JP3669403B2 - 生産ライン管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ライン運営の効率を向上させるための生産ライン管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の加工設備、搬送設備等を組み合わせてなる生産ラインは、いずれか1つの装置に異常が発生しただけで、製品の生産に大きな遅れを生じ、最悪の場合ライン全体の運転中止に追い込まれる。したがって、運転中の生産ラインを常時監視下におき、異常が発生した際には迅速な処置を行う必要がある。しかしながら、多数の設備からなる製造ラインを人力のみで監視することは経済的に非効率、かつ、人的ミスが生ずるおそれがあることから、従来よりライン管理装置を用い、少人数の監視員(ライン作業者)によってライン全体の管理を行っている。
【0003】
図7には、従来のライン管理装置を示している。生産ライン1は、複数の設備A1〜Anで構成されている。そして、各設備は伝送路2を介して制御装置3に接続されている。制御装置3は、生産ラインの何れの場所からも見通せる位置に固定(天井等からの釣り下げによる設置等)された、表示板4を制御するものである。表示板4は、各設備A1〜Anに異常が発生した時に、該当する表示部分のランプが点灯するようになっている。そして、各装置は自らの運転状態等の最新情報を制御装置に伝達するための情報提供手段を備えている。よって、各装置の異常は伝送ライン2を介して制御装置3に瞬時に伝達され、作業者はラインのどの位置にいても、設備に異常が発生したことを認識することができる。そして、設備の異常を認識した作業者は表示板4の点灯ランプに該当する設備に向かい、異常を解消するための処置を施す。また、処置済と共に表示板4のランプは消灯し、生産ラインが再び通常の稼動状態となったことが作業者に認識される。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】
しかしながら、上記構成をなすライン監視装置には、次のような課題があった。第1に、表示板4の視認性を高めるためには、表示板4を可能な限り大型化し、かつ、天井釣り下げ等による設置を行う必要がある。よって、設備コストの上昇が避けられないものであった。また、ライン構成によっては、表示板4が設備の影に隠れて作業者が直に見ることができないこともあり、設備異常の発見が遅れるおそれがあった。第2に、作業者は表示板4を見ない限り異常発生がわからず、作業に集中している場合等には、作業者による異常の発見が遅れるおそれがあった。第3に、複数のランプが点灯した状態を作業者が発見した場合等に、どの設備に対する処置を優先するべきかの判断がつかず、処置の順序を間違えるおそれがあった。
【0005】
以上のごとく、従来のライン監視装置は設備に異常が発生した時にその対処が遅れがちとなり、ラインの稼動率の低下を防ぐにあたり十分なものではなかった。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ラインに異常が発生した時に、作業者がより適切な処置を施すことを可能とし、以てライン運営の効率向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明に係る手段は、情報提供手段を有する設備と、該設備からの情報を受け付ける集中管理手段と、作業者に付随して移動し前記集中管理手段からの処置指令を受信する作業者端末とを有し、前記集中管理手段は、設備の異常に対する処置の優先順位を決定する際に、必要となる情報を予め登録する登録手段と、必要となる各設備からの情報を蓄積する蓄積手段と、該登録手段及び蓄積手段の情報に基づき前記優先順位を決定する処理手段とを備え、前記登録手段には、加工部品、設備構成、予め把握されている異常内容、条件毎の処置すべき優先順位が登録され、前記蓄積手段には、生産予定台数、生産済台数、発生する異常に対応する指令メッセージ、異常発生時間、設備番号、異常内容、処置の所要時間、作業者が各設備間を移動する際の移動時間が記憶されることを特徴とする。
【0007】
本発明によると、各設備で生じた異常を集中管理手段で情報収集し、作業者に付随して移動する作業者端末に処置指令を伝達する。よって、異常が発生しているか否かの注意義務を作業者に課することなしに、確実に不具合の発生を認識させることができる。
【0008】
また、複数箇所で異常が発生した場合に、前記集中管理手段は、前記処理手段において登録された情報と逐次入手される設備情報とを利用し、各異常に対して処置を施すべき優先順位を決定する。そして、この優先順位に則って作業者端末に処理指令を伝達する。また、既に決定に用いられた情報等も蓄積しておくことにより、後の異常発生時において前記優先順位を決定する際の判断材料に利用する。
【0009】
さらに、本発明においては、前記登録手段には、加工部品、設備構成、予め把握されている異常内容、条件毎の処置すべき優先順位が登録され、前記蓄積手段には、生産予定台数、生産済台数、発生する異常に対応する指令メッセージ、異常発生時間、設備番号、異常内容、処置の所要時間、作業者が各設備間を移動する際の移動時間が記憶されることによって、これら各情報に基づいて異常発生時の処置の優先順位を決定し、作業者端末に処置命令を送る。
【0010】
また本発明においては、前記作業者端末は携帯可能であり、かつバイブレーション機能を備えることも可能である。この構成により、作業者は異常の発生を、作業者端末のバイブレーションによって認識することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、従来例と同一部分または相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明は省略する。
【0012】
図1には、本発明の実施の形態に係る生産ライン管理装置の全体図を示している。生産ライン1は、複数の設備A1〜Anによって構成されている。これら各設備は、自らの運転状態等の最新情報を、後述する集中管理手段5に伝達するための情報提供手段(図示省略)を備えるものである。そして、各設備A1〜Anは、伝送路2を介して集中管理手段5に接続されている。集中管理手段5としては、ディスプレー等の表示装置を備えるパーソナルコンピュータを用いることができる。この集中管理手段5では、各設備からの情報を受け付け、設備の異常に対する処置の優先順位を決定する。また、集中管理手段5は、発振器6、アンテナ7を用いて処置指令を作業者端末9に発信することができる。尚、集中管理手段5については追って詳述する。さらに、作業者8は作業者端末9を携帯し、この作業者端末9によって集中管理手段5からの処置指令を受信する。
【0013】
図2には作業者端末9を、図3には作業者端末9の内部構成を示している。作業者端末9は、作業者が腰のベルト等に常時装着することができるように小型化されている。また、集中管理手段5の処置指令を文字表示することが可能な表示部10を備えている。この作業者端末9は、アンテナ7から発信された信号を受信するための受信部11、受信をバイブレーションによって作業者に知らせる振動部12、集中管理手段5の処置指令を記憶する記憶部13を備える。
【0014】
ここで、図4を参照しながら集中管理手段5の構成についての説明をする。図4には集中管理手段5の構成を概略的に示している。図示のごとく、集中管理手段5は、ディスプレー14、インターフェイス(I/F)15、コントローラ(CPU)16、複数の登録手段であるメモリーM1〜M4、複数の蓄積手段であるメモリーM5〜M11、処理手段Pを備える。
【0015】
ここで、登録手段であるメモリーM1〜M4についての簡単な説明をする。
メモリーM1:1.加工部品名、2.設備番号、3.異常内容、4.作業者処置中信号を予め登録する。尚、3.の異常内容については、ライン設備に発生する異常の内容は予め把握されていることから、これら異常内容を複数登録しておく。
メモリーM2:加工している部品名、設備番号及び異常内容毎に、処置すべき優先順位を予め登録する。
メモリーM3:設備レイアウトを予め登録する。
メモリーM4:設備をグループ分けし、それを予め登録する。
【0016】
続いて、蓄積手段であるメモリーM5〜M11についての簡単な説明をする。
メモリーM5:生産予定台数を記憶する。
メモリーM6:生産済台数を記憶する。
メモリーM7:発生する異常毎に、作業者端末に発信するメッセージを複数記憶する。
メモリーM8:1.異常発生日時、2.設備番号、3.異常内容を記憶する。
メモリーM9:設備番号及び異常内容毎の作業時間である処置中信号(異常に対する処置を開始すると、該設備の情報提供手段から処置中である旨を知らせる信号)の、ONからOFFまでの時間を記憶する。
メモリーM10:設備間の移動時間(処置中信号のOFFからONまでの時間)を記憶する。
メモリーM11:1.異常処置待ち設備の設備番号、2.異常内容を記憶する。
【0017】
また、処理手段Pは、後述する様々な判断材料に基づき、設備異常に対する処置の順番について優先順位の決定を行うためのプログラムを含むものである。
【0018】
ここで、生産ラインに異常が発生してから処置を施すまでの流れを、図1〜図4に基づいて説明する。ライン1の設備A1〜Anの何れかに異常が発生すると、該当する設備の情報提供手段から異常を知らせる信号(以下「異常信号」という)が自動的に出力される。この信号は、伝送路2を通じて集中管理手段5に伝えられる。集中管理手段5のCPU16では、受け付けた異常信号と、メモリーM1に登録された情報とを比較し、異常信号を発した設備番号(A1〜Anのいずれか)及び異常内容の把握をする。そして、I/F15を介してディスプレー14に異常発生状況が表示される。また、メモリーM8に異常発生日時、設備番号及び異常内容を記憶する。
【0019】
同時に、CPU16は異常が発生した設備番号及び異常内容を含む処置指令を、発振器6、アンテナ7によって作業者端末9に発信する。作業者端末9では、該処理指令を受信部11で受け、直ちに振動部12のバイブレーションを開始し、かつ、表示部10に異常が発生した設備番号及び異常内容を表示する。
【0020】
作業者は、作業者端末9のバイブレーションを感じて、異常の発生を認識する。よって、もし他の作業に集中しているような場合でも、確実に異常の発生を知ることができる。この時点で、作業者は現作業を一時中断し、作業者端末9の表示部10を見る。そして、現作業に一区切りをつけてから異常が発生した設備に向かう。
【0021】
作業者が該当する設備に到着し、処置を開始すると同時に、該当する設備の情報提供手段からは処置中信号が出力される。この処置中信号は、該信号の発信スイッチを各設備に設け、作業者がそのスイッチを操作することによりON−OFFするものでもよく、また、作業者が処置を開始する際に行う設備の操作に連動して、自動的にON−OFFするものでもよい。そして、この信号は伝送路2を通じて集中管理手段5に伝えられる。集中管理手段5のCPU16では、この処置中信号によって、作業者の現在位置すなわちどの設備に携わっているかということを認識する。また、受け付けた処置中信号と、メモリーM1に登録された情報とを比較し、処置中の設備番号及び処置内容の確認をする。そして、メモリーM8に、異常発生日時、異常が発生した設備番号、異常内容を記憶し、かつ、I/F15を介してディスプレー14に処置状況を表示する。
【0022】
また、CPU16では、処置中信号がONとなってから、処置が完了して処置中信号がOFFとなるまでの時間(以下「作業時間」という)を、設備番号、異常内容と共に、メモリーM9に記憶する指令をする。このメモリーM9に記憶された作業時間は、設備異常に対する処置の順番について優先順位の決定を行う際に(後述する)、その判断材料として利用することができるものであり、発生した異常に処置を施す度に、記憶、蓄積していく。
【0023】
ところで、ある設備(仮に設備A1とする)の異常に対する処置をしているその時に、他の設備(仮に設備A2とする)で異常が発生した場合には、集中管理手段5から作業者端末9へとその旨が伝達される。そして、作業者は設備A1の処置が終わった後に設備A2の処置へと向かうことになる。このような場合には、CPU16では、設備A1の処置中信号がOFFとなってから、設備A2の処置中信号がONとなるまでの時間(以下「移動時間」という)をメモリーM10に記憶する指令を出す。このメモリーM10に記憶された移動時間は、設備異常に対する処置の順番について優先順位の決定を行う際に(後述する)、その判断材料として利用するものであり、その情報は逐次記憶、蓄積される。
【0024】
本実施の形態に係る生産ライン管理装置は、このような手順で設備に発生した異常を処置することができる。この際、作業者は如何なる場所にいても、また、作業に集中していても新たな異常の発生を確実に把握し、かつ、その異常がどの設備で発生しているかということも正確に知ることができる。また、本発明の実施の形態に係る生産ライン管理装置は、複数の設備に異常が発生しかつそれらの処置が累積しているような場合、すなわち、処置待ち設備が複数あるような場合において、全ての処置を最も短時間で行うことができるように、処置を施す設備に優先順位をつけることが可能となっている。
【0025】
ここで、上記優先順位の決定手順についてを、図5、図6に示すフローチャートを主に参照しながら説明する。
(0) ライン1の設備A1〜Anの何れかに異常が発生すると、該当する設備の情報提供手段から異常信号(以下「最新の異常信号」という)が出力され、伝送路2を通じて集中管理手段5に伝えられる。
【0026】
(1) 集中管理手段5では、最新の異常信号を受け付ける以前に、その他の設備で異常が発生しているか否かを、メモリーM8から検索する。そして、最新の異常信号を受け付ける以前に異常が発生していなければ、最新の異常信号を発信した設備の処置を指令するメッセージ(パターンP1)をメモリーM7から選択して、作業者端末9に送信する。
(2) ステップ(1) で、最新の異常信号を受け付ける以前に異常が発生していることが確認されると、その時点で既に処置待ちとなっている設備がある(作業者が既に何れかの装置の処置に当たっており、さらに別の設備が処置を待っている状態)か否かを、メモリーM11から判断する。そして、処置待ちの設備が無いと判断されると、最新の異常信号を発信した設備の処置指令に関するメッセージ(パターンP2)をメモリーM7から選択して、作業者端末9に送信する。
【0027】
(3) ステップ(2) で、処置待ちとなっている設備があることが確認されると、最新の異常信号が既に設備が停止したことを知らせる「停止信号」か、若しくはまもなく停止することを知らせる「予報信号」かを判断する。そして、予報信号である場合には、メモリーM11に最新の異常信号に係る設備番号、異常内容を記憶し、異常処置待ち状態とする。また、作業者に対し、新たに別の設備において異常が発生したことを知らせるため、現在処置に当たっている設備に異常が発生した時と同様のメッセージ(パターンP3)をメモリーM7から選択し、作業者端末9に送信する。
(4) ステップ(3) において、最新の異常信号が停止信号であることが確認されると、最新の異常信号を発信している設備が、作業者が現在処置を施している設備と同一グループのものであるか否かを、メモリーM4から判断する。
【0028】
(5) ステップ(4) において、同一グループであることが確認されると、最新の異常信号に係る異常内容が、処置待ちの設備に係る異常内容に比べて、処置を行う優先順位が上であるか否かを、メモリーM2から判断する(図6参照)。
(5-1) その結果、最新の異常信号に対する処置の方が優先順位が下の場合には、メモリーM11に最新の異常信号に係る設備番号、異常内容を記憶し、異常処置待ち状態とする。また、作業者に対し、新たに別の設備において異常が発生したことを知らせるため、現在処置に当たっている設備の、異常発生時と同様のメッセージ(パターンP5)をメモリーM7から選択し、作業者端末9に送信する。
【0029】
(5-2) また、最新の異常信号に対する処置の方が優先順位が上の場合には、最新の異常信号を発信した設備の処置を指令するメッセージ(パターンP4)をメモリーM7から選択して、作業者端末9に送信する。なお、P4を発信するタイミングとしては、次の2つのうちから予め選択することができる。1つは、最新の異常信号を発信した設備の設備番号、異常内容を直ちに送信する。すなわち、作業者の現状に関係なく全てのメッセージを送信する。もう1つは、作業者が移動中で処置中信号が何れの設備においてもONとなっていない場合には、まず他の設備で異常が発生した旨のメッセージのみを作業者端末9に送信する。そして、作業者が処置待ちの設備に対する処置を開始し、かつ、処置中信号がONとなった後に、該当する設備の設備番号、異常内容を送信する。
【0030】
(6) ステップ(4) において、最新の異常信号を発信している設備が、作業者が現在処置を施している設備(もしくは処置を施すために向かっている設備)と別グループであることが確認されると、当該別グループの生産済台数が予定台数に達しているか否かを、メモリーM5(生産予定台数を記憶)、メモリーM6(生産済台数を記憶)より判断する。
【0031】
その結果、当該別グループの生産済台数が予定台数に達していないときは、最新の異常信号を発信している設備(当該別グループ)へと作業者が向かうよう指令するメッセージ(パターンP6)をメモリーM7から選択し、作業者端末9に送信する。なお、作業者端末9に指令を送信するタイミングとしては、次の2つから予め選択する。1つは、直ちに最新の異常信号を発信した設備の設備番号、異常内容を送信する。もう1つは、作業者が移動中で処置中信号が何れの設備においてもONとなっていない場合には、まず他の設備で異常が発生した旨のメッセージのみを作業者端末9に送信する。そして、作業者が処置待ちの設備に対する処置を開始して処置中信号がONとなった後に、作業者端末9に対し、該当する設備の設備番号、異常内容を送信する。
【0032】
(7) ステップ(6) において、最新の異常信号を発信している設備が含まれる当該別グループの生産済台数が、予定台数に達していると判断されると、同一グループの処置待ち設備への移動時間と、当該別グループの設備(最新の異常信号を発信している設備)への移動時間とを、メモリーM3(設備レイアウト)、メモリーM4(設備のグループ分け)に記憶された設備構成や、メモリーM10(設備間の移動時間)の記憶内容に基づいて比較する。
【0033】
(7-1) その結果、同一グループの処置待ち設備への移動時間が長いと判断されると、最新の異常信号を発信する当該別グループの設備へ作業者が向かうように、メモリーM7からメッセージ(パターンP8)を選択し、作業者端末9に送信する。この場合にも、作業者端末9にメッセージを送信するタイミングを予め選択することができる。タイミングの1つは、直ちに最新の異常信号を発信した設備の設備番号、異常内容を送信する。もう1つは、作業者が移動中で処置中信号が何れの設備においてもONとなっていない場合には、まず他の設備で異常が発生した旨のメッセージのみを作業者端末9に送信する。そして、作業者が処置待ちの設備に対する処置を開始して処置中信号がONとなった後に、作業者端末9に対し該当する設備の設備番号、異常内容を送信する。
【0034】
(7-2) また、同一グループの処置待ち設備への移動時間が短いと判断されると、同一グループの処置待ち設備へ作業者が向かうように、メモリーM7からメッセージ(パターンP7)を選択し、作業者端末9に送信する。この場合には、メモリーM11において、優先的に処置されることとなった同一グループの処置待ち設備の設備番号、異常内容を消去し、後回しとなった最新の異常信号を発信する設備の設備番号、異常内容を記憶する。この場合でも、ステップ(7-1) と同様に、作業者端末9にメッセージを送信するタイミングを予め選択することができる。
【0035】
上記のごとく、各設備(A1〜An)で生じた異常を集中管理手段5で情報収集し、かつ、複数箇所で異常が発生した場合に、処置を施すべき優先順位を集中管理手段5で決定して、作業者端末9にその優先順位にしたがって処置指令を伝達する。
【0036】
上記構成をなす本発明の実施の形態より得られる作用効果は、以下の通りである。本実施の形態に係る生産ライン管理装置は、集中管理手段5によって、各設備で生じた異常を情報収集し、作業者8が携帯する作業者端末9に異常発生情報を伝達する。しかも、作業者端末9はバイブレーション機能を備えるので、常に作業者端末9に注意を払うことなく、振動で異常の発生を知ることができる。よって、作業者の現在位置や、作業状況に影響されることなく、かつ、従来のように、表示板に対する注意義務を作業者に課することなく、作業に確実に異常の発生を認識させることが可能となる。
【0037】
また、集中管理手段は、設備の異常に対する処置の優先順位を決定する際に、必要な情報を予め登録するメモリーM1〜M4と、各設備からの情報を蓄積するメモリーM5〜M11とを備え、さらに、これらメモリーの情報に基づき、処理手段Pによって、設備の異常に対する処置の優先順位を決定することが可能となっている。したがって、複数の設備に異常が発生しかつそれらの処置が累積しているような場合、すなわち、処置待ち設備が複数あるような場合において、全ての処置を最も短時間で行うことができるよう、作業者に最適な作業指示をすることができる。このため、作業者は作業者端末9のメッセージにしたがって作業を進めるだけで、確実かつ効率的な処置を行うことができる。このことは、作業者の負担を軽減し、作業者の技量に左右されることなくライン運営の効率化、安定化を図ることが可能となる。
【0038】
しかも、既に決定に用いられた情報等も蓄積しておくことにより、後の異常発生時において前記優先順位を決定する際の判断材料に利用することが可能となり、より適した優先順位の決定を行うことが可能となる。また、これら蓄積情報は、集中管理手段5のディスプレー14に表示することが可能であり、いつでも異常発生履歴として確認することができる。また、作業者端末9は携帯可能とするために小型軽量であり、これを身につけることが作業者の負担になることはなく、しかも、従来の天井釣り下げ式の表示板に比べ、設備費用を大幅に抑えることができる。
【0039】
ところで、本発明の実施の形態おける説明では、作業者が1人である場合を想定しているが、当然のごとく、生産ラインに2人以上の作業者を配置する場合にも適用可能である。この場合には、各作業者に対してテリトリーを設定し、該テリトリー毎に上記説明と同様のライン管理を行えばよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明はこのように構成したので、以下のような効果を有する。本発明の請求項1に係る生産ライン管理装置によると、各設備で生じた異常を集中管理手段で情報収集し、作業者に付随して移動する作業者端末に処置指令を伝達するので、異常が発生しているか否かの注意義務を作業者に課することなしに、確実に不具合の発生を認識させることができる。よって、従来の表示板を用いる手法のように、設備異常の発生に気がつくのが遅れることによるライン停止時間の増加と、それによるライン稼働率の低下とを防止することができる。
【0041】
また、複数箇所で異常が発生した場合に、前記集中管理手段は、前記処理手段において登録された情報と逐次入手される設備情報とを利用し、各異常に対して処置を施すべき優先順位を決定する。また、既に決定に用いられた情報等も蓄積しておくことにより、後の異常発生時において前記優先順位を決定する際の判断材料に利用することができる。よって、情報の蓄積と共により適した優先順位の決定を行うことが可能となる。
【0042】
また、加工部品、設備構成、予め把握されている異常内容、条件毎の処置すべき優先順位、生産予定台数、生産済台数、発生する異常に対応する指令メッセージ、異常発生時間、設備番号、異常内容、処置の所要時間、作業者が各設備間を移動する際の移動時間の各情報に基づき、異常発生時の処置の優先順位を決定し、作業者端末に最適の優先順位に基づいて処置命令を送ることができる。よって、ライン運営の効率向上を図ることが可能となる。
【0043】
さらに、本発明の請求項に係る生産ライン管理装置によると、前記作業者端末は携帯可能であり、かつバイブレーション機能を備えることから、作業者は異常の発生を、作業者端末のバイブレーションによって認識することができる。したがって、作業者の現在位置や、作業状況に影響されることなく、かつ、従来のように表示板に対する注意義務を課することなく確実に作業者に異常の発生を認識させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る生産ライン管理装置の全体摸式図である。
【図2】 図1に示す生産ライン管理装置の作業者端末を示す摸式図である。
【図3】 図2に示す作業者端末の構成を示すブロック図である。
【図4】 図1に示す生産ライン管理装置の集中管理手段の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る生産ライン管理装置において、複数の設備に異常が発生したときに、処置を施す設備に優先順位をつけるための制御手順を示すフローチャートである。
【図6】 図5に続く制御手順を示すフローチャートである。
【図7】 従来の生産ライン管理装置の該略図である。
【符号の説明】
1 生産ライン
2 伝送路
5 集中管理手段
6 発振器
7 アンテナ
8 作業者
9 作業者端末
A1〜An 設備

Claims (2)

  1. 情報提供手段を有する設備と、該設備からの情報を受け付ける集中管理手段と、作業者に付随して移動し前記集中管理手段からの処置指令を受信する作業者端末とを有し、
    前記集中管理手段は、設備の異常に対する処置の優先順位を決定する際に、必要となる情報を予め登録する登録手段と、必要となる各設備からの情報を蓄積する蓄積手段と、該登録手段及び蓄積手段の情報に基づき前記優先順位を決定する処理手段とを備え、
    前記登録手段には、加工部品、設備構成、予め把握されている異常内容、条件毎の処置すべき優先順位が登録され、前記蓄積手段には、生産予定台数、生産済台数、発生する異常に対応する指令メッセージ、異常発生時間、設備番号、異常内容、処置の所要時間、作業者が各設備間を移動する際の移動時間が記憶されることを特徴とする生産ライン管理装置。
  2. 前記作業者端末は携帯可能であり、かつバイブレーション機能を備えることを特徴とする請求項1記載の生産ライン管理装置。
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