JP3672936B2 - 音楽自動再生装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、コンパクトディスクプレイヤ、テープレコーダ、DAT(ディジタル・オーディオ・テープ)、ビデオディスクなどに利用される音楽自動再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6はたとえば、特開昭62−291777号公報に示された従来の音楽自動再生装置を特定話者登録型の音声認識装置を用いて、コンパクトディスクプレイヤに適応した場合のブロック図である。
【0003】
この図6において、1はコンパクトディスクであり、数曲の音楽信号を記録している。このコンパクトディスク1に記録された音楽信号をピックアップ2により光学的に読み取るようになっている。また、ピックアップ2により、曲の開始、終了信号を読み取って、コントローラ10に出力するようになっている。
【0004】
このピックアップ2はアクセス制御回路3により、適正な位置へ移動制御されるようになっている。このアクセス制御回路3もコントローラ10により制御されるようになっている。このコントローラ10は音楽自動再生装置全体を制御するものである。
【0005】
コントローラ10には、選曲スイッチ4からの曲番号の命令信号が入力されるようになっているとともに、認識スイッチ22から音声認識動作の開始を指示する信号が入力されるようになっている。さらに、登録スイッチ23から音声の登録開始動作を指示する信号もコントローラ10に入力されるようになっている。
【0006】
上記ピックアップ2によりコンパクトディスク1から読み取ったディジタル信号はディジタル/アナログ(以下、D/Aという)変換器5でアナログ信号に変換されるようになっている。このD/A変換器5で変換されたアナログ信号は、アンプ6で増幅して、スピーカ7から音楽を再生するようにしている。
【0007】
一方、マイクロホン21は発声された音声を電気信号に変換して、音声認識装置20にこの電気信号を送出するようになっている。音声認識装置20は、テンプレートに音声パターンを記憶する回路を有し、認識時には、受け付けた音声パターンと予めテンプレートに登録した音声パターンとを比較することにより、認識結果をコントローラ10に出力するようになっている。なお、24は登録するテンプレートの番号を表示する表示器である。
【0008】
次に、動作について、図7のフローチャートに沿って説明する。まず、選曲スイッチ4による選曲方法について説明する。選曲スイッチ4により曲番号を指定すると、コントローラ10は選曲スイッチ4が押されたことをステップS100で検知し、アクセス制御回路3に曲番号を出力する。
【0009】
アクセス制御回路3は、ピックアップ2によってコンパクトディスク1より読み取った信号が指定された曲番号のものになるまで、ステップS101でピックアップ2を移動させる。
【0010】
ピックアップ2が適正な位置に移動すると、コンパクトディスク1の音楽信号は、ピックアップ2によって読み取られ、D/A変換器5でアナログ信号に変換され、アンプ6で増幅され、スピーカ7で音波に変換されて、ステップS102で音楽再生が始まる。
【0011】
次に、音声認識制御による選曲動作について説明する。音声認識が実行されるに先立ち、音声認識装置20には、曲名に対応している認識すべき音声パターン、すなわち、テンプレートの登録を行わなければならない。次の表1に曲番号と曲名との関係例を示す
【0012】
【表1】
【0013】
この表1に示すように、曲番号1の曲「夢の中へ」に対応して、「夢」の音声パターンはテンプレート番号「1」に登録される。ここで、テンプレート番号とは音声認識装置20にテンプレートとして格納している音声パターンの番号である。
【0014】
テンプレートの登録は、登録スイッチ23を押すことによって開始される。コントローラ10はこの登録スイッチ23が押されたことをステップS110で検知すると、テンプレート番号「1」の音声登録をするように音声認識装置20に登録指令信号をステップS111で出すと同時に、表示器24にテンプレート番号である「1」を表示させる。
【0015】
「夢」と音声が発声されると、マイクロホン21は音声を電気信号に変換し、音声認識装置20に出力する。この音声認識装置20は音声を検知すると、登録処理を行い、音声の特徴パラメータをテンプレート番号1に登録した後、登録終了信号をコントローラ10に出力する。
【0016】
コントローラ10はステップS112でこの登録終了信号を受け取ると、次はテンプレート番号「2」の音声登録をするように、音声認識装置20に登録指令を出し、表示器24にテンプレート番号である「2」を表示させる。この登録の動作は、コンパクトディスク1に記録している曲の数だけ順に実行され、ステップS113で最終曲に対応するテンプレートの登録が終了したと判断すると、全登録の作業を終了する。以上の操作により、表1に示すように、曲番号と同一番号のテンプレートには、曲番号に対応した曲名の音声が登録される。
【0017】
登録が終了すると、音声による選曲が可能となる。認識スイッチ22が押されると、コントローラ10はステップS120で認識スイッチ22が押されたことを検知して、ステップS121でコントローラ10は音声認識装置20に認識開始指令を出す。
【0018】
ここで、たとえば、「氷」と音声が発声されると、音声認識装置20は音声を検知し、認識動作を開始し、発声された音声の特徴パラメータを分析し、登録してあるテンプレートと比較し、たとえば、テンプレート「3」が発声された音声と最も近いと判断すると、テンプレート番号「3」を認識結果として、コントローラ10に出力する。
【0019】
コントローラ10は認識結果をステップS122で検知すると、ピックアップ2を指定されたテンプレート番号に対応した曲番号まで移動させるようにアクセス制御回路3に指令する。これにより、ステップS123でピックアップ2は選曲のために移動し、曲「氷の世界」の再生が開始される(ステップS102)。
【0020】
また、認識スイッチ22を押した後、音声認識による選曲を途中で中止したい場合には、再度認識スイッチ22を押せば、コントローラ10は認識スイッチ22を押したことをステップS130で検知し、音声認識装置20に認識動作終了の指令がステップS131で出力され、音声認識装置20は認識動作を終了する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
従来の音楽自動再生装置は以上のように構成されているので、曲名の音声登録を実行する際には、曲番号の順に対応する音声を発声しなければならないので、コンパクトディスクに記録している曲名と曲番号との対応を見ながら、音声登録を実行する必要があり、曲名の音声登録を煩わしいものにしていた。また、コンパクトディスクが多数入ったマガジン型のコンパクトディスクプレーヤの場合には、全曲を登録しなければならない煩わしさがあった。
【0022】
請求項1に記載の発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、登録時に曲番号と曲名の対応を見なくてもよく、曲番号に対応する曲名を容易に登録でき、音声によって簡単に選曲でき、使い勝手のよい音響再生装置を得ることを目的とする。
【0023】
また、請求項2に記載の発明は上記請求項1の発明の目的に加えて、複数の記録媒体中のどこに記録されている曲でも音声により簡単に選曲することができる音楽自動再生装置を得ることを目的とする。
【0024】
さらに、請求項3に記載の発明は、複数の曲名の記憶順に再生でき、再生を円滑にできる音楽自動再生装置を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明に係る音楽自動再生装置は、選曲操作に基づき、記憶媒体に記憶された音楽データを再生する再生手段と、入力された音声を認識する音声認識手段と、再生手段が音楽データを再生している際に、音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の音楽データの記憶媒体に記憶された曲の順番を示す曲番号とを一対にし、これら一対データと、この一対データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段と、音声入力により再生手段を再生動作させる際、音声認識手段により認識された音声が記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶された音声と一致した場合は、この一致した音声に対応する曲番号の音楽データを再生するよう再生手段に出力する制御手段を備え、制御手段は音声認識手段が入力音声を認識した際、この入力音声に対応するテンプレート番号を選択し、このテンプレート番号に対応した曲番号の音楽データを再生するように制御するものである。
【0026】
また、請求項2に記載の発明に係る音楽自動再生装置は、操作に基づき、複数の記憶媒体から所定の記憶媒体を選択し、この選択した記憶媒体に記憶された音楽データを再生する再生手段と、入力された音声を認識する音声認識手段と、再生手段が音楽データを再生している際に、音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の記憶媒体の順番を示す記憶媒体番号と再生中の曲の順番を示す曲番号とを一組にし、これら一組データと、この一組データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段と、音声入力により再生手段を再生動作させる際、音声認識手段により認識された音声が記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶された音声と一致した場合は、この一致した音声に対応する記憶媒体番号の記憶媒体を選択するとともにこの記憶媒体に記憶された曲番号の音楽データを再生するよう再生手段に出力する制御手段を備え、制御手段は音声認識手段が入力音声を認識した際、この入力音声に対応するテンプレート番号を選択し、このテンプレート番号に対応した記憶媒体番号と曲番号の音楽データを再生するように制御するものである。
【0027】
さらに、請求項3に記載の発明に係る音楽自動再生装置は、音声認識手段が複数の音声を認識した際、認識した順に記憶手段に記憶し、再生手段が音楽データを再生する際、記憶された各音声と一致した音声に対応する音楽データを順に再生するよう再生手段に出力するようにしたものである。
【0028】
【作用】
請求項1に記載の発明においては、選曲操作に基づき、記憶媒体に記憶された音楽データを再生する再生手段と、入力された音声を認識する音声認識手段と、再生手段が音楽データを再生している際に、音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の音楽データの記憶媒体に記憶された曲の順番を示す曲番号とを一対にし、これら一対データと、この一対データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段とを備え、音声入力により再生手段を再生動作させる際、音声認識手段により認識された音声が記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶された音声と一致した場合は、この一致した音声に対応するテンプレート番号を選択し、このテンプレート番号に対応した曲番号の音楽データを再生できる。
【0029】
また、請求項2に記載の発明においては、操作に基づき、複数の記憶媒体から所定の記憶媒体を選択し、この選択した記憶媒体に記憶された音楽データを再生する再生手段と、入力された音声を認識する音声認識手段と、再生手段が音楽データを再生している際に、音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の記憶媒体の順番を示す記憶媒体番号と再生中の曲の順番を示す曲番号とを一組にし、これら一組データと、この一組データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段と、音声入力により再生手段を再生動作させる際、音声認識手段により認識された音声が記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶された音声と一致した場合は、この一致した音声に対応するテンプレート番号を選択し、このテンプレート番号に対応した記憶媒体番号と曲番号とから、記憶媒体番号の記憶媒体を選択するとともにこの記憶媒体に記憶された曲番号の音楽データを再生できる。
【0030】
さらに、請求項3に記載の発明においては、音声認識手段が複数の音声を認識した際、認識した順に記憶手段に記憶し、再生手段が音楽データを再生する際、記憶された各音声と一致した音声に対応する音楽データを順に再生できる。
【0031】
【実施例】
以下、この発明の音楽自動再生装置の実施例について図面に基づき説明する。図1はその一実施例の構成を示すブロック図である。この図1の実施例の構成の説明に際し、図6と同一部分には、同一符号を付してその重複説明を避け、図1とは異なる部分を主体に述べる。
この図1と図6と比較しても明らかなように、図1では、図6の表示器24が省略され、記憶手段としての曲番号対応メモリ11が設けられている。この曲番号対応メモリ11はテンプレート番号と曲番号との対応を記憶するものであり、音声認識装置20の音声認識結果と、再生を実行する曲番号とを対応づけるものである。即ち、曲番号対応メモリ11は、音楽データを再生している際に、音声認識手段である音声認識装置20が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の音楽データの記憶媒体に記憶された曲の順番を示す曲番号とを一対にし、これら一対データと、この一対データを記憶するテンプレート番号とを記憶するものである。その他の構成は図6と同じである。
【0032】
次に、動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。選曲スイッチ4による選曲方法は図7のフローチャートで示したステップS100〜ステップS102の処理と同一の動作をするので、この図2のフローチャートのステップS100〜ステップS102の処理手順についての動作説明を省略する。
【0033】
次に、音声認識制御による選曲動作について説明する。音声認識が実行されるに先立ち、音声認識装置20に認識時に比較すべき音声パターン、すなわち、テンプレートの登録を行わなければならない。この実施例では、登録は曲の再生中に行われる。たとえば、曲番号「2」の曲「東へ西へ」が再生中に、登録スイッチ23が押されると、コントローラ10はステップS110で登録スイッチ23が押されたことをコントローラ10が検知し、コントローラ10は音声認識手段としての音声認識装置20にテンプレート番号「1」の登録指令をステップS114で出力する。
【0034】
この音楽自動再生装置を使う者は、音楽を聞いているので、再生中の曲が何であるかは、曲名を書いたリストを見なくてもわかる。ここで、たとえば、「東」と音声が発声されると、音声認識装置20はマイクロホン21が取り込んだ音声信号を受け付け、自己の持つ記憶回路のテンプレート番号「1」に「東」を登録した後に、受け付けた音をテンプレート番号「1」に登録した旨の登録終了信号をコントローラ10に出力する。
【0035】
これにより、ステップS115で、コントローラ10はこの登録終了信号を受け付けると、認識曲番号対応手段としての、曲番号対応メモリ11にテンプレート番号と登録スイッチ23が押されたときの曲番号と対応してステップS116で記憶する。すなわち、テンプレート番号「1」と曲番号「2」が対応づけられる。この実施例では、登録スイッチ23による音声登録の動作は一つのテンプレートに音声パターンを登録すると終了し、再度音声登録を実行するには、新たに登録スイッチ23を押して、登録の動作を実行する必要がある。
【0036】
また、再度、同一曲番号に対して、登録を実行しようとしたときは、テンプレートのメモリ節約のために、後から発声した音声を有効とするように処理する。たとえば、再び曲番号「2」の「東へ西へ」が再生中に、登録スイッチ23が押されると、コントローラ10は曲番号対応メモリ11を参照し、曲番号「2」の音声はテンプレート番号1に登録済みであることを判断し、まだ、登録されていないテンプレート番号にではなく、テンプレート番号1の登録指令を音声認識装置20に出力し、以下、同様の動作手順によりテンプレート番号「1」の登録が実行される。
【0037】
このように、音声登録は、再生中の曲番号と、そのときに登録した音声が対応づけられて曲番号対応メモリ11に記憶される。曲番号対応メモリ11に3曲まで登録した場合のテンプレート番号と曲番号との対応例を次の表2に示す。この表2に示すとおり、テンプレート番号と曲番号とは同一であるとは限らない。
【0038】
【表2】
【0039】
登録が実行されると、音声認識による選曲が可能となる。認識スイッチ22が押されると、コントローラ10は認識スイッチ22が押されたことをステップS120で検知し、音声認識装置20にステップS121で認識開始指令を出す。ここで、たとえば、「東へ」と音声が発声されると、音声認識装置20はマイクロホン21から入力して認識動作を開始し、発声された音声の特徴パラメータを分析し、登録してあるテンプレートと比較し、たとえば、テンプレート番号「1」が発声された音声と最も近いと判断すれば、テンプレート番号「1」を認識結果として、コントローラ10に出力する。
【0040】
コントローラ10はステップS122で認識結果を受け取ると、曲番号対応メモリ11を参照し、表2に示すとおり、テンプレート番号「1」に対応した曲番号は2番であることを判定し、ステップS124で曲番号「2」が選曲される。
【0041】
以下、同様に、ピックアップ2がステップS101で選曲移動し、曲「東へ西へ」の再生がステップS102で開始される。また、音声認識による選曲を途中で中止したい場合の動作は前記従来例のステップS130、ステップS131と同一であるから、その説明を省略する。
【0042】
次に、この発明の第2の実施例について説明する。図3はこの第2の実施例の構成を示すブロック図である。この図3において、符号2,3,5〜7,10,11,20〜23で示す部分は図1の第1の実施例と同じであるから再度の説明を避ける。この図3では、符号8,9で示す部分が図1とは異なるものである。
【0043】
すなわち、8はマルチ記録媒体となる複数のコンパクトディスクを格納するコンパクトディスクマガジンである。このコンパクトディスクマガジン8内には、ディスク番号1aからディスク番号1nのコンパクトディスクが収納されている。これらのディスク番号と曲番号の命令を選曲スイッチ4により出して、コントローラ10に送出するようになっている。また、9はコンパクトディスク選択回路であり、このコンパクトディスク選択回路9はアクセス制御回路3の指令により、コンパクトディスクマガジン8から所望のディスク番号のコンパクトディスクの1枚をピックアップできるように取り出すようになっている。
【0044】
次に、動作について説明する。動作フローは第1の実施例と類似するので、図2のフローチャートを参照して説明する。次の表3はコンパクトディスクマガジン8に挿入されたコンパクトディスク1aからコンパクトディスク1nまでのディスク番号と曲番号と曲名の対応例である。
【0045】
【表3】
【0046】
ステップS100〜ステップS102での選曲スイッチ4による選曲方法は、前記第1の実施例と同様であるが、この第2の実施例では、選曲スイッチ4はディスク番号と曲番号を指定し、選曲の動作の際に、アクセス制御回路3がコンパクトディスク選択回路9を制御する。これにより、コンパクトディスク選択回路9がコンパクトディスクマガジン8より指定のディスク番号のコンパクトディスクを取り出し、ピックアップ2を制御して、指定の曲番号の音楽の再生を実行する。
【0047】
次に、音声認識制御による選曲動作を説明する。音声認識が実行されるに先立ち、音声認識装置20には、認識すべき音声特徴パターン、すなわち、テンプレートの登録が行わなければならない。この第2の実施例では、登録は第1の実施例と同様に、ステップS110、ステップS114〜ステップS116で曲の再生中に行われるがステップS116において、曲番号対応メモリ11はそのとき登録したテンプレート番号と、再生中のディスク番号と曲番号と、対応づけて記憶する。即ち、曲番号対応メモリ11は音楽データを再生している際に、音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の記憶媒体の順番を示す記憶媒体番号と再生中の曲の順番を示す曲番号とを一組にし、これら一組データと、この一組データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段であり、曲番号対応メモリ11に3曲まで登録した場合の曲番号とテンプレート番号の対応例を次の表4に示す。
【0048】
【表4】
【0049】
登録が実行されると、音声認識による選曲が可能となる。選曲スイッチ24が押されると、コントローラ10は認識スイッチ22が押されたことを検知し、音声認識装置20に認識開始指令を出す。ここで、たとえば、「東へ」と音声が発声されると、音声認識装置20は認識動作を開始し、発声された音声の特徴パラメータを分析し、登録してあるテンプレートと比較し、たとえば、テンプレート番号「1」が発声された音声と最も近いと判断すると、テンプレート番号「1」を認識結果としてコントローラ10に出力する。
【0050】
コントローラ10は認識結果を受け取ると、曲番号対応メモリ11を参照し、上記表4に示すとおり、テンプレート番号「1」に対応するディスク番号は「1」で、曲番号は「2」であることを判定し、ディスク番号「1」の曲番号は「2」番であることを判定し、ディスク番号「1」の曲番号「2」が選曲される。
【0051】
以下、コンパクトディスク選択回路9により、コンパクトディスク1が取り出され、ピックアップ2が選曲移動し、曲「東へ西へ」の再生が開始される。
【0052】
次に、この発明の第3の実施例を図について説明する。図4はこの第3の実施例の構成を示すブロック図である。この図4において、符号1〜7,10,11,20〜23で示す部分は図1の第1の実施例と同様であるので、ここでの重複説明を省略する。この図4は図1の構成に新たに再生順序記憶メモリ12が付加されたものである。この再生順序記憶メモリ12は再生する曲番号と、その再生順序を記憶するものである。
【0053】
次に、図5のフローチャートに沿って、図4の実施例の動作について説明する。この第3の実施例では、音声の登録の動作は、前記第1の実施例と同一である(ステップS110、ステップS114〜S116)。以下、表2のように、音声登録が終了したものとして説明する。音声認識による選曲の際には、前記実施例同様に、認識スイッチ22を押し、音声を発声することにより行う(ステップS120〜S122)。たとえば、「傘がない」との発声を受け付け、テンプレート番号「3」が認識判定されたとすると、認識結果と曲番号対応メモリ11により、テンプレート番号3は曲番号「10」に対応するので、選曲される曲番号が「10」に決定され(ステップS124)、コントローラ10は再生順序記憶メモリ12に第1番目に曲番号「10」をステップS125で記憶する。
【0054】
再生順序記憶メモリ12に記憶されると同時に、曲番号10の選曲の動作が始まるが(ステップS101、ステップS102)、その後、引き続いて、認識スイッチ22を押し、音声を発声する動作を繰り返すことにより、あらかじめ定められた数だけ、コントローラ10は順次、再生順序記憶メモリ12に曲番号を記憶させることができる。ただし、2曲目以降の記憶の際には、最初に記憶した曲の再生が終了していないとステップS126で判断し、新たな選曲の動作はしない。この記憶例は次の表5に示している。
【0055】
【表5】
【0056】
その後、コントローラ10は第1に記憶した曲の再生が終了したことを検出すると(ステップS140)、再生順序記憶メモリ12を参照し、再生順序を順に「1」繰り上げ(ステップS141)、再生すべき曲があるか、ないかをステップS142で判断し、再生すべき曲がある場合には、第2に記憶した曲の再生を実行する(ステップS101、ステップS102)。
【0057】
この再生の実行は、記憶した曲の順番に実行される。上記表5の例では、「傘がない」、「東へ西へ」、「傘がない」、「夢の中へ」が次々と再生される。曲番号に終了コードたとえば、FFが記憶されていたら、それ以上の選曲再生は行わない。このように、第3の実施例では、複数の選曲の記憶ができる。
【0058】
次に、この発明の第4の実施例について説明する。この第4の実施例では、上記第3の実施例と同様の再生順序記憶メモリ12を第2の実施例に適用し、ディスク番号と曲番号を記憶するように構成すれば、第2の実施例の構成でも、同様の複数の選曲の記憶ができる。
【0059】
また、この発明の第5の実施例として、コンパクトディスクが新たに挿入されたときには、コントローラ10は挿入されたディスク番号に対応する音声認識装置のテンプレートパターンを消去するように動作しても、さらによい効果がある。
【0060】
さらに、前記第1の実施例では、音楽の再生中に登録スイッチ23を押した場合に、コントローラ10は再生中の曲番号に対応して、音声登録を実行させたが、第6の実施例として、再生準備中(たとえば、選曲スイッチ4が押されたことを検出し、ピックアップ2が移動中の状態)に、登録スイッチ23を押した場合にも、コントローラ10は再生準備中の曲番号に対応して、音声登録を実行させるように動作しても、さらに、よい効果がある。
【0061】
また、上記第1の実施例では、コンパクトディスクの場合を例にとって説明したが、テープレコーダ、ビデオテープレコーダ、ビデオディスクなどの場合にも、同様の効果がある。
【0062】
以上のように、請求項1の記載の発明によれば、選曲操作に基づき、記憶媒体に記憶された音楽データを再生する再生手段と、入力された音声を認識する音声認識手段と、再生手段が音楽データを再生している際に、音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の音楽データの記憶媒体に記憶された曲の順番を示す曲番号とを一対にし、これら一対データと、この一対データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段と、音声入力により再生手段を再生動作させる際、音声認識手段により認識された音声が記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶された音声と一致した場合は、この一致した音声に対応する曲番号の音楽データを再生するよう再生手段に出力する制御手段を備え、音声認識手段が入力音声を認識した際、この入力音声に対応するテンプレート番号を選択し、このテンプレート番号に対応した曲番号の音楽データを再生するよう構成したので、登録時に曲番号と曲名の対応を見なくてもよく、曲番号に対応する曲名を容易に登録でき、音声によって簡単に選曲でき、使い勝手の良い音楽自動再生装置を得ることができる。
【0063】
また、請求項2に記載の発明によれば、操作に基づき、複数の記憶媒体から所定の記憶媒体を選択し、この選択した記憶媒体に記憶された音楽データを再生する再生手段と、入力された音声を認識する音声認識手段と、再生手段が音楽データを再生している際に、音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の記憶媒体の順番を示す記憶媒体番号と再生中の曲の順番を示す曲番号とを一組にし、これら一組データと、この一組データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段と、音声入力により再生手段を再生動作させる際、音声認識手段により認識された音声が記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶された音声と一致した場合は、この一致した音声に対応する記憶媒体番号の記憶媒体を選択するとともにこの記憶媒体に記憶された曲番号の音楽データを再生するよう再生手段に出力する制御手段を備え、音声認識手段が入力音声を認識した際、この入力音声に対応するテンプレート番号を選択し、このテンプレート番号に対応した記憶媒体番号と曲番号の音楽データを再生するよう構成したので、上記効果に加えて、複数の記憶媒体中のどこに記憶されている曲でも音声により簡単に選曲することができる音楽自動再生装置を得ることができる。
【0064】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、音声認識手段が複数の音声を認識した際、認識した順に記憶手段に記憶し、再生手段が音楽データを再生する際、記憶された各音声と一致した音声に対応する音楽データを順に再生するよう再生手段に出力するように構成したので、複数の曲の記憶順に再生でき、再生手順を円滑にできる音楽自動再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による音楽自動再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同上第1実施例の動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】この発明の第2の実施例による音楽自動再生装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の第3の実施例による音楽自動再生装置の構成を示すブロック図である。
【図5】同上第3の実施例の動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】従来の音楽自動再生装置の構成を示すフローチャートである。
【図7】従来の音楽自動再生装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンパクトディスク
2 ピックアップ
3 アクセス制御回路
4 選曲スイッチ
5 D/A変換器
6 アンプ
7 スピーカ
8 コンパクトディスクマガジン
9 コンパクトディスク選択回路
10 コントローラ
11 曲番号対応メモリ
12 再生順序記憶メモリ
20 音声認識装置
21 マイクロホン
22 認識スイッチ
23 登録スイッチ
Claims (3)
- 選曲操作に基づき、記憶媒体に記憶された音楽データを再生する再生手段、入力された音声を認識する音声認識手段、上記再生手段が上記音楽データを再生している際に、上記音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の音楽データの上記記憶媒体に記憶された曲の順番を示す曲番号とを一対にし、これら一対データと、この一対データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段、音声入力により上記再生手段を再生動作させる際、上記音声認識手段により認識された音声が上記記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶された音声と一致した場合は、この一致した音声に対応する上記曲番号の音楽データを再生するよう上記再生手段に出力する制御手段を備え、上記制御手段は上記音声認識手段が入力音声を認識した際、この入力音声に対応する上記テンプレート番号を選択し、このテンプレート番号に対応した曲番号の音楽データを再生するように制御することを特徴とする音楽自動再生装置。
- 操作に基づき、複数の記憶媒体から所望の記憶媒体を選択し、この選択した記憶媒体に記憶された音楽データを再生する再生手段、入力された音声を認識する音声認識手段、上記再生手段が上記音楽データを再生している際に、上記音声認識手段が入力された音声を認識した場合、この認識した音声と再生中の記憶媒体の順番を示す記憶媒体番号と再生中の曲の順番を示す曲番号とを一組にし、これら一組データと、この一組データを記憶するテンプレート番号とを記憶する記憶手段、音声入力により上記再生手段を再生動作させる際、上記音声認識手段により認識された音声が上記記憶手段に記憶されているか否かを判断し、記憶された音声と一致した場合は、この一致した音声に対応する上記記憶媒体番号の記憶媒体を選択するとともにこの記憶媒体に記憶された上記曲番号の音楽データを再生するよう上記再生手段に出力する制御手段を備え、上記制御手段は上記音声認識手段が入力音声を認識した際、この入力音声に対応する上記テンプレート番号を選択し、このテンプレート番号に対応した記憶媒体番号と曲番号の音楽データを再生するように制御することを特徴とする音楽自動再生装置。
- 音声認識手段が複数の音声を認識した際、認識した順に記憶手段に記憶し、再生手段が音楽データを再生する際、記憶された各音声と一致した音声に対応する音楽データを順に再生するよう再生手段に出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音楽自動再生装置。
Priority Applications (1)
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JP31900991A JP3672936B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 音楽自動再生装置 |
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JP31900991A JP3672936B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 音楽自動再生装置 |
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JPH05159541A JPH05159541A (ja) | 1993-06-25 |
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Family Applications (1)
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JP31900991A Expired - Fee Related JP3672936B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 音楽自動再生装置 |
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JP4722787B2 (ja) * | 2006-07-28 | 2011-07-13 | 本田技研工業株式会社 | データ呼出制御装置、データ呼出システム、データ呼出制御装置の音声認識語彙登録方法および車両 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP31900991A patent/JP3672936B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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