14とN側電極15を形成するようにしている。以
下その製造工程(1)〜(8)を説明する。 (1) 拡散防止膜及び拡散制御膜形成工程(図5
(A)) 図1(A)と同様に、半導体下地11上に、拡散防止膜
13と拡散制御膜21を形成する。 (2) P型層形成工程(図5(B)) 図1(B)と同様に、半導体下地11の表面側に、P型
層12を形成する。 (3) エッチングマスク形成工程(図5(C)) 拡散防止膜13上に、図1(D)と同様の凹部形成補助
用のエッチングマスク膜22を、凹部形成予定領域以外
で、かつ後工程の庇取りエッチングの際にエッチングさ
れてはならない部分を覆うように、選択的に形成する。
このエッチングマスク膜22は、後工程の庇取りエッチ
ング時に、P側電極14が形成される部分の拡散防止膜
13を保護するためと、発光部を構成するP型層部分を
保護するためのものである。従って、後工程で庇状部分
13cを除去しない場合でも、このエッチングマスク膜
22が必要である。
【0021】(4) 発光端面形成工程(図5(D)) 図1(E)とほぼ同様に、拡散防止膜13及びその上の
エッチングマスク膜22をマスクとして、ウェットエッ
チングやドライエッチング等によって半導体下地11を
所定の深さにエッチングし、凹部16を形成する。この
凹部16の形成により、その側面に発光端面16aが形
成される。この際、サイドエッチング(アンダカット)
部分16cが発生し、拡散防止膜13に庇状部分13c
が生じることがある。 (5) 不要部分除去工程(図5(E),(F)) エッチングマスク膜22をマスクとして、エッチングに
よって拡散防止膜13の庇状部分13c等の不要部分を
除去する。その後、ドライエッチング等によってエッチ
ングマスク膜22を選択的に除去する。 (6) P型電極形成工程(図5(G)) 全面にアルミニウム等の配線材料を蒸着法等で形成した
後、微細加工技術によってパターニングし、P型層12
に接続されたP側電極14を形成する。 (7) N型電極形成工程(図5(H)) 図1(H)と同様に、半導体下地11の裏面にN側電極
15を形成する。 (8) 切断工程(図5(I)) 図1(I)と同様に、凹部16のダイシング領域16b
をダイシングによって切断し、LEDアレイ10−1と
10−2を分離する。
【0022】以上のように、この第3の実施形態では、
第1の実施形態の効果(i),(ii)と同様の効果を有
する上に、次のような効果等もある。 (vi) 図5(H)のN側電極形成工程は、図5(C)
のエッチングマスク形成工程以降の工程なら、どの工程
で実施してもよい。 (vii) 図5(A)において、拡散制御膜21は、第2
の実施形態の効果(v)で説明したように、形成しなく
てもよい。これにより、製造工程の簡単化が図れる。
【0023】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば次のようなものがある。 (a) 上記実施形態では、発光端面形成工程におい
て、凹部形成時のサイドエッチングによって拡散防止膜
13に庇状部分13cが発生する例を説明したが、エッ
チング条件等によってサイドエッチングが無視できる程
度ならば、その庇状部分13cの除去工程を省略でき
る。これによって製造工程をより簡単化できる。 (b) 上記実施形態のLEDアレイ10−1,10−
2の形状や構造、あるいはそのLEDアレイ10−1,
10−2を製造する製造条件や使用材料等を、上記実施
形態以外の種々のものに変更することが可能である。 (c) 図2(B)では、N型層11bとその上のP型
層12とでPN接合面を構成したが、下側にP型層12
及び上側にN型層11bとなるようなPN接合面を形成
するような製造方法も可能である。 (d) 上記実施形態では、LEDアレイ10−1,1
0−2の製造方法について説明したが、アレイ状でない
端面発光型LEDの製造方法についても、上記実施形態
を適用できる。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜第8
の発明によれば、発光端面を形成するマスクを、第2導
電型層を形成するためのマスク(拡散防止膜)で形成す
るようにしたので、半導体下地の平面からみた第2導電
型層と発光端面との位置ずれがなくなり、均一な大きさ
の第2導電型層を形成できる。そのため、定電流駆動の
LEDにおいても、均一な発光光量が得られる発光端面
型LEDの製造が可能となる。しかも、発光端面を形成
するマスクを、第2導電型層を形成するためのマスクで
形成したので、マスクの数を1つ減らすことができ、そ
れによってマスクずれを考慮したマージンも小さくでき
る。そのため、半導体下地の平面からみた第2導電型層
の面積を小さくでき、PN接合の単位面積当りの電流密
度を大きくできる。従って、小さな電流で、より大きな
発光光量が得られる。また、第2、第3、第4、第6、
及び第7の発明では、製造工程数の削減化によって、製
造工程をより簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す端面発光型LE
Dアレイの製造工程図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す端面発光型LE
Dアレイの構成図である。
【図3】図2(A)のII−II線断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す端面発光型LE
Dアレイの製造工程図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す端面発光型LE
Dアレイの製造工程図である。
【符号の説明】
10−1,10−2 端面発光型LEDアレイ 11 半導体下地 11a N型基板 11b N型層 12 P型層 13 拡散防止膜 13c 庇状部分 14 P側電極 15 N側電極 16 凹部 16a 発光端面 16b ダイシング領域 16c サイドエッチング部分 21 拡散制御膜 22 エッチングマスク膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石丸 真人 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−310756(JP,A) 特開 平6−283757(JP,A) 特開 平6−237015(JP,A) 特開 昭62−238673(JP,A) 特開 平6−166213(JP,A) 特開 平2−125765(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00 B41J 2/44 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体下地の表面に、第2
    導電型の不純物を選択的に拡散して第2導電型層を作
    り、これらの第2導電型層と半導体下地とで構成される
    PN接合面を有する発光部を形成する発光部形成工程
    と、 前記半導体下地上に第1電極を選択的に形成して前記第
    2導電型層と接続すると共に、前記半導体下地の裏面に
    第2電極を形成する電極形成工程とを、 有する端面発光型LEDの製造方法において、 前記発光部形成工程は、 前記半導体下地の表面に絶縁膜を被着し、その絶縁膜の
    不純物拡散予定領域と該不純物拡散予定領域に隣接した
    発光端面形成用の凹部形成予定領域とを選択的に除去し
    てパターニングされた拡散防止膜を形成する拡散防止膜
    形成工程と、 前記拡散防止膜で覆われていない前記半導体下地部分
    に、該拡散防止膜をマスクにして前記第2導電型の不純
    物を選択的に拡散して前記第2導電型層を形成する第2
    導電型層形成工程と、 前記拡散防止膜で覆われていない前記凹部形成予定領域
    を通して、前記第2導電型層と前記半導体下地とで構成
    される前記PN接合面を越える深さまで、前記半導体下
    地を凹部状にエッチングし、その凹部側面に位置する前
    記発光部の発光端面を形成する発光端面形成工程とを、 行うことを特徴とする端面発光型LEDの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体下地の表面に絶縁膜
    を被着し、その絶縁膜の不純物拡散予定領域と該不純物
    拡散予定領域に隣接した発光端面形成用の凹部形成予定
    領域とを選択的に除去してパターニングされた拡散防止
    膜を形成する拡散防止膜形成工程と、 前記拡散防止膜をマスクにして第2導電型の不純物を、
    該拡散防止膜で覆われていない前記半導体下地部分に選
    択的に拡散して第2導電型層を形成する第2導電型層形
    成工程と、 前記拡散防止膜上に第1電極を選択的に形成して前記第
    2導電型層と接続する第1電極形成工程と、 前記拡散防止膜及び前記第1電極をマスクにして、前記
    第2導電型層と前記半導体下地とで構成されるPN接合
    面を越える深さまで、該半導体下地を凹部状にエッチン
    グし、その凹部側面に位置する該PN接合面の発光端面
    を形成する発光端面形成工程と、 前記第1電極をマスクにして、エッチングによって前記
    拡散防止膜の不要部分を除去する不要部分除去工程と、 前記第1電極形成工程以降の任意の工程において前記半
    導体下地の裏面に第2電極を形成する第2電極形成工程
    とを、 行うことを特徴とする端面発光型LEDの製造方法。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体下地の表面に絶縁膜
    を被着し、その絶縁膜の不純物拡散予定領域と該不純物
    拡散予定領域に隣接した発光端面形成用の凹部形成予定
    領域とを選択的に除去してパターニングされた拡散防止
    膜を形成する拡散防止膜形成工程と、 前記拡散防止膜、前記不純物拡散予定領域、及び前記凹
    部形成予定領域を覆う拡散制御膜を形成する拡散制御膜
    形成工程と、 前記拡散防止膜をマスクにして第2導電型の不純物を、
    前記拡散制御膜を通して、該拡散防止膜で覆われていな
    い前記半導体下地部分に選択的に拡散して第2導電型層
    を形成する第2導電型層形成工程と、 前記拡散制御膜を選択的に除去した後、前記拡散防止膜
    上に第1電極を選択的に形成して前記第2導電型層と接
    続する第1電極形成工程と、 前記拡散防止膜をマスクにして、前記第2導電型層と前
    記半導体下地とで構成されるPN接合面を越える深さま
    で、該半導体下地を凹部状にエッチングし、その凹部側
    面に位置する該PN接合面の発光端面を形成する発光端
    面形成工程と、 前記第1電極をマスクにして、エッチングによって前記
    拡散防止膜の不要部分を除去する不要部分除去工程と、 前記第1電極形成工程以降の任意の工程において前記半
    導体下地の裏面に第2電極を形成する第2電極形成工程
    と、 前記半導体下地の凹部箇所を切断する切断工程とを、 行うことを特徴とする端面発光型LEDの製造方法。
  4. 【請求項4】 第1導電型の半導体下地の表面に絶縁膜
    を被着し、その絶縁膜の不純物拡散予定領域と該不純物
    拡散予定領域に隣接した発光端面形成用の凹部形成予定
    領域とを選択的に除去してパターニングされた拡散防止
    膜を形成する拡散防止膜形成工程と、 前記拡散防止膜をマスクにして第2導電型の不純物を、
    該拡散防止膜で覆われていない前記半導体下地部分に選
    択的に拡散して第2導電型層を形成する第2導電型層形
    成工程と、 前記拡散防止膜上に第1電極を選択的に形成して前記第
    2導電型層と接続する第1電極形成工程と、 前記拡散防止膜及び前記第1電極上において前記凹部形
    成予定領域以外で、かつ後工程の不要部分のエッチング
    の際にエッチングされてはならない部分を覆う凹部形成
    補助用エッチングマスク膜を形成するエッチングマスク
    形成工程と、 前記拡散防止膜及び前記エッチングマスク膜をマスクに
    して、前記第2導電型層と前記半導体下地とで構成され
    るPN接合面を越える深さまで、該半導体下地を凹部状
    にエッチングし、その凹部側面に位置する該PN接合面
    の発光端面を形成する発光端面形成工程と、 前記エッチングマスク膜をマスクにして、エッチングに
    よって前記拡散防止膜の不要部分を除去した後、該エッ
    チングマスク膜を選択的に除去する不要部分除去工程
    と、 前記第1電極形成工程以降の任意の工程において前記半
    導体下地の裏面に第2電極を形成する第2電極形成工程
    と、 前記半導体下地の凹部箇所を切断する切断工程とを、 行うことを特徴とする端面発光型LEDの製造方法。
  5. 【請求項5】 第1導電型の半導体下地の表面に絶縁膜
    を被着し、その絶縁膜の不純物拡散予定領域と該不純物
    拡散予定領域に隣接した発光端面形成用の凹部形成予定
    領域とを選択的に除去してパターニングされた拡散防止
    膜を形成する拡散防止膜形成工程と、 前記拡散防止膜、前記不純物拡散予定領域、及び前記凹
    部形成予定領域を覆う拡散制御膜を形成する拡散制御膜
    形成工程と、 前記拡散防止膜をマスクにして第2導電型の不純物を、
    前記拡散制御膜を通して、該拡散防止膜で覆われていな
    い前記半導体下地部分に選択的に拡散して第2導電型層
    を形成する第2導電型層形成工程と、 前記拡散制御膜を選択的に除去した後、前記拡散防止膜
    上に第1電極を選択的に形成して前記第2導電型層と接
    続する第1電極形成工程と、 前記拡散防止膜及び前記第1電極上において前記凹部形
    成予定領域以外で、かつ後工程の不要部分のエッチング
    の際にエッチングされてはならない部分を覆う凹部形成
    補助用エッチングマスク膜を形成するエッチングマスク
    形成工程と、 前記拡散防止膜及び前記エッチングマスク膜をマスクに
    して、前記第2導電型層と前記半導体下地とで構成され
    るPN接合面を越える深さまで、該半導体下地を凹部状
    にエッチングし、その凹部側面に位置する該PN接合面
    の発光端面を形成する発光端面形成工程と、 前記エッチングマスク膜をマスクにして、エッチングに
    よって前記拡散防止膜の不要部分を除去した後、該エッ
    チングマスク膜を選択的に除去する不要部分除去工程
    と、 前記第1電極形成工程以降の任意の工程において前記半
    導体下地の裏面に第2電極を形成する第2電極形成工程
    と、 前記半導体下地の凹部箇所を切断する切断工程とを、 行うことを特徴とする端面発光型LEDの製造方法。
  6. 【請求項6】 第1導電型の半導体下地の表面に絶縁膜
    を被着し、その絶縁膜の不純物拡散予定領域と該不純物
    拡散予定領域に隣接した発光端面形成用の凹部形成予定
    領域とを選択的に除去してパターニングされた拡散防止
    膜を形成する拡散防止膜形成工程と、 前記拡散防止膜をマスクにして第2導電型の不純物を、
    該拡散防止膜で覆われていない前記半導体下地部分に選
    択的に拡散して第2導電型層を形成する第2導電型層形
    成工程と、 前記拡散防止膜上において前記凹部形成予定領域以外
    で、かつ後工程の不要部分のエッチングの際にエッチン
    グされてはならない部分を覆う凹部形成補助用エッチン
    グマスク膜を形成するエッチングマスク形成工程と、 前記拡散防止膜及び前記エッチングマスク膜をマスクに
    して、前記第2導電型層と前記半導体下地とで構成され
    るPN接合面を越える深さまで、該半導体下地を凹部状
    にエッチングし、その凹部側面に位置する該PN接合面
    の発光端面を形成する発光端面形成工程と、 前記エッチングマスク膜をマスクにして、エッチングに
    よって前記拡散防止膜の不要部分を除去した後、該エッ
    チングマスク膜を選択的に除去する不要部分除去工程
    と、 前記拡散防止膜上に第1電極を選択的に形成して前記第
    2導電型層と接続する第1電極形成工程と、 前記エッチングマスク形成工程以降の任意の工程におい
    て前記半導体下地の裏面に第2電極を形成する第2電極
    形成工程と、 前記半導体下地の凹部箇所を切断する切断工程とを、 行うことを特徴とする端面発光型LEDの製造方法。
  7. 【請求項7】 第1導電型の半導体下地の表面に絶縁膜
    を被着し、その絶縁膜の不純物拡散予定領域と該不純物
    拡散予定領域に隣接した発光端面形成用の凹部形成予定
    領域とを選択的に除去してパターニングされた拡散防止
    膜を形成する拡散防止膜形成工程と、 前記拡散防止膜、前記不純物拡散予定領域、及び前記凹
    部形成予定領域を覆う拡散制御膜を形成する拡散制御膜
    形成工程と、 前記拡散防止膜をマスクにして第2導電型の不純物を、
    前記拡散制御膜を通して、該拡散防止膜で覆われていな
    い前記半導体下地部分に選択的に拡散して第2導電型層
    を形成する第2導電型層形成工程と、 前記拡散防止膜上において前記凹部形成予定領域以外
    で、かつ後工程の不要部分のエッチングの際にエッチン
    グされてはならない部分を覆う凹部形成補助用エッチン
    グマスク膜を形成するエッチングマスク形成工程と、 前記拡散防止膜及び前記エッチングマスク膜をマスクに
    して、前記第2導電型層と前記半導体下地とで構成され
    るPN接合面を越える深さまで、該半導体下地を凹部状
    にエッチングし、その凹部側面に位置する該PN接合面
    の発光端面を形成する発光端面形成工程と、 前記エッチングマスク膜をマスクにして、エッチングに
    よって前記拡散防止膜の不要部分を除去した後、該エッ
    チングマスク膜を選択的に除去する不要部分除去工程
    と、 前記拡散防止膜上に第1電極を選択的に形成して前記第
    2導電型層と接続する第1電極形成工程と、 前記エッチングマスク形成工程以降の任意の工程におい
    て前記半導体下地の裏面に第2電極を形成する第2電極
    形成工程と、 前記半導体下地の凹部箇所を切断する切断工程とを、 行うことを特徴とする端面発光型LEDの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の端面発光型LEDの製造方法において、 前記第1導電型はN型、前記第2導電型はP型である端
    面発光型LEDの製造方法。
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