JP3672248B2 - 電気機器、コンピュータ装置、インテリジェント電池、電池診断方法、電池状態表示方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、充放電を繰り返して使用可能な電池を備えた電気機器等に係り、より詳しくは、電池の故障状態の判別を可能とする電気機器等に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノート型パーソナルコンピュータ(ノートPC)に代表される情報端末機器や、PDA(Personal Digital Assistant)、MD(Mini Disc)装置、ビデオカメラ等の各種電気機器では、商用電源から直接電力を供給する場合の他、充放電を繰り返しながら何度も使用できる電池(蓄電池、2次電池、バッテリ)からの電力供給が行われている。この電池としては、比較的容量も大きく価格も安いニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池(ニッカド電池)が採用されている。また、ニッケルカドミウム電池に比べて単位重量あたりのエネルギ密度の高いリチウムイオン電池、液体の電解質を利用せずに固体のポリマーを用いるリチウムポリマー電池などが存在する。
【0003】
このニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池等に代表される電池では、電池の寿命に達すると動作時間が短くなることから、この電池の寿命を正確に知りたい、という顧客(ユーザ)からの要望が強い。このために、従来の電化製品では、電池の電圧、電流、容量(%)などのデータを表示することにより、ユーザに電池の状態を表示するように構成されたものが存在している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来から行われている電池の電圧(V)、電流(A)、容量(%)等の 表示は、あくまでも電池の基本データの表示に留まるものである。そのために、ユーザにとっては、この基本データの表示だけから電池の故障の有無や電池が保証期間内か否かを判断することができなかった。
【0005】
また、ユーザが電池の動作時間が短くなったと感じたとき、電池の故障によって動作時間が短くなったのか、故障ではなく、例えば保証期間を超えて使用されたために動作時間が短くなったのか、を判断する手立てがなかった。そのために、ユーザにとって、また、ユーザからの問い合わせを受けた企業側にとって、正しい措置を取ることが困難であった。
【0006】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、充放電を行い本体側に対して電力を供給する電池を備える機器にて、電池における故障の有無を的確に判断することにある。
また他の目的は、電池が保証期間内か否かを判断し、適切な対応を取ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明は、電力を消費する本体と、充放電により本体に対して電力を供給する電池とを備えた電気機器であって、電池に対して想定される所定の使用態様における予測容量を予め格納する予測容量格納手段と、電池における総容量(Full Charge Capacity)を把握する総容量把握手段と、この予測容量に対するこの総容量のレベルに基づいて電池の診断を行う診断手段と、診断手段による診断結果に基づいて電池の診断結果を表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
ここで、この予測容量格納手段は、充放電に関するサイクル数に応じて変化する予測容量を格納することを特徴とすることができる。予測容量格納手段としては、電池に設けられるCPU(1チップマイコンなどのメモリを内蔵したCPUであればCPU内部)が該当する場合の他、CPUの外部に設けられるメモリ等、また、電力を消費する本体側の各種メモリ等が該当する場合がある。
【0009】
また、本発明が適用される電気機器は、電力を消費する本体と、充電および放電を行って本体に対して電力を供給する電池とを備え、この電池は、あるサイクル数における総容量(Full Charge Capacity)の値がこのサイクル数の予測最低容量を下回る場合に、電池セルに不具合が生じたものと判断することを特徴としている。
【0010】
一方、本発明が適用される電気機器にて、本体は、電池の総容量(Full Charge Capacity)から得られる電池の診断情報を取得し、取得した電池の診断情報に基づいて色を変えて電池の状態を表示することを特徴とすることができる。この色は、ユーザに対して注意を示すレベルに応じて、段階的に変えるように構成することができる。
【0011】
ここで、電池をユーザが使い始めた日付に関する情報を格納し、この本体は、電池に格納された日付に関する情報に基づいて電池を使い始めた日付を表示することを特徴とすれば、例えば保証期間が定められているときに保証期間内なのか否かを確認することができる点で好ましい。但し、日付の格納は、本体側にてなされても構わない。
【0012】
更に他の観点から把えると、本発明は、充放電を行う電池を接続しこの電池からシステム本体に対して電力の供給を行うコンピュータ装置であって、この電池は、自己の電池電圧を測定する電圧測定回路と、自己の充放電電流を測定する電流測定回路と、この電圧測定回路により測定される電池電圧、電流測定回路により測定される充放電電流に基づいて電池の総容量(Full Charge Capacity)を把握するCPUとを備え、このCPUは、保証する容量のレベルを定めた予測最低容量と把握された総容量とを比較し、比較結果をシステム本体のコントローラに対して通知することを特徴とすることができる。
【0013】
また、本発明が適用されるコンピュータ装置は、電池の診断に用いられる最低保証容量に関する情報を格納する格納手段と、電池の総容量(Full Charge Capacity)を把握する総容量把握手段と、把握された前記総容量と格納されている情報から得られる最低保証容量とを比較して電池の診断を実行する電池診断手段と、電池の診断結果に基づきユーザに対して電池の交換を促す表示を行う表示手段とを備えたことを特徴とすることができる。
【0014】
ここで、この電池の保存に起因する容量劣化である保存劣化を把握する保存劣化把握手段と、電池の充放電に起因する容量劣化であるサイクル劣化を把握するサイクル劣化把握手段とを更に備え、総容量把握手段は、保存劣化把握手段により把握された保存劣化とサイクル劣化把握手段により把握されたサイクル劣化に基づいて電池の総容量を補正することを特徴とすれば、完全放電を実施せずとも電池の総容量を的確に把握することができる点で好ましい。
【0015】
一方、本発明は、電気機器に接続され、充放電を行って当該電気機器に電力を供給するインテリジェント電池であって、想定される所定の使用態様における予測容量を予め格納する予測容量格納手段と、自己の総容量(Full Charge Capacity)を把握する総容量把握手段と、格納された予測容量に対する把握された総容量のレベルに基づいて自己の診断を行う診断手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
また、本発明が適用されるインテリジェント電池は、自己の電池電圧を測定する電圧測定回路と、自己の充放電電流を測定する電流測定回路と、測定される前記電池電圧、充放電電流に基づいて電池の総容量(Full Charge Capacity)を把握するCPUとを備え、このCPUは、保証する容量のレベルが予め定められた予測最低容量と把握された総容量とを比較し、比較結果を出力することを特徴としている。
【0017】
一方、本発明は、充放電を行い本体に対して電力を供給する電池の診断を行う電池診断方法として把握することができる。この電池診断方法は、サイクル数に対応して保証する容量のレベルを予め定めて格納し、電池における所定サイクルの総容量(Full Charge Capacity)を取得し、取得される総容量と格納される容量のレベルとに基づいて電池を診断し、電池の診断結果を出力することを特徴としている。この出力としては、電池が内部にCPUを備えるインテリジェント電池である場合には、このインテリジェント電池からシステム本体のコントローラに、例えばSBS等のプロトコルを用いて出力される場合が該当する。また、システム側にて、ユーティリティプログラムを用いて表示出力される態様も該当する。
【0018】
また、本発明は、充放電を行い本体に対して電力を供給する電池の診断結果を表示する電池状態表示方法であって、サイクル数に対応して保証される予測最低容量レベルに対し、実際に把握される電池の総容量(Full Charge Capacity)が下回る場合に、電池交換が必要である旨の情報を表示し、この総容量が予測最低容量レベルを上回る場合に電池正常である旨の情報を表示することを特徴としている。より詳しく述べると、総容量がこの予測最低容量レベルを上回るが、電池の設計容量(初期の総容量と等しい場合がある)に対して所定の割合を下回る場合に、電池交換時期である旨の情報を表示することを特徴としている。また、この電池正常である旨の情報の表示は、総容量が予測最低容量レベルを上回り、且つ、設計容量に対する所定の割合を上回る場合になされることを特徴としている。
【0019】
尚、これらの発明は、充放電により電力を供給する電池を装着できるコンピュータにて実行されるプログラムとして特定することができる。このプログラムとしては、コンピュータのメモリ等に格納され、上記の各機能を実現させるものであれば足りる。このプログラムの提供方法としては、例えばCD−ROM等の記憶媒体に格納されたプログラムを、例えばCD−ROMドライブ等の記憶媒体の読取部で読み取る形態が考えられる。また、プログラム伝送装置からインターネット等のネットワークを介してコンピュータにインストールされる形態も考えられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用されるコンピュータシステム10のハードウェア構成を示した図である。このコンピュータシステム10を備えるコンピュータ装置は、例えば、OADG(Open Architecture Developer's Group)仕様に準拠して、所定のOS(オペレーティングシステム)を搭載したノートブックPC(ノートブック型パーソナルコンピュータ)として構成されている。
【0021】
図1に示すコンピュータシステム10において、CPU11は、コンピュータシステム10全体の頭脳として機能し、OSの制御下でユーティリティプログラムの他、各種プログラムを実行している。CPU11は、システムバスであるFSB(Front Side Bus)12、高速のI/O装置用バスとしてのPCI(Peripheral Component Interconnect)バス20、低速のI/O装置用バスとしてのISA(Industry Standard Architecture)バス40という3段階のバスを介して、各構成要素と相互接続されている。このCPU11は、キャッシュメモリにプログラム・コードやデータを蓄えることで、処理の高速化を図っている。近年では、CPU11の内部に1次キャッシュとして128Kバイト程度のSRAMを集積させているが、容量の不足を補うために、専用バスであるBSB(Back Side Bus)13を介して、512K〜2Mバイト程度の2次キャッシュ14を置いている。尚、BSB13を省略し、FSB12に2次キャッシュ14を接続して端子数の多いパッケージを避けることで、コストを低く抑えることも可能である。
【0022】
FSB12とPCIバス20は、メモリ/PCIチップと呼ばれるCPUブリッジ(ホスト−PCIブリッジ)15によって連絡されている。このCPUブリッジ15は、メインメモリ16へのアクセス動作を制御するためのメモリコントローラ機能や、FSB12とPCIバス20との間のデータ転送速度の差を吸収するためのデータバッファ等を含んだ構成となっている。メインメモリ16は、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、あるいは実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。例えば、複数個のDRAMチップで構成され、例えば64MBを標準装備し、320MBまで増設することが可能である。この実行プログラムには、OSや周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、特定業務に向けられたアプリケーションプログラム、後述するフラッシュROM44に格納されたBIOS(Basic Input/Output System:基本入出力システム)等のファームウェアが含まれる。
【0023】
ビデオサブシステム17は、ビデオに関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含んでいる。このビデオコントローラは、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むと共に、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、液晶ディスプレイ(LCD)18に描画データとして出力している。
【0024】
PCIバス20は、比較的高速なデータ転送が可能なバスであり、データバス幅を32ビットまたは64ビット、最大動作周波数を33MHz、66MHz、最大データ転送速度を132MB/秒、528MB/秒とする仕様によって規格化されている。このPCIバス20には、I/Oブリッジ21、カードバスコントローラ22、オーディオサブシステム25、ドッキングステーションインターフェース(Dock I/F)26、miniPCIコネクタ27が夫々接続されている。
【0025】
カードバスコントローラ22は、PCIバス20のバスシグナルをカードバススロット23のインターフェースコネクタ(カードバス)に直結させるための専用コントローラであり、このカードバススロット23には、PCカード24を装填することが可能である。ドッキングステーションインターフェース26は、コンピュータシステム10の機能拡張装置であるドッキングステーション(図示せず)を接続するためのハードウェアである。ドッキングステーションにノートPCがセットされると、ドッキングステーションの内部バスに接続された各種のハードウェア要素が、ドッキングステーションインターフェース26を介してPCIバス20に接続される。また、miniPCIコネクタ27には、ミニPCI(miniPCI)カード28が接続される。
【0026】
I/Oブリッジ21は、PCIバス20とISAバス40とのブリッジ機能を備えている。また、DMAコントローラ機能、プログラマブル割り込みコントローラ(PIC)機能、プログラマブル・インターバル・タイマ(PIT)機能、IDE(Integrated Device Electronics)インターフェース機能、USB(Universal Serial Bus)機能、SMB(System Management Bus)インターフェース機能を備えると共に、リアルタイムクロック(RTC)を内蔵している。
【0027】
DMAコントローラ機能は、FDD等の周辺機器とメインメモリ16との間のデータ転送をCPU11の介在なしに実行するための機能である。PIC機能は、周辺機器からの割り込み要求(IRQ)に応答して、所定のプログラム(割り込みハンドラ)を実行させる機能である。PIT機能は、タイマ信号を所定周期で発生させる機能である。また、IDEインターフェース機能によって実現されるインターフェースは、IDEハードディスクドライブ(HDD)31が接続される他、CD−ROMドライブ32がATAPI(AT Attachment Packet Interface)接続される。このCD−ROMドライブ32の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブのような、他のタイプのIDE装置が接続されても構わない。HDD31やCD−ROMドライブ32等の外部記憶装置は、例えば、ノートPC本体内の「メディアベイ」または「デバイスベイ」と呼ばれる収納場所に格納される。これらの標準装備された外部記憶装置は、FDDや電池パックのような他の機器類と交換可能かつ排他的に取り付けられる場合もある。
【0028】
また、I/Oブリッジ21にはUSBポートが設けられており、このUSBポートは、例えばノートPC本体の壁面等に設けられたUSBコネクタ30と接続されている。更に、I/Oブリッジ21には、SMバスを介してEEPROM33が接続されている。このEEPROM33は、ユーザによって登録されたパスワードやスーパーバイザーパスワード、製品シリアル番号等の情報を保持するためのメモリであり、不揮発性で記憶内容を電気的に書き換え可能とされている。
【0029】
更にまた、I/Oブリッジ21は、電源回路50に接続されている。電源回路50は、例えばAC100Vの商用電源に接続されてAC/DC変換を行うACアダプタ51、バッテリ(2次電池)としてのインテリジェント電池52、このインテリジェント電池52を充電すると共にACアダプタ51やインテリジェント電池52からの電力供給経路を切り換えるバッテリ切換回路54、およびコンピュータシステム10で使用される+15V、+5V、+3.3V等の直流定電圧を生成するDC/DCコンバータ(DC/DC)55等の回路を備えている。
【0030】
一方、I/Oブリッジ21を構成するコアチップの内部には、コンピュータシステム10の電源状態を管理するための内部レジスタと、この内部レジスタの操作を含むコンピュータシステム10の電源状態の管理を行うロジック(ステートマシン)が設けられている。このロジックは、電源回路50との間で各種の信号を送受し、この信号の送受により、電源回路50からコンピュータシステム10への実際の給電状態を認識する。電源回路50は、このロジックからの指示に応じて、コンピュータシステム10への電力供給を制御している。
【0031】
ISAバス40は、PCIバス20よりもデータ転送速度が低いバスである(例えば、バス幅16ビット、最大データ転送速度4MB/秒)。このISAバス40には、ゲートアレイロジック42に接続されたエンベデッドコントローラ41、CMOS43、フラッシュROM44、SuperI/Oコントローラ45が接続されている。更に、キーボード/マウスコントローラのような比較的低速で動作する周辺機器類を接続するためにも用いられる。このSuperI/Oコントローラ45にはI/Oポート46が接続されており、FDDの駆動やパラレルポートを介したパラレルデータの入出力(PIO)、シリアルポートを介したシリアルデータの入出力(SIO)を制御している。
【0032】
エンベデッドコントローラ41は、図示しないキーボードのコントロールを行うと共に、電源回路50に接続されて、内蔵されたパワー・マネージメント・コントローラ(PMC:Power Management Controller)によってゲートアレイロジック42と共に電源管理機能の一部を担っている。
【0033】
次に、本実施の形態の特徴的な構成である電源供給システムについて説明する。
図2は、この電源供給システムの回路構成を示した図である。この電源供給システムは、図1に示した電源回路50にエンベデッドコントローラ41やACアダプタ電力停止回路80等を加えてシステムを構成している。
【0034】
この図2に示す電源供給システムでは、商用電源に接続される電源供給装置であるACアダプタ51、例えば充放電を繰り返して使用されるリチウムイオン電池等からなる2次電池でSBS(Smart Battery System)に準拠したインテリジェント電池52が含まれている。このACアダプタ51およびインテリジェント電池52からの電力は、図1に示したDC/DCコンバータ55を経由してコンピュータシステム10の本体システム回路へ出力される。
【0035】
また、図2に示す電源供給システムでは、本体システム側として、インテリジェント電池52とコミュニケーションライン74を介して通信を行うエンベデッドコントローラ41の他、過放電時に電圧を測定してエンベデッドコントローラ41に通知する電圧測定回路75、過放電時にインテリジェント電池52が接続されたか否かを確認する電池接続確認端子76が備えられている。更に、インテリジェント電池52のリフレッシュを行うためのACアダプタ電力停止回路80、ACアダプタ51からの電源供給とインテリジェント電池52からの電源供給とが衝突しないように整流するための第1ダイオード(D1)77、および第2ダイオード(D2)78を備えている。
【0036】
尚、電源供給装置であるACアダプタ51は、例えばノートPC等の電気機器では、本体(内部)システムであるコンピュータシステム10を内蔵する機器の外部に設けられるのが一般的であるが、電気機器の筐体内部に設けられる場合もある。本体システムとしては、例えばケーブルのコネクタを挿脱着可能なACインレットやDCインレットが設けられる構成が考えられる。このACインレットやDCインレットは、例えばACアダプタ51が外部にある場合にはACアダプタ51に接続されたケーブルから出るコネクタを挿脱着可能に構成され、例えばACアダプタ51が本体システムの内部にある場合には、商用電源から直接接続されるコネクタを挿脱着可能に構成される。また、インテリジェント電池52は、電池パックとして本体システムに対して取り外しが自由であるものの他、電気機器の筐体内部に設けられる場合もある。
【0037】
次に、インテリジェント電池52の内部構成について説明する。図2に示すように、インテリジェント電池52は、充放電が行われる電池として複数の単セルからなるセル61、インテリジェント電池52を制御すると共にエンベデッドコントローラ41とコミュニケーションライン74を介して通信を行うCPU62、インテリジェント電池52から充放電される電流値を求める電流測定回路63、セル61の電圧を求める電圧測定回路70、およびセル61の温度を測定する温度測定回路90を備えている。セル61は、例えば2並列3直列(1.8Ah/セル)の6セルで構成されるリチウムイオン組電池である。
【0038】
このインテリジェント電池52の内部に搭載されたCPU62は、電流測定回路63、電圧測定回路70から入力された測定結果であるアナログ信号を、その内部でA/D(Analog to Digital)変換し、例えば電池の容量等、電池に関わる情報を把握している。把握された電池に関わる情報は、通信経路であるコミュニケーションライン74を介し、例えばSBSのプロトコルによってシステム側のエンベデッドコントローラ41に送信している。
【0039】
電流測定回路63では、まず、セル61から流れる電流Iによって、抵抗(RS)64の両端に電圧I×RSの電位差が発生する。この電圧は、オペアンプ(AMP1)65によって差動増幅される。また、オペアンプ(AMP2)66とトランジスタ68によって、オペアンプ(AMP1)65の出力電圧に比例する電流I1が抵抗(R1)67を流れる。最終的にインテリジェント電池52の電流Iの値は、抵抗(R2)69に発生する電圧I1×R2に変換することができる。この電圧(I1×R2)はCPU62のA/D#2ポートに出力され、CPU62にてA/D変換される。
【0040】
また、電圧測定回路70では、インテリジェント電池52の電圧が測定される。具体的には、インテリジェント電池52におけるセル61の電圧がオペアンプ(AMP3)71によって差動増幅して変換され、一旦、低い電圧に落とされた後にCPU62のA/D#1ポートに渡され、CPU62にてA/D変換される。
【0041】
温度測定回路90では、図2に示すように、レジスタで分圧されたサーミスタ(サーマルセンサ)91をセル61の近傍に配置し、サーミスタ91に発生する電圧がCPU62のA/D#3ポートに渡される。このように、サーミスタ91からの電圧がCPU62によって読み込まれ、CPU62にてA/D変換されて温度が測定される。これにより、インテリジェント電池52では、電池内部の温度情報を把握することができる。
【0042】
CPU62では、このようにして、電流測定回路63により測定される充放電電流、電圧測定回路70により測定される電池電圧、温度測定回路90から得られる温度情報が読み込まれ、インテリジェント電池52(セル61)の容量等が管理される。また、CPU62は、通信機能を使用し、コミュニケーションライン74を介してエンベデッドコントローラ41へ電池に関わるデータを送信している。エンベデッドコントローラ41では、把握された電池の状態に基づいて、ACアダプタ電力停止回路80によりACアダプタ51からの電力供給を停止する等の制御が実行される。
【0043】
ここで、電池容量は、電流積算(AH)、または電力積算(WH)を行うことによって管理することができる。AH単位で管理する場合には、基本的に電流測定回路63により測定される電流値だけで電池の容量を管理することが可能である。一方、WH単位で管理する場合には、電流測定回路63により測定される電流値だけではなく、電圧測定回路70により測定される電池電圧も用いて電池容量が管理される。電流測定回路63により測定される電流値としては、インテリジェント電池52(セル61)からの放電電流および充電電流が使用される。
【0044】
尚、図2では、例えば電池パックの内部にCPU62を備えるインテリジェント電池52にて、このインテリジェント電池52のCPU62によって電池容量等が把握されるように構成されている。しかしながら、このインテリジェント電池52の代わりに、内部にCPU62を有していないダム電池を用いることもできる。かかる場合には、本体のシステム側(システム内部)に、ダム電池の充放電電流を測定する電流測定回路や、ダム電池の電圧を測定する電圧測定回路を設け、エンベデッドコントローラ41によって電池容量等のダム電池の状態を把握するように構成すれば良い。
【0045】
次に、ACアダプタ電力停止回路80について説明する。
このACアダプタ電力停止回路80は、ACアダプタ51から供給される電源を停止する機能を備えている。本体システムであるコンピュータシステム10では、第1ダイオード77および第2ダイオード78によって、ACアダプタ51と2次電池であるインテリジェント電池52との間で電圧値の高い方から本体回路側に電力が供給できるように構成されている。ACアダプタ51が接続されている場合には、通常、ACアダプタ51側の電圧値の方がインテリジェント電池52側の電圧よりも高いことから、第1ダイオード77を経由してACアダプタ51側から本体回路に対して電源が供給される。
【0046】
ここでは、2次電池であるインテリジェント電池52にてメモリ効果が生じた場合等に、接続されているACアダプタ51側からの電源供給をACアダプタ電力停止回路80によって停止させて、インテリジェント電池52による完全放電を可能としている。即ち、2次電池であるインテリジェント電池52の完全放電を実行したい場合には、エンベデッドコントローラ41からハイ(High)の信号がACアダプタ電力停止回路80に供給される。ACアダプタ電力停止回路80の第1トランジスタ(TR1)82は、ハイの信号を受けてオン(ON)される。この第1トランジスタ82のオンにより第2トランジスタ(TR2)83がオフ(OFF)となり、FET(FET1)81がオフとなる。これによって、ACアダプタ51からの供給が停止され、第1ダイオード77への電力供給が停止されて、第2ダイオード78を経由するインテリジェント電池52側から本体回路に対して電力を供給することが可能となる。
【0047】
次に、本実施の形態における電池の故障診断について説明する。ここでは、インテリジェント電池52のセル61に関わる不具合により電池の容量が予測最低容量よりも少ない場合に、システム本体側のLCD18にてエラーを表示することで、電池の故障診断を実行している。
【0048】
図3は、本実施の形態に用いられる電池の予測最低容量の例を示した図である。ここで示す予測最低容量は、電池に最も負担のかかるノートPCの使用態様を想定したときの予測容量である。例えばノートPCにおいては、これ以上、電池に負荷のかかる使用は考えられないので、あるサイクル数における総容量(FCC:Full Charge Capacity)が予測最低容量を下回る場合にはインテリジェント電池52のセル61自身の不具合が考えられるとしている。尚、図3の横軸は充放電に関するサイクル数を示し、縦軸は、設計上の容量(DC:Design Capacity)に対するFull Charge Capacityの容量率(%)を示している。尚、サイクル数のカウント(サイクルカウント)は、例えば、充電量のみを積算し、100%充電量になったら1カウントと見なしてサイクルカウントを1増やしている。
【0049】
本実施の形態では、この図3に示す予測最低容量に対応して、予測最低容量値のテーブルまたは計算式をインテリジェント電池52の内部に保持し、Full Charge Capacityとの比較が行われる。この予測最低容量の値や計算式の情報は、例えば、CPU62が1チップマイコンなどのメモリを内蔵したものであれば、このCPU62の内部に格納され、CPU62が外部にメモリを持つ形態の場合は、CPU62の外部のメモリに格納される。このようなテーブルや計算式に基づき、電池内部で故障診断を行い、SBSプロトコルを用いてシステム側であるエンベデッドコントローラ41に通知をすれば、システム側にて故障診断状態を把握することが可能となる。
【0050】
但し、図3に示す予測最低容量に対応したテーブルや計算式をシステム側にて備え、電池側の状態をシステム側にて把握するように構成することも可能である。前述のようにインテリジェント電池52の内部にテーブルや計算式を保持する態様によれば、システム側では電池の種類、メーカの違いなど、電池による違いを識別する必要がない点で優れている。
【0051】
図4(a),(b)は、最も電池を劣化させる想定使用パターンを示した図である。この図4(a),(b)に示される想定使用パターンに基づいて、図3に示す電池の予測最低容量が決定される。図4(a)は1日の時間に対する電池容量を示しており、縦軸は電池容量(%)、横軸は1日の時間を示している。図4(b)は1日の時間に対する温度プロファイルを示しており、縦軸は温度(℃)、横軸は1日の時間を示している。
【0052】
この図4(a),(b)に示される想定使用パターンでは、ノートPCにおいて、1日にDVDの再生を10時間実行している。そのうち、電池(インテリジェント電池52)でプログラムを実行するのが約1.7時間(101分)、ACアダプタ51で実行するのが8.3時間としている。また、DVD再生中のシステム本体の消費電力としては20Wを前提としており、電池(インテリジェント電池52)で1.7時間再生したらACアダプタ51を接続して8.3時間再生する想定である。
【0053】
図4(a)に示すように、インテリジェント電池52は、電池駆動(Battery operation)である101分の放電により、容量が100%から15%に減る。その後、ACアダプタ51を接続すると、システム本体ではDVD再生中であることから、1Aで187分充電を行って容量が100%になる。図4(b)に示すように、この操作を実行したときの温度上昇は、一旦、37℃から47℃まで上昇している。このような操作を行ったときのインテリジェント電池52の容量変化データと温度上昇データとに基づいて、図3に示す予測最低容量が決定される。
【0054】
尚、通常のユーザにおける実使用モデルでは、例えば、10W程度の消費が10時間実行され、インテリジェント電池52でのプログラム実行が約3.3時間程度、ACアダプタ51で実行するのが6.7時間程度と想定されている。この場合、容量の変化は100%から75%程度であり、温度は13℃から最高33℃程度までの上昇が見込まれている。
【0055】
図5(a),(b)は、電池の故障診断の処理を示した図であり、図5(a)は処理の流れを示したフローチャートであり、図5(b)は図5(a)の説明を補助するための説明図である。まず、本実施の形態における電池の故障診断では、インテリジェント電池52のCPU62にて電池のFull Charge Capacity(総容量:FCC)が取得される(ステップ101)。尚、Full Charge Capacityの取得方法については、後に詳述する。
【0056】
次に、CPU62では、取得されたFull Charge Capacityが図3に示した予測最低容量よりも大きいか否かが判断される(ステップ102)。大きくない場合には、電池の健康状態を示す「Battery Health」の情報を「赤」とし、「電池要交換」のメッセージを表示して(ステップ103)、処理が終了する。この表示は、後述するように、例えばシステム側の表示手段であるLCD18にて実行される。図5(b)では、図3に示す予測最低容量と同等の曲線が示されており、ステップ102での判断は、この予測最低容量を示す曲線よりも上にあるか下にあるかを判断している。このステップ103における「赤」の表示は、予測最低容量を示す曲線の下側の場合に該当する。
【0057】
ステップ102にて、Full Charge Capacityが図3に示した予測最低容量よりも高い場合には、Full Charge Capacityが設計上の容量(DC:Design Capacity)の50%よりも大きいか否かが判断される(ステップ104)。大きくない場合には、「Battery Health」の情報を「黄」とし、「電池交換時期」のメッセージを表示して(ステップ105)、処理が終了する。ステップ104での判断は、図5(b)に示す容量50%よりも高いか低いかの判断であり、ステップ105における「黄」の表示は、図5(b)に示す予測最低容量の曲線よりも上側で、かつ、容量50%の線よりも下側の場合に該当する。
【0058】
ステップ104にて設計上の容量(DC)の50%よりも大きいと判断される場合には、「Battery Health」の情報を「緑」とし、「電池正常」のメッセージを表示して(ステップ106)、処理が終了する。この表示は、図5(b)に示す予測最低容量の曲線よりも上側で、かつ、容量50%の線よりも上側の場合に該当する。
【0059】
図6は、電池診断の表示例を示した図である。このような表示例は、システム側のCPU11にて実行されるユーティリティプログラムによって、LCD18に表示される。ここでは、電池の健康状態を示す「Battery Health」にて、色表示201によって直感的に健康状態をユーザに表示し、メッセージ表示202によって必要な動作をユーザに促す表示がなされる。図6に示す例では、色表示201にてバッテリ故障と判断された旨の「赤(Red)」色が表示され、メッセージ表示202では、バッテリの交換が必要である旨を示す「The Battery needs to be replaced.」のメッセージが表示される。尚、正常の電池だが電池の総容量(Full Charge Capacity)がある規定値(例えばDCの50%)よりも小さいとき、「黄」色の表示とともに、そろそろ電池の交換時期である旨を表示する。また、正常の電池でかつ電池の総容量も十分に大きいとき、「緑」色の表示とともに電池を交換する必要がない旨表示する。
【0060】
また、図6に示す例では、総容量(Full Charge Capacity)、設計容量(Design Capacity)、サイクル数(Cycle Count)として、各々具体的な値が表示される。更に、本実施の形態では、所定の日付表示203がなされている。図6に示す日付表示203では、ユーザがインテリジェント電池52を使い始めた最初の日付「First Used Date」と、最も近日にリフレッシュがなされた日付「Last Refresh Operation」が表示されている。インテリジェント電池52では、ユーザがインテリジェント電池52を使い始めた日付をインテリジェント電池52の内部に保存し、必要に応じてシステム(エンベデッドコントローラ41)がこの日付を読み出すことができる。この読み出された日付は、図6に示すような日付表示203として表示される場合の他、システム側にて、電池が保証期間内か否かを検知し、ユーザに通知するために用いることも可能である。尚、この日付の情報を、システム側の所定のメモリに格納するように構成することができる。かかる場合には、電池の識別情報と共に日付の情報が格納されることが好ましい。
【0061】
図7は、電池診断の他の表示例を示した図である。この図7に示す例では、各項目ごとに必要なデータ量が示される。ここで、総容量(Full Charge Capacity)の値は、セル61の異常状態(エラー、不具合、故障)には赤色文字で表示され、正常であれば緑色文字で表示され、そろそろ電池の交換時期であるときは黄色文字で示される。このように色分けして表示することで、単なる数値の表示だけではなく、ユーザに直感として電池の状態を認識させることが可能となる。
【0062】
次に、総容量(Full Charge Capacity)の取得方法について説明する。「現在の電池の総容量」であるFull Charge Capacityは、電池の劣化等によって「電池の初期状態の総容量」である設計上の容量(Design Capacity)とは異なった値となる。そのために、定期的に更新(学習)を行う必要がある。一般に、Full Charge Capacityは、容量がほぼ0%程度(例えば3%)になるまで完全放電が行われた場合に更新される。本実施の形態では、完全放電を実施しない場合であっても、Full Charge Capacityの自動補正が実施できるように構成している。即ち、完全放電による容量学習に加え、サイクル劣化の処理と、保存劣化の処理を加え、これらによるFull Charge Capacityの自動更新機能を備えている。
【0063】
ここで、まず、サイクル劣化の処理について説明する。
図8は、サイクル劣化を補正する処理を示したフローチャートである。インテリジェント電池52のCPU62では、まず、インテリジェント電池52に記憶されている充電量の初期化がなされ、充電量のサイクルカウンタがイニシャライズされる(ステップ111)。その後、充電があったか否かが判断され(ステップ112)、充電がなければ充電を待ち、充電があれば充電量が積算される(ステップ113)。
【0064】
次に、積算した充電量の全体がFull Charge Capacityに達したか否か(FCC以上か否か)が判断される(ステップ114)。Full Charge Capacityに達していない場合には、ステップ112に戻る。積算した充電量がFull Charge Capacity(100%充電量)に達した場合には、サイクルカウントを1増やし(ステップ115)、新たなFull Charge Capacityとして、
Full Charge Capacity−Design Capacity×0.5/500
が導入されて(ステップ116)、ステップ111に戻る。
【0065】
このステップ116における式は、所定の温度環境(例えば25℃環境と45℃環境)にて充放電を500回繰り返した場合に、電池の容量にして約50%の容量劣化が発生することを意味している。これは、発明者等による測定により、容量劣化がサイクル数にほぼ比例して大きくなること、および、環境温度による差異が殆どないことが判明しており、これらの結果から、環境温度に関わらずサイクル毎に劣化する容量が下記の式に基づくことによる。
劣化容量=Design Capacity×0.5/500 [mAh or mWh]
【0066】
このように、本実施の形態におけるサイクル劣化を補正する処理では、サイクル数のカウントは充電量のみを積算し、100%の充電量になったら1カウントと見なし、サイクルカウントを1増やすと同時に、上式によって求められる劣化容量をFull Charge Capacityから減算している。
【0067】
次に、保存劣化の処理について説明する。
図9は、リチウムイオン電池の保存劣化特性を示した図である。ここでは、横軸に保存時間(ヶ月:month)を、縦軸に劣化度(%)を示し、環境温度40℃において、各容量における電池の保存劣化度を示している。ここでは、各容量として、20%おきに、0%〜100%までの6通りのデータが示されている。図9に示されるように、電池の保存劣化度は、各電池の残容量に依存していることが解る。実際には、この図9に示すような保存劣化特性図を環境温度ごとに用意することになる。この図9から理解できるように、温度、残容量が決定すると単位時間あたりの劣化量はほぼ固定することができる。
【0068】
図10は、保存劣化を補正する処理を示したフローチャートである。インテリジェント電池52のCPU62では、まず、保存劣化カウンタの初期化がなされる(ステップ121)。そして、単位時間として、例えば1時間が経過したか否かが判断される(ステップ122)。次に、電流測定回路63からの充放電電流、電圧測定回路70からの出力電圧等に基づいて電池容量が取得され(ステップ123)、また、温度測定回路90から電池温度が取得される(ステップ124)。この取得された電池容量と電池温度を用いて、例えば図9に示したような保存劣化特性を数値で示した保存劣化テーブルから保存劣化量が取得される(ステップ125)。
【0069】
この保存劣化量が取得されると、CPU62では、保存劣化カウンタの更新がなされる(ステップ126)。その後、サイクル数が増加したか否かが判断され(ステップ127)、サイクル数が増加していない場合には、ステップ122に戻り、サイクル数が増加した場合には、現状のFull Charge Capacityに取得された保存劣化量を差し引いたものを新たなFull Charge Capacityとして処理が終了し(ステップ128)、ステップ121に戻る。即ち、保存劣化量を積算していき、サイクルカウントが1増えた時点で、減算している。尚、ステップ127におけるサイクル数が増加したか否かの判断の代わりに、ある時点から所定のタイミングに基づいて保存劣化量を取得するように構成することができる。
【0070】
次に、完全放電に基づく容量学習によるFull Charge Capacity更新の処理について説明する。
図11は、容量学習によるFull Charge Capacity更新のフローを示した図である。まず、100%充電がなされたか否かが判断され(ステップ131)、100%充電がなされていなければ待機し、なされた場合には放電量の初期化がなされる(ステップ132)。その後、放電の有無が判断され(ステップ133)、放電である場合にはステップ135へ移行し、放電でない場合には充電の有無が判断される(ステップ134)。充電である場合には、ステップ131に戻って100%充電の有無が判断され、充電でない場合には、ステップ135へ移行する。
【0071】
ステップ135では、放電量の積算がなされ、積算される放電量により容量が0%になったか否かが判断される(ステップ136)。この判断では、必ずしも完全に容量が0%になったか否かではなく、ほぼ0%程度(例えば3%)として、その作用効果から完全放電と見なせる状態か否かで判断される。ステップ136で容量0%である場合にはステップ133に戻り、容量0%である場合には、ステップ135で算出された積算放電量をFull Charge Capacityとし(ステップ137)、ステップ131に戻る。
【0072】
このように、本実施の形態では、図11に示したような完全放電の実施に伴う更新に加えて、図8を用いて説明したサイクル劣化の補正、図9および図10を用いて説明した保存劣化による補正をFull Charge Capacityに適用し、サイクルカウントが増すごとにFull Charge Capacityの更新を行うように構成した。この結果、完全放電を実施しない場合であってもインテリジェント電池52は常に高精度のFull Charge Capacityの値を保持することができ、このFull Charge Capacityの値に基づいてインテリジェント電池52の故障診断を行うことが可能となる。
【0073】
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、電池(インテリジェント電池52)のセル61に関わる不具合により電池の容量が予測最低容量よりも少ない場合にエラーを表示することができる。即ち、電池に最も負担のかかる使用を想定したときの予測最低容量を予め定め、この予測最低容量を下回ったか否かでエラー表示を行っている。この構成によって、例えばユーザが電池の動作時間が短くなったと感じたとき、電池の故障の有無、電池が保証期間内か否かを判別することが可能となる。
【0074】
また、このエラーが表示された場合、ユーザは、例えばヘルプセンターに連絡をとってこの旨を伝えると、保証期間内であれば、ヘルプセンターから新しい交換用の電池が無償でユーザに送られる。電池の使い始めた日付を保存する機能を備えることで、保証期間内の電池の故障か、保証機関外の電池の故障か、を判別することが可能となり、ヘルプセンターにとっても、契約上等の正しい判断にて、電池の無償交換の有無等を判断することが可能となる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、充放電を行い本体側に対して電力を供給する電池を備える機器にて、電池における故障の有無を的確に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態が適用されるコンピュータシステムのハードウェア構成を示した図である。
【図2】 電源供給システムの回路構成を示した図である。
【図3】 電池の予測最低容量の例を示した図である。
【図4】 (a),(b)は、最も電池を劣化させる想定使用パターンを示した図である。
【図5】 (a),(b)は、電池の故障診断の処理を示した図である。
【図6】 電池診断の表示例を示した図である。
【図7】 電池診断の他の表示例を示した図である。
【図8】 サイクル劣化を補正する処理を示したフローチャートである。
【図9】 リチウムイオン電池の保存劣化特性を示した図である。
【図10】 保存劣化を補正する処理を示したフローチャートである。
【図11】 容量学習によるFull Charge Capacity更新のフローを示した図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム、11…CPU、18…液晶ディスプレイ(LCD)、41…エンベデッドコントローラ、50…電源回路、51…ACアダプタ、52…インテリジェント電池、61…セル、62…CPU、63…電流測定回路、70…電圧測定回路、74…コミュニケーションライン、75…電圧測定回路、76…電池接続確認端子、80…ACアダプタ電力停止回路、90…温度測定回路、91…サーミスタ(サーマルセンサ)
Claims (18)
- 電力を消費する本体と、充放電により当該本体に対して電力を供給する電池とを備えた電気機器であって、
前記電池に対して想定される所定の使用態様における予測容量を予め格納する予測容量格納手段と、
前記電池における総容量(Full Charge Capacity)を把握する総容量把握手段と、
前記予測容量格納手段に格納された予測容量に対する前記総容量把握手段により把握された総容量のレベルに基づいて前記電池の診断を行う診断手段とを備え、
前記予測容量格納手段は、充放電に関するサイクル数に応じて変化する予測容量を格納することを特徴とする電気機器。 - 前記診断手段は、前記総容量把握手段により把握された総容量が前記予測容量格納手段に格納された予測容量を下回った場合に、前記電池の故障と診断することを特徴とする請求項1記載の電気機器。
- 前記診断手段による診断結果に基づいて前記電池の診断結果を表示する表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の電気機器。
- 電力を消費する本体と、
充電および放電を行って前記本体に対して電力を供給する電池とを備え、
前記電池は、
あるサイクル数における総容量(Full Charge Capacity)の値が当該サイクル数の予測最低容量を下回る場合に、電池セルに不具合が生じたものと判断すると共に、当該予測最低容量は、前記電池に最も負担のかかる使用態様を想定したときの予測容量であることを特徴とする電気機器。 - 電力を消費する本体と、
充電および放電を行って前記本体に対して電力を供給する電池とを備え、
前記本体は、
前記電池の充放電に関するサイクル数に応じて変化する予測容量に対して把握された総容量(Full Charge Capacity)から得られる当該電池の診断情報を取得し、取得した当該電池の診断情報に基づいて、色を変えて当該電池の状態を表示することを特徴とする電気機器。 - 前記電池は、当該電池をユーザが使い始めた日付に関する情報を格納し、
前記本体は、前記電池に格納された前記情報に基づいて当該電池を使い始めた日付を表示することを特徴とする請求項5記載の電気機器。 - 充放電を行う電池を接続し当該電池からシステム本体に対して電力の供給を行うコンピュータ装置であって、
前記電池は、
自己の電池電圧を測定する電圧測定回路と、
自己の充放電電流を測定する電流測定回路と、
前記電圧測定回路により測定される前記電池電圧、前記電流測定回路により測定される前記充放電電流に基づいて当該電池の総容量(Full Charge Capacity)を把握するCPUとを備え、
前記CPUは、充放電に関するサイクル数に応じて保証する容量のレベルを定めた予測最低容量と把握された前記総容量とを比較し、比較結果を前記システム本体のコントローラに対して通知することを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記システム本体は、前記コントローラが受信した前記比較結果に基づいて、ディスプレイに対して所定の表示を行うことを特徴とする請求項7記載のコンピュータ装置。
- 充放電を行う電池を接続し当該電池からシステム本体に対して電力の供給を行うコンピュータ装置であって、
前記電池の診断に用いられる充放電に関するサイクル数に応じて変化する予測容量に関する情報を格納する格納手段と、
前記電池の総容量(Full Charge Capacity)を把握する総容量把握手段と、
前記総容量把握手段により把握された前記総容量と前記格納手段に格納されている前記情報から得られる前記予測容量とを比較して前記電池の診断を実行する電池診断手段と、
前記電池診断手段による前記電池の診断結果に基づき、ユーザに対して当該電池の交換を促す表示を行う表示手段と
を備えたことを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記電池の保存に起因する容量劣化である保存劣化を把握する保存劣化把握手段と、
前記電池の充放電に起因する容量劣化であるサイクル劣化を把握するサイクル劣化把握手段とを更に備え、
前記総容量把握手段は、前記保存劣化把握手段により把握された保存劣化、および前記サイクル劣化把握手段により把握されたサイクル劣化に基づいて電池の総容量を補正することを特徴とする請求項9記載のコンピュータ装置。 - 電気機器に接続され、充放電を行って当該電気機器に電力を供給するインテリジェント電池であって、
充放電に関するサイクル数に応じて想定される所定の使用態様における予測容量を予め格納する予測容量格納手段と、
自己の総容量(Full Charge Capacity)を把握する総容量把握手段と、
前記予測容量格納手段に格納された予測容量に対する前記総容量把握手段により把握された総容量のレベルに基づいて自己の診断を行う診断手段と
を備えたことを特徴とするインテリジェント電池。 - 前記診断手段は、所定のサイクル下において前記予測容量に対して前記総容量が下回った場合に故障であると判断することを特徴とする請求項11記載のインテリジェント電池。
- 電気機器に取り付けられ、充放電を行って当該電気機器に電力を供給するインテリジェント電池であって、
自己の電池電圧を測定する電圧測定回路と、
自己の充放電電流を測定する電流測定回路と、
前記電圧測定回路により測定される前記電池電圧、前記電流測定回路により測定される前記充放電電流に基づいて電池の総容量(Full Charge Capacity)を把握するCPUとを備え、
前記CPUは、充放電に関するサイクル数に応じて保証する容量のレベルが予め定められた予測最低容量と把握された前記総容量とを比較し、比較結果を出力することを特徴とするインテリジェント電池。 - 充放電を行い本体に対して電力を供給する電池の診断を行う電池診断方法であって、
サイクル数に対応して変化する予測最低容量から保証する容量のレベルを予め定めて格納し、
前記電池における所定サイクルの総容量(Full Charge Capacity)を取得し、
取得される前記総容量と格納される前記容量のレベルとに基づいて前記電池を診断し、
前記電池の診断結果を出力することを特徴とする電池診断方法。 - 充放電を行い本体に対して電力を供給する電池の診断結果を表示する電池状態表示方法であって、
サイクル数に対応して保証される予測最低容量レベルに対し、実際に把握される電池の総容量(Full Charge Capacity)が下回る場合に、電池交換が必要である旨の情報を表示し、
前記総容量が前記予測最低容量レベルを上回る場合に電池正常である旨の情報を表示することを特徴とする電池状態表示方法。 - 前記総容量が前記予測最低容量レベルを上回るが、電池の設計容量に対して所定の割合を下回る場合に、電池交換時期である旨の情報を表示することを特徴とする請求項15記載の電池状態表示方法。
- 前記電池正常である旨の情報の表示は、前記総容量が前記予測最低容量レベルを上回り、且つ、前記設計容量に対する前記所定の割合を上回る場合になされることを特徴とする請求項16記載の電池状態表示方法。
- 充放電を行い本体に対して電力を供給する電池を備えたコンピュータに、
サイクル数に対応して保証される予測最低容量レベルに対し、実際に把握される電池の総容量(Full Charge Capacity)が下回る場合に、電池交換が必要である旨の情報を表示する機能と、
前記総容量が前記予測最低容量レベルを上回る場合に電池正常である旨の情報を表示する機能と
を実現させるためのプログラム。
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