JP3678287B2 - ロック機構を備える装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、移動時に固定すべきキャリッジ等の装置要素を内部に備えているスキャナ、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の装置に係り、特に該装置を設置後、初めて使用するときにキャリッジ等のロック解除をより確実にするための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、スキャナ、複写機、ファクシミリ等はオフィスに必須のOA機器となっている。これらOA機器に共通する点は、文字や図形を光学的に読み取ることであり、そのためスキャンタイプの読み取りヘッドを備えたキャリッジを有するタイプが多く普及している。このようなタイプのスキャナ、複写機、ファクシミリ等は、出荷時にキャリッジが不用意に移動したり振動したりしないように、即ち、不用意な移動等を防止するためにロック機構によりキャリッジを固定している。また、プリンタも内部にキャリッジを備えているため、搬送時にはロック機構によりキャリッジを固定している。
【0003】
従ってユーザは、スキャナ等の装置を適切な位置に配置した後に、ロック機構によるロックを解除してから使用しなければならない。例えば従来のスキャナ等では、図6に示すように、装置本体100の背面102にロックとアンロック(ロック解除)とを切換可能なスイッチ104を設け、ユーザがこのスイッチ104をアンロック側に切り替えることにより、該スキャナを使用できるようにしていた。
【0004】
このようなロック解除の説明は、通常、マニュアルに詳細に記載されているが、中にはマニュアルを精読せずに装置の使用を試みるユーザも多い。このようなユーザは、装置が動作しないことを故障と勘違いし、サービスセンター等へ問い合わせをすることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、このような背景に鑑みなされたものであって、マニュアルの説明を読まなくても、ユーザが一見して明らかにキャリッジのロック解除の必要性を認識し、あるいはユーザが装置を初めて使用する際に要求される動作によって必然的にキャリッジのロック解除がなされるようなロック機構を備える装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載のロック機構を備える装置は、移動時に位置を固定すべき装置要素を内部に備える本体部と、前記本体部の上面に回動可能に取り付けられる蓋体と、前記固定すべき装置要素を固定するためのロック機構とを備える装置において、前記本体部の側面に、前記ロック機構の動作を操作するためのロック操作部が設けられ、前記蓋体の上面から前記ロック操作部の表面上にかけて剥離可能な粘着テープが貼付されており、前記蓋体の上面側に貼付された前記テープ部分には、前記ロック操作部の操作によりロックを解除するべき旨を示すロック解除指示表示が付されていることを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、本体部の機能を使用する際に、まず粘着テープを剥離して、蓋体が開くようにしなければならない。この際、ユーザは、必然的にロック解除指示表示が目に入ると共に、そのロック操作部が粘着テープを剥がした所に位置しているので、該ロック解除指示表示に従って、その位置にあるロック操作部を操作して、固定すべき装置要素をロック解除状態にすることになる。よって、ロック解除操作をしないことにより生じる従来の問題を未然に防止することができる。
【0008】
また、本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載されたロック機構を備える装置において、前記ロック操作部は円形の回転可能な部材から成り、該回転可能な部材の回転位置により前記固定すべき装置要素の固定とその解除を行なうものであることを特徴とする。本発明によれば、粘着テープを剥離することにより回転可能な部材が回転可能な状態となる。そして、ユーザがロック解除指示表示に従って回転可能な部材を回転することにより、固定すべき装置要素のロックが解除される。
【0009】
また、本願請求項3に記載の発明は、移動時に位置を固定すべき装置要素を内部に備える本体部と、前記本体部の上面に回動可能に取り付けられる蓋体と、前記固定すべき装置要素を固定するためのロック機構とを備える装置において、前記本体部の側面に、前記ロック機構の動作を操作するためのロック操作部が設けられ、前記蓋体の上面から前記ロック操作部の表面上にかけて剥離可能な粘着テープが貼付されており、前記ロック操作部は、前記粘着テープの剥離時に、前記固定すべき装置要素の固定が同時に解除される構造に形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、粘着テープを剥離すると同時にロック操作部が動作して、固定すべき装置要素の固定が解除される。従って、ユーザは、固定すべき装置要素の固定の解除を認識していなくても、粘着テープの剥離動作だけで自動的に固定すべき装置要素の固定解除が行なわれる。
【0011】
また、本願請求項4に記載の発明は、請求項3に記載されたロック機構を備える装置において、前記ロック操作部は、自由状態において前記本体部の側面から突出するように付勢されているボタンを備え、該ボタンの自由状態においては前記固定すべき装置要素の固定が解除され、該ボタンの上に前記粘着テープが貼付されて前記ボタンが押し込まれているときには前記固定すべき装置要素が固定されていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明によれば、出荷時にボタンの上に粘着テープを貼付してボタンが押し込まれた状態になっている。使用時にユーザが粘着テープを剥離することにより、ボタンが突出した状態に自然に復帰するため、固定すべき装置要素の固定が自動的に解除される。
【0013】
また、本願請求項5に記載の発明は、請求項3に記載されたロック機構を備える装置において、前記ロック操作部は、前記粘着テープの粘着面側に一端側が固定された絶縁シートと、非接続状態において前記固定すべき装置要素が固定され、接続状態において前記固定すべき装置要素の固定が解除されるように作動する前記本体部内に設けられる電気接点スイッチとを備え、前記粘着テープの非剥離状態において前記絶縁シートの他端側が前記電気接点スイッチの間に介在して前記電気接点スイッチを非接続状態にしており、前記粘着テープの剥離時に前記電気接点スイッチの間の介在が解除されて前記電気接点スイッチが接続状態になることを特徴とするものである。
【0014】
本発明によれば、粘着テープが非剥離状態のとき、絶縁シートの他端側が電気接点スイッチの間に電気を流さないようにスイッチを絶縁しており、従って、固定すべき装置要素が固定状態にある。一方、粘着テープを剥離することにより、粘着テープに固定された絶縁シートが引っ張られて電気接点スイッチの間の介在が解除され、電気接点スイッチに電気が流れるようになる。これにより固定すべき装置要素の固定が解除される。
【0015】
また、本願請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載されたロック機構を備える装置において、前記本体部はスキャナ機能、印刷機能、複写機能、ファクシミリ機能のいずれか1つ、またはこれら機能のいずれか2以上の組み合わせ機能を備えることを特徴とするものである。本発明によれば、スキャナ機能、印刷機能、複写機能、ファクシミリ機能のいずれか1つ、またはこれら機能のいずれか2以上の組み合わせ機能を使用するために、蓋体を開けて単票紙(シート)を本体部上にセットする等の作業をしなければならない。そのため、ユーザはロック解除指示表示に気が付き、固定すべき装置要素をロック解除状態にする。
【0016】
また、本願請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載されたロック機構を備える装置において、前記位置を固定すべき装置要素はキャリッジであることを特徴とするものである。本発明によれば、出荷時など該装置を移動する場合は、キャリッジを固定しておき、当該装置の使用時には粘着テープを剥離する際に、ロック解除指示表示に従ってロック操作部を操作してキャリッジのロックを解除することになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用したスキャナの出荷時の状態を示す。図2は第1の実施の形態において、スキャナの蓋体から本体側面にかけて貼付された粘着テープ及びその周辺部分を拡大して示す拡大斜視図であり、図3は第1の実施の形態における粘着テープを示す正面図である。
【0018】
図1に示す如くスキャナ1は、スキャン動作により文字や図形を読み取る本体部3と、本体部3の上面に設けられ回動軸5を中心に上方へ回動可能に開くことができる蓋体7とを備えて成る。この蓋体7は、回動軸5を有する側の後方側蓋部9と、接続部11を介して後方側蓋部9と接続されている前方側蓋部13とから構成されている。
【0019】
図1には示されていないが、本体部3の内部にはキャリッジが設けられており、該キャリッジには光学的読み取り装置が搭載されている。キャリッジは本体部3内で移動可能であり、この移動により光学的読み取り装置がスキャンして、本体部3の上面にセットされた用紙に印刷されている文字や図形を読み取ることができるようになっている。尚、図1に示すスキャナ1は、最も一般的なページスキャナであり、その詳細の構造は公知であるので、ここでは具体的な説明を省略する。
【0020】
キャリッジは、振動により故障しやすく、また搬送中に本体部内で移動してしまうので、キャリッジを固定するロック機構(図示せず)が本体部内に設けられている。そして製品の流通過程でのキャリッジの損傷を防止するため、製品の出荷時にキャリッジのロック機構をロック状態としておく。このロック機構の構造も公知であるので、具体的な説明は省略する。
【0021】
図1、図2に符号15で示す部材はロック操作部であり、該ロック操作部15は、本体部3の側面30の前方側に設けられている。ロック操作部15は円形の回転可能な部材から成り、その中央には長溝17が形成されており、該長溝17にコインの端部を差し込み回転することにより、キャリッジのロックとアンロック(ロック解除)とが操作できるようになっている。なお図1および図2に示すロック操作部15の状態、即ち長溝17が上下方向に延びている状態は、キャリッジがロックされた状態であることを示す。
【0022】
出荷時のスキャナ1には、図1、図2に示す如く、前方側蓋部13の側端部からロック操作部15の表面の上にかけて剥離可能な粘着テープ19が貼付されている。この粘着テープ19の蓋体の上面側に貼付された部分には、ロック操作部15と同様な形状の図形21が印刷されており、長溝17を90度回転させることによりロック状態(LOCK)からロック解除状態(UNLOCK)になることが示されている。またこの図形の隣には、ロック操作部15の位置を示すように矢印23が示されている。本発明において、このような表示をロック解除指示表示25と定義する。
【0023】
本実施の形態では、回転式のロック操作部15を備えているが、ロック操作部15の形態はこれに限定されるものではなく、例えば従来技術を示す図6に示すようにスライド式のロック操作部を採用することもできる。この場合、ロック解除指示表示25は、それぞれのロック操作部での操作方法を図形や文字でわかりやすく示すように表示する。
【0024】
剥離可能な粘着テープ19は、きれいに剥がすことができ、表面にロック解除指示表示25を印刷することができる粘着テープであれば特に限定されない。本実施の形態では、リンテック株式会社製のテープ「PET25(A)MF11YC」を使用している。また粘着テープ19は、ロック解除指示表示25が印刷されたものを台紙から一枚ずつ剥離して貼付する形式やロール状に巻かれたものをカットしながら貼付する形式のいずれでもよい。粘着テープ19の色は、ユーザが容易にその存在を気づくことができ、また粘着テープ19の下にロック操作部15が存在することを粘着テープ19の上からでも確認できるような色が好ましく、本実施の形態では黄色で透明なテープを採用している。
【0025】
以下、第1の実施の形態の作用について説明する。ユーザは初めてスキャナ1を使用するに当たり、スキャナ1を適切な位置に配置して、使用のため蓋体7を開こうとするときに粘着テープ19の存在に気が付く。そして粘着テープ19のロック解除指示表示25の図形21を見て、矢印23の方向、即ち本体部3の側面に図形21と同様な形をしたロック操作部15が存在することに気づく。また「LOCK」→「UNLOCK」の表示により、ロック操作部15を90度回転することにより、ロック状態(LOCK)からロック解除(UNLOCK)状態になることを容易に認識する。
【0026】
そこで、ユーザは粘着テープ19を剥離して、コインをロック操作部15の長溝17に嵌め込み、ロック操作部15を90度回転する。これにより、キャリッジの固定は解除され、スキャナ1は使用可能な状態となる。なおユーザは粘着テープ19のロック解除指示表示25を見て、これが何のロックを解除するためのものかを必ずしも把握できない。しかし、そこまでの興味を示すユーザはマニュアルを読んでその意義を知るであろうし、マニュアルを参照しない場合にも、スキャナ1を使用するに当たり必然的に剥離しなければならない粘着テープ19に印刷されている指示を重要に考え、その指示に従ってロック操作部15をロック解除するように操作するであろうから、ユーザが何のロックを解除するかを把握できないことは本質的な問題とはならない。
【0027】
次に、図4を参照しながら本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態では、ボタン式のロック操作部15を適用している点が第1の実施の形態と異なる。即ち、本体部3の側面30には孔31が形成されており、本体部3の内側から孔31に対してロック操作部15であるボタン33の先端側35が挿入されている。
【0028】
ボタン33の中央にはフランジ37が形成され、先端側35とは反対の基端側39に、コイルバネ41がはめ込まれている。コイルバネ41の一端は、ボタン33のフランジ37に当接しており、他端は本体部3内に固定される支持部材44に固定されている。従って、ボタン33の先端側35は、コイルバネ41によって、常時、本体部3の側面30から突出するように付勢されている。
【0029】
またボタン33は、キャリッジのロック機構43に機械的にまたは電気的に接続されており、ボタン33の押された状態(図4に示す状態)ではロック機構43が作動してキャリッジがロックされ、一方、ボタン33が側面30から突出しているときにはロック機構43によるキャリッジのロックが解除されるようになっている。
【0030】
そして本実施の形態でも、蓋体7の上面から側面30のボタン33の上にかけて粘着テープ19が貼付されている。粘着テープ19はボタン33を押さえるように貼付されているため、ボタン33はコイルバネ41の付勢力に抗して押し込まれることにより、キャリッジはロック機構43によってロックされた状態にある。
【0031】
本実施の形態では、蓋体7側に貼付された粘着テープ19に、例えば「使用前にこの粘着テープを剥がして下さい。」というメッセージが記載されており、特にロック操作部15の操作上の説明について記載する必要はない。
【0032】
以下、第2の実施の形態の作用について説明する。ユーザが初めてスキャナ1を使用するに当たり粘着テープ19を剥がすと、粘着テープ19によって押し込まれていたボタン33が、コイルバネ33の付勢力によって側面30から突出するように移動する。これによりロック機構43がキャリッジのロックを解除するように自動的に作動し、スキャナ1は使用可能な状態となる。このように本実施の形態では、粘着テープ19を剥がすという操作だけで、自動的にキャリッジのロック状態が解除されるため、ユーザがキャリッジのロック解除を忘れてしまうことを確実に防止することができる。
【0033】
次に、本発明の第3の実施の形態について図5を参照しながら説明する。本実施の形態も第2の実施の形態と同様、粘着テープの剥離動作だけでキャリッジのロック解除を自動的に行うことができるものである。
【0034】
即ち、本体部3の内側には、コイルバネ47によって上方へ付勢された第1スイッチ要素49と、第1スイッチ要素49の直ぐ上に固定されている第2スイッチ要素51とが設けられ、これら第1スイッチ要素49と第2スイッチ要素51との間には絶縁シート53が設けられている。第1スイッチ要素49と第2スイッチ要素51とは、非接続時にキャリッジのロック機構43を作動させてキャリッジをロック状態にするリミットスイッチの機能を果たす。従って図5に示す如く、絶縁シート53によって両スイッチ要素の間が絶縁されているときには、キャリッジはロック状態にある。
【0035】
本体部3の側面30にはスリット55が形成されており、絶縁シート53の一端54がこのスリット55を通って外側へ延びている。また本実施の形態でも、蓋体7の上面から側面30のスリット55の上にかけて粘着テープ19が貼付されており、図5に示す如く外側へ延びた絶縁シート53の一端54が、粘着テープ19の粘着面側に強固に接着されている。なお本実施の形態におけるロック操作部15は、粘着テープ19に絶縁シート53の一端54が接着されている部分である。
【0036】
以下、第3の実施の形態の作用について説明する。ユーザが初めてスキャナ1を使用するに当たり粘着テープ19を剥がすと、粘着テープ19に強固に接着された絶縁シート53が、粘着テープ19の剥離とともに引き抜かれる。これによりコイルバネ47によって付勢されている第1スイッチ要素49が第2スイッチ要素51に接触し、ロック機構43によりキャリッジのロックを解除する回路が形成されて、キャリッジのロックが自動的に解除される。
【0037】
以上3つの実施の形態についてスキャナを例にとって説明したが、本発明は本体部と、本体部に対して回動可能に取り付けられる蓋体とを備え、キャリッジ等の固定すべき装置要素を固定するためのロック機構を備える他の装置にも応用して適用することができる。
【0038】
例えば、複写機も蓋体を備え、本体内部にスキャン構造を備えるため、搬送時には該スキャン構造を固定する機構が必要である。従って蓋体と本体側面との間に粘着テープを貼付して、上記第1〜3の各実施の形態と同様に、使用時にスキャン構造のロック解除を確実に行うようにすることができる。
【0039】
またファクシミリも蓋体を備え、本体内部にスキャン構造を備える形態のものが開発されている。このスキャン構造はやはり搬送時にロックする必要がある。従って、蓋体と本体側面との間に粘着テープを貼付して、上記第1〜3の各実施の形態同様に、使用時にスキャン構造のロック解除を確実に行うようにすることができる。
【0040】
更にプリンタに関しても、使用時に蓋体を開ける必要があるものがある。またプリンタ内部には印字ヘッドを走査するためのキャリッジを備えており、プリンタの搬送時にはキャリッジを固定する必要がある場合がある。従って、蓋体と本体側面との間に粘着テープを貼付して、上記第1〜3の各実施の形態同様に、使用時にキャリッジのロック解除を確実に行うようにすることができる。
【0041】
更にまた本発明は、スキャナ機能、印刷機能、複写機能、ファクシミリ機能のうち、2以上の機能を併せ備える装置に対しても上記第1〜3の各実施の形態同様に適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、本体部の機能を使用する際に、まず粘着テープを剥離して、蓋体を開く状態にしなければならないため、ユーザは必然的にロック解除指示表示に気づく。そのためユーザは、ロック解除指示表示に従って確実にロック操作部を操作して、固定すべき装置要素をロック解除状態にすることができる。
【0043】
また請求項3に記載の発明によれば、粘着テープを剥離すると同時にロック操作部が動作して、固定すべき装置要素の固定が解除される。従ってユーザは固定すべき装置要素の固定の解除を意識しなくても、粘着テープの剥離動作だけで自動的に固定すべき装置要素の固定を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロック解除を確実にする装置を適用したスキャナの第1の実施の形態の出荷時の状態を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態において、スキャナの蓋体から本体側面にかけて貼付された粘着テープ及びその周辺部分を拡大して示す拡大斜視図である。
【図3】第1の実施の形態における粘着テープを示す正面図である。
【図4】本発明のロック解除を確実にする装置を適用したスキャナのロック操作部としてボタンを適用した第2の実施の形態を示す一部断面図である。
【図5】本発明のロック解除を確実にする装置を適用したスキャナのロック操作部として絶縁シートを適用した第3の実施の形態を示す一部断面図である。
【図6】従来のスキャナにおけるキャリッジのロック及びロック解除を行うための構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スキャナ
3 本体部
7 蓋体
15 ロック操作部
17 長溝
19 粘着テープ
21 ロック操作部と同様な形状の図形
23 矢印
25 ロック解除指示表示
30 本体の側面
31 孔
33 ボタン
37 フランジ
39 ボタンの基端側
41 コイルバネ
43 ロック機構
47 コイルバネ
49 第1スイッチ要素
51 第2スイッチ要素
53 絶縁シート
55 スリット
Claims (7)
- 移動時に位置を固定すべき装置要素を内部に備える本体部と、前記本体部の上面に回動可能に取り付けられる蓋体と、前記固定すべき装置要素を固定するためのロック機構とを備える装置において、
前記本体部の側面に、前記ロック機構の動作を操作するためのロック操作部が設けられ、前記蓋体の上面から前記ロック操作部の表面上にかけて剥離可能な粘着テープが貼付されており、前記蓋体の上面側に貼付された前記テープ部分には、前記ロック操作部の操作によりロックを解除するべき旨を示すロック解除指示表示が付されていることを特徴とするロック機構を備える装置。 - 請求項1において、前記ロック操作部は、円形の回転可能な部材から成り、該回転可能な部材の回転位置により前記固定すべき装置要素の固定とその解除を行うものであることを特徴とするロック機構を備える装置。
- 移動時に位置を固定すべき装置要素を内部に備える本体部と、前記本体部の上面に回動可能に取り付けられる蓋体と、前記固定すべき装置要素を固定するためのロック機構とを備える装置において、
前記本体部の側面に、前記ロック機構の動作を操作するためのロック操作部が設けられ、前記蓋体の上面から前記ロック操作部の表面上にかけて剥離可能な粘着テープが貼付されており、前記ロック操作部は、前記粘着テープの剥離時に、前記固定すべき装置要素の固定が同時に解除される構造に形成されていることを特徴とするロック機構を備える装置。 - 請求項3において、前記ロック操作部は、自由状態において前記本体部の側面から突出するように付勢されているボタンを備え、該ボタンの自由状態においては前記固定すべき装置要素の固定が解除され、該ボタンの上に前記粘着テープが貼付されて前記ボタンが押し込まれているときには前記固定すべき装置が固定されていることを特徴とするロック機構を備える装置。
- 請求項3において、前記ロック操作部は前記粘着テープの粘着面側に一端側が固定された絶縁シートと、非接続状態において前記固定すべき装置が固定され、接続状態において前記固定すべき装置の固定が解除されるように作動する前記本体部内に設けられる電気接点スイッチとを備え、前記粘着テープの非剥離状態において前記絶縁シートの他端側が前記電気接点スイッチの間に介在して前記電気接点スイッチを非接続状態にしており、前記粘着テープの剥離時に前記電気接点スイッチの間の介在が解除されて前記電気接点スイッチが接続状態になることを特徴とするロック機構を備える装置。
- 請求項1から5のいずれか1項において、前記本体部はスキャナ機能、印刷機能、複写機能、ファクシミリ機能のいずれか1つ、またはこれら機能のいずれか2以上の組み合わせ機能を備えることを特徴とするロック機構を備える装置。
- 請求項1から6のいずれか1項において、前記位置を固定すべき装置要素はキャリッジであることを特徴とするロック機構を備える装置。
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