JP2000299996A - リラクタンスモータ駆動制御装置 - Google Patents

リラクタンスモータ駆動制御装置

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JP2000299996A
JP2000299996A JP11100000A JP10000099A JP2000299996A JP 2000299996 A JP2000299996 A JP 2000299996A JP 11100000 A JP11100000 A JP 11100000A JP 10000099 A JP10000099 A JP 10000099A JP 2000299996 A JP2000299996 A JP 2000299996A
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terminal
stator winding
reluctance motor
voltage
power supply
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JP11100000A
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Eiji Yamada
英治 山田
Yasumi Kawabata
康己 川端
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング素子の数を少なくすると共に、
駆動制御装置とリラクタンスモータとをつなぐ接続線の
数も少なくすることが可能なリラクタンスモータ駆動制
御装置を提供する。 【解決手段】 直流電源B1は電源電圧Vbとして直流
電圧をプラス側端子とマイナス側端子との間に発生させ
る。DC−DCコンバータ24は電源電圧Vbのk(但
し、0<k<1)倍の電圧kVbを生成して、リラクタ
ンスモータ10における各固定子巻線Lu、Lv、Lw
の一端が共通に接続された接続点Nに印加する。各駆動
部U1、V1、W1はトランジスタT0、T1、T2が
オンすることにより、対応する固定子巻線Lu、Lv、
Lwの端子間の電圧を−(1−k)Vbまで下げ、固定
子巻線に電流を流し、トランジスタがオフすることによ
って、固定子巻線の端子間の電圧をkVbまで上げ、固
定子巻線に流れていた電流を急速に減少させ、流れなく
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リラクタンスモー
タを駆動するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リラクタンスモータは、原理的には、一
種の同期モータであって、特に、固定子構造は同期モー
タと同じである。回転子については、同期モータの回転
子と異なり、回転子の表面にモータ極数と同数の突極部
を有している。この回転子は同期モータの回転子と同じ
原理であるが、励磁のためのコイルや磁石を持たず、表
面に持つ突極部分に発生する磁極の作用で、同期に引き
入れられる。リラクタンスモータは、他のモータに比較
してコストが安いという利点がある。
【0003】このようなリラクタンスモータは、従来で
は、図9に示すような駆動制御装置によって駆動されて
いた。
【0004】図9は従来のリラクタンスモータ駆動制御
装置の構成を示す回路図である。図9に示すリラクタン
スモータ110は、3相のリラクタンスモータであっ
て、固定子(図示せず)に、U相の固定子巻線LuとV
相の固定子巻線LvとW相の固定子巻線Lwをそれぞれ
備えている。
【0005】一方、このリラクタンスモータ110を駆
動するための駆動制御装置120は、U相の固定子巻線
Luに対応したU相駆動部U10と、V相の固定子巻線
Lvに対応したV相駆動部V10と、W相の固定子巻線
Lwに対応したW相駆動部W10と、直流電源B10
と、制御部122と、を主として備えている。各駆動部
U10、V10、W10は、直流電源B10の端子間
に、それぞれ、並列に接続されている。また、駆動部U
10と直流電源B10との間には、回路の安定化を図る
ためにノイズキラー用のコンデンサC10が接続されて
いる。
【0006】各駆動部U10、V10、W10は、それ
ぞれ、同一の構成となっている。代表して、U相駆動部
U10の構成について説明する。U相駆動部U10は、
直流電源B10の端子間に直列に接続されたダイオード
D10及びトランジスタT10と、そのトランジスタT
10に並列に接続されたダイオードD11と、同じく、
直流電源B10の端子間に直列に接続されたトランジス
タT11及びダイオードD12と、そのトランジスタT
11に並列に接続されたダイオードD13と、で構成さ
れている。そして、ダイオードD10とトランジスタT
10との接続点には、リラクタンスモータ110におけ
る固定子巻線Luの一端u1が接続されており、同じ
く、トランジスタT11とダイオードD12との接続点
には、固定子巻線Luの他端u2が接続されている。な
お、図9では、図を見やすくするために、それら接続線
は省略されている。また、トランジスタT10,T11
の各ベースには、制御部122からの制御線が接続され
ている。なお、V相駆動部V10,W相駆動部W10の
構成については説明を省略する。
【0007】図9に示す駆動制御装置120では、制御
部122が、各駆動部U10、V10、W10内の各々
2つのトランジスタを制御して、各トランジスタをオン
/オフさせることにより、リラクタンスモータ110内
の対応する固定子巻線の端子間に矩形の電圧を周期的に
印加する。これにより、各固定子巻線に所望の電流を流
して、リラクタンスモータ110を回転駆動する。
【0008】なお、リラクタンスモータではなく、同期
モータを駆動するための駆動制御装置が、例えば、特開
昭57−6592号公報などに開示されているが、かか
る装置では、固定子巻線の端子間に一方向の電圧しか印
加できないため、リラクタンスモータの駆動には不向き
であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のリラクタンスモ
ータの駆動制御装置120は、図9に示したように、ス
イッチング素子であるトランジスタが各駆動部毎に2つ
ずつ必要である。各駆動部は、アクタンスモータ110
の各相の固定子巻線にそれぞれ対応して設けられている
ため、駆動部の数はリラクタンスモータ110の相数と
一致している。従って、図9の例では、相数が3である
ため、トランジスタは合計で6つ必要となり、装置全体
のコストが高くなるという問題があった。また、駆動制
御装置120とリラクタンスモータ110とをつなぐ接
続線(図9では図示せず)も、各相の固定子巻線毎に2
本ずつ必要であるため、図9の例では、合計6本必要と
なり、そのため、装置内の配線スペースが大きくなると
共に、装置全体の重量も大きくなるという問題もあっ
た。
【0010】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、スイッチング素子の数を少なくす
ると共に、駆動制御装置とリラクタンスモータとをつな
ぐ接続線の数も少なくすることが可能なリラクタンスモ
ータ駆動制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明
の第1のリアクタンスモータ駆動制御装置は、固定子に
3相以上の固定子巻線を備えたリラクタンスモータを駆
動するためのリラクタンスモータ駆動制御装置であっ
て、電源電圧として所定の直流電圧をプラス側端子とマ
イナス側端子との間に発生させる直流電源と、各相の前
記固定子巻線における第1の端子それぞれに接続される
変換電圧出力端子と、前記直流電源のマイナス側端子と
前記変換電圧出力端子との間に配置される第1の整流素
子と、を備え、前記電源電圧から該電源電圧のk(但
し、0<k<1)倍の電圧を生成して前記変換電圧出力
端子より出力し、各相の前記固定子巻線における前記第
1の端子それぞれに印加する電圧変換手段と、各相の前
記固定子巻線にそれぞれ対応すると共に、各々、前記直
流電源のマイナス側端子にその一端が接続されるスイッ
チング素子と、該スイッチング素子の他端にその一端が
接続され、前記直流電源のプラス側端子にその他端が接
続される第2の整流素子と、を備え、前記スイッチング
素子と前記第2の整流素子との接続点を、対応する前記
固定子巻線における第2の端子に接続して成り、前記ス
イッチング素子がオン/オフすることにより、前記固定
子巻線における第2の端子の電位を変化させ、前記固定
子巻線に断続的に電流を流す複数の駆動手段と、複数の
前記駆動手段における前記スイッチング素子のオン/オ
フを、それぞれ、前記リラクタンスモータの回転軸の回
転角度に応じて制御することにより、前記リラクタンス
モータを駆動させる制御手段と、を備えたことを要旨と
する。
【0012】また、本発明の第2のリラクタンスモータ
駆動制御装置は、固定子に3相以上の固定子巻線を備え
たリラクタンスモータを駆動するためのリラクタンスモ
ータ駆動制御装置であって、電源電圧として所定の直流
電圧をプラス側端子とマイナス側端子との間に発生させ
る直流電源と、各相の前記固定子巻線における第1の端
子それぞれに接続される変換電圧出力端子と、前記直流
電源のプラス側端子と前記変換電圧出力端子との間に配
置される第1の整流素子と、を備え、前記電源電圧から
該電源電圧のk(但し、0<k<1)倍の電圧を生成し
て前記変換電圧出力端子より出力し、各相の前記固定子
巻線における前記第1の端子それぞれに印加する電圧変
換手段と、各相の前記固定子巻線にそれぞれ対応すると
共に、各々、前記直流電源のプラス側端子にその一端が
接続されるスイッチング素子と、該スイッチング素子の
他端にその一端が接続され、前記直流電源のマイナス側
端子にその他端が接続される第2の整流素子と、を備
え、前記スイッチング素子と前記第2の整流素子との接
続点を、対応する前記固定子巻線における第2の端子に
接続して成り、前記スイッチング素子がオン/オフする
ことにより、前記固定子巻線における第2の端子の電位
を変化させ、前記固定子巻線に断続的に電流を流す複数
の駆動手段と、複数の前記駆動手段における前記スイッ
チング素子のオン/オフを、それぞれ、前記リラクタン
スモータの回転軸の回転角度に応じて制御することによ
り、前記リラクタンスモータを駆動させる制御手段と、
を備えたことを要旨とする。
【0013】このように、本発明の第1または第2のリ
ラクタンスモータ駆動制御装置では、電圧変換手段によ
って、電源電圧のk倍の電圧が生成されて、変換電圧出
力端子より、リアクタンスモータの各相の固定子巻線に
おける第1の端子に、それぞれ共通に印加される。従っ
て、各相の固定子巻線における第1の端子の電位は、電
源電圧のk倍の電圧にクランプされる。なお、第1の整
流素子は、電圧変換手段において、生成される電圧を調
整するために用いられる。一方、各相の固定子巻線にお
ける第2の端子は、対応する駆動手段におけるスイッチ
ング素子と第2の整流素子との接続点に接続されてお
り、そのスイッチング素子がオン/オフすることによ
り、第2の端子の電位を、直流電源のマイナス側端子の
電位またはプラス側端子の電位に変化させる。
【0014】即ち、第1のリラクタンスモータ駆動制御
装置では、スイッチング素子がオンすると、例えば、直
流電源のマイナス側端子がアース電位であれば、固定子
巻線における第2の端子の電位はアース電位に下がり、
固定子巻線に第1の端子から第2の端子に向かって電流
が流れる。その後、スイッチング素子がオフすると、固
定子巻線に第1の端子から第2の端子に向かって流れて
いた電流は流出経路を断たれるが、固定子巻線の端子間
に発生する逆起電力によって、固定子巻線における第2
の端子の電位が直流電源のプラス側端子の電位、即ち、
電源電圧まで上がると、第2の整流素子がオンして、固
定子巻線に第1の端子から第2の端子に向かって流れて
いた電流は、新たな流出経路である第2の整流素子を介
して流れる。しかし、第2の端子の電位が電源電圧とな
ったことにより、固定子巻線に第1の端子から第2の端
子に向かって流れていた電流は急速に減少し、それによ
り、逆起電力も減少して、第2の整流素子がオフし、電
流は流れなくなる。
【0015】また、第2のリラクタンスモータ駆動制御
装置では、スイッチング素子がオンすると、固定子巻線
における第2の端子の電位は電源電圧まで上がり、固定
子巻線に第2の端子から第1の端子に向かって電流が流
れる。その後、スイッチング素子がオフすると、固定子
巻線に第2の端子から第1の端子に向かって流れていた
電流は、その流入経路を断たれるが、固定子巻線の端子
間に発生する逆起電力によって、固定子巻線における第
2の端子の電位が直流電源のマイナス側端子の電位、例
えば、アース電位まで下がると、第2の整流素子がオン
して、その固定子巻線に第2の端子から第1の端子に向
かって流れていた電流は、新たな流入経路である第2の
整流素子を介して流れる。しかし、第2の端子の電位が
アース電位となったことにより、固定子巻線に第2の端
子から第1の端子に向かって流れていた電流は急速に減
少し、それにより、逆起電力も減少して、第2の整流素
子がオフし、電流は流れなくなる。
【0016】第1または第2のリラクタンスモータ駆動
制御装置では、制御手段は、以上のような駆動を行なう
各駆動手段について、各スイッチング素子のオン/オフ
を、それぞれ、前記リラクタンスモータの回転軸の回転
角度に応じて制御する。
【0017】従って、第1または第2のリラクタンスモ
ータ駆動制御装置によれば、各駆動部で用いられるスイ
ッチング素子はそれぞれ1個であるため、リラクタンス
モータの相数がnである場合、合計n個で良い。従っ
て、例え、電圧変換手段において、スイッチング素子が
1個必要であったとしても、装置全体で必要なスイッチ
ング素子の総数は(n+1)個となり、前述した従来の
リラクタンスモータ駆動制御装置における2n個に比
べ、(2n−(n+1))=(n−1)個のスイッチン
グ素子数の低減が可能となり、装置全体のコストを低く
抑えることができる。
【0018】また、第1または第2のリラクタンスモー
タ駆動制御装置によれば、リアクタンスモータの各相の
固定子巻線における第2の端子は、対応する駆動手段に
おけるスイッチング素子と第2の整流素子の接続点に、
それぞれ別々に接続されるため、これらをつなぐ接続線
は、リラクタンスモータの相の数だけ必要となるが、各
相の固定子巻線における第1の端子には、それぞれ、電
圧変換手段によって共通の電圧を印加すればよいため、
これら固定子巻線における第1の端子と電圧変換手段と
をつなぐ接続線は、共通で1本で済む。従って、リラク
タンスモータの相数がnである場合、リラクタンスモー
タ駆動制御装置とリラクタンスモータとをつなぐ接続線
の総数は(n+1)本となり、前述した従来のリラクタ
ンスモータ駆動制御装置における2n本に比べ、(2n
−(n+1))=(n−1)本の接続線数の低減が可能
となる。よって、装置内の配線スペースを小さくできる
と共に、装置全体の重量も小さくて済む。
【0019】また、第1または第2のリラクタンスモー
タ駆動制御装置によれば、各駆動手段に用いられるスイ
ッチング素子及び第2の整流素子や、電圧変換手段に用
いられる各素子の耐電圧は、電源電圧に見合うものでよ
いため、部品の低コスト化、小型化、低ノイズ化を図る
ことができる。
【0020】また、第1または第2のリラクタンスモー
タ駆動制御装置によれば、固定子巻線間に電圧が印加さ
れ、固定子巻線に電流が流れても、印加された電圧の正
負が切り換わることにより、流れていた電流を急速に減
少させることができるので、リラクタンスモータの駆動
を適切に行なうことができる。
【0021】本発明の第3のリラクタンスモータ駆動制
御装置は、固定子に3相以上の固定子巻線を備えたリラ
クタンスモータを駆動するためのリラクタンスモータ駆
動制御装置であって、電源電圧として所定の直流電圧を
プラス側端子とマイナス側端子との間に発生させる直流
電源と、前記直流電源のマイナス側端子にその一端が接
続される第1のスイッチング素子と、該第1のスイッチ
ング素子の他端にその一端が接続され、前記直流電源の
プラス側端子にその他端が接続される第1の整流素子
と、を備え、前記第1のスイッチング素子と前記第1の
整流素子との接続点を、各相の前記固定子巻線における
第1の端子それぞれに接続して成り、前記第1のスイッ
チング素子がオン/オフすることにより、前記固定子巻
線における第1の端子の電位を変化させる第1の駆動手
段と、各相の前記固定子巻線にそれぞれ対応すると共
に、各々、前記直流電源のプラス側端子にその一端が接
続される第2のスイッチング素子と、該第2のスイッチ
ング素子の他端にその一端が接続され、前記直流電源の
マイナス側端子にその他端が接続される第2の整流素子
と、を備え、前記第2のスイッチング素子と前記第2の
整流素子との接続点を、対応する前記固定子巻線におけ
る第2の端子に接続して成り、前記第2のスイッチング
素子がオン/オフすることにより、前記固定子巻線にお
ける第2の端子の電位を変化させる複数の第2の駆動手
段と、前記第1及び第2の駆動手段における前記スイッ
チング素子のオン/オフを、それぞれ、前記リラクタン
スモータの回転軸の回転角度に応じて制御することによ
り、各相の前記固定子巻線に順次断続的に電流を流し
て、前記リラクタンスモータを駆動させる制御手段と、
を備えたことを要旨とする。
【0022】また、本発明の第4のリラクタンスモータ
駆動制御装置は、固定子に3相以上の固定子巻線を備え
たリラクタンスモータを駆動するためのリラクタンスモ
ータ駆動制御装置であって、電源電圧として所定の直流
電圧をプラス側端子とマイナス側端子との間に発生させ
る直流電源と、前記直流電源のプラス側端子にその一端
が接続される第1のスイッチング素子と、該第1のスイ
ッチング素子の他端にその一端が接続され、前記直流電
源のマイナス側端子にその他端が接続される第1の整流
素子と、を備え、前記第1のスイッチング素子と前記第
1の整流素子との接続点を、各相の前記固定子巻線にお
ける第1の端子それぞれに接続して成り、前記第1のス
イッチング素子がオン/オフすることにより、前記固定
子巻線における第1の端子の電位を変化させる第1の駆
動手段と、各相の前記固定子巻線にそれぞれ対応すると
共に、各々、前記直流電源のマイナス側端子にその一端
が接続される第2のスイッチング素子と、該第2のスイ
ッチング素子の他端にその一端が接続され、前記直流電
源のプラス側端子にその他端が接続される第2の整流素
子と、を備え、前記第2のスイッチング素子と前記第2
の整流素子との接続点を、対応する前記固定子巻線にお
ける第2の端子に接続して成り、前記第2のスイッチン
グ素子がオン/オフすることにより、前記固定子巻線に
おける第2の端子の電位を変化させる複数の第2の駆動
手段と、前記第1及び第2の駆動手段における前記スイ
ッチング素子のオン/オフを、それぞれ、前記リラクタ
ンスモータの回転軸の回転角度に応じて制御することに
より、各相の前記固定子巻線に順次断続的に電流を流し
て、前記リラクタンスモータを駆動させる制御手段と、
を備えたこと要旨とする。
【0023】このように、本発明の第3のリラクタンス
モータ駆動制御装置では、各相の固定子巻線における第
1の端子は、それぞれ共通して、第1の駆動手段におけ
る第1のスイッチング素子と第1の整流素子との接続点
に接続されており、その第1のスイッチング素子がオン
/オフすることにより、第1の端子の電位を直流電源の
マイナス側の電位に変化させる。また、各相の固定子巻
線における第2の端子は、対応する駆動手段における第
2のスイッチング素子と第2の整流素子との接続点に接
続されており、その第2のスイッチング素子がオン/オ
フすることにより、第2の端子の電位を、直流電源のプ
ラス側端子の電位に変化させる。
【0024】即ち、第3のリラクタンスモータ駆動制御
装置では、第1及び第2のスイッチング素子が共にオン
すると、例えば、直流電源のマイナス側端子がアース電
位であれば、固定子巻線における第1の端子の電位はア
ース電位に下がり、第2の端子の電位は直流電源のプラ
ス側端子の電位、即ち、電源電圧まで上がり、固定子巻
線に第2の端子から第1の端子に向かって電流が流れ
る。その後、第1及び第2のスイッチング素子が共にオ
フすると、固定子巻線に第2の端子から第1の端子に向
かって流れていた電流は、その流入経路と流出経路を断
たれるが、固定子巻線の端子間に発生する逆起電力によ
って、固定子巻線における第1の端子の電位が電源電圧
まで上がり、第2の端子の電位がアース電位まで下がる
と、第1及び第2の整流素子が共にオンして、固定子巻
線に第2の端子から第1の端子に向かって流れていた電
流は、新たな流入経路である第2の整流端子と新たな流
出経路である第1の整流素子を介して流れる。しかし、
第1の端子の電位が電源電圧となり、第2の端子の電位
がアース電位となったことにより、固定子巻線に第2の
端子から第1の端子に向かって流れていた電流は急速に
減少し、それにより、逆起電力も減少して、第1及び第
2の整流素子が共にオフし、電流は流れなくなる。
【0025】一方、第4のリラクタンスモータ駆動制御
装置でも、各相の固定子巻線における第1の端子は、そ
れぞれ共通して、第1の駆動手段における第1のスイッ
チング素子と第1の整流素子との接続点に接続されてお
り、その第1のスイッチング素子がオン/オフすること
により、第1の端子の電位を直流電源のプラス側の電位
に変化させる。また、各相の固定子巻線における第2の
端子は、対応する駆動手段における第2のスイッチング
素子と第2の整流素子との接続点に接続されており、そ
の第2のスイッチング素子がオン/オフすることによ
り、第2の端子の電位を、直流電源のマイナス側端子の
電位に変化させる。
【0026】即ち、第4のリラクタンスモータ駆動制御
装置では、第1及び第2のスイッチング素子が共にオン
すると、第1の端子の電位は直流電源のプラス側端子の
電位、即ち、電源電圧まで上がり、例えば、直流電源の
マイナス側端子がアース電位であれば、固定子巻線にお
ける第2の端子の電位はアース電位に下がり、固定子巻
線に第1の端子から第2の端子に向かって電流が流れ
る。その後、第1及び第2のスイッチング素子が共にオ
フすると、固定子巻線に第1の端子から第2の端子に向
かって流れていた電流は、その流入経路と流出経路を断
たれるが、固定子巻線の端子間に発生する逆起電力によ
って、固定子巻線における第1の端子の電位がアース電
位まで下がり、第2の端子の電位が電源電圧まで上がる
と、第1及び第2の整流素子が共にオンして、固定子巻
線に第1の端子から第2の端子に向かって流れていた電
流は、新たな流入経路である第1の整流端子と新たな流
出経路である第2の整流素子を介して流れる。しかし、
第1の端子の電位がアース電位となり、第2の端子の電
位が電源電圧となったことにより、固定子巻線に第1の
端子から第2の端子に向かって流れていた電流は急速に
減少し、それにより、逆起電力も減少して、第1及び第
2の整流素子がオフし、電流は流れなくなる。
【0027】第3または第4のリラクタンスモータ駆動
制御装置では、制御手段は、以上のような駆動を行なう
各駆動手段について、各スイッチング素子のオン/オフ
を、それぞれ、前記リラクタンスモータの回転軸の回転
角度に応じて制御する。
【0028】従って、第3または第4のリラクタンスモ
ータ駆動制御装置によれば、第1の駆動部で用いられる
スイッチング素子は1個であり、第2の各駆動部で用い
られるスイッチング素子もそれぞれ1個であるため、リ
ラクタンスモータの相数がnである場合、装置全体で必
要なスイッチング素子の総数は(n+1)個となり、前
述した従来のリラクタンスモータ駆動制御装置における
2n個に比べ、(2n−(n+1))=(n−1)個の
スイッチング素子数の低減が可能となり、装置全体のコ
ストを低く抑えることができる。
【0029】また、第3または第4のリラクタンスモー
タ駆動制御装置によれば、リアクタンスモータの各相の
固定子巻線における第2の端子は、対応する第2の駆動
手段における第2のスイッチング素子と第2の整流素子
の接続点に、それぞれ別々に接続されるため、これらを
つなぐ接続線は、リラクタンスモータの相の数だけ必要
となるが、各相の固定子巻線における第1の端子は、第
1の駆動手段における第1のスイッチング素子と第1の
整流素子の接続点に、それぞれ共通して接続されるた
め、これら固定子巻線における第1の端子と第1の駆動
手段とをつなぐ接続線は、共通で1本で済む。従って、
リラクタンスモータの相数がnである場合、リラクタン
スモータ駆動制御装置とリラクタンスモータとをつなぐ
接続線の総数は(n+1)本となり、前述した従来のリ
ラクタンスモータ駆動制御装置における2n本に比べ、
(2n−(n+1))=(n−1)本の接続線数の低減
が可能となる。よって、装置内の配線スペースを小さく
できると共に、装置全体の重量も小さくて済む。
【0030】また、第3または第4のリラクタンスモー
タ駆動制御装置によれば、第1の駆動手段及び第2の各
駆動手段に用いられるスイッチング素子及び整流素子の
耐電圧は、電源電圧に見合うものでよいため、部品の低
コスト化、小型化、低ノイズ化を図ることができる。
【0031】また、第3または第4のリラクタンスモー
タ駆動制御装置によれば、固定子巻線間に電圧が印加さ
れ、固定子巻線に電流が流れても、印加された電圧の正
負が切り換わることにより、流れていた電流を急速に減
少させることができるので、リラクタンスモータの駆動
を適切に行なうことができる。
【0032】また、第3または第4のリラクタンスモー
タ駆動制御装置によれば、固定子巻線間に印加される電
圧は正負で、電源電圧の2倍となるので、リアクタンス
モータをより高い回転数まで回転させることができる。
【0033】本発明の第1ないし第4のリラクタンスモ
ータ駆動制御装置において、前記スイッチング素子はト
ランジスタから成り、前記整流素子はダイオードから成
ることが好ましい。
【0034】各素子をこのように構成することによっ
て、部品の小型化が図れると共に、高信頼性を確保する
ことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例と
してのリラクタンスモータ駆動制御装置の構成を示す回
路図である。図1に示すリラクタンスモータ10は、図
9に示したリアクタンスモータ110と同様に、3相の
リラクタンスモータであって、固定子(図示せず)に、
U相の固定子巻線LuとV相の固定子巻線LvとW相の
固定子巻線Lwをそれぞれ備えている。各固定子巻線L
u、Lv、Lwの一端は、図9に示したリアクタンスモ
ータ110とは異なり、互いに接続されている。
【0036】一方、このリラクタンスモータ10を駆動
するための駆動制御装置20は、U相の固定子巻線Lu
に対応したU相駆動部U1と、V相の固定子巻線Lvに
対応したV相駆動部V1と、W相の固定子巻線Lwに対
応したW相駆動部W1と、直流電源B1と、制御部22
と、DC−DCコンバータ24と、を主として備えてい
る。各駆動部U1、V1、W1及びDC−DCコンバー
タ24は、直流電源B10の端子間に、それぞれ、並列
に接続されている。また、駆動部U1とDC−DCコン
バータ24との間には、回路の安定化を図るためにノイ
ズキラー用のコンデンサC2が接続されている。
【0037】これらのうち、直流電源B1は、電源電圧
Vbとして直流電圧を、プラス側端子とマイナス側端子
との間に発生させる回路である。なお、マイナス側の端
子は接地(アース)されているものとする。DC−DC
コンバータ24は、電源電圧Vbのk(但し、0<k<
1)倍の電圧を生成する回路であって、直流電源B1の
プラス側端子にその一端が接続されたトランジスタT3
と、そのトランジスタT3に直列にその一端が接続さ
れ、他端が直流電源B1のマイナス側端子に接続された
ダイオードD6と、トランジスタT3に並列に接続され
たダイオードD7と、トランジスタT3及びダイオード
D6の接続点と直流電源B1のマイナス側端子との間に
直列に接続されたコイルL1及びコンデンサC1と、を
備えており、一種のスイッチング・レギュレータ回路を
構成している。そして、コイルL1とコンデンサC1と
の接続点は、リラクタンスモータ10における各固定子
巻線Lu、Lv、Lwの一端が共通に接続された接続点
Nに接続されている。また、トランジスタT3のベース
には、制御部22からの制御線が接続されている。
【0038】また、駆動部U1、V1、W1は、それぞ
れ、同一の構成となっている。代表して、U相駆動部U
1の構成について説明する。U相駆動部U1は、直流電
源B1の端子間に直列に接続されたダイオードD0及び
トランジスタT0と、そのトランジスタT0に並列に接
続されたダイオードD1と、で構成されており、これら
のうち、トランジスタT0は直流電源B1のマイナス端
子側(即ち、アース側)に、ダイオードD0はプラス端
子側(即ち、電源電圧側)に、それぞれ、接続されてい
る。そして、ダイオードD0とトランジスタT0との接
続点は、リラクタンスモータ10における対応する固定
子巻線Luの、接続点Nとは反対側の端子u1に接続さ
れている。また、トランジスタT0のベースには、制御
部22からの制御線が接続されている。なお、V相駆動
部V1,W相駆動部W1の構成については説明を省略す
る。
【0039】それでは、本実施例の動作について説明す
る。直流電源B1は、前述したとおり、電源電圧Vbの
直流電圧を、プラス側端子とマイナス側端子との間に発
生させる。DC−DCコンバータ24では、トランジス
タT3をオン/オフすることによって、電源電圧である
直流電圧を矩形電圧に変換し、その矩形電圧を電圧・電
流平滑用のコイルL1及びコンデンサC1によって平滑
化して、コイルL1とコンデンサC1との接続点に平滑
化した電圧を出力する。具体的には、トランジスタT3
がオンすると、直流電源B1からトランジスタT3を介
してコイルL1に電流が流れ、その電流はコンデンサC
1を介して直流電源B1に戻る。しかし、トランジスタ
T3がオフすると、コイルL1を流れていた電流はその
まま流れ続けようとするため、ダイオードD6がオン
し、今度はコイルL1,コンデンサC1,ダイオードD
6のループ内を電流が環流することになる。トランジス
タT3のオン/オフによって、この動作が繰り返され
る。このとき、制御部22が、トランジスタT3のオン
/オフを制御し、そのスイッチングオンディーティをほ
ぼkとすることにより、コイルL1とコンデンサC1と
の接続点には、電源電圧Vbのk倍の電圧が出力され
る。なお、ダイオードD6はこの生成される電圧を調整
するために用いられる。
【0040】以上によって、リラクタンスモータ10に
おける共通の接続点Nには電源電圧Vbのk倍の電圧が
印加されるため、各固定子巻線Lu、Lv、Lwの一端
の電位は、電源電圧Vbのk倍の電圧にクランプされ
る。なお、負荷の急変等によりこの電圧が不安定になる
場合は、DC−DCコンバータ24の出力電圧をフィー
ドバックして、適切なデューティに制御すればよい。
【0041】一方、駆動部U1、V1、W1は、動作タ
イミングが異なるだけで、それぞれ、同一の動作を行な
っている。代表して、U相駆動部U1の動作について説
明する。
【0042】図2は図1における駆動部内のトランジス
タのオン/オフにより固定子巻線の端子間の電圧及び固
定子巻線を流れる電流がどのように変化するかを示す波
形図である。図2において、(a)はU相駆動部U1内
のトランジスタT0のベース電圧VBを、(b)は対応
する固定子巻線Luの端子間の電圧Vを、(c)は固定
子巻線Luを流れる電流Iを、それぞれ示している。
【0043】U相駆動部U1において、トランジスタT
0は、そのベース電圧VBが、図2(a)に示すように
変化することによって、オン/オフする。前述したよう
に、ダイオードD0とトランジスタT0との接続点が、
リラクタンスモータ10における固定子巻線Luの、共
通の接続点Nとは反対側の端子u1に接続されているた
め、トランジスタT0がオンすると、その端子u1の電
位はアース電位に下がる。一方、リラクタンスモータ1
0において、共通の接続点Nは、前述したように、DC
−DCコンバータ24によって、常に、電源電圧Vbの
k倍の電圧にクランプされている。従って、リラクタン
スモータ10における共通の接続点Nを電圧の基準(電
圧ゼロ)とすると、固定子巻線Luの端子間の電圧(接
続点Nから端子u1を見た端子間の電圧)Vは、固定子
巻線Luの端子u1の電位がアース電位に下がったこと
によって、図2(b)に示すように、−kVbになる。
これにより、固定子巻線Luには、図2(c)に示すよ
うに、接続点Nから端子u1に向かって電流Iが流れ
る。なお、図2(c)では、接続点Nから端子u1に向
かう方向を、正としている。固定子巻線Luを流れた電
流Iは、U相駆動部U1のトランジスタT0を介してア
ースに流れ、アースからDC−DCコンバータ24を介
して再び固定子巻線Luの接続点Nに流れ込む。
【0044】その後、トランジスタT0がオフすると、
固定子巻線LuからトランジスタT0を介してアースに
流れていた電流は、トランジスタT0で、その流出経路
を断たれるため、行き場を失う。しかし、このとき、固
定子巻線Luは、内部に蓄えられた磁気エネルギにより
電流をそのまま流れ続けさせようとして、固定子巻線L
uの端子間に逆起電力を発生させるため、固定子巻線L
uの端子u1の電位は急激に立ち上がり、その電位が直
流電源B1のプラス側端子の電位、即ち、電源電圧Vb
と等しくなると、ダイオードD0がオンして、行き場を
失っていた電流は、新たな流出経路であるダイオードD
0を介して流れるようになる。つまり、固定子巻線Lu
を流れた電流は、ダイオードD0を介してDC−DCコ
ンバータ24に流れ、さらに、DC−DCコンバータ2
4から再び固定子巻線Luの接続点Nに流れ込む。この
とき、固定子巻線Luの端子間の電圧Vは、固定子巻線
Luの端子u1の電位が電源電圧Vbまで上がったこと
によって、図2(b)に示すように、(1−k)Vbに
なる。従って、固定子巻線Luの端子間の電圧Vがこの
ように(1−k)Vbになったことにより、固定子巻線
Luを流れていた電流Iは、図2(c)に示すように、
急速に減少し、それにより、固定子巻線Luの端子間に
発生していた逆起電力も減少して、ダイオードD0がオ
フし、電流Iは流れなくなる。
【0045】このように、U相駆動部U1におけるトラ
ンジスタT0がオンすることによって、対応する固定子
巻線Luの端子間の電圧Vは−kVbまで下がり、固定
子巻線Luに電流Iを流すことができ、その後、トラン
ジスタT0がオフすることによって、固定子巻線Luの
端子間の電圧Vは(1−k)Vbまで上がり、固定子巻
線Luに流れていた電流Iを急速に減少させ、流れなく
することができる。これにより、固定子巻線Luは、ト
ランジスタT0がオンすると、磁界を発生するが、トラ
ンジスタT0がオフすると、その磁界の発生をいつまで
も続けることなく直ちに止めることになるため、最適な
回転磁界を発生することができる。また、前記係数k
は、電流の立上がり及び立下がりの速さを決める上で、
適当な値に設定する。即ち、立上がりを速くしたい場合
は、トランジスタがオンした時の固定子巻線の端子間に
印加される正の電圧kVbを大きくするために、kを1
に近づけるとよい。逆に、立下がりを速くしたい場合
は、トランジスタがオフした時の固定子巻線の端子間に
印加される負の電圧−(1−k)Vbの電圧値(1−
k)Vbを大きくするために、kを0に近づけるとよ
い。
【0046】なお、前述したように、V相駆動部V1及
びW相駆動部W1の動作は、U相駆動部U1の動作と同
一なので、説明は省略する。
【0047】一方、制御部22は、図示せざる回転角度
センサからリラクタンスモータ10の回転子(図示せ
ず)の回転角度を検出し、その回転角度に応じて、各駆
動部U1、V1、W1における各トランジスタT0、T
1、T2のオン/オフを、適切なタイミングで制御す
る。例えば、リラクタンスモータ10からの出力トルク
が最も大きくなるようなタイミングや、または、リラク
タンスモータ10の運転効率が最も高くなるようなタイ
ミングで制御する。図3に、そのような制御タイミング
の一例を示す。
【0048】図3において、(a)は、U相駆動部U1
におけるトランジスタT0のベース電圧VBと、U相の
固定子巻線Luを流れる電流Iのタイミングを示し、
(b)は、V相駆動部V1におけるトランジスタT1の
ベース電圧VBと、V相の固定子巻線Lvを流れる電流
Iのタイミングを示し、(c)は、W相駆動部W1にお
けるトランジスタT2のベース電圧VBと、W相の固定
子巻線Lwを流れる電流Iのタイミングを示している。
また、図3において、横軸は、リラクタンスモータ10
の回転子(図示せず)の回転角度を示している。
【0049】図3では、回転子の回転角度が60[de
g]毎に、各トランジスタT0、T1、T2が順次オン
するように制御している。
【0050】こうして、制御部22が各トランジスタT
0、T1、T2のオン/オフを制御することによって、
リラクタンスモータ10における各固定子巻線Lu、L
v、Lwは回転磁界を発生するため、リラクタンスモー
タ10の回転子は回転駆動されることになる。
【0051】以上説明したように、本実施例によれば、
DC−DCコンバータ24を新たに設けているため、D
C−DCコンバータ24で用いられるトランジスタが新
たに1個必要となるが、各駆動部U1、V1、W1で用
いられるトランジスタはそれぞれ1個で良いため、装置
全体で必要なトランジスタの数は合計4個で済む。従っ
て、図9に示した従来のリラクタンスモータ駆動制御装
置に比較して、装置全体のコストを低く抑えることがで
きる。
【0052】また、本実施例によれば、リアクタンスモ
ータ10の各固定子巻線Lu、Lv、Lwの一端は接続
点Nで互いに接続され、DC−DCコンバータ24から
は、電源電圧Vbのk倍の電圧がその接続点Nに印加さ
れるため、これら固定子巻線Lu、Lv、Lwの一端と
DC−DCコンバータ24とをつなぐ接続線は、共通で
1本で済む。従って、リラクタンスモータ駆動制御装置
とリラクタンスモータとをつなぐ接続線は、合計4本で
良いため、図9に示した従来のリラクタンスモータ駆動
制御装置に比較して、装置内の配線スペースを小さくで
きると共に、装置全体の重量も小さくて済む。
【0053】また、本実施例によれば、各駆動部U1、
V1、W1で用いられるトランジスタ及びダイオード
や、DC−DCコンバータ24でトランジスタ、ダイオ
ード、コイル及びコンデンサは、各々の耐電圧が電源電
圧Vbに見合うもので良いため、部品の低コスト化、小
型化、低ノイズ化を図ることができる。
【0054】また、本実施例によれば、固定子巻線L
u、Lv、Lwの端子間に電圧Vが印加され、固定子巻
線Lu、Lv、Lwに電流Iが流れても、印加された電
圧Vの正負が切り換わることにより、流れていた電流I
を急速に減少させることができるので、最適な回転磁界
を発生することができ、リラクタンスモータの駆動を適
切に行なうことができる。
【0055】さて、以上説明した第1の実施例において
は、各駆動部U1、V1、W1において、直流電源B1
の端子間に直列に接続されたダイオード及びトランジス
タは、トランジスタが直流電源B1のマイナス端子側
(即ち、アース側)に、ダイオードがプラス端子側(即
ち、電源電圧側)に、それぞれ、接続されていたが、こ
れらトランジスタとダイオードの位置を入れ替えるよう
にしても良い。そこで、そのような各駆動部におけるト
ランジスタとダイオードの位置を入れ替えた実施例につ
いて、図4を用いて説明する。
【0056】図4は本発明の第2の実施例としてリラク
タンスモータ駆動制御装置の構成を示す回路図である。
図4において、リラクタンスモータ10を駆動するため
の駆動制御装置21は、U相の固定子巻線Luに対応し
たU相駆動部U2と、V相の固定子巻線Lvに対応した
V相駆動部V2と、W相の固定子巻線Lwに対応したW
相駆動部W2と、直流電源B1と、制御部22と、DC
−DCコンバータ26と、を主として備えている。
【0057】これらのうち、駆動部U2、V2、W2
は、それぞれ、同一の構成となっている。そこで、代表
して、U相駆動部U2の構成について説明する。U相駆
動部U2は、直流電源B1の端子間に直列に接続された
トランジスタT0及びダイオードD0と、そのトランジ
スタT0に並列に接続されたダイオードD1と、で構成
されている。このうち、トランジスタT0が直流電源B
1のプラス端子側(即ち、電源電圧側)に、ダイオード
D0がマイナス端子側(即ち、アース側)に、それぞ
れ、接続されており、第1の実施例(図1)の場合と逆
になっている。また、トランジスタT0とダイオードD
0との接続点は、リラクタンスモータ10における対応
する固定子巻線Luの端子u1に接続されている。ま
た、トランジスタT0のベースには、制御部22からの
制御線が接続されている。なお、V相駆動部V2,W相
駆動部W2の構成については説明を省略する。
【0058】一方、DC−DCコンバータ26も、直流
電源B1のマイナス側端子にその一端が接続されたトラ
ンジスタT3と、そのトランジスタT3に直列にその一
端が接続され、他端が直流電源B1のプラス側端子に接
続されたダイオードD6と、トランジスタT3に並列に
接続されたダイオードD7と、トランジスタT3及びダ
イオードD6の接続点と直流電源B1のプラス側端子と
の間に直列に接続されたコイルL1及びコンデンサC1
と、を備えており、トランジスタT3とダイオードD6
とコンデンサC1が、第1の実施例(図1)の場合と逆
側に配置されている。
【0059】それでは、本実施例の動作について説明す
る。DC−DCコンバータ26は、第1の実施例におけ
るDC−DCコンバータ24と同様に、リラクタンスモ
ータ10における共通の接続点Nに電源電圧Vbのk倍
の電圧を印加して、各固定子巻線Lu、Lv、Lwの一
端の電位を、電源電圧Vbのk倍の電圧にクランプす
る。DC−DCコンバータ26の具体的な動作は、素子
の配置がDC−DCコンバータ24と逆になっている
が、本質的にはDC−DCコンバータ24の動作と同様
であるので、その説明は省略する。
【0060】次に、駆動部U2、V2、W2の動作につ
いて説明するが、駆動部U2、V2、W2は、動作タイ
ミングが異なるだけで、それぞれ、同一の動作を行なっ
ているので、代表して、U相駆動部U2の動作について
説明する。
【0061】U相駆動部U1において、トランジスタT
0は、そのベース電圧VBが変化することによって、第
1の実施例(図1)の場合と同様にオン/オフする。そ
こで、トランジスタT0がオンすると、リラクタンスモ
ータ10における固定子巻線Luの端子u1の電位は電
源電圧まで上がる。一方、リラクタンスモータ10にお
いて、共通の接続点Nは、前述したとおり、DC−DC
コンバータ26によって、常に、電源電圧Vbのk倍の
電圧にクランプされている。従って、リラクタンスモー
タ10における共通の接続点Nを電圧の基準(電圧ゼ
ロ)とすると、固定子巻線Luの端子間の電圧(接続点
Nから端子u1を見た端子間の電圧)Vは、固定子巻線
Luの端子u1の電位が電源電圧まで上がったことによ
って、(1−k)Vbになる。これにより、固定子巻線
Luには、図1の場合とは逆方向に、端子u1から接続
点Nに向かって電流Iが流れる。固定子巻線Luを流れ
た電流Iは、接続点NからDC−DCコンバータ26に
流れ、さらに、DC−DCコンバータ26から再びトラ
ンジスタT0を介して固定子巻線Luの端子u1に流れ
込む。
【0062】その後、トランジスタT0がオフすると、
DC−DCコンバータ26からトランジスタT0を介し
て固定子巻線Luの端子u1に流れていた電流は、トラ
ンジスタT0で、その流入経路を断たれるため、供給が
滞る。しかし、このとき、固定子巻線Luは、内部に蓄
えられた磁気エネルギによ電流をそのまま流れ続けさせ
ようとして、固定子巻線Luの端子間に逆起電力を発生
させるため、固定子巻線Luの端子u1の電位は急激に
立ち下がり、その電位が直流電源B1のマイナス側端子
の電位、即ち、アース電位と等しくなると、ダイオード
D0がオンして、DC−DCコンバータ26から固定子
巻線Luの端子u1に流れていた電流は、トランジスタ
T0を介する代わりに、新たな流入経路であるダイオー
ドD0を介して流れるようになる。つまり、DC−DC
コンバータ26からダイオードD0を介して固定子巻線
Luの端子u1に流れ、固定子巻線Luを流れた電流
は、接続点NからDC−DCコンバータ26に流れ込
む。このとき、固定子巻線Luの端子間の電圧Vは、固
定子巻線Luの端子u1の電位がアース電位まで下がっ
たことによって、−kVbになる。従って、固定子巻線
Luの端子間の電圧Vがこのように−kVbになったこ
とにより、固定子巻線Luを流れていた電流Iは急速に
減少し、それにより、固定子巻線Luの端子間に発生し
ていた逆起電力も減少して、ダイオードD0がオフし、
電流Iは流れなくなる。
【0063】このように、U相駆動部U2におけるトラ
ンジスタT0がオンすることによって、図1の場合とは
逆に、対応する固定子巻線Luの端子間の電圧Vは(1
−k)Vbまで上がり、固定子巻線Luに電流Iを流す
ことができ、その後、トランジスタT0がオフすること
によって、固定子巻線Luの端子間の電圧Vは−kVb
まで下がり、固定子巻線Luに流れていた電流Iを急速
に減少させ、流れなくすることができる。
【0064】なお、前述したように、V相駆動部V2及
びW相駆動部W2の動作は、U相駆動部U2の動作と同
一なので、説明は省略する。
【0065】以上のように、本実施例においては、各駆
動部におけるトランジスタとダイオードの位置を、図4
に示すように入れ替えたとしても、図1に示した第1の
実施例と同様の効果を奏することができる。
【0066】次に、図5は本発明の第3の実施例として
のリラクタンスモータ駆動制御装置の構成を示す回路図
である。図5において、リラクタンスモータ10を駆動
するための駆動制御装置30は、U相の固定子巻線Lu
に対応したU相駆動部U2と、V相の固定子巻線Lvに
対応したV相駆動部V2と、W相の固定子巻線Lwに対
応したW相駆動部W2と、共通駆動部32と、直流電源
B1と、制御部22と、を主として備えている。U相,
V相,W相駆動部U2、V2、W2及び共通駆動部32
は、直流電源B10の端子間に、それぞれ、並列に接続
されている。また、U相駆動部U2と共通駆動部32と
の間には、回路の安定化を図るためにノイズキラー用の
コンデンサC2が接続されている。
【0067】これらのうち、直流電源B1、U相,V
相,W相駆動部U2、V2、W2及び制御部22の構成
は、図4に示した第2の実施例の構成と同様であるので
説明は省略する。
【0068】共通駆動部32は、直流電源B1の端子間
に直列に接続されたダイオードD8及びトランジスタT
4と、そのトランジスタT4に並列に接続されたダイオ
ードD9と、で構成されており、これらのうち、トラン
ジスタT4は直流電源B1のマイナス端子側(即ち、ア
ース側)に、ダイオードD8はプラス端子側(即ち、電
源電圧側)に、それぞれ、接続されている。そして、ダ
イオードD8とトランジスタT4との接続点は、リラク
タンスモータ10における各固定子巻線Lu、Lv、L
wの一端が共通に接続された接続点Nに接続されてい
る。また、トランジスタT4のベースには、制御部22
からの制御線が接続されている。
【0069】それでは、本実施例の動作について説明す
る。共通駆動部32は、トランジスタT4がオン/オフ
することによって、リラクタンスモータ10における固
定子巻線の共通の接続点Nの電位を変化させる。また、
U相,V相,W相駆動部U2、V2、W2は、動作タイ
ミングが異なるだけで、それぞれ、同一の動作を行なっ
ているので、代表して、U相駆動部U2の動作について
説明する。
【0070】図6は図5における共通駆動部32内のト
ランジスタとU相駆動部U2内のトランジスタのオン/
オフにより固定子巻線Luの端子間の電圧及び固定子巻
線を流れる電流がどのように変化するかを示す波形図で
ある。図6において、(a)は共通駆動部32内のトラ
ンジスタT4のベース電圧VBを、(b)はU相駆動部
U2内のトランジスタT0のベース電圧VBを、(c)
は対応する固定子巻線Luの端子間の電圧Vを、(d)
は固定子巻線Luを流れる電流Iを、それぞれ示してい
る。
【0071】共通駆動部32及びU相駆動部U2におい
て、トランジスタT4とトランジスタT0は、各々のベ
ース電圧VBが図6(a),(b)に示すように変化す
ることによって、ほぼ同じタイミングでオン/オフす
る。ダイオードD8とトランジスタT4との接続点は、
リラクタンスモータ10における共通の接続点Nに接続
されており、ダイオードD0とトランジスタT0との接
続点は、リラクタンスモータ10における固定子巻線L
uの、共通の接続点Nとは反対側の端子u1に接続され
ているため、トランジスタT4とトランジスタT0が共
にオンすると、接続点Nの電位はアース電位に下がる
が、端子u1の電位は反対に電源電圧まで上がる。従っ
て、リラクタンスモータ10における共通の接続点Nを
電圧の基準(電圧ゼロ)とすると、固定子巻線Luの端
子間の電圧(接続点Nから端子u1を見た端子間の電
圧)Vは、図6(c)に示すようにVbになる。これに
より、固定子巻線Luには、図6(d)に示すように、
端子u1から接続点Nに向かって電流Iが流れる。な
お、図6(d)では、端子u1から接続点Nに向かう方
向を、正としている。固定子巻線Luの接続点Nから流
れ出た電流Iは、共通駆動部32のトランジスタT4を
介して直流電源B1のマイナス側端子(アース)に流れ
る。そして、直流電源B1のプラス側端子から流れ出た
電流は、U相駆動部U2におけるトランジスタT0を介
して再び端子u1より固定子巻線Luに流れ込む。
【0072】その後、トランジスタT4とトランジスタ
T0が共にオフすると、トランジスタT0から固定子巻
線Luを介してトランジスタT4へ流れていた電流は、
トランジスタT0でその流入経路を断たれ、トランジス
タT4でその流出経路を断たれる。しかし、このとき、
固定子巻線Luは、内部に蓄えられた磁気エネルギによ
り電流をそのまま流れ続けさせようとして、固定子巻線
Luの端子間に逆起電力を発生させるため、固定子巻線
Luにおいて、接続点Nの電位は急速に立ち上がり、端
子u1の電位は逆に急激に立ち下がる。そして、接続点
Nの電位が直流電源B1のプラス側端子の電位、即ち、
電源電圧Vbと等しくなると、ダイオードD8がオン
し、トランジスタT4に代わる新たな流出経路が生ま
れ、一方、端子u1の電位がアース電位と等しくなる
と、ダイオードD0がオンし、トランジスタT0に代わ
る新たな流入経路が生まれる。従って、電流は、アース
からダイオードD0を介して固定子巻線Luに流れ、さ
らに、固定子巻線LuからダイオードD8を介して直流
電源B1のプラス側端子に流れるようになる。しかし、
このとき、固定子巻線Luの端子間の電圧Vは、固定子
巻線Luにおいて、接続点Nの電位が電源電圧Vbまで
上がり、端子u1の電位がアース電位まで下がったこと
によって、図6(c)に示すように、−Vbになる。従
って、固定子巻線Luの端子間の電圧Vがこのように−
Vbになったことにより、固定子巻線Luを流れていた
電流Iは、図6(d)に示すように、急速に減少し、そ
れにより、固定子巻線Luの端子間に発生していた逆起
電力も減少して、ダイオードD8,D0が共にオフし、
電流Iは流れなくなる。
【0073】このように、共通駆動部32におけるトラ
ンジスタT4とU相駆動部U2におけるトランジスタT
0が共にオンすることによって、対応する固定子巻線L
uの端子間の電圧VはVbまで上がり、固定子巻線Lu
に電流Iを流すことができ、その後、トランジスタT4
とトランジスタT0が共にオフすることによって、固定
子巻線Luの端子間の電圧Vは−Vbまで下がり、固定
子巻線Luに流れていた電流Iを急速に減少させ、流れ
なくすることができる。これにより、固定子巻線Lu
は、トランジスタT4,T0が共にオンすると、磁界を
発生するが、トランジスタT4,T0が共にオフする
と、その磁界の発生をいつまでも続けることなく直ちに
止めることになるため、最適な回転磁界を発生すること
ができる。
【0074】なお、前述したように、V相駆動部V2及
びW相駆動部W2の動作は、U相駆動部U2の動作と同
一なので、説明は省略する。
【0075】一方、制御部22は、図示せざる回転角度
センサからリラクタンスモータ10の回転子(図示せ
ず)の回転角度を検出し、その回転角度に応じて、U
相,V相,W相駆動部U2、V2、W2における各トラ
ンジスタT0、T1、T2のオン/オフを、適切なタイ
ミングで制御する。例えば、リラクタンスモータ10か
らの出力トルクが最も大きくなるようなタイミングや、
または、リラクタンスモータ10の運転効率が最も高く
なるようなタイミングで制御する。また、同時に、制御
部22は、共通駆動部32におけるトランジスタT4の
オン/オフを、U相,V相,W相駆動部U2、V2、W
2におけるトランジスタT0、T1、T2のオン/オフ
タイミングと同じタイミングで制御する。図7に、その
ような制御タイミングの一例を示す。
【0076】図7において、(a)は、共通駆動部32
におけるトランジスタT4のベース電圧VBを示し、
(b)は、U相駆動部U2におけるトランジスタT0の
ベース電圧VBと、U相の固定子巻線Luを流れる電流
Iのタイミングを示し、(c)は、V相駆動部V2にお
けるトランジスタT1のベース電圧VBと、V相の固定
子巻線Lvを流れる電流Iのタイミングを示し、(d)
は、W相駆動部W2におけるトランジスタT2のベース
電圧VBと、W相の固定子巻線Lwを流れる電流Iのタ
イミングを示している。また、図7において、横軸は、
リラクタンスモータ10の回転子(図示せず)の回転角
度を示している。
【0077】図7では、回転子の回転角度が60[de
g]毎に、各トランジスタT0、T1、T2が順次オン
するように制御しており、そして、それらオンタイミン
グと同じタイミングでトランジスタT4がオンするよう
に制御している。
【0078】こうして、制御部22が各トランジスタT
0、T1、T2,T4のオン/オフを制御することによ
って、リラクタンスモータ10における各固定子巻線L
u、Lv、Lwは回転磁界を発生するため、リラクタン
スモータ10の回転子は回転駆動されることになる。
【0079】以上説明したように、本実施例によれば、
U相,V相,W相駆動部U2、V2、W2及び共通駆動
部32で用いられるトランジスタはそれぞれ1個で良い
ため、装置全体で必要なトランジスタの数は合計4個で
済む。従って、図9に示した従来のリラクタンスモータ
駆動制御装置に比較して、装置全体のコストを低く抑え
ることができる。
【0080】また、本実施例によれば、リアクタンスモ
ータ10の各固定子巻線Lu、Lv、Lwの一端は接続
点Nで互いに接続され、共通駆動部32はその共通の接
続点Nの電位を変化させているため、これら固定子巻線
Lu、Lv、Lwの一端と共通駆動部32とをつなぐ接
続線は、共通で1本で済む。従って、リラクタンスモー
タ駆動制御装置とリラクタンスモータとをつなぐ接続線
は、合計4本で良いため、図9に示した従来のリラクタ
ンスモータ駆動制御装置に比較して、装置内の配線スペ
ースを小さくできると共に、装置全体の重量も小さくて
済む。
【0081】また、本実施例によれば、U相,V相,W
相駆動部U2、V2、W2及び共通駆動部32で用いら
れるトランジスタ及びダイオードは、各々の耐電圧が電
源電圧Vbに見合うもので良いため、部品の低コスト
化、小型化、低ノイズ化を図ることができる。
【0082】また、本実施例によれば、固定子巻線L
u、Lv、Lwの端子間に電圧Vが印加され、固定子巻
線Lu、Lv、Lwに電流Iが流れても、印加された電
圧Vの正負が切り換わることにより、流れていた電流I
を急速に減少させることができるので、最適な回転磁界
を発生することができ、リラクタンスモータの駆動を適
切に行なうことができる。
【0083】さらに、本実施例によれば、固定子巻線L
u、Lv、Lwの端子間に印加される電圧Vは正負で、
電源電圧Vbの2倍となるので、リアクタンスモータ1
0をより高い回転数まで回転させることができる。即
ち、リアクタンスモータ10が回転すると、固定子巻線
の両端には、発生する磁束の時間微分に比例した逆起電
力が発生する。その逆起電力は、リアクタンスモータ1
0の回転速度が高くなればなるほど、大きくなる。しか
し、その逆起電力が固定子巻線の端子間に印加される電
圧Vを超えてしまうと、固定子巻線を流れる電流を維持
できなくなる。従って、固定子巻線の端子間に印加され
る電圧Vはできる限り大きい方が、より大きな逆起電力
に対応できるようになるため、リアクタンスモータ10
をより高い回転数まで回転させることができるようにな
る。
【0084】さて、以上説明した第3の実施例におい
て、U相,V相,W相駆動部U2、V2、W2は、直流
電源B1の端子間に直列に接続されたダイオード及びト
ランジスタのうち、トランジスタが直流電源B1のプラ
ス端子側(即ち、電源電圧側)に、ダイオードがマイナ
ス端子側(即ち、アース側)に、それぞれ、接続されて
いたが、前述した実施例と同様に、これらトランジスタ
とダイオードの位置を入れ替えるようにしても良い。そ
のような実施例について、図8を用いて説明する。
【0085】図8は本発明の第4の実施例としてリラク
タンスモータ駆動制御装置の構成を示す回路図である。
図8において、リラクタンスモータ10を駆動するため
の駆動制御装置31は、U相の固定子巻線Luに対応し
たU相駆動部U1と、V相の固定子巻線Lvに対応した
V相駆動部V1と、W相の固定子巻線Lwに対応したW
相駆動部W1と、共通駆動部34と、直流電源B1と、
制御部22と、を主として備えている。
【0086】これらのうち、U相,V相,W相駆動部U
1、V1、W1の構成は、図1に示した第1の実施例の
構成と同様であり、直流電源B1の端子間に直列に接続
されたトランジスタ及びダイオードの位置が、図5に示
したU相,V相,W相駆動部U2、V2、W2の場合と
入れ替わっている。
【0087】共通駆動部34は、図5に示した共通駆動
部32と同様に、直流電源B1の端子間に直列に接続さ
れたダイオードD8及びトランジスタT4と、そのトラ
ンジスタT4に並列に接続されたダイオードD9と、で
構成されている。しかし、このうち、トランジスタT4
は直流電源B1のプラス端子側(即ち、電源電圧側)
に、ダイオードD8はマイナス端子側(即ち、アース
側)に、それぞれ、接続されており、第3の実施例(図
5)の場合と逆になっている。そして、ダイオードD8
とトランジスタT4との接続点は、リラクタンスモータ
10における各固定子巻線Lu、Lv、Lwの一端が共
通に接続された接続点Nに接続されている。また、トラ
ンジスタT4のベースには、制御部22からの制御線が
接続されている。
【0088】それでは、本実施例の動作について説明す
る。共通駆動部34は、前述した共通駆動部32と同様
に、トランジスタT4がオン/オフすることによって、
リラクタンスモータ10における固定子巻線の共通の接
続点Nの電位を変化させる。また、U相,V相,W相駆
動部U1、V1、W1は、動作タイミングが異なるだけ
で、それぞれ、同一の動作を行なっているので、代表し
て、U相駆動部U1の動作について説明する。
【0089】共通駆動部34及びU相駆動部U1におい
て、トランジスタT4とトランジスタT0は、各々のベ
ース電圧VBがほぼ同じタイミングでオン/オフする。
ダイオードD8とトランジスタT4との接続点は、リラ
クタンスモータ10における共通の接続点Nに接続され
ており、ダイオードD0とトランジスタT0との接続点
は、リラクタンスモータ10における固定子巻線Lu
の、共通の接続点Nとは反対側の端子u1に接続されて
いるため、トランジスタT4とトランジスタT0が共に
オンすると、第3の実施例の場合とは反対に、接続点N
の電位は電源電圧まで上がるが、端子u1の電位はアー
ス電位に下がる。従って、リラクタンスモータ10にお
ける共通の接続点Nを電圧の基準(電圧ゼロ)とする
と、固定子巻線Luの端子間の電圧(接続点Nから端子
u1を見た端子間の電圧)Vは、−Vbになる。これに
より、固定子巻線Luには、図5の場合とは逆方向に、
接続点Nから端子u1に向かって電流Iが流れる。固定
子巻線Luの端子u1から流れ出た電流Iは、U相駆動
部U1のトランジスタT0を介して直流電源B1のマイ
ナス側端子(アース)に流れる。そして、直流電源B1
のプラス側端子から流れ出た電流は、共通駆動部34に
おけるトランジスタT4を介して再び接続点Nより固定
子巻線Luに流れ込む。
【0090】その後、トランジスタT4とトランジスタ
T0が共にオフすると、トランジスタT4から固定子巻
線Luを介してトランジスタT0へ流れていた電流は、
トランジスタT4でその流入経路を断たれ、トランジス
タT0でその流出経路を断たれる。しかし、このとき、
固定子巻線Luは、内部に蓄えられた磁気エネルギによ
り電流をそのまま流れ続けさせようとして、固定子巻線
Luの端子間に逆起電力を発生させるため、固定子巻線
Luにおいて、接続点Nの電位は急速に立ち下がり、端
子u1の電位は逆に急激に立ち上がる。そして、接続点
Nの電位が直流電源B1のマイナス側端子の電位、即
ち、アース電位と等しくなると、ダイオードD8がオン
し、トランジスタT4に代わる新たな流入経路が生ま
れ、一方、端子u1の電位が直流電源B1のプラス側端
子の電位、即ち、電源電圧Vbと等しくなると、ダイオ
ードD0がオンし、トランジスタT0に代わる新たな流
出経路が生まれる。従って、電流は、アースからダイオ
ードD8を介して固定子巻線Luに流れ、さらに、固定
子巻線LuからダイオードD0を介して直流電源B1の
プラス側端子に流れるようになる。しかし、このとき、
固定子巻線Luの端子間の電圧Vは、固定子巻線Luに
おいて、接続点Nの電位がアース電位まで下がり、端子
u1の電位が電源電圧Vbまで上がったことによって、
Vbになる。従って、固定子巻線Luの端子間の電圧V
がこのようにVbになったことにより、固定子巻線Lu
を流れていた電流Iは、急速に減少し、それにより、固
定子巻線Luの端子間に発生していた逆起電力も減少し
て、ダイオードD8,D0が共にオフし、電流Iは流れ
なくなる。
【0091】このように、共通駆動部34におけるトラ
ンジスタT4とU相駆動部U2におけるトランジスタT
0が共にオンすることによって、対応する固定子巻線L
uの端子間の電圧Vは、図5の場合と逆に−Vbとなっ
て、固定子巻線Luに電流Iを流すことができ、その
後、トランジスタT4とトランジスタT0が共にオフす
ることによって、固定子巻線Luの端子間の電圧VはV
bとなって、固定子巻線Luに流れていた電流Iを急速
に減少させ、流れなくすることができる。これにより、
固定子巻線Luは、トランジスタT4,T0が共にオン
すると、磁界を発生するが、トランジスタT4,T0が
共にオフすると、その磁界の発生をいつまでも続けるこ
となく直ちに止めることになるため、最適な回転磁界を
発生することができる。
【0092】なお、前述したように、V相駆動部V1及
びW相駆動部W1の動作は、U相駆動部U1の動作と同
一なので、説明は省略する。
【0093】以上のように、本実施例においては、各駆
動部におけるトランジスタとダイオードの位置を、図8
に示すように入れ替えたとしても、図5に示した第3の
実施例と同様の効果を奏することができる。
【0094】なお、本発明は上記した実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。
【0095】上記した各実施例では、リラクタンスモー
タとして3相のリラクタンスモータ10を用いたが、4
相以上のリラクタンスモータを用いるようにしても良
く、その場合には、それら増えた分の相に対応した駆動
部を設ける必要がある。
【0096】また、上記した各実施例では、各駆動部内
のスイッチング素子としてトランジスタを用い、整流素
子としてダイオードを用いたが、その他周知の半導体素
子に置き換えるようにしても良い。
【0097】また、上記した第1の実施例(図1)にお
けるDC−DCコンバータ24の構成も、第2の実施例
(図4)におけるDC−DCコンバータ26の構成も、
それぞれ、図示した構成に限るものではなく、0より高
く電源電圧より低い電圧を生成できるものであれば、他
の構成でも構わない。
【0098】また、上記した各実施例において、リラク
タンスモータ10の固定子巻線Lu,Lv,Lwに流れ
る電流を高精度に制御する必要がある場合には、各固定
子巻線にそれぞれ電流センサを設け、それらにより検出
された電流値を基に、制御部22が各駆動部内のトラン
ジスタのオン/オフを適切なデューティに制御するよう
にすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としてのリラクタンスモ
ータ駆動制御装置の構成を示す回路図である。
【図2】図1における駆動部内のトランジスタのオン/
オフにより固定子巻線の端子間の電圧及び固定子巻線を
流れる電流がどのように変化するかを示す波形図であ
る。
【図3】図1における各駆動部内のトランジスタのオン
/オフのタイミングとリラクタンスモータの固定子巻線
に流れる電流のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図4】本発明の第2の実施例としてリラクタンスモー
タ駆動制御装置の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例としてのリラクタンスモ
ータ駆動制御装置の構成を示す回路図である。
【図6】図5における共通駆動部32内のトランジスタ
とU相駆動部U2内のトランジスタのオン/オフにより
固定子巻線Luの端子間の電圧及び固定子巻線を流れる
電流がどのように変化するかを示す波形図である。
【図7】図5における各駆動部内のトランジスタのオン
/オフのタイミングとリラクタンスモータの固定子巻線
に流れる電流のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図8】本発明の第4の実施例としてリラクタンスモー
タ駆動制御装置の構成を示す回路図である。
【図9】従来のリラクタンスモータ駆動制御装置の構成
を示す回路図である。
【符号の説明】
U1,U2,U10…U相駆動部 V1,V2,V10…V相駆動部 W1,W2,W10…W相駆動部 10…リラクタンスモータ 20,21,30,31…駆動制御装置 22…制御部 24,26…DC−DCコンバータ 32,34…共通駆動部 110…リラクタンスモータ 120…駆動制御装置 122…制御部 B1,B10…直流電源 C1,C2、C10…コンデンサ D0〜D9…ダイオード D10〜D21…ダイオード I…電流 L1…コイル Lu…固定子巻線 Lv…固定子巻線 Lw…固定子巻線 N…共通の接続点 T0〜T4…トランジスタ T10〜T15…トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H550 BB10 CC02 DD09 GG05 GG06 HB02 LL22 LL24 5H560 BB04 BB05 BB07 BB18 DA14 DC12 EB01 SS02 XA02 XA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子に3相以上の固定子巻線を備えた
    リラクタンスモータを駆動するためのリラクタンスモー
    タ駆動制御装置であって、 電源電圧として所定の直流電圧をプラス側端子とマイナ
    ス側端子との間に発生させる直流電源と、 各相の前記固定子巻線における第1の端子それぞれに接
    続される変換電圧出力端子と、前記直流電源のマイナス
    側端子と前記変換電圧出力端子との間に配置される第1
    の整流素子と、を備え、前記電源電圧から該電源電圧の
    k(但し、0<k<1)倍の電圧を生成して前記変換電
    圧出力端子より出力し、各相の前記固定子巻線における
    前記第1の端子それぞれに印加する電圧変換手段と、 各相の前記固定子巻線にそれぞれ対応すると共に、各
    々、前記直流電源のマイナス側端子にその一端が接続さ
    れるスイッチング素子と、該スイッチング素子の他端に
    その一端が接続され、前記直流電源のプラス側端子にそ
    の他端が接続される第2の整流素子と、を備え、前記ス
    イッチング素子と前記第2の整流素子との接続点を、対
    応する前記固定子巻線における第2の端子に接続して成
    り、前記スイッチング素子がオン/オフすることによ
    り、前記固定子巻線における第2の端子の電位を変化さ
    せ、前記固定子巻線に断続的に電流を流す複数の駆動手
    段と、 複数の前記駆動手段における前記スイッチング素子のオ
    ン/オフを、それぞれ、前記リラクタンスモータの回転
    軸の回転角度に応じて制御することにより、前記リラク
    タンスモータを駆動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とするリラクタンスモータ駆動制御
    装置。
  2. 【請求項2】 固定子に3相以上の固定子巻線を備えた
    リラクタンスモータを駆動するためのリラクタンスモー
    タ駆動制御装置であって、 電源電圧として所定の直流電圧をプラス側端子とマイナ
    ス側端子との間に発生させる直流電源と、 各相の前記固定子巻線における第1の端子それぞれに接
    続される変換電圧出力端子と、前記直流電源のプラス側
    端子と前記変換電圧出力端子との間に配置される第1の
    整流素子と、を備え、前記電源電圧から該電源電圧のk
    (但し、0<k<1)倍の電圧を生成して前記変換電圧
    出力端子より出力し、各相の前記固定子巻線における前
    記第1の端子それぞれに印加する電圧変換手段と、 各相の前記固定子巻線にそれぞれ対応すると共に、各
    々、前記直流電源のプラス側端子にその一端が接続され
    るスイッチング素子と、該スイッチング素子の他端にそ
    の一端が接続され、前記直流電源のマイナス側端子にそ
    の他端が接続される第2の整流素子と、を備え、前記ス
    イッチング素子と前記第2の整流素子との接続点を、対
    応する前記固定子巻線における第2の端子に接続して成
    り、前記スイッチング素子がオン/オフすることによ
    り、前記固定子巻線における第2の端子の電位を変化さ
    せ、前記固定子巻線に断続的に電流を流す複数の駆動手
    段と、 複数の前記駆動手段における前記スイッチング素子のオ
    ン/オフを、それぞれ、前記リラクタンスモータの回転
    軸の回転角度に応じて制御することにより、前記リラク
    タンスモータを駆動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とするリラクタンスモータ駆動制御
    装置。
  3. 【請求項3】 固定子に3相以上の固定子巻線を備えた
    リラクタンスモータを駆動するためのリラクタンスモー
    タ駆動制御装置であって、 電源電圧として所定の直流電圧をプラス側端子とマイナ
    ス側端子との間に発生させる直流電源と、 前記直流電源のマイナス側端子にその一端が接続される
    第1のスイッチング素子と、該第1のスイッチング素子
    の他端にその一端が接続され、前記直流電源のプラス側
    端子にその他端が接続される第1の整流素子と、を備
    え、前記第1のスイッチング素子と前記第1の整流素子
    との接続点を、各相の前記固定子巻線における第1の端
    子それぞれに接続して成り、前記第1のスイッチング素
    子がオン/オフすることにより、前記固定子巻線におけ
    る第1の端子の電位を変化させる第1の駆動手段と、 各相の前記固定子巻線にそれぞれ対応すると共に、各
    々、前記直流電源のプラス側端子にその一端が接続され
    る第2のスイッチング素子と、該第2のスイッチング素
    子の他端にその一端が接続され、前記直流電源のマイナ
    ス側端子にその他端が接続される第2の整流素子と、を
    備え、前記第2のスイッチング素子と前記第2の整流素
    子との接続点を、対応する前記固定子巻線における第2
    の端子に接続して成り、前記第2のスイッチング素子が
    オン/オフすることにより、前記固定子巻線における第
    2の端子の電位を変化させる複数の第2の駆動手段と、 前記第1及び第2の駆動手段における前記スイッチング
    素子のオン/オフを、それぞれ、前記リラクタンスモー
    タの回転軸の回転角度に応じて制御することにより、各
    相の前記固定子巻線に順次断続的に電流を流して、前記
    リラクタンスモータを駆動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とするリラクタンスモータ駆動制御
    装置。
  4. 【請求項4】 固定子に3相以上の固定子巻線を備えた
    リラクタンスモータを駆動するためのリラクタンスモー
    タ駆動制御装置であって、 電源電圧として所定の直流電圧をプラス側端子とマイナ
    ス側端子との間に発生させる直流電源と、 前記直流電源のプラス側端子にその一端が接続される第
    1のスイッチング素子と、該第1のスイッチング素子の
    他端にその一端が接続され、前記直流電源のマイナス側
    端子にその他端が接続される第1の整流素子と、を備
    え、前記第1のスイッチング素子と前記第1の整流素子
    との接続点を、各相の前記固定子巻線における第1の端
    子それぞれに接続して成り、前記第1のスイッチング素
    子がオン/オフすることにより、前記固定子巻線におけ
    る第1の端子の電位を変化させる第1の駆動手段と、 各相の前記固定子巻線にそれぞれ対応すると共に、各
    々、前記直流電源のマイナス側端子にその一端が接続さ
    れる第2のスイッチング素子と、該第2のスイッチング
    素子の他端にその一端が接続され、前記直流電源のプラ
    ス側端子にその他端が接続される第2の整流素子と、を
    備え、前記第2のスイッチング素子と前記第2の整流素
    子との接続点を、対応する前記固定子巻線における第2
    の端子に接続して成り、前記第2のスイッチング素子が
    オン/オフすることにより、前記固定子巻線における第
    2の端子の電位を変化させる複数の第2の駆動手段と、 前記第1及び第2の駆動手段における前記スイッチング
    素子のオン/オフを、それぞれ、前記リラクタンスモー
    タの回転軸の回転角度に応じて制御することにより、各
    相の前記固定子巻線に順次断続的に電流を流して、前記
    リラクタンスモータを駆動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とするリラクタンスモータ駆動制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうちの任意の
    一つに記載のリラクタンスモータ駆動制御装置におい
    て、 前記スイッチング素子はトランジスタから成り、前記整
    流素子はダイオードから成ることを特徴とするリラクタ
    ンスモータ駆動制御装置。
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