JP3671836B2 - 複合モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のロータを共通に制御する複合モータに関し、特にステータコイルの結線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複合型の回転電機としては、例えば、特開平11−275826号公報に記載されたものがある。この回転電機は、中空円筒状のステータの内側と外側に所定のギャップをおいて中空円筒状の外側ロータと内側ロータとが配置された構造(後記図14で詳細説明)になっている。そして外側ロータ軸と内側ロータ軸は同一軸上に並ぶように配置され、外側ロータと内側ロータは同軸上でそれぞれ独立に回転出来るようになっている。上記のステータに設けた共通のコイルにそれぞれのロータに対応した回転磁場が発生するように複合電流を流すことにより、各ロータを独立に回転させることが出来る。
【0003】
また、上記の複合型回転電機をさらに発展させた例として、本出願人の先願(特願平11−273303号:未公開)がある。これは二つのロータを軸方向に直列に並べたものであり、ステータコイルは二つのロータに共通の1個の場合とそれぞれのロータが独立のステータコイルを有する場合とがある。そして後者の場合には、ロータもステータも独立であるから、1台のモータとして組合わせた構造に限定されることはなく、二つの独立したモータのステータコイルに共通の複合電流を流して制御する構造も可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ステータコイルとロータをそれぞれ独立に有する複合モータ(1台に組合わせた構造も2台別個の構造も含む)の場合に、二つのステータコイルにおける同極のコイルをそれぞれ並列に接続すれば、一つのインバータから共通の複合電流を流すことにより、二つのロータをそれぞれ自由な回転速度で独立に回転させることができる。しかし、その構成では、二つのコイルを並列に接続していることにより、一方を駆動するための電流成分が他方のコイルにも流れることがあり、そのため無効な電流が大きくなって銅損等が増加するという問題(詳細後述)があった。
【0005】
本発明は上記のごとき問題を解決するためになされたものであり、ステータコイルとロータをそれぞれ独立に有する複合モータで、二つのステータコイルにおける同極のコイルをそれぞれ並列に接続した場合における無効な電流を抑制し、全体の効率を向上させた複合モータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明においては特許請求の範囲に記載するように構成している。すなわち、請求項1に記載の発明においては、極対数が異なる二つのロータと、それぞれのロータに対峙するステータとを有し、それぞれのステータに設けるコイルの電気的極数を同一とし、自己のロータと相関のある位相の電流は流れ、相手方は同相で電流が流れない相のコイルを一つの中立点としてまとめるように、各ステータのコイルにおける中立点を複数に分割して接続し、両方のステータのコイルの各相をそれぞれ並列に接続して電源供給回路の対応する相に接続するように構成している。なお、極対数とはロータに設けた磁極の対(NとSで1対)の数を意味する。また、コイルの電気的極数とは駆動電流の相数と極対数との積の値であり、ステータコイルの数に相当する。この構成は、例えば後記図1〜図4の実施の形態に相当する。
【0007】
上記のように本発明においては、中立点を複数に分割し、自己のロータと相関のある位相の電流は流れ、相手方は同相で電流が流れない相を一つの中立点にまとめるように構成しているので、自己のロータに同期した回転交流には中立点として動作し、同期しない回転交流(相手方)には同相となって電流が流れない。したがって並列接続ではあるが、それぞれのモータに同調する電流しか流れなくなり、一つのインバータから二つのモータに電流を供給しても、全く別個のインバータとモータとの組合せと同様に動作させることが出来る。そのため1個のインバータから2個のモータへ複合電流を流す構成において、全体の効率を大幅に向上させることが出来る。
【0008】
次に、請求項2に記載の発明は、前記二つのロータとそれぞれに対峙するステータとが2軸のモータとして一つの構造に組み合わされているものである。この構成は例えば後記図2(a)に記載の構造に相当する。
【0009】
次に、請求項3に記載の発明は、前記二つのロータとそれぞれに対峙するステータが、それぞれ一つのロータとステータからなる2個のモータとして独立の構造になっているものである。この構成は例えば後記図2(b)に記載の構造に相当する。
【0010】
次に、請求項4に記載の発明は、具体的な構成例を示すものであり、一方のロータが4極対で他方のロータが3極対であり、ステータコイルの電気的極数が12相であり、前者を3相4極対で駆動し、後者を4相3極対で駆動する場合に、前者は3個おきに3個のコイルを接続して一つの中立点とすることによって合計4個の中立点を有し、後者は2個おきに4個のコイルを接続して一つの中立点とすることよって合計3個の中立点を有するものである。この構成は後記図1の結線に相当する。
【0011】
次に、請求項5に記載の発明は、具体的な構成の他の例を示すものであり、一方のロータが4極対で他方のロータが3極対であり、ステータコイルの電気的極数が12相であり、前者を3相4極対で駆動し、後者を4相3極対で駆動する場合に、前者は3個おきに3個のコイルを接続して一つの中立点とすることによって合計4個の中立点を有し、後者は5個おきに2個ずつのコイルを接続して一つの中立点とすることよって合計6個の中立点を有するものである。この構成は後記図4の結線に相当する。
【0012】
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の中立点の接続を近似的に満足するように、隣合った複数のコイルを接続したものである。この構成は例えば後記図5の結線に相当する。
【0013】
この構成では、請求項1のように相手の電流が全く流れない結線ではないが、実用的構造として結線が容易になる。すなわち、隣合ったコイルを接続する方が実際のモータを組み立てる場合に、コイル間の結線長が短くなるので銅損を減少させることが出来、かつ結線が容易になるので実用的に有利である。
【0014】
次に、請求項7に記載の発明は、ステータコイルのY結線を、それと等価なΔ結線に置き換えたものである。この構成は例えば後記図7や図8の結線に相当する。
【0015】
また、請求項8に記載の発明は、前記複数の中立点をそれぞれインピーダンスを介して接続したものである。この構成は、例えば後記図9の回路に相当する。上記のように、中立点をそれぞれインピーダンスZを介して接続すると、請求項1のように複数の中立点を全く接続しない場合と、一つの中立点に全て接続する場合との中間の特性を実現出来る。効率の点からみれば、全く接続しない場合の方が良いが、インピーダンスZを介して接続した場合には、インピーダンスZの値に応じて誘起起電力の値を調節することが出来るので、大電流駆動時に誘起起電力が上昇し過ぎてインバータから電力を供給することが出来なくなって制御不能になるおそれを解消出来る。
【0016】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明をさらに広げたものであり、図17〜図28の実施の形態に相当する。この構成によれば、2つの回転電機のロータ極対数が等しい場合にも適用可能である。
【0017】
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明に、電流制御装置への接続を付加したものである。
【0018】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、電流制御装置から各ステータコイルへ流す電流を規定したものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、並列接続であってもそれぞれのモータに同調する電流しか流れないので、無効電流による銅損等の発生を抑制することが出来、一つのインバータから二つのモータに電流を供給しても全く別個のインバータとモータとの組合せと同様に動作させることが出来る。そのため1個のインバータから2個のモータへ複合電流を流す構成において、全体の効率を大幅に向上させることが出来る。また、無効電流による発熱も抑制出来る、という効果が得られる。
【0020】
また、請求項2によれば、二つのロータとそれぞれに対峙するステータからなる2軸のモータが一つの構造に組み合わされた複合モータを実現出来る、という効果が得られる。
【0021】
また、請求項3によれば、二つのロータとそれぞれに対峙するステータが、それぞれ一つのロータとステータからなる2個のモータとして独立している構造を実現出来る、という効果が得られる。
【0022】
また、請求項6においては、実際のモータを組み立てる場合に、コイル間の結線長が短くなるので銅損を減少させることが出来、かつ結線が容易になるので実用的に有利になる、という効果が得られる。
【0023】
また、請求項8においては、効率は多少低下するが、大電流駆動時に誘起起電力が上昇し過ぎてインバータから電力を供給することが出来なくなって制御不能になるおそれを解消出来る、という効果が得られる。
【0024】
また、請求項9においては、請求項1の効果に加えて、より広い組み合わせで複合モータを構成することが可能になる。すなわち、請求項1においては二つのロータの極対数が異なることが必要であったが、請求項9の構成によれば、2つの回転電機のロータ極対数が等しい場合にも適用可能である。また、請求項10においても同様の効果が得られる。
【0025】
また、請求項11においては、請求項10に記載の複合モータを駆動する電流を供給することが出来る。
【0026】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の基礎となる回転電機の例として、本出願人が以前に出願した特開平11−275826号公報記載の回転電機の構造、およびその駆動回路について説明する。
【0027】
図13は、上記公報記載の回転電機の構造を示す図であり、(a)は回転電機全体の概略断面図、(b)はロータとステータ部分の断面図〔(a)のA−A’断面図、ただし軸や外枠部分は除き、ロータとステータのみを示す〕である。なお、図13は外側ロータの磁極数が4、内側ロータの磁極数が2で、その比である磁極数比が2:1の場合を示している。
【0028】
図13において、中空円筒状のステータ2の外側と内側に所定のギャップをおいて中空円筒状の外側ロータ3と内側ロータ4が配置され、3層構造になっている。また、内側ロータ軸9と外側ロータ軸10とは同一の軸上に並ぶように設けられ、内側ロータ4と外側ロータ3は同軸上でそれぞれ独立に回転出来るようになっている。なお、軸受等は図示を省略している。
【0029】
内側ロータ4は半周をS極、もう半周をN極とした一対の永久磁石で形成され、これに対して、外側ロータ3は内側ロータ4の一極当たり2倍の極数を持つように永久磁石が配置される。つまり、外側ロータ3のS極、N極は各2個であり、90度毎にS極とN極が入れ替わるように構成されている。
【0030】
このように各ロータ3、4の磁極を配置すると、内側ロータ4の磁石は外側ロータ3の磁石により回転力を与えられることがなく、この逆に外側ロータ3の磁石が内側ロータ4の磁石により回転力を与えられることもない。
【0031】
たとえば、内側ロータ4の磁石が外側ロータ3に及ぼす影響を考えてみる。簡単のため内側ロータ4は固定して考える。まず、内側ロータ4のS極とこれに対峙する外側ロータ3の上側磁石SNとの関係において、図示の状態で仮に内側ロータ4のS極が出す磁力を受けて、外側ロータの上側磁石SNが時計方向に回転しようとしたとすると、内側ロータ4のN極とこれに対峙する外側ロータ3の下側磁石SNとの関係においては、内側ロータ4のN極により外側ロータ3の下側磁石SNが反時計方向に回転しようとする。つまり、内側ロータ4のS極が外側ロータ3の上側磁石に及ぼす磁力と内側ロータ4のN極が外側ロータ3の下側磁石に及ぼす磁力とがちょうど相殺することになり、外側ロータ3は内側ロータ4と関係なく、ステータ2との関係だけで制御可能となるわけである。このことは、後述するようにステータコイルに発生する回転磁場とロータとの間でも同じである。
【0032】
ステータ2のコイルは、外側ロータ3の1磁極当たり3個のコイル6で構成され、合計12個(=3×4)のコイル6が同一の円周上に等分に配置されている。丸で囲んだ数字はそれぞれコイルの巻線を示し、例えば1ととが1つのコイルを形成し、それぞれ電流の方向が逆なことを示している。すなわち、1は紙面方向へ電流の流れる巻線であり、はその逆方向に電流の流れる巻線である。この場合の巻線方法は集中巻である。
【0033】
また、7はコイルが巻回されるコアで、コイル6と同数のコア7が円周上に等分に所定の間隔(ギャップ)8をおいて配列されている。
【0034】
なお、後述するように、12個のコイルは番号で区別しており、この場合に6番目のコイルという意味でコイル6が出てくる。上記のコイル6という表現と紛らわしいが、意味するところは異なっている。
【0035】
これら12個のコイルには次のような複合電流I〜I12を流す。
まず内側ロータ4に対する回転磁場を発生させる電流(三相交流)を流すため、[1,2]=[]、[]=[9,10]、[5,6]=[1112]の3組のコイルに120度ずつ位相のずれた電流Id、If、Ieを設定する。
ここで、番号の下に付けたアンダーラインは反対方向に電流を流すことを意味させている。たとえば、1組のコイル[1,2]=[]に電流Idを流すとは、コイル1からコイルに向けてIdの半分の電流を、かつコイル2からコイルに向けてIdのもう半分の電流を流すことに相当する。1と2、が円周上でそれぞれ近い位置にあるので、この電流供給により、内側ロータ4の磁極と同数(2極)の回転磁場を生じさせることが可能となる。
【0036】
次に、外側ロータ3に対する回転磁場を発生させる電流(三相交流)を流すため、[1]=[]=[7]=[10]、[2]=[5]=[]=[11]、[3]=[]=[9]=[12]の3組のコイルに120度ずつ位相がずれた電流Ia、Ic、Ibを設定する。
たとえば、1組のコイル[1]=[]=[7]=[10]に電流Iaを流すとは、コイル1からコイルにIaの電流をかつコイル7からコイル10に向けてもIaの電流を流すことに相当する。コイル1と7、コイル10がそれぞれ円周上の180度ずつ離れた位置にあるため、この電流供給により、外側ロータ3の磁極数と同数(4極)の回転磁場を生じさせることができる。
【0037】
この結果、12個のコイルには次の各複合電流I〜I12を流せばよいことになる。
I=(1/2)Id+Ia
I=(1/2)Id+Ic
I=(1/2)If+Ib
I=(1/2)IfIa
I=(1/2)Ie+Ic
I=(1/2)Ie+Ib
I=(1/2)Id+Ia
I=(1/2)IdIc
I=(1/2)If+Ib
I10=(1/2)If+Ia
I11=(1/2)IeIc
I12=(1/2)Ie+Ib
ただし、電流記号の下につけたアンダーラインは逆向きの電流であることを表している。
【0038】
さらに図14を参照して複合電流の設定を説明すると、図14は、図13との比較のため、ステータ2の内周側と外周側に各ロータに対して別々の回転磁場を発生させる専用のコイルを配置したものである。つまり、内周側コイルd、f、eの配列が内側ロータに対する回転磁場を、また外周側コイルa、c、bの配列が外側ロータに対する回転磁場を発生する。この場合に、二つの専用コイルを共通化して、図13に示した共通のコイルに再構成するには、内周側コイルのうち、コイルdに流す電流の半分ずつをコイルdの近くにあるコイルaとcに負担させ、同様にして、コイルfに流す電流の半分ずつをコイルfの近くにあるコイルbとaに、またコイルeに流す電流の半分ずつをコイルeの近くにあるコイルcとbに負担させればよいわけである。上記複合電流I〜I12の式はこのような考え方を数式に表したものある。なお、電流設定の方法はこれに限られるものでなく、前記特開平11−275826号公報に記載のように、他の電流設定方法でもかまわない。
【0039】
このように電流設定を行うと、共通のコイルでありながら、内側ロータ4に対する回転磁場と外側ロータ3に対する回転磁場との二つの磁場が同時に発生するが、内側ロータ4の磁石は外側ロータ3に対する回転磁場により回転力を与えられることがなく、また外側ロータ3の磁石が内側ロータ4に対する回転磁場により回転力を与えられることもない。この点は前記特開平11−275826号公報に記載のように、理論解析で証明されている。
【0040】
上記Id、If、Ieの電流設定は内側ロータ4の回転に同期して、また上記Ia、Ic、Ibの電流設定は外側ロータ3の回転に同期してそれぞれ行う。トルクの方向に対して位相の進み遅れを設定するが、これは同期モータに対する場合と同じである。
【0041】
図15は上記回転電機を制御するための回路のブロック図である。
上記複合電流I〜I12をステータコイルに供給するため、バッテリなどの電源11からの直流電流を交流電流に変換するインバータ12を備える。瞬時電流の全ての和は0になるためこのインバータ12は、図16に詳細を示したように、通常の3相ブリッジ型インバータを12相にしたものと同じで、24(=12×2)個のトランジスタTr1〜Tr24とこのトランジスタと同数のダイオードから構成される。
インバータ12の各ゲート(トランジスタのベース)に与えるON、OFF信号はPWM信号である。
【0042】
各ロータ3、4を同期回転させるため、各ロータ3、4の位相を検出する回転角センサ13、14が設けられ、これらセンサ13、14からの信号が入力される制御回路15では、外側ロータ3、内側ロータ4に対する必要トルク(正負あり)のデータ(必要トルク指令)に基づいてPWM信号を発生させる。
【0043】
このように、前記特開平11−275826号公報に記載の回転電機においては、二つのロータ3、4と1つのステータ2を三層構造かつ同一の軸上に構成すると共に、ステータ2に共通のコイル6を形成し、この共通のコイル6にロータの数と同数の回転磁場が発生するように複合電流を流すようにしたことから、ロータの一方をモータとして、残りをジェネレータとして運転する場合に、モータ駆動電力と発電電力の差の分の電流を共通のコイルに流すだけでよいので、効率を大幅に向上させることができる。
【0044】
また、二つのロータに対してインバータが1つでよくなり、さらにロータの一方をモータとして、残りをジェネレータとして運転する場合には、上記のように、モータ駆動電力と発電電力の差の分の電流を共通のコイルに流すだけでよくなることから、インバータの電力スイッチングトランジスタのキャパシタンスを減らすことができ、これによってスイッチング効率が向上し、より全体効率が向上する。
【0045】
上記の構成においては、二つのロータを内側と外側に設けているが、二つのロータを直列方向に設けることも出来る。図2(a)は直列方向に設けた場合の概略図であり、本出願人の先願(特願平11−273303号:未公開)の図3に相当する。また、図2(b)は上記の構造をさらに発展させたものであり、図2(a)の構造を二つに分割し、一つのロータと一つのステータコイルを持つモータを2個設けたものである。このようにロータとステータコイルとの組が二つ別々に存在する構成でも、両方のステータコイルを並列接続して前記のごとき複合電流を流すことにより、二つのロータを一つのインバータを用いて独立に制御することが出来る。ただし、ロータの極対数(磁極対の数:NとSで1対)とステータコイルの相数が二つのモータで同じであれば、両モータに同じ電流が流れることになり、各ロータを独立に制御することは出来ない。したがって上記のような構成では、二つのロータは極対数の数が異なっていることが必要であり、かつ並列接続するためにはステータコイルの電気的極数(極対数×相数)が同じである必要がある。例えば一方のモータが3相4極対で他方のモータが4相3極対であれば電気的極数は双方とも3×4=4×3=12相となり、並列接続することが出来る。
【0046】
上記の構成では、ステータコイルの各コイルの一端をインバータのそれぞれの相の出力端子に接続し、他の一端は共通に接続して中立点とする。そして二つのモータを並列接続する場合には、二つのモータの各コイルの一端をインバータの同じ相の出力端子に共通に接続する(例えば前記特願平11−273303号の図4)。
【0047】
上記のように二つのモータのステータコイルを並列にインバータの出力に接続した場合には、一方のロータを駆動すべき電流が他方のステータコイルにも流れる。この電流はロータの回転と相関がないので、当該モータの駆動力発生には寄与しない。そしてこのような無効な電流が流れると銅損等の損失が発生するので、モータ全体の効率が低下し、かつ発熱の増大等の悪影響が生じる。
【0048】
本発明は中立点の接続を変えることにより、上記の問題を解決したものである。以下、詳細に説明する。
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示す図であり、図1はステータコイルの結線図、図2は複合モータの概略断面図、図3は駆動回路の全体の構成を示すブロック図である。
【0049】
まず、図2に基づいて構造の概略を説明する。図2(a)は二つのステータと二つのロータが一体のモータとして組み合わされた場合、図2(b)はそれぞれ一つのステータと一つのロータを有するモータを2台用いる場合を示す。
図2(a)に示す構造は、一つのケース内に左モータと右モータとの二つのモータが組み込まれたものであり、左モータは左ロータ21、左ステータコイル22、左モータ軸23からなり、右モータは右ロータ24、右ステータコイル25、右モータ軸26からなる。左モータ軸23と右モータ軸26とは同軸上に並んでいる。なお、軸方向から見た正面図は前記図13(b)から外側ロータ3を除いたものと同じである。また、ステータコイル内にはステータコアがあり、ロータには磁極(例えば永久磁石)が設けられているが、図示を省略している。
【0050】
図2(b)は図2(a)の構造を二つに分けたものと同じであり、ロータ27、ステータコイル28、モータ軸29からなるモータを2台用いるものである。ただし、前記のように両モータは極対数(磁極対の数:NとSで1対)の数が異なっていることが必要であり、かつ並列接続するためにはステータコイルの電気的極数(極対数×相数)が同じである必要がある。例えば一方のモータが3相4極対で他方のモータが4相3極対である。このような構成のモータは、例えば1個を車両の前輪駆動用、他の1個を後輪駆動用として用いることが出来る。
【0051】
図3は全体の結線を示すブロック図であり、前記図15に対応する。図3において、30と31は前記図2(b)に示したような2台のモータであり、30は3相4極対、31は4相3極対である。また、34と35はそれぞれのモータのロータの位相を検出する回転角センサであり、それぞれの位相信号S3、S4は制御回路33へ送られる。制御回路33は上記の位相信号S3、S4および外部から与えられるトルク指令信号S1、S2を入力し、それらに対応した複合電流を流すための12相のPWM信号(一般的には1相について正相信号と逆相信号の2信号からなる)を演算し、それをインバータ32へ送る。インバータ32は12相のインバータ回路を有し、それぞれの出力を各モータ30、31のステータコイルへ送る。両モータの各ステータコイルは並列に接続されているが、中立点は次の図1で説明するように従来の接続とは異なっている。
【0052】
図1は、本発明におけるステータコイルの接続と流れる電流の位相を示す図であり、(a)は3相4極対のモータ、(b)は4相3極対のモータを示す。図1において、Lはステータコイルであり、番号1〜12は12相の各ステータコイルの入力端子を示す。これらの入力端子は、(a)の番号1と(b)の番号1とが共通にインバータの出力端子1へ接続され、図3に示したように並列接続になっている。また、図1(a)のa、b、c、dおよび図1(b)のA、B、Cは中立点を示す。また、0°、120°、−120°、90°、180°、−90°等の度数は自己のコイルに流れる電流の位相を示し、(0°)のように括弧付きの度数は相手方のモータの対応する端子に流れる電流の位相を示す。
【0053】
図1(a)に示すように、3相4極対のモータでは、1相、5相、9相が中立点aに接続され、2相、6相、10相が中立点bに接続され、3相、7相、11相が中立点cに接続され、4相、8相、12相が中立点dに接続されている。つまり3個おきに3個のコイルを接続して一つの中立点とすることによって合計4個の中立点を設けている。
【0054】
一方、図1(b)に示すように、4相3極対のモータでは、1相、4相、7相、10相が中立点Aに接続され、2相、5相、8相、11相が中立点Bに接続され、3相、6相、9相、12相が中立点Cに接続されている。つまり、2個おきに4個のコイルを接続して一つの中立点とすることよって合計3個の中立点を設けている。
【0055】
上記のように接続すると、3相4極対のモータでは、中立点が共通に接続された各コイルには0°、120°、−120°の電流が流れて回転磁界が発生するが、それぞれの端子に対応する4相3極対のモータでは、全て同位相となるので電流が流れない。例えば、3相4極対のモータの端子1、5、9では0°、120°、−120°となるが、4相3極対のモータの同じ端子1、5、9では全て0°になる。逆に4相3極対のモータの端子1、4、7、10では0°、−90°、180°、90°となるが、3相4極対のモータの同じ端子1、4、7、10では全て0°となる。このように同じ位相となるコイルを一つの中立点に纏めると電流は流れない。したがって、図1に示すように結線すると、二つのモータにはそれぞれ自己と相関のある電流、すなわち自己のロータを駆動する回転磁界発生するための電流成分のみが流れ、相手と相関のある電流成分は流れないことになる。すなわち、無効電流が流れないことになり、それによって銅損や発熱の増大を防止することが出来る。
【0056】
上記の説明は、3相4極対のモータと4相3極対のモータとの場合を例として説明したが、これに限られるものではなく、両モータが極対数が異なっており、かつステータコイルの電気的極数(極対数×相数)が同じであれば可能である。例えば、上記と同じ電気的極数が12相の場合でも3相4極対のモータと6相2極対のモータでもよい。さらに、3相5極対のモータと5相3極対のモータ(電気的極数は15相)、3相6極対のモータと6相3極対のモータ(電気的極数は18相)、4相6極対のモータと6相4極対のモータ(電気的極数は24相)のような組合せも可能である。要するに、中立点を複数に分割し、自己のロータと相関のある位相の電流は流れ、相手方は同相で電流が流れない相を一つの中立点にまとめればよい。このようにすれば、自己のロータに同期した回転交流には中立点として動作し、同期しない回転交流(相手方)には同相となって電流が流れない。したがって並列接続ではあるが、それぞれのモータに同調する電流しか流れなくなり、一つのインバータから二つのモータに電流を供給しても全く別個のインバータとモータとの組合せと同様の効率が実現出来る。そしてインバータが1個で済むので、インバータの熱容量を大幅に減少させることが出来る。
【0057】
次に、図4は本発明の第2の実施の形態を示す結線図である。
図4の構成も3相4極対のモータと4相3極対のモータの組合せを示し、(a)は3相4極対のモータ、(b)は4相3極対のモータとの結線を示す。
図4において、(a)の3相4極対のモータの結線は図1と同じであるが、(b)の4相3極対のモータにおいては、対角線上のコイル同士を接続しており、中立点はA、B、C、D、E、Fの6個所となる。このように接続した場合には、対角線同士でも位相が180°異なるので、電流は流れる。そして相手方の電流成分は同位相であるから電流が流れない。したがって図1の場合と同様の効果が得られる。
【0058】
次に、図5は、本発明の第3の実施の形態を示す結線図である。
この実施の形態は、図1のように、相手の電流が全く流れない結線ではないが、実用的構造として結線が容易な例を示す。図5(a)は3相4極対のモータ、(b)は4相3極対のモータを示す。図のように、隣合った3個または4個のコイルを接続する方が実際のモータを組み立てる場合に、コイル間の結線長が短くなるので銅損を減少させることが出来、かつ結線が容易になるので実用的に有利である。
【0059】
図6は、図5の回路における無効電流の大きさを示すベクトル図である。図6において、a〜d、A〜Cは図5の同符号を付した個所のベクトルを示し、矢印は2相分の電流値を示す。また、×印は逆方向のベクトルで相互に打ち消す成分を示している。
図6のa〜dに示すように、3相4極対のモータでは、12相のベクトル成分のうち、8相分が相互に打ち消すので、4/12だけの無効電流が流れる。また、4相3極対のモータでは、A〜Cに示すように、12相のベクトル成分のうち、9相分が相互に打ち消すので、3/12だけの無効電流が流れることになる。
【0060】
次に、図7は本発明の第4の実施の形態を示す図である。
これまでの説明では、Y結線に付いて説明したが、この実施の形態は、本発明をΔ結線に適用したものである。図7は前記図1に示したY結線をΔ結線に変換したものであり、(a)は3相4極対のモータ、(b)は4相3極対のモータを示す。作用効果は図1と同様である。
【0061】
次に、図8は本発明の第5の実施の形態を示す図である。
前記図5に示した構成をΔ結線に変換したものであり、(a)は3相4極対のモータ、(b)は4相3極対のモータを示す。作用効果は図5と同様である。
【0062】
次に、図9は本発明の第6の実施の形態を示す図である。
これまで説明した実施の形態では、各ステータコイルの一端は複数の中立点に分割して接続し、中立点同士は接続しない場合について説明した。この実施の形態では、各中立点をインピーダンスZを介して接続(例えば接地)するものである。
【0063】
図9において、30は3相4極対のモータ、31は4相3極対のモータであり、前記図1の構成と同じである。なお、インバータ32以前の部分は図3と同じなので図示を省略している。図中のa、b、c、dおよびA、B、Cは図1の同符号を付した中立点と同じである。図1ではこれらの中立点はコイル以外と接続されていないが、図9では全てインピーダンスZを介して接地されている。このように中立点をインピーダンスZを介して接地すると、Zの値に応じて図1の回路の特性と中立点をそのまま接地する先行技術の特性との中間の特性を示す。
【0064】
図10は、一方のモータ(例えば3相4極対モータ30)から見たステータコイルに流れる電流とインピーダンスZとの関係を示す特性図である。図10において、I1は自己のステータコイルに流れる有効電流、I2は相手方のステータコイルに流れる無効電流を示す。
図10において、前記第1の実施の形態は、中立点が接地されていないのでZ=∞に相当する。この状態では無効電流I2は0であり、有効電流I1のみとなる。これに対して、中立点をそのまま接地する先行技術ではZ=0に相当する。この場合には無効電流I2の方が有効電流I1よりもかなり大きくなる。インピーダンスZの値を適宜設定すれば、中間の特性を実現出来る。効率の点からみれば、Z=∞の場合(図1の回路)が望ましいのであるが、Zを介して接地する回路には次のごとき利点がある。
【0065】
すなわち、本発明の複合モータ(中立点を接地しない場合)では、等価回路的には二つのモータが直列に接続された形になっている。そのため高速回転時には誘起起電圧が上昇し、二つのモータの誘起起電圧の和が電源電圧を越えると、インバータから電力を供給することが出来なくなり、制御不能になるおそれがある。その点、図9のように、Zを介して接地する回路では、Zの値に応じて誘起起電圧の値を調節することが出来る。
【0066】
図11は、図9の回路において、誘起起電圧EとインピーダンスZとの関係を示す特性図である。図11に示すように、Zの値を小さくすれば誘起起電力圧の大きさを減少することが出来る。したがって使用条件に合わせてZの値を設定してやれば、効率と制御性とを両立させることが出来る。
【0067】
上記の等価回路的には二つのモータが直列に接続された形になる点について図12に基づいて補足説明する。図12(a)は図1の(a)における端子1(n1aと記す)に接続されたコイル(L1aと記す)における電位の状態を示す図、図12(b)は図1の(b)における端子1(n1Aと記す)に接続されたコイル(L1Aと記す)における電位の状態を示す図である。その他、a点およびA点は図1の同符号を付した中立点に相当し、E1、E2はそれぞれのコイルにおける電位差を示す。
図1からも判るように、(a)の各中立点a、b、c、dに印加される相手方(b)の駆動電圧は一定の位相差(図1の場合は90°)をもった交流である。そして相手方(b)の中立点A、B、Cにおいても同様である。したがって、(a)側で一つのコイルに印加される電位E1が自己の電位差のみになるためには、a点の電位はE2になっている必要がある。つまりE1=(E1+E2)−E2になっていないと電流が流れてしまう。同様に、(b)側で一つのコイルに印加される電位E2が自己の電位差のみになるためには、A点の電位はE1になっている必要がある。したがってインバータの中立点からみた電位はE1+E2となり、二つのコイルが直列に接続されたのと等価になる。
【0068】
次に、図17〜図20は、本発明の第7の実施の形態における回路図であり、図17はコントローラとドライバを示す回路図、図18は12相インバータを示す回路図、図19は12相インバータとステータコイルの結線を示す回路図、図20はドライバの1相分を示す回路図である。図17と図18の回路はa、a’、b、b’…、l、l’の同符号の部分で相互に接続されており、また、図18と図19の回路は1〜12の同符号の部分で相互に接続されている。なお、図17のコントローラ、ドライバと図18のインバータとで電流制御装置を構成している。
【0069】
図17において、50はコントローラ、51はドライバである。コントローラ50は信号源52、加算器53(Σを丸で囲んだ記号)、サンプルホールド回路54から構成されている。信号源52は各相の電圧指令値を示し、U、V、W、A、B、C、Dの各相における電圧指令値VU、VV、VW、VA、VB、VC、VDは下記のとおりである。
VU=V1sin(θ1)
VV=V1sin(θ1−120°)
VW=V1sin(θ1−240°)
VA=V2sin(θ2)
VB=V2sin(θ2−90°)
VC=V2sin(θ2−180°)
VD=V2sin(θ2−270°)
ただし、θは各モータの回転角度(ロータ回転角度)で定まる。また、V1とV2の単位は%であり、いわゆるPWM制御における変調率である。
【0070】
加算器53はU、V、WとA、B、C、Dの両電圧指令値をそれぞれ加算して出力する。
サンプルホールド回路54は、各加算器53の出力をサンプルホールドして出力する。なお、このサンプルホールド回路54はディジタル制御では必要であるが、アナログ制御の場合には不要である。
【0071】
次に、ドライバ51は、図20に示したように、サンプルホールド回路54または加算器53(アナログ制御の場合)の出力と、三角波発振器55からの三角波信号(キャリア信号)とを比較することによってPWM信号を出力する比較器61と、そのPWM信号を反転して出力するインバータ62から構成され、このような回路が相数分(この場合には12相分)だけ設けられている。各相の比較器61の出力が正相信号a、b、…、lとなり、各相のインバータ62の出力(反転信号)がa’、b’、…、l’となる。
【0072】
次に、図18に示すインバータは、直流電源56、コンデンサ57および各相にそれぞれ2個のスイッチング回路58から構成される。スイッチング回路58はトランジスタとダイオードの並列回路で構成される。各相において、2個のスイッチング回路が直列に接続され、一方のゲート端子にはドライバ51の正相信号(a、b、…、l)が与えられ、他方のゲート端子には反転信号(a’、b’、…、l’)が与えられる。したがって2個のスイッチング回路の一方がオンのときは他方はオフになり、直流電源56の+側に近いスイッチング回路がオンになった相に電流が流れることになる。図18右端の1〜12は、それぞれ各相の出力端子を示す。
【0073】
次に、図19は、2つのモータにおけるインバータとステータコイルの接続を示す図であり、一方のモータを第1回転電機59、他方のモータを第2回転電機60と記す。なお、第1回転電機59と第2回転電機60は、前記図2で説明したように、二つのロータとそれぞれに対峙するステータとが2軸のモータとして一つの構造に組み合わされているものでもよいし、或いは二つのロータとそれぞれに対峙するステータが、それぞれ一つのロータとステータからなる2個のモータとして独立の構造になっているものでもよい。
【0074】
図19において、
第1回転電機59は
Figure 0003671836
第2回転電機60は
Figure 0003671836
である。すなわち、この場合は極対数が4で相数が3のモータと極対数が3で相数が4のモータとを複合する場合を示す。
【0075】
図21は、上記の複合モータに適合する第1回転電機と第2回転電機のステータコイルの結線例を示す第1の回路図である。なお、図19におけるコイル番号(1.1)(1.2)(1.3)等と図21の同符号を付したコイルとは同じものを示す。
【0076】
以下、図21に基づいて結線方法を説明する。
まず、第1回転電機59において、12個のコイルに、1から3の間で循環する相番号を任意のコイル(図21では一番上のコイル)から順に付与する。また、12個のコイルを、相番号の異なる3個のコイルを1組含む4個のグループに分け、各グループに1から4までのグループ番号を付与する。図21では、各コイルのグループ番号と相番号を(グループ番号、相番号)で表記している。この場合にはグループ番号が1〜4、相番号が1〜3であるから、各コイルは次に4グループに分けられる。
第1グループ (1.1)(1.2)(1.3)
第2グループ (2.1)(2.2)(2.3)
第3グループ (3.1)(3.2)(3.3)
第4グループ (4.1)(4.2)(4.3)
そして同一グループに属する各コイルの終端(インバータに接続される端子ではない方)は相互に結線されている。すなわち、第1回転電機59のステータコイルはY結線されている。
【0077】
次に、第2回転電機60において、12個のコイルに、1から4の間で循環する相番号を任意のコイル(図21では一番上のコイル)から順に付与する。また、12個のコイルを、相番号の異なる4個のコイルを1組含む3個のグループに分け、各グループに1から3までのグループ番号を付与する。図21では、各コイルのグループ番号と相番号を(グループ番号、相番号)で表記している。この場合にはグループ番号が1〜3、相番号が1〜4であるから、各コイルは次の3グループに分けられる。
第1グループ (1.1)(1.2)(1.3)(1.4)
第2グループ (2.1)(2.2)(2.3)(2.4)
第3グループ (3.1)(3.2)(3.3)(3.4)
そして同一グループに属する各コイルの終端(中立点)は互いに結線されている。すなわち、第2回転電機60のステータコイルはY結線されている。
【0078】
次に、図18に示した12個の出力端子を有する12相インバータの同一の端子に、第1回転電機59のコイル(i.j)と第2回転電機60のコイル(j.i)とを接続する。すなわち、
第1回転電機のコイル(1.1)の端子1と第2回転電機のコイル(1.1)の端子1とを12相インバータの端子1に共通に接続
第1回転電機のコイル(1.2)の端子2と第2回転電機のコイル(2.1)の端子5とを12相インバータの端子2に共通に接続
第1回転電機のコイル(1.3)の端子3と第2回転電機のコイル(3.1)の端子9とを12相インバータの端子3に共通に接続


第1回転電機のコイル(4.3)の端子12と第2回転電機のコイル(3.4)の端子12とを12相インバータの端子12に共通に接続
なお、上記の結線は図19と同様である。
【0079】
次に、上記のように結線した複合モータの電流制御について説明する。
まず、第1回転電機59のみを駆動(U相、V相、W相による3相駆動)する場合には、第1回転電機59の相番号が1であるコイルにU相、相番号が2であるコイルにV相、相番号が3であるコイルにW相の電流がそれぞれ流れるように12相インバータによって各コイルの端子電圧を制御する。これにより、4個の極対を有する回転磁界が発生する。
このとき、第2回転電機60のコイル端子にも電圧が印加されるが、グループ番号が1である第2回転電機のコイルの端子全てにU相の電圧が、グループ番号が2である第2回転電機のコイルの端子全てにV相の電圧が、グループ番号が3である第2回転電機のコイルの端子全てにW相の電圧がそれぞれ印加され、かつ、各グループ内のコイルの終端は相互に接続されているため、第2回転電機60のコイルには電流が流れない。
【0080】
次に、第2回転電機60のみを駆動(A相、B相、C相、D相による4相駆動)する場合には、第2回転電機60の相番号が1であるコイルにA相、相番号が2であるコイルにB相、相番号が3であるコイルにC相、相番号が4であるコイルにD相の電流がそれぞれ流れるように12相インバータによって各コイルの端子電圧を制御する。これにより、3個の極対を有する回転磁界が発生する。
このとき、第1回転電機59のコイル端子にも電圧が印加されるが、グループ番号が1である第1回転電機59のコイルの端子全てにA相の電圧が、グループ番号が2である第1回転電機59のコイルの端子全てにB相の電圧が、グループ番号が3である第1回転電機59のコイルの端子全てにC相の電圧が、グループ番号が4である第1回転電機59のコイルの端子全てにD相の電圧がそれぞれ印加され、かつ、各グループ内のコイルの終端は相互に接続されているため、第1回転電機59のコイルには電流が流れない。
【0081】
次に、第1回転電機59と第2回転電機60とを同時に駆動する場合には、第1回転電機59のコイル(1.1)にU相の電流が流れ、かつ、第2回転電機60のコイル(1.1)にA相の電流が流れるような電圧が12相インバータの端子1に出力されるようにする。このとき、12相インバータの端子1にはU相電流とA相電流とが複合された複合電流が流れることになる。同様に、12相インバータの端子2にはV相電流とA相電流との複合電流が流れ、12相インバータの端子3にはW相電流とA相電流との複合電流が流れる。この場合も、第1回転電機59のコイルにはU相、V相、W相の電流のみが流れ、第2回転電機60のコイルにはA相、B相、C相、D相のみが流れる。
【0082】
また、第1回転電機59と第2回転電機60に、上記のような電流を供給する電流制御装置(第7の実施の形態において共通)は、前記図17と図18に示したような構成を有し、下記のような電流を供給する。すなわち、
相番号1に対応する各回転電機の制御電流をそれぞれの基準とした際に、
相番号jに対応する第1回転電機用の制御電流は基準に対して360度×(j−1)/m1だけ位相が異なる電流とし、
相番号iに対応する第2回転電機用の制御電流は基準に対して360度×(i−1)/m2だけ位相が異なる電流とし、
グループ番号がiで相番号がjである第1回転電機のステータコイルとグループ番号がjで相番号がiである第2回転電機のステータコイルとが接続された端子に、相番号jに対応する第1回転電機用の制御電流と相番号iに対応する第2回転電機用の制御電流とを複合して得られる複合電流が流れるように端子電圧を制御するものである。
【0083】
上記のように本実施の形態の複合モータにおいては、それぞれのモータのロータ回転に同調する電流だけが各モータのステータコイルに流れるので、各ステータコイルで発生する銅損は各モータを専用のインバータで駆動した場合の銅損と同程度になる。また、インバータ内部には複合電流が流れており、このインバータ内部で発生する損失は、各モータを専用のインバータで駆動した場合に各インバータ内部で発生する損失の和より小さくなる。これは、各モータの制御電流の電流平均値を個別に算出して和を求めた値よりも各モータの制御電流を複合して得られる複合電流の電流平均値の方が小さくなることによる。
【0084】
次に、図22は本発明の第7の実施の形態におけるステータコイルの結線を示す第2の回路図である。この回路図は図21に示した回路において、第1回転電機59と第2回転電機60のステータコイルの結線を△結線としたものであり、それ以外は図21と同じである。
【0085】
次に、図23は本発明の第7の実施の形態におけるステータコイルの結線を示す第3の回路図である。この回路は、実質的に前記図1と同じ結線になっている。つまり、第7の実施の形態で説明した接続方法の内に前記図1の結線も含まれることを示している。
第1回転電機59においては、各グループ内に含まれるコイルの番号は図21と同様で、例えば第1グループは(1.1)(1.2)(1.3)であるが、この場合には、端子1のコイルが(1.1)、端子5のコイルが(1.2)、端子9のコイルが(1.3)になる。
同様に、第2回転電機60においても、第1グループは端子1のコイルが(1.1)、端子10のコイルが(1.2)、端子7のコイルが(1.3)、端子4のコイルが(1.4)になる。
【0086】
図23に示したように、第7の実施の形態で定義した「グループ」は必ずしも隣接するコイルで構成されている必要はない。要は異なる相の電流を流すべきコイルがk1(k2)個(この例では1個)づつ含まれるようにすればよい。
【0087】
また、図23の例では同一グループのコイルが120度づつ、あるいは90度づつ離れているが、このような配置も必須ではない。このような配置は、4極対3相と3極対4相との組合せにおいて「自己の電流は流れ、相手方の電流が流れない」ことを完全に実現し、かつ、各回転電機のコイル端子の1と1、2と2、3と3、…、を接続することができるという一例である。
【0088】
次に、図24〜図26は、本発明の第8の実施の形態における回路図であり、図24はコントローラとドライバを示す回路図、図25は9相インバータを示す回路図、図26は9相インバータとステータコイルの結線を示す回路図である。図24と図25の回路はa、a’、b、b’…、i、i’の同符号の部分で相互に接続されており、また、図25と図26の回路は1〜9の同符号の部分で相互に接続されている。また、図24のコントローラ、ドライバと図25のインバータとで電流制御装置を構成している。なお、各回路の構成要素は前記図17〜図19と同様であり、相数が12相から9相に代わった部分が異なる。また、この場合においても、第1回転電機59と第2回転電機60は、前記図2で説明したように、二つのロータとそれぞれに対峙するステータとが2軸のモータとして一つの構造に組み合わされているものでもよいし、或いは二つのロータとそれぞれに対峙するステータが、それぞれ一つのロータとステータからなる2個のモータとして独立の構造になっているものでもよい。
【0089】
図26において、
第1回転電機59は
Figure 0003671836
第2回転電機60は
Figure 0003671836
である。すなわち、この場合は極対数が3で相数が3のモータと極対数が3で相数が3のモータとを複合する場合を示す。
【0090】
図27は、上記の複合モータに適合する第1回転電機と第2回転電機の結線例を示す第1の回路図である。なお、図26におけるコイル番号(1.1)(1.2)(1.3)等と図27の同符号を付したコイルは同じものを示す。
【0091】
以下、図27に基づいて結線方法を説明する。
まず、第1回転電機59において、9個のコイルに、1から3の間で循環する相番号を任意のコイル(図27では一番上のコイル)から順に付与する。また、9個のコイルを、相番号の異なる3個のコイルを1組含む3個のグループに分け、各グループに1から3までのグループ番号を付与する。図27では、各コイルのグループ番号と相番号を(グループ番号、相番号)で表記している。この場合にはグループ番号が1〜3、相番号が1〜3であるから、各コイルは次に3グループに分けられる。
第1グループ (1.1)(1.2)(1.3)
第2グループ (2.1)(2.2)(2.3)
第3グループ (3.1)(3.2)(3.3)
そして同一グループに属する各コイルの終端(インバータに接続される端子ではない方)は互いに結線されている。すなわち、第1回転電機59のステータコイルはY結線されている。ただし、前記図22と同様に△結線も可能である。
【0092】
同様に第2回転電機60においても9個のコイルを第1〜第3グループに分ける。この場合にも同一グループに属する各コイルの終端(インバータに接続される端子ではない方)は互いに結線されており、第2回転電機60のステータコイルはY結線されている。ただし、前記同様に△結線も可能である。
【0093】
次に、9個の出力端子を有する9相インバータの同一の端子に、第1回転電機59のコイル(i.j)と第2回転電機60のコイル(j.i)とを接続する。 すなわち、
第1回転電機59のコイル(1.1)の端子1と第2回転電機60のコイル(1.1)の端子1とを9相インバータの端子3に共通に接続
第1回転電機59のコイル(1.2)の端子2と第2回転電機60のコイル(2.1)の端子4とを9相インバータの端子2に共通に接続
第1回転電機59のコイル(1.3)の端子3と第2回転電機60のコイル(3.1)の端子7とを9相インバータの端子1に共通に接続


第1回転電機のコイル(3.3)の端子9と第2回転電機のコイル(3.3)の端子9とを9相インバータの端子7に共通に接続
なお、上記の結線は図26と同様である。
【0094】
次に、上記のように結線した複合モータの電流制御について説明する。
まず、第1回転電機59のみを駆動(u相、v相、w相による3相駆動)する場合には、第1回転電機59の相番号が1であるコイルにw相、相番号が2であるコイルにv相、相番号が3であるコイルにu相の電流がそれぞれ流れるように9相インバータによって各コイルの端子電圧を制御する。これにより、3個の極対を有する回転磁界が発生する。
このとき、第2回転電機60のコイルの端子にも電圧が印加されるが、グループ番号が1である第2回転電機60のコイルの端子全てにw相の電圧が、グループ番号が2である第2回転電機60のコイルの端子全てにv相の電圧が、グループ番号が3である第2回転電機60のコイルの端子全てにu相の電圧がそれぞれ印加され、かつ、同一グループ内の各コイルの他端は相互に接続されているため、第2回転電機60のコイルには電流が流れない。
【0095】
次に、第2回転電機60のみを駆動(U相、V相、W相による3相駆動)する場合には、第2回転電機60の相番号が1であるコイルにU相、相番号が2であるコイルにV相、相番号が3であるコイルにW相の電流がそれぞれ流れるように9相インバータによって各コイルの端子電圧を制御する。これにより、3個の極対を有する回転磁界が発生する。
このとき、第1回転電機59のコイルの端子にも電圧が印加されるが、グループ番号が1である第1回転電機59のコイルの端子全てにU相の電圧が、グループ番号が2である第1回転電機59のコイルの端子全てにV相の電圧が、グループ番号が3である第1回転電機59のコイルの端子全てにW相の電圧がそれぞれ印加され、かつ、同一グループ内の各コイルの他端は相互に接続されているため、第1回転電機59のコイルには電流が流れない。
【0096】
次に、第1回転電機59と第2回転電機60とを同時に駆動する場合には、第1回転電機59のコイル(1.3)にu相の電流が流れ、かつ、第2回転電機60のコイル(3.1)にU相の電流が流れるような電圧が9相インバータの端子1に出力されるようにする。このとき、9相インバータの端子1にはu相電流とU相電流とが複合された複合電流が流れることになる。同様に、9相インバータの端子2にはv相電流とV相電流との複合電流が流れ、9相インバータの端子3にはw相電流とW相電流との複合電流が流れる。この場合も、第1回転電機59のコイルにはu相、v相、w相の電流のみが流れ、第2回転電機60のコイルにはU相、V相、W相のみが流れる。
【0097】
また、第1回転電機59と第2回転電機60に、上記のような電流を供給する電流制御装置(第8の実施の形態において共通)は、前記図24と図25に示したような構成を有し、下記のような電流を供給する。すなわち、
相番号1に対応する各回転電機の制御電流をそれぞれの基準とした際に、
相番号jに対応する第1回転電機用の制御電流は基準に対して360度×(j−1)/m1だけ位相が異なる電流とし、
相番号iに対応する第2回転電機用の制御電流は基準に対して360度×(i−1)/m2だけ位相が異なる電流とし、
グループ番号がiで相番号がjである第1回転電機のステータコイルとグループ番号がjで相番号がiである第2回転電機のステータコイルとが接続された端子に、相番号jに対応する第1回転電機用の制御電流と相番号iに対応する第2回転電機用の制御電流とを複合して得られる複合電流が流れるように端子電圧を制御するものである。
この実施の形態においては、複合モータを構成する2つのモータにおけるロータ極対数同じなっているが、このような構成でも本発明を適用可能である。
【0098】
次に、図28は、本発明の第8の実施の形態におけるステータコイルの結線を示す第2の回路図である。
図28において、
第1回転電機59は
Figure 0003671836
第2回転電機60は
Figure 0003671836
である。すなわち、この場合は極対数が6で相数が3のモータと極対数が3で相数が3のモータとを複合する場合を示す。
【0099】
以下、図28に基づいて結線方法を説明する。
まず、第1回転電機59では、18個のコイルに、1から3の間で循環する相番号を任意のコイル(図28では一番上のコイル)から順に付与する。そして18個のコイルを、相番号の異なる3個のコイルを2組含む3個のグループに分け、各グループに1から3までのグループ番号を付与する。そして同一グループ内で相番号が等しい2つのコイルを接続する。また、各グループ内のコイルの終端は相互に接続する。したがってこの回路はY結線となる。ただし、前記と同様に△結線も可能である。
【0100】
また、第2回転電機60においては、9個のコイルに、1から3の間で循環する相番号を任意のコイル(図28では一番上のコイル)から順に付与する。そして9個のコイルを、相番号の異なる3個のコイルを1組含む3個のグループに分け、各グループに1から3までのグループ番号を付与する。また、各グループ内のコイルの終端は相互に接続する。したがってこの回路はY結線となる。ただし、前記と同様に△結線も可能である。
【0101】
次に、9個の出力端子を有する9相インバータの同一の端子に、第1回転電機のコイル(i.j)と第2回転電機のコイル(j.1)とを接続する。
すなわち、
第1回転電機59の2つのコイル(1.1)の端子1と第2回転電機60のコイル(1.1)の端子1とを9相インバータの端子3に共通に接続
第1回転電機59の2つのコイル(1.2)の端子2と第2回転電機60のコイル(2.1)の端子4とを9相インバータの端子2に共通に接続
第1回転電機59の2つのコイル(1、3)の端子3と第2回転電機60のコイル(3.1)の端子7とを9相インバータの端子1に共通に接続


第1回転電機59の2つのコイル(3.3)の端子9と第2回転電機60のコイル(3.3)の端子9とを9相インバータの端子7に共通に接続する。
【0102】
なお、図28の回路における電流制御は、図27の説明と同様である。ただし、第1回転電機59では6個の極対を有する回転磁界が発生する。
【0103】
上記第7の実施の形態と第8の実施の形態における接続方法を纏めると下記のようになる。すなわち、
極対数がP1であるロータと、集中巻されたs1個のステータコイルとを備え、相数m1の交流電流によって駆動される第1回転電機と、
極対数がP2であるロータと、集中巻されたs2個のステータコイルとを備え、相数m2の交流電流によって駆動される第2回転電機と、からなる複合モータであって、
第1回転電機と第2回転電機との間には、
s1=P1×m1、s2=P2×m2
P1=k1×m2、P2=k2×m1 ただしk1、k2は自然数
p1=P1/k1、p2=P2/k2としたとき、
p1×m1=p2×m2
の関係が成立し、
第1回転電機のs1個のステータコイルに、1からm1の間で循環する相番号を任意のステータコイルから順に付与し、かつ、s1個のステータコイルを、相番号の異なるm1個のステータコイルをk1組含むp1個のグループにグループ分けし、各グループに1からp1までのグループ番号を付与し、
第2回転電機のs2個のステータコイルに、1からm2の間で循環する相番号を任意のステータコイルから順に付与し、かつ、s2個のステータコイルを、相番号の異なるm2個のステータコイルをk2組含むp2個のグループにグループ分けし、各グループに1からp2までのグループ番号を付与した場合に、
各グループに属するステータコイルをY結線またはΔ結線によって相互に接続し、かつ、グループ番号がiで相番号がjである第1回転電機のステータコイルの一端とグループ番号がjで相番号がiである第2回転電機のステータコイルの一端とを接続する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す結線図。
【図2】複合モータの概略断面図。
【図3】駆動回路の全体の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す結線図。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す結線図。
【図6】図5の回路における無効電流の大きさを示すベクトル図。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す図。
【図8】本発明の第5の実施の形態を示す図。
【図9】本発明の第6の実施の形態を示す図。
【図10】ステータコイルに流れる電流とインピーダンスZとの関係を示す特性図。
【図11】誘起起電力EとインピーダンスZとの関係を示す特性図。
【図12】電位が加算される状態を等価回路的に示した図。
【図13】本発明を適用する回転電機の一例の構造を示す図であり、(a)は回転電機全体の概略断面図、(b)はロータとステータ部分の断面図。
【図14】駆動システムの一例のブロック図。
【図15】回転電機を制御するための回路のブロック図。
【図16】インバータの一例の回路図。
【図17】本発明の第7の実施の形態におけるコントローラとドライバを示す回路図。
【図18】本発明の第7の実施の形態における12相インバータを示す回路図。
【図19】本発明の第7の実施の形態におけるインバータとステータコイルとの結線を示す回路図。
【図20】ドライバの1相分を示す回路図。
【図21】本発明の第7の実施の形態におけるステータコイルの結線方法を示す第1の回路図。
【図22】本発明の第7の実施の形態におけるステータコイルの結線方法を示す第2の回路図。
【図23】本発明の第7の実施の形態におけるステータコイルの結線方法を示す第3の回路図。
【図24】本発明の第8の実施の形態におけるコントローラとドライバを示す回路図。
【図25】本発明の第8の実施の形態における9相インバータを示す回路図。
【図26】本発明の第8の実施の形態におけるインバータとステータコイルとの結線方法を示す回路図。
【図27】本発明の第8の実施の形態におけるステータコイルの結線方法を示す第1の回路図。
【図28】本発明の第8の実施の形態におけるステータコイルの結線方法を示す第2の回路図。
【符号の説明】
21…左ロータ 22…左ステータコイル
23…左モータ軸 24…右ロータ
25…右ステータコイル 26…右モータ軸
27…ロータ 28…ステータコイル
29…モータ軸 30…3相4極対モータ
31…4相3極対モータ 32…インバータ
33…制御回路 34、35…回転角センサ
50…コントローラ 51…ドライバ
52…信号源 53…加算器
54…サンプルホールド回路 55…三角波発振器
56…直流電源 57…コンデンサ
58…スイッチング回路 59…第1回転電機
60…第2回転電機 61…比較器
62…インバータ
S1、S2…トルク指令信号 S3、S4…位相信号
L…ステータコイル Z…インピーダンス
a、b、c、d…中立点 A、B、C、D、E、F…中立点

Claims (11)

  1. 極対数が異なる二つのロータと、それぞれのロータに対峙するステータとを有し、
    それぞれのステータに設けるコイルの電気的極数を同一とし、
    それぞれのロータに対する回転磁場を発生させる複合電流を前記コイルに供給する電源供給回路を設け
    両方のステータのコイルの各相をそれぞれ並列に接続して前記電源供給回路の対応する相に接続し、
    その際、自己のロータと相関のある位相の電流は流れ、相手方は同相で電流が流れない相を一つの中立点としてまとめるように、各ステータのコイルにおける中立点を複数に分割して接続し
    前記電源供給回路から両方のステータのコイルに前記複合電流を供給して両方のロータを独立に制御することを特徴とする複合モータ。
  2. 前記二つのロータとそれぞれに対峙するステータとが2軸のモータとして一つの構造に組み合わされていることを特徴とする請求項1に記載の複合モータ。
  3. 前記二つのロータとそれぞれに対峙するステータが、それぞれ一つのロータとステータからなる2個のモータとして独立の構造であることを特徴とする請求項1に記載の複合モータ。
  4. 一方のロータが4極対で他方のロータが3極対であり、ステータコイルの電気的極数が12相であり、前者を3相4極対で駆動し、後者を4相3極対で駆動する場合に、前者は3個おきに3個のコイルを接続して一つの中立点とすることによって合計4個の中立点を有し、後者は2個おきに4個のコイルを接続して一つの中立点とすることよって合計3個の中立点を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の複合モータ。
  5. 一方のロータが4極対で他方のロータが3極対であり、ステータコイルの電気的極数が12相であり、前者を3相4極対で駆動し、後者を4相3極対で駆動する場合に、前者は3個おきに3個のコイルを接続して一つの中立点とすることによって合計4個の中立点を有し、後者は5個おきに2個ずつのコイルを接続して一つの中立点とすることよって合計6個の中立点を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の複合モータ。
  6. 請求項1に記載の中立点の接続を近似的に満足するように、隣合った複数のコイルを接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の複合モータ。
  7. 前記ステータコイルのY結線を、それと等価なΔ結線に置き換えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の複合モータ。
  8. 前記複数の中立点をそれぞれインピーダンスを介して接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の複合モータ。
  9. 極対数がP1であるロータと、集中巻されたs1個のステータコイルとを備え、相数m1の交流電流によって駆動される第1回転電機と、
    極対数がP2であるロータと、集中巻されたs2個のステータコイルとを備え、相数m2の交流電流によって駆動される第2回転電機と、
    からなる複合モータであって、
    前記第1回転電機と前記第2回転電機との間には、
    s1=P1×m1、s2=P2×m2
    P1=k1×m2、P2=k2×m1 ただしk1、k2は自然数
    p1=P1/k1、p2=P2/k2としたとき、
    p1×m1=p2×m2
    の関係が成立し、
    前記第1回転電機のs1個のステータコイルに、1からm1の間で循環する相番号を任意のステータコイルから順に付与し、かつ、s1個のステータコイルを、相番号の異なるm1個のステータコイルをk1組含むp1個のグループにグループ分けし、各グループに1からp1までのグループ番号を付与し、
    前記第2回転電機のs2個のステータコイルに、1からm2の間で循環する相番号を任意のステータコイルから順に付与し、かつ、s2個のステータコイルを、相番号の異なるm2個のステータコイルをk2組含むp2個のグループにグループ分けし、各グループに1からp2までのグループ番号を付与した場合に、
    各グループに属するステータコイルをY結線またはΔ結線によって相互に接続し、かつ、グループ番号がiで相番号がjである第1回転電機のステータコイルの一端とグループ番号がjで相番号がiである第2回転電機のステータコイルの一端とを接続したことを特徴とする複合モータ。
  10. 極対数がP1であるロータと、集中巻されたs1個のステータコイルとを備え、相数m1の交流電流によって駆動される第1回転電機と、
    極対数がP2であるロータと、集中巻されたs2個のステータコイルとを備え、相数m2の交流電流によって駆動される第2回転電機と、
    からなる複合モータであって、
    前記第1回転電機と前記第2回転電機との間には、
    s1=P1×m1、s2=P2×m2
    P1=k1×m2、P2=k2×m1 ただしk1、k2は自然数
    p1=P1/k1、p2=P2/k2としたとき、
    p1×m1=p2×m2
    の関係が成立し、
    前記第1回転電機のs1個のステータコイルに、1からm1の間で循環する相番号を任意のステータコイルから順に付与し、かつ、s1個のステータコイルを、相番号の異なるm1個のステータコイルをk1組含むp1個のグループにグループ分けし、各グループに1からp1までのグループ番号を付与し、
    前記第2回転電機のs2個のステータコイルに、1からm2の間で循環する相番号を任意のステータコイルから順に付与し、かつ、s2個のステータコイルを、相番号の異なるm2個のステータコイルをk2組含むp2個のグループにグループ分けし、各グループに1からp2までのグループ番号を付与した場合に、
    各グループに属するステータコイルをY結線またはΔ結線によって相互に接続し、かつ、p1×m1個の出力端子を有する電流制御装置の同一の端子に、グループ番号がiで相番号がjである第1回転電機のステータコイルの一端とグループ番号がjで相番号がiである第2回転電機のステータコイルの一端とを共通に接続したことを特徴とする複合モータ。
  11. 前記電流制御装置は、
    相番号1に対応する前記各回転電機の制御電流をそれぞれの基準とした際に、
    相番号jに対応する第1回転電機用の制御電流は前記基準に対して360度×(j−1)/m1だけ位相が異なる電流とし、
    相番号iに対応する第2回転電機用の制御電流は前記基準に対して360度×(i−1)/m2だけ位相が異なる電流とし、
    グループ番号がiで相番号がjである第1回転電機のステータコイルとグループ番号がjで相番号がiである第2回転電機のステータコイルとが接続された出力端子に、相番号jに対応する第1回転電機用の制御電流と相番号iに対応する第2回転電機用の制御電流とを複合して得られる複合電流が流れるように端子電圧を制御するものであることを特徴とする請求項10に記載の複合モータ。
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