JP3673375B2 - 容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライド弁の操作油と圧縮機の潤滑油とを共用する容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スライド弁の操作油と圧縮機の潤滑油とを共用する容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機として、図4に示す圧縮機が公知である。この圧縮機は、一方が吸込口11に開口し、他方が吐出口12に開口したケーシング13内のロータ室14に回転可能に収容した雌雄一対のスクリュロータ15を備え、このスクリュロータ15には周知の容量調節用スライド弁16が摺接している。このスライド弁16は、油圧シリンダ17のピストンロッドに結合され、進退可能に設けられている。図4は、スライド弁16を最大限後退させたフルロード状態を示し、この状態からスライド弁16を吐出口12に向けて前進させることによりアンロード状態になる。具体的には、スライド弁16を前進させてゆくにしたがって、吸込口11に連通するスクリュロータ15の歯溝部の開口面積が広がり圧縮機の容量が100%(フルロード状態)から徐々に小さくなってゆく。
【0003】
アンロード状態からフルロード状態に移行する際に、操作油が流入する油圧シリンダ17内の第1空間部18の油流出入口には、逆止弁付き絞り弁19を介設した第1流路20が接続してあり、フルロード状態からアンロード状態に移行する際に、操作油が流入する油圧シリンダ17内の第2空間部21の油流出入口には、逆止弁付き絞り弁22を介設した第2流路23が接続してある。この第1,第2流路20,23の他端は、4ポート3位置切換弁24のA,Bポートに接続している。上述したように、この油圧シリンダ17の操作油と圧縮機の潤滑油とは共用しており、切換弁24のA,Bポートに対向する側のC,Dポートには、圧縮機の吸込圧程度の低圧の油溜まり部(L)に通じる第3流路25と圧縮機の吐出圧程度の高圧の給油部(H)に通じる第4流路26が接続している。
【0004】
そして、図4に示すように、A,B,C,Dポートが閉じた状態では、そのときの状態、例えば図示する例では、フルロード状態に保たれる。そして、A,Cポートが連通するとともに、B,Dポートが連通した状態に切換えることにより、第1空間部18の油が第1,第3流路20,25を介して上記油溜まり部に流出する一方、上記給油部より第4,第2流路26,23を介して第2空間部21に油が流入する。この結果、油圧シリンダ17のピストンとともに、スライド弁16が前進し、圧縮機はアンロード状態になる。その後、切換弁24を図4に示すようにA,B,C,Dポートを閉じた状態にするとアンロード状態は維持される。
【0005】
これに対して、A,Dポートが連通するとともに、B,Cポートが連通した状態に切換えることにより、第2空間部21の油が第2,第3流路23,25を介して上記油溜まり部に流出する一方、上記給油部より第4,第1流路26,20を介して第1空間部18に油が流入する。この結果、油圧シリンダ17のピストンとともに、スライド弁16が後退し、圧縮機は図4に示すフルロード状態になる。
フルロード状態からアンロード状態、或はアンロード状態からフルロード状態への切換えの際、油圧シリンダ17、のスライド弁16の動作速度は、逆止弁付き絞り弁19,22の絞りを調節することにより調節される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機では、油圧シリンダ17の操作油と圧縮機の潤滑油とを共用しており、またプロセスガスが溶け込んだ潤滑油は、減圧された際に、油中に溶け込んだガスがフラッシュする。このため、フルロードの状態からアンロードの状態に移行する際に、スライド弁16が動かないか、その動き始めが遅れるといった動作不良が生じる。
図4に示すフルロード状態では、第1空間部18は高圧の給油圧にある油で満たされ、第2空間部21は吸込圧程度の低圧の油で満たされている。また、スライド弁16の吐出口12側の端面には吐出圧力Pdが作用しており、スライド弁16は、常時吸込口11に向けて押された状態にある。
【0007】
この状態のときに、アンロード指令を出すと、第2空間部21に吐出圧程度の給油圧が作用するが、フルロード状態では、第2空間部21は略吸込圧であったため、ガスがフラッシュした状態になっている。このフラッシュしたガスが給油圧によって再び油に溶け込み、第2空間部21内のガス容積が減少することによる圧力降下が完了するまで、第2空間部21内への油流入によるスライド弁16の前進、即ちアンロード状態への移行が遅れるという問題がある。
本発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされたもので、フルロード状態からアンロード状態への移行時におけるスライド弁の動作不良の解消を可能とした容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、スライド弁を作動させる油圧シリンダの操作油と圧縮機の潤滑油とを共用させた容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機において、アンロード状態からフルロード状態に移行する際に、操作油が流入する上記油圧シリンダ内の第1空間部の油流出入口に接続した第1流路と、フルロード状態からアンロード状態に移行する際に、操作油が流入する上記油圧シリンダ内の第2空間部の油流出入口に接続した第2流路とを、少なくとも第1流路から第2流路への油の流れのみを許容する逆止弁を介して連通させるバイパス流路を設けて形成した。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の一形態を図面にしたがって説明する。
図1〜3は、本発明に係る容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機を示し、図4に示す圧縮機とは、新たにバイパス流路1を設けた点を除き、他は実質的に同一であり、互いに対応する部分については、同一番号を付して説明を省略する。
この圧縮機におけるバイパス流路1には、第1流路20から第2流路23への流れのみを許容する逆止弁2と仕切弁3とが介設してある。通常、この仕切弁3は圧縮機の運転中は開放してある。
そして、図1は、A,Dポート連通、B,Cポート連通状態になっており、アンロード状態からフルロード状態への移行が完了した第1の状態を示している。この移行の途中の状態では、第1空間部18に給油圧が作用するとともに、第1流路20から逆止弁2を介して第2流路23に油が流入し得る故、第2空間部21にも給油圧が作用している。しかし、スライド弁16の吐出口12側の面には常時吐出圧力Pdが作用している故、油圧シリンダ17のピストンは、第2空間部21側に動き、図1に示す状態になる。
【0010】
図2は、A,B,C,Dポートが閉じた第2の状態を示し、この場合、図4の場合と同様に、フルロード状態が維持される。
なお、フルロード状態への移行の途中の段階で図2に示すように、全ポートを閉じた状態にすると、第1、第2空間部18,21共に給油圧の状態に保たれ、その後ロード指令が出て、再度A,Dポート連通、B,Cポート連通状態になっても、ガスのフラッシュもなく、直ちにスライド弁16は吸込口11側に動く。図3は、A,Cポートが連通するとともに、B,Dポート連通した第3の状態で、フルロード状態からアンロード状態への切換え時の状態を示している。
【0011】
この第3の状態では、第1空間部18は吸込み圧程度の低圧部に通じ、第2空間部21は給油圧の部分に通じるが、その状態への切換えの直前まで、第1,第2空間部18,21は給油圧に保たれている故、フラッシュガスの影響を受けることなく、切換え後直ちにアンロード状態への移行を開始する。
スライド弁16の吐出口12側への前進が完了して、完全にアンロード状態になると、第1空間部18が略吸込み圧の状態になるが、スライド弁16は、その吐出口12側の面は常時吐出圧を受け、フルロード状態側へ作動する力を有している故、動作不良が生じることはない。
【0012】
なお、油圧シリンダ17、スライド弁16の動作速度の調節は絞り弁19,22の絞りを調節することにより行われる。そして、この絞りの調節は、吐出圧がスライド弁16に作用していない圧縮機起動前の状態で、仕切弁3を閉じて行われ、上述のように圧縮機の運転時には、仕切弁3を開く。
【0013】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、スライド弁を作動させる油圧シリンダの操作油と圧縮機の潤滑油とを共用させた容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機において、アンロード状態からフルロード状態に移行する際に、操作油が流入する上記油圧シリンダ内の第1空間部の油流出入口に接続した第1流路と、フルロード状態からアンロード状態に移行する際に、操作油が流入する上記油圧シリンダ内の第2空間部の油流出入口に接続した第2流路とを、少なくとも第1流路から第2流路への油の流れのみを許容する逆止弁を介して連通させるバイパス流路を設けて形成してある。
このため、フルロード状態からアンロード状態への移行時におけるスライド弁の動作不良の解消が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機の第1の状態を示す図である。
【図2】 本発明に係る容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機の第2の状態を示す図である。
【図3】 本発明に係る容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機の第3の状態を示す図である。
【図4】 従来の容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機を示す図である。
【符号の説明】
1 バイパス流路 2 逆止弁
3 仕切弁 16 スライド弁
17 油圧シリンダ 18 第1空間部
20 第1流路 21 第2空間部
23 第2流路 25 第3流路
26 第4流路
Claims (1)
- スライド弁を作動させる油圧シリンダの操作油と圧縮機の潤滑油とを共用させた容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機において、アンロード状態からフルロード状態に移行する際に、操作油が流入する上記油圧シリンダ内の第1空間部の油流出入口に接続した第1流路と、フルロード状態からアンロード状態に移行する際に、操作油が流入する上記油圧シリンダ内の第2空間部の油流出入口に接続した第2流路とを、少なくとも第1流路から第2流路への油の流れのみを許容する逆止弁を介して連通させるバイパス流路を設けて形成したことを特徴とする容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24517097A JP3673375B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24517097A JP3673375B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182341A JPH1182341A (ja) | 1999-03-26 |
JP3673375B2 true JP3673375B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=17129658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24517097A Expired - Lifetime JP3673375B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 容量調節用スライド弁付きスクリュ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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1997
- 1997-09-10 JP JP24517097A patent/JP3673375B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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