JP3785377B2 - 電気機器、コンピュータ装置、インテリジェント電池、およびacアダプタの確認方法 - Google Patents
電気機器、コンピュータ装置、インテリジェント電池、およびacアダプタの確認方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノートPC(ノートブック型パーソナルコンピュータ)等の電気機器等に係り、より詳しくは、ACアダプタを接続可能な電気機器等に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ノートPCに代表される情報処理装置等の各種電気機器では、内蔵バッテリからの電力供給と共に、電力供給装置であるACアダプタから電力供給を受けることが一般に行われている。このACアダプタは、例えば家庭用の電源コンセントに差し込んで供給される交流(AC:Alternating Current)の入力電圧を直流(DC:Direct Current)の出力電圧に変換し、所定のケーブルを介して本体に電力を供給するものである。このACアダプタは、ノートPCだけではなく、各種情報端末機器、外付けのハードディスクやCD−R/RWドライブ、モデムやTAなどの周辺機器、電話機や家庭用ファクシミリ、MD等の各種音響機器などに広く用いられている。
【0003】
ここで、例えば情報端末機器であるノートPCを例に挙げると、近年、ノートPCは、CPUにおける動作周波数の高速化に伴い、新しいモデルが発表される度に、そのパフォーマンスが向上している。同時に、ノートPCの最大消費電力も、例えば35W、56W、72W等、年々増加する傾向にある。一方、ACアダプタのプラグ形状は、標準的なバレル型の2ピンが採用される場合が多いことから、容量の大きいACアダプタ(例えば容量72W)が用いられる新しいモデルのノートPCに買い換えたユーザが、古いモデルのノートPCに用いられていた容量の小さいACアダプタ(例えば容量56W)を使い続けてしまうといったケースが見受けられる。
【0004】
図7は、ノートPCにおけるシステムの消費電力と電池の充電電力との関係を説明するための図である。図の横軸は時間、縦軸は電力(ワット)を示しており、古い(容量の小さい)ACアダプタの容量を56W、新しい(容量の大きい)ACアダプタの容量を72Wと仮定し、図7のようにシステムの消費電力が推移しているものとする。ここで、例えばノートPCでは、充電の後に放電することでシステムに電力を供給する2次電池が用いられており、例えばノートPCを操作中に2次電池の充電を行う所謂オペレーショナル充電が広く採用されている。図7に示すように、ACアダプタの容量は固定であり、ACアダプタの容量からシステムの消費電力を差し引いた電力がこの2次電池の充電電力に割り当てられる。例えば、図7のポイントAにおいて、72Wの新しいACアダプタとシステムの消費電力の差、56Wの古いACアダプタとシステムの消費電力の差は、夫々、図7に示す▲1▼、▲2▼の値となり、この▲1▼、▲2▼が、充放電によりシステムに電力を供給する2次電池の充電に用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、2次電池として、例えばリチウムイオン電池を例に挙げると、このリチウムイオン電池では、充電電流が規定値以下になったかどうかで満充電を判断して充電を停止する方法が一般的に用いられている。このとき、適正なものとして新しい72WのACアダプタを接続すべきノートPCに対して、ユーザが誤って56Wの古いACアダプタを接続しているようなケースでは、図7のBのような領域で充電電力(即ち、充電電流)が非常に小さくなる。例えば、図7に示す▲3▼の時点では、56Wの古いACアダプタとシステムの消費電力の差により、充電電流が閾値電流(例えば150mA)以下となり、▲3▼から継続するBのエリアで判断対象時間(例えば1分)を超えて閾値電流以下が継続してしまう。かかる条件下において、リチウムイオン電池は、実容量が100%になっていなくても満充電と判断し、容量データを100%にして充電を停止する。即ち、満充電になっていなくても満充電であると誤検知してしまい、容量データは100%を表示していても実容量が100%にならない場合がある。かかる状態にてシステムを電池駆動すると、容量データが0%になる前に実容量が0%となり、システム動作が停止してしまうので、ユーザは電池の駆動時間が短いと誤って認識してしまい、電池の不良扱いになる場合がある。この結果、本来、正常な電池が不良交換されてしまうケースが生じていた。
【0006】
また、2次電池としてニッケル水素電池を用いた場合には、容量の小さいACアダプタを誤って使用すると、充電電流の低下に伴う寿命低下が生じてしまう。即ち、ニッケル水素電池は、充電電流が小さい場合に満充電を検出することができず、過充電されてしまうことがある。このような充電が繰り返されると、ニッケル水素電池にダメージが蓄積されて電池の寿命に影響を与える場合がある。
【0007】
一方、特開2001−224131号公報には、ACアダプタ内部に電圧、容量データ記憶部を備え、システム本体と通信を行って、ACアダプタの素性を認識する技術が示されている。しかしながら、上記課題に対応するためには、全てのACアダプタにこれらの構成を備えていることが要求され、ACアダプタ内部にこれらの構成を備えていないACアダプタには対応できない。更に、容量データ記憶部および通信線のケーブルやシステム本体との接続のためのプラグ等が非常に高価であり、電気機器のコストが上昇する点からも問題がある。
【0008】
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、正しくないACアダプタがシステム本体に接続されていることを簡易に検出することにある。
また他の目的は、特に正規のACアダプタと比べて容量の少ないACアダプタがシステム本体に接続されていることを、電池にて検出することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明は、ACアダプタに識別情報等を有しない場合であっても、接続される電池に対してこのACアダプタから充電される充電状態に基づき、正しくないACアダプタが接続されていることを検出することにある。即ち、本発明は、交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され、このACアダプタから電力の供給を受ける本体を備えると共に、ACアダプタからの電力を受けて充電した後の放電により本体に対して電力を供給する電池を接続可能に構成される電気機器であって、接続されるACアダプタから、接続される電池に対する充電状態を把握する充電状態把握手段と、この充電状態把握手段により把握される電池の充電状態に基づいてACアダプタが適正か否かを判断する適正判断手段と、適正判断手段によりACアダプタが本体用に合致したものではないと判断される場合にその旨を警告表示する表示手段とを含む。
【0010】
ここで、この充電状態把握手段は、充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回ったか否か、および電池セルの電圧および/または積算容量が十分な充電量が得られたと判断できる各々の規定値に達しているか否かを把握することを特徴とすれば、例えば、接続されるリチウムイオン電池への充電状態によって、接続されるACアダプタが適正か否かを認識することができる点で好ましい。
【0011】
また、この充電状態把握手段は、単位時間あたりの温度上昇が電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っているか否か、および正確な温度上昇を得るために必要な平均充電電流を下回るか否かを把握することを特徴とすれば、例えば、接続されるニッケル水素電池への充電状態によって、接続されるACアダプタが適正か否かを認識することができる点で優れている。
【0012】
また、本発明が適用される電気機器は、交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成されこのACアダプタから電力の供給を受ける本体と、ACアダプタからの電力を受けて充電すると共に放電によりこの本体に対して電力を供給する電池とを備え、この電池は、ACアダプタから供給される充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回り、且つ、電池セルの電圧および/または積算容量が十分な充電量が得られたと判断できる各々の規定値に達していない場合に、ACアダプタが適正でない旨の情報を本体に出力することを特徴としている。この電池セルが規定電圧以下かどうか、積算容量が規定値以下かどうかは、片方だけのチェックでも可能であるが、より正確な状態を把握するためには、両者でチェックすることが好ましい。
【0013】
ここで、この電池は、正常なACアダプタが接続されている場合には、電池を完全放電に近い状態にしたときに、「現在の電池の総容量」であるFull Charge Capacity(総容量:FCC)を更新する。しかしながら、ACアダプタが適正でない場合には、把握される総放電量が正しい値とは言えないことから、電池の総容量を総放電量で更新しないことが好ましい。
【0014】
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される電気機器は、本体と電池とを備え、その電池は、単位時間あたりの温度上昇が電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っており、且つ、正確な温度上昇を得るために必要な平均充電電流を下回る場合に、ACアダプタが適正でない旨の情報を本体に出力することを特徴とすることができる。また、その本体は、電池からACアダプタが適正でない旨の情報が出力された場合に、電池に対する充電を停止させることで電池保護が可能となる。
【0015】
更に、本発明は、交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され、このACアダプタから電力の供給を受けるシステムを備えると共に、ACアダプタからの電力を受けて充電した後の放電によりシステムに対して電力を供給する電池を接続可能に構成されるコンピュータ装置であって、充電状態把握手段により、接続されるACアダプタから電池に対する充電状態が把握され、適正判断手段により、この充電状態把握手段により把握される電池の充電状態に基づいてACアダプタが適正か否かが判断される。
【0016】
他の観点から捉えると、本発明が適用されるコンピュータ装置は、ACアダプタから電池に供給される充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回ったか否かを判断する第1の判断手段と、電池を構成するセルの電圧および/または電池の積算容量が、十分な充電量が得られたと判断できる各々の規定値に達しているか否かを判断する第2の判断手段と、この第1の判断手段による判断および第2の判断手段による判断に基づいて、システムに接続されているACアダプタが適正か否かを判断する適正判断手段とを含む。
【0017】
ここで、この適正判断手段は、第1の判断手段により充電電流が所定の値(例えば150mA)を下回り、第2の判断手段によりセルの電圧および/または積算容量が各々の規定値(例えば電圧4.1V、残容量パーセンテージ90%)に達していないと判断される場合に、システムに接続されるACアダプタがシステムに合致したものではないと判断することを特徴とすることができる。
【0018】
更に他の観点から捉えると、本発明は、交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され、ACアダプタから電力の供給を受けるシステムを備え、このACアダプタからの電力を受けて充電すると共に放電によりシステムに対して電力を供給する電池を接続可能に構成されるコンピュータ装置であって、温度上昇把握手段により、単位時間あたりの温度上昇が電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っているか否かを把握し、充電電流把握手段により正常な温度上昇が発生するとして定めた基準値よりも平均充電電流の値が小さいか否かを把握し、この温度上昇把握手段により把握される温度上昇が電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っており、充電電流把握手段により把握される平均充電電流の値が基準値よりも小さいときに、適正判断手段によりACアダプタが適正ではないと判断するものである。
【0019】
また、本発明は、電気機器に接続可能に構成され、この電気機器に接続されるACアダプタからの電力を受けて充電すると共に、放電により電気機器の本体に対して電力を供給するインテリジェント電池から捉えることができる。このインテリジェント電池は、充電電流把握手段によりACアダプタから供給される充電電流が把握され、電圧/容量把握手段によりインテリジェント電池を構成するセルの電圧および/または電池の積算容量を把握され、この充電電流把握手段による充電電流の把握、および電圧/容量把握手段によるセルの電圧および/または積算容量の把握に基づいて、適正判断手段により本体に接続されているACアダプタが適正か否かが判断される。
【0020】
ここで、この充電電流把握手段は、充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回ったか否かを把握し、電圧/容量把握手段は、セルの電圧および/または積算容量が十分な充電量が得られたと判断できる各々の規定値に達しているか否かを把握し、適正判断手段は、充電電流把握手段により充電電流が所定の値を下回り、電圧/容量把握手段により電圧および/または積算容量が各々の規定値に達していないと把握される場合に、本体に接続されるACアダプタが適正ではないと判断することを特徴とすることができる。
【0021】
また、本発明が適用されるインテリジェント電池は、温度上昇把握手段により温度上昇のレベルが把握され、充電電流把握手段によりACアダプタからの充電電流のレベルが把握され、温度上昇把握手段により把握される温度上昇のレベルおよび充電電流把握手段により把握される充電電流のレベルに基づいて、適正判断手段は、本体に接続されているACアダプタが適正か否かを判断している。
【0022】
ここで、この温度上昇把握手段は、単位時間あたりの温度上昇が満充電と見なすことのできる温度を下回っているか否かを把握し、充電電流把握手段は、正常な温度上昇が発生するとされる基準値よりも平均充電電流の値が小さいか否かを把握し、適正判断手段は、温度上昇がこの温度を下回っており、平均充電電流の値がこの基準値よりも小さいときにACアダプタが適正ではないと判断することを特徴としている。
【0023】
更に、本発明は、電気機器に接続されたACアダプタの確認方法であって、充放電により電力を供給する電池に対してACアダプタから供給される充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回ったか否かを判断する第1のステップと、ACアダプタからの充電によって、電池を構成するセルの電圧および/または電池の積算容量が、十分な充電量が得られたと判断できるレベルに達しているか否かを判断する第2のステップと、第1のステップおよび第2のステップによる判断に基づいて、接続されているACアダプタが適正か否かを判断する第3のステップとを含む。
【0024】
また更に、本発明が適用されるACアダプタの確認方法は、充放電により電力を供給する電池に対して、ACアダプタからの充電による単位時間あたりの温度上昇が電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っているか否かを把握する第1のステップと、ACアダプタからの充電によって、正常な温度上昇が発生するとして定めた基準値よりも平均充電電流の値が小さいか否かを把握する第2のステップと、この第1のステップにて把握される温度上昇がこの温度を下回っており、第2のステップにより把握される平均充電電流の値がこの基準値よりも小さいときにACアダプタが適正ではないと判断する第3のステップとを含む。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される電気機器であるコンピュータシステム10のハードウェア構成を示した図である。このコンピュータシステム10(以下、単に「システム」と呼ぶ場合がある)を備えるコンピュータ装置は、例えば、OADG(Open Architecture Developer's Group)仕様に準拠して、所定のOSを搭載したノートブック型パーソナルコンピュータ(ノートPC)として構成されている。
【0026】
図1に示すコンピュータシステム10において、CPU11は、コンピュータシステム10全体の頭脳として機能し、OSの制御下でユーティリティプログラムの他、各種プログラムを実行している。CPU11は、システムバスであるFSB(Front Side Bus)12、高速のI/O装置用バスとしてのPCI(Peripheral Component Interconnect)バス20、I/O装置用バスとしてのLPC(Low Pin Count)バス40という3段階のバスを介して、各構成要素と相互接続されている。このCPU11は、キャッシュメモリにプログラム・コードやデータを蓄えることで、処理の高速化を図っている。近年では、CPU11の内部に1次キャッシュとして128Kバイト程度のSRAMを集積させているが、容量の不足を補うために、専用バスであるBSB(Back Side Bus)13を介して、512K〜2Mバイト程度の2次キャッシュ14を置いている。尚、BSB13を省略し、FSB12に2次キャッシュ14を接続して端子数の多いパッケージを避けることで、コストを低く抑えることも可能である。
【0027】
また、ここで用いられるCPU11は、モードコントロールを可能としており、例えば通常モードと低速モード(ローパワーモード(Low Power Mode))で動作させることができる。CPU11の動作スピードを遅くする方法としては、例えば、米インテル社のSpeedStep技術(プロセッサの動作周波数と動作電圧を低くする)や、スロットリング技術(プロセッサを定期的にオン/オフ動作させることにより、擬似的に動作周波数を落とす方法)がある。CPU11を低速モードで動作させることで、例えば、CPU11のクロックが通常850MHzに対して750MHzに、CPU11の電圧を通常1.6Vに対して例えば1.35V程度に下げることができる。
【0028】
FSB12とPCIバス20は、メモリ/PCIチップと呼ばれるCPUブリッジ(ホスト−PCIブリッジ)15によって連絡されている。このCPUブリッジ15は、メインメモリ16へのアクセス動作を制御するためのメモリコントローラ機能や、FSB12とPCIバス20との間のデータ転送速度の差を吸収するためのデータバッファ等を含んだ構成となっている。メインメモリ16は、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、あるいは実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリであり、例えば、複数個のDRAMチップで構成され、例えば64MBを標準装備し、320MBまで増設することが可能である。この実行プログラムには、OSや周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、特定業務に向けられたアプリケーションプログラム、後述するフラッシュROM44に格納されたBIOS(Basic Input/Output System:基本入出力システム)等のファームウェアが含まれる。
【0029】
ビデオサブシステム17は、ビデオに関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含んでいる。このビデオコントローラは、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むと共に、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、液晶ディスプレイ(LCD)18に描画データとして出力している。
【0030】
PCIバス20は、比較的高速なデータ転送が可能なバスであり、データバス幅を32ビットまたは64ビット、最大動作周波数を33MHz、66MHz、最大データ転送速度を132MB/秒、528MB/秒とする仕様によって規格化されている。このPCIバス20には、I/Oブリッジ21、カードバスコントローラ22、オーディオサブシステム25、ドッキングステーションインターフェース(Dock I/F)26、ミニPCI(miniPCI)コネクタ27が夫々接続されている。
【0031】
カードバスコントローラ22は、PCIバス20のバスシグナルをカードバススロット23のインターフェースコネクタ(カードバス)に直結させるための専用コントローラであり、このカードバススロット23には、PCカード24を装填することが可能である。ドッキングステーションインターフェース26は、コンピュータシステム10の機能拡張装置であるドッキングステーション(図示せず)を接続するためのハードウェアである。ドッキングステーションにノートPCがセットされると、ドッキングステーションの内部バスに接続された各種のハードウェア要素が、ドッキングステーションインターフェース26を介してPCIバス20に接続される。また、miniPCIコネクタ27には、ミニPCI(miniPCI)カード28が接続される。
【0032】
I/Oブリッジ21は、PCIバス20とLPCバス40とのブリッジ機能を備えている。また、DMAコントローラ機能、プログラマブル割り込みコントローラ(PIC)機能、プログラマブル・インターバル・タイマ(PIT)機能、IDE(Integrated Device Electronics)インターフェース機能、USB(Universal Serial Bus)機能、SMB(System Management Bus)インターフェース機能を備えると共に、リアルタイムクロック(RTC)を内蔵している。
【0033】
DMAコントローラ機能は、FDD等の周辺機器とメインメモリ16との間のデータ転送をCPU11の介在なしに実行するための機能である。PIC機能は、周辺機器からの割り込み要求(IRQ)に応答して、所定のプログラム(割り込みハンドラ)を実行させる機能である。PIT機能は、タイマ信号を所定周期で発生させる機能である。また、IDEインターフェース機能によって実現されるインターフェースは、IDEハードディスクドライブ(HDD)31が接続される他、CD−ROMドライブ32がATAPI(AT Attachment Packet Interface)接続される。このCD−ROMドライブ32の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブのような、他のタイプのIDE装置が接続されても構わない。HDD31やCD−ROMドライブ32等の外部記憶装置は、例えば、ノートPC本体内の「メディアベイ」または「デバイスベイ」と呼ばれる収納場所に格納される。これらの標準装備された外部記憶装置は、FDDや電池パックのような他の機器類と交換可能かつ排他的に取り付けられる場合もある。
【0034】
また、I/Oブリッジ21にはUSBポートが設けられており、このUSBポートは、例えばノートPC本体の壁面等に設けられたUSBコネクタ30と接続されている。更に、I/Oブリッジ21には、SMバスを介してEEPROM33が接続されている。このEEPROM33は、ユーザによって登録されたパスワードやスーパーバイザーパスワード、製品シリアル番号等の情報を保持するためのメモリであり、不揮発性で記憶内容を電気的に書き換え可能とされている。また、I/Oブリッジ21からモデム機能をサポートするAC97(Audio CODEC '97)、コアチップに内蔵されたイーサネットに対するインターフェースであるLCI(LAN Connect Interface)、USB等を介して、コネクタ47が複数、接続されている。この複数のコネクタ47の各々には、コミュニケーションカード48が接続可能に構成されている。
【0035】
更にまた、I/Oブリッジ21は電源回路50に接続されている。この電源回路50は、例えばAC100Vの商用電源に接続されてAC/DC変換を行うACアダプタ51、充放電を繰り返して使用されるニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池等からなる2次電池であるインテリジェント電池52、ACアダプタ51からのAC電源とインテリジェント電池52からの電池電源とを切り換えるバッテリ切換回路54、コンピュータシステム10で使用される+15V、+5V、+3.3V等の直流定電圧を生成するDC/DCコンバータ(DC/DC)55等の回路を備えている。このインテリジェント電池52は、内部にCPUを備え、例えばSBS(Smart Battery System)に準拠してエンベデッドコントローラ41(後述)と通信を行うインテリジェント電池である。
【0036】
一方、I/Oブリッジ21を構成するコアチップの内部には、コンピュータシステム10の電源状態を管理するための内部レジスタと、この内部レジスタの操作を含むコンピュータシステム10の電源状態の管理を行うロジック(ステートマシン)が設けられている。このロジックは、電源回路50との間で各種の信号を送受し、この信号の送受により、電源回路50からコンピュータシステム10への実際の給電状態を認識する。電源回路50は、このロジックからの指示に応じて、コンピュータシステム10への電力供給を制御している。
【0037】
LPCバス40は、ISAバスを持たないシステムにレガシーデバイスを接続するためのインターフェース規格であり、33MHzの動作クロックで、コマンド、アドレス、データを同じ4本の信号線(LAD信号)を使ってやり取りしている(例えばデータなら8bitを4bit×2クロックで転送)。このLPCバス40には、エンベデッドコントローラ41、ゲートアレイロジック42、フラッシュROM44、SuperI/Oコントローラ45が接続されている。更に、キーボード/マウスコントローラのような比較的低速で動作する周辺機器類を接続するためにも用いられる。このSuperI/Oコントローラ45にはI/Oポート46が接続されており、FDDの駆動やパラレルポートを介したパラレルデータの入出力(PIO)、シリアルポートを介したシリアルデータの入出力(SIO)を制御している。
【0038】
エンベデッドコントローラ41は、図示しないキーボードのコントロールを行うと共に、電源回路50に接続されて、内蔵されたパワー・マネージメント・コントローラ(PMC:Power Management Controller)によってゲートアレイロジック42と共に電源管理機能の一部を担っている。
【0039】
図2は、本実施の形態における回路構成を示した図である。この図2に示す回路構成では、電力供給側として、商用電源に接続される電源供給装置であるACアダプタ51、例えばリチウムイオン電池からなりSBS(Smart Battery System)に準拠しているインテリジェント電池52が示されている。また、本体システム側として、インテリジェント電池52とコミュニケーションライン74を介して通信を行うエンベデッドコントローラ41、インテリジェント電池52を充電する充電器71、インテリジェント電池52が接続されたか否かを確認する電池接続確認端子72が示されている。このACアダプタ51およびインテリジェント電池52から供給される電力は、図1に示したDC/DCコンバータ55を経由してコンピュータシステム10のシステム本体へ出力される。
【0040】
次に、電池パックであるインテリジェント電池52の内部構成について説明する。図2に示すように、インテリジェント電池52は、充放電が行われる電池として複数の単セルからなるセル61、インテリジェント電池52を制御すると共にエンベデッドコントローラ41とコミュニケーションライン74を介して通信を行うCPU62、インテリジェント電池52から充放電される電流値を求める電流測定回路63、および、セル61の電圧を求める電圧測定回路64を備えている。セル61は、例えば2並列3直列(1.8Ah/セル)の6セルで構成されるリチウムイオン組電池である。このインテリジェント電池52の内部に搭載されたCPU62は、電流測定回路63、電圧測定回路64から入力された測定結果であるアナログ信号を、その内部でA/D(Analog to Digital)変換し、例えば電池の容量等、電池に関わる情報を把握している。把握された電池に関わる情報は、通信経路であるコミュニケーションライン74を介し、例えばSBSのプロトコルによってシステム側のエンベデッドコントローラ41に送信される。
【0041】
尚、セル61の近傍には、レジスタで分圧されたサーミスタ(図示せず)が配置され、このサーミスタに発生する電圧がCPU62のポートに渡される。このように、サーミスタからの電圧がCPU62によって読み込まれ、CPU62にてA/D変換されて温度が測定される。これにより、インテリジェント電池52では、電池内部の温度情報を把握することができる。
【0042】
電流測定回路63では、まず、セル61から流れる電流Iによって、抵抗(RS)の両端に電圧I×RSの電位差が発生する。この電圧は、オペアンプ(AMP1)によって差動増幅される。また、オペアンプ(AMP2)とトランジスタによって、オペアンプ(AMP1)の出力電圧に比例する電流I1が抵抗(R4)を流れる。最終的にインテリジェント電池52の電流Iの値は、抵抗(R5)に発生する電圧I1×R5に変換することができる。この電圧(I1×R5)はCPU62のA/D#2ポートに出力され、CPU62にてA/D変換される。また、電圧測定回路64では、インテリジェント電池52におけるセル61の電圧がオペアンプ(AMP3)によって差動増幅して変換され、一旦、低い電圧に落とされた後にCPU62のA/D#1ポートに渡され、CPU62にてA/D変換される。この電流測定回路63および電圧測定回路64を用いて測定された電流値および電圧値によって、電池パック内部のCPU62によって残容量管理等が行われる。
【0043】
これらによって把握されたインテリジェント電池52の各種情報は、SBSに準拠したプロトコルを用いてシステム側のエンベデッドコントローラ41に送られる。SBSの場合、通信を行うにはデータ信号(DATA)およびクロック信号(CLOCK)を用いる。システム側から例えば、ChargingCurrent()、ChargingVoltage()をそれぞれコマンド0x14、0x15によってインテリジェント電池52に要求したとき、この要求を受けたインテリジェント電池52では、容量が一定値(例えば95%)よりも小さくなり、温度などの条件が合致した場合に充電を行うために、0より大きいChargingCurrent()、ChargingVoltage()をエンベデッドコントローラ41に返す(例えば、ChargingCurrent()=2600mA、ChargingVoltage()=12.6V)。0より大きいChargingCurrent()およびChargingVoltage()を受け取ると、エンベデッドコントローラ41は、CTRL信号を制御して充電器71をオンする。
【0044】
図3(a)はインテリジェント電池52としてリチウムイオン電池を用いた場合の充電器71の特性を示しており、横軸に電流(A)、縦軸に電圧(V)をとっている。図3(a)に示すように、リチウムイオン電池を用いた場合、充電器71は、定電圧定電流特性を持っている。また、図3(b)はリチウムイオン電池の充電特性を示した図であり、充電時間(hours)に対する充電電流(mA)と電池容量(%)とが示されている。図3(b)に示すように、電池容量が約60%(充電開始後、約1時間)になるまでは定電流で電池を充電する(充電器71の定電流特性にて充電される)。その後、充電器71は定電圧特性となり、図3(b)に示すように、充電電流が徐々に小さくなっていく。充電電流が一定値(例えば150mA)よりも小さくなると、即ち、充電完了の指標となる所定の値を下回ると、インテリジェント電池52に対する充電が完了したものと見なす。また、このとき、インテリジェント電池52内部のCPU62は、残容量データを100%(RemainingCapacity()=FullChargeCapacity())にセットする。この状態において、エンベデッドコントローラ41がChargingCurrent()、ChargingVoltage()を要求すると、インテリジェント電池52は、少なくとも一方の値に0(0mAまたは0V)を返す。これにより、エンベデッドコントローラ41は、充電が完了したことを認識して充電器71をオフにする。
【0045】
ここで、本来、72WのACアダプタ51を使うところを、誤って56WのACアダプタ51を使っている場合について考える。かかる場合、システム本体の消費電力が大きくなったときに充電電流が小さくなり、この充電電流が一定値よりも小さくなると、インテリジェント電池52は充電完了と誤認識してしまう。この問題を防ぐために、インテリジェント電池52内部のCPU62では、満充電検出時のOCV(Open Circuit Voltage)および/または積算容量が規定値以下の場合には、誤ったACアダプタ51が接続されていると認識するように構成している。エンベデッドコントローラ41は、SBSプロトコルを用いて電池の一連のデータを定期的(例えば2秒ごと)に取得する。
【0046】
図4は、インテリジェント電池52内部のCPU62にて実行される処理を示したフローチャートである。CPU62では、まず、電池(セル61)の残容量パーセンテージ(RSOC:Relative State Of Charge)が95%よりも小さく、且つ電池の温度(T:Temperature)が45℃よりも小さいかどうかが判断される(ステップ101)。この条件を満たさない場合には、電池を充電できないものとしてステップ101に戻る。条件を満たす場合には、充電を行うことができることから、ステップ102以下の処理に移行する。
【0047】
ステップ101の条件を満たす場合には、ChargingCurrent()=2600mA、ChargingVoltage()=12.6Vをエンベデッドコントローラ41へ送出する(ステップ102)。これらのデータを受け取ったエンベデッドコントローラ41は、CTRL端子を制御して、充電器71をオンする。また、SBSのコマンドコード0x3f(OptionalMfgFunction1)をリードワードとして、このデータのbit15(Adapter_Error)にてACアダプタ51が正常かどうかを示すものとする。誤ったACアダプタ51が接続されている場合には、Adapter_Error=1、正常なACアダプタ51が接続されている場合には、Adapter_Error=0と定義する。従って、ここではデフォルト値として、Adapter_Error=0としておく。
【0048】
このステップ102によりシステム側では充電を開始するので、インテリジェント電池52の内部では、容量積算を行って(ステップ103)、残量データ(RC:Remaining Capacity)の更新を行う。尚、電池容量は、電流積算(AH)、または電力積算(WH)を行うことによって管理することができる。AH単位で管理する場合には、基本的に電流測定回路63により測定される電流値だけで電池の容量を管理することが可能である。一方、WH単位で管理する場合には、電流測定回路63により測定される電流値だけではなく、電圧測定回路64により測定される電池電圧も用いて電池容量が管理される。電流測定回路63により測定される電流値としては、インテリジェント電池52(セル61)からの放電電流および充電電流が使用される。
【0049】
次に、CPU62は、充電電流(Current)が150mAよりも小さくなったかどうかを判断する(ステップ104)。小さくなっていない場合には、充電を継続するためにステップ102に戻り、小さくなっている場合には、ステップ105に進む。ここでは、十分な充電量が得られたと判断できる各々の規定値、即ち、電池電圧がセルあたり4.1Vよりも大きく、かつRSOCが90%よりも大きいかどうかがチェックされる(ステップ105)。この条件を満たすときには、セル61に十分な充電量が供給されているので、ACアダプタ51は正常であると見なすことができ、ステップ106へ進む。条件を満たさないときには、誤ったACアダプタ51が接続されていると見なすことができることから、かかる場合にはステップ109へ進む。ここで、電池電圧を測定するときには、充電電流が150mAより小さいので、充電中でも比較的正確な電圧値を読むことができる。しかし、一般的なリチウムイオン電池が保護回路として備える充電停止FET(図示せず)を用いて一時的に充電を停止し、この停止中に電池電圧を読めば、より正確な電圧値を得ることが可能となる。
【0050】
ステップ105によりACアダプタ51は正常であると見なされる場合には、正常に充電が完了したことから、残量データ(RC)にFCC(Full Charge Capacity)の値を代入する(ステップ106)。ここで、FCCは、現在の電池(セル61)の総容量である。その後、充電を停止するために、ChargingCurrent=0mA、ChargingVoltage=12.6Vをエンベデッドコントローラ41に送る。また、ACアダプタ51は正常であることから、エンベデッドコントローラ41からコマンドコード03xfを受け取ると、ワードデータのbit15(Adapter_Error)に0をセットしてデータを送る(ステップ107)。また、正常に充電が完了しているので、エンベデッドコントローラ41のCPU62は、内部のフラグ(Learning Flag)に1を立てる(ステップ108)。このフラグが立っているときは、エンベデッドコントローラ41を完全放電(または完全放電に近い状態、例えば容量3%まで放電)したときに、実際に放電した総放電量で電池の総容量(FCC)の値を更新する。
【0051】
ステップ105によりACアダプタ51は正常ではないと見なされる場合には、CPU62は、充電要求(ChargingCurrent=2600mA、ChargingVoltage=12.6V)を出し続ける。また、ACアダプタ51は正常ではないと見なせるので、Adapter_Errorに1をセットしてエンベデッドコントローラ41にデータを送る(ステップ109)。エンベデッドコントローラ41は、受け取ったワードデータのbit15(Adapter_Error)に1がセットされていることを検知すると、電池のユーティリティプログラムにACアダプタ51が正常ではないことを通知する。このユーティリティプログラムでは、例えば図5に示すようなメッセージをLCD18を用いてユーザに表示して、ACアダプタ51が正常かどうかの確認をガイドしている。また、正常に充電が完了していないことから、内部の学習フラグ(Learning Flag)に0をセットする(ステップ110)。このフラグが0のときには、電池を完全放電(または完全放電に近い状態)にしても電池の総容量(FCC)を総放電量で更新しない。
【0052】
このステップ110の後、放電状態かどうかのチェックを行う(ステップ111)。放電されていないときにはチェックを続け、放電が検知された場合には、正常ではないACアダプタ51がシステム本体から取り外されたことを意味するので、Adapter_Errorに0をセットして(ステップ112)、処理が終了する。
【0053】
このように、本実施の形態では、インテリジェント電池52にリチウムイオン電池を用いた場合、満充電検出時のOCV(Open Circuit Voltage)および/または積算容量をインテリジェント電池52の電池パック内部にてチェックする。OCVが規定値以下および/または積算容量が規定値以下の場合には、誤ったACアダプタ51が接続されていると認識し、通信機能を用い、これらの情報をエンベデッドコントローラ41に通知する。ここで、「および/または」としているのは、何れか1つでも認識することが可能であると共に、両者の検出により、より認識の精度を上げることができるためである。エンベデッドコントローラ41は、ユーティリティプログラムに情報を送り、ユーティリティプログラムで誤ったACアダプタ51が接続されていることを表示し(図5参照)、正しいACアダプタ51を接続するようにユーザにガイドする。これによって、異なったACアダプタ51を接続したことに起因する満充電との誤認識を解消することが可能となる。
【0054】
次に、インテリジェント電池52にニッケル水素電池を用いた場合について説明する。ニッケル水素電池の場合、満充電をΔt/ΔT(単位時間あたりの温度上昇)で検出するのが一般的である。CPU62は、サーミスタ(図示せず)によってセル61の温度を検出し、例えば、1分間の間にセル61が1.5℃の温度上昇をしたら、満充電と見なす。この電池の場合、誤って容量の小さいACアダプタ51が接続されて問題となるのは、容量が100%になっているのに充電電流が小さいためにセル61の温度上昇が発生しないことである。かかる状態になると、インテリジェント電池52は過充電され、セル61がダメージを受けて動作特性が悪化する。また、理論的には液漏れなどの発生にも注意を要する必要がある。
【0055】
図6は、ニッケル水素電池を用いた場合のインテリジェント電池52内部のCPU62にて実行される処理を示したフローチャートである。図4に示したリチウムイオン電池を用いた場合と同様に、まず、電池(セル61)の残容量パーセンテージ(RSOC)が95%よりも小さく、且つ電池の温度が45℃よりも小さいかどうかが判断される(ステップ201)。この条件を満たさない場合には、電池を充電できないものとしてステップ201に戻る。条件を満たす場合には、充電を行うことができるものとして、ChargingCurrent()=2600mA、ChargingVoltage()=12.6V、Adapter_Error=0をエンベデッドコントローラ41へ送出する(ステップ202)。そして、容量積算を行って(ステップ203)、残量データ(RC)の更新を行う。
【0056】
次に、図4に示したリチウムイオン電池と異なるものとして、ここで、満充電状態かどうかの検証が行われる。ここでは、例えば1分間あたりの温度上昇が1.5℃以上の場合に満充電と考えるものとし、Δt/ΔTが1.5℃/分以上か否かが判断される(ステップ204)。ニッケル水素電池は、充電された電力の多くが温度に代わってしまうことから、容量積算は誤差を持ったものとなる。そこで、RSOCによる判断ではなく、温度によって満充電か否かを判断している。このステップ204で満充電の場合には、ステップ205へ移行し、満充電でない場合には、ステップ208へ移行する。満充電の場合のステップ205からステップ207の処理は、図4に示したステップ106からステップ108と同様である。即ち、残量データ(RC)にFCCの値を代入し(ステップ205)、充電を停止するために、ChargingCurrent=0mA、ChargingVoltage=12.6Vを送出し、ACアダプタ51が正常であることから、Adapter_Errorに0をセットする(ステップ206)。また、正常に充電が完了しているので、Learning Flagに1を立てる(ステップ207)。
【0057】
ステップ204で、Δt/ΔTが1.5℃よりも小さい場合(1.5℃/分よりも小さい場合)に、正常な温度上昇が発生するとされる基準値として、平均充電電流(AC:Average Current)が、例えば1000mA以上かどうかが検証される(ステップ208)。この基準値は、セル61の種類、インテリジェント電池52の構成等によって異なる。平均充電電流が1000mAよりも小さくなると、正常な温度上昇が発生しなくなることから、満充電を正確に検出することができなくなる。そこで、1000mA以上である場合には、問題がないものとしてステップ202に戻ることとし、平均充電電流が1000mAよりも小さい場合には、誤ったACアダプタ51が接続されていると見なして、ステップ209へ進む。
【0058】
即ち、このような状態で充電を続けると、インテリジェント電池52が過充電状態となり、インテリジェント電池52にダメージを与えてしまうことから、充電を停止するために、ChargingCurrent=0mA、ChargingVoltage=12.6Vとする。また、ACアダプタ51は正常ではないと見なせるので、Adapter_Errorに1をセットして、エンベデッドコントローラ41にデータを送る(ステップ209)。エンベデッドコントローラ41は、受け取ったワードデータのbit15に1がセットされていることを検知すると、電池のユーティリティプログラムにACアダプタ51が正常ではないことを通知する。ユーティリティプログラムでは、例えば図5に示すようなメッセージをLCD18を用いてユーザに表示して、ACアダプタ51が正常かどうかの確認をガイドしている。
【0059】
その後の処理は、図4に示すステップ110からステップ112と同様である。即ち、正常に充電が完了していないことから、内部のLearning Flagに0をセットする(ステップ210)。このフラグが0のときには、電池を完全放電(または完全放電に近い状態に)しても電池の総容量(FCC)を総放電量で更新しない。このステップ210の後、放電状態かどうかのチェックを行う(ステップ211)。放電されていないときにはチェックを続け、放電が検知された場合には、正常ではないACアダプタ51がシステム本体から取り外されたことを意味するので、Adapter_Errorに0をセットして(ステップ212)、処理が終了する。
【0060】
このように、本実施の形態では、インテリジェント電池52にニッケル水素電池を用いた場合に、インテリジェント電池52の電池パック内部にて平均充電電流を検出し、平均充電電流が規定値以下の場合に誤ったACアダプタ51が接続されていると認識することができる。かかる認識によって充電の停止等を行うことで、インテリジェント電池52における過充電のダメージを軽減することができる。
【0061】
尚、本実施の形態では、インテリジェント電池52を例に挙げて説明したが、本実施の形態に示した技術は、CPU62を有さない、所謂ダム電池にも適用することができる。かかるダム電池を採用した場合には、エンベデッドコントローラ41がダム電池の各種パラメータを測定し、ダム電池の容量管理などを行い、エンベデッドコントローラ41の内部にてACアダプタ51が正常であるかどうかを判断することとなる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特に正規のアダプタと比べて容量の少ないACアダプタがシステムに接続されていることを簡易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態が適用される電気機器であるコンピュータシステムのハードウェア構成を示した図である。
【図2】 本実施の形態における回路構成を示した図である。
【図3】 図3(a)はインテリジェント電池としてリチウムイオン電池を用いた場合の充電器の特性、図3(b)はリチウムイオン電池の充電特性を示した図である。
【図4】 インテリジェント電池内部のCPUにて実行される処理を示したフローチャートである。
【図5】 ユーザに表示されるメッセージ例を示した図である。
【図6】 ニッケル水素電池を用いた場合のインテリジェント電池内部のCPUにて実行される処理を示したフローチャートである。
【図7】 ノートPCにおけるシステムの消費電力と電池の充電電力との関係を説明するための図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム、11…CPU、41…エンベデッドコントローラ、50…電源回路、51…ACアダプタ、52…インテリジェント電池、55…DC/DCコンバータ、61…セル、62…CPU、63…電流測定回路、64…電圧測定回路、71…充電器、74…コミュニケーションライン
Claims (15)
- 交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され、当該ACアダプタから電力の供給を受ける本体を備えると共に、当該ACアダプタからの電力を受けて充電した後の放電により当該本体に対して電力を供給する電池を接続可能に構成される電気機器であって、
接続される前記ACアダプタから、接続される前記電池に対する充電状態を把握する充電状態把握手段と、
前記充電状態把握手段により、充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回り、且つ、電池セルの電圧が十分な充電量が得られたと判断できる電圧規定値に達していないおよび / または積算容量が十分な充電量が得られたと判断できる容量規定値に達していないと判断される場合にACアダプタが不適正であると判断する適正判断手段と、
を含む電気機器。 - 交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され、当該ACアダプタから電力の供給を受ける本体を備えると共に、当該ACアダプタからの電力を受けて充電した後の放電により当該本体に対して電力を供給する電池を接続可能に構成される電気機器であって、
接続される前記ACアダプタから、接続される前記電池に対する充電状態を把握する充電状態把握手段と、
前記充電状態把握手段により、単位時間あたりの温度上昇が前記電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っており、且つ、正確な温度上昇を得るために必要な平均充電電流を下回ると把握される場合に、ACアダプタが適正でないと判断する適正判断手段と、
を含む電気機器。 - 更に、
前記適正判断手段により前記ACアダプタが前記本体用に合致したものではないと判断される場合にその旨を警告表示する表示手段を含む請求項1または2記載の電気機器。 - 交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され当該ACアダプタから電力の供給を受ける本体と、
前記ACアダプタからの電力を受けて充電すると共に放電により当該本体に対して電力を供給する電池とを備え、
前記電池は、ACアダプタから供給される充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回り、且つ、電池セルの電圧および/または積算容量が十分な充電量が得られたと判断できる各々の規定値に達していない場合に、ACアダプタが適正でない旨の情報を前記本体に出力することを特徴とする電気機器。 - 前記電池は、前記ACアダプタが適正でない場合に、電池の総容量を総放電量で更新しないことを特徴とする請求項4記載の電気機器。
- 交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され当該ACアダプタから電力の供給を受ける本体と、
前記ACアダプタからの電力を受けて充電すると共に放電により当該本体に対して電力を供給する電池とを備え、
前記電池は、単位時間あたりの温度上昇が当該電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っており、且つ、正確な温度上昇を得るために必要な平均充電電流を下回る場合に、前記ACアダプタが適正でない旨の情報を前記本体に出力することを特徴とする電気機器。 - 前記本体は、前記電池から前記ACアダプタが適正でない旨の情報が出力された場合に、当該電池に対する充電を停止させることを特徴とする請求項6記載の電気機器。
- 交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され、当該ACアダプタから電力の供給を受けるシステムを備えると共に、当該ACアダプタからの電力を受けて充電した後の放電により当該システムに対して電力を供給する電池を接続可能に構成されるコンピュータ装置であって、
前記ACアダプタから前記電池に供給される充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回ったことを判断する第1の判断手段と、
前記電池を構成するセルの電圧および/または当該電池の積算容量が、十分な充電量が得られたと判断できる各々の規定値に達していないことを判断する第2の判断手段と、
前記第1の判断手段による判断および前記第2の判断手段による判断に基づいて、前記システムに接続されている前記ACアダプタが前記システムに合致したものではないと判断する適正判断手段と
を含むコンピュータ装置。 - 前記第1の判断手段により判断される前記所定の値は150mAであり、
前記第2の判断手段により判断される前記規定値は、前記セルの電圧では4.1V、前記積算容量では残容量パーセンテージ90%であることを特徴とする請求項8記載のコンピュータ装置。 - 交流を直流に変換するACアダプタを接続可能に構成され、当該ACアダプタから電力の供給を受けるシステムを備え、当該ACアダプタからの電力を受けて充電すると共に放電により当該システムに対して電力を供給する電池を接続可能に構成されるコンピュータ装置であって、
単位時間あたりの温度上昇が前記電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っているか否かを把握する温度上昇把握手段と、
正常な温度上昇が発生するとして定めた基準値よりも平均充電電流の値が小さいか否かを把握する充電電流把握手段と、
前記温度上昇把握手段により把握される前記温度上昇が前記温度を下回り、前記充電電流把握手段により把握される前記平均充電電流の値が前記基準値よりも小さいときに前記ACアダプタが適正ではないと判断する適正判断手段と、
を含むコンピュータ装置。 - 前記温度は1.5℃/分であり、
前記基準値は平均充電電流が1000mAであることを特徴とする請求項10記載のコンピュータ装置。 - 電気機器に接続可能に構成され、当該電気機器に接続されるACアダプタからの電力を受けて充電すると共に、放電により当該電気機器の本体に対して電力を供給するインテリジェント電池であって、
前記ACアダプタから供給される充電電流を把握する充電電流把握手段と、
前記インテリジェント電池を構成するセルの電圧および/または当該電池の積算容量を把握する電圧/容量把握手段と、
前記充電電流把握手段による充電電流の把握、および前記電圧/容量把握手段によるセルの電圧および/または積算容量の把握に基づいて、前記本体に接続されている前記ACアダプタが適正か否かを判断する適正判断手段とを含み、
前記充電電流把握手段は、前記充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回っているか否かを把握し、
前記電圧 / 容量把握手段は、前記セルの電圧および / または前記積算容量が十分な充電量が得られたと判断できる各々の規定値に達しているか否かを把握し、
前記適正判断手段は、前記充電電流把握手段により前記充電電流が前記所定の値を下回り、前記電圧 / 容量把握手段により前記電圧および / または前記積算容量が前記各々の規定値に達していないと把握される場合に、前記本体に接続される前記ACアダプタが適正ではないと判断することを特徴とするインテリジェント電池。 - 電気機器に接続可能に構成され、当該電気機器に接続されるACアダプタからの電力を受けて充電すると共に、放電により当該電気機器の本体に対して電力を供給するインテリジェント電池であって、
温度上昇のレベルを把握する温度上昇把握手段と、
前記ACアダプタからの充電電流のレベルを把握する充電電流把握手段と、
前記温度上昇把握手段により把握される温度上昇のレベルおよび前記充電電流把握手段により把握される前記充電電流のレベルに基づいて、前記本体に接続されている前記ACアダプタが適正か否かを判断する適正判断手段とを含み、
前記温度上昇把握手段は、単位時間あたりの温度上昇が満充電と見なすことのできる温度を下回っているか否かを把握し、
前記充電電流把握手段は、正常な温度上昇が発生するとされる基準値よりも平均充電電流の値が小さいか否かを把握し、
前記適正判断手段は、前記温度上昇が前記温度を下回り、前記平均充電電流の値が前記基準値よりも小さいときに前記ACアダプタが適正ではないと判断することを特徴とするインテリジェント電池。 - 電気機器に接続されたACアダプタの確認方法であって、充放電により電力を供給する電池に対して前記ACアダプタから供給される充電電流が充電完了の指標となる所定の値を下回ったか否かを判断する第1のステップと、
前記ACアダプタからの充電によって、前記電池を構成するセルの電圧および/または当該電池の積算容量が、十分な充電量が得られたと判断できるレベルに達しているか否かを判断する第2のステップと、
前記第1のステップにて前記所定の値を下回っている状態にて、前記第2のステップにより前記レベルに達していないと判断される場合に、接続されている前記ACアダプタが適正ではないと判断する第3のステップと
を含むACアダプタの確認方法。 - 電気機器に接続されたACアダプタの確認方法であって、充放電により電力を供給する電池に対して、前記ACアダプタからの充電による単位時間あたりの温度上昇が当該電池の満充電と見なすことのできる温度を下回っているか否かを把握する第1のステップと、
前記ACアダプタからの充電によって、正常な温度上昇が発生するとして定めた基準値よりも平均充電電流の値が小さいか否かを把握する第2のステップと、
前記第1のステップにて把握される前記温度上昇が前記温度を下回り、前記第2のステップにより把握される前記平均充電電流の値が前記基準値よりも小さいときに前記ACアダプタが適正ではないと判断する第3のステップと
を含むACアダプタの確認方法。
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