JP3670062B2 - 個人識別システムおよび個人識別方法 - Google Patents

個人識別システムおよび個人識別方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、虹彩データを用いた金融端末装置および金融システムならびに個人識別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、金融機関ではサービスの高度化、多様化が進められてきた。それに伴い、セキュリティの高い装置が求められるようになってきた。「セキュリティの高い」とは、個人を識別する能力が高いとともに、個人識別に用いられるデータが盗用される危険が少なく、安全性の高いことを意味する。従来、このような装置として、例えば、のぞき穴の奥に配設された電子カメラが取扱者の網膜データを採取して、あらかじめ記録している網膜データと照合して個人識別を行う装置が提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、提案された網膜データを用いた装置は、のぞき穴に目を接眼させて網膜データを採取する構成となっていた。それは網膜が目の奥底にあるので、暗くした状態で目の奥底に光を照射して網膜を鮮明にしなければ、良好な網膜データが採取できないからである。そのため、この装置は、取扱者にのぞき穴をのぞき込むという特別な動作を強いることになっていた。また、のぞき穴に目を接眼させるので、不衛生であった。その結果、この個人識別は取扱者に煩わしさを感じさせたり、不快感を感じさせたりするという欠点を有していた。本発明では、目の表層側のパターンから抽出される虹彩データを用いて個人識別を行うことによりこのような欠点を解消し、その際に、どのようにして個人識別に用いられる顔・目のデータを良好に採取するかを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、取扱者の顔・目のデータを採取し、採取した目のデータを用いて個人識別を行う自動取引システムを、採取した顔・目のデータから取扱者がサングラスをしているのか否かを識別するサングラス識別手段と、サングラス識別手段がサングラスを識別した場合には、取扱者に注意を喚起する注意喚起手段とを有する構成とした。
【0005】
第2の発明は、第1の発明の注意喚起手段を、表示の輝度を変化することを特徴とする構成とした。
【0006】
第3の発明は、第2の発明の注意喚起手段を、表示の輝度を落とすことを特徴とする構成とした。
【0007】
第4の発明は、第1の発明の注意喚起手段を、サングラスを外すように誘導表示することを特徴とする構成とした。
【0008】
第5の発明は、取扱者の顔・目のデータを採取し、採取した目のデータを用いて個人識別を行う自動取引システムを、採取した顔・目のデータから取扱者が眼帯をしているのか否かを識別する眼帯識別手段とを有し、眼帯識別手段があらかじめ個人識別用に登録されている方の目に眼帯を識別した場合には、採取した目のデータを用いて個人識別を行わない代わりに、暗証番号を用いた個人識別を行うとともに、他方の目のデータを採取して記録する構成とした。
【0009】
第6の発明は、採取した目のデータを用いて個人識別を行う個人識別方法を、あらかじめ個人識別する側の目のデータを登録しておき、個人識別する際に登録した側の目にサングラスをしているのか否かを識別し、サングラスをしている場合には、取扱者に注意を喚起することとする。
【0010】
第7の発明は、第6の発明の注意の喚起を、表示の輝度を変化することによって行うこととする。
【0011】
第8の発明は、第7の発明の注意の喚起を、表示の輝度を落とすことによって行うこととする。
【0012】
第9の発明は、第6の発明の注意の喚起を、サングラスを外すように誘導表示することによって行うこととする。
【0013】
第10の発明は、採取した目のデータを用いて個人識別を行う個人識別方法を、あらかじめ個人識別する側の目のデータを登録しておき、個人識別する際に登録した側の目に眼帯をしているのか否かを識別し、眼帯をしている場合には、採取した目のデータを用いて個人識別を行わない代わりに、暗証番号を用いた個人識別を行うとともに、他方の目のデータを採取して記録することとする。
【0014】
【発明の実施の形態】
個人識別は、セキュリティが高く、かつ取扱者(通常は口座を開設した顧客自身)に煩わしさや不快感を与えることなく行い得ることが望まれる。つまり、個人を識別する能力が高く、また個人識別に用いられるデータが盗用される危険が少なく、安全性の高いとともに、取扱者が特別な動作をしなくても個人を識別するためのデータを入力できることが望まれる。本発明では、このような条件を満たすために、目の表層側のパターン、特に虹彩のパターンを用いたデータを扱うことにする。
【0015】
前記の虹彩には、水晶体を中心に放射状の黒い筋や外周の輪郭などのパターンが形成されている。このパターンは、人の幼年期に固定されるものであり、個人毎に、また同一人物であっても右目と左目で異なるものである。そのため、このパターンを用いたデータは個人識別能力が非常に高いデータとなる。そこで、このパターンを所定の線に沿って光学的な走査を行い、その走査によって抽出された明暗をデジタル符号化する。このデジタル符号化されたデータ(以下、虹彩データと称する)は、上述の通り個人識別能力が非常に高いデータとなる。しかも、他人が知り得ても盗用できないので安全性の高いデータとなる。また虹彩データは目の表層側のパターンから抽出される。そのため虹彩データは、取扱者に特別な動作を強いることなく、カメラが一定距離離れた位置から採取した目のデータから抽出され得る。さらに虹彩データは、取扱者が目をのぞき穴に接眼する必要がなく採取された目のデータから抽出される。そのため虹彩データは清潔な状態で抽出される。したがって、虹彩データを用いた個人識別は、セキュリティが高く、また、取扱者に煩わしさを感じさせないとともに不快感を感じさせない方法となる。
【0016】
本発明は、このような虹彩データを用いた自動取引システム(金融端末装置やホストコンピュータ、その他周辺機器の各単体装置またはこれらを組み合わせたもの)および個人識別方法を提供するものであり、特に、取扱者が特別な動作をしなくてもこの虹彩データを良好に抽出できるように工夫したものである。また、本発明は、金融機関が速やかに導入できることを意図して、現行の暗証番号を用いた個人識別を行う自動取引システムと組み合わせて運用できるように工夫したものである。
【0017】
以下に、図面を用いて本発明を説明する。図1は本発明に係る金融端末装置の一例を示す図である。図2は本発明に係る金融端末装置の他の例を示す図である。図3は本発明に係る金融端末装置の内部ブロックを示す図である。なお、図中の金融端末装置は自動取引装置(ATM)を一例として示しているが、この他にも現金支払機(CD)、窓口装置、印鑑照会機、証書発行機などの形態がある。
【0018】
図1および図2中、1は金融端末装置(ATM)であり、2は近接センサ、3はカメラ、4は表示入力部、5は紙幣挿入・排出口、6はカード挿入・排出口、7は伝票排出口、8は通帳挿入・排出口、9は照明部である。
【0019】
図3中、10はターミナルコントローラーであり、11はホストコンピュータ、12はカメラ制御部、13は表示制御部、14は入力制御部、15は紙幣取扱部、16はカード取扱部、17は伝票取扱部、18は通帳取扱部、19は主制御部、20は主記録部、21は取引データ記録部、22はカードである。
【0020】
ATM1は、ターミナルコントローラー10を介してオンラインでホストコンピュータ11と接続されており、取扱者によって各種取引処理の指示が入力されることによりホストコンピュータ11と通信を行う。これによって各種取引処理が実行される。
【0021】
近接センサ2は、赤外線や超音波を用いて人体が近付いたことを検知するセンサである。近接センサ2は、ATM1の前面にパネルによって隠蔽されて配設されている。近接センサ2は、特に、超音波を用いた場合には、人体が近付いたことのみならず、人体までの距離をも検知することができる。また人体から反射するエコーによって人体のプロポーションを割り出すことができるので、顔の輪郭も識別することができる。
【0022】
カメラ3は、取扱者の顔・目のデータを採取する入力部である。カメラ3は、カメラ制御部12(または主制御部19)の制御によって焦点や採取感度を変えることができる。カメラ3は、図1のようにATM1の前面に配設される場合と、図2のように表示入力部4の近傍に配設される場合が考えられる。図1の場合は、取扱者がATM1に近付いてくる際にデータを採取するのに都合が良い。また図2の場合は、取扱者が表示入力部4に視線を注視するので、取引処理中にデータを採取するのに都合が良い。このカメラ3を制御するカメラ制御部12(または主制御部19)は、上述の通りカメラ3の焦点や採取感度を制御しているが、これ以外に、取扱者の顔・目のデータから虹彩データを抽出したり、サングラスや眼帯を抽出したりする。
【0023】
なお、カメラ3は以下のように構成することができる。
【0024】
カメラ3は、周囲の動画データを採取して、数フレーム前後の動画データ同士を比較する。これによって周囲の動画データの中から変化を伴う部分を検知する。このような部分を検知すると、その部分の形状と人体の形状とを比較して、人体の形状に近いか否かを識別する。人体の形状に近いときには、人体が近付いたものと判断する。そして、その部分から人体のプロポーションを割り出して顔の輪郭を識別する。
【0025】
またカメラ3は、周囲の動画データを採取して、採取した周囲の動画データの中から背景と遠近やコントラストが違う物体が写っている部分、またはあらかじめ記録されている初期状態のデータと遠近やコントラストが違う物体が写っている部分を検知する。このような部分を検知すると、その部分の形状と人体の形状とを比較して、人体の形状に近いか否かを識別する。人体の形状に近いときには、人体が近付いたものと判断する。そして、その部分から人体のプロポーションを割り出して顔の輪郭を識別する。
【0026】
以上のように構成とすることによって、カメラ3は、近接センサ2の機能である取扱者が近付いたことを検知する機能と取扱者の顔の輪郭を識別する機能を兼ね備えることができる。その結果、ATM1の構成は、カメラ3によって近接センサ2が代用され、近接センサ2がない構成にすることができる。
【0027】
表示入力部4は、情報を表示するディスプレーであるとともに、取扱者によって各種取引処理の指示が入力されるキーである。表示入力部4は、ディスプレーの表示を制御する表示制御部13と、キーの入力を制御・検知する入力制御部14を有している。特に表示制御部13は、後述するように表示制御部13を暗く表示させたり、元に戻させたり、「サングラスを外して下さい」などの表示をさせたりする。
【0028】
紙幣挿入・排出口5は紙幣を挿入・排出する開口である。紙幣挿入・排出口5は紙幣取扱部15と連結しており、紙幣挿入・排出口5からATM1内に挿入された紙幣は紙幣取扱部15によって鑑別・収納される。また、収納された紙幣は紙幣取扱部15によって紙幣挿入・排出口5からATM1外へ排出される。
【0029】
カード挿入・排出口6はカード22を挿入・排出する開口である。カード挿入・排出口6はカード取扱部16と連結しており、カード挿入・排出口6からATM1内に挿入されたカード22はカード取扱部16によって取引処理に必要な主々の情報が読み取られる。
【0030】
伝票排出口7は伝票を排出する開口である。伝票排出口7は伝票取扱部17と連結しており、伝票取扱部17は取引処理に際して主々の情報を記載した伝票を作成する。この伝票取扱部17によって作成された伝票は伝票排出口7からATM1外へ排出されて取扱者の手に渡る。
【0031】
通帳挿入・排出口8は通帳を挿入・排出する開口である。通帳挿入・排出口8は通帳取扱部18と連結しており、通帳挿入・排出口8からATM1内に挿入された通帳は通帳取扱部18によって実行された取引処理の内容が記録される。
【0032】
照明部9は蛍光灯や白色灯などの明りである。照明部9は、取扱者を照らして取扱者の顔・目をカメラ3の採取感度以上の照度にする。これによって、例えばATM1に逆光が入る場合であっても、ATM1は取扱者の顔・目のデータを良好に採取することができる。照明部9は、目に光が反射して白く輝く部分を形成しないようにする。そのため、例えば半透明なスクリーンを透過させる構成とし、間接的な明りを取扱者を照らすようにする。
【0033】
主制御部19はATM1の取引処理に関する種々の動作を制御する制御部であり、例えば接客動作やホストコンピュータとの通信動作などを制御する。
【0034】
主記録部20は取引処理に関する種々の情報を記録する記録部であり、例えば銀行番号や支店番号、ATM番号、顧客の虹彩データ(特に、ブラックリストのような特定の顧客の虹彩データ)、取引処理用のプログラムなどが記録されている。
【0035】
取引データ記録部21は実行された取引処理の内容を記録する記録部である。この取引データ記録部21はハードディスクやフロッピーディスク、メモリーチップ、記録紙などの形態がある。
【0036】
以下に、ATM1の取引処理方法を説明し、これをもって本発明の虹彩データを用いた個人識別方法も説明する。
【0037】
虹彩データの用い方は以下の2通りがある。
【0038】
第1の用い方は、取引処理に際して暗証番号に代わって虹彩データによる個人識別を行うことである。
【0039】
第2の用い方は、取引処理に際して虹彩データを用いた個人識別を行わない代わりに、暗証番号を用いた個人識別を行うとともに、取扱者の虹彩データを記録することである。この用い方は、後日、その取引処理が顧客以外の第三者による取引処理(以下、不正な取引処理と称する)などであったことが判明した場合に、取扱者の虹彩データと顧客自身の虹彩データとを比較し、事後解析などに使用する。
【0040】
第1の用い方は、高いセキュリティを要求される取引処理ができるという利点がある。高いセキュリティを要求される取引処理とは、例えば高額な取引処理や、取扱者が暗証番号を失念した場合の取引処理などである。また第1の用い方は、天災などでカードや通帳、印鑑などが消失した場合に、虹彩データを用いて、カードや通帳、印鑑がない状態で顧客確認を行って取引処理を行うことができるという利点がある。例えばカードや通帳、印鑑などを消失した顧客は端末装置(ATM1や図示しない窓口取引装置など)に顧客データ(氏名や生年月日、住所、電話番号など)を入力するとともに、端末装置に目のデータを採取させる。端末装置は顧客の目のデータから虹彩データを抽出して、その虹彩データを虹彩データを用いた個人識別機能を有する装置(ホストコンピュータ11やその他の図示しない装置)に送信する。虹彩データを用いた個人識別機能を有する装置はその虹彩データを用いて顧客自身であるのか否かを確認する。このように構成することによって、顧客はカードや通帳、印鑑などがない状態でも自分の口座にアクセスして取引処理をすることができる。また新たなカードや通帳も発行することができる。
【0041】
第2の用い方は、不正な取引処理が発生した場合に、その取引処理が顧客自身によらない取引処理であることを証明して顧客の信用を保全できるという利点や、その取扱者が次に取引処理をするときに検知して警報システム(図示せず)を作動させるという利点がある。
【0042】
以下に、図4および図5を用いてこれらの用い方を説明する。
【0043】
なお、ATM1は虹彩データを採取できない場合がある。例えば、取扱者がサングラスしていたり、眼帯をしている場合である。取扱者がサングラスをしている場合は、取扱者が不審人物である可能性があるし、また虹彩データを用いた個人識別ができないので高いセキュリティーを要する取引処理ができない。そこでサングラスを外すように仕向ける必要がある。例えば、ディスプレー(表示入力部4)を暗くすることにより取扱者が無意識にサングラスを外すように仕向けることができる。また表示入力部4に「おそれいりますがサングラスを外して下さい」などを表示して取扱者が積極的に外すように仕向けることもできる。取扱者が眼帯をしている場合は、取扱者が不審人物である可能性は少ない。そこで暗証番号による取引処理は行い得るものとし、その代わり、高いセキュリティを必要とする取引処理はできないものとする。そして眼帯がされていない方の目の虹彩データを取引データ記録部21に記憶しておき、万一、不正な取引処理が発生した場合に、その取引処理が顧客自身によらない取引処理であることを証明する。これによって顧客の信用を保全し、顧客に高いセキュリティを保証する。図4および図5のフローチャートはこれらを意図して成されたものである。
【0044】
またATM1は、採取する虹彩データを、両目とも採取するように設定できるし、片目だけを採取するようにも設定できる。虹彩データを両目とも採取する場合は、個人識別能力を高くできるが、その反面、ホストコンピュータ11の記憶容量を大きくする必要がある。他方、虹彩データを片目だけ採取する場合は、虹彩データを個人識別能力が小さくなるものの、ホストコンピュータ11の記憶容量を小さくできる。本実施例では、通常は片目の虹彩データを採取するだけとし、所定の条件がある場合にのみ他方の目の虹彩データを採取して記憶するものとする。このようにすることにより、ホストコンピュータ11の記憶容量が小さくても運用できるとともに、万一、不正な取引処理が発生した場合でも高いセキュリティを保証することができる。図4および図5のフローチャートはこれをも意図して成されたものである。
【0045】
まず第1の用い方を図4のフローチャートを用いて説明する。なお、図4のフローチャートは、図1のようにカメラ3がATM1の前面に配設されている例に適するように組まれている。
【0046】
(ステップ101)
ATM1は、まず取扱者が近付いたことを近接センサ2によって検知して、取扱者の顔の輪郭を識別し、取扱者の目の位置を割り出す。次に取扱者の顔にカメラ3の焦点を合わせて取扱者の顔・目のデータを採取する。採取した取扱者の顔・目のデータが暗い場合には、カメラ3の採取感度を虹彩データを識別できるレベルまで上げて採取する。
【0047】
(ステップ102)
ATM1は表示入力部4の表示を開始する。
【0048】
(ステップ103)
ATM1は取扱者がサングラスをしているのか否かを識別する。サングラスの識別は、採取した取扱者の顔・目のデータから両目の瞳が識別できるのか否かによってなされる。瞳の識別は、取扱者の顔・目のデータから所定のスライスレベルで両目の位置に色の濃淡が明確に切り分けられる境目を検出できのるか否かによってなされる。境目を検出できた場合は瞳を識別できたものとして扱い、検出できなかった場合は瞳を識別できたものとして扱う。このようにして両目の瞳とも識別できた場合は裸眼の状態として扱い、片方の瞳だけが識別できた場合は眼帯をしている状態として扱い、両目の瞳とも検出できなかった場合はサングラスをしている状態として扱う。なお、通常の透明な眼鏡または薄い着色のサングラスは光彩データを抽出することができる。そのため本実施例では特にこれらも識別することはしないものとした。以下、取扱者がサングラスをしている場合はステップ104に進み、していない場合はステップ109に進む。
【0049】
(ステップ104)
ATM1は表示入力部4を暗くする。これによって、取扱者に抵抗感を与えることなく、取扱者自身にサングラスを外させる。このようにすることによって、ATM1は取扱者の虹彩データを良好に抽出することができるとともに、店内に設置している監視カメラ(図示せず)は取扱者の素顔を写すことができる。
【0050】
(ステップ105、106)
ATM1は所定の時間が経過するまで待機する。そして所定時間経過した後、再度、取扱者がサングラスをしているのか否かを識別する。以下、取扱者がサングラスをしている場合はステップ107に進み、していない場合はステップ108に進む。
【0051】
(ステップ107)
ATM1は「サングラスを外した状態でやり直して下さい」を表示入力部4に表示する。これによって犯罪を犯そうとする人物に抵抗感を与えて、犯罪を積極的に抑止する。以下、ステップ121に進む。
【0052】
(ステップ108)
ATM1は表示入力部4を明るくする(元の状態に戻す)。
【0053】
(ステップ109)
ATM1は、「カードを挿入して下さい」を表示入力部4に表示し、取扱者にカード22の挿入を促す。取扱者がカード22をカード挿入・排出口6に挿入すると、ATM1はカード22をATM1内に導入してカード取扱部16によってカード22の情報を読み取る。
【0054】
(ステップ110)
ATM1は虹彩データを用いた個人識別を行うのか否かをカード22に記録されている情報に基づいて選択する。カード22の情報の中に虹彩データを用いた個人識別を行うことを指定する信号が記録されている場合には、ATM1は虹彩データを用いた個人識別を行う。また、虹彩データを用いた個人識別を行わないことを指定する信号が記録されている場合には、ATM1は虹彩データを用いた個人識別を行わずに暗証番号を用いた個人識別を行う。この虹彩データを用いた個人識別を行うのか否かを指定する信号は、カード22ではなく、ホストコンピュータ11に記録されていて、ホストコンピュータ11からオンラインでATM1に送信されるようにすることもできる。以下、この信号が虹彩データを用いた個人識別を行うことを指定する場合はステップ111に進み、指定しない場合はステップ122に進む。
【0055】
なお、カード22の情報の中に虹彩データを用いた個人識別を行うのか否かを指定する信号が記録されていない場合は、金融機関が虹彩データを用いた個人識別を行うのか否かをあらかじめ選択して設定した個人識別を行う。
【0056】
(ステップ111)
ATM1は、カメラ3の焦点を取扱者の顔・目に合わせて取扱者の顔・目のデータを採取する。次にATM1は、カメラ制御部12(または主制御部19)によって取扱者の顔・目のデータから取扱者の虹彩データを抽出する。この取扱者の虹彩データは、あらかじめ金融機関に登録されている方の目(所定の方の目)である。どちらが所定の方の目であるのかを指定する情報は、カード22に記録されており、ATM1はカード22からこの情報を得て、所定の方の眼を特定して虹彩データを抽出する。なお、この情報はホストコンピュータ11に記録されており、ATM1はホストコンピュータ11からこの情報を得て、所定の方の眼を特定して虹彩データを抽出する構成とすることも可能である。
【0057】
(ステップ112)
ATM1は取扱者の虹彩データを抽出できたのか否かを識別する。以下、取扱者の虹彩データを抽出できた場合はステップ113に進み、抽出できなかった場合はステップ115に進む。
【0058】
なお、上述したように取扱者が眼帯をしている場合には、虹彩データが抽出できない。この場合は、サングラスの場合と異なり、取扱者が不審人物である可能性は低い。そこで高いセキュリティーを必要とする取引処理はできない代わりに、暗証番号を用いた個人識別による取引処理は行い得るものとする。そして眼帯がされていない方の目の虹彩データを抽出して取引データ記録部21に記憶しておき、後日、その取引処理が不正な取引処理であったことが判明した場合に、虹彩データを用いた個人識別機能を有する装置(ホストコンピュータ11やその他の図示しない窓口取引装置など)によって取扱者の虹彩データと顧客の虹彩データとを比較して、その取引処理が顧客自身によらない取引処理であることを証明し、もって顧客の信用を保全する。
【0059】
(ステップ113)
ATM1は取扱者の虹彩データとカード22の情報の中に記録されている顧客の虹彩データを比較する。顧客の虹彩データとは、あらかじめ金融機関に登録されている顧客の虹彩データである。顧客の虹彩データは、複数の人物のデータを1グループの顧客として記録することができる。例えば顧客が法人の場合には、法人の代表者とその代理人などを1グループの顧客として記録する。このようにすることによって、このグループの中の誰かが取扱者である場合には取引処理が実行できる。
【0060】
上述の比較によって両者が一致する場合には、ATM1は、取扱者が顧客自身であると見なして取引処理を行い得る状態になる。以下、ステップ114に進む。一方、両者が一致しない場合は、ステップ116に進む。
【0061】
(ステップ114)
ATM1は取扱者の虹彩データをホストコンピュータ11にオンラインで送信する。ホストコンピュータ11はそのデータを記録部(図示せず)に記録する。以下、ステップ124に進む。
【0062】
なお、ステップ114において取扱者の虹彩データを記録するのか否かは金融機関が選択し得る事項である。ただし、複数の人物のデータを1グループの顧客として記録している場合には記録する方が望ましい。
【0063】
(ステップ115)
ATM1は他方の目の虹彩データを抽出する。
【0064】
(ステップ116)
ATM1は「暗証番号を入力して下さい」を表示入力部4に表示する。その表示に基づいて取扱者が暗証番号を入力すると、ATM1は暗証番号と取扱者の虹彩データをホストコンピュータ11にオンラインで送信する。
【0065】
(ステップ117)
ホストコンピュータ11はATM1から受信した暗証番号とホストコンピュータ11自身に記録されている暗証番号を比較する。以下、両者が一致する場合はステップ118に進み、一致しない場合はステップ119に進む。
【0066】
(ステップ118)
ホストコンピュータ11は取扱者の虹彩データを記録する。このようにすることによって、上述の通り、後日、その取引処理が不正な取引処理であったことが判明した場合に、虹彩データを用いた個人識別機能を有する装置(ホストコンピュータ11やその他の図示しない窓口取引装置など)によって取扱者の虹彩データと顧客の虹彩データとを比較して、その取引処理が顧客自身によらない取引処理であることを証明し、もって顧客の信用を保全する。その結果、顧客の信用に傷が付くのを防いだり、顧客の財産を保護するように保険を適用することを可能とする。また、その取扱者の虹彩データをホストコンピュータ11の記録部のブラックリストに記録する。このブラックリストは防犯用のファイルであり、取引処理毎に照会される。このように構成することによりホストコンピュータ11は不正な取引処理を行った実行者が次に取引処理をするときにこれを検知して警報システム(図示せず)を作動することができ、金融機関は不正な取扱者を検挙することが可能となる。なお、金融機関は不正な取引処理が行われた際に取扱者が写っているビデオテープを保管しておき、検挙に際してこのビデオテープを照会することによって検挙の正確性を高めることができる。
【0067】
(ステップ119)
ATM1は所定回数連続して誤った暗証番号が入力されたか否かを識別する。以下、誤った入力が所定回数未満の場合はステップ116に進み、所定回数以上の場合はステップ120に進む。
【0068】
(ステップ120)
ATM1は、カード22をATM1内の収納部(図示せず)に取り込み、「窓口に来て下さい」と記録した伝票を顧客に発行する。同時に、取扱者の虹彩データを取引データ記録部21に記録するとともに、その虹彩データをホストコンピュータ11に送信する。ホストコンピュータ11はその虹彩データを記録部に記録する。記録部に記録された虹彩データは、後日、その取引処理が不正な取引処理であったことが判明した場合にブラックリストに記録される。
【0069】
(ステップ121)
ATM1は取引処理を不可と判断して取引処理を中断する。以下、ステップ127に進む。
【0070】
(ステップ122)
ATM1は「暗証番号を入力して下さい」を表示入力部4に表示する。その表示に基づいて取扱者が暗証番号を入力すると、ATM1は暗証番号と取扱者の虹彩データをホストコンピュータ11にオンラインで送信する。
【0071】
(ステップ123)
ホストコンピュータ11はATM1から受信した暗証番号とホストコンピュータ11自身に記録されている暗証番号を比較する。以下、両者が一致する場合はステップ124に進み、一致しない場合はステップ125に進む。
【0072】
(ステップ124)
ATM1は取引処理を可と判断して取引処理を実行する。以下、ステップ127に進む。
【0073】
(ステップ125)
ATM1は所定回数連続して誤った暗証番号が入力されたか否かを識別する。以下、誤った入力が所定回数未満の場合はステップ122に進み、所定回数以上の場合はステップ126に進む。
【0074】
(ステップ126)
ATM1は取引処理を不可と判断して、カード22をATM1内の収納部に取り込み、「窓口に来て下さい」と記録した伝票を顧客に発行して取引処理を中断する。
【0075】
(ステップ127)
ATM1は処理を終了する。
【0076】
なお、上述のフローチャートはATM1が虹彩データを用いた個人識別を行うように組まれているが、カード22が虹彩データを用いた個人識別を行うように組むこともできる。例えば、カード22を顧客の虹彩データを記録しているICカードとし、ATM1はカード22に取扱者の虹彩データを送信し、カード22が受信した取扱者の虹彩データと記録している顧客の虹彩データとを比較する構成とする。カード22をこのように構成することにより、カード22が虹彩データを用いた個人識別を行うフローチャートを実現することができる。
【0077】
以上、第1の用い方を詳細に説明した。なお、上述の図4のフローチャートには以下のような特徴も示されている。
【0078】
第1に、虹彩データを用いた個人識別を行うのか否かは、カード22に記録されている虹彩データを用いた個人識別を行うことを指定する信号、または虹彩データを用いた個人識別を行わないことを指定する信号に基づいて行われる。また、カード22の情報の中に虹彩データを用いた個人識別を行うのか否かを指定する信号が記録されていない場合は、金融機関が虹彩データを用いた個人識別を行うのか否かをあらかじめ選択して設定した個人識別を行う。
【0079】
第2に、虹彩データを用いた個人識別は、ATM1がカード22の情報の中に記録されている顧客の虹彩データを用いて行われている。
【0080】
第3に、取扱者の顔・目のデータからサングラスが識別された場合には、サングラスを外すように注意を喚起させている。例えば表示入力部4の輝度を変化、特に表示入力部4を暗くすることによって、取扱者に抵抗感を与えることなく取扱者自身に外させるように仕向けている。また表示入力部4に「サングラスを外した状態でやり直して下さい」と表示することによって、犯罪を犯そうとする人物に抵抗感を与えて、犯罪を積極的に抑止している。なお、注意を喚起させる手法は、この他にも音声によって「サングラスを外した状態でやり直して下さい」と発声させることもできる。
【0081】
第4に、所定の方の目の虹彩データが抽出できない場合(眼帯が識別された場合)には、虹彩データを用いた個人識別を行わずに、他方の目の虹彩データを抽出して記憶するとともに、暗証番号を用いた個人識別を行う。
【0082】
第5に、取扱者の虹彩データがカード22に記録された顧客の虹彩データと異なる場合には、取扱者の虹彩データを記録する。
【0083】
次に第2の用い方を図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図5のフローチャートは、図2のようにカメラ3が表示入力部4の近傍に配置されている例に適するように組まれている。
【0084】
(ステップ201)
ATM1は、取扱者が近付いたことを近接センサ2によって検知して、取扱者の顔の輪郭を識別し、取扱者の目の位置を割り出す。
【0085】
(ステップ202)
ATM1は表示入力部4の表示を開始する。表示入力部4は、輝度の高い画面を表示して取扱者の顔に明りを照らすことによって照明部9を代用している。このような構成した場合に、輝度の高い画面を取引処理中も表示し続けると取扱者に違和感を与える。そこで本発明では、取扱者が近付いたときにだけ輝度の高い画面を表示し、虹彩データが抽出されると輝度を落とすようにする方が望ましい。
【0086】
(ステップ203)
ATM1は、「カードを挿入して下さい」を表示入力部4に表示し、取扱者にカード22の挿入を促す。取扱者がカード22をカード挿入・排出口6に挿入すると、ATM1はカード22をATM1内に導入してカード取扱部16によってカード22の情報を読み取る。
【0087】
(ステップ204)
ATM1は虹彩データを用いた個人識別を行うのか否かをカード22に記録されている情報に基づいて選択する。以下、カード22の情報の中に虹彩データを用いた個人識別を行うことを指定する信号が記録されている場合にはステップ205に進み、虹彩データを用いた個人識別を行わないことを指定する信号が記録されている場合にはステップ219に進む。
【0088】
(ステップ205)
ATM1は、カメラ3によって取扱者の顔・目のデータを採取して、取扱者がサングラスをしているのか否かを識別する。以下、取扱者がサングラスをしている場合はステップ206に進み、していない場合はステップ210に進む。
【0089】
(ステップ206)
ATM1は「サングラスを外して下さい」を表示入力部4に表示する。これによって犯罪を犯そうとする人物に抵抗感を与えて、犯罪を積極的に抑止する。
【0090】
(ステップ207、208)
ATM1は所定の時間が経過するまで待機する。そして所定時間経過した後、再度、取扱者がサングラスをしているのか否かを識別する。以下、取扱者がサングラスをしている場合はステップ209に進み、していない場合はステップ210に進む。
【0091】
(ステップ209)
ATM1は「サングラスを外した状態でやり直して下さい」を表示入力部4に表示する。以下、ステップ218に進む。
【0092】
(ステップ210)
ATM1は、カメラ制御部12(または主制御部19)によって取扱者の顔・目のデータから取扱者の虹彩データを抽出する。この取扱者の虹彩データは、所定の方の目(あらかじめ金融機関に登録されている方の目)であり、どちらが所定の方の目であるのかを指定する情報はカード22に記録されている。
【0093】
(ステップ211)
ATM1は取扱者の虹彩データを抽出できたのか否かを識別する。以下、取扱者の虹彩データを抽出できた場合はステップ213に進み、抽出できなかった場合はステップ212に進む。
【0094】
(ステップ212)
ATM1は他方の目の虹彩データを抽出する。
【0095】
(ステップ213)
ATM1は「暗証番号を入力して下さい」を表示入力部4に表示する。その表示に基づいて取扱者が暗証番号を入力すると、ATM1は暗証番号と取扱者の虹彩データをホストコンピュータ11にオンラインで送信する。
【0096】
(ステップ214)
ホストコンピュータ11はATM1から受信した暗証番号とホストコンピュータ11自身に記録されている暗証番号を比較する。以下、両者が一致する場合はステップ215に進み、一致しない場合はステップ216に進む。
【0097】
(ステップ215)
ホストコンピュータ11は取扱者の虹彩データを記録する。このステップは図4のステップ118と同様の効果を目的としている。
【0098】
(ステップ216)
ATM1は所定回数連続して誤った暗証番号が入力されたか否かを識別する。以下、誤った入力が所定回数未満の場合はステップ213に進み、所定回数以上の場合はステップ217に進む。
【0099】
(ステップ217)
ATM1は、カード22をATM1内の収納部に取り込み、「窓口に来て下さい」と記録した伝票を顧客に発行する。同時に、取扱者の虹彩データを取引データ記録部21に記録するとともに、その虹彩データをホストコンピュータ11に送信する。ホストコンピュータ11はその虹彩データを記録部に記録する。記録部に記録された虹彩データは、後日、その取引処理が不正な取引処理であったことが判明した場合にブラックリストに記録される。
【0100】
(ステップ218)
ATM1は取引処理を不可と判断し、取引処理を中断する。以下、ステップ224に進む。
【0101】
(ステップ219)
ATM1は「暗証番号を入力して下さい」を表示入力部4に表示する。その表示に基づいて取扱者が暗証番号を入力すると、ATM1は暗証番号と取扱者の虹彩データをホストコンピュータ11にオンラインで送信する。
【0102】
(ステップ220)
ホストコンピュータ11はATM1から受信した暗証番号とホストコンピュータ11自身に記録されている暗証番号を比較する。以下、両者が一致する場合はステップ221に進み、一致しない場合はステップ222に進む。
【0103】
(ステップ221)
ATM1は取引処理を可と判断して取引処理を実行する。以下、ステップ224に進む。
【0104】
(ステップ222)
ATM1は所定回数連続して誤った暗証番号が入力されたか否かを識別する。以下、誤った入力が所定回数未満の場合はステップ219に進み、所定回数以上の場合はステップ223に進む。
【0105】
(ステップ223)
ATM1は取引処理を不可と判断して、カード22をATM1内の収納部に取り込み、「窓口に来て下さい」と記録した伝票を顧客に発行して取引処理を中断する。
【0106】
(ステップ224)
ATM1は処理を終了する。
【0107】
以上、第2の用い方を詳細に説明した。なお、上述の図5のフローチャートには以下のような特徴も示されている。
【0108】
第1に、ATM1は取扱者が近付いたことを検知すると、表示入力部4に輝度の高い画面を表示して取扱者の顔に明りを照らす。これによって取扱者の顔周辺を明るくして良好なデータを得られるようにする。この画面表示は、取扱者が近付いたときにだけ輝度の高い画面を表示し、虹彩データが抽出されると輝度を落とすようにする。
【0109】
第2に、表示入力部4の近傍にカメラ3が配設されたATM1が取扱者の顔・目のデータを採取しやすいように、フローチャートを、取扱者がカード22をカード挿入・排出口6に挿入して表示入力部4に視線を注視しているときに顔・目のデータを採取するようにしている。
【0110】
第3に、暗証番号を用いた個人識別を行うまでの工程を少なくするために、取扱者がサングラスをしているか否かを識別する工程を、取扱者がカード22を挿入する工程の後とした(または暗証番号を用いた個人識別を行う場合は除外した)。
【0111】
【発明の効果】
第1および第2および第3および第4の発明は、サングラス識別手段(主制御部19)によって取扱者がサングラスをしているのか否かを識別するので、不審人物を排除することができるし、不正な取引処理を防止することもできる。また第2および第3の発明は、取扱者に抵抗感を与えることなくサングラスを外させることができるので、不審人物である可能性が高い人物のデータを記録することができる。さらに第4の発明は、犯罪を犯そうとする人物に抵抗感を与えるので、犯罪を積極的に抑止することができる。
【0112】
第5の発明は、眼帯識別手段(主制御部19)によって取扱者が眼帯をしているのか否かを識別するので、眼帯をしている場合には、セキュリティーの高い取引処理はすることができないものの、セキュリティーの低い取引処理はすることができる。またセキュリティーの低い取引処理を行った際に取扱者のデータを記録しているので、万一、その取引処理が不正な取引処理であることが判明した場合に、その取引処理が顧客自身によらない取引処理であることを証明することができる。そのため、顧客の信用を保全することが可能となる。
【0113】
第6の発明は、第1の発明と同様に、取扱者がサングラスをしているのか否かを識別するので、不審人物を排除することができるし、不正な取引処理を防止することもできる。
【0114】
第7および第8の発明は、第2および第3の発明と同様に、取扱者に抵抗感を与えることなくサングラスを外させることができるので、不審人物である可能性が高い人物のデータを記録することができる。
【0115】
第9の発明は、第4の発明と同様に、犯罪を犯そうとする人物に抵抗感を与えるので、犯罪を積極的に抑止することができる。
【0116】
第10の発明は、第5の発明と同様に、取扱者が眼帯をしているのか否かを識別するので、眼帯をしている場合には、セキュリティーの高い取引処理はすることができないものの、セキュリティーの低い取引処理はすることができる。またセキュリティーの低い取引処理を行った際に取扱者のデータを記録しているので、万一、その取引処理が不正な取引処理であることが判明した場合に、その取引処理が顧客自身によらない取引処理であることを証明することができる。そのため、顧客の信用を保全することが可能となる。虹彩データを用いた個人識別によらない取引処理を行う場合には、セキュリティーの高い取引処理はすることができないものの、セキュリティーの低い取引処理はすることができる。また取扱者の虹彩データを記録しているので、万一、その取引処理が不正な取引処理であることが判明した場合に、その取引処理が顧客自身によらない取引処理であることを証明することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金融端末装置の一例を示す図である。
【図2】本発明に係る金融端末装置の他の例を示す図である。
【図3】本発明に係る金融端末装置の内部ブロックを示す図である。
【図4】本発明の第1の用い方を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の用い方を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 金融端末装置(ATM)
2 近接センサ
3 カメラ
4 表示入力部
6 カード挿入・排出口
9 照明部
11 ホストコンピュータ
12 カメラ制御部
13 表示制御部
16 カード取扱部
19 主制御部
20 主記録部
21 取引データ記録部
22 カード

Claims (10)

  1. 取扱者の目のデータを採取し、採取した目のデータを用いて個人識別を行う個人識別システムにおいて、
    採取した目のデータから両目の瞳を検出し、該両目の瞳がともに検出できない場合に取扱者がサングラスをしていると識別し、個人識別を中断することを特徴とする個人識別システム。
  2. 取扱者がサングラスをしていると識別すると、表示の輝度を変化させて取扱者に注意を喚起する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の個人識別システム。
  3. 取扱者の目のデータを採取し、採取した目のデータを用いて個人識別を行う個人識別システムにおいて、
    採取した目のデータから取扱者がサングラスをしていると識別するサングラス識別手段と、
    取扱者に情報を表示する表示手段とを有し、
    前記サングラス識別手段がサングラスを識別した場合には前記表示手段の表示の輝度を変化させて取扱者に注意を喚起することを特徴とする個人識別装置。
  4. 前記表示手段は表示の輝度を落とすことを特徴とする請求項3記載の個人識別システム。
  5. 取扱者の目のデータを採取し、採取した目のデータを用いて個人識別を行う個人識別システムにおいて、
    採取した目のデータから取扱者が眼帯をしているのか否かを識別する眼帯識別手段とを有し、
    前記眼帯識別手段があらかじめ個人識別用に登録されている方の目に眼帯を識別した場合には、採取した目のデータを用いて個人識別を行わない代わりに、暗証番号を用いた個人識別を行うとともに、他方の目のデータを採取して記録することを特徴とする個人識別システム。
  6. 装置を介して生体から採取した目のデータを用いて個人識別を行う個人識別方法において、
    前記装置は取扱者に注意を喚起する表示をする表示手段とを有し、
    前記装置は採取した目のデータから取扱者がサングラスをしているかを識別し、サングラスを識別した場合に前記表示手段の表示の輝度を変化させて取扱者に注意を喚起することを特徴とする個人識別方法。
  7. 前記注意の喚起は表示の輝度を落とすことによって行うことを特徴とする請求項6記載の個人識別方法。
  8. 装置を介して生体から取扱者の採取した目のデータを用いて個人識別を行う個人識別方法において、
    前記装置は取扱者に情報を表示する表示手段とを有し、
    前記装置は採取した目のデータから取扱者がサングラスしているかを識別し、サングラスを識別した場合に前記表示手段の表示の輝度を変化させて取扱者に注意を喚起することを特徴とする個人識別方法。
  9. 前記注意の喚起は前記表示手段の表示の輝度を落とすことによって行うことを特徴とする請求項8記載の個人識別方法。
  10. 装置を介して生体から採取した目のデータを用いて個人識別を行う個人識別方法において、
    前記装置は、あらかじめ個人識別する側の目のデータを登録しておき、個人識別する際に
    登録した側の目に眼帯をしているのか否かを識別する眼帯識別手段を有し、
    前記眼帯識別手段により眼帯をしていると判定した場合は、採取した目のデータを用いて個人識別を行わない代わりに、暗証番号を用いた個人識別を行うとともに、他方の目のデータを採取して記録することを特徴とする個人識別方法。
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