JP3669147B2 - スクータ型自動二輪車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ型自動二輪車に関し、特にGPS装置(Global Positioning System)を備えたスクータ型自動二輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、スクータ型自動二輪車としては、短距離走行を想定した小排気量のエンジンを備える小型な車体構造のものだけでなく、長距離走行を想定して大排気量のエンジンを搭載した大型な車体構造を有するものも実施されている。また、このスクータ型車両は、車体全体がカバーによって覆われているという車体構造的特徴を有するため、前述のような大型なスクータ型自動二輪車にあっては、GPS装置やTV装置などの比較的大きな面積を有する装置が装備し易く、今後、こうした表示機能を有する装置が装備される傾向は一層高まると思われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自動二輪車は自動車などに比べて車体の振動や傾きなどが生じ易く、安定性にも欠けるため、走行中のGPS装置の使用は安全性の点から好ましくなく、また、良好な視認性及び受信性などを得るために、その配設位置には十分な配慮が必要であり、比較的設置面積の確保し易いスクータ車両であってもその設置には種々の困難を伴うという問題があった。
【0004】
本発明は上記従来技術における課題に着目してなされたもので、視認性に優れ、安全な使用状況を確保できるスクータ型自動二輪車の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため次の構成を有する。
すなわち、本発明は、運転者が着座するシートとこのシートの前方に位置するハンドルとの間に、前記シートに着座した運転者の足を乗せる板状の足乗せ部を左右一対設けると共に、車体前部を覆うフロントカバーと前記運転者の脚部前方を覆うレッグシールドとにより車体前部の外殻を形成してなり、モニタ部及び操作部を備えた本体部とこの本体部とは別体の受信アンテナとからなるGPS装置を搭載したスクータ型自動二輪車において、
前記足乗せ部の間に上方へ立上がる凸部を形成し、前記凸部と連続させて前記フロントカバーの後面部から後方へと膨出する膨出部を形成すると共に、膨出部の上面を前方から後方への傾斜面としてハンドルを上方へ突出させて設け、この膨出部の上面に、前記GPS装置のモニタ部及び操作部を設置し、前記受信アンテナを、本体部と異なる位置に上方に向けて突出するように設けたものである。
また、GPS装置は、停止判定手段によって車両が停止状態にあると判定されたときにのみ起動可能とすることが考えられ、車両が停止状態であるか否かの判断は、例えば停止判定手段によって車速もしくはエンジン回転数が設定値以下で変速機が中立状態であるか否かを判定することによって行う。
【0006】
さらに、GPS装置は、膨出部の一定位置に固定されているものとしたり、GPS装置が、膨出部に設定した収納位置とその収納位置の後方に設定した使用位置との間を移動可能に保持されるようにしたりすることが考えられる。
また、GPS装置を、モニタ部及び操作部を備えた本体部とこの本体部と別体のアンテナとからなるものとし、前記アンテナを本体部と異なる位置に設けるようにすることも可能である。
さらに、上記のようにGPS装置の本体部を収納位置から使用位置へ向けて移動させるに従ってエンジンの回転数を漸減させ、使用位置へと設定した時点でアイドリング回転数とするようにすることも考えられる。
【0007】
また、本発明は、衛星からの電波を受信するアンテナを備え、所定の収納空間にモニタ部と駆動回路とを収納すると共に種々の設定操作機能を有する操作部を収納するGPS装置を備えるスクータ自動二輪車において、前記GPS装置は、前記モニタ部が収納される本体部を備え、前記本体部は、その上面が車体前部に配設されるスピードメータの設けられる傾斜面の後方で斜め後方に向けて傾斜するように設けられる使用位置と収納空間に収納される収納位置との間で回転自在に設置されたものである。
【0008】
また、本発明は、前記本体部を、車体前部に配設されるスピードメータの設けられる傾斜面の後方で斜め後方に向けて傾斜するように設けられる使用位置と収納空間に収納される収納位置との間で角度を任意に変更し得るように設置することも可能である。
また、本発明は、前記モニタ部を、回転可能に支持され、ばねに付勢されて使用位置に突出移動し、使用位置において傾斜角度を一定に保つようにすることも可能である。
【0009】
また、本発明は、衛星からの電波を受信するアンテナを備え、所定の収納空間にモニタ部と駆動回路とを収納すると共に種々の設定操作機能を有する操作部を収納するGPS装置を備えるスクータ自動二輪車において、前記GPS装置は、車体前部に設けられたカバーより後方に連続して形成される膨出部より斜め上方に突出するように設けられ、ハンドルに設けたスピードメータとも集成して設けられたものである。
【0010】
上記構成を有する本発明において、フロントカバーの後面部に形成した膨出部にGPS装置のモニタ部及び操作部を設置するようにすれば、運転者が乗車した状態及び降車した状態のいずれにあってもモニタ部における表示の確認、及び操作部による操作を極めて容易に行うことができる。
また、車両が停止状態にあるときのみGPS装置を起動し得るものとすれば、四輪車に比し安定性に劣る自動二輪車において、GPS装置を確認しながら走行するという安全運転上問題となる行為がなされるのを防止することができる。
【0011】
また、GPS装置のモニタ部及び操作部を収納位置から使用位置へと移動し得るようにすれば、モニタ部及び操作部をより使用し易い体勢で使用することができ、しかも、収納位置へと設定すれば、GPS装置が走行の妨げとなることもない。
また、モニタ部と操作部とからなる本体部と受信アンテナとを別体に設ければ、良好な受信状態を確保できると共に、本体部の使用性を良好に保つことができる。
さらに、モニタ部及び操作部を収納位置から使用位置へと移動させるに従ってエンジンの回転数が漸減するようにすれば、モニタ部及び操作部の走行中の使用を確実に防止することができ、より確実に安全性を維持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1ないし図4は本発明の第1の実施形態に係る図であり、図1は同実施形態に係る自動二輪車の平面図、図2は側面図、図3は拡大要部背面図、図4は拡大側面図である。
図1及び図2において、この実施形態における自動二輪車1は、4サイクルエンジンを搭載した2人乗り用の大型スクータであり、左右に突出するレッグシールド2及び上部中央に設けられたウインドプロテクタ3等を有する車体前部を覆うフロントカバー4には、ハンドル6が保持されると共に、ハンドル6の下方に連結されるフロントフォーク7には前輪8が回動自在に支持されている。
【0013】
また、前記フロントカバー4より後方にはバックレスト9などを有するダブルシート10が保持されており、このフロントカバー4からシート10に至る間には、前記シート10に搭乗した乗員が両足を置くことができる左右一対の板状のフートレスト11,12と、前方のフートレスト11の間に設けられた上方へと立ち上がる凸部13と、前記フロントカバー4より後方に向けて膨出する膨出部14とが連続して形成されている。
また、車体後部には、4サイクルエンジンと、そのエンジンの駆動力を後輪18に伝達する動力伝達機構を備えたユニットスイングエンジン19が揺動可能に支持されている。
【0014】
前記膨出部14は、その上部が図3及び図4に示すように前方から後方へと斜め後方に傾斜した傾斜面14aとなっており、その傾斜面14aからはハンドル6が上方へと突出している。そして、前記傾斜面14aには、ハンドル6の前方部においてスピードメータ16が埋設されている。
また、前記傾斜面14aには、GPS装置20が固定されている。このGPS装置20は、本体部21とこれに接続される受信アンテナ22とからなり、本体部21は所定の筺体23内に、モニタ部24及び駆動回路等を収納すると共に、種々の設定、操作機能を有する操作部25を収納したものとなっている。そして、前記本体部21は、前記膨出部14の傾斜面14aに埋設されており、その上面が前記傾斜面14aと略同一面上に位置するようになっている。
また、前記受信アンテナ22は、前記スピードメータ16とウインドプロテクタ3との間で左右方向において略中央部に上方へ向けて突出するよう配設されており、この受信アンテナ22によって放送衛星などを介して送信される電波を受信するようになっている。
【0015】
この実施形態におけるスクータ型自動二輪車1は上記のように構成されており、走行時には運転者はシート10に着座し、凸部13を跨いだ状態でフートレスト11に足を置く。また、停止時には少なくとも一方の足を地面に付けて乗車姿勢を保つ。
このような乗車姿勢をとる場合、自動二輪車1のフロントカバー4には、後方に向けて斜め下方に膨出する膨出部14が形成されているため、格別に無理な姿勢をとらなくとも運転者の視野には、フロントカバー4に設けた膨出部14の傾斜面14aを視認することができ、運転者は極めて容易にモニタ部24による表示内容を確認することができる。
【0016】
そして、前記操作部25も本体部21の中に設けられており、ハンドル6に極めて近い位置にあるため、ハンドル6に添えていた手を容易に操作部25へと移すことができ、モニタ部24を見ながら極めて容易に入力操作あるいは設定操作を行うことができる。
また、受信アンテナ22はハンドル6の前方にあり、運転者の身体より前方に離れた位置にあると共に、上方にも突出しているため、受信アンテナ22による受信状態が運転者の身体によって妨げられたりすることもなく、全方位的に受信可能となり、常に良好な受信状態を得ることができる。
【0017】
さらに、前記GPS装置20の起動は、車体が走行停止状態にあり、かつ動力伝達機構の変速機構が中立位置にあるときのみ車体停止状態と判定し、GPS装置20を起動可能とするようになっている。この車体停止状態にあるか否かの判定は、自動二輪車に設けられている周知のスピード検出部または回転数検出部からの検出信号、及び変速機構からの変速位置検出信号に基づき、GPS装置に設けられたCPUが停止判定手段として車体が停止状態にあるか否かを判定し、GPS装置20を起動可能状態あるいは起動不能状態とする。
【0018】
次に、本願発明の第2の実施形態を図5ないし図8に基づき説明する。なお、上記第1の実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、その説明の詳細は省く。
この第2の実施形態における自動二輪車1は、筺体33に収納されたGPS装置30の本体部31内にスピードメータ26を一体化して設けたものとなっている。この本体部31は、自動二輪車1のハンドル6よりも後方に形成されている膨出部14の上面に表出するよう設置されており、シート10に着座した運転者が容易に表示内容の確認及び操作部35による設定操作等を行い得るようになっている。従って、この第2の実施形態によれば、GPS装置30の表示内容と走行スピードとを一見して同時に確認することができ、また、操作もハンドル6の手前で容易に行うことができるため、操作性は著しく向上する。しかも、スピードメータ26とGPS装置30の本体部31とがコンパクトに集成してあるため、設置スペースを削減できると共に、設置作業も大幅に簡略化される。
また、GPS装置30の受信アンテナ32は、ハンドル6とウインドプロテクタ3との間で上面より上方へと突出するよう設けられている。このため、上記第1の実施形態と同様に、受信アンテナ32による受信状態が運転者の身体によって妨げられることもなく、全方位的に良好な受信状態を得ることができる。
【0019】
次に、本願発明の第3の実施形態を図9ないし図13に基づき説明する。なお、上記各実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、その説明の詳細は省く。
この第3の実施形態に係る自動二輪車1は、そのフロントカバー4に設けられた膨出部14に、所定の移動機構を用いて収脱可能にGPS装置40の本体部41を取り付けたものとなっており、可動型をなしている。
【0020】
すなわち、この第3の実施形態におけるフロントカバー4に形成されている膨出部14の背面には、略直方体の外観形状をなす本体部41を挿入し得る矩形の開口部14bが形成されており、膨出部14には、前記開口部14bより内方に位置する収納空間Sが形成されている。そして、前記収納空間Sの開口部14bの近傍には、L字状に屈曲した左右一対のアーム51の一端部51aが回動自在に支持され、そのアーム51の他端部51bには本体部41が回動可能に支持されている。
【0021】
また、前記アーム51は、図外の戻しばねによって、常には前記収納空間Sから後方へと突出するよう付勢されている。そして、前記本体部41は、前記戻しばねの付勢力に抗して図外のストッパーにより収納空間内に係止されるようになっており、前記本体部41に設けた解除ボタンによってストッパーによる係止状態を解除することにより、前記本体部41は戻しばねの付勢力によって開口部14bから後方へと突出するようになっている。
なお、同アーム51の他端部51bと本体部41とは保持機構によって任意の回転角度に保持できるよう連結されている。
【0022】
一方、前記保持機構53は、アーム51の他端部51bに設けたギア54と本体部41の外面に固定したギア55とを噛合させることによって構成され、本体部41が不用意に回転するのを阻止し得るようになっている。
また、前記アーム51の一端部51aにおける回動角度は、図外のセンサによって検出されるようになっており、そのセンサの出力はエンジンへの燃料供給量を制御する制御装置に入力されており、制御装置では入力された検出信号によって燃料供給量を制御するようになっている。なお、センサとしては、例えば接触型ポテンショメータや、非接触型差動トランス型メータ等が使用可能である。
また、前記GPS装置40の受信アンテナ42は前記第1の実施形態と同様にハンドル6とウインドプロテクタ3との間に配置されており、GPS装置40とハンドル6との間にはデジタル式の小型なスピードメータ46が配置されている。
【0023】
上記のように構成されたこの第3の実施形態における自動二輪車において、GPS装置40は、膨出部14に形成された収納空間Sに収納される位置(収納位置)P1とその後方の使用位置P2とに位置設定可能となっている(図12及び図13参照)。走行時には、前記GPS装置41を収納位置P1へと押圧してストッパーにより同位置P1に係止させる。この収納位置P1において、前記本体部41は、モニタ部44や操作部45などが設けられている上面部41aが収納空間S内に挿入されて完全に覆われた状態となるため、運転者はGPS装置40を確認することはできない。このため、走行中にGPS装置41を確認することによって、走行中に払われるべき注意力が散漫となる可能性を排除でき、安全走行を維持することができる。
【0024】
また、GPS装置41を用いて現在の自分の存在位置の確認、走行経路の確認などを行う場合には、まず、走行を停止し、解除ボタンを押してストッパーによる本体部41の係止状態を解除し、本体部41を斜め上方の使用位置P2へと突出させて本体部41の上面41aを運転者側へと傾けた状態で露呈させる。これにより、運転者は、シート10に着座した状態で容易にモニタ部44の確認及び操作部45の操作を行うことができる。なお、この実施の形態においては、走行中に解除ボタンを押すと、前記本体部に設けたコーション表示部(図示せず)が点滅し、走行中の解除が不可能であることを運転者に知らせるようになっている。
【0025】
また、このようにGPS装置40の本体部41が収納位置P1から使用位置P2へ向けて突出して行く際、本体部41を支持するアーム51は回転角度を変えながら外方へと突出して行くが、それに伴ってアーム51の回転角度αが増大して行くと、これをセンサが検出し、その検出角度の増大に伴ってエンジンへの燃料供給量を強制的に低下させ、エンジンの回転数を漸減させて行く。そして、回転角度αが最大となり本体部41が使用位置に設定されると、その時点でエンジンの回転数はアイドリング数に保たれる。従って、GPS装置40を使用位置P2に設定した状態での走行は不可能となり、走行の安全性の確保に大きく寄与するものとなっている。
【0026】
また、走行開始時には、GPS装置40の本体部41を戻しばねに抗して収納位置P1へと押し込み、ストッパによって本体部41を収納位置P1に保持させる。その結果、センサによって検出された回転角度αは減少し、スロットル操作によるエンジン回転の増減が可能となり、走行速度の調整が可能となる。
なお、この第3の実施形態では、本体部41を使用位置に設定しない限りモニタ部44の確認、及び操作部45の操作を行うことはできず、使用位置に設定すれば、前述のように車体は停止状態となるため、上記第1,第2の実施形態のような停止判定手段などを省略することができる。
【0027】
ところで、上記第3の実施形態においては、本体部41とアーム51、アーム51と膨出部14をそれぞれ回動自在に連結し、使用位置P2における本体部41の上面41aの角度を任意に変更し得るようにしたが、図14及び図15の第4の実施形態に示すように、本体部41とアーム61とを確固に固定し、本体部41を使用位置P2において一定に保つようにしても良い。
この第4の実施形態においては、アーム61に円弧状部分61aを形成し、これを膨出部14の背面部14bに挿入し、下端部を中心に所定の角度範囲内で回転し得るようにしたものであり、アーム61は、図外の戻しばねによって常には外方へと突出するよう付勢されている。
【0028】
また、本体部41は前記第3の実施形態と同様に、ストッパーによって本体部41の上面部41aがほぼ水平となる位置(収納位置)で係止されるようになっているが、その係止状態は、解除ボタンBを押すことにより解除することができ、解除された本体部41は戻しばねの付勢力によって後方の使用位置P2へと移動するようになっている。また、使用位置P2において本体部41の上面部41aは、斜め後方に向けて傾斜し、運転者がモニタ部44による確認、及び操作部45による操作を容易に行い得るようになっている。これに対し、本体部41を収納位置P1に設定した場合には、本体部41の上面部41aがほぼ水平となっているため、本体部41における表示部44の確認及び操作は極めて行いにくいものとなる。従って、この実施形態においても走行中のモニタ部44の確認及び操作部45の操作は防止でき、走行の安全性は維持される。
【0029】
そして、この第4の実施形態においても、アーム61の回転角度は、センサによって検出されており、アーム61と共に本体部41が収納位置P1から使用位置P2へ向けて移動すると、センサによる検出角度に伴ってエンジンの回転数が強制的に漸減し、使用位置P2ではアイドリング回転数に保たれる。また、本体部41が収納位置P1へと移動すると、これをセンサが検出角度によって検出し、エンジンはスロットル操作による駆動が可能となる。
また、この第4の実施形態にあっては、アーム61が単に膨出部14内に軸着されたものとなっているため、その取付構造は極めて簡単なものとなっており、しかもアーム61の使用位置P2での係止は、膨出部14の内面に当接させることによって行うようになっており、格別な係止構造を用いていないため、アーム61の係止も大幅に単純化することができ、容易かつ安価に製造することができる。
【0030】
なお、上記実施の形態においては、GPS装置の本体部と受信アンテナとを別体に構成した場合を例にとり説明したが、本体部と受信アンテナとを同一筺体などに収納して一体化することも可能であり、本発明は特に上記各実施の形態に限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、本願請求項1記載の発明においては、フロントカバーの後面部に形成した膨出部にGPS装置のモニタ部及び操作部を設置するようにしたため、運転者が乗車した状態及び降車した状態のいずれにあっても、モニタ部における表示の確認、及び操作部による操作を極めて容易に行うことができる。
また、本願請求項2または3記載の発明においては、車両が停止状態にあるときのみGPS装置を起動し得るようにしたため、GPS装置を確認しながら走行するのを防止でき、走行安全性の維持に大きく寄与するものとなる。
【0032】
また、本願請求項4記載の発明においては、GPS装置のモニタ部及び操作部を収納位置から使用位置へと移動し得るようにしたため、モニタ部及び操作部を使用し易い体勢で使用することができるようになり、さらに本体部を収納位置へと設定すれば、走行の妨げとなることもなく、走行の快適性及び安全性は著しく向上する。
また、本願請求項5記載の発明のように、モニタ部と操作部とからなる本体とアンテナとを別体に設ければ、良好な受信状態を確保することができると共に、優れた使用性を得ることができる。
【0033】
さらに、本願請求項6記載の発明のように、モニタ部及び操作部を収納位置から使用位置へと移動させるに従ってエンジンの回転数が漸減するようにすれば、モニタ部及び操作部の走行中の使用を確実に防止することができ、安全性をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は同実施形態に係る自動二輪車の平面図である。
【図2】図1に示したものの側面図である。
【図3】図2に示したものの拡大要部背面図である。
【図4】図2に示したものの拡大側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るスクータ型自動二輪車の全体構成を示す外観平面図である。
【図6】図5に示したものの側面図である。
【図7】図5に示したものの要部拡大背面図である。
【図8】図5に示したものの要部拡大側面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るスクータ型自動二輪車の全体構成を示す外観平面図である。
【図10】図9に示したものの側面図である。
【図11】図9に示したものの要部拡大背面図である。
【図12】図9に示したGPS装置の移動操作状態を示す説明側面図である。
【図13】図12に示したものの要部拡大側面図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係るスクータ型自動二輪車の要部拡大背面図である。
【図15】図14に示したGPS装置の移動操作状態を示す説明側面図である。
【符号の説明】
1 スクータ型自動二輪車
2 レッグシールド
4 フロントカバー
6 ハンドル
10 シート
11,12 足乗せ部
14 膨出部
19 ユニットスイングエンジン
20,30,40 GPS装置
21,31,41 本体部
22,32,42 アンテナ
24,34,44 モニタ部
25,35,45 操作部
P1 収納位置
P2 使用位置
Claims (7)
- 運転者が着座するシートとこのシートの前方に位置するハンドルとの間に、前記シートに着座した運転者の足を乗せる板状の足乗せ部を左右一対設けると共に、車体前部を覆うフロントカバーと前記運転者の脚部前方を覆うレッグシールドとにより車体前部の外殻を形成してなり、モニタ部及び操作部を備えた本体部とこの本体部とは別体の受信アンテナとからなるGPS装置を搭載したスクータ型自動二輪車において、
前記足乗せ部の間に上方へ立上がる凸部を形成し、前記凸部と連続させて前記フロントカバーの後面部から後方へと膨出する膨出部を形成すると共に、膨出部の上面を前方から後方への傾斜面としてハンドルを上方へ突出させて設け、
この膨出部の上面に、前記GPS装置のモニタ部及び操作部を設置し、
前記受信アンテナは、本体部と異なる位置に上方に向けて突出するように設けられていることを特徴とするスクータ型自動二輪車。 - GPS装置は、停止判定手段を備え、この停止判定手段によって車速もしくはエンジン回転数が設定値以下で変速機が中立状態であるときに車両が停止状態にあると判定されたときにのみ起動可能となることを特徴とする請求項1記載のスクータ型自動二輪車。
- GPS装置は、膨出部に設定した収納位置とその収納位置の後方に設定した使用位置との間を移動可能に保持され、
GPS装置の本体部を収納位置から使用位置へ向けて移動させるに従ってエンジンの回転数を漸減させ、使用位置へと設定した時点でアイドリング回転数を設定することを特徴とする請求項1または2記載のスクータ型自動二輪車。 - 衛星からの電波を受信するアンテナを備え、所定の収納空間にモニタ部と駆動回路とを収納すると共に種々の設定操作機能を有する操作部を収納するGPS装置を備えるスクータ自動二輪車において、
前記GPS装置は、前記モニタ部が収納される本体部を備え、 前記本体部は、その上面が車体前部に配設されるスピードメータの設けられる傾斜面の後方で斜め後方に向けて傾斜するように設けられる使用位置と収納空間に収納される収納位置との間で、回転自在に設置されることを特徴とするスクータ型自動二輪車。 - 前記本体部は、車体前部に配設されるスピードメータの設けられる傾斜面の後方で斜め後方に向けて傾斜するように設けられる使用位置と収納空間に収納される収納位置との間で、角度を任意に変更し得るように設置されることを特徴とする請求項4に記載のスクータ型自動二輪車。
- 前記モニタ部は、回転可能に支持され、ばねに付勢されて使用位置に突出移動し、使用位置において傾斜角度を一定に保つようにすることを特徴とする請求項4または5に記載のスクータ型自動二輪車。
- 衛星からの電波を受信するアンテナを備え、所定の収納空間にモニタ部と駆動回路とを収納すると共に種々の設定操作機能を有する操作部を収納するGPS装置を備えるスクータ自動二輪車において、
前記GPS装置は、車体前部に設けられたカバーより後方に連続して形成される膨出部より斜め上方に突出するように設けられ、ハンドルに設けたスピードメータとも集成して設けられることを特徴とするスクータ型自動二輪車。
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