JP3671664B2 - サイクルミシンの上糸張力調整装置 - Google Patents

サイクルミシンの上糸張力調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボタン穴かがり縫目などのパターン縫目を縫製するサイクルミシンの上糸張力調整装置に関し、特にパターン縫いサイクルの縫製終了の直前に上糸調子にすることで、切断した上糸の上糸端部を下糸切断時に加工布の下側に引き込むようにし、縫目品質を高めるようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボタン穴の回りをかがり縫いするボタン穴かがり縫目を縫製するサイクルミシンにおいては、ボタン穴の両端部に対応する2箇所の閂止め縫いと、これら両閂止め縫目間に対応する2箇所のかがり縫いとが連続して実行されるようになっている。従来では一般的に、図18(a)に示すように、上糸調子器により上糸に付与する上糸張力と、ボビンケース108に設けられた下糸調子器により下糸に付与する下糸張力とを略同一(例えば、約20〜30gf)に設定することで、これらかがり縫いや閂止め縫いを、上糸Uと下糸Dの交絡を加工布Wの略中央部に設ける平縫い、所謂ウイップ縫いで縫製するようになっていた。
【0003】
最近では、例えば特公昭60−29514号公報のミシンにおける上糸張力付与装置に記載されているように、ボタン穴かがり縫目の美観を向上させる為に、かがり縫目については、山立て縫い(所謂パール縫い)する一方、閂止め縫いについては平縫いするようにしている。即ち、下糸張力と略同様の上糸張力を付与可能な第1糸調子器(主糸調子器)に加えて、より大きな上糸張力(例えば、約100gf)を付与可能な第2糸調子器(副糸調子器)を追加して設け、最初のかがり縫目、最初の閂止め縫目、次のかがり縫目、次の閂止め縫目の順に縫製するようにしている。
【0004】
この場合、閂止め縫いに際しては、第1糸調子器だけによる小さな上糸張力で平縫いする一方、山立て縫いに際しては、第1糸調子器と第2糸調子器とを同時に閉状態にし、上糸張力を下糸張力よりも大きくすることで上糸調子にし、上糸が加工布の上側に現れるように縫製し、最後の閂止め縫目が平縫いで縫製された後、図18(b)に示すように、針板の上側に設けられた上糸切断機構160の固定刃161と可動刃162とで上糸Uを切断してから、図18(c)に示すように、針板の下側に設けられた下糸切断機構165の固定刃166と可動刃167とで下糸Dを切断するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、第1糸調子器に加えて第2糸調子器を設けたサイクルミシンで、ボタン穴かがり縫目を、かがり縫目、閂止め縫目、かがり縫目、閂止め縫目の順に縫製する際に、最後の閂止め縫目が平縫いで縫製されたときに、上糸の太さのバラツキや、上糸の第1糸調子器の糸調子皿の接触位置の変動などにより、第1糸調子器による張力にバラツキが生じで上糸張力が弱くなり、上糸Uに付与される上糸張力よりも下糸Dに付与される下糸張力が大きくなって、最終縫目付近で下糸調子になる場合がある。
【0006】
この場合、図18(a)に示すように、上糸Uと下糸Dの交絡が加工布Wの下側に形成されることから、上糸切断機構160により上糸Uの切断(図18(b))後に、下糸切断機構165の可動刃167により下糸Dを横方向に移動させながら切断(図18(c))するときに、切断された上糸端部を加工布Wの下側に引き込めなくなり、上糸端部が加工布Wの上側にはみ出すことから、ボタン穴かがり縫目の見栄えが悪く、縫目品質が低下すること、このはみ出した上糸端部を鋏で切断する糸始末作業が面倒になること、などの問題がある。
本発明の目的は、主糸調子器による張力にバラツキが生じて上糸張力が弱くなった場合でも、縫製サイクルの縫製終了時に切断した上糸端部を確実に布地の裏側に引き込ませて、縫目品質の向上を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1のサイクルミシンの上糸張力調整装置は、針板の上面近傍位置で上糸を切断する上糸切断機構と、針板の下側で下糸を切断する下糸切断機構と、主軸の回転を断続する為のクラッチ機構と、このクラッチ機構のクラッチ歯に係合する係合部材を有するクラッチレバーとを備えたサイクルミシンにおいて、上糸の糸駒から縫針の目孔までの糸道経路において上糸張力を調整する主糸調子器と、前記クラッチレバーに作動的に連結され主糸調子器を開閉作動させる主糸調子器作動レバーと、前記糸道経路において上糸の張力を調整する補助テンション手段であって、主糸調子器作動レバーの停止位置への移動に連動して上糸の張力を上糸調子にする補助テンション手段とを設けたものである。
【0008】
クラッチレバーが、その係合部材がクラッチ機構のクラッチ歯に係合する係合位置に切換えられたときに、主軸が回転駆動される一方、その係合部材がクラッチ歯に係合しない非係合位置に切換えられたときに、主軸の回転が停止される。ところで、主糸調子器作動レバーは、そのクラッチレバーに作動的に連結されているので、クラッチレバーの係合位置と非係合位置への切換えにより、停止位置と縫製位置とに連動して切換えられ、主糸調子器を開閉作動させるので、主糸調子器が閉状態になったときには、主糸調子器により、糸道経路の上糸に、例えば下糸張力と略同様な張力となるように適宜調整された上糸張力が付与される。
【0009】
一方、補助テンション手段により、主糸調子器作動レバーの停止位置への移動に連動して、各サイクルの縫製終了の直前に上糸の張力を上糸調子にするように、その糸道経路の上糸に、例えば主糸調子器による上糸張力よりも大きくなるように調整された張力が付与される。即ち、主糸調子器による上糸張力が小さくなった場合でも、補助テンション手段により縫製終了の直前に確実に上糸調子になることから、上糸と下糸の交絡が加工布の上側に形成されるので、上糸切断機構により上糸が針板の上面近傍位置で切断された後、下 糸切断機構により下糸が針板の下側で切断されるときに、下糸で上糸端部を下方に引き込むことになり、切断された上糸端部が確実に加工布の下側に引き込まれる。
【0010】
請求項2のサイクルミシンの上糸張力調整装置は、請求項1の発明において、前記補助テンション手段が、糸道経路のうちの主糸調子器よりも下流部に配設された補助糸調子器と、補助糸調子器の可動糸調子皿を駆動する電気アクチュエータと、各サイクルの縫製終了の直前に上糸の張力を上糸調子にするように電気アクチュエータを制御する制御手段とを有することを特徴とするものである。
【0011】
この場合には、主糸調子器による上糸張力が小さくなった場合でも、糸道経路において主糸調子器よりも下流部に配設された補助糸調子器の可動糸調子皿が、制御手段で制御される電気アクチュエータにより駆動されて、各サイクルの縫製終了の直前に上糸の張力を上糸調子になることから、請求項1と同様の作用を奏する。
【0012】
請求項3のサイクルミシンの上糸張力調整装置は、請求項1の発明において、前記補助テンション手段は、糸道経路のうちの主糸調子器よりも下流部に配設された副糸調子器を含むことを特徴とするものである。
この場合、補助テンション手段は糸道経路のうちの主糸調子器よりも下流部に配設された副糸調子器を含んで構成されるので、補助テンション手段を簡単化することができる。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態は、ボタンホール縫い等の各種のパターン模様を縫製可能なサイクルミシンに本発明を適用した場合のものである。図1〜図3に示すように、サイクルミシン1は、ベッド部2と、このベッド部2の右端部に立設され、送りカム41が設けられた脚柱部3と、この脚柱部3からベッド部2に対向状に延びるアーム部4などで構成されている。
【0017】
先ず、縫製時に主軸11を回転駆動する駆動機構10について説明する。
図2〜図4に示すように、アーム部4内には主軸11が回転可能に枢支され、その主軸11の右端部には、主軸11の回転を断続させる為のクラッチ機構12が設けられている。このクラッチ機構12について説明すると、主軸11の右端部には、駆動プーリ13が固着されるとともに、その駆動プーリ13に隣接させて遊転プーリ14が回転可能に支持されている。
【0018】
そして、ベッド部2の下方に設けられたミシンモータ15のプーリ16と遊転プーリ14とに亙って平ベルト17が掛け渡されており、この平ベルト17は、後述するように遊転プーリ14と駆動プーリ13とに切換えて掛け変え可能にっている。
一方、駆動プーリ13の外側に配設された上下方向向きのクラッチレバー18は、その下端部においてフレームFに固着したピン19を介して左右に揺動可能に枢支され、引っ張りコイルバネ20により、常に反時計回りに回動付勢されている。
【0019】
このクラッチレバー18の途中部にベルト掛け変え腕18aが突設され、クラッチレバー18の揺動により、このベルト掛け変え腕18aの先端部の二股部で平ベルト17を遊転プーリ14と駆動プーリ13との間で掛け変え可能になっている。
【0020】
このクラッチレバー18の上端には、ピン21を介して回動腕22が回動可能に枢支され、その回動腕22には、駆動プーリ13の外側に形成された1つのクラッチ歯(図示略)に係合可能な係合部材23が形成され、引っ張りコイルバネ20の回動付勢により、係合部材23がクラッチ歯に係合することで、クラッチレバー18は図2、図3に実線で示す係合位置に移動し、主軸11は所定の回転位置で回転停止されるようになっている。
【0021】
クラッチレバー18に隣接させて上下方向向きに配設された引棒24は、その上端部において回動腕22に回動可能に枢支され、クラッチレバー18に回動可能に支持された案内体25を貫通するとともに、クラッチレバー18の下端部を貫通して下方に延びており、この引棒24には、下端と案内体25との間に圧縮バネ26が介装され、主軸11の所定停止時に、係合可能な係合部材23がクラッチ歯(図示略)に係合して主軸11の回転を停止されるときの衝撃を、圧縮バネ26のバネ力で緩和させるようになっている。
【0022】
ところで、脚柱部3に設けられた送りカム41は、主軸11に設けられたギヤ機構(図示略)を介して所定回転方向(図2において反時計回転方向)に主軸11に同期して回転駆動されるようになっている。この送りカム41の略中央部には、ハート型の溝カム42が設けられ、送りカム41の外周部には、主軸11の回転を所定のタイミングで停止させる為の停止カム片37がビス止めされている。この送りカム41の下側に左右方向向きに配設されたラッチレバー27は、フレームFに段付きボルト28を介して回動可能に枢支され、引っ張りコイルバネ29により、図1において時計回りに回動付勢されている。
【0023】
このラッチレバー27の左端部には係合部材30が固着され、送りカム41の反時計方向への回転時に、係合部材30が停止カム片37に係合するようになっている。一方、ラッチレバー27の右端部には突起部27aが形成され、クラッチレバー18に突設された係合突起31に係脱可能に係合するようになっている。そして、主軸11の回転時には、その突起部27aが係合突起31に係合される一方、主軸11の停止時には、図4に示すように、突起部27aが係合突起31との係合が解除される。
【0024】
クラッチレバー18の下側に配設された作動レバー32は、フレームFに固着した枢支ピン33を介して回動可能に支持され、引っ張りコイルバネ34により時計方向に回動付勢され、フレームFに設けたストッパー部Sと常に係合して、所定の回動位置に停止している。そして、この作動レバー32には、鎖35を介して操作ペダル36が連結され、作動レバー32の右端部には、クラッチレバー18の下端突出部18bと係合する突出部32aが形成されている。
【0025】
そして、縫製開始スイッチ(図示略)が操作されたときには、ミシンモータ15が低速で回転され、この操作ペダル36を踏み込むことにより、作動レバー32が反時計回り方向へ回動され、作動レバー32の突出部32aによりクラッチレバー18が時計回り方向に回動して、実線で示す係合位置から2点鎖線で示す非係合位置に回動する。即ち、クラッチレバー18の回動に伴って、ベルト掛け変え腕18aは平ベルト17を遊転プーリ14から駆動プーリ13に掛け変えられるようになり、これと同時にクラッチレバー18が非係合位置に移動するので、主軸11が低速で回転され縫製が開始される。
【0026】
次に、加工布Wを送り駆動する布送り機構40について、図2、図3、図5に基づいて説明する。前記送りカム41の溝カム42に係合する係合ピン43を固着した揺動板44はフレームFに段付きボルト45で回動自在に枢支され、この揺動板44に一端部が連結された連杆46の他端部は、案内棒47に案内されて左右方向に往復動可能な連結体48に連結され、送りカム41の回転により連結体48が左右方向に移動するようになっている。この連結体48には、枢支軸49を介して送り腕50が回動可能に連結されるとともに水平な送り板51に一体的に固着された連結腕52をビス53により連結されている。
【0027】
更に、送り腕50の左端部には、送り板51と協働して加工布Wを挟持する布押え54が取付けられている。そして、ミシンモータ15の駆動により主軸11が回転されて送りカム41が駆動されると、係合ピン43と溝カム42との係合を介して揺動板44が段付きボルト45を中心に揺動し、連杆46及び連結体48を介して送り腕50が左右方向に往復移動されるため、この送り腕50に取付けられた布押え54が送り板51と一体的に針板上を加工布Wを伴って左右方向に往復移動する。
【0028】
この加工布Wの送り移動が実行されるのと同時に、アーム部4の顎部5に配設された針棒6が図示外の針棒駆動機構により上下動され、針棒6の下端に取付けられた縫針7と協働して、加工布Wには、図6に示すように、かがり部106と閂止め部107とかがり部108と閂止め部109とがこの順序で順次縫製されることで、ボタン穴かがり縫目105が形成される。
【0029】
ところで、図13(a)に示すように、布押え54の直ぐ上側に固定刃61が取付けられ、この固定刃61の上側に配設された可動刃62は、操作ペダル36に連結されたリンク機構(図示略)により水平方向に往復回動可能である。これにより、ボタン穴かがり縫いの完了に伴って操作ペダル36を踏み込むことにより、リンク機構を介して可動刃62が水平移動され、縫針7の目孔から加工布Wに延びる上糸Uがこれら固定刃61と可動刃62との協働で切断される。ここで、これら固定刃61及び可動刃62とリンク機構等から上糸切断機構60が構成されている。
【0030】
一方、ベッド部2内には、図13(a)に示すように、回転釜等の糸輪捕捉用釜が配設され、この糸輪捕捉用釜に組み込んだボビンケース8に装着された下糸ボビンから下糸Dが供給されており、フレームFに固定刃66が固着され、この固定刃66の上側に配設された可動刃67は、操作ペダル36に連結されたリンク機構(図示略)により水平方向に往復回動可能である。これにより、ボタン穴かがり縫いの完了に伴って操作ペダル36を踏み込むことにより、先ず上糸切断機構60により上糸Uが切断された後、リンク機構を介して可動刃67が水平移動され、下糸ボビンから加工布Wに延びる下糸Dがこれら固定刃66と可動刃67との協働で切断される。
【0031】
ここで、下糸ボビンにより下糸Dに付与される下糸張力は、ボビンケース8に設けられ、板バネや調節ビスなどからなる下糸張力調節機構(図示略)により、例えば、約20〜30gfに設定されている。また、これら固定刃66及び可動刃67とリンク機構等から下糸切断機構65が構成されている。
【0032】
次に、アーム部4に糸繰り出し可能に設けられた糸駒9から繰り出される上糸Uに張力を付与する上糸張力調整装置70について、図2、図5、図7に基づいて説明する。ここで、上糸張力調整装置70には、主糸調子器71と、副糸調子器72と、補助糸調子器73等から構成されている。先ず、アーム部4の上面に設けられた主糸調子器71について説明すると、フレームFに上下方向向きに取付けられた中空の段付き案内軸75上に、可動糸調子皿76a及び固定糸調子皿76bが夫々遊挿されるとともに、調節ナット77が螺着され、その調節ナット77と上側の可動糸調子皿76aとの間に調子バネ78が介装されている。
【0033】
この段付き案内軸75に作動軸79が上下動可能に支持され、この作動軸79の上端は可動糸調子皿76aに下方から当接し、作動軸79の下端部はフレームFの内方に突出され、後述する主糸調子器作動レバー80に取付けた張力制御板84に上方から当接している。この主糸調子器71により、ボタン穴かがり縫目105の縫製を開始してから終了するまで、常に上糸Uに所定の強さの張力(約30gf)を付与するようになっている。
ところで、主糸調子器71の下側に設けられた主糸調子器作動レバー80は、その途中部において段付きボルト81によりフレームFに回動自在に枢支されている。
【0034】
一方、図2、図3に示すように、前記クラッチレバー18の途中部に連結されたクラッチ連杆82は左方に延び、連結部材83を介して作動レバー80の下端部に連結されている。即ち、縫製されていない状態では、クラッチレバー18は図2、図3に実線で示す係合位置に位置しているので、作動レバー80は図3、図8に示すように、停止位置に位置している。ところで、前述したように、縫製開始に際して操作ペダル36が踏み込まれて、クラッチレバー18が係合位置から非係合位置に回動することにより、これらクラッチ連杆82や連結部材83を介して作動レバー80は、図9に示す縫製開始位置と図10に示す低速位置とを経て図11に示す高速位置に移動される。
【0035】
一方、縫製終了時には、前述したように、係合部材30が停止カム片37に係合することにより、ラッチレバー27が作動して突起部27aと係合突起31との係合が解除され、クラッチレバー18が非係合位置から係合位置に復帰するときに、作動レバー80も同時に、その高速位置から低速位置と縫製開始位置とを経て停止位置に復帰する。
ところで、作動レバー80に取付けた張力制御板84の前端部分が前方に屈曲され、この前端部には、図7、図8に示すように、張力制御板84の上面である張力緩めカム面84aと、この張力緩めカム面84aに連続させて、張力緩めカム面84aよりも一段低い張力付与カム面84bとが形成されている。
【0036】
即ち、作動レバー80が停止位置及び縫製開始位置のときには、この張力緩めカム面84aにより作動軸79が上方に移動されて、これら糸調子皿76a,76bが離間することから、上糸Uへの張力が付与されないが、作動レバー80が低速位置及び高速位置に移動したときには、この張力付与カム面84bにより作動軸79が下方に移動されて、これら糸調子皿76a,76bが相互に押圧することから、図12、図14に示すように、かがり縫いが実行されているときには、常に上糸Uに張力(例えば、約30gf)が付与される。
【0037】
次に、アーム部4の顎部5に設けられた副糸調子器72について説明する。
副糸調子器72は、図1、図2、図5、図7に示すように、主糸調子器71と同様に、フレームFに前後方向向きに取付けられた中空の段付き案内軸85、1対の糸調子皿86a,86b、調節ナット87、調子バネ88及び作動軸89などから構成され、ボタン穴かがり縫目105を縫製するときに、主糸調子器71の上糸張力に加えて上糸Uに必要な張力(例えば、主糸調子器71よりも大きい約100gf) が付与される。
【0038】
一方、アーム部4内に左右方向向きに配設された副糸調子器作動レバー90は、その途中部において水平回動可能にフレームFに枢着されており、その作動レバー90の左端部は作動軸89に後方から当接するとともに、その右端部は、サイクルカム41の後面に2箇所に形成された作動カム91に後方から当接している。更に、圧縮バネ92により、作動レバー90は、その右端部が常に作動カム91に押圧されている。ここで、これら作動カム91は、ボタン穴かがり縫目105の2つのかがり部106,108に対応させて形成されている。
【0039】
即ち、かがり縫いが開始されてサイクルカム41が反時計回りに回転されることにより、かがり縫いの実行時には作動レバー90の右端部がサイクルカム41の後面に当接することで、作動レバー90は図7の実線で示す位置に保持されて、これら糸調子皿86a,86bが相互に押圧することから、主糸調子器71の上糸張力に加えて弱い張力が作用するが、閂止め縫いに際しては、作動レバー90は、その右端部が作動カム91に乗り上げることから、平面視にて反時計回りに回動され、上糸張力が解放される。
【0040】
次に、主糸調子器71に隣接させて設けられた補助糸調子器73について説明する。
補助糸調子器73は、図1、図2、図3、図5、図7、図8に示すように、基本的に主糸調子器71と同様に、フレームFに上下方向向きに取付けられた中空の段付き案内軸95、1対の糸調子皿96a,96b、調節ナット97、調子バネ98及び作動軸99などから構成され、ボタンホール縫いを終了するときに、主糸調子器71よりも大きな張力(例えば、約150gf)が付与される。
【0041】
前記作動レバー80に連結された連結板100に、補助糸調子器73を開閉作動させる作動カム板101が固着されている。この作動カム板101の上面端部には、補助糸調子器73を開成させる1対の高い位置の開成用カム101aと、これら開成用カム101aの間に形成され、補助糸調子器73を閉成させる閉成用カム101bとが形成されている。ここで、補助糸調子器73や連結板100などで補助テンション機構73Aが構成され、この補助テンション機構73Aが補助テンション手段に相当する。
【0042】
即ち、補助糸調子器73は、主糸調子器71と同期して作動され、縫製開始時に作動レバー80が停止位置から低速位置(図10)に切り換わる直前の縫製開始位置(図9)のときと、また縫製終了に際して低速位置から停止位置に切り換わる直前、つまり縫製終了時の1針手前の停止直前位置(図9)のときに、作動軸99の下端が閉成用カム101bに当接することにより、作動軸99が一瞬だけ下方に移動され、これら糸調子皿96a,96bが相互に押圧することから、図12、図14に示すように、大きな上糸張力が上糸Uに付与され、特に縫製終了時の1針だけ確実に上糸調子となる。
【0043】
ここで、図7に基づいて、上糸Uの糸道経路について説明すると、アーム部4上に設けられた糸巻き45から繰り出された上糸Uは、主糸調子器71、補助糸調子器73、副糸調子器72、糸取りバネ(図示略)、天秤102を経て縫針7に導かれている。
次に、このように構成された上糸張力調整装置70の作用について説明する。ここでは、図6に示すボタン穴かがり縫目105を山立て縫い方式(パール縫い方式)で縫製する場合について、図12を参照しながら説明する。
【0044】
ここで、このパール縫い方式においては、かがり部106,108については上糸調子により山立て縫い(加工布Wの上側で上糸Uと下糸Dとが交絡する)される一方、閂止め部107,109については、上糸張力と下糸張力とがバランスした平縫い(加工布Wの内部で上糸Uと下糸Dとが交絡する)される。
【0045】
前述したように、縫製開始スイッチが操作されて操作ペダル36が踏み込まれることにより、クラッチレバー18が非係合位置に移動するのと同時に、作動レバー80が、停止位置(図8)から縫製開始位置(図9)と低速位置(図10)とを経て高速位置(図11)回動され、ミシンモータ15が回転されるので、主糸調子器71においては、張力制御板84の張力付与カム面84bにより閉状態になり、また副糸調子器72も閉状態であるので、主糸調子器71と副糸調子器72とにより、例えば約130gfの上糸張力が上糸Uに付与された状態で、先ずかがり部106が縫製される。
【0046】
このときには、上糸張力が下糸張力(約20〜30gf)に比べて大きいことから、上糸調子で山立て縫いされる。次に、閂止め部107の縫製に際しては、作動レバー90の右端部が作動カム91に乗り上げて反時計回りに回動して副糸調子器72による上糸張力が上糸Uに付与されないので、上糸Uには主糸調子器71による上糸張力(約30gf)だけが付与された状態、つまり上糸張力と下糸張力とが略バランスした平縫いで閂止め部107が縫製される。以下同様にして、主糸調子器71と副糸調子器72とによる大きな上糸張力が上糸Uに付与された山立て縫いで次のかがり部18が縫製され、主糸調子器71による弱い上糸張力だけが付与された平縫いでで次の閂止め部19が縫製され、ボタン穴かがり縫いが終了する。
【0047】
ところで、ボタン穴かがり縫いが終了するとき、つまり2つ目の閂止め部19の縫製が終了するときには、前述したように、停止カム片37に当接するラッチレバー27の回動により、クラッチレバー18が係合位置に移動するのと同時に作動レバー80が高速位置から停止位置に復帰する直前の停止直前位置を通過するとき、つまり縫製終了時の1針手前において、補助糸調子器73により大きな上糸張力(約150gf)が上糸Uに付与されて最後の1針だけ確実に上糸調子となる。
【0048】
即ち、図13(a)に示すように、2つ目の閂止め部109の最終縫目は必ず上糸調子となり、上糸Uと下糸Dとが必ず加工布Wの上側で交絡するので、図13(b)に示すように、上糸Uが上糸切断機構60で切断された後、図13(c)に示すように、下糸切断機構65による下糸Dの切断に際して、可動刃67の移動で下糸Dが横方向に移動されるときに、上糸端部を加工布Wの下側に確実に引き込ませてから、下糸Dが切断される。つまり、図13(b)に示すように、平縫いによる閂止め部109において、主糸調子器71の上糸張力にバラツキが生じて小さくなり、下糸調子気味になっている場合でも、切断後の上糸Uを確実に加工布Wの裏側(下側)に引き込ませることができ、縫目品質が向上する。
【0049】
一方、ボタン穴かがり縫目105をウイップ縫い方式(平縫い方式)で縫製する場合について、図14を参照しながら説明する。このウイップ縫いに際して、主糸調子器71による上糸張力として、約30gfに設定されるが、副糸調子器72による上糸張力としては、調節ナット87を回転操作して、略0〜5gfに設定される。即ち、ボタン穴かがり縫目105をウイップ縫い方式で縫製する場合には、副糸調子器72は閂止め縫部109の縫製時に閉状態であるが、その上糸張力は無視できるので、上糸張力が約30gfであり且つ下糸張力も同様に約30gfでバランスした状態で、かがり部106,108や閂止め部107,109が縫製される。
【0050】
そして、縫製の終了時には、パール縫いのときと同様に、縫製終了時の1針手前において、補助糸調子器73により大きな上糸張力(約150gf)が上糸Uに付与されて最後の1針だけ確実に上糸調子となる。即ち、図15(a)に示すように、2つ目の閂止め部109の最終縫目は必ず上糸調子となり、上糸Uと下糸Dとが必ず加工布Wの上側で交絡するので、図15(b)に示すように、上糸Uが上糸切断機構60で切断された後、図15(c)に示すように、下糸切断機構65の可動刃67で下糸Dを横方向に移動するときに、上糸端部を加工布Wの下側に確実に引き込ませてから下糸Dが切断されるので、下糸調子気味になっている場合でも、切断後の上糸端部を確実に加工布Wの裏側に引き込ませることができ、縫目品質が向上する。
【0051】
ここで、図16に示すように、前記補助テンション機構73Aを部分的に変更し、電気アクチュエータで補助糸調子器73を開閉作動させる補助テンション機構73Bを構成するようにしてもよい。即ち、補助糸調子器73を開閉駆動する為に、補助糸調子器73の下側にソレノイド110が配設され、このプランジャー110aの上端が作動軸99の下端に当接している。
【0052】
一方、前記作動レバー80に連結された連結板100Bには切り込み100aが形成され、この連結板100Bに接近させて設けられた検出スイッチ111は、この作動レバー80が図9に示す縫製開始直前位置(停止直前位置)に回動したときに、その感知部111aが切り込み100aに嵌まり込むことで、検出スイッチ111から上糸張力付与信号を出力するようになっている。これらソレノイド110と検出スイッチ111とは、CPUやROM及びRAMを設けた制御装置112に接続され、ソレノイド110は常に駆動されて、補助糸調子器73は、上糸張力を生じさせない開状態になっている。
【0053】
そして、ボタン穴かがり縫目105の縫製終了時に、作動レバー80が高速位置から停止位置に復帰する直前の停止直前位置を通過するとき、つまり縫製終了時の1針手前において、検出スイッチ111からの上糸張力付与信号が制御装置112に供給されることで、ソレノイド110の駆動が一時的に停止され、補助糸調子器73により大きな上糸張力(約150gf)が上糸Uに付与されて、最後の1針だけ上糸調子となる。ここで、これら補助糸調子器73、ソレノイド110、制御装置112などで制御手段が構成されている。
【0054】
更に、図17に示すように、前記補助テンション機構73は副糸調子器72Aを含んで構成されたものであってもよい。即ち、この副糸調子器72Aやアーム部4内に配設された副糸調子器作動レバー90Aは、前記実施形態の副糸調子器72と同様に構成されている。ところで、サイクルカム41Aの外周部の後面には、図17(b)に示すように、前記作動カム91と同様の作動カム91Aが2箇所に形成されるとともに、縫製終了の直前のタイミングにおける作動レバー90の右端部に対応する部位には、図17(c)に示すように、1つの凹部41aが形成され、この作動レバー90Aは、圧縮バネ92により、その右端部が常に作動カム91Aに押圧付勢されている。
【0055】
即ち、サイクルカム41Aが反時計回りに回転するときに、作動レバー90Aは、図17(a)に示すように、その右端部がサイクルカム41Aの後面に当接する通常位置と、図17(b)に示すように、その右端部がサイクルカム41Aの作動カム91Aに乗り上げて反時計回りに回動した張力解放位置と、図17(c)に示すように、その右端部がサイクルカム41Aの凹部41aに嵌まり込んで時計回りに回動した補助テンション位置とに夫々切換えられるようなっている。
【0056】
そして、作動レバー90Aが補助テンション位置であって、副糸調子器72Aが閉状態のときの上糸張力として、調節ナット87の調整により、前記補助糸調子器73と同様の上糸張力(約150gf)に設定され、また作動レバー90Aが通常位置であって、副糸調子器72Aが半閉状態のときの上糸張力として、副糸調子器72A本来の上糸張力(約100gf)を付与するように設定されている。
【0057】
そして、ボタン穴かがり縫いが開始されるときには、図17(a)に示すように、作動レバー90Aが通常位置に回動しているので、副糸調子器72Aは約100gfの上糸張力を上糸Uに付与した状態により、かがり部106,108が山立て縫いにより縫製される一方、図17(b)に示すように、作動レバー90Aが張力解放位置に切換えられて、閂止め部107,109が平縫いにより縫製される。そして、ボタン穴かがり縫目105の縫製終了の直前に、図17(c)に示すように、作動レバー90Aが補助テンション位置に切換えられ、大きな上糸張力(約150gf)が上糸Uに付与されるので、上糸調子になる。この場合、副糸調子器72Aを含んで補助テンション機構73Aが構成されるので、補助テンション機構73Aを簡単化することができる。
【0058】
ここで、前記実施形態の変更形態として、補助糸調子器73による右糸張力として、約150gfに設定したが、上糸Uの太さや材質、更に縫製速度に応じて、適宜変更することが可能である。更に、本発明は前記実施形態に限定して解釈されるべきではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、前記実施形態の各部の形状や機構に種々の変更を加えることもあり得る。各種のサイクルミシンの上糸張力調整機構に本発明を適用し得ることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、針板の上面近傍位置で上糸を切断する上糸切断機構と、針板の下側で下糸を切断する下糸切断機構と、主軸の回転を断続する為のクラッチ機構と、このクラッチ機構のクラッチ歯に係合する係合部材を有するクラッチレバーとを備えたサイクルミシンにおいて、主糸調子器と、主糸調子器作動レバーと、補助テンション手段とを設けたので、主糸調子器による上糸張力が小さくなった場合でも、補助テンション手段により縫製終了の直前に確実に上糸調子になることから、上糸と下糸の交絡が加工布の上側に形成され、上糸切断機構により上糸が針板の上面近傍位置で切断された後、下糸切断機構により下糸が針板の下側で切断されるときに、切断された上糸端部が下糸の下方への移動に応じて加工布の下側に確実に引き込まれ、縫目品質の向上を図ることができる。
【0060】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記補助テンション手段が、糸道経路のうちの主糸調子器よりも下流部に配設された補助糸調子器と、補助糸調子器の可動糸調子皿を駆動する電気アクチュエータと、各サイクルの縫製終了の直前に上糸の張力を上糸調子にするように電気アクチュエータを制御する制御手段とを有するので、主糸調子器による上糸張力が小さくなった場合でも、各サイクルの縫製終了の直前に上糸の張力を上糸調子して、縫目品質の向上を図ることができる。
【0061】
請求項3の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記補助テンション手段は、糸道経路のうちの主糸調子器よりも下流部に配設された副糸調子器を含むので、補助テンション手段を簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るサイクルミシンの斜視図である。
【図2】サイクルミシンの正面図である。
【図3】サイクルミシンの背面図である。
【図4】サイクルミシンの駆動系を説明する部分正面図である。
【図5】サイクルミシンの側面図である。
【図6】ボタン穴かがり縫目の図である。
【図7】上糸張力調整装置の説明図である。
【図8】停止位置における主糸調子器作動レバーと主糸調子器と補助糸調子器の拡大正面図である。
【図9】縫製開始位置における図8相当図である。
【図10】低速位置における図8相当図である。
【図11】高速位置における図8相当図である。
【図12】ボタン穴かがり縫目を山立て縫い方式で縫製するときの上糸張力のタイムチャートである。
【図13】(a)は縫製終了時の上糸と下糸の交絡を説明する図、(b)は上糸切断時の(a)相当図、(c)は下糸切断時の(a)相当図である。
【図14】ボタン穴かがり縫目を平縫い方式で縫製するときの上糸張力のタイムチャートである。
【図15】(a)は縫製終了時の上糸と下糸の交絡を説明する図、(b)は上糸切断時の(a)相当図、(c)は下糸切断時の(a)相当図である。
【図16】変更形態に係り、補助糸調子器を電気アクチュエータで駆動する補助テンション機構の正面図である。
【図17】変更形態に係る補助テンション機構の説明図であり、(a)はかがり部の縫製時の副糸調子器及び作動レバーの平面図、(b)は閂止め部の縫製時の(a)相当図、(c)は上糸調子にするときの(a)相当図である。
【図18】(a)〜(c)は、従来の技術に係る図13(a)〜(c)相当図である。
【符号の説明】
1 サイクルミシン
9 糸駒
12 クラッチ機構
18 クラッチレバー
23 係合部材
60 上糸切断機構
65 下糸切断機構
70 上糸張力調整装置
71 主糸調子器
72 副糸調子器
73 補助糸調子器
80 主糸調子器作動レバー
110 ソレノイド
112 制御装置
U 上糸
D 下糸

Claims (3)

  1. 針板の上面近傍位置で上糸を切断する上糸切断機構と、針板の下側で下糸を切断する下糸切断機構と、主軸の回転を断続する為のクラッチ機構と、このクラッチ機構のクラッチ歯に係合する係合部材を有するクラッチレバーとを備えたサイクルミシンにおいて、
    上糸の糸駒から縫針の目孔までの糸道経路において上糸張力を調整する主糸調子器と、
    前記クラッチレバーに作動的に連結され主糸調子器を開閉作動させる主糸調子器作動レバーと、
    前記糸道経路において上糸の張力を調整する補助テンション手段であって、主糸調子器作動レバーの停止位置への移動に連動して上糸の張力を上糸調子にする補助テンション手段と、
    を設けたことを特徴とするサイクルミシンの上糸張力調整装置。
  2. 前記補助テンション手段が、糸道経路のうちの主糸調子器よりも下流部に配設された補助糸調子器と、補助糸調子器の可動糸調子皿を駆動する電気アクチュエータと、各サイクルの縫製終了の直前に上糸の張力を上糸調子にするように電気アクチュエータを制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のサイクルミシンの上糸張力調整装置。
  3. 前記補助テンション手段は、糸道経路のうちの主糸調子器よりも下流部に配設された副糸調子器を含むことを特徴とする請求項1に記載のサイクルミシンの上糸張力調整装置
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