JP3678230B2 - パワーステアリングモーターの支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングシャフトに対して、パワーステアリングモーターの回転軸を直交して配置するタイプのパワーステアリングモーターの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来使用されているステアリング装置1を示す。このステアリング装置1は、主としてステアリングシャフト2、ステアリングコラム3及びステアリングホイール4の操舵力を軽減するための電動式のパワーステアリングモーター5を設けている。ステアリング装置1は、ステアリングコラム3にアッパーブラケット7を固定し、モーター5を取付けている減速ギヤケース8にロアブラケット9を固定している。ステアリング装置1は、クロスメンバ11に固定した支持ブラケット12に、ブラケット7,9をボルトで締結することにより、車体側に固定されている。
【0003】
図6及び図7に示すように、モーター5は、減速ギヤケース8の側部に固定され、モーター5の回転軸がステアリングシャフト2に対して直角方向に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなタイプのステアリング装置1は、モーター5の回転軸がステアリングシャフト2に直交するという条件を満たせば、ステアリングシャフト2の回りに任意に配置が可能である。しかし、実際には上方にステアリング装置1を車体側に固定するための支持ブラケット12があるため、モーター5をステアリングシャフト2よりも上側に配置できない。また、これを下側に配置すると、運転者からモーター5が見えてしまうという見苦しさや、ペダルの操作時の障害になるということが考えられ、ステアリングシャフト2の側方や側上方に限定される。
【0005】
モーター5は、重量物なのでステアリング装置1の全体の総重量が重くなり、ステアリングシャフト2の回りに大きなモーメントが発生する。また、モーター5の固定が減速ギヤケース8のみであるため、振動が発生するようなこともあり、よりモーター5の支持剛性を強化することが望まれていた。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、電動式のパワーステアリングモーターの支持剛性を大きくするパワーステアリングモーターの支持構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の目的は、ステアリングシャフトに対して、パワーステアリングモーターの回転軸を、直角方向に配置したパワーステアリングモーターの支持構造において、車体側にクロスメンバを固定し、該クロスメンバにはコラム支持ブラケットとモーター支持ブラケットとを固定し、上記コラム支持ブラケットを上記クロスメンバの後側から車両の後方側に延出しかつ上記モーター支持ブラケットを上記クロスメンバの下側から前下方側に延出して上記パワーステアリングモーターを支持し、上記パワーステアリングモーターをステアリングシャフトの上側かつ上記クロスメンバを挟んでステアリングホイールとは反対側に設け、上記コラム支持ブラケットでステアリングコラムを支持する一方、上記パワーステアリングモーターの減速ギヤケースを上記クロスメンバの下方に配し、上記パワーステアリングモーターの一端を上記減速ギヤケースに取付け、他端を上記クロスメンバ側に近づくように向けて配設することを特徴とするパワーステアリングモーターの支持構造によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるパワーステアリングモーターの支持構造について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1は、本発明に係るパワーステアリングモーターの支持構造を採用しているステアリング装置13を示す。ステアリング装置13は、電動式のパワーステアリングモーター14の回転軸が、ステアリング装置の側面から見て、ステアリングシャフト15に対して直角方向にかつ上下方向に配置されている。ステアリング装置13は、車体側に固定されているクロスメンバ16により支持される。この支持構造を説明すると、クロスメンバ16には、ステアリング装置13を支持するためのコラム支持ブラケット17とモーター支持ブラケット18を固定している。
【0010】
一方のコラム支持ブラケット17は、ステアリングコラム19を支持する。すなわち、ステアリング装置13はステアリングコラム19にL形のアッパーブラケット20を取付け、このアッパーブラケット20をボルト21でコラム支持ブラケット17に取付けることにより、クロスメンバ16に支持される。他方のステアリング装置を支持するモーター支持ブラケット18は、ステアリング装置13の減速ギヤケース23を支持する。
【0011】
パワーステアリングモーター14は、図1に示すように、クロスメンバ16よりも車体の前方側に位置し、詳しくは、ステアリングシャフト15の延在方向に対して、パワーステアリングモーター14は、クロスメンバ16よりもステアリングホイールの反対側の位置に配置されている。
図2は、モーター14を支持している各構成部品の分解斜視図である。図に示すように、支持ブラケット18にはゴムシート24の取付用の小孔18aを3個穿設している。この各小孔18aには、図3に示すようにゴムシート24の背後に設けている突起24aが嵌合する。
【0012】
図3に示すように、モーター14のケーシング14aの周部には、ゴムシート24の厚さよりもやや薄いリング14bを固着している。リング14bには下向きにフック14cを形成し、モーター14を支持ブラケット18に固定する際、このフック14cが図2に示す支持ブラケット18に形成した切欠き18bに係止される。
【0013】
そして、モーター14には、ゴムパッキン25がモーター14のケーシング14aの周部に装着され、モーター14は金属製の支持ブラケット18とモーター固定ブラケット27とに嵌合されるようにして挟持される。支持ブラケット18、ゴムシート24及びゴムパッキン25には、それぞれボルトを通すための孔が穿設されている。ステアリング装置13は、それらの孔にボルト28が挿通され、固定ブラケット27に設けた溶接ナット27aにボルト28が締結されて、クロスメンバ16に支持される。
【0014】
図3〜図5は、モーター14を支持ブラケット18に取付けた状態を示す。図に示すように、モーター14を支持ブラケット18に取付けたときには、モーター14と支持ブラケット18との間にゴムシート24が介在して取付けられ、モーター14と固定ブラケット27との間にパッキン25が介在して取付けられる。ゴムシート24及びゴムパッキン25の肉厚は、モーター14のケーシング14aに、支持ブラケット18と固定ブラケット27を取付けたときに生じる隙間よりも厚くし、ボルト28を締結するときに締めしろを作るようにする。
【0015】
以上、本発明の実施の形態によるパワーステアリングモーターの支持構造の構成について説明したが、次にその作用、効果について説明する。
【0016】
図1に示すように、パワーステアリングモーター14は、ケーシング14aの一端がステアリング装置13の減速ギヤケース23に取付けられている。また、ケーシング14aの中央では、モーター支持ブラケット18とモーター固定ブラケット27により挟持されて、クロスメンバ16に支持されている。すなわち、モーター14は2箇所で強固に取付けられているので、支持剛性が大きくなっている。
【0017】
従来では、図6に示すように、ステアリング装置1の減速ギヤケース8側はロアブラケット9により支持されていた。しかし、本実施の形態ではそのロアブラケット9の代わりにモーター14を介在してステアリング装置13を支持するようにしたので、ステアリング装置13の全体がクロスメンバ16に支持される強度も大きくなった。これにより、ロアブラケット等の変形により生じるステアリングコラム19の立ち上がり現象などを抑制することができる。
【0018】
モーター14のケーシング14aにリング14bを取付け、さらにリング14bにフック14cを設け、モーター支持ブラケット18には切欠き18bを形成している。これらを相互に嵌め合うことにより、ボルト28の緩むようなことがあっても、リング14bとともにステアリングコラム19の抜けを防止することができる。なお、本実施の形態では、ゴムシート24及びゴムパッキン25を介在して、モーター14を支持しているので、ボルト28の緩みを防止することができる。さらに、フック14cはモーター14を組み付けるときに、モーター14の位置決め及び支持ブラケット18の仮止めとなり、作業者の取付作業の負担軽減になる。
【0019】
図1に示すように、モーター14を従来と異なりステアリングシャフトの側方から上方に配置したので、運転席からモーター14が見えることはない。特に、モーター14がペダル操作時に障害となるようなことは皆無である。
【0020】
また、上述したように、本実施の形態はモーター14の支持剛性を大きくするために、モーター14を2箇所で取付けている。これにより、モーター14の振動を軽減することができ、ゴムシート24及びゴムパッキン25を介在していることから、なお一層、振動を軽減することができる。
【0021】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明によればモーターを取付部材により車体側の固定部に取付けたので、モーターの支持剛性が大きくなるとともに、ステアリング装置の支持剛性も大きくなる。これにより、パワーステアリングモーターの振動を軽減するとともに、ステアリング装置の振動も軽減する。また、パワーステアリングモーターをステアリングシャフトの上部に取付けたので、運転席から該モーターが見えなくなり、見栄えの向上になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるパワーステアリングモーターの支持構造におけるステアリング装置に、モーターを取付けている状態を示す側面図である。
【図2】同モーターの取付部材の構成を示す斜視図である。
【図3】同モーターが取付部材に取付けられている状態(モーター内部構造を省略している)を示す縦断面図である。
【図4】同モーターが取付部材に取付けられているときの、ボルトによる締結部分の断面図である。
【図5】同モーターが取付部材に取付けられている状態を、モーター上方から見た平面図である。
【図6】従来例によるパワーステアリングモーターの支持構造におけるステアリング装置に、モーターを取付けている状態を示す側面図である。
【図7】同パワーステアリングモーターの支持構造におけるモーターの配置されている位置を示す正面図である。
【符号の説明】
13 ステアリング装置
14 パワーステアリングモーター
14a ケーシング
14b リング
14c フック
15 ステアリングシャフト
16 クロスメンバ
17 コラム支持ブラケット
18 モーター支持ブラケット
18b 切欠き
19 ステアリングコラム
27 モーター固定ブラケット
Claims (1)
- ステアリングシャフトに対して、パワーステアリングモーターの回転軸を、直角方向に配置したパワーステアリングモーターの支持構造において、
車体側にクロスメンバを固定し、該クロスメンバにはコラム支持ブラケットとモーター支持ブラケットとを固定し、
上記コラム支持ブラケットを上記クロスメンバの後側から車両の後方側に延出しかつ上記モーター支持ブラケットを上記クロスメンバの下側から前下方側に延出して上記パワーステアリングモーターを支持し、
上記パワーステアリングモーターをステアリングシャフトの上側かつ上記クロスメンバを挟んでステアリングホイールとは反対側に設け、
上記コラム支持ブラケットでステアリングコラムを支持する一方、上記パワーステアリングモーターの減速ギヤケースを上記クロスメンバの下方に配し、
上記パワーステアリングモーターの一端を上記減速ギヤケースに取付け、他端を上記クロスメンバ側に近づくように向けて配設することを特徴とするパワーステアリングモーターの支持構造。
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