JP6155830B2 - 状態推定装置、状態推定方法 - Google Patents

状態推定装置、状態推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6155830B2
JP6155830B2 JP2013102179A JP2013102179A JP6155830B2 JP 6155830 B2 JP6155830 B2 JP 6155830B2 JP 2013102179 A JP2013102179 A JP 2013102179A JP 2013102179 A JP2013102179 A JP 2013102179A JP 6155830 B2 JP6155830 B2 JP 6155830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
singular point
secondary battery
storage element
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013102179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014167457A (ja
Inventor
賢一 瀬島
賢一 瀬島
将司 中村
将司 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GS Yuasa International Ltd
Original Assignee
GS Yuasa International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Yuasa International Ltd filed Critical GS Yuasa International Ltd
Priority to JP2013102179A priority Critical patent/JP6155830B2/ja
Priority to CN201310515968.3A priority patent/CN103809123B/zh
Priority to US14/069,096 priority patent/US9506988B2/en
Priority to EP13191112.5A priority patent/EP2728368B1/en
Publication of JP2014167457A publication Critical patent/JP2014167457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6155830B2 publication Critical patent/JP6155830B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/382Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
    • G01R31/3835Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC involving only voltage measurements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/3644Constructional arrangements
    • G01R31/3648Constructional arrangements comprising digital calculation means, e.g. for performing an algorithm
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/367Software therefor, e.g. for battery testing using modelling or look-up tables
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/392Determining battery ageing or deterioration, e.g. state of health
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/396Acquisition or processing of data for testing or for monitoring individual cells or groups of cells within a battery

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)

Description

本発明は、蓄電素子の状態を推定する技術に関する。
下記特許文献1には、規定の放電終止状態から満充電条件を満たすまで充電した時の電流の積算値を算出することにより、二次電池の容量を推定する技術が開示されている。
特開2003−232839公報
しかしながら、装置の使用形態によっては、放電終止状態から満充電条件を満たすまで充放電することが困難な場合がある。
本明細書では、放電終止状態から満充電条件を満たすまで充放電することなく蓄電素子の容量や内部抵抗等、蓄電素子の状態を推定する技術を開示する。
本明細書によって開示される状態推定装置は、蓄電素子の状態を推定する状態推定装置であって、前記蓄電素子の電圧を検出する電圧検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記電圧検出部により検出される前記蓄電素子の電圧に基づいて、充放電時における前記蓄電素子の電圧変化量の極大値である特異点を検出する特異点検出処理と、前記特異点検出処理にて検出した特異点に基づいて、前記蓄電素子の状態を推定する推定処理と、を行う。尚、「電圧変化量」とは、残存容量変化または時間変化に対する電圧変化量を意味する。
この状態推定装置では、前記制御部は、前記推定処理にて、前記特異点が出現する前記蓄電素子の電圧に基づいて、前記蓄電素子の状態を推定する。
この状態推定装置では、前記制御部は、前記推定処理にて、前記特異点検出処理にて検出した特異点に基づいて、前記蓄電素子の残存容量を推定する。
この状態推定装置では、複数の特異点が存在する場合、前記制御部は前記特異点検出処理にて、電圧が高い側の特異点を選択する。
この状態推定装置では、前記制御部は、前記特異点検出処理にて検出された特異点の出現時を基準として前記蓄電素子が設定電圧に達するまでの到達時間を計測する到達時間計測処理を行い、前記推定処理にて、前記到達時間計測処理にて計測した到達時間の長さに基づいて前記蓄電素子の状態を推定する。
この状態推定装置では、前記特異点検出処理にて、前記特異点を、充電時の電圧変化量に基づいて決定する。
この状態推定装置では、前記制御部は、前記蓄電素子が前記設定電圧に達するか否かを、前記電圧検出部の検出する前記蓄電素子の電圧に基づいて判断する。
この状態推定装置では、前記設定電圧は、前記蓄電素子に対する充電方式が切り換わる切換電圧である。
なお、本明細書に開示される技術は、状態推定装置、状態推定方法、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
本明細書により開示される発明によれば、放電終止状態から満充電状態まで充電しなくても、蓄電素子の状態を推定することが出来る。
実施形態1において、電池パックの構成を示す概略図 電池モジュールの構成を示す概略図 環境温度25℃、充電時における二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化、充電電流の変化を示すグラフ 特異点P2が出現する電圧Vと電池容量との相関を示す相関データを示す図表 環境温度25℃、放電時における二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化、充電電流の変化を示すグラフ 充電レート0.2[CA]にて充電した時の、二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化を示すグラフ 充電レート0.5[CA]にて充電した時の、二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化を示すグラフ 充電レート0.8[CA]にて充電した時の、二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化を示すグラフ 充電レート0.9[CA]にて充電した時の、二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化を示すグラフ 充電レート1.0[CA]にて充電した時の、二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化を示すグラフ 電池容量推定シーケンスの処理の流れを示すフローチャート図 電池容量推定シーケンスの処理の詳細を示すフローチャート図 実施形態2において、環境温度25℃、充電時における二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化、充電電流の変化を示すグラフ 到達時間と電池容量との相関を示す相関データを示す図表 電池容量推定シーケンスの処理の流れを示すフローチャート図 電池容量推定シーケンスの処理の詳細を示すフローチャート図 残存容量推定シーケンスの処理の流れを示すフローチャート図 残存容量推定シーケンスの処理の詳細を示すフローチャート図 他の実施形態において、環境温度0℃、充電時における二次電池の電圧の変化、電圧変化量の変化、充電電流の変化を示すグラフ 他の実施形態において、到達時間と電池劣化(容量維持率)の相関を示す相関データを環境温度ごとにまとめた図表
(本実施形態の概要)
初めに、本実施形態の状態推定装置の概要について説明する。本状態推定装置では、特異点に基づいて蓄電素子の状態を推定するので、少なくとも、特異点が出現する範囲について蓄電素子を充放電させれば、蓄電素子の状態を推定できる。そのため、従来のように蓄電素子を放電終止状態から満充電条件を満たすまで充放電しなくても、蓄電素子の状態(一例として電池容量や内部抵抗)を推定することが出来る。従って、状態推定に要する時間を短縮することが出来る。また、状態推定条件が緩和されることから、状態推定の頻度を増加することが可能となる。
本状態推定装置では、特異点が出現する蓄電素子の電圧に基づいて、蓄電素子の状態を推定する。この場合、特異点が出現した以降は、状態推定のため、蓄電素子を充放電する必要がない。そのため、状態推定に要する時間を短縮することが出来、また、状態推定の条件を緩和できる。
本状態推定装置では、特異点が出現する蓄電素子の残存容量に基づいて、蓄電素子の状態を推定する。この場合、蓄電素子の電池容量が異なる場合でも精度良く蓄電素子の状態を推定することができる。そのため、状態推定の条件を緩和できる。
本状態推定装置では、複数の特異点から電圧が高い側の特異点を選択する。電圧の高い側の特異点は、電圧の低い側の特異点に比べて、位置の変化が小さいので、特異点が出現する電圧や到達時間を正確に計測できる。そのため、蓄電素子の状態を正確に推定できる。
本状態推定装置では、特異点の出現時から蓄電素子が設定電圧に達するまでの到達時間の長さに基づいて蓄電素子の状態を推定する。到達時間は、特異点が出現する電圧、またはそれよりやや低い電圧から設定電圧まで達するのにかかる時間を計測すれば、特定できる。そのため、従来のように蓄電素子を放電終止状態から満充電条件を満たすまで充放電しなくても、蓄電素子の状態を推定することが出来る。
本状態推定装置では、特異点を、充電時の電圧変化量に基づいて決定する。充電電流は充電器により制御されているので、負荷に供給される放電電流よりも安定している。そのため、特異点が検出しやすい。
本状態推定装置では、蓄電素子が設定電圧に達するか否かを、電圧検出部の検出する電圧に基づいて判断する。このようにすれば、特異点の出現時から蓄電素子の電圧が設定電圧に到達するまでの到達時間を、電圧検出部の検出値と時間の情報だけで計測出来るので、それ以外の計測値を新たに増やす必要が無い。
本状態推定装置では、設定電圧は、蓄電素子に対する充電方式が切り換わる切換電圧である。切換電圧は充電器側で検出できる。そのため、充電方式の切り換え時に充電器側から切換信号を送る構成にしておけば、状態推定装置側で、蓄電素子が設定電圧に達したか計測する必要がないので、状態推定装置の処理負担を軽減できる。
<実施形態1>
以下、実施形態1について、図1から図12を参照しつつ説明する。
1.電池パックの構成
図1は、本実施形態における電池パック60の構成を示す図である。本実施形態の電池パック60は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車に搭載され、電気エネルギーで作動する動力源に電力を供給するものである。
図1に示すように、電池パック60は、複数の二次電池(単電池)14(図2参照)から構成される組電池12と、センサユニット30や通信部28等が形成された基板であるセルセンサ(以下、CS)20とを含む複数個の電池モジュール10を有するとともに、これらの電池モジュール10を管理するバッテリ−マネージャー(以下、BM)62、及び電流センサ64を有する。BM62及びCS20は、「状態推定装置」の一例である。また、二次電池14が「蓄電素子」の一例である。また、二次電池14の電池容量Xが「蓄電素子の状態」の一例である。
各電池モジュール10の組電池12及び電流センサ64は、配線68を介して直列に接続されており、電気自動車に搭載された充電器18または、電気自動車等の内部に設けられた動力源等の負荷18に接続される。充電器18は、例えば、家庭用コンセントに接続される普通充電タイプである。充電器18は、組電池12の電圧を検出して、組電池12が切換電圧に達するまでは定電流で充電を行い、切換電圧に達した以降は定電圧で充電を行うものである。
BM62は、中央処理装置(以下、CPU)70、通信部74を備える。図1に示すように、CPU70は、ROMやRAMなどのメモリ76と、時刻を計時する計時部77と、アナログ信号として測定される電流値Iをデジタル値に変換するアナログ−デジタル変換器(以下、ADC)78と、を有する。メモリ76には、CS20の動作を制御するための各種のプログラム(電池管理プログラムを含む)が記憶されており、CPU70は、メモリ76から読み出したプログラムに従って、後述する容量推定シーケンスを実行するなど、各部の制御を行う。また、メモリ76には、容量推定シーケンスの実行に必要なデータ、例えば、特異点P2が出現する電圧Vと電池容量Xとの関係を示す相関データ(図4参照)が記憶されている。CPU70は、「制御部」の一例である。
通信部74は、通信ライン80を介して各電池モジュール10のCS20と接続されており、後述するように各CS20で測定された電圧Vや温度D等の情報を受け取る。CPU70は、これらの情報を用いて組電池12を監視するとともに、各二次電池14の電池容量Xを推定する。
なお、電池パック60には、この他に、ユーザからの入力を受け付ける操作部(図示せず)、組電池12の劣化状態等を表示する液晶ディスプレイからなる表示部(図示せず)が設けられている。
図2に、電池モジュール10の構成を概略的に示す。組電池12は、繰り返し充放電可能な複数の二次電池14から構成されている。CS20は、電圧測定回路24と温度センサ26と計時部27とを含むセンサユニット30と通信部28とを含む。計時部27は電圧Vや温度Dの計測時刻を計時するものである。電圧測定回路24は、電圧検出部の一例である。
電圧測定回路24は、組電池12に含まれる各二次電池14の両端に接続され、各二次電池14の両端間の電圧V[V]を所定期間毎に測定する。温度センサ26は、接触式あるいは非接触式で組電池12に含まれる各二次電池14の温度D[℃]を所定期間毎に測定する。
通信部28は、通信ライン80を介してBM62と接続されており、CS20で測定した上記電圧Vや温度D等の情報をBM62に送信する。BM62は、各CS20から送信される電圧Vや温度D等をメモリ76に記憶する。
2.容量の推定原理
二次電池14は、劣化により電池容量Xが減少することから、定期的に電池容量Xを算出する必要がある。尚、電池容量Xとは、電池の放電電圧が放電開始時の定格電圧から所定の放電終止電圧まで低下する間に電池から放電できる電気量であり、電流と時間の積からなるアンペア時(Ah)で表される。
リチウムイオン二次電池等の二次電池14には、電池の電極を構成する活物質や化学プロセス変化の影響により、充放電の電圧に特異点Pが存在することがある。特異点Pとは、充放電時における二次電池14の電圧変化量が極大値となる点を意味する。また、電圧変化量とは、残存容量変化、又は時間変化に対する電圧の変化量である。
このような特異点Pが存在するリチウムイオン二次電池としては、3元系のリチウムイオン二次電池や、オリビン鉄系のリチウムイオン二次電池を例示することが出来る。尚、3元系のリチウムイオン二次電池は、正極活物質にCo,Mn、Niの元素を含有したリチウム含有金属酸化物を用いたものであり、オリビン鉄系のリチウムイオン二次電池は、正極活物質にオリビン型リン酸鉄、すなわちリン酸鉄リチウム(LiFePO4)を用いたものである。また、負極活物質はグラファイトやカーボン等を用いることが出来る。
出願人は、二次電池14の電池容量Xと特異点Pとの関係について実験・研究を重ね、特異点Pの出現する位置(残存容量軸上の位置又は、時間軸上の位置)は、同じ条件(充電レート等)で充放電をした場合であれば、電池容量Xが異なっても、それほど変化しないことを見出した。図3は横軸を残存容量軸、縦軸を電圧軸としたグラフであり、初期容量50Ahのリチウムイオン二次電池(より詳しくは、正極活物質にCo,Mn、Niの元素を含有したリチウム含有金属酸化物、負極活物質にグラファイトを用いた3元系のリチウムイオン二次電池)を、環境温度25℃で、SOCが0[%]から0.2[CA]のレートで充電した時の電圧Vの変化と、電圧変化量ΔVの変化を示している。
図3の例では、電圧が概ね3.6[V]〜3.8[V]の低電圧側と、電圧が概ね3.95[V]〜4.06[V]の高電圧側の2か所に特異点P1、P2が現れている。尚、リチウムイオン二次電池14の正極側と負極側の電圧を単体で計測して、電圧変化量ΔVを調べると、正極側は特異点P1の出現する位置付近(図3の例では、残存容量が10000[mAh]付近)で特異点Pが現れ、負極側は特異点P2の出現する位置付近(図3の例では、残存容量が31000[mAh]付近)で特異点Pが現れる。そのため、特異点P1は正極の活物質が影響していると推測でき、また、特異点P2は負極の活物質が影響していると推測できる。
そして、電圧が高い側の特異点P2は、電池の電池容量Xが異なっても出現する位置(残存容量軸上の位置又は、時間軸上の位置)がほとんど変化せず、電池容量Xの異なる3種のリチウムイオン二次電池14A〜14Cは、いずれも、残存容量が31000[mAH]付近で特異点P2が出現している。具体的には、リチウムイオン二次電池14Aは、30750[mAH]で特異点P2が出現し、リチウムイオン二次電池14Bは、31000[mAH]で特異点P2が出現し、リチウムイオン二次電池14Cは、31410[mAH]で特異点P2が出現している。
なお、リチウムイオン二次電池14Aは、電池容量Xが39.9[Ah]で容量維持率が79.8[%]の劣化電池であり、リチウムイオン二次電池14Bは、電池容量Xが44.55[Ah]で容量維持率が89.1[%]の劣化電池である。また、リチウムイオン二次電池14Cは、電池容量Xが50[Ah]で容量維持率が100[%]の新品電池である。尚、容量維持率とは電池の容量を初期容量に対する比で表したものである。
一方、電池容量Xが減少すると、二次電池14は、充電時の電圧上昇が早くなる。そのため、電池容量Xの異なるリチウムイオン二次電池14を同じ充電レートで充電すると、特異点P2が出現する電圧に差が出来る。
すなわち、図3の例では、二次電池14Cは3.9804[V]で特異点P2が出現し、二次電池14Bは4.0119「V」で特異点P2が出現している。また、二次電池14Aは4.0577[V]で特異点P2が出現しており、電池容量Xが小さい二次電池14ほど、特異点P2が出現する電圧が、高い傾向を示す。尚、充電レートとは、初期の電池容量に対する充電電流の相対的な比率である。
そのため、特異点P2が出現する電圧Vを計測することで、その二次電池14の電池容量Xを推定できる。例えば、二次電池14をSOCが0[%]から充電して、特異点P2が出現する二次電池14の電圧を計測する試験を、電池容量Xを変えて行い、特異点P2が出現する電圧Vと二次電池14の電池容量Xを対応付ける相関データ(図4参照)を作成しておけば、相関データに基づいて二次電池14の電池容量Xを推定することが出来る。
尚、図5は横軸を残存容量軸、縦軸を電圧軸としたグラフであり、初期容量50Ahのリチウムイオン二次電池を、環境温度25℃で、SOCが100[%]から0.2[CA]のレートで放電した時の電圧Vの変化と、電圧変化量ΔVの変化を示している。図3と同様、リチウムイオン二次電池14Aは、電池容量Xが39.9[Ah]で容量維持率が79.8[%]の劣化電池であり、リチウムイオン二次電池14Bは、電池容量Xが44.55[Ah]で容量維持率が89.1[%]の劣化電池である。また、リチウムイオン二次電池14Cは、電池容量Xが50[Ah]で容量維持率が100[%]の新品電池である。
図5に示すように、二次電池14を放電した場合も、充電した場合と同様に、特異点P2が出現する電圧は、電池容量Xが小さい電池ほど、高い傾向を示す。しかし、放電時の場合、特異点P2の出現する電圧は、二次電池14Cが、3.9375[V]、二次電池14Bが、3.9628「V」、二次電池14Aが、3.9920[V]であり、充電時における特異点P2の出現する電圧より、いずれも低い傾向を示す。そのため、図4の相関データは、放電用と充電用をそれぞれ作成しておくことが好ましい。
同図に示すように、放電時の場合、特異点P2の出現する残存容量は、充電時における特異点P2の出現する残存容量より、いずれも高い傾向を示す。具体的には、リチウムイオン二次電池14Aは、33000[mAH]で特異点P2が出現し、リチウムイオン二次電池14Bは、33250[mAH]で特異点P2が出現し、リチウムイオン二次電池14Cは、33830[mAH]で特異点P2が出現している。
また、室温25℃の条件で、50Ahのリチウムイオン二次電池(より詳しくは、3元系のリチウムイオン二次電池)14を、充電レートを変えて電圧を計測し、充電レートと特異点P2の関係を調べた。図6〜図10に示すように充電レートが0.2[CA]〜0.9[CA]では特異点P2が明確に現れるのに対して、充電レートが1[CA]では、明確な特異点P2が現れなくなる。そのため、充電レートは低い方がよく、0.9[CA]以下が好ましい。
3.特異点の判別方法
図3や図5に示すように、特異点Pは複数存在、すなわち特異点P1と特異点P2とが存在するので、電圧変化量ΔVから特異点Pが検出された場合、その特異点Pが、特異点P2かどうかを判別する必要がある。
特異点P2の判別は、充電開始電圧Voに基づいて行うことが出来る。具体的には、充電開始電圧Voが、特異点P1が現れる電圧V1より低い場合、充電開始後、特異点P1が最初に出現し、その後特異点P2が出現するので、2番目に出現する特異点Pが、特異点P2であると判別できる。一方、充電開始電圧Voが、特異点P1が現れる電圧V1と特異点P2が現れる電圧V2の間の場合、充電開始後、特異点P1は出現せず、特異点P2だけが出現するので、最初に出現する特異点Pが、特異点P2であると判断できる。尚、充電開始電圧Voの他にも、電圧と相関性のあるパラメータ、例えば、充電開始時のSOCや、充電開始時の残存容量に基づいて、特異点Pを判別することも可能である。
4.容量推定シーケンス
次に、二次電池14の電池容量Xを推定する容量推定シーケンスについて図11、図12を参照して説明する。容量推定シーケンスは、二次電池14の充電時にBM62のCPU70により実行される。
CPU70は、充電器18による充電が開始したか否かを判断する(S100)。CPU70は、充電器18による充電が開始していないと判断した場合(S100:NO)、待機し、充電器18による充電が開始したと判断した場合(S100:YES)、CS20に二次電池14の電圧Vや温度Dの計測を開始させる(S10、S110)。CS20による二次電池14の電圧Vの計測と、温度Dの計測は、規定の周期で継続される。そして、CPU70は、CS20に計測させた二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を、計測した時間の情報と共に通信ライン80を通じてBM62へ送信させる。CPU70は、BM62へ送信させた電圧Vや温度Dの情報(例えば、V3)を、ADC78にてデジタル値に変換させた後、計測した時間の情報(例えば、t3)と共にメモリ76に記憶する(S110)。なお、図12のS100からS110までの処理が、図11の電圧計測開始(S10)に相当する。
CPU70は、CS20から二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を受信すると、特異点Pの検出を開始する(S20)。具体的には、CPU70は、CS20から二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を受信してから、二次電池14の電圧Vや温度Dを、次にCS20に計測させるまでの時間(基準時間)が経過したか否かを判断する(S120)。CPU70は、基準時間が経過していないと判断した場合(S120:NO)、待機し、基準時間が経過したと判断した場合(S120:YES)、CS20に二次電池14の電圧Vや温度Dの計測させる(S130)。CPU70は、BM62へ送信させた電圧Vや温度Dの情報(例えば、V4)を、ADC78にてデジタル値に変換させた後、計測した時間の情報(例えば、t4)と共にメモリ76に記憶する(S130)。
CPU70は、メモリ76から二次電池14の電圧Vのデータ(例えば、V3、V4)と、電圧Vの計測時間tのデータ(例えば、t3、t4)を読み出して、各計測時間tにおける電圧変化量ΔVを算出(下記の(1)式参照)する(S140)。そして、CPU70は、各計測時間tにおける電圧変化量ΔVの大きさを比較して、電圧変化量ΔVの極大点であるか否かを判断する(S150)。CPU70は、極大点でないと判断した場合(S150:NO)、S110に戻る。CPU70は、極大点であると判断した場合(S150:YES)、上述した判別方法(充電開始電圧Voに基づく判別方法)に従い、電圧が高い側の極大点である特異点P2を検出し、更に特異点P2の出現する電圧を検出する(S160)。尚、S20が特異点検出処理、特異点検出ステップに対応する。また、図12のS120からS150までの処理が、図11の特異点検出(S20)に相当する。
ΔV=(V4−V3)/(t4−t3)・・・・・(1)式
尚、上記では、CPU70は、時間変化に対する電圧変化量ΔVの極大値を算出することにより特異点Pを検出しているが、残存容量変化に対する電圧変化量ΔVの極大値を算出することにより、特異点Pを検出してもよい。
そして、CPU70は、特異点P2と特異点P2の出現する電圧を検出すると、メモリ76から相関データを読み出して(S170)、二次電池14の電池容量Xを推定する(S40、S180)。すなわち、CPU70は、S20にて検出した特異点P2の出現する電圧を相関データに参照し、特異点P2の出現する電圧Vと対応付けされた電池容量Xを、その二次電池14の電池容量Xに推定する。例えば、特異点P2の出現する電圧Vが「Va」であった場合、CPU70は、二次電池14の電池容量Xを「Xa」であると推定する。その後、二次電池14の充電完了に伴い、CPU70は、容量推定シーケンスを終了する。尚、S40が推定処理、推定ステップに対応する。また、図12のS160からS180までの処理が、図11の電池容量推定(S40)に相当する。
5.本実施形態の効果
本実施形態のBM62では、CPU70は、特異点Pの出現する二次電池14の電圧に基づいて二次電池14の電池容量Xを推定する。そのため、CPU70は、充電開始電圧Voから充電を開始した場合、特異点P2が出現するまでの間は、少なくとも二次電池14を充電する必要があるが、特異点P2が出現した以降は、二次電池14を充電する必要がない。従って、従来のように二次電池14を放電終止状態から満充電条件を満たすまで充放電しなくても、CPU70は、二次電池14の電池容量Xを推定することが出来る。従って、電池容量Xの推定に要する時間を短縮することが出来る。また、電池容量Xの推定条件が緩和されることから、CPU70は、容量推定の頻度を増加することが可能となる。
本実施形態のBM62では、CPU70は、複数の特異点P1、P2がある場合、電圧Vが高い側の特異点P2を選択して、電池容量Xを推定する。電圧Vが高い側の特異点P2は、電圧Vが低い側の特異点P1に比べて、位置の変化が小さいので、CPU70は、特異点が出現する電圧Vを正確に計測できる。そのため、CPU70は、二次電池14の電池容量Xを正確に推定できる。
本実施形態のBM62では、CPU70は、特異点Pを、充電時の電圧変化量に基づいて決定する。充電電流は充電器18により制御されているので、負荷に供給される放電電流よりも安定している。そのため、CPU70は、特異点Pが検出しやすい。
<実施形態2>
実施形態1では、CPU70は、特異点Pの出現する二次電池14の電圧に基づいて二次電池14の電池容量Xを推定した。実施形態2では、CPU70は、特異点Pの出現時から二次電池14が設定電圧に達するまでの到達時間Tの長さに基づいて二次電池14の電池容量Xを推定する。
具体的に説明すると、実施形態1にて説明したように、特異点Pの出現する位置(残存容量軸上の位置又は、時間軸上の位置)は、同じ条件(充電レート等)で充放電をした場合であれば、電池容量Xが異なっても、それほど変化しない。図13は横軸を時間軸、縦軸を電圧軸、電流軸としたグラフであり、初期容量50Ahのリチウムイオン二次電池を、SOCが0[%]から0.2[CA]のレートで充電した時の電圧Vの変化と、電圧変化量ΔVの変化を示している。
一方、電池容量Xが減少すると、二次電池14は、充電時の電圧上昇が早くなる。そのため、電池容量Xの異なるリチウムイオン二次電池14を同じ充電レートで充電すると、図13に示すように、電圧が所定の設定電圧に達する時間に差が出来る。図13の例では、二次電池14Cは設定電圧の4.1[V]に「時刻tc」で達している。一方、二次電池14Bは「時刻tb」、二次電池14Aは「時刻ta」で、設定電圧の4.1[V]に達しており、電池容量Xが小さいほど、設定電圧に早く到達する。
以上のことから、特異点P2の出現時t2を基準とした設定電圧までの到達時間TA〜TCは、二次電池14A〜14Cの電池容量Xが少ないほど短くなる。そのため、到達時間Tの長さを計測することで、その二次電池14の電池容量Xを推定できる。例えば、到達時間Tの長さを計測する試験を、電池容量Xを変えて行い、到達時間Tと二次電池14の電池容量Xを対応付ける相関データ(図14参照)を作成しておけば、相関データに基づいて二次電池14の電池容量Xを推定することが出来る。
上記では設定電圧を4.1[V]にした例を説明したが、設定電圧は4.1[V]に限定されるものではなく、それ以外の数値であってもよい。具体的には、充電時の電圧変化を利用して到達時間Tを計測する場合であれば、特異点Pが出現する電圧より高い電圧であればよく、この例では、特異点P2が3.95[V]〜4.05[V]付近で出現しているので、設定電圧は少なくとも、4.05Vより大きい電圧であればよい。
一方、放電時の電圧変化を利用して到達時間Tを計測する場合であれば、特異点Pが出現する電圧より低い電圧であればよく、この例では、特異点P2が3.95[V]〜4.05[V]付近で出現しているので、設定電圧は少なくとも、3.95Vより低い電圧であればよい。
次に、二次電池14の電池容量Xを推定する容量推定シーケンスについて図15、図16を参照して説明する。容量推定シーケンスは、二次電池14の充電時にBM62のCPU70により実行される。
CPU70は、充電器18による充電が開始したか否かを判断する(S100)。CPU70は、充電器18による充電が開始していないと判断した場合(S100:NO)、待機し、充電器18による充電が開始したと判断した場合(S100:YES)、CS20に二次電池14の電圧Vや温度Dの計測を開始させる(S10、S110)。CS20による二次電池14の電圧Vの計測と、温度Dの計測は、規定の周期で継続される。そして、CPU70は、CS20に計測させた二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を、計測した時間の情報と共に通信ライン80を通じてBM62へ送信させる。CPU70は、BM62へ送信させた電圧Vや温度Dの情報(例えば、V3)を、ADC78にてデジタル値に変換させた後、計測した時間の情報(例えば、t3)と共にメモリ76に記憶する(S110)。なお、図16のS100からS110までの処理が、図15の電圧計測開始(S10)に相当する。
CPU70は、CS20から二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を受信すると、特異点Pの検出を開始する(S20)。具体的には、CPU70は、CS20から二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を受信してから、二次電池14の電圧Vや温度Dを、次にCS20に計測させるまでの時間(基準時間)が経過したか否かを判断する(S120)。CPU70は、基準時間が経過していないと判断した場合(S120:NO)、待機し、基準時間が経過したと判断した場合(S120:YES)、CS20に二次電池14の電圧Vや温度Dの計測させる(S130)。CPU70は、BM62へ送信させた電圧Vや温度Dの情報(例えば、V4)を、ADC78にてデジタル値に変換させた後、計測した時間の情報(例えば、t4)と共にメモリ76に記憶する(S130)。
CPU70は、メモリ76から二次電池14の電圧Vのデータ(例えば、V3、V4)と、電圧Vの計測時間tのデータ(例えば、t3、t4)を読み出して、各計測時間tにおける電圧変化量ΔVを算出(実施形態1の(1)式参照)する(S140)。そして、CPU70は、各計測時間tにおける電圧変化量ΔVの大きさを比較して、電圧変化量ΔVの極大点であるか否かを判断する(S150)。CPU70は、極大点でないと判断した場合(S150:NO)、S110に戻る。CPU70は、極大点であると判断した場合(S150:YES)、上述した判別方法(充電開始電圧Voに基づく判別方法)に従い、電圧が高い側の極大点である特異点P2を検出し、更に特異点P2の出現する電圧を検出する(S160)。尚、S20が特異点検出処理、特異点検出ステップに対応する。また、図16のS120からS150までの処理が、図15の特異点検出(S20)に相当する。
その後、CPU70はCS20の計測した二次電池14の電圧Vを設定電圧(一例として4.1[V])と比較する処理を行い(S210)、特異点P2の出現時t2から二次電池14が設定電圧に達するまでの到達時間Tを計測する。具体的には、CPU70は、二次電池14が設定電圧に達する時間を比較処理の結果と計時部27が計測する計測時刻から取得することにより、特異点P2の出現時t2から二次電池14が設定電圧に達するまでの到達時間Tを計測する。尚、S30が到達時間計測処理に対応する。
より詳細には、CPU70は、到達時間Tの計測を開始し(S200)、二次電池14の電圧Vが設定電圧に達しているか否かを判断する(S210)。CPU70は、二次電池14の電圧Vが設定電圧に達していないと判断した場合(S210:NO)、S200に戻り、二次電池14の電圧Vが設定電圧に達したと判断した場合(S210:YES)、到達時間Tの計測を終了する(S220)。なお、図16のS160からS220までの処理が、図15の到達時間計測(S30)に相当する。
そして、CPU70は、到達時間Tを計測し終えると、次に、メモリ76から相関データを読み出して(S170)二次電池14の電池容量Xを推定する(S40、S180)。すなわち、CPU70は、相関データにて各到達時間Tと対応付けされた電池容量Xを、その二次電池14の電池容量Xに推定する。例えば、到達時間Tが「T1」であった場合、CPU70は、二次電池14の電池容量Xを「X1」であると推定する。その後、二次電池14の充電完了に伴い、CPU70は、容量推定シーケンスを終了する。尚、S40が推定処理、推定ステップに対応する。また、図16のS170からS180までの処理が、図15の電池容量推定(S40)に相当する。
本実施形態のBM62では、CPU70は、特異点Pの出現時から二次電池14が設定電圧に達するまでの到達時間Tの長さに基づいて二次電池14の電池容量Xを推定する。CPU70は、到達時間Tは特異点Pよりやや低い電圧から設定電圧までを計測すれば、特定できる。そのため、CPU70は、従来のように二次電池14を放電終止状態から満充電条件を満たすまで充放電しなくても、二次電池14の電池容量Xを推定することが出来る。従って、CPU70は、電池容量Xの推定に要する時間を短縮することが出来る。また、電池容量Xの推定条件が緩和されることから、CPU70は、容量推定の頻度を増加することが可能となる。
本実施形態のBM62では、CPU70は、複数の特異点Pから電圧Vが高い側の特異点P2を、到達時間計測の基準となる特異点に決定する。電圧Vが高い側の特異点P2は、電圧Vが低い側の特異点P1に比べて、位置の変化が小さいので、到達時間計測の基準として最適である。すなわち、CPU70は、位置の変化が小さい特異点P2を基準に到達時間Tを計測した方が、容量差に応じて到達時間Tの差が明確に現れる。従って、CPU70は、二次電池14の電池容量Xを正確に推定できる。
CS20は二次電池14の電圧を規定の周期で計測し、BM62はCS20の計測値に基づいて二次電池14の状態を監視している。本実施形態のBM62では、二次電池14の電圧Vが設定電圧に達したかどうかを、CS20の計測値(二次電池14の電圧)から判断している。そのため、特異点P2の出現時t2から二次電池14の電圧Vが設定電圧に到達するまでの到達時間Tを、CS20やBM62が元から計測しているデータ(二次電池14の電圧Vと、計測時刻の情報)だけで算出することが出来るので、BM62で新たに計測値を増やす必要が無い。
<実施形態3>
実施形態2では、CPU70は、CS20の計測した二次電池14の電圧Vを設定電圧(一例として4.1[V])と比較する処理を行い、特異点P2の出現時t2から二次電池14が設定電圧に達するまでの到達時間Tを計測する構成とした。実施形態3では、CPU70は、充電方式の切換わりを通知する切換信号Srを利用して到達時間Tを計測する。
具体的に説明すると、充電器18の充電方式はCC・CV(定電流・定電圧)方式であり、二次電池14が切換電圧(一例として4.1[V])に達すると、CPU70は、定電流充電から定電圧充電に切り換える。
実施形態3では、CPU70は、設定電圧を切換電圧と同じ電圧値に設定し、充電器18からBM62に対して充電方式の切換わりを通知する切換信号Sr、すなわち二次電池14の電圧が4.1[V]に達したことを通知する信号を送信させる構成とする。
このようにすれば、実施形態2と同様に、CPU70は、CS20の計測した二次電池14の電圧Vに基づいて特異点P2の出現時t2を検出すれば、後は、特異点P2の出現時t2から切換信号Srを受信するまでの時間を計時部77で計測させることにより、到達時間Tを計測することが出来る。
実施形態3では、CPU70は、切換信号Srを利用して到達時間Tを計測するので、BM62側で二次電池14が設定電圧に達したかどうかを検出する処理を行う必要がなくなることから、BM62の処理負担を軽減することが出来る。
<実施形態4>
実施形態1では、CPU70は、特異点Pの出現する二次電池14の電圧に基づいて二次電池14の電池容量Xを推定した。実施形態4では、CPU70は、特異点P2が出現した時の残存容量を推定し、当該残存容量を二次電池14の残存容量とする。
具体的に説明すると、実施形態1で図3および図5を用いて説明したように、特異点P2の出現する位置(残存容量軸上の位置又は、時間軸上の位置)は、同じ条件(充電レート等)で充放電をした場合であれば、電池容量Xが異なっても、それほど変化しない。具体的には、充電時では、最も残存容量の少ない二次電池14Aと、最も残存容量の多い二次電池14Cとの差は、660[mAh]である。また、放電時では、最も残存容量の少ない二次電池14Aと、最も残存容量の多い二次電池14Cとの差は、850[mAh]である。仮に50000[mAh]を基準(電池容量)とした場合、CPU70は、高々2%の誤差で残存容量を推定することができる。
そのため、CPU70は、特異点P2が出現した時の残存容量を二次電池14の残存容量と推定することで、精度良く二次電池14の残存容量を推定できる。例えば、二次電池14をSOCが0[%]から充電して、特異点P2が出現する二次電池14の残存容量を推定する試験を、電池容量Xを変えて行い、特異点P2が出現する残存容量を固定値Zとして作成しておけば、当該固定値Zを二次電池14の残存容量とすることが出来る。なお、固定値Zは、電残存容量を多く見積もってしまい、二次電池14によって駆動される負荷が突然停止してしまうこと(以下、電欠という)へのリスクを小さくするため、上記試験で得られた残存容量の内、最小値の方がより好ましい。
また、図3で特異点P2が出現した時の二次電池14の残存容量は、図5で同じ電池容量Xで特異点P2が出現した時の二次電池14の残存容量に比べて、2000[mAh]程度低い傾向を示している。そのため、二次電池14をSOCが0[%]から充電して、特異点P2が出現した時の二次電池14の残存容量を計測する試験と、二次電池14をSOCが100[%]から放電して、特異点P2が出現した時の二次電池14の残存容量を計測する試験とを、電池容量Xを変えて行う。そして、同じ電池容量Xにおいて、特異点P2が出現した時の二次電池14の残存容量の充電時と放電時との比率Wを求めておくことが好ましい。これにより、固定値Zと比率Wとの積を算出すれば、二次電池14の充電時および放電時での残存容量を推定することができる。なお、比率Wは、電欠のリスクを小さくするため、上記試験で得られた比率の内、最小値の方がより好ましい。
次に、二次電池14の電池容量Xを推定する容量推定シーケンスについて、図17、および図18を参照して説明する。容量推定シーケンスは、二次電池14の充電時にBM62のCPU70により実行される。
具体的には、CPU70は、充電器18による充電が開始したか否かを判断する(S100)。CPU70は、充電器18による充電が開始していないと判断した場合(S100:NO)、待機し、充電器18による充電が開始したと判断した場合(S100:YES)、CS20に二次電池14の電圧Vや温度Dの計測を開始させる(S10、S110)。CS20による二次電池14の電圧Vの計測と、温度Dの計測は、規定の周期で継続される。そして、CPU70は、CS20に計測させた二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を、計測した残存容量の情報と共に通信ライン80を通じてBM62へ送信させる。CPU70は、BM62へ送信させた電圧Vや温度Dの情報(例えば、V3)を、ADC78にてデジタル値に変換させた後、計測した残存容量の情報(例えば、z4)と共にメモリ76に記憶する(S110)。また、図18のS100からS110までの処理が、図17の電圧計測開始(S10)に相当する。
CPU70は、CS20から二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を受信すると、特異点Pの検出を開始する(S20)。具体的には、CPU70は、CS20から二次電池14の電圧Vや温度Dの情報を受信してから、二次電池14の電圧Vや温度Dを、次にCS20に計測させる残存容量(基準残存容量)を超えたか否かを判断する(S320)。CPU70は、基準残存容量を超えていないと判断した場合(S320:NO)、待機し、基準時間が経過したと判断した場合(S320:YES)、CS20に二次電池14の電圧Vや温度Dの計測させる(S130)。CPU70は、BM62へ送信させた電圧Vや温度Dの情報(例えば、V4)を、ADC78にてデジタル値に変換させた後、計測した残存容量の情報(例えば、z4)と共にメモリ76に記憶する(S130)。
CPU70は、メモリ76から二次電池14の電圧Vのデータと、電圧Vの残存容量zの計測データ(例えば、z3、z4)を読み出して、各残存容量zにおける電圧変化量ΔVを算出(下記の(2)式参照)する(S140)。そして、CPU70は、各残存容量zにおける電圧変化量ΔVの大きさを比較して、電圧変化量ΔVの極大点であるか否かを判断する(S150)。CPU70は、極大点でないと判断した場合(S150:NO)、S110に戻る。CPU70は、極大点であると判断した場合(S150:YES)、上述した判別方法(充電開始電圧Voに基づく判別方法)に従い、電圧が高い側の極大点である特異点P2を検出し、更に特異点P2の出現する残存容量を検出する(S160)。尚、S20が特異点検出処理、特異点検出ステップに対応する。また、図18のS120からS150までの処理が、図17の特異点検出(S20)に相当する。
ΔV=(V4−V3)/(z4−z3)・・・・・(2)式
そして、CPU70は、メモリ76から固定値Zを読み出して(S360)、二次電池14の残存容量を推定する(S370)。なお、図18のS360からS370までの処理が、図17の残存容量推定(S50)に相当する。
本実施形態のBM62では、CPU70は、特異点P2が出現した時の残存容量を二次電池14の残存容量と推定する。これによって、CPU70は、二次電池14の電池容量Xが不明であっても、二次電池14の残存容量を推定することができる。従って、残存容量の推定条件が緩和されることから、CPU70は、残存容量推定の頻度を増加することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1〜4では、蓄電素子の一例としてリチウムイオン二次電池を例示したが、これに限らず、リチウムイオン二次電池以外の二次電池や、電気化学現象を伴うキャパシタ等であってもよい。
(2)上記実施形態2では、二次電池14を充電させた時の電圧を計測して二次電池14の電池容量Xを推定したが、二次電池14を放電させた時の電圧を計測して二次電池14の電池容量Xを推定してもよい。すなわち、特異点Pや到達時間Tを、放電時の電圧変化量ΔVや放電時の電圧Vから検出するようにしてもよい。また、到達時間Tを計測する際に使用する、計測時刻等の時間の情報は外部から取得するようにしてもよい。また、電圧変化量ΔVは、残存容量変化に対する電圧の変化量であってもよい。
(3)上記実施形態1〜4では、定電流・定電圧方式の充電器18を例示したが、定電力・定電圧方式の充電器18を使用することが可能である。
(4)上記実施形態1〜4では、制御部の一例としてCPU70を例挙げた。制御部は複数のCPUを備える構成や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハード回路を備える構成や、ハード回路及びCPUの両方を備える構成でもよい。要するに、制御部は、上記の容量推定シーケンスを、ソフト処理またはハード回路を利用して実行するものであればよい。
(5)実施形態1では、特異点P2の出現する電圧Vと二次電池14の電池容量Xを対応付ける相関データ(図4)に基づいて二次電池14の電池容量Xを推定するようにした。
以下、説明するように、特異点P2の出現する電圧Vは、電池容量Xが同じ電池でも、環境温度により異なり、環境温度が低い程、低い傾向を示す。そのため、特異点P2の出現する電圧と二次電池の電池容量Xを対応つける相関データ(図4の相関データ)は、環境温度ごとに設けるようにすることが好ましい。
図19は、図3と同様の二次電池14A、14Bを、環境温度0℃で、SOCが100[%]から0.2[CA]のレートで放電した時の電圧Vの変化と、電圧変化量ΔVの変化を示している。図3に示すように、環境温度が25℃の場合、特異点P2の出現する電圧Vは、二次電池14Aが4.0577[V]、二次電池14Bが4.0119[V]であるのに対して、図19に示すように、環境温度が0℃の場合、特異点P2の出現する電圧Vは、二次電池14Aが4.0524[V]、二次電池14Bが4.0078[V]である。このように、特異点P2の出現する電圧Vは、電池容量Xが同じ電池でも、環境温度により異なり、環境温度が低い程、低い傾向を示す(放電時も同様の傾向を示す)。そのため、特異点P2の出現する電圧と二次電池の電池容量Xを対応つける相関データ(図4の相関データ)は、環境温度ごとに設けるようにすることが好ましい。
(6)また、実施形態2では、到達時間Tと二次電池14の電池容量Xを対応付ける相関データ(図14)に基づいて二次電池14の電池容量Xを推定するようにした。相関データは、図20に示すように、環境温度ごとに設けるようにしてもよい。特異点Pの出現時から設定電圧までの到達時間Tは、二次電池14の内部抵抗rにより影響を受ける。内部抵抗rの値は環境温度の影響により変化するので、上記のように、相関データを環境温度ごとに設けておけば、電池劣化(容量維持率)を正確に推定出来る。尚、二次電池14の容量維持率が同じ場合、環境温度が低いほど、到達時間Tが短くなるが、その理由は、以下の通りである。
V=E+r×I・・・・・・・(3)式
「V」は、二次電池14の端子電圧である。
「E」は、二次電池14の開放電圧である。
「r」は、二次電池14の内部抵抗である。
「I」は、二次電池14の充電電流である。
二次電池14の内部抵抗rは、環境温度により異なり、環境温度が低い程、増大する傾向となる。従って、二次電池14の容量維持率が同じ(すなわち、同一の劣化状態)であれば、環境温度が低いほど、内部抵抗rは大きくなる。一方、二次電池14の開放電圧Eは、環境温度に関係なく一定と考えられるため、二次電池14の端子電圧Vは環境温度が低いほど高くなる。そのため、特異点Pの現れる電圧は、環境温度が低いほど高くなる。以上のことから、電池容量Xの推定に用いる設定電圧と特異点Pの現れる電圧Vとの電圧差は、環境温度が低いほど小さくなるため、環境温度が低いほど到達時間Tが短くなる。
(7)実施形態1では、蓄電素子の「状態」の一例に、二次電池14の「電池容量」Xを例示し、特異点Pの出現する電圧Vに基づいて二次電池14の電池容量Xを推定した。蓄電素子の「状態」は、二次電池14の電池容量Xに限定されるものではなく、例えば、二次電池14の「内部抵抗」rであってもよい。すなわち、二次電池14の電池容量(劣化の程度)Xと二次電池14の内部抵抗rは相関性があるため、二次電池14の内部抵抗rと特異点Pの出現する電圧Vにも相関性がある。そのため、特異点Pの出現する電圧Vに基づいて二次電池14の内部抵抗rを推定することが可能である。具体的には、特異点Pの出現する電圧Vを計測する試験を、内部抵抗rが異なる2次電池(初期容量は同じ)14に対して行い、特異点Pの出現する電圧と二次電池14の内部抵抗rを対応付ける相関データ(図4相当のデータ)を作成しておけば、相関データに基づいて、特異点Pの出現する電圧から二次電池14の内部抵抗rを推定することが出来る。また、同様、到達時間Tと二次電池14の内部抵抗rを対応付ける相関データ(図4相当のデータ)を作成しておけば、相関データに基づいて、到達時間Tの長さから二次電池14の内部抵抗rを推定することが出来る。
(8)実施形態1では、特異点P2を充電開始電圧Voに基づいて判別する方法を例に挙げたが、特異点Pの判別は、充電開始電圧Voに着眼した判別方法以外にも、二次電池14が設定電圧(この例では、4.1V)に達する時刻に近いタイミングで検出された特異点Pを、到達時間計測の基準となる特異点と判断してもよい。また、特異点Pが検出された時の電圧を、特異点P2が出現する電圧の範囲と比較して、その特異点Pが、特異点P2かどうか判別してもよい。また、複数の判別方法を併用して特異点を判別するようにすると、判別精度が高くなり好ましい。
(9)実施形態1〜4では、電池パック60を電気自動車やハイブリッド車に搭載した例を示したが、本発明の適用対象は、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に限定されるものではなく、二次電池14等の蓄電素子を使用する装置やシステムであれば、広く適用することが可能である。例えば、電車、プラグインハイブリッド車(PHEV)に適用することが出来る。また、ホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS)等の蓄電機能を備えたエネルギーシステムに適用することも可能である。また、本発明の実施態様は、装置以外に、二次電池14等の蓄電素子の状態を推定する状態推定方法や、これらの装置または方法の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様とすることが出来る。
(10)実施形態4では、特異点P2が出現する残存容量を固定値Zとして、当該固定値Zを二次電池14の残存容量とした。しかし、図19を用いて上記で説明した通り、特異点P2の出現する電圧Vは、電池容量Xが同じ電池でも、環境温度により異なり、環境温度が低い程、低い傾向を示す。そして当該傾向は、特異点P2が出現した時の残存容量でも同様に当てはまる(ただし、放電時は、環境温度が低い程、高い傾向を示す)。そのため、特異点P2の出現時の二次電池14の残存容量と環境温度とを対応付ける相関データを、環境温度ごとに設けてもよい。
(11)実施形態4では、固定値Zは、電欠のリスクを小さくするため、上記試験で得られた残存容量の内、最小値である構成を例に挙げた。しかしこれに限らず、固定値Zは、上記試験で得られた残存容量の最大値でもよく、平均値でもよい。
(12)実施形態4では、比率Wは、電欠のリスクを小さくするため、上記試験で得られた比率の内、最小値である構成を例に挙げた。しかしこれに限らず、比率Wは、上記試験で得られた比率の最大値でもよく、平均値でもよい。
12:組電池、14:二次電池、18:充電器、20:CS、24:電圧測定回路、30:センサユニット、60:電池パック、62:BM、70:CPU、76:メモリ、P:特異点、T:到達時間、X:電池容量

Claims (6)

  1. 蓄電素子の状態を推定する状態推定装置であって、
    前記蓄電素子の電圧を検出する電圧検出部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記電圧検出部により検出される前記蓄電素子の電圧に基づいて、充放電時における前記蓄電素子の電圧変化量の極大値である特異点を検出する特異点検出処理と、
    前記特異点検出処理にて検出した特異点に基づいて、前記蓄電素子の状態を推定する推定処理と、を行い
    前記制御部は、
    前記特異点検出処理にて検出された特異点の出現時を基準として前記蓄電素子が設定電圧に達するまでの到達時間を計測する到達時間計測処理を行い、
    前記推定処理にて、前記到達時間計測処理にて計測した到達時間の長さに基づいて前記蓄電素子の状態を推定する状態推定装置。
  2. 請求項1に記載の状態推定装置であって、
    複数の特異点が存在する場合、前記制御部は前記特異点検出処理にて、電圧が高い側の特異点を選択する状態推定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の状態推定装置であって、
    前記制御部は、前記蓄電素子が前記設定電圧に達するか否かを、前記電圧検出部の検出する前記蓄電素子の電圧に基づいて判断する状態推定装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の状態推定装置であって、
    前記設定電圧は、前記蓄電素子に対する充電方式が切り換わる切換電圧である状態推定装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の状態推定装置であって、
    前記制御部は前記特異点検出処理にて、前記特異点を、充電時の電圧変化量に基づいて決定する状態推定装置。
  6. 蓄電素子の状態を推定する状態推定方法であって、
    電圧検出部により検出される前記蓄電素子の電圧に基づいて、充放電時における前記蓄電素子の電圧変化量の極大値である特異点を検出する特異点検出ステップと、
    前記特異点検出ステップにて検出した特異点に基づいて、前記蓄電素子の状態を推定する推定ステップと、を含み、
    前記特異点検出ステップでは、検出された特異点の出現時を基準として前記蓄電素子が設定電圧に達するまでの到達時間を計測し、
    前記推定ステップでは、計測した到達時間の長さに基づいて前記蓄電素子の状態を推定する状態推定方法。
JP2013102179A 2012-11-05 2013-05-14 状態推定装置、状態推定方法 Active JP6155830B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013102179A JP6155830B2 (ja) 2012-11-05 2013-05-14 状態推定装置、状態推定方法
CN201310515968.3A CN103809123B (zh) 2012-11-05 2013-10-28 状态推定装置、状态推定方法
US14/069,096 US9506988B2 (en) 2012-11-05 2013-10-31 Condition estimation device and method of estimating condition
EP13191112.5A EP2728368B1 (en) 2012-11-05 2013-10-31 Condition estimation device and method for battery

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243668 2012-11-05
JP2012243668 2012-11-05
JP2013017152 2013-01-31
JP2013017152 2013-01-31
JP2013102179A JP6155830B2 (ja) 2012-11-05 2013-05-14 状態推定装置、状態推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014167457A JP2014167457A (ja) 2014-09-11
JP6155830B2 true JP6155830B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=49641474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013102179A Active JP6155830B2 (ja) 2012-11-05 2013-05-14 状態推定装置、状態推定方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9506988B2 (ja)
EP (1) EP2728368B1 (ja)
JP (1) JP6155830B2 (ja)
CN (1) CN103809123B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11988718B2 (en) 2021-02-09 2024-05-21 Lg Energy Solution, Ltd. Battery diagnosing apparatus and method

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104535933B (zh) * 2014-12-26 2017-08-29 湖南金杯新能源发展有限公司 电池剩余电量测量方法与系统
JP2016211924A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 カルソニックカンセイ株式会社 二次電池の充電率算出装置、及び蓄電池システム
CN107636885B (zh) * 2015-06-16 2020-05-19 株式会社理光 存储设备、控制设备以及运动体
JP6573120B2 (ja) * 2016-01-26 2019-09-11 株式会社Gsユアサ 状態推定装置、蓄電素子モジュール、車両、及び状態推定方法
JP6699391B2 (ja) 2016-06-22 2020-05-27 株式会社リコー 状態出力装置、状態出力プログラム及び状態出力方法
CN106772113A (zh) * 2017-03-29 2017-05-31 四川长虹电器股份有限公司 一种基于蓄电池端电压变化判断老化程度的方法
CN107202963B (zh) * 2017-06-22 2019-08-13 安徽锐能科技有限公司 用于估计电池soc的方法
CN107247241B (zh) * 2017-06-22 2019-08-13 安徽锐能科技有限公司 用于估计电池soc的装置
CN107091994B (zh) * 2017-06-22 2019-08-13 安徽锐能科技有限公司 用于估计电池soc的方法和计算机可读存储介质
JP6577990B2 (ja) * 2017-11-14 2019-09-18 本田技研工業株式会社 内部状態推定装置
US11193985B2 (en) 2018-04-10 2021-12-07 Lg Chem, Ltd. Apparatus and method for diagnosing battery
KR20210064931A (ko) * 2019-11-26 2021-06-03 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 상태 진단 장치 및 방법
JP2023154613A (ja) * 2022-04-07 2023-10-20 株式会社デンソー 電池残量推定装置
JP2023154612A (ja) * 2022-04-07 2023-10-20 株式会社デンソー 電池残量推定装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020168574A1 (en) * 1997-06-27 2002-11-14 Soon-Ho Ahn Lithium ion secondary battery and manufacturing method of the same
DE60020821T2 (de) 1999-10-08 2006-05-11 Yazaki Corp. Verfahren zur berechnung der kapazität einer batterie und vorrichtung dafür
JP3817126B2 (ja) 1999-10-08 2006-08-30 矢崎総業株式会社 分極による影響を考慮したバッテリ容量演算装置
JP3397187B2 (ja) 1999-11-09 2003-04-14 トヨタ自動車株式会社 バッテリ充電状態判定装置
JP3672248B2 (ja) * 2001-09-19 2005-07-20 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 電気機器、コンピュータ装置、インテリジェント電池、電池診断方法、電池状態表示方法、およびプログラム
US7129675B2 (en) * 2001-10-03 2006-10-31 Trojan Battery Company System and method for battery charging
JP2003232839A (ja) 2002-02-12 2003-08-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 二次電池の残存容量演算方法
US7714531B2 (en) 2004-03-18 2010-05-11 Panasonic Corporation Power system and management method thereof
JP2005265801A (ja) 2004-03-22 2005-09-29 Sharp Corp バッテリ容量検出装置およびそれを備えてなる電子機器あるいは車両、バッテリ容量検出方法
JP4753636B2 (ja) * 2005-06-17 2011-08-24 パナソニック株式会社 電力管理システムおよびその管理方法
JP2007166789A (ja) 2005-12-14 2007-06-28 Toyota Motor Corp 二次電池の満充電容量の推定方法と判別装置
US8200444B2 (en) * 2007-03-30 2012-06-12 Ams Research Corporation Methods and apparatus for monitoring battery charge depletion
JP4668306B2 (ja) * 2007-09-07 2011-04-13 パナソニック株式会社 二次電池の寿命推定装置および二次電池の寿命推定方法
JP4561859B2 (ja) 2008-04-01 2010-10-13 トヨタ自動車株式会社 二次電池システム
WO2010001605A1 (ja) * 2008-07-02 2010-01-07 パナソニック株式会社 鉛蓄電池の寿命推定方法および電源システム
JP5367422B2 (ja) 2008-11-10 2013-12-11 株式会社Nttファシリティーズ 二次電池容量推定装置、及び二次電池容量推定方法
JP2010217070A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Toyota Motor Corp 容量推定装置および車両
JP5397679B2 (ja) * 2009-05-21 2014-01-22 株式会社Gsユアサ 二次電池の劣化診断方法、及び二次電池の劣化診断装置
CN201489096U (zh) * 2009-09-03 2010-05-26 福州瑞盛继保工程技术有限公司 蓄电池内阻检测装置
US8531158B2 (en) * 2010-11-01 2013-09-10 GM Global Technology Operations LLC Method and apparatus for assessing battery state of health
JP5315369B2 (ja) * 2011-03-01 2013-10-16 株式会社日立製作所 リチウム二次電池の異常充電状態検出装置及び検査方法
JP2013019709A (ja) 2011-07-08 2013-01-31 Toyota Motor Corp 二次電池システム及び車両
CN102279370A (zh) * 2011-07-26 2011-12-14 重庆长安汽车股份有限公司 一种汽车用铅酸蓄电池状态监测装置
CN102590760B (zh) * 2012-02-27 2014-08-13 力帆实业(集团)股份有限公司 一种蓄电池状态检测装置及其检测方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11988718B2 (en) 2021-02-09 2024-05-21 Lg Energy Solution, Ltd. Battery diagnosing apparatus and method

Also Published As

Publication number Publication date
CN103809123A (zh) 2014-05-21
US9506988B2 (en) 2016-11-29
CN103809123B (zh) 2018-03-20
JP2014167457A (ja) 2014-09-11
US20140125345A1 (en) 2014-05-08
EP2728368A3 (en) 2017-11-08
EP2728368B1 (en) 2021-01-20
EP2728368A2 (en) 2014-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6155830B2 (ja) 状態推定装置、状態推定方法
JP6119402B2 (ja) 内部抵抗推定装置及び内部抵抗推定方法
JP5715694B2 (ja) 電池制御装置、電池システム
EP2711727B1 (en) Battery condition estimation device and method of generating open circuit voltage characteristic
US8965722B2 (en) Apparatus for calculating residual capacity of secondary battery
JP5439126B2 (ja) 電源装置用状態検知装置
JP5397679B2 (ja) 二次電池の劣化診断方法、及び二次電池の劣化診断装置
EP3106892B1 (en) State estimation device and state estimation method
JP6714838B2 (ja) 状態推定装置及び状態推定方法
JP6300000B2 (ja) 充電状態推定装置、充電状態推定方法
US20140111214A1 (en) Electric storage condition detecting apparatus
CN106662620B (zh) 电池状态探测装置、二次电池系统、存储介质、电池状态探测方法
JP6066163B2 (ja) 開路電圧推定装置、状態推定装置及び開路電圧推定方法
US10444296B2 (en) Control device, control method, and recording medium
US20180067169A1 (en) Battery capacity measuring device and battery capacity measuring method
JPWO2014132403A1 (ja) 二次電池劣化度判定装置
JP2015155859A (ja) 電池残量推定装置、電池パック、蓄電装置、電動車両および電池残量推定方法
CN107783051B (zh) 满充电容量校准方法
JPWO2019230131A1 (ja) 充電制御装置、輸送機器、及びプログラム
JP5911407B2 (ja) バッテリの健全度算出装置および健全度算出方法
JP2014109535A (ja) 内部抵抗推定装置、充電装置、放電装置、内部抵抗推定方法
JP5999409B2 (ja) 状態推定装置及び状態推定方法
JP2016223964A (ja) 蓄電デバイスの劣化診断装置及び劣化診断方法
JP2014059251A (ja) 内部抵抗推定装置及び内部抵抗推定方法
JP7169917B2 (ja) 二次電池の制御装置及び二次電池の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6155830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150