JP3668479B2

JP3668479B2 - 商品陳列装置

Info

Publication number: JP3668479B2
Application number: JP2003025227A
Authority: JP
Inventors: 信幸友齊; 健二小杉
Original assignee: 株式会社玉俊工業所
Priority date: 2003-01-31
Filing date: 2003-01-31
Publication date: 2005-07-06
Anticipated expiration: 2023-01-31
Also published as: DE602004000816T2; EP1442683A1; TWI234444B; ATE325563T1; EP1442683B1; JP2004230084A; ES2264045T3; US7086542B2; US20040149669A1; TW200603755A; DE602004000816D1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、店舗や展示場ブースなどの壁面に、この壁面を覆う形で商品陳列壁面を形成し、これに商品を吊下げたり載置するための支持部材を着脱自在に装着することができるようにしたもので、商品等の陳列場所を容易に形成することができる商品陳列装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来からの店舗や展示場ブースなどの壁面に、棚部材や吊下げ部材を着脱可能にした壁面部材などを取り付け、これに棚部材や吊下げ部材を装着して展示販売商品の陳列場所を形成していた。すなわち、上記壁面部材を上下方向に複数段に亘って装着して陳列壁面を形成し、これに棚部材や吊下げ部材を取付けて商品陳列場所を形成できるようにしていた。例えば、垂直壁面部材にフックやブラケットと呼ばれる棚部材や吊下げ部材を必要に応じて配置し、そのフックやブランケットに商品を直接吊持させたり、ブラケットに棚板を載置し、この棚板上に商品を陳列していた。
【０００３】
また、前記商品陳列は、壁面部材自体にも装飾的効果が要求される。一般には、その壁面部材自体を店舗の壁面や展示場のブース内に設立されれている支柱に、その壁面部材の表面側からねじなどの固定具を用いて固定している。
【０００４】
【特許文献】
特に無し
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の商品陳列の壁面部材にあっては、壁面部材に、棚部材や吊下げ部材を取付けた壁面部材などに棚部材や吊下げ部材を装着するのは、通常、上方から装着している。このためこれらの部材を取付けるのには荷重が自然にかかり好適である。しかし、上方に対する力に対しては開放的となり、このため上方への軽い力で、棚部材や吊下げ部材が外れ易いという問題があった。
また、壁面部材に対して複数の係止部材を水平配置して固定する作業が面倒であり、このため商品陳列作業がスムースかつ迅速に行い難く、ため係止部材の取り付け後はこれらの係止部材へのフックやブラケットの一つ一つの着脱操作が煩わしく、その着脱位置が固定的になってしまう。
また、壁面部材の店舗等の壁面や柱への固定が表面側からねじ止めにより行われると、そのねじの頭が壁面部材の表面に露出することになり、壁面部材自体の装飾的効果、インテリア効果が損なわれるという問題があった。
【０００６】
本発明は前記従来の問題を解決するものであり、壁面部材に取付けられた棚部材や吊部材を下方からワンタッチで容易にかつ強固に嵌着させることで、商品を陳列または吊持できる商品陳列装置を提供する。また、壁面部材の固定用のねじが壁面に露出するのを防止できる商品陳列装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のために、請求項１の発明にかかる商品陳列装置は、複数枚の壁面部材を上下方向に隣接するように組み付けたものからなり、かつ隣り合う一方の壁面部材の止めねじを覆う状態で他方の壁面部材がねじ止めされてなる店舗等の壁面等に取り付ける長尺な垂直壁面に、該垂直壁面からオーバハング状に突出する係止突条を形設し、該係止突条を延伸させて下方に半円弧状に屈曲させ内側に係止溝と、半円弧状または高く形状に屈曲させた前記係止突条の先端内側に形成される係止溝と前記係止部材が回動する空洞部で構成される回動洞部を形成した壁面部材と、
陳列する商品等を支持する棒状の支持部材の先端に係止部材を垂直に形成し、該係止部材の先端をＬ字状に屈曲させて起立部とし、該起立部の屈曲部と尖端部に係合突起を形設した棚吊部材とから構成され、
前記棚吊部材の起立部が前記壁面部材の回動洞部の内壁面を回動させて、前記起立部の係合突起が前記係止溝に係合されると共に、前記係止部材が前記垂直壁面に密接し、前記支持部材が前記垂直壁面に対しほぼ垂直に形成することを特徴とする。
【０００８】
請求項２の発明の前記壁面部材の回動洞部は、Ｌ字状に屈曲させた起立部の背面部に突出させると共に、該係止部材を屈曲した尖端部を傾斜させて突起部を形成する。
【０００９】
請求項１〜２によれば、前記壁面部材の回動洞部内に、棚吊部材の係合部材の起立部を下方から回すように挿入すると、起立部の２箇所の係合突起が回動洞部内を回動しつつ、回動洞部内の係止溝に自動的に案内され嵌合される。この場合、係合部材が垂直壁面に密接し、その際のようになる自重で、係合溝に係止突起が嵌着する。嵌着は上方への力では脱落することがない。これによって支持部材を安定して保持させることができる。
【００１０】
更に、垂直壁を店舗の広さや高さなどに応じた面積に組み付けることができるとともに、止めねじの露出を回避して直接垂直壁面全体の装飾的効果およびインテリア効果を高めることができる。
【００１１】
請求項３の発明に係る商品陳列装置は、前記空洞部内の係止溝と前記被係合部との嵌合が、前記係合突起の回動操作および前記棚吊部材の自重よる接圧によって形成される。
【００１２】
請求項３によれば、前記支持部材の係止突起に対する着脱操作をワンタッチにて迅速かつ容易に実施できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の一形態を図について説明する。
図１は本発明に係る実施の一形態による商品陳列装置の概要を示す斜視図、図２は本発明に係る商品陳列装置の要部拡大断面図、図３は壁面部材を壁面に取付けた構造の要部拡大断面図、図４は本発明における棚部材の一例を示す斜視図、図５は本発明の商品陳列装置の組立手順を示す要部拡大断面図、図６は本発明の商品陳列装置の組立手順を示す要部拡大断面図。図７は本発明における棚部材の他の一例を示す斜視図である。
図１は、店舗などの壁面１に本発明に係る商品陳列装置を取着した構成を説明するものである。本発明に係る商品陳列装置は、図に示すように、壁面部材２と、棚吊部材３とで構成される。
壁面部材２は、店舗等の壁面１等に取り付ける長尺な垂直壁面２aに、該垂直壁面２aからオーバーハング状に突出する係止突条２bを形設し、該係止突条２bを延伸させて下方に半円弧状に屈曲２cさせ内側に係止溝２dと垂直壁面２aの内側に係止溝２eを形設した回動洞部２fを形成したものである。また、棚吊部材３は、陳列する商品等を支持する支持部材４の先端に係止部材３aを垂直に形成し、該係止部材３aの先端をＬ字状に屈曲させて起立部３bとし、該起立部３bの屈曲部と尖端部に係合突起３c、３dを形設したものである。
この壁面部材２と棚吊部材３を図２〜図３を参照して説明する。
この垂直壁面１に取着される壁面部材２は、図３に示すように、長尺な垂直壁面２aに、該垂直壁面２aからオーバハング状に突出する係止突条２bが形設される。この係止突条２bは、垂直壁面２aに長手方向に沿って複数本、例えば２〜３が一体に形設される。この係止突条２bを延伸させて下方に半円弧状に屈曲２cさせるとその内側に係止溝２d、２eを形設した回動洞部２fを形成する。垂直壁面２aと係止突条２bの先端には、棚吊部材３の起立部３cを挿入するための開口部２gが係止突条２bの下部に形成される。
【００１４】
前記壁面部材２a上端部は肉薄に形成されて内径および深さが２段に変化する皿型ネジ孔５が設けられている。この皿型ネジ孔４を通して壁面部材２aを、図２に示すような、店舗等の壁面１や柱などに固定する止めねじ６が挿入されている。なお、皿型ネジ孔５内に止めねじ６の頭が収納される。また、最上段の係止突起の首部には円弧状係止面を持った係止溝７が水平方向に形成されている。
【００１５】
一方、壁面部材２aの上方に隣接する壁面部材２ａ下端部は、背面がえぐられたような（切り欠かれたような）形態とされて肉薄に形成されている。そして、この下端部が前記壁面部材２aの肉薄の上端部を被うように重ねられて、その下端に設けられた円弧状係止面を持った係止突起が前記係止溝７内に嵌合されている。これにより、止めねじ６を壁面部材２aの表面に露出させずに、図３に示すようにこの壁面部材２aに対し壁面部材１ａが上方に隣接するように連結される。
【００１６】
また、前記の各係止突条２ａ、２ｂは全て同一形状、寸法のオーバハング形態をなし、下部にそれぞれ開口部２gを有し、前記垂直壁面２ａ、２ｂに対向する位置であって、前記開口部９ａ、９ｂに連続するように回動洞部２fが設けられている。
【００１７】
次に、棚吊部材３を図４を参照して説明する。図４に示すように、棚吊部材３は、陳列する商品等を支持する支持部材４の先端に係止部材３aを垂直に形成し、該係止部材３aの先端をＬ字状に屈曲させて起立部３bとし、該起立部３bの屈曲部と尖端部に係合突起３c、３dを形設したものである。このように棚吊部材の係合突起は、Ｌ字状に屈曲させた起立部の背面部に突出させ、該係止部材を屈曲した尖端部を傾斜させて突起部を形成する。
一端でＬ字状に起立された起立部３bは、この起立部３bは、開口部２gを介して回動洞部２f内に挿入可能な形状、寸法に形成されている。この起立部３bの先端とこの起立部３bの基部下面には、前記回動洞部２g内の係止溝２d、２eｂとにそれぞれに係合可能な係合部材としての係合突起３c、３dが設けられている。そして、回動洞部２gの形状は、全体として起立部３bに対して僅か大きい寸法で、かつ相似形をなしている。
【００１８】
従って、起立部３bを含む係止部材３aの先端部分は、前記係止突起３c、３dの開口部２gおよび空洞部２f内である程度の隙間を介して移動可能な形状、寸法とされている。なお、図示しないが、前記係止部材３aは壁面部材２の係止突条２ｂに対しても、前記同様に先端部が開口部２gおよび回動洞部2f内に挿入可能および移動可能とされている。
また、係止部材３aには、図７に示すように、物品の支持部材としての棚板１５が略Ｔ字状に突設さ競ることも出来る。
【００１９】
次に、商品陳列装置の組立方法を図５、図６および図１を参照して説明する。
まず、図１に示すように、店舗や展示場ブースなどの壁面１に、壁面部材２を壁面１の最下段に止めネジ６で取り付け、更に、壁面部材１の上部を重ね合わせて順次組みたてて壁面部材１の垂直壁面を形成する。
続いて、前記係止部材３aを前記壁面部材２ａ（壁面部材２aでも同様）の係止突条２aに装着する。図５に示すように、係止部材３aを起立部３bが下方に位置するように傾斜させ、この起立部３b端を係止突条２aの開口部２g内に臨ませる。続いて、その起立部３bを開口部２gからさらに奥の回動洞部２g内に矢印方向にガイドするように、係止部材３aを回動操作して、図６に示すように、係止突条２aの回動洞部2f内で回動させる。
【００２０】
さらに、矢印方向に回動操作すると、係止部材３aは、図６に示すように、垂直状態となり、更に回動させると、係止部材３aは壁面部材2a と平行状態になる。起立部３bは回動洞部２f内にあって、係止部材３aの下面（図６では左側面）が垂直壁面２ａに略当接する。このため、支持部材４は垂直壁面２ａに対してほぼ垂直となる。ここで、前記回動操作を解除すると、係止部材３aは自重で僅か降下し、このとき係止溝２d、２e内に係合突起３c、３dがそれぞれ嵌まりこまれる。このため、起立部３bは回動洞部２f内から脱出せずに安定保持される。従って、係止部材３aに対し垂直に突設された前記支持部材４上への物品の載置、陳列、吊持が可能となる。
【００２１】
このようにして、棚吊部材３が垂直壁面２aを構成する壁面部材２に対しほぼ水平支持される。その上に物品を載置しても係止部材３aが係止突条２aから脱落することなく、その物品を安全に展示または陳列することができる。また、係止部材３aの壁面部材２からの取り外しは、図５乃至図６に示した手順を逆に実行することによって簡単、迅速に行うことができる。
なお、前記においては、支持部材として、図４に示すように、棒状の例を用いた場合を示したが、棒状でなく、図７に示すように、長板状の支持部材１５に板状の係止部材１２とすることもできる。この実施例は係止部材１２を解して形成される支持部材１５を棚としてしようできる。
また、図８に示すように、係止部材３を係止部分３a，３a，と、押さえ部分３e，３eに２分割して構成し、これから支持棒１６を延ばし、中央に支持部材１７を配置する構造でも良い。この場合、支持部材３aの起立部の構造は、図４と同様である。その作用効果も同一である。
【００２２】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、係合部材の係合突起を開口部から挿入して回動させて、係止突起の係止溝に係合させ、垂直壁面に対し被係合部材の平面部を沿うように垂下させることにより、垂直壁に対し支持部材を直交する方向に突出させることができる。これにより物品の陳列作業を容易かつ速やかに実施できるという利点が得られる。
【００２３】
また、前記空洞部と前記被係合部材との係合状態が、前記被係合部材の回動操作および自重による下降によって行われるようにしたことにより、支持部材の垂直壁への着脱をワンタッチ操作にて確実に、かつ簡単、迅速に行えるという効果が得られる。
【００２４】
また、前記垂直な壁面部材が、複数枚の壁面部材を上下方向に隣接するように組み付け、かつ隣り合う一方の壁面部材の止めねじを被うように他方の壁面部材をねじ止めするようにしたことで、垂直壁を店舗の広さや高さなどに応じた面積に組み付けることができるとともに、このとき止めねじの露出を回避して壁面全体の装飾的効果およびインテリア効果を高めることができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る実施の一形態による商品陳列装置の概要を示す斜視図。
【図２】本発明に係る商品陳列装置の要部拡大断面図
【図３】壁面部材を壁面に取付けた構造の要部拡大断面図。
【図４】本発明における棚部材の一例を示す斜視図。
【図５】本発明の商品陳列装置の組立手順を示す要部拡大断面図。
【図６】本発明の商品陳列装置の組立手順を示す要部拡大断面図。
【図７】本発明における棚部材の他の一例を示す斜視図。
【図８】本発明における棚部材の他の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
２…壁面部材、２a…垂直壁面、２b…係止突条、２c…屈曲、２d，２e…係止溝、２f…回動洞部、２g…開口部、３…棚吊部材、３ａ…係止部材、３ｂ…起立部、４…支持部材

Claims

複数枚の壁面部材を上下方向に隣接するように組み付けたものからなり、かつ隣り合う一方の壁面部材の止めねじを覆う状態で他方の壁面部材がねじ止めされてなる店舗等の壁面等に取り付ける長尺な垂直壁面に、該垂直壁面からオーバハング状に突出する係止突条を形設し、該係止突条を延伸させて下方に半円弧状または多角形状に屈曲させた前記係止突条の先端内側に形成される係止溝と前記係止部材が回動する空洞部で構成される回動洞部を形成した壁面部材と、
陳列する商品等を支持する棒状の支持部材の先端に係止部材を垂直に形成し、該係止部材の先端をＬ字状に屈曲させて起立部とし、該起立部の屈曲部と尖端部に係合突起を形設した棚吊部材とから構成され、前記棚吊部材の起立部が前記壁面部材の回動洞部の内壁面を回動させて、前記起立部の係合突起が前記係止溝に係合されると共に、前記係止部材が前記垂直壁面に密接し、前記支持部材が前記垂直壁面に対しほぼ垂直に形成することを特徴とする商品陳列装置。
前記棚吊部材の係合突起は、Ｌ字状に屈曲させた起立部の背面部に突出させると共に、該係止部材を屈曲した尖端部を傾斜させて突起部を形成することを特徴とする請求項１記載の商品陳列装置。
前記回動洞部内の係止溝に前記棚吊部材の係合突起の嵌合は、前記係合突起の回動操作および前記棚吊部材の自重による下降によって嵌着されることを特徴とする請求項１又は２記載の商品陳列装置。