JP3666081B2 - 返信封筒入り封書用シート組 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は返信用の封筒を有した封筒が得られる封書用シート組に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
銀行や保険会社、クレジット会社などの金融機関、また、デパートなどのサービス業において顧客に新規サービスなどの案内、通知を行う場合には、従来から顧客個々にパンフレットなどの送付が行われている。そして、顧客側からの申し込み書類などの返送を求めるようなときには、顧客側の返送手間を軽減するために返信用の封筒をパンフレットなどとともに封筒に同封するようにしている。
しかしながら、顧客などへの送付作業に際して、一つの送付先に対して往信用の封筒、パンフレットなどの案内書、申し込み用紙などの返送を受ける書類、返信用の封筒が必要で送付点数が多く、送付先が多ければ多いほどその送付作業が非常に手間を要し、往信封筒に同封する書類などの欠落が生じ易いという問題がある。
【0003】
そこで本発明は上記事情に鑑み、往信用の封筒、案内や通知などの書面、申込書などの返送書面、そして、返信用の封筒とが一体になるようにすることを課題とし、顧客側などへの送付作業を簡単なものにするとともに、送付書類など欠落が生じないようにすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、第一返信封筒用紙と第二返信封筒用紙との三周辺を綴じ合わせて一辺開口の返信封筒部を備え、前記第一返信封筒用紙の開口側の一辺に、二つ折り可能に設けられて説明文などの情報記載面を片面に有する往信封筒用紙が折り兼用切り取り部を介して連接され、前記第二返信封筒用紙は、開口側の一辺に封緘部を備え、かつ、該封緘部に切り取り部を介して返信用通信用紙が分離可能に連接され、折り兼用切り取り部から前記返信封筒部を前記返信用通信用紙に重なるように折り重ねてから前記往信封筒用紙を折り合わせたときに相対する上下辺部それぞれに、切り取り用ミシン目を介して封着部が設けられ、前記往信封筒用紙の前記折り兼用切り取り部と対向する辺部に、前記折り合わせ時に近接する返信封筒用紙の折り部側の辺部に折り重ね可能な封着部が連接されていることを特徴とする返信封筒入り封書用シート組を提供して、上記課題を解消するものである。
【0005】
本発明においては上記構成により、返信封筒部を折り兼用切り取り部から返信用通信用紙側に折り重ねて往信封筒用紙を折り合わせることで、その二つ折りした往信封筒用紙の間に前記返信封筒部が位置するようになる。そして、折り合わせによって相対した封着部を相互に接着させ、往信封筒用紙の一方の辺に設けられている封着部を折り合わせで近接した往信封筒用紙に重ね合わせ接着することで、この返信封筒部を内側にした封筒が得られるようになる。
前記封筒を、例えば受取人が開封するに際しては、相互に接着している封着部を切り取り用ミシン目から分離し、また、往信封筒用紙の表面に接着している封着部を切断することで、封筒(往信封筒)が見開らけるようになる。そして、折り兼用切り取り部から往信封筒用紙を分離するとともに、所要の事項などを記載した返信用通知用紙を切り取り部から分離してその返信封筒部内に入れ、第二返信封筒用紙の封緘部により開口を綴じることで、返信封筒が作成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図7に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図示された返信封筒入り封書用シート組1は、二枚のシート2、3が返信封筒になる部分で綴じ合わされた状態で重ねられているもので、大きく分けて往信封筒となる部分、返信封筒となる部分、その返信封筒の内部に入れる往信用紙となる部分から構成されている。さらに説明すればこのシート組1にあっては、図1、図2で下位に位置しているシート2において二紙片4、5が折り部6を介して連接してなる往信封筒用紙7と返信封筒の一方の紙片となる第一返信封筒用紙8とからなり、前記一方の紙片4の折り部6と対向する一辺に、切り取り用ミシン目を入れてなる折り兼用切り取り部9を介して前記第一返信封筒用紙8が連接されている。
また、このシート2においては図示されているように、第一返信封筒用紙8、往信封筒用紙7それぞれの上辺及び下辺に切り取り用ミシン目10を介して封着部11が連接されているとともに、もう一方の前記紙片5の折り部6と対向する一辺に折り用ミシン目12を介して封着部13が連接されている。
【0007】
上記シート2に重ね合わされたもう一方のシート3は、上記第一返信封筒用紙8と綴じ合わされている第二返信封筒用紙14と返信用通信用紙15とが並設されているものであって、前記第二返信封筒用紙14と前記第一返信封筒用紙8とが三周辺が接着剤16を介して綴じ合わされて折り兼用切り取り部9側を開放している一辺開口の返信封筒部17が設けられているとともに、第二返信封筒用紙14の開口側の一辺に、折り用切り取り部9と同一位置としている折り部18を介して封緘部19が連接され、さらに、その封緘部19に切り取り用ミシン目からなる切り取り部20を介して前記返信用通信用紙15が分離可能にして設けられているものである。前記返信用通信用紙15は、例えば図示されているように、二つ折りできるものであって、その折り部21は往信封筒用紙7にある折り部6と同じ位置に設けられている。
シート3の縦寸法は、そのシート3がシート2における上下切り取り用ミシン目10の間に収まるように設定されているものであり、また、返信用通信用紙15における上記紙片5と対応する部分の横寸法は、その紙片5の横寸法より小さく設定されている。なお、前記返信用通信用紙15にあっては、図示されている例のように紙片4、5に亘るように対応させることが必要なものではなく、紙片4に対応する広さ内に収まるものであってもよい。
上記封緘部19は断面で示されているように、切り取り部20に沿う粘着剤22を剥離テープ23で覆ったものであり、必要時に前記剥離テープを剥ぎとれば粘着剤を現わすことができるものとなっている。
【0008】
上記構造のシート組1から往信用の封筒を得るには以下のようにする。図3に示すように返信封筒部17を返信用通信用紙15側に重ねるようにして折り兼用切り取り部9及び折り部18から折り倒す。なお、第一返信封筒用紙と第二返信封筒用紙それぞれの横寸法は上記紙片4の横寸法より小さく設定されている。そして、この後、前記返信封筒部17を巻き込むようにして往信封筒用紙7を上記折り部6から折り合わせる。この時、返信用通信用紙15もその折り部21から折られることになる。往信封筒用紙7を折り合わせた後には、上記封着部13を折り用ミシン目12から折り倒して往信封筒用紙7の紙片5に重ねて綴じ合わせる。
前記紙片5に綴じ合わされる封着部13は、例えば図示されているように、二条の開封用ミシン目24が入れられ、側辺部分が紙片5に接着するようにしている。後述するように開封用ミシン目24の間を取り除くようにすれば、この封着部13を分断できるようにしている。そして、この封着部13を紙片5に折り合わせた後に相対している封着部11を綴じ合わせるようにする。これによって往信封筒25が形成される。前記各封着部11、13には例えば感圧接着剤などが塗布されるものであり、上記シート組1を折り畳んだ際に圧力を付与して封着させるようにする。
【0009】
上述のようにして得られた往信封筒25を開封するには、図4のように上記封着部13を開封用ミシン目24の間を取り除くことで分断し、また、上下の封着部11を切り取り用ミシン目10から取り除くようにする。このようにすることで、折り畳まれていたシート組1が開けるようになる。上記往信封筒用紙7の返信用通信用紙に対応する面は、説明文などを予め印刷などによって記載しておく情報記載部26であり、この情報記載部26が紙片4、5にまたがって広く確保されている。このため、往信封筒を受け取った側では、その広い情報記載部26からより多くの情報を得ることができるようになり、また、往信封筒用紙7の内面となっているため、往信封筒を開封して開くことですぐに通知情報などをこの情報記載部から容易に得られるものとなる(図5参照)。
返信封筒を得るには、所要の事項を記載した返信用通信用紙15を切り取り部20から分離(勿論、分離してから返信用通信用紙に所要の事項を記載してもよい)するとともに、往信封筒用紙7を折り兼用切り取り部9から分離する。これによって、一辺開口の返信封筒27が得られる。分離した返信用通信用紙15をその返信封筒27内に入れ、剥離テープを取り除いて粘着剤22を表出させた封緘部19を前記折り部18から第一返信封筒用紙8に折り倒して綴じ合わせる。これによって、返信用通信用紙を収めて封緘された返信封筒27が得られる(図6参照)。
上記返信封筒27を封緘するための封緘部19を上記のシート組1においては往信封筒用紙7側の上に位置するようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図7に示すように第一返信封筒用紙8の上に位置するようにしてもよい。このときには切り取り部20が上記折り兼用切り取り部9と同じ位置になる。また、上記シート3の上下寸法をシート2と同じにしてこのシート3の上下辺に同様に切り取り用ミシン目を介して封着部を設けるようにしてもよい。さらに、上記封着部13には二条の開封用ミシン目を入れたが、これに限定されるものでもない。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の返信封筒入り封書用シート組は、第一返信封筒用紙と第二返信封筒用紙との三周辺を綴じ合わせて一辺開口の返信封筒部を備え、前記第一返信封筒用紙の開口側の一辺に、二つ折り可能に設けられて説明文などの情報記載面を片面に有する往信封筒用紙が折り兼用切り取り部を介して連接され、前記第二返信封筒用紙は、開口側の一辺に封緘部を備え、かつ、該封緘部に切り取り部を介して返信用通信用紙が分離可能に連接され、折り兼用切り取り部から前記返信封筒部を前記返信用通信用紙に重なるように折り重ねてから前記往信封筒用紙を折り合わせたときに相対する上下辺部それぞれに、切り取り用ミシン目を介して封着部が設けられ、前記往信封筒用紙の前記折り兼用切り取り部と対向する辺部に、前記折り合わせ時に近接する返信封筒用紙の折り部側の辺部に折り重ね可能な封着部が連接されていることを特徴とするものである。これのように、従来では別別であった往信用の封筒、案内文などの書面、申込書などの返信を受ける書面、返信用の封筒がすべて一体として纏まっているため、顧客側などへの送付に際しても欠落なく簡単に送付作業が行えるようになる。また、このシート組により形成された封筒を開封した際には情報記載面が簡単に見開いて確認でき、そして、目に付きやすくなり、受取人側への情報伝達を確実に行えるようになるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る返信封筒入り封書用シート組の一例を示す説明図である。
【図2】一例を断面で示す説明図である。
【図3】返信封筒部を折り重ねる状態を示す説明図である。
【図4】往信封筒の形態を示す説明図である。
【図5】返信用通信用紙と往信封筒用紙とを分離した状態を示す説明図である。
【図6】往信封筒を示す説明図である。
【図7】封緘部における他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…返信封筒入り封書用シート組
2、3…シート
6…折り部
7…往信封筒用紙
8…第一返信封筒用紙
11、13…封着部
14…第二返信封筒用紙
15…返信用通信用紙
17…返信封筒部
19…封緘部
25…往信封筒
26…情報記載部
27…返信封筒
Claims (1)
- 第一返信封筒用紙と第二返信封筒用紙との三周辺を綴じ合わせて一辺開口の返信封筒部を備え、
前記第一返信封筒用紙の開口側の一辺に、二つ折り可能に設けられて説明文などの情報記載面を片面に有する往信封筒用紙が折り兼用切り取り部を介して連接され、
前記第二返信封筒用紙は、開口側の一辺に封緘部を備え、かつ、該封緘部に切り取り部を介して返信用通信用紙が分離可能に連接され、
折り兼用切り取り部から前記返信封筒部を前記返信用通信用紙に重なるように折り重ねてから前記往信封筒用紙を折り合わせたときに相対する上下辺部それぞれに、切り取り用ミシン目を介して封着部が設けられ、
前記往信封筒用紙の前記折り兼用切り取り部と対向する辺部に、前記折り合わせ時に近接する返信封筒用紙の折り部側の辺部に折り重ね可能な封着部が連接されていることを特徴とする返信封筒入り封書用シート組。
Priority Applications (1)
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JP30525395A JP3666081B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 返信封筒入り封書用シート組 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09124046A JPH09124046A (ja) | 1997-05-13 |
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JP30525395A Expired - Fee Related JP3666081B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 返信封筒入り封書用シート組 |
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1995
- 1995-10-31 JP JP30525395A patent/JP3666081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09124046A (ja) | 1997-05-13 |
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