JP3680434B2 - 車両用レバースイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の方向指示灯点灯装置等に使用される車両用レバースイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用レバースイッチについて、図3と図4を用いて説明する。
【0003】
図3は従来の車両用レバースイッチの分解斜視図、図4(a)は同車両用レバースイッチのスイッチ作動体が中央位置状態の断面図、図4(b)は同スイッチ作動体がケース側壁に接した状態の断面図であり、同図において、1は成形樹脂製の箱形のケースで、側壁に開口部1Aを有し、この開口部1Aに対向する内壁面には節度用カム部1Bが設けられている。
【0004】
2はケース1内に回動可能に収納された成形樹脂製のスイッチ作動体で、端部下面に設けた回動軸2Aがケース1の開口部の孔1Cに回動自在に挿入され、他端側面に設けた孔2Bには節度ピン3がコイルばね4を介して収納され、この節度ピン3はコイルばね4によって付勢され、ケース1の節度用カム部1Bに弾接している。
【0005】
5はケース1とともにスイッチ作動体2を覆う成形樹脂製のカバーで、端部の孔5Aには上記スイッチ作動体2の端部上面に設けた回動軸2Cが回動自在に挿入されている。
【0006】
6はケース1下方に配置されたスイッチユニットで、端子板7上面には複数の固定接点8が植設され、摺動体9の下面には固定接点8と弾接する接触片10が収納され、摺動体9の上面に設けた突部9Aはケース1底面の長孔1Dを通ってこの長孔1Dと直交するスイッチ作動体2の下面の長孔2Dに挿入されている。
【0007】
また、11は成形樹脂製のカムであり、上面に設けた突部11Aがカバー5の長孔5Bに挿入され、下面の突部11Bはスイッチ作動体2の上面に設けた凹状の溝2Eに挿入され、下面の溝11Cにはカバー5下面のフック部5Cと5Dに両端が係止されたコイルばね12が挿通し、突部11Dをケース1の節度用カム部1B上方の開口部1E方向へ押圧している。
【0008】
13はステアリングシャフト(図示せず)の回転に連動するキャンセルカムで、外周部に2箇所の突部13Aと13Bが形成され、ケース1の節度用カム部1B側の外壁の近傍に配置されている。
【0009】
14は操作レバーで、ピン15によってスイッチ作動体2の端部に装着されている。
【0010】
上記の構成において、操作レバー14を中央位置から左右へ揺動動作すると、スイッチ作動体2がケース1の孔1Cとカバー5の孔5Aに挿入された回動軸2Aと2Cを支点として、側面2Fまたは2Gがケース1の内側壁に設けた凸状のストッパ部1Fまたは1Gに当接するまで回動すると同時に、端部側面の孔2Bに収納された節度ピン3がケース1の節度用カム部1B上をコイルばね4によって弾接されながら摺動するため、スイッチ作動体2に装着された操作レバー14の節度を伴った揺動動作が行われる。
【0011】
また、上面の突部9Aがスイッチ作動体2の下面長孔2Dに挿入されたスイッチユニット6の摺動体9は、スイッチ作動体2の回動に伴い端子板7上を摺動し、摺動体9の下面に収納された接触片10が固定接点8上を弾接摺動することによって、複数の固定接点8の電気的接離が行われる。
【0012】
また、カム11の下面突部11Bがスイッチ作動体2の回動に伴い凹状の溝2E内を摺動し、スイッチ作動体2の側面2Fまたは2Gがケース1の内側壁のストッパ部1Fまたは1Gに当接した図4(b)の状態では、カム11の突部11Dはコイルばね12によってケース1の節度用カム部1B上方の開口部1Eからキャンセルカム13の方向に突出する。
【0013】
この状態でキャンセルカム13を回転させると、外周部の突部13Aまた13Bがカム11の突部11Dを押圧し、カム11はカバー5の長孔5Bに挿入された上面突部11Aを支点として回動し、端部11Eがスイッチ作動体2のコ字状凸部2Hまたは2Jを押圧するため、この押圧力によってスイッチ作動体2が回動軸2Aと2Cを支点として回動し、図4(a)の中央位置に復帰するように構成されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の車両用レバースイッチでは、スイッチ作動体2が回動して側面がケース1の内側壁に当接する際に衝撃音が発生し、この衝撃音がケース1内に共鳴して大きな音となるため、近年車内の静音化が要求されている中で、小音化の障害となっているという課題があった。
【0015】
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、スイッチ操作時の小音化を図った車両用レバースイッチを提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の車両用レバースイッチは、スイッチ作動体の両側面から突出すると共にケース側壁に当接するポリエステルエラストマ製の弾性部を節度ピンに一体に設け、スイッチ作動体の回動時にこの弾性部を介してスイッチ作動体とケースが当接するように構成したものである。
【0017】
この本発明により、スイッチ作動体とケースが当接する際の衝撃音を弾性部の弾性力によって緩和させ、スイッチ操作時の小音化を図った車両用レバースイッチを得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、側壁の一部に開口部を有し、この開口部と対向する側壁の内壁面に節度用カム部を設けた成形樹脂製の箱形のケースと、このケース内に上記開口部近傍を支点として回動可能に収納され端面に備えた節度ピンが上記ケースの節度用カム部に弾接した成形樹脂製のスイッチ作動体と、上記ケースとともに上記スイッチ作動体を覆うカバーと、上記ケース下方に配置され上記スイッチ作動体の回動によって複数の固定接点の電気的接離を行うスイッチユニットからなり、上記スイッチ作動体の回動時に、上記ケース側壁に当接するポリエステルエラストマ製の弾性部を上記節度ピンに一体に設けた構成としたもので、弾性部を介してスイッチ作動体とケースが当接するため衝撃が緩和され、スイッチ操作時の小音化を図ることができると共に、弾性部が節度ピンと一体で形成されているため使用部品点数やスイッチ組立工数を増やすことのない車両用レバースイッチが得られるという作用を有する。
【0019】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、節度ピンに設けた弾性部が垂直に当接するように、ケース側壁に傾斜したストッパ部を設けた構成のもので、節度ピンの位置ずれが発生しても弾性部とストッパ部が常に垂直に当接し、スイッチ作動体を安定した回動角度に保つことができるため、スイッチユニットの確実な電気的接離が得られるという作用を有する。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図1と図2を用いて説明する。
【0021】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態による車両用レバースイッチの分解斜視図、図2は同平面断面図であり、同図において、箱形のケース1内にスイッチ作動体2が回動可能に収納され、スイッチ作動体2の端面に設けた孔2Bに収納された節度ピン3がコイルばね4によって付勢され、ケース1の節度用カム部1Bに弾接し、ケース1の上面はカバー5によって覆われ、ケース1下方に配置されたスイッチユニット6の摺動体9の突部9Aがスイッチ作動体2の長孔2Dに挿入されていることは従来の技術と同様である。
【0023】
また、スイッチ作動体2の端部に装着された操作レバー14を揺動動作すると、スイッチ作動体2が回動軸2Aと2Cを支点として回動し、節度ピン3がケース1の節度用カム部1B上をコイルばね4によって弾接されながら摺動することによって、スイッチ作動体2を介した操作レバー14の節度を伴った揺動動作が行われるとともに、スイッチユニット6の摺動体9がスイッチ作動体2の回動に伴い端子板7上を摺動し、摺動体9の下面に収納された接触片10が固定接点8上を弾接摺動することによって、複数の固定接点8の電気的接離が行われることも従来の技術と同様である。
【0024】
しかし、コイルばね4を介してスイッチ作動体2の端面に設けた孔2Bに収納される節度ピン3の両側面には各々アーム部3Aと弾性部16Dが設けられ、スイッチ作動体2の端面孔2Bには節度ピン3のアーム部3Aが摺動するガイド溝2Kが形成され、またケース1の両側壁にはストッパ部1Jが設けられている。
【0025】
上記構成の節度ピン3をスイッチ作動体2に組み込むと、節度ピン3のアーム部3A先端の弾性部16Dがスイッチ作動体2の両側面から突出し、またスイッチ作動体2の端部に装着された操作レバー14を揺動動作してスイッチ作動体2を回動させると、スイッチ作動体2側面とケース1側壁の当接は、節度ピン3の弾性部16Dとケース1のストッパ部1Jによって行われるため、弾性部16Dによってスイッチ作動体2がケース1に当接する際の衝撃が緩和され、小音化を図った車両用レバースイッチを得ることができるとともに、弾性部16Dは節度ピン3と一体で形成されているため使用部品点数やスイッチ組立工数の増加もない。
【0026】
また、ケース1のストッパ部1Jには、スイッチ作動体2が回動し節度ピン3の弾性部16Dが当接した際に常に垂直に当接するように傾斜が設けられており、このためストッパ部1Jと当接した時に節度ピン3の位置が図2(b)のようにずれていたとしても、スイッチ作動体2は正規の状態である図2(a)と同じ回動角度を保つため、スイッチ作動体2の回動に伴うスイッチユニット6の摺動体9の安定した摺動が得られ、スイッチユニット6の電気的接離が確実なものとなる。
【0027】
さらに、節度ピン3の材質をポリエステルエラストマとすれば、節度ピン3の摺動による摩耗に対する耐久性と、ケース1に当接する際の衝撃緩和効果の両方の特性を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、スイッチ作動体の回動時に、ケース側壁に当接するポリエステルエラストマ製の弾性部を節度ピンに一体に設け、スイッチ作動体の回動時にこの弾性部を介してスイッチ作動体とケースが当接するように構成されているため、スイッチ作動体とケースが当接する際の衝撃を弾性部の弾性力で緩和させ、スイッチ操作時の小音化を図ることができると共に、使用部品点数やスイッチ組立工数を増やすことのない車両用レバースイッチを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による車両用レバースイッチの分解斜視図
【図2】 (a)同平面断面図
(b)同節度ピンの位置がずれた状態を説明する平面断面図
【図3】 従来の車両用レバースイッチの分解斜視図
【図4】 (a)同スイッチ作動体が中央位置状態の正面断面図
(b)同スイッチ作動体がケース側壁に接した状態の正面断面図
【符号の説明】
1 ケース
1B 節度用カム部
1J ストッパ部
2 スイッチ作動体
2A,2C 回動軸
2B 孔
2D 長孔
2F,2G 側面
2K ガイド溝
3 節度ピン
3A アーム部
4 コイルばね
5 カバー
6 スイッチユニット
7 端子板
8 固定接点
9 摺動体
9A 突部
10 接触片
14 操作レバー
Claims (2)
- 側壁の一部に開口部を有し、この開口部と対向する側壁の内壁面に節度用カム部を設けた成形樹脂製の箱形のケースと、このケース内に上記開口部近傍を支点として回動可能に収納され端面に備えた節度ピンが上記ケースの節度用カム部に弾接した成形樹脂製のスイッチ作動体と、上記ケースとともに上記スイッチ作動体を覆うカバーと、上記ケース下方に配置され上記スイッチ作動体の回動によって複数の固定接点の電気的接離を行うスイッチユニットからなり、上記スイッチ作動体の回動時に、上記ケース側壁に当接するポリエステルエラストマ製の弾性部を上記節度ピンに一体に設けた車両用レバースイッチ。
- 節度ピンに設けた弾性部が垂直に当接するように、ケース側壁に傾斜したストッパ部を設けた請求項1記載の車両用レバースイッチ。
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---|---|---|---|
JP22211796A JP3680434B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 車両用レバースイッチ |
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