JP3668665B2 - 数値制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば工作機械の制御に用いられる数値制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自由曲面の金型の加工を行う際には、従来より、CAD/CAM装置を使用して自由曲面に接するようにして仮想的に工具を移動させたときの工具経路を直線、円弧、曲線等の微小線分にて近似して表した工具経路データを作成した後、数値制御工作機械にその工具経路データを与えて切削加工することが行われている。
【0003】
一般に、数値制御工作機械によって曲面加工を行う場合、CAD/CAM装置にて作成される工具経路データの数は膨大なものとなる。特に、最近の高速切削による加工では、加工ピックフィードをなるべく小さくして鏡面に近い面を実現し、その後の磨き工程の負担を軽減したり、あるいは省略したりする方法が採られるようになってきている。
【0004】
このような加工では、工具経路データを構成する微小線分の指令の数を増やして加工精度を向上させることが行われている。しかし、微小線分の形状指令の数を増やした場合、形状指令のつなぎ目毎に停止し、加工能率が低下する。
【0005】
このような問題点を解決するものとして、例えば特開平7−239708号公報に示されたものがある。これは、形状指令のつなぎ目毎に停止することなく、機械の許容速度を超えない最大の速度で移動するようにして、効率の良い加工を実現しようとするものである。
【0006】
また、現場では工具摩耗や工具交換によって工具径の補正を必要とすることがある。しかしながら、三次元曲面加工においては、ボールエンドミルで切削することが多く、オフセット量を修正することが難しいため、CAD/CAM装置を使って莫大な数の工具経路データを計算し直すことが必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の数値制御装置においては、金型形状データから微小線分で近似した工具経路データを作成し、数値制御装置においてこれらの線分上を補間して工具の位置を指示する補間点を求めていた。このため、補間点に工具を配置したときに曲面に接触する状態であるかどうか保証できなかった。
【0008】
そして、CAD/CAM装置にて作成して数値制御装置に渡す工具経路データの微小線分の数を増大することは、データ受け渡しの点から限界があるし、上記特開平7−239708号公報のように、機械の許容速度の限度まで加工速度を上げたとしても、微小線分間のつなぎ目毎に許容速度の確認を行わなければならず、この確認のデータ処理の時間が増大する。さらに、機械の時定数を一定にして工具の加減速を行うものであるため、許容加速度の限度まで加減速を行うことができず、加減速に時間がかかるために、加工時間を短縮できない。
【0009】
また、工具経路データによる工具経路を滑らかに補間し、かつ稜線では角出しを再現するためには、微小線分の情報から減速箇所を予測しなければならず、工具経路が十分滑らかになるように線分を微小にするほど線分終端の誤差は無視できなくなる。このため、角部なのか曲線の一部を表しているかが判断できず、加工品質を向上させることができないという問題点があった。
【0010】
そして、加工対象物の加工面そのものの評価を行っていないので、加工面そのものの状況に応じて可能な限り加工速度を上げて加工能率を向上させるということができなかった。
【0011】
さらに、現場では工具摩耗や工具交換によって工具径の補正を必要とし、CAD/CAM装置を使って莫大な数の工具経路データを計算し直さねばならず、作業効率が大きく低下する。
【0012】
この発明は上記のような問題点を解決して、次のような数値制御装置を得ること及び数値制御方法を提供することを目的とする。
a.従来CAD/CAM装置から数値制御装置に渡していた工具経路データの作成を省略して処理対象物の処理すべき処理面としての加工対象物の加工すべき加工面の形状から処理作用部位置としての工具位置を決定できる。
b.処理対象物の処理面の形状を評価した評価データに基づいて処理面の形状に応じた適切な移動速度及び処理作用部位置を迅速に決定でき、処理の時間を短縮できる。
c.処理対象物の処理面の評価と処理作用部位置の決定とをリアルタイムに行い、記憶するデータ量を減らし、また全体のデータ処理時間を短くできる。
d.これらにより、生産性を向上させることができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の数値制御装置においては、
評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し
評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの処理作用部の位置を表す点であり、
評価データとは、評価データが対応する評価点から数えて何番目の評価点が次のクランプ点であるかを示すポインタと評価データが対応する評価点から次のクランプ点までのクランプ点経路長と評価データが対応する評価点がクランプ点である場合には処理面の形状に基づき求められた評価データが対応する評価点を通過すべき処理作用部の通過速度とを含むデータであり、クランプ点とは通過速度が予め設定された設定速度よりも低い評価点のことであり、
指令速度決定手段は、現在の処理作用部の位置からこの現在の処理作用部の位置に最も近い次の評価点までの距離を求めるとともに、現在の処理作用部の位置から最も近い次の評価点までの距離に最も近い次の評価点の評価データ中のクランプ点経路長を加算して求めた総経路長と、最も近い次の評価点の評価データ中のポインタを利用して求めた次のクランプ点の評価データ中の通過速度と、現在の処理作用部の速度と、から減速の要否を判定して処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
処理作用部位置データ作成手段は、指令速度と現在の処理作用部の位置とに基づき現在の処理作用部位置から所定の距離離れるとともに処理面と接するように処理作用部を仮想的に配置して処理作用部位置を求めこの求めた処理作用部位置を数値制御される装置に与えるものである。
処理対象物の形状に基づいてこのような内容の評価データを作成しておくことにより、形状に応じて処理作用部の速度を適切に設定できるとともに、処理速度を高くするように指令速度を決定できる。また、評価データの作成及び処理作用部位置の決定は処理対象物の形状に基づいてなされるので、処理対象物の形状から中間データを介することなく決定でき、作成するデータ量の増加を抑制できる。
【0014】
そして、評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し、
評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの処理作用部の位置を表す点であり、
評価データとは、評価データが対応する評価点から次の評価点までの距離と評価データが対応する評価点を通過すべき処理作用部の通過速度とを含むデータであり、
指令速度決定手段は、評価データに基づき減速の要否を判定して処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
処理作用部位置データ作成手段は、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を求めこの求めた評価点を出発点として処理面と接するように処理作用部を仮想的に配置して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた処理作用部位置を探索しこの探索した処理作用部位置を数値制御される装置に与えるものであって、加算経路長とは、現在の処理作用部位置からこの現在の処理作用部位置に最も近い次の評価点までの距離と、最も近い評価点を始点にして各評価点の評価データ中の次の評価点までの距離を順次加算した距離との和である。
処理対象物の形状に基づいてこのような内容の評価データを作成しておくことにより、この評価データを利用して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた次の処理作用部位置を、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を出発点として求めることができるので、すなわち現在の処理作用部位置から加算経路長が所定の長さ以上になる評価点までの間の評価点を飛ばして求めることができるので、次の処理作用部位置を迅速に決定できる。また、評価データの作成及び処理作用部位置の決定は形状データに基づいてなされるので、処理対象物の形状から中間データを介することなく決定でき、作成するデータ量の増加を抑制できる。
【0015】
さらに、評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し、
評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの処理作用部の位置を表す点であり、
評価データとは、評価データが対応する評価点から数えて何番目の評価点が次のクランプ点であるかを示すポインタと評価データが対応する評価点から次の評価点までの距離と評価データが対応する評価点から次のクランプ点までのクランプ点経路長と評価データが対応する評価点がクランプ点である場合には処理面の形状に基づき求められた評価データが対応する評価点を通過すべき処理作用部の通過速度とを含むデータであり、クランプ点とは通過速度が予め設定された設定速度よりも低い評価点のことであり、
指令速度決定手段は、現在の処理作用部の位置からこの現在の処理作用部の位置に最も近い次の評価点までの距離を求めるとともに、現在の処理作用部の位置から最も近い次の評価点までの距離に最も近い次の評価点の評価データ中のクランプ点経路長を加算して求めた総経路長と、最も近い次の評価点の評価データ中のポインタを利用して求めた次のクランプ点の評価データ中の通過速度と、現在の処理作用部の速度と、から減速の要否を判定して処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
処理作用部位置データ作成手段は、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を求めこの求めた評価点を出発点として処理面と接するように処理作用部を仮想的に配置して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた処理作用部位置を探索しこの探索した処理作用部位置を数値制御される装置に与えるものであって、加算経路長とは、現在の処理作用部位置からこの現在の処理作用部位置に最も近い次の評価点までの距離と、最も近い評価点を始点にして各評価点の評価データ中の次の評価点までの距離を順次加算した距離との和である。
処理対象物の形状に基づいてこのような内容の評価データを作成しておくことにより、形状に応じて処理作用部の速度を適切に設定できるとともに、処理速度を高くするように指令速度を決定できる。また、次の評価点までの距離を含む評価データを作成しておくことにより、この評価データを利用して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた次の処理作用部位置を、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を出発点として求めることができるので、すなわち現在の処理作用部位置から加算経路長が所定の長さ以上になる評価点までの間の評価点を飛ばして求めることができるので、次の処理作用部位置を迅速に決定できる。さらに、評価データの作成及び処理作用部位置の決定は形状データに基づいてなされるので、処理対象物の形状から中間データを介することなく決定でき、作成するデータ量の増加を抑制できる。
【0016】
また、評価手段は、評価点の中から連続する3つの評価点を取り出しこの3点を通る円弧の曲率に基づいて評価点を通過すべき通過速度を求めるものであることを特徴とする。
3つの評価点を通る円弧の曲率に基づいて評価点を通過すべき処理作用部の通過速度を設定することにより、曲率に応じて処理作用部の通過速度を設定することができる。
【0017】
そして、評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段の各動作がリアルタイムに行われるものであることを特徴とする。
これらをリアルタイムで行うことにより、全体の処理時間を短縮できる。
【0018】
さらに、処理作用部位置データ作成手段は、探索した処理作用部位置を所定のサンプリング間隔にて数値制御される装置に与えるものであって、所定の距離は指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積であることを特徴とする。
所定のサンプリング間隔で処理作用部位置を数値制御される装置に与える場合、所定の距離は指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積となる。
【0019】
また、処理作用部位置データ作成手段は、探索した処理作用部位置を所定のサンプリング間隔にて数値制御される装置に与えるものであって、所定の長さは指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積であることを特徴とする。
所定のサンプリング間隔で処理作用部位置を数値制御される装置に与える場合、指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積を所定の長さとして用いることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施の形態の一形態である数値制御装置の構成を示すブロック図である。図1において、軌道データ生成装置11は、どのような移動モード、すなわち加工モードにより曲面加工を行うかにより、数値制御される装置の処理作用部である数値制御工作機械の工具を移動させるべきXY平面上における経路計画軌跡を規定する軌道データを生成し、軌道データを入力データ記憶装置12へ出力する。経路計画軌跡の詳細については、後述する。
【0021】
なお、加工対象物の曲面がこの発明における処理対象物の処理面の一例であり、数値制御される数値制御工作機械がこの発明における数値制御される装置の一例であり、工具がこの発明における数値制御される装置の処理作用部の一例である。
【0022】
入力データ記憶装置12は、上記軌道データ生成装置11により生成された軌道データ、三次元の曲面データ、工具データ、送り速度データ等の数値制御加工に必要な入力データを記憶する。ここで、上記曲面データは加工対象物の加工面の形状を表すものであり、NURBS(Non Uniformed Rational B−Spline;有理化Bスプライン)曲面等がある。このNURBS曲面の場合には、曲面データとして、階数、ノットベクトル、制御点、重みを入力するが、他の任意の曲面データを用いてもよい。
【0023】
工具データとしては、ボールエンドミル、フラットエンドミル、ラジアルエンドミル等の工具の種類と、当該工具の工具径等のデータを入力する。送り速度データは、ユーザが設定した工具の送り速度であるユーザ設定速度である。ユーザ設定速度fuは、機械の許容速度fmaxの範囲内にて設定可能である。
【0024】
曲面状態評価装置20は、評価点決定部21、評価点データバッファ部22、評価データ作成部23、評価データ記憶部24を有する。評価点決定部21は、曲面データに基づき曲面状態、すなわち曲面の形状の評価のための評価点を決定する。評価点データバッファ部22は評価点決定部21が決定した評価点を複数個、一時的に記憶する。
【0025】
なおここで、評価点とは、経路計画軌跡上のサンプリング点のX、Y座標上に、工具が曲面とちょうど接するように仮想的に配置したときの工具位置のことを言う(後述の図9のサンプリング点sp(1),sp(2),・・・sp(j)、評価点ep(1),ep(2),・・・ep(j)を参照)。
【0026】
評価データ作成部23は、入力データ記憶装置12に記憶された曲面データに基づきこれから加工しようとする曲面状態を評価点に対応させて評価し、評価点ごとに評価データを作成する。評価データの詳細は後述する。評価データ記憶部24は、評価データ作成部23にて求めた評価データを記憶する。
【0027】
指令速度決定装置30は、評価データ作成部23に記憶された評価データに基づき、工具を移動させるべき指令速度を決定する。
【0028】
処理作用部位置データ作成装置としての工具位置データ作成装置40は、工具位置決定部41、工具位置データバッファ部42を有する。工具位置決定部41は指令速度決定装置30からの指令速度及び入力データ記憶装置12に記憶された曲面データに基づき工具位置を決定する。工具位置は、上記指令速度から工具と曲面との干渉回避計算を行った上で求める。工具位置データバッファ部42は、工具位置決定部41にて決定された工具位置を一時的に記憶し、必要に応じて図示しないサーボ制御部に送る。
【0029】
なお、工具位置は、所定時間間隔ごとに数値制御装置が出力すべき工具位置を表すX,Y,Z軸の座標であり、この工具位置を表す座標の集まりが工具位置データである。
【0030】
図示しないサーボ制御部は、工具位置を表すデジタル信号として工具位置データ作成装置40の工具位置データバッファ部42から受け取った工具位置データに基づき、現在着目している工具位置(以下、現在の工具位置という)の座標と次の工具位置の座標との差から、X,Y,Zそれぞれの軸方向における工具の移動すべき値に相当するパルス数ΔX,ΔY,ΔZを計算し、サーボモータを制御する。
【0031】
次に、動作について説明する。まず、全体の大まかな動作を説明し、次いで各部の詳細な動作を説明する。図2は全体の動作を示すフローチャート、図3は加工モードの例を示す説明図、図4は曲面状態評価装置の動作を示すフローチャートである。
【0032】
まず、図2のフローチャートにより全体の動作を説明する。
ステップS1において、軌道データ生成装置11は、与えられた処理モードとしての加工モードに基づき軌道データを生成する。曲面を加工するためには、加工モードを設定しておく必要があり、ステップS1ではこの設定された加工モードより軌道データを生成する。
【0033】
軌道データは、工具をどのように移動させるかを示すデータであり、ここでは軌道データ生成装置11が加工モードに応じてXY平面上の経路計画軌跡を示すデータとして生成する。加工モードとしては、ジグザグ加工モード、渦巻き加工モード、スプライン加工モード、円弧加工モード等がある。
【0034】
図3はそのような加工モードを示すものであり、図3(a)にXY平面上でジグザグに定義した経路計画軌跡によるジグザグ加工モードの例を、図3(b)にXY平面上で渦巻き状に定義した経路計画軌跡による渦巻き加工モードの例を示す。
【0035】
経路計画軌跡は、ピッチ等のデータを与えて加工モードを設定すれば、例えば図3(a)あるいは図3(b)の点OP1から点OP2、点OP2から点OP3、点OP3から点OP4、・・・・というように、XY平面上の軌道として求められる。
【0036】
入力データ記憶装置12は、軌道データ生成装置11から入力された軌道データ、曲面データ、工具データ、送り速度データ等の入力データを記憶する(ステップS2)。曲面状態評価装置20は、入力データ記憶装置12に記憶された曲面データに基づきこれから加工しようとする曲面状態を評価し、評価点を設定し、その評価点における評価データを作成し、記憶する(ステップS3)。
【0037】
指令速度決定装置30は、曲面状態評価装置20から受け取った評価データを有効に利用して機械の許容速度及び許容加速度の範囲内で最大の加工速度を得るべく指令速度を決定する(ステップS4)。なお、機械の許容速度や許容加速度は、駆動モータの特性や機械振動の抑制等の点から決定される。工具位置データ作成装置40は、指令速度決定装置30から受けた指令速度に従い、所定のサンプリング間隔毎に数値制御装置が出力すべき工具位置のデータを、上記評価データを活用して迅速に作成する(ステップS5)。
【0038】
以上の動作はリアルタイムに行うが、それぞれの後工程で複数個のデータを使ってデータ処理をする関係上(詳細後述)、曲面状態評価装置20における評価データの作成、指令速度決定装置30における指令速度の決定、工具位置データ作成装置40における工具位置のデータの作成、の順に、それぞれ所定のデータ個数分を先行させて行う。
【0039】
次に、図4のフローチャートにより図2のステップS3の詳細動作を説明する。図4のステップS30において、評価点決定部21は経路計画軌跡に対応させて曲面を評価するための評価点を求め、評価点データバッファ部22に一時的に記憶する。この評価点を求めるステップS30については、後でさらに詳細に説明する。
【0040】
次に、評価点データバッファ部22に記憶された評価点の中から連続する3点を取り出し、この3点を通る円弧の曲率半径Rcを算出し、この曲率半径Rcに対応する曲率対応速度fshを、次の式にて求める(ステップS31)。
fsh=√(B・Rc)
ここに、B:工具の許容加速度、
である。
【0041】
求めた評価点ep(j)における曲率対応速度fshについて、次の判定式に当てはまるかどうかで当該評価点ep(j)がクランプ点か否かを判定する(ステップS32)。なお、fuはユーザにより設定された加工速度であるユーザ設定速度であり、入力データ記憶装置12に記憶されているものである。
fsh<fu
すなわち、曲率対応速度fshがユーザ設定速度fuより小さいか否かを判定する。
【0042】
小さければ、ステップS33において、当該評価点ep(j)はクランプ点epc(n)であるとして、クランプフラグを1にする。さらに、すぐ前のクランプ点epc(n−1)の次の評価点ep(x)(後述の図8参照)まで遡って、各評価点のポインタPN(ダミーの値が入れてある)を各評価点から数えて何個目にクランプ点epc(n)(現在の評価点ep(j))があることになるのかを数えて、各評価点ep(x),ep(x+1),ep(x+2),・・・のポインタPNを書き換える。
【0043】
図8は、曲面の評価を行うために求めた評価点とクランプ点の例を示す説明図であり、上述のようにして評価点ep(x),ep(x+1),・・・ep(j+1)、クランプ点epc(n−1),epc(n)を求めたものである。図9は、曲面の評価を行うために求めた評価点を示す説明図である。なお、図中、Tは工具、ecは評価点間を直線で結んだ評価線である。
【0044】
図8において、例えば、現在の評価点ep(j)(クランプ点epc(n))から5個前の評価点ep(j−5)がクランプ点epc(n−1)であったとすると、各評価点ep(j−4),ep(j−3),ep(j−2),ep(j−1)の評価データ中のポインタPNは、それぞれ4,3,2,1となる。なお、当該クランプ点ep(j)(epc(n))におけるポインタPNは0である。
【0045】
そして、ステップS35において、現在の評価点ep(j)(epc(n))から一つ前のクランプ点epc(n−1)までの間の各評価点ep(x),ep(x+1),・・・・の評価データ中の(次の)クランプ点epc(n)までのクランプ点経路長としての経路長Lc(x),Lc(x+1),・・・・を書き換える(ステップS34)。なお、経路長とは、各評価点ep(x),ep(x+1),・・・・等からクランプ点epc(n)までの間にある各評価点間の距離d(x),d(x+1),・・・・等の和である。
【0046】
ステップS35において、評価点ep(j)における通過速度Fpとして、ユーザ設定速度fuよりも低い速度である曲率対応速度fshに設定する。この速度fshがクランプ点速度になる。
【0047】
クランプ点でなければ、通過速度Fpはユーザ設定速度fuのままとし、当該評価点ep(j)のクランプフラグを0にし(ステップS36)、ステップS37へ行く。ステップS37において、一つ前の評価点ep(j−1)と現在の評価点ep(j)との間の距離d(j−1)を求め、前の評価点ep(j−1)における前の評価点ep(j−1)から次の評価点ep(j)までの距離d(j−1)を書き換える。書き換えるまでは、前の評価点ep(j−1)の評価データの中の距離d(j−1)には、ダミーの値が入れてある。
【0048】
なお、評価点ep(j)の評価データ中、現在の評価点ep(j)から次の評価点ep(j+1)までの距離d(j)は次の評価点ep(j+1)が決まるまで求められないので、ダミーの値を入れておく。
【0049】
上記のようにして求めた評価点ep(j)における評価データの内容は、次の通りであり、この評価データを評価データ記憶部24に記憶する(ステップS38)。
ep(j):評価点のパラメータ。
座標(x,y,z):評価点ep(j)のX,Y,Z軸座標。
Rc:曲率半径。
Fp:通過速度(ユーザ設定速度fuまたは曲率対応速度(クランプ点速度)fsh)。
FLG:現評価点ep(j)がクランプ点であるかどうかを示すクランプフラグ。
d(j):次の評価点ep(j+1)までの距離(ダミー)。
PN:クランプ点までのポインタ。当該評価点ep(j)がクランプ点でない場合、当該評価点ep(j)から先にある次のクランプ点epc(n)が、当該評価点ep(j)から数えて何番目先にあるかを示す整数値。ここではダミーの値を入れておき、後で置き換える。当該評価点ep(j)がクランプ点である場合は、ポインタPNには0を入れる。
Lc(j):評価点ep(j)からクランプ点epc(n)までの間にある各評価点間の距離の和、すなわち評価点ep(j)からクランプ点epc(n)まで経路長。ここではダミーの値を入れておく。
【0050】
そして、全ての評価点の設定及び評価データの作成が完了すれば、作業を終了する(ステップS39)。
以上が、図3のステップS3の曲面状態の評価及び評価データ作成の詳細動作である。
【0051】
ここで、図4のステップS30における評価点を求める詳細動作を図5のフローチャートにより説明する。まず、経路計画軌跡TRJ(この例では、直線である)上においてサンプリング候補点q1を求める。ここで、図6(b)に示すように、現在のサンプリング点はXY平面における経路計画軌跡TRJ上の点sp(j)にあり、そのときの三次元空間における評価点は点ep(j)であるとする。そして、経路計画軌跡TRJ上に現在のサンプリング点sp(j)から所定の距離ΔL離れたサンプリング候補点q1を求める(図5のステップS301)。
【0052】
次に、上記ステップS301で求めたサンプリング候補点q1のX,Y軸座標に、図6(a)に示すように工具Tが曲面Sと干渉せずちょうど曲面Sに接するように仮想的に配置して、このときの工具の位置eq1の座標を求めるいわゆる工具干渉回避計算を行う(ステップS302)。このときの工具位置を評価候補点eq1と称することにする。
【0053】
ステップS302における工具干渉回避計算の詳細は次の通りである。図7は、工具干渉回避計算の一般的な方法の概念を示す説明図である。この干渉回避計算の問題は、X,Y軸座標を与えて工具TをそのX,Y軸座標において曲面Sの上方に配置し、徐々に曲面Sに向かって工具を下ろしていったときに、最初に曲面Sに接触するZ軸座標を求める問題である。
【0054】
図7(a)に示すように、対象とする曲面Sに工具Tを仮想的に投影して、工具Tが投影された曲面S上の多数のサンプル点tsh(図7(a)では簡単のために正方形のメッシュで表している)と工具Tとの干渉をチェックし、工具Tが曲面Sと接するときの工具の中心である工具位置ep(j)の座標を求めることにより、工具が曲面に干渉しないようにできる。
このような方法により、工具が曲面と干渉しないようにして求めたものが評価候補点eq1である。
【0055】
次に、ステップS303において、現在の工具位置ep(j)と評価候補点eq1との三次元空間における距離ΔLtを算出する。そして、距離ΔLtとステップS301で用いた距離ΔLとの差が、あらかじめ定められた所定の微小値ε以下か否か判定する(ステップS304)。その結果、距離ΔLtと距離ΔLとの差が微小値ε以下であれば、評価候補点eq1を次の評価点ep(j+1)として決定する(ステップS305)。
【0056】
一方、距離ΔLtと距離ΔLとの差が微小値εを超えるならば、距離ΔLtは採用するには離れすぎているので、XY平面の経路計画軌跡TRJ上において、例えば点q1よりももっと点sp(j)に近い別の評価候補点q2に変更し(ステップS306)、ステップS302へ戻る。そして、ステップS302〜S304を実行して微小値εよりも小さい評価候補点eq2を見つけ、この評価候補点eq2を評価点に決定する(ステップS305)。
【0057】
なお、XY平面の経路計画軌跡TRJ上において別の評価候補点q2を求めるには、例えば二分法を用いればよい。以上のような計算によって、距離ΔLにもっとも近い点eq1あるいは点eq2が次の評価点として得られる。
以上が評価点決定部21によるステップS30(図4)の動作であり、上記のようにして曲面状態を評価するための評価点が得られる。
【0058】
なお、工具と曲面との干渉回避の方法としては、上述したような方法の他に、図7(b)に示すように曲面Sのオフセット曲面Sofstを求めておき、工具Tの中心位置ep(j)の座標をこのオフセット曲面Sofstから得ることにより、工具が曲面に干渉しないようにすることもできる。
【0059】
さらに、他の干渉回避の方法として、例えば特開平6−83422号公報に記載された方法を用いることもできる。この方法は、概略次の通りである。まず、加工曲面の包含球ツリーを用いて工具に干渉する曲面を細分割したものである曲面パッチを大ざっぱに抽出する。
【0060】
次に、抽出された曲面パッチを細分割しながら曲面パッチを近似する双一次パッチによる干渉チェックを用いて、干渉する、より細かな曲面パッチの抽出を行う。この処理を曲面パッチが十分平坦な曲面パッチに細分割されるまで行い、得られた平面パッチについて工具との干渉回避計算を行う。
【0061】
次に、図2のステップS4における指令速度決定装置30の詳細動作を、図10のフローチャート及び図11の工具位置とクランプ点との関係を示す説明図により説明する。図10のフローチャートにおいて、指令速度決定装置30は現在の工具速度fgを、例えば工具を駆動するモータや現在の指令速度から取得する(ステップS40)。
【0062】
ステップS41において、指令速度決定装置30は、図11に黒丸で示す現在の工具位置tp(k)よりも経路計画軌跡上の先にあって現在の工具位置に最も近い、すなわち現在の工具位置tp(k)の次の評価点ep(j)(白丸で示す)を探し、その評価点における評価データ中のポインタPNを読み出す。また、先に曲面状態が評価され評価データ記憶部24に記憶されている評価点ep(j)から二重丸で示すクランプ点epc(n)までの経路長Lc(j)を読み出す。
【0063】
ステップS42において、この読み出したポインタPNを利用してクランプ点epc(n)を探し、クランプ点epc(n)の評価データ中のクランプ速度fshを読み出す。
ステップS43において、次の式から減速域半径Lrを算出する。この減速域半径Lrを求める式は、工具速度がfuである場合、クランプ点に至るまでの間に曲率対応速度fshに減速するのに要する最小距離に相当する。
Lr=(fu・fu−fsh・fsh)/2B
(B:機械の許容される最大加速度)
【0064】
ステップS44において、指令速度Fとサンプリング間隔ΔTから、次の工具位置の候補点tw1までの距離(図11参照)
ΔD=F・ΔT
を算出する。
【0065】
ステップS45において、現在の工具位置tp(k)とこの工具位置tp(k)から最も近い次の評価点ep(j)までの距離drと、上記ステップS41において読み出したクランプ点epc(n)までの経路長Lc(j)(以下、単にLcと称する場合もある)と、上記距離ΔDとから、次の候補点tw1からクランプ点epc(n)までの経路長Ld(図11参照)を求める。
ここに、
Sd=dr+Lc
Ld=Sd−ΔD=dr+Lc−ΔD
である。なお、上記Sdがこの発明における総経路長である。
【0066】
ステップS46において、次の工具位置の候補点tw1がクランプ点epc(n)の減速域半径Lrに入るかどうかを判定し、入らなければ減速の必要がないので、通過速度Fpをそのまま指令速度Fに決定する(ステップS47)。なお、図11では、候補点tw1は減速域半径Lrに入っていないので減速の必要はない。なお、クランプ点epc(n)を過ぎれば、さらに次のクランプ点までは速度制限を要しないので、最大加速度Bで加速してユーザ設定速度fu(fu<=fmax)に復帰することになる。
【0067】
ステップS46において、候補点tw1が減速域半径Lrに入るならば、現在の工具位置tp(k)から次の工具位置tp(k+1)まで移動する時間(サンプリング間隔)ΔTの間に減速できる速度はB・ΔT(B:最大加速度)であるから、現在速度fgからB・ΔTを減じて、指令速度Fを、
F=fg−B・ΔT
に決定する(ステップS48)。
【0068】
そして、この指令速度Fを工具位置データ作成装置40に出力する(ステップS49)。
このようにすることにより、クランプ点以外ではユーザ設定速度fuにて工具を移動させることができ、ユーザ設定速度fuを機械に許される最大速度fmaxに設定すれば、最大速度で加工することが可能になる。
【0069】
次に、工具位置データ作成装置40は、指令速度決定装置30から指令速度Fを受け取って、次のようにして工具位置を決める。図12のステップS51において、指令速度Fとサンプリング間隔ΔTによって決定される次の工具位置候補点までの距離ΔD=F・ΔTを算出する。
【0070】
次に、図13における現在の工具位置tp(k)に最も近い評価点ep(j)の評価データ中の次の評価点ep(j+1)までの距離d(j)を読み出し、次の評価点ep(j+1)の評価データから次の次の評価点ep(j+2)までの距離d(j+2)を読み出し、というように順次距離d(j),d(j+1),d(j+2),・・・・を読み出して、評価点ep(j)から評価点ep(m)までの各評価点間の距離の和Sum、すなわち経路長Sum、
Sum=d(j)+d(j+1)+・・ ・・ +ep(m−1)を求める。
さらに、現在の工具位置tp(k)から評価点ep(m)までの加算経路長としての経路長Lk
Lk=dr+Sum
を求める(ステップS53)。
【0071】
次に、ステップS54において、経路長LkがステップS51で求めた距離ΔDを超えなければ、ステップS55において評価点を一つ進めj=j+1に置き換えて、ステップS52に戻り、Sumに次の評価点までの距離d(j+1)を加える。
【0072】
そして、ステップS54で評価点ep(j+1)までの経路長Lkと距離ΔDとを比較する。この作業を、経路長Lkが距離ΔDよりも大きくなるまで繰り返し、大きくなればステップS56へ行く。なお、経路長Lkが距離ΔDよりも大きくなる直前の評価点をep(m)とする。
【0073】
ステップS56において、現在の工具位置tp(k)から評価点ep(m)までの距離ΔD(m)を、評価点ep(m)の座標を利用して算出する。次に、距離ΔD(m)が距離ΔDよりも大きいかどうか判定し(ステップS57)、大きくなければステップS58からステップS56へ戻り次の評価点ep(m+1)までの距離ΔD(m+1)を算出する。
【0074】
さらに、次の評価点、その次の評価点と次々と計算し、距離ΔD(m)が距離ΔDよりも大きくなるまで行う。そして、大きくなったときの評価点をep(u)、評価点ep(u)までの距離をΔD(u)、その一つ手前の評価点をep(u−1)、評価点ep(u−1)までの距離をΔD(u−1)とする。
【0075】
さらに、ステップS59において、評価点ep(u−1)と評価点ep(u)との間において、現在の工具位置tp(k)との距離がΔDとなる点を求めて、次の工具位置tp(k+1)とする(ステップS59)。このとき、図4のステップS30においてΔLを与えて次の評価点を求めたときと同様の方法により、入力データ記憶装置12に記憶された曲面データに基づいて工具を曲面とちょうど接するように仮想的に配置して、すなわち工具が曲面と干渉しないようにして、例えば2分法等による収束演算を行って、距離ΔD離れた次の工具位置tp(k+1)が決定される。
【0076】
上記実施の形態において、数値制御装置は、一般的には一つのマイクロプロセッサを有するマイクロコンピュータにより実現することができるが、複数のマイクロプロセッサを有するものを用いて、例えば軌道データの生成と入力データの記憶、曲面状態の評価、指令速度の決定、工具位置の決定等の各タスクを分担させ、これらの処理をリアルタイムに同時並行的に行い処理を高速化することもできる。
【0077】
また、上記実施の形態では、曲面状態評価装置20は工具が加工面に当接するようにかつ次の評価点までの距離がΔL一定となるようにして工具を仮想的に配置し各評価点を求めるものを示したが、データ処理速度を高めるために例えば図6(b)の経路計画軌跡TRJ上に等間隔に評価点を設定して評価データを求めるようにすることもできる。また、評価点の間隔ΔLを工具の送り距離ΔD=F・ΔTよりもかなり小さく設定して評価の精度を上げることもできる。
【0078】
以上のように、入力データ記憶装置12に記憶された曲面データを用いて曲面状態の評価を行い、またこの評価データを活用して、曲面状態に応じて機械の許容速度あるいはユーザ設定速度一杯まで速度を上げて、高速加工を可能とした。さらに、曲面の評価データに基づいて次の工具位置の探索範囲を見つけてその探索範囲について探索すればよいようにして、次の工具位置を迅速に決定できるようにした。従って、迅速に工具位置を決定でき、生産性を向上させることができる。
【0079】
また、CAD/CAM装置にて従来作成していた工具経路データの作成を省略でき、この点からも生産性が向上する。
【0080】
さらに、曲面状態評価装置20による曲面状態の評価と、指令速度決定装置30による指令速度の決定と、工具位置データ作成装置40による工具位置の決定とを、曲面状態評価装置20による曲面状態の評価を若干先行させながらリアルタイムで行うようにしたので、曲面状態評価装置20の評価データ記憶部24の容量は小さいもので済み、装置が安価なものとなる。また、全体の処理時間を短縮でき、生産性を向上させることができる。
【0081】
上記各実施の形態においては、数値制御される装置の処理作用部が数値制御工作機械の工具であるものを示したが、本発明は工作機械の数値制御装置に限らず、ロボット装置等の数値制御装置に用いることができ、同様の効果を奏する。ロボット装置として、例えば処理作用部として砥石を用いて処理すべき処理面の仕上げ処理を行うもの等がある。
【0082】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0083】
本発明の数値制御装置においては、
評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し
評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの処理作用部の位置を表す点であり、
評価データとは、評価データが対応する評価点から数えて何番目の評価点が次のクランプ点であるかを示すポインタと評価データが対応する評価点から次のクランプ点までのクランプ点経路長と評価データが対応する評価点がクランプ点である場合には処理面の形状に基づき求められた評価データが対応する評価点を通過すべき処理作用部の通過速度とを含むデータであり、クランプ点とは通過速度が予め設定された設定速度よりも低い評価点のことであり、
指令速度決定手段は、現在の処理作用部の位置からこの現在の処理作用部の位置に最も近い次の評価点までの距離を求めるとともに、現在の処理作用部の位置から最も近い次の評価点までの距離に最も近い次の評価点の評価データ中のクランプ点経路長を加算して求めた総経路長と、最も近い次の評価点の評価データ中のポインタを利用して求めた次のクランプ点の評価データ中の通過速度と、現在の処理作用部の速度と、から減速の要否を判定して処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
処理作用部位置データ作成手段は、指令速度と現在の処理作用部の位置とに基づき現在の処理作用部位置から所定の距離離れるとともに処理面と接するように処理作用部を仮想的に配置して処理作用部位置を求めこの求めた処理作用部位置を数値制御される装置に与えるものであるので、
処理対象物の形状に基づいてこのような内容の評価データを作成しておくことにより、形状に応じて処理作用部の速度を適切に設定できるとともに、処理速度を高くするように指令速度を決定できる。また、評価データの作成及び処理作用部位置の決定は処理対象物の形状に基づいてなされるので、処理対象物の形状から中間データを介することなく決定でき、作成するデータ量の増加を抑制できる。これらにより、生産性が向上する。
【0084】
そして、評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し、
評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの処理作用部の位置を表す点であり、
評価データとは、評価データが対応する評価点から次の評価点までの距離と評価データが対応する評価点を通過すべき処理作用部の通過速度とを含むデータであり、
指令速度決定手段は、評価データに基づき減速の要否を判定して処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
処理作用部位置データ作成手段は、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を求めこの求めた評価点を出発点として処理面と接するように処理作用部を仮想的に配置して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた処理作用部位置を探索しこの探索した処理作用部位置を数値制御される装置に与えるものであって、加算経路長とは、現在の処理作用部位 置からこの現在の処理作用部位置に最も近い次の評価点までの距離と、最も近い評価点を始点にして各評価点の評価データ中の次の評価点までの距離を順次加算した距離との和であるので、
処理対象物の形状に基づいてこのような内容の評価データを作成しておくことにより、この評価データを利用して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた次の処理作用部位置を、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を出発点として求めることができるので、すなわち現在の処理作用部位置から加算経路長が所定の長さ以上になる評価点までの間の評価点を飛ばして求めることができるので、次の処理作用部位置を迅速に決定できる。また、評価データの作成及び処理作用部位置の決定は形状データに基づいてなされるので、処理対象物の形状から中間データを介することなく決定でき、作成するデータ量の増加を抑制できる。これらにより、生産性が向上する。
【0085】
さらに、評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し、
評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの処理作用部の位置を表す点であり、
評価データとは、評価データが対応する評価点から数えて何番目の評価点が次のクランプ点であるかを示すポインタと評価データが対応する評価点から次の評価点までの距離と評価データが対応する評価点から次のクランプ点までのクランプ点経路長と評価データが対応する評価点がクランプ点である場合には処理面の形状に基づき求められた評価データが対応する評価点を通過すべき処理作用部の通過速度とを含むデータであり、クランプ点とは通過速度が予め設定された設定速度よりも低い評価点のことであり、
指令速度決定手段は、現在の処理作用部の位置からこの現在の処理作用部の位置に最も近い次の評価点までの距離を求めるとともに、現在の処理作用部の位置から最も近い次の評価点までの距離に最も近い次の評価点の評価データ中のクランプ点経路長を加算して求めた総経路長と、最も近い次の評価点の評価データ中のポインタを利用して求めた次のクランプ点の評価データ中の通過速度と、現在の処理作用部の速度と、から減速の要否を判定して処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
処理作用部位置データ作成手段は、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を求めこの求めた評価点を出発点として処理面と接するように処理作用部を仮想的に配置して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた処理作用部位置を探索しこの探索した処理作用部位置を数値制御される装置に与えるものであって、加算経路長とは、現在の処理作用部位置からこの現在の処理作用部位置に最も近い次の評価点までの距離と、最も近い評価点を始点にして各評価点の評価データ中の次の評価点までの距離を順次加算した距離との和であるので、
処理対象物の形状に基づいてこのような内容の評価データを作成しておくことにより、形状に応じて処理作用部の速度を適切に設定できるとともに、処理速度をこの評価データを利用して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた次の処理作用部位置を高くするように指令速度を決定できる。また、現在の処理作用部位置から所定の距離離れた次の処理作用部位置を、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を出発点として求めることができるので、すなわち現在の処理作用部位置から加算経路長が所定の長さ以上になる評価点までの間の評価点を飛ばして求めることができるので、次の処理作用部位置を迅速に決定できる。さらに、評価データの作成及び処理作用部位置の決定は形状データに基づいてなされるので、処理対象物の形状から中間データを介することなく決定でき、作成するデータ量の増加を抑制できる。これらにより、生産性が向上する。
処理対象物の形状に基づいてこのような内容の評価データを作成しておくことにより、形状に応じて処理作用部の速度を適切に設定できるとともに、処理速度を高くするように指令速度を決定できる。また、次の評価点までの距離を含む評価データを作成しておくこ とにより、この評価データを利用して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた次の処理作用部位置を、加算経路長が所定の長さ以上になる評価点を出発点として求めることができるので、すなわち現在の処理作用部位置から加算経路長が所定の長さ以上になる評価点までの間の評価点を飛ばして求めることができるので、次の処理作用部位置を迅速に決定できる。さらに、評価データの作成及び処理作用部位置の決定は形状データに基づいてなされるので、処理対象物の形状から中間データを介することなく決定でき、作成するデータ量の増加を抑制できる。これらにより、生産性が向上する。
【0086】
また、評価手段は、評価点の中から連続する3つの評価点を取り出しこの3点を通る円弧の曲率に基づいて評価点を通過すべき通過速度を求めるものであることを特徴とするので、
3つの評価点を通る円弧の曲率に基づいて評価点を通過すべき処理作用部の通過速度を設定することにより、曲率に応じて処理作用部の通過速度を設定することができる。
【0087】
そして、評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段の各動作がリアルタイムに行われるものであることを特徴とするので、
これらをリアルタイムで行うことにより、全体の処理時間を短縮でき、生産性が向上する。
【0088】
さらに、処理作用部位置データ作成手段は、探索した処理作用部位置を所定のサンプリング間隔にて数値制御される装置に与えるものであって、所定の距離は指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積であることを特徴とするので、
所定のサンプリング間隔で処理作用部位置を数値制御される装置に与える場合、所定の距離は指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積となる。
【0089】
また、処理作用部位置データ作成手段は、探索した処理作用部位置を所定のサンプリング間隔にて数値制御される装置に与えるものであって、所定の長さは指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積であることを特徴とするので、
所定のサンプリング間隔で処理作用部位置を数値制御される装置に与える場合、指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積を所定の長さとして用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の一形態の数値制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 数値制御装置の全体の動作を示すフローチャートである。
【図3】 加工モードの例を示す説明図である。
【図4】 図1の曲面状態評価装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 曲面状態評価装置における評価点を求める動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 曲面上における現在の評価点から次の評価点を求めるための概念を示す説明図である。
【図7】 工具干渉回避計算の一例を示す説明図である。
【図8】 曲面の評価を行うために求めた評価点とクランプ点の例を示す説明図である。
【図9】 曲面の評価を行うために求めた評価点を示す説明図である。
【図10】 図1の指令速度決定装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】 工具位置と評価点とクランプ点との関係を示す説明図である。
【図12】 図1の工具位置データ決定装置の動作を示すフローチャートである。
【図13】 評価点を利用して工具位置を決定する過程を説明するための説明図である。
【符号の説明】
11 軌道データ生成装置、12 入力データ記憶装置、20 曲面状態評価装置、
21 評価点決定部、22 評価点データバッファ部、23 評価データ作成部、
24 評価データ記憶部、30 指令速度決定装置、40 工具位置データ作成装置、
41 工具位置決定部、42 工具位置データバッファ部。

Claims (7)

  1. 評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し
    上記評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
    上記複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に上記処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして上記処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの上記処理作用部の位置を表す点であり、
    上記評価データとは、上記評価データが対応する評価点から数えて何番目の上記評価点が次のクランプ点であるかを示すポインタと上記評価データが対応する評価点から上記次のクランプ点までのクランプ点経路長と上記評価データが対応する評価点がクランプ点である場合には上記処理面の形状に基づき求められた上記評価データが対応する評価点を通過すべき上記処理作用部の通過速度とを含むデータであり、上記クランプ点とは上記通過速度が予め設定された設定速度よりも低い評価点のことであり、
    上記指令速度決定手段は、現在の処理作用部の位置からこの現在の処理作用部の位置に最も近い次の上記評価点までの距離を求めるとともに、現在の処理作用部の位置から上記最も近い次の評価点までの距離に上記最も近い次の評価点の評価データ中の上記クランプ点経路長を加算して求めた総経路長と、上記最も近い次の評価点の評価データ中の上記ポインタを利用して求めた次のクランプ点の上記評価データ中の通過速度と、現在の処理作用部の速度と、から減速の要否を判定して上記処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
    上記処理作用部位置データ作成手段は、上記指令速度と現在の処理作用部の位置とに基づき現在の処理作用部位置から所定の距離離れるとともに上記処理面と接するように上記処理作用部を仮想的に配置して処理作用部位置を求めこの求めた処理作用部位置を上記数値制御される装置に与えるものである
    数値制御装置。
  2. 評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し、
    上記評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
    上記複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に上記処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして上記処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの上記処理作用部の位置を表す点であり、
    上記評価データとは、上記評価データが対応する評価点から次の上記評価点までの距離と上記評価データが対応する評価点を通過すべき上記処理作用部の通過速度とを含むデータであり、
    上記指令速度決定手段は、上記評価データに基づき減速の要否を判定して処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
    上記処理作用部位置データ作成手段は、加算経路長が所定の長さ以上になる上記評価点を求めこの求めた評価点を出発点として上記処理面と接するように上記処理作用部を仮想的に配置して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた処理作用部位置を探索しこの探索した処理作用部位置を上記数値制御される装置に与えるものであって、上記加算経路長とは、上記現在の処理作用部位置からこの現在の処理作用部位置に最も近い次の上記評価点までの距離と、上記最も近い評価点を始点にして上記各評価点の評価データ中の次の評価点までの距離を順次加算した距離との和である
    数値制御装置。
  3. 評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段とを有し、
    上記評価手段は、複数の評価点を設定するとともにこの評価点について評価データを作成するものであって、
    上記複数の評価点とは、数値制御される装置の処理作用部を移動させるべき経路計画軌跡上に上記処理作用部を処理対象物の処理すべき処理面と接するようにして上記処理作用部の移動方向に順次仮想的に配置したときの上記処理作用部の位置を表す点であり、
    上記評価データとは、上記評価データが対応する評価点から数えて何番目の上記評価点が次のクランプ点であるかを示すポインタと上記評価データが対応する評価点から次の上記評価点までの距離と上記評価データが対応する評価点から上記次のクランプ点までのクランプ点経路長と上記評価データが対応する評価点がクランプ点である場合には上記処理面の形状に基づき求められた上記評価データが対応する評価点を通過すべき上記処理作用部の通過速度とを含むデータであり、上記クランプ点とは上記通過速度が予め設定された設定速度よりも低い評価点のことであり、
    上記指令速度決定手段は、現在の処理作用部の位置からこの現在の処理作用部の位置に最も近い次の上記評価点までの距離を求めるとともに、現在の処理作用部の位置から上記最も近い次の評価点までの距離に上記最も近い次の評価点の評価データ中の上記クランプ点経路長を加算して求めた総経路長と、上記最も近い次の評価点の評価データ中の上記ポインタを利用して求めた次のクランプ点の上記評価データ中の通過速度と、現在の処理作用部の速度と、から減速の要否を判定して上記処理作用部を移動させるべき指令速度を決定するものであり、
    上記処理作用部位置データ作成手段は、加算経路長が所定の長さ以上になる上記評価点を求めこの求めた評価点を出発点として上記処理面と接するように上記処理作用部を仮想的に配置して現在の処理作用部位置から所定の距離離れた処理作用部位置を探索しこの探索した処理作用部位置を上記数値制御される装置に与えるものであって、上記加算経路長とは、上記現在の処理作用部位置からこの現在の処理作用部位置に最も近い次の上記評価点までの距離と、上記最も近い評価点を始点にして上記各評価点の評価データ中の次の評価点までの距離を順次加算した距離との和である
    数値制御装置。
  4. 評価手段は、評価点の中から連続する3つの評価点を取り出しこの3点を通る円弧の曲率に基づいて評価点を通過すべき通過速度を求めるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の数値制御装置。
  5. 評価手段と指令速度決定手段と処理作用部位置データ作成手段の各動作がリアルタイムに行われるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の数値制御装置。
  6. 処理作用部位置データ作成手段は、探索した処理作用部位置を所定のサンプリング間隔にて数値制御される装置に与えるものであって、所定の距離は指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積として求めるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の数値制御装置。
  7. 処理作用部位置データ作成手段は、探索した処理作用部位置を所定のサンプリング間隔にて数値制御される装置に与えるものであって、所定の長さは指令速度決定手段が決定した指令速度とサンプリング間隔との積として求めるものであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の数値制御装置。
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