JP3587363B2 - 数値制御装置及び数値制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば工作機械の制御に用いられる数値制御装置及び数値制御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自由曲面の金型の加工を行う際には、従来より、CAD/CAM装置を使用して自由曲面に接するようにして仮想的に工具を移動させたときの工具経路を直線、円弧、曲線等の微小線分にて近似して表した工具経路データを作成した後、数値制御工作機械にその工具経路データを与えて切削加工することが行われている。
【0003】
一般に、数値制御工作機械によって曲面加工を行う場合、CAD/CAM装置にて作成される微小線分による工具経路データの数は膨大なものとなる。特に、最近の高速切削による加工では、加工ピックフィードをなるべく小さくして鏡面に近い面を実現し、その後の磨き工程の負担を軽減したり、あるいは省略したりする方法が採られるようになってきている。
【0004】
このような加工では、CAD/CAM装置による工具経路データのデータ数を増やして加工精度を向上させなければならない。このため、CAD/CAM装置において作成する工具経路データのデータ数が増大するとともに数値制御装置に渡すデータ数も莫大なものになる。
【0005】
また、現場では工具摩耗や工具交換によって工具径の補正を必要とすることがある。しかしながら、三次元曲面加工においては、ボールエンドミルで切削することが多く、オフセット量を修正することが難しいため、CAD/CAM装置を使って莫大な数の工具経路データを計算し直すことが必要となるため、作業効率が大きく低下する。
【0006】
上記のような問題点の解決を試みるものとして、例えば特開平11−15513号公報に記載されたものがある。これは、加工すべき曲面(以下、単に曲面あるいは加工曲面という)を示す曲面データに基づいて金型形状データを生成する金型形状データ生成機能部と、金型形状データから工具経路データを作成する工具経路データ作成機能部とを演算処理装置に設けたものである。そして、金型形状データを金型形状データ生成機能部からオンラインで工具経路データ作成機能部や他の切削装置に出力できる。また、工具経路データの作成と切削加工とを同時並行的に行うことができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の数値制御装置においては、金型形状データから工具経路データを作成するので、やはり大量の工具経路データの作成を行わなければならない。また、加工曲面の評価を行っていないので、加工曲面に応じて適切に加工速度、すなわち工具の移動速度を設定して加工の精度を向上させることができない。
【0008】
さらに、工具位置データの作成が間に合わない場合に、加工途中において工具の移動を停止したり、あるいは工具を退避させたりしなければならなかった。加工の途中において、工具の移動を停止したり、退避させたりすると、その部分が傷状の工具痕跡となって残ることがある。
【0009】
この発明は上記のような問題点を解決して、次のような数値制御装置を得ること及び数値制御方法を提供することを目的とする。
a.従来CAD/CAM装置から数値制御装置に渡していた工具経路データの作成を省略して処理対象物の処理すべき処理面としての加工対象物の加工面の形状から処理作用部位置としての工具位置を決定できる。
b.処理作用部の条件の変更、具体的には例えば工具摩耗や工具交換による工具径の補正のためにCAD/CAM装置を使って従来の工具経路データを計算し直すことを要しない。
c.処理作用部位置データとしての工具位置のデータの数の増大を抑制しながら、処理面の状態に応じて処理作用部の速度を適切に設定できる。
d.処理途中における処理作用部の停止や退避の発生を防止して、傷状の処理作用部の痕跡等の発生を防ぐことができる。
f.これらにより、生産性を損ねることなく処理の品質を向上させることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の数値制御装置においては、数値制御される装置の処理作用部を与えられた経路計画軌跡上において処理対象物の処理すべき処理面と干渉しないように仮想的に配置して処理面の状態を評価するための複数の評価点を設定し評価データを作成する評価手段、並びに評価データに基づき処理作用部を移動させるべき指令速度を決定する指令速度決定手段及び数値制御される装置に与えるべき処理作用部位置を指令速度と処理面の形状とに基づき処理作用部が処理面と干渉しないようにして決定する処理作用部位置決定手段を有する処理作用部位置データ作成手段を備え、評価手段の動作と処理作用部位置データ作成手段の動作とがリアルタイムに行われるものである。
評価データに基づき処理作用部を移動させる指令速度を決定するので、処理面の状態に応じた適切な指令速度を決定することができる。また、処理作用部位置は処理面にちょうど接するように処理作用部を仮想的に配置して決定されるので、作成するデータ量の増加を抑制できる。さらに、評価データの作成と処理作用部位置の決定とがリアルタイムに行われるので、全体の処理時間が短縮される。
【0011】
そして、処理作用部位置データ作成手段は処理作用部位置のデータを記憶する処理作用部位置データ記憶手段と処理作用部位置データ記憶手段に記憶されたデータ数が所定値以下になったとき減速指令を発する処理作用部位置データ数監視手段とを有するものであり、指令速度決定手段は移動基準速度と減速指令とに基づき指令速度を決定するものであることを特徴とする。
処理作用部位置のデータ数が所定値以下になったとき減速指令を発し、処理作用部速度を減速することにより、処理途中において処理作用部位置の決定が間に合わなくなり処理作用部の移動が停止してしまうのを防止する。
【0012】
さらに、評価手段は評価点における処理対象物の処理面の曲率とこの曲率に対応する処理作用部の移動基準速度とを評価データとして求めるとともにこの評価データを記憶する評価データ記憶手段及び評価データ記憶手段に記憶された評価データの数が所定値以下になったとき速度制限指令を発する評価進行状況監視手段を有するものであり、指令速度決定手段は移動基準速度と速度制限指令とに基づき指令速度を決定するものであることを特徴とする。
評価データ記憶手段に記憶された評価データの数が所定値以下になったとき速度制限指令を発し、処理作用部速度を制限することにより、処理途中において評価データの作成が間に合わなくなり処理作用部の移動が停止してしまうのを防止する。
【0013】
また、評価データ記憶手段は経路計画軌跡における所定の始点から所定の終点までごとに区分したセグメント単位にて評価データを記憶するものであり、評価進行状況監視手段は評価データ記憶手段に記憶されたセグメントの単位数が所定値以下になったとき速度制限指令を発するものであることを特徴とする。
評価データ記憶手段に記憶された評価データのセグメントの単位数が所定値以下になったとき速度制限指令を発し、処理作用部速度を制限することにより、セグメントの途中において評価データの作成が間に合わなくなり処理作用部の移動が停止してしまうのを防止する。セグメントの終点は、一般的に処理作用部を一旦停止させても支障ないので、評価データをセグメント単位で扱うことによりセグメントの途中で処理作用部が停止するのを防止する。
【0014】
そして、本発明の数値制御方法においては、数値制御される装置の処理作用部を与えられた経路計画軌跡上において処理対象物の処理すべき処理面と干渉しないように仮想的に配置して処理面の状態を評価するための複数の評価点を設定し評価データを作成し、評価データに基づき処理作用部を移動させるべき指令速度を決定し、数値制御される装置に与えるべき処理作用部位置を指令速度と処理面の形状とに基づき処理作用部が処理面と干渉しないようにして決定する数値制御方法であって、評価データの作成と処理作用部位置の決定とをリアルタイムに行うものである。
評価データに基づき処理作用部を移動させる指令速度を決定するので、処理面の状態に応じた適切な指令速度を決定することができる。また、処理作用部位置は処理面にちょうど接するように処理作用部を仮想的に配置して決定されるので、作成するデータ量の増加を抑制できる。さらに、評価データの作成と処理作用部位置の決定とがリアルタイムに行われるので、全体の処理時間が短縮される。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態の一形態である数値制御装置の構成を示すブロック図である。図1において、軌道データ生成装置11は、どのような移動モード、つまり加工モードにより曲面加工を行うかにより、数値制御工作機械の工具を移動させるべきXY平面上における経路計画軌跡を規定する軌道データを生成し、軌道データを入力データ記憶装置12へ出力する。経路計画軌跡の詳細については、後述する。
【0016】
なお、加工対象物の曲面がこの発明における処理対象物の処理面の一例であり、数値制御される数値制御工作機械がこの発明における数値制御される装置の一例であり、工具がこの発明における数値制御される装置の処理作用部の一例である。
【0017】
入力データ記憶装置12は、上記軌道データ生成装置11により生成された軌道データ、三次元の曲面データ、工具データ、送り速度データ等の数値制御加工に必要な入力データを記憶する。ここで、上記曲面データは加工対象物の加工面の形状を表すものであり、NURBS(Non Uniformed Rational B−Spline;有理化Bスプライン)曲面等がある。このNURBS曲面の場合には、曲面データとして、階数、ノットベクトル、制御点、重みを入力するが、他の任意の曲面データを用いてもよい。
【0018】
工具データとしては、ボールエンドミル、フラットエンドミル、ラジアルエンドミル等の工具の種類と、当該工具の工具径等のデータを入力する。送り速度データは工具の送り速度情報である。
【0019】
曲面状態を評価する評価手段としての手段曲面状態評価部20は、工具経路サンプル点決定部21、サンプル点データバッファ部22、曲率算出及び曲率対応速度決定部23、評価データ記憶部24を有する。工具経路サンプル点決定部21は、曲面データに基づき曲面評価のための評価点としての工具経路サンプル点を決定する。サンプル点データバッファ部22は工具経路サンプル点決定部21が決定した工具経路サンプル点を複数個、一時的に記憶する。
【0020】
なおここに、工具経路サンプル点とは、経路計画軌跡上のサンプリング点のX、Y座標上に、工具が曲面にちょうど接するように仮想的に配置したときの工具位置のことを言う(後述の図8のサンプリング点sp(1),sp(2),・・・sp(j)、工具経路サンプル点ep(1),ep(2),・・・ep(j)を参照)。
【0021】
曲率算出及び曲率対応速度決定部23は、入力データ記憶部12に記憶された曲面データに基づきこれから加工しようとする曲面状態、例えば曲面の形状を工具経路サンプル点に対応させて評価し、曲面の各部における曲率及びこの曲率に対応した曲率対応速度を決定する。評価データ記憶部24は、曲率算出及び曲率対応速度決定部23にて求めた評価データである曲率及び曲率対応速度を工具経路サンプル点に対応させて記憶する。
【0022】
処理作用部としての工具位置データ作成部30は、工具経路サンプル点における曲面対応速度を参照して現在の工具位置における曲率対応速度を決める。曲率対応速度と安全速度(詳細後述)から指定速度を決定し、この指定速度から工具と曲面との干渉回避計算を行った上で、工具位置を順次求める。この工具位置は、所定時間間隔ごとに数値制御装置が出力すべき工具位置を表すX,Y,Z軸の座標であり、この工具位置を表す座標の集まりが工具位置データである。
【0023】
さらに、上記工具位置データ作成部30の詳細構成を説明する。工具位置データ作成部30は、終点までの距離計算部31、指令速度決定部32、工具位置決定部33、工具位置データバッファ部34を有する。終点までの距離計算部31は、現在の工具位置から終点までの距離を計算する。終点とは、一般的に当該数値制御システムの中で複数の移動指令として扱われる経路計画軌跡の不連続な部分を指す。例えば、後述の図3(a)における点OP2,OP4,OP6、図3(b)における点OP2,OP3,OP4等が相当する。
【0024】
指令速度決定部32は、現在の工具位置と終点までの距離計算部31にて算出された終点までの距離から安全速度を算出し、この安全速度と曲面状態評価部20にて求められた曲率対応速度とを比較して低い方の速度を指令速度として決定する。安全速度とは、工具が終点に至るまでの間に、機械の許容加速度の範囲内で減速して安全に停止しうるために許される最大速度である。
【0025】
工具位置決定部33は、指令速度及び曲面データに基づき工具が曲面の加工時に順次たどるべき時系列的な工具の位置座標である工具位置を決定する。工具位置データバッファ部34は、工具位置決定部33にて決定された工具位置を一時的に記憶し、必要に応じて図示しないサーボ制御部に送る。
【0026】
工具位置データ数監視部35は、工具位置データ作成部30の工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータの数を監視し、工具位置のデータ数に応じて、指令速度を調整して次の工具位置を決定する(後述の図10のステップS42〜S44を参照)。
工具位置データ作成部30は、以上のように構成されている。
【0027】
図示しないサーボ制御部は、工具位置を表すデジタル信号として工具位置データ作成部30の工具位置データバッファ部34から受け取った工具位置データに基づき、現在着目している工具位置(以下、現在の工具位置という)の座標と次の工具位置の座標との差から、X,Y,Zそれぞれの軸方向における工具の移動すべき値に相当するパルス数ΔX,ΔY,ΔZを計算し、サーボモータを制御する。
【0028】
上記構成において、曲面状態評価部20において工具経路サンプル点のデータを作成しながら工具経路サンプル点における曲率と曲率対応速度を求め、工具位置データ作成部30にて上記曲率対応速度を用いて工具位置データを作成する。以上の動作はリアルタイムに行うが、曲面状態評価部20における曲率対応速度の決定を、工具位置データ作成部30における工具位置のデータの作成よりも若干先行させて行う。
【0029】
次に、動作について説明する。まず、全体の大まかな動作を説明し、次に各部の詳細な動作を説明する。図2は全体の動作を示すフローチャート、図3は加工モードの例を示す説明図、図4は曲面状態評価部の動作を示すフローチャートである。図5は、図4のステップS31の工具経路サンプル点を求める詳細を示すフローチャートである。
【0030】
図6は曲面上における現在の工具経路サンプル点から距離ΔLだけ離れた次の工具経路サンプル点を求めるための概念を示す説明図であり、図6(a)はYZ平面、図6(b)はXY平面について示したものである。図7は、工具干渉回避計算の一例を示す説明図である。図8は曲面の評価を行うために求めた工具経路サンプル点を示す説明図、図9は工具経路サンプル点と工具位置との関係を示す説明図である。
【0031】
以下、図2のフローチャートにより全体の動作を説明し、図4のフローチャートにより図4のステップS3の詳細動作を説明し、図5のフローチャートにて図4のステップS31の詳細動作を説明する。さらに、図10のフローチャートにて図4のステップS4の詳細動作を説明する。
【0032】
まず、図2のフローチャートにより全体の動作を説明する。
ステップS1において、軌道データ生成部11は、与えられた加工モードに基づき軌道データを生成する。曲面を加工するためには、加工モードを設定しておく必要があり、ステップS1ではこの設定された加工モードより軌道データを生成する。
【0033】
経路計画軌跡は、加工モードに応じてXY平面上の軌跡として与えられ、工具はこの経路計画軌跡に沿って移動する。加工モードとしては、ジグザグ加工モード、渦巻き加工モード、スプライン加工モード、円弧加工モード等がある。
【0034】
図3はそのような加工モードを示すものであり、図3(a)にXY平面上でジグザグに定義した経路計画軌跡によるジグザグ加工モードの例を、図3(b)にXY平面上で渦巻き状に定義した経路計画軌跡による渦巻き加工モードの例を示す。
【0035】
経路計画軌跡は、ピッチ等のデータを与えて加工モードを設定すれば、例えば図3(a)あるいは図3(b)の点OP1から点OP2、点OP2から点OP3、点OP3から点OP4、・・・・というように、XY平面上の軌道として求められる。
【0036】
入力データ記憶部12は、軌道データ生成部11から入力された軌道データ、曲面データ、工具データ、送り速度データ等の入力データを記憶する(ステップS2)。曲面状態評価部20は、入力データ記憶部12に記憶された曲面データに基づきこれから加工しようとする曲面状態を評価し、工具経路サンプル点を設定し、その工具経路サンプル点における評価データである曲率及び曲率対応速度を決定し、記憶する(ステップS3)。
【0037】
図4のステップS31において、経路計画軌跡に対応させて曲面を評価するための工具経路サンプル点を求める。このステップS31については、後で詳細に説明する。
上記のようにして得られた工具経路サンプル点はサンプル点データバッファ部22に一時的に記憶される(ステップS32)。
【0038】
次に、サンプル点データバッファ部22に記憶された工具経路サンプル点の中から連続する3点を取り出し、この3点を通る円弧の曲率を算出し(ステップS33)、この曲率に対応する曲率対応速度を求め(ステップS34)、曲率及び曲率対応速度を記憶する(ステップS35)。この動作を全サンプリング点分が完了するまで繰り返す(ステップS36)。
【0039】
上記ステップS34における曲率対応速度は、曲率に応じて予め定められた速度を曲率対速度のテーブルを参照して求める。曲率対応速度は、曲率が大きいときは遅い速度で、曲率が小さいときは速い速度で通過するように曲率に対応させて予め定められたものである。なお、テーブルの代わりに、計算式を用いて求めるようにしてもよい。
【0040】
なお、曲面状態の評価は、後述する工具位置データの作成に若干先行して、かつ同時並行的に行われ、評価結果はリアルタイムで曲面状態評価部20から工具位置データ作成部30へ送られる。
【0041】
図4のステップS31の詳細動作は図5のフローチャートに示す通りである。すなわち、図5のステップS311において、サンプリング候補点q1を求める。ここで、図6(b)に示すように、現在のサンプリング点はXY平面における経路計画軌跡TRJ(この例では、直線である)上の点sp(j)にあり、そのときの三次元空間における工具経路サンプル点は点ep(j)であるとする。
そして、経路計画軌跡TRJ上に現在のサンプリング点sp(j)から所定の距離ΔL離れたサンプリング候補点q1を求める(図5のステップS311)。
【0042】
次に、上記ステップS311で求めたサンプリング候補点q1のX,Y軸座標に、工具Tが曲面Sと干渉せずちょうど曲面Sに接するように、図6(a)における上方より仮想的に配置して、工具回避計算を行う(ステップS312)。このときの工具位置を工具経路サンプル候補点eq1と称することにする。
【0043】
ステップS312における工具干渉回避計算の詳細は次の通りである。図7は、工具干渉回避計算の一般的な方法の概念を示す説明図である。この干渉回避計算の問題は、X,Y軸座標を与えて工具TをそのX,Y軸座標において曲面Sの上方に配置し、徐々に曲面Sに向かって工具を下ろしていったときに、最初に曲面Sに接触するZ軸座標を求める問題である。
【0044】
図7(a)に示すように、対象とする曲面Sに工具Tを仮想的に投影して、工具Tが投影された曲面S上の多数のサンプル点tsh(図7(a)では簡単のために正方形のメッシュで表している)と工具Tとの干渉をチェックし、工具Tが曲面Sと接するときの工具の中心である工具位置ep(j)の座標を求めることにより、工具が曲面に干渉しないようにできる。
このような方法により、工具が曲面と干渉しないようにして求めたものが工具経路サンプル候補点eq1である。
【0045】
次に、ステップS313において、現在の工具位置ep(j)と工具経路サンプル候補点eq1との三次元空間における距離ΔLtを算出する。そして、距離ΔLtとステップS311で用いた距離ΔLとの差が、あらかじめ定められた所定の微小値ε以下か否か判定する(ステップS314)。その結果、距離ΔLtとΔLとの差が微小値ε以下であれば、工具経路サンプル候補点eq1を次の工具経路サンプル点ep(j+1)として決定する(ステップS315)。
【0046】
一方、距離ΔLtとΔLとの差が微小値εを超えるならば、距離ΔLtは採用するには離れすぎているので、XY平面の経路計画軌跡TRJ上において、例えば点q1よりももっと点sp(j)に近い別のサンプリング候補点q2に変更し(ステップS316)、ステップS312へ戻る。そして、ステップS312〜S314を実行して微小値εよりも小さい工具経路サンプル候補点eq2を見つけ、この工具経路サンプル候補点eq2を工具経路サンプル点に決定する(ステップS315)。
【0047】
なお、XY平面の経路計画軌跡TRJ上において別のサンプリング候補点q2を求めるには、例えば二分法を用いればよい。以上のような計算によって、距離ΔLにもっとも近い点eq1あるいは点eq2が次のサンプリング点として得られる。
以上が工具経路サンプル点決定部21によるステップS31(図4)の動作であり、上記のようにして曲面状態を評価するための工具経路サンプル点が得られる。この工具経路サンプル点を得る過程は、後述の工具位置を求める過程と全く同様のものである。
以上が、図3のステップS3の曲面状態の評価、曲率の算出及び曲率対応速度の決定の詳細動作である。
【0048】
図8は、上述のようにして経路計画軌跡TRJ上のサンプリング点sp(1),sp(2),・・・sp(j)及び曲面状態を評価するための工具経路サンプル点ep(1),ep(2),・・・ep(j)を求めたものである。なお、図中、Tは工具、ecは工具経路サンプル点間を直線で結んだ評価曲線である。
【0049】
なお、工具と曲面との干渉回避の方法としては、上述したような方法の他に、図7(b)に示すように曲面Sのオフセット曲面Sofstを求めておき、工具Tの中心位置ep(j)の座標をこのオフセット曲面Sofstから得ることにより、工具が曲面に干渉しないようにすることもできる。
【0050】
さらに、他の干渉回避の方法として、例えば特開平6−83422号公報に記載された方法を用いることもできる。この方法は、概略次の通りである。まず、加工曲面の包含球ツリーを用いて工具に干渉する曲面を細分割したものである曲面パッチを大ざっぱに抽出する。
【0051】
次に、抽出された曲面パッチを細分割しながら曲面パッチを近似する双一次パッチによる干渉チェックを用いて、干渉する、より細かな曲面パッチの抽出を行う。この処理を曲面パッチが十分平坦な曲面パッチに細分割されるまで行い、得られた平面パッチについて工具との干渉回避計算を行う。
【0052】
次に、図2のステップS4における工具位置データ作成部30の詳細動作を、図10のフローチャート及び図11の現在の工具位置から終点までの距離計算の概念を示す説明図により説明する。図10のフローチャートにおいて、工具速度の減速フラグFD_FLG(詳細後述)が1か否かを判定する(ステップS41)。なお、最初は初期化により工具速度の減速フラグFD_FLG=1に設定されている。
【0053】
FD_FLG=1ならば、オーバライド率Rovrを次の算式にて算出する(ステップS42)。
Rovr=(N−Nmin)/(Nmax−Nmin)
【0054】
ここに、Nは、工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータ数、
Nminは、工具位置の算出開始、すなわち工具の移動(加工開始)命令を発するために工具位置データバッファ部34が蓄積しておくべき工具位置の最小限のデータ数、
Nmaxは、工具の移動速度を通常の状態に戻して良いとする工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータ数、
であり、Rovrは工具位置のデータのストックの余裕度を表している。
【0055】
工具速度の減速フラグFD_FLG=1でなければ、工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータ数が十分あり工具速度の減速の必要なしとして、オーバライド率Rovr=1に設定し(ステップS43)、ステップS44へ行く。
【0056】
ステップS44において、先に曲面状態が評価され評価データ記憶部24に記憶されている工具経路サンプル点における曲率対応速度を参照して、現在の工具位置における曲率対応速度Fcを求める。この曲率対応速度Fcは、評価データ記憶部24に記憶された曲率対応速度に基づいて経路計画軌跡上の現在の工具位置を媒介変数にして求めることになる。一般的に、図9に示すように先に設定した工具経路サンプル点ep(j)と、工具位置tp(k)とは、一致しない。従って、現在の工具位置を挟んで最も近い二つの工具経路サンプル点から補間法により曲率対応速度Fcを求める。
【0057】
そして、この曲率対応速度Fcにオーバライド率Rovrを乗じて設定速度Vcom=Fc・Rovrを求める(ステップS45)。この設定速度Vcomと後述の安全速度とを比較して小さい方の速度を指令速度Fに決定する(ステップS46)。
【0058】
オーバライド率Rovrが小さいということは、工具位置データバッファ部34中の工具位置のデータのストックが少ないことを意味する。このため、加工途中において工具位置のデータが不足して出力されなくなり工具の移動が停止するおそれがあるので、これを避けるためにVcomを小さくして、指令速度を下げるわけである。
【0059】
この指令速度Fと入力データ記憶部12に記憶された曲面データとに基づき、工具が曲面と干渉しないように工具干渉回避計算を行ってから工具位置を求め(ステップS47)、求めた工具位置のデータを工具位置データバッファ部34に収容する(ステップS48)。
【0060】
ところで、上述のステップS46にて用いられる安全速度は、次のようにして求める。すなわち、終点までの距離計算部31は入力データ記憶部12に記憶された曲面データに基づき、現在の工具位置から経路計画軌跡の終点位置に対応する曲面上の終点までの距離Leを計算する。経路計画軌跡は、当該数値制御システムの中で複数の移動指令として扱われ、この経路計画軌跡が不連続の部分(例えば、図3(a)のOP2,OP4,OP6等)は一般に終点位置として扱われる。
【0061】
ここで、図11は現在の工具位置から終点までの距離計算の概念を示す説明図であるが、この図11において、XY平面上の点OP1から点OP2までの経路計画軌跡TRJが求められているものとする。このとき、この経路計画軌跡TRJを曲面S上に投影したものが曲線CVであり、その始点をSP、終点をEPとする。
【0062】
経路計画軌跡TRJ上のX,Y軸座標を与えて曲線CV上の点を容易に求めることができる。工具Tは、点OP1に対応する始点SPから、点OP2に対応する終点EPまでの曲線CV上を走行することになる。従って、この工具Tの中心位置tp(k)のX,Y軸の座標は、点OP1から点OP2までの経路計画軌跡TRJ上にあるとともに始点SPから終点EPまでの曲線CV上にあり、かつ工具Tは曲面Sと接するように配置される。
【0063】
なお、図11において、工具の現在位置をtp(k)、工具Tを曲線CVの終点EP上に配置した時の工具位置をtp(end)とする。まず、これら工具位置tp(k)とtp(end)との間の距離Leを計算する。
【0064】
次に、終点EPに至るまでに安全に停止できるか否かを、現在の速度指令Vcomと工作機械の許容加速度Bから、次の式を用いて判定する。
Vcom <√(2Le・B)
【0065】
判定の結果、上記条件を満たしていなければ、終点において安全に停止できないことになるので、次の式から算出された安全速度Voutに工具速度を減速しなければならない。安全速度Voutは、現在の工具位置から終点に至るまでの間に、許容加速度の範囲内で工具速度を減速して安全に停止するために許される現在の工具位置における最大許容速度である。
Vout=√(2Le・B)
そして、現在の速度指令Vcomあるいは安全速度Voutのうち、小さい方を指令速度Fに決定する。
【0066】
次に、図10のフローチャートにおけるステップS47において、工具位置回避計算を行って工具位置を決定する。この工具位置の決定は、従来のように曲面データに対応した工具経路データを作成し、この工具経路データに基づき数値制御装置が工具位置を補間して算出するのではなく、曲面データに基づき工具位置を補間することなく求める。
【0067】
まず、図10のステップS47において、工具位置決定部33が次のように動作して工具位置を決定する。すなわち、ステップS46にて決定された指令速度Fと、サンプリング間隔ΔTによって決定される距離ΔD=F・ΔTを算出する。次の工具位置は、先に述べた図5のステップS312において工具経路サンプル点を求めたときと同様にして工具の干渉回避計算を行った上で、距離ΔDだけ離れた点に最終決定されることになる。
【0068】
以下、図5のステップS313〜ステップS316において工具経路サンプル点を求めたのと全く同様の方法により、工具位置を求めることができる。図12は、曲面上における現在の工具位置から次の工具位置求めるための概念を示す説明図であるが、図12(b)において、XY平面上の経路計画軌跡TRJ上で現在の工具位置の点p(k)から距離ΔDだけ離れた仮の候補点w1を求める。この仮の候補点w1のX,Y軸座標に、工具が曲面と干渉せずちょうど曲面に接するように、図12(a)における上方より仮想的に配置したときの工具位置tw1を工具位置候補点に定める。
【0069】
次に、図12(a)における現在の工具位置tp(k)と工具位置候補点tw1との三次元空間における距離ΔDtを算出する。そして、距離ΔDtと距離ΔDとの差が、あらかじめ定められた所定の微小値e以下か否か判定する。その結果、距離ΔDtとΔDとの差が微小値e以下であれば、その工具位置候補点tw1を次の工具位置tp(k+1)として決定する。
【0070】
一方、距離ΔDtとΔDとの差が微小値eを超えるならば、距離ΔDtは採用するには離れすぎているので、例えばXY平面の経路計画軌跡TRJ上において現在の仮の候補点w1よりももっと近い別の仮の候補点w2に変更し、再び現在の工具位置tp(k)と工具位置候補点tw2との三次元空間における距離ΔDtを算出して工具位置候補点を求め、微小値eよりも小さい工具位置候補点を見つけ、次の工具位置tp(k+1)に決定する。
【0071】
以上が工具位置決定部33の動作であり、上述のようにして得られた工具位置のデータが、図示しないサーボ制御部に送られ、数値制御工作機械が制御される。
なお、上述の工具の干渉回避の計算方法については、図5のステップS312において工具経路サンプル候補点を求めるときに行ったのと同様の方法にて行うことができる。
【0072】
ところで、工具経路サンプル点の決定、曲率や曲率対応速度の決定、工具位置の決定等に時間がかかり、工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータのストックが無くなると、数値制御工作機械に工具位置のデータを出力できなくなり、工具の移動が停止する。この工具の停止により、加工対象物に傷状の工具痕跡が発生することがある。これを防止するために、工具位置データ数監視部35は次のような動作をし、加工途中における不要な工具の停止を防止する。
【0073】
すなわち、図13のフローチャートにおいて、工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータ数Nが許容最低値Nminよりも多いかどうかを判定する(ステップS51)。データ数Nが許容最低値Nminよりも多ければ、加工途中に工具位置の決定が間に合わなくなり加工が停止するおそれはない、と判断して、ステップS52に行く。データ数Nが許容最低値Nminよりも少なければ、加工途中で工具位置のデータが間に合わなくなるおそれがあるで、許容最低値Nminを超えるまで待つ(ステップS51)。
【0074】
次に、ステップS52において、工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータ数Nが所定の値Nmax(Nmax>Nmin)よりも少なければ、工具位置のストックが不足気味であるので、加工途中での停止の危険性を避けるために工具速度の減速フラグFD_FLG=1に設定し(ステップS53)、ステップS55へ行く。
【0075】
ステップS52において、工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータ数Nが所定の値Nmaxよりも多くなれば、工具速度を減速しなくても工具位置のデータのストックが十分あるので、工具速度の減速は不要と判断して、工具速度の減速フラグFD_FLG=0に設定し(ステップS54)、ステップS55へ行く。なお、この減速フラグFD_FLGは、先に説明した図10のフローチャート中のステップS41にて用いられ、オーバライド率を選択するためのものである。
【0076】
そして、ステップS55において、工具位置データバッファ部34内の工具位置のデータを1個、サーボ制御部へ送り出すように指令する。
工具位置データ数監視部35は、以上のような動作を加工すべき工具位置のデータがなくなるまで繰り返す。
【0077】
実施の形態2.
図14、図15は、この発明の他の実施の形態を示すもので、図14は数値制御装置の構成を示すブロック図、図15は曲面状態評価進行状況監視部の動作を示すフローチャートである。図14において、曲面状態評価部60は、工具経路サンプル点決定部61、サンプル点データバッファ部62、曲率算出及び曲率対応速度決定部63、評価データ記憶部64、曲面状態評価進行状況監視部65を有する。
【0078】
工具経路サンプル点決定部61は、入力データ記憶部12に記憶された曲面データに基づき曲面評価のための工具経路サンプル点をセグメント単位に区分けして決定する。サンプル点データバッファ部62は工具経路サンプル点決定部61が決定した工具経路サンプル点をセグメント単位にまとめた形で、一時的に記憶する。
【0079】
曲率算出及び曲率対応速度決定部63は、入力データ記憶部12に記憶された曲面データに基づきこれから加工しようとする曲面状態を経路計画軌跡に対応させてかつセグメント単位に分けて評価して工具経路サンプル点に対応した曲率及び曲率対応速度を求める。評価データ記憶部64は、工具経路サンプル点における評価データである曲率及び曲率対応速度を工具経路サンプル点に対応させてセグメント単位にまとめた形で記憶する。
【0080】
ここに、セグメントとは、直線、円弧、曲線等にて定義され、所定の始点及び終点を有し、経路計画軌跡を構成しているものである。ここでは、セグメントを上述のようにデータの区切りの単位にしている。例えば、図2(a)におけるXY平面上の線分OP1−OP2,OP3−OP4、図12(b)におけるXY平面上の始点OP1と終点OP2を有する経路計画軌跡TRJ等が、このセグメントに相当する。
【0081】
曲面状態評価進行状況監視部65は、曲面状態評価部60の評価データ記憶部64に記憶されているセグメント単位の工具経路サンプル点のデータ数をセグメント単位で監視し、後述の工具位置データ作成部70の指令速度決定部72における指令速度を制御する。
以上が、曲面状態評価部60の構成である。
【0082】
このように、セグメント単位で工具経路サンプル点で扱うのは、詳細は後述するが、次の理由による。すなわち、リアルタイムで設定する工具経路サンプル点の設定が遅れたため、後工程の工具位置のデータの決定が間に合わなくなったとき、工具位置のデータが出力されず工具の移動が停止する。セグメント単位で各データを扱っておけば、セグメントの途中で工具位置のデータの供給が停止し、工具の移動が停止することを防止できる。また、一般にセグメントの終点では工具速度を零にしても、すなわち加工を一時的に停止しても工具痕跡等が残り加工品質を損ねるおそれが少ないからである。
【0083】
工具位置データ作成部70は、終点までの距離計算部71、指令速度決定部72、工具位置決定部73を有し、これから求めようとする工具位置における曲面対応速度と安全速度から指令速度を決定し、この指令速度から工具と曲面との干渉回避計算を行った上で工具位置を順次求める。工具位置は所定時間間隔ごとに数値制御装置が出力すべき工具位置を表す座標であり、工具位置データは工具位置を表す座標の集まりである。
【0084】
ここで、上記工具位置データ作成部70の詳細構成を説明する。工具位置データ作成部70は、終点までの距離計算部71、指令速度決定部72、工具位置決定部73を有する。終点までの距離計算部71は、現在の工具位置から終点までの距離を計算する。指令速度決定部72は、現在の工具位置と終点までの距離計算部71にて算出された終点までの距離から制限速度を算出し、この制限速度と曲面状態評価部60にて求められた曲率対応速度とを比較して、低い方を指令速度として決定する。
【0085】
工具位置決定部73は、指令速度及び曲面データに基づき工具が曲面の加工時に順次たどるべき時系列的な工具の位置座標である工具位置を決定する。
工具位置データ作成部70は、以上のように構成されている。
【0086】
つぎに、動作について説明する。
曲面状態評価部60の工具経路サンプル点決定部61は、まず経路計画軌跡を適宜分割して、一般には始点と終点を一区切りにしてセグメントを設定する。このセグメントは、前述のように例えば図4(a)におけるXY平面上の線分OP1−OP2,OP3−OP4等のごとくである。次に、当該セグメント上にサンプリング点を設定し、このサンプリング点に対応させて曲面と干渉しないように仮想的に工具を配置して、工具経路サンプル点を求める。
【0087】
この求めた工具経路サンプル点から所定距離ΔD離れた次の工具経路サンプル点を工具と曲面とが干渉しないようにして求める。求めた次の工具経路サンプル点はサンプル点データバッファ部62に順次蓄える。この工具経路サンプル点の決定の過程は、実施の形態1において説明した工具経路サンプル点の決定方法と同様である。
【0088】
サンプル点データバッファ部62内の工具経路サンプル点の中から連続する3点を順次取りだし、この3点を通る円弧の曲率及びこの曲率に対応して予め定められた曲率対応速度を求めて、評価データ記憶部64に記憶する。この動作を当該セグメント分が完了するまで繰り返し、評価データ記憶部64に逐次記憶する。さらに、次のセグメントについて同様に各工具経路サンプル点における曲率を算出し、全てのセグメントについて曲率及び曲率対応速度の決定が完了すれば処理を終了する。
【0089】
次に、曲面状態評価進行状況監視部65の詳細動作を図15のフローチャートにより説明する。曲面状態評価進行状況監視部65は、まず曲面状態評価部60の評価データ記憶部64に記憶されているセグメントの番号及びセグメントの残数が所定値以上あるか確認する(ステップS81)。
【0090】
セグメント数が所定値未満であれば、曲面状態の評価の進行が遅れているので、工具速度の減速フラグFLGを1にセットして(ステップS82)、ステップS84へ進む。セグメント数が所定値以上であれば、工具速度の減速フラグFLGを0にセットして(ステップS83)、ステップS84へ進む。
【0091】
ステップS84において、工具位置データ作成部70へフラグFLGの状態を出力する。このフラグFLGの状態の出力に合わせて工具位置データ作成部70は、工具位置の算出を開始する。曲面状態評価進行状況監視部65は、工具位置データ作成部70における当該セグメント番号Sの工具位置データの作成が終了するまで評価データ記憶部64中のセグメント数の確認して次のフラグの状態を出力するのを待つ(ステップS85)。
【0092】
工具位置データ作成部70における当該セグメント番号Sの全ての工具位置データの作成が終了すれば、ステップS86,S87を経てステップS81に戻り、評価データ記憶部64中のセグメント数の確認、フラグの状態の出力を行う。なお、評価データ記憶部64中のセグメント単位の工具経路サンプル点は、工具位置データ作成部70の指令速度決定部72において、指令速度を決定するために用いられた後、消去される。
以上が、図14の曲面状態評価部60の詳細動作である。
【0093】
次に、図14の工具位置データ作成部70の動作を、図16のフローチャートにより説明する。まず、終点までの距離計算部71は図1の終点までの距離計算部31と同様に現在の工具位置から終点までの距離を計算する。指令速度決定部72は曲面状態評価進行状況監視部65から送られてきたデータ中のフラグFLGの状態が1か0を判定し(ステップS91)、FLG=1ならばオーバライド率Rovrを、送られてきたセグメント番号を用いて、次の算式にて算出する。
Rovr=(S−Sc)/M
【0094】
ここに、Sは曲面状態評価部60にて曲面状態の評価が終了済のセグメント番号、
Scは現在工具位置データ作成部70にて既に工具位置データの作成が終了したセグメント番号、
Mは所定の、例えば5程度の整数、
であり、(S−Sc)/Mは曲面状態の評価の進捗の先行度、つまり余裕度を表している。
【0095】
減速フラグFLG=0ならば、工具速度の減速を要しないとしてオーバライド率Rovr=1に設定し、ステップS94へ行く(ステップS93)。ステップS94において、現在の工具位置の曲率から曲率対応速度Fcを求める。曲率対応速度Fcは、若干先行して曲面状態評価部60にて作成される評価データに基づいて、図10のステップS44におけるのと同様にして求める。
【0096】
以下、ステップS95ないしステップS97の動作は、図10のステップS45ないしステップS47の動作と同様であり、指令速度、工具位置が決定され、出力される。但し、この実施の形態においては、工具位置データ作成部70には工具位置データバッファを設けず、求められた工具位置データをサーボ制御部に直接送出するようにしている。もちろん、必要に応じてデータバッファを設けてもよい。
【0097】
また、図14の実施の形態においては、曲面状態の評価データの残数をセグメント単位で確認し、減速フラグの状態を設定するものを示したが、セグメントにとらわれず評価データのストック数(残数)に応じて減速フラグの状態を設定するようにすることもできる。
【0098】
上記実施の形態において、数値制御装置は、一般的には一つのマイクロプロセッサを有するマイクロコンピュータにより実現することができるが、複数のマイクロプロセッサを有するものを用いて、例えば軌道データの生成と入力データの記憶、曲面状態の評価、指令速度の決定、工具位置の決定等の各タスクを分担させ、リアルタイムに同時並行的に行うようにすることもできる。
【0099】
そして、このように複数のタスクを同時並行的に実施する場合に、上記のように工具位置のデータ数や評価データのストック数を監視して工具の速度を制御すれば、各タスクの跛行により加工途中で工具が停止するを効果的に防止できる。
【0100】
また、上記実施の形態では、曲面状態評価装置20は工具が加工面に当接するようにかつ次の評価点までの距離をΔL一定となるようにして工具を仮想的に配置し各評価点を求めるものを示したが、データ処理速度を高めるために例えば図6(b)の経路計画軌跡TRJ上に等間隔に評価点を設定して評価データを求めるようにすることもできる。また、評価点の間隔ΔLを工具の送り距離ΔD=F・ΔTよりもかなり小さく設定して評価の精度を上げることもできる。
【0101】
以上のように、各実施の形態において、加工すべき曲面状態の評価を行い、またこの評価結果に基づき工具速度を適切に設定するようにした。さらに、加工すべき曲面に基づいて直接工具位置を求めるようにした。従って、曲面状態に応じて適切な加工速度で加工でき、加工品質を向上させることができる。なお、CAD/CAM装置にて従来作成していた工具経路データの作成を省略でき、生産性が向上する。
【0102】
また、曲面状態評価部20による曲面状態の評価と、工具位置データ作成部30による工具位置の決定とを、曲面状態評価部20による曲面状態の評価を若干先行させリアルタイムに行うようにしたので、曲面状態評価部20の評価データ記憶部24や曲面状態評価部60の評価データ記憶部64の容量は小さいもので済み、装置が安価なものとなる。また、全体の処理時間を短縮でき、生産性を向上させることができる。
【0103】
そして、工具位置データ数監視部35や曲面状態評価進行状況監視部65を設けて、工具位置データや評価データの作成が間に合わなくなるおそれがあるときは、工具の移動速度を減速するようにしたので、加工途中において不要な工具の停止を避け、工具の停止に伴う工具痕跡の発生等を防止できる。
【0104】
上記各実施の形態においては、数値制御される装置の処理作用部が数値制御工作機械の工具であるものを示したが、本発明は工作機械の数値制御装置に限らず、ロボット装置等の数値制御装置に用いることができ、同様の効果を奏する。ロボット装置として、例えば処理作用部として砥石を用いて処理すべき処理面の仕上げ処理を行うもの等がある。
【0105】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0106】
本発明の数値制御装置においては、数値制御される装置の処理作用部を与えられた経路計画軌跡上において処理対象物の処理すべき処理面と干渉しないように仮想的に配置して処理面の状態を評価するための複数の評価点を設定し評価データを作成する評価手段、並びに評価データに基づき処理作用部を移動させるべき指令速度を決定する指令速度決定手段及び数値制御される装置に与えるべき処理作用部位置を指令速度と処理面の形状とに基づき処理作用部が処理面と干渉しないようにして決定する処理作用部位置決定手段を有する処理作用部位置データ作成手段を備え、評価手段の動作と処理作用部位置データ作成手段の動作とがリアルタイムに行われるものであるので、評価データに基づき処理作用部を移動させる指令速度を決定するので、処理面の状態に応じた適切な指令速度を決定することができる。また、処理作用部位置は処理面にちょうど接するように処理作用部を仮想的に配置して決定されるので、作成するデータ量の増加を抑制できる。さらに、評価データの作成と処理作用部位置の決定とがリアルタイムに行われるので、全体の処理時間が短縮される。よって、生産性を損ねることなく処理の品質を向上させることができる。
【0107】
そして、処理作用部位置データ作成手段は処理作用部位置のデータを記憶する処理作用部位置データ記憶手段と処理作用部位置データ記憶手段に記憶されたデータ数が所定値以下になったとき減速指令を発する処理作用部位置データ数監視手段とを有するものであり、指令速度決定手段は移動基準速度と減速指令とに基づき指令速度を決定するものであることを特徴とするので、処理作用部位置のデータ数が所定値以下になったとき減速指令を発し、処理作用部速度を減速することにより、処理途中において処理作用部位置の決定が間に合わなくなり処理作用部の移動が停止してしまうのを防ぐことにより、工具の停止による傷状の工具痕跡等の発生を防止できる。
【0108】
さらに、評価手段は評価点における処理対象物の処理面の曲率とこの曲率に対応する処理作用部の移動基準速度とを評価データとして求めるとともにこの評価データを記憶する評価データ記憶手段及び評価データ記憶手段に記憶された評価データの数が所定値以下になったとき速度制限指令を発する評価進行状況監視手段を有するものであり、指令速度決定手段は移動基準速度と速度制限指令とに基づき指令速度を決定するものであることを特徴とするので、評価データ記憶手段に記憶された評価データの数が所定値以下になったとき速度制限指令を発し、処理作用部速度を制限することにより、処理途中において評価データの作成が間に合わなくなり処理作用部の移動が停止してしまうのを防ぐことにより、工具の停止による傷状の工具痕跡等の発生を防止できる。
【0109】
また、評価データ記憶手段は経路計画軌跡における所定の始点から所定の終点までごとに区分したセグメント単位にて評価データを記憶するものであり、評価進行状況監視手段は評価データ記憶手段に記憶されたセグメントの単位数が所定値以下になったとき速度制限指令を発するものであることを特徴とするので、評価データ記憶手段に記憶された評価データのセグメントの単位数が所定値以下になったとき速度制限指令を発し、処理作用部速度を制限することにより、セグメントの途中において評価データの作成が間に合わなくなり処理作用部の移動が停止してしまうのを防止する。さらに、セグメントの終点は、一般的に処理作用部を一旦停止させても支障ないので、評価データをセグメント単位で扱うことによりセグメントの途中で処理作用部が停止するのを防止する。セグメントの途中における工具の停止を防ぐことにより、工具の停止による傷状の工具痕跡等の発生を防止できる。
【0110】
そして、本発明の数値制御方法においては、数値制御される装置の処理作用部を与えられた経路計画軌跡上において処理対象物の処理すべき処理面と干渉しないように仮想的に配置して処理面の状態を評価するための複数の評価点を設定し評価データを作成し、評価データに基づき処理作用部を移動させるべき指令速度を決定し、数値制御される装置に与えるべき処理作用部位置を指令速度と処理面の形状とに基づき処理作用部が処理面と干渉しないようにして決定する数値制御方法であって、評価データの作成と処理作用部位置の決定とがリアルタイムに行われるものであるので、評価データに基づき処理作用部を移動させる指令速度を決定するので、処理面の状態に応じた適切な指令速度を決定することができる。また、処理作用部位置は処理面にちょうど接するように処理作用部を仮想的に配置して決定されるので、作成するデータ量の増加を抑制できる。さらに、評価データの作成と処理作用部位置の決定とがリアルタイムに行われるので、全体の処理時間が短縮される。よって、生産性を損ねることなく処理の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一形態の数値制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】数値制御装置の全体の動作を示すフローチャートである。
【図3】加工モードの例を示す説明図である。
【図4】図1の曲面状態評価部の動作を示すフローチャートである。
【図5】曲面状態評価部における工具経路サンプル点を求める動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】曲面上における現在の工具経路サンプル点から次の工具経路サンプル点を求めるための概念を示す説明図である。
【図7】工具干渉回避計算の一例を示す説明図である。
【図8】曲面の評価を行うために求めた工具経路サンプル点を示す説明図である。
【図9】工具経路サンプル点と工具位置との関係を示す説明図である。
【図10】図1の工具位置データ作成部の詳細動作を示すフローチャートである。
【図11】現在の工具位置から終点までの距離計算の概念を示す説明図である。
【図12】曲面上における現在の工具位置から次の工具位置求めるための概念を示す説明図である。
【図13】図1の工具位置データ数監視部の動作を示すフローチャートである。
【図14】この発明の他の実施の形態である数値制御装置の構成を示すブロック図である。
【図15】図14の曲面状態評価進行状況監視部の動作を示すフローチャートである。
【図16】図14の工具位置データ作成部の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 軌道データ生成部、12 入力データ記憶部、20 曲面状態評価部、
21 工具経路サンプル点決定部、22 サンプル点データバッファ部、
23 曲率算出及び曲率対応速度決定部、24 評価データ記憶部、
30 工具位置データ作成部、31 終点までの距離計算部、
32 指令速度決定部、33 工具位置決定部、
34 工具位置データバッファ部、35 工具位置データ数監視部、
60 曲面状態評価部、61 工具経路サンプル点決定部、
62 サンプル点データバッファ部、63 曲率算出及び曲率対応速度決定部、
64 評価データ記憶部、65 曲面状態評価進行状況監視部、
70 工具位置データ作成部、71 終点までの距離計算部、
72 指令速度決定部、73 工具位置決定部。

Claims (5)

  1. 数値制御される装置の処理作用部を与えられた経路計画軌跡上において処理対象物の処理すべき処理面と干渉しないように仮想的に配置して上記処理面の状態を評価するための複数の評価点を設定し評価データを作成する評価手段、並びに上記評価データに基づき処理作用部を移動させるべき指令速度を決定する指令速度決定手段及び上記数値制御される装置に与えるべき処理作用部位置を上記指令速度と上記処理面の形状とに基づき上記処理作用部が上記処理面と干渉しないようにして決定する処理作用部位置決定手段を有する処理作用部位置データ作成手段を備え、上記評価手段の動作と上記処理作用部位置データ作成手段の動作とがリアルタイムに行われる数値制御装置。
  2. 処理作用部位置データ作成手段は処理作用部位置のデータを記憶する処理作用部位置データ記憶手段と上記処理作用部位置データ記憶手段に記憶されたデータ数が所定値以下になったとき減速指令を発する処理作用部位置データ数監視手段とを有するものであり、指令速度決定手段は移動基準速度と上記減速指令とに基づき指令速度を決定するものであることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 評価手段は評価点における処理対象物の処理面の曲率とこの曲率に対応する処理作用部の移動基準速度とを評価データとして求めるとともにこの評価データを記憶する評価データ記憶手段及び上記評価データ記憶手段に記憶された評価データの数が所定値以下になったとき速度制限指令を発する評価進行状況監視手段を有するものであり、指令速度決定手段は移動基準速度と上記速度制限指令とに基づき指令速度を決定するものであることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  4. 評価データ記憶手段は経路計画軌跡における所定の始点から所定の終点までごとに区分したセグメント単位にて評価データを記憶するものであり、評価進行状況監視手段は評価データ記憶手段に記憶された上記セグメントの単位数が所定値以下になったとき速度制限指令を発するものであることを特徴とする請求項3に記載の数値制御装置。
  5. 数値制御される装置の処理作用部を与えられた経路計画軌跡上において処理対象物の処理すべき処理面と干渉しないように仮想的に配置して上記処理面の状態を評価するための複数の評価点を設定し評価データを作成し、上記評価データに基づき上記処理作用部を移動させるべき指令速度を決定し、上記数値制御される装置に与えるべき処理作用部位置を上記指令速度と上記処理面の形状とに基づき上記処理作用部が上記処理面と干渉しないようにして決定する数値制御方法であって、上記評価データの作成と上記処理作用部位置の決定とがリアルタイムに行われる数値制御方法。
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