JP2003296691A - 記録媒体、本人確認方法、金融取引方法及び装置 - Google Patents

記録媒体、本人確認方法、金融取引方法及び装置

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JP2003296691A
JP2003296691A JP2002095384A JP2002095384A JP2003296691A JP 2003296691 A JP2003296691 A JP 2003296691A JP 2002095384 A JP2002095384 A JP 2002095384A JP 2002095384 A JP2002095384 A JP 2002095384A JP 2003296691 A JP2003296691 A JP 2003296691A
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JP2002095384A
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English (en)
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Toshiharu Iizaka
俊治 飯坂
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MUFG Bank Ltd
Original Assignee
Bank of Tokyo Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽造が困難で、簡易かつ高精度な本人確認を
行うことも可能な記録媒体、該記録媒体を利用した本人
確認方法、金融取引方法及び装置を得る。 【解決手段】 携帯型のICカードに、ICカードの正
当な所持者の顔を撮影することによって得られた顔画像
データ及びICカードを用いて決済等の金融取引を行う
ための情報を暗号化して記録しておく。例えばICカー
ドの所持者が小売店で購入した物品の決済を行う際に
は、小売店の店頭に設置された金融取引装置にICカー
ドが挿入されると(140)、ICカードから情報が読み出
されて復号化され、ICカード自体のチェック、暗証番
号及び有効期限のチェックが順次行われ(144〜150)た後
に、顔画像データが表す顔画像が表示部に表示される。
店員がICカードの所持者の顔を表示された顔画像と照
合することで本人確認が行われ(154)、一致していれば
(156が肯定)決済が実行される(158,160)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体、本人確認
方法、金融取引方法及び装置に係り、特に、所持者の本
人確認が可能な記録媒体、該記録媒体を利用した本人確
認方法、前記記録媒体を利用した金融取引方法、及び、
該金融取引方法を適用可能な金融取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、指紋や虹彩、声紋等のように個人
個人によって異なる人体の特徴を利用して本人か否かの
確認(本人確認)を行うことが提案されている。上記の
ようなバイオメトリック認証(Biometric Identificati
on)を利用した本人確認は、一般に、個々の利用者の指
紋や虹彩、声紋等の何れかのデータ(以下、これらをバ
イオメトリクスデータと総称する)を認証センタに予め
登録しておき、本人確認を行う際に、確認すべき利用者
のバイオメトリクスデータをセンサ等により取得して認
証センタへ送信し、認証センタにおいて、受信したバイ
オメトリクスデータを登録済みのバイオメトリクスデー
タと照合することによって成される。
【0003】また、上記以外の方式として、利用者が所
持しているICカード等の記録媒体に利用者のバイオメ
トリクスデータを記録しておき、本人確認を行う際に、
確認すべき利用者のバイオメトリクスデータをセンサ等
によって取得すると共に、利用者が所持している記録媒
体からバイオメトリクスデータを読み出し、両者を照合
することで認証(本人確認)を行うことも提案されてい
る。
【0004】また、上記に関連する技術として、特開2
001−30666号公報には、カラーの顔写真を転写
・印字したIDカードにおいて、顔写真画像に隣接した
部分にホログラム画像を設けることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】バイオメトリック認証
を利用した本人確認は、本人確認の判定精度を向上させ
ることができるため、例えば小売店において、物品を購
入した利用者により現金以外の決済方法で決済が行われ
る際に実施したい、等のように、バイオメトリック認証
を利用した本人確認は、様々な場所・場面で実施したい
という潜在需要がある。一方、バイオメトリック認証を
利用した本人確認において、本人確認の判定精度を確保
するためには、バイオメトリクスデータ自体の精度を向
上させる必要がある(例えばバイオメトリクスデータが
画像データであれば、該画像データを高解像度化する
等)ので、バイオメトリクスデータのデータ量は大きく
なりがちである。
【0006】これに対し、認証(本人確認)のための処
理を認証センタで行う方式では、データ量の大きいバイ
オメトリクスデータを認証センタへ送信する必要がある
ので、短い時間で本人確認を完了させるためには、本人
確認を実施する場所と認証センタとの間を高速な通信回
線で接続する必要がある。また、利用者が所持している
ICカード等にバイオメトリクスデータを記録しておく
方式では、本人確認を実施する場所に、バイオメトリク
スデータの照合等の複雑な処理を行う装置を設置する必
要がある。このように、上記何れの方式もコストが嵩む
ため、広範な普及が望めないという問題がある。
【0007】また人間は、人間の顔を非常に高精度に認
識・分別できるという特性を有しており、この特性を利
用し、前述の特開2001−30666号公報等のよう
に、本人確認に利用可能な顔写真をIDカード等の身分
証明書に転写・印字することも提案されているが、顔写
真を転写・印字した身分証明書は偽造が容易であるとい
う欠点があり、特開2001−30666号公報等のよ
うにホログラム画像を設けたとしても偽造防止対策とし
ては十分ではない。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、偽造が困難で、簡易かつ高精度な本人確認を行うこ
とも可能な記録媒体、及び該記録媒体を利用した本人確
認方法、金融取引方法及び金融取引装置を得ることが目
的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る記録媒体は、携帯型の記録
媒体であって、前記記録媒体の正当な所持者の顔を撮影
することによって得られた顔画像データが暗号化されて
予め記録されていることを特徴としている。
【0010】請求項1記載の発明に係る記録媒体は、記
録媒体の正当な所持者の顔を撮影することによって得ら
れた顔画像データが記録されているので、記録媒体の所
持者が正当な所持者か否かを確認する本人確認を行う場
合にも、記録媒体から読み出すことで正当な所持者の顔
を表す顔画像データを取得することができ、この顔画像
データを本人確認に利用することができる。従って、本
人確認に際して認証センタに顔画像データを送信する必
要がなくなる。
【0011】また、請求項1記載の発明に係る記録媒体
から読み出した顔画像データを用いた本人確認は、例え
ば記録媒体の所持者の顔をその場で撮影することによっ
て得られた顔画像データと照合することによって行うこ
とができ、この場合、本人確認を高精度に行うことがで
きるが、これに代えて、記録媒体から読み出した顔画像
データを用いてディスプレイ等の表示装置に正当な所持
者の顔を表示させ、表示装置に表示された顔と記録媒体
の所持者の顔との照合を確認者が目視で行う、という簡
易な本人確認も可能となる。この簡易な本人確認は、人
間の顔を非常に高精度に認識・分別できるという人間の
特性を利用しているので、簡易さの割には精度が高いと
いう特長がある。
【0012】そして、請求項1記載の発明に係る記録媒
体は、顔画像データが暗号化されて記録されているの
で、記録媒体に記録されている顔画像データを書替える
等の偽造を行うことは非常に困難であり、請求項1記載
の発明に係る記録媒体が偽造されることも防止すること
ができる。従って、請求項1記載の発明によれば、偽造
が困難で、簡易かつ高精度な本人確認を行うことも可能
な記録媒体を得ることができる。
【0013】なお、請求項1記載の発明に係る記録媒体
としては、CPUが搭載されたICカード(より好まし
くは、外部からの不正なアクセスを遮断するためのプロ
グラムも搭載されたICカード)が好適であるが、メモ
リカード等の他の記録媒体を用いてもよい。また、形状
もカード状でなくてもよいが、携帯時の容易性を考慮す
るとカード状、又はカード状に近似した小型かつ薄型の
形状であることが望ましい。
【0014】また、請求項1記載の発明に係る記録媒体
は、例えば請求項2に記載したように、記録媒体の所持
者が決済等の金融取引を行うための情報(例えば記録媒
体をキャッシュカード又はデビットカード又はクレジッ
トカード又は電子マネー等として機能させるための情報
等)も暗号化されて予め記録されていることが好まし
い。これにより、本発明に係る記録媒体を、金融取引時
等の本人確認のみならず金融取引にも利用することが可
能となり、記録媒体の所持者の利便性を向上させること
ができる。
【0015】また、顔画像データを照合することによる
本人確認では、顔画像データを取得するための撮影時の
撮影条件を一定にすることが困難である等の理由で、顔
画像データ自体を比較することは稀であり、例えば双方
の顔画像データから顔の縦横比や目の位置、鼻の位置等
の顔の特徴量を抽出し、抽出した特徴量を比較すること
で照合を行うことが多い。このため、請求項1記載の発
明において、記録媒体から読み出した顔画像データを、
記録媒体の所持者の顔をその場で撮影することによって
得られた顔画像データと照合することで本人確認を行う
等の場合には、例えば請求項3に記載したように、顔画
像データを解析することで抽出された、正当な所持者の
顔の特徴量を表す特徴量データを顔画像データに付加す
ることが好ましい。
【0016】上記のように、正当な所持者の顔の特徴量
を表す特徴量データを顔画像データに付加して記録媒体
に記録しておくことにより、記録媒体から読み出した顔
画像データを、記録媒体の所持者の顔をその場で撮影す
ることによって得られた顔画像データと照合することで
本人確認を行う場合に、記録媒体から読み出した顔画像
データから特徴量の抽出を行う必要がなくなり、該顔画
像データに付加されている特徴量データを使用すること
が可能となる。従って、請求項3記載の発明によれば、
顔画像データを照合することで本人確認を行う際の処理
を簡単にすることができる。
【0017】請求項4記載の発明に係る本人確認方法
は、記録媒体の正当な所持者の顔を撮影することによっ
て得られた顔画像データが暗号化されて予め記録された
携帯型の前記記録媒体から、前記顔画像データを読み出
し、前記読み出した顔画像データが表す顔を表示装置に
表示させ、表示された顔を前記記録媒体の所持者の顔と
照合するか、又は、前記記録媒体の所持者の顔を撮影
し、該撮影によって得られた顔画像データを、前記読み
出した顔画像データと照合することで、前記記録媒体の
所持者が正当な所持者か否かを確認する。
【0018】請求項4記載の発明では、記録媒体の正当
な所持者の顔を撮影することによって得られた顔画像デ
ータが暗号化されて予め記録された携帯型の記録媒体、
すなわち請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の記録
媒体から読み出した顔画像データを利用し、顔画像デー
タが表す顔を表示装置に表示させ、表示された顔を記録
媒体の所持者の顔と照合するか、又は、記録媒体の所持
者の顔を撮影し、該撮影によって得られた顔画像データ
を、読み出した顔画像データと照合することで、記録媒
体の所持者が正当な所持者か否かを確認する。このよう
に、請求項4記載の発明では、記録媒体から読み出した
顔画像データを利用することで、2種類の照合方法のう
ちの何れかを選択的に用いて本人確認を行うことができ
るので、コスト等の条件に合致した照合方法で高精度に
本人確認を行うことができる。
【0019】また請求項4記載の発明において、記録媒
体には、記録媒体の正当な所持者によって設定された暗
証番号も暗号化されて予め記録されていることが望まし
い。そして、暗証番号が暗号化されて記録媒体に記録さ
れている場合には、例えば請求項5に記載したように、
記録媒体の所持者が入力した暗証番号と記録媒体から読
み出した暗証番号の照合も行うことで、記録媒体の所持
者が正当な所持者か否かを確認することが好ましい。こ
れにより、本人確認の精度を更に向上させることができ
る。
【0020】請求項6記載の発明に係る金融取引方法
は、記録媒体の正当な所持者の顔を撮影することによっ
て得られた顔画像データが、金融取引を行うための情報
と共に暗号化されて予め記録された携帯型の前記記録媒
体の所持者が金融取引を行う際に、前記所持者が所持し
ている前記記録媒体から前記顔画像データを読み出し、
前記読み出した顔画像データが表す顔を表示装置に表示
させ、表示された顔を前記所持者の顔と照合するか、又
は、前記所持者の顔を撮影し、該撮影によって得られた
顔画像データを、前記読み出した顔画像データと照合す
ることで、前記所持者が前記記録媒体の正当な所持者か
否かを確認し、前記所持者が前記記録媒体の正当な所持
者であることを確認した後に、前記記録媒体から読み出
した前記金融取引を行うための情報を用いて金融取引を
行う。
【0021】請求項6記載の発明では、記録媒体の正当
な所持者の顔を撮影することによって得られた顔画像デ
ータ及び決済等の金融取引を行うための情報が暗号化さ
れて予め記録された携帯型の記録媒体、すなわち請求項
2記載の記録媒体から読み出した顔画像データを利用
し、請求項4記載の発明と同様にして本人確認を行った
後に、記録媒体から読み出した前記金融取引を行うため
の情報を用いて金融取引を行うので、請求項4記載の発
明と同様に、コスト等の条件に合致した照合方法で高精
度に本人確認を行うことができ、この本人確認の後に金
融取引を行うことで安全性の高い金融取引を実現するこ
とができる。
【0022】また、請求項6記載の発明においても、記
録媒体には、記録媒体の正当な所持者によって設定され
た暗証番号も暗号化されて予め記録されていることが望
ましい。そして、暗証番号が暗号化されて記録媒体に記
録されている場合には、例えば請求項7に記載したよう
に、記録媒体の所持者が入力した暗証番号と記録媒体か
ら読み出した暗証番号の照合も行うことで、記録媒体の
所持者が正当な所持者か否かを確認することが好まし
い。これにより、本人確認の精度を更に向上させること
ができ、金融取引の安全性を更に向上させることができ
る。
【0023】請求項8記載の発明に係る金融取引装置
は、記録媒体の正当な所持者の顔を撮影することによっ
て得られた顔画像データ及び金融取引を行うための情報
が暗号化されて予め記録された携帯型の前記記録媒体か
ら、前記顔画像データ及び前記金融取引を行うための情
報を読み出し可能な読出手段と、前記記録媒体の所持者
が金融取引を行う際に、前記読出手段によって前記記録
媒体から読み出された顔画像データが表す画像を表示す
る表示手段と、前記表示手段に表示された顔が前記所持
者の顔と照合されることで、前記所持者が前記記録媒体
の正当な所持者であることが確認された場合に、前記読
出手段によって前記記録媒体から読み出された前記金融
取引を行うための情報を用いて金融取引のための処理を
行う金融取引手段と、を含んで構成されている。
【0024】請求項8記載の発明では、記録媒体の正当
な所持者の顔を撮影することによって得られた顔画像デ
ータ及び決済等の金融取引を行うための情報が暗号化さ
れて予め記録された携帯型の記録媒体、すなわち請求項
2記載の記録媒体の所持者が金融取引を行う際に、読出
手段によって記録媒体から読み出された顔画像データが
表す画像が表示手段によって表示される。これにより、
表示手段によって表示された顔を記録媒体の所持者の顔
と照合することで、記録媒体の所持者が記録媒体の正当
な所持者か否かを確認することが可能となる。そして金
融取引手段は、記録媒体の所持者が記録媒体の正当な所
持者であることが確認された場合に、読出手段によって
前記記録媒体から読み出された前記金融取引を行うため
の情報を用いて金融取引のための処理を行う。これによ
り、高精度に本人確認を行うことができ、この本人確認
の後に金融取引のための処理を行うことで安全性の高い
金融取引を実現することができる。
【0025】また、請求項8記載の発明においても、記
録媒体には、記録媒体の正当な所持者によって設定され
た暗証番号も暗号化されて予め記録されていることが望
ましい。そして、暗証番号が暗号化されて記録媒体に記
録されている場合には、例えば請求項9に記載したよう
に、記録媒体の所持者が入力した暗証番号を、読出手段
によって記録媒体から読み出された暗証番号と照合する
照合手段を設け、金融取引手段を、表示手段に表示され
た顔が所持者の顔と照合され、かつ照合手段によって暗
証番号が照合されることで、所持者が前記記録媒体の正
当な所持者であることが確認された場合に、金融取引の
ための処理を行うように構成することが好ましい。これ
により、本人確認の精度を更に向上させることができ、
金融取引の安全性を更に向上させることができる。
【0026】請求項10記載の発明に係る金融取引装置
は、記録媒体の正当な所持者の顔を撮影することによっ
て得られた顔画像データ及び金融取引を行うための情報
が暗号化されて予め記録された携帯型の前記記録媒体か
ら、前記顔画像データ及び前記金融取引を行うための情
報を読み出し可能な読出手段と、前記記録媒体の所持者
の顔を撮影可能な撮影手段と、前記所持者が金融取引を
行う際に、前記撮影手段によって前記所持者の顔が撮影
されることによって得られた顔画像データを、前記読出
手段によって前記記録媒体から読み出された顔画像デー
タと照合することで、前記所持者が前記記録媒体の正当
な所持者か否かを確認する確認手段と、前記確認手段に
より、前記所持者が前記記録媒体の正当な所持者である
ことが確認された場合に、前記読出手段によって前記記
録媒体から読み出された前記金融取引を行うための情報
を用いて金融取引のための処理を行う金融取引手段と、
を含んで構成されている。
【0027】請求項10記載の発明では、記録媒体の正
当な所持者の顔を撮影することによって得られた顔画像
データ及び決済等の金融取引を行うための情報が暗号化
されて予め記録された携帯型の記録媒体、すなわち請求
項2記載の記録媒体の所持者の顔を撮影可能な撮影手段
が設けられている。また、記録媒体の所持者が金融取引
を行う際に、撮影手段によって記録媒体の所持者の顔が
撮影されることによって得られた顔画像データが、読出
手段によって記録媒体から読み出された顔画像データと
照合されることで、所持者が記録媒体の正当な所持者か
否かが確認手段によって確認される。そして金融取引手
段は、記録媒体の所持者が記録媒体の正当な所持者であ
ることが確認された場合に、読出手段によって前記記録
媒体から読み出された前記金融取引を行うための情報を
用いて金融取引のための処理を行う。これにより、高精
度に本人確認を行うことができ、この本人確認の後に金
融取引のための処理を行うことで安全性の高い金融取引
を実現することができる。
【0028】また、請求項10記載の発明においても、
記録媒体には、記録媒体の正当な所持者によって設定さ
れた暗証番号も暗号化されて予め記録されていることが
望ましい。そして、暗証番号が暗号化されて記録媒体に
記録されている場合には、例えば請求項11に記載した
ように、確認手段を、記録媒体の所持者が入力した暗証
番号と読出手段によって記録媒体から読み出された暗証
番号の照合も行うことで、所持者が記録媒体の正当な所
持者か否かを確認するように構成することが好ましい。
これにより、本人確認の精度を更に向上させることがで
き、金融取引の安全性を更に向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1(A)には、本実
施形態に係る携帯型のICカード10の構成の一例が示
されている。ICカード10は本発明に係る記録媒体に
対応しており、EEPROM等の不揮発性の記憶装置か
ら成り任意の情報を記憶可能な記憶部12と、CPU等
を含んで構成された制御部14と、外部との情報の送受
を行うための外部I/F部16を含んで構成されてい
る。
【0030】制御部14の図示しないROMには、外部
からの不正なアクセスを遮断するためのプログラムが記
憶されており、外部からのアクセスを検知すると、制御
部14のCPUで前記プログラムが実行されることによ
り、正当なアクセス(例えば後述するカード作成装置の
ICカード書込装置からのアクセスや、金融取引装置の
カード読取部からのアクセス)以外のアクセスが遮断さ
れる。また詳細は後述するが、ICカード10の記憶部
12には、IDが記憶されると共に、撮影日情報、暗証
番号、ICカード10を使用して所定の金融取引を行う
ための金融取引関連データ及び顔画像データが各々暗号
化されて各々記憶される。なお、以下では、ICカード
10を銀行口座のキャッシュカード及びデビットカード
として機能させる場合を例に説明する。
【0031】また、ICカードと外部とのインタフェー
スは接触型と非接触型に大別され、非接触型の中には、
更に通信可能距離が最大2mm程度の密着型、通信可能
距離が最大10cm程度の近接型、通信可能距離が最大
70cm程度の近傍型、通信可能距離が最大数m程度の
マイクロ波型(動きながらでも通信可能:例えばblu
etoothやHomeRF等の規格を採用可能)があ
る。ICカード10の外部I/Fとしては上記何れのタ
イプも採用可能である。
【0032】次に図1(B)を参照し、カード作成装置
20について説明する。カード作成装置20は、パーソ
ナル・コンピュータ(PC)等から成るコンピュータ2
2を備え、このコンピュータ22に、デジタルスチルカ
メラ等から成る撮影装置24と、ICカード10の記憶
部12に任意の情報を書き込み可能なICカード書込装
置26と、コンピュータ22からの指示に応じて印刷を
行うプリンタ28が接続されて構成されている。また、
コンピュータ22は図示しない金融取引システム(IC
カード10を所持している利用者と金融取引を行う金融
機関のコンピュータシステム)に接続されている。
【0033】カード作成装置20は、本人確認及び決済
等の所定の金融取引に利用可能なICカード10を作成
する業務を行うカード作成センタに設置されており、本
人確認及び所定の金融取引に利用可能な機能をICカー
ド10に持たせるために、ICカード10の記憶部12
に所定の情報を書き込む際に使用される(詳細は後述す
る)。なお、カード作成センタを金融機関(例えば銀
行)の各支店に各々設置し、金融機関の顧客が口座を新
規に開設する際に、後述するカード作成処理が実施され
るようにしてもよい。
【0034】続いて図1(C)を参照し、有人型の金融
取引装置30について説明する。この金融取引装置30
は、例えば既存のクレジットカードやデビットカードの
端末と同様に小売店の店頭等に設置され、ICカード1
0を所持している利用者が小売店で物品を購入した際の
決済を、ICカード10を利用して行うための装置であ
り、請求項8に記載の金融取引装置に対応している。
【0035】金融取引装置30は、コンピュータ等を含
んで構成された制御部32を備え、この制御部32に、
ICカード10を挿入するための挿入部を備えICカー
ド10から情報を読み出し可能なカード読取部34と、
利用者が情報を入力するための入力部36と、小売店の
店員が確認するための画像を表示する表示部38と、金
融取引システムに接続された通信制御部40が接続さ
れ、更に小売店に設置されたPOSレジ42が接続され
て構成されている。なお、カード読取部34は請求項8
に記載の読出手段に、表示部38は請求項8に記載の表
示手段に対応している。
【0036】次に図1(D)を参照し、無人型の金融取
引装置46について説明する。この金融取引装置46
は、既存のATM(Automatic Teller Machine:現金自
動預け払い機)と同様に、ICカード10を所持してい
る利用者が金融取引装置46の設置箇所に出向き、金融
機関と所望の金融取引(例えば預金の引き出しや残高照
会、預け入れ、振込み、借り入れ等)を行うための装置
であり、請求項10に記載の金融取引装置に対応してい
る。
【0037】金融取引装置46は、コンピュータ等を含
んで構成された制御部48を備え、この制御部48に、
金融取引装置46の設置箇所に到来した利用者の顔を撮
像するための撮像部50と、ICカード10を挿入する
ための挿入部を備えICカード10から情報を読み出し
可能なカード読取部52と、利用者に任意の情報を提示
するための表示部54と、利用者が情報を入力するため
の入力部56と、金融取引システムに接続された通信制
御部58が接続されて構成されている。なお、カード読
取部52は請求項10に記載の読出手段に、撮像部50
は請求項10に記載の撮影手段に対応している。
【0038】次に本実施形態の作用として、利用者によ
る作成申込みに応じて、本人確認及び所定の金融取引
(本実施形態では、銀行口座のキャッシュカード及びデ
ビットカードで実行可能な各種の金融取引)に利用可能
なICカード10を作成する際に、前述のカード作成装
置20を使用して実施されるカード作成処理について、
図2のフローチャートを参照して説明する。なお、この
カード作成処理は、ICカード10の作成を申し込んだ
利用者(作成申込者)がカード作成センタへ出向くこと
によって実施される。
【0039】このカード作成処理では、まずカード作成
センタのオペレータがカード作成装置20の撮影装置2
4を操作することで、作成申込者の顔が撮影される(ス
テップ100も参照)。撮影によって得られた作成申込
者の顔の画像データ(顔画像データ)は、撮影装置24
からコンピュータ22に入力され、ステップ102にお
いて、入力された顔画像データがコンピュータ22のメ
モリ等に記憶されると共に、顔画像データが表す作成申
込者の顔画像がコンピュータ22のディスプレイに表示
される。
【0040】カード作成センタのオペレータは、コンピ
ュータ22のディスプレイに表示された作成申込者の顔
画像を参照し、先の撮影によって得られた顔画像データ
が適切か否か検定する(ステップ104も参照)。表示
された顔画像が適切でないとオペレータが判断した場合
(ステップ104の判定が否定された場合)には、撮影
条件の変更等を行った後に作成申込者の顔の撮影を再度
行う。
【0041】オペレータにより、コンピュータ22のデ
ィスプレイに表示された顔画像が適切と判断されると
(ステップ104の判定が肯定された場合)、ステップ
106において、カード作成装置20のコンピュータ2
2は先のステップ102でメモリ等に記憶した顔画像デ
ータにIDを付与し、次のステップ108ではプリンタ
28によってカード利用申込書を印刷させる。
【0042】このカード利用申込書は、顔画像データが
表す作成申込者の顔が印刷されると共に、本人確認及び
所定の金融取引に利用可能なICカード10を作成する
にあたって必要な情報(例えば氏名、住所、連絡先電話
番号等の個人情報、ICカード10の利用するために必
要な暗証番号、所定の金融取引を行うための情報等)を
作成申込者が記入するための記入欄が設けられており、
カード利用作成申込書が印刷されると、オペレータは作
成申込者に対し、カード利用申込書への必要事項の記入
を要請する(ステップ110も参照)。
【0043】なお、本実施形態のようにICカード10
を銀行口座のキャッシュカード及びデビットカードとし
て機能させる場合、金融取引を行うための口座として既
存の口座を用いるのであれば、前記所定の金融取引を行
うための情報として、例えば金融機関名、支店名、口座
種別、口座番号等の情報が用いられる。また、金融取引
を行うための口座を新規に開設するのであれば、前記所
定の金融取引を行うための情報として、例えば口座種別
等の情報が用いられる。
【0044】作成申込者がカード利用申込書への必要事
項の記入を行っている間、カード作成装置20のコンピ
ュータ22は、ステップ112において、顔画像データ
に基づいて、作成申込者の顔の例えば縦横比や目の位
置、鼻の位置等の顔の特徴量を抽出し、抽出した特徴量
を表す特徴量データを顔画像データに付加する。また、
次のステップ114において、特徴量データを付加した
顔画像データを所定のアルゴリズムに従って圧縮し、ス
テップ106で付与したID及び撮影日情報と対応付け
てメモリ等に記憶させる。
【0045】また、作成申込者によるカード利用申込書
への記入が完了すると、オペレータは、作成申込者によ
ってカード利用申込書に記入された事項(情報)をコン
ピュータ22のキーボード等を介して入力する(ステッ
プ116も参照)。オペレータによる情報入力が終了す
ると、コンピュータ22は、次のステップ118におい
て、入力された情報をステップ106で付加したIDと
共に金融取引システムへ送信する。これにより、カード
作成装置20から前記情報を受信した金融取引システム
において、ICカード10に書き込むべき金融取引関連
データを生成する処理が行われることになる。
【0046】次のステップ120では金融取引システム
から金融取引関連データを受信したか否かが判定され、
判定が肯定される迄ステップ120の判定が繰り返され
る。金融取引関連データを受信すると、ステップ120
の判定が肯定されてステップ122へ移行する。金融取
引システムから送信される金融取引関連データには、カ
ード作成装置20から受信したIDが付加されており、
ステップ122では、受信した金融取引関連データに付
加されているIDをキーにしてメモリ等を検索すること
で、メモリ等に記憶されているデータの中から、受信し
た金融取引関連データに対応する圧縮済みの顔画像デー
タ及び撮影日情報を抽出する。
【0047】ステップ124では、金融取引システムか
ら受信した金融取引関連データ、金融取引システムへ一
旦送信した後に金融取引関連情報の一部として金融取引
システムから受信した暗証番号、ステップ122で抽出
した圧縮済みの顔画像データ及び撮影日情報の暗号化を
各々行う。なお、本実施形態では、暗証番号については
不可逆関数による暗号化(スクランブル)を適用してい
るが、他の暗号化方法を適用してもよい。そしてステッ
プ126では、ID及び暗号化済みデータをICカード
書込装置26によってICカード10(の記憶部12)
に書込む。
【0048】これによりカード作成処理が完了し、本人
確認及び所定の金融取引に利用可能なICカード10
(請求項1〜請求項3に記載の記録媒体に相当するIC
カード10)が得られる。そして、作成されたICカー
ド10は作成申込者へ手渡されることになる。なお、本
実施形態に係るICカード10には、ICカード10の
作成日(すなわち撮影日)を起算日とする有効期限が設
定されており、ICカード10が有効期限に達した場合
には、ICカード10の所持者がカード作成センタへ再
び出向き、所持者の顔の撮影、ICカード10に書き込
まれている顔画像データ及び撮影日情報の更新が行われ
ることにより、有効期限が更新(延長)される。
【0049】次に、ICカード10を所持している利用
者が小売店で物品を購入した際に、有人型の金融取引装
置30を用いて行われる金融取引処理について、図3の
フローチャートを参照して説明する。小売店の店員は、
購入物品の決済にICカード10を用いることを購入者
(ICカード10の所持者)から伝達されると、ICカ
ード10の所持者に対し、所持しているICカード10
を金融取引装置30のカード読取部34へ挿入するよう
要請する(ステップ140も参照)。
【0050】カード読取部34にICカード10が挿入
されると、次のステップ142において、ICカード1
0の記憶部12に書き込まれている情報がカード読取部
34によって読み取られ、読み取られた情報が金融取引
装置30の制御部32に入力されることで、ICカード
10の記憶部12に書き込まれている情報のうち暗証番
号を除く情報(ID、撮影日情報、金融取引関連デー
タ、顔画像データ)の復号化、及び復号化された圧縮済
み顔画像データの解凍が制御部32によって行われる。
なお、このステップ142は請求項4及び請求項6に記
載の「所持者が所持している記録媒体から顔画像データ
を読み出」すことに対応している。また、次のステップ
144では、制御部32により、復号化された各情報に
基づいて、カード読取部34に挿入されたICカード1
0が正規のICカード10か否かが判定される。
【0051】判定が否定された場合にはステップ162
へ移行し、例えば「このカードは正規のカードではあり
ません」等のメッセージを表示部38に表示するエラー
処理を行った後に金融取引処理を終了する。また、ステ
ップ144の判定が肯定された場合には、例えば表示部
38に「暗証番号を入力して下さい」等のメッセージが
表示され、このメッセージを確認した店員により、IC
カード10の所持者に対して暗証番号の入力が要請され
る(ステップ146も参照)。これにより、ICカード
10の所持者は入力部36を介して暗証番号を入力す
る。
【0052】暗証番号が入力されると、次のステップ1
48において、制御部32は、入力部36を介して入力
された暗証番号を、ICカード10の作成時に暗証番号
の暗号化に使用した不可逆関数を用いて暗号化し(スク
ランブルをかけ)、ICカード10から読み出した暗号
化済みの暗証番号(スクランブルがかかっている暗証番
号)と照合することで、双方の暗証番号が一致している
か否か判定する。なお、このステップ148は請求項9
に記載の照合手段に対応しており、請求項5及び請求項
7に記載の「暗証番号の照合」にも対応している。
【0053】ステップ148の判定が否定された場合に
はステップ162へ移行し、例えば「暗証番号が正しく
ありません」等のメッセージを表示部38に表示するエ
ラー処理を行った後に金融取引処理を終了する。なお、
入力された暗証番号とICカード10に記録されている
暗証番号との不一致が所定回連続した場合に金融取引処
理を終了するようにしてもよい。
【0054】一方、入力された暗証番号がICカード1
0に記録されている暗証番号と一致していた場合には、
ステップ148の判定が肯定されてステップ150へ移
行し、ICカード10から読み出して復号化した撮影日
情報を本日の日付と比較することで、ICカード10が
有効期限内か否か判定する。ICカード10の有効期限
を過ぎている場合にはステップ150の判定が否定され
てステップ162へ移行し、例えば「有効期限を過ぎて
います」等のメッセージを表示部38に表示するエラー
処理を行った後に金融取引処理を終了する。
【0055】なお、上記のように金融取引処理を終了す
ることに代えて、ICカード10が有効期限を過ぎてい
ることを金融取引システムへ通知し、金融取引システム
(ICカード10の所持者との間で金融取引(この場合
は決済)を行う金融機関)の判断を仰ぐようにしてもよ
い。また、ICカード10の有効期限は、例えば金融取
引の種別毎に別個に設定するようにしてもよい。
【0056】ICカード10が有効期限内であった場合
には、ステップ150の判定が肯定されてステップ15
2へ移行し、ICカード10から読み出して復号化した
顔画像データが表す顔画像を表示部38に表示させる。
なお、このステップ152は請求項4及び請求項6に記
載の「読み出した顔画像データが表す顔を表示装置に表
示させ」ることに対応している。
【0057】これにより、店員は、表示部38に表示さ
れた顔画像をICカード10の所持者(購入者)の顔と
比較し、ICカード10の所持者の顔が表示部38に表
示された顔画像に一致しているか否かを確認すること
で、購入者がICカード10の正当な所持者であるか否
かを確認(本人確認)することができる(ステップ15
4も参照)。上記の店員の行為は、請求項4及び請求項
6に記載の「表示された顔を所持者の顔と照合すること
で、所持者が記録媒体の正当な所持者か否かを確認」す
ることに対応している。
【0058】店員が本人確認を行った結果を情報として
入力すると、次のステップ156ではこの入力された情
報を参照することで、ICカード10の所持者の顔が表
示部38に表示された顔画像に一致していたか否かを判
定する。判定が否定された場合にはステップ162へ移
行し、例えば当該ICカード10の盗難届けが出ている
か否か確認し、盗難届けが出ていた場合には通報する等
のエラー処理を行った後に金融取引処理を終了する。
【0059】一方、ステップ156の判定が肯定された
場合(購入者がICカード10の正当な所持者であるこ
とが確認された場合)にはステップ158へ移行し、P
OSレジ42から入力された決済情報(購入物品の種別
や購入金額等)を、ICカード10から読み出して復号
化した金融取引関連情報と共に金融取引システムへ送信
する。これにより、金融取引システムにおいて、ICカ
ード10の所持者が購入した物品の決済を行うための金
融取引処理(例えばICカード10の所持者の銀行口座
から購入物品の代金を引き落とし、引き落とした代金を
小売店が指定する口座へ振り込む処理等)が行われるこ
とになる。
【0060】そして、金融取引システムにおける金融取
引処理が完了し、該処理の結果を表す情報を受信する
と、次のステップ160において、受信した情報が表す
金融取引処理の結果を表示部38に表示し、金融取引処
理を終了する。店員は、表示部38に表示された情報を
参照することで、決済が完了したことを認識することが
でき、例えばICカード10の所持者が購入した物品を
所持者に手渡したり、前記物品を所持者の自宅へ配送す
る手続きをとることになる。
【0061】なお、上述したステップ158,160は
請求項8に記載の金融取引手段に対応しており、請求項
6に記載の「所持者が記録媒体の正当な所持者であるこ
とを確認した後に、記録媒体から読み出した金融取引を
行うための情報を用いて金融取引を行う」ことにも対応
している。
【0062】このように、図3に示す金融取引処理で
は、本人確認を目的として認証センタや金融取引システ
ム等の他のコンピュータへ大容量の顔画像データを送信
したりすることなく短時間で本人確認を行うことができ
るので、金融取引装置30と金融取引システム等を高速
な通信回線で接続する必要がなくなる。また、本人確認
自体は人間によって行われるため、金融取引装置30を
低コストに構成できる。従って、金融取引装置30を導
入する小売店の負担を軽減することができる。更に、人
間の顔を非常に高精度に認識・分別できるという人間の
特性を利用し、本人確認を人間が行うことにより、簡易
な割には精度良く本人確認を行うことができ、安全性の
高い金融取引(この場合は決済)を実現することができ
る。
【0063】続いて、ICカード10を所持している利
用者が無人型の金融取引装置46の設置箇所へ出向き、
所定の金融取引(例えば預金の引き出し、残高照会、預
け入れ、振込み、借り入れ等)を行うために金融取引装
置46の前面に立つと、無人型の金融取引装置46の制
御部48によって実行される金融取引処理について、図
4のフローチャートを参照して説明する。
【0064】ステップ180では、例えば「ICカード
を挿入して下さい」等のメッセージを表示部54に表示
することで、金融取引装置46の設置箇所へ到来したI
Cカード10の所持者に対し、カード読取部52へのI
Cカード10の挿入を要請する。所持者によってカード
読取部52にICカード10が挿入されると、次のステ
ップ182では、ICカード10の記憶部12に書き込
まれている情報がカード読取部52によって読み取ら
れ、読み取られた情報が制御部48に入力されること
で、ICカード10の記憶部12に書き込まれている情
報のうち暗証番号を除く情報(ID、撮影日情報、金融
取引関連データ、顔画像データ)の復号化、及び復号化
した圧縮済み顔画像データの解凍を行う。なお、このス
テップ182は請求項4及び請求項6に記載の「所持者
が所持している記録媒体から顔画像データを読み出」す
ことに対応している。
【0065】次のステップ184では、復号化された各
情報に基づいて、カード読取部52に挿入されたICカ
ード10が正規のICカード10か否かを判定する。判
定が否定された場合にはステップ208へ移行し、例え
ば「このカードは正規のカードではありません」等のメ
ッセージを表示部54に表示するエラー処理を行った後
に金融取引処理を終了する。また、ステップ184の判
定が肯定された場合には、例えば表示部54に「暗証番
号を入力して下さい」等のメッセージを表示すること
で、ICカード10の所持者に対して暗証番号の入力を
要請する。
【0066】金融取引装置46の設置箇所に到来したI
Cカード10の所持者がこのメッセージを参照し、入力
部56を介して暗証番号を入力すると、次のステップ1
88では、入力部56を介して入力された暗証番号を、
ICカード10の作成時に暗証番号の暗号化に使用した
不可逆関数を用いて暗号化し(スクランブルをかけ)、
ICカード10から読み出した暗号化済みの暗証番号
(スクランブルがかかっている暗証番号)と照合するこ
とで、双方の暗証番号が一致しているか否か判定する。
なお、このステップ188は請求項10(詳しくは請求
項11)に記載の確認手段に対応しており、請求項5及
び請求項7に記載の「暗証番号の照合」にも対応してい
る。
【0067】ステップ188の判定が否定された場合に
はステップ208へ移行し、例えば「暗証番号が正しく
ありません」等のメッセージを表示部54に表示するエ
ラー処理を行った後に金融取引処理を終了する。なお、
入力された暗証番号とICカード10に記録されている
暗証番号との不一致が所定回連続した場合に金融取引処
理を終了するようにしてもよい。
【0068】一方、入力された暗証番号がICカード1
0に記録されている暗証番号と一致していた場合には、
ステップ188の判定が肯定されてステップ190へ移
行し、ICカード10から読み出して復号化した撮影日
情報を本日の日付と比較することで、ICカード10が
有効期限内か否か判定する。ICカード10の有効期限
を過ぎている場合にはステップ190の判定が否定され
てステップ208へ移行し、例えば「有効期限を過ぎて
います」等のメッセージを表示部54に表示するエラー
処理を行った後に金融取引処理を終了する。
【0069】なお、上記のように金融取引処理を終了す
ることに代えて、前述したように、ICカード10が有
効期限を過ぎていることを金融取引システムへ通知し、
金融取引システム(ICカード10の所持者との間で金
融取引を行う金融機関)の判断を仰ぐようにしてもよ
い。
【0070】また、ICカード10が有効期限内であっ
た場合には、ステップ190の判定が肯定されてステッ
プ192へ移行し、金融取引装置46の設置箇所に到来
したICカード10の所持者の顔を撮像部50によって
撮像させる。これにより、撮像部50による撮像によっ
て得られた顔画像データが制御部48に入力される。ま
た、次のステップ194では、撮像部50による撮像で
得られた顔画像データに基づいて、金融取引装置46の
設置箇所に到来したICカード10の所持者の顔の特徴
量(例えば顔の縦横比や目の位置、鼻の位置等:ICカ
ード10の記憶部12に書き込まれている顔画像データ
に付加された特徴量データと同一の特徴量)を抽出す
る。
【0071】そして、次のステップ196では、ステッ
プ194で抽出したICカード10の所持者の顔の特徴
量を、ICカード10から読み出して復号化した顔画像
データに付加されている特徴量データが表す特徴量と照
合する。これにより、金融取引装置46の設置箇所に到
来したICカード10の所持者がICカード10の正当
な所持者か否かの確認(本人確認)が自動的に行われる
ことになる。
【0072】次のステップ198では、ステップ194
で抽出した特徴量が、ICカード10から読み出して復
号化した特徴量データが表す特徴量と一致しているか否
か判定する。なお、この場合の「一致」は完全一致でな
くても良いことは言うまでもなく、両者の特徴量の差が
許容範囲内であれば、特徴量が一致していると判断され
る。ステップ198の判定が否定された場合には、金融
取引装置46の設置箇所に到来したICカード10の所
持者がICカード10の正当な所持者ではないと判断で
きるので、ステップ208へ移行し、例えば当該ICカ
ード10の盗難届けが出ているか否か確認し、盗難届け
が出ていた場合には通報する等のエラー処理を行った後
に金融取引処理を終了する。
【0073】なお、上述したステップ192〜ステップ
198は請求項10に記載の確認手段に対応しており、
請求項4及び請求項6に記載の「所持者の顔を撮影し、
該撮影によって得られた顔画像データを、読み出した顔
画像データと照合することで、所持者が記録媒体の正当
な所持者か否かを確認」することにも対応している。
【0074】一方、ステップ198の判定が肯定された
場合には、金融取引装置46の設置箇所に到来したIC
カード10の所持者がICカード10の正当な所持者で
あると判断できるので、ステップ200へ移行してAT
Mと同様に、ICカード10の所持者が実行を所望して
いる金融取引の内容の入力を要請することで、所望の金
融取引の内容をICカード10の所持者に入力させる。
次のステップ202では、ICカード10の所持者によ
る金融取引の内容の入力が完了したか否か判定し、判定
が肯定される迄ステップ202を繰り返す。
【0075】ICカード10の所持者が所望している金
融取引の内容が入力部56を介して入力されると、ステ
ップ202の判定が肯定されてステップ204へ移行
し、入力部56を介して入力された情報及びICカード
10から読み出して復号化した金融取引関連情報と共に
金融取引システムへ送信する。これにより、金融取引シ
ステムにおいて、ICカード10の所持者が所望する金
融取引(例えば預金の引き出し、残高照会、預け入れ、
振込み、借り入れ等)を実行するための金融取引処理が
行われることになる。
【0076】そして、金融取引システムにおける金融取
引処理が完了し、該処理の結果を表す情報を受信する
と、次のステップ206において、受信した情報が表す
金融取引処理の結果に応じた処理(例えばICカード1
0の所持者が所望する金融取引が預金の引き出しや借り
入れであれば、金融取引システムから指示された金額の
現金をICカード10の所持者へ引き渡し、前記所望す
る金融取引が残高照会であれば、金融取引システムから
通知されたICカード10の所持者の銀行口座の残高を
表示部54に表示させる等)を行い、金融取引処理を終
了する。
【0077】なお、上述したステップ200〜ステップ
206は請求項10に記載の金融取引手段に対応してお
り、請求項6に記載の「所持者が記録媒体の正当な所持
者であることを確認した後に、記録媒体から読み出した
金融取引を行うための情報を用いて金融取引を行う」こ
とにも対応している。
【0078】このように、図4に示す金融取引処理にお
いても、本人確認を目的として認証センタや金融取引シ
ステム等の他のコンピュータへ大容量の顔画像データを
送信したりすることなく短時間で本人確認を行うことが
できるので、金融取引装置46と金融取引システム等を
高速な通信回線で接続する必要がなくなる。また、本人
確認も顔画像データに基づいて自動的に行うため、例え
ば照合に使用する特徴量の種類数を増やす等により、高
精度に本人確認を行うことができ、安全性の高い金融取
引を実現することができる。
【0079】なお、上記では小売店の店頭に、本人確認
自体は人間によって行われる有人型の金融取引装置30
を設置した場合を説明したが、これに限定されるもので
はなく、無人型の金融取引装置46のように、本人確認
を顔画像データに基づいて自動的に行う金融取引装置を
設置するようにしてもよい。
【0080】また、上記では、ICカード10を銀行口
座のキャッシュカード及びデビットカードとして機能さ
せる場合を例に説明したが、これに限定されるものでは
なく、例えばICカード10をクレジットカード又はプ
リペイド型の電子マネーとして機能させるようにしても
よいし、各種の機能をICカード10に全て搭載するこ
とも可能である。
【0081】また、上記では本発明に係る記録媒体の一
例としてICカード10を説明したが、これに限定され
るものではなく、本発明に係る記録媒体としての機能を
携帯電話機に内蔵してもよいし、PDA(Personal Digi
tal Assistants)やウエアラブル・コンピュータ、モバ
イルコンピュータ等の携帯型情報機器を本発明に係る記
録媒体として機能させることも可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
に係る記録媒体は、携帯型の記録媒体に、記録媒体の正
当な所持者の顔を撮影することによって得られた顔画像
データを暗号化して予め記録したので、偽造が困難で、
簡易かつ高精度な本人確認を行うことも可能な記録媒体
を得ることができる、という優れた効果を有する。
【0083】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録媒体の所持者が金融取引を行うための
情報も暗号化して予め記録したので、上記効果に加え、
記録媒体の所持者の利便性を向上させることができる、
という効果を有する。
【0084】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、顔画像データに、正当な所持者の顔の特徴
量を表す特徴量データを付加したので、上記効果に加
え、顔画像データを照合することで本人確認を行う際の
処理を簡易化できる、という効果を有する。
【0085】請求項4記載の発明に係る本人確認方法
は、携帯型の記録媒体から、記録媒体の正当な所持者の
顔を撮影することによって得られた顔画像データを読み
出し、顔画像データが表す顔を表示装置に表示させて記
録媒体の所持者の顔と照合するか、又は、記録媒体の所
持者の顔を撮影することで得られた顔画像データを読み
出した顔画像データと照合することで、記録媒体の所持
者が正当な所持者か否かを確認するので、コスト等の条
件に合致した照合方法で高精度に本人確認を行うことが
できる、という優れた効果を有する。
【0086】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、記録媒体の所持者が入力した暗証番号と、
正当な所持者によって設定され暗号化されて記録媒体に
予め記録された暗証番号の照合も行うことで、記録媒体
の所持者が正当な所持者か否かを確認するので、上記効
果に加え、本人確認の精度を更に向上させることができ
る、という効果を有する。
【0087】請求項6記載の発明に係る金融取引方法
は、記録媒体から、記録媒体の正当な所持者の顔を撮影
することによって得られた顔画像データを読み出し、読
み出した顔画像データが表す顔を表示装置に表示させて
所持者の顔と照合するか、又は、記録媒体の所持者の顔
を撮影することで得られた顔画像データを、読み出した
顔画像データと照合することで、所持者が記録媒体の正
当な所持者か否かを確認し、前記正当な所持者であるこ
とを確認した後に、記録媒体から読み出した金融取引を
行うための情報を用いて金融取引を行うので、安全性の
高い金融取引を実現できる、という優れた効果を有す
る。
【0088】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、記録媒体の所持者が入力した暗証番号と、
正当な所持者によって設定され暗号化されて記録媒体に
予め記録された暗証番号の照合も行うことで、記録媒体
の所持者が正当な所持者か否かを確認するので、上記効
果に加え、本人確認の精度を更に向上させることがで
き、金融取引の安全性を更に向上させることができる、
という効果を有する。
【0089】請求項8記載の発明に係る金融取引装置
は、記録媒体の正当な所持者の顔を撮影することによっ
て得られた顔画像データ及び金融取引を行うための情報
が暗号化されて予め記録された携帯型の記録媒体の所持
者が金融取引を行う際に、記録媒体から読み出された顔
画像データが表す画像を表示手段が表示し、表示手段に
表示された顔が所持者の顔と照合されることで、所持者
が記録媒体の正当な所持者であることが確認された場合
に、記録媒体から読み出された金融取引を行うための情
報を用いて金融取引のための処理を行うので、安全性の
高い金融取引を実現できる、という優れた効果を有す
る。
【0090】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、表示手段に表示された顔が所持者の顔と照
合され、かつ記録媒体の所持者が入力した暗証番号を、
記録媒体から読み出された暗証番号と照合することで、
所持者が記録媒体の正当な所持者であることが確認され
た場合に、金融取引のための処理を行うようにしたの
で、上記効果に加え、本人確認の精度を更に向上させる
ことができ、金融取引の安全性を更に向上させることが
できる、という効果を有する。
【0091】請求項10記載の発明に係る金融取引装置
は、記録媒体の正当な所持者の顔を撮影することによっ
て得られた顔画像データ及び金融取引を行うための情報
が暗号化されて予め記録された携帯型の記録媒体の所持
者が金融取引を行う際に、確認手段は、撮影手段によっ
て所持者の顔が撮影されることによって得られた顔画像
データを、記録媒体から読み出された顔画像データと照
合することで、所持者が記録媒体の正当な所持者か否か
を確認し、所持者が記録媒体の正当な所持者であること
が確認された場合に、記録媒体から読み出された金融取
引を行うための情報を用いて金融取引のための処理を行
うので、安全性の高い金融取引を実現できる、という優
れた効果を有する。
【0092】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、所持者が入力した暗証番号と記録媒体
から読み出された暗証番号の照合も行うことで、所持者
が記録媒体の正当な所持者か否かを確認するようにした
ので、上記効果に加え、本人確認の精度を更に向上させ
ることができ、金融取引の安全性を更に向上させること
ができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)はICカード、(B)はカード作成装
置、(C)は有人型の金融取引装置、(D)は無人型の
金融取引装置の概略構成の一例を各々示すブロック図で
ある。
【図2】 カード作成処理の内容を示すフローチャート
である。
【図3】 有人型の金融取引装置における金融取引処理
の内容を示すフローチャートである。
【図4】 無人型の金融取引装置における金融取引処理
の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ICカード 12 記憶部 14 制御部 20 カード作成装置 30 金融取引装置 32 制御部 34 カード読取部 38 表示部 46 金融取引装置 48 制御部 50 撮像部 52 カード読取部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA04 MB08 MB10 NA02 NA06 PA21 RA10 SA02 SA05 SA06 SA07 SA08 SA12 SA14 5B035 AA14 BB09 BC01 CA11 5B058 CA01 CA27 KA06 KA38 YA02 YA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯型の記録媒体であって、前記記録媒
    体の正当な所持者の顔を撮影することによって得られた
    顔画像データが暗号化されて予め記録されていることを
    特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体の所持者が金融取引を行う
    ための情報も暗号化されて予め記録されていることを特
    徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記顔画像データには、前記顔画像デー
    タを解析することで抽出された、前記正当な所持者の顔
    の特徴量を表す特徴量データも付加されていることを特
    徴とする請求項1記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録媒体の正当な所持者の顔を撮影する
    ことによって得られた顔画像データが暗号化されて予め
    記録された携帯型の前記記録媒体から、前記顔画像デー
    タを読み出し、 前記読み出した顔画像データが表す顔を表示装置に表示
    させ、表示された顔を前記記録媒体の所持者の顔と照合
    するか、又は、前記記録媒体の所持者の顔を撮影し、該
    撮影によって得られた顔画像データを、前記読み出した
    顔画像データと照合することで、前記記録媒体の所持者
    が正当な所持者か否かを確認する本人確認方法。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体には、前記記録媒体の正当
    な所持者によって設定された暗証番号も暗号化されて予
    め記録されており、 前記記録媒体の所持者が入力した暗証番号と前記記録媒
    体から読み出した暗証番号の照合も行うことで、前記記
    録媒体の所持者が正当な所持者か否かを確認することを
    特徴とする請求項4記載の本人確認方法。
  6. 【請求項6】 記録媒体の正当な所持者の顔を撮影する
    ことによって得られた顔画像データ及び金融取引を行う
    ための情報が暗号化されて予め記録された携帯型の前記
    記録媒体の所持者が金融取引を行う際に、 前記所持者が所持している前記記録媒体から前記顔画像
    データを読み出し、 前記読み出した顔画像データが表す顔を表示装置に表示
    させ、表示された顔を前記所持者の顔と照合するか、又
    は、前記所持者の顔を撮影し、該撮影によって得られた
    顔画像データを、前記読み出した顔画像データと照合す
    ることで、前記所持者が前記記録媒体の正当な所持者か
    否かを確認し、 前記所持者が前記記録媒体の正当な所持者であることを
    確認した後に、前記記録媒体から読み出した前記金融取
    引を行うための情報を用いて金融取引を行う金融取引方
    法。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体には、前記記録媒体の正当
    な所持者によって設定された暗証番号も暗号化されて予
    め記録されており、 前記記録媒体の所持者が入力した暗証番号と前記記録媒
    体から読み出した暗証番号の照合も行うことで、前記記
    録媒体の所持者が正当な所持者か否かを確認することを
    特徴とする請求項6記載の金融取引方法。
  8. 【請求項8】 記録媒体の正当な所持者の顔を撮影する
    ことによって得られた顔画像データ及び金融取引を行う
    ための情報が暗号化されて予め記録された携帯型の前記
    記録媒体から、前記顔画像データ及び前記金融取引を行
    うための情報を読み出し可能な読出手段と、 前記記録媒体の所持者が金融取引を行う際に、前記読出
    手段によって前記記録媒体から読み出された顔画像デー
    タが表す画像を表示する表示手段と、 前記表示手段に表示された顔が前記所持者の顔と照合さ
    れることで、前記所持者が前記記録媒体の正当な所持者
    であることが確認された場合に、前記読出手段によって
    前記記録媒体から読み出された前記金融取引を行うため
    の情報を用いて金融取引のための処理を行う金融取引手
    段と、 を含む金融取引装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体には、前記記録媒体の正当
    な所持者によって設定された暗証番号も暗号化されて予
    め記録されており、 前記記録媒体の所持者が入力した暗証番号を、前記読出
    手段によって前記記録媒体から読み出された暗証番号と
    照合する照合手段を更に備え、 前記金融取引手段は、前記表示手段に表示された顔が前
    記所持者の顔と照合され、かつ前記照合手段によって暗
    証番号が照合されることで、前記所持者が前記記録媒体
    の正当な所持者であることが確認された場合に、前記金
    融取引のための処理を行うことを特徴とする請求項8記
    載の金融取引装置。
  10. 【請求項10】 記録媒体の正当な所持者の顔を撮影す
    ることによって得られた顔画像データ及び金融取引を行
    うための情報が暗号化されて予め記録された携帯型の前
    記記録媒体から、前記顔画像データ及び前記金融取引を
    行うための情報を読み出し可能な読出手段と、 前記記録媒体の所持者の顔を撮影可能な撮影手段と、 前記所持者が金融取引を行う際に、前記撮影手段によっ
    て前記所持者の顔が撮影されることによって得られた顔
    画像データを、前記読出手段によって前記記録媒体から
    読み出された顔画像データと照合することで、前記所持
    者が前記記録媒体の正当な所持者か否かを確認する確認
    手段と、 前記確認手段により、前記所持者が前記記録媒体の正当
    な所持者であることが確認された場合に、前記読出手段
    によって前記記録媒体から読み出された前記金融取引を
    行うための情報を用いて金融取引のための処理を行う金
    融取引手段と、 を含む金融取引装置。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体には、前記記録媒体の正
    当な所持者によって設定された暗証番号も暗号化されて
    予め記録されており、 前記確認手段は、前記記録媒体の所持者が入力した暗証
    番号と前記読出手段によって前記記録媒体から読み出さ
    れた暗証番号の照合も行うことで、前記所持者が前記記
    録媒体の正当な所持者か否かを確認することを特徴とす
    る請求項10記載の金融取引装置。
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