JP2001231227A - 複合モータ - Google Patents

複合モータ

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JP2001231227A
JP2001231227A JP2000358004A JP2000358004A JP2001231227A JP 2001231227 A JP2001231227 A JP 2001231227A JP 2000358004 A JP2000358004 A JP 2000358004A JP 2000358004 A JP2000358004 A JP 2000358004A JP 2001231227 A JP2001231227 A JP 2001231227A
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
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    • H02P5/74Arrangements specially adapted for regulating or controlling the speed or torque of two or more electric motors controlling two or more ac dynamo-electric motors
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  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステータコイルとロータをそれぞれ独立に有す
る複合モータで、二つのステータコイルにおける同極の
コイルをそれぞれ並列に接続した場合における無効な電
流を抑制し、全体の効率を向上させた複合モータを提供
する。 【解決手段】二つのロータと、それぞれのロータに対峙
するステータとを有し、それぞれのステータに設けるコ
イルに、自己のロータと相関のある位相の電流は流れ、
相手方は同相で電流が流れない相となるように両方のス
テータのコイルの各相をそれぞれ並列に接続して電源供
給回路の対応する相に接続し、電源供給回路から複合電
流を供給して両方のロータを独立に制御する複合モー
タ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のロータを共
通に制御する複合モータに関し、特にステータコイルの
結線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複合型の回転電機としては、例えば、特
開平11−275826号公報に記載されたものがあ
る。この回転電機は、中空円筒状のステータの内側と外
側に所定のギャップをおいて中空円筒状の外側ロータと
内側ロータとが配置された構造(後記図14で詳細説
明)になっている。そして外側ロータ軸と内側ロータ軸
は同一軸上に並ぶように配置され、外側ロータと内側ロ
ータは同軸上でそれぞれ独立に回転出来るようになって
いる。上記のステータに設けた共通のコイルにそれぞれ
のロータに対応した回転磁場が発生するように複合電流
を流すことにより、各ロータを独立に回転させることが
出来る。
【0003】また、上記の複合型回転電機をさらに発展
させた例として、本出願人の先願(特願平11−273
303号:未公開)がある。これは二つのロータを軸方
向に直列に並べたものであり、ステータコイルは二つの
ロータに共通の1個の場合とそれぞれのロータが独立の
ステータコイルを有する場合とがある。そして後者の場
合には、ロータもステータも独立であるから、1台のモ
ータとして組合わせた構造に限定されることはなく、二
つの独立したモータのステータコイルに共通の複合電流
を流して制御する構造も可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ステー
タコイルとロータをそれぞれ独立に有する複合モータ
(1台に組合わせた構造も2台別個の構造も含む)の場
合に、二つのステータコイルにおける同極のコイルをそ
れぞれ並列に接続すれば、一つのインバータから共通の
複合電流を流すことにより、二つのロータをそれぞれ自
由な回転速度で独立に回転させることができる。しか
し、その構成では、二つのコイルを並列に接続している
ことにより、一方を駆動するための電流成分が他方のコ
イルにも流れることがあり、そのため無効な電流が大き
くなって銅損等が増加するという問題(詳細後述)があ
った。
【0005】本発明は上記のごとき問題を解決するため
になされたものであり、ステータコイルとロータをそれ
ぞれ独立に有する複合モータで、二つのステータコイル
における同極のコイルをそれぞれ並列に接続した場合に
おける無効な電流を抑制し、全体の効率を向上させた複
合モータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては特許請求の範囲に記載するように
構成している。すなわち、請求項1に記載の発明におい
ては、極対数が異なる二つのロータと、それぞれのロー
タに対峙するステータとを有し、それぞれのステータに
設けるコイルの電気的極数を同一とし、自己のロータと
相関のある位相の電流は流れ、相手方は同相で電流が流
れない相のコイルを一つの中立点としてまとめるよう
に、各ステータのコイルにおける中立点を複数に分割し
て接続し、両方のステータのコイルの各相をそれぞれ並
列に接続して電源供給回路の対応する相に接続するよう
に構成している。なお、極対数とはロータに設けた磁極
の対(NとSで1対)の数を意味する。また、コイルの
電気的極数とは駆動電流の相数と極対数との積の値であ
り、ステータコイルの数に相当する。この構成は、例え
ば後記図1〜図4の実施の形態に相当する。
【0007】上記のように本発明においては、中立点を
複数に分割し、自己のロータと相関のある位相の電流は
流れ、相手方は同相で電流が流れない相を一つの中立点
にまとめるように構成しているので、自己のロータに同
期した回転交流には中立点として動作し、同期しない回
転交流(相手方)には同相となって電流が流れない。し
たがって並列接続ではあるが、それぞれのモータに同調
する電流しか流れなくなり、一つのインバータから二つ
のモータに電流を供給しても、全く別個のインバータと
モータとの組合せと同様に動作させることが出来る。そ
のため1個のインバータから2個のモータへ複合電流を
流す構成において、全体の効率を大幅に向上させること
が出来る。
【0008】次に、請求項2に記載の発明は、前記二つ
のロータとそれぞれに対峙するステータとが2軸のモー
タとして一つの構造に組み合わされているものである。
この構成は例えば後記図2(a)に記載の構造に相当す
る。
【0009】次に、請求項3に記載の発明は、前記二つ
のロータとそれぞれに対峙するステータが、それぞれ一
つのロータとステータからなる2個のモータとして独立
の構造になっているものである。この構成は例えば後記
図2(b)に記載の構造に相当する。
【0010】次に、請求項4に記載の発明は、具体的な
構成例を示すものであり、一方のロータが4極対で他方
のロータが3極対であり、ステータコイルの電気的極数
が12相であり、前者を3相4極対で駆動し、後者を4
相3極対で駆動する場合に、前者は3個おきに3個のコ
イルを接続して一つの中立点とすることによって合計4
個の中立点を有し、後者は2個おきに4個のコイルを接
続して一つの中立点とすることよって合計3個の中立点
を有するものである。この構成は後記図1の結線に相当
する。
【0011】次に、請求項5に記載の発明は、具体的な
構成の他の例を示すものであり、一方のロータが4極対
で他方のロータが3極対であり、ステータコイルの電気
的極数が12相であり、前者を3相4極対で駆動し、後
者を4相3極対で駆動する場合に、前者は3個おきに3
個のコイルを接続して一つの中立点とすることによって
合計4個の中立点を有し、後者は5個おきに2個ずつの
コイルを接続して一つの中立点とすることよって合計6
個の中立点を有するものである。この構成は後記図4の
結線に相当する。
【0012】次に、請求項6に記載の発明は、請求項1
に記載の中立点の接続を近似的に満足するように、隣合
った複数のコイルを接続したものである。この構成は例
えば後記図5の結線に相当する。
【0013】この構成では、請求項1のように相手の電
流が全く流れない結線ではないが、実用的構造として結
線が容易になる。すなわち、隣合ったコイルを接続する
方が実際のモータを組み立てる場合に、コイル間の結線
長が短くなるので銅損を減少させることが出来、かつ結
線が容易になるので実用的に有利である。
【0014】次に、請求項7に記載の発明は、ステータ
コイルのY結線を、それと等価なΔ結線に置き換えたも
のである。この構成は例えば後記図7や図8の結線に相
当する。
【0015】また、請求項8に記載の発明は、前記複数
の中立点をそれぞれインピーダンスを介して接続したも
のである。この構成は、例えば後記図9の回路に相当す
る。上記のように、中立点をそれぞれインピーダンスZ
を介して接続すると、請求項1のように複数の中立点を
全く接続しない場合と、一つの中立点に全て接続する場
合との中間の特性を実現出来る。効率の点からみれば、
全く接続しない場合の方が良いが、インピーダンスZを
介して接続した場合には、インピーダンスZの値に応じ
て誘起起電力の値を調節することが出来るので、大電流
駆動時に誘起起電力が上昇し過ぎてインバータから電力
を供給することが出来なくなって制御不能になるおそれ
を解消出来る。
【0016】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
に記載の発明をさらに広げたものであり、図17〜図2
8の実施の形態に相当する。この構成によれば、2つの
回転電機のロータ極対数が等しい場合にも適用可能であ
る。
【0017】また、請求項10に記載の発明は、請求項
9に記載の発明に、電流制御装置への接続を付加したも
のである。
【0018】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載の発明において、電流制御装置から各ステー
タコイルへ流す電流を規定したものである。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、並列接続であってもそ
れぞれのモータに同調する電流しか流れないので、無効
電流による銅損等の発生を抑制することが出来、一つの
インバータから二つのモータに電流を供給しても全く別
個のインバータとモータとの組合せと同様に動作させる
ことが出来る。そのため1個のインバータから2個のモ
ータへ複合電流を流す構成において、全体の効率を大幅
に向上させることが出来る。また、無効電流による発熱
も抑制出来る、という効果が得られる。
【0020】また、請求項2によれば、二つのロータと
それぞれに対峙するステータからなる2軸のモータが一
つの構造に組み合わされた複合モータを実現出来る、と
いう効果が得られる。
【0021】また、請求項3によれば、二つのロータと
それぞれに対峙するステータが、それぞれ一つのロータ
とステータからなる2個のモータとして独立している構
造を実現出来る、という効果が得られる。
【0022】また、請求項6においては、実際のモータ
を組み立てる場合に、コイル間の結線長が短くなるので
銅損を減少させることが出来、かつ結線が容易になるの
で実用的に有利になる、という効果が得られる。
【0023】また、請求項8においては、効率は多少低
下するが、大電流駆動時に誘起起電力が上昇し過ぎてイ
ンバータから電力を供給することが出来なくなって制御
不能になるおそれを解消出来る、という効果が得られ
る。
【0024】また、請求項9においては、請求項1の効
果に加えて、より広い組み合わせで複合モータを構成す
ることが可能になる。すなわち、請求項1においては二
つのロータの極対数が異なることが必要であったが、請
求項9の構成によれば、2つの回転電機のロータ極対数
が等しい場合にも適用可能である。また、請求項10に
おいても同様の効果が得られる。
【0025】また、請求項11においては、請求項10
に記載の複合モータを駆動する電流を供給することが出
来る。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、本発明の基礎となる回転電
機の例として、本出願人が以前に出願した特開平11−
275826号公報記載の回転電機の構造、およびその
駆動回路について説明する。
【0027】図13は、上記公報記載の回転電機の構造
を示す図であり、(a)は回転電機全体の概略断面図、
(b)はロータとステータ部分の断面図〔(a)のA−
A’断面図、ただし軸や外枠部分は除き、ロータとステ
ータのみを示す〕である。なお、図13は外側ロータの
磁極数が4、内側ロータの磁極数が2で、その比である
磁極数比が2:1の場合を示している。
【0028】図13において、中空円筒状のステータ2
の外側と内側に所定のギャップをおいて中空円筒状の外
側ロータ3と内側ロータ4が配置され、3層構造になっ
ている。また、内側ロータ軸9と外側ロータ軸10とは
同一の軸上に並ぶように設けられ、内側ロータ4と外側
ロータ3は同軸上でそれぞれ独立に回転出来るようにな
っている。なお、軸受等は図示を省略している。
【0029】内側ロータ4は半周をS極、もう半周をN
極とした一対の永久磁石で形成され、これに対して、外
側ロータ3は内側ロータ4の一極当たり2倍の極数を持
つように永久磁石が配置される。つまり、外側ロータ3
のS極、N極は各2個であり、90度毎にS極とN極が
入れ替わるように構成されている。
【0030】このように各ロータ3、4の磁極を配置す
ると、内側ロータ4の磁石は外側ロータ3の磁石により
回転力を与えられることがなく、この逆に外側ロータ3
の磁石が内側ロータ4の磁石により回転力を与えられる
こともない。
【0031】たとえば、内側ロータ4の磁石が外側ロー
タ3に及ぼす影響を考えてみる。簡単のため内側ロータ
4は固定して考える。まず、内側ロータ4のS極とこれ
に対峙する外側ロータ3の上側磁石SNとの関係におい
て、図示の状態で仮に内側ロータ4のS極が出す磁力を
受けて、外側ロータの上側磁石SNが時計方向に回転し
ようとしたとすると、内側ロータ4のN極とこれに対峙
する外側ロータ3の下側磁石SNとの関係においては、
内側ロータ4のN極により外側ロータ3の下側磁石SN
が反時計方向に回転しようとする。つまり、内側ロータ
4のS極が外側ロータ3の上側磁石に及ぼす磁力と内側
ロータ4のN極が外側ロータ3の下側磁石に及ぼす磁力
とがちょうど相殺することになり、外側ロータ3は内側
ロータ4と関係なく、ステータ2との関係だけで制御可
能となるわけである。このことは、後述するようにステ
ータコイルに発生する回転磁場とロータとの間でも同じ
である。
【0032】ステータ2のコイルは、外側ロータ3の1
磁極当たり3個のコイル6で構成され、合計12個(=
3×4)のコイル6が同一の円周上に等分に配置されて
いる。丸で囲んだ数字はそれぞれコイルの巻線を示し、
例えば1ととが1つのコイルを形成し、それぞれ電流
の方向が逆なことを示している。すなわち、1は紙面方
向へ電流の流れる巻線であり、はその逆方向に電流の
流れる巻線である。この場合の巻線方法は集中巻であ
る。
【0033】また、7はコイルが巻回されるコアで、コ
イル6と同数のコア7が円周上に等分に所定の間隔(ギ
ャップ)8をおいて配列されている。
【0034】なお、後述するように、12個のコイルは
番号で区別しており、この場合に6番目のコイルという
意味でコイル6が出てくる。上記のコイル6という表現
と紛らわしいが、意味するところは異なっている。
【0035】これら12個のコイルには次のような複合
電流I〜I12を流す。まず内側ロータ4に対する回
転磁場を発生させる電流(三相交流)を流すため、
[1,2]=[]、[]=[9,10]、
[5,6]=[1112]の3組のコイルに120度
ずつ位相のずれた電流Id、If、Ieを設定する。こ
こで、番号の下に付けたアンダーラインは反対方向に電
流を流すことを意味させている。たとえば、1組のコイ
ル[1,2]=[]に電流Idを流すとは、コイ
ル1からコイルに向けてIdの半分の電流を、かつコ
イル2からコイルに向けてIdのもう半分の電流を流
すことに相当する。1と2、が円周上でそれぞれ
近い位置にあるので、この電流供給により、内側ロータ
4の磁極と同数(2極)の回転磁場を生じさせることが
可能となる。
【0036】次に、外側ロータ3に対する回転磁場を発
生させる電流(三相交流)を流すため、[1]=[
=[7]=[10]、[2]=[5]=[]=[1
1]、[3]=[]=[9]=[12]の3組のコイ
ルに120度ずつ位相がずれた電流Ia、Ic、Ibを
設定する。たとえば、1組のコイル[1]=[]=
[7]=[10]に電流Iaを流すとは、コイル1から
コイルにIaの電流をかつコイル7からコイル10
向けてもIaの電流を流すことに相当する。コイル1と
7、コイル10がそれぞれ円周上の180度ずつ離
れた位置にあるため、この電流供給により、外側ロータ
3の磁極数と同数(4極)の回転磁場を生じさせること
ができる。
【0037】この結果、12個のコイルには次の各複合
電流I〜I12を流せばよいことになる。 I=(1/2)Id+Ia I=(1/2)Id+Ic I=(1/2)If+Ib I=(1/2)IfIa I=(1/2)Ie+Ic I=(1/2)Ie+Ib I=(1/2)Id+Ia I=(1/2)IdIc I=(1/2)If+Ib I10=(1/2)If+Ia I11=(1/2)IeIc I12=(1/2)Ie+Ib ただし、電流記号の下につけたアンダーラインは逆向き
の電流であることを表している。
【0038】さらに図14を参照して複合電流の設定を
説明すると、図14は、図13との比較のため、ステー
タ2の内周側と外周側に各ロータに対して別々の回転磁
場を発生させる専用のコイルを配置したものである。つ
まり、内周側コイルd、f、eの配列が内側ロータに対
する回転磁場を、また外周側コイルa、c、bの配列が
外側ロータに対する回転磁場を発生する。この場合に、
二つの専用コイルを共通化して、図13に示した共通の
コイルに再構成するには、内周側コイルのうち、コイル
dに流す電流の半分ずつをコイルdの近くにあるコイル
aとcに負担させ、同様にして、コイルfに流す電流の
半分ずつをコイルfの近くにあるコイルbとaに、また
コイルeに流す電流の半分ずつをコイルeの近くにある
コイルcとbに負担させればよいわけである。上記複合
電流I〜I12の式はこのような考え方を数式に表し
たものある。なお、電流設定の方法はこれに限られるも
のでなく、前記特開平11−275826号公報に記載
のように、他の電流設定方法でもかまわない。
【0039】このように電流設定を行うと、共通のコイ
ルでありながら、内側ロータ4に対する回転磁場と外側
ロータ3に対する回転磁場との二つの磁場が同時に発生
するが、内側ロータ4の磁石は外側ロータ3に対する回
転磁場により回転力を与えられることがなく、また外側
ロータ3の磁石が内側ロータ4に対する回転磁場により
回転力を与えられることもない。この点は前記特開平1
1−275826号公報に記載のように、理論解析で証
明されている。
【0040】上記Id、If、Ieの電流設定は内側ロ
ータ4の回転に同期して、また上記Ia、Ic、Ibの
電流設定は外側ロータ3の回転に同期してそれぞれ行
う。トルクの方向に対して位相の進み遅れを設定する
が、これは同期モータに対する場合と同じである。
【0041】図15は上記回転電機を制御するための回
路のブロック図である。上記複合電流I〜I12をス
テータコイルに供給するため、バッテリなどの電源11
からの直流電流を交流電流に変換するインバータ12を
備える。瞬時電流の全ての和は0になるためこのインバ
ータ12は、図16に詳細を示したように、通常の3相
ブリッジ型インバータを12相にしたものと同じで、2
4(=12×2)個のトランジスタTr1〜Tr24と
このトランジスタと同数のダイオードから構成される。
インバータ12の各ゲート(トランジスタのベース)に
与えるON、OFF信号はPWM信号である。
【0042】各ロータ3、4を同期回転させるため、各
ロータ3、4の位相を検出する回転角センサ13、14
が設けられ、これらセンサ13、14からの信号が入力
される制御回路15では、外側ロータ3、内側ロータ4
に対する必要トルク(正負あり)のデータ(必要トルク
指令)に基づいてPWM信号を発生させる。
【0043】このように、前記特開平11−27582
6号公報に記載の回転電機においては、二つのロータ
3、4と1つのステータ2を三層構造かつ同一の軸上に
構成すると共に、ステータ2に共通のコイル6を形成
し、この共通のコイル6にロータの数と同数の回転磁場
が発生するように複合電流を流すようにしたことから、
ロータの一方をモータとして、残りをジェネレータとし
て運転する場合に、モータ駆動電力と発電電力の差の分
の電流を共通のコイルに流すだけでよいので、効率を大
幅に向上させることができる。
【0044】また、二つのロータに対してインバータが
1つでよくなり、さらにロータの一方をモータとして、
残りをジェネレータとして運転する場合には、上記のよ
うに、モータ駆動電力と発電電力の差の分の電流を共通
のコイルに流すだけでよくなることから、インバータの
電力スイッチングトランジスタのキャパシタンスを減ら
すことができ、これによってスイッチング効率が向上
し、より全体効率が向上する。
【0045】上記の構成においては、二つのロータを内
側と外側に設けているが、二つのロータを直列方向に設
けることも出来る。図2(a)は直列方向に設けた場合
の概略図であり、本出願人の先願(特願平11−273
303号:未公開)の図3に相当する。また、図2
(b)は上記の構造をさらに発展させたものであり、図
2(a)の構造を二つに分割し、一つのロータと一つの
ステータコイルを持つモータを2個設けたものである。
このようにロータとステータコイルとの組が二つ別々に
存在する構成でも、両方のステータコイルを並列接続し
て前記のごとき複合電流を流すことにより、二つのロー
タを一つのインバータを用いて独立に制御することが出
来る。ただし、ロータの極対数(磁極対の数:NとSで
1対)とステータコイルの相数が二つのモータで同じで
あれば、両モータに同じ電流が流れることになり、各ロ
ータを独立に制御することは出来ない。したがって上記
のような構成では、二つのロータは極対数の数が異なっ
ていることが必要であり、かつ並列接続するためにはス
テータコイルの電気的極数(極対数×相数)が同じであ
る必要がある。例えば一方のモータが3相4極対で他方
のモータが4相3極対であれば電気的極数は双方とも3
×4=4×3=12相となり、並列接続することが出来
る。
【0046】上記の構成では、ステータコイルの各コイ
ルの一端をインバータのそれぞれの相の出力端子に接続
し、他の一端は共通に接続して中立点とする。そして二
つのモータを並列接続する場合には、二つのモータの各
コイルの一端をインバータの同じ相の出力端子に共通に
接続する(例えば前記特願平11−273303号の図
4)。
【0047】上記のように二つのモータのステータコイ
ルを並列にインバータの出力に接続した場合には、一方
のロータを駆動すべき電流が他方のステータコイルにも
流れる。この電流はロータの回転と相関がないので、当
該モータの駆動力発生には寄与しない。そしてこのよう
な無効な電流が流れると銅損等の損失が発生するので、
モータ全体の効率が低下し、かつ発熱の増大等の悪影響
が生じる。
【0048】本発明は中立点の接続を変えることによ
り、上記の問題を解決したものである。以下、詳細に説
明する。図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示す
図であり、図1はステータコイルの結線図、図2は複合
モータの概略断面図、図3は駆動回路の全体の構成を示
すブロック図である。
【0049】まず、図2に基づいて構造の概略を説明す
る。図2(a)は二つのステータと二つのロータが一体
のモータとして組み合わされた場合、図2(b)はそれ
ぞれ一つのステータと一つのロータを有するモータを2
台用いる場合を示す。図2(a)に示す構造は、一つの
ケース内に左モータと右モータとの二つのモータが組み
込まれたものであり、左モータは左ロータ21、左ステ
ータコイル22、左モータ軸23からなり、右モータは
右ロータ24、右ステータコイル25、右モータ軸26
からなる。左モータ軸23と右モータ軸26とは同軸上
に並んでいる。なお、軸方向から見た正面図は前記図1
3(b)から外側ロータ3を除いたものと同じである。
また、ステータコイル内にはステータコアがあり、ロー
タには磁極(例えば永久磁石)が設けられているが、図
示を省略している。
【0050】図2(b)は図2(a)の構造を二つに分
けたものと同じであり、ロータ27、ステータコイル2
8、モータ軸29からなるモータを2台用いるものであ
る。ただし、前記のように両モータは極対数(磁極対の
数:NとSで1対)の数が異なっていることが必要であ
り、かつ並列接続するためにはステータコイルの電気的
極数(極対数×相数)が同じである必要がある。例えば
一方のモータが3相4極対で他方のモータが4相3極対
である。このような構成のモータは、例えば1個を車両
の前輪駆動用、他の1個を後輪駆動用として用いること
が出来る。
【0051】図3は全体の結線を示すブロック図であ
り、前記図15に対応する。図3において、30と31
は前記図2(b)に示したような2台のモータであり、
30は3相4極対、31は4相3極対である。また、3
4と35はそれぞれのモータのロータの位相を検出する
回転角センサであり、それぞれの位相信号S3、S4は
制御回路33へ送られる。制御回路33は上記の位相信
号S3、S4および外部から与えられるトルク指令信号
S1、S2を入力し、それらに対応した複合電流を流す
ための12相のPWM信号(一般的には1相について正
相信号と逆相信号の2信号からなる)を演算し、それを
インバータ32へ送る。インバータ32は12相のイン
バータ回路を有し、それぞれの出力を各モータ30、3
1のステータコイルへ送る。両モータの各ステータコイ
ルは並列に接続されているが、中立点は次の図1で説明
するように従来の接続とは異なっている。
【0052】図1は、本発明におけるステータコイルの
接続と流れる電流の位相を示す図であり、(a)は3相
4極対のモータ、(b)は4相3極対のモータを示す。
図1において、Lはステータコイルであり、番号1〜1
2は12相の各ステータコイルの入力端子を示す。これ
らの入力端子は、(a)の番号1と(b)の番号1とが
共通にインバータの出力端子1へ接続され、図3に示し
たように並列接続になっている。また、図1(a)の
a、b、c、dおよび図1(b)のA、B、Cは中立点
を示す。また、0°、120°、−120°、90°、
180°、−90°等の度数は自己のコイルに流れる電
流の位相を示し、(0°)のように括弧付きの度数は相
手方のモータの対応する端子に流れる電流の位相を示
す。
【0053】図1(a)に示すように、3相4極対のモ
ータでは、1相、5相、9相が中立点aに接続され、2
相、6相、10相が中立点bに接続され、3相、7相、
11相が中立点cに接続され、4相、8相、12相が中
立点dに接続されている。つまり3個おきに3個のコイ
ルを接続して一つの中立点とすることによって合計4個
の中立点を設けている。
【0054】一方、図1(b)に示すように、4相3極
対のモータでは、1相、4相、7相、10相が中立点A
に接続され、2相、5相、8相、11相が中立点Bに接
続され、3相、6相、9相、12相が中立点Cに接続さ
れている。つまり、2個おきに4個のコイルを接続して
一つの中立点とすることよって合計3個の中立点を設け
ている。
【0055】上記のように接続すると、3相4極対のモ
ータでは、中立点が共通に接続された各コイルには0
°、120°、−120°の電流が流れて回転磁界が発
生するが、それぞれの端子に対応する4相3極対のモー
タでは、全て同位相となるので電流が流れない。例え
ば、3相4極対のモータの端子1、5、9では0°、1
20°、−120°となるが、4相3極対のモータの同
じ端子1、5、9では全て0°になる。逆に4相3極対
のモータの端子1、4、7、10では0°、−90°、
180°、90°となるが、3相4極対のモータの同じ
端子1、4、7、10では全て0°となる。このように
同じ位相となるコイルを一つの中立点に纏めると電流は
流れない。したがって、図1に示すように結線すると、
二つのモータにはそれぞれ自己と相関のある電流、すな
わち自己のロータを駆動する回転磁界発生するための電
流成分のみが流れ、相手と相関のある電流成分は流れな
いことになる。すなわち、無効電流が流れないことにな
り、それによって銅損や発熱の増大を防止することが出
来る。
【0056】上記の説明は、3相4極対のモータと4相
3極対のモータとの場合を例として説明したが、これに
限られるものではなく、両モータが極対数が異なってお
り、かつステータコイルの電気的極数(極対数×相数)
が同じであれば可能である。例えば、上記と同じ電気的
極数が12相の場合でも3相4極対のモータと6相2極
対のモータでもよい。さらに、3相5極対のモータと5
相3極対のモータ(電気的極数は15相)、3相6極対
のモータと6相3極対のモータ(電気的極数は18
相)、4相6極対のモータと6相4極対のモータ(電気
的極数は24相)のような組合せも可能である。要する
に、中立点を複数に分割し、自己のロータと相関のある
位相の電流は流れ、相手方は同相で電流が流れない相を
一つの中立点にまとめればよい。このようにすれば、自
己のロータに同期した回転交流には中立点として動作
し、同期しない回転交流(相手方)には同相となって電
流が流れない。したがって並列接続ではあるが、それぞ
れのモータに同調する電流しか流れなくなり、一つのイ
ンバータから二つのモータに電流を供給しても全く別個
のインバータとモータとの組合せと同様の効率が実現出
来る。そしてインバータが1個で済むので、インバータ
の熱容量を大幅に減少させることが出来る。
【0057】次に、図4は本発明の第2の実施の形態を
示す結線図である。図4の構成も3相4極対のモータと
4相3極対のモータの組合せを示し、(a)は3相4極
対のモータ、(b)は4相3極対のモータとの結線を示
す。図4において、(a)の3相4極対のモータの結線
は図1と同じであるが、(b)の4相3極対のモータに
おいては、対角線上のコイル同士を接続しており、中立
点はA、B、C、D、E、Fの6個所となる。このよう
に接続した場合には、対角線同士でも位相が180°異
なるので、電流は流れる。そして相手方の電流成分は同
位相であるから電流が流れない。したがって図1の場合
と同様の効果が得られる。
【0058】次に、図5は、本発明の第3の実施の形態
を示す結線図である。この実施の形態は、図1のよう
に、相手の電流が全く流れない結線ではないが、実用的
構造として結線が容易な例を示す。図5(a)は3相4
極対のモータ、(b)は4相3極対のモータを示す。図
のように、隣合った3個または4個のコイルを接続する
方が実際のモータを組み立てる場合に、コイル間の結線
長が短くなるので銅損を減少させることが出来、かつ結
線が容易になるので実用的に有利である。
【0059】図6は、図5の回路における無効電流の大
きさを示すベクトル図である。図6において、a〜d、
A〜Cは図5の同符号を付した個所のベクトルを示し、
矢印は2相分の電流値を示す。また、×印は逆方向のベ
クトルで相互に打ち消す成分を示している。図6のa〜
dに示すように、3相4極対のモータでは、12相のベ
クトル成分のうち、8相分が相互に打ち消すので、4/
12だけの無効電流が流れる。また、4相3極対のモー
タでは、A〜Cに示すように、12相のベクトル成分の
うち、9相分が相互に打ち消すので、3/12だけの無
効電流が流れることになる。
【0060】次に、図7は本発明の第4の実施の形態を
示す図である。これまでの説明では、Y結線に付いて説
明したが、この実施の形態は、本発明をΔ結線に適用し
たものである。図7は前記図1に示したY結線をΔ結線
に変換したものであり、(a)は3相4極対のモータ、
(b)は4相3極対のモータを示す。作用効果は図1と
同様である。
【0061】次に、図8は本発明の第5の実施の形態を
示す図である。前記図5に示した構成をΔ結線に変換し
たものであり、(a)は3相4極対のモータ、(b)は
4相3極対のモータを示す。作用効果は図5と同様であ
る。
【0062】次に、図9は本発明の第6の実施の形態を
示す図である。これまで説明した実施の形態では、各ス
テータコイルの一端は複数の中立点に分割して接続し、
中立点同士は接続しない場合について説明した。この実
施の形態では、各中立点をインピーダンスZを介して接
続(例えば接地)するものである。
【0063】図9において、30は3相4極対のモー
タ、31は4相3極対のモータであり、前記図1の構成
と同じである。なお、インバータ32以前の部分は図3
と同じなので図示を省略している。図中のa、b、c、
dおよびA、B、Cは図1の同符号を付した中立点と同
じである。図1ではこれらの中立点はコイル以外と接続
されていないが、図9では全てインピーダンスZを介し
て接地されている。このように中立点をインピーダンス
Zを介して接地すると、Zの値に応じて図1の回路の特
性と中立点をそのまま接地する先行技術の特性との中間
の特性を示す。
【0064】図10は、一方のモータ(例えば3相4極
対モータ30)から見たステータコイルに流れる電流と
インピーダンスZとの関係を示す特性図である。図10
において、I1は自己のステータコイルに流れる有効電
流、I2は相手方のステータコイルに流れる無効電流を
示す。図10において、前記第1の実施の形態は、中立
点が接地されていないのでZ=∞に相当する。この状態
では無効電流I2は0であり、有効電流I1のみとな
る。これに対して、中立点をそのまま接地する先行技術
ではZ=0に相当する。この場合には無効電流I2の方
が有効電流I1よりもかなり大きくなる。インピーダン
スZの値を適宜設定すれば、中間の特性を実現出来る。
効率の点からみれば、Z=∞の場合(図1の回路)が望
ましいのであるが、Zを介して接地する回路には次のご
とき利点がある。
【0065】すなわち、本発明の複合モータ(中立点を
接地しない場合)では、等価回路的には二つのモータが
直列に接続された形になっている。そのため高速回転時
には誘起起電圧が上昇し、二つのモータの誘起起電圧の
和が電源電圧を越えると、インバータから電力を供給す
ることが出来なくなり、制御不能になるおそれがある。
その点、図9のように、Zを介して接地する回路では、
Zの値に応じて誘起起電圧の値を調節することが出来
る。
【0066】図11は、図9の回路において、誘起起電
圧EとインピーダンスZとの関係を示す特性図である。
図11に示すように、Zの値を小さくすれば誘起起電力
圧の大きさを減少することが出来る。したがって使用条
件に合わせてZの値を設定してやれば、効率と制御性と
を両立させることが出来る。
【0067】上記の等価回路的には二つのモータが直列
に接続された形になる点について図12に基づいて補足
説明する。図12(a)は図1の(a)における端子1
(n1aと記す)に接続されたコイル(L1aと記す)
における電位の状態を示す図、図12(b)は図1の
(b)における端子1(n1Aと記す)に接続されたコ
イル(L1Aと記す)における電位の状態を示す図であ
る。その他、a点およびA点は図1の同符号を付した中
立点に相当し、E1、E2はそれぞれのコイルにおける
電位差を示す。図1からも判るように、(a)の各中立
点a、b、c、dに印加される相手方(b)の駆動電圧
は一定の位相差(図1の場合は90°)をもった交流で
ある。そして相手方(b)の中立点A、B、Cにおいて
も同様である。したがって、(a)側で一つのコイルに
印加される電位E1が自己の電位差のみになるために
は、a点の電位はE2になっている必要がある。つまり
E1=(E1+E2)−E2になっていないと電流が流
れてしまう。同様に、(b)側で一つのコイルに印加さ
れる電位E2が自己の電位差のみになるためには、A点
の電位はE1になっている必要がある。したがってイン
バータの中立点からみた電位はE1+E2となり、二つ
のコイルが直列に接続されたのと等価になる。
【0068】次に、図17〜図20は、本発明の第7の
実施の形態における回路図であり、図17はコントロー
ラとドライバを示す回路図、図18は12相インバータ
を示す回路図、図19は12相インバータとステータコ
イルの結線を示す回路図、図20はドライバの1相分を
示す回路図である。図17と図18の回路はa、a’、
b、b’…、l、l’の同符号の部分で相互に接続され
ており、また、図18と図19の回路は1〜12の同符
号の部分で相互に接続されている。なお、図17のコン
トローラ、ドライバと図18のインバータとで電流制御
装置を構成している。
【0069】図17において、50はコントローラ、5
1はドライバである。コントローラ50は信号源52、
加算器53(Σを丸で囲んだ記号)、サンプルホールド
回路54から構成されている。信号源52は各相の電圧
指令値を示し、U、V、W、A、B、C、Dの各相にお
ける電圧指令値VU、VV、VW、VA、VB、VC、
VDは下記のとおりである。 VU=V1sin(θ1) VV=V1sin(θ1−120°) VW=V1sin(θ1−240°) VA=V2sin(θ2) VB=V2sin(θ2−90°) VC=V2sin(θ2−180°) VD=V2sin(θ2−270°) ただし、θは各モータの回転角度(ロータ回転角度)で
定まる。また、V1とV2の単位は%であり、いわゆる
PWM制御における変調率である。
【0070】加算器53はU、V、WとA、B、C、D
の両電圧指令値をそれぞれ加算して出力する。サンプル
ホールド回路54は、各加算器53の出力をサンプルホ
ールドして出力する。なお、このサンプルホールド回路
54はディジタル制御では必要であるが、アナログ制御
の場合には不要である。
【0071】次に、ドライバ51は、図20に示したよ
うに、サンプルホールド回路54または加算器53(ア
ナログ制御の場合)の出力と、三角波発振器55からの
三角波信号(キャリア信号)とを比較することによって
PWM信号を出力する比較器61と、そのPWM信号を
反転して出力するインバータ62から構成され、このよ
うな回路が相数分(この場合には12相分)だけ設けら
れている。各相の比較器61の出力が正相信号a、b、
…、lとなり、各相のインバータ62の出力(反転信
号)がa’、b’、…、l’となる。
【0072】次に、図18に示すインバータは、直流電
源56、コンデンサ57および各相にそれぞれ2個のス
イッチング回路58から構成される。スイッチング回路
58はトランジスタとダイオードの並列回路で構成され
る。各相において、2個のスイッチング回路が直列に接
続され、一方のゲート端子にはドライバ51の正相信号
(a、b、…、l)が与えられ、他方のゲート端子には
反転信号(a’、b’、…、l’)が与えられる。した
がって2個のスイッチング回路の一方がオンのときは他
方はオフになり、直流電源56の+側に近いスイッチン
グ回路がオンになった相に電流が流れることになる。図
18右端の1〜12は、それぞれ各相の出力端子を示
す。
【0073】次に、図19は、2つのモータにおけるイ
ンバータとステータコイルの接続を示す図であり、一方
のモータを第1回転電機59、他方のモータを第2回転
電機60と記す。なお、第1回転電機59と第2回転電
機60は、前記図2で説明したように、二つのロータと
それぞれに対峙するステータとが2軸のモータとして一
つの構造に組み合わされているものでもよいし、或いは
二つのロータとそれぞれに対峙するステータが、それぞ
れ一つのロータとステータからなる2個のモータとして
独立の構造になっているものでもよい。
【0074】図19において、第1回転電機59は ステータコイル相数 s1=12 ロータ極対数 P1=4 駆動交流電流の相数 m1=3(つまりU、V、Wの3
相) k1=1 p1=4 第2回転電機60は ステータコイル相数 s2=12 ロータ極対数 P2=3 駆動交流電流の相数 m2=4(つまりA、B、C、D
の4相) k2=1 p2=3 である。すなわち、この場合は極対数が4で相数が3の
モータと極対数が3で相数が4のモータとを複合する場
合を示す。
【0075】図21は、上記の複合モータに適合する第
1回転電機と第2回転電機のステータコイルの結線例を
示す第1の回路図である。なお、図19におけるコイル
番号(1.1)(1.2)(1.3)等と図21の同符号
を付したコイルとは同じものを示す。
【0076】以下、図21に基づいて結線方法を説明す
る。まず、第1回転電機59において、12個のコイル
に、1から3の間で循環する相番号を任意のコイル(図
21では一番上のコイル)から順に付与する。また、1
2個のコイルを、相番号の異なる3個のコイルを1組含
む4個のグループに分け、各グループに1から4までの
グループ番号を付与する。図21では、各コイルのグル
ープ番号と相番号を(グループ番号、相番号)で表記し
ている。この場合にはグループ番号が1〜4、相番号が
1〜3であるから、各コイルは次に4グループに分けら
れる。 第1グループ (1.1)(1.2)(1.3) 第2グループ (2.1)(2.2)(2.3) 第3グループ (3.1)(3.2)(3.3) 第4グループ (4.1)(4.2)(4.3) そして同一グループに属する各コイルの終端(インバー
タに接続される端子ではない方)は相互に結線されてい
る。すなわち、第1回転電機59のステータコイルはY
結線されている。
【0077】次に、第2回転電機60において、12個
のコイルに、1から4の間で循環する相番号を任意のコ
イル(図21では一番上のコイル)から順に付与する。
また、12個のコイルを、相番号の異なる4個のコイル
を1組含む3個のグループに分け、各グループに1から
3までのグループ番号を付与する。図21では、各コイ
ルのグループ番号と相番号を(グループ番号、相番号)
で表記している。この場合にはグループ番号が1〜3、
相番号が1〜4であるから、各コイルは次の3グループ
に分けられる。 第1グループ (1.1)(1.2)(1.3)(1.4) 第2グループ (2.1)(2.2)(2.3)(2.4) 第3グループ (3.1)(3.2)(3.3)(3.4) そして同一グループに属する各コイルの終端(中立点)
は互いに結線されている。すなわち、第2回転電機60
のステータコイルはY結線されている。
【0078】次に、図18に示した12個の出力端子を
有する12相インバータの同一の端子に、第1回転電機
59のコイル(i.j)と第2回転電機60のコイル
(j.i)とを接続する。すなわち、 第1回転電機のコイル(1.1)の端子1と第2回転電
機のコイル(1.1)の端子1とを12相インバータの
端子1に共通に接続 第1回転電機のコイル(1.2)の端子2と第2回転電
機のコイル(2.1)の端子5とを12相インバータの
端子2に共通に接続 第1回転電機のコイル(1.3)の端子3と第2回転電
機のコイル(3.1)の端子9とを12相インバータの
端子3に共通に接続 ・ ・ 第1回転電機のコイル(4.3)の端子12と第2回転
電機のコイル(3.4)の端子12とを12相インバー
タの端子12に共通に接続 なお、上記の結線は図19と同様である。
【0079】次に、上記のように結線した複合モータの
電流制御について説明する。まず、第1回転電機59の
みを駆動(U相、V相、W相による3相駆動)する場合
には、第1回転電機59の相番号が1であるコイルにU
相、相番号が2であるコイルにV相、相番号が3である
コイルにW相の電流がそれぞれ流れるように12相イン
バータによって各コイルの端子電圧を制御する。これに
より、4個の極対を有する回転磁界が発生する。このと
き、第2回転電機60のコイル端子にも電圧が印加され
るが、グループ番号が1である第2回転電機のコイルの
端子全てにU相の電圧が、グループ番号が2である第2
回転電機のコイルの端子全てにV相の電圧が、グループ
番号が3である第2回転電機のコイルの端子全てにW相
の電圧がそれぞれ印加され、かつ、各グループ内のコイ
ルの終端は相互に接続されているため、第2回転電機6
0のコイルには電流が流れない。
【0080】次に、第2回転電機60のみを駆動(A
相、B相、C相、D相による4相駆動)する場合には、
第2回転電機60の相番号が1であるコイルにA相、相
番号が2であるコイルにB相、相番号が3であるコイル
にC相、相番号が4であるコイルにD相の電流がそれぞ
れ流れるように12相インバータによって各コイルの端
子電圧を制御する。これにより、3個の極対を有する回
転磁界が発生する。このとき、第1回転電機59のコイ
ル端子にも電圧が印加されるが、グループ番号が1であ
る第1回転電機59のコイルの端子全てにA相の電圧
が、グループ番号が2である第1回転電機59のコイル
の端子全てにB相の電圧が、グループ番号が3である第
1回転電機59のコイルの端子全てにC相の電圧が、グ
ループ番号が4である第1回転電機59のコイルの端子
全てにD相の電圧がそれぞれ印加され、かつ、各グルー
プ内のコイルの終端は相互に接続されているため、第1
回転電機59のコイルには電流が流れない。
【0081】次に、第1回転電機59と第2回転電機6
0とを同時に駆動する場合には、第1回転電機59のコ
イル(1.1)にU相の電流が流れ、かつ、第2回転電
機60のコイル(1.1)にA相の電流が流れるような
電圧が12相インバータの端子1に出力されるようにす
る。このとき、12相インバータの端子1にはU相電流
とA相電流とが複合された複合電流が流れることにな
る。同様に、12相インバータの端子2にはV相電流と
A相電流との複合電流が流れ、12相インバータの端子
3にはW相電流とA相電流との複合電流が流れる。この
場合も、第1回転電機59のコイルにはU相、V相、W
相の電流のみが流れ、第2回転電機60のコイルにはA
相、B相、C相、D相のみが流れる。
【0082】また、第1回転電機59と第2回転電機6
0に、上記のような電流を供給する電流制御装置(第7
の実施の形態において共通)は、前記図17と図18に
示したような構成を有し、下記のような電流を供給す
る。すなわち、相番号1に対応する各回転電機の制御電
流をそれぞれの基準とした際に、相番号jに対応する第
1回転電機用の制御電流は基準に対して360度×(j
−1)/m1だけ位相が異なる電流とし、相番号iに対
応する第2回転電機用の制御電流は基準に対して360
度×(i−1)/m2だけ位相が異なる電流とし、グル
ープ番号がiで相番号がjである第1回転電機のステー
タコイルとグループ番号がjで相番号がiである第2回
転電機のステータコイルとが接続された端子に、相番号
jに対応する第1回転電機用の制御電流と相番号iに対
応する第2回転電機用の制御電流とを複合して得られる
複合電流が流れるように端子電圧を制御するものであ
る。
【0083】上記のように本実施の形態の複合モータに
おいては、それぞれのモータのロータ回転に同調する電
流だけが各モータのステータコイルに流れるので、各ス
テータコイルで発生する銅損は各モータを専用のインバ
ータで駆動した場合の銅損と同程度になる。また、イン
バータ内部には複合電流が流れており、このインバータ
内部で発生する損失は、各モータを専用のインバータで
駆動した場合に各インバータ内部で発生する損失の和よ
り小さくなる。これは、各モータの制御電流の電流平均
値を個別に算出して和を求めた値よりも各モータの制御
電流を複合して得られる複合電流の電流平均値の方が小
さくなることによる。
【0084】次に、図22は本発明の第7の実施の形態
におけるステータコイルの結線を示す第2の回路図であ
る。この回路図は図21に示した回路において、第1回
転電機59と第2回転電機60のステータコイルの結線
を△結線としたものであり、それ以外は図21と同じで
ある。
【0085】次に、図23は本発明の第7の実施の形態
におけるステータコイルの結線を示す第3の回路図であ
る。この回路は、実質的に前記図1と同じ結線になって
いる。つまり、第7の実施の形態で説明した接続方法の
内に前記図1の結線も含まれることを示している。第1
回転電機59においては、各グループ内に含まれるコイ
ルの番号は図21と同様で、例えば第1グループは
(1.1)(1.2)(1.3)であるが、この場合に
は、端子1のコイルが(1.1)、端子5のコイルが
(1.2)、端子9のコイルが(1.3)になる。同様
に、第2回転電機60においても、第1グループは端子
1のコイルが(1.1)、端子10のコイルが(1.
2)、端子7のコイルが(1.3)、端子4のコイルが
(1.4)になる。
【0086】図23に示したように、第7の実施の形態
で定義した「グループ」は必ずしも隣接するコイルで構
成されている必要はない。要は異なる相の電流を流すべ
きコイルがk1(k2)個(この例では1個)づつ含ま
れるようにすればよい。
【0087】また、図23の例では同一グループのコイ
ルが120度づつ、あるいは90度づつ離れているが、
このような配置も必須ではない。このような配置は、4
極対3相と3極対4相との組合せにおいて「自己の電流
は流れ、相手方の電流が流れない」ことを完全に実現
し、かつ、各回転電機のコイル端子の1と1、2と2、
3と3、…、を接続することができるという一例であ
る。
【0088】次に、図24〜図26は、本発明の第8の
実施の形態における回路図であり、図24はコントロー
ラとドライバを示す回路図、図25は9相インバータを
示す回路図、図26は9相インバータとステータコイル
の結線を示す回路図である。図24と図25の回路は
a、a’、b、b’…、i、i’の同符号の部分で相互
に接続されており、また、図25と図26の回路は1〜
9の同符号の部分で相互に接続されている。また、図2
4のコントローラ、ドライバと図25のインバータとで
電流制御装置を構成している。なお、各回路の構成要素
は前記図17〜図19と同様であり、相数が12相から
9相に代わった部分が異なる。また、この場合において
も、第1回転電機59と第2回転電機60は、前記図2
で説明したように、二つのロータとそれぞれに対峙する
ステータとが2軸のモータとして一つの構造に組み合わ
されているものでもよいし、或いは二つのロータとそれ
ぞれに対峙するステータが、それぞれ一つのロータとス
テータからなる2個のモータとして独立の構造になって
いるものでもよい。
【0089】図26において、 第1回転電機59は ステータコイル相数 s1=9 ロータ極対数 P1=3 駆動交流電流の相数 m1=3(つまりu、v、wの3相) k1=1 p1=3 第2回転電機60は ステータコイル相数 s2=9 ロータ極対数 P2=3 駆動交流電流の相数 m2=3(つまりU、V、Wの3相) k2=1 p2=3 である。すなわち、この場合は極対数が3で相数が3の
モータと極対数が3で相数が3のモータとを複合する場
合を示す。
【0090】図27は、上記の複合モータに適合する第
1回転電機と第2回転電機の結線例を示す第1の回路図
である。なお、図26におけるコイル番号(1.1)
(1.2)(1.3)等と図27の同符号を付したコイル
は同じものを示す。
【0091】以下、図27に基づいて結線方法を説明す
る。まず、第1回転電機59において、9個のコイル
に、1から3の間で循環する相番号を任意のコイル(図
27では一番上のコイル)から順に付与する。また、9
個のコイルを、相番号の異なる3個のコイルを1組含む
3個のグループに分け、各グループに1から3までのグ
ループ番号を付与する。図27では、各コイルのグルー
プ番号と相番号を(グループ番号、相番号)で表記して
いる。この場合にはグループ番号が1〜3、相番号が1
〜3であるから、各コイルは次に3グループに分けられ
る。 第1グループ (1.1)(1.2)(1.3) 第2グループ (2.1)(2.2)(2.3) 第3グループ (3.1)(3.2)(3.3) そして同一グループに属する各コイルの終端(インバー
タに接続される端子ではない方)は互いに結線されてい
る。すなわち、第1回転電機59のステータコイルはY
結線されている。ただし、前記図22と同様に△結線も
可能である。
【0092】同様に第2回転電機60においても9個の
コイルを第1〜第3グループに分ける。この場合にも同
一グループに属する各コイルの終端(インバータに接続
される端子ではない方)は互いに結線されており、第2
回転電機60のステータコイルはY結線されている。た
だし、前記同様に△結線も可能である。
【0093】次に、9個の出力端子を有する9相インバ
ータの同一の端子に、第1回転電機59のコイル(i.
j)と第2回転電機60のコイル(j.i)とを接続す
る。すなわち、 第1回転電機59のコイル(1.1)の端子1と第2回
転電機60のコイル(1.1)の端子1とを9相インバ
ータの端子3に共通に接続 第1回転電機59のコイル(1.2)の端子2と第2回
転電機60のコイル(2.1)の端子4とを9相インバ
ータの端子2に共通に接続 第1回転電機59のコイル(1.3)の端子3と第2回
転電機60のコイル(3.1)の端子7とを9相インバ
ータの端子1に共通に接続 ・ ・ 第1回転電機のコイル(3.3)の端子9と第2回転電
機のコイル(3.3)の端子9とを9相インバータの端
子7に共通に接続 なお、上記の結線は図26と同様である。
【0094】次に、上記のように結線した複合モータの
電流制御について説明する。まず、第1回転電機59の
みを駆動(u相、v相、w相による3相駆動)する場合
には、第1回転電機59の相番号が1であるコイルにw
相、相番号が2であるコイルにv相、相番号が3である
コイルにu相の電流がそれぞれ流れるように9相インバ
ータによって各コイルの端子電圧を制御する。これによ
り、3個の極対を有する回転磁界が発生する。このと
き、第2回転電機60のコイルの端子にも電圧が印加さ
れるが、グループ番号が1である第2回転電機60のコ
イルの端子全てにw相の電圧が、グループ番号が2であ
る第2回転電機60のコイルの端子全てにv相の電圧
が、グループ番号が3である第2回転電機60のコイル
の端子全てにu相の電圧がそれぞれ印加され、かつ、同
一グループ内の各コイルの他端は相互に接続されている
ため、第2回転電機60のコイルには電流が流れない。
【0095】次に、第2回転電機60のみを駆動(U
相、V相、W相による3相駆動)する場合には、第2回
転電機60の相番号が1であるコイルにU相、相番号が
2であるコイルにV相、相番号が3であるコイルにW相
の電流がそれぞれ流れるように9相インバータによって
各コイルの端子電圧を制御する。これにより、3個の極
対を有する回転磁界が発生する。このとき、第1回転電
機59のコイルの端子にも電圧が印加されるが、グルー
プ番号が1である第1回転電機59のコイルの端子全て
にU相の電圧が、グループ番号が2である第1回転電機
59のコイルの端子全てにV相の電圧が、グループ番号
が3である第1回転電機59のコイルの端子全てにW相
の電圧がそれぞれ印加され、かつ、同一グループ内の各
コイルの他端は相互に接続されているため、第1回転電
機59のコイルには電流が流れない。
【0096】次に、第1回転電機59と第2回転電機6
0とを同時に駆動する場合には、第1回転電機59のコ
イル(1.3)にu相の電流が流れ、かつ、第2回転電
機60のコイル(3.1)にU相の電流が流れるような
電圧が9相インバータの端子1に出力されるようにす
る。このとき、9相インバータの端子1にはu相電流と
U相電流とが複合された複合電流が流れることになる。
同様に、9相インバータの端子2にはv相電流とV相電
流との複合電流が流れ、9相インバータの端子3にはw
相電流とW相電流との複合電流が流れる。この場合も、
第1回転電機59のコイルにはu相、v相、w相の電流
のみが流れ、第2回転電機60のコイルにはU相、V
相、W相のみが流れる。
【0097】また、第1回転電機59と第2回転電機6
0に、上記のような電流を供給する電流制御装置(第8
の実施の形態において共通)は、前記図24と図25に
示したような構成を有し、下記のような電流を供給す
る。すなわち、相番号1に対応する各回転電機の制御電
流をそれぞれの基準とした際に、相番号jに対応する第
1回転電機用の制御電流は基準に対して360度×(j
−1)/m1だけ位相が異なる電流とし、相番号iに対
応する第2回転電機用の制御電流は基準に対して360
度×(i−1)/m2だけ位相が異なる電流とし、グル
ープ番号がiで相番号がjである第1回転電機のステー
タコイルとグループ番号がjで相番号がiである第2回
転電機のステータコイルとが接続された端子に、相番号
jに対応する第1回転電機用の制御電流と相番号iに対
応する第2回転電機用の制御電流とを複合して得られる
複合電流が流れるように端子電圧を制御するものであ
る。この実施の形態においては、複合モータを構成する
2つのモータにおけるロータ極対数同じなっているが、
このような構成でも本発明を適用可能である。
【0098】次に、図28は、本発明の第8の実施の形
態におけるステータコイルの結線を示す第2の回路図で
ある。図28において、 第1回転電機59は ステータコイル相数 s1=18 ロータ極対数 P1=6 駆動交流電流の相数 m1=3(つまりu、v、wの3相) k1=2 p1=3 第2回転電機60は ステータコイル相数 s2=9 ロータ極対数 P2=3 駆動交流電流の相数 m2=3(つまりU、V、Wの3相) k2=1 p2=3 である。すなわち、この場合は極対数が6で相数が3の
モータと極対数が3で相数が3のモータとを複合する場
合を示す。
【0099】以下、図28に基づいて結線方法を説明す
る。まず、第1回転電機59では、18個のコイルに、
1から3の間で循環する相番号を任意のコイル(図28
では一番上のコイル)から順に付与する。そして18個
のコイルを、相番号の異なる3個のコイルを2組含む3
個のグループに分け、各グループに1から3までのグル
ープ番号を付与する。そして同一グループ内で相番号が
等しい2つのコイルを接続する。また、各グループ内の
コイルの終端は相互に接続する。したがってこの回路は
Y結線となる。ただし、前記と同様に△結線も可能であ
る。
【0100】また、第2回転電機60においては、9個
のコイルに、1から3の間で循環する相番号を任意のコ
イル(図28では一番上のコイル)から順に付与する。
そして9個のコイルを、相番号の異なる3個のコイルを
1組含む3個のグループに分け、各グループに1から3
までのグループ番号を付与する。また、各グループ内の
コイルの終端は相互に接続する。したがってこの回路は
Y結線となる。ただし、前記と同様に△結線も可能であ
る。
【0101】次に、9個の出力端子を有する9相インバ
ータの同一の端子に、第1回転電機のコイル(i.j)
と第2回転電機のコイル(j.1)とを接続する。すな
わち、 第1回転電機59の2つのコイル(1.1)の端子1と
第2回転電機60のコイル(1.1)の端子1とを9相
インバータの端子3に共通に接続 第1回転電機59の2つのコイル(1.2)の端子2と
第2回転電機60のコイル(2.1)の端子4とを9相
インバータの端子2に共通に接続 第1回転電機59の2つのコイル(1、3)の端子3と
第2回転電機60のコイル(3.1)の端子7とを9相
インバータの端子1に共通に接続 ・ ・ 第1回転電機59の2つのコイル(3.3)の端子9と
第2回転電機60のコイル(3.3)の端子9とを9相
インバータの端子7に共通に接続する。
【0102】なお、図28の回路における電流制御は、
図27の説明と同様である。ただし、第1回転電機59
では6個の極対を有する回転磁界が発生する。
【0103】上記第7の実施の形態と第8の実施の形態
における接続方法を纏めると下記のようになる。すなわ
ち、極対数がP1であるロータと、集中巻されたs1個
のステータコイルとを備え、相数m1の交流電流によっ
て駆動される第1回転電機と、極対数がP2であるロー
タと、集中巻されたs2個のステータコイルとを備え、
相数m2の交流電流によって駆動される第2回転電機
と、からなる複合モータであって、第1回転電機と第2
回転電機との間には、 s1=P1×m1、s2=P2×m2 P1=k1×m2、P2=k2×m1 ただしk1、
k2は自然数 p1=P1/k1、p2=P2/k2としたとき、 p1×m1=p2×m2 の関係が成立し、第1回転電機のs1個のステータコイ
ルに、1からm1の間で循環する相番号を任意のステー
タコイルから順に付与し、かつ、s1個のステータコイ
ルを、相番号の異なるm1個のステータコイルをk1組
含むp1個のグループにグループ分けし、各グループに
1からp1までのグループ番号を付与し、第2回転電機
のs2個のステータコイルに、1からm2の間で循環す
る相番号を任意のステータコイルから順に付与し、か
つ、s2個のステータコイルを、相番号の異なるm2個
のステータコイルをk2組含むp2個のグループにグル
ープ分けし、各グループに1からp2までのグループ番
号を付与した場合に、各グループに属するステータコイ
ルをY結線またはΔ結線によって相互に接続し、かつ、
グループ番号がiで相番号がjである第1回転電機のス
テータコイルの一端とグループ番号がjで相番号がiで
ある第2回転電機のステータコイルの一端とを接続す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す結線図。
【図2】複合モータの概略断面図。
【図3】駆動回路の全体の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す結線図。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す結線図。
【図6】図5の回路における無効電流の大きさを示すベ
クトル図。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す図。
【図8】本発明の第5の実施の形態を示す図。
【図9】本発明の第6の実施の形態を示す図。
【図10】ステータコイルに流れる電流とインピーダン
スZとの関係を示す特性図。
【図11】誘起起電力EとインピーダンスZとの関係を
示す特性図。
【図12】電位が加算される状態を等価回路的に示した
図。
【図13】本発明を適用する回転電機の一例の構造を示
す図であり、(a)は回転電機全体の概略断面図、
(b)はロータとステータ部分の断面図。
【図14】駆動システムの一例のブロック図。
【図15】回転電機を制御するための回路のブロック
図。
【図16】インバータの一例の回路図。
【図17】本発明の第7の実施の形態におけるコントロ
ーラとドライバを示す回路図。
【図18】本発明の第7の実施の形態における12相イ
ンバータを示す回路図。
【図19】本発明の第7の実施の形態におけるインバー
タとステータコイルとの結線を示す回路図。
【図20】ドライバの1相分を示す回路図。
【図21】本発明の第7の実施の形態におけるステータ
コイルの結線方法を示す第1の回路図。
【図22】本発明の第7の実施の形態におけるステータ
コイルの結線方法を示す第2の回路図。
【図23】本発明の第7の実施の形態におけるステータ
コイルの結線方法を示す第3の回路図。
【図24】本発明の第8の実施の形態におけるコントロ
ーラとドライバを示す回路図。
【図25】本発明の第8の実施の形態における9相イン
バータを示す回路図。
【図26】本発明の第8の実施の形態におけるインバー
タとステータコイルとの結線方法を示す回路図。
【図27】本発明の第8の実施の形態におけるステータ
コイルの結線方法を示す第1の回路図。
【図28】本発明の第8の実施の形態におけるステータ
コイルの結線方法を示す第2の回路図。
【符号の説明】
21…左ロータ 22…左ステ
ータコイル 23…左モータ軸 24…右ロー
タ 25…右ステータコイル 26…右モー
タ軸 27…ロータ 28…ステー
タコイル 29…モータ軸 30…3相4
極対モータ 31…4相3極対モータ 32…インバ
ータ 33…制御回路 34、35…
回転角センサ 50…コントローラ 51…ドライ
バ 52…信号源 53…加算器 54…サンプルホールド回路 55…三角波
発振器 56…直流電源 57…コンデ
ンサ 58…スイッチング回路 59…第1回
転電機 60…第2回転電機 61…比較器 62…インバータ S1、S2…トルク指令信号 S3、S4…
位相信号 L…ステータコイル Z…インピー
ダンス a、b、c、d…中立点 A、B、C、
D、E、F…中立点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H572 BB02 CC02 DD05 DD10 EE01 HA10 HB02 HB07 HC08 JJ12 JJ30 5H621 BB01 BB02 BB07 GA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極対数が異なる二つのロータと、それぞれ
    のロータに対峙するステータとを有し、 それぞれのステータに設けるコイルの電気的極数を同一
    とし、 自己のロータと相関のある位相の電流は流れ、相手方は
    同相で電流が流れない相を一つの中立点としてまとめる
    ように、各ステータのコイルにおける中立点を複数に分
    割して接続し、 両方のステータのコイルの各相をそれぞれ並列に接続し
    て電源供給回路の対応する相に接続し、 前記電源供給回路から両方のステータのコイルに複合電
    流を供給して両方のロータを独立に制御することを特徴
    とする複合モータ。
  2. 【請求項2】前記二つのロータとそれぞれに対峙するス
    テータとが2軸のモータとして一つの構造に組み合わさ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の複合モー
    タ。
  3. 【請求項3】前記二つのロータとそれぞれに対峙するス
    テータが、それぞれ一つのロータとステータからなる2
    個のモータとして独立の構造であることを特徴とする請
    求項1に記載の複合モータ。
  4. 【請求項4】一方のロータが4極対で他方のロータが3
    極対であり、ステータコイルの電気的極数が12相であ
    り、前者を3相4極対で駆動し、後者を4相3極対で駆
    動する場合に、前者は3個おきに3個のコイルを接続し
    て一つの中立点とすることによって合計4個の中立点を
    有し、後者は2個おきに4個のコイルを接続して一つの
    中立点とすることよって合計3個の中立点を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の複
    合モータ。
  5. 【請求項5】一方のロータが4極対で他方のロータが3
    極対であり、ステータコイルの電気的極数が12相であ
    り、前者を3相4極対で駆動し、後者を4相3極対で駆
    動する場合に、前者は3個おきに3個のコイルを接続し
    て一つの中立点とすることによって合計4個の中立点を
    有し、後者は5個おきに2個ずつのコイルを接続して一
    つの中立点とすることよって合計6個の中立点を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載
    の複合モータ。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の中立点の接続を近似的に
    満足するように、隣合った複数のコイルを接続したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の複
    合モータ。
  7. 【請求項7】前記ステータコイルのY結線を、それと等
    価なΔ結線に置き換えたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項6の何れかに記載の複合モータ。
  8. 【請求項8】前記複数の中立点をそれぞれインピーダン
    スを介して接続したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項7の何れかに記載の複合モータ。
  9. 【請求項9】極対数がP1であるロータと、集中巻され
    たs1個のステータコイルとを備え、相数m1の交流電
    流によって駆動される第1回転電機と、 極対数がP2であるロータと、集中巻されたs2個のス
    テータコイルとを備え、相数m2の交流電流によって駆
    動される第2回転電機と、 からなる複合モータであって、 前記第1回転電機と前記第2回転電機との間には、 s1=P1×m1、s2=P2×m2 P1=k1×m2、P2=k2×m1 ただしk1、
    k2は自然数 p1=P1/k1、p2=P2/k2としたとき、 p1×m1=p2×m2 の関係が成立し、 前記第1回転電機のs1個のステータコイルに、1から
    m1の間で循環する相番号を任意のステータコイルから
    順に付与し、かつ、s1個のステータコイルを、相番号
    の異なるm1個のステータコイルをk1組含むp1個の
    グループにグループ分けし、各グループに1からp1ま
    でのグループ番号を付与し、 前記第2回転電機のs2個のステータコイルに、1から
    m2の間で循環する相番号を任意のステータコイルから
    順に付与し、かつ、s2個のステータコイルを、相番号
    の異なるm2個のステータコイルをk2組含むp2個の
    グループにグループ分けし、各グループに1からp2ま
    でのグループ番号を付与した場合に、 各グループに属するステータコイルをY結線またはΔ結
    線によって相互に接続し、かつ、グループ番号がiで相
    番号がjである第1回転電機のステータコイルの一端と
    グループ番号がjで相番号がiである第2回転電機のス
    テータコイルの一端とを接続したことを特徴とする複合
    モータ。
  10. 【請求項10】極対数がP1であるロータと、集中巻さ
    れたs1個のステータコイルとを備え、相数m1の交流
    電流によって駆動される第1回転電機と、 極対数がP2であるロータと、集中巻されたs2個のス
    テータコイルとを備え、相数m2の交流電流によって駆
    動される第2回転電機と、 からなる複合モータであって、 前記第1回転電機と前記第2回転電機との間には、 s1=P1×m1、s2=P2×m2 P1=k1×m2、P2=k2×m1 ただしk1、
    k2は自然数 p1=P1/k1、p2=P2/k2としたとき、 p1×m1=p2×m2 の関係が成立し、 前記第1回転電機のs1個のステータコイルに、1から
    m1の間で循環する相番号を任意のステータコイルから
    順に付与し、かつ、s1個のステータコイルを、相番号
    の異なるm1個のステータコイルをk1組含むp1個の
    グループにグループ分けし、各グループに1からp1ま
    でのグループ番号を付与し、 前記第2回転電機のs2個のステータコイルに、1から
    m2の間で循環する相番号を任意のステータコイルから
    順に付与し、かつ、s2個のステータコイルを、相番号
    の異なるm2個のステータコイルをk2組含むp2個の
    グループにグループ分けし、各グループに1からp2ま
    でのグループ番号を付与した場合に、 各グループに属するステータコイルをY結線またはΔ結
    線によって相互に接続し、かつ、p1×m1個の出力端
    子を有する電流制御装置の同一の端子に、グループ番号
    がiで相番号がjである第1回転電機のステータコイル
    の一端とグループ番号がjで相番号がiである第2回転
    電機のステータコイルの一端とを共通に接続したことを
    特徴とする複合モータ。
  11. 【請求項11】前記電流制御装置は、 相番号1に対応する前記各回転電機の制御電流をそれぞ
    れの基準とした際に、 相番号jに対応する第1回転電機用の制御電流は前記基
    準に対して360度×(j−1)/m1だけ位相が異な
    る電流とし、 相番号iに対応する第2回転電機用の制御電流は前記基
    準に対して360度×(i−1)/m2だけ位相が異な
    る電流とし、 グループ番号がiで相番号がjである第1回転電機のス
    テータコイルとグループ番号がjで相番号がiである第
    2回転電機のステータコイルとが接続された出力端子
    に、相番号jに対応する第1回転電機用の制御電流と相
    番号iに対応する第2回転電機用の制御電流とを複合し
    て得られる複合電流が流れるように端子電圧を制御する
    ものであることを特徴とする請求項10に記載の複合モ
    ータ。
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