JP2003256912A - 自動取引装置および自動取引方法 - Google Patents

自動取引装置および自動取引方法

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JP2003256912A
JP2003256912A JP2002052703A JP2002052703A JP2003256912A JP 2003256912 A JP2003256912 A JP 2003256912A JP 2002052703 A JP2002052703 A JP 2002052703A JP 2002052703 A JP2002052703 A JP 2002052703A JP 2003256912 A JP2003256912 A JP 2003256912A
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秀行 岸塲
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  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者のプライバシーを保護しつつ、第三者
の不正使用を抑制することの可能な安全性の高い自動取
引装置および自動取引方法を提供する。 【解決手段】 許否情報判別部32は、利用者が所持す
るカードから顔の撮像を許可するか否かの許否情報を読
み込む。許可されている場合には、CCDカメラ12で
操作中の利用者の顔を撮像する。撮像して得た顔画像情
報は、ハードディスク17に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者が所持する
記録媒体を用いて、利用者自らの操作により所定の取引
を実行する自動取引装置、並びにこの種の装置を用いた
自動取引方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動取引装置としては、
たとえば、銀行などの金融機関で利用されるATM(au
tomatic teller machine;現金自動預け入れ支払い機)
やCD(cash dispenser;現金自動支払い機)、コンビ
ニエンスストアや空港、駅などで利用されるチケット自
動発行機などの種々のものが実用化されている。
【0003】このような自動取引装置では、キャッシュ
カード、クレジットカードその他の記録媒体を所定の場
所に挿入し、暗証番号を入力することで正当な利用者
(記録媒体の所持者)であることの確認が行われ、現金
の引き出しやチケット購入、決済などの所定の取引が実
行される。
【0004】クレジットカードなどを用いた自動取引は
便利な反面、偽造・盗難カードによる不正使用の危険性
を常にはらんでいる。そこで近年では、ICチップを実
装した高セキュリティのICカード技術やバイオメトリ
クス情報による本人認証技術の研究がさかんに行われて
いる。
【0005】バイオメトリクス情報とは、顔、指紋、掌
形、網膜、虹彩、声紋、耳介、静脈、筆跡、DNAなど
の生体情報をいう。これらの生体情報は万人不同であり
複製が困難なため、高いセキュリティを実現することが
可能となる。特に顔認識を用いたシステムでは、カード
使用者の顔画像を撮影するので、本人認証としての高信
頼性はもちろんのこと、顔画像が証拠として記録される
ことにより不正使用の抑止効果が得られる点で注目され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイオ
メトリクス情報を取得することに対して抵抗を感じる人
は少なくなく、告知なしに顔を撮像したり指紋を採取し
たりすると、個人のプライバシーや肖像権の侵害の問題
に発展するおそれがある。このことが、ICカードやバ
イオメトリクス情報による本人認証システムの普及の妨
げとなっていた。
【0007】なお、かかる問題を解決する一手段とし
て、特開平10−55470号公報では、利用者に顔画
像を撮影するか否かを選択させる機能をもつ装置が提案
されている。しかし、利用者に撮像可否の選択権を与え
ることで正当使用者のプライバシー保護は図られるもの
の、不正使用者自身も撮像を拒否することが当然に予想
されるので、結局のところ不正使用を抑制する効果は得
られない。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、利用者のプライバ
シーを保護しつつ、第三者の不正使用を抑制することの
可能な安全性の高い自動取引装置および自動取引方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動取引装置は、利用者自らの操作により
所定の取引を実行する自動取引装置であって、利用者が
所持する記録媒体から、該利用者のバイオメトリクス情
報の取得を許可するか否かの許否情報を読み込む記録媒
体読込手段と、前記読み込んだ許否情報が取得を許可す
る旨である場合に、操作中の利用者からバイオメトリク
ス情報を取得する操作者情報取得手段と、前記取得した
バイオメトリクス情報を記憶する記憶手段と、を備える
構成を採用する。
【0010】この構成にあっては、バイオメトリクス情
報の取得を許可するか否かを、利用者の登録時または更
新時などに利用者本人に予め選択させ、その許否情報を
記録媒体に記録しておく。したがって、バイオメトリク
ス情報の取得可否の選択権は利用者にあるので、無断で
バイオメトリクス情報を取得することに伴うプライバシ
ーの侵害の問題は生じない。
【0011】また、記録媒体に記録された許否情報は肉
眼では認識不可能なため、当該記録媒体を不正取得した
第三者は、バイオメトリクス情報の取得が許可されてい
る記録媒体か、禁止されている記録媒体かを容易に見分
けることができない。そして、当該第三者は、取得許可
されている記録媒体を使用すると自分自身のバイオメト
リクス情報が記録として残ってしまうというおそれを抱
き、実際に取得許可されているといないとに関わらず不
正使用を断念せざるをえない。したがって、第三者の不
正使用を未然に防ぐことが可能となる。また、実際に不
正使用が行われた場合には、取得したバイオメトリクス
情報に基づき、不正使用の発見および不正使用者の特定
などを迅速に行うことができる。
【0012】上記構成では、許否情報を利用者が所持す
る記録媒体に記録する構成を採用したが、許否情報を自
動取引装置側に保持する構成も好適である。すなわち、
利用者自らの操作により所定の取引を実行する自動取引
装置であって、利用者のバイオメトリクス情報の取得を
許可するか否かの許否情報を記憶する許否情報記憶手段
と、利用者が所持する記録媒体から、該利用者を特定す
る識別情報を読み込む記録媒体読込手段と、前記読み込
んだ識別情報に基づいて、前記許否情報記憶手段から該
当する利用者の許否情報を取得する許否情報取得手段
と、前記取得した許否情報が取得を許可する旨である場
合に、操作中の利用者からバイオメトリクス情報を取得
する操作者情報取得手段と、前記取得したバイオメトリ
クス情報を記憶する記憶手段と、を備える構成も好適に
採用することができる。
【0013】この構成にあっては、バイオメトリクス情
報の取得を許可するか否かを、利用者の登録時または更
新時などに利用者本人に予め選択させ、その許否情報を
装置側の許否情報記憶手段に記憶させておく。したがっ
て、バイオメトリクス情報の取得可否の選択権は利用者
にあるので、無断でバイオメトリクス情報を取得するこ
とに伴うプライバシーの侵害の問題は生じない。
【0014】また、許否情報を装置側で保持しているの
で、記録媒体を不正取得した第三者は、バイオメトリク
ス情報の取得が許可されている記録媒体か、禁止されて
いる記録媒体かを知ることができない。さらに、記録媒
体を偽造する場合にも、利用者本人がバイオメトリクス
情報の取得を許可しているかどうかを知ることができな
い。それゆえ、当該第三者は、取得許可されている記録
媒体を使用すると自分自身のバイオメトリクス情報が記
録として残ってしまうというおそれを抱き、実際に取得
許可されているといないとに関わらず不正使用を断念せ
ざるをえない。したがって、第三者の不正使用を未然に
防ぐことが可能となる。また、実際に不正使用が行われ
た場合には、取得したバイオメトリクス情報に基づき、
不正使用の発見および不正使用者の特定などを迅速に行
うことができる。
【0015】前記記録媒体は、ICカード、磁気カード
または光カードであることが好適である。この種の記録
媒体を用いれば、許否情報または識別情報を電子的また
は磁気的に記録することができるので、当該記録媒体を
不正取得した第三者は許否情報の内容を容易に認識する
ことができなくなる。なかでも、記録媒体として、接触
型のICカードまたは非接触型のICカードを用いるこ
とがより好適である。この種の記録媒体を用いれば、記
録媒体自体の偽造や記録媒体内部へのアクセスが困難で
あるため、許否情報の不正読み出しや改ざんを防ぐこと
ができ、装置の信頼性・安全性を一層高めることができ
る。
【0016】また、前記記録媒体は、携帯電話機や携帯
情報端末などの携帯用電子機器に内蔵されている記憶手
段であることも好適である。この種の記録媒体から許否
情報を読み込む場合には、たとえば、携帯用電子機器と
自動取引装置をケーブルで接続したり、あるいは無線通
信を利用することにより、情報の送受信を行う。なお、
前記記録媒体はここで例示したものに限られず、許否情
報などを記録可能なものであれば種々の記録媒体を好適
に用いることができる。
【0017】前記バイオメトリクス情報は、顔、指紋、
掌形、網膜、虹彩、声紋、耳介、静脈、筆跡、DNAな
どの生体情報をいう。なかでも、前記操作者情報取得手
段として、カメラ、ビデオカメラ、CCDカメラなどの
撮像手段を用いて、前記バイオメトリクス情報として顔
画像を取得(撮像)する構成が好適である。この場合
は、操作中の利用者に知られずに、且つ不快感を与える
ことなく、バイオメトリクス情報(顔画像)を取得する
ことが可能となる。また、前記バイオメトリクス情報と
して指紋または掌形を用い、前記操作者情報取得手段と
してタッチパネルなどの入力手段を用いる構成も好適で
ある。この場合は、利用者が取引に係る情報を入力して
いるときに同時にバイオメトリクス情報を取得できるの
で、操作中の利用者に知られずに、且つ不快感を与える
ことなく、バイオメトリクス情報を取得することが可能
となる。また、前記バイオメトリクス情報として声紋を
用い、前記操作者情報取得手段としてマイクなどの音声
入力手段を用いる構成も好適である。
【0018】上記構成において、前記取得したバイオメ
トリクス情報と、予め登録されている利用者のバイオメ
トリクス情報とを比較し、その比較結果に基づいて前記
取引に係る処理を実行するか否かを判断する判断手段を
備えることが好適である。
【0019】この構成によれば、実際に操作している者
のバイオメトリクス情報と、正当利用者のバイオメトリ
クス情報とを比較するので、信頼性の高い本人認証を行
うことができ、不正使用を確実に防止することが可能と
なる。
【0020】また、前記取得したバイオメトリクス情報
と予め登録されている利用者のバイオメトリクス情報に
基づいて本人認証を行う第1の本人認証処理手段と、パ
スワードによって本人認証を行う第2の本人認証処理手
段と、を備える構成も好適である。この構成によれば、
2段階で本人認証が行われるので、信頼性・安全性が一
層向上する。
【0021】前記予め登録されている利用者のバイオメ
トリクス情報が、前記利用者が所持する記録媒体に記録
されていることが好適である。バイオメトリクス情報の
漏洩・流用・盗難などのおそれから、バイオメトリクス
情報の登録に対し抵抗を感じる利用者も少なくないが、
利用者自身が所持管理している記録媒体にてバイオメト
リクス情報を保管する構成であれば、そのような心配を
解消し当該装置の利用促進を図ることができる。
【0022】一方、前記予め登録されている利用者のバ
イオメトリクス情報が、自動取引装置の具備する記憶手
段に記憶されている構成も好適に採用できる。この構成
によれば、記録媒体内部のバイオメトリクス情報そのも
のを改ざんするような巧妙な偽造にも対抗することがで
きる。
【0023】なお、前記許否情報や前記バイオメトリク
ス情報は、暗号化された状態で記録されていることが好
ましい。これにより信頼性および安全性が向上する。
【0024】さらに上記構成において、利用者に対して
操作手順をガイドするガイド手段を備え、該ガイド手段
は、前記操作中の利用者からバイオメトリクス情報を取
得する場合と取得しない場合とで、同じ内容の操作手順
をガイドすることが好適である。
【0025】すなわち、バイオメトリクス情報を取得す
る旨を明示的にガイドする構成であれば、実際に取得す
る場合はもちろんのこと、取得しない場合にもダミーの
内容(取得する旨)をガイドする。また、黙示的にバイ
オメトリクス情報を取得する構成であれば、取得しない
場合はもちろんのこと、実際に取得する場合にも何らの
ガイドも行わない。この構成によれば、装置の操作段階
においても、バイオメトリクス情報が取得されるか否か
を判別することができない。したがって、第三者による
不正使用を効果的に抑止することができる。
【0026】また、本発明の自動取引方法は、利用者自
らの操作により所定の取引を実行する装置を用いた自動
取引方法であって、利用者が所持する記録媒体から、該
利用者のバイオメトリクス情報の取得を許可するか否か
の許否情報を読み込むステップと、前記読み込んだ許否
情報が取得を許可する旨である場合に、操作中の利用者
からバイオメトリクス情報を取得するステップと、前記
取得したバイオメトリクス情報を記録するステップと、
を含むことを特徴とする。
【0027】また、他の発明の自動取引方法は、利用者
自らの操作により所定の取引を実行する装置を用いた自
動取引方法であって、利用者が所持する記録媒体から、
該利用者を特定する識別情報を読み込むステップと、前
記読み込んだ識別情報に基づいて、利用者のバイオメト
リクス情報の取得を許可するか否かの許否情報を記憶す
る許否情報記憶手段から、該当する利用者の許否情報を
取得するステップと、前記取得した許否情報が取得を許
可する旨である場合に、操作中の利用者からバイオメト
リクス情報を取得するステップと、前記取得したバイオ
メトリクス情報を記録するステップと、を含むことを特
徴とする。
【0028】上記方法において、前記取得したバイオメ
トリクス情報と、予め登録されている利用者のバイオメ
トリクス情報とを比較し、その比較結果に基づいて前記
取引に係る処理を実行するか否かを判断するステップを
含むことが好適である。
【0029】また、前記操作中の利用者からバイオメト
リクス情報を取得する場合と取得しない場合とで、同じ
内容の操作を利用者に要求することも好適である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
【0031】ここでは、本発明を、コンビニエンススト
アなどで利用されるチケット自動発行機に適用した一例
について説明する。なお、本発明の適用範囲はこれに限
られるものではなく、たとえば、銀行などの金融機関で
利用されるATMやCD、空港や駅などで利用されるチ
ケット自動発行機その他これに類する自動取引装置に好
適に適用することができる。
【0032】(第1の実施形態)まず、図1および図2
を参照して、本発明の第1の実施形態に係る自動取引装
置としてのチケット自動発行機のハードウェア構成につ
いて説明する。
【0033】図1は、本実施形態に係るチケット自動発
行機1の外観を模式的に示す斜視図であり、図2は、同
チケット自動発行機1の内部構成を模式的に示すブロッ
ク図である。
【0034】チケット自動発行機1は、概略、タッチパ
ネル10、カードリーダ11、CCDカメラ12、チケ
ット発行機13、通信部14、ROM15、RAM1
6、ハードディスク17およびCPU18を有して構成
される。これらの各構成要素は、バス19を介して相互
に接続されている。
【0035】タッチパネル10は、チケット自動発行機
1と利用者との間での情報のやりとりを行うためのMM
(マンマシーン)入出力手段である。すなわち、タッチ
パネル10は、利用者に対して操作手順を表示する出力
手段として機能するとともに、利用者からの入力を受け
取る入力手段としても機能する。なお、入力手段として
は、タッチパネルの他にも、たとえばキーボード、テン
キー、マウス、マイクなど利用者の操作を入力情報とし
て受け取ることができるものなら、その種類は問わな
い。また、出力手段としては、タッチパネルの他にも、
たとえばディスプレイ、プリンタ、スピーカなど利用者
に対して情報を伝達できるものなら、その種類は問わな
い。
【0036】カードリーダ11は、利用者が所持する記
録媒体としてのカード20から、そこに記録されている
各種情報を読み込むための記録媒体読込手段である。装
置筐体にはカード挿入口11aが設けられていて、利用
者がタッチパネル10に表示されたガイドにしたがって
カード20をカード挿入口11aに差し入れることで、
カード20がカードリーダ11にセットされる。
【0037】本実施形態では、カード20として、IC
カードと磁気カードの複合型のカードを用いる。カード
20には、IC(Integrated Circuit)チップ20aと
磁気ストライプ20bとが内蔵されており、このICチ
ップ20aおよび磁気ストライプ20bの部分に各種情
報が電子的または磁気的に記録されている。
【0038】カード20に記録される情報(カードリー
ダ11にて読み込む情報)には、たとえば、利用者を特
定するための識別情報(利用者番号、氏名、住所、電話
番号など)、利用者のバイオメトリクス情報(顔画像情
報、指紋情報、掌形情報など)、装置の操作時に操作中
の利用者からバイオメトリクス情報を取得することを許
可するか否かの許否情報などが含まれる。これらの情報
は、利用者の登録時または更新時(カード20の新規発
行時、更新時)などに利用者本人から提供された情報に
基づいて記録される。すなわち、利用者は、バイオメト
リクス情報の取得許否を自己の選択において決定するこ
とができるのである。なお、これらの情報は暗号化され
た状態で記録されていることが好ましい。
【0039】CCD(Charge Coupled Device)カメラ
12は、装置操作中の利用者からバイオメトリクス情報
を取得するための操作者情報取得手段である。具体的に
は、操作中の利用者の顔を撮像して、顔画像情報を取得
する。なお、顔画像情報を取得するための操作者情報取
得手段としては、CCDカメラ以外にもビデオカメラや
デジタルカメラなど操作者を撮像しデジタルデータとし
て装置に取り込むことができるものなら、その種類は問
わない。また、本実施形態では、バイオメトリクス情報
として顔画像を用いる構成としたが、その他にも上半身
画像や全身画像なども好適に用いることができる。
【0040】チケット発行機13は、取引対象物である
興行チケット(映画、演劇、コンサート、スポーツなど
のチケット)21を発行する手段である。装置筐体には
チケット取り出し口13aが設けられていて、取引処理
が正常に遂行された場合には、チケット発行機13で作
成された興行チケット21がチケット取り出し口13a
に出力される。
【0041】通信部14は、インターネットやイントラ
ネットなどのコンピュータネットワークを利用したデー
タ通信を制御するための通信手段であり、例えばネット
ワークアダプタ、ターミナルアダプタ、モデムなどが該
当する。チケット自動発行機1は、通信部14を介し
て、サーバや他のチケット自動発行機とデータの送受信
を行うことができる。
【0042】ROM15は、読み出し専用の記憶手段で
ある。ROM15には、当該装置の利用目的を達成する
ために必要なプログラム、すなわち後述する一連の処理
を実行するために必要なプログラムが格納されている。
また、オペレーションシステムやデバイスドライバなど
の基本ソフトもROM15に格納されている。なお、R
OM15としては、記憶内容の変更が可能なPROM
(Programmable ROM)を用いることが好ましい。
【0043】RAM16は、読み書き可能な記憶手段で
あって、当該装置においてプログラム命令を実行するた
めに使われるアドレス可能な記憶空間のすべてをいう。
RAM16は、CPU18の実行対象となっているプロ
グラムやデータを一時的に格納・保持するものである。
【0044】ハードディスク17は、いわゆる補助記憶
装置であって、ROM15およびRAM16の記憶容量
を補う記憶手段である。例えば磁気ディスク装置(ハー
ドディスク,フロッピー(登録商標)ディスク等)、光
ディスク装置(CD−ROM,CD−R,CD−R/
W,DVD−ROM,DVD−RAM等)、光磁気ディ
スク装置(MO等)、半導体ディスク装置(メモリカー
ド等)などが該当する。ハードディスク17は、ROM
15に格納されるプログラム以外の情報を記憶する。た
とえば、当該装置の利用履歴情報を保存したり、CCD
カメラ12で取得した顔画像情報(操作者情報取得手段
で取得したバイオメトリクス情報)を記憶する。
【0045】CPU18は、ROM15に記憶されてい
るデータ、タッチパネル10から入力されたデータ若し
くは通信部14を介して受信したデータ、またはROM
15に記憶されているプログラム若しくは通信部14を
介して受信したプログラムをRAM16に読み込み、こ
の読み込んだ内容に基づいて演算処理などを行う演算手
段である。また、CPU18は、この演算処理の結果に
基づき、タッチパネル10、カードリーダ11、CCD
カメラ12、チケット発行機13などの内部デバイスの
制御を行う制御手段でもある。
【0046】次に、図3を参照して、チケット自動発行
機1の機能構成について説明する。図3は、本実施形態
に係るチケット自動発行機1の機能ブロック図である。
【0047】同図に示すように、チケット自動発行機1
は、概略、操作ガイド部31、許否情報判別部32、比
較部33、類似度合判断部34、パスワード判定部3
5、取引処理部36、操作者情報記録部37、操作者情
報参照部38などの機能ブロックを有している。
【0048】これらの機能ブロックは、ROM15また
はハードディスク17に格納されたプログラムおよびデ
ータがRAM16に読み込まれCPU18で処理される
ことで実現される。なお、これらの機能ブロックを実現
するためのプログラムは、単一のプログラムで構成して
もよいし、複数のモジュールプログラムを組み合わせて
実現したものであっても構わない。
【0049】操作ガイド部31は、取引処理の各段階に
おいて所定の操作画面をタッチパネル10に表示するこ
とで、操作中の利用者に対して操作手順をガイドする機
能、および取引に係る情報の入力要求を促す機能を有す
る。
【0050】許否情報判別部32は、カードリーダ11
を制御してカード20に記録された許否情報を読み込む
機能、およびその読み込んだ許否情報の内容にしたがっ
て操作中の利用者の顔を撮像するか否かを決定する機能
を有する。
【0051】比較部33は、カードリーダ11を制御し
てカード20に記録された(登録された)顔画像情報を
読み込む機能、CCDカメラ12を制御して操作中の利
用者の顔を撮像し、その顔画像情報を取得する機能、顔
画像情報から特徴量を抽出する機能、および2つの顔画
像情報の特徴量を比較して類似度合を算出する機能を有
する。
【0052】特徴量とは、たとえば眉・目・鼻・口など
の顔を構成するパーツの大きさ・位置・相対配置や、顔
の輪郭などをパラメータ化したものである。この特徴量
を抽出する技術や類似度合を算出する技術は公知のもの
を適用可能なので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0053】類似度合判断部34は、比較部33で算出
された類似度合に基づいて、比較した2つの顔画像情報
が同一人物のものかどうかを判断する機能を有する。具
体的には、数値化された類似度合が、予め定められたし
きい値よりも大きい場合に同一人物、しきい値よりも小
さい場合に別人物であると判断する。
【0054】すなわち、比較部33と類似度合判断部3
4は、CCDカメラ12で取得した顔画像情報と、カー
ド20に予め登録されている利用者の顔画像情報とを比
較し、その比較結果に基いて取引に係る処理を実行する
か否かを判断する判断手段(第1の本人認証手段)を構
成する。
【0055】パスワード判定部35は、利用者が予め登
録しておいたパスワード(暗証番号)と、操作者がタッ
チパネル10から入力したパスワードとを比較し、正当
な利用者かどうかを判定する第2の本人認証手段として
の機能を有する。
【0056】取引処理部36は、利用者に対して取引に
係る情報(購入するチケットの種類、興行日時、決済方
法など)を入力させる機能、およびその入力情報に基づ
いてチケット発行機13を制御しチケットを生成する機
能を有する。
【0057】操作者情報記録部37は、CCDカメラ1
2で取得した顔画像情報をハードディスク17に保存す
る機能を有する。また、操作者情報参照部38は、ハー
ドディスク17に保存された顔画像情報をタッチパネル
10に表示したり、サーバに送信したり、外部装置に出
力する機能を有する。ハードディスク17内にはデータ
ベースが構築されており、顔画像情報は取得日時や装置
設置店舗名などの情報と関連付けされて保存・管理され
ている。
【0058】次に、図4〜図13を参照して、上記構成
のチケット自動発行機1に係る自動取引方法の一例を説
明する。
【0059】図4および図5は、チケット自動発行機1
の取引処理の流れを示すフローチャートである。また、
図6〜図13は、取引処理の各段階においてタッチパネ
ルに表示される操作画面を示す図である。
【0060】チケット自動発行機1が起動されると、C
PU18は、ROM15またはハードディスク17に格
納されたプログラムおよびデータをRAM16に読み込
んで、処理を開始する。このチケット自動発行機1は、
映画、演劇、コンサート、スポーツなどの様々なジャン
ルのチケット購入サービスを提供するものであり、起動
時の待ち受け画面にはジャンル選択の画面が表示される
(図示せず)。
【0061】そして、利用者によって希望のジャンルが
選択されると、操作ガイド部31は、図6に示すトップ
メニュー画面をタッチパネル10に表示して、利用者か
ら次の入力があるのを待つ。このトップメニュー画面に
は、「申し込み」ボタン61と「戻る」ボタン62が表
示されている。
【0062】操作ガイド部31は、定期的に「申し込
み」ボタン61が押されたかどうかを調べ(ステップS
401)、押されていない場合には、広告情報を画面に
表示したり音声でガイドするなどの他の処理を実行する
(ステップS402)。一方、利用者により「申し込
み」ボタン61が押されたことを検知した場合には、図
7に示す操作画面をタッチパネル10に表示して、カー
ド20の挿入を利用者に要求する(ステップS40
3)。ここでは、代金清算および本人確認用にクレジッ
トカードを使用する例を示している。
【0063】カード20がカード挿入口11aに差し入
れられたことを検知すると、カード20を搬送しカード
リーダ11にセットするとともに、図8に示す操作画面
をタッチパネル10に表示する。そして、許否情報判別
部32はカード20から許否情報を読み込み、比較部3
3はカード20から登録されている顔画像情報を読み込
む(ステップS404)。なお、比較部33がカード2
0から登録されている顔画像情報を読み込むことに成功
するか否か(カード20に顔画像情報が登録されている
か否か)をもって、顔の撮像が許可されているか否かの
許否情報としても構わない。
【0064】許否情報判別部32は、利用者が顔の撮像
を許可しているか否か(顔画像情報が登録されているか
否か)を調べ(ステップS405)、許可していると判
別した場合には、操作中の利用者から顔画像情報を取得
する処理を実行する。
【0065】このとき、操作ガイド部31は、図9に示
す操作画面をタッチパネル10に表示し、操作手順をガ
イドする(ステップS406)。「撮影」ボタン91が
押されると、比較部33はCCDカメラ12で操作中の
利用者の顔22を撮像し、操作中の利用者の顔画像情報
を取得する(ステップS407)。操作者情報記録部3
7は、取得した顔画像情報をハードディスク17内のデ
ータベース23に記録する(ステップS408)。
【0066】撮像が終わると、操作ガイド部31は、図
10に示す操作画面をタッチパネル10に表示し、本人
確認処理中である旨を利用者に通知する。比較部33
は、ステップS407で取得した操作中の利用者の顔画
像情報と、ステップS404で読み込んだ予め登録され
ている顔画像情報とを比較して、類似度合を算出する
(ステップS410)。続いて、類似度合判断部34
は、その類似度合が所定のしきい値よりも大きいか否か
を判断し、大きい場合には操作中の利用者がカード20
の正当な所持者であるとみなし、ステップS412へと
処理を進める。類似度合がしきい値よりも小さい場合に
は、再びステップS406に処理を戻す(ステップS4
11)。
【0067】一方、ステップS405において、利用者
が顔の撮像を許可していない(顔画像情報が登録されて
いない)と判別した場合には、許否情報判別部32は、
操作中の利用者の顔画像情報を取得しない処理を実行す
る。
【0068】ただしこのときも、操作ガイド部31は、
図9に示す操作画面をタッチパネル10に表示し、その
後「撮影」ボタン91が押されると図10に示す操作画
面にきりかえる処理を行う(ステップS409)。すな
わち、ステップS406〜S411の処理と全く同じ内
容の操作手順をガイドするのである。この場合の「撮
影」ボタン91はダミーのボタンであって、利用者が
「撮影」ボタン91を押したとしても顔画像情報の取得
が行われないことはいうまでもない。なお、このような
ダミー処理を行う旨は、前もってカード20の所持者に
通知してある。
【0069】ステップS410,S411においてバイ
オメトリクス情報(顔画像)による第1の本人認証処理
が正常に行われた後は、パスワード(暗証番号)による
第2の本人認証処理を実行する(ステップS412)。
また、ステップS409でのダミー処理が行われた後も
同様にステップS412に処理を進める。
【0070】第2の本人認証処理では、まず、操作ガイ
ド部31が図11に示す操作画面をタッチパネル10に
表示し、利用者固有のパスワードの入力を要求する。利
用者がパスワードを入力し「完了」ボタン111を押す
と、パスワード判定部35は、入力されたパスワードが
正しいものかどうかを判定し、正しくない場合には再び
ステップS412に処理を戻す(ステップS413)。
【0071】なお、上記第1の本人認証処理および第2
の本人認証処理では、顔画像情報もしくはパスワードの
入力ミスを想定し、処理を繰り返すこととしているが、
数回繰り返しても本人認証が正常に行われなかった場合
には、図12に示す操作画面を表示して取引処理を中断
する。
【0072】第1の本人認証処理および第2の本人認証
処理を経て、本人認証が正常に行われた場合には、取引
処理部36がチケット購入取引に係る処理を実行する。
たとえば、図13に示す操作画面をタッチパネル10に
表示して、購入希望チケットの選択を利用者に促した
り、その他興行日時や座席、決済方法などの取引に係る
情報の入力を要求する(ステップS414)。全ての情
報が入力されると、取引処理部36は、チケットに印字
する印字データを生成しチケット発行機13でチケット
を発行するとともに、決済に係る決済データを生成しサ
ーバに送信する。以上で、取引処理は完了する。
【0073】以上述べた本実施形態の構成によれば、操
作中に顔の撮像を許可するか否かの選択権は利用者にあ
るので、無断で顔画像情報を取得することに伴うプライ
バシーの侵害や肖像権の侵害などの問題は生じない。
【0074】また、カード20に記録された許否情報は
肉眼では認識不可能なため、カード20を不正取得した
第三者は、顔の撮像が許可されているカード20か、禁
止されているカード20かを容易に見分けることができ
ない。そして、当該第三者は、撮像許可されているカー
ド20を使用すると自分自身の顔画像情報が記録として
残ってしまうというおそれを抱き、実際に撮像許可され
ているといないとに関わらず不正使用を断念せざるをえ
ない。したがって、第三者の不正使用を未然に防ぐこと
が可能となる。また、実際に不正使用が行われた場合に
は、取得した顔画像情報に基づき、不正使用の発見およ
び不正使用者の特定などを迅速に行うことができる。
【0075】さらに、本実施形態では、顔を撮像する場
合としない場合とで同じ内容の操作手順をガイドするよ
うにしたので、不正使用者は操作段階においても顔画像
情報が取得されるか否かを判別することができない。し
たがって、第三者による不正使用を一層効果的に抑止す
ることができる。
【0076】特に、CCDカメラ12を用いて顔画像を
取得するようにしたので、操作中の利用者に知られず
に、且つ不快感を与えることなく、バイオメトリクス情
報を取得することが可能である。
【0077】また、実際に操作している者の顔画像情報
と、正当利用者の顔画像情報とを比較するので、信頼性
の高い本人認証を行うことができ、不正使用を確実に防
止することが可能となる。
【0078】さらに、顔画像情報による第1の本人認証
処理に加えて、パスワードによる第2の本人認証処理を
行うこととしたので、2段階で本人認証が行われ、信頼
性・安全性が一層向上する。
【0079】なお、本実施形態では、利用者が所持する
記録媒体に、許否情報、識別情報および顔画像情報を電
子的または磁気的に記録したので、当該カードを不正取
得した第三者は許否情報の内容を容易に認識することが
できなくなる。特にICカードを用いた場合は、カード
自体の偽造やカード内部へのアクセスが困難であるた
め、許否情報の不正読み出しや改ざんを防ぐことがで
き、装置の信頼性・安全性を一層高めることができる。
【0080】顔画像情報の漏洩・流用・盗難などのおそ
れから、顔画像情報の登録に対し抵抗を感じる利用者も
少なくないが、利用者自身が所持管理しているカード2
0にて顔画像情報を保管する構成であれば、そのような
心配を解消し当該装置の利用促進を図ることができる。
【0081】(第2の実施形態)図14には、本発明の
第2の実施形態が示されている。上記第1の実施形態で
は、許否情報および顔画像情報を利用者が所持するカー
ドに記録する構成を示したが、本実施形態では、それら
の情報を装置側に保持する構成を示す。また、第1の実
施形態では、チケット自動発行機単体で自動取引装置を
構成したが、本実施形態では、チケット自動発行機とサ
ーバとで自動取引装置たるチケット自動発行システムを
構成する。
【0082】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を用いて、その説明は省略する。
【0083】図14は、本実施形態に係るチケット自動
発行システム2のシステム構成図である。
【0084】同図に示すように、チケット自動発行シス
テム2は、操作端末としてのチケット自動発行機1と、
この端末にコンピュータネットワーク4を介して接続さ
れたサーバ3とを有して構成される。
【0085】サーバ3は、1台または複数台のパーソナ
ルコンピュータ、ワークステーションまたはホストコン
ピュータなどの情報処理装置によって構成され、データ
ベース41を備えている。データベース41は、当該シ
ステムに登録されている利用者に関する情報、すなわち
利用者を特定するための識別情報、利用者の許否情報お
よび利用者の顔画像情報などを関連付けて記憶・管理す
る許否情報記憶手段である。
【0086】チケット自動発行機1は、第1の実施形態
の許否情報判別部32に代えて、許否情報取得部40と
いう機能ブロックを有している。許否情報取得部40
は、カードリーダ11を制御してカード20に記録され
た識別情報(カード20の正当な利用者を特定するため
の情報)を読み込む機能、およびサーバ3から利用者の
許否情報および顔画像情報を取得する機能を有する。
【0087】次に、図15を参照して、上記構成のチケ
ット自動発行システム2に係る自動取引方法の一例を説
明する。図15は、チケット自動発行システム2の取引
処理の流れを示すフローチャートである。
【0088】ステップS401〜S403までの処理は
第1の実施形態のものと同様である。そして、カード2
0が挿入されると、許否情報取得部40はカード20か
ら識別情報を読み込む(ステップS420)。次に、許
否情報取得部40は、読み込んだ識別情報を検索キーと
してサーバ3にリクエストを送信し、サーバ3から当該
利用者の許否情報および予め登録されている顔画像情報
を受信する(ステップS421)。なお、許否情報取得
部40がサーバ3から顔画像情報を取得することに成功
するか否か(サーバ3のデータベース41に顔画像情報
が登録されているか否か)をもって、顔の撮像が許可さ
れているか否かの許否情報としても構わない。
【0089】許否情報取得部40は、利用者が顔の撮像
を許可しているか否か(顔画像情報が登録されているか
否か)を調べる(ステップS422)。
【0090】このとき、利用者が顔の撮像を許可してい
ない(顔画像情報が登録されていない)と判別した場合
には、許否情報取得部40は、ただちにステップS41
2に処理を移行する。
【0091】一方、許可していると判別した場合には、
操作中の利用者から顔画像情報を取得する処理を実行す
る。本実施形態では、利用者に撮像する旨を通知するこ
となく、顔の撮像を行う。すなわち、比較部33は、た
だちにCCDカメラ12で利用者の顔22を撮像し、操
作中の利用者の顔画像情報を取得する(ステップS40
7)。なお、このように黙示的に顔の撮像を行う旨は、
前もってカード20の所持者に通知してある。
【0092】これ以降の処理は、第1の実施形態のもの
と同様である。
【0093】以上述べた本実施形態の構成によっても、
上記第1の実施形態と同様の効果を奏することができ
る。
【0094】すなわち、操作中に顔の撮像を許可するか
否かの選択権は利用者にあるので、無断で顔画像情報を
取得することに伴うプライバシーの侵害や肖像権の侵害
などの問題は生じない。
【0095】また、許否情報を装置側で保持しているの
で、カード20を不正取得した第三者は、顔の撮像が許
可されているカード20か、禁止されているカード20
かを知ることができない。さらに、カード20を偽造す
る場合にも、利用者本人が顔の撮像を許可しているかど
うかを知ることができない。それゆえ、当該第三者は、
撮像許可されているカード20を使用すると自分自身の
顔画像情報が記録として残ってしまうというおそれを抱
き、実際に撮像許可されているといないとに関わらず不
正使用を断念せざるをえない。したがって、第三者の不
正使用を未然に防ぐことが可能となる。また、実際に不
正使用が行われた場合には、取得した顔画像情報に基づ
き、不正使用の発見および不正使用者の特定などを迅速
に行うことができる。
【0096】また、本実施形態では、許否情報および顔
画像情報をサーバ3で保持するようにしたので、カード
内部の許否情報や顔画像情報そのものを改ざんするよう
な巧妙な偽造にも対抗することができる。
【0097】なお、本発明の実施態様は、以上述べた第
1および第2の実施形態の構成に限られることなく、種
々のものが考えられる。
【0098】また、上記各実施形態では、バイオメトリ
クス情報を用いて本人認証を行う構成としたが、本人認
証はパスワード入力のみで行うこととし、単に操作中の
利用者のバイオメトリクス情報を取得し記憶するだけの
簡易な構成にしてもよい。この場合にも、不正使用を防
止する効果を得ることができる。
【0099】また、上記各実施形態では、本人認証処理
をチケット自動発行機側で行う構成としたが、その処理
をサーバ側で行う構成としてもよい。すなわち、コンピ
ュータプログラムによって実現されている各機能(手
段)は、必ずしも単一の装置に実装する必要はなく、複
数の情報処理装置に機能を分散させ、それらを協働させ
ることができるためである。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バイオメトリクス情報の取得可否の選択権は利用者にあ
るので、無断でバイオメトリクス情報を取得することに
伴うプライバシーの侵害の問題は生じない。
【0101】また、記録媒体を不正取得した第三者は、
バイオメトリクス情報の取得が許可されている記録媒体
か、禁止されている記録媒体かを容易に見分けることが
できないので、第三者の不正使用を未然に防ぐことが可
能となる。また、実際に不正使用が行われた場合には、
取得したバイオメトリクス情報に基づき、不正使用の発
見および不正使用者の特定などを迅速に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るチケット自動発
行機の外観を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1のチケット自動発行機の内部構成を模式的
に示すブロック図である。
【図3】図1のチケット自動発行機の機能ブロック図で
ある。
【図4】図1のチケット自動発行機の取引処理の流れを
示すフローチャートである。
【図5】図1のチケット自動発行機の取引処理の流れを
示すフローチャートである。
【図6】図1のチケット自動発行機の取引処理において
タッチパネルに表示される操作画面を示す図である。
【図7】図1のチケット自動発行機の取引処理において
タッチパネルに表示される操作画面を示す図である。
【図8】図1のチケット自動発行機の取引処理において
タッチパネルに表示される操作画面を示す図である。
【図9】図1のチケット自動発行機の取引処理において
タッチパネルに表示される操作画面を示す図である。
【図10】図1のチケット自動発行機の取引処理におい
てタッチパネルに表示される操作画面を示す図である。
【図11】図1のチケット自動発行機の取引処理におい
てタッチパネルに表示される操作画面を示す図である。
【図12】図1のチケット自動発行機の取引処理におい
てタッチパネルに表示される操作画面を示す図である。
【図13】図1のチケット自動発行機の取引処理におい
てタッチパネルに表示される操作画面を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係るチケット自動
発行システムのシステム構成図である。
【図15】図14のチケット自動発行システムの取引処
理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 チケット自動発行機 2 チケット自動発行システム 3 サーバ 4 コンピュータネットワーク 10 タッチパネル 11 カードリーダ 11a カード挿入口 12 CCDカメラ 13 チケット発行機 13a チケット取り出し口 14 通信部 15 ROM 16 RAM 17 ハードディスク 18 CPU 19 バス 20 カード 20a ICチップ 20b 磁気ストライプ 21 興行チケット 22 操作中の利用者の顔 23 データベース 31 操作ガイド部 32 許否情報判別部 33 比較部 34 類似度合判断部 35 パスワード判定部 36 取引処理部 37 操作者情報記録部 38 操作者情報参照部 40 許否情報取得部 41 データベース 61 「申し込み」ボタン 62 「戻る」ボタン 91 「撮影」ボタン 111 「完了」ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07B 1/00 G07B 1/00 A Fターム(参考) 3E026 CA01 CA06 3E040 AA04 BA07 BA13 CB04 DA02 DA03 FH04 FH05 FJ06 FK09 FK10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】利用者自らの操作により所定の取引を実行
    する自動取引装置であって、 利用者が所持する記録媒体から、該利用者のバイオメト
    リクス情報の取得を許可するか否かの許否情報を読み込
    む記録媒体読込手段と、 前記読み込んだ許否情報が取得を許可する旨である場合
    に、操作中の利用者からバイオメトリクス情報を取得す
    る操作者情報取得手段と、 前記取得したバイオメトリクス情報を記憶する記憶手段
    と、 を備える自動取引装置。
  2. 【請求項2】利用者自らの操作により所定の取引を実行
    する自動取引装置であって、 利用者のバイオメトリクス情報の取得を許可するか否か
    の許否情報を記憶する許否情報記憶手段と、 利用者が所持する記録媒体から、該利用者を特定する識
    別情報を読み込む記録媒体読込手段と、 前記読み込んだ識別情報に基づいて、前記許否情報記憶
    手段から該当する利用者の許否情報を取得する許否情報
    取得手段と、 前記取得した許否情報が取得を許可する旨である場合
    に、操作中の利用者からバイオメトリクス情報を取得す
    る操作者情報取得手段と、 前記取得したバイオメトリクス情報を記憶する記憶手段
    と、 を備える自動取引装置。
  3. 【請求項3】前記取得したバイオメトリクス情報と、予
    め登録されている利用者のバイオメトリクス情報とを比
    較し、その比較結果に基づいて前記取引に係る処理を実
    行するか否かを判断する判断手段を備える請求項1また
    は2に記載の自動取引装置。
  4. 【請求項4】利用者に対して操作手順をガイドするガイ
    ド手段を備え、 該ガイド手段は、前記操作中の利用者からバイオメトリ
    クス情報を取得する場合と取得しない場合とで、同じ内
    容の操作手順をガイドする請求項1,2または3に記載
    の自動取引装置。
  5. 【請求項5】利用者自らの操作により所定の取引を実行
    する装置を用いた自動取引方法であって、 利用者が所持する記録媒体から、該利用者のバイオメト
    リクス情報の取得を許可するか否かの許否情報を読み込
    むステップと、 前記読み込んだ許否情報が取得を許可する旨である場合
    に、操作中の利用者からバイオメトリクス情報を取得す
    るステップと、 前記取得したバイオメトリクス情報を記録するステップ
    と、 を含む自動取引方法。
  6. 【請求項6】利用者自らの操作により所定の取引を実行
    する装置を用いた自動取引方法であって、 利用者が所持する記録媒体から、該利用者を特定する識
    別情報を読み込むステップと、 前記読み込んだ識別情報に基づいて、利用者のバイオメ
    トリクス情報の取得を許可するか否かの許否情報を記憶
    する許否情報記憶手段から、該当する利用者の許否情報
    を取得するステップと、 前記取得した許否情報が取得を許可する旨である場合
    に、操作中の利用者からバイオメトリクス情報を取得す
    るステップと、 前記取得したバイオメトリクス情報を記録するステップ
    と、 を含む自動取引方法。
  7. 【請求項7】前記取得したバイオメトリクス情報と、予
    め登録されている利用者のバイオメトリクス情報とを比
    較し、その比較結果に基づいて前記取引に係る処理を実
    行するか否かを判断するステップを含む請求項5または
    6に記載の自動取引方法。
  8. 【請求項8】前記操作中の利用者からバイオメトリクス
    情報を取得する場合と取得しない場合とで、同じ内容の
    操作を利用者に要求する請求項5,6または7に記載の
    自動取引方法。
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