JP4856493B2 - 2モータ同時駆動システム、およびその制御装置 - Google Patents

2モータ同時駆動システム、およびその制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、単一のインバータ回路で2つのモータを独立に駆動制御する2モータ同時駆動システムの技術に関する。
一般的に、2つの同期モータを独立に(異なる位相と異なる回転数で)回すためには、それぞれ個別にインバータを設ける必要がある。インバータは、回すモータの最大電流(=最大トルク)を流せるように、その電流容量が設計される。しかし、同期モータを含むシステムにおいては、システムの稼動中に、モータが常に最大トルクを発生していることは比較的少ない。通常、ある一定期間だけ最大トルクを必要とし、それ以外のときはもっと低いトルクで回転している。
例えば、電気自動車の駆動モータの場合、低速からの急加速時または急登坂路の発進時などには最大トルクが必要となるが、それ以外のときは最大トルク以下で回転している。インバータの利用率を(流した電流×流した時間)/(最大電流×システム稼動時間)と考えると、通常走行時のトルクは最大トルクの数〜数十%であるから、通常は数〜数十%の利用率になる。すなわち、インバータからみると、最大トルクに対応する最大電流を流せるように設計されてはいるが、その電流を流すのはほんの一定期間だけで、他の時間は電流的にかなり余裕のある状態で運転されていることになる。
電気自動車には、駆動用モータのほか、エアコン、パワーステアリングなどの種々の補機用モータがあるが、このように同期モータが複数あるシステムの場合、利用率が低いにもかかわらずそれぞれのモータに専用のインバータを設ける必要があり、コストや搭載スペース上問題となる。
そこで、1つのインバータで2つのモータを駆動する技術が幾つか提案されている。例えば、ステータコイルとロータをそれぞれ独立に有する複合モータ(1台に組み合わせた構造も2台別個の構造も含む)において、二つのステータコイルにおける同極のコイルをそれぞれ並列に接続し、一つのインバータから共通の複合電流を流すことにより、二つのロータをそれぞれ自由な回転速度で独立に回転させる複数ロータモータが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、この構成では、二つのコイルを並列に接続していることにより、一方を駆動するための電流成分が他方のコイルにも流れることがあり、そのため無効な電流が大きくなって銅損等が増加するという問題があった。
そこで、このような問題に配慮し、二つのステータコイルにおける同極のコイルをそれぞれ並列に接続した場合における無効な電流を抑制し、全体の効率を向上させた複合モータも提案されている(特許文献2参照)。
特開2001−103717号公報(段落0033,0034、図2) 特開2001−231227号公報(段落0055、図1)
しかし、前記の特許文献1の技術においては、2つのステータコイルに複合電流を流す際の無効電流の問題が非常に大きい。また、特許文献2においては、3相モータの場合、ロータの磁極が3極対以上のモータを組み合わせたものであり、2極対以下の3相モータには適用できない。
本発明は、主に以上の問題点に鑑み、単一のインバータ回路で2極対以下のモータを含む2つのモータを独立に駆動制御する2モータ同時駆動システム、およびその制御装を提供することを課題とする。
請求項1記載の発明は、2モータ同時駆動システムである。この2モータ同時駆動システムは、M巻線をN組有する第1モータと、N巻線をM組有する第2モータと、M×Nのアームを有するインバータと、前記インバータを介して前記第1モータおよび第2モータを制御する制御手段(図1のコントローラ10に相当する)とを備え、前記第1モータおよび第2モータの少なくとも一方が、当該モータの相数または相数の整数倍のティースを有し、当該モータのM×Nの巻線が各ティースに2以上の巻線として巻かれ、前記第1モータのM×Nの駆動点が前記インバータの対応するアーム出力に接続され、前記第2モータの各M巻線が前記第1モータの同一相のN個の駆動点に接続されるように、前記第2モータのN×Mの駆動点が前記インバータのアーム出力に接続され、前記制御手段は、前記第1モータの駆動期間において、前記第1モータの前記N組の巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調された制御信号(PWM制御信号)を前記インバータに供給し、前記第2モータの駆動期間において、前記第2モータの前記M組の巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給することを特徴とする。
この2モータ同時駆動システムは、一方のモータを駆動する際に他方のモータの電流に全く影響を与えないので、両モータを独立に(異なる回転数およびトルクで)駆動することが可能となる。
前記2モータ同時駆動システムは、前記第1モータおよび第2モータの少なくとも一方が磁極対数2以下でもよく(請求項2)、MおよびNを共に3としてもよい(請求項3)。
請求項4記載の発明は、2モータ同時駆動システムの制御装置である。本制御装置は、M巻線をN組有する第1モータとN巻線をM組有する第2モータとにおいて、前記第1モータおよび第2モータの少なくとも一方が、当該モータの相数の1を含む整数倍のティースを有し、当該モータのM×Nの巻線が各ティースに2以上の巻線として巻かれ、前記第1モータのM×Nの駆動点がM×Nのアームを有するインバータの対応するアーム出力に接続され、前記第2モータの各M巻線が前記第1モータの同一相のN個の駆動点に接続されるように、前記第2モータのN×Mの駆動点が前記インバータのアーム出力に接続されるように構成されたモータ駆動装置の前記インバータを制御する制御装置であり、前記第1モータの駆動期間は、前記第1モータの前記N組の巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給し、前記第2モータの駆動期間は、前記第2モータの前記M組の巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給する手段(図1の電流値帰還制御部14およびパルス幅変調パターン生成ロジック16を含む)を備えたことを特徴とする。
この2モータ同時駆動システムの制御装置は、一方のモータを駆動する際に他方のモータに電流が全く流れないようにインバータを制御するので、両モータを独立に(所望の異なる回転数およびトルクで)駆動することが可能となる。
前記インバータに供給する手段は、前記第1モータに設定された回転数およびトルクを表す第1指令に基づいて、前記第1モータに対する前記M×Nのパルス幅変調制御信号を生成する手段と、前記第2モータに設定された回転数およびトルクを表す第2指令に基づいて、前記第2モータに対する前記N×Mのパルス幅変調制御信号を生成する手段とを備え、前記第2モータの回転数およびトルクを前記第1モータの回転数およびトルクと独立に設定することができるように構成してもよい(請求項5)。
2モータ同時駆動システムの制御装置は、前記第1モータおよび第2モータに流す総電流が前記インバータの電流許容値を超える場合、前記総電流が前記電流許容値を超えないように、あらかじめ設定された優先度の低い方のモータへのパルス幅変調制御信号を調節する手段(図1のモータトルク設定部12に相当する)を含む構成としてもよい(請求項6)。
請求項7記載の発明は、2モータ同時駆動システである。この2モータ同時駆動システムは、M巻線をN組有する第1モータと、N相巻線をM組有する第2モータと、M×Nのアームを有するインバータとを備え、前記第1モータのM×Nの駆動点が前記インバータの対応するアーム出力に接続され、前記第1モータの駆動期間は、前記第1モータに対して外部から与えられる要求に応じて、前記第1モータの前記N組の巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給し、前記第2モータの駆動期間は、前記第2モータに対して外部から与えられる要求に応じて、前記第2モータの前記N組の巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給する制御手段をさらに備えた2モータ同時駆動システムであって、前記第2モータ、NまたはNの整数倍のティース備え、前記M×Nの巻線が、各ティースに2以上の巻線として巻かれたことを特徴とする。
このモータ同時駆動システム、一方のモータを駆動する際に他方のモータに電流が全く流れないように制御することができるので、両モータを独立に(異なる回転数およびトルクで)駆動することが可能となる。
2モータ同時駆動システムの第2モータは、磁極対数が2以下でもよく(請求項8)、またMおよびNを共に3としてもよい(請求項9)。
請求項10記載の2モータ同時駆動システは、前記第2モータが、1極対のロータと、3個のティースとを有し、各ティースに3つの巻線が巻かれたことを特徴とする。
請求項11記載の2モータ同時駆動システは、前記第2モータが、2極対のロータと、6個のティースを備え、各ティースに3つの巻線が巻かれ、各ティースの前記3つの巻線の2つを並列に接続し、対向するティースの単独の巻線どうしを並列に接続したことを特徴とする。
本発明によれば、単一のインバータにインバータの相数と同数の巻線を有する2つのモータを接続して、一方のモータに電流を流すことなく他方のモータを駆動することができるので、両モータを独立に(異なる回転数およびトルクで)駆動することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態と添付図面により本発明を詳細に説明する。
なお、複数の図面に同じ要素を示す場合には同一の参照符号を付ける。
図1は、本発明の原理による2モータ同時駆動システムの構成例を概念的に示すブロック図である。図1の2モータ同時駆動システム1は、2つのモータM1,モータM2をそれぞれ任意の回転数およびトルクで駆動することを必要とする、例えば、自動車などの図示しない上位の装置(ホストシステム)で使用されるものである。図1において、本発明の2モータ同時駆動システム1は、駆動すべきモータM1,モータM2と、ホストシステムの電源からモータ駆動用の電圧を生成する電源回路30と、モータM1およびモータM2への駆動電圧の切り替えを行う周知のインバータ20と、ホストシステムから与えられるモータM1,モータM2に対するトルク指令に応じて前記インバータ20を構成するスイッチ素子の開閉を制御するコントローラ(制御手段)10を備える。さらに、2モータ同時駆動システム1の各モータM1,モータM2には、巻線の電流を検出する電流センサ17a,17bおよびロータの回転位置を検出する少なくとも1つの回転角センサ18a,18bがそれぞれ適切に取り付けられている。
なお、以下の説明においては、説明を簡単に分かりやすくするために、モータM1,モータM2は、実質的に9の巻線を有する3相モータであると仮定するが、本発明はこれに限定されるものではない。
電源回路30は、ホストシステムの適切な電源電圧からモータM1,モータM2の駆動に必要な電圧を高電位Hと低電位Lとの電位差として出力するものである。電源回路30の出力電圧(H−L)は、以下の説明を簡単に行うために所定の直流電圧であると仮定する。一般に、低電位Lは、0ボルトまたは接地である。
コントローラ10は、モータトルク設定部12、モータM1,モータM2に対応する電流値帰還制御部(図1では、電流値FBCとした)14a,14b、およびPWMパターン生成ロジック16からなる。モータトルク設定部12は、図示しないホストシステムからのモータM1,モータM2に対するトルク指令に応じて、そのトルクを発生するためのモータM1,モータM2の電流を算出してモータM1,モータM2に対する電流指令を発する。モータM1,モータM2の電流の合計は、インバータ20の許容電流以下でなければならないので、これを超える場合は、トルク設定の優先度が低く設定されている方のモータの電流を低く設定することにより、モータM1,モータM2の電流の合計をインバータ20の許容電流以下に抑える。なお、モータトルク設定部12は、請求項5の「・・・パルス幅変調制御信号を調節する手段」の一例である。
モータM1の電流値帰還制御部14aは、通常のモータ制御と同様に、モータトルク設定部12からのモータM1に対する電流指令と実際の電流とが一致するように周知のdq変換によるベクトル制御を行い、モータM1の3相(U相,V相,W相とする)に対する電圧指令を生成する。同様に、モータM2の電流値帰還制御部14bは、モータトルク設定部12からのモータM2に対する電流指令からモータM2の3相(u相,v相,w相とする)に対する電圧指令を生成する。なお、図1において、要素間を接続する線に短い右上がりの斜線を付け、その斜線の下に数または変数を表記した箇所があるが、これはその線が表記の本数からなることを示す。例えば、電流値帰還制御部14a,14bの出力は、それぞれ3本の線を介して伝えられる。
PWMパターン生成ロジック16は、本発明の第1の実施形態により、電流値帰還制御部14a,14bからそれぞれ送られるモータM1のU相,V相,W相に対する電圧コマンドおよびモータM2のu相,v相,w相に対する電圧コマンドに応じて9相(uU,uV,uW,vU,vV,vW,wU,wV,wW)の巻線の電圧を設定し、その9相のPWMパターンをモータM1,モータM2に対しそれぞれ時分割式に発生する。この動作は、詳細に後記する。なお、電流値帰還制御部14およびPWMパターン生成ロジック16の組み合わせは、請求項4記載の「・・・パルス幅変調制御信号を前記インバータに供給する手段」の一例である。
PWMパターン生成ロジック16が発生した9相のPWMパターンは、インバータ20を構成する9組のスイッチ岐路の制御端子に供給され、9組のスイッチ岐路(以降、「アーム」と称する)の出力を決定する。インバータ20からの9相の出力によりモータM1,モータM2の9相の巻線が駆動される。なお、数Ncは、インバータ20を構成するアームの数であり、現在の例では9である。
なお、以下の説明において、モータM1,モータM2とインバータ20からなる回路部分をモータ駆動回路と称する。
次に、図2および図5を参照して、本発明の第1の実施形態(実施形態1)の第1の態様による2モータ同時駆動システム1のモータ駆動回路の構成を説明する。
なお、本発明は、多様な側面を有する。すなわち、本発明は、一面では、所定の条件を備えた2つのモータを単一のインバータで独立に駆動する2モータ駆動システム(本発明の第1の実施形態で、単に「実施形態1」という)であると考えられ、別の面では、そのような2モータ駆動システムに使用可能なモータ(本発明の第2の実施形態で、単に「実施形態2」という)であるとも考えられ、さらに別の面では、所定の条件を備えた2つのモータを単一のインバータで独立に駆動する方法であるとも考えられる。
図2は、本発明の第1の実施形態(実施形態1)の第1の態様による2モータ同時駆動システム1のモータ駆動回路の構成を示す回路図である。図2のモータ駆動回路は、9相のインバータ20と、これに接続されたモータM1およびモータM2から構成される。モータM1は、3磁極対ロータR1と9のティースを有するステータを備え、各ティースに1つの巻線を有する9巻Y結線の3相モータである。モータM1の9相の巻線はインバータ20の各スイッチ岐路、すなわちアームの出力端(アーム出力=直列接続された2つのスイッチングトランジスタの接続点)に接続されている。
ところで、2つのモータを1つのインバータで駆動する場合、3相モータではインバータの相数は最小で9相必要になる。インバータの相数とモータの巻線の相数(後に例を示すように1つの相が並列接続または直列接続された複数の巻線から構成されていてもよい)は同じにする必要がある。通常は、モータM1のように巻線が9相のモータは、ロータが3極対となる。そこで、1つのティースに複数の巻線を巻くことにより巻線の数を増やして、2極対以下のロータのモータで9相以上のインバータと接続できるようにしたモータの一例が図2の右側に示したモータM2である。図5は、図2に示した本発明のモータM2の構造を概念的に示す図である。図2(右側)および図5に示すように、モータM2は、1磁極対ロータR2と3つのティースT2を有するステータS2を備え、各ティースに3つの巻線を巻いた9巻Y結線の3相モータである。このように、本発明によれば、極対数が2以下のロータを有する3相モータを使用することができるので、小型化するのに好都合である。
図2において、インバータ20は、3行(横方向の並び)u,v,wおよび3列(縦方向の並び)U,V,Wに配列された9のアームから構成される。周知のように、各アームは、2つのスイッチ素子を直列に接続した岐路からなり、岐路の両端は電源回路30の高電位Hの出力導体と低電位Lの出力導体にそれぞれ接続されている。インバータ20は、図2に示すように平滑コンデンサCを含むことが好ましいが、必須ではなく、図2以外では作図の都合上、省略してある。インバータ20の各アームは、Sijと記し、そのアームを構成する上下のスイッチ素子は、USij,LSijと記す。添え字iはその位置に対応する行を表し、u,v,wの何れかであり、添え字jは、その位置に対応する列を表し、U,V,Wの何れかである。例えば、2行1列目(すなわち、行v、列U)のアームは、SvUと記し、その上下のスイッチ素子はUSvU,LSvUと記す。
各アームSijの上下2つのスイッチ素子USij,LSijの制御端子には、PWMパターン生成ロジック16(図1参照)からの対応する出力信号とその反転信号が印可される。各アームSijの上下2つのスイッチ素子USij,LSijの接続ノードがそのアームSijの出力点となる。したがって、モータM1,モータM2の巻線は対応するアームの出力点に接続されるのであるが、以下の説明においては、モータの巻線とアームの接続点が接続されることを単に巻線がアームに接続されるという具合に表現する。
モータM1の巻線U1,V1,W1の一端が共通に接続され、それぞれの他端がインバータ20のアームSuU,SuV,SuWにそれぞれ接続されている。同様に、モータM1の巻線U2,V2,W2の一端が共通に接続され、それぞれの他端がインバータ20のアームSvU,SvV,SvWにそれぞれ接続され、巻線U3,V3,W3の一端が共通に接続され、それぞれの他端がインバータ20のアームSwU,SwV,SwWにそれぞれ接続されている。したがって、もしアーム行i(=u,vまたはw)のすべてのアームSiU,SiV,SiWの出力を同じ電位HまたはLにすると、そのアーム行に接続されているモータM1の3つの巻線には同一の電位が印加されることになるので、それらの巻線に直前の駆動状態から継続して流れている電流には全く影響を与えない。
また、モータM2の巻線u1,v1,w1の一端が共通に接続され、それぞれの他端がインバータ20のアームSuU,SvU,SwUにそれぞれ接続されている。同様に、モータM2の巻線u2,v2,w2の一端が共通に接続され、それぞれの他端がインバータ20のアームSuV,SvV,SwVにそれぞれ接続され、巻線u3,v3,w3の一端が共通に接続され、それぞれの他端がインバータ20のアームSuW,SvW,SwWにそれぞれ接続されている。したがって、もしアーム列j(=U,VまたはW)のすべてのアームSuj,Svj,Swjの出力を同じ電位HまたはLにすると、そのアーム列に接続されているモータM2の3つの巻線には同一の電位が印加されることになるので、それらの巻線に直前の駆動状態から継続して流れている電流には全く影響を与えない。
以上のような構成の2モータ同時駆動システム1の動作を、図3〜8を参照して説明する。図3は、図2のモータ駆動回路のモータM1駆動時のインバータ20のアーム列制御の原理を説明する図である。図4は、図2のモータ駆動回路のモータM2駆動時のインバータ20のアーム行制御の原理を説明する図である。本発明の実施形態1の第1の態様によれば、後に詳細に述べるようにインバータ20(すなわち、モータM1,1M2)は、時分割式に制御を行う。因みに、図3および図4から分かるように、ロータが3極対のモータM1も、1極対のモータM2も、ともに3組の3相巻線を備えるという点で電気回路的には同じである。しかし、モータM1,モータM2の巻線を区別するために、モータM1の巻線は大文字で表し、モータM2の巻線は小文字で表した。
図3および図4において、インバータ20を構成するスイッチ素子のうち、丸で囲んだスイッチ素子はonとなるように制御され、その他のスイッチ素子はoffとなるように制御されているものとする。モータM1の駆動時においては、例えば図3に示すように、アーム列Uのアームの出力は何れもHであり、アーム列Vおよびアーム列Wのアームの出力は何れもLである。このように、アーム列U,V,Wの各アーム列のアームの出力電位をすべて同じにすることにより、各アーム列Suj,Svj,Swjに接続されたモータM2の巻線は同電位となり電圧が実質的に印加されない。したがって、この期間は、モータM2の巻線は駆動されないので、モータM2の巻線には、直前の駆動状態に応じた電流がインバータ20のon状態素子を通って還流しながら減衰することになる(還流モード)。例えば、インバータ20のU列のアームに接続されたM2の巻線u1,v1,w1は、すべて高電位Hとなるので、これらの巻線に流れる電流は一切影響を受けない。一方、アーム行に注目すると、例えば、モータM1の巻線U1,V1,W1にはそれぞれH,L,Lの電位が印加されるので、巻線U1に、仮に電流Iが流れ込むと、巻線V1,W1からそれぞれI/2の電流が流れ出ることになる。したがって、インバータ20の各アーム列ごとに同じ出力となる(換言すれば、モータM1の巻線U,V,Wの駆動パターンがすべての巻線の組で同じになる)ように、PWMパターン生成ロジック16からPWM出力を与えることにより、モータM2に影響を与えることなくモータM1を駆動することができる。
同様に、モータM2の駆動時においては、図4に示すように、アーム行uのアームの出力は何れもHであり、アーム行vおよびアーム行wのアームの出力は何れもLである。このように、アーム行u,v,wの各アーム行のアームの出力電位をすべて同じにすることにより、各アーム行SiU,SiV,SiWに接続されたモータM1の3つの巻線は同電位となり電圧が実質的に印加されない。したがって、この期間は、モータM1の巻線は駆動されないので、モータM1の巻線には、直前の駆動状態に応じた電流がインバータ20のon状態素子を通って還流しながら減衰することになる(還流モード)。一方、アーム列に注目すると、例えばモータM2の巻線u1,v1,w1にはそれぞれH,L,Lの電位が印加されるので、巻線u1に、仮に電流I1が流れ込むと、巻線v1,w1からそれぞれI1/2の電流が流れ出ることになる。したがって、インバータ20の各アーム行ごとに同じ出力となる(換言すれば、モータM2の巻線u,v,wの駆動パターンがすべての巻線の組で同じになる)ように、PWMパターン生成ロジック16からPWM出力を与えることにより、モータM1に影響を与えることなくモータM2を駆動することができる。例えば、図4に示すように、アーム列u,v,wの出力をそれぞれH,L,Lとした場合、巻線u1,u2,u3には電流I1,I2,I3(ただし、I1=I2=I3)がそれぞれ流れ込み、巻線v1,w1から電流I1/2が流れだし、巻線v2,w2から電流I2/2が流れだし、巻線v3,w3から電流I3/2が流れだすが、モータM1の巻線に流れる電流には一切影響を及ぼさない。
したがって、モータM1,モータM2の駆動を時分割式に交互に行うことにより、モータM1およびモータM2を1つのインバータ20で独立に(回転数およびトルクを個別に設定して)駆動することが可能となる。
一般に、DCモータのインバータを用いた駆動方法には、矩形波駆動(または通電)方式、台形波駆動方式、および疑似正弦波駆動方式などが知られているが、振動や騒音などの面では疑似正弦波駆動方式が好ましいので、本発明の実施形態においては、疑似正弦波駆動方式で駆動することが好ましい。
ここで、本発明の2モータ同時駆動システムと従来のモータ駆動システムとの1つの相違点を考察する。図6は、通常の直流3相モータを単一駆動する様子を示す図である。図6(a1),(a2)は、3相巻線U,V,Wに印加する電圧波形の例を2つ示すグラフである。図6(a)において、IP(IP1〜IP3)は、3相の巻線U,V,Wに同一の電圧(HまたはL)を印加している期間を示し、この期間はモータが実質的に駆動されないので、仮に、「無効期間」と言うことにする。図6(b1)は、図6(a1)の駆動波形における無効期間IP2のモータ駆動システムの動作状態を示す図である。モータの各相に電圧がかかり電流を流しているのは、実質的な駆動期間であるVP1,VP2においてUVW相のタイミングがずれている期間A1,B1,A2,B2である。無効期間IP2は、3相U,V,Wのすべてが高電位に維持されるが、これは、インバータの高電位側のスイッチがonで低電位側のスイッチがoffに維持されることを意味し、その直前の駆動期間VP1の駆動電圧による電流がインバータの高電位側のスイッチを通って還流する。図6(b)において、太線の矢印はその部分を流れる電流の方向を示す。
通常の直流モータであれば、このようにしてモータを駆動することができる。これは、各巻線が個別のティースに巻かれているため、巻線間に相互インダクタンスが殆ど作用しないからである。しかし、前記のように本発明では、1つのティースの複数の巻線が並列に巻かれたモータを使用する。図7は、1つのティースに複数の巻線を設けた場合の駆動方法を説明する図である。このように1つのティースに複数の巻線を並列巻きした場合、同一のティースに巻かれた巻線間に自己インダクタンスとほぼ同じ相互インダクタンスが生じる。そのため、図7(a)に示すように、片方のコイル#1に電流が流れているとき(導通状態のとき)に、他のコイル#2に電圧をかけて電流を流そうとすると、コイル#2の電流変化によって発生する磁束変化Δφを打ち消すようにコイル#1の電流に変化Δiが生じる結果、ティース全体としての磁束(図7(a)の例では、右向きの磁束と左向きの磁束の和)の変化が生じなくなる。したがって、一方のコイル#1が導通状態の時に他のコイル#2に電圧をかけると、この瞬間に、コイル#2に誘起電圧が発生しないので、過大な電流がコイル#2に流れることになる。したがって、各ティースに複数の巻線を設けたモータを使用する本発明の2モータ同時駆動システムにおいて、このような事態を避けるには、図7(b)に示すように、同一のティースに巻かれたコイル(図7の例では、#1,#2)に通電する場合は、それらのコイルが接続された相(アーム)のスイッチングのタイミングを合わせ、同時に電圧をかける必要がある。
この解決策を図6に戻って説明する。本発明における図6(a2)のインバータ駆動波形においては、無効期間IP2’を2つ(すなわち、IP2aとIP2b)に分割し、2つの期間の境界点で駆動電圧を高電位Hから低電位Lへと切り替え、無効期間後半IP2bの駆動電圧をLとしている。このように駆動した場合の期間IP2bのモータ駆動状態を示したのが図6(b2)である。図6(b1),(b2)の比較から分かるように、無効期間IP2aにおける高電位側のスイッチ素子onの状態(b1)から低電位側のスイッチ素子onの状態(b2)へと切り替えても、インバータ内部の電流経路が変わるだけで、巻線U,V,W自体を流れる電流は影響を受けない。つまり、図6(a2)のIP2’に示すように、モータの相巻線の無効期間(エッジは除く)にその相巻線に対する印加電圧を同に切り替える限り、相巻線には常に等しい電圧が印加されるので、相巻線に流れる電流はその切替の影響を受けない。これは、1つのモータに複数組の相巻線が巻かれている場合も、各組の相巻線に対して言えることである。本発明では、この原理を利用して駆動制御を行う(後述)。なお、図6(a2)では、隣接する無効期間の駆動電位が交互になるように無効期間IP3’の駆動電位は高電位Hとなっている(図6(a1)のIP3では低電位Lである)。
図8は、以上述べた本発明の2モータ同時駆動原理に基づく制御方法を説明する図である。図8において、上段の2つのグラフは、モータM1,M2の各相巻線に流すべき電流波形を示すグラフである。モータM1のグラフのU相,V相,W相およびモータM2のグラフのu相,v相,w相の電流波形を表す曲線は、それぞれ実線、破線、点線で描いてある。本発明の原理によれば、回転周期の短い方(図8の例ではモータM2)の周期より遙かに短い周期Tswで両モータM1,M2のPWMに基づく時分割制御を行う。図8の下段には、上段の目標電流波形の極短い期間の各巻線の駆動電圧波形を拡大して示すタイミングチャートを示す。タイミングチャートにおいて、モータM1は、モータM2の無効期間に含まれる所定の長さの駆動期間Aと所定の長さの電圧無効期間により制御される。モータM2は、モータM1の無効期間に含まれる所定の長さの駆動期間Bと所定の長さの電圧無効期間により制御される。
モータM1,M2に共通の無効期間IPには、両モータのすべての巻線がHまたはLの同じ電位に揃えられているので、両モータとも駆動されない期間である。モータM1の駆動期間Aにおいては、モータM1の3つのU相の駆動電圧SuU,SvU,SwU(実線)は期間Aの終了時に一斉にHからLに切り替わり(段落0040で述べた原理に当てはめると、モータM2の3相u1,v1,w1の駆動電圧がモータM2の無効期間に同時に切り替わったと言える)、モータM1の3つのV相の駆動電圧SuV,SvV,SwV(破線)は期間A内の時刻(T1またはT3)にHからLに切り替わり(同様に、モータM2の3相u2,v2,w2の駆動電圧がモータM2の無効期間Aに同時に切り替わった)、モータM1の3つのW相の駆動電圧SuW,SvW,SwW(モータM2の3相u3,v3,w3の駆動電圧)(点線)は期間Aの開始時にHからLに切り替わっている。同様に、モータM2の駆動期間Bにおいては、モータM2の3つのu相の駆動電圧SuU,SuV,SuW(実線)は期間B内の時刻T2に一斉にLからHに切り替わり(モータM1の3相U1,V1,W1の駆動電圧がモータM1の無効期間Bに同時に切り替わり)、モータM2の3つのv相の駆動電圧(または、モータM1の3相U2,V2,W2の駆動電圧)SvU,SvV,SvW(破線)は期間Bの終了時にLからHに切り替わり、モータM2の3つのw相の駆動電圧(または、モータM1の3相U2,V2,W2の駆動電圧)SwU,SwV,SwW(点線)は期間Bの開始時にLからHに切り替わっている。
前段を要約すると、本発明によれば、2つのモータのそれぞれの駆動期間(エッジを含む)において、他方のモータ(そのとき無効期間中のモータ)の各組(図2の例では巻線IDに含まれる1,2,3)ごとに、その組の全相巻線(図2の例ではU,V,Wまたはu,v,w)の駆動電圧は同時に切り替えてもよいが常に同じ電位に維持しなければならない。また、図8に示したインバータ20の制御を行う駆動電圧波形から、前記の必要条件は、次のようにも表現できる。即ち、2つのモータのそれぞれの駆動期間(エッジを含む)において、そのモータ(駆動期間中のモータ)の各組の全相巻線の駆動電圧波形は各組ごとに同じパターンでなければならない。この必要条件は、本発明の原理の1つであり、段落0040の「モータの相巻線の無効期間(エッジは除く)にその相巻線に対する印加電圧を同に切り替える限り、相巻線には常に等しい電圧が印加されるので、相巻線に流れる電流はその切替の影響を受けない」ことを利用したものである。
また、2つのモータの駆動期間の間に2つのモータが共に還流モードとなる共通の無効期間(例えば、図8のIP(H)およびIP(L)の期間)があっても良い。前記の必要条件を満たす限り、駆動電圧の切り替えは、駆動期間(エッジを含む)内であれば、任意のタイミングで行うことができる。図8の例では、駆動期間AにおけるモータM1の各相のon時間の割合は、HからLに変化するタイミングで決定し、駆動期間BにおけるモータM2の各相のon時間の割合は、LからHに変化するタイミングで決定する。前記の必要条件を満たす限り、必ずしも図8と同じタイミングである必要はなく、他のタイミングで同様の制御を行ってもよい。
ところで、ここで述べた「2つのモータのそれぞれの駆動期間(エッジを含む)において、他方のモータの各組ごとに、その組の全相巻線の駆動電圧は同時に切り替えてもよいが常に同じ電位に維持しなければならない」または「2つのモータのそれぞれの駆動期間(エッジを含む)において、そのモータ(駆動期間中のモータ)の各組の全相巻線の駆動電圧波形は各組ごとに同じパターンでなければならない」という必要条件は、わざわざこれを実現しようとするまでもなく、図4に関連して段落0034および0035で説明したようにインバータ20を制御することにより、自ずと満たされるものである。この場合、逆もまた真であり、前記の必要条件を満足すれば、自ずと段落0034および0035のようにインバータ20を制御することになる。
再び、図8において、モータM1およびモータM2にそれぞれ所定の長さの駆動期間Aおよび駆動期間Bを割り当て、モータM1,モータM2を時分割式に駆動するが、このとき、制御すべきモータに対して外部から与えられるトルク指令および当該モータの回転角センサの出力に応じてPWM制御を行う。この際、さらに電流センサの出力を用いて制御を行ってもよい。2つのモータM1およびM2に対するそれぞれの駆動期間AおよびBの長さは同じである必要はない。各モータは、割り当てられた駆動時間の必要な期間だけ駆動すればよい。必要に応じて、駆動期間A,駆動期間Bにより、電源回路の出力電圧(H−L)をコントローラ10により変更し、モータM1,モータM2に異なる駆動電圧を使用することも可能である。
このように、本発明によれば、単一のインバータで2つのモータを全く独立に時分割駆動することが可能となる。
ところで、1極対のモータM2においては、u巻線u1,u2,u3が同一のティースに巻かれているが、モータM2の駆動時にはこれらのu巻線が同時に駆動されるので、磁気的には1つの巻線に3倍の電流を流したのと同じになる。このように1つのティースに複数の巻線を巻くことにより、1極対のモータでも9相のインバータに接続することが可能となり、本発明により1つのインバータによる2つのモータの独立駆動が可能となる。
次に、図9および図12を参照して、本発明と従来技術との比較を行う。
図12は、図2に示すように2つのモータの一方のティースにコイルを並列巻きした回路において図8に示すような駆動制御を行わなかった場合の巻線電流の一例を示す図である。図12の(a)および(b)は、図2のモータ駆動回路において、図7(a)に示すような2モータ同時駆動を行った場合にモータM1およびM2の巻線に流れる電流の一例を示す。図9は、図2に示す回路において図8に示すような駆動制御を行った場合の巻線電流の一例を示す図である。図9(a)および図9(b)は、モータM1およびM2の巻線に流れる電流の一例を示す。図9および図12の(c)は、モータ2の巻線に流れる電流を時間軸方向に拡大した電流波形である。図9および12の各電流波形は計測した結果得られたグラフである。また、図9および図12においてモータM1およびM2の電流曲線U,V,Wおよびu,v、wは、巻線の各組の対応する相の電流を一括して表したものである。例えば、モータM1の電流波形Uは、3組のU相巻線U1,U2,U3を流れる電流を重ねて示した波形である。同様に、モータM2の電流波形uは、3組のu相巻線u1,u2,u3を流れる電流を重ねて示した波形である。
図12では、モータM1の電流波形は、3相U,V,Wとも1本の曲線で表されているので、すべての組に対して同じ相の電流は等しいことが分かる。しかし、モータM2のグラフでは、各相の電流波形は不規則な幅を有する包絡線の間を振動する波形となった(図では作図の都合上、各相の包絡線で囲まれた領域ごとに網掛けで示した)。図12(b)に示すu相電流のグラフを時間軸方向に拡大した図12(c)から分かるように、モータM2の3組のu相電流IuU,IuV,IuWは、相互インダクタンスの影響によるリップルのために、多くの部分で一致しない不揃いな波形となっている。
これに対し、図9においては、モータM1のグラフのみならず、モータM2のグラフにおいても、3相u,v、wの電流波形が1本の曲線で表されている。図9(b)に示すu相電流のグラフを時間軸方向に拡大した図9(c)から分かるように、モータM2の3組のu相電流IuU,IuV,IuWは、相互インダクタンスに起因するリップル電流が解消され、ほぼ一致して安定した波形となっている。
このように、各ティースに複数の巻線を巻いたモータを用いた2モータシステムにおいて従来の駆動制御方式を行った場合、各ティースに複数の巻線を巻いたモータの巻線電流にはリップルが多く、所望の回転性能を得るのが困難となる。しかし、そのような2モータシステムにおいても、本発明によれば、両方のモータをそれぞれ所望の回転数およびトルクで回転させつることが可能となる。
図10は、本発明の実施形態2の別の形態によるモータの一例を示す図であり、図10(a)は、その構造を示し、図10(b)は、構造を模式的に表す。図10のモータM3は、図2の9相インバータで駆動可能なモータの別の例である。図10において、モータM3は、2極対のロータR3と、6個のティースTu1,Tv1,Tw1,Tu2,Tv2,Tw2を有するステータS3を備える。ステータS3の6個のティースには、3相巻線が3組巻かれている。すなわち、ステータS3の相対する3組のティース対Tu,Tv,Twが3相U,V,Wを構成し、対向するティースTα1,Tα2(α=u,v,w)には3組のα相巻線が同様に巻かれ、対向するティースTα1,Tα2に巻かれた2つの同相で同じ組の巻線どうしは並列接続され、さらに各組の3相U,V,WはY結線されている。具体的には、図10(b)において、モータM3を構成する18(=6ティース×3巻線)の巻線に対し、ティースTu1に巻かれた第1組U相の巻線から反時計回りにC1,C2,...,C18と符号を付けると、モータM3の結線状態は次のようになる。すなわち、対向するU相のティース対Tu1,Tu2においては、同じ組の巻線(C1,C10),(C2,C11)(C3,C12)がそれぞれ並列接続され、並列接続された巻線対の一端はそれぞれ駆動端子U1,U2,U3として使用される。対向するV相のティース対Tv1,Tv2においては、同じ組の巻線(C4,C13),(C5,C14)(C6,C15)がそれぞれ並列接続され、並列接続された巻線対の一端はそれぞれ駆動端子V1,V2,V3として使用される。対向するW相のティース対Tw1,Tw2においては、同じ組の巻線(C7,C16),(C8,C17)(C9,C18)がそれぞれ並列接続され、並列接続された巻線対の一端はそれぞれ駆動端子W1,W2,W3として使用される。さらに、Y結線とするため、第1組のU1,V1,W1相の巻線C1,C4,C7,C10,C13,C16の駆動端子でない側がともに接続され、第2組のU2,V2,W2相の巻線C2,C5,C8,C11,C14,C17の駆動端子でない側がともに接続され、第3組のU3,V3,W3相の巻線C3,C6,C9,C12,C15,C18の駆動端子でない側がともに接続される。
以上のように構成されたモータM3は、U,V,Wの3巻線を3組U1,V1,W1,U2,V2,W2,U3,V3,W3備えているので、前記のモータM2と同様に図1の2モータ同時駆動システム1に接続可能である。
以上は、本発明の説明のために実施の形態の例を掲げたに過ぎない。したがって、本発明の技術思想または原理に沿って前記の実施の形態に種々の変更、修正または追加を行うことは、当業者には容易である。
例えば、以上の説明では、3行×3列の9相または9アームのインバータを用いた。しかし、本発明はこれに限らず、M行×N列のインバータを用いた2モータ同時駆動システムを実現することができる。このM行×N列のインバータで駆動可能なモータは、M巻線をN組備えたM相モータと、N巻線をM組備えたN相モータである。各巻線は複数の巻線の並列接続でもよい。各モータのティースの数はモータの相数またはその整数倍である。
また、以上の説明では、モータがY結線されている場合を用いた。しかし、Δ結線のモータを用いることも可能である。図11Aは、本発明の実施形態1の第2の態様により2つのΔ結線したモータM1a,モータM2aを駆動するモータ駆動回路の構成を示す回路図である。図11Bは、第2の態様によるモータ駆動回路のモータM1a駆動時のインバータ20のアーム列制御の様子を説明する図である。図11Aおよび図11Bにおいて、インバータ20のアームの識別は図2〜図4と同様に行うものとする。モータM1aにおいて、第1〜第3の巻線群(U1,V1,W1)、(U2,V2,W2)、(U3,V3,W1)がそれぞれΔ結線され、巻線U1,W1のノードがアームSuUに接続され、巻線U1,V1のノードがアームSuVに接続され、巻線V1,W1のノードがアームSuWに接続されている。同様に、巻線U2,V2,W2からなるΔ結線の各ノードは、インバータ20のアーム行vのアームに接続され、巻線U3,V3,W3からなるΔ結線の各ノードは、アーム行wのアームに接続されている。モータM2aにおいても、第1の巻線群〜第3の巻線群(u1,v1,w1)、(u2,v2,w2)、(u3,v3,w3)がそれぞれΔ結線されている。また、巻線u1,v1,w1からなるΔ結線の各ノードは、インバータ20のアーム列Uのアームに接続され、巻線u2,v2,w2からなるΔ結線の各ノードは、アーム列Vのアームに接続されている。巻線u3,v3,w3からなるΔ結線の各ノードは、アーム列Wのアームに接続されている。なお、前記の各ノードはΔ結線された巻線に対して電源供給線を接続する点なので、駆動点と称する。この意味においては、図2〜図4のY結線されたモータM1およびモータM2の駆動点は、例えば、巻線U1,V1,W1の場合、巻線U1,V1,W1のY結線されていない側のリード線となる。
このように、Δ結線のモータM1a,モータM2aをインバータ20で駆動する場合も、図11Bに示すように、アーム列U,V,Wごとにアーム出力をそろえた場合(図11Bの例では、順にH,L,Lとした)、モータ2aの3巻線の各組には同じ電位が印加されるので、モータ2aに電流を流すことなくモータM1aを駆動することができる。同様に、図示してはいないが、アーム行u,V,Wごとにアーム出力をそろえた場合、モータ1aの3巻線の各組には同じ電位が印加されるので、モータ1aに電流を一切流すことなくモータM2aを駆動することができる。このように、本発明はΔ結線のモータにも適用可能である。
本発明では、これまで説明したような磁極対の数が2以下のモータが少なくとも1つ使用される。一般に、小型モータについては、構造が単純な1〜2磁極対のモータが使用される場合が多いので、本発明は電気自動車の補機をモータ駆動する場合に好適である。
また、以上の説明では、永久磁石のロータがステータの内側にあるモータを例に取ったが、逆の構造のモータにも適用可能である。
なお、以上の説明において、インバータがアームのマトリックスとしての構造を有するものとした。しかし、これは、インバータのスイッチセット(アーム)が物理的に格子状に配列されていることを意味するのではなく、インバータと、これに接続される2つのモータの巻線との接続関係を各モータの巻線から見ると行列を成していると考えられるという意味である。
本発明の原理による2モータ同時駆動システムの構成例を概念的に示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の第1の態様による2モータ同時駆動システム1のモータ駆動回路の構成を示す回路図である。 図2のモータ駆動回路のモータM1駆動時のインバータのアーム列制御の原理を説明する図である。 図2のモータ駆動回路のモータM2駆動時のインバータのアーム行制御の原理を説明する図である。 図2に示した本発明のモータ(M2)の構造を概念的に示す図である。 本発明との相違点を説明するために通常の直流3相モータ駆動例を示す図である。 1つのティースに複数の巻線を設けた場合の駆動方法を説明する図である。 本発明の実施形態1の第1の態様によりモータM1,M2を時分割制御する様子を説明する図である。 図2に示す回路において図8に示すような駆動制御を行った場合の巻線電流の一例を示す図である。 本発明の実施形態2の別の形態によるモータの一例を示す図であり、図10(a)は、その構造を示し、図10(b)は、構造を模式的に表す。 本発明の実施形態1の第2の態様により2つのΔ結線したモータM1a,モータM2aを駆動するモータ駆動回路の構成を示す回路図である。 第2の態様によるモータ駆動回路のモータM1a駆動時のインバータ20のアーム列制御のようすを説明する図である。 図2に示すように2つのモータの一方のティースにコイルを並列巻きした回路において図8に示すような駆動制御を行わなかった場合の巻線電流の一例を示す図である。
符号の説明
1 2モータ同時駆動システム
10 コントローラ
12 モータトルク設定部
14 電流値期間制御部(電流値FBC)
16 PWMパターン生成ロジック
17 電流センサ
18 回転角センサ
20 インバータ
30 電源回路
M1〜M3 モータ
M1a,M2a Δ結線のモータ

Claims (11)

  1. M相巻線をN組有する第1モータと、
    N相巻線をM組有する第2モータと、
    M×Nのアームを有するインバータと、
    前記インバータを介して前記第1および第2モータを制御する制御手段とを備え、
    前記第1モータおよび第2モータの少なくとも一方が、当該モータの相数または相数の整数倍のティースを有し、当該モータのM×Nの巻線が各ティースに2以上の巻線として巻かれ、
    前記第1モータのM×Nの駆動点が前記インバータの対応するアーム出力に接続され、
    前記第2モータの各組の第m相巻線(m=1,2,...、)が前記第1モータの同一相のN個の駆動点に接続されるように、前記第2モータのN×Mの駆動点が前記インバータのアーム出力に接続され、
    前記制御手段は、前記第1モータの駆動期間において、前記第1モータの前記N組の相巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給し、前記第2モータの駆動期間において、前記第2モータの前記M組の相巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにN×Mのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給することを特徴とする2モータ同時駆動システム。
  2. 前記第1モータおよび第2モータの少なくとも一方は、磁極対数が2以下であることを特徴とする請求項1記載の2モータ同時駆動システム。
  3. 前記Mおよび前記Nで示す値が共に3であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の2モータ同時駆動システム。
  4. M相巻線をN組有する第1モータとN相巻線をM組有する第2モータとにおいて、前記第1モータおよび第2モータの少なくとも一方が、当該モータの相数の1を含む整数倍のティースを有し、当該モータのM×Nの巻線が各ティースに2以上の巻線として巻かれ、前記第1モータのM×Nの駆動点がM×Nのアームを有するインバータの対応するアーム出力に接続され、前記第2モータの各組の第m相巻線(m=1,2,...、)が前記第1モータの同一相のN個の駆動点に接続されるように、前記第2モータのN×Mの駆動点が前記インバータのアーム出力に接続されるように構成されたモータ駆動装置の前記インバータを制御する制御装置であり、
    前記第1モータの駆動期間は、前記第1モータの前記N組の相巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給し、前記第2モータの駆動期間は、前記第2モータの前記M組の相巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにN×Mのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給する手段を備えたことを特徴とする制御装置。
  5. 前記インバータに供給する手段は、
    前記第1モータに設定された回転数およびトルクを表す第1指令に基づいて、前記第1モータに対する前記M×Nのパルス幅変調制御信号を生成する手段と、
    前記第2モータに設定された回転数およびトルクを表す第2指令に基づいて、前記第2モータに対する前記N×Mのパルス幅変調制御信号を生成する手段とを備え、
    前記第2モータの回転数およびトルクを前記第1モータの回転数およびトルクと独立に設定することを可能としたことを特徴とする請求項4記載の2モータ同時駆動システムの制御装置。
  6. 前記第1モータおよび第2モータに流す総電流が前記インバータの電流許容値を超える場合、前記総電流が前記電流許容値を超えないように、あらかじめ設定された優先度の低い方のモータへのパルス幅変調制御信号を調節する手段を含むことを特徴とする請求項4または5記載の2モータ同時駆動システムの制御装置。
  7. M相巻線をN組有する第1モータと、N相巻線をM組有する第2モータと、M×Nのアームを有するインバータとを備え、前記第1モータのM×Nの駆動点が前記インバータの対応するアーム出力に接続され、前記第1モータの駆動期間は、前記第1モータに対して外部から与えられる要求に応じて、前記第1モータの前記N組の相巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給し、前記第2モータの駆動期間は、前記第2モータに対して外部から与えられる要求に応じて、前記第2モータの前記M組の相巻線の駆動パターンがすべての組で同一となるようにM×Nのパルス幅変調制御信号を前記インバータに供給する制御手段をさらに備えた2モータ同時駆動システムであって、
    前記第2モータは、
    前記N、または前記Nの整数倍のティース備え、
    前記M×Nの相巻線が、各ティースに2以上の巻線として巻かれたことを特徴とする2モータ同時駆動システム。
  8. 前記第2モータは、磁極対数が2以下であることを特徴とする請求項7記載の2モータ同時駆動システム。
  9. 前記Mおよび前記Nが共に3であることを特徴とする請求項7または請求項8記載の2モータ同時駆動システム。
  10. 前記第2モータは、
    1極対のロータと、
    前記ロータに磁界を与える3個のティースとを有し、
    各ティースに3つの巻線が巻かれたことを特徴とする請求項9記載の2モータ同時駆動システム。
  11. 前記第2モータは、
    2極対のロータと、
    前記ロータに磁界を与える6個のティースを備え、
    各ティースに3つの巻線が巻かれ、各ティースの前記3つの巻線の2つを並列接続し、対向するティースの単独の巻線どうしを並列接続したことを特徴とする請求項9記載の2モータ同時駆動システム。
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