JP3668188B2 - フリップフロップ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、占有面積の小さいラッチ回路を応用したフリップフロップ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
記憶回路は現在のデジタル集積回路のなかで大きな部分を占めている。その理由は、デバイスの微細化とともに多種多様な機能を同一チップ上に盛り込めるようになった結果、それらの中間結果を、高速アクセスできる形で同一チップ上に保存しておく必要性が高まり、かつそのデータ量も急増しているからである。
【0003】
従来、この種の記憶回路は、ラッチ回路またはフリップフロップ回路で実現されてきた。ラッチ回路は、クロック信号のレベルがハイまたはロウの期間に、新規データを取り込む回路である。回路規模は小さいが、データを取り込むタイミング等に十分注意して設計する必要がある。一方、フリップフロップ回路はクロック信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジで新規データを取り込む回路である。ラッチ回路に比べ回路規模は大きくなるが、タイミング設計が容易であるといった利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ラッチ回路の小面積性とフリップフロップ回路のタイミング設計容易性とを合わせもつ回路形式が提案されている。その回路例とタイミングシーケンスをそれぞれ図15及び図16に示す。図15に示す回路は、CMOSトランスミッションゲート形式のラッチ回路を、クロックの立ち上がりエッジに同期した微小時間幅パルス信号(微小幅パルス信号)で駆動し、エッジトリガーのフリップフロップ回路として動作させている。
【0005】
しかしながら、このような従来回路は、回路の構成要素であるラッチ回路がトランスミッションゲート方式であるため、十分に小型化できないという課題があった。
【0006】
したがって、本発明は、フリップフロップ回路を構成する記憶回路であるラッチ回路の小型化を可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、入力信号を反転出力する第1及び第2の回路からなり、第1の回路の出力端子と第2の回路の入力端子との接続点を第1のデータ入力端子として設け、かつ第2の回路の出力端子と第1の回路の入力端子との接続点を第2のデータ入力端子として設けたデータ保持回路と、第1のクロック信号に基づき生成された第2のクロック信号により駆動される第1のnMOSトランジスタ、データ信号により駆動される第2のnMOSトランジスタ及び第1のクロック信号により駆動される第3のnMOSトランジスタが第1のデータ入力端子とグランド端子間に直列接続された第1のデータ入力制御部と、第2のクロック信号により駆動される第4のnMOSトランジスタ、データ信号の反転信号により駆動される第5のnMOSトランジスタ及び第1のクロック信号により駆動される第6のnMOSトランジスタが第2のデータ入力端子とグランド端子間に直列接続された第2のデータ入力制御部と、第1のクロック信号を入力すると入力した第1のクロック信号をデータ入力制御部に供給するとともに、この第1のクロック信号の遅延反転信号を生成し第2のクロック信号としてデータ入力制御部に供給するクロック供給回路とを設けたものである。
【0010】
ここで、クロック供給回路は、第1のクロック信号を遅延反転する第1のインバータ回路と、第1のインバータ回路の出力を遅延反転する第2のインバータ回路と、第2のインバータ回路の出力を遅延反転し第2のクロック信号として出力する第3のインバータ回路とから構成されるものである。
【0011】
また、データ保持回路の第1及び第2の回路をそれぞれインバータ回路により構成したものである。
また、データ保持回路の第1の回路をインバータ回路により構成し、第2の回路を2入力NAND回路により構成するとともに、インバータ回路の出力端子と2入力NAND回路の第1の入力端子との接続点を第1のデータ入力端子として設けるとともに、2入力NAND回路の第2の入力端子を、第1のデータ入力端子の論理値を「0」にするクリア信号の入力端子として設けたものである。
また、それぞれ第1及び第2のデータ入力制御部を介して入力されデータ保持回路に保持されているデータを第1及び第2のデータ入力端子を介して外部に出力する第1及び第2の出力ゲートを設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
(第1の参考例)、
図1は、フリップフロップ回路の第1の参考例を示す図であり、RAM型ラッチ回路を用いたフリップフロップ回路の回路構成を示すものである。図2は図1に示すフリップフロップ回路の各部のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0013】
図1において、インバータ回路G1,G2と2入力NOR回路G3は、微小幅パルス発生回路A1を構成している。微小幅パルス発生回路A1は、図2(b)に示すクロック信号CK1を入力し、その立ち上がりエッジにおいて図2(c)に示す微小幅パルス信号CK2を生成する。また、図1において、インバータ回路G5とG6はデータ保持回路を構成している。データ保持回路は、互いの入力端子と出力端子を、ノードQ、QNで接続し、同ノードを介して書き込まれたデータを保存する。
【0014】
また、インバータG4はデータ信号Dを入力して、その反転信号を出力する。また、nMOSトランジスタM1,M2,M3,M4は、データ入力制御部を構成しており、それぞれのnMOSトランジスタM1,M2,M3,M4は、データ信号Dあるいはその反転信号、または微小幅パルス信号CK2によって制御されている。前述したデータ保持回路とデータ入力制御部とによりフリップフロップ回路が構成される。微小幅パルス発生回路A1では、クロック信号CK1の反転信号と、これをインバータ回路G2で遅延させた信号とを2入力NOR回路G3に入力している。これにより、クロック信号CK1が0から1に変化した瞬間、2入力NOR回路G3の2つの入力信号をある短い期間だけ、ともに0とすることができ、これに応じて微小な時間幅のパルス信号CK2を生成することができる。図2に示すタイミングチャートは、クロック信号CK1の立ち上がりエッジで微小幅パルス信号CK2が生成されることを模式的に示している。
【0015】
4つのnMOSトランジスタM1,M2,M3,M4からなる前記データ入力制御部は、微小幅パルス信号CK2の論理値により、ラッチ回路B1の動作モードを、保持と通過の間で切り替える。微小幅パルス信号CK2の論理値と各制御デバイス(M1,M2,M3,M4)の導通状態、ラッチ回路B1の動作モードの対応関係を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
表1において、通過モードはCK2が1、保持モードはCK2が0の場合に対応する。したがって、微小幅パルス生成回路A1によりクロック信号CK1の立ち上がりエッジでクロック信号CK2を0→1→0と瞬時に切り替えることにより、ラッチ回路B1をCK1のエッジトリガーフリップフロップ回路として動作させることができる。以上から、RAM型ラッチ回路の採用でラッチ回路そのものを小型化し、かつ微小幅パルスによって、このラッチ回路をフリップフロップとして動作させることができるので、従来より小型なフリップフロップ回路を実現できる。
【0018】
(第2の参考例)
図3は、フリップフロップ回路の第2の参考例を示す図であり、RAM型ラッチ回路B2を用いたフリップフロップ回路の構成を示すものである。第2の参考例では、前述の第1の参考例のフリップフロップ回路に変更を加えたものであり、新たにクリア入力端子CLRを追加して、データ保持回路の保持データを、ノードQで0とできるようにしたものである。第2の参考例では、データ保持回路をインバータ回路G5と2入力NAND回路G7によって構成する。インバータ回路G5の出力と2入力NAND回路G7の入力の1つをノードQに接続し、インバータ回路G5の入力と2入力NAND回路G7の出力をノードQNに接続する。
【0019】
また、2入力NAND回路G7の入力の1つをクリア入力端子CLRに接続する。これにより、クリア入力端子CLRに入力されるクリア信号を論理値0とすることで、データ保持回路の保持データをノードQで0、ノードQNで1に設定することができる。フリップフロップとして動作させる場合には、クリア入力端子CLRに入力されるクリア信号を論理値1に設定する。
【0020】
(第3の実施の形態)
図4は、本発明の第3の実施の形態を示す図であり、RAM型ラッチ回路B3を用いたフリップフロップ回路の回路構成を示すものである。また、図5は図4に示すフリップフロップ回路の各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図4において、インバータG1,G2,G8は、遅延反転クロック発生回路A2を構成している。遅延反転クロック発生回路A2は、クロック信号CK1を入力として、これを遅延、反転したクロック信号CKBdを出力する。ここで、インバータ回路G5とG6は、第1の参考例で示したようにデータ保持回路を構成しており、互いの入力端子と出力端子を、ノードQ、QNで接続し、同ノードを介して書き込まれたデータを保存する。また、インバータG4はデータ信号Dを入力して、その反転信号を出力する。さらに、nMOSトランジスタM1,M2,M3,M4,M5,M6はデータ入力制御部を構成している。
【0021】
それぞれのnMOSトランジスタM1,M2,M3,M4,M5,M6は、データ信号Dあるいはその反転信号、またはクロック信号CK1あるいはその遅延反転クロック信号CKBdによって制御され、nMOSトランジスタM3,M4のソース端子はグランド端子に接続されている。遅延反転クロック発生回路A2では、クロック信号CK1を3段のインバータ回路チェインに入力し、その出力として、遅延かつ反転したクロック信号CKBdを生成している。CKとCKBdのタイミング関係を図5のタイミングチャートに模式的に示す。
【0022】
6つのnMOSトランジスタM1,M2,M3,M4,M5,M6からなるデータ入力制御部は、CK1およびCKBdの論理値により、ラッチ回路B3の動作モードを、保持と通過の間で切り替える。CK1およびCKBdの論理値と各デバイスの導通状態、ラッチ回路の動作モードの対応関係を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】
表2において、通過モードはCK1とCKBdがともに論理値1の場合に対応し、保持モードはそれ以外の全ての場合に対応する。したがって、図5のタイミングチャートに示すように、通過モードと保持モードの切り替えは、単に元のクロック信号CK1を遅延、反転したクロック信号CKBdを生成して、ともに1となるわずかなタイミングを作ることで容易に実現するこができる。これにより、第1の参考例に示すような微小幅パルス発生回路A1が不要となり、内部的なクロック信号生成のための付加回路を小さくして、フリップフロップ回路全体を小型化することができる。
【0025】
(第4の実施の形態)
図6は本発明の第4の実施の形態を示す図であり、RAM型ラッチ回路B4を用いたフリップフロップ回路の回路構成を示すものである。本実施の形態は、図4の第3の実施の形態のフリップフロップ回路に変更を加えたものであり、新たにクリア入力端子CLRを追加して、データ保持回路の保持データをノードQで0とできるようにしたものである。
【0026】
第4の実施の形態では、データ保持回路をインバータ回路G5と2入力NAND回路G7によって構成する。インバータ回路G5の出力と2入力NAND回路G7の入力の1つをノードQに接続し、インバータ回路G5の入力と2入力NAND回路G7の出力をノードQNに接続する。また、2入力NAND回路G7の入力の1つをクリア入力端子CLRに接続する。これにより、クリア入力端子CLRに入力されるクリア信号を論理値0とすることで、データ保持回路の保持データをノードQで0、ノードQNで1に設定することができる。フリップフロップとして動作させる場合には、クリア入力端子CLRに入力されるクリア信号を論理値1に設定する。
【0027】
(第3の参考例)
図7及び図8は、フリップフロップ回路の第3の参考例を示す図であり、RAM型ラッチ回路を用いた16ビット幅、16本構成のレジスタファイルを示すものである。ここで、図7はレジスタファイルの全体構成を示している。図7の符号B−0−0〜B−15−15で示す回路ブロックは、RAM型ラッチ回路を表している。図7では、行方向に配列した16個のラッチ回路が1つの16ビット幅レジスタを構成し、これらを列方向に16本配置している。図7において、インバータ回路G1,G2と、3入力NOR回路G11,G12,・・・,G26の1つとにより微小幅パルス信号生成回路を構成する。そして、この微小幅パルス信号生成回路は、クロック信号CK1から微小幅のパルスCK2を生成し、上記ラッチ回路BX(X=0-0〜15-15)に供給する。また、3入力NOR回路G11,G12,・・・,G26は、デコード信号dec[0],dec[1],・・・,dec[15]をそれぞれ入力し、どの行のレジスタに{D15,DN15,・・・,D0,DN0}で与えられるデータを書き込むかを制御する。
【0028】
図8は、図7に示すレジスタファイルに用いたクリア付きのRAM型のラッチ回路BX(X=0-0〜15-15)の構成を示す図である。このラッチ回路BX(X=0-0〜15-15)は、図3の第2の参考例で用いたものであるためその詳細説明は省略する。なお、図8の符号GY,GYNで示す出力ゲートは、読出制御端子OEからの読出信号により、それぞれノードQ,QNのデータを外部バスY,YNへ出力する。ここで、OE=1の場合にデータを出力し、OE=0の場合にハイインピーダンスを出力する。以下の実施の形態でも同様である。
【0029】
第3の参考例では、デコード信号dec[0],dec[1],・・・,dec[15]によって、書き込むべきレジスタを指定し、クロック信号CK1を立ち上げることで、指定したレジスタ上のラッチ回路BXのデータ入力端子D,DNに、設定した値を書き込むことができる。このように、微小幅パルス信号CK2により、個々のラッチ回路BX(X=0-0〜15-15)を、クロック信号CK1の立ち上がりエッジでデータを格納するフリップフロップとして使用することができる。
【0030】
第3の参考例により、微小幅パルス発生回路の一部とデコード回路を共用化することができ、かつ記憶回路要素はRAM型ラッチ回路で小型化できるので、従来のマスタースレーブ型のフリップフロップ回路とデコーダ回路とを組み合わせた場合に比べ、レジスタファイル全体の回路規模を小さくすることができる。ここで、マスタースレーブ型のフリップフロップ回路とは、ラッチ回路を2段直列接続して逆相のクロック信号で駆動するようにしたフリップフロップ回路のことである。マスタースレーブ型フリップフロップ回路は、互いに排他的にデータ通過モード、データ格納モードとなるため、クロック信号の立ち上がりエッジ、または立ち下がりエッジでデータを取り込むことができる。即ち、マスタースレーブ型フリップフロップ回路は、エッジトリガー型のフリップフロップとすることができる。ただし、2つのラッチ回路を必要とするため、回路規模が大となる。
【0031】
(第4の参考例)
図9及び図10は、フリップフロップ回路の第4の参考例を示す図であり、RAM型ラッチ回路を用いた16ビット幅、16本構成のレジスタファイルを示すものである。ここで、図9はレジスタファイルの全体構成を示している。図9に示す回路ブロックB−0−0〜B−15−15は、RAM型ラッチ回路を用いたフリップフロップ回路を示すものである。図9では、行方向に配列した16個のフリップフロップ回路が1つの16ビット幅レジスタを構成し、これらを列方向に16本配置している。また、図9の2入力NOR回路G31,G32,・・・,G46は、与えられたクロック信号CKを、デコード信号dec[0],dec[1],・・・,dec[15]でゲーティングして、書き込みたい行のレジスタに供給する。
【0032】
図10は、図9のレジスタファイルに用いたフリップフロップ回路を示す図である。図10のフリップフロップ回路は、図3の第2の参考例に示すフリップフロップ回路に変更を加え、クロック信号CKBの立ち下がりエッジでデータを格納するようにしたものである。第4の参考例では、デコード信号dec[0],dec[1],・・・,dec[15]によって、書き込むべき行のレジスタを指定し、クロック信号CKを立ち上げることで、指定したレジスタ上のフリップフロップ回路BXのデータ入力端子D、DNに、設定した値を書き込むことができる。RAM型ラッチ回路を応用したフリップフロップ回路は小型であるため、従来のマスタースレーブ型のフリップフロップ回路を用いた場合に比べて、レジスタファイル全体の占有面積を小さくすることができる。
【0033】
(第7の実施の形態)
図11及び図12は本発明の第7の実施の形態を示す図であり、RAM型ラッチ回路を用いた16ビット幅、16本構成のレジスタファイルを示すものである。ここで、図11はレジスタファイルの全体構成を示している。図11に示す回路ブロックB−0−0〜B−15−15は、RAM型のラッチ回路を示す。図11では、行方向に配列した16個のラッチ回路が1つの16ビット幅レジスタを構成し、これらを列方向に16本配置している。また、図11のインバータ回路G1,G2と、2入力NOR回路G31,G32〜G61,G62(例えば2個の2入力NOR回路G31,G32を1組とする合計16組の2入力NOR回路)とにより、遅延反転クロック信号生成回路を構成し、クロック信号CK1から、これを遅延、反転したクロック信号CKBdを生成して、上記ラッチ回路BX(X=0-0〜15-15)に供給している。また、2入力NOR回路G31,G32〜G61,G62は、デコード信号dec[0],dec[1],・・・,dec[15]を入力として、/CK(CKバー:CKの論理反転値)と、/CKBd(CKBdバー:CKBdの論理反転値)とをゲーティングし、各ラッチ回路BX(X=0-0〜15-15)にクロック信号CK1及びCKBdを供給している。
【0034】
図12はレジスタファイルに用いたクリア付きのRAM型のラッチ回路BX(X=0-0〜15-15)の構成を示すものである。図12のラッチ回路BX(X=0-0〜15-15)は、図6の第4の実施の形態で用いたものであるため詳細な説明は省略する。図11の第7の実施の形態においては、デコード信号dec[0],dec[1],・・・,dec[15]によって、書き込むべき行のレジスタを指定し、クロック信号CK1を立ち上げることで、レジスタ上のラッチ回路BXのデータ入力端子D、DNに、設定した値を書き込むことができる。このように第7の実施の形態では、タイミングと極性の異なる2つのクロック信号を生成して、各ラッチ回路に供給することにより、ラッチ回路をクロック信号CK1の立ち上がりエッジでデータを格納するフリップフロップとして使用することができる。
【0035】
第7の実施の形態の構成により、遅延反転クロック発生回路の一部とデコード回路を共用化することができ、かつ記憶回路要素はRAM型ラッチ回路で小型化できるので、従来のマスタースレーブ型のフリップフロップとデコーダ回路を組み合わせた場合にくらべ、レジスタファイル全体の回路規模を小さくすることができる。
【0036】
(第8の実施の形態)
図13及び14は本発明の第8の実施の形態を示す図であり、RAM型ラッチ回路を用いた16ビット幅、16本構成のレジスタファイルを示すものである。ここで、図13はレジスタファイルの全体構成を示している。また、図13に示す回路ブロックB−0−0〜B−15−15は、RAM型ラッチ回路を用いたフリップフロップ回路を示している。図13では、行方向に配列した16個のフリップフロップ回路が1つの16ビット幅レジスタを構成し、これらを列方向に16本配置している。図13の2入力NOR回路G31,G32,・・・,G46は、クロック信号CKからインバータ回路G30を経由して得られるクロック信号/CK(CKバー)を、デコード信号dec[0],dec[1],・・・,dec[15]でゲーティングして、書き込みたい行のレジスタに供給する。
【0037】
図14は、上記レジスタファイルに用いたフリップフロップ回路を示す図である。このフリップフロップ回路は、図6の第4の実施の形態で用いたものであるため詳細説明を省略する。第8の実施の形態では、デコード信号dec[0],dec[1],・・・,dec[15]によって、書き込むべき行のレジスタを指定し、クロック信号CKを立ち上げることで、指定したレジスタ上のフリップフロップ回路のデータ入力端子D、DNに、設定した値を書き込むことができる。RAM型ラッチ回路を応用したフリップフロップ回路は小型であるため、従来のマスタースレーブ型のフリップフロップ回路を用いた場合に比べて、レジスタファイル全体の占有面積を小さくすることができる。
【0038】
このように、本実施の形態では、基本となるラッチ回路をRAM型の構成とし、RAMへの書き込みパスの活性、不活性を、タイミングのずれた2つのクロック信号によって瞬時に切り替えることを可能にしたものである。また、ラッチ回路へクロック信号を供給するクロック供給回路は単に第1のクロック信号を、遅延、反転させて第2のクロック信号を生成すればよく、従来例のような微小幅パルスを生成する必要はない。このような構成を採ることによりラッチ回路を小型化でき、かつクロック供給回路を簡素化してフリップフロップ回路全体を小型化することができる。したがって、デジタル集積回路全体の占有面積を小さくして、回路の高速化および低消費電力化を図ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入力信号を反転出力する第1及び第2の回路からデータ保持回路を構成し、かつ第1の回路の出力端子と第2の回路の入力端子との接続点を第1のデータ入力端子として設け、さらに第2の回路の出力端子と第1の回路の入力端子との接続点を第2のデータ入力端子として設けるとともに、第1のクロック信号に基づき生成された第2のクロック信号により駆動される第1のnMOSトランジスタ、データ信号により駆動される第2のnMOSトランジスタ及び第1のクロック信号により駆動される第3のnMOSトランジスタを第1のデータ入力制御部として第1のデータ入力端子とグランド端子間に直列接続し、かつ第2のクロック信号により駆動される第4のnMOSトランジスタ、データ信号の反転信号により駆動される第5のnMOSトランジスタ及び第1のクロック信号により駆動される第6のnMOSトランジスタを第2のデータ入力制御部として第2のデータ入力端子とグランド端子間に直列接続するとともに、クロック供給回路は第1のクロック信号を入力すると入力した第1のクロック信号をデータ入力制御部に供給し、かつ第1のクロック信号の遅延反転信号を生成して第2のクロック信号としてデータ入力制御部に供給するようにしたので、データ保持回路及びデータ入力制御部からなるラッチ回路の小型化が可能になるとともに、特にクロック供給回路は単に第1のクロック信号を、遅延、反転させて第2のクロック信号を生成するように構成すれば良いことから、したがって、クロック供給回路を簡単かつ小型に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フリップフロップ回路の第1の参考例を示す回路図である。
【図2】 図1のフリップフロップ回路のタイミングチャートである。
【図3】 フリップフロップ回路の第2の参考例を示す回路図である。
【図4】 フリップフロップ回路の第3の実施の形態を示す回路図である。
【図5】 図4のフリップフロップ回路のタイミングチャートである。
【図6】 フリップフロップ回路の第4の実施の形態を示す回路図である。
【図7】 フリップフロップ回路の第3の参考例を示す回路図である。
【図8】 図7のレジスタファイルに用いられるラッチ回路の構成を示す回路図である。
【図9】 フリップフロップ回路の第4の参考例を示す回路図である。
【図10】 図9のレジスタファイルに用いられるフリップフロップ回路の構成を示す回路図である。
【図11】 本発明の第7の実施の形態を示す回路図である。
【図12】 図11のレジスタファイルに用いられるラッチ回路の構成を示す回路図である。
【図13】 本発明の第8の実施の形態を示す回路図である。
【図14】 図13のレジスタファイルに用いられるフリップフロップ回路の構成を示す回路図である。
【図15】 従来回路の構成を示す回路図である。
【図16】 図15に示す従来回路のタイミングチャートである。
【符号の説明】
G1,G2,G4,G5,G6,G8…インバータ回路、G3,G30〜G62…2入力NOR回路、G7…2入力NAND回路、G11〜G26…3入力NOR回路、GY,GYN…出力ゲート、M1〜M6…nMOSトランジスタ、B−0−0〜B−15−15…ラッチ回路(またはフリップフロップ回路)。
Claims (5)
- 入力信号を反転出力する第1及び第2の回路からなり、第1の回路の出力端子と第2の回路の入力端子との接続点を第1のデータ入力端子として設け、かつ第2の回路の出力端子と第1の回路の入力端子との接続点を第2のデータ入力端子として設けたデータ保持回路と、
第1のクロック信号に基づき生成された第2のクロック信号により駆動される第1のnMOSトランジスタと、データ信号により駆動される第2のnMOSトランジスタ及び前記第1のクロック信号により駆動される第3のnMOSトランジスタが前記第1のデータ入力端子とグランド端子間に直列接続された第1のデータ入力制御部と、
前記第2のクロック信号により駆動される第4のnMOSトランジスタと、前記データ信号の反転信号により駆動される第5のnMOSトランジスタ及び前記第1のクロック信号により駆動される第6のnMOSトランジスタが前記第2のデータ入力端子とグランド端子間に直列接続された第2のデータ入力制御部と、
前記第1のクロック信号を入力すると入力した第1のクロック信号を前記第1及び第2のデータ入力制御部に供給するとともに、この第1のクロック信号の遅延反転信号を生成し前記第2のクロック信号として前記第1及び第2のデータ入力制御部に供給するクロック供給回路と
を備えたことを特徴とするフリップフロップ回路。 - 請求項1において、
前記クロック供給回路は、
前記第1のクロック信号を遅延反転する第1のインバータ回路と、前記第1のインバータ回路の出力を遅延反転する第2のインバータ回路と、前記第2のインバータ回路の出力を遅延反転し前記第2のクロック信号として供給する第3のインバータ回路とから構成されることを特徴とするフリップフロップ回路。 - 請求項1において、
前記データ保持回路は、
前記第1及び第2の回路がそれぞれインバータ回路により構成されていることを特徴とするフリップフロップ回路。 - 請求項1において、
前記データ保持回路は、
前記第1の回路がインバータ回路により構成され、前記第2の回路が2入力NAND回路により構成され、かつ前記インバータ回路の出力端子と前記2入力NAND回路の第1の入力端子との接続点を前記第1のデータ入力端子として設けるとともに、前記2入力NAND回路の第2の入力端子を、前記第1のデータ入力端子の論理値を「0」にするクリア信号の入力端子として設けたことを特徴とするフリップフロップ回路。 - 請求項1において、
それぞれ前記第1及び第2のデータ入力制御部を介して入力され前記データ保持回路に保持されているデータを前記第1及び第2のデータ入力端子を介して外部に出力する第1及び第2の出力ゲートを設けたことを特徴とするフリップフロップ回路。
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