JP3676562B2 - 商品販売データ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、収入印紙管理機能を備えた商品販売データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットあるいは商店等において使用されている商品販売データ処理装置としてのPOS端末機あるいは電子式キャッシュレジスター等(以下POS端末機という)は、1客毎つまり1取引毎とに販売商品の商品名・数量・価格、商品の合計額およびこの合計額とこの合計額に基づく消費税を加算した総合計額等を印字したレシートが発行されるようになっている。
【0003】
そして、レシートは上記のように販売商品の商品名・数量・価格、商品の合計額およびこの合計額に基づく消費税を加算した総合計額等が正確に記載されていることから領収書としても機能させているものである。また、前記合計額が3万円以上のときで領収書を発行しないときはレシートに所定額の収入印紙を貼付しなければならない。
【0004】
そして、使用する収入印紙枚数の管理は税務上の観点からも重要であり、出願人は収入印紙の枚数管理機能を持たせた商品販売登録データ処理装置をすでに特願平5−211377号とし出願している。この特願平5−211377号に係る商品販売登録データ処理装置は、1取引毎に発行する合計額が印紙貼付必要額以上であるとき、この合計額に対応した収入印紙額を含む貼付領域図形をシート紙に印字するとともに、印紙枚数記憶手段の内容に1を加えることにより、使用された収入印紙の枚数を管理するものである。
【0005】
しかし、このものは収入印紙の貼付を必要とする合計額であって、商品が販売された後収入印紙を貼付したレシートとともに返品されたときは、前記貼付された収入印紙は返却されることになるが、この返却された印紙は商品販売登録データ処理装置によっては管理できなくいため、返品に伴いい返却された印紙を含めた管理をする点からは満足の行くものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように特願平5ー211377号に係る商品販売登録データ処理装置では、収入印紙の貼付を必要とする合計額であって商品が販売された後、、収入印紙を貼付したレシートとともに返品されたときは前記貼付されたときに返却された印紙の管理がきないことから、返品に伴い返却された印紙を含めた管理できないという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記問題の解決をすることに加えて、印紙の貼付を要するレシートとともに領収書を発行する場合において、レシートおよび領収書のそれぞれに印紙貼付欄を印字するとともに、前記レシートはの印紙貼付欄を印字することにのみ基づいて印紙の使用枚数を計数するようにして、印紙の使用枚数の把握と在庫枚数管理を確実になすことを目的としたものである。
【0008】
そして、請求項1記載の発明は、入力された商品販売データを処理する商品販売データ処理装置において、商品の売上登録データおよび返品データを入力する入力手段と、この入力手段から入力された1取引の売上登録データに基づいて販売合計額等を演算する演算手段と、前記入力手段から入力された商品の販売合計額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する販売合計額判断手段と、前記入力手段から入力された返品データの返品額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する返品額判断手段と、使用された収入印紙の枚数を記録する収入印紙枚数メモリーと、前記販売合計額判断手段で収入印紙貼付必要額以上と判断されたとき前記収入印紙枚数メモリーの内容に1を加算し、返品額判断手段で収入印紙貼付必要額以上と判断されたとき前記き収入印紙枚数メモリーの内容から1を減算して、その結果収入印紙枚数メモリーに格納する計数手段とを備えた商品販売データ処理装置としたものである。
【0009】
このように構成した請求項1記載の発明は、演算手段によって入力手段から入力された1取引の売上登録データに基づいて求められた販売合計額を、販売合計額判断手段によって収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断し、収入印紙貼付必要額以上であるときは計数手段によって収入印紙枚数メモリーの内容に1を加算し、入力手段から入力された1取引の返品額を返品額判断手段で収入印紙貼付必要額以上であると判断されたときは前記計数手段によって収入印紙枚数メモリーの内容から1を減算するとともにその結果を前記収入印紙枚数メモリーに格納するようにしたことから、収入印紙の使用枚数を正確かつ確実に把握できるとともに、在庫収入印紙枚数との照合確認が容易かつ確実にできるため収入印紙の管理を確実にできるという作用を有するものである。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、領収書発行および領収額を入力する入力手段を設けるとともに領収額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する領収額判断手段とを設け、前記入力手段から領収書発行および領収額が入力されたとき、前記領収額判断手段によって領収額の内の販売合計額が収入印紙貼付必要額以上と判断された際、前記印字手段によって領収書に前記領収額とともに収入印紙欄を印字するようにした商品販売データ処理装置としたものである。
【0011】
このように構成した請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、領収書発行および領収額を入力する入力手段を設けるとともに領収額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する領収額判断手段とを設け、前記入力手段から領収書発行および領収額が入力されたとき、前記領収額判断手段によって領収額の内の販売合計額が収入印紙貼付必要額以上と判断された際、前記印字手段によって領収書に前記領収額とともに収入印紙欄を印字するようにしたことから、請求項1記載の発明の作用に加えて、領収書の発行が求められた際には、印紙枚数の計数に1を加算することなく領収額と収入印紙欄を印字した領収書を発行できるという作用を有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施の形態を図1ないし図9に基づいて説明する。
【0013】
図1は商品販売データ処理装置としてのPOS端末機1の斜視図である。
【0014】
このPOS端末機1は、端末機本体10、表示器20、プリンター部30、バーコードスキャナー40およびドロワ50とから構成されている。
【0015】
そして、前記端末機本体は10は、図1に示すようにドロワ50の上面に載置された筐体11とこの筐体11内に収納して設けられた後述するCPU、ROM、RAM等から構成されるとともに前記ドロワ50の上部に配置して設けられている。そして、前記筐体11の上部前面には各販売部門、販売額などの各販売データを入力するためのキーボード12が設けられており、また、筐体11の上部奥部には販売商品の部門、販売額、合計額等を表示するオペレーター用の表示器21と、この表示器21の上方に設けられた支持杆22に回動可能に支持された客用表示器23から構成される前記表示器20が設けられてる。
【0016】
また、前記ドロワ50の上部左側奥部つまり前記筐体11の奥部横方には筐体31とこの筐体31の内部に配設されたプリンター(図1では不図示)とからなる前記プリンター部30が配設されており、また、前記筐体31の前面にはレシートおよび領収書を発行する発行口32が設けられている。また、ドロワ50の上部前側にはレーザー光を走査して商品に付されたバーコードを読み取るバーコードスキャナー40が配設されている。
【0017】
また、筐体11にはキーボード12の近傍部位に信用取引つまりクレジット取引によって商品販売をする際にクレジットカード13dの内容を読み取らせるためのカード読取部13(図1では不図示)のカード挿入口13aが設けられている。
【0018】
そして、前記キーボード12には、図1および図2に示すように、販売商品の販売額等を置数する置数キー12a、商品の分類を入力する部門キー12b、小計額つまり販売された商品価格の合計すなわち販売合計額(消費税は含まれていない金額)を求めるための小計キー12c、現金決済をする預/現計キーすなわち締めキー12d、領収書発行キー12e、収入印紙枚数レポートの発行を指示する印紙枚数レポート発行キー12f、返品キー12g等が設けられている。また、筐体11の前面中央部には「登録」、「点検」、「精算」、「設定」等各種業務モードを設定するモード切換キー14が設けられている。
【0019】
なお、以降の説明において収入印紙は単に印紙ということにする。
【0020】
つぎに、POS端末機1の構成を図2の制御ブロック図に基づいて説明する。図2に示すようにCPU(中央処理装置)61は、バスライン70を介して各種制御プログラムを記録するROM62が接続されており、また、バスライン71を介してRAM63およびデータセレクター64が接続されている。また、前記データセレクター64には、バスライン72を介してプリントバッファーレジスター(以下プリントレジスターという)65が接続され、このプリントレジスター65にはバスライン73を介して印字制御手段としてのプリンター駆動回路36が接続されており、このプリンター駆動回路36によってプリンター35は駆動されて各種データを印字するようになっている。また、前記データセレクター64には、バスライン74を介して表示バッファーレジスター66が接続され、この表示バッファーレジスター66にはバスライン75を介して表示器駆動回路25が接続されており、この表示器駆動回路25によって前記表示器20には商品の価格等が表示されるものである。
【0021】
また、キーボード12から入力されたデータを取り込むキーボード駆動回路15、読取部13aと読取部駆動回路13bからなるカード読取部13、スキャナー部41とスキャナー駆動回路42とからなるバーコードスキャナー40がバスラライン76を介してI/Oポート67に接続され、このI/Oポート67はバスライン77を介してCPU61に接続されている。
【0022】
そして、前記ROM62には、前記「登録」、「点検」、「精算」、「設定」等各種業務プログラム等が記録され、前記モード切換キー14によって業務モードが設定されると、この設定された業務プログラムは前記CPU61によって実行されるようになっている。
【0023】
また、前記RAM63には商品毎に定められた商品コード、この商品コードに対応して商品名、価格等の商品情報を記憶したPLUファイル63aが設けられており、また、RAM63には顧客の買い上げた商品の登録処理時に商品コードがキーボード12の置数キー12aから入力つまり登録されるた時、PLUファイルから読み出された商品コードに対応した商品名、価格を一時記憶するバッファーメモリー63bが設けられている。
【0024】
また、RAM63には、販売合計バッファーメモリー63cが設けられており、この販売合計バッファーメモリー63cには前記顧客の買い上げた商品の代金の精算時に、買い上げられた各商品の商品コードを入力することによってなされる登録処理が終了した後に小計キー12cが操作されたとき、前記バアファーメモリー63bに格納された各商品の価格を合計した販売合計額が格納されるようになっている。また、RAM63には、取引合計額メモリー63dが設けられており、この取引合計額メモリー63dには前記締めキー12dが操作されるた際前記販売合計額とこの販売合計額に基づいて算出された消費税との合計額が格納されるようになっている。
【0025】
また、RAM63には、前記販売合計額の金額とこの金額に対して印紙税法で定められている印紙額とを設定する印紙額メモリー63eが設けられている。この印紙額メモリー63eには、例えば、取引額が3万円未満に対しては印紙額は0円、3万円以上100万円未満は対しては印紙額は200円、100万円以上200万円未満に対する印紙額は400円等として設定されているものである。
【0026】
また、RAM63には、販売された1取引の商品が返品がされた際に、この1取引の返品額が前記キーボード12から入力された際、この返品額を一時格納する返品額モリー63fが設けられている。
【0027】
さらに、RAM63には、現金取引(この現金の中には商品券、プリペイドカード、ギフト券を含むものである)、信用取引クレジット等の取引別メモリー63gが設けられており、この取引別メモリー63gには印紙額毎(200円、400円・・・)に対応して印紙の使用枚数を格納する印紙枚数メモリー63hが設けられている。この印紙枚数メモリー63hにはCPU61の制御によって、1取引の前記販売合計額が印紙貼付必要額以上であるとき、前記販売合計額に対して貼付すべき金額の印紙に対応した前記印紙枚数メモリー63hの内容に「1」が加算されこの加算された内容つまり枚数が格納されるとともに、1取引の商品が返品された際の返品額(消費税抜き)が印紙貼付必要額以上であるときは前記印紙枚数メモリー63hの内容から「1」を減算され、この減算された内容が格納されるようになっている。つまり、前記印紙枚数メモリー63hには実際に使用された印紙の枚数が印紙の額別に記録されるようになっている。
【0028】
また、RAM63には、領収書メモリー63iが設けられており、この領収書メモリー63iには領収書を発行した際に、「発行日」、「発行時間」、「領収書番号」、「額面金額」等が格納されるものである。
【0029】
なお、前記CPU61は、販売合計額、取引合計額等の各種に演算をする演算手段、販売合計額が印紙貼付必要額以上か否かを判断する販売合計額判断手段、返品額の内の販売合計額等が印紙貼付必要額以上か否かを判断する返品額判断手段、領収額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する領収額判断手段として機能しているものである。
【0030】
つぎに、上記POS端末機1おいて現金取引がされた場合におけるレシート発行の動作を図3に示すフローチャートに基づいて説明する
ステップ1(なお、以下の説明においてステップ1、ステップ2・・・をS1、S2記載する)で、顧客の買い上げた商品をその商品コードをキーボード12の置数キー12aにより順次登録すると、CPU61はRAM63のPLUファイル63aから入力された商品コードに対応する商品名・価格等を呼び出すとともに、前記バッファーメモリー63bに格納する。べての商品の登録操作の終了後に小計キー12cが操作されると、前記登録したすべての商品の販売額つまり1取引の販売合計額が前記販売合計バッファーメモリー63cに格納される。
【0031】
ついで、S2で締めキー12dが操作されると、S3に進み、現金取引か否かが判断され、現金取引である場合はS4に進む。このS4では前記販売合計バッファーメモリー63cに格納されている販売合計額が印紙貼付必要額(例えば3万円)以上か否かが、ROM62に格納されている判断プログラムをCPU61によって実行することにより判断される。
【0032】
そして、このS4での判断の結果印紙貼付必要額未満である場合はS5に進み通常の締め処理がなされ、図示しないが通常のレシートつまり後述する印紙貼付欄が印字されないレシートが発行される。
【0033】
また、前記判断の結果、印紙貼付必要額以上であると判断されたときはS6に進み、このS6では印紙貼付欄データつまり図6に示すように「枠」、この枠内に印字する「収入印紙は裏面に貼付されてます」の文字データをプリンター駆動回路36に送りプリンター35によって、図6に示すように前記枠および文字からなる印紙貼付欄80fをレシート80を印字する。
【0034】
ついで、S7に進みこのS7ではCPU62は前記印紙枚数メモリー63hに格納している印紙枚数つまり内容を読みだし、この内容に「1」を加算して、この加算した結果を印紙枚数メモリー63hに格納する。ついで、S8に進み締め処理がなされるとともに、図6に示すように部門名称1(商品名に相当)80a、価格80b、小計(販売合計額に相当)80c、外税1(消費税に相当)80d、現計80eに31,500(取引合計額に相当)を印字してレシート80を発行する。
【0035】
また、前記S3で現金取引ではないと判断されるとS9に進み、クレジット取引か否かが判断され、クレジット取引である場合はS10に進む。このS10では前記クレジット販売における頭金が印紙貼付必要額以上であるか否かが判断され、その結果印紙貼付必要額未満の場合は前記S5に進み通常の締め処理がなされる。また、紙貼付必要額以上の場合は前記現金取引の場合と同様にS6、S7を経てS8に進み締め処理がなされる。そして、このクレジット取引の場合は、図8に示すように、クレジット種別81a、会員番号81b、取扱日81c、取扱番号81d、クレジット番号81e、買上額81f、税(消費税)81g、合計81h、頭金81i、差引合計81が等が印字された「クレジット売上票」つまりレシート81が発行される。
【0036】
つぎに、返品処理の場合における動作を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
まず、顧客から返品がされたときは、S11で返品登録をする。この返品登録は収入印紙が貼付されているレシートに記載された返品額を取引合計額と消費税額と別々にキーボード12から入力するとともに返品キー12gの操作によってなされるものである。返品登録が終了したらS12に進み締めキー12dを操作する。締めキー12dが操作されるとついでS13に進みこのS13で、取引が現金取引である否かが判断され、現金取引であると判断されたときは、S14に進み、前記販売合計額が印紙貼付必要額以上か否かが判断され、印紙貼付必要額未満であるときはS15に進み締め処理つまりり返品処理がされる。
【0038】
また、前記S14で、販売合計額が印紙貼付必要額以上と判断されたときは、S16に進み、前記取引合計額に対応する額に印紙枚数メモリーの内容が読み出され、この内容から「1」を減算されて、この内容を前記印紙枚数メモリー63hに格納される。そして、前記返品されたレシートに貼付されいる印紙は在庫に繰り入れられ再利用される。
【0039】
また、前記S13で現金取引ではないと判断されたときは、S18に進みクレジット取引でされたものか否かが判断され、クレジット取引であると判断されたときは、S19に進み、このS19で取引時における頭金が印紙貼付必要額以上か否かが判断され、印紙貼付必要額未満であるときは前記S15に進み締め処理つまりり返品処理がされる。
【0040】
また、頭金が印紙貼付必要額以上と判断されたときは、前記S16に進み、前記頭金の額に対応する金額の印紙枚数メモリー63hの内容が読み出され、この内容から「1」を減算されるとともに、この内容を前記印紙枚数メモリー63hに格納される。そして、この場合も前記返品された「クレジット売上票」に貼付されている印紙も回収される。
【0041】
つぎに、レシートとともに領収書が発行される場合の動作を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0042】
まず、通常の登録を終了した後、S21でキーボード12の領収書発行キー12fを操作する。領収書発行キー12fが操作されるとつぎにS22に進み、現金取引か否かが判断され、現金取り引きであるときはS23に進み販売合計額が印紙貼付必要額以上か否かが判断される。このS23での判断結果が印紙貼付必要額未満であるときは前記S15に進み領収書を発行する。この場合は印紙貼付を要しないことから、領収書には印紙貼付欄は印字されなれない。
【0043】
また、S23で判断された結果印紙貼付必要額以上と判断されたときは、S25に進み図7に示すように印紙貼付欄82e(この印紙貼付欄には「枠」から構成されている)を印字し、ついでS26に進み前記販売合計額に消費税を加算した取引合計額を印字した領収書を発行する。また、前記レシートに貼付された印紙は図3に示した登録動作時に使用枚数は計数されているものである。
【0044】
また、S22で現金による取り引きでないと判断されると、S27でクレジット取り引きか否かが判断され、クレジット取り引きであるときはS28で額面金額(消費税を除いた額)が印紙貼付必要額以上か否かが判断され、印紙貼付必要額未満の場合はS24で印紙貼付欄を印字しないで領収書を発行し、印紙貼付必要額以上と判断されたときはS25で印紙貼付欄を印字しS26で領収書を発行する。
【0045】
そして、印紙の使用枚数を確認する場合は、モード切換キー14により「精算」業務を選択するとともに印紙枚数レポート発行キー12fにより印紙枚数レポートの発行を指示すると、図9に示すようにレポート作成日83a、部門売計83b、総売上計83c等とともに、使用された収入印紙の枚数と額83dが印字されて印紙使用枚数レポート83が発行される。したがって、この印紙使用枚数レポート83により200円の収入印紙2枚が使用されたことがが確認され、また、この使用枚数と在庫枚数との照合をすることにより収入印紙の正確な管理ができるものである。
【0046】
なお、図9では現金取引の場合においては、200円の収入印紙2枚のみが印字された例であるが、これは現金取引の場合において、例えば400円の収入印紙が1枚使用された場合は、その内容が印字されるものであり、また、クレジット取引がされるとともにこの取引において収入印紙が使用されている場合は、同様に使用枚数と収入印紙の額とが印字されるものである。
【0047】
上述のように、上記POS端末機1は、CPU61(演算手段)によってキーボード12(入力手段)から入力された1取引の売上登録データに基づいて求められた販売合計額を、CPU61(販売合計額判断手段)によって収入印紙貼付必要額以上か否かを判断し、収入印紙貼付必要額以上の時はCPU61(計数手段)によって印紙枚数メモリー63hの内容に1を加算し、その結果を印紙枚数メモリー63hに格納し、また、キーボード12から入力された1取引の返品額をCPU61(返品額判断手段)で収入印紙貼付必要額以上と判断されたときCPU61によって印紙枚数メモリー63hの内容から1を減算するとともに、この結果を印紙枚数メモリー63hに格納するようにしたことから、印紙の使用枚数を確実に把握できるとともに、在庫印紙枚数との照合確認が容易かつ確実にできるものである。また、上記印紙枚数メモリーは現金取引、クレジット取引の取引別毎に、また、収入印紙の額別に設けられているいることから、取引別にかつ収入印紙の額別に使用枚数の把握と在庫印紙枚数との照合が容易かつ正確にできるものである。
【0048】
また、領収書発行および領収額を入力するキーボード12(入力手段)を設けるとともに領収額の内は販売合計額つまり領収書の額面金額から消費税額を減算した額が収入印紙貼付必要額以上か否かを判断するCPU61(領収額判断手段)を設け、キーボード12から領収書発行および領収額が入力されたとき、CPU61によって領収額の内の販売合計額が収入印紙貼付必要額以上であると判断された際、前記プリンター35(印字手段)によって領収書に前記販売合計額と消費税額との合計である領収額とともに印紙貼付欄を印字するとともに、この領収書の発行が求められた際には、印紙枚数の計数には無関係に領収額と収入印紙欄を印字した領収書を発行するものであることから収入印紙の管理に影響を与えることがないものである。
【0049】
なお、上記実施の形態においては、返品の場合返品金額を入力するようにしたが、これは商品コードを入力するようにしてもよいものである。
【0050】
【発明の効果】
上記のように請求項1記載の発明は、演算手段によって入力手段から入力された1取引の売上登録データに基づいて求められた販売合計額を、販売合計額判断手段によって収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断し、収入印紙貼付必要額以上であるときは計数手段によって収入印紙枚数メモリーの内容に1を加算し、入力手段から入力された1取引の返品額を返品額判断手段で収入印紙貼付必要額以上であると判断されたときは前記計数手段によって収入印紙枚数メモリーの内容から1を減算するとともにその結果を前記収入印紙枚数メモリーに格納するようにしたことから、収入印紙の使用枚数を正確かつ確実に把握できるとともに、在庫収入印紙枚数との照合確認が容易かつ確実にできるため収入印紙の管理を確実にできるという効果を有するものである。
【0051】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、領収書発行および領収額を入力する入力手段を設けるとともに領収額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する領収額判断手段とを設け、前記入力手段から領収書発行および領収額が入力されたとき、前記領収額判断手段によって領収額の内の販売合計額が収入印紙貼付必要額以上と判断された際、前記印字手段によって領収書に前記領収額とともに収入印紙欄を印字するようにしたことから、請求項1記載の発明の効果に加えて、領収書の発行が求められた際には、印紙枚数の計数に1を加算することなく領収額と収入印紙欄を印字した領収書を発行できるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の商品販売データ処理装置の全体斜視図。
【図2】上記商品販売データ処理装置の構成を示すブロック図。
【図3】上記商品販売データ処理装置の商品販売登録におけるレシート発行の動作を示すフォローチャート。
【図4】上記商品販売データ処理装置の返品登録におけるレシート発行の動作を示すフォローチャート。
【図5】上記商品販売データ処理装置の領収書発行の動作を示すフォローチャート。
【図6】上記商品販売データ処理装置の販売登録時に発行されるレシートの印字態様を示す図。
【図7】上記商品販売データ処理装置のクレジイト販売時に発行されるクレジイト売上票(レシート)の印字態様を示す図。
【図8】上記商品販売データ処理装置で発行される領収書の印字態様を示す図。
【図9】上記商品販売データ処理装置で発行される収入印紙枚数レポートに印字態様を示す図。
【符号の説明】
1 POS端末機(商品販売データ処理装置)
12 キーボード(入力手段)
30 プリンター部(印字手段)
61 CPU(演算手段)
61 CPU(販売合計額判断手段)
61 CPU(返品金額判断手段)
61 CPU(計数手段)
63h 収入印紙枚数メモリー
80 レシート
80f 印紙貼付欄
Claims (2)
- 入力された商品販売データを処理する商品販売データ処理装置において、商品の売上登録データおよび返品データを入力する入力手段と、この入力手段から入力された1取引の売上登録データに基づいて販売合計額等を演算する演算手段と、前記入力手段から入力された商品の販売合計額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する販売合計額判断手段と、前記入力手段から入力された返品データの返品額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する返品額判断手段と、使用された収入印紙の枚数を記録する収入印紙枚数メモリーと、前記販売合計額判断手段で収入印紙貼付必要額以上と判断されたとき前記収入印紙枚数メモリーの内容に1を加算し、返品額判断手段で収入印紙貼付必要額以上と判断されたとき前記き収入印紙枚数メモリーの内容から1を減算して、その結果収入印紙枚数メモリーに格納する計数手段とを備えたことを特徴とする商品販売データ処理装置。
- 請求項1記載の発明において、領収書発行および領収額を入力する入力手段を設けるとともに領収額が収入印紙貼付必要額以上であるか否かを判断する領収額判断手段とを設け、前記入力手段から領収書発行および領収額が入力されたとき、前記領収額判断手段によって領収額の内の販売合計額が収入印紙貼付必要額以上と判断された際、前記印字手段によって領収書に前記領収額とともに収入印紙欄を印字するようにしたことを特徴とする商品販売データ処理装置。
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