JP2006331144A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】AC電源駆動時には大音量でスピーカを駆動することができると共に、バッテリ駆動時にはバッテリの容量不足を生じさせることなく良好な音質でスピーカを駆動することができる電子機器を提供する。
【解決手段】本発明に係る電子機器は、スピーカと、スピーカを駆動するサウンド回路部と、AC電源から供給を受けると共にバッテリを備え、AC電源又はバッテリの電源に基づいて前記サウンド回路部に直流電源を供給する電源部とを備え、電源部は、AC電源に基づいて直流電源を供給する場合には、第1の電源電圧でサウンド回路部に供給し、バッテリに基づいて直流電源を供給する場合には、第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧でサウンド回路部に供給することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は電子機器に係り、特に、バッテリ駆動可能に構成されると共に音響機能を有する電子機器に関する。
従来からサウンド回路やスピーカを内蔵させたノートブック型パーソナルコンピュータ等の電子機器は広く普及している。サウンド回路やスピーカを内蔵させることによって、電子機器本来の情報処理機能に加えて音楽や映像を視聴する機能を提供している。
近年、ノートブック型パーソナルコンピュータ等の電子機器の多機能化は著しく進んできており、音楽やビデオの再生機能のみならずテレビ放送の受信機能を備えたものも出現してきている。
電子機器の多機能化やCPUの高性能化に伴って消費電力も増加してくるが、ノートブック型パーソナルコンピュータ等の携帯型の電子機器は、内蔵するバッテリで駆動するバッテリモードを備える形態が一般的である。
内蔵するバッテリの容量は所定の制限があるため、バッテリモードで駆動される場合には商用電源で駆動される場合に比べて省電力制御を行う必要性が出てくる。
例えば、特許文献1には、バッテリモードで駆動される情報処理装置において、バッテリの残量が少なくなった場合に、演算量が少なくなるようなプログラムを選択することによってCPUの負荷を低減させ省電力化を実現する技術が開示されている。また、省電力が必要となったときには内蔵スピーカの音量を下げて消費電力を低減する技術が例示されている。
特開2004−172690号公報
上述したように、ノートブック型パーソナルコンピュータ等の電子機器では、音楽や映像の視聴機能に対する比重は従来以上に増してきている。電子機器が備える本来の機能、例えば情報処理機能の高度化に加えて、高品質の音声や映像を求めるユーザの要望は益々高まってきている。
特に、音声に関しては、従来のノートブック型パーソナルコンピュータ等の電子機器では比較的小規模なスピーカを内蔵した形態のものが多かった。大音量でかつ高品質のサウンド機能を求めるユーザの要求を満足するためには、出力の大きなスピーカを具備し、スピーカを駆動するスピーカアンプ(サウンド回路)も大出力スピーカに対応可能なものにする必要がある。また、スピーカアンプを大出力化し、大音量でスピーカを駆動させようとするとスピーカアンプに供給する電源電圧を高める必要がある。
ところで、ノートブック型パーソナルコンピュータ等のバッテリを内蔵する電子機器では、バッテリ電源の他にAC電源でも駆動可能に構成されているのが一般的である。従来の電源系統は、バッテリ駆動時の電源電圧とAC電源駆動時の電源電圧とは同じ電源電圧として各構成品に電源を供給している。スピーカアンプに対する電源電圧も、バッテリ駆動時とAC電源駆動時とは同じ電源電圧を供給している。
大音量でスピーカを駆動させるためにスピーカアンプの電源電圧を高めた場合、結果的にスピーカアンプの消費電流も増加し、電源からの供給電力も増加することになる。AC電源駆動時には供給電力に大きな制約はなく、大音量でのスピーカ駆動が可能となる。
他方、バッテリ駆動時にスピーカアンプへ供給する電源電圧を高めると、バッテリの容量不足が生じ、スピーカアンプを充分に駆動できず、良好な音声が得られない可能性がある。
このように、バッテリ電源駆動時とAC電源駆動時で同一電圧を供給する従来の電源系はスピーカの大音量化に充分対応しきれた構成とはなっていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、AC電源駆動時には大音量でスピーカを駆動することができると共に、バッテリ駆動時にはバッテリの容量不足を生じさせることなく良好な音質でスピーカを駆動することができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するため、請求項1に記載したように、スピーカと、前記スピーカを駆動するサウンド回路部と、AC電源から供給を受けると共にバッテリを備え、前記AC電源又は前記バッテリの電源に基づいて前記サウンド回路部に直流電源を供給する電源部とを備え、前記電源部は、前記AC電源に基づいて前記直流電源を供給する場合には、第1の電源電圧で前記サウンド回路部に供給し、前記バッテリに基づいて前記直流電源を供給する場合には、前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧で前記サウンド回路部に供給することを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するため、請求項9に記載したように、外部に設けられるスピーカを駆動するサウンド回路部と、AC電源を入力すると共にバッテリを備え、前記AC電源又は前記バッテリに基づいて前記サウンド回路部に直流電源を供給する電源部とを備え、前記電源部は、前記AC電源に基づいて前記直流電源を供給する場合には、第1の電源電圧で前記サウンド回路部に供給し、前記バッテリに基づいて前記直流電源を供給する場合には、前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧で前記サウンド回路部に供給することを特徴とする。
本発明に係る電子機器によれば、AC電源駆動時には大音量でスピーカを駆動することができると共に、バッテリ駆動時にはバッテリの容量不足を生じさせることなく良好な音質でスピーカを駆動することができる。
本発明に係る電子機器の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(1)第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器1の構成例を示したブロック図である。
電子機器1は、音声信号を発生させる音声信号発生部3、音声信号発生部3から出力される音声信号の振幅を制御する利得制御部4、利得制御部4から出力される音声信号を増幅しスピーカ6を駆動するサウンド回路部5、およびスピーカ6を備えて構成されている。
また、電子機器1は、外部のAC電源100からの電源供給を受けるとともにバッテリ20を内蔵する電源部2を有している。
本発明に係る電子機器1は、音声機能以外の用途態様を特に限定するものではないが、例えば電子機器1をノートブック型パーソナルコンピュータとして構成した場合には、図1の構成に加えてCPUを中心とした記憶装置、ディスプレイ装置、通信インタフェース等の情報処理関連の構成装置を具備するが、本発明には直接関連しないため、図1に示したブロック図ではこれらの構成装置の図示を省略している。
電子機器1がノートブック型パーソナルコンピュータ等の場合には、電源部2では各種の直流電源を生成して情報処理関連の構成装置に分配、供給することになるが、図1では本発明に直接関連するサウンド回路部5への直流電源供給のみを明示し、その他の構成装置への接続は省略している。
電源部2は、その細部の構成として、3つの直流電源変換部、即ち、DC/DC変換(1)部21、DC/DC変換(2)部22、およびDC/DC変換(3)部23を有するほか、充電可能なバッテリ20、電源部2全体の制御を行う電源コントローラ24を備えて構成されている。
この他、電源部2は、バッテリ20に対する充電のオン・オフを切り替える充電スイッチ26、バッテリ20からの放電のオン・オフを切り替える放電スイッチ27、DC/DC変換(1)部21或いはバッテリ20から出力される第1の電源電圧V1とDC/DC変換(3)部23から出力される第2の電源電圧V2とを切り替える切換スイッチ25を備えている。
上記のように構成された電子機器1の動作について説明する。まず、電子機器1に外部からAC電源100が供給されている場合の動作について説明する。
AC電源100は、ACアダプタ110によって交流電源から適宜の電圧を有する直流電源に変換された後、電子機器1が備えるコネクタ7を介して電子機器1に供給される。
ACアダプタ110がコネクタ7に接続されると、電源部2が具備するDC/DC変換(1)部21によって第1の電源電圧V1に変換される。第1の電源電圧V1に変換されたDC/DC変換(1)部21の直流電源出力は、切換スイッチ25によってDC/DC変換(3)部23をバイパスするように選択された後、サウンド回路部5に供給される。
従来、ノートブック型パーソナルコンピュータ等の電子機器1では、サウンド回路部5に供給される直流電源の電圧は、例えば約5V程度の比較的低電圧のものが多かった。
これに対して、本実施形態に係る電子機器1では、DC/DC変換(1)部21において、従来に比べて比較的高い電圧、例えば約15V程度の電圧の直流電源を生成し、この高い電圧を第1の電源電圧V1としてサウンド回路部5に供給する形態としている。
切換スイッチ25による直流電源の切換は、電源コントローラ24から自動的に行われる。
電源コントローラ24は、例えばマイクロコンピュータとA/D変換器を内蔵して構成されるものである。AC電源100が接続されると、DC/DC変換(1)部21の出力には第1の電源電圧V1が発生する。この第1の電源電圧V1は電源コントローラ24のA/D変換器でデジタル量に変換され、マイクロコンピュータによって所定の閾値を超えたか否かが判定される。
所定の閾値を超えた場合には、電子機器1にAC電源100が接続されたと判定する。電源コントローラ24によってAC電源100が接続されたと判定されると、電源コントローラ24は切換スイッチ25をバイパス側に切り替えて、第1の電源電圧V1をサウンド回路部5に供給する。
この他、電源コントローラ24は、バッテリ20の充放電の制御も行う。例えば、AC電源100が接続されたと判定すると、充電スイッチ26をオンにして、DC/DC変換(1)部21の出力電力によってバッテリ20の充電を行う。また、放電スイッチ27をオフとしてバッテリ20からの放電を停止する。
他方、AC電源100が電子機器1に供給されていない場合には、サウンド回路部5にはバッテリ20の電力に基づいて、第2の電源電圧V2をサウンド回路部5に供給する。
バッテリ20の出力は、放電スイッチ27を介してDC/DC変換(2)部22に接続されている。DC/DC変換(2)部22ではバッテリ20の出力電圧を第2の電源電圧V2に変換する。第2の電源電圧V2は、第1の電源電圧V1に比べて低い電圧に設定されており、例えば約5V程度に設定される。
電源コントローラ24は、DC/DC変換(1)部21の出力電圧値をモニタすることにより、コネクタ7の取り外し等によってAC電源100が切断されたことを判定すると、切換スイッチ25をDC/DC変換(2)部22側に自動的に切り替える。
この結果、サウンド回路部5へ供給される直流電源は、第1の電源電圧V1から第2の電源電圧V2へ切り替わることになる。
また、電源コントローラ24は、AC電源100が切断された場合には、充電スイッチ26をオフ、放電スイッチ27をオンに設定し、バッテリ20に対する充電を停止すると共に、バッテリ20の電力によってサウンド回路部5やその他の構成品に対して電力を供給する。この際、サウンド回路部5に対してはバッテリ20からの電力に基づいてDC/DC変換(2)部22の出力(第2の電源電圧V2)が供給され、電子機器1が備える他の構成品に対してはDC/DC変換(3)部23から所定の電圧値の直流電源が供給される。
このように、電子機器1の電源部2からは、AC電源100が接続されている場合には、AC電源100に基づいて第1の電源電圧V1、例えば約15V、を有する直流電源がサウンド回路部5に供給され、AC電源100が接続されていない場合には、バッテリ20に基づいて第1の電源電圧V1よりも低い第2の電源電圧V2、例えば約5Vの直流電源がサウンド回路部5に供給される。
図2は、サウンド回路部5からスピーカ6に対して出力される音声信号の波形を示したものである。音声信号は説明の便宜上、正弦波として例示している。
図2(a)は、第1の電源電圧V1がサウンド回路部5の直流電源として供給されている場合の出力波形を示したものであり、図2(b)は第2の電源電圧V2がサウンド回路部5の直流電源として供給されている場合の出力波形を示したものである。
一般に、ノートブック型パーソナルコンピュータ等の電子機器に用いられるサウンド回路部5は、電源の小型化等の要請から、正負の両極電源を電源とする形態ではなく、正のみの単電源で駆動可能に構成される形態のものが多い。
単電源で駆動されるサウンド回路部5の音声出力の最大振幅電圧は、供給される電源電圧によってほぼ決定され、0Vと電源電圧の範囲の中で変化する波形となる。
したがって、第1の電源電圧V1を電源電圧としてサウンド回路部5に供給し、正弦波をサウンド回路部5に入力した場合におけるサウンド回路部5出力の最大振幅電圧は、図2(a)に示したように、0Vと第1の電源電圧V1とをピークとする正弦波出力となる。例えば、第1の電源電圧V1を15Vとした場合には、0Vと15Vとをピークとする正弦波出力となる。
他方、第1の電源電圧V1よりも低い第2の電源電圧V2、例えば約5Vをサウンド回路部5の電源電圧とした場合には、図2(b)に示したように、サウンド回路部5の最大振幅は、0Vと約5Vをピークとする正弦波波形となる。
従来、約5V程度の電源電圧を用いていたサウンド回路部5では、出力波形の振幅が電源電圧で制限されるため、大音量を実現することが困難であったが、本実施形態のようにサウンド回路部5に供給する電源電圧を上昇させることによって大音量でスピーカを駆動させることが可能となる。
もっとも、図2(a)のように音声波形の振幅電圧を大きくすると、結果的にはスピーカ6で消費される電力は増加する。したがって、電子機器1がバッテリ20の電力に基づいて駆動されている場合には、バッテリ20の消費電力が増加し、場合によってはバッテリ20の容量不足を引き起こす可能性も出てくる。
そこで、本実施形態では、電子機器1にAC電源100が接続され、消費電力の制約をそれ程気にする必要が無い場合に限ってサウンド回路部5へ供給する電源電圧値を高い電圧(第1の電源電圧V1)に設定し、大音量を実現する形態としている。
他方、電子機器1がバッテリ20の電力に基づいて駆動されている場合には、従来と同程度の電源電圧値(第2の電源電圧V2)に下げてスピーカ6を駆動させる形態としている。
従来は、サウンド回路部5に供給する電源電圧値はAC電源100で駆動されている場合であってもバッテリ20で駆動されている場合であっても共通の電源電圧値に設定していた。このため、バッテリ20の容量不足を回避しようとするとサウンド回路部5への供給電源電圧を所定値以下に設定せざるを得ず、AC電源100を接続している場合であっても小音量を甘受せざるを得ない状況であった。
本実施形態に係る電子機器1によれば、第1の電源電圧V1と第2の電源電圧V2の少なくとも2種の電源電圧をサウンド回路部5に供給することによって、AC電源100を接続しているときには大音量の享受を可能とし、バッテリ20駆動時には、バッテリ20の容量不足を回避することが可能な構成としている。
ところで、図2(a)と図2(b)のふたつの波形は、それぞれ適正な振幅の音声信号がサウンド回路部5に入力されたときの波形を示したものである。
サウンド回路部5の電圧利得、即ち、入力振幅と出力振幅の比が、AC電源100接続時とバッテリ20駆動時とで異ならないとすると、図2(a)と図2(b)の波形を得るためには、サウンド回路部5への入力信号の振幅をAC電源100接続時に大きく、逆にバッテリ20駆動時には小さくする必要がある。図1のブロック図の利得制御部4はこのために設けられたものである。利得の制御は、電源コントローラ24から行われる。
図3は、利得制御部4の動作を説明した図である。利得制御部4には、電子機器1の音声信号発生部3からの音声信号が入力される。音声信号発生部3は、電子機器1が有する音声発生源を模式的に示したものであり、種々の形態をとり得る。例えば、CD−ROM、DVD、HDD等の記録媒体を音声発生源とする形態や、インターネットやテレビ放送等の通信・放送を媒体として音声信号を取得する形態でも良い。
音声信号発生部3から出力される音声信号は、例えば0Vと振幅Aを最大値とする正弦波信号SIG1で表される。
SIG1は、利得制御部4に入力され、ここで利得の制御を受ける。具体的には、AC電源100に接続されているときには、利得制御部4の利得はG1に設定され、バッテリ20駆動時にはG1よりも低い利得のG2に設定される。
この結果、AC電源100接続時にサウンド回路部5へ入力される音声信号SIG2(a)の振幅はゼロからB1(B1=G1・A)の範囲となり、バッテリ20駆動時にサウンド回路部5へ入力される音声信号SIG2(b)の振幅はゼロからB2(B2=G2・A、B2<B1)となる。
SIG2(b)の振幅は、サウンド回路部5が第2の電源電圧V2で駆動されたときに、サウンド回路部5の出力における振幅と整合をとって設定されるものである。即ち、ゼロからB2の振幅をもつ音声信号がサウンド回路部5に入力されたときに、サウンド回路部5の出力ではゼロから第2の電源電圧V2の範囲の振幅(図2(b)の波形或いは図3のSIG3(b)の波形)となるように設定される。
他方、SIG2(a)の振幅は、サウンド回路部5が第1の電源電圧V1で駆動されたときに、サウンド回路部5の出力における振幅と整合をとって設定されるものである。即ち、ゼロからB1の振幅をもつ音声信号がサウンド回路部5に入力されたときに、サウンド回路部5の出力ではゼロから第1の電源電圧V1の範囲の振幅(図2(a)の波形)となるように設定される。
仮に、バッテリ20駆動時に大振幅の入力信号(SIG2(a)の波形)をサウンド回路部5に入力すると、サウンド回路部5の出力では図3のSIG3(a)の波形に示したように、ゼロと第2の電源電圧V2とでクリッピングされ、歪んだ波形となってしまう。
また、逆に、利得制御部4で利得の制御を行わず、AC電源100接続時においても小振幅の入力信号(SIG2(b)の波形)をサウンド回路部5に入力すると、サウンド回路部5の出力では図2(b)の波形に示す小信号しかえられず、大音量を実現することができない。
このように、利得制御部4によってサウンド回路部5へ入力する音声信号の振幅を切り替えることによって、AC電源100が接続されたときには大音量で、またバッテリ20駆動時には波形歪みのない状態でスピーカ6を駆動することが可能となる。
図4は、電源部2の電源コントローラ24による処理の流れを示したフローチャートである。
まず、ステップST1では、電源コントローラ24は電子機器1にAC電源100から電源が供給されているか否かを判定する。具体的には、例えばDC/DC変換(1)部21の出力電圧をモニタし、所定の閾値と比較することによって判定する。
ステップST1でAC電源100から電源を供給されている(AC電源100に接続されている)と判定されると(ステップST1のyes)、次のステップST2でサウンド回路部5に高電圧(第1の電源電圧V1)の直流電源を供給する。具体的には切換スイッチ25をバイパス側に設定する。
さらに、電源コントローラ24は、利得制御部4から出力される音声信号の振幅を高振幅(図3の例ではB1)に設定する(ステップST3)。
他方、ステップST1でAC電源100から電源を供給されていない(バッテリ20から電源が供給されている)と判定されると(ステップST1のNo)、ステップST4でサウンド回路部5に低電圧(第2の電源電圧V2)の直流電源を供給する。具体的には切換スイッチ25をDC/DC変換(3)部23側に設定する。
そして、電源コントローラ24は、利得制御部4から出力される音声信号の振幅を低振幅(図3の例ではB2)に設定する(ステップST5)。
このように、電源コントローラ24がAC電源100の接続の有無を検出し、必要な処理を自動的に行うことによって操作上の負担を排除している。
(2)その他の実施形態
第1の実施形態に係る電子機器1では、図1に示したようにサウンド回路部5と利得制御部4とをそれぞれ別構成としている。
サウンド回路部5が利得制御機能内蔵する形態の場合には、利得制御部4をサウンド回路部5に取り込むことができる。
図5は、サウンド回路部5aに利得制御部50を内蔵した実施形態(第2の実施形態)に係る電子機器1aのブロック部を示したものである。サウンド回路部5a以外の構成は、第1の実施形態と異なるところはない。
図3に示した利得制御部4の動作は、サウンド回路部5aの利得制御部50の動作によって実現される。なお、この形態では、電源コントローラ24からの利得制御信号はサウンド回路部5aに直接入力される形態となる。
図6は、第2の実施形態における電源コントローラ24の処理のフローチャートを示したものである。基本的な処理の流れは第1の実施形態と同様の流れとなる。ただし、ステップST3およびステップST5においては、サウンド回路部5に対する利得制御を行う処理としている点が図4と相違している点である。
その他の実施形態として、特に図示していないが、図1のブロック図からスピーカ6を除いた形態としても良い。
例えば、携帯用のオーディオ機器等では、携帯時には小電力のヘッドフォンで音楽を楽しみ、室内ではACアダプタと外付けのスピーカを接続して大音量で音楽を楽しむ形態がしばしばとられている。
このような携帯用オーディオ機器等の電子機器に対しても、本発明に係る第1或いは第2の実施形態を適用することが可能である。外出時にはバッテリ20の駆動により第2の電源電圧V2でサウンド回路部5を駆動し、室内ではAC電源100に基づいて高電圧(第1の電源電圧V1)でサウンド回路部5を駆動することにより大音量でスピーカ6を動作させることが可能となる。
なお、本発明は上記の各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明に係る電子機器の第1の実施形態における構成例を示すブロック図。 本発明に係る電子機器の第1の実施形態におけるサウンド回路部の動作を説明する説明図。 本発明に係る電子機器の第1の実施形態における振幅制御部の動作を説明する説明図。 本発明に係る電子機器の第1の実施形態における電源コントローラの処理の流れを示すフローチャート。 本発明に係る電子機器の第2の実施形態における構成例を示すブロック図。 本発明に係る電子機器の第2の実施形態における電源コントローラの処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1、1a 電子機器
2 電源部
3 音声信号発生部
4 利得制御部
5、5a サウンド回路部
6 スピーカ
20 バッテリ
21 DC/DC変換(1)部
22 DC/DC変換(2)部
23 DC/DC変換(3)部
24 電源コントローラ
25 切換スイッチ
26 充電スイッチ
27 放電スイッチ
100 AC電源
110 ACアダプタ

Claims (10)

  1. スピーカと、
    前記スピーカを駆動するサウンド回路部と、
    AC電源から供給を受けると共にバッテリを備え、前記AC電源又は前記バッテリの電源に基づいて前記サウンド回路部に直流電源を供給する電源部と、
    を備え、
    前記電源部は、前記AC電源に基づいて前記直流電源を供給する場合には、第1の電源電圧で前記サウンド回路部に供給し、前記バッテリに基づいて前記直流電源を供給する場合には、前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧で前記サウンド回路部に供給することを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1の電源電圧は、所定の大音量で前記スピーカを駆動可能な電圧であり、前記第2の電源電圧は、前記バッテリを容量不足とすることなく前記スピーカを駆動可能な電圧であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電源部は、前記AC電源が接続されているときは前記AC電源に基づいて前記直流電源を供給し、前記AC電源が接続されていないときは前記バッテリに基づいて前記直流電源を供給することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記電源部は、前記AC電源の接続の有無を検出し、前記AC電源と前記バッテリとを自動的に切り替えて前記直流電源を供給することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記サウンド回路部に入力される音声信号の振幅を制御可能な利得制御部をさらに備え、
    前記利得制御部は、前記AC電源に基づいて前記直流電源を供給する場合には、前記利得制御部の利得を第1の利得に設定し、前記バッテリに基づいて前記直流電源を供給する場合には、前記利得制御部の利得を前記第1の利得よりも低い第2の利得に設定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記第1の利得は、所定の大音量で前記スピーカを駆動可能な利得であり、前記第2の利得は、前記サウンド回路部の出力が飽和することのない利得であることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記サウンド回路部は利得が変更可能に構成され、
    前記AC電源に基づいて前記直流電源を供給する場合には、前記サウンド回路部の利得を第1の利得に設定し、前記バッテリに基づいて前記直流電源を供給する場合には、前記サウンド回路部の利得を前記第1の利得よりも低い第2の利得に設定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記第1の利得は、所定の大音量で前記スピーカを駆動可能な利得であり、前記第2の利得は、前記サウンド回路部の出力が飽和することのない利得であることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 外部に設けられるスピーカを駆動するサウンド回路部と、
    AC電源を入力すると共にバッテリを備え、前記AC電源又は前記バッテリに基づいて前記サウンド回路部に直流電源を供給する電源部と、
    を備え、
    前記電源部は、前記AC電源に基づいて前記直流電源を供給する場合には、第1の電源電圧で前記サウンド回路部に供給し、前記バッテリに基づいて前記直流電源を供給する場合には、前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧で前記サウンド回路部に供給することを特徴とする電子機器。
  10. 前記第1の電源電圧は、所定の大音量で前記スピーカを駆動可能な電圧であり、前記第2の電源電圧は、前記バッテリを容量不足とすることなく前記スピーカを駆動可能な電圧であることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
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