JP3664242B2 - 印刷機の液体供給装置におけるニップ幅調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷機のインキ供給装置及び湿し水供給装置である液体供給装置における液体着けローラーのニップ幅調整装置に関し、詳細には、版胴とインキシリンダーとに接触するインキ着けローラーのニップ幅、及び版胴と湿し水供給ローラーとに接触する水着けローラーのニップ幅を調整するためのニップ幅調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
輪転印刷機に設けられている液体供給装置、例えば、インキ供給装置のインキ着けローラーは、インキの転移を確実にするために、上流側のインキシリンダー及び下流側の版胴の各周面に押し付けられ、所謂ニップ圧によってニップ幅が生じるように設けられる。そして、インキ壺等から順次ローラーに転移し薄く延ばされているインキ皮膜が、インキ着けローラーを経て版胴上の版面に供給されるようになっている。
【0003】
インキシリンダー及び版胴に接するインキ着けローラーの周面にニップ圧を与え、それによって生じる円周方向の接触長さ、所謂ニップ幅を調整する技術に関しては、種々開示されているが、例えば、特公昭33−3265号公報「印刷機におけるロール設定及び調整装置」及び特公昭39−5720号公報「輪転機の着ゴムローラ制御装置」に開示されているものがある。
【0004】
特公昭33−3265号公報に記載されるものは、インキ着けローラーを支持し、支点を中心に角変位してインキ着けローラーをインキシリンダーに対して接触及び離隔するように移動するアーム(以下、直接支持アームという)と、直接支持アームを支持し、他に設けられた支点を中心に角変位してインキ着けローラーを版胴に対して接触及び離隔するように移動するアーム(以下、間接支持アームという)と、直接支持アーム及び間接支持アームをそれぞれ個別に変位させる二重構造の偏心カムを備えた偏心調整軸と、間接支持アームを版胴に向けて押し付けるばねとを有し、二重構造の偏心調整軸の軸中心が、インキ着けローラーの略軸中心の延長上であるとともに、インキシリンダーの軸中心と間接支持アームの支点の中心とを結ぶ軸方向になす平面と、版胴の軸中心と直接支持アームの支点の中心とを結ぶ軸方向になす平面との交切線と一致するように設けられ、直接支持アームの支点の中心は、二重構造の偏心調整軸の軸中心と版胴の軸中心の中間、かつ版胴の周面近くに設けられている。
【0005】
インキ着けローラーのニップ幅調整は、前記二重構造をなす偏心調整軸の外側の調整軸に設けられた偏心カムを回すことによって、間接支持アームが移動して角変位し、ばねの押付け力に抗して、またはばねの押付け力でインキ着けローラーを版胴に対して遠近方向に移動させ版胴側のニップ幅が調整できるようになっている。このばねは、インキ着けローラーが版胴から離隔するときには、圧縮されるようになっている。また、二重構造をなす偏心調整軸の内側の調整軸に設けられた偏心カムを、インキシリンダーの軸中心と間接支持アームの支点の中心とを結ぶ軸方向になす平面に対し直角に長くした直接支持アームに設けられた縦溝に嵌め込まれた中で回すことによって、直接支持アームがその支点を中心にして角変位しインキ着けローラーをインキシリンダーに対して遠近方向に移動させ、インキシリンダー側のニップ幅が調整できるようになっている。
【0006】
特公昭39−5720号公報に記載されるものは、2本のインキ着けローラーのうち第1のインキ着けローラーにおいては、インキシリンダーの軸に同軸的に回る円筒部材と、その外周部に案内されてウォームで角変位可能なウォームホィールを有する偏心部材と、これの外側に嵌まり込みかつ偏心部材に対して回り止め可能なボスを有する第1の支持アームと、その先端側に第1のインキ着けローラーとが設けられている。第1の支持アームと前記円筒部材とは一体となるように固定可能である。
【0007】
第2のインキ着けローラーにおいては、前記円筒部材の端部側に同軸的に円筒部材の外周に案内された角変位可能な偏心部材と、この外周部に嵌まり込みかつ偏心部材に対して回り止め可能なボス部を有する第2の支持アームと、そのアームの先端側に第2のインキ着けローラーとが設けられている。第2の支持アームの一端は、ターンバックルを介して他の場所に設けられた逃がし軸に接続されている。第2の支持アームのボス部と偏心部材は一体となるように固定され、偏心部材は円筒部材に対して回り得るようになっている。
【0008】
これらインキ着けローラーのニップ幅は、次のようにして調整される。円筒部材上のそれぞれの偏心部材を角変位させることによって、インキシリンダーに対するニップ幅が調整され、次に円筒部材に対して第1のインキ着けローラーでは、ウォームホィールを回して第1の支持アームを角変位させ、また、第2のインキ着けローラーでは、ターンバックルを回して第2の支持アームを角変位させることによって、インキシリンダーとのニップ幅を変えずに、版胴に対するニップ幅を調整するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特公昭33−3265号公報に示されるものでは、ニップ幅調整の操作部がフレームの外側に設けられており、インキシリンダーに対するインキ着けローラーのニップ幅は、二重構造の偏心調整軸である内側の調整軸に設けられた偏心カムを回して、インキ着けローラーの直接支持アームをその支点を中心に角変位させて調整される。また、版胴に対するインキ着けローラーのニップ幅は、同様に外側の調整軸に設けられた偏心カムを回して、インキ着けローラーの間接支持アームを角変位させて調整される。
【0010】
この版胴に対するニップ幅を、例えば、大きくするように前記外側の調整軸に設けられた偏心カムが回されると、インキ着けローラーの間接支持アームが、その支点を中心にばね力で押し下げられて角変位するので、直接支持アームの支点が間接支持アームの支点を中心にして円弧を描いて版胴の軸中心側へ移動する。この偏心カムに嵌まり込んだ縦溝の案内面が、インキシリンダーの軸中心と間接支持アームの支点の中心とを結ぶ軸方向になす平面に対する角度を変えるので、インキ着けローラーの軸中心が、インキシリンダーの軸中心から遠ざかる方向に幾分変位する。この方向の僅かな変位は、インキシリンダーに対するインキ着けローラーのニップ幅を直接的に変化させてしまう。また、インキシリンダーに対するニップ幅を、外側に設けられた偏心カムを回して調整すると、直接支持アームの支点が版胴の軸中心から離れた版胴の周面近くに設けられているので、直接支持アームが角変位してインキ着けローラーがインキシリンダーに対して遠近したときに、版胴に対するインキ着けローラーのニップ幅が変化してしまうという課題があった。
【0011】
そもそもニップ幅の調整とは、インキを適度な皮膜として均一に版面に転移させ、印刷紙面濃度を管理するための重要な操作であり、良好な印刷品質を確保するには細密な調整を要するものであるが、前記のように一方のニップ幅を調整すると他方のニップ幅が変化するものでは、版胴とインキシリンダーの双方に対して所望のニップ状態を得ることが極めて難しく、その調整に熟練を要し、また適正な印刷濃度の管理が難しく、印刷品質を低下させてしまうおそれがあった。
【0012】
加えて、版胴へのインキ着けローラーの接触力が間接支持アームを介したばねの押し付け力で与えられているので、高速運転するとインキ着けローラーの動バランスなどの影響で接触力が変動する。その結果、ニップ幅が印刷中に変動して版面のインキ転移がむらとなり、前記同様に印刷品質を低下させるという課題があった。
また、構成部材が多用され構造が極めて複雑で、コスト高なうえに操作性が悪いという課題があった。
【0013】
一方、特公昭39−5720号公報に示されるものでは、インキシリンダーの軸に同軸的に設けられた円筒部材に対して角変位可能に各支持アームに対応する偏心部材が設けられており、これらの偏心部材に対して第1のインキ着けローラーを有する第1の支持アーム及び第2のインキ着けローラーを有する第2の支持アームを角変位させてインキシリンダーに対するニップ幅を調整する。すなわち、ニップ幅の調整をするときには、版胴側のニップ幅が変化しないようにインキシリンダー側の調整をしてから版胴側の調整をしなければならず、版胴側のニップ幅を変えずにインキシリンダー側のニップ幅のみの調整ができなかった。そのため操作が繁雑となり、かつ運転中に調整するなどは到底困難であることから、前記特公昭33−3265号公報に示されるものと同様に、ニップ幅を極めて容易に調整することができないという課題があった。
【0014】
したがって、適正な印刷濃度の管理が難しく、印刷品質を低下させてしまうおそれがあったのも前記特公昭33−3265号公報に示されるものと同様であった。
【0015】
また、ウォーム歯車部材や同軸的に設けられている偏心部材が多用され、前記特公昭33−3265号公報に示されるものと同様に、複雑な構造となってコスト高なうえに操作性が悪いという課題があった。
【0016】
この発明は、上記従来の技術が抱えていた課題を一挙に解決するものである。すなわち、版胴に接触した液体着けローラーのニップ幅、及び液体供給ローラーに常時接触している前記液体着けローラーのニップ幅を、互いに影響を与えることなく印刷機の運転中にも個々に調整可能とし、版面への液体転移量を印刷機の運転中に調整可能として印刷品質の向上を図るとともに、安価な操作性のよいニップ幅調整装置を提供することを目的とする。また、この調整を離れた位置から行うようにし、作業安全性に優れたニップ幅調整装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は係る印刷機の液体供給装置におけるニップ幅調整装置は、液体を供給する液体供給ローラーに接しながらその周面に沿って角変位し、版胴の周面に対して接触及び離隔可能に設けられた弾性体周面を有する液体着けローラーの接触部分のニップ幅を調整可能としたニップ幅調整装置において、液体供給ローラーの両端側の軸中心線まわりに角変位可能に設けられた少なくとも各端に1つの角変位部材と、前記角変位部材の側面に隣接し、それぞれの角変位部材の側面から液体供給ローラーの軸中心線と平行に設けられたピンを軸として角変位可能であり、前記ピンから離れた位置に液体着けローラーの両端側の軸を偏心構造の軸受部材を介してそれぞれ支持するようにした着けローラー支持部材と、前記着けローラー支持部材を前記ピンを軸として角変位部材に対して角変位させることにより、液体供給ローラーと接触する前記液体着けローラーのニップ幅を調整可能であり、かつ調整後の状態が変わらないように固定可能にしたニップ幅調整機構と、版胴の軸中心線及び版胴の軸中心線と平行な中心線の少なくとも一方の中心線のまわりに設けて、この中心線まわりに角変位可能にした中継部材を介して前記角変位部材を液体供給ローラーの軸中心線まわりに角変位駆動可能であり、かつ角変位駆動後の状態が変わらないように固定可能にした変位手段と、からなり、角変位部材の側面に設けられた前記ピンの軸中心線と、版胴の軸中心線とを含む平面が、版胴及び液体供給ローラーに接している液体着けローラーの軸中心線を含むか極めて近接して位置し、かつ、液体供給ローラーと液体着けローラーとが接する部分の共通接触平面が、前記ピンの軸中心線を含むか極めて近接して位置するように構成され、ニップ幅調整機構によって、液体着けローラーの版胴に対するニップ幅を変化させることなく、液体供給ローラーに対するニップ幅のみを調整し、調整後の状態が変わらないように固定可能である構成になっている。
【0019】
【作 用】
ニップ幅調整機構を作動することにより、角変位部材に対して着けローラー支持部材が角変位され、この着けローラー支持部材に支持された液体着けローラーに対するニップ幅が調整される。
【0020】
このとき、角変位部材に対する着けローラー支持部材の角変位中心と版胴の軸中心線とを含む平面が、版胴及び液体供給ローラーに接している液体着けローラーの軸中心線を含むか極めて近接して位置し、かつ、液体供給ローラーと液体着けローラーとが接する部分の共通接触平面が、前記着けローラー支持部材の角変位中心線を含むか極めて近接して位置することにより、前記液体着けローラーは、ニップ幅調整機構により、版胴に対するニップ幅が変化されることなく、液体供給ローラーに対するニップ幅のみが調整される。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1乃至図7に示す。この発明の実施の形態は、図示してない新聞輪転機のキーレス印刷部におけるインキ供給装置に用いた実施例を示し、以下、これについて説明するが、湿し水供給装置に用いた実施例については、前者と基本構成を同じくするので、その説明を省略する。
【0022】
この発明の第1の実施の形態を図1乃至図6に示す。図1は、弾性体周面を有する第1液体着けローラーである第1インキ着けローラー(以下、第1着けローラーという)1の、版胴Pに対するニップ幅及び液体供給ローラーであるインキシリンダー3に対するニップ幅を調整する構成の一方側を示す斜視図であり、その図中には、図2に示す第2液体着けローラーである第2インキ着けローラー(以下、第2着けローラーという)2のニップ幅を調整する構成の概略が2点鎖線にて示され、かつそれぞれ直径の異なる第1着けローラー1及び第2着けローラー2が版胴Pと液体供給ローラーであるインキシリンダー3に接触している状態を示す。
【0023】
また、図2は、図1で概略が示されている第2着けローラー2の、版胴Pに対するニップ幅及びインキシリンダー3に対するニップ幅を調整する構成のみを図1と同様に示した斜視図であり、第2着けローラー2が版胴Pとインキシリンダー3に接触している状態を示す。よって、第1着けローラー1のニップ幅を調整する構成に関しては省略されている。
【0024】
図1及び図2に示すように、ニップ幅調整装置は、第1着けローラー1のニップ幅を調整する構成と、第2着けローラー2のニップ幅を調整する構成とからなり、これらは、フレームF(図5及び図6参照)の内側にあってインキシリンダー3の軸方向の両端部にそれぞれ略対称に設けられるので、以下、一方側についてのみ説明し、他方側はこれと同様であるとして説明を省略する。また、ニップ幅調整装置は、一斉変位手段11と連結されており、一斉変位手段11の作動により、第1着けローラー1と第2着けローラー2とが版胴Pに対して一斉に接触または隔離するように変位する。
【0025】
一斉変位手段11は、両端をフレームFに支持された軸16、この軸16に固定されたアーム17、アーム17と角変位可能に連結された第1リンク18、第1、第2、第3の端部12a、12b、12cを軸心の周囲に有し、かつ版胴Pと平行に設けられた軸20まわりに角変位可能にし、これの第1端部12aが第1リンク18と角変位可能に連結された第2中継部材12、第2中継部材12の第2端部12bと角変位可能に連結された第2リンク19、第1、第2の端部13a、13bを有し、その第1端部13aが第2リンク19と角変位可能に連結され版胴Pの軸中心線Peまわりに角変位可能な第1中継部材13で構成されており、第1中継部材13の第2端部13bに第1着けローラー1のニップ幅を調整する構成が連結され、第2中継部材12の第3端部12cに第2着けローラー2のニップ幅を調整する機構が連結されている。
【0026】
次に、まず、第1着けローラー1のニップを調整する構成について説明する。第1着けローラー1のニップ幅を調整する構成は、前記インキシリンダー3の軸4に同軸的にフレームFに固定されて設けられた管状軸部材5(図5参照)に角変位可能に支持された第1角変位部材6と、第1角変位部材6の側面からインキシリンダー3の軸中心線3eと平行に突出したピン7に角変位可能に支持され、かつ、第1着けローラー1の軸端部8(図5参照)を偏心構造の軸受部材9を介して支持している第1着けローラー支持部材10と、一斉変位手段11を構成する第1中継部材13の変位を第1角変位部材6に伝達可能で、かつ第1中継部材13の第2端部13bと角変位可能に連結され、版胴Pに対する第1着けローラー1のニップ幅を調整し得る版胴ニップ幅第1調整機構14と、第1着けローラー支持部材10の他端部と第1角変位部材6の他端部とを連結し、かつインキシリンダー3に対する第1着けローラー1のニップ幅を調整し得るニップ幅第1調整機構15と、からなる。
【0027】
第1着けローラー1のニップ幅を調整する構成の詳細について、図1に加え図3及び図5を参照しながら説明する。
【0028】
一斉変位手段11の図示していない駆動部によって回される軸16に固定されたアーム17が角変位すると、第1リンク18を介して第2中継部材12の第1端部12aに作用し、フレームFに固定された軸20を中心に第2中継部材12が角変位し、その変位が第2中継部材12の第2端部12bに伝えられる。第2端部12bの変位はピンで連結された第2リンク19を介して第1中継部材13の第1端部13aに伝達される。
【0029】
第1中継部材13は、版胴Pの軸P1を包むようにフレームFに設けられた円筒部材21の外周に嵌まり込んで角変位可能に支えられる。第1中継部材13の第2端部13bの側面から版胴Pの軸中心線Peと平行に突出し、かつ版胴ニップ幅第1調整機構14の調整ねじ部材22を回転可能に支持するピン部材23が、第1中継部材13に対して角変位可能に取り付けられている。
【0030】
インキシリンダー3の軸中心線3eまわりを角変位し得るように設けられている第1角変位部材6は、インキシリンダー3の軸4と同軸的に支持されており、他端部には調整ねじ部材22を貫通させ、めねじ部で噛み合うようにした部分を有するピン部材24が、角変位可能に設けられ、更に貫通して伸びた調整ねじ部材22の末端部には、調整ねじ部材22を回すための六角穴25が設けられ、かつ調整ねじ部材22を固定するためのロックナット26が設けられている。そして調整ねじ22の先端部が前記した第1中継部材13の第2端部13bに設けたピン部材23に挿入され、回転可能にかつ軸方向への移動が規制されて支持されている。
【0031】
第1角変位部材6の側面からインキシリンダー3の軸中心線3eと平行に突出したピン7に支持された第1着けローラー支持部材10には、偏心構造の軸受部材9に回転可能に軸受けされた第1着けローラー1が支持されている。そして、第1着けローラー1の軸中心線1eが、版胴Pの軸中心線Peと前記ピン7の軸中心7eを通る平面Sに略一致する。すなわち、前記ニップ幅第1調整機構15を操作し、後述する調整ねじ部材29によってピン部材27とピン部材28との間を予め定めた距離に定め、かつ前記偏心構造の軸受部材9を予め定めた位置に角変位させると、インキシリンダー3に対する第1着けローラー1の基準とすべき予め定めたニップ幅が得られる。次に、版胴ニップ幅第1調整機構14を操作し調整ねじ部材22によってピン部材23とピン部材24との間を予め定めた距離に定めると、第1着けローラー1はニップ幅を変えることなくインキシリンダー3の周面上を移動し、版胴Pに対して第1着けローラー1の基準とすべき予め定めたニップ幅が得られる。その結果として、第1着けローラー1の軸中心線1eが、前記平面に含まれるか極めて近接した位置にくるように関係づけられる。
【0032】
前記操作の後に、版胴ニップ幅第1調整機構14とニップ幅第1調整機構15との各調整ねじ部材22、29を回して調整したときには、版胴Pとインキシリンダー3に対する第1着けローラー1の予め定めたニップ幅が、適宜に調整し得る。また、印刷稼働状態においても同様に微調整し得る。
【0033】
一方、第1角変位部材6のピン7に角変位可能に支持された第1着けローラー支持部材10は、第1角変位部材6のアーム部6aに設けられたピン部材27のめねじ部にねじ込まれて貫通してきた調整ねじ部材29を有し、調整ねじ部材29の先端部は、第1着けローラー支持部材10に角変位可能に支持されるピン部材28に挿入され回転可能にかつ軸方向の移動が規制されて支持されている。調整ねじ部材29の末端部には、調整ねじ部材29を回すための六角穴25が設けられ、かつ調整ねじ部材29を固定するためのロックナット30が設けられる。
【0034】
前記したように、第1着けローラー1の軸中心線1eがピン7の軸中心線7eと版胴Pの軸中心線Peを通る平面Sと略一致するように配されたときに、第1着けローラー支持部材10が角変位するピン7の軸中心線7eは、インキシリンダー3と第1着けローラー1とが接する接触部Yにおける共通接触平面Tに略一致するように、すなわち、この共通接触平面Tに含まれるか極めて近接し、前記共通接触平面Tに対しそれぞれ片側に略15度以内の範囲に位置するように設けられる。
【0035】
第1着けローラー支持部材10が角変位する軸中心線7eが、第1着けローラー1とインキシリンダー3との共通接触平面Tに略一致するように設けられることによって、インキシリンダー3と第1着けローラー1との接触部Yが共通接触平面Tに対して略垂直方向に変位しようとするので、第1着けローラー支持部材10の僅かな角変位によって第1着けローラー1のインキシリンダー3の軸中心線3eの方に向け押付け状態が大きく直線的に変化し、第1着けローラー1を僅かに移動させることによってインキシリンダー3に対する第1着けローラー1のニップ幅を大きく調整することができる。
【0036】
他方、第1着けローラー支持部材10の僅かな角変位による第1着けローラー1の僅かな移動は、版胴Pの軸中心線Peとピン7の軸中心線7eを通る平面Sに略垂直な方向、すなわち、版胴Pと第1着けローラー1とが接する接触部Qにおける接触平面にそって行われるので、版胴Pに対する第1着けローラー1のニップ幅は、殆ど変化しない。なお、前記各調整が終了するごとに、版胴ニップ幅第1調整機構14のロックナット26及びニップ幅第1調整機構15のロックナット30を締め、各調整が変わらないように固定する。
【0037】
次に、第2着けローラー2のニップを調整する構成について説明する。これは、図2に示すようになり、前記第1着けローラー1のニップ幅を調整する構成と同様に、インキシリンダー3の軸4に同軸的にフレームFに固定されて設けられた管状軸部材5(図6参照)に支持され第1角変位部材6に軸方向に隣接するように角変位可能に設けられた第2角変位部材31と、第2角変位部材31の側面からインキシリンダー3の軸中心線3eと平行に突出したピン32に角変位可能に支持され、かつ第2着けローラー2の一方の軸端部34(図6参照)を偏心構造の軸受部材35を介して支持している第2着けローラー支持部材36と、一斉変位手段11を構成する第2中継部材12の第3端部12cと角変位可能に連結され、第2中継部材12の変位を第2角変位部材31に伝達可能かつ版胴Pに対する第2着けローラー2のニップ幅を調整し得る版胴ニップ幅第2調整機構37と、第2着けローラー支持部材36の中程と第2角変位部材31の他端部とを前記ピン32で連結しかつインキシリンダー3に対する第2着けローラー2のニップ幅を調整し得るニップ幅第2調整機構38と、からなる。
【0038】
第2着けローラー2のニップ幅を調整する構成の詳細について、図2に加え図4及び図6を参照しながら説明する。
【0039】
一斉変位手段11の図示してない駆動部によって回される軸16に固定されたアーム17が角変位すると、リンク18を介して第2中継部材12の第1端部12aに作用し、フレームFに固定された軸20を中心に第2中継部材12が角変位し、その変位が第3端部12cに伝達される。第3端部12cには、版胴ニップ幅第2調整機構37の調整ねじ部材39を貫通させ、めねじで噛み合い回転可能に支持するピン部材40が、角変位可能に取り付けられている。また、前記調整ねじ部材39の一端側は、第2角変位部材31の端部に角変位可能に設けられたピン部材41に回転可能に、かつ軸方向への移動が規制されて取り付けられている。前記第2中継部材12が角変位すると、第2角変位部材31がインキシリンダー3の軸中心線3eを中心として角変位するようになっている。インキシリンダー3の軸中心線3eまわりを角変位し得るように設けられている第2角変位部材31は、軸4と同軸的に支持されており、また、調整ねじ部材39を貫通させ、めねじ部で噛み合うようにした部分を有する前記ピン部材40が第2中継部材12の第3端部12cに角変位可能に設けられ、更に貫通して伸びた前記調整ねじ部材39の末端部には、調整ねじ部材39を回すための六角穴25が設けられ、かつ調整ねじ部材39を固定するためのロックナット42が設けられている。
【0040】
第2角変位部材31の側面からインキシリンダー3の軸中心線3eと平行に突出したピン32に支持された第2着けローラー支持部材36には、偏心構造の軸受部材35に回転可能に軸受けされた第2着けローラー2が支持されている。そして、第2着けローラー2の軸中心線2eが版胴Pの軸中心線Peと前記ピン32の軸中心線32eを通る平面Xに略一致する。すなわち、前記ニップ幅第2調整機構38を操作し、後述する調整ねじ部材44によってピン部材43とピン部材45との間を予め定めた距離に定め、かつ前記偏心構造の軸受部材35を予め定めた位置に角変位させると、インキシリンダー3に対する第2着けローラー2の基準とすべき予め定めたニップ幅が得られる。
【0041】
次に、版胴ニップ幅第2調整機構37を操作し、調整ねじ部材39によってピン部材40とピン部材41との間を予め定めた距離に定めると、第2着けローラー2はニップ幅を変えることなくインキシリンダー3の周面上を移動し、版胴Pに対して第2着けローラー2の基準とすべき予め定めたニップ幅が得られる。その結果として、第2着けローラー2の軸中心線2eが、前記平面Xに含まれるか極めて近接した位置にくるように関係づけられる。
【0042】
前記操作の後に、版胴ニップ幅第2調整機構37とニップ幅第2調整機構38との各調整ねじ部材39、44を回して調整したときには、版胴Pとインキシリンダー3に対する第2着けローラー2の予め定めたニップ幅が、適宜に調整し得る。また、印刷稼働状態においても同様に微調整し得る。
【0043】
一方、第2角変位部材31のピン32に角変位可能に支持された第2着けローラー支持部材36は、この第2着けローラー支持部材36に設けられたピン部材43のめねじ部にねじ込まれて貫通してきた調整ねじ部材44を有し、調整ねじ部材44の先端部は、第2角変位部材31に角変位可能に支持されたピン部材45に挿入され回転可能にかつ軸方向への移動が規制されて支持されている。調整ねじ部材44の末端部には、調整ねじ部材44を回すための六角穴25が設けられ、かつ調整ねじ部材44を固定するためのロックナット33が設けられる。
【0044】
前記したように、第2着けローラー支持部材36が角変位するピン32の軸中心線32eは、第2着けローラー2の軸中心線2eが、ピン32の軸中心線32eと版胴Pの軸中心線Peを通る平面Xと略一致するように配されたときに、前記軸中心線32eは、インキシリンダー3と第2着けローラー2とが接する接触部Zにおける共通接触平面Wに略一致するように、すなわち、この共通接触平面Wに含まれるか極めて近接し、前記共通接触平面Wに対しそれぞれ片側に15度以内の範囲に位置するように設けられる。
【0045】
第2着けローラー支持部材36が角変位する軸中心線32eが、第2着けローラー2とインキシリンダー3の前記共通接触平面Wに略一致するように設けられることによって、インキシリンダー3と第2着けローラー2との接触部Zが共通接触平面Wに対して略垂直方向に変位しようとするので、第2着けローラー2の僅かな角変位によって第2着けローラー2の、インキシリンダー3の軸中心線3eの方に向け押付け状態が大きく直線的に変化し、第2着けローラー2を僅かに移動させることによって、インキシリンダー3に対する第2着けローラー2のニップ幅を大きく調整することができる。
【0046】
他方、第2着けローラー支持部材36の僅かな角変位による第2着けローラー2の僅かな移動は、版胴Pの軸中心線Peとピン32の軸中心線32eを通る平面Xに略垂直な方向、すなわち、版胴Pと第2着けローラー2とが接する接触部Rにおける接触平面にそって行われるので、版胴Pに対する第2着けローラー2のニップ幅は、殆ど変化しない。なお、前記各調整が終了するごとに、版胴ニップ幅第2調整機構37のロックナット42及びニップ幅第2調整機構38のロックナット33を締め、各調整が変わらないように固定する。
【0047】
次に、この発明の第2の実施の形態を図7に示す。図7は、ニップ幅の調整を遠隔操作によって行うことが可能な実施の形態を示すものであるが、前記図1、図3、及び図5に示される第1の実施の形態における版胴ニップ幅第1調整機構14及びニップ幅第1調整機構15の駆動源に、図7に示す電動機50、51を用い、駆動可能とし、かつ電動機50、51の駆動を無線操作機53からの遠隔操作信号によって遠隔操作を可能とした遠隔操作調整手段60を示す。なお、図2、図4及び図6に示される実施の形態における版胴ニップ幅第2調整機構37及びニップ幅第2調整機構38の駆動源に電動機(図示せず)を用いて駆動可能とし、かつ遠隔操作可能とした遠隔操作調整手段(図示せず)については、図7に示す前記遠隔操作調整手段60と同様の構成と作用であるので、それについての説明を省略する。
【0048】
図7に示す遠隔操作調整手段60の構成を説明するに当たり、図7に示されてない部分の実施の形態に関する説明は、第1の実施の形態と共通しているので、その部分を図1、図2及び図5によって補完させるようにして説明する。
【0049】
第1着けローラー1のニップ幅を調整する構成は、前記インキシリンダー3の軸4に同軸的にフレームFに固定されて設けられた管状軸部材5(図7では図示してない)に角変位可能に支持された第1角変位部材6と、第1角変位部材6の側面からインキシリンダー3の軸中心線3eと平行に突出したピン7に角変位可能に支持され、かつ、第1着けローラー1の一方の軸端部8を偏心構造の軸受部材9(図5参照)を介して支持している第1着けローラー支持部材10と、一斉変位手段11を構成する第1中継部材13の変位を第1角変位部材6に伝達し第2端部12bと角変位可能に連結され、第1中継部材13の版胴Pに対する第1着けローラー1のニップ幅を調整し得る版胴ニップ幅第1調整機構14aと、第1着けローラー支持部材10の他端部と第1角変位部材6の他端部とを連結し、かつインキシリンダー3に対する第1着けローラー1のニップ幅を調整し得るニップ幅第1調整機構15aと、からなる。
【0050】
遠隔操作調整手段60は、前記の版胴ニップ幅第1調整機構14a及びニップ幅第1調整機構15a、並びに制御盤52及び無線操作機53から構成される。版胴ニップ幅第1調整機構14aは、第1中継部材13の第2端部13bに角変位可能に設けられたピン部材23aのめねじ部にねじ込まれた調整ねじ部材22aと、第1角変位部材6に角変位可能に設けられたピン部材24aに貫通した前記調整ねじ部材22aの末端部に出力軸が接続され、かつ前記ピン部材24aに取り付けられた電動機50と、からなる。また、ニップ幅第1調整機構15aは、第1角変位部材6の側面に設けられたピン7に支持された第1着けローラー支持部材10に、角変位可能に取り付けられたピン部材28aのめねじ部にねじ込まれた調整ねじ部材29aと、第1角変位部材6に角変位可能に設けられたピン部材27aに貫通した前記調整ねじ部材29aの末端部に出力軸が接続され、かつ前記ピン部材27aに取り付けられた電動機51と、からなる。電動機50、51には、いわゆる両軸タイプが用いられ、電動機50、51の後方部にはそれぞれ軸50a、51aが突出するように設けられている。
【0051】
制御盤52は、導電線54によって電動機50に配線され、また導電線55によって電動機51に配線され、かつ無線操作機53からの信号を受信できる機能を有している。なお、制御盤52に電動機50、51を作動させるスイッチを設け、そのスイッチ操作による遠隔操作信号によって遠隔操作を可能としてもよい。
【0052】
電動機50、51に、例えば、減速機付パルスモーターを用いれば、回転位置が容易に制御可能であり、かつ大きなトルクが得られる簡素な遠隔調整手段60を構成することができる。また、電動機50、51には、出力軸とは反対側にそれぞれ軸50a、51aが突出されているので、無通電のときには軸50a、51aを適宜に手回しすることによって、第1の実施の形態と同様に手動にてニップ幅の調整をすることも可能である。
【0053】
第1の実施の形態で説明したと同様に第2の実施の形態では、一斉変位手段11のアーム17の角変位が第1中継部材13の第2端部13bに伝達される。第2端部13bに図7に示すように版胴ニップ幅第1調整機構14aの調整ねじ部材22aを貫通させ、めねじ部で噛み合うようにした部分を有するピン部材23aが、第1中継部材13に対して角変位可能に取り付けられている。
【0054】
インキシリンダー3の軸4と同軸的に支持されている第1角変位部材6の他端部には、調整ねじ部材22aを貫通させて回転可能に支持するピン部材24aが角変位可能に設けられ、更に、ピン部材24aを挟んで調整ねじ部材22aの反対側にピン部材24aに固定され、ピン部材24aを貫通した調整ねじ部材22aの端部に出力軸が接続された電動機50が設けられている。調整ねじ部材22aは、電動機50によって回されるようになっている。
【0055】
第1角変位部材6の側面からインキシリンダー3の軸中心線3eと平行に突出したピン7に支持された第1着けローラー支持部材10には、偏心構造の軸受部材9に回転可能に軸受けされた第1着けローラー1が支持されている。そして、第1着けローラー1の軸中心線1eが、版胴Pの軸中心線Peと前記ピン7の軸中心線7eを通る平面Sに略一致する。すなわち、前記ニップ幅第1調整機構15aを操作し、後述する調整ねじ部材29aによってピン部材27aとピン部材28aとの間を予め定めた距離に定め、かつ前記偏心構造の軸受部材9を予め定めた位置に角変位させると、インキシリンダー3に対する第1着けローラー1の基準とすべき予め定めたニップ幅が得られる。次に、版胴ニップ幅第1調整機構14aを操作し、調整ねじ部材22aによってピン部材23aと24aとの間を予め定めた距離に定めると、第1着けローラー1はニップ幅を変えることなくインキシリンダー3の周面上を移動し、版胴Pに対して第1着けローラー1の基準とすべき予め定めたニップ幅が得られる。その結果として、第1着けローラー1の軸中心線1eが、前記平面Sに含まれるか極めて近接した位置にくるように関係づけられる。これらの関係は、その後の調整操作の基準として制御盤50の中に記憶されるようになっている。
【0056】
前記操作の後に、版胴ニップ幅第1調整機構14aとニップ幅第1調整機構15aとの各調整ねじ部材22a、29aを回して調整したときには、版胴Pとインキシリンダー3に対する第1着けローラー1の予め定めたニップ幅が、適宜に調整し得る。また、印刷稼働状態においても同様に微調整し得ることは、前記第1の実施の形態と同様である。
【0057】
一方、第1角変位部材6のピン7に角変位可能に支持された第1着けローラー支持部材10には、第1着けローラー支持部材10に角変位可能に支持されるピン部材28aが設けられ、ピン部材28aに調整ねじ部材29aがねじ込まれて貫通している。調整ねじ部材29aの他端部は、第1角変位部材6のアーム部6aに角変位可能に設けられたピン部材27aに回転し得るようにして貫通して支持されており、その貫通した調整ねじ部材29aの他端部には、ピン部材28aに固定された電動機51の出力軸が接続され、調整ねじ部材29aは、電動機51によって回されるようになっている。
【0058】
前記したように、第1着けローラー1の軸中心線1eがピン7の軸中心線7eと版胴Pの軸中心線Peを通る平面Sと略一致するように配されたときに、第1着けローラー支持部材10が角変位するピン7の軸中心線7eは、インキシリンダー3と第1着けローラー1とが接する接触部Yにおける共通接触平面Tに略一致するように、すなわち、この共通接触平面Tに含まれるか極めて近接し、前記共通接触平面Tのそれぞれ片側に略15度以内の範囲に位置するように設けられる。
【0059】
第1着けローラー支持部材10の角変位する軸中心線7eが、第1着けローラー1とインキシリンダー3との前記共通接触平面Tに略一致するように設けられることによって、インキシリンダー3と第1着けローラー1との接触部Yが共通接触平面Tに対して略垂直方向に変位しようとするので、第1着けローラー支持部材10の僅かな角変位によって第1着けローラー1のインキシリンダー3の軸中心線3eの方に向け押付け状態が大きく直線的に変化し、第1着けローラー1を僅かに移動させることによってインキシリンダー3に対する第1着けローラー1のニップ幅を大きく調整することができる。
【0060】
他方、第1着けローラー支持部材10の僅かな角変位による第1着けローラー1の僅かな移動は、版胴Pの軸中心線Peとピン7の軸中心線7eを通る平面Sに略垂直な方向、すなわち、版胴Pと第1着けローラー1とが接する接触部Qにおける接触平面にそって行われるので、版胴Pに対する第1着けローラー1のニップ幅は、殆ど変化しないことは、前記第1の実施の形態と同様である。
【0061】
次に、この発明に係る実施の形態におけるニップ幅調整装置の作用について、第1の実施の形態をもとに説明する。第1の実施の形態において、第1着けローラー1のニップ幅を調整する構成と第2着けローラー2のニップ幅を調整する構成とは、すでに説明したとおり同様なので、以下、前者についてのみ説明し、後者については同機能構成部分を( )書きで付記し、詳細な説明を省略する。また、第2の実施の形態に関しては、ニップ幅を調整する機構を駆動する駆動源に、回転制御可能な電動機50、51を付設したもので、前記第1の実施の形態におけるニップ幅調整の作用と同様であるので、説明を省略する。
【0062】
印刷稼働によりインキ供給装置の各ローラー表面では、印刷が進行するに従って温度が上昇していくので、インキの粘度が低下し、仮にニップ幅が変わらないとしてもインキの粘度低下により、インキシリンダー3(3)から第1着けローラー1(第2着けローラー2)への転移量が減少してくる。また、その逆に低速度印刷によって前記温度上昇が下降に転じ、インキ粘度が上昇して前記転移量が増大してくるようになる。
【0063】
この発明に係る実施形態におけるインキ転移経路は、図示してない上流側から供給されて、回転するインキシリンダー3(3)に転移されたインキが、適宜なニップ幅に設定されてインキシリンダー3(3)と版胴P(P)に接して回転する第1着けローラー1(第2着けローラー2)に転移し、更に版胴P(P)の版面に転移するようになっている。転移された版面上のインキは、むらなく適量でなければならず、そのためには前記第1着けローラー1(第2着けローラー2)のニップ幅は最適な幅を維持できなければならない。
【0064】
一方、版面に転移するインキ皮膜の厚みは、インキシリンダー3(3)から供給されてくる第1着けローラー1(第2着けローラー2)の周面上のインキ皮膜の厚みに影響されるので、インキシリンダー3(3)からの転移量をコントロールする必要がある。
【0065】
特に新聞印刷における多色キーレスインキ供給装置では、この実施の形態におけるインキシリンダー3(3)が計量ローラーに相当するものであり、インキシリンダー(計量ローラー)3(3)上に転移されてくるインキ量は一定となるようになっている。このインキがインキシリンダー(計量ローラー)3(3)に接する第1着けローラー1(第2着けローラー2)を経由して版面に転移していくとき、版面への転移量は、インキ性状の相違や運転中のローラー表面温度の変化などによって変わり、特に温度変化がインキの粘度変化に多大な影響を与える。これらの現象によって、インキシリンダー(計量ローラー)3(3)からのインキ転移量が変わってきたときに、そのニップ幅を調整することによってインキ転移量を正常に回復させることができる。また、前記ニップ幅を調整することによって版面へのインキの転移量を適宜に変えられるので、印刷における最適な再現性を得ることができる。すなわち、版胴P(P)のニップ幅をそのままにしてインキシリンダー(計量ローラー)3(3)のニップ幅を変えることによって、版面へのインキ転移量を容易にコントロール可能となる。
【0066】
そこで、このようなインキ転移量の変化、すなわち、濃度変化を是正する場合、例えば濃度の低下を是正する場合には、ニップ幅第1調整機構15(ニップ幅第2調整機構38)のロックナット30をゆるめ、調整ねじ部材29(44)を回して適宜にインキシリンダー(計量ローラー)3(3)に対する第1着けローラー1(第2着けローラー2)のニップ部の押付け力を増す方向、すなわち、ニップ幅を増す方向に調整すれば、第1着けローラー1(第2着けローラー2)のインキ転移量を増し濃度を回復させることができる。逆に、濃度の上昇を是正する場合にはインキシリンダー(計量ローラー)3(3)に対する第1着けローラー1(第2着けローラー2)のニップ部の押付け力を減らす方向、すなわち、ニップ幅を減らす方向に調整すれば、第1着けローラー1(第2着けローラー2)のインキ転移量を減らし濃度を回復させることができる。また、前記構成によりニップ幅第1調整機構15(ニップ幅第2調整機構38)を操作することによって、インキシリンダー3に対するニップ幅を適宜に調整しても、版胴Pに対するニップ幅は殆ど変化しないようになっている。
【0067】
例えば、この発明の実施の形態によれば、インキシリンダー3に対する第1着けローラー1及び第2着けローラー2のニップ幅が8ミリメートル、版胴Pに対する第1着けローラー1及び第2着けローラー2のニップ幅が8ミリメートルであるものを、ニップ幅第1調整機構15及びニップ幅第2調整機構38を操作することによって、インキシリンダー3に対するニップ幅を、第1着けローラー1では3ミリメートルに調整し、第2着けローラー2では0ミリメートルに調整した場合でも、版胴Pに対するニップ幅は第1着けローラーが1が7.993ミリメートル、第2着けローラー2が7.993ミリメートルという値であり、これらは共に同じ値を示し、それぞれのローラー1、2の版胴Pに対するニップ幅は0.225パーセントという減少に過ぎない。
【0068】
したがって、インキシリンダー3に対する第1着けローラー1及び第2着けローラー2のニップ幅を調整したときでも、版胴Pのニップ幅は全くと言ってよいほど変わることがなく、各インキ着けローラー1、2からの版面へのインキ転移率が変化しないので、インキシリンダー3から第1着けローラー1及び第2着けローラー2へのインキ転移量を適宜に調整することによって、適宜に版面へのインキ転移量を正確に微調整することが可能である。
【0069】
この発明の出願人は、新聞印刷における多色キーレスインキ供給装置を用い、黄、紅、藍のカラーインキの粘度が略9パスカル秒、墨インキの粘度が略6パスカル秒の4色を使用し、インキ着けローラーのニップ幅を変えることによる印刷紙面濃度の変化について検証テストを行った。
【0070】
このテストによれば、例えば片出し毎時6万部において、版胴Pに対する第1着けローラー1と第2着けローラー2のニップ幅を8ミリメートルと設定しておき、計量ローラー3に対する第1着けローラー1のニップ幅を8ミリメートルから3ミリメートルまで、第2着けローラー2のニップ幅を8ミリメートルから0ミリメートルに減少させたときに、各色の印刷紙面濃度(反射濃度)が、ニップ幅を8ミリメートルとしたときを基準とした印刷紙面濃度に対して、顕著な低下傾向を示した。具体的には、実印刷に即したように水が混入した15%の含水インキを用いた場合では、前記基準とした印刷紙面濃度に対して黄0.15、紅0.25、藍0.25、墨0.30の差がでるほどに低下した、というテスト結果を得た。
【0071】
以上、この発明に係るニップ幅調整装置の実施の形態によれば、従来運転中に調整困難であった版面へのインキ転移量の調整を極めて容易な操作により達成することが可能となる。また、この発明に係るニップ幅調整装置の第2の実施の形態によれば、更にインキ転移量の調整を、極めて迅速に安全かつ容易な操作により、達成することが可能となる。また、インキ着けローラーの両端部のニップ幅調整機構の電動機を、同時に操作するように構成することも可能であり、このように構成することによって、インキ着けローラーの両端部におけるインキシリンダーに対するニップ幅の調整を、ひとりで同時にかつ均等に行うことが可能となる。
【0072】
【発明の効果】
この発明の実施により版胴に対する液体着けローラーのニップ幅を保ちつつ液体供給ローラーに対するニップ幅のみを容易に調整でき、かつ版面への液体転移量を、すなわち、インキまたは湿し水の転移量を調整できるので、印刷紙面の濃度を適宜に調整することが可能である。
【0073】
印刷中に印刷紙面濃度が変化したとき、または適宜な濃度になるように設定するときは、運転中に液体供給ローラーのニップ幅を容易に調整でき、最適な印刷品質の回復及び維持が可能である。
【0074】
この発明の実施によりニップ幅調整装置が、版胴ニップ幅調整機構及びニップ幅調整機構からなる構成で、構造が極めて簡素であるとともに安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る1つの実施の形態を示す第1着けローラーのニップ幅調整装置の一方側を示す斜視説明図であり、この図中には第2着けローラーのニップ幅調整装置の概略が2点鎖線で示され、各着けローラーが版胴とインキシリンダーに接触している状態を示す。
【図2】この発明に係る1つの実施の形態を示す第2着けローラーのニップ幅調整装置の図1と同じ一方側を示す斜視説明図であり、図1と同様の状態を示すが、第1着けローラーのニップ幅調整装置は省略され図示されてない。
【図3】図1における実施の形態のA矢視による部分断面図である。
【図4】図2における実施の形態のB矢視による部分断面図である。
【図5】図1における実施の形態のC矢視による部分断面展開図である。
【図6】図2における実施の形態のD矢視による部分断面展開図である。
【図7】この発明の他の実施の形態を示すもので、図5の実施の形態に係るニップ幅調整機構を作動させる駆動源に電動機を用い、無線による遠隔操作を可能としたニップ幅調整装置の部分断面説明図である。
【符号の説明】
1…第1インキ着けローラー(第1着けローラー、第1液体着けローラー)、1e…軸中心線、2…第2インキ着けローラー(第2着けローラー、第2液体着けローラー)、2e…軸中心線、3…インキシリンダー(計量ローラー、液体供給ローラー)、3e…軸中心線、4…軸、5…管状軸部材、6…第1角変位部材、6a…アーム部、7…ピン、7e…軸中心線、8…軸端部、9…(偏心構造の)軸受部材、10…第1着けローラー支持部材、11…一斉変位手段、12…第2中継部材、12a…第1端部、12b…第2端部、12c…第3端部、13…第1中継部材、13a…第1端部、13b…第2端部、14、14a…版胴ニップ幅第1調整機構、15、15a…ニップ幅第1調整機構、16…軸、17…アーム、18、19…第1・第2のリンク、20…軸、21…円筒部材、22、22a…調整ねじ部材、23、23a…ピン部材、24、24a…ピン部材、25…六角穴、26…ロックナット、27、27a…ピン部材、28、28a…ピン部材、29、29a…調整ねじ部材、30…ロックナット、31…第2角変位部材、32…ピン、32e…軸中心線、33…ロックナット、34…軸端部、35…(偏心構造の)軸受部材、36…第2着けローラー支持部材、37…版胴ニップ幅第2調整機構、38…ニップ幅第2調整機構、39…調整ねじ部材、40、41…ピン部材、42…ロックナット、43…ピン部材、44…調整ねじ部材、45…ピン部材、50、51…電動機(減速機付パルスモーター)、50a、51a…軸、52…制御盤、53…無線操作機、54、55…導電線、60…遠隔操作調整手段、F…フレーム、P…版胴、P1…軸、Pe…軸中心線、S、X…平面、T、W…共通接触平面、Q、R、Y、Z…接触部。
Claims (1)
- 液体を供給する液体供給ローラーに接しながらその周面に沿って角変位し、版胴の周面に対して接触及び離隔可能に設けられた弾性体周面を有する液体着けローラーの接触部分のニップ幅を調整可能としたニップ幅調整装置において、
液体供給ローラーの両端側の軸中心線まわりに角変位可能に設けられた少なくとも各端に1つの角変位部材と、
前記角変位部材の側面に隣接し、それぞれの角変位部材の側面から液体供給ローラーの軸中心線と平行に設けられたピンを軸として角変位可能であり、前記ピンから離れた位置に液体着けローラーの両端側の軸を偏心構造の軸受部材を介してそれぞれ支持するようにした着けローラー支持部材と、
前記着けローラー支持部材を前記ピンを軸として角変位部材に対して角変位させることにより、液体供給ローラーと接触する前記液体着けローラーのニップ幅を調整可能であり、かつ調整後の状態が変わらないように固定可能にしたニップ幅調整機構と、
版胴の軸中心線及び版胴の軸中心線と平行な中心線の少なくとも一方の中心線のまわりに設けて、この中心線まわりに角変位可能にした中継部材を介して前記角変位部材を液体供給ローラーの軸中心線まわりに角変位駆動可能であり、かつ角変位駆動後の状態が変わらないように固定可能にした変位手段と、
からなり、
角変位部材の側面に設けられた前記ピンの軸中心線と、版胴の軸中心線とを含む平面が、版胴及び液体供給ローラーに接している液体着けローラーの軸中心線を含むか極めて近接して位置し、かつ、液体供給ローラーと液体着けローラーとが接する部分の共通接触平面が、前記ピンの軸中心線を含むか極めて近接して位置するように構成され、
ニップ幅調整機構によって、液体着けローラーの版胴に対するニップ幅を変化させることなく、液体供給ローラーに対するニップ幅のみを調整し、調整後の状態が変わらないように固定可能である、
ことを特徴とする印刷機の液体供給装置におけるニップ幅調整装置。
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