JP2018026995A - 極数切替電気機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】極数および巻数の両方を切替可能な極数切替電気機械が提供される。
【解決手段】低速領域において極数および巻数が増加され、高速領域において極数および巻数が低減される。これにより、強力な低速性能と低い高速銅損が実現される。さらに、高速領域におけるバックEMFを低減することができる。ステータコイルに接続されるパワーコンバータは、4個以上のレグをもつ。パワーコンバータは極数および巻数の変更のため追加の切替回路を必要としない。
【選択図】図1

Description

本発明は極数および巻数を変更可能な電気機械に関し、特に極数および巻数を変更可能な車両用モータに関する。
一般に、車両モータは低速領域における強力なトルクと広い速度範囲における高効率の運転を要求する。特に、スタータジエネレータは極低回転領域における高トルクと、高速領域における低損失を要求する。一般に、低速トルクは巻数又は極数の増加により増加する。しかし、巻数の増加は銅損の増加および最高回転数の低下を招く。極数の増加は鉄損の増加および最高回転数の低下を招く。したがって、スタータジエネレータはエンジン始動のための極低回転領域における高極数および高巻数と、発電のための高速領域における低巻数および低極数とをもつことが好適である。
このため、公知の巻数切替式モータ又は極数切替モータは本質的にスタータジエネレータに適合している。けれども、従来の巻数切替モータの巻数比又は極数切替モータの極数比は一般に2である。このような低い切替比率は、エンジン始動動作発電動作との間の運転条件が非常に異なるスタータジエネレータにとって追加製造コストおよび追加電力損失と比べて十分ではなかった。
特許文献1は永久磁石極とリラクタンス極とを切り換える倍極同期モータのロータを開示する。しかし、永久磁石は製造コストを増加させる。
特開2014ー39446号公報
従来の巻数切替式モータ又は極数切替モータは、追加製造コストおよび追加電力損失と比べて切替効果が不十分であるという問題をもっていた。本発明の一つの目的は、高い低速起電力および低い高速銅損をもつ電気機械を提供することである。本発明のもう一つの目的は高い低速起電力および広い有効速度範囲をもつ電気機械を提供することである。
本発明の極数切替電気機械によれば、ステータコイルは、4個以上のレグからなるパワーコンバータに接続される3個以上の相コイルからなる。各レグは、直列接続された上アーム素子および下アーム素子からなる。この極数切替電気機械は、ステータコイルの極数および巻数の両方を増加させる極数増加モードと、ステータコイルの極数および巻数の両方を増加しない標準モードとをもつ。
極数および巻数が低速領域において増加されるので、高い低速起電力が得られる。極数および巻数が高速領域において低減される。鉄損および銅損を抑制でき、有効速度範囲を拡大することができる。パワーコンバータは極数および巻数切替のための切替回路を兼ねる。
倍極モータと呼ばれる好適な一つの態様によれば、第1の3相巻線に接続される第1の3相コンバータはダブルエンド型の第2の3相巻線を通じて第2の3相コンバータに接続される。2つの3相巻線の一方を流れる3相電流の方向を相対的に逆転することにより、ステータ極数が倍増される。さらに、ステータ極数の倍増を実施しない時、2つの3相巻線がほぼ並列接続されるため、高速銅損の低減が実現する。この極数倍増技術によれば、簡素かつ低損失のパワーコンバータにより、ステータコイルの極数および巻数の両方を切り換えることができる。
3倍極モータと呼ばれる好適なもう一つの態様によれば、4個のレグからなる4レグコンバータが、直列接続された3個の相コイルからなる一つの直列3相巻線に接続される。極数および巻数が3倍増される極数3倍増モードによれば、単相電流が直列3相巻線を通じて流れる。
極数および巻数が3倍増されない標準モードによれば、3相電流が直列3相巻線を通じて流れる。この極数倍増技術によれば、簡素かつ低損失のパワーコンバータにより、ステータコイルの極数および巻数の両方を切り換えることができる。
図1は倍極スタータジエネレータの一例を示す配線図である。 図2は従来のWYEコイルの起電力および抵抗を示すベクトル図である。 図3は倍極発電モードの起電力および抵抗を示すベクトル図である。 図4は標準発電モードの起電力および抵抗を示すベクトル図である。 図5は倍極電動モードにおける相電流を示す模式図である。 図6は倍極ランデルロータコアを示す断面図である。 図7は中央コアを示す断面図である。 図8は倍極ランデルロータコアを示す断面図である。 図9は倍極ランデルロータコアの爪部を示す展開図である。 図10は分布巻きステータコイルの標準モードの一例を示す展開図である。 図11は分布巻きステータコイルの倍極モードの一例を示す展開図である。 図12は標準発電モードにおけるスロット電流分布を示すベクトル図である。 図13は倍極発電モードにおけるスロット電流分布を示すベクトル図である。 図14は分布巻きステータコイルの標準モードのもう一つの例を示す展開図である。 図15は分布巻きステータコイルの倍極モードのもう一つの例を示す展開図である。 図16は標準発電モードにおけるスロット電流分布を示すベクトル図である。 図17は倍極発電モードにおけるスロット電流分布を示すベクトル図である。 図18はダイオード回路を収容する端子リングを示す側面図である。 図19はもう一つの倍極スタータジエネレータをを示す配線図である。 図20は倍極モードを示すベクトル図である。 図21は標準モードを示すベクトル図である。 図22はもう一つの倍極スタータジエネレータを示す配線図である。 図23は3倍極タータジエネレータの配線図である。 図24は3倍極ランデルロータコアの側面図である。 図25は爪部を示す展開図である。 図26は分布巻ステータコイルを示す展開図である。 図27は集中巻ステータコイルを示す展開図である。 図28は標準モードにおける6個のベクトルを示すベクトル図である。 図29は3倍極モードにおける6個のベクトルを示すベクトル図である。 図30はもう一つの3倍極スタータジエネレータを示す配線図である。 図31は3倍極ロータを示す模式側面図である。 図32は分布巻ステータコイルを示す展開図である。 図33は標準モードにおける12個のスロット電流を示すベクトル図である。 図33は3倍極モードにおける4個のスロット電流を示すベクトル図である。 図35は集中巻ステータコイルを示す展開図である。 図36は標準モードにおける12個の電流ベクトルを示すベクトル図である。 図37は3倍極モードにおける12個の電流ベクトルを示すベクトル図である。 図38はもう一つの3倍極スタータジエネレータを示す配線図である。 図39は標準モードにおけるロータコアを示す側面図である。 図40は3倍極モードにおけるロータコアを示す側面図である。 図41はもう一つの3倍極スタータジエネレータを示す配線図である。
極数および巻数を切り替え可能な電気機械の実施例が図面を参照して説明される。実施例において、ステータコイルに接続されるパワーコンバータはそれぞれ直流電源から給電される4個以上のレグをもつ。スイッチレグ又はダイオードレグからなるレグはハーフブリッジと呼ばれることができる。スイッチレグは直列接続された上アームスイッチおよび下アームスイッチからなる。ダイオードレグは直列接続された上アームダイオードおよび下アームダイオードからなる。星形接続型3相巻線はWyeコイルと呼ばれることができる。デルタ接続型3相巻線はデルタコイルと呼ばれることができる。ダブルエンド型の3相巻線はダブルエンドコイルと呼ばれることができる。直列に接続された3個の相コイルをもつ3相巻線は直列3相巻線又は開放デルタコイルと呼ばれることができる。よく知られているように、3相巻線の3個の相コイルに誘起される3つの相起電力のうちの任意の2つの間の位相差は本質的に電気角120度である。
図1は倍極スタータジエネレータを示す配線図を示す。界磁コイル式同期機からなるこのスタータジエネレータは第1の3相巻線1、第2の3相巻線2、3相整流器3、3相インバータ4、Hブリッジ7、ダイオード回路8および界磁コイル9を有している。3相巻線1および3相巻線2からなるステータコイルは、整流器3およびインバータ4からなるパワーコンバータに接続されている。
デルタコイルからなる3相巻線1はU相コイル1U、V相コイル1VおよびW相コイル1Wからなる。3相巻線1に接続される整流器3は、U相ダイオードレグ3U、V相ダイオードレグ3VおよびW相ダイオードレグ3Wからなる。レグ3Uおよび3Vに接続された相コイル1UはU相電圧VU1を発生する。レグ3Vおよび3Wに接続された相コイル1VはV相電圧VV1を発生する。レグ3Wおよび3Uに接続された相コイル1WはW相電圧VW1を発生する。相電圧は起電力又はバックEMFを意味する。
ダブルエンドコイルからなる3相巻線2はU相コイル2U、V相コイル2VおよびW相コイル2Wからなる。3相巻線2は整流器3およびインバータ4に接続されている。インバータ4はU相スイッチレグ4U、V相スイッチレグ4VおよびW相スイッチレグ4Wからなる。U相レグ3Uおよび4Uを接続する相コイル2UはU相電圧VU2を発生する。V相レグ3Vおよび4Vを接続する相コイル2VはV相電圧VV2を発生する。
W相レグ3Wおよび4Wを接続する相コイル2WはW相電圧VW2を発生する。6個の相コイル1U、1V、1W、2U、2Vおよび2Wは互いに等しい巻数をもつ。したがって、各相コイル1U-2Wに誘導される各相電圧は等しい振幅をもつ。整流器3の上アームダイオードおよびインバータ4の上アームスイッチは車両バッテリの正極に接続されている。整流器3の下アームダイオードおよび下アームスイッチこのバッテリの負極に接続されている。
Hブリッジ7およびダイオード回路8からなる界磁電流コントローラは界磁電流を制御する。界磁電流が供給される界磁コイル9は共通のロータコアに巻かれたサブコイル91および92からなる。サブコイル91は電流方向の反転が可能な界磁コイルである。サブコイル92は電流方向が一定である界磁コイルである。Hブリッジ7は2つのスイッチレグ71および72からなる。スイッチレグ71は直列接続された上アームスイッチおよび下アームスイッチからなる。スイッチレグ72は直列接続された上アームスイッチおよび下アームスイッチからなる。スイッチレグ71および72はバッテリから給電されている。
ダイオード回路8は、電圧降下用のダイオードペア80と、2つの並列ダイオード81および82と、一つの直列ダイオード83とからなる。ダイオードペア80は逆並列接続された2個のダイオードからなる。ダイオード回路8はロータとともに回転する。
サブコイル91の一端はダイオードペア80およびスリップリング93を通じてスイッチレグ71の出力端子に接続されている。スリップリング93は並列ダイオード81のアノード電極に接続されている。サブコイル91の他端はサブコイル92の一端および並列ダイオード82のアノード電極に接続されている。サブコイル92の他端は直列ダイオード83のカーソード電極および並列ダイオード81のカソード電極に接続されている。直列ダイオード83のアノード電極は並列ダイオード82のカソード電極接続され、さらにスリップリング94を通じてスイッチレグ72の出力端子に接続されている。図1によれば、サブコイル91および92は直列に接続されている。しかし、定方向型のサブコイル91と可変方向型のサブコイル92は並列接続されることも可能である。
この界磁電流コントローラは直列界磁モードおよび並列界磁モードをもつ。直列界磁モードによれば、界磁電流はスイッチレグ72からスイッチレグ71へ供給される。直列界磁モードにおいて、サブコイル91および92は直列に接続される。並列界磁モードによれば、界磁電流はスイッチレグ71からスイッチレグ72へ供給される。並列界磁モードにおいて、サブコイル91および92は並列に接続される。並列界磁モードにおける2つのサブコイル91および92の印加電圧の差はダイオードペア80によりキャンセルされる。並列界磁モードにおける界磁コイル9は、直列界磁モードと比べて1/4のインダクタンス値をもつ。したがって、界磁電流は並列界磁モードにおいて急速に立ち上がることができる。直列界磁モードにおいてサブコイル91に供給される界磁電流の方向は、並列界磁モードにおいてサブコイル91に供給される界磁電流の方向と反対となる。サブコイル92に供給される界磁電流の方向は一定である。
後述されるように、サブコイル91を流れる界磁電流の反転により、並列界磁モードは直列界磁モードと比べて倍増されたロータ極数を発生する。並列界磁モードによれば、ステータ極数も倍増される。並列界磁モードは倍極モードと呼ばれる。他方、直列界磁モードは標準モードと呼ばれる。
倍極モードによれば、相コイル2Uの起電力VU2は相コイル1Uの起電力VU1と同じ方向をもつ。同様に、相コイル2Vの起電力VV2は相コイル1Vの起電力VV1と同じ方向をもつ。相コイル2Wの起電力VW2は相コイル1Wの起電力VW1と同じ方向をもつ。倍極モードは少なくともエンジン始動のために選択され、標準モードは少なくとも発電のために選択される。回生制動又はトルクブーストにおいて倍極モードを選択することは可能である。
倍極モードにおいて、インバータ4は、検出したロータの回転角に応じて3相電流IX、IYおよびIZを3相巻線2を通じて3相巻線1に供給する。相コイル2Uに相電流IXを供給し、相コイル2Vに相電流IYを供給し、相コイル2Wに相電流IZを供給する。3個の相電流IX、IY、IZの和はゼロである。
標準モードにおいて、相コイル2U、2Vおよび2Wの起電力は倍極モードと比べて反転される。その結果、U相電圧VU1およびVU2は互いに反対の方向をもつ。同様に、V相電圧VV1およびVV2は互いに反対の方向をもつ。W相電圧VW1およびVW2は互いに反対の方向をもつ。これにより、U相電圧VU2およびVU1の振幅が最大である第1の位相期間に、U相コイル2UはU相コイル1Uと並列接続される。さらに、直列接続されたV相コイル1VおよびW相コイル1WのペアもU相コイル1Uと並列接続される。その結果、3相巻線1のU相電圧はレグ3Uおよび3Vにより整流される。さらに、レグ4Uおよびレグ3UはU相コイル2UのU相電圧VU2を整流する。
同様に、V相電圧VV2およびVV1の振幅が最大である第2の位相期間に、V相コイル2VはV相コイル1Vと並列接続される。さらに、直列接続されたW相コイル1WおよびU相コイル1UのペアもV相コイル1Vと並列接続される。その結果、3相巻線1のV相電圧はレグ3Vおよび3Wにより整流される。さらに、レグ4Vおよびレグ3VはV相コイル2VのV相電圧VV2を整流する。
W相電圧VW2およびVW1の振幅が最大である第3の位相期間に、W相コイル2WはW相コイル1Wと並列接続される。さらに、直列接続されたU相コイル1UおよびV相コイル1VのペアもW相コイル1Wと並列接続される。その結果、3相巻線1のW相電圧はレグ3Wおよび3Uにより整流される。さらに、レグ4Wおよびレグ3WはW相コイル2WのW相電圧VW2を整流する。結局、3相巻線1および2は標準モードにおいて実質的に並列接続される。
3相巻線1および2からなるステータコイルの起電力および抵抗値が図2-図4を参照して説明される。図2は従来のスタータジエネレータのステータコイルを示す。図3は倍極モードのステータコイルを示す。図4はU相電圧の振幅が最大である位相期間における標準モードのステータコイルを示す。図2-図4において、6個の相コイル1U-2Wはそれぞれ抵抗値rと起電力Vpをもつことが仮定される。
図2に示される従来のステータコイルは起電力3.5Vpおよび抵抗値4rをもつ。図3に示される倍極モードは図2に示される従来のステータコイルと比べて2倍の極数をもつ。したがって、この倍極モードは起電力5.5Vpおよび抵抗値2.66rをもつ。図4に示される標準モード起電力1Vpおよび抵抗値0.4rをもつ。
結局、ステータコイルは、エンジン始動モードにおいて高いバックEMFをもち、発電モードにおいて低い抵抗値をもつ。さらに、高速領域におけるステータコイルのインダクタンス低減により、発電電圧の減少が抑止される。
図5は倍極モードにおける3相電流IX、IYおよびIZの一例を示すベクトル図である。デルタコイルである3相巻線1は、同等の起電力をもつWyeコイルと等価である。このWyeコイルは起電力VP1、VP2およびVP3をもつ。したがって、このWyeコイルの中性点の電位がゼロと仮定される時、電圧ベクトル(VP1+VU2)がレグ4Uに印加され、電圧ベクトル(VP2+VV2)がレグ4Vに印加され、電圧ベクトル(VP3+VW2)がレグ4Wに印加される。このため、レグ4Uが供給する相電流IXの位相は電圧ベクトルVP1+VU2の位相に近いことが好ましい。同様に、レグ4Vが供給する相電流IYの位相は電圧ベクトルVP2+VV2の位相に近いことが好ましい。レグ4Wが供給する相電流IZの位相は電圧ベクトルVP3+VW2の位相に近いことが好ましい。各相コイル1U-2Wのインピーダンスの電圧降下は図5において無視されている。
図6はロータ極数倍増可能なランデルロータ6を示す模式断面図である。ランデルロータ6はサブコイル91および92が巻かれたロータコア63をもつ。ロータ軸64に固定されたロータコア63は左コア65、中央コア66および右コア67からなる。左コア65および中央コア66のペアは従来のランデルロータコアと本質的に等しい。同様に、中央コア66および右コア67のペアも従来のランデルロータコアと本質的に等しい。界磁電流の方向が一定であるサブコイル92はコア65および66のボス部65Bおよび66Bに巻かれている。界磁電流の方向が反転するサブコイル91はコア66および67のボス部66Bおよび67Bに巻かれている。
図7は中央コア66を示す軸方向断面図である。図8は右コア67を示す軸方向断面図である。左コア65は、ボス部65Bから突出するポール部65Pから後方へ延在する爪部65Nをもつ。右コア67は、ボス部67Bから突出するポール部67Pから前方へ延在する爪部67Nをもつ。中央コア66は、ボス部66Bから突出するポール部66Pから後方および前方へ延在する爪部66Nをもつ。
図9はランデルロータ6の周方向100へ配列された爪部65N、66N、67Nを示す展開図である。爪部66Nはそれぞれ、爪部65Nおよび67Nの間に配置されている。したがって、爪部66Nの数は爪部65Nおよび67Nの数の総数に等しい。好適には、爪部65Nおよび67Nの個数はそれぞれ6であり、爪部66Nの個数は12である。爪部65Nおよび67Nは本質的に台形の形状をもち、爪部66Nは本質的に平行四辺形の形状をもつ。その結果、倍極モードにおけるロータ磁束501は周方向において正弦波波形に近似した形状となる。同様に、標準モードにおけるロータ磁束502は周方向において正弦波波形に近似した形状となる。
長く伸びる爪部65Nおよび67Nの先端部の変形を抑制するために、電気絶縁性の補強部材を採用することができる。たとえば、この補強部材はスポーク付きの車輪からなる。爪部65Nの先端はこのスポーク付き車輪のスポークに別々に固定される。同様に、爪部67Nの先端はもう一つのスポーク付き車輪のスポークに別々に固定される。
直列界磁モードを採用する標準モードによれば、爪部65NはN極をもち、爪部67NはS極をもつ。したがって、ロータ極数は爪部65Nおよび67Nを数の和に等しい。たとえば、ロータ極数は12極となる。他方、並列界磁モードを採用する倍極モードによれば、爪部65NはN極を保持し、爪部67NはN極となる。さらに、爪部66NはS極となる。したがって、ロータ極数は、爪部65N、66Nおよび67Nの総数となる。たとえば、ロータ極数は24極となる。
図10および図11は、3相巻線1および2からなるステータコイルの一つの巻線例を示す模式展開図である。3相巻線1および2は2層重ね巻き方式でステータコア5に巻かれている。ステータコイルは分布巻き又は集中巻きを採用することもできる。図10は電気角360度に相当する範囲内に6個のスロットS1-S6をもつ標準モードを示す。図11は電気角720度に相当する範囲内に6個のスロットS1-S6をもつ倍極モードを示す。相コイル1U、1V、1Wは矢印付きの実線で図示されている。相コイル2U、2V、2Wは矢印付きの破線で図示されている。矢印は相電流の方向を示す。ステータコア5の2つのティースが一つの相コイルの往き導体と還り導体との間に配置されている。往き導体は相電流がスロット内へ流れ込む導体を意味し、還り導体は相電流がスロットから流れ出す導体を意味する。結局、一つの相コイルの往き導体と還り導体との間の電気角は、図10に示される標準モードにおいて120度であり、図11に示される倍極モードにおいて240度である。
図12は、標準モードにおいて6個のスロットS1-S6を別々に流れる6個のスロット電流W-V、W-U、V-U、V-W、U-W、U-Vを示すベクトル図である。このスロット電流は、一つのスロット内を流れる全ての相電流の合成ベクトルを意味する。スロット電流W-VはスロットS1を流れる。スロット電流W-UはスロットS2を流れる。スロット電流V-UはスロットS3を流れる。スロット電流V-WはスロットS4を流れる。スロット電流U-WはスロットS5を流れる。スロット電流U-VはスロットS6を流れる。
図13は倍極モードにおいて6個のスロットS1-S6を別々に流れる3つのスロット電流V-W、W-U、U-Vを示すベクトル図である。スロット電流V-WはスロットS1およびS4をそれぞれ流れる。スロット電流W-UはスロットS2およびS5をそれぞれ流れる。スロット電流U-VはスロットS3およびS6をそれぞれ流れる。
図14および図15は、ステータコイルのもう一つの巻線例を示す模式展開図である。3相巻線1および2は2層重ね巻き方式でステータコア5に巻かれている。図14は電気角360度の角度範囲内に12個のスロットS1-S12をもつ標準モードを示す。図15は電気角720度の角度範囲内に12個のスロットS1-S12をもつ倍極モードを示す。相コイル1U、1Vおよび1Wは矢印付きの実線で図示されている。相コイル2U、2Vおよび2Wは矢印付きの破線で図示されている。矢印は相電流の方向を示す。
ステータコア5の3つのティースが一つの相コイルの互いに隣接する往き方向導体と還り導体との間に配置されている。結局、一つの相コイルの往き導体と還り導体との間の電気角は、図14に示される標準モードにおいて90度であり、図15に示される倍極モードにおいて180度である。
図16は、標準モードにおいて12個のスロットS1-S12を通じて別々に流れる12個のスロット電流のベクトルを示す。スロット電流は、1個のスロット内のすべての相電流の合成ベクトルを意味する。スロットS2内のスロット電流U+Wはスロット電流-Vに等しい。スロットS12内のスロット電流-V-Wはスロット電流Uに等しい。スロットS10内のスロット電流U+Vはスロット電流-Wに等しい。スロットS8内のスロット電流-W-Uはスロット電流Vに等しい。スロットS6内のスロット電流V+Wはスロット電流-Uに等しい。スロットS4内のスロット電流-U-Vはスロット電流Wに等しい。
図17は、倍極モードにおいて12個のスロットS1-S12を通じて別々に流れる6つのスロット電流U-V, U-W, V-W, V-U, W-UおよびW-Vを示す。スロット電流U-VはそれぞれスロットS1およびS7を流れる。スロット電流U-WはそれぞれスロットS2およびS8を流れる。スロット電流V-WはそれぞれスロットS3およびS9を流れる。スロット電流V-UはそれぞれスロットS4およびS10を流れる。スロット電流W-UはそれぞれスロットS5およびS11を流れる。スロット電流W-VはそれぞれスロットS6およびS12を流れる。
図18はダイオード回路8を内蔵する端子リング11を示す側面図である。モータハウジング12はロータ軸64を支持している。ロータ軸64に固定された端子リング11はロータコア63に隣接している。端子リング11の4つのターミナルは界磁コイル9をスリップリング93および94に接続する。図18は端子リング11の端子111、112および113だけを示す。
図19はもう一つの倍極スタータジエネレータを示す。このスタータジエネレータは本質的に図1に示されるスタータジエネレータと等しい。しかし、図19に示される3相巻線1はWyeコイルからなる。エンジン始動のための倍極モードによれば、相コイル2Uおよび1Uは同じ方向のバックEMFを誘起する。同様に、相コイル2Vおよび1Vは同じ方向のバックEMFを誘起する。相コイル2Wおよび1Wは同じ方向のバックEMFを誘起する。この倍極モードによれば、U相スイッチレグ4Uは、相コイル2Uおよび1UにU相電流IUを供給する。同様に、V相スイッチレグ4Vは、相コイル2Vおよび1VにV相電流IVを供給する。W相スイッチレグ4Wは、相コイル2Wおよび1WにW相電流IWを供給する。
発電のための標準モードによれば、相コイル2Uおよび1Uは反対方向の相電圧を誘起する。同様に、相コイル2Vおよび1Vは反対方向の相電圧を誘起する。相コイル2Wおよび1Wは反対方向の相電圧を誘起する。3相巻線2の相コイル2U、2V、2Wは3相巻線1の相コイル1U、1V、1Wの巻数の3/2倍又は5/3倍又は7/4倍又は2倍の巻数をもつことが好適である。2つの3相巻線1および2の間の巻線比の調整のために、3相巻線1又は2のスロット導体の一部を省略することも可能である。
図20は倍極モードにおける各相コイルのバックEMFを示す。3本の破線は相間バックEMF(逆起電力)を示す。図21は標準モードにおける各相コイルの発電電圧を示す。
図22はもう一つの倍極スタータジエネレータを示す。このスタータジエネレータは図19に示される倍極スタータジエネレータと本質的に等しい。しかし、このスタータジエネレータによれば、3相インバータ3が整流器3の代わりに採用される。さらに、3相巻線2は3相巻線1と等しい巻数をもつ。
3相インバータ3はU相スイッチレグ3U、V相スイッチレグ3VおよびW相スイッチレグ3Wからなる。したがって、このトラクションモータは倍極電動モード、倍極発電モードおよび標準発電モードに加えて標準電動モードを実行することができる。倍極モードにおいて、3相インバータ4だけが運転され、3相インバータ3は休止される。
標準モードによれば、U相スイッチレグ4Uの出力電位Va、V相スイッチレグ4Vの出力電位VbおよびW相スイッチレグ4Wの出力電位Vcは、3相巻線1の中性点電位Vn
と等しく制御される。したがって、U相コイル1Uの相電流IU1はU相コイル2Uの相電流IU2と等しく、かつ、それらの方向は反対となる。同様に、V相コイル1Vの相電流IV1はV相コイル2Vの相電流IV2と等しく、かつ、それらの方向は反対となる。W相コイル1Wの相電流IW1はW相コイル2Wの相電流IW2と等しく、かつ、それらの方向は反対となる。結局、互いに等しい巻数をもつ3相巻線1および2は並列に接続される。レグ4U、4V、4Wの上記電位制御は、レグ4U、4V、4Wのスイッチングにより実行される。
図22に示されるスタータジエネレータは、非同期モータに適用されることができる。さらに、図22に示される回路はトラクションモータに適用されることができる。
3倍極スタータジエネレータが図23-図28を参照して説明される。図23はこのスタータジエネレータの配線図である。直列3相巻線又は開放デルタコイルと呼ばれるステータコイル1は、直列接続されたU相コイル1U、V相コイル1VおよびW相コイル1Wからなる。ステータコイル1は、4個のレグ3A、3B、3C、3Dからなる4レグコンバータ3Xに接続されている。
U相コイル1Uはスイッチレグ3Aおよびダイオードレグ3Bの間に接続されている。V相コイル1Vはダイオードレグレグ3Cおよびスイッチレグ3Dの間に接続されている。W相コイル1Wはダイオードレグ3Bおよび3Cの間に接続されている。レグ3A-3Dの上アーム素子はキャパシタスイッチ16を通じてキャパシタ18に接続され、かつ、バッテリスイッチ17を通じてバッテリ19に接続されている。相コイル1UはU相起電力VUを発生する。相コイル1VはV相起電力VVを発生する。相コイル1WはW相起電力VWを発生する。起電力VU、VV、VWは、電動モードにおいてバックEMFと呼ばれ、発電モードにおいて相電圧と呼ばれる。
スタータジエネレータは3倍極発電モード、3倍極電動モードおよび標準発電モードをもつ。3倍極モードと呼ばれる3倍極発電モードおよび3倍極電動モードは標準モードと比べて3倍のロータ極数をもつ。相起電力VU、VV、VWのうちの任意の2つの間の位相差は3倍極モードにおいて電気角ゼロである。言い換えれば、相起電力VU、VV、VWは互いに同相となる。したがって、3倍極発電モードは単相発電モードとなり、3倍極電動モードは単相電動モードとなる。3倍極モードによれば、キャパシタスイッチ16がオンされ、バッテリスイッチ17がオフされる。標準モードにおいて、キャパシタスイッチ16がオフされ、バッテリスイッチ17がオンされる。
単相電動モードはエンジン始動又はトルクブーストに用いられる。単相発電モードは回生制動に用いられる。単相電動モードによれば、キャパシタ18から3個の相コイル1U、1V、1Wへ単相電流を供給するために、2つのスイッチレグ3Aおよび3Dがスイッチングされる。単相発電モードによれば、2つのスイッチレグ3Aおよび3Dは、互いに同相の3個の単相電圧VU、VV、VWの和を整流してキャパシタ18に印加する。
標準発電モードによれば、相コイル1U、1V、1Wは、3個の相電圧VU、VV、VWを別々に発電する。3個の相電圧VU、VV、VWのうちの任意の2つの間の位相差は電気角120度である。標準発電モードにおいて3相整流器として働くパワーコンバータ3Xはバッテリスイッチ17を通じてバッテリ19を充電する。4個のレグ3A-3Dは、直列3相巻線1が発電する3相電圧を整流する。
2個のスイッチレグ71および72からなるHブリッジ7を通じて界磁コイル9に供給される界磁電流の方向反転により、ロータ極数が変更される。3倍極モードにおいて、界磁電流はキャパシタ18から界磁コイル9に供給される。スイッチレグ72の上アームスイッチ72Hはオフされ、下アームスイッチ72Lは常にオンされる。スイッチレグ71の上アームスイッチ71Uおよび下アームスイッチ71Lの相補スイッチングにより、界磁電流は調整される。標準モードにおいて、界磁電流はバッテリ19から界磁コイル9に供給される。スイッチレグ71の上アームスイッチ71Hはオフされ、下アームスイッチ71Lは常にオンされる。スイッチレグ72の上アームスイッチ72Uおよび下アームスイッチ72Lの相補スイッチングにより、界磁電流は調整される。
キャパシタ18の電圧がエンジン始動直前に所定値未満である時、Hブリッジ7および界磁コイル9は昇圧DCDCコンバータとして働く。この昇圧動作によれば、上アームスイッチ72Uは常にオンされ、下アームスイッチ72Lは常にオフされている。上アームスイッチ71Uおよび下アームスイッチ71Lは所定周波数で相補的にスイッチングされる。下アームスイッチ71Lがオンされる間、界磁電流は増加される。下アームスイッチ71Lがオフされる時、昇圧電圧が上アームスイッチ71Uを通じてキャパシタ18に印加される。キャパシタ電圧が定格電圧に達したら、この昇圧は停止される。これにより、キャパシタ18の過放電を回避することができる。
3倍極電動モードが単相電動モードであるために、スタータジエネレータは単相同期モータとなる。したがって、スタータジエネレータはモータトルクがゼロとなる死点問題をもつ。この死点問題は内燃機関を用いることにより解決される。所定量の燃料がエンジン始動直前に内燃機関の所定のシリンダに注入される。この燃料は次のエンジン始動の初期に点火される。エンジンはスタータジエネレータの回転を始動させる。その後、この単相スタータジエネレータはスイッチレグ3Aおよび3Dのスイッチングにより回転を開始する。
高電圧のキャパシタ18により給電される単相電動モードは強力なエンジン始動トルクを発生する。さらに、スタータジエネレータの極数および巻数は単相電動モードにおいてそれぞれ3倍増されるので、エンジン始動トルクは更に強力となる。さらに、界磁コイル9は単相電動モードにおいてキャパシタ18から給電される。その結果、界磁電流はエンジン始動初期に急速に立ち上がる。
図24は、フロントコア65およびバックコア67からなるランデルロータコア6Aの側面図である。界磁コイル9は、ロータ軸64に固定されたフロントコア65のボス部65Bおよびバックコア67のボス部に巻かれている。フロントコア65は2つの爪部65Nをもつ。爪部65Nはボス部65Bから突出する柱部65Pから後方へ延在している。バックコア67は2つの爪部67Nをもつ。
爪部67Nはバックコア67のボス部から突出する柱部67Pから前方へ延在している。ランデルロータの形状は周知である。凹部60が4つの爪部65Nおよび67Nの周方向中央部にそれぞれ形成されている。永久磁石68が爪部65Nの凹部60に固定されている。永久磁石68の表面はN極をもつ。永久磁石69が爪部67Nの凹部60に固定されている。永久磁石69の表面はS極をもつ。
4個の永久磁石68、69はマグネット極と呼ばれる。永久磁石68および69は爪部65Nおよび67Nに埋設されることができる。さらに、2個の爪部65Nはそれぞれ、凹部60を挟む2つのコア極65Cをもつ。コア極65Cは爪部65Nの一部である。同様に、2個の爪部67Nはそれぞれ、凹部60を挟む2つのコア極67Cをもつ。コア極67Cは爪部67Nの一部である。結局、2個のコア極65Cおよび67Cが、隣接する2つのマグネット極68および69の間に配置される。
図25は、周方向600へ配列された爪部65Nおよび67Nを示す展開図である。マグネット極68および69の各形状は本質的に台形である。他方、コア極65Cおよび67Cの各形状は本質的に平行四辺形である。その結果、3倍極モードにおけるロータ磁束501は図30に示されるように正弦波波形に似ている。同様に、標準モードにおけるロータ磁束502は図30に示されるように正弦波波形に似ている。ロータ磁束501および502の波形は界磁電流により調整される。
界磁電流がスイッチレグ71からスイッチレグ72へ流れる3倍極モードによれば、4個のコア極65CはそれぞれS極をもち、4個のコア極67CはそれぞれN極をもつ。永久磁石68および69の極性は界磁電流により変更されない。その結果、ランデルロータコア6Aは3倍極モードにおいて12個のロータ極をもつ。
界磁電流がスイッチレグ72からスイッチレグ71へ流れる標準モードによれば、4個のコア極65CはそれぞれN極をもち、4個のコア極67CそれぞれS極をもつ。これにより、ロータコア6Aは標準モードにおいて実質的に4個のロータ極をもつ。
図26は全節2層分布巻形式のステータコイル1を示す展開図である。ステータコイル1は、ティース50をもつステータコア5のスロットS1-S6に収容されている。U相コイル1UはスロットS1およびS4に収容されている。同様に、V相コイル1VはスロットS2およびS5に収容されている。W相コイル1WはスロットS3およびS6に収容されている。図27は集中巻き形式のステータコイル1を示す展開図である。相コイル1U、1V、1Wはステータコア5の3つのティース50に別々に巻かれている。
図28は標準モードにおける6個のベクトルU、-V、W、-U、V、-Wを示す。図29は3倍極モードにおける6個のベクトルU、-V、W、-U、V、-Wを示す。6個のベクトルU、-V、W、-U、Vおよび-Wは、図26に示される6個のスロットS1-S6内の6個のスロット電流を示す。さらに、6個のベクトルU、-V、W、-U、V、-Wは、図27に示される6個のティース50から出る6個のティース磁束を示す。
バッテリスイッチ17は、バッテリ19が充電される標準発電モードにおいてオンされ、エンジン始動のための3倍極電動モードにおいてオフされる。さらに、バッテリ電圧が所定の最高値に達する時、バッテリスイッチ17はオフされる。これにより、永久磁石68および69が標準モードにおいてバッテリ19を過充電することが回避される。キャパシタ18は、たとえば発電制動時に単相発電モードを実行することにより充電される。キャパシタスイッチ16はオンされ、バッテリスイッチ17はオフされる。スイッチレグ3Aおよび3Dは単相整流器として動作する。界磁電流の制御により、互いに等しい相電圧VU、VVおよびVWの和はキャパシタ電圧より高くなる。
もう一つの3倍極スタータジエネレータが図30-図36を参照して説明される。このスタータジエネレータは、2個の4レグコンバータに別々に接続される2つの直列3相巻線をもつ。したがって、3倍極モードによれば、2つの単相電流が2つの直列3相巻線を通じて別々に流れる。2つの単相電流の間の位相差は電気角90度である。その結果、スタータジエネレータは、3倍極モードにおいて2相モータ又は2相発電機として働く。さらに、スタータジエネレータは、スイッチレグの数を減らすために7レグコンバータを採用する。
図30はこのスタータジエネレータの配線図である。直列6相巻線からなるステータコイル1Aは、直列接続された6個の相コイル1U、1V、1W、1X、1Y、1Zをもつ。言い換えれば、直列6相巻線1Aは、直列接続された第1の直列3相巻線および第2の直列3相巻線からなる。第1の直列3相巻線は、直列接続された相コイル1U、1V、1Wからなる。第2の直列3相巻線は、直列接続された相コイル1X、1Y、1Zからなる。ステータコイル1Aは7レグコンバータ3Yに接続されている
7レグコンバータ3Yは7個のレグ3A-3Gからなる。言い換えれば、7レグコンバータ3Yは第1の4レグコンバータおよび第2の4レグコンバータからなる。第1の4レグコンバータは4個のレグ3A、3B、3C、3Dからなる。第2の4レグコンバータは4個のレグ3D、3E、3F、3Gからなる。スイッチレグ3A、3D、3Gはキャパシタ18に接続されている。ダイオードレグ3B、3C、3E、3Fはバッテリスイッチ17を通じてバッテリ19に接続されている。
スタータジエネレータは、図23に示されるスタータジエネレータのモードと同様に3倍極発電モード、3倍極電動モードおよび標準発電電動モードをもつ。3倍極モードによれば、第1の単相電流IU=IV=IWが3個の相コイル1U、1V、1Wを通じて流れる。さらに、第2の単相電流IX=IY=IZが3個の相コイル1X、1Y、1Zを通じて流れる。2つの単相電流の間の位相差は電気角90度である。結局、スタータジエネレータは2相スタータジエネレータとなる。3倍極モードにおける2つの単相電流はスイッチレグ3A、3D、3Gを通じてキャパシタ18を充電又は放電する。
標準発電モードによれば、3個の相コイル1U、1V、1Wが第1の3相電圧を発電し、3個の相コイル1X、1Y、1Zが第2の3相電圧を発電する。ダイオードレグ3B、3C、3D、3Eが第1の3相電圧および第2の3相電圧を整流する。歪んだ波形をもつ6相整流電圧がバッテリスイッチ17を通じてバッテリ19に印加される。結局、スタータジエネレータは、標準モードにおいて一種の6相発電機となる。
さらに、図30は界磁コイル9に接続される界磁電流コントローラを示す。界磁コイル9は直列接続された3個のサブコイル91、92A、92Bからなる。界磁電流コントローラは、Hブリッジ7およびダイオード回路8からなる。ダイオード回路8はロータ軸に固定される。Hブリッジ7は2つのスイッチレグ71および72からなる。ダイオード回路8は2個の並列ダイオード81、82および直列ダイオード83からなる。
この界磁電流コントローラは、直列界磁モードおよび並列界磁モードをもつ。直列界磁モードによれば、界磁電流は、スイッチレグ72から直列ダイオード83および3個のサブコイル92A、92B、91を通じてスイッチレグ71へ流れる。並列界磁モードによれば、界磁電流はスイッチレグ71からスイッチレグ72へ流れる。界磁電流の一半はサブコイル91および並列ダイオード82を通じて流れ、他半は並列ダイオード81、サブコイル92A、92Bおよび並列ダイオード82を通じて流れる。
並列界磁モードによれば、サブコイル91は、直列接続された2個のサブコイル92Aおよび92Bと並列に接続される。サブコイル91を流れる界磁電流の方向は、モード切替により反転される。他方、サブコイル92Aおよび92Bを通じて流れる界磁電流の方向はモード切替により反転されない。
図31はロータ極数を3倍増可能なロータコア6Bを示す模式側面図である。ロータコア6Bはそれぞれ軟磁性の突極からなる6個のコア極131-136をもつ。コア極131-136は6個のスロット141-146により分離されている。サブコイル91はスロット145および146に収容されている。サブコイル92Aはスロット141および142に収容されている。サブコイル92Bはスロット143および144に収容されている。サブコイル92Aおよび92Bを流れる界磁電流の方向は一定である。したがって、コア極131は常にN極をもち、コア極132は常にS極をもつ。他方、コア極133-136の磁気極性はサブコイル91を流れる界磁電流の反転により反転される。結局、ロータコア6Bは直列界磁モードおよび標準モードにおいて実質的に2個のロータ極をもつ。さらに、ロータコア6Bは並列界磁モードおよび3倍極モードにおいて6個のロータ極をもつ。
サブコイル92Aおよび92Bを流れる界磁電流の方向を反転し、サブコイル91を流れる界磁電流の方向を反転しないことも可能である。サブコイル92Aおよび92Bは並列接続されることができる。コア極131および132に固定される永久磁石にサブコイル92Aおよび92Bを変更することも可能である。
図32は短節2層分布巻方式を採用するステータコイル1Aを示す展開図である。6個の相コイル1U、1V、1W、1X、1Y、1Zは、ステータコア5の12個のスロットS1-S12に収容されている。図32に示される各矢印は、6個の相コイル1U、1V、1W、1X、1Y、1Zに別々に供給される6個の相電流IU、IV、IW、IX、IYおよびIZの各方向を示す。相電流IUはスロットから出る戻り電流Uおよびスロットに入る往き電流-Uからなる。相電流IVはスロットから出る戻り電流Vおよびスロットに入る往き電流-Vからなる。相電流IZはスロットから出る戻り電流Zおよびスロットに入る往き電流-Zからなる。相電流IXはスロットから出る戻り電流Xおよびスロットに入る往き電流-Xからなる。相電流IYはスロットから出る戻り電流Yおよびスロットに入る往き電流-Yからなる。相電流Zはスロットから出る戻り電流Zおよびスロットに入る往き電流-Zからなる。
図33は、標準モードにおいてスロットS1-S12を通じて別々に流れる12個のスロット電流I1-I12を示す。スロット電流は、同じスロット内を流れる2つの相電流のベクトル和を意味する。隣接する2つのスロット電流の間の各位相差は標準モードにおいて電気角30度である。
図34は3倍極モードにおいて4個のスロット電流IA、IB、IC、IDを示す。4つのスロット電流IA、IB、IC、IDは、隣接する4つのスロットを通じて別々に流れる。3倍極モードによれば、相電流IU、IV、IWの還り電流U、V、Wは互いに等しく、相電流IU、IV、IWの往き電流-U、-V、-Wは互いに等しい。同様に、相電流IX、IY、IZの還り電流X、Y、Zは互いに等しく、相電流IX、IY、IZの往き電流-X、-Y、-Zは互いに等しい。
図35は、直列6相巻線からなるステータコイル1Aを示す模式図である。6個の相コイル1U、1V、1W、1X、1Y、1Zはステータコア5の12個のティース50に個別に集中巻き形式で巻かれている。図36は標準モードにおいて流れる12個の電流ベクトルU、X、-W、-Y、V、Z、-U、-X、W、Y、-V、-Zを示す。図37は3倍極モードにおける12個の電流ベクトルを示す。
もう一つの3倍極スタータジエネレータが図38-図40を参照して説明される。図38は永久磁石同期モータからなるスタータジエネレータの配線図である。このスタータジエネレータは、図23に示されるスタータジエネレータと本質的に等しい。しかし、4レグインバータ3Zが図28に示される4レグコンバータ3Xの代わりに採用される。
コントローラ200は、回転角センサ300により検出された回転角に応じて4レグインバータ3Zを制御する。4個のスイッチレグ3A、3B、3C、3Dからなる4レグインバータ3Zは3倍極発電モード、3倍極電動モードおよび標準発電モードに加えて標準電動モードを実行することができる。この標準電動モードによれば、4レグインバータ3Zは直列3相巻線1に3相電流を供給する。スイッチレグ3Aは相電流IUを供給する。スイッチレグ2Bは相電流IV-IUを供給する。スイッチレグ2Cは相電流IW-IVを供給する。スイッチレグ2Dは相電流-IWを供給する。2つのスイッチレグ2Aおよび2Dは、デルタコイルに接続される従来の3相インバータの一つのスイッチレグと等しい。したがって、標準電動モードによれば、スイッチレグ3Aの出力電圧はスイッチレグ3Dの出力電圧と本質的に等しい。
図39および図40は、このスタータジエネレータのロータコア6Cを示す。ロータコア6Cはそれぞれ軟磁性の突極からなる6個のコア極131-136をもつ。コア極131は埋め込まれた永久磁石68によりN極をもつ。コア極132は埋め込まれた永久磁石692によりS極をもつ。コア極131および132はマグネット極と呼ばれる。
図39は標準モードを示す。標準モードによれば、直列3相巻線1に供給される3相電流がロータコア6Cの回転と同期する3相回転磁界を形成する。この3相電流は、ロータコア60と同期して回転するq軸電流成分Iqとd軸電流成分Idとからなる。コア極133-136はd軸電流成分Idが形成するd軸磁界400により磁化される。コア極133および134はN極となり、コア極135および136はS極となる。したがって、ロータコア6Cは実質的に2つのロータ極をもつ。機械角60度に相当する1コア極ピッチは標準モードにおいて電気角60度に相当する。標準モードにおいて、d軸電流成分Idをゼロとすることも可能である。q軸電流成分Iqはトルクを発生する。
図40は3倍極モードを示す。3倍極モードによれば、直列3相巻線1のスイッチレグ3Aおよび3Dがスイッチングされ、単相電流が3つの相コイル1U、1V、1Wに流れる。この単相電流は標準モードの3相電流の3倍の周波数をもつ。単相回転磁界を形成するこの単相電流は、ロータコア6Cと同期して回転するq3軸電流成分Iq3およびd3軸電流成分Id3からなる。コア極133-136はd3軸電流成分Id3により磁化される。コア極133および134はS極となり、コア極135および136はN極となる。したがって、ロータコア6Cは3倍極モードにおいて6つのロータ極をもつ。機械角60度に相当する1コア極ピッチは3倍極モードにおいて電気角180度に相当する。コア極131および132はマグネットトルクを発生し、コア極133-136はリラクタンストルクを発生する。
単相同期モータであるこのスタータジエネレータは、トルクが3倍極電動モードにおいてゼロとなる死点問題をもつ。この死点問題を回避するために、このスタータジエネレータは3相電流が供給される標準電動モードにより始動される。ロータの回転が開始された後、3倍極電動モードである単相電動モードが実行され、スタータジエネレータは単相同期モータとし運転される。
もう一つの3倍極スタータジエネレータが図41を参照して説明される。このスタータジエネレータのパワーコンバータ3Tは、2個の直列3相巻線を別々に接続される2個の4レグインバータからなる。この2相スタータジエネレータは、図30に示される2相スタータジエネレータと本質的に等しい。けれども、図30に示される4個のダイオードレグ3B、3C、3E、3Fの代わりに、4個のスイッチレグ3B、3C、3E、3Fが採用される。7レグインバータ3Tの7個のスイッチレグ3A-3Gは、直列6相巻線1Aの6個の相コイル1U、1V、1W、1X、1Y、1Zに接続される。これにより、この2相トラクションモータは、3倍極モードである2相モードと、標準モードである6相モードとを実行することができる。このスタータジエネレータは3倍極電動モードにおいて2相電動モードを実行できるので、トルク死点問題をもたない。
この2相電動モードによれば、2個のスイッチレグ3Aおよび3Dは、相コイル1U、1Vおよび1Wからなる第1の直列3相巻線に第1の単相電流IU=IV=IWを供給する。さらに、2個のスイッチレグ3Dおよび3Gは、相コイル1X、1Yおよび1Zからなる第2の直列3相巻線に第2の単相電流IX=IY=IZを供給する。2つの単相電流の間の位相差は電気角90度である。
標準電動モードである6相電動モードによれば、4個のスイッチレグ3A-3Dからなる第1の4レグインバータが相コイル1U、1V、1Wからなる第1の直列3相巻線に第1の3相電流を供給する。さらに、4個のスイッチレグ3D-3Gからなる第2の4レグインバータが相コイル1X、1Y、1Zからなる第2の直列3相巻線に第2の3相電流を供給する。結局、7レグインバータ3Tは標準電動モードにおいて直列6相巻線1Aに6相電流を供給する。図41に示されるスタータジエネレータは、非同期モータに適用されることができる。さらに、図41に示される回路はトラクションモータに適用されることができる。
上記説明された本発明の極数切替技術は、風力発電機および電気洗濯機のように強力な低速起電力と低い高速銅損を必要とする他の可変速モータ用途において採用されることができる。さらに、この極数切替技術はリニアモータに適用されることができる。

Claims (29)

  1. ロータ極数を切替可能なロータと、3個以上の相コイルからなるステータコイルと、4個以上のレグからなるパワーコンバータと、少なくともステータ極数を切り替える極数切替部とを備える極数切替電気機械において、
    前記極数切替部は、前記ステータコイルの極数および巻数を増加させる極数増加モードと、前記ステータコイルの極数および巻数を増加しない標準モードとを有することを特徴とする極数切替電気機械。
  2. 前記ステータコイルは、極数倍増可能な前記ロータに対面する第1の3相巻線および第2の3相巻線からなり、
    前記パワーコンバータは、前記第1の3相巻線に接続される第1の3相コンバータと、前記第2の3相巻線に接続される第2の3相コンバータとからなり、
    ダブルエンド型の前記第2の3相巻線は、前記2つの3相コンバータを接続し、
    前記コントローラは、極数倍増可能な前記極数増加モードとしての極数倍極モードにおいて前記標準モードと比べて前記2つの3相巻線のどちらかの起電力を相対的に反転させる請求項1記載の極数切替電気機械。
  3. 前記第1の3相コンバータは3相整流器からなり、前記第2の3相コンバータは3相インバータからなる請求項2記載の極数切替電気機械。
  4. 前記2つの3相巻線は、車両用スタータジエネレータのステータコアに巻かれている請求項3記載の極数切替電気機械。
  5. 前記2つの3相コンバータはそれぞれ、3相インバータからなる請求項2記載の極数切替電気機械。
  6. 前記2つの3相巻線は、車両用モータのステータコアに巻かれている請求項5記載の極数切替電気機械。
  7. 前記第1の3相巻線は、デルタコイルからなる請求項2記載の極数切替電気機械。
  8. 前記2つの3相巻線の6個の相コイルは、互いに等しい巻数をもつ請求項7記載の極数切替電気機械。
  9. 前記第1の3相巻線は、Wyeコイルからなる請求項2記載の極数切替電気機械。
  10. 前記第2の3相巻線の巻数は、前記第1の3相巻線の巻数と比べて100%から200%までの範囲内にある請求項9記載の極数切替電気機械。
  11. 前記2つの3相巻線は、界磁コイル式同期機械のステータコアに巻かれている請求項2記載の極数切替電気機械。
  12. 前記2つの3相巻線は、非同期機械のステータコアに巻かれている請求項2記載の極数切替電気機械。
  13. 前記ロータは、左コア部、中央コア部および右コア部からなるランデル型ロータコアと、前記左コア部および前記中央コア部の間に巻かれた第1の界磁コイルと、前記中央コア部および前記右コア部の間に巻かれた第2の界磁コイルとを有し、
    前記中央コアは、前記左コアの爪部と前記右コアの爪部との間に配置される爪部を有する請求項2記載の極数切替電気機械。
  14. 前記中央コアの爪部は本質的に平行四辺形の形状をもち、前記左コアおよび前記右コアの爪部は本質的に台形の形状をもつ請求項13記載の極数切替電気機械。
  15. 前記極数切替部は、前記2つの界磁コイルの一方に供給される界磁電流の方向を反転するHブリッジを有する請求項13記載の極数切替電気機械。
  16. 前記極数切替部は、少なくとも2つの並列ダイオードおよび少なくとも一つの直列ダイオードを有するダイオード回路を有する請求項15記載の極数切替電気機械。
  17. 前記Hブリッジの第1のスイッチレグは、直列接続された前記2つの界磁コイルおよび前記直列ダイオードを通じて前記Hブリッジの第2のスイッチレグに接続され、
    前記第1の並列ダイオードは、前記第2つの界磁コイルのペアと並列に接続され、
    前記第2の並列ダイオードは、前記第2の界磁コイルおよび前記直列ダイオードのペアと並列に接続されている請求項16記載の極数切替電気機械。
  18. 前記ダイオード回路は、前記ロータのロータ軸に固定される端子リングに収容される請求項16記載の極数切替電気機械。
  19. 前記ステータコイルは、互いに直列に接続された3つの前記相コイルからなる少なくとも1個の直列3相巻線を含み、
    前記パワーコンバータは、前記直列3相巻線の3個の前記相コイルの各端部に別々に接続される4つのレグからなる4レグコンバータを含み、
    前記ロータ極数は、極数増加モードにおいて前記標準モードと比べて3倍増される請求項1記載の極数切替電気機械。
  20. 前記4レグコンバータは、前記極数増加モードにおいて前記直列3相巻線に単相電流を流し、前記標準モードにおいて前記直列3相巻線に3相電流を流す請求項19記載の極数切替電気機械。
  21. 前記4レグコンバータは、前記直列3相巻線の両端に別々に接続される2個のスイッチレグと、前記直列3相巻線の他の2個の接続点に別々に接続される2個のダイオードレグとからなる請求項20記載の極数切替電気機械。
  22. 前記スイッチレグは、高電圧直流電源に接続され、
    前記ダイオードレグは、低電圧直流電源に接続される請求項21記載の極数切替電気機械。
  23. 前記極数切替部は、前記ロータの界磁コイルに流す界磁電流の方向を反転するHブリッジを有し、
    前記Hブリッジの第1のスイッチレグは前記高電圧直流電源に接続され、
    前記Hブリッジの第2のスイッチレグは前記低電圧直流電源に接続される請求億22記載の極数切替電気機械。
  24. 前記ロータは、界磁コイルが巻かれたランデル型ロータコアを有し、
    前記ロータコアの各爪部は、周方向における中央部に配置された1個の永久磁石を含むマグネット極と、前記マグネット極の両側にそれぞれ配置された2個のコア極と有し、
    前記極数切替部は、前記界磁コイルへ供給する界磁電流を反転することにより、前記ロータ極数を切り換える請求項19記載の極数切替電気機械。
  25. 前記ロータは、3の倍数のコア極をもつロータコアを有し、
    前記極数切替部は、前記コア極の一部の極性を反転する第1の界磁コイルと、前記コア極の残部の極性を反転しない第2の界磁コイルとを有する請求項19記載の極数切替電気機械。
  26. 前記ロータは、3の倍数のロータ極をもつロータコアを有し、
    前記ロータ極の一部は永久磁石を有するマグネット極からなり、
    前記ロータ極の残部は、2つの前記マグネット極の間に配置され、前記ステータコイルに流れるd軸電流成分により極性を反転されるコア極からなる請求項19記載の極数切替電気機械。
  27. 前記ステータコイルは、直列接続された2つの前記直列3相巻線からなる直列6相巻線からなり、
    前記パワーコンバータは、前記直列6相巻線に接続される7つのレグからなる7レグコンバータからなり、
    前記極数切替部は、6相モードを実行する前記並列モードと比べて前記直列モードにおけるロータ極数を3倍増可能なロータを含む請求項19記載の極数切替電気機械。
  28. 前記極数切替部は、前記ロータの界磁コイルに流す界磁電流の方向を反転するHブリッジを有し、
    前記Hブリッジの第1のスイッチレグは高電圧直流電源に接続され、
    前記Hブリッジの第2のスイッチレグは低電圧直流電源に接続される請求億1記載の極数切替電気機械。
  29. 前記Hブリッジおよび前記界磁コイルは、前記低電圧直流電源から前記高電圧直流電源へ昇圧電力を送電するDCDCコンバータとして動作する請求億28記載の極数切替電気機械。
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