JP3675884B2 - 光ファイバ素線の製法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、1次被覆層と2次被覆層とからなる2層構造の被覆層を有する光ファイバ素線を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ファイバ素線の製造にあっては、光ファイバ母材を溶融紡糸して得られる光ファイバ裸線に、紫外線硬化性樹脂液などの硬化性樹脂液を二層にわたって塗布し、硬化して、1次被覆層および2次被覆層からなる二重構造の被覆層を形成する方法が広く用いられている。
そして、1次被覆層はヤング率が1kg/mm2 以下の低ヤング率の、2次被覆層はヤング率が20kg/mm2 以上の高ヤング率の硬化樹脂からなっている。
【0003】
この製法は、1次被覆層となる第1の樹脂液を塗布後、これを硬化したのち、2次被覆層となる第2の樹脂液を塗布し、これを硬化する第1の製法と、1次被覆層となる第1の樹脂液を塗布後、引き続いて2次被覆層となる第2の樹脂液を塗布し、これら樹脂液を一挙に硬化する第2の製法とに二分される。
また、第2の製法は、2個のコーティングダイスを用いて、別々に塗布するものと、1個のコーティングダイスを用いて第1および第2の樹脂液を同時に塗布するものに細分される。
【0004】
上述の第1の製法では、紫外線照射装置などの硬化装置が2基必要となり、製造ラインが長くなるとともに紡糸速度の高速化に十分対応できない欠点がある。このため、高速紡糸に対応するには、第2の製法を採用することになるが、この方法では第1の樹脂液が未硬化の状態のままでこの上に第2の樹脂液を塗布することになるので、原理的に塗布が不安定となり、1次被覆層と2次被覆層との界面が乱れたり、2次被覆層となる第2の樹脂液が良好に塗布できなくなったりすることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
よって、この発明における課題は、光ファイバ裸線上に1次被覆層となる第1の樹脂液を塗布し、この上に引き続いて2次被覆層となる第2の樹脂液を塗布し、これらを硬化させる方法において、1次被覆層と2次被覆層との界面の乱れがなく、第2の樹脂液が良好に均一に安定して塗布できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、光ファイバ裸線上に第1の樹脂液を塗布し、ついで、このものを温度制御手段に通して第1の樹脂液の粘度を調節したのち、第1の樹脂液上に第2の樹脂液を塗布し、これら樹脂液を硬化して被覆を形成する光ファイバ素線の製法であって、
第1の樹脂液の上に第2の樹脂液を塗布する時点における第1の樹脂液の粘度(η1)を800〜4000センチポイズとし、第2の樹脂液の粘度(η2)を500〜3000センチポイズとし、これらの粘度の比(η2/η1)を1,2以下とすることを特徴とする光ファイバ素線の製法である。
【0007】
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の製法の第1の例に用いられる製造装置を示すものである。
溶融紡糸された光ファイバ裸線1が第1コーティングダイス2に導かれ、ここで1次被覆層となる第1の樹脂液が塗布される。この第1の樹脂液が塗布された光ファイバ裸線1は、温度制御筒3を通過して第1の樹脂液の温度が調整されたのち、第2コーティングダイス4に送られ、ここで2次被覆層となる第2の樹脂液が塗布される。
ついで、この第1および第2の樹脂液が塗布された光ファイバ裸線1は、紫外線照射装置などの硬化装置5に送られ、ここで一挙に2つの樹脂液が硬化され、光ファイバ素線6とされる。
【0008】
ここで、第1および第2の樹脂液としては、紫外線硬化性樹脂液が主に使用されるが、これ以外の熱硬化性樹脂液、例えばシリコーン樹脂液、変性シリコーン樹脂液なども使用できる。
また、第1の樹脂液には、硬化後のヤング率が1kg/mm2 以下の低ヤング率となるものが、第2の樹脂液には硬化後のヤング率が10kg/mm2 以上の高ヤング率となるものが用いられる。
さらに、硬化装置5として、紫外線照射装置以外に、樹脂液の種類に応じて加熱装置などが用いられることは勿論である。
【0009】
そして、第1の樹脂液が塗布された光ファイバ裸線1が第2コーティングダイス4に送られ、ここで第1の樹脂液の上に第2の樹脂液を塗布する時点での第1の樹脂液の粘度(η1 )が800〜4000センチポイズの範囲にあり、また第2の樹脂液の粘度(η2 )が500〜3000センチポイズの範囲にあり、かつ同時にこれら両者の粘度の比(η2/η1)が1.2以下、好ましくは0.3〜1.2、さらに好ましくは0.5〜1.15の範囲となるように、第1および第2の樹脂液の粘度が調節される。
【0010】
この粘度の調節は、樹脂液自体の配合組成、樹脂分子量、添加反応性モノマーなどを調整する方法と、樹脂液の温度を調整する方法によって行うことができる。しかし、通常は、樹脂液自体の組成を変化させて粘度を変化させることは、他の条件、例えば硬化後のヤング率、硬化速度などの制約を受けるため、温度を変化させて粘度を変化させることが簡単であり、実用的である。
一般に、樹脂液の粘度はその温度が上昇すれば低下し、樹脂液が定まればその温度によって粘度が定まる。
【0011】
このため、この例では第1の樹脂液を塗布したのち、この第1の樹脂液の温度を温度制御筒3で調節し、第2コーティングダイス4で第2の樹脂液が塗布される時点での粘度を調節するようにしている。
温度制御筒3は、冷水や温水などの熱媒体を流す筒状のジャケット3aを有し、このジャケット3aの内部空間に温度調節されたヘリウムガスを流すようにしたもので、第1の樹脂液を加熱または冷却してその粘度を変化させるようになっている。
また、第2コーティングダイス4に供給される第2の樹脂液の温度あるいは組成を選択することで第2の樹脂液の粘度を調節することができる。
これらの手段によって、第1および第2の樹脂液の粘度についての上述の関係を満たすようにすることができる。
【0012】
ここで、第1の樹脂液の粘度が800〜4000センチポイズの範囲外であると光ファイバ裸線1への均一な塗布ができなくなる。第2の樹脂液の粘度が500〜3000センチポイズの範囲外であると第1の樹脂液の表面への塗布が良好に行われない。
また、粘度の比(η2/η1)が1.2を越えると第2の樹脂液の粘度が第1の樹脂液の粘度よりも高くなり、低粘度の第1の樹脂液で高粘度の第2の樹脂液を引張ることができず、塗布不能になるかあるいは第1の樹脂液と第2の樹脂液との界面が乱れることになる。比(η2/η1)が0.3未満になると第1の樹脂液の冷却ラインが長くなるので、製造上不都合となる。
【0015】
以下、具体例を示して作用効果を明確にする。
(実施例1)
図1に示した装置を用いて光ファイバ素線を製造した。温度制御筒3のジャケット3aに冷水を流し、低温のヘリウムガスをジャケット3a内に流すことにより、第1コーティングダイス2で塗布した第1の樹脂液の温度を変化させ、かつ第2の樹脂液の温度を変化させて、第2コーティングダイス4での第2の樹脂液の塗布時の両方の樹脂液の粘度を表1に示すように種々に変化させて6種の光ファイバ素線を製造し、その被覆状態を検討した。
【0016】
ここで使用した樹脂液はともに紫外線硬化性樹脂液であり、第1の樹脂液および第2の樹脂液については、すべて同一のものを使用した。
被覆状態の検討は、第2の樹脂の塗布状態および硬化後の被覆層の状態を評価して行った。
結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
Figure 0003675884
【0020】
実施例1から、樹脂液の粘度の比(η2/η1)を1.2以下とすることで、良好な被覆が行えることがわかる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の製法にあっては1次被覆層となる第1の樹脂液の上に2次被覆層となる第2の樹脂液を良好に安定して塗布することができ、第2の樹脂液が塗布できなかったり、第1と第2の樹脂液の界面が乱れたりすることがなく、均質な被覆層を有する光ファイバ素線を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の例の製法に用いられる装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・光ファイバ裸線、2・・・第1コーティングダイス、3・・・温度制御筒、4・・・第2コーティングダイス、5・・・硬化装置、6・・・光ファイバ素線。

Claims (1)

  1. 光ファイバ裸線上に第1の樹脂液を塗布し、ついで、このものを温度制御手段に通して第1の樹脂液の粘度を調節したのち、第1の樹脂液上に第2の樹脂液を塗布し、これら樹脂液を硬化して被覆を形成する光ファイバ素線の製法であって、
    第1の樹脂液の上に第2の樹脂液を塗布する時点における第1の樹脂液の粘度(η1)を800〜4000センチポイズとし、第2の樹脂液の粘度(η2)を500〜3000センチポイズとし、これらの粘度の比(η2/η1)を1.2以下とすることを特徴とする光ファイバ素線の製法。
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