JPH0789395B2

JPH0789395B2 - 電子キヤツシユレジスタ

Info

Publication number: JPH0789395B2
Application number: JP62044554A
Authority: JP
Inventors: 雄二飯田
Original assignee: Tec Corp
Current assignee: Tec Corp
Priority date: 1987-02-27
Filing date: 1987-02-27
Publication date: 1995-09-27
Anticipated expiration: 2010-09-27
Also published as: JPS63211493A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はカード取扱ができる電子キャッシュレジスタに
係わり、特に、商品券のように購入者が予め購入限度総
額が記録されたカード（プリペイカード）を購入してお
き、このカードを使用して前記限度額まで商品を購入で
きる電子キャッシュレジスタに関する。

［従来の技術］カード取扱ができる電子キャッシュレジスタにおける取
扱カードの種類は一般にクレジットカードである。そし
て、電子キャッシュレジスタにおいてクレジットカード
で商品を販売する場合、その販売金額が大きいときは販
売登録操作する前にそのクレジットカードの信頼性又は
カードの指定する口座の残高を確認する必要があるの
で、各カードの上記各カード情報を記憶したホストコン
ピュータ等にカードコード等で販売許可の可否を問合せ
るようにしている。そして、そのカードに対する販売許
可情報を確認したのち実際に販売登録業務を実行する。

しかしながら、上記のようにクレジットカードでもって
商品を販売する場合、販売登録操作を開始する前に必ず
そのカードの信頼性をオンライン接続されたカード発行
会社のホストコンピュータに問合わせる操作はキャッシ
ャーにとって非常に煩わしいものである。また、客にと
ってもカードの信頼性確認操作時間だけ待たされること
になる。

このような不都合を解消するために、商品券のように予
め購入限度額が設定されたカードをその設定額又は設定
額に近い額で販売しておき、電子キャッシュレジスタ又
はホストコンピュータに各カード毎の設定額および現在
までのカード残高を記憶する領域を形成するようにした
電子キャッシュレジスタが考えられている（特願昭61−
5135号）。

このような電子キャッシャレジスタでカードを使用して
販売登録業務をおこなう場合、そのカードに対しては代
金を予め回収しているので、信頼性を確認する必要がな
く、カードによる販売登録業務の作業能率を大幅に向上
できる。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら上記のようにカードに設定額とカードコー
ドのみを記録しておき、電子キャッシュレジスタ又はホ
ストコンピュータ側に全部のカードに対するカード残高
を記憶させるようなシステムにおいても次のような問題
があった。すなわち、電子キャッシャレジスタ又はホス
トコンピュータ側にカード残高が記憶されているので、
そのカード残高が記憶された電子キャッシュレジスタ又
はホストコンピュータが故障すると、そのカードは使用
不可能となる。

また、カードを使用できる電子キャッシュレジスタは該
当カードのカード残高が記憶された電子キャッシュレジ
スタに限定される。また、ホストコンピュータにカード
残高が記憶されている場合においても、このホストコン
ピュータに接続された電子キャッシュレジスタでしかカ
ード取扱ができない。１台の電子キャッシュレジスタ又
は１台のホストコンピュータに記憶できるカード残高の
数には一定の限界が存在するので、カード発行枚数が制
限されるとともに、同一カードで使用できる店や電子キ
ャッシュレジスタの数が限定されることになる。

そこで本発明は、カード決済できる店やキャッシュレジ
スタ数を増加できて顧客に対するサービスを向上できる
とともに登録業務の能率を向上でき、また、カードによ
るトラブルを未然に防止できる電子キャッシュレジスタ
を提供する。

また、別の発明は、さらに、顧客はいつでも登録明細を
受けとることが可能となり、従って、金銭管理が非常に
容易となり、また、顧客に対するサービスをさらに向上
できる電子キャッシュレジスタを提供する。

［問題点を解決するための手段］本発明は、第１図に示すように、商品の販売金額を販売
登録メモリに集計するとともに印字出力してレシートを
発行する電子キャッシュレジスタにおいて、残高データ
を記憶したメモリＡを有するカードＢと、このカードＢ
のメモリＡに対する残高データの読取り及び書込みを行
うカードリーダライタＣと、このカードリーダライタＣ
が読取った残高データを格納するカードデータメモリＤ
と、商品登録をカード決済させるためのカードキーＥ
と、商品登録時、商品の販売金額の合計を売上合計額と
して格納する合計器Ｆと、商品登録時、カードデータメ
モリＤに残高データが格納されている状態でカードキー
Ｅの操作があると、カードデータメモリＤの残高データ
と合計器Ｆの売上合計額を比較する比較手段Ｇと、この
比較手段Ｇにより売上合計額が残高データ以下であるこ
とが判断されると、残高データから売上合計額を減算し
て新たな残高データを求めてカードデータメモリＤに格
納するカード残高更新手段Ｈと、カードデータメモリＤ
に格納した新たな残高データをカードリーダライタＣに
よりカードＢのメモリＡに書込ませるカードデータ更新
手段Ｉと、このカードデータ更新手段ＩによりカードＢ
に書込まれた新たな残高カードをカードリーダライタＣ
により読取ってカードデータメモリＤに格納した新たな
残高データと比較して一致、不一致を検出するチェック
手段Ｊと、このチェック手段Ｊが不一致を検出したとき
カード不良を報知する報知手段Ｋと、チェック手段Ｊが
不一致を検出したときカードデータメモリＤに格納した
新たな残高データを現金両替額としてレシートに印字さ
せると共にこの新たな残高データをゼロクリアするカー
ド無効処理手段Ｌとを備えたものである。

また、別の発明は、商品の販売金額を販売登録メモリに
集計するとともに、この商品の販売金額、レシート毎に
変化するレシート番号、予め設定したキャッシャ名を印
字出力してレシートを発行する電子キャッシュレジスタ
において、残高データを記憶したメモリＡを有するカー
ドＢと、このカードＢのメモリＡに対する残高データの
読取り及び書込みを行うカードリーダライタＣと、この
カードリーダライタＣが読取った残高データを格納する
カードデータメモリＤと、商品登録をカード決済させる
ためのカードキーＥと、商品登録時、商品の販売金額の
合計を売上合計額として格納する合計器Ｆと、商品登録
時、カードデータメモリＤに残高データが格納されてい
る状態でカードキーＥの操作があると、カードデータメ
モリＤの残高データと合計器Ｆの売上合計額を比較する
比較手段Ｇと、この比較手段Ｇにより売上合計額が残高
データ以下であることが判断されると、残高データから
売上合計額を減算して新たな残高データを求めてカード
データメモリＤに格納するカード残高更新手段Ｈと、カ
ードデータメモリＤに格納した新たな残高データをカー
ドリーダライタＣによりカードＢのメモリＡに書込ませ
るとともに、カード決済毎の売上合計額及びその販売日
にさらにキャッシャ名及びレシート番号を深してカード
リーダライタＣによりカードＢのメモリＡに書込ませる
カードデータ更新手段Ｉ′と、カードＢのメモリＡに書
込まれたデータの印字出力を指示するための登録明細キ
ーＭと、この登録明細キーＭ入力に応動してカードリー
ダライタＣにカードＢのメモリＡから各カード決済毎の
売上合計額、販売日、キャッシャ名及びレシート番号を
読出させ、これらをレシート印字出力してカード登録明
細書を作成する明細書印字出力手段Ｎとを備えたもので
ある。

［作用］このような構成の発明においては、カードリーダライタ
ＣでカードＢのメモリＡから残高データを読み取ってカ
ードデータメモリＤに格納している状態でカードキーＥ
を操作すると、カード決済が行われカードデータメモリ
Ｄの残高データと合計器Ｆの売上合計額が比較手段Ｇに
より比較される。そして、残高データ≧売上合計額があ
れば残高データから売上合計額が減算され新たな残高デ
ータとしてカードデータメモリＤに格納される。また、
このカードデータメモリＤに格納された新たな残高デー
タがカードＢのメモリＡに書込まれる。そして、カード
Ｂに書込まれた新たな残高データが読み取られてカード
データメモリＤに格納されている新たな残高データと比
較され一致、不一致が検出される。一致が検出されれば
問題はないが、もし、不一致が検出されると、報知手段
Ｋにより報知が行われると共にカードデータメモリＤに
格納されている新たな残高データが現金両替額としてレ
シートに印字され、さらにこの新たな残高データがゼロ
クリアされる。

また、別の発明においては、カードキーＥによりカード
決済が行われカードデータメモリＤの残高データから合
計器Ｆの売上合計額が減算され新たな残高データが求め
られると、この新たな残高データがカードデータメモリ
Ｄに格納される。また、このカードデータメモリＤに格
納された新たな残高データがカードＢのメモリＡに書込
まれる。このとき同時に売上合計額、販売日、キャッシ
ャ名及びレシート番号もカードＢのメモリＡに書込まれ
る。こうしてカードＢのメモリＡにはカード決済毎に売
上合計額、販売日、キャッシャ名及びレシート番号が書
込まれることになる。そして、登録明細キーＭを操作す
ると、カードＢのメモリＡから各カード決済毎の売上合
計額、販売日、キャッシャ名及びレシート番号が読み出
されてレシートに印字出力されカード登録明細書が作成
される。

［実施例］以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

第２図は実施例の電子キャッシュレジスタ（ECR）を示
す斜視図である。図示するように筺体１の前面に各販売
商品の部門，販売金額等の各販売データを入力するため
のキーボード２が設けられており、筺体１の上部には販
売商品の部門，販売金額，合計金額等を電光表示する表
示部３が設けられており、中間部および下部にそれぞれ
レシート発行口４、現金決済したときに使用するドロワ
ー５が設けられている。さらに、筺体１の上面には客用
の表示部６が取付けられている。さらに筺体１の前面に
はICカードで購入されたカードに記録されたカードデー
タを読取りかつ書込むためのカードリーダライタ７が取
付けられている。

なお、前記表示部３には金額や部門コード等の数字を電
光表示する表示管の他に（登録）（小計）（不足）（合
計）（カード不良）等のこの電子キャッシュレジスタの
状態を表示する複数個のトライマークが取付けられてい
る。

前記キーボード２には、第３図に示すように、販売商品
の販売金額等を置数するための置数キー8,商品の分類を
示す部門キー9,小計額を算出するための小計キー10,現
金決済をするときの預／現計キー11,カード販売したと
きの合計額を算出するためのカードキー12等の販売登録
用キーの他に、カードリーダライタ７に挿入されている
カードに記憶されたカード残高を出力させるための特定
キーとしてのカード残高キー13,およびカードに記憶さ
れた各登録日や各登録額（合計額）等のカード登録明細
を印字出力させるための登録明細キー14等の各種ファン
クションキーが配列されている。なお、預／現計キー11
およびカードキー12は一般に締めキーと呼ばれている。
さらにこのキーボード２に隣接して［登録］［点検］
［精算］［設定］等の各種業務を選択設定するためのコ
ントロールキー15が設けられている。

第４図は電子キャッシュレジスタ（ECR）のブロック構
成図である。CPU（中央処理装置）17は、演算回路等を
内蔵し、キーボード２からの入力情報に基づいて各種演
算処理を行なうと共に、バスライン18を介して前記各業
務のプログラム等の固定データを記憶するROM19と、キ
ー入力された各商品の販売金額等の販売データやカード
のカードデータメモリ等を記憶するRAM20とを動作させ
る。また、コントロールキー15からの指令信号やカード
リーダライタ７にて読取ったカードコードおよびカード
残高を別レシートに印字するか否かを設定するディプス
イッチのスイッチ信号が入力されるI/Oポート21,ドロワ
ー５のドロワー５開放装置22とレシートへ各種データを
印字出力するプリンタ23のプリンタ駆動回路24へ駆動信
号を送出するI/Oポート25,表示部3,6へ表示データを送
出する表示部コントローラ26,キーボード２からのキー
データが入力されるキーボードコントローラ27,カード
のカードリーダライタ７からの抜き忘れを警告するブザ
ー28のブザー駆動回路29へ駆動信号を送出するI/Oポー
ト30等がバスライン18を介してCPU17に接続されてい
る。

前記RAM20内には、第５図に示すように、一人の客に対
する登録業務中であることを示す登録中フラグ，カード
リーダライタ７にてカードデータを読取ったことを示す
カード入力フラグ，カード登録終了後カードがカードリ
ーダライタ７に挿入されたままであるることを示すカー
ド終了フラグ，カードリーダライタ７にてカードに対す
る書込み不良が発生したことを示すカードエラーフラ
グ，売上合計額がカード残高を越えたことを示すカード
不足フラグ，自己の電子キャッシュレジスタNo.（ECR N
o.），販売業務を行なうキャッシャーの名前，レシート
No.,一人の客に販売した商品の合計額を累積する合計
器，カード登録終了時刻からカードがカードリーダライ
タ７から抜取られるまでの経過時間CNを計時する時間カ
ウンタ等を記憶する領域R1が形成されている。

また、RAM20内には、この電子キャッシュレジスタで販
売した各商品の販売データを部門別，キャッシャー別，
取引別等にそれぞれ集計する販売登録ファイルR2が形成
されている。

さらに、RAM20内には、カードリーダライタ７にて読取
ったカードデータを一時記憶するカードデータメモリR3
が形成されている。カードデータメモリR3内には、カー
ドコード，このカードの販売時点に設定された初期金額
（カードの販売金額），このカードの販売日等を記憶す
る領域R5と、このカードで販売登録を実施したときの、
登録日時，登録額（そのときの売上合計額），カード残
高，電子キャッシュレジスタNo.,キャッシャー名，レシ
ートNo.を記憶する登録明細領域R6が形成されている。

さらに前記RAM20内には今回の販売登録業務によって生
じた売上合計額のうちこのカードで支払われる金額を一
時格納するカード登録額領域R7が形成されている。

なお、この電子キャッシュレジスタで使用されるカード
はICカードで形成されており、このICカードの記憶部に
はカードコード，初期金額，カード販売日の他に、各電
子キャッシュレジスタで販売登録操作が実行される毎に
その電子キャッシュレジスタにおける登録明細の各デー
タが順次時系列的に記憶される領域が形成されている。

しかして、この電子キャッシュレジスタの電源が投入さ
れ各種の初期処理が終了すると、前記CPU17は第６図に
示す流れ図に従ってメインルーチンを実行するようにプ
ログラム構成されている。すなわち、P1にてキーデータ
が入力されていない場合は、P2にてカードリーダライタ
７にカードが挿入されているか否かを調べる。挿入され
ていなければ、P3にてRAM20のカード入力フラグの状態
を調べ、カード入力フラグが１に設定されていれば、こ
れまで挿入されていたカードが抜取られたことを示すの
で、カード入力フラグおよびカード終了フラグを０に解
除する。

P2にてカードが挿入されていると、P4にてカード入力フ
ラグが０に解除されたままであれば、挿入されているカ
ードのカードデータを読取ってRAM20のカードデータメ
モリR3の領域R5および登録明細領域R6へ格納する。そし
て、読取ったカードデータのなかのカード残高を表示部
3,6に表示し、領域R1のカード入力フラグを１に設定
し、カード終了フラグを０に解除する。

また、P4にてカード入力フラグが１に設定されていた場
合は、領域R1の登録中フラグ，カード終了フラグの設定
状態を調べる。そして、登録中フラグが０でかつカード
終了フラグが１の場合は、カードでの登録操作終了後に
カードが抜取られていない状態を示すので、時間カウン
タのカウント値CNを１だけ増加する。そして増加後のカ
ウント値が予め設定された限界値CNmに達したか否かを
調べる。限界値CNmに達するとブザー駆動回路29を介し
てブザー28を鳴動開始させる。そして、カードがカード
リーダライタ７から引抜かれるとブザー28の駆動を停止
する。そして、領域R1のカード入力フラグおよびカード
終了フラグを０に解除する。

P1にてキーボード２からキーデータが入力すると、コン
トロールキー15が［登録］業務モードに設定されている
ことを確認したのち、そのキーデータの種類を調べる。
そして、P5にてキーデータが部門キー９によるものであ
れば第７図の部門キー処理を実行する。第７図におい
て、部門キー処理が開始されると、登録中フラグとカー
ド終了フラグの設定状態を調べる。登録中フラグが０で
カード終了フラグが１の場合は、カードによる前回登録
業務終了後にカードが１度も引抜かれていない状態を示
すのでエラー処理とする。

登録中フラグとカード終了フラグの状態が上記組合せ以
外の場合は、P6にて領域R1の登録中フラグを１に設定
し、置数キー８にて置数された数字を商品の販売金額と
して合計器に加算する。そして、販売登録ファイルR2の
部門別ファイルの該当部門に累積登録するとともに、部
門コード，販売金額をプリンタ23にて第13図に示すよう
にレシート31へ印字出力する。

第６図のメインルーチンにてキーデータがP7にてカード
キー12のものであれば、カードによる締め操作が開始さ
れたと判断して第８図のカードキー処理を実行する。第
８図のカードキー処理において、登録中フラグおよびカ
ード入力フラグが共に１に設定されていることを確認
し、さらにカードがカードリーダライタ７に挿入されて
いること、およびカードデータメモリR3のカード残高が
０でないことを確認する。次にP8にて合計器に累積され
た売上合計額とカード残高とを比較する。そして、売上
合計額がカード残高以下の場合、売上合計額を表示部3,
6へ表示する。そして、カードデータメモリR3の今まで
のカード残高から売上合計額を減算して新たなカード残
高を算出する。そして、現在日時，売上合計額，新たな
カード残高，電子キャッシュレジスタNo.,キャッシャー
名，レシートNo.をRAM20の登録明細領域R6の空き領域へ
格納する。さらに登録明細領域R6の全部のカードデータ
をカードへ書込む。

次に一旦カードに書込んだカードデータを再び読出して
P9にて登録明細領域R6のカードデータと一致することを
確認する。一致すればカードデータは正しくカードに書
込まれたと判断して、カードエラーフラグを０に解除す
る。一致しなければ表示部３のカード不良トライマーク
を点灯し、カード残高を現金で返却するめにドロワー５
を開放する。そして、カードエラーフラグを１に設定す
る。

次にP10にて販売登録ファイルR2のキャッシャー別ファ
イルおよび取引別ファイルを更新するとともに売上合計
額をカード登録額領域R7へ格納する。そして、第13図に
示すようにレシート31へカードコード，カード支払額
（領域R7のカード登録額）を印字出力した後、レシート
を１行分印字せずに空送りする。

次にP11にてディプスイッチの設定状態を調べ、オフ状
態であれば販売商品の各販売データが印字されたレシー
ト31と同一レシート31にカード残高を印字出力すると判
断する。そして、P12にて登録明細領域R6のカード残高
をレシート31へ印字出力する。そして、P13にてカード
エラーフラグを調べ、１に設定されていた場合はカード
にカードデータが正しく書込まれなかった、すなわちカ
ード自体が不良か、又はカードの記憶部に今回登録した
カードデータを格納する空き領域がなくなった場合は、
第14図に示すようにカード残高を現金両替額としてレシ
ート31に印字し、カード残高を０として印字する。その
後、カードエラーフラグを０に解除し、現金両替した額
を取引別ファイル，キャッシャー別ファイルに現金両替
額として登録する。

そして、キャッシャー名，レシートNo.,現在時刻を印字
出力してレシート31を切断し、レシート発行口４から排
出する。その後、登録中フラグを０解除し、カード終了
フラグを１に設定し、時間カウンタのカウント値CNを０
にリセットする。また、合計器およびカードデータメモ
リR3をクリアする。以上で一人の客に対する販売登録処
理を終了し、第６図のメインルーチンのP1へ戻り、次の
客に対する販売登録業務によるデータ入力を待つ。

第８図のカードキー処理中のP11にてディプスイッチが
オン状態であれば、カード残高を別レシートに印字出力
する業務が開始されたので、第15図に示すように、キャ
ッシャー名，レシートNo.現在時刻を印字出力した後レ
シート31にミシン目32を刻設する。その後、レシート表
題，日付，電子キャッシュレジスタNo.を印字出力の
後、同一カードコード，前回までのカード残高（前回残
高）および今回のカード登録額（お買上げ額）を印字出
力したのちP12へ進み、今回のカード残高を印字出力す
る。

第８図のカードキー処理において、P8にて売上合計額が
カード残高を越えたときは第９図の不足処理を実行す
る。すなわち、売上合計額からカード残高を減算して不
足額を算出し、不足額を表示部3,6に表示する。そし
て、現在日時、カード登録額（前回残高と同じ），零に
減算されたカード残高，電子キャッシュレジスタNo.、
キャッシャー名，レシートNo.,をRAM20のカードデータ
メモリR3の登録明細領域R6へ格納し、カードリーダライ
タ７に挿入されているカードに書込む。そして、カード
登録額で取引別ファイルおよびキャッシャー別ファイル
を更新する。次にカード登録額を領域R7へ格納し、カー
ド不足フラグを１に設定する。そして、第16図に示すよ
うにカードコード，カード支払い額（カード登録額）を
レシート31へ印字出力する。そして、第６図のメインル
ーチンへ戻り、預／現計キー11のキー入力操作又は補充
のカード入力を待つ。

第６図のメインルーチンにおいて、キーデータがP14に
て預／現計キー11のものであれば、合計器又は不足額を
現金で決済する処理が開始されたと判断して、第10図の
預／現計キー処理を実行する。第10図の預／現計キー処
理において、登録中フラグが１に設定されていることを
確認する。そして、置数キー８にて預り金額が置数され
ていれば、その預り金額が現金で支払うべき合計額（不
足額）以上であればその合計額（不足額）に対するキャ
ッシャー別ファイルおよび取引別ファイルを更新する。
そして、合計金額（預り金額が有れば釣り金額）を表示
部3,6に表示するとともにドロワー５を開放する。そし
て、第16図に示すように現金払の合計額（預り金額が有
れば預り金額および釣り金額）を印字出力する。

そして、P15にてカード不足フラグを調べ、０に解除さ
れていた場合は最初から現金のみで販売したのであるの
で、キャッシャー名，レシートNo.,現在時刻を印字出力
してレシート切断ののちレシート発行する。そして、登
録中フラグおよび合計器をクリアする。その後、カード
入力フラグが１のとき、すなわち一旦カードが挿入され
たがカード登録しなかった場合は、カード終了フラグを
１に設定する。

また、P15にてカード不足フラグが１に設定されていた
場合は、カード販売登録による不足額を現金で支払った
ので、第８図のカードキー処理におけるP11へ戻り、デ
ィプスイッチの状態を調べ、［０］円のカード残高を同
一レシートへ印字出力するか別のレシートに印字出力す
るかを判断する。

第６図のメインルーチンにおいて、キーデータがP16に
て登録明細キー14のものであれば第11図の登録明細処理
を実行する。すなわち、登録中フラグが０に解除されて
いること、カード入力フラグが１に設定されていること
を確認する。そして、第18図に示すようにレシート31に
カードデータメモリR3の登録明細領域R6に記録されてい
る各登録日別の各電子キャッシュレジスタNo.,キャッシ
ャー名，レシートNo.,登録時刻，登録額をカード登録明
細書として順次印字出力する。すべての登録データの印
字出力処理が終了すると、初期金額より最終カード残高
を減算し登録総合計額を算出し、登録総合計額，カード
残高，キャッシャー名，レシートNo.,現在時刻を印字出
力し、レシート切断してレシート発行口４から排出す
る。その後、カード終了フラグを１に設定し、カードデ
ータメモリR3をクリアする。

第６図のメインルーチンにおいて、キーデータがP17に
てカード残高キー13のものであれば第12図のカード残高
処理を実行する。すなわち、P18にて登録中フラグが１
に設定されていなければ、カード入力フラグが１に設定
されていることを確認の後、カードデータメモリR3のカ
ード残高を読出して表示部3,6に表示する。また、第19
図に示すようにレシート31にカードコード，カード残高
を印字する。さらに行を改めてキャッシャー名，レシー
トNo.,現在時刻を印字出力したのちレシート発行する。

P18にて登録中フラグが１に設定されていた場合は、販
売商品の登録業務開始後にカード残高キー13がキー入力
操作されたと判断し、カード入力フラグが１に設定され
ていることを確認すると、P19にてこのカード残高キー1
3が小計キー10のキー入力操作後にキー操作されたか否
かを調べる。そして、小計キー10操作前の場合はカード
データメモリR3のカード残高を表示する。

また、P19にて小計キー10操作後にカード残高キー13が
キー入力された場合は、カードデータメモリR3のカード
残高から合計器に累積された小計額を差引いた額を表示
する。

例えば第16図および第17図はカード残高が売上合計額よ
り少ない場合を示すレシート31の印字内容および表示部
３の表示内容を示す図である。前回までのカード残高が
2000円，今回の販売合計額が2500円の場合を示す。第17
図（ａ）は登録操作開始後でかつ小計キー10操作前にカ
ード残高キー13をキー入力した場合を示し、表示部３に
カード残高［2000円］と（登録）（カード）のトライマ
ークが点灯する。同図（ｂ）は小計キー10操作後にカー
ド残高キー13をキー操作した場合を示し、カード残高か
ら小計額を差引いた［−500円］と（登録）（カード）
（小計）のトライマークが点灯する。また、同図（ｃ）
はカード支払のためのカードキー12をキー操作した場合
を示し、不足額［500円］と（登録）（不足）のトライ
マークが点灯する。さらに、同図（ｄ）はこの不足額を
現金で支払うために預／現計キー11をキー操作した場合
を示し、現金合計額［500円］と（登録）（合計）のト
ライマークが点灯する。

このように構成された電子キャッシュレジスタであれ
ば、客は商品券を購入する要領と同じ要領で購入可能総
額が表示されたカード（プリペイカード）を購入する。
そして、各売場で買物を行ない電子キャッシュレジスタ
で決済するときにキャッシャーはカードをカードリーダ
ライタ７にてカードデータを読取らせる。そして、販売
商品に対する通常の登録操作を実施したのちカードキー
12をキー操作すると、第13図に示すように各商品の部門
コードや販売金額とともにカードコード，カード支払
額，支払後のカード残高が印字されたレシート31が発行
される。

このように、客はカードを購入するときに前もって商品
の代金を支払うことになり、各が品物を購入する度にカ
ードのカード残高から売上合計額が減算されるので、店
側としてはカードの信頼性を調査する必要がないので、
カードによる販売登録業務の能率を向上できる。また、
代金の回収が不可能になる懸念もない。さらに、客にと
っても現金で支払う煩わしさがない。

さらに、客が購入したカード（プリペイカード）には、
このカードで購入した商品の売上合計額を差引いたカー
ド残高が記憶されているので、電子キャッシュレジスタ
側に各カード毎のカード残高を記憶しておく必要がない
ので、電子キャッシュレジスタの記憶容量を従来の電子
キャッシュレジスタに比較して小さくできる。また、カ
ードをいずれの電子キャッシュレジスタにおいても使用
できることになるので、このカードで決済できる電子キ
ャッシュレジスタ数や店数を簡単に増加できる。したが
って、客にとってカードの使用範囲が広くなり、結果と
して客に対するサービスを大幅に向上できる。

また、客にとってレシートに現在までのカード残高が印
字されるので、あと何円の買物が可能か直ちに把握でき
る。

また、第15図に示すようにカード残高だけ別のレシート
で発行することも可能であるので、客はカード残高の印
字されたレシートのみを保管すればよく、レシートの整
理が簡単になる。

また、カードリーダライタにて更新後のカード残高を含
むカードデータをカードに書込んだ場合に、正しく書込
めず、書込みエラーとなった場合は、書込みエラー表示
を行ない、カード残高に相当する金額を例えば現金で支
払い、不良カードを回収して客に渡さないようにしてい
るので、それ以降そのカードによるトラブルを未然に防
止できる。

また、販売登録操作時において、小計キー10のキー操作
前にカード残高キー13をキー操作すると、このカードの
前回までのカード残高が表示される。したがって、客は
販売登録開始する前にカード残高を確認できる。また、
小計キー10のキー操作後でかつカードキー12等の締めキ
ー操作前にカード残高キー13をキー操作すると、カード
残高から小計額が差引かれた後の金額が表示されるの
で、客はその額を見てその時点で残りの商品の購入を中
止することも可能である。また、マイナス額になってい
た場合は締めキー操作前であるので、登録済の商品を取
消すことも可能である。

さらに、カードをカードリーダライタ７に挿入してカー
ドデータを読取らした後、登録明細キー14をキー入力す
ると、第18図に示すように、今までこのカードで購入し
た各購入合計金額（登録額），各購入登録日等をレシー
ト31に印字出力したカード登録明細書が発行されるの
で、客にとっては金銭管理が非常に容易になる。また、
カード登録明細書には、カード決済毎の登録額（売上合
計額）、登録日（販売日）、扱ったキャッシャ名及びレ
シート番号等が記録されているので、明細書において何
等かの問題が発生してもデータを扱ったキャッシャ名や
レシート番号が直ちに分かるので、問題発生に対して迅
速に対処することができ、顧客に対するサービスをさら
に向上できる。

また、売上合計額がカード残高を越える場合は不足額が
表示され、その不足額を現金で支払うことも可能である
ので、カードを有効に使用することができる。また、不
足額が生じた場合は、別のカードをカードリーダライタ
７に読取らすことによって、その不足分をカードリーダ
ライタに後から挿入したカードのカード残高で支払うこ
とも可能である。

さらに、この実施例においては、カード登録終了後カー
ドが挿入されたままの状態で次の客の登録を禁止するの
で、前客のカードに誤って次客の登録データを書込むこ
とはない。

また、カード登録終了後カードが一定時間カードリーダ
ライタに挿入されたままであれば、ブザーによる警報が
発せられるので、客のカードを挿入したまま忘れること
はない。

なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。実施例のカード登録明細書においては、第18図に示
すように、各登録時点における日付，電子キャッシュレ
ジスタNo.,キャッシャー名，レシートNo.,登録時刻，登
録額を印字出力するようにしたが、第20図に示すよう
に、日付，登録額のみを印字しても十分その効果を得る
ことが可能である。

［発明の効果］以上、説明したように本発明によれば、カード側に残高
データを記憶させ、カード決済毎に残高データから売上
合計額を減算してカード側の残高データを新たな残高デ
ータに更新するようにしているので、カード決済できる
店やキャッシュレジスタ数を増加できて顧客に対するサ
ービスを向上できるとともに登録業務の能率を向上で
き、また、新たな残高データの書込み時にカード不良が
発生した場合にはそれを知らせると共に残高データをゼ
ロにしてカードを無効にするようにしているので、カー
ドによるトラブルを未然に防止できる。

また、別の発明によれば、さらに、カードにカード決済
毎の売上合計額、販売日、キャッシャ名及びレシート番
号からなる登録明細を記憶し、後でレシートに印字でき
るので、顧客はいつでも登録明細を受けとることが可能
となり、従って、金銭管理が非常に容易となり、また、
登録明細の問題発生に対して迅速に対処することがで
き、顧客に対するサービスをさらに向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を示す機能ブロック図、第２図乃至第19
図は本発明の一実施例に係わる電子キャッシュレジスタ
を示すものであり、第２図は外観図、第３図はキーボー
ドのキー配置図、第４図は概略構成を示すブロック図、
第５図は記憶部の主なメモリを示す図、第６図乃至第12
図は動作を示す流れ図、第13図乃至第15図および第18図
乃至第19図はレシートの印字フォーマットを示す図、第
17図は表示部の表示内容を示す図であり、第20図は本発
明の他の実施例の電子キャッシュレジスタにおけるレシ
ートの印字フォーマットを示す図である。１……筺体、２……キーボード、3,6……表示部、５…
…ドロワー、７……カードリーダライタ、８……置数キ
ー、９……部門キー、10……小計キー、11……預／現計
キー、12……カードキー、13……カード残高キー、14…
…登録明細キー、15……コントロールキー、17……CP
U、20……RAM、23……プリンタ、28……ブザー、31……
レシート、32……ミシン目、R3……カードデータメモ
リ、R6……登録明細領域。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】商品の販売金額を販売登録メモリに集計す
るとともに印字出力してレシートを発行する電子キャッ
シュレジスタにおいて、残高データを記憶したメモリを有するカードと、このカ
ードのメモリに対する残高データの読取り及び書込みを
行うカードリーダライタと、このカードリーダライタが
読取った残高データを格納するカードデータメモリと、
商品登録をカード決済させるためのカードキーと、商品
登録時、商品の販売金額の合計を売上合計額として格納
する合計器と、商品登録時、前記カードデータメモリに
残高データが格納されている状態で前記カードキーの操
作があると、前記カードデータメモリの残高データと前
記合計器の売上合計額を比較する比較手段と、この比較
手段により売上合計額が残高データ以下であることが判
断されると、残高データから売上合計額を減算して新た
な残高データを求めて前記カードデータメモリに格納す
るカード残高更新手段と、前記カードデータメモリに格
納した新たな残高データを前記カードリーダライタによ
り前記カードのメモリに書込ませるカードデータ更新手
段と、このカードデータ更新手段により前記カードに書
込まれた新たな残高データを前記カードリーダライタに
より読取って前記カードデータメモリに格納した新たな
残高データと比較して一致、不一致を検出するチェック
手段と、このチェック手段が不一致を検出したときカー
ド不良を報知する報知手段と、前記チェック手段が不一
致を検出したとき前記カードデータメモリに格納した新
たな残高データを現金両替額としてレシートに印字させ
ると共にこの新たな残高データをゼロクリアするカード
無効処理手段とを備えたことを特徴とする電子キャッシ
ュレジスタ。
【請求項２】商品の販売金額を販売登録メモリに集計す
るとともに、この商品の販売金額、レシート毎に変化す
るレシート番号、予め設定したキャッシャ名を印字出力
してレシートを発行する電子キャッシュレジスタにおい
て、残高データを記憶したメモリを有するカードと、このカ
ードのメモリに対する残高データの読取り及び書込みを
行うカードリーダライタと、このカードリーダライタが
読取った残高データを格納するカードデータメモリと、
商品登録をカード決済させるためのカードキーと、商品
登録時、商品の販売金額の合計を売上合計額として格納
する合計器と、商品登録時、前記カードデータメモリに
残高データが格納されている状態で前記カードキーの操
作があると、前記カードデータメモリの残高データと前
記合計器の売上合計額を比較する比較手段と、この比較
手段により売上合計額が残高データ以下であることが判
断されると、残高データから売上合計額を減算して新た
な残高データを求めて前記カードデータメモリに格納す
るカード残高更新手段と、前記カードデータメモリに格
納した新たな残高データを前記カードリーダライタによ
り前記カードのメモリに書込ませるとともに、カード決
済毎の売上合計額及びその販売日にさらにキャッシャ名
及びレシート番号を付加して前記カードリーダライタに
より前記カードのメモリに書込ませるカードデータ更新
手段と、前記カードのメモリに書込まれたデータの印字
出力を指示するための登録明細キーと、この登録明細キ
ー入力に応動して前記カードリーダライタに前記カード
のメモリから各カード決済毎の売上合計額、販売日、キ
ャッシャ名及びレシート番号を読出させ、これらをレシ
ートに印字出力してカード登録明細書を作成する明細書
印字出力手段とを備えたことを特徴とする電子キャッシ
ュレジスタ。