JP3672508B2 - 根菜類収穫機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、玉ねぎ、人参、大根、ニンニク、などの根菜類の収穫に利用する収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記収穫機の一例である玉ねぎ収穫機としては、例えば、特許公報第2759442号で示されたものが知られている。この玉ねぎ収穫機は、係止爪を前方側に向けて突出させた姿勢で地面近傍から後方斜め上方に向けて移動させて圃場にある根菜の葉茎を引き上げる縦回し型の葉茎引上げ装置と、この葉茎引上げ装置によって引き上げられた葉茎を、係止爪を横方向に向けて突出した姿勢で後方斜め上方に向けて移動させて掻き上げる横回し型の葉茎掻上げ装置と、この葉茎掻上げ装置によって掻き上げられた葉茎を挟持して後方斜め上方に向けて挟持搬送する挟持引上げ搬送装置とを備え、機体を根菜条にそって前進移動させることで、先ず、倒れ込んでいる葉茎を葉茎引上げ装置によって引き上げ、次いで、引き上げられた葉茎を左右の葉茎掻上げ装置で掻上げて挟持引上げ搬送装置の始端部に導き、この挟持引上げ搬送装置で葉茎を挟持して後方斜め上方に向けて搬送することで、根菜を圃場から抜き上げ、その後、葉切り処理、等を施して根菜本体を圃場面に放出してゆくよう構成されている。
【0003】
また、この玉ねぎ収穫機においては、挟持引上げ搬送装置の挟持始端部位に相当する箇所の横側に、根菜本体の下方にまで入り込んで前後に往復駆動される土切り崩し体を配備して、収穫する玉ねぎの周辺の土を膨軟化することで、挟持引上げ搬送装置による玉ねぎの抜き上げを容易に行えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の玉ねぎ収穫機は、4条の玉ねぎが植付けられた幅広の平畝をまたいで往復走行することで、進行方向左側の2条づつを収穫するよう構成されたものであり、一行程で収穫すべき2条の玉ねぎの周辺土壌を膨軟化する土切り崩し体は、畝の左側および畝上の中央から畝に突入されてた。
【0005】
上記構成は、畝の土壌が露出された、いわゆる露地栽培された玉ねぎの収穫に対応して構成されたものであり、畝にマルチシートを掛けて栽培する形態の圃場においては、畝に掛けられたマルチシートによって根菜の抜き上がりが阻止されるので、所望の引上げ搬送を行うことができないものであり、また、マルチシートの掛けられた畝上の中央から土切り崩し体を畝に突入することもできないものであった。
【0006】
そこで、従来では、マルチ掛けされた畝での収穫に際しては、収穫機による収穫を行う前に、マルチシートを人手によって除去していた。しかし、マルチシートの植付け孔から出た葉茎は周囲に広く張り出しており、マルチシートだけを簡単にめくり上げるわけにはゆかず、マルチシートを切り破りながら除去することになり、このシート除去作業に多大な労力と時間を必要とするものであった。
【0007】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、マルチ掛けされた畝で栽培された根菜類を機械的に収穫するのに有効に活用することのできる収穫機を提供することを主たる目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0009】
(構成) 請求項1に係る発明は、畝に作付けられた根菜を収穫する根菜類収穫機であって、畝に掛けられたマルチシートの植付け孔から突出した葉茎を挟持して後方斜め上方に向けて搬送する挟持引上げ搬送装置を、地面近くから後方上方に向けて傾斜配備し、この挟持引上げ搬送装置における始端部の下方近傍にマルチ用葉切り装置を配備するとともに、このマルチ用葉切り装置の前方より該マルチ用葉切り装置の下部に向けて配設されるとともに、マルチ用葉切り装置の前方近傍を通って上方に湾曲しその上端部がマルチ用葉切り装置よりも上方で且つ前記挾持引上げ搬送装置の始端部近傍に向けて延出された案内機構を設け、この案内機構により根菜本体がマルチ用葉切り装置の下方に案内されて当該マルチ用葉切り装置により葉茎を切断することを許容するとともに、マルチ用葉切り装置で切断されないで挟持引上げ搬送装置で茎葉を挾持された状態で植付け孔から抜き上げられた根菜本体は前記案内機構によりマルチ用葉切り装置の前方より上方に案内されるようにしてある。
【0010】
(作用) 上記構成によると、機体を畝に沿って走行させると、マルチシート上に突出した葉茎は挟持引上げ搬送装置で挟持されて後方上方へ引上げ搬送され、これに伴ってマルチシート下方の根菜本体は、マルチシートとともに畝から引き上げられ、大きく引き上げられるまでに葉茎がマルチ用葉切り装置の切断箇所に到達して切断され、切断された葉茎は引き続き挟持引上げ搬送装置で挟持搬送されてゆくとともに、葉切りされた根菜本体はマルチシートの下において畝上に残し置かれる。
【0011】
その後、突出していた葉茎が切断除去された状態のマルチシートを人手あるいは巻取り装置によってめくり上げ除去し、畝上に残し置かれた根菜本体を回収してゆく。
【0012】
この場合、葉茎が後方に倒れ込んだ状態、いわゆる「迎え刈り」状態で機体を前進させると、葉茎が先行して挟持引上げ搬送装置によって挟持されて後方上方に引上げられるために、根菜本体が切断箇所に到達するまでにマルチシートの植付け孔を破って抜き上げられることがあり、このように引き抜かれた根菜本体は、本発明の案内機構を備えていない場合は、切断箇所に到達するとマルチ用葉切り装置によって切断(胴切り)されてしまい、挟持引上げ搬送装置の始端部で詰まってしまうような事態が発生することがある。
【0013】
ここで、本発明では、マルチ用葉切り装置の前方よりマルチ用葉切り装置の下部に向けて配設されるとともに、マルチ用葉切り装置の前方近傍を通って上方に湾曲しその上端部がマルチ用葉切り装置よりも上方で且つ挾持引上げ搬送装置の始端部近傍に向けて延出された案内機構を設けてあるので、マルチ用葉切り装置の下方に案内された根菜本体はマルチ用葉切り装置により葉茎を切断される。他方、マルチ用葉切り装置で切断されないで挟持引上げ搬送装置で茎葉を挾持された状態で植付け孔から抜き上げられた場合の根菜本体は案内機構によりマルチ用葉切り装置の前方より上方に案内され、挟持引上げ搬送装置で上方に引上げられる。すなわち、通常は、マルチシートの植付け孔から突出している葉茎は、案内機構に邪魔されることなく機体の前進に伴って相対的に後方に移動して、上記のように切断されが、植付け孔から抜き上げられた根菜本体がマルチ用葉切り装置の前部に接近すると、案内機構が根菜本体を上方に案内してマルチ用葉切り装置に接触するのを回避し、根菜本体は葉茎が切断されることなく挟持引上げ搬送装置によって挟持されて後方上方に搬送されていく。
【0014】
(効果) 従って、請求項1に係る発明によると、マルチ掛けされた畝で栽培された根菜類の収穫において、根菜本体を損傷することなく能率よく収穫することが可能になるとともに、植付け孔から抜き上げられた根菜本体が切断されて、搬送詰まりをもたらすようなことを未然に回避することができ、連続した収穫を能率よく行うことができるようになった。
【0015】
〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0016】
(構成) 請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記案内機構を、前記マルチ用葉切り装置の下方にまで配置してある。
【0017】
(作用) 上記構成によると、挟持引上げ搬送装置によって挟持搬送される根菜が切断箇所の近傍においてマルチシートごと上昇されると、根菜本体やマルチシートがマルチ用葉切り装置に接触して傷つけられてしまうおそれが生じるが、本発明では、案内機構を、マルチ用葉切り装置の下方にまで配置してあるので、根菜本体がマルチシートごと上昇されようとしても、マルチ用葉切り装置の下方位置する案内機構がその上昇を接当規制して、葉切り装置に接触することが回避される。
【0018】
(効果) 従って、請求項2に係る発明によると、請求項1の発明の上記効果をもたらすとともに、根菜本体がマルチシートを通って引き抜かれることのない通常の収穫状態でも、根菜本体やマルチシートが葉切り装置に接触して傷つくおそれがくなり、一層良好な収穫を行うことができる。
【0019】
〔請求項3係る発明の構成、作用および効果〕
【0020】
(構成) 請求項3に係る発明は、請求項1または2の発明において、前記案内機構を、根菜本体の大きさより小さい間隔で左右に並列配置した複数本のガイド棒で構成してある。
【0021】
(作用・効果) 上記構成によると、市販の棒材を所要の長さに切断して所要の形状に曲げ加工してなるガイド棒を並列配置するだけで、所期の案内機能を発揮する案内機構を安価に構成することができる。
【0022】
〔請求項4に係る発明の構成、作用および効果〕
【0023】
(構成) 請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項の発明において、前記マルチ用葉切り装置を、互いに掻込み方向に回転駆動される左右一対の円盤状の回転刃で構成するとともに、各回転刃と同心に、回転刃の外周より突出する突起を備えた掻き込み回転体を回転刃と一体に回転可能に配備してある。
【0024】
(作用) 上記構成によると、マルチ用葉切り装置に近づいた根菜の葉茎は、左右の掻き込み回転体の突起に係止されて切断部位に掻き込み導入され、葉茎は前方に逃げることなく切断されてゆく。ここで、回転刃は高速で回転駆動するのが一般的であるので、マルチ用葉切り装置に導入された葉茎は、挟持引上げ搬送装置によって引上げられる間もなく素早く掻き込まれて切断されることになり、根菜本体がマルチシートごと大きく引上げられてしまうような現象が生じにくいものとなる。
【0025】
(効果) 従って、請求項4に係る発明によると、請求項1〜3のいずれか一項の発明の上記効果をもたらすとともに、根菜本体がマルチシートごと大きく引上げられてしまうようことなく、マルチシートから突出している葉茎を的確に切断することができる。
【0026】
〔請求項5に係る発明の構成、作用および効果〕
【0027】
(構成) 請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか一項の発明において、マルチシートが掛けられた畝における畝肩の裾近くから畝に植付けられた根菜の下方に入り込んで前後に往復駆動される土切り崩し体を、前記マルチ用葉切り装置の切断部位より後方箇所に配備してある。
【0028】
(作用・効果) 上記構成によると、マルチシートから突出している葉茎が切断された後、畝上に残された根菜本体の周辺の土は土切り崩し体によって膨軟化されるので、畝上の根菜本体は取上げやすい状態となり、マルチシートをめくり上げた後の根菜本体の回収を容易に行うことができる。
【0029】
〔請求項6に係る発明の構成、作用および効果〕
【0030】
(構成) 請求項6に係る発明は、請求項5の発明において、前記土切り崩し体の直前方位置における畝肩の裾近くに、畝に掛けられたマルチシートの裾を自由にしてめくり上げ容易な状態にするシートめくり上げ用補助具を配備してある。
【0031】
(作用) 上記構成によると、挟持引上げ搬送装置の挟持始端部位に相当する箇所の横側では、先ず、シートめくり上げ用補助具が畝肩の裾近くに作用しながら前進移動することで、マルチシートの裾に被されていた土が崩されたり、除去されたりして、マルチシートの裾がめくり上げ容易な状態となる。引き続き土切り崩し体が、シートめくり上げ用補助具が通った畝肩の裾近くから根菜本体の下方に入り込んで前後に往復駆動されながら前進移動し、根菜の植わっている付近の土を膨軟化する。この時、シートめくり上げ用補助具の通過によってマルチシートの裾はめくり上げの容易な状態となっているので、土切り崩し体がマルチシートの裾を無理なく押し上げめくり上げてゆく。
【0032】
(効果) 従って、請求項6に係る発明によると、マルチシートを引っ掛けて破るようなことなく、横幅の広い土切り崩し体を容易に突入させて進行させることができ、マルチ掛けされた畝での収穫を円滑かつ確実に行う上で有効となる。
【0033】
〔請求項7に係る発明の構成、作用および効果〕
【0034】
(構成) 請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項の発明において、前記挟持引上げ搬送装置の下方に、葉茎を挟持されて後方に吊り下げ搬送される根菜の葉茎を左右の上昇位置規制ガイド部の間に導入して根菜が後方に移動する間に根菜本体の上昇を規制してその高さを揃える位置揃え装置と、高さの揃えられた根菜の葉茎を切断するカッターを配備するとともに、前記挟持引上げ搬送装置の始端部下方に配備された前記マルチ用葉切り装置を脱着可能に構成してある。
【0035】
(作用) 上記構成によると、マルチ用葉切り装置を所定の位置に装着することで、マルチ掛けした畝において、マルチシートから伸び出ている葉茎の切断を行ってシートのめくり上げを容易にして、畝に残し置かれた根菜回収を行うことができる。また、マルチ用葉切り装置を取外すと、マルチ掛けされていない畝の根菜を挟持引上げ搬送装置で引上げて後方上方に吊り下げ搬送し、上昇位置規制ガイド部によって高さ揃えをした後、カッターで葉茎を切断し、葉切りした根菜本体を畝上に放置してゆくことができる。
【0036】
(効果) 従って、請求項7に係る発明によると、請求項1〜6のいずれか一項の発明における上記効果をもたらすとともに、マルチ掛け栽培された根菜の収獲と、露地栽培された根菜の収獲とを一機種で行うことができ、実用上の利便性に優れたものとなる。
【0037】
〔請求項8に係る発明の構成、作用および効果〕
【0038】
(構成) 請求項8に係る発明は、請求項7の発明において、前記マルチ用葉切り装置と前記案内機構とを、一体脱着可能なユニット状に構成してある。
【0039】
(作用・効果) 上記構成によると、マルチ仕様と露地仕様との切換えを行う際に、マルチ用葉切り装置と案内機構とを一つのユニットとして取り扱うことができ、仕様変更操作が容易となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を歩行型の玉ねぎ収穫機に適用した実施形態の一例を図面に基づいて説明する。
【0041】
この玉ねぎ収穫機は、基本的には露地栽培時の収獲用の仕様(露地仕様)に構成されており、その露地仕様に設定された玉ねぎ収穫機が図14〜図21に示されている。また、その基本構成に一部改造を加えることで、マルチ掛けされた畝での収獲用の仕様(マルチ仕様)に設定することができるようになっており、マルチ仕様に設定された玉ねぎ収穫機が図1〜図13に示されている。
【0042】
先ず、基本構成である露地仕様の構成を図14〜図21に基づいて説明する。この玉ねぎ収穫機は、幅広の平畝上に栽培された4条の玉ねぎ(根菜)Wの内の進行方向右側2条を収穫するよう構成されたものであり、ループ状の操縦ハンドル1が備えられた3輪走行式の走行機体Aの前部に2条堀り仕様の収穫部Bが装備された構造となっている。
【0043】
前記走行機体Aは、畝をまたぐ左右一対の駆動後輪2と右側の畝底を移動する一つの遊転前輪3が備えられており、機体後部に搭載したエンジン4からの動力がミッションケース5で変速された後、車軸ケース6よびチェーンケース7を介して左右の駆動後輪2に伝達されるようになっている。そして、畝幅に応じて後輪トレッドを変更できるように、左側の車軸ケース6を伸縮して左側の駆動後輪2を左右に位置変更できるよう構成されている。また、収穫部Bの対地高さを決めるゲージ輪として機能する遊転前輪3は、手元ハンドル8を回転操作することで上下調節可能に構成されている。
【0044】
収穫部Bには、収穫すべき2条の玉ねぎWの葉茎Wbの両脇に位置する縦回し型の葉茎引上げ装置10、その後方に位置する横回し型の葉茎掻上げ装置11、さらにその後方に位置する挟持引上げ搬送装置12、挟持引上げ搬送装置12の始端側の下方に位置する土崩し装置13、挟持引上げ搬送装置12の下方に位置する位置揃え装置14、挟持引上げ搬送装置12と位置揃え装置14との間に位置する葉切りカッタ15、位置揃え装置14の後部に位置する姿勢揃え装置16、が基本的に備えられており、以下に各部の詳細な構成および機能を説明する。
【0045】
〔葉茎引上げ装置10(露地仕様)〕
【0046】
縦回し型の葉茎引上げ装置10は、ケース21の上下に備えたスプロケット間に巻回されて縦回し駆動されるチェーン22に多数の係止爪23を起伏自在に連結して、係止爪23を前方側に向けて突出させた姿勢で地面近傍から後方斜め上方に向けて移動させて玉ねぎWの葉茎Wbを引き上げるよう構成されたものであり、2条の玉ねぎWそれぞれの左右両脇で作用するように配備されている。
【0047】
ここで、葉茎引上げ装置10は以下のように駆動されている。つまり、図21の伝動系統図に示すように、ミッションケース5の前部に設けた作業用動力出力部24に、PT0クラッチ25を介して動力伝達が断続されるPTO軸26が横架され、このPTO軸26の左端から前方に向けて延出された前向き伝動軸27の前端に、葉茎引上げ装置駆動用の横向き伝動軸28が横架され、この横向き伝動軸28によって3本の葉茎引上げ装置10が駆動さるようになっている。
【0048】
〔葉茎掻上げ装置11(両仕様共用)〕
【0049】
横回し型の葉茎掻上げ装置11は、ケース31の上下に備えたプーリ間に巻回されて横回し駆動されるベルト32に多数の係止爪33を連設し、この係止爪33を横方側に向けて突出させた姿勢で地面近傍から後方斜め上方に向けて移動させて、玉ねぎWの葉茎Wbを掻き上げるよう構成されたものであり、左右一対のベルト32が、互いのの係止爪33が重複するように対向して配備され、葉茎引上げ装置10によって引き上げられた2条の玉ねぎWの葉茎Wbが、両ベルト32の始端部で左右から掻き集められた後、後方上方へへ掻き上げられるようになっている。
【0050】
この場合、葉茎掻上げ装置11は、係止爪33を横回し移動させて葉茎Wbを掻上げるので、前後方向に向いている葉茎Wbに対しては係止爪33が大きく交差するようにして確実に係止するので、葉茎引上げ装置10によって引き上げられられなかっても、上記したように前向きに倒れた姿勢に修正されることで、葉茎掻上げ装置11による掻き上げ作用を確実に受けることができ、全ての葉茎Wbがもれなく掻き上げられる。
【0051】
〔挟持引上げ搬送装置12(両仕様共用)〕
【0052】
挟持引上げ搬送装置12は、上下のプーリ間に巻回されて横回し駆動される左右一対の幅広の挟持ベルト34を対向配備して構成されたものであり、葉茎掻上げ装置11によって掻き集められたた2条の玉ねぎWの葉茎Wbを左右の挟持ベルト34で強く挟持して後方上方に移動することで、畝上にある2条の玉ねぎWを引き上げて後方上方に吊り下げ搬送するよう構成されている。
【0053】
なお、図21に示すように、PTO軸26からウオーム減速機構36およびチェーン37を介して取出された動力で、挟持引上げ搬送装置12における左側の挟持ベルト34が駆動されるとともに、この左側の挟持ベルト34の前端から取出された動力で葉茎掻上げ装置11における左側のベルト32が駆動される。また、前記チェーン37の中間に連動連結した伝動軸38を介して取出された動力で、挟持引上げ搬送装置12における右側の挟持ベルト34が駆動されるとともに、この右側の挟持ベルト34の前端から取出された動力で葉茎掻上げ装置11における右側のベルト32が駆動されるようになっている。
【0054】
〔位置揃え装置14(露地仕様専用)〕
【0055】
位置揃え装置14は、露地仕様において使用されるものであって、前後のプーリ間に巻回されて横回し駆動される左右一対の案内ベルト47を対向配備して構成され、前後方向に略水平に設置されている。従って、この位置揃え装置14とその上方の挟持引上げ搬送装置12との間隔が、搬送方向後方側ほど大きくなっており、挟持引上げ搬送装置12で葉茎を挟持されて斜め後方上方に搬送される玉ねぎWの葉茎Wbを左右の案内ベルト47の間に導入することで、挟持引上げ搬送装置12によって上方に引き上げられようとする玉ねぎ本体を案内ベルト47の下面で受け止めて、それ以上の上方移動を阻止することで、玉ねぎ本体Waの高さを一定に揃えるように構成されているのである。なお、図16に示すように、この位置揃え装置14における左右の案内ベルト47は、葉茎掻上げ装置11における左右のベルト32の後端から取出した動力でそれぞれ駆動されるようになっている。
【0056】
ここで、挟持引上げ搬送装置12における左右の挟持ベルト34による葉茎挟持力は、圃場からの玉ねぎ引上げを行う搬送前端側では強く、位置揃え装置14との協働で玉ねぎ本体Waの高さを揃える搬送領域では挟持力を弱くして、位置揃え装置14によって上方移動が阻止された玉ねぎWの葉茎Wbが挟持引上げ搬送装置12から相対的に下方に引き抜かれるようになっている。
【0057】
〔葉切りカッター15(露地仕様専用)〕
【0058】
葉切りカッター15は、露地仕様において使用されるものであって、前記PTO軸26から屈伸可能に連設された一対のチェーン伝動機構48,49の前端部に装備された単一の円盤カッタとして構成され、直線スライド案内機構50に沿って上下に位置調節することが可能となっている。従って、前記位置揃え装置14によって玉ねぎ本体Waの高さが揃えられた玉ねぎWの葉茎Wbを切断するとともに、その作用位置を調節することで、玉ねぎ本体Waに切り残される葉茎Wbの長さを調節することができるようになっている。
【0059】
〔土崩し装置13(露地仕様)〕
【0060】
図18〜図20に示すように、土崩し装置13は、挟持引上げ搬送装置12による玉ねぎWの畝からの引抜きを容易にするものであり、畝肩の裾近くおよび畝の上面から機体進行方向右側の2条の玉ねぎWの下方にまで入り込むよう正面視L字状に屈折された左右一対の土切り崩し体41によって構成されている。各土切り崩し体41は、機体フレーム9の前部に支点a周りに前後揺動可能に枢支されるとともに、その上方延出端と前記PTO軸26の右端に備えた偏心クランク部43とがロッド44で連動連結され、偏心クランク部43を介してロッド44が押し引き駆動されることで、土切り崩し体41が支点a周りに一定の小ストロークで前後に揺動駆動され、玉ねぎWの下方の土を崩して膨軟化することで、挟持引上げ搬送装置12によって葉茎Wbを挟持されて引上げられる玉ねぎWが無理なく抜き上げられるようになっている。
【0061】
〔姿勢揃え装置16(露地仕様専用)〕
【0062】
姿勢揃え装置16は、位置揃え装置14の終端側に搬送経路を挟んで配備されたガイドバー51およびガイド板52と、左側の案内ベルト47の終端から取出した動力で駆動される突起付きベルト53とからなり、葉切りされた後、切り残された葉茎Wbを左右の案内ベルト47によって挟持されて後方に搬送されてきた玉ねぎ本体Waを、ガイドバー51とガイド板52とのよって回収しやすい横向き姿勢に修正して畝上に強制放出してゆくように構成されている。
【0063】
露地仕様の玉ねぎ収穫機は以上のように構成されており、平畝に露地栽培されている4条の玉ねぎWに対して、一行程の前進で進行方向右側の2条の玉ねぎWを引き抜いて所定の長さで葉切り処理し、畝の上に放置してゆくことになる。そして、その後、葉切りされて畝上に残し置かれた玉ねぎWを機械式あるいは人手によって回収してゆく。
【0064】
次に、マルチ仕様の玉ねぎ収獲機の構成を図1〜図13に基づいて説明する。このマルチ仕様の基本的な構成は、上記した露地仕様と同様であり、露地仕様のものと同一の部品および機能部位には同一の符号を付して、重複した説明を省略し、構造が相違している部位について以下に説明する。
【0065】
〔葉茎引上げ装置10(マルチ仕様)〕
【0066】
このマルチ仕様においては、右側の玉ねぎ条の右外側に2本の葉茎引上げ装置10が並列配備され、全体として4本の葉茎引上げ装置10(1) 〜10(4) が使用されており、図8の伝動系統図に示すように、横向き伝動軸28によって全ての葉茎引上げ装置10(1) 〜10(4) が駆動されている。そして、これら葉茎引上げ装置10(1) 〜10(4) は、機体右側のものほど後傾斜に配置され、機体右側の2本の葉茎引上げ装置ケース10(3) ,10(4) のケース前端が、左側2本の葉茎引上げ装置10(1) ,10(2) のケース前端よりも前方下方に突出されている。また、最右側の葉茎引上げ装置10(4) は、その内側の葉茎引上げ装置10(3) よりも更に大きく後傾斜され、そのケース前端が内側の葉茎引上げ装置10(3) のケース前端よりも更に前方下方に突出されている。なお、各葉茎引上げ装置10(1) 〜10(4) の係止爪23は、弾性変形が容易な軟質の樹脂で成形されたものに構成されている。
【0067】
〔マルチ用葉切り装置60(マルチ仕様専用)〕
【0068】
マルチ仕様においては、挟持引上げ搬送装置12の始端部の下方に、挟持引上げ搬送装置12によって挟持搬送され始めた玉ねぎWの葉茎Wbを切断するマルチ用葉切り装置60が配備されている。このマルチ用葉切り装置60は、位置揃え装置14を構成する左右の案内ベルト47を巻回した前部プーリ39からチェーン61を介して取出した動力で左右の円盤状の回転刃62を互いに内向きに駆動回転するよう構成されている。
【0069】
また、各回転刃62の下には、ゴム製の掻き込み回転体63がそれぞれ連結され、各回転刃62と一体に回転駆動されるようになっている。この掻き込み回転体63の外周面には大きいピッチで複数(図では6個)の掻込み突起64が突設されており、葉切り装置16に導入されかかった玉ねぎWの葉茎Wbを左右から係止して後方に掻き込むことで、左右回転刃62の切断部位に送り込むようになっている。ここで、回転刃62は、チェーン61による伝動において増速されて駆動されており、これに伴って掻き込み回転体63も高速で回転駆動される。この場合、掻き込み回転体63の周速度、つまり、掻き込み回転体63による後方への搬送速度は、挟持引上げ搬送装置12および位置揃え装置14による後方への搬送速度よりも速くなるように設定されている。
【0070】
また、このマルチ用葉切り装置60は機体に対して簡単に脱着できるよう構成されている。つまり、図9〜図12に示すように、回転刃駆動用のチェーン61を収容した左右の伝動ケース70がフレーム板71で一体連結され、このフレーム板71の左右端から後方に延出された連結アーム72の後端屈曲部72aが、機体フレーム9の左右に設けた連結金具73の凹部73aに前方から係止されるとともに、フレーム板71の左右から立ち上げた連結辺74が機体フレーム9にボルト連結されるようになっている。また、各伝動ケース70から上方に突出した入力軸75の上端に伝動板76が設けられるとともに、前記位置揃え装置14における前部プーリ39の下面には、伝動板76に形成した伝動孔77に係合する一対の伝動ピン78が突設されており、マルチ用葉切り装置60を、連結アーム72および連結辺74を介して機体フレーム9に連結することで、前部プーリ39と入力軸75とがピン連動され、かつ、連結辺74のボルト連結を解除して、連結アーム72を連結金具73から離脱させることで、マルチ用葉切り装置60全体を簡単に取外すことが可能となっているのである。なお、フレーム板71の左右に把手79を備えることで、マルチ用葉切り装置60の脱着を容易に行うことができるようになっている。
【0071】
また、このマルチ用葉切り装置60の下部には、マルチシートの植付け孔から抜き上げられた根菜本体Waが回転刃62で切断されてしまうのを防止するための案内機構80が備えられている。この案内機構80は、図9〜13に示すように、左右の回転刃62の切断部位の前方において、遊端が上向きに屈曲された3本のガイド棒81を左右に並列配置して構成されており、挟持引上げ搬送装置12によって葉茎Wbを挟持された根菜Wの根菜本体WaがマルチシートFの植付け孔から抜き上げられてマルチ用葉切り装置60の切断部位に近づくと、根菜本体Waがガイド棒81によって上方に案内されて挟持引上げ搬送装置12の上に乗り上がり、そのまま後方上方に搬送されてゆくようになっている。なお、ガイド棒81群の左右外側には、葉茎Wbを切断部位に導くガイド棒84が前広がり状に配置固定されている。
【0072】
ここで、3本のガイド棒81のうち左右のガイド棒81は、フレーム板71の後部に前後位置調節可能に取付けられた支持板83から前向き片持ち状に延出されるとともに、中央のガイド棒81は左右のガイド棒81に亘って支持されるとともに、左右のガイド棒81よりも上方にまで延出されている。このように、案内機構80が回転刃62の下方にまで配備されていることで、挟持引上げ搬送装置12によって葉茎Wbを挟持された根菜WがマルチシートFごと引き上げられたような場合、ガイド棒81がマルチシートFの上面を受け止めてそれ以上の上昇を阻止することになり、根菜本体WaやマルチシートFが回転刃62に接触するようなことが回避される。なお、支持板83の位置を前後に調節することで、ガイド棒81全体を切断部位に対して前後調節することが可能となっており、圃場条件や根菜Wの生育条件などに応じて最適の案内位置を設定して利用することができる。
【0073】
このように、案内機構80を、上記のように脱着可能に構成したマルチ用葉切り装置60に装着することで、マルチ用葉切り装置60と案内機構80を一体脱着可能なユニットとして取り扱うことができるようになっている。
【0074】
〔土崩し装置13〕
【0075】
図5〜図7に示すように、マルチ仕様における土崩し装置13は、葉切りされて畝に残された玉ねぎ本体Waの周辺の土を切り崩して、後の引上げ回収を容易に行えるようにするものであり、畝肩の裾近くから右2条の玉ねぎWの下方にまで入り込むよう正面視L字状に屈折されたの土切り崩し体41と、この土切り崩し体41の直前方位置の若干外側において畝肩の裾近くに突入するシートめくり上げ用補助具42とからなり、土切り崩し体41は機体フレーム9の前部に支点a周りに前後揺動可能に枢支されるとともに、その上方延出端と前記PTO軸26の右端に備えた偏心クランク部43とがロッド44で連動連結され、偏心クランク部43を介してロッド44が押し引き駆動されることで、土切り崩し体41が支点a周りに一定の小ストロークで前後に揺動駆動され、玉ねぎWの下方の土を崩して膨軟化することで、玉ねぎWが無理なく抜き上げられるようになっている。
【0076】
また、シートめくり上げ用補助具42も支点b周りに前後揺動可能に枢支されるとともに、連係ロッド45を介して土切り崩し体41に連動連結され、土切り崩し体41の前後揺動に同期して前後に揺動駆動されるようになっており、畝肩の裾部を切り崩しながら前進移動することで、後続の土切り崩し体41の土中への突入抵抗を軽減するとともに、畝に掛けられたマルチシートFの右側の裾を少し押し上げてめくり上げながら前進する。このように、シートめくり上げ用補助具42によってマルチシートFの右側の裾を自由にしてめくり上げが容易な状態にしておくことで、後続する土切り崩し体41によるマルチシートFのめくり上げが無理なく円滑に行われる。また、このシートめくり上げ用補助具42からは、このシートめくり上げ用補助具42ですくい上げたマルチシートFの裾を土切り崩し体41にまで案内して、マルチシートFが土切り崩し体41に引っ掛けられるのを回避するためのシート案内部46が延出されている。
【0077】
このように葉切りを行いながら機体が通過した後は、切り残された短い葉茎がマルチシートFの栽培孔から突出している状態となり、マルチシートFは葉茎Wbに邪魔されることなく簡単にめくり上げることができる。そして、マルチシートFをめくり取ると、畝上には短く葉切りされた根菜本体Waが浮き上がった状態で並んでおり、これを回収すればよい。
【0078】
マルチ仕様の玉ねぎ収穫機は以上のように構成されており、マルチ掛けされた平畝に栽培されている4条の玉ねぎWに対して、一行程の前進で進行方向右側の2条の玉ねぎWの葉茎Wbを葉切り装置16によって切断し、一往復移動することで一畝4条の葉切りを行い、次に、マルチシートFを巻取り除去、あるいは、めくり上げ除去して畝面を露出させ、葉切りされて畝上に残し置かれた玉ねぎWを機械式あるいは人手によって回収してゆく。
【0079】
本発明は、以下のような形態で実施することも可能である。
(1)マルチ用葉切り装置60を常備したままで、作用位置と非作用位置とに位置変更するように構成して、露地仕様とマルチ仕様の変更を行うように構成することも可能である。
(2)前記案内機構80のガイド棒81に代えて板金構造のガイド部材を利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチ仕様の根菜類収穫機の全体側面図
【図2】マルチ仕様の根菜類収穫機の全体平面図
【図3】マルチ仕様の根菜類収穫機の全体正面図
【図4】マルチ仕様の収穫部の側面図
【図5】マルチ仕様の収穫部の前部を示す平面図
【図6】マルチ仕様の収穫部の一部を示す正面図
【図7】マルチ仕様の土崩し装置の側面図
【図8】マルチ仕様の伝動系統図
【図9】マルチ用葉切り装置の平面図
【図10】マルチ用葉切り装置の正面図
【図11】(イ)取付けられたマルチ用葉切り装置の側面図
(ロ)取外されたマルチ用葉切り装置の側面図
【図12】マルチ用葉切り装置の伝動構造を示す側面図
【図13】案内機構の機能を示す側面図
【図14】露地仕様の根菜類収穫機の全体側面図
【図15】露地仕様の根菜類収穫機の全体平面図
【図16】露地仕様の根菜類収穫機の全体正面図
【図17】露地仕様の収穫部の側面図
【図18】露地仕様の収穫部の前部を示す平面図
【図19】露地仕様の収穫部の一部を示す正面図
【図20】露地仕様の土崩し装置の側面図
【図21】露地仕様の伝動系統図
【符号の説明】
12 挟持引上げ搬送装置
14 位置揃え装置
15 葉切りカッタ
41 土切り崩し体
42 シートめくり上げ用補助具
60 マルチ用葉切り装置
62 回転刃
63 掻き込み回転体
64 突起
80 案内機構
81 ガイド棒
F マルチシート
W 根菜
Wa 根菜本体
Wb 葉茎
Claims (8)
- 畝に作付けられた根菜を収穫する根菜類収穫機であって、
畝に掛けられたマルチシートの植付け孔から突出した葉茎を挟持して後方斜め上方に向けて搬送する挟持引上げ搬送装置を、地面近くから後方上方に向けて傾斜配備し、この挟持引上げ搬送装置における始端部の下方近傍にマルチ用葉切り装置を配備するとともに、このマルチ用葉切り装置の前方より該マルチ用葉切り装置の下部に向けて配設されるとともに、マルチ用葉切り装置の前方近傍を通って上方に湾曲しその上端部がマルチ用葉切り装置よりも上方で且つ前記挾持引上げ搬送装置の始端部近傍に向けて延出された案内機構を設け、この案内機構により根菜本体がマルチ用葉切り装置の下方に案内されて当該マルチ用葉切り装置により葉茎を切断することを許容するとともに、マルチ用葉切り装置で切断されないで挟持引上げ搬送装置で茎葉を挾持された状態で植付け孔から抜き上げられた根菜本体は前記案内機構によりマルチ用葉切り装置の前方より上方に案内されるようにしてある根菜類収穫機。 - 前記案内機構を、前記マルチ用葉切り装置の下方にまで配置してある請求項1記載の根菜類収穫機。
- 前記案内機構を、根菜本体の大きさより小さい間隔で左右に並列配置した複数本のガイド棒で構成してある請求項1または2記載の根菜類収穫機。
- 前記マルチ用葉切り装置を、互いに掻込み方向に回転駆動される左右一対の円盤状の回転刃で構成するとともに、各回転刃と同心に、回転刃の外周より突出する突起を備えた掻き込み回転体を回転刃と一体に回転可能に配備してある請求項1〜3のいずれか一項に記載の根菜類収穫機。
- マルチシートが掛けられた畝における畝肩の裾近くから畝に植付けられた根菜の下方に入り込んで前後に往復駆動される土切り崩し体を、前記マルチ用葉切り装置の切断部位より後方箇所に配備してある請求項1〜4のいずれか一項に記載の根菜類収穫機。
- 前記土切り崩し体の直前方位置における畝肩の裾近くに、畝に掛けられたマルチシートの裾を自由にしてめくり上げ容易な状態にするシートめくり上げ用補助具を配備してある請求項5記載の根菜類収穫機。
- 前記挟持引上げ搬送装置の下方に、葉茎を挟持されて後方に吊り下げ搬送される根菜の葉茎を左右の上昇位置規制ガイド部の間に導入して根菜が後方に移動する間に根菜本体の上昇を規制してその高さを揃える位置揃え装置と、高さの揃えられた根菜の葉茎を切断する葉切りカッタを配備するとともに、前記挟持引上げ搬送装置の始端部下方に配備された前記マルチ用葉切り装置と前記案内機構を脱着可能に構成してある請求項1〜6のいずれか一項に記載の根菜類収穫機。
- 前記マルチ用葉切り装置と前記案内機構とを、一体脱着可能なユニット状に構成してある請求項7記載の根菜類収穫機。
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