JP2001306094A - 音声認証システム及び方法 - Google Patents

音声認証システム及び方法

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JP2001306094A
JP2001306094A JP2000124347A JP2000124347A JP2001306094A JP 2001306094 A JP2001306094 A JP 2001306094A JP 2000124347 A JP2000124347 A JP 2000124347A JP 2000124347 A JP2000124347 A JP 2000124347A JP 2001306094 A JP2001306094 A JP 2001306094A
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Ichiro Hattori
一郎 服部
Takashige Kuwana
隆滋 桑名
Satoshi Kumakura
敏 熊倉
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Animo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音声による本人確認の精度を向上させるための
技術を提供すること。 【解決手段】本発明は、顧客の本人確認を2段階で行
う。すなわち、音声パスワードによる照合(照合部9
1)と、顧客が依頼業務の内容を確定させるために発す
る音声のデータにより抽出された音声の特徴データによ
る照合(識別部99)とを使用する。音声パスワードの
発声時間は非常に短いのでこれのみによる照合では充分
とは言えない場合がある。顧客が依頼業務の内容を確定
させるために発する音声のデータをできるだけ多く集め
て、その音声の特徴データにより照合を行えば、本人確
認の精度が上げられる。また、不良顧客の音声の特徴デ
ータ(ブラックリスト音声特徴データDB1307)を
蓄積しておき、注文した商品等の出荷までに不良顧客を
音声の特徴データから探し出すことができるようにな
る。よって不良顧客の代金不払いによる損失を未然に防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、音声認証技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば通信販売を行っている業者は、顧
客から電話により注文を受け付け、商品の発送を行い、
顧客宅に商品到着後顧客から商品代金の支払いを受け
る、といった手順で商取引を行っている。このように代
金後払いの場合、商品を受け取ったにも拘わらず代金を
払わない不良顧客が発生する。不良顧客は、通信販売業
者の顧客データベースに登録されるが、電話番号を変更
したり、住所を異なる表記にしたり、名前の読みを変更
するなどして、不良顧客か否かのチェックをすり抜けよ
うとする。音声パスワードを顧客に発声させて、本人確
認を行うような場合もあるが、音声パスワードの照合に
は精度上限界がある。
【0003】一方、通信販売業者等は、顧客からの電話
に応対するオペレータを多数使用しており、顧客対応の
自動化による省力化が望まれている。顧客対応を自動化
できれば現在の受付時間という制限無く、24時間いつ
でも顧客からの注文などを受け付けることができるよう
になる。しかし、不良顧客に対応するためには現在の本
人確認の精度では代金不払いによる損失が増加するので
は、という不安が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、音声による本人確認の精度を向上させるための技術
を提供することである。
【0005】また他の目的は、不良顧客の検出精度を向
上させ、不良顧客による損失を未然に防止するための技
術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、顧客の本人確
認を2段階で行うことにより本人確認の精度を向上させ
る。すなわち、音声パスワードによる照合と、顧客が依
頼業務の内容を確定させるために発する音声のデータに
より抽出された音声の特徴データによる照合とを使用す
る。音声パスワードの発声時間は非常に短いので音声パ
スワードのみによる照合では充分とは言えない場合があ
り、顧客が依頼業務の内容を確定させるために発する音
声のデータをできるだけ多く集めて、その音声の特徴デ
ータにより照合を行えば、本人確認の精度が上げられ
る。これにより、顧客への応対を自動化できるようにな
る。
【0007】また、不良顧客の音声の特徴データを蓄積
しておき、注文した商品等の発送までに通常の顧客であ
ると詐称していた不良顧客を音声の特徴データから探し
出すことができるようになる。よって不良顧客の代金不
払いによる損失を未然に防止できる。不良顧客の音声特
徴データを複数の企業で共有することにより、より大き
な効果を得ることができるようになる。
【0008】以下、上で述べた事項をまとめておく。
【0009】本発明の第1の態様に係る音声認証システ
ムは、登録顧客の照合用音声パスワードのデータを格納
した顧客音声パスワード格納装置(例えば実施例の顧客
音声パスワードDB93)と、登録顧客の音声特徴デー
タを格納した顧客音声特徴データ格納装置(例えば実施
例の顧客音声特徴データDB97)と、顧客の顧客識別
情報及び音声パスワードのデータを受信し、当該顧客識
別情報に対応する照合用音声パスワードのデータを顧客
音声パスワード格納装置から取り出し、音声パスワード
のデータと照合用音声パスワードのデータとを用いて照
合を行う照合手段(例えば実施例における照合部91)
と、依頼業務の内容(例えば商品の注文)を確定するた
めに顧客が発する音声のデータを受信し、当該顧客の音
声に関する特徴データを抽出する抽出手段(例えば実施
例における識別部99)と、照合手段により当該顧客が
顧客識別情報に対応する登録顧客であると判断された場
合に、抽出手段により抽出された顧客の音声に関する特
徴データと顧客音声特徴データ格納装置に格納された顧
客識別情報に対応する音声特徴データとを照合し、本人
として認証できるか判断する判断手段(例えば実施例に
おける識別部99)とを有する。照合手段と判断手段の
2段階の照合を行っている。音声パスワードのみに対し
て2段階の照合処理を実施しているわけではない。
【0010】上で述べた抽出手段を、顧客が発する音声
のデータを受信する毎に、顧客の音声に関する特徴デー
タを更新するような構成とし、上で述べた判断手段を、
顧客の依頼業務の内容が確定した時点において、顧客の
音声に関する特徴データと顧客音声特徴データ格納装置
に格納された顧客識別情報に対応する音声特徴データと
を照合し、本人として認証できるか判断するような構成
とすることも可能である。判断手段による照合は、でき
るだけ多くの音声のデータから抽出された特徴データを
用いると精度がより向上する。
【0011】また、本発明の第1の態様においては、判
断手段が本人として認証できると判断した場合には、抽
出手段により抽出された顧客の音声に関する特徴データ
を用いて、顧客音声特徴データ格納装置に格納された顧
客識別情報に対応する音声特徴データを更新する手段を
さらに有するような構成も可能である。精度向上のため
である。
【0012】本発明の第1の態様においては、不良顧客
の音声特徴データを格納した不良顧客音声特徴データ格
納手段(例えば実施例における不良顧客音声特徴データ
格納部95)と、抽出手段により抽出された顧客の音声
に関する特徴データと不良顧客音声特徴データ格納装置
に格納された不良顧客の音声特徴データとを比較し、当
該顧客が不良顧客か否かを判断する手段をさらに有する
ような構成も可能である。例えば電話で注文を行った顧
客が本人であると認証されても、不良顧客が詐称してい
る場合もあるので、不良顧客か否かを音声の特徴データ
により判断するものである。
【0013】本発明の第1の態様において、不良顧客の
音声特徴データを格納した不良顧客音声特徴データ格納
装置(例えば実施例におけるブラックリスト音声特徴デ
ータDB1307)と、判断手段が本人として認証でき
ると判断した場合に、抽出手段により抽出された顧客の
音声に関する特徴データを記憶装置に保管する手段(例
えば実施例における照合部1301)と、一定期間内に
記憶装置に保管された全ての顧客の音声に関する特徴デ
ータと不良顧客音声特徴データ格納装置に格納された不
良顧客の音声特徴データと比較し、不良顧客を検出する
手段(例えば実施例における称号部1301)とをさら
に有するような構成も可能である。不良顧客の数が増加
すると、処理能力不足で取引毎に不良顧客か否かを判断
できなくなる場合もあるので、例えば商品発送までにバ
ッチ処理を行うようにする。
【0014】また本発明の第1の態様において、不良顧
客の音声特徴データを格納した不良顧客音声特徴データ
格納装置と、ある登録顧客が不良顧客に指定されたこと
に応答して、当該登録顧客の顧客音声特徴データを顧客
音声特徴データ格納装置から取り出し、不良顧客音声特
徴データ格納装置に格納する手段とをさらに有するよう
な構成も可能である。
【0015】さらに、本発明の第1の態様において、照
合手段が行う照合処理と判断手段が行う照合処理とが異
なる方式で行われるようにすることも可能である。
【0016】本発明の第2の態様に係る音声認証方法
は、顧客の顧客識別情報及び音声パスワードのデータを
受信し、当該顧客識別情報に対応する照合用音声パスワ
ードのデータを、登録顧客の照合用音声パスワード・デ
ータを格納した顧客音声パスワード格納装置から取り出
し、音声パスワードのデータと照合用音声パスワードの
データとを用いて照合を行う照合ステップと、依頼業務
の内容を確定するために顧客が発する音声のデータを受
信し、当該顧客の音声に関する特徴データを抽出する抽
出ステップと、照合ステップにおいて当該顧客が顧客識
別情報に対応する登録顧客であると判断された場合に、
抽出ステップにおいて抽出された顧客の音声に関する特
徴データと、登録顧客の音声特徴データを格納した顧客
音声特徴データ格納装置に格納された顧客識別情報に対
応する音声特徴データとを照合し、本人として認証でき
るか判断する判断ステップとを含む。
【0017】本発明の第1の態様について述べた変形に
ついては、本発明の第2の態様に対して適用可能であ
る。
【0018】なお、本発明の第2の態様に係る音声認証
方法をプログラムにて実現することができ、この場合に
は、例えばフロッピー(登録商標)・ディスク、CD−
ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディス
ク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、処理
途中のデータについては、コンピュータのメモリに一時
保管される。
【0019】
【発明の実施の形態】最初に図1を用いて本発明のシス
テム概要を説明する。顧客の電話機3a,3b,3cは
公衆回線網1に接続されている。また、システム・セン
タ100も構内交換機PBX(Private Branch eXchang
e)5を介して公衆回線網1に接続されている。PBX
5は、システム・センタ100においてCTI(Comput
er Telephony Integration)システム7の自動音声応答
IVR(Intelligence Voice Response)71と、コー
ルセンタ11とに接続されている。コールセンタ11に
は、オペレータが使用し且つPBX5に接続された電話
機とLAN(Local AreaNetwork)15に接続されたコ
ンピュータとが備えられている。公衆回線網1に接続さ
れている電話機は無数に存在する。また、公衆回線網1
に接続されるものは、電話機に限らず、電話をかけられ
る端末であれば何でもよい。
【0020】CTIシステム7には、IVR71と連携
する自動呼分配ACD(AutomaticCall Distribution)
73と、IVR71等の制御を行う処理部75と、顧客
データを格納した顧客データベース(DB)77と、顧
客への応答に係るテキストを音声データに変換して出力
する音声合成部78と、顧客の音声をテキストに変換す
る音声認識機能を有する音声認識部79とが含まれてい
る。処理部75はLAN15に接続されている機器と通
信を行う。顧客データは、例えば会員番号、氏名、生年
月日、住所、電話番号等の個人情報と、代金不払いの実
績のある不良顧客か否か代金支払いを遅延している延滞
顧客か否か等の情報である。
【0021】LAN15にはさらに音声認証システム9
と業務システム13が接続されている。音声認証システ
ム9には、顧客の音声パスワードのデータを会員番号に
対応して格納する顧客音声パスワードDB93と、当該
顧客音声パスワードDB93を使用して音声パスワード
の照合を行う照合部91と、顧客が発した音声の特徴デ
ータを会員番号に対応して格納する顧客音声特徴データ
DB97と、代金の不払い等のためブラックリストに載
せられた不良顧客が発した音声の特徴データを格納した
不良顧客音声特徴データ格納部95と、顧客の音声デー
タから特徴データを抽出し、不良顧客音声特徴データ格
納部95と顧客音声特徴データDB97とを用いて、登
録顧客本人であるか識別し且つ不良顧客が詐称していな
いか判断する識別部99とを含む。
【0022】業務システム13は、CTIシステム7と
顧客とのやり取りにて確定した取引内容(例えば注文品
番号、会員番号、取引番号等を含む)を格納する取引D
B1309と、当該取引DB1309にデータを格納す
る取引データ登録部1303と、顧客とのやり取りにて
取引内容が確定した場合に、顧客とのやり取りにおいて
得られた音声データから抽出された当該顧客の音声特徴
データを格納する取引トランザクションDB1305
と、不良顧客の音声特徴データを格納したブラックリス
ト音声特徴データDB1307と、取引トランザクショ
ンDB1307に含まれている音声特徴データとブラッ
クリスト音声特徴データDB1307に格納されている
不良顧客の音声特徴データを照合して、取引DB130
9に格納された取引を申し込んだ顧客に不良顧客が紛れ
込んでいないか検査する照合部1301とを含む。
【0023】図1に示したシステムの動作を簡単に説明
しておく。商品などの注文を行う顧客は電話機3を使用
してシステム・センタ100に電話をかける。最初に応
答するのはシステム・センタ100のIVR71であ
る。IVR71は音声合成部78を使用して顧客に音声
で会員番号を入力するように促す。これに対して顧客が
会員番号を発声し、その音声データがIVR71に送信
される。音声データは音声認識部79に入力され、音声
認識部79によりテキスト化される。そして、テキスト
化された会員番号を用いて処理部75は顧客DB77を
検索し、当該会員番号のデータを取得する。但し、テキ
スト化された会員番号で顧客DB77から顧客データを
取得できない場合もある。これは音声認識を失敗した
か、間違った会員番号を発声しているかのいずれかであ
るため、IVR71は音声合成部78を使用して再度会
員番号の発声を促す。例えば3回会員番号を発声して顧
客データを取得できない場合には、ACD73によりコ
ールセンタ11のオペレータに接続する。
【0024】顧客DB77から顧客データを取得できた
場合には、処理部75はその顧客が不良顧客又は支払い
を延滞している延滞顧客でないか判断する。不良顧客又
は延滞顧客であると判断された場合には取引を断る。I
VR71はACD73を使用してコールセンタ11のオ
ペレータに接続させる場合もある。一方、いずれでもな
い場合には、IVR71は音声合成部78を使用して顧
客に対し音声パスワードを発声するように依頼する。顧
客は音声パスワードを発声し、電話機3から音声パスワ
ードのデータを送信する。この音声パスワードのデータ
は、会員番号のデータと共に処理部75から音声認証シ
ステム9の照合部91に出力される。照合部91は、顧
客音声パスワードDB93から会員番号に対応する音声
パスワードのデータを取得し、受信した音声パスワード
のデータとを用いて照合を行う。照合結果は照合部91
から処理部75に戻される。
【0025】照合結果が会員番号に対応する顧客である
ことを示している場合には、これ以降取引内容を確定さ
せるためにIVR71は音声合成部78を使用して順番
に問い合わせを行い、顧客はその問い合わせに対して順
番に音声で回答する。処理部75は顧客からの音声デー
タを音声認識部79でテキスト化し、作業領域に取引内
容を記憶しておく。また、処理部75は顧客からの音声
データを音声認証システム9の識別部99に送信する。
識別部99は、音声データを受け取ると当該音声データ
の特徴を抽出する処理を実施し、音声特徴データを生成
する。音声特徴データは、識別部99の作業領域に記憶
され、識別部99が音声データを受信する毎に更新され
る。
【0026】一方照合結果が会員番号に対応する顧客で
はないと示している場合には、再度IVR71は音声合
成部78を使用して音声パスワードを入力するように促
す。会員番号と同じように、例えば3回失敗した場合に
は、コールセンタ11のオペレータに接続する。
【0027】取引内容に関する問い合わせがすべて終わ
り、処理部75が記憶していた取引内容をIVR71は
音声合成部78を使用して顧客に音声にて示し、顧客の
確認をとる。確認がとれた場合には、識別部99が作業
領域に記憶していた音声特徴データと、顧客音声特徴デ
ータDB97から取り出した当該顧客の会員番号に対応
する音声特徴データとを照合する。照合結果が会員番号
に対応する顧客であることを示している場合には、IV
R71は音声合成部78を使用して取引のお礼を出力
し、回線を切断する。
【0028】処理部75は、作業領域に記憶していた取
引内容を業務システム13の取引データ登録部1309
に送る。取引データ登録1309は受信した取引内容を
取引DB1309に登録する。また、音声認証システム
9の識別部99により抽出された音声特徴データは会員
番号と共に業務システム13の照合部1301に送信さ
れる。照合部1301は一旦音声特徴データを取引トラ
ンザクションDB1305に格納する。
【0029】一方、照合結果が会員番号に対応する顧客
ではないことを示している場合には、例えばIVR71
はACD73を使用してコールセンタ11のオペレータ
に接続させる。
【0030】また音声認証システム9の識別部99は、
作業領域に記憶された音声特徴データと、不良顧客音声
特徴データ格納部95に格納された不良顧客の音声特徴
データとの照合処理を実施するようにしてもよい。もし
不良顧客であると判断された場合には、IVR71がA
CD73を使用してコールセンタ11のオペレータに接
続させ、注文を断る。不良顧客音声特徴データ格納部9
5には、全ての不良顧客の音声特徴データを格納してお
く必要はなく、例えば悪質な不良顧客の音声特徴データ
を格納しておくだけでもよい。
【0031】以上は顧客がシステム・センタ100に商
品などの注文のため電話をかけてきた場合の処理であ
る。一方、商品発送までに次のような処理を行う。すな
わち、業務システム13の照合部1301は、取引トラ
ンザクションDB1305に格納された音声特徴データ
とブラックリスト音声特徴データDB1307に格納さ
れている不良顧客の音声特徴データとの照合処理を実施
する。これは不良顧客が別人を装って注文を行っている
かもしれないからである。商品発送までに照合部130
1において、ある注文を行った顧客が不良顧客であるこ
とが判明した場合には、商品の発送は停止される。すな
わち、取引データ登録部1303が不良顧客と判明した
顧客の取引に係る取引データに対し取引DB1309に
発送不可を登録する。また、処理部75にて顧客DB7
7に当該顧客が不良顧客であることを登録する。さら
に、例えばコールセンタ11のオペレータが当該顧客に
電話をして、発送できない旨を伝える。
【0032】次に図1のシステムの詳細動作を図2以降
のフロー図を用いて説明する。なお、図2以降、CTI
システム7のうち音声合成機能(音声合成部78)及び
音声認識機能(音声認識部79)の部分のみをCTIシ
ステム7とは別途示し、残りの部分はCTIシステム7
の処理として示している。
【0033】最初に顧客端末(例えば電話機3)からシ
ステム・センタ100に電話がかけられる(ステップS
1)。CTIシステム7は電話を受信し(ステップS
3)、顧客に対する用件問い合わせのテキストを音声合
成機能に出力する(ステップS5)。音声合成機能はテ
キストの音声化を行い、顧客端末に出力する(ステップ
S7)。顧客は用件問い合わせに応じて用件を発声し、
顧客端末は音声データを出力する(ステップS9)。C
TIシステム7は、音声データを受け取ると、音声特徴
データ保管処理として、音声データを音声認証システム
9の識別部99に送信する(ステップS11)。そし
て、識別部99は、当該顧客の音声特徴データを抽出
し、当該音声特徴データを作業領域に保管する(ステッ
プS13)。
【0034】またCTIシステム7は、顧客からの音声
データを音声認識機能に出力して当該音声データをテキ
ストに変換し(ステップS17)、顧客の用件として記
録しておく(ステップS15)。そしてCTIシステム
7は、顧客の用件が会員登録申込書送付希望か否かを判
断する(ステップS19)。もし顧客の用件が会員登録
申込書送付希望である場合には、会員登録申込書送付処
理が実行される(ステップS21)。この会員登録申込
書送付処理については後に詳しく述べる。
【0035】一方、顧客の用件が会員登録申込書送付希
望ではない場合には、会員登録が用件か否か判断する
(ステップS23)。もし、会員登録が用件であれば、
会員登録受付処理が実施される(ステップS25)。こ
の会員登録受付処理については後に詳しく述べる。
【0036】もし、顧客の用件が会員登録ではない場合
には、サービス内容の問い合わせであるか判断する(ス
テップS27)。もし顧客の用件がサービス内容の問い
合わせであると判断された場合には、IVR71がAC
D73を用いてコールセンタ11のオペレータに対応を
依頼する(ステップS31)。一方、顧客の用件がサー
ビス内容の問い合わせではないと判断された場合には、
用件が取引申込みであるか判断される(ステップS2
9)。もし、用件が取引申込みではない場合には、何を
用件にしているのか不明であるから、接続端子(1)を
介してステップS5に戻る。一方、顧客の用件が取引申
込みである判断された場合には、取引処理を実施する
(ステップS33)。取引処理については後に詳しく述
べる。
【0037】次に図3を用いて図2のステップ21の会
員登録申込書送付処理について説明する。顧客の用件が
会員登録申込書送付である場合に、CTIシステム7は
当該顧客に対して会員番号を発番し、暫定パスワードを
発行し、これらのデータを顧客DB77に登録する(ス
テップS41)。そして、氏名、生年月日、性別、住所
等の入力を促すテキストを出力する(ステップS4
3)。このテキストを音声合成機能にて音声に変換する
(ステップS45)。顧客は、顧客端末に氏名、生年月
日、性別、住所等を音声で入力する(ステップS4
7)。顧客端末に入力された音声は、音声データとして
CTIシステム7に送信され、CTIシステム7では、
音声特徴データ保管処理を実行する(ステップS4
9)。すなわち、音声データは音声認証システム9の識
別部99に出力され、当該音声データの特徴データを抽
出する処理がなされる。抽出された特徴データは識別部
99の作業領域に保管される(ステップS51)。
【0038】またCTIシステム7は、音声データを音
声認識機能に出力して音声データをテキスト化し(ステ
ップS55)、音声データに含まれる氏名、生年月日、
性別、住所等の情報を顧客DB77に登録する。そし
て、顧客音声特徴データを登録するための処理を実施す
る(ステップS53)。すなわち、音声認証システム9
の識別部99の作業領域に蓄えられた当該顧客の音声特
徴データを顧客音声特徴データDB93に登録する(ス
テップS57)。ここで顧客端末とCTIシステム7と
の通信は切断される。
【0039】次にシステム・センタ100のオペレータ
は、顧客DB77に登録された登録申込書送付を希望す
る新規顧客に対して登録申込書の送付を行う(ステップ
S59)。なお、登録申込書には既に発番された会員番
号が記載されているものとする。また、暫定パスワード
も登録申込書に記載されているものとする。一方、登録
申込書を受け取った顧客は、登録申込書に氏名、生年月
日、性別、住所等を記入して、当該登録申込書を返送す
る(ステップS63)。システム・センタ100のオペ
レータは、記入済みの登録申込書を受領すると(ステッ
プS61)、登録申込書に予め記載されていた会員番号
で顧客DB77を検索する(ステップS65)。
【0040】もし、顧客DB77に当該会員番号が登録
されていれば、顧客DB77に登録されていた内容と、
登録申込書に記載されている内容が一致するか判断する
(ステップS69)。もし、顧客DB77の内容と登録
申込書の内容が一致すれば、登録済みとして処理を終了
する。一方、会員番号が顧客DB77に登録されていな
かったり、顧客DB77に登録されている内容と登録申
込書記載の内容が不一致の場合には、電話で当該顧客に
問い合わせの電話をかけて、内容の確認又は修正を行う
(ステップS71)。
【0041】次に図2のステップS25の会員登録受付
処理について図4及び図5を用いて説明する。CTIシ
ステム7は最初に会員番号の入力を促すテキストを音声
合成機能に出力する(ステップS75)。音声合成機能
は受け取ったテキストを音声化して顧客端末に出力する
(ステップS75)。会員番号入力を促す音声を聞いた
顧客は顧客端末に対して会員登録申込書に記載されてい
た会員番号を発声し、顧客端末は音声データをCTIシ
ステム7に出力する(ステップS79)。CTIシステ
ム7は、音声データ特徴データを抽出するための処理を
実施させ、音声データをテキスト化させて会員番号を取
得する(ステップS81)。すなわち、受信した音声デ
ータを音声認証システム9の識別部99に出力する。識
別部99は音声データから音声特徴データを抽出し、識
別部99の作業領域に当該音声特徴データを保管する
(ステップS83)。また、音声データは音声認識機能
へも出力され、音声認識機能にて音声データをテキスト
化する(ステップS85)。
【0042】次に、CTIシステム7は会員番号を用い
て顧客DB77から顧客情報を取得する(ステップS8
7)。ここでCTIシステム7は顧客DB77に顧客情
報が存在しているか判断する(ステップS89)。も
し、会員番号に対応する顧客情報が顧客DB77に存在
していない場合には、会員番号が正しくない。よって、
CTIシステム7は会員番号が存在しない旨のテキスト
を音声合成機能に出力し、音声合成機能は当該テキスト
を音声化して顧客端末に出力する(ステップS93)。
そして接続端子(2)を介してステップS75に戻る。
【0043】一方、会員番号に対応する顧客情報が顧客
DB77に存在する場合には、顧客情報が登録済みであ
るか判断する(ステップS95)。会員登録申込書が返
送されて、システム・センタ100のオペレータによる
確認がなされないと、登録済みとは言えない。よって、
CTIシステム7は、顧客情報が登録済みではないと判
断された場合には、会員登録申込書が返送されていない
旨のテキストを音声合成機能に出力し(ステップS9
7)、音声合成機能はテキストを音声化して顧客端末に
出力する(ステップS99)。そしてステップS75に
戻る。又は処理を終了して顧客端末との接続を切断す
る。
【0044】一方、顧客情報が顧客DB77に登録され
ていれば、CTIシステム7は暫定パスワードの入力を
促すテキストを音声合成機能に出力する(ステップS1
01)。音声合成機能はテキストを音声化して顧客端末
に出力する(ステップS103)。これに対して顧客は
会員登録申込書に記載の暫定パスワードを発声し、顧客
端末は音声データをCTIシステム7に出力する(ステ
ップS105)。CTIシステム7では音声特徴データ
の保管処理を行う(ステップS107)。すなわち、C
TIシステム7は受信した音声データを音声認証システ
ム9の識別部99に出力し、識別部99は音声データか
ら音声特徴データを抽出して、作業領域に当該音声特徴
データを保管する(ステップS109)。また、CTI
システム7は音声データを音声認識機能に出力し、音声
認識機能から暫定パスワードのテキストを取得する(ス
テップS111,S113)。接続端子(7)を介して
図5に移行する。
【0045】CTIシステム7は暫定パスワードのテキ
ストを取得すると、顧客DB77に登録された暫定パス
ワードと一致するか判断する(ステップS115)。も
し、暫定パスワードのテキストと顧客DB77に登録さ
れた暫定パスワードが一致しない場合には、登録申込書
で通知した暫定パスワードと一致しない旨のテキストを
音声合成機能に出力する(ステップS117)。音声合
成機能では受け取ったテキストを音声化して、顧客端末
に出力する(ステップS119)。そして図4のステッ
プS75に戻る。
【0046】一方、暫定パスワードのテキストと顧客D
B77に登録された暫定パスワードが一致した場合に
は、CTIシステム7は正式な音声パスワードの入力を
促すテキストを音声合成機能に出力する(ステップS1
21)。音声合成機能はテキストを音声化して、顧客端
末に出力する(ステップS123)。これに対して顧客
は、音声パスワードを発声し、顧客端末からその音声デ
ータをCTIシステム7に出力する(ステップS12
5)。CTIシステム7は、受信した音声データに対し
て音声特徴データの保管処理を実施する(ステップS1
27)。すなわち、CTIシステム7は音声データを音
声認証サーバ9の識別部99に送信し、識別部99は受
信した音声データから音声特徴データを抽出し、音声特
徴データを作業領域に保管する(ステップS129)。
【0047】また、CTIシステム7は受信した音声パ
スワードの登録処理を行う(ステップS131)。すな
わち、CTIシステム7から音声パスワードのデータは
会員番号と共に音声認証システム9の照合部91に送信
され、照合部91は顧客音声パスワードDB93に会員
番号に対応させて受信した音声パスワードのデータを登
録する(ステップS133)。CTIシステム7は、音
声パスワードの登録完了を示すテキストを音声合成機能
に出力し(ステップS135)、音声合成機能はテキス
トを音声化して顧客端末に出力する。
【0048】また、CTIシステム7は顧客特徴音声デ
ータを登録する処理を実施する(ステップS139)。
すなわち、CTIシステム7から音声認証システム9の
識別部99に作業領域に保管されている音声特徴データ
を顧客音声特徴データDB97に会員番号に対応させて
登録するように命ずる。識別部99は会員番号に対応さ
せて、作業領域に保管されている音声特徴データを登録
する(ステップS141)。これにて会員登録受付処理
を終了する。
【0049】次に図2のステップS29の取引処理につ
いて図6乃至図8を用いて説明する。最初にCTIシス
テム7は会員番号の入力を促すテキストを音声合成機能
に出力する(ステップS145)。音声合成機能はテキ
ストを音声化して顧客端末に出力する(ステップS14
7)。これに対し顧客は会員番号を発声し、顧客端末は
音声データをCTIシステム7に出力する。CTIシス
テム7は、音声特徴データ保管処理を実行する(ステッ
プS151)。すなわち、CTIシステム7は、受信し
た音声データを音声認証システム9の識別部99に出力
する(ステップS149)。識別部99は受信した音声
データから音声特徴データを抽出し、作業領域に保管す
る(ステップS153)。
【0050】またCTIシステム7は受信した音声デー
タを音声認識機能に出力して、テキスト化された会員番
号を取得する(ステップS157)。音声認識機能は、
音声データをテキスト化することにより得られる会員番
号をCTIシステム7に返す(ステップS155)。C
TIシステム7は、取得した会員番号で顧客DB77を
検索する(ステップS159)。ここで念のため会員番
号が顧客DB77に既に登録されているか判断する(ス
テップS161)。もし、会員番号が顧客DB77に登
録されていなければ、音声認識に失敗した可能性がある
ので、再度ステップS145からやり直す。
【0051】もし会員番号が顧客DB77に登録されて
いれば、顧客情報を顧客DB77から取得する(ステッ
プS163)。取得した顧客データから、当該会員番号
の顧客が延滞中の顧客であるか判断する(ステップS1
65)。もし延滞中の顧客である場合には、IVR71
がACD73を用いてオペレータに対応を依頼する(ス
テップS169)。また次に、延滞顧客ではないが、所
定期間内に代金を支払わなかったことがある不良顧客で
あるか判断する(ステップS167)。もし不良顧客で
ある場合には、ステップS169に移行する。顧客が延
滞顧客でも不良顧客でもなければ、接続端子(3)を介
して図7に移行する。
【0052】次にCTIシステム7は音声パスワードの
入力を促すテキストを音声合成機能に出力する(ステッ
プS171)。音声合成機能は受け取ったテキストを音
声化して、顧客端末に送信する(ステップS173)。
これに対し顧客は音声パスワードを発声し、顧客端末は
音声パスワードの音声データをCTIシステム7に送信
する(ステップS175)。CTIシステム7は受信し
た音声データについて音声特徴データ保管処理を実施す
る(ステップS177)。すなわち、受信した音声デー
タを音声認証システム9の識別部99に送信し、識別部
99は受信した音声データから音声特徴データを抽出
し、作業領域に保管する(ステップS179)。
【0053】また、CTIシステム7は、受信した音声
パスワードのデータを音声認証システム9の照合部91
に会員番号と共に送信し、話者照合を行う(ステップS
181)。すなわち、照合部91は、会員番号で顧客音
声パスワードDB93を検索して、当該会員番号に対応
する音声パスワードのデータを取得する。そして、照合
部91は受信した音声パスワードのデータと顧客音声パ
スワードDB93から取得した音声パスワードのデータ
を用いてキーワード方式で照合を行う(ステップS18
3)。照合結果はCTIシステム7に戻される。
【0054】ステップS183にて実施される照合処理
の一例は、特開平9−297496号公報に記載されて
いる。本公報によれば音声データをFFT(高速フーリ
エ変換)して、ピッチ周波数等の特徴データを取り出し
てこれらを基準となるデータと比較する。顧客音声パス
ワードDB93に格納される音声パスワードのデータ
も、上で説明した会員登録処理にて取得された音声パス
ワードのデータからFFT等を実施することにより得ら
れた特徴データとする場合もある。また、ステップS1
83の照合を行う毎にFFTなどにて特徴データを取り
出すようにして、それから比較するようにすることも可
能である。
【0055】ステップS183における照合部91の照
合結果が、会員登録されている顧客と音声パスワードを
入力した顧客が一致しないことを示している場合には、
顧客に再度入力を求めることとする。すなわち、CTI
システム7は再試行をお願いする旨のテキストを音声合
成機能に出力し(ステップS189)、音声合成機能は
テキストを音声化して顧客端末に出力する(ステップS
191)。そしてステップS171に戻る。但し、ここ
では3回まで再入力を求めることとし(ステップS18
7)、もし3回やっても一致しない場合には、IVR7
1がACD73を用いてオペレータに対応を依頼する
(ステップS193)。
【0056】もしステップS183における照合部91
の照合結果が、会員登録されている顧客と音声パスワー
ドを入力した顧客が一致していることを示している場合
に、CTIシステム7は取引メニューのテキストを音声
合成機能に出力し(ステップS195)、音声合成機能
はテキストを音声化して顧客端末に出力する(ステップ
S197)。これに対して顧客は、示されたメニューか
ら選択したメニューを音声データとして発声し、顧客端
末は当該音声データをCTIシステム7に送信する(ス
テップS199)。
【0057】CTIシステム7は音声特徴データ保管処
理を実施する(ステップS201)。すなわち、受信し
た音声データを音声認識システム9の識別部99に送信
する。そして、識別部99は音声データから音声特徴デ
ータを抽出して作業領域に保管する(ステップS20
3)。また、CTIシステム7は受信した音声データを
音声認識機能に送りテキスト化処理を実施させる(ステ
ップS204)。音声認識機能は、音声データを受信し
て、テキスト化処理を実施する(ステップS202)。
これにより、CTIシステム7は顧客が選択したメニュ
ーをテキスト化して記録しておくことができる。
【0058】以下、取引内容について全ての事項が入力
されるまで、ステップS201乃至ステップS204を
繰り返す(ステップS205)。接続端子(6)を介し
て図8に処理は移行する。
【0059】取引内容について全ての事項が入力される
と、CTIシステム7は話者識別処理を音声認証システ
ム9に実施させる(ステップS207)。すなわち、音
声認証システム9の識別部99は、作業領域に保管され
ている音声特徴データと、顧客音声特徴データDB97
に格納されている顧客音声特徴データとをHMM(隠れ
マルコフ・モデル)確率モデル方式で照合し、判定結果
をCTIシステム7に通知する(ステップS211)。
【0060】識別部99は、受信した音声データを全て
用いて、確率状態遷移マシンであるHMMの各状態間の
遷移確率と状態遷移に伴う特徴パラメータの出現確率を
更新して行く。そして、取引内容について全ての事項が
入力されると、そこまでに得られたHMM確率モデルの
各パラメータと予め顧客音声特徴データDB97に格納
されているHMM確率モデルの各パラメータとの類似度
を計算し、類似度が所定に閾値以上であれば、会員番号
に対応する顧客本人であると判断する。
【0061】もし、判定結果が会員番号に対応する顧客
本人であることを示している場合には、CTIシステム
7は取引を受け付けた旨のテキストを音声合成機能に出
力する(ステップS211)。そして、音声合成機能は
テキストを音声化して顧客端末に出力する(ステップS
215)。これにて顧客端末とCTIシステム7との通
信回線を切断する(ステップS217)。また、CTI
システム7は、顧客音声特徴データDB97の当該顧客
に係る顧客音声特徴データを更新するように、音声認証
システム9の識別部99に命ずる(ステップS21
9)。識別部99は作業領域の音声特徴データを用いて
当該顧客の音声特徴データを更新して、顧客音声特徴デ
ータDB97に更新した音声特徴データを登録する(ス
テップS223)。そして、業務システム13による業
務処理を起動する(ステップS221)。
【0062】一方、判定結果が会員番号に対応する顧客
本人ではないことを示している場合には、IVR71は
ACD73を用いてコールセンタ11のオペレータに対
応を依頼する(ステップS213)。
【0063】業務システム13の取引データ登録部13
03は、CTIシステム7の作業領域に保管された取引
内容を取引DB1309に登録する(ステップS22
5)。そして、業務システム13の照合部1301は、
音声認証システム9の識別部99の作業領域に格納され
た音声特徴データを後にブラックリスト音声特徴データ
DB1307内のデータと比較するために、一旦取引ト
ランザクションDB1305に格納する(ステップS2
27)。
【0064】以上が、顧客がシステム・センタ100に
電話をかけてきた際に行われる処理フローの一例であ
る。一方、例えば一定期間内に取引トランザクションD
B1305に貯められた音声特徴データについて図9の
ような処理を実施する。なお、図9の処理は取引で指定
された商品等の出荷前に実施する。まず、業務システム
13の照合部1301は、取引トランザクションDB1
305に登録されている音声特徴データと、ブラックリ
スト音声特徴データDB1307内の音声特徴データと
を全て照合する。そして、取引トランザクションDB1
305に登録されている音声特徴データがブラックリス
ト音声特徴データDB1307に登録された不良顧客の
音声特徴データと一致すると判断された場合には、当該
音声特徴データに関連する取引内容を取引DB1309
から抜き出す(ステップS231)。
【0065】そして、業務システム9の照合部1301
はシステム・センタ100のオペレータに当該取引に係
る商品の出荷停止を指示する(ステップS233)。オ
ペレータは、会社の業務規定に従い、出荷停止のための
所定の処置を行う(ステップS235)。例えば、在庫
切れで出荷できない等の通知を当該顧客に行う。
【0066】不良顧客が詐称して商品等の注文を行って
いても、このように商品の出荷前に不良顧客の音声特徴
データと照合するため、不良顧客に商品などの出荷をし
てしまうのを防止することができる。
【0067】また業務システム13では以下のような処
理(図10)も実施する。すなわち、取引DB1309
と支払いデータとを参照して、会社が規定する期間延滞
している顧客を抽出する。そして、顧客DB77におけ
る当該延滞顧客のデータに、延滞マークを設定する(ス
テップS241)。そしてシステム・センタ100のオ
ペレータには延滞顧客のリストを提示して、督促を行う
ように促す(ステップS243)。また、さらに取引D
B1309と支払いデータを参照して、会社規定の延滞
期間を超えた顧客を抽出する。そして、このような顧客
を不良顧客として特定し、顧客DB77の当該不良顧客
のデータに、不良マークを設定する(ステップS24
5)。加えて、不良顧客の音声特徴データを顧客音声特
徴データDB97から取得して、ブラックリスト音声特
徴データDB1307に登録する(ステップS24
7)。
【0068】このようにすれば、不良顧客が再度同じ会
員番号で注文を行おうとした場合に加え、住所や電話番
号を変更して再度商品等を注文しようとした場合であっ
ても、ブラックリスト音声特徴データ1307に登録さ
れているため、遅くとも出荷前に出荷停止の手続きを行
うことができ、不要な損害を防止することができる。
【0069】以上述べた実施例は一例であって様々な変
形が可能である。例えば図1に示したシステム・センタ
100内のシステム構成は一例であって様々な変形が可
能である。例えば、全ての機能を一つのコンピュータ/
サーバにて実施すること可能であるし、さらに多くのサ
ーバ/コンピュータにて実施することも可能である。
【0070】図1では図示していないが、インターネッ
トを介して音声データを受信するようなシステムとする
ことも可能である。
【0071】また図2乃至図10の処理フローも一例で
あって、順番の入れ替えや、削除できるようなステップ
も含まれている。さらに、追加の機能を実現するための
1又は複数のステップを追加することも可能である。取
引確定のための手順はこれ以外にも可能であって、それ
により処理フローが変更される場合もある。
【0072】さらに、商品が関係する取引だけでなく、
他のサービス提供などの際にも本発明を提供することが
できる。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、音声
による本人確認の精度を向上させるための技術を提供す
ることができた。
【0074】また、不良顧客の検出精度を向上させ、不
良顧客による損失を未然に防止するための技術を提供す
ることもできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステム全体のブロック図であ
る。
【図2】全体の処理フローを示した図である。
【図3】会員登録申込書送付処理のフローを示す図であ
る。
【図4】会員登録受付処理(その1)のフローを示した
図である。
【図5】会員登録受付処理(その2)のフローを示した
図である。
【図6】取引処理(その1)のフローを示した図であ
る。
【図7】取引処理(その2)のフローを示した図であ
る。
【図8】取引処理(その3)のフローを示した図であ
る。
【図9】不良顧客への出荷を停止するための処理フロー
を示す図である。
【図10】顧客データベース等の更新処理を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 公衆回線網 3 電話機 5 PBX 7
CTIシステム 9 音声認証システム 11 コールセンタ 13
業務システム 15 LAN 71 IVR 73 ACD 7
5 処理部 77 顧客DB 78 音声合成部 79 音声認
識部 91 照合部 93 顧客音声パスワードDB 95 不良顧客音声特徴データ格納部 97 顧客音
声特徴データDB 99 識別部 1301 照合部 1303 取引データ登録部 1305 取引トランザクションDB 1307 ブラックリスト音声特徴データDB
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/32 G10L 3/00 551A H04L 9/00 673A 673D (72)発明者 熊倉 敏 神奈川県横浜市中区尾上町2丁目27番 株 式会社アニモ内 Fターム(参考) 5B085 AE03 AE23 AE27 CE08 5D015 AA03 AA04 GG01 HH11 KK02 LL10 LL12 5D045 AA07 AB24 5J104 AA07 KA01 KA18 MA01 NA01 NA05 PA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】登録顧客の照合用音声パスワードのデータ
    を格納した顧客音声パスワード格納装置と、 登録顧客の音声特徴データを格納した顧客音声特徴デー
    タ格納装置と、 顧客の顧客識別情報及び音声パスワードのデータを受信
    し、当該顧客識別情報に対応する照合用音声パスワード
    のデータを前記顧客音声パスワード格納装置から取り出
    し、前記音声パスワードのデータと前記照合用音声パス
    ワードのデータとを用いて照合を行う照合手段と、 依頼業務の内容を確定するために顧客が発する音声のデ
    ータを受信し、当該顧客の音声に関する特徴データを抽
    出する抽出手段と、 前記照合手段により当該顧客が前記顧客識別情報に対応
    する登録顧客であると判断された場合に、前記抽出手段
    により抽出された前記顧客の音声に関する特徴データと
    前記顧客音声特徴データ格納装置に格納された前記顧客
    識別情報に対応する音声特徴データとを照合し、本人と
    して認証できるか判断する判断手段と、を有する音声認
    証システム。
  2. 【請求項2】前記抽出手段は、前記顧客が発する音声の
    データを受信する毎に、前記顧客の音声に関する特徴デ
    ータを更新し、 前記判断手段は、顧客の依頼業務の内容が確定した時点
    において、前記顧客の音声に関する特徴データと前記顧
    客音声特徴データ格納装置に格納された前記顧客識別情
    報に対応する音声特徴データとを照合し、本人として認
    証できるか判断することを特徴とする請求項1記載の音
    声認証システム。
  3. 【請求項3】前記判断手段が本人として認証できると判
    断した場合には、前記抽出手段により抽出された前記顧
    客の音声に関する特徴データを用いて、前記顧客音声特
    徴データ格納装置に格納された前記顧客識別情報に対応
    する音声特徴データを更新する手段をさらに有する請求
    項1記載の音声認証システム。
  4. 【請求項4】不良顧客の音声特徴データを格納した不良
    顧客音声特徴データ格納手段と、 前記抽出手段により抽出された前記顧客の音声に関する
    特徴データと前記不良顧客音声特徴データ格納装置に格
    納された不良顧客の音声特徴データとを比較し、当該顧
    客が不良顧客か否かを判断する手段をさらに有する請求
    項1記載の音声認証システム。
  5. 【請求項5】不良顧客の音声特徴データを格納した不良
    顧客音声特徴データ格納装置と、 前記判断手段が本人として認証できると判断した場合
    に、前記抽出手段により抽出された前記顧客の音声に関
    する特徴データを記憶装置に保管する手段と、 一定期間内に前記記憶装置に保管された全ての前記顧客
    の音声に関する特徴データと前記不良顧客音声特徴デー
    タ格納装置に格納された前記不良顧客の音声特徴データ
    と比較し、不良顧客を検出する手段とをさらに有する請
    求項1記載の音声認証システム。
  6. 【請求項6】不良顧客の音声特徴データを格納した不良
    顧客音声特徴データ格納装置と、 ある登録顧客が不良顧客に指定されたことに応答して、
    当該登録顧客の顧客音声特徴データを前記顧客音声特徴
    データ格納装置から取り出し、前記不良顧客音声特徴デ
    ータ格納装置に格納する手段とをさらに有する請求項1
    記載の音声認証システム。
  7. 【請求項7】前記照合手段が行う照合処理と前記判断手
    段が行う照合処理が異なることを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれか1つ記載の音声認証システム。
  8. 【請求項8】顧客の顧客識別情報及び音声パスワードの
    データを受信し、当該顧客識別情報に対応する照合用音
    声パスワードのデータを、登録顧客の照合用音声パスワ
    ード・データを格納した顧客音声パスワード格納装置か
    ら取り出し、前記音声パスワードのデータと前記照合用
    音声パスワードのデータとを用いて照合を行う照合ステ
    ップと、 依頼業務の内容を確定するために顧客が発する音声のデ
    ータを受信し、当該顧客の音声に関する特徴データを抽
    出する抽出ステップと、 前記照合ステップにおいて当該顧客が前記顧客識別情報
    に対応する登録顧客であると判断された場合に、前記抽
    出ステップにおいて抽出された前記顧客の音声に関する
    特徴データと、登録顧客の音声特徴データを格納した顧
    客音声特徴データ格納装置に格納された前記顧客識別情
    報に対応する音声特徴データとを照合し、本人として認
    証できるか判断する判断ステップと、 を含む音声認証方法。
  9. 【請求項9】音声認証のためのプログラムを格納した記
    憶媒体であって、 前記プログラムは、コンピュータに、 顧客の顧客識別情報及び音声パスワードのデータを受信
    し、当該顧客識別情報に対応する照合用音声パスワード
    のデータを、登録顧客の照合用音声パスワード・データ
    を格納した顧客音声パスワード格納装置から取り出し、
    前記音声パスワードのデータと前記照合用音声パスワー
    ドのデータとを用いて照合を行う照合ステップと、 依頼業務の内容を確定するために顧客が発する音声のデ
    ータを受信し、当該顧客の音声に関する特徴データを抽
    出する抽出ステップと、 前記照合ステップにおいて当該顧客が前記顧客識別情報
    に対応する登録顧客であると判断された場合に、前記抽
    出ステップにおいて抽出された前記顧客の音声に関する
    特徴データと、登録顧客の音声特徴データを格納した顧
    客音声特徴データ格納装置に格納された前記顧客識別情
    報に対応する音声特徴データとを照合し、本人として認
    証できるか判断する判断ステップと、 を実行させるためのプログラムである、記憶媒体。
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